JPH07216302A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents
塗料用樹脂組成物Info
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- JPH07216302A JPH07216302A JP4112297A JP11229792A JPH07216302A JP H07216302 A JPH07216302 A JP H07216302A JP 4112297 A JP4112297 A JP 4112297A JP 11229792 A JP11229792 A JP 11229792A JP H07216302 A JPH07216302 A JP H07216302A
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Abstract
有し、かつワキ,ピンホール,シワ等の塗膜外観、密着
性、貯蔵安定性に優れ、さらに低膜厚で耐チッピング性
に優れた耐チッピング塗料用樹脂組成物を得る。 【構成】 有機ポリイソシアネートとポリオール類とか
ら誘導されるイソシアネー基を有するウレタンプレポリ
マーが、アルキルフェノール類でブロック化されたブロ
ック化ポリウレタンから成る主剤と、窒素原子を有する
活性水素含有化合物から成る硬化剤とを組合せた耐チッ
ピング塗料用樹脂組成物である。
Description
る。さらに詳しくは耐チッピング塗料用樹脂組成物に関
する。
け塗装は、一般的には140℃、30〜40分で焼付け
が行われており、耐チッピング塗料として使用できる一
液型ウレタン塗料としては、芳香族系ポリウレタンのラ
クタムブロック化物と、ポリアミド(特公平2−383
0号公報)、ポリオキシアルキレンポリアミン(特開昭
59−226062号公報)、あるいはアルキレンジア
ミンにアルキレンオキサイドを付加せしめたポリオール
(特公平1−34274号公報)とから成るものがあ
る。またブロック化剤としてアルキルフェノールを使用
した例としては、キシレノール異性体の少なくとも2種
とクレゾール異性体の少なくとも1種からなるからなる
混合ブロック化剤でブロック化してなる低分子量イソシ
アネートブロック体と、ポリオールおよび溶剤よりなる
塗料が知られている(特開平1−182372号公
報)。
動車の軽量化に伴うプラスチック塗装等の必要性から、
焼付け温度の低温化が待望されている。しかし、従来の
一液型耐チッピング塗料用樹脂組成物では、低温、短時
間(例えば120℃、10〜20分)での加熱処理では
充分な硬化性が得られない。また厚膜塗装(例えば30
0μ程度)においては、使用ブロック化剤として沸点の
低いオキシム(例えばメチルエチルケトオキシム)を使
用している場合、ワキ、ピンホール、シワ等の塗膜外観
が悪くなる。混合ブロック化剤を使用した例は、硬化反
応が遅いため、高温、長時間の加熱処理を必要とし、ま
たイソシアネートブロック化体が低分子量のため耐チッ
ピング性が不十分である。
時間での加熱処理で充分な硬化性を有し、かつワキ、ピ
ンホール、シワ等の塗膜外観、密着性、耐チッピング
性、貯蔵安定性に優れた塗料用樹脂組成物について鋭意
検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明は、有
機ポリイソシアネートとポリオール類とから誘導される
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a
1)が、ブロック化剤(a2)によりブロック化された
ブロック化ポリウレタン(A)から成る主剤と、活性水
素含有化合物成分(B)から成る硬化剤とを組合せた塗
料用樹脂組成物において、(a2)の主成分が、アルキ
ルフェノール類であることを特徴とする塗料用樹脂組成
物である。
トとしては、例えば芳香脂肪族{α,α,α´,α´−
テトラメチルキシリレンジイソシアネート(以下TMX
DIという。)}、脂肪族ポリイソシアネート(ヘキサ
メチレンジイソシアネート、 ヘキサメチレンイソシア
ヌレート、 リジンジイソシアネートなど)、 脂環式ポ
リイソシアネート(水添ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、イソホロンイソシ
アヌレート、シクロヘキサンジイソシアネート、水素化
トリレンジイソシアネート、 水素化キシリレンジイソ
シアネートなど)、芳香族ポリイソシアネート{トリレ
ンジイソシアネート、トリレンイソシアヌレート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフチレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートな
ど)、およびこれらの二種以上の混合物が挙げられる。
これらのうちで、好ましいものはMDI及びTMXDI
であり、特に好ましいものはMDIである。
は、水酸基当りの数平均分子量が30〜3000のポリ
オールが挙げられる。例えばポリエーテルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、ポリカ
ーボネートポリオールおよびこれらの二種以上の混合物
が挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば低分子ポリオールのアルキレンオキサイド付加物、テ
トラヒドロフランの開環重合で得ることができるポリテ
トラメチレングリコ−ルが挙げられる。低分子ポリオー
ルとしては、水酸基当りの数平均分子量が通常30〜5
00、好ましくは30〜400のジオール例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオールおよび3−メチル
−1,5ペンタンジオール、水酸基当りの分子量が通常
30〜600、好ましくは40〜500の低分子トリオ
ールたとえばグリセリン、トリメチロールプロパンおよ
びこれらの二種以上の混合物が挙げられる。付加するア
ルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、1,2−,1,3−または2,3
−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、スチレン
オキサイド、エピクロルヒドリンおよびこれらの二種以
上の混合物などが挙げられる。
ボン酸、そのエステルもしくはハライドと低分子ポリオ
−ルとを重縮合させることにより得られるポリエステル
ポリオールが挙げられる。ジカルボン酸としては脂肪族
ジカルボン酸(アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、
ダイマー酸など)、芳香族ジカルボン酸 (テレフタル
酸、イソフタル酸など)およびそれらの無水物が挙げら
れる。ジカルボン酸のうちで好ましいものは脂肪族ジカ
ルボン酸であり、とくに好ましいものはアジピン酸であ
る。また、ラクトン類 (ε-カプロラクトンなど)を低
分子ポリオ−ル(エチレングリコール,トリメチロール
プロパンなど)の存在下、開環重合させて得られるポリ
ラクトンポリオールたとえばポリカプロラクトンジオー
ル,ポリカプロラクトントリオールも使用できる。ま
た、ヒマシ油脂肪酸のエステルも使用できる。ヒマシ油
脂肪酸のエステルとしてはヒマシ油及びヒマシ油脂肪酸
と水酸基含有化合物とのエステル交換により得られるも
のが挙げられる。水酸基含有化合物としては低分子アル
コール、低分子ポリオールおよびポリエーテルポリオー
ルがあげられる。低分子アルコールとしては例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ルが挙げられ、低分子ポリオールとしてはグリコール
(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、水添
ビスフェノールA)、および3〜8価のポリオール(例
えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサント
リオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュ
ークローズ)などがあげられる。ポリマーポリオールは
特開昭55−118948号公報記載のものが使用でき
る。ポリカーボネートポリオールとしては前記低分子ポ
リオール(2〜3価のアルコール)と炭酸ジエステル
(ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなど)
より得られるものが挙げられる。これらのポリオールの
うち、好ましいものは低分子ポリオールのアルキレンオ
キサイド付加物及びポリテトラメチレングリコールであ
る。さらに好ましいものはプロピレングリコ−ル、トリ
メチロールプロパンのプロピレンオキサイド付加物であ
る。
するウレタンプレポリマー(a1)は、有機ポリイソシ
アネートのイソシアネート基とポルオール類の水酸基当
量比(NCO/OH)を通常1.3〜3.0、好ましく
は 1.5〜2.2で反応させて得られる。反応を促進
させるために公知の重合用触媒たとえばジブチルスズジ
ラウレート、第一スズオクトエート、スタナスオクトエ
ートなどの有機金属化合物、トリエチレンジアミン、ト
リエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ [5,4,
0]ウンデセン−7などの第三級アミン系化合物を使用
することも可能である。反応は通常、溶媒の存在下でお
こなう。溶媒としては、例えば芳香族炭化水素(トルエ
ン、キシレン、トリメチルベンゼンなど)、エステル系
(酢酸エチル、酢酸ブチル、コハク酸ジメチル、グルタ
ル酸ジメチル、アジピン酸ジメチルなど)、エーテル系
(セロソルブアセテート、カルビトールアセテートな
ど)、ケトン系(メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンなど)およびこれらの二種以上の混合溶媒を挙
げることができる。反応温度は通常40〜140℃、好
ましくは60〜120℃である。反応時間は通常3〜1
0時間、好ましくは5〜8時間である。得られたイソシ
アネート基を有するウレタンプレポリマー(a1)の数
平均分子量は通常500〜10000、好ましくは70
0〜8000である。数平均分子量が500未満の場合
は樹脂が硬くてもろくなるため耐チッピング性に好まし
くない影響を与え、10000を越えると吹き付け塗装
時にテール(糸曳き)が生じ易く好ましくない。また、
このプレポリマーのNCO%は通常1〜20%、好まし
くは2〜15%である。
におけるアルキルフェノール類としては、モノアルキル
フェノール類、ジアルキルフェノール類、トリアルキル
フェノール類及びこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。モノアルキルフェノール類の例としては、クレゾー
ル、エチルフェノール、プロピルフェノール、ブチルフ
ェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール及び
これらの二種以上の混合物が挙げられる。ジアルキルフ
ェノール類の例としては、3,4−キシレノール、3,
5−キシレノール、2,3−キシレノール、2,4−キ
シレノール、2,5−キシレノール、ジ−n−プロピル
フェノール、ジ−n−ブチルフェノール、ジオクチルフ
ェノール、ジノニルフェノール、ジイソプロピルフェノ
ール、ジ−t−ブチルフェノール、ジ−sec−ブチル
フェノール、ジ−2−エチルヘキシルフェノール及びこ
れらの二種以上の混合物が挙げられる。トリアルキルフ
ェノール類の例としては、トリメチルフェノール、トリ
エチルフェノール及びこれらの二種以上の混合物が挙げ
られる。これらのうちで好ましいものは、ジアルキルフ
ェノール類であり、さらに好ましいものは、2,4−キ
シレノール、3,5−キシレノールである。
広げる点からアルキルフェノール類とともに他のブロッ
ク化剤を併用できる。アルキルフェノール類以外の他の
ブロック化剤としては、ラクタム化合物[ε-カプロラ
クタム,δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタムな
ど]、活性メチレン化合物[マロン酸ジエステル(マロ
ン酸ジエチルなど)、アセチルアセトン、アセト酢酸エ
ステル(アセト酢酸エチルなど)など]、オキシム化合
物[メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シムなど]等が挙げられる。これらアルキルフェノール
以外のブロック化剤の量は、ウレタンプレポリマー(a
1)のイソシアネ−ト基に対して、0.5当量未満の量
とする必要がある。0.5当量以上の場合、低温硬化性
が劣ったり、塗膜外観が不良になり易く、好ましくな
い。
リマー反応の任意の段階で添加し反応させ、ブロック化
ポリウレタン(A)を得ることができる。添加方法とし
ては所定の重合終了時に添加するか、或は、重合初期に
添加するかまたは重合初期に一部添加し、重合終了時に
残部を添加するなどの方法が可能である。好ましくは、
重合終了時に添加する方法である。その添加量は、重合
終了時に添加する場合は、ウレタンプレポリマー(a
1)のイソシアネート基に対して通常1〜2当量、好ま
しくは1.05〜1.5当量である。またブロック化剤
(a2)を途中で加える場合、ブロック化剤を原料ポリ
イソシアネートのイソシアネート当量からポリオ−ル類
の水酸基当量を引いたものとほぼ同じ当量使用するのが
好ましい。ブロック化剤(a2)を添加する場合の反応
温度は、通常、50〜150℃である。反応に際し公知
のウレタン重合用触媒を添加して反応を促進することも
可能である。
(B)としては、窒素原子を有しない化合物(b1)と
窒素原子を有する化合物(b2)が挙げられる。(b
1)としては前記ポリオールが挙げられ、(b2)とし
ては(1)ポリオキシアルキレンポリアミン、(2)ア
ミノアルコールのアルキレンオキサイド付加物、(3)
(ポリ)アルキレンポリアミンのアルキレンオキサイド
付加物、(4)ポリアミド化合物のケチミン化物、
(5)ポリオキシアルキレンポリアミンのケチミン化
物、(6)ポリアミンのケチミン化物等が挙げられる。
これらのうち、好ましいものは(b2)でありさらに好
ましいものは(3)(ポリ)アルキレンポリアミンのア
ルキレンオキサイド付加物である。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
エチレンジアミン、などの開始剤にアルキレンオキサイ
ド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、1,2−,1,3−または2,3−ブチレンオキサ
イド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイド、エピ
クロロヒドリンおよびこれらの二種以上の混合物など)
を付加重合して得られるポリオキシアルキレンジオー
ル、トリオール、テトラオールなどのポリエーテルポリ
オールを、例えばアンモノリシスなどによって末端の水
酸基をアミノ基にかえたものが挙げられる。
エタノールアミン、モノプロパノールアミン等)に前記
アルキレンオキサイドを付加したものが挙げられる。
(2)の水酸基あたりの数平均分子量は通常50以上、
好ましくは60〜500である。
アミンとしては、(ポリ)エチレンポリアミン(例えば
エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチ
レンテトラミン,テトラエチレンペンタミン,ペンタエ
チレンヘキサミンなど)、(ポリ)シクロアルキレンポ
リアミン(例えばイソホロンジアミン、ジアミノシクロ
ヘキサン、4,4’−メチレンビスジシクロヘキシルア
ミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンな
ど)が挙げられる。これらの内、好ましいものは、エチ
レンジアミン,ジエチレントリアミンである。これらの
ポリアルキレンポリアミンは2種以上併用してもよい。
アルキレンオキサイドとしては、前述、ポリオキシアル
キレンポリアミンの項で述べたものが挙げられる。アル
キレンオキサイドは単独でも2種以上併用してもよく、
後者の場合はブロック付加でもランダム付加でも両者の
混合系でもよい。アルキレンオキサイドのうち好ましい
ものはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドおよ
びこれらの併用である。この(ポリ)アルキレンポリア
ミンのアルキレンオキサイド付加物の水酸基あたりの数
平均分子量は、通常30以上、好ましくは60〜500
である。
は、重合脂肪酸、一塩基酸および二塩基酸からなる少な
くとも1種とポリアミン類とを反応させて得られるモノ
アミド系化合物およびポリアミド系化合物(ポリアミド
樹脂)等が挙げられる。上記重合脂肪酸、一塩基酸およ
びポリアミン類は特公昭53−41121号公報および
特公昭53−41122号公報に記載のものが使用でき
る。モノもしくはポリアミド系化合物のアミン価は通常
90以上、好ましくは100〜450、とくに好ましく
は150〜400である。アミン価が90未満のものは
一般に高分子量であるため、ウレタンプレポリマ−のブ
ロック化物に対する相溶性が低下する。モノもしくはポ
リアミド系化合物にはその部分変性体たとえば分子中に
イミダゾリン環を含むもの、またはモノもしくはポリア
ミド系化合物を電子吸引基を有するビニル化合物(アク
リルニトリルなど)などで変性した活性アミノ基を有す
る変性化合物(たとえば特公昭51−23560号、特
公昭52−5554号公報に記載のもの)も含む。ポリ
アミド化合物と反応して(4)を構成するケトンとして
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケ
トン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソプロ
ピルケトン、ジブチルケトン、ジイソブチルケトンなど
が挙げられる。これらのうちで好ましいものはメチルイ
ソブチルケトンである。ケチミンは、ポリアミド化合物
とケトンの脱水縮合により製造できる。上記縮合反応は
通常、脱水剤の存在下に水分を留出させながら行う。具
体的にはポリアミンまたはポリアミド化合物と化学量論
的に過剰のケトンを加え、かつ溶媒(トルエン、キシレ
ンなど)を添加した後に加熱、還流下、水分を分離しな
がら脱水縮合を行い、必要により過剰のケトンおよび溶
媒を取り出すことにより製造できる。
ンとケトンの反応物であり、使用するポリオキシアルキ
レンポリアミン及びケトンは、前述のポリオキシアルキ
レンポリアミン及びケトンが挙げられる。
とえば脂肪族ポリアミン[{アルキレン(C2〜C4)ジ
アミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミンな
ど)}、ポリアルキレンポリアミン(ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミンなど)]、芳香族ポリア
ミン(フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリ
レンジアミンなど)、脂環式ポリアミン(シクロヘキシ
レンジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメ
タンなど)、複素環式ポリアミン[ピペラジン、アミノ
アルキル置換ピペラジン(アミノエチルピペラジンな
ど)など]、特開昭54−122395号および特開昭
54−101899号公報記載のポリアミンおよびこれ
らの二種以上の混合物が挙げられる。ポリアミンのうち
で好ましいのはポリアルキレンポリアミンである。ポリ
アミンと反応して(6)を構成するケトンとしては、ポ
リアミド化合物の項で記載したケトンが使用できる。
ミノ基を封鎖することにより貯蔵安定性を向上させる目
的で、(1)、(4)、(5)、(6)のアミノ基を一
部エポキシ樹脂で変性することができる。使用するエポ
キシ樹脂としては、エポキシ化脂肪酸アルキルエステ
ル、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル付加物、
低分子アルコールまたは多価アルコールのグリシジルエ
ーテル付加物、グリシジルエーテルのプロピレンオキサ
イド付加物等が挙げられる。
1)と(b2)を併用する場合の(b1)と(b2)の
重量比は(0〜40):(100〜60)が好ましい。
(b1)が40を超えると、低温、短時間の硬化が難し
くなる。また、主剤と硬化剤との加熱時の反応を促進す
ることにより塗料適用時の加熱処理温度を低下または時
間を短縮する目的で、通常用いられる触媒(例えばオク
チル酸鉛、オクチル酸スズなどの有機金属化合物、トリ
エチレンジアミン、トリエチルアミンなどの第3級アミ
ン化合物など)を併用することも可能である。本発明に
おいて主剤と硬化剤のイソシアネート基/活性水素基の
当量比は、通常1/(0.1〜2)、好ましくは1/
(0.5〜1.5)である。活性水素基が0.1未満ま
たは2より大では硬化が不十分または耐チッピング性が
不良となる。
合剤(例えばレベリング剤、タレ防止剤、消泡剤、顔料
分散剤等)および溶媒を配合し、耐チッピング塗料とし
て使用する。顔料としては酸化チタン、カーボンブラッ
ク、ベンガラ、オキサイドエローなどの無機顔料および
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどの
有機顔料が挙げられる。充填剤としてはクレー、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、タルク、アルミナ、シリカ、
バライト、ヒル石、白土などが挙げられる。また溶媒と
してはウレタンプレポリマー製造時に使用した溶媒と同
様のものが使用できる。
例を示すと、たとえば下記の通りである(%は重量%を
示す)。 ブロック化ポリウレタン(A) 通常10〜70% (固形分換算) (好ましくは20〜60%) 硬化剤(B) 通常1〜30% (固形分換算) (好ましくは2〜20%) 顔料および充填剤 通常5〜70% (好ましくは10〜60%) 溶媒 通常10〜70% (好ましくは20〜50%) その他の配合剤 通常0.5〜10% (好ましくは1〜7%) 本発明の組成物は通常の方法(例えば特開平2−142
71号公報記載)で塗料化し、通常の方法(例えば特開
平2−14271号公報記載)で塗装することができ
る。
は通常90℃以上、好ましくは100〜170℃、特に
好ましくは、110〜150℃である。焼付時間は通常
120分以内、好ましくは、10〜60分である。本発
明の組成物により形成される乾燥膜厚は通常50〜50
0μ、好ましくは80〜300μである。膜厚が50μ
未満では、耐チッピング性が不十分であり一方500μ
を越えるとワキ、タレなどの不具合が生じやすくなる。
本発明の組成物は下地塗装の硬化乾燥後の塗膜上に適用
するほか中塗り塗料硬化塗膜や上塗り塗料硬化塗膜上な
どあらゆる工程で用いることができる。
本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部
及び%は、それぞれ重量部及び重量%を示す。 実施例1 ジフェニルメタンジイソシアネート214.5部、ポリ
プロピレングリコールのプロピレンオキサイド付加物
(数平均分子量=1200)205.9部、グリセリン
のプロピレンオキサイド付加物(数平均分子量=40
0)68.6部、DBE(エステル系溶剤,デュポン
(株)製品)400部を、窒素気流下、60〜80℃で
5時間反応させ、次いでジブチルチンジラウレ−ト0.
1部を加え、さらに3時間反応させNCO%が7.4%
(固形分換算)のウレタンプレポリマ−を得た。次いで
2,4−キシレノール111.0部を添加しさらに80
〜100℃で3時間反応させた後、赤外吸収スペクトル
によりイソシアネート基が消失していることを確認し
た。かくしてブロック化ポリウレタン(固形分60%)
を得た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表1記
載の配合割合で耐チッピング塗料組成物[1]を作成し
た。この塗料組成物[1]について、硬化性、密着性、
塗膜外観性、耐チッピング性、貯蔵安定性を試験した結
果を表3に示す。本結果から硬化性、密着性、塗膜外観
性、耐チッピング性、貯蔵安定性のすべての性能に対し
て優れていることがわかる。
−キシレノール111.0部に代えた以外は、実施例1
と同様に実施し、ブロック化ポリウレタン(固形分60
%)を得た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表
1記載の配合割合で耐チッピング塗料組成物[2]を作
成した。この塗料組成物[2]について、実施例1と同
様の試験を行い、表3記載の試験結果を得た。
7.4,固形分換算)にp−ノニルフェノール198.
0部を添加し、さらに80〜100℃で3時間反応させ
た後赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基が消失
していることを確認した。ついでDBE58部を加え、
充分混合し、ブロック化ポリウレタン(固形分60%)
を得た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表1記
載の配合割合で耐チッピング塗料組成物[3]を作成し
た。この塗料組成物[3]について、実施例1と同様の
試験を行い、表3記載の試験結果を得た。
E58部を各々p−t−ブチルフェノール135.0部
及びDBE16部に代えた以外は、実施例2と同様に実
施し、ブロック化ポリウレタン(固形分60%)を得
た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表1記載の
配合割合で耐チッピング塗料組成物[4]を作成した。
この塗料組成物[4]について、実施例1と同様の試験
を行い、表3記載の試験結果を得た。
E58部を各々2,3,5トリメチルフェノール12
2.4部及びDBE7.6部に代えた以外は、実施例2
と同様に実施し、ブロック化ポリウレタン(固形分60
%)を得た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表
1記載の配合割合で耐チッピング塗料組成物[5]を作
成した。この塗料組成物[5]について、実施例1と同
様の試験を行い、表3記載の試験結果を得た。
1.2部、ポリプロピレングリコールのプロピレンオキ
サイド付加物(数平均分子量=1200)207.7
部、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(数平均
分子量=400)69.2部、DBE400部を、窒素
気流下、80〜100℃で5時間反応させ、次いでジブ
チルチンジラウレート0.1部を加え、さらに3時間反
応させNCO%が7.5%(固形分換算)のウレタンプ
レポリマーを得た。次いで2,4−キシレノ−ル11
1.9部を添加しさらに80〜100℃で3時間反応さ
せた後、赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基が
消失していることを確認した。かくしてブロック化ポリ
ウレタン(固形分60%)を得た。このブロック化ポリ
ウレタンを用いて、表2記載の配合割合で耐チッピング
塗料組成物[6]を作成した。この塗料組成物[6]に
ついて、実施例1と同様の試験を行い、表4記載の試験
結果を得た。
7.4,固形分換算)に2,4−キシレノール83.7
部を添加し、80〜100℃で3時間反応させた後、ε
−カプロラクタム20.3部を添加し、さらに80〜1
00℃で3時間反応させた後、赤外吸収スペクトルによ
りイソシアネ−ト基が消失していることを確認した。か
くして、ブロック化ポリウレタン(固形分60%)を得
た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表2記載の
配合割合で耐チッピング塗料組成物[7]を作成した。
この塗料組成物[7]について、実施例1と同様の試験
を行い、表4記載の試験結果を得た。
プロラクタム101.7部に代えた以外は、実施例1と
同様に実施し、ブロック化ポリウレタン(固形分60
%)を得た。このブロック化ポリウレタンを用いて、表
2記載の配合割合で耐チッピング塗料組成物[8]を作
成した。この塗料組成物[8]について、実施例1と同
様の試験を行い、表4記載の試験結果を得た。
プロピレングリコールのプロピレンオキサイド付加物
(数平均分子量=1200)205.9部、グリセリン
のプロピレンオキサイド付加物(数平均分子量=40
0)68.6部、DBE300部を、窒素気流下、60
〜80℃で5時間反応させ、次いでジブチルチンジラウ
レート0.1部を加え、さらに3時間反応させNCO%
が7.4%(固形分換算)のウレタンプレポリマーを得
た。次いでメチルエチルケトオキシム78.3部を添加
しさらに60〜80℃で3時間反応させた後、赤外吸収
スペクトルによりイソシアネート基が消失していること
を確認した。ついでDBE78.3部を加え、充分混合
し、ブロック化ポリウレタン(固形分60%)を得た。
このブロック化ポリウレタンを用いて、表2記載の配合
割合で耐チッピング塗料組成物[9]を作成した。この
塗料組成物[9]について、実施例1と同様の試験を行
い、表4記載の試験結果を得た。
る。 硬化性 エポキシ系カチオン電着塗料を電着塗装後焼付け硬化し
た防錆下塗り塗膜を形成せしめた鋼板[以下、電着塗装
板という]に耐チッピング塗料組成物[1]〜[9]を
エアレス塗装機にて、乾燥後の膜厚が250μとなるよ
うに塗装し、120℃×10分の条件で焼付けを行っ
た。室温(約20℃)にて試料を冷却した後、指触によ
り塗膜の硬化程度を判定した。判定基準は以下の通り。 ◎:指触タックなく、硬化性良好 ○:ややタックあるが実用上差し支えない程度の硬化性を
示した △:指触タックがあり、硬化性不十分 ×:未硬化
(乾燥後)となるように耐チッピング塗料組成物[1]
〜[9]を塗布し、120℃×10分、さらに140℃
×20分焼付け後冷却し、試料に1mm角のクロスカッ
ト(面積:1cm2)をいれる。次いでセロテープにて
剥離テストを行い、密着、残留する1mm角塗膜の数を
調べた。表示は分子に残留数を、分母にはじめにクロス
カットした数を示した。
レーを用い250μの膜厚(乾燥後)になるように電着
塗装板に吹き付け120℃×10分焼付けた後、硬化塗
膜の外観(フクレ、ワキ、ピンホールなど)を調べた。
判定基準は以下の通り。 ◎:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレ等なし ○:ワキが若干見られるが極めて微小であり、実用上問
題ない程度 △:一部ワキ、ピンホール、シワ、タレのいずれかが認
められる ×:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレのいずれか
発生あり
(乾燥後)で耐チッピング塗料組成物を塗布し、120
℃×10分焼き付けた試料に、さらに通常用いられる中
塗り塗料(メラミン・アルキッド樹脂)を塗装し焼き付
けた後(中塗り乾燥膜厚:30μ,焼付け条件:140
℃×20分)、JIS B−1181に規定する3種−
M−4形状の鉄六角ナットを2mの高さから管径20m
mの筒を通してナットの落下方向に対して45°の角度
を有する各試料板上に落下せしめ、塗膜のキズが金属面
に達するまでの落下ナットの総重量(Kg)を測定し
た。値が大きい程耐チッピング性良好。
日間貯蔵し、貯蔵前後の塗料の粘度増加率(%)を測定
した。値が小さい程、貯蔵安定性良好。
は、従来のものに比べて低温、短時間で下地の電着塗膜
に対し、密着、硬化し、かつ塗膜外観、耐チッピング性
および貯蔵安定性に優れている。さらに、塩ビゾル系塗
料に比べ、薄膜で、前述の優れた性能を発揮する。上記
効果を奏することから本発明の耐チッピング塗料用樹脂
組成物は、省エネルギ−、軽量化、生産性向上が期待で
きる防錆塗料として自動車用などにとくに有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 有機ポリイソシアネートとポリオール類
とから誘導されるイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマー(a1)が、ブロック化剤(a2)によりブ
ロック化されたブロック化ポリウレタン(A)から成る
主剤と、活性水素含有化合物成分(B)から成る硬化剤
とを組合せた塗料用樹脂組成物において、(a2)の主
成分が、アルキルフェノール類であることを特徴とする
塗料用樹脂組成物。 - 【請求項2】 アルキルフェノール類が、ジアルキルフ
ェノール類である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 (B)の主成分が、窒素原子を有する活
性水素含有化合物である請求項1または2記載の組成
物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の塗料用樹
脂組成物からなる耐チッピング塗料用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112297A JPH07216302A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4112297A JPH07216302A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216302A true JPH07216302A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=14583161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4112297A Pending JPH07216302A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07216302A (ja) |
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- 1992-04-03 JP JP4112297A patent/JPH07216302A/ja active Pending
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