JP2003055242A - 皮膚化粧料並びに飲食品 - Google Patents

皮膚化粧料並びに飲食品

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JP2003055242A JP2001238494A JP2001238494A JP2003055242A JP 2003055242 A JP2003055242 A JP 2003055242A JP 2001238494 A JP2001238494 A JP 2001238494A JP 2001238494 A JP2001238494 A JP 2001238494A JP 2003055242 A JP2003055242 A JP 2003055242A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然物の中から抗炎症作用、抗酸化作用また
は抗老化作用を有する物質を見出し、これを利用した抗
炎症剤、抗酸化剤および抗老化剤、並びに皮膚化粧料お
よび飲食品を提供する。 【解決手段】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
物(特に金錦香)からの抽出物を、抗炎症剤、抗酸化剤
および抗老化剤の有効成分として含有するとともに、皮
膚化粧料および飲食品に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物からの抽出物を
有効成分とする抗炎症剤、抗酸化剤および抗老化剤、並
びに植物からの抽出物を配合した皮膚化粧料および飲食
品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(か
ぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れを伴う各種
皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その
原因としてヒアルロニダーゼ、サイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼによる血小板凝集およびヒスタミン遊離
が知られている。
【0003】血小板凝集は、アラキドン酸カスケードの
ホスホリパーゼA2の活性化を招き、それにより放出され
たロイコトリエンB4やプロスタグランジンE2等が炎症反
応を引き起こす。このため、血小板の凝集を阻害・抑制
する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・
治療する試みがなされており、そのような血小板凝集阻
害物質として、アスピリン、チクロピジン、スルフィピ
ラゾン等が用いられてきた。しかしながら、これらの物
質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題となって
いた。
【0004】また、血小板の凝集は血小板中のサイクリ
ックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサ
イクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しや
すくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラ
ーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防
止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。
【0005】一方、近年、特に生体成分を酸化させる要
因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪
影響が問題となっている。活性酸素は、生体細胞内のエ
ネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサ
イド(即ち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキ
シドアニオン(・O2-)、過酸化水素(H2O2)、一重項
酸素(O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。
これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須であり
ウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしている
が、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成す
る生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、
活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性ある
いは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える
過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸
素によって引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ
形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考
えられている。
【0006】皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老
化の原因としては、活性酸素以外にも種々の原因が考え
られる。すなわち、皮膚の真皮・表皮は、表皮細胞、線
維芽細胞およびこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支
持するエラスチン、コラーゲン等の細胞外マトリックス
によって構成されており、若い皮膚においてはこれらの
皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保
持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張り
や艶があってみずみずしい状態に維持される。ところ
が、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、あ
る種の外的因子の影響があったり加齢が進んだりする
と、細胞外マトリックスの主要構成成分であるエラスチ
ンは分解・変質を引き起こし、またコラーゲンは産生量
が減少すると共に架橋による弾性低下を起こす。その結
果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離
を始めるから、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ、くす
み等の老化症状を呈するようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】炎症反応を阻害・抑制
し、炎症性疾患を予防・治療するには、その原因となる
ヒアルロニダーゼの活性化、サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼによるサイクリックAMPの分解、ヒスタミ
ン遊離、活性酸素や生体内ラジカルの発生等を阻害・抑
制することが有用であると考えられる。
【0008】また、活性酸素や生体内ラジカルの発生の
阻害・抑制により、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて
皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・
治療できるものと考えられる。さらに、コラーゲン産生
の促進やコラゲナーゼ、エラスターゼ活性の阻害を通じ
た細胞外マトリックスのコントロールにより、皮膚のし
わの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療でき
るものと考えられる。
【0009】そこで、本発明は、第一に、天然物の中か
らヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ阻害作用またはヒスタミン遊離阻害作用
を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗炎症
剤を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、第二に、天然物の中から
活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有するもの
を見いだし、それを有効成分とした抗酸化剤を提供する
ことを目的とする。
【0011】さらに、本発明は、第三に、天然物の中か
らコラーゲン産生促進作用、コラゲナーゼ阻害作用また
はエラスターゼ阻害作用を有するものを見いだし、それ
を有効成分とした抗老化剤を提供することを目的とす
る。
【0012】さらに、本発明は、第四に、天然物の中か
ら抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有するも
のを見いだし、それを配合した皮膚化粧料を提供するこ
とを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、第五に、天然物の中か
ら抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有するも
のを見いだし、それを配合した飲食品を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤は、オ
スベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を
有効成分として含有することを特徴とする。
【0015】本発明の抗炎症剤において、前記抽出物が
ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用か
らなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有す
ることが好ましい。また、本発明の抗酸化剤において、
前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル
消去作用を有することが好ましい。また、本発明の抗老
化剤において、前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、
コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用から
なる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有する
ことが好ましい。
【0016】また、上記目的を達成するために、本発明
の皮膚化粧料または飲食品は、オスベッキア(Osbecki
a)属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、「オスベッキア(Osbeckia)属
に属する植物からの抽出物」には、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する植物を抽出原料として得られる抽出
液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥
して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは
精製物のいずれもが含まれる。
【0018】抽出原料として用いる植物は、オスベッキ
ア(Osbeckia)属に属する限り特に限定されるものでは
ない。オスベッキア(Osbeckia)属は、ヒメノボタン属
または金錦香属とも呼ばれる。オスベッキア(Osbecki
a)属に属する植物としては、例えば、Osbeckia aspera
(オスベッキア・アスペラ)、Osbeckia chinensis(オ
スベッキア・キネンシス)、Osbeckia crinita(オスベ
ッキア・クリニタ)、Osbeckia kewensis(オスベッキ
ア・キューエンシス)、Osbeckia stellata(オスベッ
キア・ステラタ)等が挙げられ、これらのうち特にOsbe
ckia chinensis(オスベッキア・キネンシス)を抽出原
料として用いることが好ましい。Osbeckiachinensis
(オスベッキア・キネンシス)は、金錦香またはヒメノ
ボタンとも呼ばれるノボタン科に属する多年生草本であ
って、中国の華東・中南・西南部等の各地方に分布して
おり、これらの地域から容易に入手が可能である。金錦
香は清熱利湿し、鎮咳去痰作用、細菌性下痢、腸炎、気
管支炎、尿路結石などの用途に用いられることはあった
が、その抗炎症作用、抗酸化作用および抗老化作用につ
いては知られていなかった。
【0019】抽出原料として用いる植物の構成部位は特
に限定されるものではなく、例えば、地上部、根部、葉
部、茎部、花部等の構成部位を抽出原料として用いるこ
とができ、植物全体を抽出原料として用いることもでき
るが、特に地上部を抽出原料として用いることが好まし
い。
【0020】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物に含有される抗炎症物質、抗酸化物質また
は抗老化物質の詳細は不明であるが、植物の抽出に一般
に用いられている抽出方法によって、オスベッキア(Os
beckia)属に属する植物から抗炎症作用、抗酸化作用ま
たは抗老化作用を有する抽出物を得ることができる。例
えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま、または粗砕機
を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することによ
り得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で
行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行って
もよい。また、オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
物は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂
等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよ
い。脱脂等の前処理を行うことにより、オスベッキア
(Osbeckia)属に属する植物からの極性溶媒による抽出
処理を効率よく行うことができる。
【0021】抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機
溶媒またはこれらの混合液を室温または溶媒の沸点以下
の温度で用いることが好ましい。
【0022】抽出溶媒として使用し得る水としては、純
水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡
水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。
水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ
過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。
従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水に
は、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸
緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0023】抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒
としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5
の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の
低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価
アルコールなどが挙げられる。
【0024】水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒
として使用する場合には、低級アルコールの場合は水1
0重量部に対して1〜90重量部、低級脂肪族ケトンの
場合は水10重量部に対して1〜40重量部、多価アル
コールの場合は水10重量部に対して10〜90重量部
添加することが好ましい。
【0025】本発明において抗炎症作用、抗酸化作用ま
たは抗老化作用を有する抽出物を得るにあたり特殊な抽
出方法を採用する必要はなく、室温または還流加熱下
で、任意の装置を用いて抽出することができる。
【0026】具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に
抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、3
0分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過
して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留
去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒
量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、
抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常
50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒
として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、
通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。
【0027】得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若し
くは濃縮液、該抽出液の乾燥物、またはこれらの粗精製
物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃
縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0028】得られた抽出液はそのままでも抗炎症剤、
抗酸化剤または抗老化剤として使用することができる
が、濃縮液またはその乾燥物としたものの方が利用しや
すい。オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの
抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤
化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキス
トリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得る
キャリアーその他任意の助剤を添加することができ、オ
スベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を
粉末状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化するこ
とができる。
【0029】また、オスベッキア(Osbeckia)属に属す
る植物からの抽出物は特有の匂いを有しているため、そ
の生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的
とする精製を行うことも可能であるが、化粧料や飲食品
などに添加する場合には大量に使用するものではないか
ら、未精製のままでも実用上支障はない。精製は具体的
には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理
等によって行うことができる。
【0030】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物は、抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化
作用を有しており、それぞれの作用を利用して抗炎症
剤、抗酸化剤または抗老化剤として使用することができ
る。
【0031】ここで、オスベッキア(Osbeckia)属に属
する植物からの抽出物の抗炎症作用は、例えば、ヒアル
ロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステ
ラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用からなる
群より選ばれる1種または2種以上の作用に基づいて発
揮される。但し、オスベッキア(Osbeckia)属に属する
植物からの抽出物の抗炎症作用は、上記作用に基づいて
発揮される抗炎症作用に限定されるわけではない。な
お、オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽
出物は、ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMP
ホスホジエステラーゼ阻害作用またはヒスタミン遊離阻
害作用を有しているので、ヒアルロニダーゼ阻害剤、サ
イクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤またはヒス
タミン遊離阻害剤の有効成分として利用することもでき
る。
【0032】また、オスベッキア(Osbeckia)属に属す
る植物からの抽出物の抗酸化作用は、例えば、活性酸素
消去作用及び/又はラジカル消去作用に基づいて発揮さ
れる。但し、オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物の抗酸化作用は、上記作用に基づいて発揮
される抗酸化作用に限定されるわけではない。ここで、
「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、
ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。また、
「ラジカル」とは、不対電子を1つまたはそれ以上有す
る分子または原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒド
ロキシラジカル、DPPH等が含まれる。なお、オスベ
ッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物は、活
性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有しているの
で、活性酸素消去剤またはラジカル消去剤の有効成分と
して利用することもできる。
【0033】また、オスベッキア(Osbeckia)属に属す
る植物からの抽出物の抗老化作用は、例えば、コラーゲ
ン産生促進作用、コラゲナーゼ阻害作用およびエラスタ
ーゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以
上の作用に基づいて発揮される。但し、オスベッキア
(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物の抗老化作用
は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定さ
れるわけではない。なお、オスベッキア(Osbeckia)属
に属する植物からの抽出物は、コラーゲン産生促進作
用、コラゲナーゼ阻害作用またはエラスターゼ阻害作用
を有しているので、コラーゲン産生促進剤、コラゲナー
ゼ阻害剤またはエラスターゼ阻害剤の有効成分として利
用することもできる。
【0034】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物は、炎症性疾患の予防・改善や皮膚の老化
の防止・改善に有用である共に、皮膚に適用した場合の
使用感と安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合す
るのに好適である。皮膚化粧料には、本発明の抗炎症
剤、抗酸化剤または抗老化剤のいずれか1種を配合して
もよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0035】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物を配合し得る皮膚化粧料は特に限定されな
いが、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ロ
ーション、パック、口紅、入浴剤等が挙げられる。
【0036】本発明の皮膚化粧料におけるオスベッキア
(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物の配合量は、
皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調
整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物
に換算して約0.005〜10重量%である。
【0037】本発明の皮膚化粧料には、オスベッキア
(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物の抗炎症作
用、抗酸化作用および抗老化作用の妨げにならない限
り、その皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤お
よび助剤、その他任意の助剤を使用することができる。
本発明の皮膚化粧料は、炎症性疾患の予防・治療および
皮膚の老化防止・改善に関し、オスベッキア(Osbecki
a)属に属する植物からの抽出物のみが主剤となるもの
に限られるわけではない。
【0038】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物と共に皮膚化粧料構成成分として利用可能
なものの具体例としては、グリセリン、コラーゲン、ヒ
アルロン酸およびその塩、コンドロイチン酸およびその
塩、キチン、キトサン等の保湿剤;パラジメチルアミノ
安息香酸アミル等の紫外線吸収剤;グリセロリン脂質、
スフィンゴリン脂質等の複合脂質;β−カロチン、油溶
性甘草エキス、リコカルコンA、バイカリン、バイカレ
インその他の活性酸素消去作用を有する物質;アズレ
ン、グリチルリチン酸およびその塩類、グリチルレチン
酸およびその誘導体、酸化亜鉛等の抗炎症作用物質;リ
ボフラビン、トコフェロール、アスコルビン酸、葉酸等
のビタミンおよびその誘導体類;ホホバ油、ラノリン、
流動パラフィン、スクワラン、イソステアリルアルコー
ル等の油性成分;ステアリル硫酸ナトリウム、セシル硫
酸ジエタノールアミン、ステアリン酸グリセリン等の界
面活性剤;エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤;
エチルパラベン等の防腐剤;オウバク抽出物、カミツレ
抽出物、カンゾウ根抽出物、ローズマリー抽出物、マロ
ニエ抽出物等のコレステロール類;植物ステロール類;
リポプロテイン類;ビフィズス菌培養物、乳酸菌培養
物、酵母抽出物、ブクリョウ抽出物等の微生物由来成
分;褐藻抽出物、紅藻抽出物等の藻類抽出物;γ−オリ
ザノール等の血行促進剤;硫黄等の抗脂漏剤;香料;ア
ルコール;カルボキシポリマー等の増粘剤;チタンイエ
ロー、ベニバナその他の着色料等が挙げられる。
【0039】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物は、消化管で消化されるようなものではな
いことが確認されているので、任意の飲食品や栄養補助
食品に配合するのに好適である。その場合の配合量は、
添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して成人1日当
たりの抽出物摂取量が約1〜1000mgになるように
するのが適当である
【0040】オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物
からの抽出物を配合し得る飲食品は特に限定されない
が、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲
料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮
原液および調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイ
スシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はる
さめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺
等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、
チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリ
ー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼ
こ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工
乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガ
リン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリー
ム、ドレッシング等の油脂および油脂加工食品;ソー
ス、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣
菜、漬物などが挙げられる。
【0041】以上説明した本発明の抗炎症剤、抗酸化
剤、抗老化剤、皮膚化粧料並びに飲食品は、ヒトに対し
て好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果
が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用すること
もできる。
【0042】
【実施例】以下、製造例、試験例および配合例を示して
本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に
何ら限定されるものではない。
【0043】〔製造例1〕金錦香(ヒメノボタン)(Os
beckia chinensis L.)の地上部の乾燥物を細切りした
もの200gに、抽出溶媒として水、50%エタノール
(水とエタノールとの重量比1:1)、エタノール20
00mLを加え、還流抽出器で80℃、2時間加熱抽出
し、熱時濾過した。残渣についてさらに同様の抽出処理
を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、
さらに乾燥して各部位の抽出物を得た。抽出物の収率は
表1のとおりであった。
【0044】[表1]
【0045】〔試験例1〕ヒアルロニダーゼ阻害試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りヒアルロニダーゼ阻害作用を試験した。
【0046】ヒアルロニダーゼ溶液(400ユニット/
mL,pH3.5酢酸緩衝液)0.1mLと試料溶液
0.2mLを混合し、37℃で20分間インキュベーシ
ョンした後、活性化剤溶液(2.5mM−CaCl)
0.2mLを加え、37℃で20分間インキュベーショ
ンして酵素を活性化した。ヒアルロン酸カリウム緩衝液
0.5mLを加え、37℃で40分間インキュベーショ
ンした後、0.4N水酸化ナトリウム0.2mlを加え
ると共に氷冷して反応を停止させた。次いで、0.8M
ホウ酸溶液(pH9.1)0.2mLを加え、沸騰浴中
で3分間加熱後、直ちに20分間氷冷した。p−DAB
A試薬(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド10gを
10N塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混合液に
溶解し、酢酸で10倍に希釈したもの)6.0mLを加
えて37℃で20分間インキュベーションすることによ
り、上記酵素反応で遊離したN−アセチルグルコサミン
を発色させ、波長585nmの吸光度を測定した。この
とき測定した吸光度を以下「酵素添加, 試料溶液添加時
の吸光度」という。
【0047】同様の操作と吸光度測定を、酵素を添加せ
ずに行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素無添
加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0048】また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加
した場合についても同様の測定を行った。このとき測定
した吸光度を以下「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光
度」という。
【0049】また、酵素を添加せず、かつ試料溶液を添
加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を
行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素無添加,
試料溶液無添加時の吸光度」という。そして、次式によ
りヒアルロニダーゼ阻害率(%)を求めた。
【0050】ヒアルロニダーゼ阻害率(%)={1−
(A−B)/(C−D)}×100
【0051】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0052】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、阻害率が50%になる試料濃度IC50
(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果
を表2に示す。
【0053】 [表2]試料NO. 抽 出 物 IC 50 (ppm) 1 水抽出物 158 2 50%エタノール抽出物 120 3 エタノール抽出物 112
【0054】表2に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がヒアル
ロニダーゼ阻害作用を有することが確認された。また、
このヒアルロニダーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度
によって調節できることが確認された。
【0055】〔試験例2〕サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼ阻害試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を
試験した。
【0056】5mMの塩化マグネシウムを含有するトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLに胎児血清アル
プミン溶液0.1mLおよびサイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ溶液0.1mLを加え、さらに試料溶液
0.05mLを加え、37℃で5分間プレインキュベー
ションした。次いでサイクリックAMP溶液0.05m
Lを加え、37℃で60分間インキュベーションした。
沸騰浴中で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃で35
00rpm遠心分離し、上清中の反応基質5′−AMP
を高速液体クロマトグラフィーにより定量した。試料溶
液を添加せずに同様の酵素反応と反応基質の分析を行
い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反
応基質量の比率より、試料のサイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ阻害率(%)を求めた。
【0057】試料溶液の試料濃度を段階的に減少させて
上記の測定を繰り返し、サイクリックAMPホスホジエ
ステラーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC
50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その
結果を表3に示す。
【0058】 [表3]試料NO. 抽 出 物 IC 50 (ppm) 1 水抽出物 135 2 50%エタノール抽出物 121 3 エタノール抽出物 112
【0059】表3に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の葉部からの抽出物がサイクリ
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有すること
が確認された。また、このサイクリックAMPホスホジ
エステラーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって
調節できることが確認された。
【0060】〔試験例3〕ヒスタミン遊離抑制試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りヒスタミン遊離抑制作用を試験した。なお、下記の試
験法は、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキ
ソサミニダーゼも遊離されることを利用して、ヘキソサ
ミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価
する試験法である。
【0061】25cmの培養フラスコに入れた培地
(15%FBS添加S−MEM培地;以下同じ)にRB
L−2H3細胞1.0×10個を播種し、37℃、5
%CO −95%airの下で4日間培養した。次いで
トリプシン処理し、遠心分離(800rpm,4分間)
して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×10ce
ll/mLで培地に懸濁し、そこにマウスモノクロナー
ル抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−Specif
ic IgE)を0.5μg/mLの濃度で添加した。
この細胞浮遊液を96穴プレートの1穴に付き100μ
Lずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの下
で24時間培養した。培養終了後、各穴中の培地を除去
し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。次に上記緩衝
液30μLおよび試料溶液10μLを加え、37℃で1
0分間インキュベーションした。次にジニトロフェニル
化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)10μLを加
え、更に37℃で15分間インキュベーションした。そ
の後、氷冷下で上清10μLを新たな96穴プレートに
移し替え、これに1mmol/L p−ニトロフェニル
−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液10μLを
加え、37℃で1時間インキュベーションした。反応終
了後、0.1mol/L NaCO−Na HCO
溶液250μLを加え、マイクロプレートリーダーに
て650nmを対照に415nmにおける吸光度測定を
行った(このとき測定した吸光度をAとする)。
【0062】また、試料溶液の代りにシラガニアン緩衝
液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度測
定を行った(このとき測定した吸光度をBとする)。
【0063】また、細胞上清と0.1mol/L Na
CO−NaHCO溶液を同様の処理で反応させ
たものについても吸光度測定を行った(このとき測定し
た吸光度をCとする)。
【0064】また、同様の処理と吸光度測定をDNP−
BSAのかわりにシラガニアン緩衝液を加えたものにつ
いても行った(このとき測定した吸光度をDとする)。そ
して、次式によりへキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)
を求めた。
【0065】遊離抑制率(%)=〔1−{(A−C−
D)/(B−D)}〕×100
【0066】試料濃度を段階的に減少させて上記遊離抑
制率の測定を行い、ヘキソサミニダーゼの遊離を50%
阻害する試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により
求めた。その結果を表4に示す。
【0067】 [表4]試料NO. 抽 出 物 50%阻害試料濃度(ppm) 1 水抽出物 146 2 50%エタノール抽出物 136 3 エタノール抽出物 158
【0068】表4に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がヒスタ
ミン遊離抑制作用を有することが確認された。また、こ
のヒスタミン遊離抑制作用の程度は、抽出物の濃度によ
って調節できることが確認された。
【0069】〔試験例4〕スーパーオキサイド消去試験
(NBT法) 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0070】3mMキサンチン、0.05M Na2CO
3緩衝液(pH10.2)、3mMEDTA、BSA溶
液、および0.75mM NBT各0.1mLを試験管
にとり、これに試料溶液0.1mLを添加し、25℃で
10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液
を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。そ
の後6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、
波長560nmにおける吸光度を測定した。このとき測
定した吸光度を「酵素溶液添加, 試料溶液添加時の吸光
度」という。
【0071】また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素
溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を
「酵素溶液無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0072】また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加
した場合についても同様の測定を行った。このとき測定
した吸光度を「酵素溶液添加, 試料溶液無添加時の吸光
度」という。
【0073】また、酵素溶液を添加せず、かつ試料溶液
を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測
定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶液無添
加,試料溶液無添加時の吸光度」という。そして、次式
によりスーパーオキサイド消去率(%)を求めた。
【0074】消去率(%)={1−(A−B)/(C−
D)}×100
【0075】上記式中、「A」は「酵素溶液添加, 試料
溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素溶液無添加, 試
料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素溶液添加, 試
料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素溶液無添
加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0076】試料濃度を段階的に減少させて上記消去率
の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%に
なる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求
めた。その結果を表5に示す。
【0077】 [表5]試料NO. 抽 出 物 50%消去試料濃度(ppm) 1 水抽出物 7.9 2 50%エタノール抽出物 3.9 3 エタノール抽出物 10.3
【0078】表5に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がスーパ
ーオキサイド消去作用を有することが確認された。ま
た、このスーパーオキサイド消去作用の程度は、抽出物
の濃度によって調節できることが確認された。
【0079】〔試験例5〕一重項酸素消去試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
り一重項酸素消去作用を試験した。
【0080】透明ガラス瓶(10mL容)中で2%赤血
球懸濁液5mL、試料溶液を所定濃度で含むpH7.4
の等張リン酸緩衝液5mL、および光増感剤(10mM
ヘマトポルフイリン−20mM水酸化ナトリウム溶液)
0.01mLを混合した。得られた溶液をメリーゴーラ
ンド上、7.5Wハロゲンランプで35分間均一に照射
して一重項酸素(2)を発生させ、赤血球の溶血を
生じさせた。この反応溶液1mLを採取し、等張リン酸
緩衝液2mLを加えて混合後、4℃、3000rpmで
5分間遠心分離を行った。次いで上清を採取し、波長5
40nmの吸光度を測定した。別に、赤血球を一部溶血
させた上記反応溶液1mLをとり、これに蒸留水2mL
を加えて完全に溶血させたものをコントロールとし、同
様に吸光度測定を行った。測定された吸光度より次式に
より一重項酸素消去率を求めた。
【0081】 一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100
【0082】上記式中、「A」は「コントロールの吸光
度」、「B」は「反応溶液上清の吸光度」を表す。試料
濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、一
重項酸素の消去率が50%になる試料濃度(ppm;μ
g/mL)を内挿法により求めた。その結果を表6に示
す。
【0083】 [表6]試料NO. 抽 出 物 50%消去試料濃度(ppm) 1 水抽出物 137 2 50%エタノール抽出物 135 3 エタノール抽出物 124
【0084】表6に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物が一重項
酸素消去作用を有することが確認された。また、この一
重項酸素消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節
できることが確認された。
【0085】〔試験例6〕コラーゲン産生促進作用の試
験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りコラーゲン産生促進作用を試験した。
【0086】ヒトの線維芽細胞を10%FBS、1%N
EAA、1mmol/Lピルビン酸ナトリウムを含むM
EM培地で37℃、5%CO2−95%airの下にて
培養し、トリプシン処理により細胞を集め、2×10
/mLに調整した後、96穴マイクロプレートの各穴に
100μLずつ播種した。37℃、5%CO2−95%
airの下で一晩培養した後、培地を、試料溶液(10
0ppm、25ppm)を含む0.5%FBS−MEM
培地(150μL)に交換して、37℃、5%CO2
95%airの下で3日間培養した。その培養上清を9
0μL採取し、ELISAプレートに移した後、抗ヒト
コラーゲンタイプ1抗体を用いたELISA法によっ
て、培養上清中のコラーゲンを定量した。定量の際に
は、ヒトコラーゲンタイプ1を標準品とする検量線を用
いた。そして、コラーゲン産生促進率(%)を、試料無
添加時の値を100%として算出した。その結果を表7
に示す。
【0087】 [表7]試料NO. 抽 出 物 コラーゲン産生促進率(%) 100ppm 25ppm 1 水抽出物 180.0±18.6 111.1±1.7 2 50%エタノール抽出物 214.3±44.6 153.3±20.7 3 エタノール抽出物 195.8±18.9 107.1±10.8
【0088】表7に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がコラー
ゲン産生促進作用を有することが確認された。また、こ
のコラーゲン産生促進作用の程度は、抽出物の濃度によ
って調節できることが確認された。
【0089】〔試験例7〕コラゲナーゼ阻害試験 製造例1による抽出物について、下記の試験法によりコ
ラゲナーゼ阻害作用を試験した。
【0090】試料溶液(溶媒:20mmol/L 塩化
カルシウム含有0.1mol/L トリス塩酸緩衝液
(pH7.1):以下の緩衝液においても同じ)50μ
L、コラゲナーゼ溶液50μLおよび基質溶液400μ
Lを混合し、37℃で30分間インキュベーションし
た。次いで25mmol/L クエン酸溶液1mLで反
応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。得られた抽
出液について、波長320nmの吸光度(対照液:酢酸
エチル)を測定した。このとき測定した吸光度を「酵素
添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。なお、コラゲ
ナーゼ溶液はシグマ社のコラゲナーゼTypeIV 5
mgを緩衝液1mLに溶解させ、使用時に50倍に希釈
したものを使用した。基質溶液には、上記緩衝液にBA
CHEM Fenichemikalien AG社Pz
−ペプチドを濃度が0.5mol/Lになるように溶解
して使用した。
【0091】また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定
を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加
して行った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試
料溶液無添加時の吸光度」という。
【0092】また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定
を、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して行っ
た。このとき測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液
添加時の吸光度」という。
【0093】また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定
を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加
するとともに、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液を添
加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素無添
加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。そして、次式
によりコラゲナーゼ阻害率(%)を算出した。
【0094】コラゲナーゼ阻害率(%)={1−(A−
B)/(C−D)}×100
【0095】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0096】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、コラゲナーゼの活性を50%阻害する試
料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。そ
の結果を表8に示す。
【0097】 [表8]試料NO. 抽 出 物 50%阻害試料濃度(ppm) 1 水抽出物 67.9 2 50%エタノール抽出物 87.9 3 エタノール抽出物 93.2
【0098】表8に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の葉部からの抽出物がコラゲナ
ーゼ阻害作用を有することが確認された。また、このコ
ラゲナーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって調
節できることが確認された。
【0099】〔試験例8〕エラスターゼ阻害試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りエラスターゼ阻害作用を試験した。
【0100】96穴プレートを用意し、1穴に対して試
料溶液(溶媒:DMSO+水)50μLおよびエラスタ
ーゼ溶液50μLを添加し、さらに基質溶液100μL
を添加し混合した。25℃で15分間インキュベーショ
ンさせた後、波長415nmの吸光度を測定した。この
とき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液添加時の吸
光度」という。なお、エラスターゼ溶液はシグマ社・エ
ラスターゼTypeIII 5mgをpH8の0.2mol
/Lトリス塩酸緩衝液1mLに溶解し使用時に250倍
に希釈したものを使用した。基質溶液として、シグマ社
のN−SUCCINYL−ALA−ALA−ALA−p
−NITROANILIDEをDMSOに溶解した濃度
45.14mg/mLの溶液を上記トリス塩酸緩衝液で
100倍に希釈して使用した。
【0101】上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試
料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加して
行った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶
液無添加時の吸光度」という。
【0102】また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定
を、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ
操作と測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素
無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0103】また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定
を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添
加するとともに、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を
添加して同じ操作と測定を行った。このとき測定した吸
光度を「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」とい
う。そして、次式によりエラスターゼ阻害率(%)を求
めた。
【0104】エラスターゼ阻害率(%)={1−(A−
B)/(C−D)}×100
【0105】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0106】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、エラスターゼの活性を50%阻害する試
料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。そ
の結果を表9に示す。
【0107】 [表9]試料NO. 抽 出 物 50%阻害試料濃度(ppm) 1 水抽出物 89.4 2 50%エタノール抽出物 84.9 3 エタノール抽出物 68.4
【0108】表9に示す結果から、オスベッキア(Osbe
ckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がエラス
ターゼ阻害作用を有することが確認された。また、この
エラスターゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって
調節できることが確認された。
【0109】〔試験例9〕製造例1で得られた50%エ
タノール抽出物を含有するローション状の塗布液aおよ
び50%エタノール抽出物を含有しないほかは塗布液a
と同じ組成の塗布液b(対照)を調製し、それらについ
てカミソリ負け防止効果を試験した。なお、カミソリ負
けはひげ等の毛を剃った後、皮膚が赤くなりヒリヒリ痛
んだり、腫れて熱を持ったり痒くなったりする症状であ
り、カミソリでひげ等の毛を剃った後の皮膚に細かい切
り傷ができ、そこから細菌が感染して炎症が起こること
によって生じる症状である。
【0110】各塗布液の組成は以下の表10のとおりで
ある。なお、塗布液aおよび塗布液bともに全量を10
0mLとした。
【0111】 [表10] 塗布液a 塗布液b 金錦香抽出物 1.0g 無し 1,3-ブチレングリコール 5.0g 5.0g グリセリン 1.0g 1.0g エタノール 6.0g 6.0g 非イオン性界面活性剤 0.5g 0.5g 精製水 残部 残部
【0112】カミソリ負けする男性被験者20名を10
名ずつ2群に分け、1群に塗布液aを、他の群に塗布液
bを、ひげ剃り直後の皮膚に塗布し、以下の判定基準で
カミソリ負け改善効果を評価した。
【0113】カミソリ負けが消失した場合には「著効あ
り」、カミソリ負けが弱くなった場合には「有効」、カ
ミソリ負けがやや弱くなった場合には「やや有効」、カ
ミソリ負けに変化が認められない場合には「無効」と判
定し、「無効」と判定した被験者が20%未満である場
合には「A」、20%以上50%未満である場合には
「B」、50%以上80%未満である場合には「C」、
80%以上である場合には「D」と評価した。
【0114】その結果、塗布液aのカミソリ負け防止効
果は「A」と評価され、塗布液bのカミソリ負け防止効
果は「D」と評価された。なお、カミソリ負け防止効果
についての判定と同時に、肌に対する刺激(ヒリヒリ
感)の程度について感想を求めたところ、全ての被験者
が両塗布液とも刺激を感じないと答えた。
【0115】この結果によって、オスベッキア(Osbeck
ia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物がカミソリ
負け防止作用、すなわち抗炎症作用を有することが示さ
れた。
【0116】〔試験例10〕製造例1で得られた50%
エタノール抽出物を配合した乳液(以下「実施例乳液」
という。)を常法に従って調整した。実施例乳液の組成
を以下に示す。
【0117】 金錦香50%エタノール抽出物(製造例1) 1.0g セチルアルコール 0.5g ミツロウ 2.0g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g モノステアリン酸グリセリル 1.0g ヒアルロン酸 0.1g プロピレングリコール 5.0g エタノール 3.0g パラオキシ安息香酸メチル 0.3g 香料 0.03g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0118】実施例乳液と、金錦香の地上部からの抽出
物を含まないほかは実施例乳液と同じ組成の比較例乳液
について、下記の評価試験を行った。 被験者:22〜40歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘
が消え、広範囲の角質がめくれているか(表11に示す
評点が1)、または皮溝・皮丘が不鮮明で角質が部分的
にめくれており(表11に示す評点が2)、肌荒れと判
定された者19名、普通肌と判定された者1名の合計2
0名を選抜して被験者とした。
【0119】塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実
施例乳液を、左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、3
0日間塗布させた。
【0120】[判定1:肌荒れ改善効果]塗布試験終了
後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレ
プリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡
で皮紋の状態および角質剥離状態を観察し、表11に示
す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表12に
示す。
【0121】 [表11] 評点 評価 1 皮溝・皮丘が消え、広範囲の角質がめくれている。(肌荒れ状態) 2 皮溝・皮丘が不鮮明。角質が部分的にめくれている。(肌荒れ状態) 3 皮溝・皮丘が認められるが平坦である。(普通肌) 4 皮溝・皮丘が鮮明である。(比較的美しい肌) 5 皮溝・皮丘がきわめて鮮明で整っている。(美しい肌)
【0122】 [表12]評点 試験開始前 実施例乳液塗布部 比較例乳液塗布部 1 10名 0名 9名 2 9名 0名 8名 3 1名 5名 1名 4 0名 12名 2名 5 0名 3名 0名
【0123】表12に示されるように、実施例乳液を塗
布した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著
に肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
【0124】[判定2・官能評価]使用感と肌への効果に
ついて、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優
劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表13に
示す。
【0125】 [表13] 評 価 項 目 実施例乳液が良い 比較例乳液が良い 優劣なし 肌えのなじみ 15名 3名 2名 しっとり感 18名 1名 1名 肌えののび 15名 2名 3名 肌荒れ改善の満足感 16名 1名 3名 肌色改善の満足感 14名 2名 4名 シワの数と深さの改善 18名 1名 1名
【0126】表13に示される結果より、官能評価によ
っても上記判定1と同様の効果と優れた使用感が確認さ
れた。
【0127】判定1および2の結果より、オスベッキア
(Osbeckia)属に属する金錦香の地上部からの抽出物を
配合した皮膚化粧料が皮膚の老化防止・改善作用(肌荒
れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適用した場合の
使用感と安全性に優れていることが確認された。
【0128】〔配合例1〕下記の組成の乳液を常法によ
り製造した。 金錦香水抽出物(製造例1) 1g ホホバオイル 4g オリーブオイル 2g スクワラン 2g セタノール 2g モノステアリン酸グリセリル 2g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g 1,3-ブチレングリコール 3g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g 香料 0.05g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0129】〔配合例2〕下記組成の化粧水を常法によ
り製造した。 金錦香エタノール抽出物(製造例1) 2g グリセリン 3g 1,3-ブチレングリコール 3g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g クエン酸 0.1g クエン酸ソーダ 0.1g 香料 0.05g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0130】〔配合例3〕下記組成のクリームを常法に
より製造した。 金錦香50%エタノール抽出物(製造例1) 1g 流動パラフィン 5g サラシミツロウ 4g セタノール 3g スクワラン 10g ラノリン 2g ステアリン酸 1g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3g 1,3-ブチレングリコール 6g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g 香料 0.1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0131】〔配合例4〕下記組成のパックを常法によ
り製造した。 金錦香エタノール抽出物(製造例1) 5g ポリビニルアルコール 15g ポリエチレングリコール 3g プロピレングリコール 7g エタノール 10g パラオキシ安息香酸エチル 0.05g 香料 0.05g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0132】〔配合例5〕下記の混合物を打錠して,錠
剤状栄養補助食品を製造した。 金錦香水抽出物(製造例1) 50重量部 粉糖(ショ糖) 188重量部 グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
【0133】〔配合例6〕下記の混合物を顆粒状に形成
して栄養補助食品を製造した。 金錦香50%エタノール抽出物(製造例1) 34重量部 ビートオリゴ糖 1000重量部 ビタミンC 167重量部 ステビア抽出物 10重量部
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、抗炎症剤、抗酸化剤ま
たは抗老化剤が提供される。また、本発明によれば、抗
炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有する皮膚化
粧料および飲食品が提供される。本発明の抗炎症剤によ
れば、ヒアルロニダーゼの活性化、サイクリックAMPホ
スホジエステラーゼによるサイクリックAMPの分解、ヒ
スタミン遊離、活性酸素や生体内ラジカルの発生等が関
与する炎症を効果的に予防または改善することができ
る。また、本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素消去作
用や生体内ラジカル消去作用による生体成分の酸化の防
止を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現
象を効果的に予防・治療することができる。さらに、本
発明の抗老化剤によれば、コラーゲン産生促進作用、コ
ラゲナーゼ阻害作用またはエラスターゼ阻害作用を通じ
て、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果
的に予防・治療することができる。本発明の抗炎症剤、
抗酸化剤および抗老化剤は、皮膚に適用した場合の使用
感と安全性に優れているので皮膚化粧料に配合するのに
好適なものである。また、本発明の皮膚化粧料および飲
食品は、皮膚の老化を防止および/または改善するのに
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 U W 7/48 7/48 A61P 17/06 A61P 17/06 17/16 17/16 29/00 29/00 43/00 111 43/00 111 Fターム(参考) 4B018 LB10 LE01 MD48 ME06 MF01 MF06 4C083 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC422 AC442 AC482 AD042 AD112 AD512 BB47 BB51 CC04 CC05 CC07 DD23 DD27 DD31 EE06 EE07 EE12 4C088 AB12 AC01 AC02 BA08 CA04 CA11 NA14 ZA89 ZB11 ZB22 ZC13 ZC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
    物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
    する抗炎症剤。
  2. 【請求項2】 前記抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作
    用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用お
    よびヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1
    種または2種以上の作用を有することを特徴とする請求
    項1記載の抗炎症剤。
  3. 【請求項3】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
    物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
    する抗酸化剤。
  4. 【請求項4】 前記抽出物が活性酸素消去作用および/
    またはラジカル消去作用を有することを特徴とする請求
    項3記載の抗酸化剤。
  5. 【請求項5】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
    物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
    する抗老化剤。
  6. 【請求項6】 前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、
    コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用から
    なる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の抗老化剤。
  7. 【請求項7】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
    物からの抽出物を配合したことを特徴とする皮膚化粧
    料。
  8. 【請求項8】 オスベッキア(Osbeckia)属に属する植
    物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品。
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