JP2003054841A - 未延伸糸の交絡繋ぎ方法 - Google Patents

未延伸糸の交絡繋ぎ方法

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JP2003054841A
JP2003054841A JP2001243608A JP2001243608A JP2003054841A JP 2003054841 A JP2003054841 A JP 2003054841A JP 2001243608 A JP2001243608 A JP 2001243608A JP 2001243608 A JP2001243608 A JP 2001243608A JP 2003054841 A JP2003054841 A JP 2003054841A
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entanglement
yarn
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Hideki Onishi
秀樹 大西
Katsumi Takehara
勝己 竹原
Shigeyoshi Kamata
繁儀 鎌田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来からの未延伸糸繋ぎ方法の成功率を上げ、
ゴデーローラへの巻付きを減少させ、なおかつ膠着部の
大きさを安定化し、それらの除去を確実に行うことがで
きる未延伸糸繋ぎ方法を提供すること。 【解決手段】熱可塑性ポリエステルを溶融紡糸した未延
伸糸を、すでに走行している未延伸糸束と繋げるため、
1.5kex以下の未延伸糸と24kTex以下の未延
伸糸束をエア噴射幅8mm以上15mm以下、エア交絡
圧力3kg/cm2 以上6kg/cm2 以下で絡ませた
後、繋ぐ側の未延伸糸をエア交絡部から80mm以上3
00mm以下の距離で切断することで未延伸糸を繋ぐこ
とを特徴とする未延伸糸交絡繋ぎ方法で解決する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紡出した熱可塑性
ポリエステル未延伸糸をエア交絡を用いて繋ぎ合わせる
方法に関する。 【0002】 【従来の技術】通常行われているポリエステルステープ
ルの工業的製造方法は、紡糸で得た未延伸糸を多数本集
めて数千〜数万デシテックスの未延伸糸束となし、これ
を多数のローラー群で誘導しながらトウ缶内に振り落し
収缶する工程と、次いで該サブトウを多数集めて数十万
〜数百万デシテックスのトウとなし、該トウを多数の延
伸ローラー群および熱処理装置を備えた延伸工程で延伸
熱処理し、引き続いて機械捲縮を付与し、必要に応じて
熱固定などを行った後、適当な長さに切断する工程から
なっている。 【0003】この工程の中で行われている未延伸糸と未
延伸糸束を合糸する方法として、竹べらとハサミを用い
て手作業による繋ぎ合わせをすることで最終的に未延伸
糸束とするのが一般的である。しかしながら、この方法
では高速にて走行している未延伸糸束に繋ぎ合わせるた
めに作業者によって個人差が生じ、失敗を起こしゴデー
ローラに巻付くことがある。 【0004】また、未延伸糸切断時の切れ端が未延伸糸
束に混入するため、延伸の際、交絡部分から切断した部
分までが熱処理時により膠着となる。この膠着も作業者
の技術差により、大きさが異なる。これは、竹べらによ
る未延伸糸同士の絡ませ方の度合いおよびハサミによる
切断のタイミングが関係しているためである。そのた
め、膠着を検出する機器の精度によってはこの膠着が製
品に入る恐れがあり、製品に入った場合には染め斑、異
物混入の問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
からの未延伸糸繋ぎ方法の成功率を上げ、ゴデーローラ
への巻付きを減少させ、なおかつ膠着部の大きさを安定
化し、それらの除去を確実に行うことができる未延伸糸
の繋方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の構成を有する。 【0007】すなわち、繋ぎ合わせる1.5kTex以
下の未延伸糸と24kTex以下の未延伸糸束をエア交
絡圧力が3kg/cm2 以上6kg/cm2 以下を満足
するエア交絡機構を設けたエア噴射幅8mmから15m
mの間に通しエア交絡後、該幅(エア噴射域)から出た
繋ぐ側の未延伸糸をエア交絡部から80mm以上300
mm以下の距離で切断することで未延伸糸を繋げる未延
伸糸の交絡繋ぎ方法である。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。 【0009】本発明の方法は、繋ぎ合わせる1.5kT
ex以下の未延伸糸と24kTex以下の未延伸糸束
を、エア交絡圧力が3kg/cm2 以上6kg/cm2
以下を満足するエア交絡機構を設けたエア噴射幅8mm
から15mmの間に通しエア交絡した後、該幅から出た
繋ぐ側の未延伸糸をエア交絡部から80mm以上300
mm以下の距離で切断することで未延伸糸を繋げる未延
伸糸の交絡繋ぎ方法である。 【0010】本発明において、未延伸糸とは熱可塑性ポ
リエステルを1つの口金から溶融紡糸し束ねた糸の集ま
りであり、口金のホール数および目標繊度にもよるが
1.5kTex以下のものである。なお、これら未延伸
糸を2つ以上束ねたものを未延伸糸束と定義し、未延伸
糸を合糸し缶で収納した未延伸糸束をサブトウと定義す
る。また、糸を開繊させ絡ませることを交絡と言うが、
ここではノズルによりエアの噴射を行うことで交絡を行
っている。エア交絡圧力とはエアの噴射圧力のことを言
う。 【0011】エア噴射幅とは、後の本発明を図1で説明
する際に出てくる交絡ノズル1とプレート2の幅のこと
であり、繋ぎ合わせる未延伸糸同士をエア噴射により交
絡させるためには、交絡ノズル1から出たエアにより未
延伸糸同士を振動させなければならない。そのため、エ
アの噴射の対面にプレート2を設け未延伸糸同士を振動
させている。 【0012】エア交絡部とはノズルから噴出するエアが
交絡させようとする未延伸糸に当たるポイントであり、
エア交絡機構の中心部のことを言う。 【0013】以下に未延伸糸の交絡繋ぎについて詳細に
説明していく。 【0014】ポリエステルステープルの製造工程で溶融
紡糸された未延伸糸はサクションホースによって紡出を
維持できる。これら未延伸糸を多数本集めて数千〜数万
デシテックスの未延伸糸束となし、この状態でローラへ
の糸掛けを行い、缶に引き取る。この工程をスタートす
る際、多錘の未延伸糸束ではサクションホースの吸引許
容量を超えるため、吸引することができず全ての錘の紡
出を維持することができない。 【0015】そこで従来から、1〜数錘の未延伸糸束を
先に紡出、サクションガンで吸引し、糸掛けを行い未延
伸糸の本数が少ない状態で引き取る。その後、既に引き
取られている数錘の未延伸糸束に紡出した未延伸糸を順
に繋いでいくことを繰り返すことで全錘の紡出が可能と
なり、それを缶に引き取りサブトウにすることができ
た。従来ならば、この工程で竹べらとハサミを用い手作
業で未延伸糸と未延伸糸束を繋ぎ合わせていた。しかし
ながら、この方法では高速に走行している未延伸糸束に
繋ぎ合わせるため、作業を行う人によって個人差が生
じ、失敗を起こしゴデーローラに巻付くことがたびたび
発生していた。 【0016】また、未延伸糸切断時の切れ端がサブトウ
に混入するため、延伸の際の熱処理時、切断部分が膠着
となる。この膠着も作業者の技術差により、大きさが異
なる。そのため、膠着を検出する機器の精度によっては
この膠着が製品に入る恐れがあり、製品に入った場合に
は異常糸、染め斑、異物混入の問題となる。 【0017】これらの問題を解決するにあたり、手作業
で未延伸糸と未延伸糸束を繋ぎ合わせていたものを機器
を用いて行うことにより、解決する方法を見いだした。 【0018】さらに、本発明の方法を図を用いて説明す
る。 【0019】図1は、本発明の未延伸糸の交絡繋ぎ方法
を説明する概略図の一例で、未延伸糸と未延伸糸束を繋
ぎ合わせる装置を示す。 【0020】図1において、1は交絡ノズル、2はプレ
ート、3はカッター、4は繋ぎ機構作動スイッチであ
る。 【0021】事前に1種から数錘の走行未延伸糸束を交
絡ノズル1とプレート2との間であるエア噴射幅に通し
ておく。さらに紡出した未延伸糸もエア噴射幅に通す。
エア噴射幅に通した後、カッター3に未延伸糸を通す。
この際、エア噴射幅は8mm以上15mm以下が必要で
ある。さらに言えば、12mm以上15mm以下が好ま
しい。交絡させるために下方の交絡ノズル1からエアが
噴射され、そのエアを遮断するため未延伸糸と未延伸糸
束の上方にプレート2が位置づけられている。このエア
噴射幅が広いほど、未延伸糸同士の絡みが強くなりすぎ
ず、膠着が大きくなり容易に検知、除去が可能となる。
しかし、エア噴射幅を開けすぎると、絡みが弱くなり、
未延伸糸同士が繋がり難く成功率が格段に落ちるため、
プレート間は15mmより大きくしては所期の目的を達
成できない。 【0022】また、最大1.5kTexの未延伸糸と最
大24kTexの未延伸糸束両方をエア噴射幅に通すた
めには8mm以上なくてはならず、それより間隔が狭く
なるとプレート等に未延伸糸が接触し、擦過切れ等の問
題が発生する。 【0023】エア交絡圧力も繋ぎ合わせに影響する。エ
ア交絡圧力は3kg/cm2 以上6kg/cm2 以下が
必要である。さらに言えば、エア交絡圧力は3kg/c
2以上4kg/cm2 以下が好ましい。エア交絡圧力
が低いことで、未延伸糸同士の絡まりが強すぎず、膠着
が大きくなる。膠着がある程度大きくなると、検出器に
て検知が容易になるため、製品への混入が少なくなる。
しかし、エア交絡圧力が3kg/cm2 より低い場合は
繋ぎ合わせが全く成功できない。エア交絡圧力が6kg
/cm2 より大きくなる場合には絡みが強くなりすぎる
ため、膠着が小さくなり、検出器に全く検知されないた
め、エア交絡圧力は3kg/cm2 以上6kg/cm2
以下が必要である。検出器の精度を上げる考え方もある
が、延伸後のトウ走行の振動により検出器が誤作動を起
こし、膠着が未検出なのに、検出器が作動、トウカット
作業の停止につながり、作業性が落ちる問題がある。そ
のため、いかに誤動作を起こさずに異常部である膠着だ
けを取り除けるかが重要である。 【0024】交絡ノズル1のエア噴射方向は重ね合わせ
た両未延伸糸の下側からで、エア交絡圧力により、重な
った単糸同士を開繊させ、未延伸糸と未延伸糸束を絡ま
せ合う。プレート2が噴射口と反対方向につけられてい
るのは、噴射したエアによる未延伸糸および未延伸糸束
の飛び出し防止と噴射エアの旋回流による交絡強化を狙
いとしている。さらに、エア噴射口は1個ないし2個が
望ましい。ここで2個の場合は未延伸糸の走行方向に並
べ、1点に各エア噴射が当たるようにするのが好まし
い。1点にエアを集中して当てることにより開繊効果が
上がることで、交絡効果も良くなる。なお、エアは電磁
弁の開閉により噴射される。つまり、繋ぎ機構作動スイ
ッチ4と電磁弁が連動しており、スイッチをオンすると
電磁弁が開き、エアが噴射する仕組みとなっている。 【0025】繋ぎ機構作動スイッチ4をオンするとエア
噴出だけでなく、カッターも駆動する仕組みになってい
る。これは、カッターがエア駆動方式であるためエア噴
出交絡装置のエアラインから並列に空気を得られるため
である。 【0026】エア交絡部からカッターまでの距離は80
mm以上300mm以下が必要である。これは、未延伸
糸同士の交絡部分からカットした切れ端の部分は延伸時
に延伸されない部分のため、熱処理によって収縮を起こ
し、膠着となる。つまり、この交絡部分から切れ端が長
いほど収縮部分が大きくなり、膠着が大きくなる傾向に
なる。 【0027】しかし、未延伸糸同士の交絡を行う際、あ
まり長い場合は切れ端がローラー等に巻付く恐れがあ
る。そのため、300mm以下が好ましい。また、エア
交絡部からカッターまでの距離が80mmより短い場合
は膠着が検出器にて検知できにくくなるため、80mm
以上が好ましい。さらに言えば200mm以上300m
m以下が好ましい。 【0028】本発明は未延伸糸と未延伸糸束の交絡・切
断を機構的に同時に行え、交絡から切断部までの部分を
一定にできることで、作業方法が簡単でかつ膠着が確実
に除去可能な方法である。 【0029】 【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、実施例中の各表記は以下の基準をもとに
決定した。 (1)膠着部の大きさ・長さ:各条件において採取した
サブトウを延伸した延伸トウをサンプリングした。膠着
となっている部分を手作業で行った場合の膠着部の大き
さ(繊維軸方向に対し直角方向幅3cm)に対し、大き
いか小さいか判断をした。また、トウを染めることで一
般に膠着部は濃染の傾向になるため、その濃染部の繊維
軸方向の長さを測定し、膠着部の長さ(cm)とした。
表中の記号は膠着の大きさを表したもので、3.5cm
より大きい場合は◎、○は2.5〜3.5cmの大きさ
のものまたは検出器にて検出できた場合、△は2.5c
mより小さいまたは検出器にて検知できなかった場合を
表している。また、×は繋ぎ合わせが失敗したため、サ
ンプル採取できなかった場合を表している。 実施例1〜5、比較例1 口金から溶融紡糸された未延伸糸と未延伸糸束を本発明
によりエア交絡−切断することで繋ぎ合わせる。繋げ合
わせた後、缶に収納したサブトウを延伸し延伸トウをサ
ンプリングした。その実施例を表1に、比較例を表2に
示す。 【0030】実施例1はエア交絡圧力が4.5kg/c
2 でエア噴射幅が15mmおよびエア交絡部から繋ぐ
側の未延伸糸を切断するまでの距離を300mmとした
場合の例である。これは交絡具合が強すぎないためで、
膠着部の大きさが大きく・長くなっているのが分かる。
これは、未延伸糸の交絡部分が強く絡み過ぎていないた
め、延伸時に切断側の未延伸糸の部分の収縮が大きくな
るため、膠着を容易に検知、除去できる。 【0031】実施例2〜5は、エア交絡圧力が4.5k
g/cm2 であり、エア噴射幅とエア交絡部から繋ぐ側
の未延伸糸を切断するまでの距離を任意に変えた場合の
例である。実施例1と同様、エア交絡圧力が低く、エア
噴射幅が広くエア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切断す
るまでの距離が長い場合ほど、膠着の大きさが大きく・
長くなっていることがわかる。 【0032】比較例1はいままでの手作業で行われた繋
ぎ方法によるデータである。膠着部の大きさ、長さとも
ある程度のものであるが、繋ぎ成功率が個人差のため下
がる傾向にある。また、個人差により膠着の大きさ・長
さが安定せず、検知できない場合もある。 【0033】 【表1】 【0034】 【表2】【0035】実施例6〜8 実施例6〜8は、エア交絡圧力が3kg/cm2 であ
り、エア噴射幅を任意に変え、エア交絡部から繋ぐ側の
未延伸糸を切断するまでの距離を300mmにした場合
である。エア交絡圧力が低いため、エア噴射幅にそれほ
ど影響されず、膠着の大きさ・長さが手作業並み(比較
例1)となっているのがわかる。 【0036】しかし、実施例1より交絡の絡みがさらに
強すぎない場合であるエア交絡圧力が低い実施例6にお
いて、膠着がそれほど大きく・長くならないのは、エア
交絡圧力が低すぎるためであると考えられる。 実施例9〜11 実施例9〜11は< エア交絡圧力を6kg/cm2 で一定、エア交絡部から
繋ぐ側の未延伸糸を切断するまでの距離を300mmと
し、エア噴射幅を任意に変えた場合の例である。エア交
絡圧力が高いため、絡みが強すぎ、それほど膠着が大き
く・長くはならなかった。 実施例12、13 実施例12はエア交絡圧力を3kg/cm2 で、エア噴
射幅を15mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸
を切断するまでの距離が80mmの場合の例である。絡
みは強すぎない条件だが、エア交絡部から繋ぐ側の未延
伸糸を切断するまでの距離が短いため、膠着は小さく・
短くなっているのがわかる。 【0037】実施例13はエア交絡圧力を6kg/cm
2 で、エア噴射幅を8mmとし、エア交絡部から繋ぐ側
の未延伸糸を切断するまでの距離が80mmの場合の例
である。絡みが強すぎ、さらにエア交絡部から繋ぐ側の
未延伸糸を切断するまでの距離が短いため、膠着が小さ
い・短いことがわかる。 比較例2、3 比較例2はエア交絡圧力を2kg/cm2 で、エア噴射
幅を8mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切
断するまでの距離が300mmの場合の例である。エア
交絡圧力が3kg/cm2 より低くなったため、カッタ
ーが駆動せず、未延伸糸の切断が行われなかったため、
繋ぎ合わせはできなかった例である。比較例3はエア交
絡圧力を7kg/cm2 で、エア噴射幅を15mmと
し、エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切断するまでの
距離が300mmの場合の例である。エア交絡圧力を6
kg/cm2 より大きくしたために、絡みがあまりに強
すぎ膠着が検出器で検知できないくらい小さく・短くな
っている。 比較例4、5 比較例4はエア交絡圧力を6kg/cm2 で、エア噴射
幅を7mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切
断するまでの距離が300mmの場合の例である。エア
噴射幅を8mmより狭くしたため、最大24kTexの
未延伸糸束と最大1.5kTexの未延伸糸が合わさる
ことでプレートに接触し、擦過を発生した例である。比
較例5はエア交絡圧力を3kg/cm2 で、エア噴射幅
を16mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切
断するまでの距離が300mmの場合の例である。比較
例4とは逆に交絡プレート間隔が15mmより広くなっ
た場合は、膠着はそれなりに大きく・長くなったが、繋
ぎ合わせの成功率が格段に落ち、手作業での成功率を下
回った。 比較例6、7 比較例6は、エア交絡圧力を4.5kg/cm2 で、エ
ア噴射幅を15mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未延
伸糸を切断するまでの距離が70mmの場合の例であ
る。エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切断するまでの
距離が80mmより短くなったため、絡みが強すぎない
場合においても膠着が小さく・短くなっているのがわか
る。比較例7はエア交絡圧力を4.5kg/cm2 で、
エア噴射幅を15mmとし、エア交絡部から繋ぐ側の未
延伸糸を切断するまでの距離が310mmの場合の例で
ある。エア交絡部から繋ぐ側の未延伸糸を切断するまで
の距離が300mmより長くなったため、切断後の未延
伸糸がゴデーローラに巻付く現象が起こった例であり成
功率は0%であった。 【0038】 【発明の効果】従来からの未延伸糸繋ぎ方法の成功率を
上げ、ゴデーローラへの巻付きを減少させ、なおかつ膠
着部の大きさを安定化し、それらの除去を確実に行うこ
とができる未延伸糸繋ぎを期待できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による未延伸糸の交絡繋ぎ方法を説明す
る概略図である。 【符号の説明】 1:交絡ノズル 2:プレート 3:カッター 4:繋ぎ機構作動スイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】熱可塑性ポリエステルを溶融紡糸した未延
    伸糸を、すでに走行している未延伸糸束と繋げるため、
    1.5kTex以下の未延伸糸と24kTex以下の未
    延伸糸束をエア噴射幅8mm以上15mm以下、エア交
    絡圧力3kg/cm2 以上で6kg/cm2 以下で絡ま
    せた後、繋ぐ側の未延伸糸を、エア交絡部から80mm
    以上300mm以下の距離で切断することを特徴とする
    未延伸糸の交絡繋ぎ方法。
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