JP2740915B2 - ボビンの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ボビンの製造方法及び製造装置

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JP2740915B2
JP2740915B2 JP1050976A JP5097689A JP2740915B2 JP 2740915 B2 JP2740915 B2 JP 2740915B2 JP 1050976 A JP1050976 A JP 1050976A JP 5097689 A JP5097689 A JP 5097689A JP 2740915 B2 JP2740915 B2 JP 2740915B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H15/00Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2本の予備強化された糸成分が重ねられた
状態で二重糸として巻き取られる加撚用の供給ボビンと
して使用されるボビンを製造するために、糸成分がそれ
ぞれけん引され、続いてそれぞれ仮撚され、その後に両
糸成分が合一されて二重糸としてボビンに巻き取られる
方法及び装置に関する。
冒頭に述べた様式(DE−A3606932)の方法では、両方
の糸成分の一方が破断することが起り得る。その際には
残つた糸成分だけがボビンに巻き取られることは阻止し
なければならない、というのは、それは以後の紡出工程
における甚大な支障をもたらす恐れがあるからである。
そのため、一方の糸成分の破断時に他方の糸成分も切断
されることが提供される。このやり方は、操作員が破断
した糸端と切断された糸端をボビン上で探し出し、次い
で二重糸を再糸継ぎのためにボビンから引き出す手動紡
出については十分である。通常は両方の糸成分が同じ長
さではなく、またそれゆえに両方の糸成分の端がボビン
周囲の異なる個所に位置することが前提となるため、自
動式糸継ぎ装置にとつては二つの糸端を探して取り込ま
ねばならないとう難作業が生じる。
自動式糸継ぎ装置に対するこの問題を解決するため
に、以前の未公開の特許出願書(P 3805338.1)で
は、一方の糸成分の破断時には両方の糸成分がそれらが
共に存在している範囲内で一緒に切断されることが提案
されている。それにより、両糸成分の両端が同一個所に
位置することが達成される。そして、一方の糸成分の破
断時には、破断端がボビンに巻き上げられないうちにボ
ビンを停止させることが提案される。両方法により、自
動的探知ならびに両方の糸成分のボビンからの再引き出
しが可能となり、その後に糸継ぎが行われる。
本発明の目的は、自動式糸継ぎ装置の場合にも一方の
糸成分の破断後に両方の糸成分を探知し、糸継ぎ工程の
ためにボビンから引き出すことができる冒頭に述べた様
式の方法及び装置を提供することにある。
この目的は、一方の糸成分の破断時に巻取りが中断さ
れ、その際に破断されていない糸成分が所定の個所でつ
かまれて保持され、その後に破断していない糸成分が糸
継ぎのために取り上げられてボビンから引き出され、そ
の際にこの破断していない糸成分が破断した糸成分を携
行することにより達成される。
本発明は、両方の糸成分が同時に破断するのは無視で
きる程稀有な場合に限定されるという認識に基づいてお
り、このような場合には、糸継ぎは少なくとも部分的に
操作員により行うことができる。巻取りが中断されるこ
とにより、破断した糸成分の端がボビン体に巻込まれる
ということが阻止される。破断しなかつた糸成分は既知
の位置にあるため、それは自動式糸継ぎ装置により容易
に取り上げられ、ボビンから引き出される。両方の糸成
分間にはある程度の結合があり、また破断した糸成分の
端はボビン体に巻き込まれないため、破断しなかつた糸
成分の引出し時には破断した糸成分が容易に一緒に引き
出され得るのである。
本発明の別の構成では、一方の糸成分の破断時に破断
した糸成分が残留する糸成分と結合されることが提供さ
れる。この付加的な結合により、残留する糸成分が引出
し時に破断した糸成分の端をも携行し、それを引出し時
に一緒に引き出すという確実性が高められる。
本発明の別の構成では、一方の糸成分の破断時に綾巻
きが中断されることが提供される。それにより、破断し
た糸成分の端が綾巻き運動のために残留する糸成分から
離れてしまうことが阻止される。
本発明の別の構成では、2本の重ねられた状態で巻き
取られた糸成分から成る加撚用の供給ボビンとして使用
されるボビンを製造するためにけん引装置、仮撚装置、
両糸成分の合一装置ならびに合一された糸成分の巻取り
装置を具備する装置において、巻取り装置の機能の中断
装置が設置されており、該装置は糸成分の破断の検知装
置により制御されること、また破断していない糸成分の
捕捉及び保持装置が存在することが提供される。
本発明の別の構成では、捕捉及び保持装置が締付け装
置として製作されている。
この仕様では、残留する糸成分が断裂されないよう
に、捕捉及び保持装置の作動がボビンの停止に同調され
ることが提供されなければならない。
さらに別の構成では、捕捉及び保持装置が少なくとも
吸引ノズルを含むことが提供される。そのような吸引ノ
ズルは残留する糸成分を比較的軽くそれを保持する糸ル
ープの形状で受容することができるため、糸成分はボビ
ンから尚引き出され得る。
残留する糸成分の以後の供給は、通常はボビンが停止
すると同時に中断される仕様となつている。一方の糸成
分の破断時には多量の繊維材料が失われないように、ボ
ビンをできるかぎり早く停止させることが肝要である。
これは、ボビンを駆動装置から持ち上げる装置の設置に
より実現できる。付加的に本発明の別の構成では、ボビ
ンの制動装置を設置することができる。これらの装置
は、例えばボビンの前面に、あるいは二重糸を巻き上げ
るボビンケースに作用することができる。同様に、巻上
げローラとボビンとの間に板を挿入し、ボビンを持ち上
げると同時に制動することも可能である。
本発明のより詳しい特徴及び長所は、図面に示された
各実施態様の以下の説明から明らかとなる。
第1図は、本発明に基づく方法を実施するための本発
明に基づく装置の通常の紡出工程中の状態を操作側から
みた正面図である。
第2図は、第1図に基づく装置の矢印IIの方向からみ
た正面図である。
第3図は、一方の糸成分の破断発生後の第1図に対応
する正面図である。
第4図は、ボビンの停止ならびに残留する糸成分の固
定後の本装置の第2図に対応する正面図である。
第5図は、第4図に類似した部分図における別の実施
態様の詳細図である。
第6図は、糸継ぎ工程のために二重糸をボビンから引
き出す本装置に送達された保守用装置に関係する第5図
に基づく実施態様図である。
各図には精紡機の単独の装置のみが示されているが、
当該機はその片側に並置された多数のそのような装置か
ら構成されている。
第1図から第4図において示された装置は、二つの糸
成分1,2を予備強化し、二重糸8としてボビン10へ巻き
取る機能を有するが、このボビンは次いで図示されてい
ない装置において加撚用の供給ボビンとして用いられ
る。二つの予備強化された糸成分1,2から作られる二重
糸8は仕上げられた繊維品としての撚糸であるが、これ
はさらに加工することができる。両方の糸成分1,2は繊
維束として二つの並置された互いに平行なけん引装置3,
4に供給され、そこでそれらは所望の番手までけん引さ
れる。矢印方向(A及びB)に進む糸成分1,2は次に仮
撚装置5,6へ入り、その後で合一されて二重糸8として
共通の引出し装置7により引き出されるが、この二重糸
は矢印方向(C)に進んで巻取り装置9に達するが、該
装置により二重糸8は巻き取られて綾巻きボビン10とな
る。
けん引装置3,4は機械端で駆動される下側シリンダ11,
12,13を含むが、けん引装置3,4に対する該シリンダには
それぞれ一方に加圧ローラ14,15,16が、また他方に加圧
ローラ17,18,19が対置されている。けん引装置3,4は上
側ベルト20,21及び下側ベルト22,23からなる通常のベル
ト案内を有するが、これらは転向レール24のまわりを走
行している。加圧ローラ14〜19は共通の負荷枠58内に保
持されたいわゆる加圧ローラ対として構成されるが、こ
の枠は下側ローラ11,12,13に平行な固定軸59のまわりに
旋回可能である。
仮撚装置5,6は、それぞれ二つの前後に配置され、圧
力空気管29,30,31,32に接続された空気ノズル25,26,27,
28を有する。それぞれ糸進入方向(A,B)側の空気ノズ
ル25,27は、吸引ノズルとして構成されている。それに
続く第2空気ノズル26,28は本来の仮撚ノズルであつ
て、糸成分1,2にそれぞれ仮撚を与える。この仮撚は糸
成分1,2において糸進行方向(A,B)に抗してけん引装置
3,4の原ローラ13,16;13,19まで逆行するため、糸成分1,
2はこの部分において比較的高い強度を有し、糸切れに
対して保護される。この保護撚りとして作用する仮撚は
空気ノズル26,28の範囲で再び解消されるため、糸成分
1,2はそれらに巻き付いている繊維端による残留強度つ
まりいわゆる予備強度のみを保有することになる。した
がつて、この範囲では糸切れに対するかなり高い危険が
存在する。この理由から、この範囲には空気ノズル26,2
8の後に糸検知器33,34が、それぞれの糸成分1,2に対し
て設置されている。
糸検知器33,34の後では糸成分1,2は糸案内35,36を介
して進み、続いて別の糸案内37,38によりそれらは互い
に密接し、また互いに平行に進むように合一される。両
方の糸案内37,38は両方の糸成分1,2をそれらがこの位置
以後は二重糸8となるように合一する。
引出し装置7として、機械の長手方向に延び、機械端
で駆動されるシヤフト39が設けられているが、それには
各装置においてひとつの加工ローラ40が対置されてい
る。引出し装置7は、二重糸8に作用する。
巻取り装置9には二重矢印(D,E)の方向にボビンの
前で左右に動く綾巻き用糸案内41が近設されている。ボ
ビン10は概略的に図示されただけのボビンホルダ42によ
り保持され、稼動状態では機械の長手方向に延びて機械
端で駆動されるローラ43上に当着している。二重糸8に
許容できないような高い張力を及ぼすことなく綾巻き運
動を補正するために、綾巻き用糸案内41と引出し装置7
との間に二つの好ましくはロールとして製作された転向
案内44,45の形式の補正装置が設けられている。綾巻き
用糸案内41側にある転向案内45は固定されているが、転
向案内44は綾巻き用糸案内41の運動と同期して糸の進行
に対し矢印方向(F,G)に前後に動かされる。
糸検知器33,34は、点線で描かれた結合線46,47,50,5
4,60が示すように、種々の要素を制御する。ここで言及
すべきは、図面に描かれた形態は簡略化されているこ
と、また糸検知器33,34は発信器として構成され、個々
の要素を以下に説明するやり方で制御する制御装置に接
続されていることである。
糸案内37,38と引出し装置7との間には、両方の糸成
分1,2を互いに結合できる装置48が設置されている。図
示された実施態様では、この装置48として圧力空気供給
管49に接続された空気ノズルが設けられているが、それ
は2本の糸成分1,2から成る二重糸8により通過され、
必要に応じて両方の糸成分1,2間に結合をもたらす。例
えば、この空気ノズルが絶えず圧力空気にさらされ、弱
い仮撚を二重糸8に及ぼすことが提供されるが、この仮
撚はこの空気ノズルの後で再び解消される。両方の糸成
分1,2が存在し、糸案内37,38と引出し装置7との間で張
られているかぎり、この空気ノズルは機能を発揮しな
い。しかし、両方の糸成分1,2の一方が破断するなら
ば、その糸成分は残留する糸成分に巻き付くため、仮撚
ノズルにより巻付けが行われる。残留する糸成分1また
は2と共にボビン10に巻かれた破断糸成分1,2は残留す
る糸成分に対する結合が強化されるため、それは引出し
時に比較的容易に引き出され得る。点線47で示されたよ
うに、この結合装置48は糸検知器33,34によつても制御
できるが、該検知器は一方の糸成分1,2の破断時に当該
の結合装置48を作動させる、すなわち、図示された実施
態様では空気ノズルに圧力空気を供給するのであり、そ
れは例えば電磁弁により制御することができる。空気ノ
ズルの代りに、他の仮撚装置、例えば交差するベルトを
設けることも可能であり、二重糸8を形成する糸成分1,
2がそれらの間を通過し、それらは一方の糸成分1,2の破
断時に作動する。別の結合装置も、可能である。例え
ば、二重糸8を形成する糸成分1,2がその中を通過する
一種のスプライス室(Spleisskammer)を設けることも
できるが、それは破断時には同様に糸検知器33,34を介
して一回または数回のスプライスシヨツトがスプライス
室に吹き込むように作動する。同様に、接着剤、テープ
または機械的クリツプなどの形の結合手段を提供する結
合装置により両方の糸成分1,2を互いに結合することも
できる。これらのすべての場合に両方の糸成分1,2間の
結合が高められるため、残留する糸成分がボビン10から
引き出される時には、破断した糸成分1,2も共に引き出
される。
しかし、二重糸を形成する両方の糸成分1,2間に付加
的な結合をもたらすことは、多くの場合に必要ではない
のであろう。特に糸成分1,2が比較的多毛性である場合
には、それらの間には破断した糸成分1,2の引出しを破
断しなかつた糸成分1,2の引出しにより実現する十分な
結合が保持される。その際には、糸成分1,2の一方の破
断時に結合装置48において糸成分1,2のみを圧縮するこ
とができるため、それらは互いに密着し、押し付けられ
る。これは、同様に糸検知器33,34により制御される。
場合によつては、この圧縮という目的は設置されている
糸案内37,38によつても達することができるのであり、
その際にはそれらの一方はそれが他方に対して押し付け
られるように可動的に配置されている。
ボビン10には空気圧シリンダ51から成る持ち上げ装置
が係合しており、シリンダからボビン10側の端に持上げ
ロール53を備えたピストン52が走り出ることができる。
ピストン52の走行は、一方のボビン1,2の破断時に、糸
検知器33,34により制御される。第4図からみてとれる
ように、ボビン10をその巻上げローラ43から持ち上げる
ことにより、一方または両方の糸成分1,2が綾巻き用糸
案内41から持ち上げられることも達せられる。できるか
ぎり迅速なボビン10の停止を行うために、詳しくは図示
されていない制動手段を設けることができるが、これは
同時にボビン10あるいはその上に二重糸8が巻き上げら
れてボビン10となるボビンケースに当着される。
糸検知器33,34はさらに繊維束供給をしたがつて全紡
出工程を中断させる装置を制御するが、該装置は一方の
糸成分1,2の破断時に作動する。負荷枠58は、伝達棒57
を介して空気圧シリンダ55のピストン56に結合されてい
る。一方の糸成分1,2の破断時には、後述する所与の遅
延を以て負荷枠58がその軸59のまわりに旋回するため、
両方のけん引装置3,4が開かれ、それにより繊維束供給
が中断される。けん引装置3,4には詳しくは図示されて
いないやり方で吸引装置が係合しており、該装置はそれ
ぞれ原ローラ対に接後され、一方の糸成分の破断時には
走行する繊維材を吸引する。さらに、あるいは代案とし
て、同様の吸引装置を空気ノズル25〜28の後に設置する
こともできる。
糸検知器33,34は別の調整装置61も制御するが、これ
は同時に空気圧シリンダとして構成され、糸つかみ63を
その端部に備えたピストン62を有する。糸つかみ63を備
えたピストン62は、転向案内45に送達できる。
第3図には、例えば空気ノズル25,26後の糸成分1が
破断し、その端64は既に糸検知器33を通過した状態が示
されている。糸検知器33は結合装置48を、つまり仮撚装
置を既に作動させているため、糸成分1は糸成分2のま
わりに巻き付けられる。糸検知器33を介して、さらにボ
ビン10の持上げ装置が作動を行つている、すなわち、持
上げロール53を持つピストン52が走り出ている。ボビン
10は徐々に静止するが、その際にさらに二重糸8を巻き
取る。二重糸8は綾巻き用糸案内41から上方に離されて
いるため、それは綾巻きされずに静止してゆくボビン10
に巻き取られる。糸検知器33は、けん引装置3,4が加圧
ローラ14〜19を伴う負荷枠58の旋回により開かれるため
に、紡出工程が中断されるということも制御する。紡出
工程の中断は、静止するボビン10にしたがつて、紡出工
程の中断時に同様に破断する、それまで残留していた糸
成分1が完全にボビン10に巻き取られないように制御さ
れる。これは、紡出工程の中断はボビン10がほとんど停
止した、あるいは完全に停止した状態になつた時に行わ
れることを意味する。これは、時間制御により確保する
ことができる。しかし、ボビン10の回転を、例えば持上
げロール53と結合され、同様に制御装置に接続される回
転数計により直接的に監視することもできる。紡出工程
の中断は、それまでは破断していないが破断し始める糸
成分の端65が空気ノズル25〜28及び引出し装置7を通過
した後に行われるのが合理的である。
残留する糸成分2(第4図)は、糸検知器33及び制御
装置により制御されて糸つかみ63が転向案内45に送達さ
れ、その際に糸成分2が固持されることにより、ボビン
10の停止後に固定される。引出し装置7はまだ作動する
ため、この糸成分2の端65は引出し装置7から押し出さ
れる。この仕様の場合には、糸成分2の固持はボビン10
が停止する時点にできるかぎり正確に同調されねばなら
ない。固持があまりに早く行われることは確実に阻止さ
れねばならない、というのは、作動し続けるボビン10が
糸成分2を破断させることが懸念されるからである。
第5図及び第6図に基づく実施態様では、第1図〜第
4図に基づく実施態様とは異なり、糸固持装置61〜63の
代りに転向案内45の後に配置される吸引ノズル66が設け
られている。この吸引ノズル66は、入口67が糸の走行側
に向けられている。この吸引ノズル66は、一方の糸成
分、この実施態様では糸成分1の破断時に、糸検知器33
を介して作動する。吸引ノズル66は、ボビン10が減速す
ると同時に糸成分2を吸引された糸ループ68の形で収容
するが、糸成分2はまだ変化していない速度で供給され
る。糸成分2の端65が引出し装置7を通過すると直ち
に、この端も吸引ノズル66へ吸い込まれる。したがつ
て、保持装置として機能する吸引ノズル66の作動の時間
的同調は、第1図〜第4図に基づく実施態様の固持装置
61,62,63の時間的同調よりも容易である。
両方の実施態様では、装置は一方の糸成分の破断時
に、残留する糸成分が所定の位置において保持され、ボ
ビン10へ巻き取られることのないように停止される。自
動式の糸継ぎ装置にとつては、この糸成分を所定の位置
で捕え、ボビン10の駆動下でボビン10から引出し方向に
引き出すことは比較的容易である。破断しなかつた糸成
分2は、糸成分2の引出しにより糸成分1もボビン10か
ら引き出されて共に引きもどされるように、破断した糸
成分1と結合されている。両方の糸成分1,2が十分にボ
ビン10から引き出されると同時に、それらは糸継ぎ工程
に利用され得るが、その場合にはそれらは紡出工程の再
開後にけん引装置3,4から供給される糸成分と結合され
る。
第6図には、両方の糸成分1,2の捕捉及びボビン10か
らの引出しを実現するために、糸継ぎ装置70はどのよう
な装置を必要とするかが概略的に示されている。糸継ぎ
装置70はボビン10に送達できるアーム72に取り付けられ
た引出しロール71を具備しているが、該ロールは矢印
(H)方向に駆動可能であり、その際に持上げロール53
により支持されたボビン10を引出し方向(I)へ駆動す
る。吸引ノズル66の入口67には保守用装置70の吸引グリ
ツパー69が送達されるが、該グリツパーは糸成分2を矢
印(K)方向に吸い込む。糸成分2の吸引及びボビン10
からの引出しは、糸継ぎ装置70が両方の糸成分1,2を引
き受けるまで続行される。これは、例えば適切な光学
式、電子式あるいは機械式の糸継ぎ装置70の糸検知器に
より確認することができる。しかし、実際上は、二重糸
8が引き出され、糸継ぎ装置70に入り込んだことを十分
な確実さを以て断定できるだけの長さの時間にわたつて
引出し工程が続行されることで十分であろう。
既述したように、本発明は両方の糸成分1,2が同時に
破断することはほとんどないという前提に立脚してい
る。この場合には両方の糸成分1,2はボビン10に巻き取
られるため、両方の糸成分1,2の破断端はボビン10上に
ある。これらの端は同一位置にあり、同様に比較的容易
に見出され得る。両方の糸成分1,2の同時の破断という
この事例はめつたに生じないため、この場合には糸継ぎ
は付加的な手動作業によつてのみ可能であることを想定
できるであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に基づく方法を実施するための本発明
に基づく装置の通常の紡出工程中の状態を操作側からみ
た正面図である。 第2図は、第1図に基づく装置の矢印IIの方向からみた
正面図である。 第3図は、一方の糸成分の破断発生後の第1図に対応す
る正面図である。 第4図は、ボビンの停止ならびに残留する糸成分の固定
後の本装置の第2図に対応する正面図である。 第5図は、第4図に類似した部分図における別の実施態
様の詳細図である。 第6図は、糸継ぎ工程のために二重糸をボビンから引き
出す本装置に送達された保守用装置に関係する第5図に
基づく実施態様図である。 1,2……糸成分、3,4……けん引装置、5,6……仮撚装
置、7……引出し装置、8……二重糸、9……巻取り装
置、10……ボビン、33,34……糸検知器、37,38……糸合
一装置、41……綾巻き用案内、43……駆動装置、48……
結合装置、51,52,53……ボビン持上げ装置、45,61,62,6
3,66……糸成分の捕捉及び保持装置。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の予備強化された糸成分が重ねられた
    状態で二重糸として巻き取られる加撚用の供給ボビンと
    して使用されるボビンを製造するために、糸成分がそれ
    ぞれけん引され、続いてそれぞれ仮撚され、その後に両
    糸成分が合一されて二重糸としてボビンに巻き取られる
    方法において、一方の糸成分の破断時に巻取りが中断さ
    れ、その際に破断していない糸成分が所定の個所でつか
    まれて保持され、その後に破断していない糸成分が糸継
    ぎのために取り上げられてボビンから引き出され、その
    際にこの破断していない糸成分が破断した糸成分を携行
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】一方の糸成分が破断すると、破断した糸成
    分を破断していない糸成分に結合することを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】一方の糸成分が破断すると、ボビンへの巻
    取りは綾巻きなしに行われることを特徴とする請求項1
    または請求2記載の方法。
  4. 【請求項4】2本の重ねられた状態で巻き取られた糸成
    分を有する加撚用の供給ボビンとして使用されるボビン
    を製造するために、2本の糸成分のけん引装置、両糸成
    分の仮撚装置、両糸成分の合一装置、合一された糸成分
    の巻取り装置を具備する装置において、巻取り装置(4
    3)の機能を中断させる巻取り中断装置(51,52,53)が
    設置され、該巻取り中断装置は糸成分(1,2)を監視す
    る監視装置(33,34)に応答して制御されること、また
    破断していない糸成分(1,2)の捕捉及び保持装置(45,
    61,62,63;66)が存在することを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】両方の糸成分(1,2)の合一装置(37,38)
    の後に、一方の糸成分(1,2)の捕捉及び保持装置(45,
    61,62,63;66)が配置されることを特徴とする請求項4
    記載の装置。
  6. 【請求項6】捕捉及び保持装置が、締付け装置(45,61,
    62,63)として構成されることを特徴とする請求項5記
    載の装置。
  7. 【請求項7】捕捉及び保持装置が、少なくともひとつの
    吸引ノズル(66)を含むことを特徴とする請求項5記載
    の装置。
  8. 【請求項8】前記巻取り中断装置はボビン(10)を前記
    巻取り装置の駆動装置(43)から持ち上げる装置(51,5
    2,53)を含んでいることを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】前記巻取り中断装置はボビン(10)を制動
    する装置を含んでいることを特徴とする請求項8記載の
    装置。
  10. 【請求項10】前記巻取り装置はボビンに糸成分を綾巻
    きするための綾巻き装置(41)を含み、前記巻取り中断
    装置は糸成分(1,2)を巻取り装置の綾巻き装置(41)
    から離す装置(51,52,53)を含んでいることを特徴とす
    る請求項4〜9のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】糸成分(1,2)の合一装置(37,38)の後
    に、糸成分(1,2)の結合装置(48)が配置されること
    を特徴とする請求項4〜10のいずれか一に記載の装置。
  12. 【請求項12】糸成分(1,2)の結合装置(48)が、糸
    成分(1,2)の破断の監視装置(33,34)により制御され
    ることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】結合装置(48)が加撚ノズルとして構成
    されることを特徴とする請求項11または12記載の装置。
  14. 【請求項14】結合装置(48)がスプライス装置として
    構成されることを特徴とする請求項11または12記載の装
    置。
  15. 【請求項15】結合装置(48)が、ひとつまたはいくつ
    かの結合手段の提供装置として構成されることを特徴と
    する請求項11または12記載の装置。
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