JP2786603B2 - 断糸処理装置 - Google Patents

断糸処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナイロン、ポリエステ
ルなどの合成繊維の紡糸工程において、断糸が発生した
場合の断糸処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成繊維産業においては糸条の処
理速度が高速化され、紡糸速度が3,000m/分を超
えることも一般的になってきた。このように、処理速度
が高速化すると、糸条の走行時に糸条が受ける空気抵抗
が増大し、紡糸張力が増大する。また、近年、合成繊維
は、細デニール化、多フィラメント化の傾向にあり、こ
の場合も高速化の場合と同様に糸条が受ける空気抵抗が
増大し、紡糸張力が増大する。さらに、ローラや糸ガイ
ドとの擦過による糸の摩擦抵抗、すなわち紡糸張力も増
大する。
【0003】この結果、これらに起因する断糸が増加し
てきている。このため、最近の紡糸機では、紡糸張力低
減のため、糸条への油剤付与方法として、従来のオイリ
ングローラ方式に代わって給油ガイドを用いるメタリン
グオイル方式が一般的になっている。
【0004】また、生産効率を上げるため、紡糸機は多
錘取りの傾向にあり、近年では6錘取り、8錘取りの紡
糸機が一般的になりつつある。これらの紡糸巻取機にお
いて巻取中に断糸が発生した場合、従来の断糸処理装置
は複数の走行糸条を集束ガイドで吸引ノズル上に集束
し、カッターで切断することで吸引ノズルで糸条を吸引
し、系外に排出するような方式が一般的である(特公昭
51−46176号公報参照)。
【0005】紡糸速度が1,500m/分程度でオイリ
ングローラを用いる場合には、この方式でも断糸処理は
可能であるが、紡糸速度が3,000m/分を超えるよ
うな場合では、例え給油ガイドを用いても、断糸処理装
置が給油ガイドの下方位置に配置されているため、前述
のような紡糸張力が高い場合には、切断した衝撃で糸条
が上方に飛び上がって給油ガイドに絡みついて吸引を失
敗したり、また集束ガイドの調整不良により集束を失敗
してしまう現象が多発している。
【0006】このように断糸処理が失敗した場合、糸条
は紡糸筒内に堆積する。このため、再び糸条巻取りを開
始するためには、紡糸筒内に堆積した糸条を取り除き、
紡出糸条を紡糸筒内に糸通しする必要がある。通常、主
として、作業上およびレイアウト上の問題から、糸条を
紡出する紡糸口金は階上に設置されており、巻取装置は
階下に設置されている。従って、このような断糸が生じ
ると、階上と階下にそれぞれ作業者を配置し、協調して
糸通し作業を行うことが必要となるため、人的、物的お
よび時間的に大きな損失となる。
【0007】また、糸通し作業は、このような場合だけ
でなく、紡糸パック交換や口金面に付着したモノマーや
オリゴマーなどのいわゆる口金面異物の清掃後も必要で
あり、従来の方法、設備ではやはりロスが多く、低コス
ト化のための省力化工場、夜間無人化工場の実現のため
には解決しなければならない問題である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を背景になされたもので、その目的とす
るところは、主として以下〜のとおりである。
【0009】断糸が発生した時点で、迅速に断糸処理
を可能とし、人的、物的および時間的損失を最小限に抑
制すること。 断糸処理が未集束の糸条群であっても、紡糸筒内に蓄
積することなく吸引できること。 高速化、細デニール多フィラメント化により高張力で
進行する多錘の糸条群に対しても良好に断糸処理ができ
ること。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、断糸信号によ
って複数本の紡出糸条を集束、切断して吸引する断糸処
理装置において、下流方向に向かって吸引ノズル、糸条
切断手段、糸条集束手段を油剤付与手段の上流位置に配
設するとともに、糸条切断手段および糸条集束手段を前
後進可能に設け、かつ紡糸筒下端と油剤付与手段の間に
糸条切断手段と糸条集束手段を、紡糸筒下端上方位置に
吸引ノズルをを配したことを特徴とする断糸処理装置で
ある。
【0011】
【作用】本発明は、このように構成されているため、断
糸検出器により断糸が検出されると断糸検出器からの信
号により糸条集束手段が突出して糸条群を吸引ノズルの
中心線上となる位置に集束するとともに、吸引ノズルに
圧空が供給され吸引状態となる。ほぼ同時に糸条切断手
段が作動して集束された糸条群を紡糸筒下端の直下位置
で切断する。糸条群は、切断と同時に吸引ノズルに吸引
され、吸引管を通して排出される。この場合、糸条に油
剤が付与される前に断糸処理されるため、糸条張力は比
較的低く、切断時の衝撃で糸条が跳ね上がり、油剤付与
手段に絡みつくことがない。また、糸条の切断、吸引が
失敗し紡糸筒の下端部に一瞬糸条が堆積したとしても糸
条は直ちに吸引ノズルにより吸引除去され、糸条が紡糸
筒内に溜まることもない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明を実施するに好適な紡糸工程における断糸処
理装置の主要部を示す正面図である。
【0013】図において、紡糸機の口金1から紡出され
た糸条群Yは冷却風を吹き出す紡糸筒上部の冷却部2で
冷却され、紡糸筒の下端部3に設けられた糸条出口部4
から導出されて、給油ガイド5によって油剤を付与され
た後、下流に配した図示しない巻取機に巻き取られる。
【0014】給油ガイド5と紡糸筒の糸条出口部4との
間には、給油ガイド5と直交する側に、一列に流下して
いる多錘の糸条群Yの通路を挟むように向かい合わせに
配したL字形に形成されたロッド状ガイド体6a、6b
からなる糸条集束ガイド6が前後進可能に、それぞれ流
体圧シリンダー7、8に取り付けられ、該流体圧シリン
ダー7、8が前進したとき、多錘の糸条群Yのほぼ中心
線上にくるように設けられている。
【0015】また、集束ガイド6と紡糸筒の糸条出口部
4との間には、糸条群を切断する糸条切断装置9が、糸
条集束ガイド6の前進端位置に対応するようにその側方
に設けられている。通常、糸条切断装置としては鋏状の
切断刃を移行させて切断するタイプのものが使用される
が、ヒータ方式や熱風方式、その他の公知の手段も利用
できる。
【0016】さらに、紡糸筒の糸条出口部4の直上部に
は糸条切断装置9に対応して、これとほぼ平行し、糸条
群の走行通路に面した位置に開口した糸条の吸引ノズル
10が紡糸筒の下端部3内に突設されており、集束ガイ
ド6が作動した際に、糸条群Yは吸引ノズル10のほぼ
中心線上に集束されるように配されている。
【0017】なお、この吸引ノズル10の先端と糸条群
Yとの距離は短い方がよいが、短すぎると糸条群Yとの
接触などのトラブルを起こすので、このようなトラブル
を生じることがなく確実な吸引を行う点から10〜15
mmの距離にするのが好ましい。糸条走行速度が速いた
め、断糸処理は出来るかぎり迅速に行う必要があり、こ
のように吸引ノズル10を固定する方が作動が迅速に行
われて好ましいが、吸引ノズル10を固定配置する代わ
りに、上記位置まで前進可能に配置することもできる。
【0018】巻取機またはその上流位置には断糸検出器
(図示せず)が設けられており、この断糸検出器と糸条
集束ガイド6、吸引ノズル10、糸条切断装置9などは
それぞれ連動して作動する如く連結されており、断糸検
出器の作動あるいは強制作動スイッチを作動させること
で、糸条群Yを集束、切断して吸引ノズル10に引き取
るようにされている。
【0019】なお、集束ガイドとしてL字状のものを使
用したが、このようなタイプに限定されるものではな
く、スイング式あるいはその他公知のものが利用できる
ことはいうまでもない。集束ガイド6と吸引ノズル10
との距離は集束した糸条を確実かつスムーズに吸引する
上から短い方がよく、また断糸時の切断−吸引の失敗か
ら紡糸筒の糸条出口部4に糸条が堆積した際の吸引など
の点から、吸引ノズルは糸条出口部4のすぐ上に設ける
のが好ましい。
【0020】このように構成された装置において、断糸
検出器により、走行している糸条群Yの断糸が検出され
た場合、まず断糸検出器から信号が流体圧シリンダー
7、8に送られ、その信号によりシリンダー7、8が作
動し、集束ガイド6のガイド体6a、6bが突出して糸
条群Yを吸引ノズル10の中心線上となる位置に集束す
る。これと同時にもしくはこの直後に連動して、吸引ノ
ズル10の圧空弁に信号が送られ、この弁を開口し、吸
引ノズル10に圧空を供給して吸引状態とする。次い
で、糸条切断装置9が作動して集束された糸条群Yを紡
糸筒の出口部直下位置で切断する。糸条群Yは、切断と
同時に吸引ノズル10に吸引され、吸引管11を通して
排出される。
【0021】この場合、給油ガイド5の上流位置に糸条
集束、切断、吸引などの各手段からなる断糸処理装置が
設けられており、糸条に油剤が付与される前に断糸処理
されるため、糸条張力は比較的低く、このため切断の衝
撃で糸条が跳ね上がり、給油ガイド5に絡みつくことが
ない。また、例え切断時に糸条の吸引排出を失敗したと
しても紡糸筒の下端部に堆積した糸条は、直ちに吸引ノ
ズル10により吸引除去され、糸条が紡糸筒内に溜まる
ことはなく、これを取り除くような面倒な作業を行うこ
とはない。従って、作業者は、階下で吸引ノズルから糸
掛け用のサクションガンに受け取ることで、紡糸筒の糸
条出口の糸通しを容易に行うことができる。
【0022】また、糸通し作業は、このような場合だけ
でなく、紡糸パック交換や口金面に付着したモノマーや
オリゴマーなどのいわゆる口金面異物の清掃後にも必要
であり、このような場合も上記のような断糸処理を行う
ことで、人的、物的、時間的損失を最小限に抑えること
が可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明によれば、
高速紡糸や細デニール多フィラメント数などに起因する
高張力下の走行糸条群もスムーズに吸引捕捉することが
できるとともに、糸通し作業も一人作業が行えるとい
う、容易かつ確実な断糸処理が可能となる。このよう
に、簡単な装置構成で多錘からなる糸条群を紡糸筒内に
堆積させることなく、確実、容易な断糸処理をすること
が可能となり、近年の高速紡糸や多錘化といった生産効
率を追求した工程に最適な断糸処理装置を提供できる。
また、人的、物的および時間的損失を最小限に抑えるこ
とができ、将来の省コスト化、夜間無人化工場の実現に
極めて大きく寄与することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置配置図である。
【図2】本発明の操作説明図で、図1の部分拡大図であ
る。
【図3】本発明の操作説明図で、図2の側面図である。
【符号の説明】
1 口金 3 紡糸筒下端部 4 糸条の出口部 5 給油ガイド 6 集束ガイド 9 糸条切断装置 10 吸引ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 63/00 - 63/08 D01D 1/00 - 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断糸信号によって複数本の紡出糸条を集
    束、切断して吸引する断糸処理装置において、下流方向
    に向かって吸引ノズル、糸条切断手段、糸条集束手段を
    油剤付与手段の上流位置に配設するとともに、糸条切断
    手段および糸条集束手段を前後進可能に設け、かつ紡糸
    筒下端と油剤付与手段の間に糸条切断手段と糸条集束手
    段を、紡糸筒下端上方位置に吸引ノズルをを配したこと
    を特徴とする断糸処理装置。
  2. 【請求項2】 吸引ノズルが紡糸筒下端の直上部に固定
    されている請求項1記載の断糸処理装置。
  3. 【請求項3】 複数本の紡出糸条が一列に並列している
    請求項1または2記載の断糸処理装置。
  4. 【請求項4】 油剤付与手段が給油ガイドを用いるメタ
    リングオイル方式である請求項1、2または3記載の断
    糸処理装置。
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