JP3351085B2 - トウの引取収納装置および引取方法 - Google Patents

トウの引取収納装置および引取方法

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JP3351085B2 JP01904194A JP1904194A JP3351085B2 JP 3351085 B2 JP3351085 B2 JP 3351085B2 JP 01904194 A JP01904194 A JP 01904194A JP 1904194 A JP1904194 A JP 1904194A JP 3351085 B2 JP3351085 B2 JP 3351085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はトウの引取収納装置お
よび引取方法に関する。更に詳しくは、繊維、特に紡糸
した合成繊維を連続引取する際、糸切れした継ぐべき繊
維を糸継する糸継器を組み込んだトウの引取収納装置お
よび引取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 ポリエステルやポリプロピレン等の汎
用合成繊維の溶融紡糸に於ては、重合体を複数の紡糸口
金から吐出させ、多数本の繊維束(トウ)にして高速度
で回転する振込ロ−ルで缶等の収納容器に収納されるの
が一般的である。ところが紡糸時、複数の口金のうち、
一個の紡糸口金から紡糸された繊維が紡糸孔の孔詰りや
ポリマ−の粘度むら等に起因し、糸切れを起こす事があ
る。従来この糸継は、継ぐべき糸を人間が手で走行トウ
に合糸し、ハサミで切断し走行トウに合流させる方法が
とられていた。しかしこの糸継作業は、失敗しやすく、
結果として他の正常に紡糸された繊維をも巻き込み、他
の引取ロ−ルを停止したり、引取収納装置全体を停止す
る事もあった。又当作業は高速で走行するトウに合わせ
て作業を行う為、作業者の熟練を用し、ハサミでの災害
も発生しやすいという課題があつた。
【0003】 特開昭52−91909号公報には、エ
ア−吸引型の糸吸引器をトウ糸道の下方の位置に備え、
継ぐべき糸を該糸吸引器で吸引しながら、左右方向に移
動し、カツタ−で切断、合糸するエア−吸引型の合糸装
置が開示されている。該エア−吸引型の糸合糸装置を備
えた物は、糸継開始時から糸継終了時まで常に高圧のエ
ア−を多量に適用する必要があり、必然的に大型のエア
−コンプレッサ−等が必要になり経済的でない。又糸継
時、吸引器をレ−ル上に載置して左右方向へ移動するの
で、車輪やレ−ル等に糸屑が巻き付きやすくスム−ズな
移動が阻害される事があった。又、糸継開始時の繊維
は、人間が手で引取るので正常紡糸時に較べ、総繊度が
きわめて太繊度の物又は太繊度で且つ繊維間に融着があ
る糸が通過することがあり、この時に吸引するための孔
に繊維が詰まつて糸継が失敗しやすい。従って該吸引す
るための孔に繊維が詰まつたりし、糸継が失敗しやすい
等の課題がある。又このような糸吸引器はエア−の動圧
を利用した吸引器なので吸引力に限界がありトウのデニ
−ルの大きい場合には使用できない。該吸引器では約3
万〜4万デニ−ルが上限といわれており、近年の生産性
の高い総繊度の大きいトウには適用出来ない等の課題が
ある。
【0004】 特開昭60−157465号公報に、略
T型パイプの上部管の中をトウが通過し、その下部から
圧空を噴出し継ぐべき糸をトウに絡合する糸状通過管
を、トウの糸道に設けた糸継装置が開示されている。し
かし該装置はトウの走行本線に固定されているので紡糸
引取収納作業を行うとき、この糸継器が作業性を阻害す
る。特に紡糸開始後、数時間以内は、可紡性が安定せ
ず、糸切れが多く発生するのが常であり、糸切れを起こ
した糸が該糸継器に引掛り、全部の口金の糸切れを誘発
するという事態に至る。又該糸継器とは別の場所に糸切
断器を備える必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 即ち本発明の目的
は、糸切が起きたトウを確実、速やかに、且つ自動的に
糸継でき、連続的に引取収納できるトウの引取収納装置
および引取方法を提供する事にあり。更には、ト−タル
デニ−ルの大きいトウの糸継にも対応できるトウの引取
収納装置および引取方法を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明者は、上記課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、以下の構成
を取る事により初期の目的が達成される事を知り、本発
明を完成するに至った。即ち本発明の構成は以下の通り
である。 1;複数の紡糸口金(8)から紡糸された繊維(9)
は、引取ロール(10)で引取られ、トウ(多数の繊維
束;14)となり、複数の案内ロール(12)を備えた
案内ロール装置(2)を経由し収納装置(3)の缶
(5)に振込収納されるものにおいて、トウ走行本線と
の接触面が糸切れした繊維を掛ける凸湾曲状の糸継器
(7)を有し、該糸継器(7)がトウ走行本線(14)
から離れた待機位置(C)からトウ走行線上の糸継位置
(D)まで移動でき、糸継時、一時的に繊維を回収する
回収装置を備え、糸継位置(D)で回収していた繊維を
切断する糸切断器(18)を有するトウの引取収納装置
であり、 2;糸継器は、トウ走行本線との接触面が、半月凸湾曲
状であり、凹状の糸道(25)があり、該凹状の糸道の
底部(27)に気体噴出孔(29)がある上部素子(2
0)と、内部に糸切断器(18)がある下部素子(2
2)備えた上記記載のトウの引取収納装置であり、 3;糸継器(7)の前後に押えガイド(11)があり、
糸継位置(D)のトウ供給側に湿潤器(16)がある
記記載のトウの引取収納装置であり、 4;定常運転時に、押えガイド(11)、湿潤器(1
6)の何れかまたは全てがトウの走行本線の奥側にあ
り、糸継時に手前側に押し出す請求項(3)記載のトウ
の引取収納装置であり、 5;a)糸切れた繊維(9)を一旦回収装置(15)で
回収し、糸道は引取ロ−ル(10)、回収装置(15)
の経路を取る、 b)待機位置(C)にある糸継器(7)に繊維を掛け、
糸道(36)は引取ロ−ル(10)、待機位置(C)、
回収装置(15)の経路を取る、 c)糸継器(7)をトウ走行本線に接近させ、繊維はト
ウ走行本線に接触する、 d)糸継器(7)を糸継位置(D)に移動させ、トウ走
行本線と繊維とが糸継器(7)の凸湾曲状接触面で強く
押され絡合し、糸道は引取ロ−ル(10)、糸継位置
(D)、回収装置(15)の経路を取る、 e)繊維を糸切断器(18)で切断し、糸道はトウ走行
本線と絡合し引取ロ−ル(10)、糸継位置(D)、収
納装置(3)の経路を取る、 f)糸継器(7)を待機位置(C)に戻すトウの引取方
法。
【0007】 以下本発明を添付した図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を適用した装置の
全体概略斜視図である。図1に於て、本発明のトウの引
取収納装置は、引取装置(1)、案内ロ−ル装置
(2)、収納装置(3)の順に配置されている。複数の
紡糸口金(8)から紡糸された繊維(9)は、引取ロ−
ル(10)で引取られ、トウ(多数の繊維束;14)と
なり、複数の案内ロ−ル(12)を備えた案内ロ−ル装
置(2)を経由し収納装置(3)の缶(5)に振込収納
される。通常、紡糸口金(8)一個から紡糸される繊維
(9)の繊度は数百〜数万デニ−ルであり、缶に振込ま
れるトウのト−タル繊度は数千〜数十万デニ−ルであ
る。又紡糸速度、即ち引取ロ−ルの速度は約300〜8
000m/minである。
【0008】 引取装置(1)は、複数の引取ロ−ル
(10)、回収装置(15)、糸継器(7)を備えてい
る。この糸継器(7)は、引取ロ−ル(10)と収納装
置(3)との間の位置にあり、定常運転時(待機時)
に、トウ走行本線(14)から離れた待機位置(C)に
あり、糸継時に糸継位置(D)に移動出来る。回収装置
(15)はトウ走行本線から離れた位置にある。又引取
装置には、引取ロ−ル(10)と糸継器(7)の間に、
繊維を分離する棒状の分離ガイド(13)がある。該分
離ガイド(13)があると特に引取ロ−ル(10)と糸
継器(7)の距離の長い場合、トウ走行本線のトウ道と
待機位置(C)の糸継器(7)の糸道(36)との角度
が小さくても引き込まれにくい。本発明の回収装置(1
5)は、トウ収納作業スタ−ト時又は糸継時、一時的に
糸を回収する為の物である。回収装置(15)は、ロ−
ル状の物が取り扱い容易である。この回収装置(15)
は引取ロ−ル一個につき一個備える必要はなく、引取ロ
−ル2〜5個に一個備えてていれば良い。又該ロ−ルの
代わりに、他の物、例えばトラバ−スを備えた巻取ロー
ル等であつてもよく、手で持つ吸引式の物であってもよ
い。(図1)。
【0009】 図2は引取装置に備えられている糸継器
(7)の正面概略図であり、図3は側面概略図である。
又図4は引取装置の概略平面図である。糸継器(7)
は、トウ走行本線との接触面が凸湾曲状の上部素子(2
0)と糸切断器が収納された下部素子(22)とが固定
された物を主としてなる(図2)。該糸継器は待機時に
パネル(17)の裏側にあり、これを上下方向に移動す
るラツクジヤツキ(32)およびラツクジヤツキを動作
するモ−タ(33)に接続されている(図4)。
【0010】 本発明の糸継器(7)のトウ走行本線と
の接触面は、凸湾曲状であり、凹状糸道(25)がある
半月凸湾曲状、棒状、ロール状、凹状糸道のない凸湾曲
状であってもよい。半月凸湾曲状では、両方の突起部
(28)の間に形成され凹状の糸道(25)があり、該
糸道の底部に複数の気体噴出孔(29)が上部素子を形
成する。又該上部素子はその内部に多数の細孔がある気
体分散室(30)があり、該室(30)にエア−配管
(34)を経由し圧力約1〜6kg/cm2 の圧空が接
続されている。該圧空の噴出は電磁弁(19)の操作に
より行う。気体噴出孔(29)は、断面が円形で、等間
隔で9個ある(図2)。該孔は、直径が約0.5〜20
mmあればよい。勿論該孔の形状は、楕円、長方形等で
あつてもよい。糸継器(7)のトウ走行本線との接触面
が湾曲している事により、継ぐべき繊維のガイド機能、
押上密着機能、線状の絡合機能がある。複数孔から気体
噴出する事により、複数部位での絡合、即ち線条の絡合
機能がある。又糸継は適用する単糸繊度やトウの水分
や、繊維間摩擦の強弱等によりしやすさが異なるので該
気体噴出孔(29)はなくともよい。
【0011】 糸継器の下部素子(22)には、内部に
糸切断器(18)を備えている。その前部に縦に細長い
糸道(26)があり、該糸道の左右上下に四枚のガイド
板(21)があり、その下部に前下部ガイド(23)及
び後下部ガイド(24)がある(図2、図3)。この時
の糸道は、凹状の糸道(25)、縦に細長い糸道(2
6)、前下部ガイド(23)、後下部ガイド(24)を
経由して回収装置(15)に至る。切断器(18)は、
糸継器(7)の外部で行っても良いが、内部に備えた方
がコンパクトに収まる。前記糸切断器(18)は、圧空
で動作するハサミ型の物、熱線溶断型の物等が使用でき
る。本例では前記ハサミ型の物が備えられている。該切
断器は、その二枚の刃が細長な糸道(26)を跨ぐよう
に配置され(図3)、糸切断器(18)が作動すること
により、前後の糸道(26)を通過する繊維を切断でき
る。
【0012】 引取装置に備えられた分離ガイドは、定
常運転時には、トウの走行本線奥側の位置にあり、糸継
時にトウ走行本線の手前側の位置(E)まで押出分離す
る事が出来るようにエアシリンダ−(31)に接続され
ている。この分離ガイドは、縦に長い棒状の物であり、
その上端の位置が本線の高さより低い位置に配置されて
いる。このガイド(13)は、糸継時に継ぐべき繊維が
糸継位置(D)まで上昇する前にガイドの上端から離
れ、本線走行中のトウに合流することができる。又この
ガイドは固定式であつてもよいし、糸通過する様々な形
状の物であつてもよい(図4,図1)。該分離ガイド
(13)は前記の位置以外に各引取ロ−ル(10)の間
の位置に1個以上備えてもよい。に
【0013】 湿潤器(16)は、定常運転時にトウ走
行本線の奥側に引っ込んでおり、糸継時にエアシリンダ
−(31)で手前のトウ本線の糸道上部の位置(F)ま
で押し出され、同時に水等の湿潤用液体が噴射する。具
体例として、液体噴霧型の物、液体滴下型の物等が例示
できる。本例では、液体噴霧型の物が使用されており、
水タンク(35)及び圧空に接続されている。又トウ湿
潤用液体として水、油剤等の使用できる(図4,図
1)。
【0014】 又、引取機に備えられた押えガイド(1
1)は、定常運転時に、トウ走行本線の奥側に引っ込ん
でおり、糸継時にエア−シリンダ−(31)で手前のト
ウ本線の上部の位置まで押し出される。勿論このガイド
は、トウ走行本線に繊維を強く押す引取ロ−ル(1
0)、糸継器(7)、案内ロ−ル(12)の位置であれ
ば無くても良く、棒状、ロール状であつてもよい(図
4,図1)。
【0015】 本発明の装置に備えられている案内ロ−
ル装置(2)は、案内ロ−ルが6個備えられている。該
ロ−ルの速度を調整する事により、走行するトウのテン
ションを調節し、同時に繊維単糸の乱れをなくし、トウ
の集束性を良くする。しかし該装置は無くても良い。
【0016】 又、本発明の装置に備えられている収納
装置(3)には、一対の振込ロ−ル(4)及び振込補助
ロ−ル(6)がある。又その下部に収納缶(5)があ
る。該振込補助ロ−ルは、トウ引取収納作業スタ−ト
時、一時的に該ロ−ルにトウを巻付るのに使用する(図
1)。又該収納装置は、振込ロ−ルがなく、代わりにボ
ビン等に巻取るような回転体を備えた物やエア−吸引型
等の物であつても良い。
【0017】 本発明の装置に使用されている、ガイド
類や糸継機の凹状の糸道の底部(27)やその突起部
(28)等は、ステンレス鋼、セラミツク等の硬質素材
が使用されている。又、本発明装置には、主として、エ
アシリンダ−の動作、糸継器の圧空噴射、水噴霧等の動
作を制御する動作関係の制御系、及び引取ロ−ル、回収
装置、振込ロ−ル等の回転速度等を制御する速度関係の
制御系、及び個々の機器の位置関係、動作順序関係、時
間関係等の制御系等が組み込まれている。又前記制御系
の一部はシ−ケンス制御やマイクロコンピユ−タに組み
込まれていても良い。またその一部は手動で行なつても
良い。
【0018】
【作用】 次ぎに本発明の作用について、本発明の図面
に基いた例に従って具体的に説明する。紡糸口金(9)
で糸切れが発生した場合、センサ−(図示せず)が糸切
れを検知し、エアシリンダ−(31)が動作し分離ガイ
ド(13)を手前の位置(E)に押し出す。糸切れが起
きた繊維(9)を一旦回収装置(15)に巻取り、更に
待機位置(C)にある糸継器(7)に糸を掛ける。この
時点で糸継時の糸道(36)は引取ロ−ル(10)、待
機位置(C)、回収装置(15)の経路を取る(図
1)。
【0019】 湿潤器(16)、押えガイド(11)が
エアシリンダ−の動作により、手前側に押し出される。
この湿潤器に接続された弁が開き水が噴霧され、トウ
(14)が湿潤化される。糸継器(7)が上昇し、糸継
器が糸継位置(D)に達する前に繊維は、分離ガイド
(13)から離れトウ走行本線の糸道と同一になり該ト
ウに接触合流する。圧空が噴出する場合、糸継位置
(D)に達する直前に糸継器の上部素子(20)に接続
された圧空の電磁弁が開き、気体噴出孔(29)から圧
空が噴出する。さらに糸継器(7)が上昇し、糸道は、
引取ロ−ル(10)、糸継位置(D)、回収装置(1
5)の経路を取り、糸継位置(D)で、トウが押えガイ
ド(11)と糸継器(7)により押圧されながらその底
部から噴出した気体流により繊維とトウが絡合する。こ
の状態で糸切断器に接続された圧空の電磁弁(19)が
作動し、繊維が切断され、回収装置(15)に向かって
いた繊維が案内ロ−ル(12)に向かい、振込ロ−ル
(4)を通り、缶(5)に収納される(図1)。
【0020】 糸継装置は、その糸道を兼ねた凹状の糸
道の底部(27)が半月凸状に湾曲しており、該底部に
穿孔された複数の気体噴出孔(29)から気体が噴出す
るので、繊維とトウ本線が複数の箇所で絡合処理を受け
る。しかもトウ本線が水や油剤等の液体で湿潤化されて
いる。従って、継ぐべき繊維の絡合が十分な状態とな
り、糸継ぎが失敗することがない(図2)。
【0021】 糸継ぎが終了した後、糸継器、湿潤器等
の圧空や水噴霧等が停止し、前記糸継器、湿潤器、ガイ
ド類等が定常運転時の位置に復帰する。その後、回収装
置(15)を停止し、巻付いた屑糸をカツタ−で切断除
去する。この時点でトウの引取収納の全作業が終了す
る。
【0022】
【発明の効果】 本発明の第1の効果は、紡糸時特定の
紡糸錘(口金)に糸切れが発生した場合、糸継器で、継
ぐべき繊維とトウが、多数の噴出流で線状に絡合される
ので確実に、且つ自動的に糸継ぎできるので、糸継ぎミ
スによる屑糸の発生が減少出来た。本発明の第2の効果
は、糸継ぎを補助するためのガイド類や湿潤器等が、定
常運転時に、トウ走行本線の奥側、又はパネルの裏側に
引っ込んでおり、糸継時にのみ手前側に出てくるので、
このガイド類が紡糸作業や引取収納作業時の作業性を阻
害する事なく安全に作業出来た。又、このガイド類に糸
屑が引掛り、該糸屑に起因する各ロ−ル等への糸巻付や
トウ巻付を誘発することがない。本発明の第3の効果
は、糸継時にのみ湿潤器からトウに水等が噴霧されるの
で、該水分によりトウの集束性が良くなり、糸継がより
一層確実にできた。数万トータルデニルのものも太いト
ウであっても問題なく糸継ぎができた。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を適用した装置の全体概略
図。
【図2】 糸継器の正面概略図。
【図3】 糸継器の側面概略図。
【図4】 引取装置の概略平面図。
【0024】
【符号の説明】
1,引取装置 2,案内ロ−ル装置 3,収納装置 4,振込ロ−ル 5,缶 6,振込補助ロ−ル 7,糸継器 8,紡糸口金 9,繊維 10,引取ロ−ル 11,押えガイド 12,案内ロ−ル 13,分離ガイド 14,トウ走行本線 15,回収装置 16,湿潤器 17,パネル 18,糸切断器 19,弁 20,上部素子 21,ガイド板 22,下部素子 23,前下部ガイド 24,後下部ガイド 25,凹状の糸道 26,細長な糸道 27,凹状の糸道の底部 28,突起部 29,気体噴出孔 30,気体分散室 31,エアシリンダ− 32,ラツクジヤツキ 33,モ−タ 34,エア−配管 35,水タンク 36,糸継時の糸道 A,位置A B,位置B C,待機位置C D,糸継位置D E,位置E F,位置F

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の紡糸口金(8)から紡糸された繊
    維(9)は、引取ロール(10)で引取られ、トウ(多
    数の繊維束;14)となり、複数の案内ロール(12)
    を備えた案内ロール装置(2)を経由し収納装置(3)
    の缶(5)に振込収納されるものにおいて、トウ走行本
    線との接触面が糸切れした繊維を掛ける凸湾曲状の糸継
    器(7)を有し、該糸継器(7)がトウ走行本線(1
    4)から離れた待機位置(C)からトウ走行線上の糸継
    位置(D)まで移動でき、糸継時、一時的に繊維を回収
    する回収装置を備え、糸継位置(D)で回収していた繊
    維を切断する糸切断器(18)を有するトウの引取収納
    装置。
  2. 【請求項2】 糸継器は、トウ走行本線との接触面が、
    半月凸湾曲状であり、凹状の糸道(25)があり、該凹
    状の糸道の底部(27)に気体噴出孔(29)がある上
    部素子(20)と、内部に糸切断器(18)がある下部
    素子(22)備えた請求項(1)記載のトウの引取収
    納装置。
  3. 【請求項3】 糸継器(7)の前後に押えガイド(1
    1)があり、糸継位置(D)のトウ供給側に湿潤器(1
    6)がある請求項(1)、(2)記載のトウの引取収納
    装置。
  4. 【請求項4】 定常運転時に、押えガイド(11)、湿
    潤器(16)の何れかまたは全てがトウの走行本線の奥
    側にあり、糸継時に手前側に押し出す請求項(3)記載
    のトウの引取収納装置。
  5. 【請求項5】 a)糸切れた繊維(9)を一旦回収装置
    (15)で回収し、糸道は引取ロ−ル(10)、回収装
    置(15)の経路を取る、b)待機位置(C)にある糸継
    器(7)に繊維を掛け、糸道(36)は引取ロ−ル(1
    0)、待機位置(C)、回収装置(15)の経路を取
    る、c)糸継器(7)をトウ走行本線に接近させ、繊維は
    トウ走行本線に接触する、d)糸継器(7)を糸継位置
    (D)に移動させ、トウ走行本線と繊維とが糸継器
    (7)の凸湾曲状接触面で強く押され絡合し、糸道は引
    取ロ−ル(10)、糸継位置(D)、回収装置(15)
    の経路を取る、e)繊維を糸切断器(18)で切断し、糸
    道はトウ走行本線と絡合し引取ロ−ル(10)、糸継位
    置(D)、収納装置(3)の経路を取る、f)糸継器
    (7)を待機位置(C)に戻すトウの引取方法。
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DE10222437A1 (de) * 2002-05-22 2003-12-04 Neumag Gmbh & Co Kg Vorrichtung und Verfahren zum Schmelzspinnen und Ablegen eines Spinnkabels

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