JP4344998B2 - 高強度繊維の糸切れ糸の通糸方法 - Google Patents

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Description

本発明は特に、高強度繊維の糸切れ発生後の繊維トウ(糸条束)のハンドリングに関し、容易で確実な糸切れ糸の通糸方法に関する。
繊維の生産能力を高めるために、複数の紡糸口金から吐出させた糸条束を同一の延伸装置もしくは水洗・乾燥装置、熱処理装置、表面処理装置で、処理した後に、個々の糸条束をチーズとして巻き取るのが一般的である。このような製造設備において、糸切れが発生した場合のために、工程の途中に、吸引装置(パーキング・エアサクションなど)を備えて工程の途中までは再度糸掛けせずにパーキング・エアサクション以降の糸掛け(通糸)だけを実施するような省力化が図られている(例えば、特許文献1)。
特開昭46−965号公報
また、紡糸繊維トウを引取ローラーや巻取り機に糸掛けするためには、一旦、紡糸繊維トウをパーキング・エアサクションから通糸用のエアサクションガンに移し替える必要があり、紡出糸トウ全体を鋏などの切断手段で切断させてから、改めて切断トウの先端から通糸用のエアサクションガンなどに吸引させる。しかしながら、鋏などによる切断が困難な高強度繊維の場合は、高強度繊維ヤーンを束ねたトウは、一度に切断することが容易ではないため、鋏で切断できる単位で糸条束をパーキング・エアサクションから通糸用のエアサクションガンに移し替える必要があり、全ての糸条束を移し替えるまでに失敗する場合があり、失敗すると通糸用のエアサクションガンが糸条束に引っ張られるなどして作業が危険であった。
高強度繊維の糸切れ発生後の紡糸繊維トウのハンドリングに関し、糸切れ糸を含む紡糸繊維トウをパーキング・エアサクションから通糸用のエアサクションガンに移し替える際に、紡糸繊維トウを一旦切断する作業が必要でなく、紡糸繊維トウをエアサクションガンに吸引させ、エアサクションガンによって、容易に確実に紡糸繊維トウを引取ローラーや巻取り機などに糸掛けすることができる高強度繊維の糸切れ糸の通糸方法を提供しようとするものである。
すなわち、本発明は、以下の構成を採用するものである。
.紡糸工程、該紡糸工程から得られる繊維トウの洗浄工程及び乾燥工程からなり、洗浄工程と乾燥工程との間で繊維トウを吸引して通過させる第一の吸引手段を有する高強度繊維の製造設備を用いて高強度繊維を製造中に糸切れが発生した際に、第一の吸引手段に該糸切れ糸を含む繊維トウが通過した状態で、該繊維トウを移動可能な第二の吸引手段で吸引させながら、第一の吸引手段を繊維トウを境界とする面で分割し、該繊維トウを第一の吸引手段から取り外して第二の吸引手段に移し替えて、繊維トウを通糸可能な状態とすることを特徴とする高強度繊維の糸切れ糸の通糸方法、である。
本発明によれば、高強度繊維の製造時に糸切れが発生しても、糸掛けのために紡糸繊維トウを一旦切断する作業が必要でなく、そのままの状態でエアサクションガンによって、容易に確実に紡糸繊維トウを引取ローラーや巻取り機に糸掛けすることができ、高強度繊維の製造の作業性、生産性が著しく向上する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における高強度繊維とは、通常の衣料などに汎用される一般繊維に比べて強度が高いことを特徴とし、通常の鋏などでは容易には切断できない繊維を意味し、アラミド繊維、ポリベンザゾール(PBO)繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維、高強力ポリプロピレン繊維、超高分子量ポリエチレン繊維などを挙げることができる。
本発明における第一の吸引手段とは、通常パーキング・エアサクションと言われるものであり、通常筒状、円筒状でその中央部の中空部に糸条を吸引し、かつ走行させることができるものである。吸引方式は特に限定されるものではなく、アスピレーター方式、自重利用方式、エアジェットやウオータージェットを利用した流体牽引方式などが利用できるが、流体牽引方式が高速に対応できるために好ましい。
本発明における第一の吸引手段は、繊維製造設備において糸切れが発生した場合のために、工程の途中に備えるものであり、糸切れが発生しても糸条を絶えず吸引しているため、工程の途中までは再度糸掛けせずに済み、パーキング・エアサクション以降の糸掛け(通糸)だけを実施すればよいようにすることができる。
本発明における第二の吸引手段は、通常エアサクションガンと言われるものであり、通常、圧縮流体の作用により糸条を吸引できるものである。このエアサクションガンは任意に移動させることができるので、糸条を吸引させると、糸条を吸引させながら糸条を回転中の引取ローラーや巻取り機に糸掛けすることができる。
一般的な合成繊維の糸条をエアサクションガンに吸引させる場合は、一旦糸条を切断手段で切断した後、その先端からエアサクションガンに吸引させるので、第一の吸引手段から吐出した糸条は、直ちに切断手段で切断して第二の吸引手段に吸引させることができ、糸掛けが容易である。しかしながら、高強度繊維の場合には、糸条の切断は容易ではないため、一般的な合成繊維の糸条のようには取り扱うことができない。
このため、本発明では、切断操作を必要とせずに糸条を第二の吸引手段に吸引させるのであり、この目的のために、本発明における第一の吸引手段は、第一の吸引手段に糸条を通過させたまま、該糸条を境界面とする面で分割できる構造となっているのであり、糸条を第二の吸引手段に吸引させた後は、第一の吸引手段では、糸条を境界として、例えば上下に分割して走行中の糸条を第一の吸引手段から取り出ことができる。第二の吸引手段に移し替えられた糸条は、容易に引取ローラーや巻取り機に糸掛けすることができる。糸掛けが終わった後は、また分割した第一の吸引手段に糸条を通して分割を元に戻して、通常の製造を続けることができる。
以下、更に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
ポリベンザゾール繊維(東洋紡績社製、ザイロン)の糸切れを想定し、糸切れから糸掛けまでの効果を確認するために、1670dtex/996filの6本の束を特殊カッターで切断し、該切断端からパーキング・エアサクション装置(第一の吸引手段)に吸引させた後、パーキング・エアサクション装置を通過した繊維トウを走行させながら引き続き通糸用のエアサクションガン(第二の吸引手段)に吸引させた後、パーキング・エアサクション装置を繊維トウの上下に二分割し、パーキング・エアサクション装置から繊維トウ取り出し、繊維トウを完全にエアサクションガンに移し替えて繊維トウを引取ローラーと巻取り機に糸掛けしたところ、70回の作業すべてが問題なく成功した。
<比較例1>
図1の駆動ロール2とパーキング・エアサクション1との間で切断して(糸切れさせて)、通糸用のエアサクションガンに移し替える作業を実施したところ、30回中12回失敗した。瞬時にすべての走行ヤーンを切断出来ない為に、糸がロールに捲き付いてしまった。
高強度繊維の製造工程において糸切れが発生しても、容易に確実に紡糸繊維トウを引取ローラーや巻取り機などに糸掛けすることができる。このため、高強度繊維の製造の作業性、生産性を著しく向上させることができ、高強度繊維の製造設備として有用である。
糸切れ発生前の繊維トウの通常の流れを示す模式図である。 糸切れ発生後、パーキング・エアサクション装置の分割を経て、繊維トウがエアサクションガンに移し替えられることを示す模式図である。
符号の説明
1:パーキング・エアサクション装置
2:駆動ロール
3:繊維トウ
4:エアサクションガン

Claims (1)

  1. 紡糸工程、該紡糸工程から得られる繊維トウの洗浄工程及び乾燥工程からなり、洗浄工程と乾燥工程との間で繊維トウを吸引して通過させる第一の吸引手段を有する高強度繊維の製造設備を用いて高強度繊維を製造中に糸切れが発生した際に、第一の吸引手段に該糸切れ糸を含む繊維トウが通過した状態で、該繊維トウを移動可能な第二の吸引手段で吸引させながら、第一の吸引手段を繊維トウを境界とする面で分割し、該繊維トウを第一の吸引手段から取り外して第二の吸引手段に移し替えて、繊維トウを通糸可能な状態とすることを特徴とする高強度繊維の糸切れ糸の通糸方法。
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