JP2003053453A - 金 型 - Google Patents

金 型

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JP2003053453A
JP2003053453A JP2001243961A JP2001243961A JP2003053453A JP 2003053453 A JP2003053453 A JP 2003053453A JP 2001243961 A JP2001243961 A JP 2001243961A JP 2001243961 A JP2001243961 A JP 2001243961A JP 2003053453 A JP2003053453 A JP 2003053453A
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stripper
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punch
die
hole
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JP2001243961A
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Tomo Takahashi
友 高橋
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 形状の大きいストリッパプレートを備えるこ
となく、高精度で高速加工が可能な金型を提供する。 【解決手段】 パンチ27は、本体部27aと、本体部
27aの加工方向の一端に形成された刃部27cと、本
体部27aの刃部27c側に配置されたストリッパ部2
7hと、本体部27a内に加工方向に形成された筒状穴
部27dと、一端の頭部27gが筒状穴部27dに係止
されて本体部27aの一端より突出してストリッパ部2
7hを支持し、筒状穴部27dの軸方向に作動可能なス
トリッパ支持ピン27fと、筒状穴部27dに付勢力を
有して収納され、ストリッパ支持ピン27fを付勢する
コイルバネ27eとよりなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、抜きパン
チ、曲げパンチ自体にストリッパ機能を付加した金型の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の可動ストリッパ構造の金型
を示す概略構成図であり、図において、1は上型ダイセ
ット、1aは上型ダイセット1の各角部にそれぞれ形成
されたガイドブシュ、2は上型ダイセット1の下面に取
り付けられたパンチバッキングプレート、3はパンチバ
ッキングプレート2の各角部にそれぞれ取り付けられた
セットポストで、後述するパンチとダイの相互の位置精
度を確保するためのものである。4はパンチバッキング
プレート2の下面に取り付けられたパンチプレートであ
る。
【0003】5、6は例えば外径の異なる2本の打ち抜
きパンチ、7は曲げパンチで、それぞれパンチプレート
4に所定間隔で固定されている。8はパンチプレート4
の下方に配置されたストリッパプレートで、打ち抜きパ
ンチ5、6及び曲げパンチ7をそれぞれ案内するパンチ
ガイド穴8a、8b、8cが設けられている。9は上型
ダイセット1に設けられたストリッパボルトで、中空円
筒状に形成された大径部9aと、一端がその中空内に嵌
遊して係止された小径部9bとでなり、パンチバッキン
グプレート2及びパンチプレート4を貫通して前記スト
リッパプレート8を支持している。10は内径部にこの
ストリッパボルト9の小径部9bが挿入されたコイルバ
ネである。
【0004】11は上型ダイセット1と対向して下方に
設けられた下型ダイセット、12は下型ダイセット11
の上面に取り付けられたダイバッキングプレート、13
はこのダイバッキングプレート12の上面に取り付けら
れたダイプレートで、パンチプレート4に固定された打
ち抜きパンチ5、6及び曲げパンチ7にそれぞれ対向す
るダイ13a、13b、13cを有している。14は下
型ダイセット11の各角部に立設された4本のガイドポ
ストで、上部が上型ダイセット1に設けられたガイドブ
シュ1aに摺動可能に挿入されている。なお、ダイプレ
ート13及びダイバッキングプレート12には、セット
ポスト3と対向するセットポストガイド穴15が設けら
れている。
【0005】次に、前記のように構成された従来の金型
の動作を説明する。プレスラム(図示せず)の上死点か
らの下降により上型ダイセット1がガイドポスト14に
案内されて下降すると、この移動に伴ってセットポスト
3がセットポストガイド穴15に入り、ストリッパプレ
ート8が送り線高さの被加工材16に接触して被加工材
16を押し下げ、ダイプレート13上に押さえつける。
【0006】そして、上型ダイセット1がさらに下降す
ると、この下降に伴ってストリッパボルト9の大径部9
aがコイルバネ10を下方に押して縮小させる。この
時、そのストリッパボルト9の小径部9bが大径部9a
の中空内に入り、パンチプレート4がストリッパプレー
ト8に接近し、打ち抜きパンチ5、6及び曲げパンチ7
がそれぞれのパンチガイド穴8a、8b、8cを通り抜
けてダイ13a、13b、13c上の被加工材16に接
し被加工材16を押圧する。
【0007】プレスラムがさらに下降して下死点に達す
ると、パンチプレート4がストリッパプレート8に接触
する。この時、打ち抜きパンチ5、6が被加工材16を
打ち抜き、曲げパンチ7が曲げ加工する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の金型
は、ストリッパプレート8に被加工材16を押さえる機
能の他に、各パンチ5、6、7を案内する機能を持たせ
た高精度なものであるが、このストリッパプレート8を
備えた従来の金型に、さらに高精度で高速化を図った場
合には下記に示すような課題があった。 (1)ダイプレート13側に形成されたセットポストガ
イド穴15とセットポスト3の相互の位置精度や、上型
ダイセット1のガイドブシュ1aとガイドポスト14の
お互いの位置精度にそれぞれ僅かな誤差が生じるため
に、ストリッパプレート8に形成されたパンチガイド穴
8a、8b、8cと各パンチ5、6、7の相互の位置精
度、及び各パンチ5、6、7とダイ13a、13b、1
3cの相互の位置精度に限界があった。 (2)ストリッパプレート8のパンチガイド穴8a、8
b、8cをさらに小さくし、加工速度を速くした場合に
は、誤差によって例えばパンチ5がそのパンチガイド穴
8aに接触してストリッパプレート8が削れることがあ
った。この状態を防止するためにストリッパプレート8
の肉厚を厚くして剛性を高める方法が考えられるが、ス
トリッパプレート8の重量が重くなり、移動中にはスト
リッパプレート8が大きく振動していた。また、肉厚の
厚いストリッパプレート8を用いた金型で高速加工した
場合では、パンチプレート4がストリッパプレート8に
当たったときの音が大きく騒音となっていた。 (3)また、ストリッパプレート8の肉厚を厚くした場
合、金型そのものが大きくなって重くなり、これに伴っ
て製作期間が長くなってコスト高となっていた。また、
金型自体が大きくなった場合には、金型製作用の工作機
械が大きくなって工作機械への段取りが困難となり、し
かも、金型の大型化によって運搬や保管等が面倒である
という課題もあった。
【0009】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、形状の大きいストリッパプレートを備え
ることなく、高精度で高速加工が可能な金型を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る金型
は、パンチとダイとを備え、前記パンチとダイとで板状
の被加工材を加工する金型において、前記パンチは、本
体部と、該本体部の加工方向の一端に形成された刃部
と、前記本体部の刃部側に配置され、当該刃部を挿通さ
せるガイド穴を有するストリッパ部と、前記本体部に加
工方向に作動可能に装着され、前記ストリッパ部を支持
するストリッパ支持手段とより構成されている。
【0011】本発明においては、パンチが、本体部の加
工方向の一端に形成された刃部と、本体部の刃部側に配
置されたストリッパ部と、本体部に加工方向に作動可能
に装着され、ストリッパ部を支持するストリッパ支持手
段とより構成されているので、高精度で高速加工が可能
な金型が実現でき、しかも、従来のようなストリッパプ
レートが不要となるため、構造が簡単で金型全体を小型
化することが可能になり、製作期間を短縮でき、これに
伴ってコストダウンを図れる。
【0012】(2)本発明に係る金型は、前記(1)に
おいて、前記ストリッパ支持手段は、前記本体部内に加
工方向に少なくとも2箇所に形成された筒状穴部と、一
端が前記筒状穴部に係止されて前記本体部の一端より突
出して前記ストリッパ部を支持し、前記筒状穴部の軸方
向に作動可能なストリッパ支持ピンと、前記筒状穴部に
付勢力を有して収納され、前記ストリッパ支持ピンの一
端を付勢する弾性材とよりなっている。
【0013】本発明においては、パンチのストリッパ支
持手段が、本体部内に加工方向に少なくとも2箇所に形
成された筒状穴部と、一端が筒状穴部に係止されて本体
部の一端より突出してストリッパ部を支持し、筒状穴部
の軸方向に作動可能なストリッパ支持ピンと、筒状穴部
に付勢力を有して収納され、ストリッパ支持ピンの一端
を付勢する弾性材とよりなっているので、金型の構造を
簡素化でき、この結果、金型全体を小型化することが可
能になり、この金型の小型化により金型組込時間、工作
機械への取り付け段取り時間を短縮でき、工程内への組
み込みが容易である。
【0014】(3)本発明に係る金型は、前記(2)に
おいて、前記弾性材に代えて、所定圧の気体を前記筒状
穴部に充填したことを特徴とする。
【0015】本発明においては、パンチの筒状穴部に弾
性材に代えて所定圧の気体を充填したので、前記(2)
のパンチより部品点数が減り、金型のコストを抑えるこ
とができる。
【0016】(4)本発明に係る金型は、パンチとダイ
とを備え、前記パンチとダイとで板状の被加工材を加工
する金型において、前記パンチは、本体部と、該本体部
の加工方向の一端に形成された刃部と、前記本体部の刃
部側に配置され、当該刃部を挿通させるガイド穴を有す
るストリッパ部と、前記本体部内に加工方向に少なくと
も2箇所に形成され、上部には内向きフランジ状の座部
を有する貫通穴と、該貫通穴の座部の上面に一端が係止
され、他端が前記ストリッパ部に装着されたストリッパ
支持ピンと、前記貫通穴の座部の下面と前記ストリッパ
部の上面との間に設けられて当該ストリッパ部を付勢
し、前記ストリッパ支持ピンが挿入されたコイルバネと
より構成されている。
【0017】本発明においては、パンチが、本体部の加
工方向の一端に形成された刃部と、本体部の刃部側に配
置されたストリッパ部と、本体部内に加工方向に少なく
とも2箇所に形成され、上部には内向きフランジ状の座
部を有する貫通穴と、貫通穴の座部の上面に一端が係止
され、他端がストリッパ部に装着されたストリッパ支持
ピンと、貫通穴の座部の下面とストリッパ部の上面との
間に設けられてストリッパ部を付勢し、ストリッパ支持
ピンが挿入されたコイルバネとより構成されているの
で、前記(1)と同様に高精度で高速加工が可能な金型
が実現でき、しかも、従来のようなストリッパプレート
が不要となるため、構造が簡単で金型全体を小型化する
ことが可能になり、製作期間を短縮でき、これに伴って
コストダウンを図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る金型を示す概略構成図、図2は金型の
パンチの一例を示す構成図である。図において、21は
上型ダイセット、21aは上型ダイセット21の各角部
にそれぞれ形成されたガイドブシュ、22は上型ダイセ
ット21の下面に取り付けられたパンチバッキングプレ
ート、23はパンチバッキングプレート22の各角部に
それぞれ取り付けられたセットポストで、後述するパン
チとダイの相互の位置精度を確保するためのものであ
る。24はパンチバッキングプレート22の下面に取り
付けられたパンチプレートである。
【0019】25、26は例えば外径の異なる打ち抜き
パンチ、27は例えば曲げパンチで、前述したパンチプ
レート24に所定間隔で固定されている。例えば図2に
示すように曲げパンチ27を例にとって構成を説明する
と、シャンク部27bを有する本体部27aと、この本
体部27aの加工方向の下端に突出して形成され、被加
工材16と接して加工する刃部27cと、本体部27a
内に加工方向に延びて形成された4本の筒状穴部27d
と、この筒状穴部27dにそれぞれ収納された例えばコ
イルバネ27eと、頭部27gが筒状穴部27dに係止
され、本体部27aに昇降可能に設けられた4本のスト
リッパ支持ピン27fと、本体部27aから突出するス
トリッパ支持ピン27fに支持され、前記刃部27cを
案内する刃部ガイド穴27iが形成されたストリッパ部
27hとで構成されている。
【0020】なお、ストリッパ部27hを4本のストリ
ッパ支持ピン27fで支持するようにしたが、2本のス
トリッパ支持ピン27fで支持するようにしてもよい。
【0021】28は上型ダイセット21と対向して下方
に設けられた下型ダイセット、29は下型ダイセット2
8の上面に取り付けられたダイバッキングプレート、3
0はダイバッキングプレート29の上面に取り付けられ
たダイプレートで、各パンチ25、26、27にそれぞ
れ形成された刃部25c、26c、27cにそれぞれ対
向するダイ30a、30b、30cを有している。
【0022】31は下型ダイセット28の各角部に立設
された例えば4本のガイドポストで、上部が上型ダイセ
ット21に設けられたガイドブシュ21aに摺動可能に
挿入されている。なお、ダイプレート30及びダイバッ
キングプレート29には、セットポスト23と対向する
セットポストガイド穴32が設けられている。
【0023】次に、前記のように構成された実施の形態
1の金型の動作を図3を参照しながら説明する。なお、
この図は曲げパンチの動作説明図であるが、他の打ち抜
きパンチにおいても同じタイミングで動作するので図3
を用いて説明する。
【0024】プレスラム(図示せず)の上死点からの下
降により上型ダイセット21がガイドポスト31に案内
されて下降すると、この移動に伴ってセットポスト23
がセットポストガイド穴32に入り、各パンチ25、2
6、27のストリッパ部25h、26h、27hが送り
線高さの被加工材16に接触して被加工材16を押し下
げ始める。この時、図3(a)に示すようにストリッパ
部27h(25h、26h)の被加工材16への接触に
より、ストリッパ支持ピン27f(25f、26f)が
コイルバネ27e(25e、26e)を押し上げると共
に、各パンチ25、26、27の刃部27c(25c、
26c)が被加工材16に接触する。
【0025】そして、上型ダイセット21がさらに下降
すると、図示していないが、ストリッパ部27h(25
h、26h)と刃部27c(25c、26c)とが被加
工材16に接触した状態で上型ダイセット21と共に下
降し、ダイプレート30上に被加工材16を押さえる。
【0026】プレスラムがさらに下降して下死点に達す
ると、図3(b)に示すように各パンチ27(25、2
6)の刃部27c(25c、26c)がそれぞれのスト
リッパ部27h(25h、26h)の刃部ガイド穴27
i(25i、26i)を通り抜けて被加工材16を加工
する。打ち抜きパンチ25、26においては被加工材1
6を打ち抜き、曲げパンチ27では曲げ加工する。この
時、ストリッパ支持ピン27f(25f、26f)がコ
イルバネ27e(25e、26e)をさらに押し上げ
る。
【0027】その後は、図示していないが、プレスラム
が下死点から上死点まで上昇して上型ダイセット21を
所定位置まで引き上げる。上型ダイセット21が引き上
げられる際、各パンチ25、26、27のストリッパ部
25h、26h、27hがコイルバネ25e、26e、
27eの付勢力によって被加工材16を押さえたままで
あるが、上型ダイセット21の上昇に伴ってコイルバネ
25e、26e、27eが延びきったときにストリッパ
部25h、26h、27hが引き上げられる。この時、
被加工材16が送り線高さまで復帰し、セットポスト2
3がセットポストガイド穴32から抜ける。
【0028】以上のように実施の形態1においては、各
パンチ25、26、27に、刃部25、26、27を案
内し、かつ被加工材16の加工部分だけを押さえる昇降
可能なストリッパ部25h、26h、27hをそれぞれ
設けたので、高精度で高速加工が可能な金型が実現で
き、しかも、従来のようなストリッパプレート8(図5
参照)が不要になるため、構造が簡単で金型全体を小型
化することが可能になり、製作期間を短縮でき、これに
伴ってコストダウンを図れるという効果がある。また、
金型の小型化により金型組込時間、工作機械への取り付
け段取り時間を短縮でき、工程内への組み込みが容易で
あるという効果がある。
【0029】なお、前述した実施の形態1では、加工終
了後のストリッパ部25h、26h、27hの復帰にコ
イルバネ25e、26e、27eを使用していることを
例示したが、このコイルバネ25e、26e、27eに
代えて、それぞれの筒状穴部25d、26d、27dに
コイルバネ25e、26e、27eの付勢力に相当する
量のガスが充填されたガススプリングを使用、或いは筒
状穴部25d、26d、27dにコイルバネ25e、2
6e、27eの付勢力に相当する量のガスを充填して加
工終了後のストリッパ部25h、26h、27hを復帰
させるようにしてもよい。
【0030】実施の形態2.図4は実施の形態2におけ
る金型のパンチの概略構成図である。なお、実施の形態
2の金型は、パンチを除いて図1で説明した実施の形態
1とほぼ同じ構造である。この図に示すパンチ41は、
シャンク部41bを有する本体部41aと、この本体部
41aの加工方向の下端に突出して形成され、被加工材
16と接して加工する刃部41cと、本体部41a内に
加工方向に形成され、上部には内向きフランジ状の座部
41jを有する例えば4本の貫通穴41dと、一端の頭
部41fが貫通穴41dに形成された座部41jの上面
に係止され、他端が後述のストリッパ部に装着された4
本のストリッパ支持ピン41eと、ストリッパ支持ピン
41eが挿入されたコイルバネ41gと、本体部41a
から突出するストリッパ支持ピン41eに支持され、前
記刃部41cを案内する刃部ガイド穴41iが形成され
たストリッパ部41hとで構成されている。なお、パン
チバッキングプレート22には、このパンチ41の本体
部41aのストローク分を許容する下面開放の凹部22
aが形成されている。
【0031】実施の形態2においては、ストリッパ部4
1hで押さえたダイプレート30上の被加工材16を加
工する際、パンチ41の本体部41aがコイルバネ41
gの付勢力に抗して下降する。この時、それぞれのスト
リッパ支持ピン41eが本体部41aのストローク分、
つまり、パンチバッキングプレート22の凹部22a内
に突出し、パンチ41の刃部41cがストリッパ部41
hの刃部ガイド穴41iを通り抜けて被加工材16に接
し加工する。
【0032】以上のように実施の形態2によれば、パン
チ41に、刃部41cを案内し、かつ被加工材16の加
工部分だけを押さえる昇降可能なストリッパ部41hを
設けたので、実施の形態1と同様に高精度で高速加工が
可能な金型が実現でき、しかも、従来のようなストリッ
パプレート8が不要なため、構造が簡単で金型全体を小
型化することが可能になり、製作期間を短縮でき、これ
に伴ってコストダウンを図れるという効果がある。ま
た、金型の小型化により金型組込時間、工作機械への取
り付け段取り時間を短縮でき、工程内への組み込みが容
易であるという効果がある。
【0033】なお、実施の形態1では本発明の要旨であ
るパンチ25、26、27を3本備えた金型として、ま
た、実施の形態2では1本のパンチ41を備えた金型と
してそれぞれ説明したが、本数に限定されることはな
い。また、実施の形態1では、打ち抜き用のパンチ2
5、26と曲げ用のパンチ27に適用して説明したが、
加工目的に応じて種々のパンチに適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パンチ
が、本体部の長手方向の一端に形成された刃部と、本体
部の刃部側に配置されたストリッパ部と、本体部に長手
方向に作動可能に装着され、ストリッパ部を支持するス
トリッパ支持手段とより構成されているので、高精度で
高速加工が可能な金型が実現でき、しかも、従来のよう
なストリッパプレートが不要となるため、構造が簡単で
金型全体を小型化することが可能になり、製作期間を短
縮でき、これに伴ってコストダウンを図れるという効果
がある。
【0035】また本発明によれば、パンチのストリッパ
支持手段が、本体部内に長手方向に少なくとも2箇所に
形成された筒状穴部と、一端が筒状穴部に係止されて本
体部の一端より突出してストリッパ部を支持し、筒状穴
部の軸方向に作動可能なストリッパ支持ピンと、筒状穴
部に付勢力を有して収納され、ストリッパ支持ピンの一
端を付勢する弾性材とよりなっているので、金型の構造
を簡素化でき、この結果、金型全体を小型化することが
可能になり、この金型の小型化により金型組込時間、工
作機械への取り付け段取り時間を短縮でき、工程内への
組み込みが容易であるという効果がある。
【0036】さらに本発明によれば、パンチの筒状穴部
に弾性材に代えて所定圧の気体を充填したので、パンチ
の部品点数をさらに減らすことが可能になり、金型のコ
ストを抑えることができるという効果がある。
【0037】また本発明によれば、パンチが、本体部の
加工方向の一端に形成された刃部と、本体部の刃部側に
配置されたストリッパ部と、本体部内に加工方向に少な
くと2箇所に形成され、上部には内向きフランジ状の座
部を有する貫通穴と、貫通穴の座部の上面に一端が係止
され、他端がストリッパ部に装着されたストリッパ支持
ピンと、貫通穴の座部の下面とストリッパ部の上面との
間に設けられてストリッパ部を付勢し、ストリッパ支持
ピンが挿入されたコイルバネとより構成されているの
で、前述した発明と同様に高精度で高速加工が可能な金
型が実現でき、しかも、従来のようなストリッパプレー
トが不要となるため、構造が簡単で金型全体を小型化す
ることが可能になり、製作期間を短縮でき、これに伴っ
てコストダウンを図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る金型を示す概略構
成図である。
【図2】金型のパンチの一例を示す構成図である。
【図3】実施の形態1における曲げパンチの動作説明図
である。
【図4】実施の形態2における金型のパンチの概略構成
図である。
【図5】従来の可動ストリッパ構造の金型を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
21 上型ダイセット 22 パンチバッキングプレート 23 セットポスト 24 パンチプレート 25、26 打ち抜きパンチ 27 曲げパンチ 27a パンチの本体部 27b シャンク部 27c 刃部 27d 筒状穴部 27e コイルバネ 27f ストリッパ支持ピン 27g 頭部 27h ストリッパ部 27i 刃部ガイド穴 28 下型ダイセット 29 ダイバッキングプレート 30 ダイプレート 31 ガイドポスト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイとを備え、前記パンチとダ
    イとで板状の被加工材を加工する金型において、 前記パンチは、本体部と、該本体部の加工方向の一端に
    形成された刃部と、前記本体部の刃部側に配置され、当
    該刃部を挿通させるガイド穴を有するストリッパ部と、
    前記本体部に加工方向に作動可能に装着され、前記スト
    リッパ部を支持するストリッパ支持手段とより構成され
    ていることを特徴とする金型。
  2. 【請求項2】 前記ストリッパ支持手段は、前記本体部
    内に加工方向に少なくとも2箇所に形成された筒状穴部
    と、一端が前記筒状穴部に係止されて前記本体部の一端
    より突出して前記ストリッパ部を支持し、前記筒状穴部
    の軸方向に作動可能なストリッパ支持ピンと、前記筒状
    穴部に付勢力を有して収納され、前記ストリッパ支持ピ
    ンの一端を付勢する弾性材とよりなっていることを特徴
    とする請求項1記載の金型。
  3. 【請求項3】 前記弾性材に代えて、所定圧の気体を前
    記筒状穴部に充填したことを特徴とする請求項2記載の
    金型。
  4. 【請求項4】 パンチとダイとを備え、前記パンチとダ
    イとで板状の被加工材を加工する金型において、 前記パンチは、本体部と、該本体部の加工方向の一端に
    形成された刃部と、前記本体部の刃部側に配置され、当
    該刃部を挿通させるガイド穴を有するストリッパ部と、
    前記本体部内に長手方向に少なくとも2箇所に形成さ
    れ、上部には内向きフランジ状の座部を有する貫通穴
    と、該貫通穴の座部の上面に一端が係止され、他端が前
    記ストリッパ部に装着されたストリッパ支持ピンと、前
    記貫通穴の座部の下面と前記ストリッパ部の上面との間
    に設けられて当該ストリッパ部を付勢し、前記ストリッ
    パ支持ピンが挿入されたコイルバネとより構成されてい
    ることを特徴とする金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10160056B2 (en) 2014-11-05 2018-12-25 Denso Corporation Arc welding equipment
CN110947901A (zh) * 2019-10-26 2020-04-03 安徽黄山恒久链传动有限公司 一种三工位链节一体化生产设备

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