JP2003052740A - 創傷保護材 - Google Patents

創傷保護材

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JP2003052740A
JP2003052740A JP2001242504A JP2001242504A JP2003052740A JP 2003052740 A JP2003052740 A JP 2003052740A JP 2001242504 A JP2001242504 A JP 2001242504A JP 2001242504 A JP2001242504 A JP 2001242504A JP 2003052740 A JP2003052740 A JP 2003052740A
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Japan
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release sheet
separator
adhesive
sheet
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JP2001242504A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nishisako
博行 西迫
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Libatape Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Libatape Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープの粘着面を完全に露出させること
なく、創傷保護パッドの位置合せをして貼付し得る創傷
保護材を提供する。 【解決手段】 粘着テープ3と、粘着テープ3に貼着さ
れた創傷保護パッド4と、粘着テープ3を創傷保護パッ
ド4ごと被覆する剥離シート5と、粘着テープ3を剥離
可能に被覆する被覆フィルム11と、被覆フィルム11
に接着される外包シートと、外包シートに貼着される外
包剥離シート13とを備えた創傷保護材であって、粘着
テープ3が、伸縮可能な不織布で形成され、被覆フィル
ム11が、粘着テープ3の形状を保持するよう形成さ
れ、剥離シート5が、長手セパレータ7と短手セパレー
タ8とに分割され、外包剥離シート13が、長手シール
14と短手シール15とに分割され、且つ長手シール1
4を長手セパレータ7の境界部近傍位置に接着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚表面にできた
創傷を覆って保護する創傷保護材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の創傷保護材は、図16〜図18に
示す如く、一面を粘着面aとし他面を非粘着面とした粘
着テープbに、創傷保護パッドcを粘着面中央に位置す
るよう貼着し、粘着テープbの粘着面a全域には、創傷
保護パッドcごと被覆するよう剥離シートdを備え、剥
離シートdは、粘着テープbの長手方向中途位置で第一
セパレータeと第二セパレータfとに分割されている。
【0003】又、粘着テープbの非粘着面側には、粘着
テープbを中央に配置するよう第一外包シートgを配置
し、剥離シートdの反粘着テープ側には、粘着テープb
を内包するよう第一外包シートgに第二外包シートhを
貼付している。ここで、第一外包シートgと第二外包シ
ートhの貼付は、粘着テープbの周囲を囲むよう四方を
ヒートシールにより剥離可能に接着すると共に、長手方
向一端側の隅部にヒートシールのない部分を備えて掴み
部iを形成している。
【0004】創傷保護パッドcを備えた粘着テープbを
使用する際には、初めに第一外包シートgと第二外包シ
ートhの夫々の掴み部iを把持して第一外包シートgと
第二外包シートhとを反対方向に引き剥がすことによ
り、剥離シートdを備えた粘着テープbを取出し、更に
粘着テープbより剥離シートdの第一セパレータeと第
二セパレータfを引き剥がして粘着テープbの粘着面a
を露出させ、創傷保護パッドcを皮膚の創傷部(図示せ
ず)にあてがうよう粘着テープbを貼り付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、創傷保
護パッドcを備えた粘着テープbを使用する際には、第
一外包シートgと第二外包シートhより取り出した粘着
テープbから、第一セパレータeと第二セパレータfを
引き剥がして使用するため、皮膚の創傷部へ貼り付ける
までに手間と時間がかかるという問題があり、又、粘着
テープbを貼付する際には、粘着テープbを皮膚に一度
に貼付するため、皮膚の創傷部に対する創傷保護パッド
cの位置合せが困難であり、しかも粘着テープbに捻じ
れ等を生じ易いという問題があった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、粘着テープの装着を簡便化すると共に装着時間を低
減する創傷保護材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、一
面を粘着面とし他面を非粘着面とした粘着テープと、該
粘着テープの粘着面中央に貼着された創傷保護パッド
と、前記粘着テープの粘着面全域を創傷保護パッドごと
被覆する剥離シートと、前記粘着テープの非粘着面全域
を剥離可能に被覆する被覆フィルムと、前記粘着テープ
を中央に配置するよう被覆フィルムに接着される外包シ
ートと、前記粘着テープを内包するよう外包シートに剥
離可能に貼着される外包剥離シートとを備えた創傷保護
材であって、 前記粘着テープが、周方向に伸縮可能な
不織布で形成され、前記被覆フィルムが、粘着テープの
形状を保持するよう形成され、前記剥離シートが、粘着
テープの長手方向中途位置を境界部として長手セパレー
タと短手セパレータとに分割され、前記外包剥離シート
が、前記剥離シートの境界部近傍で長手シールと短手シ
ールとに分割され、且つ前記長手シールを長手セパレー
タの境界部近傍位置に接着させたことを特徴とする創傷
保護材、に係るものである。
【0008】本発明の請求項2は、一面を粘着面とし他
面を非粘着面とした粘着テープと、該粘着テープの粘着
面中央に貼着された創傷保護パッドと、前記粘着テープ
の粘着面全域を創傷保護パッドごと被覆する剥離シート
と、前記粘着テープを中央に配置するよう粘着テープの
非粘着面に剥離可能に貼着される外包シートと、前記粘
着テープを内包するよう外包シートに剥離可能に貼着さ
れる外包剥離シートとを備えた創傷保護材であって、前
記粘着テープが、長手方向のみに伸縮可能な不織布で形
成され、前記剥離シートが、粘着テープの長手方向中途
位置を境界部として長手セパレータと短手セパレータと
に分割され、前記外包剥離シートが、前記剥離シートの
境界部近傍で長手シールと短手シールとに分割され、且
つ前記長手シールを長手セパレータの境界部近傍位置に
接着させたことを特徴とする創傷保護材、に係るもので
ある。
【0009】本発明の請求項3は、一面を粘着面とし他
面を非粘着面とした粘着テープと、該粘着テープの粘着
面中央に貼着された創傷保護パッドと、前記粘着テープ
の粘着面全域を創傷保護パッドごと被覆する剥離シート
と、前記粘着テープの非粘着面全域を剥離可能に被覆す
る被覆フィルムと、前記粘着テープを中央に配置するよ
う被覆フィルムに接着される外包シートと、前記粘着テ
ープを内包するよう外包シートに剥離可能に貼着される
外包剥離シートとを備えた創傷保護材であって、前記粘
着テープが、防水フィルムで形成され、前記剥離シート
が、粘着テープの長手方向中途位置を境界部として長手
セパレータと短手セパレータとに分割され、前記外包剥
離シートが、前記剥離シートの境界部近傍で長手シール
と短手シールとに分割され、且つ前記長手シールを長手
セパレータの境界部近傍位置に接着させたことを特徴と
する創傷保護材、に係るものである。
【0010】請求項1、3は、請求項4に示す如く、粘
着テープと被覆フィルムを貼付した面に非貼付部を備え
てもよい。
【0011】創傷保護パッドを備えた粘着テープを使用
する際には、外包シートから外包剥離シートの長手シー
ルを引き剥がして粘着テープから剥離シートの長手セパ
レータを剥離し、短手セパレータを残して粘着テープの
粘着面を露出させることにより、粘着テープを外包シー
トごと創傷部の周囲にあてがって貼り付け、次に、外包
シートを粘着テープの非粘着面から引き剥し、更に、短
手セパレータを粘着テープの粘着面から引き剥がすこと
によって創傷保護パッドを備えた粘着テープを完全に貼
付する。ここで、外包剥離シートの短手シールは、外包
シートを粘着テープの非粘着面から引き剥すまでならば
何時引き剥がしてもよいが、外包剥離シートの長手シー
ルを引き剥がす時点で引き剥がすことが好ましい。
【0012】このように、請求項1〜請求項3によれ
ば、創傷保護パッドを備えた粘着テープを使用する際に
は、外包シートから外包剥離シートの長手シールを引き
剥がすと同時に粘着テープから剥離シートの長手セパレ
ータを剥離し、且つ外包シート及び外包剥離シートから
粘着テープを取り出す必要がないので、粘着テープの装
着を簡便化すると共に所要時間を低減することができ
る。又、粘着テープを貼付する際には、粘着テープの粘
着面の長手方向全長を完全に露出させることなく、初め
に粘着テープの長手セパレータ側の粘着面を、次に短手
セパレータ側の粘着面を貼付するよう、粘着テープを長
手セパレータ側と短手セパレータ側の二段階にわたって
貼付するため、創傷保護パッドの位置合せを正確に行
い、且つ粘着テープに捻じれ等を起さないよう適切に貼
付することができる。更に、外包剥離シートの長手シー
ルを長手セパレータごと引き剥がす際には、長手シール
を長手セパレータに境界部近傍位置で接着させているの
で、長手シールの剥離開始から長手セパレータの剥離を
迅速に追従させ、結果的に長手セパレータを容易に且つ
適切に剥離することができる。
【0013】請求項1によれば、粘着テープを周囲方向
に伸縮可能な不織布にしたので、曲げの多い屈折部分の
創傷に使用することができ、且つ周囲方向に伸縮可能な
不織布を被覆フィルムにより保持するので、製造段階や
使用前等の歪みや曲げによる不織布の変形を防止するこ
とができる。
【0014】請求項2によれば、粘着テープを長手方向
のみに伸縮可能な不織布にしたので、他の方向の歪みや
曲げに対応して不織布を保持する被覆フィルムを不要に
し、材料の点数を低減してコストを抑制することができ
る。
【0015】又、請求項3によれば、粘着テープを防水
フィルムにしたので、創傷部を水濡れから保護すること
ができ、且つ防水フィルムの伸縮特性に対応した被覆フ
ィルムを選択して防水フィルムを保持し得るので、種々
の防水フィルムの変形に対応することができる。
【0016】請求項4の如く、粘着テープと被覆フィル
ムを貼付した面に非貼付部を備えると、外包シートを被
覆フィルムごと粘着テープから引き剥す際に、非貼付部
が開始地点となるので、外包シートを粘着テープから容
易に引き剥すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0018】図1〜図10は本発明を実施する形態の第
一例を示すものである。
【0019】第一例の創傷保護材は、図1〜図10に示
す如く、一面を粘着面1とし他面を非粘着面2とした粘
着テープ3に、創傷保護パッド4を粘着面1中央に位置
するよう貼着しており、粘着テープ3は、略長方形で周
方向に伸縮可能な不織布で形成されている。
【0020】粘着テープ3の粘着面1全域には、創傷保
護パッド4ごと被覆するよう剥離シート5を備え、剥離
シート5は、創傷保護パッド4の隣接位置近傍を境界部
6として長手セパレータ7と短手セパレータ8とに分割
されており、短手セパレータ8は、粘着テープ3の端側
から粘着面1の一側部を覆うと共に創傷保護パッド4側
の端部を折り返して所定幅の掴み部9を形成し、長手セ
パレータ7は、粘着テープ3の他端側から粘着面1の他
側部及び創傷保護パッド4を覆うと共に、短手セパレー
タ8の掴み部9で重なり合う掴み部10を形成してい
る。ここで、剥離シート5の境界部6は、長手セパレー
タ7に所定長さを備えるならば創傷保護パッド4上に存
在してもよい。
【0021】粘着テープ3の非粘着面2全域には、粘着
テープ3の形状を保持し且つ剥離可能に被覆する透明な
被覆フィルム11を備え、被覆フィルム11の反粘着テ
ープ側には、粘着テープ3を中央に配置するよう、粘着
テープ3より一回り大きい略長方形で透明な外包シート
12を貼着している。
【0022】剥離シート5の反粘着テープ側には、粘着
テープ3を内包するよう外包シート12に剥離可能に貼
付する略同形状の外包剥離シート13を備え、外包剥離
シート13は、剥離シート5の境界部6の隣接位置で長
手シール14と短手シール15とに分割されており、短
手シール15は、外包シート12の端側から短手セパレ
ータ8を覆うと共に創傷保護パッド4側の端部を折り返
して所定幅の掴み部16を形成し、長手シール14は、
外包シート12の他端側から長手セパレータ7を覆うと
共に、短手シール15の掴み部で重なり合う掴み部17
を形成し、更に境界部近傍位置18でホットメルト融着
により長手セパレータ7と接着している。又、外包シー
ト12と外包剥離シート13の長手方向両端部には両者
を接着する接続部19を形成している。
【0023】以下、本発明を実施する形態の第一例の作
用を説明する。
【0024】第一例の粘着テープ3を使用する際には、
図4〜図6に示す如く、短手シール15と長手シール1
4の掴み部17,16を夫々把持して外包シート12か
ら引き剥がすことにより粘着テープ3から剥離シート5
の長手セパレータ7を剥離し、短手セパレータ8を残し
て粘着テープ3の粘着面1を露出させることにより、創
傷保護パッド4を皮膚の創傷部(図示せず)に合致させ
るよう粘着テープ3を外包シート12及び外包剥離シー
ト13ごと創傷部の周囲にあてがって貼り付ける。ここ
で、短手シール15と長手シール14を外包シート12
から引き剥がす際には、短手シール15と長手シール1
4が外包シート12と接続部19で接続し、一体化して
いる。
【0025】続いて、図7〜図10に示す如く、外包剥
離シート13及び外包シート12を被覆フィルム11ご
と粘着テープ3の非粘着面2から引き剥して、創傷保護
パッド4を備えた粘着テープ3と、短手セパレータ8と
を残し、更に、短手セパレータ8の掴み部9を把持して
粘着テープ3の粘着面1から引き剥がすことにより創傷
保護パッド4を備えた粘着テープ3を完全に貼付する。
【0026】このように、創傷保護パッド4を備えた粘
着テープ3を使用する際には、外包シート12から外包
剥離シート13の長手シール14を引き剥がすと同時に
粘着テープ3から剥離シート5の長手セパレータ7を剥
離し、且つ外包シート12及び外包剥離シート13から
粘着テープ3を取り出す必要がないので、粘着テープ3
の装着を簡便化すると共に所要時間を低減することがで
きる。
【0027】又、粘着テープ3を貼付する際には、粘着
テープ3の粘着面1の長手方向全長を完全に露出させる
ことなく、初めに粘着テープ3の長手セパレータ7側の
粘着面1を、次に短手セパレータ8側の粘着面1を貼付
するよう、粘着テープ3を長手セパレータ7側と短手セ
パレータ8側の二段階に亘って貼付するため、創傷保護
パッド4の位置合せを正確に行い、且つ粘着テープ3に
捻じれ等を起さないよう適切に貼付することができる。
【0028】更に、外包剥離シート13の長手シール1
4を長手セパレータ7ごと引き剥がす際には、ホットメ
ルト融着により長手シール14を長手セパレータ7に境
界部近傍位置18で接着させているので、長手シール1
4の剥離開始から長手セパレータ7の剥離を迅速に追従
させ、結果的に長手セパレータ7を容易に且つ適切に剥
離することができる。ここで、長手シール14の接着部
分が境界部近傍位置18にない場合には、長手シール1
4による剥離の応力が長手セパレータ7に迅速に伝わら
ず、適切に剥離することができない。
【0029】更に又、粘着テープ3を周囲方向に伸縮可
能な不織布にしたので、曲げの多い肘、膝等の屈折部分
の創傷に使用することができ、且つ周囲方向に伸縮可能
な不織布を被覆フィルム11により保持するので、製造
段階や使用前等の歪みや曲げによる不織布の復元不能な
変形を防止することができる。
【0030】又、外包シート12と被覆フィルム11を
透明な材質で形成するので、粘着テープ3の形状及び創
傷保護パッド4の位置を外包シート12側から確認し、
粘着テープ3を皮膚の創傷部に適確に貼付することがで
きる。
【0031】図11〜図13は本発明を実施する形態の
第二例を示すもので、図1と同一の符号を付した部分は
同一物を表わしている。
【0032】第二例の創傷保護材は、図11〜図13に
示す如く、一面を粘着面20とし他面を非粘着面21と
した粘着テープ22に、創傷保護パッド4を粘着面中央
に位置するよう貼着しており、粘着テープ22は、略長
方形で長手方向にのみ伸縮可能な不織布で形成されてい
る。
【0033】粘着テープ22の粘着面20全域には、第
一例と略同様な長手セパレータ7と短手セパレータ8と
に分割される剥離シート5を備えている。
【0034】粘着テープ22の非粘着面21には、第一
例と略同様な外包シート12を貼着し、剥離シート5の
反粘着テープ側には、第一例と略同様な長手シール14
と短手シール15とに分割される外包剥離シート13を
備えている。
【0035】以下、本発明を実施する形態の第二例の作
用を説明する。
【0036】第二例の粘着テープ22を使用する際に
は、第一例の手順と同様に、短手シール15と長手シー
ル14を外包シート12から引き剥がして長手セパレー
タ7を剥離し、短手セパレータ8を残して粘着テープ2
2の粘着面20を露出させることにより粘着テープ22
を創傷部の周囲にあてがって貼り付け、次に、外包剥離
シート13及び外包シート12を粘着テープ22の非粘
着面21から引き剥すことにより粘着テープ22と短手
セパレータ8を残し、更に、短手セパレータ8を粘着テ
ープ22の粘着面20から引き剥がすことによって創傷
保護パッド4を備えた粘着テープ22を完全に貼付す
る。
【0037】このように、第二例は、第一例と同様な作
用効果を得ることができ、又、粘着テープ22を長手方
向のみに伸縮可能な不織布にしたので、他の方向の歪み
や曲げに対応して不織布を保持する第一例の如き被覆フ
ィルム11を不要にし、材料の点数を低減してコストを
抑制することができる。
【0038】図14、図15は本発明を実施する形態の
第三例を示すもので、図1と同一の符号を付した部分は
同一物を表わしている。
【0039】第三例の創傷保護材は、図14、図15に
示す如く、一面を粘着面23とし他面を非粘着面24と
した粘着テープ25に、創傷保護パッド4を粘着面中央
に位置するよう貼着しており、粘着テープ25は、略長
方形で防水フィルムで形成されている。
【0040】粘着テープ25の粘着面23全域には、第
一例と略同様な長手セパレータ7と短手セパレータ8と
に分割される剥離シート5を備え、粘着テープ25の非
粘着面24全域には、剥離可能に被覆する透明な被覆フ
ィルム11を貼着し、粘着テープ25と被覆フィルム1
1を貼付した非粘着面24には、長手セパレータ7側端
部に、粘着テープ25の面積の3%〜15%に相当する
非融着部(非貼付部)26を形成している。
【0041】被覆フィルム11の反粘着テープ側には、
第一例と略同様な外包シート12を貼着し、剥離シート
5の反粘着テープ側には、第一例と略同様な長手シール
14と短手シール15とに分割される外包剥離シート1
3を備えている。
【0042】以下、本発明を実施する形態の第三例の作
用を説明する。
【0043】第三例の粘着テープ25を使用する際に
は、第一例の手順と同様に、短手シール15と長手シー
ル14を外包シート12から引き剥がして長手セパレー
タ7を剥離し、短手セパレータ8を残して粘着テープ2
5の粘着面23を露出させることにより粘着テープ25
を創傷部の周囲にあてがって貼り付け、次に、長手シー
ル14の先端を持って反対方向へゆっくり剥がすことに
より、外包剥離シート13及び外包シート12を被覆フ
ィルム11ごと粘着テープ25の非粘着面24から引き
剥して粘着テープ25と短手セパレータ8を残し、更
に、短手セパレータ8を粘着テープ25の粘着面23か
ら引き剥がすことによって創傷保護パッド4を備えた粘
着テープ25を完全に貼付する。
【0044】このように、第三例は、第一例と同様な作
用効果を得ることができ、又、粘着テープ25を防水フ
ィルムにしたので、創傷部を水濡れから保護することが
でき、且つ防水フィルムの伸縮特性に対応した被覆フィ
ルム11を選択して防水フィルムを保持し得るので、種
々の防水フィルムの変形に対応することができる。
【0045】更に、第三例は、粘着テープ25と被覆フ
ィルム11を貼付する非粘着面24に非融着部26を備
えると、外包シート12を被覆フィルムごと粘着テープ
25の非粘着面24から引き剥す際に、非融着部26が
開始地点となるので、外包シート12を粘着テープ25
の非粘着面24から容易に引き剥すことができる。ここ
で、非融着部26の面積が粘着テープ25の面積の3%
より小さい場合には、外包シート12を容易に引き剥す
ことができず、非融着部26の面積が粘着テープ25の
面積の15%より大きい場合には、外包剥離シート13
を引き剥がす際に、被覆フィルム11が誤って外包シー
ト12より剥離するという問題がある。又、特に好まし
くは、非融着部26の面積を8%〜13%した場合が優
れている。
【0046】なお、本発明の創傷保護材は、上述の形態
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0047】
【発明の効果】本発明の創傷保護材によれば、下記の如
き、種々の優れた効果を奏し得る。
【0048】I)請求項1〜請求項3によれば、創傷保
護パッドを備えた粘着テープを使用する際には、外包シ
ートから外包剥離シートの長手シールを引き剥がすと同
時に粘着テープから剥離シートの長手セパレータを剥離
し、且つ外包シート及び外包剥離シートから粘着テープ
を取り出す必要がないので、粘着テープの装着を簡便化
すると共に所要時間を低減することができる。又、粘着
テープを貼付する際には、粘着テープの粘着面の長手方
向全長を完全に露出させることなく、初めに粘着テープ
の長手セパレータ側の粘着面を、次に短手セパレータ側
の粘着面を貼付するよう、粘着テープを長手セパレータ
側と短手セパレータ側の二段階にわたって貼付するた
め、創傷保護パッドの位置合せを正確に行い、且つ粘着
テープに捻じれ等を起さないよう適切に貼付することが
できる。更に、外包剥離シートの長手シールを長手セパ
レータごと引き剥がす際には、長手シールを長手セパレ
ータに境界部近傍位置で接着させているので、長手シー
ルの剥離開始から長手セパレータの剥離を迅速に追従さ
せ、結果的に長手セパレータを容易に且つ適切に剥離す
ることができる。
【0049】II)請求項1によれば、粘着テープを周
囲方向に伸縮可能な不織布にしたので、曲げの多い屈折
部分の創傷に使用することができ、且つ周囲方向に伸縮
可能な不織布を被覆フィルムにより保持するので、製造
段階や使用前等の歪みや曲げによる不織布の変形を防止
することができる。
【0050】III)請求項2によれば、粘着テープを
長手方向のみに伸縮可能な不織布にしたので、他の方向
の歪みや曲げに対応して不織布を保持する被覆フィルム
を不要にし、材料の点数を低減してコストを抑制するこ
とができる。
【0051】IV)請求項3によれば、粘着テープを防
水フィルムにしたので、創傷部を水濡れから保護するこ
とができ、且つ防水フィルムの伸縮特性に対応した被覆
フィルムを選択して防水フィルムを保持し得るので、種
々の防水フィルムの変形に対応することができる。
【0052】V)請求項4の如く、粘着テープと被覆フ
ィルムを貼付した面に非貼付部を備えると、外包シート
を被覆フィルムごと粘着テープから引き剥す際に、非貼
付部が開始地点となるので、外包シートを粘着テープか
ら容易に引き剥すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の創傷保護材を実施する形態の第一例を
示す正面図である。
【図2】図1のII−II方向拡大矢視図である。
【図3】創傷保護パッドを備えた粘着テープを示す正面
図である。
【図4】外包剥離シートを上面にした状態を示す斜視図
である。
【図5】外包剥離シートの長手シール及び短手シールを
剥離した状態を示す斜視図である。
【図6】皮膚の創傷部に創傷保護パッドを位置させるよ
う粘着テープを外包剥離シートごとあてがう状態を示す
概略図である。
【図7】粘着テープを皮膚に貼り付けて、外包シート、
外包剥離シート、長手セパレータ及び被覆フィルムを引
き剥がす状態を示す概略図である。
【図8】短手セパレータを残して粘着テープを皮膚に貼
り付けた状態を示す概略図である。
【図9】短手セパレータを粘着テープより引き剥がす状
態を示す概略図である。
【図10】創傷保護パッドを備えた粘着テープを皮膚に
取付けた状態を示す概略図である。
【図11】本発明の創傷保護材を実施する形態の第二例
を示す正面図である。
【図12】図11のXII−XII方向拡大矢視図であ
る。
【図13】創傷保護パッドを備えた粘着テープを示す正
面図である。
【図14】本発明の創傷保護材を実施する形態の第三例
を示す正面図である。
【図15】図14のXV−XV方向拡大矢視図である。
【図16】従来例の創傷保護材を示す斜視図である。
【図17】外包シートを引き剥がす状態を示す概略図で
ある。
【図18】粘着テープより剥離シートを剥離した状態を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 粘着面 2 非粘着面 3 粘着テープ 4 創傷保護パッド 5 剥離シート 6 境界部 7 長手セパレータ 8 短手セパレータ 11 被覆フィルム 12 外包シート 13 外包剥離シート 14 長手シール 15 短手シール 18 境界部近傍位置 20 粘着面 21 非粘着面 22 粘着テープ 23 粘着面 24 非粘着面 25 粘着テープ 26 非融着面(非貼付部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面を粘着面とし他面を非粘着面とした
    粘着テープと、該粘着テープの粘着面中央に貼着された
    創傷保護パッドと、前記粘着テープの粘着面全域を創傷
    保護パッドごと被覆する剥離シートと、前記粘着テープ
    の非粘着面全域を剥離可能に被覆する被覆フィルムと、
    前記粘着テープを中央に配置するよう被覆フィルムに接
    着される外包シートと、前記粘着テープを内包するよう
    外包シートに剥離可能に貼着される外包剥離シートとを
    備えた創傷保護材であって、 前記粘着テープが、周方向に伸縮可能な不織布で形成さ
    れ、 前記被覆フィルムが、粘着テープの形状を保持するよう
    形成され、 前記剥離シートが、粘着テープの長手方向中途位置を境
    界部として長手セパレータと短手セパレータとに分割さ
    れ、 前記外包剥離シートが、前記剥離シートの境界部近傍で
    長手シールと短手シールとに分割され、且つ前記長手シ
    ールを長手セパレータの境界部近傍位置に接着させたこ
    とを特徴とする創傷保護材。
  2. 【請求項2】 一面を粘着面とし他面を非粘着面とした
    粘着テープと、該粘着テープの粘着面中央に貼着された
    創傷保護パッドと、前記粘着テープの粘着面全域を創傷
    保護パッドごと被覆する剥離シートと、前記粘着テープ
    を中央に配置するよう粘着テープの非粘着面に剥離可能
    に貼着される外包シートと、前記粘着テープを内包する
    よう外包シートに剥離可能に貼着される外包剥離シート
    とを備えた創傷保護材であって、 前記粘着テープが、長手方向のみに伸縮可能な不織布で
    形成され、 前記剥離シートが、粘着テープの長手方向中途位置を境
    界部として長手セパレータと短手セパレータとに分割さ
    れ、 前記外包剥離シートが、前記剥離シートの境界部近傍で
    長手シールと短手シールとに分割され、且つ前記長手シ
    ールを長手セパレータの境界部近傍位置に接着させたこ
    とを特徴とする創傷保護材。
  3. 【請求項3】 一面を粘着面とし他面を非粘着面とした
    粘着テープと、該粘着テープの粘着面中央に貼着された
    創傷保護パッドと、前記粘着テープの粘着面全域を創傷
    保護パッドごと被覆する剥離シートと、前記粘着テープ
    の非粘着面全域を剥離可能に被覆する被覆フィルムと、
    前記粘着テープを中央に配置するよう被覆フィルムに接
    着される外包シートと、前記粘着テープを内包するよう
    外包シートに剥離可能に貼着される外包剥離シートとを
    備えた創傷保護材であって、 前記粘着テープが、防水フィルムで形成され、 前記剥離シートが、粘着テープの長手方向中途位置を境
    界部として長手セパレタと短手セパレータとに分割さ
    れ、 前記外包剥離シートが、前記剥離シートの境界部近傍で
    長手シールと短手シールとに分割され、且つ前記長手シ
    ールを長手セパレータの境界部近傍位置に接着させたこ
    とを特徴とする創傷保護材。
  4. 【請求項4】 粘着テープと被覆フィルムを貼付した面
    に非貼付部を備えた請求項1又は3記載の創傷保護材。
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