JP3176046U - シート状貼り薬 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状が長方形のシート状貼り薬を患部を中心にして貼ることができ、かつ皺になったり、作業する指に粘着性薬効層が貼りついたりすることもなく、製造コストも安価なものの構造を提供する。
【解決手段】粘着性薬効層を覆設する剥離シートが長手方向中央線Cで左側剥離シート42と右側剥離シート44に分かれ、それぞれの上に長手方向につき、中央線C側からもしくは短手方向辺Y側から、長手方向辺Xの長さの20%以内、かつ短手方向につき、短手方向辺Yの中心からをその中心とする、短手方向辺Yの長さの80%以内の領域(SL1,SL2,SR1,SR2、好ましくはSL1,SR1)に、接着部と、該接着部を覆設する剥離片を設ける。
【選択図】図6

Description

本考案は、シート状貼り薬の構造に関するものである。
従来より、伸縮性を有する支持体上に、粘着性薬効層が積層されたシート状貼り薬が普及している。この粘着性薬効層上には、使用時に剥離される剥離シートが覆設されており、シート状貼り薬の使用時まで該粘着性薬効層を保護している。剥離シートとしては、透明フィルムが一般的であるが、不透明なフィルムやその使用方法を説明が表示されたフィルムも存在する。
シート状貼り薬の形状としては種々のものが存在するが、一般的に普及している形状は1対の長手方向辺と1対の短手方向辺とを具備する略長方形である。かかる略長方形のシート状貼り薬のなかには、剥離シートが、剥離時にそれぞれの長手方向辺の中心を結ぶ中央線上あたりから左右両開きになるように覆設されるものがある。剥離シートを真ん中から剥離できるようにすると、シート状貼り薬を使用する際には、粘着性薬効層の真ん中あたりがまず露出する。シート状貼り薬をこのような構造にすると、使用時にまず露出した真ん中あたりの粘着性薬効層を患部にあてがってから剥離シートを完全に剥離すれば、患部を中心にシート状貼り薬を体に貼りつけることができる。
このような作用をさせるシート状貼り薬の構造としては、剥離シートをシート状貼り薬の真ん中で分かれる左右2枚の剥離シートとし、該2枚の剥離シートの真ん中に重なり部を設ける構造が一般的である。重なり部は、左右剥離シートを真ん中から剥がす際のツマミ部分になる。該ツマミ部分から一方(例えば「左」)の剥離シートを全体の半分程度剥がし、次いで他方(例えば「右」)の剥離シートについても真ん中から半分程度剥がすことで粘着性薬効層を真ん中から露出させることができる。
別の構造としては、1枚の剥離シートの中心にミシン目のような易破壊部を設ける構造も一般的である。使用時にシート状貼り薬の両端を持って引っ張ると、前記易破壊部から剥離シートが左右2枚に裂けることにより、粘着性薬効層を真ん中から露出させることができる。
上記のような構造の剥離シートが粘着性薬効層上に覆設されておれば、患部を中心にしてシート状貼り薬を貼ることができる。しかしながら、かかる剥離シートが覆設されたシート状貼り薬では、露出した粘着性薬効層を患部にあてがった後、残りの剥離シートを剥離しつつ粘着性薬効層全体を露出させながら患部周囲に貼りつける段において、各長手方向の中央部から半分剥離した剥離シートがひらひらと邪魔になるので、シート状貼り薬が皺になって体に貼りついたり、貼りつけ作業をする指に粘着性薬効層が貼りついてしまう結果、シート状貼り薬を貼り損じたりすることがあった。
このような問題に対して、本考案者は以前、各長手方向の短手方向辺から長手方向1/4の位置に、左右端を中央へ折り返すための縦2本の谷折目、すなわち剥離シート同士が接触する側の折目を設け、その折返し状態で前記剥離フィルムを接着する接着部を設けるシート状貼り薬の技術を開示した(特許文献1)。この技術であれば、粘着性薬効層全体を露出させながら全面を貼りつける段で、半分剥離した剥離シートがひらひらと邪魔になることがなく、シート状貼り薬が皺になって体に貼りついたり、貼り損じしたりすることもない。
登録実用新案公報第3165615号
しかしながら、シート状貼り薬は一般に密閉個包装されているところ、特許文献1のシート状貼り薬では、所定形状に折り畳んでから密閉個包装せねばならないため、製造コストが高くつく構造であった。
加えて、特許文献1のシート状貼り薬では、剥離シートを真ん中から剥離させる際に、真ん中から剥離せず、両端側から剥離することがあった。
そこで考案が解決しようとする課題は、患部を中心にしてシート状貼り薬を貼ることができるシート状貼り薬であって、粘着性薬効層全体を露出させながら全面を貼りつける段で、シート状貼り薬が皺になって体に貼りついたり、貼り損じしたりすることもなく、かつ剥離シートを真ん中から剥離させる際に、確実に真ん中から剥離でき、また予め折り畳んだシート状貼り薬を提供する必要がないことから製造コストを抑えることのできるシート状貼り薬の構造を提供しようとするものである。
上記課題を解決するための手段として、
全体形状が1対の長手方向辺と1対の短手方向辺とを具備する略長方形であり、
伸縮性を有する支持体と、
該支持体上に積層された粘着性薬効層と、
該粘着性薬効層上に、各前記長手方向辺の中心を結ぶ中央線上を含む中央部で分かれる、もしくは易破壊部を介して連結されている、左側剥離シート及び右側剥離シートとを
すくなくとも備えたシート状貼り薬において、
本考案は、
前記左側剥離シート及び前記右側剥離シート上に、
前記長手方向につき、前記中央線からもしくは前記短手方向辺から、前記長手方向辺の長さの20%以内
かつ前記短手方向につき、前記短手方向辺の中心をその中心とする、短手方向辺の長さの80%以内
で区画されたそれぞれの領域内に、接着部をそれぞれ具備し
さらに前記接着部上に覆設された剥離片を具備することを最も主要な特徴とする。
本考案のシート状貼り薬の構造を示した斜視図である。(a) 支持体側 (b) 剥離シート側 本考案のシート状貼り薬を構成する部材を説明する部材分解図である。 本考案のシート状貼り薬の一様態を示す剥離シート側平面図(a)と正面図(b)である。 本考案のシート状貼り薬の別の様態を示す剥離シート側平面図(a)と正面図(b)である。 本考案のシート状貼り薬の別の様態を示す剥離シート側平面図(a)と正面図(b)である。 本考案のシート状貼り薬において、接着部を配設すべき領域SL1,SR1,SL2,SR2を示す説明図である。 本考案のシート状貼り薬の使用方法を示す過程図である。 図7続く過程図である。 図8続く過程図である。
(定義)
本明細書での説明において、シート状貼り薬10の位置関係の基準は次の通りとする。
・上下方向
本明細書では、支持体20側を下、剥離シート側を上とする。したがって剥離シート側からみた図が平面図である。
・長手方向,短手方向
本明細書では、略長方形のシート状貼り薬10全体形状において長手方向と短手方向を定め、シート状貼り薬10の長手方向の辺を長手方向辺X、短手方向の辺を短手方向辺Yとする。よって左側剥離シート42や左側剥離シート42それぞれの形状を基準とすると短手になる方向でも、シート状貼り薬10全体形状としては長手方向である限り、本明細書では長手方向という。
・左右方向
本明細書では、平面図においてシート状貼り薬10の長手方向を横方向に置き、短手方向を縦に置く。この状態で使用時に分かれる2枚の剥離シートのうち、平面図左側に表れる一方の剥離シートを左側剥離シート42、平面図右側に表れる他方の剥離シートを右側剥離シート44とする。なお下記説明で、「例えば左側剥離シート42」という表現をする場合、その作用は左側剥離シート42のみならず、右側剥離シート44でも同様にあてはまるが、その説明は省略していることを意味する。
・中央線C
本明細書では、両長手方向辺Xの中心を結ぶ仮想線を中央線Cとする。したがって中央線Cは、平面図で中央縦方向の線(一点鎖線)として表れる。
・対称軸L
本明細書では、例えば左側剥離シート42について、両長手方向辺Xの、前記中央線Cと短手方向辺Yとの中点を結ぶ仮想線を対称軸Lとする。したがって対称軸Lは、左側剥離シート42と右側剥離シート44について、平面図では、それぞれの短手方向辺Yから、長手方向辺X長さ1/4だけ中央側に移動した、縦方向の線(一点鎖線)としてそれぞれ表れる。
(シート状貼り薬の構造)
本考案が適用されるシート状貼り薬10の形状は1対の長手方向辺Xと1対の短手方向辺Yとを具備する略長方形である。略長方形とは長方形のみならず、図1などで示したような長方形の各角を面取りした形状など、本考案の作用効果の観点より長方形と同視しうる形状も含みうる意図である。
本考案が適用されるシート状貼り薬10の構成は、伸縮性を有する支持体20と、該支持体20上に積層された粘着性薬効層30と、使用の時点まで該粘着性薬効層30を保護するために覆設される剥離シートを備える。使用時には剥離シートを剥がして露出した粘着性薬効層30を患部にあてがい粘着させるものである。
本考案が適用されるシート状貼り薬10の剥離シートには、剥離時にそれぞれの長手方向辺Xの中心を結ぶ中央線C上あたりから左右両開きになるように、左側剥離シート42及び右側剥離シート44から構成されるものを用いる。かかる作用を発揮できる左側剥離シート42及び右側剥離シート44の構成としては
〔a〕各前記長手方向辺Xの中心を結ぶ中央線C上を含む中央部で左側剥離シート42と右側剥離シート44とに分かれるもの
〔b〕各前記長手方向辺Xの中心を結ぶ中央線C上を含む中央部で左側剥離シート42と右側剥離シート44とが易破壊部46を介して連結されるもの
が挙げられる。
本考案がこのようなシート状貼り薬10に適用されるのは、上記のような剥離シートであれば、使用時に、露出した粘着性薬効層30を患部にあてがってから剥離シートを完全に剥離することで、患部を中心にしてシート状貼り薬10を貼ることができるものであるとともに、粘着性薬効層30に粘着している残りの剥離シート部分を剥離しつつ粘着性薬効層30全体を露出させながら全面を患部周囲に貼りつける段において、各長手方向の中央部から半分剥離した剥離シートがひらひらと邪魔になるという従来の問題を抱えるものだからである。
なおここで「中央線C上を含む中央部」とは、両長手方向のまさに中央線C上の位置のみならず、本考案の作用効果の観点より中央線C上と同視しうる位置を含む意図である。あえて具体的にいうなら中央線Cから長手方向辺Xの長さ左右5%以内の領域である。
易破壊部46とは、剥離シートが覆設されたシート状貼り薬10を、易破壊部46の伸びる方向(短手方向)に対して垂直方向(長手方向)の両端側に引っ張った際に、該剥離シートが裂けやすくなっている箇所である。具体的な手段は制限されないが、図1に示したミシン目切り込みが一般的である。この他、図3のように、図1の各ミシン目に、更に45°の斜め切れ込みを設けたX字切り込みなどであってもよい。
中央部で分かれる左右2枚の剥離シートにおいては、該中央部で左側剥離シート42と右側剥離シート44の重ね合わせの箇所を有しているのが一般的である。これは重ね合わせの箇所を「ツマミ」の箇所とすることで、左側剥離シート42や右側剥離シート44を簡単に中央線C側から容易に剥がすことができるようになるからである。重ね合わせの様態は特に制限されない。具体例としては図4のように一方(左側剥離シート42)の長手方向の幅を他方(右側剥離シート44)よりも5mm程度長くして重ね合わせてもよいし、図5のように左側剥離シート42び右側剥離シート44の長手方向の幅それぞれを粘着性薬効層30が積層された支持体20の長手方向の半値幅よりも3mm程度長くして重ね合わせてもよい。また本考案では、後述の使用方法から分かる通り、該中央部で例えば左側剥離シート42を剥がし始める際のツマミ部分は不要なため、かかる重ね合わせを設けない様態であっても問題はない。
本考案の特徴は、左側剥離シート42と右側剥離シート44のそれぞれに、下記〔1〕及び〔2〕で区画された領域内に、接着部50をそれぞれ配設し、さらに前記接着部50上に覆設された剥離片60を具備する点である。
〔1〕長手方向につき、前記中央線Cからもしくは短手方向辺Yから、前記長手方向辺Xの長さの20%以内
〔2〕短手方向につき、短手方向辺Yの中心をその中心とする、短手方向辺Yの長さの80%以内
好ましくは、〔1〕についてさらに限定され、
〔3〕長手方向につき、前記中央線Cから、前記長手方向辺Xの長さの20%以内
である。図6には接着部50を配設しうる前記領域(〔1〕と〔2〕で区切られる領域)について、左側剥離シート42における領域をSL1とSL2で、右側剥離シート44における領域をSR1でSR2とで示した。このうち、接着部50を好ましく配設できる前記領域(〔3〕と〔1〕で区切られる領域)は、左側剥離シート42における領域がSL1で、右側剥離シート44における領域がSR1である。
接着部50が配設できる領域を上記〔1〕かつ〔2〕の領域に制限するのは、後述する使用方法において、例えば左側剥離シート42の短手方向辺Yの縁を、接着部50を介して中央線C側の縁と重ね合わせて接着させる段において、図7(D)に示すような、指を挿入できる筒状部位を形成させるためである。指を挿入できる筒状部位が形成できない様態では、後述する使用方法において、粘着性薬効層30が中央線C側から露出しないことがあるので適当でない。
接着部50が好ましく配設できる領域を上記〔3〕かつ〔2〕の領域とするのは、次の理由による。接着部50を例えば左側剥離シート42の短手方向辺Y側の領域(図6のSL2)に配設すると、該接着部50を中央線C側部位側の所定位置(図6のSL1)に接着させようとして、誤って中央線Cを越えて、右側剥離シート44(例えば図6のSR1の領域)に接着させてしまった場合に、修正しようとすると右側剥離シート44が剥がれだすといった問題が生じる。上記に示した好ましく配設できる領域(〔3〕かつ〔2〕)に接着部50を設けると、かかる失敗をしても修正時に反対側の剥離シートが剥がれるおそれがない。
剥離シート上に接着部50を配設する領域が制限されているので、接着部50自体の最大値も制限される。具体的には、長方形状の場合、接着部50の最大の大きさは、一辺が剥離シート長手方向長さの20%以内、他辺が短手方向辺Yの長さの80%以内である。接着部50の最小の大きさは、剥離シートを粘着性薬効層30から引き剥がす際でも、剥離シート同士を十分接着しうるのであれば特に制限されない。したがってその大きさの最小必要値も接着部50の接着力に依存する。接着部50として市販の両面テープを使った実施結果では、片側の剥離シートに対する面積比2.5%の大きさで十分作用しうることが確認されている。
接着部50の材料としては、剥離シート同士を粘着性薬効層30の粘着力よりも強い接着力で接着できる材料であれば足りる。簡単な具体例としては両面テープを挙げることができる。
左側剥離シート42上に配設した接着部50と、右側剥離シート44上に配設した接着部50’とは、お互い3mm以上離れていることが好ましい。これは後述する使用方法で、例えば左側剥離シート42の一端をつまんで剥離シートを粘着性薬効層30から完全に剥がす段において、剥離シートをつまみやすくなるからである。また剥離片60を剥がして両方の接着部50が露出する様態においては、例えば左側剥離シート42の中央線C側の縁と短手方向辺Y側の縁を、剥離シートが内側になるように重ね合わせ、接着部50を介して剥離シート同士を接着させる段において、誤って右側剥離シート44上の接着部50’に接着させてしまうおそれが少なくなるからである。
接着部50の上には、該接着部50を保護するために覆設された剥離片60を具備する。図1(b)のように、1の剥離片60で、左側及び右側剥離シート44上にそれぞれに設けられた接着部50にわたって覆設してもよいし、それぞれの接着部50にそれぞれの剥離片60を覆設してもよい(図示せず)。それぞれの接着部50をそれぞれの剥離片60で覆設した場合には、例えば左側剥離シート42の短手方向辺Yの縁を、接着部50を介して中央線C側の縁と重ね合わせて接着させる際に、右側剥離シート44に配設されている接着部50’に接着させてしまう失敗がないので好ましい。
本考案のシート状貼り薬10は、後述の使用方法のとおり、左側剥離シート42と右側剥離シート44のそれぞれについて、中央線C側の縁と短手方向辺Y側の縁を、剥離シートが内側になるように重ね合わせ、接着部50を介して剥離シート同士を接着させる。このとき、接着される相手側の剥離シートの縁周辺に接着部50を重ね合わせる目印が表示されているのが好ましい。
このため左側剥離シート42と右側剥離シート44上それぞれの上には、各前記長手方向辺Xにおける前記中央線Cと前記短手方向辺Yとの中点を結ぶ線を対称軸Lとして、各接着部50の対称位置に相応する反対側の領域に、図1などに示したような、接着部50を接着する位置決めの目安となる目印48を表示することが好ましい。つまり例えば左側剥離シート42では、接着部50をSL1の領域に設けた場合は、SL2の領域内の前記対称位置に目印48を設け、反対に接着部50をSL2の領域に設けた場合は、SL1の領域内の前記対称位置に目印48を設けることが好ましい。かかる目印48は、位置決めの目安となる表示であれば、図1に示したような接着部50と同形状の目印であってもよいし、単に丸印や星印などであってもよい。
(使用方法)
本考案のシート状貼り薬10の構造は以上であるが、該構造は下記使用方法でその作用効果を発揮するため、以下、本考案のシート状貼り薬10の使用方法についても説明する。
まず、本考案のシート状貼り薬10が図7(A)のように支持体20側を向いている場合は、反転させ、剥離シート側を向ける。剥離シート側を向けたシート状貼り薬10は、図7(B)のように、まず剥離片60を剥離し、接着部50を露出させる。
次に、図7(C)に示したように、左側剥離シート42を中央線C側の縁と短手方向辺Y側の縁を、剥離シートが内側になるように重ね合わせ、接着部50を介して剥離シート同士を接着させる。また右側剥離シート44も図7(D)に示したように、左側剥離シート42同様、接着部50’を介して接着させる。剥離シート上に、接着部50,50’を接着する位置決めの目安となる目印48,48’を表示している場合は、その目印48,48’に向かって接着部50,50’を接着させる。このとき、シート状貼り薬10を折り重ねるのではなく、図7(D)に示した通り、筒状になるよう剥離シート同士を接着させることが重要である。
次に、図7(E)に示したように、さきほどの作業でできた筒状のなかに親指を挿入し、人差指を各短手方向辺Y側の支持体20に添えることで、シート状貼り薬10全体の一方の縁部分をつまむ。これを図7(F)のように上方かつ両側に開けると、短手方向辺Y側の剥離シートに接着されている中央線C側の剥離シートも連れて中央線C側から開くため、中央部の粘着性薬効層30が露出し始める。シート状貼り薬10の短手方向辺Y側を開ききると、図7(G)のように粘着性薬効層30の約半分の領域が真ん中から露出する。
図7(G)の状態で、露出した真ん中の粘着性薬効層30を患部にあてがいながら、シート状貼り薬10を患部に貼りつけると、患部を中心にしてシート状貼り薬10を貼ることができる。また半分開いた剥離シートは、図7(G)のように、短手方向辺Y側で固定され、ひらひらすることがない。このため剥離シートが邪魔になって皺になってしまうこともほとんどなければ、一連の作業で粘着性薬効層30が作業中の指に貼りついて貼り損じてしまうこともほとんどない。
図7(G)の状態でシート状貼り薬10を患部に貼りつけた後は、左側剥離シート42の一端をつまんで左側に引っ張ると、図7(H)のように左側剥離シート42は簡単に粘着性薬効層30から完全に剥がれる。また図8(I)に示したように右側剥離シート44も同様の操作で簡単に粘着性薬効層30から完全に剥がれる。
図8(J)では完全に粘着性薬効層30が露出した状態を示したが、実際はこの状態においては、シート状貼り薬10はすでに患部に貼り終わっている。
本考案のシート状貼り薬は、パップ剤、テープ剤、硬膏剤、貼付剤などとも呼ばれる湿布薬全般の用途で利用できる。
10 シート状貼り薬
20 支持体
30 粘着性薬効層
42 左側剥離シート
44 右側剥離シート
46 易破壊部
48 目印(左側剥離シート上)
48’ 目印(右側剥離シート上)
50 接着部(左側剥離シート上)
50’ 接着部(右側剥離シート上)
60 剥離片
C 中央線
L 対称軸
X 長手方向辺
Y 短手方向辺
L1,SL2,SR1,SR2 接着部を配設しうる領域
L1,SR1 接着部を好ましく配設しうる領域


Claims (5)

  1. 全体形状が1対の長手方向辺と1対の短手方向辺とを具備する略長方形であり、
    伸縮性を有する支持体と、
    該支持体上に積層された粘着性薬効層と、
    該粘着性薬効層上に、各前記長手方向辺の中心を結ぶ中央線上を含む中央部で分かれる、もしくは易破壊部を介して連結されている、左側剥離シート及び右側剥離シートとを
    すくなくとも備えたシート状貼り薬において、
    前記左側剥離シート及び前記右側剥離シート上に、
    長手方向につき、前記中央線からもしくは前記短手方向辺から、前記長手方向辺の長さの20%以内
    かつ短手方向につき、前記短手方向辺の中心をその中心とする、前記短手方向辺の長さの80%以内
    で区画されたそれぞれの領域内に、接着部をそれぞれ具備し
    さらに前記接着部上に覆設された剥離片を具備することを特徴とするシート状貼り薬。
  2. 長手方向につき、前記中央線から前記長手方向辺の長さの20%以内
    かつ短手方向につき、前記短手方向辺の中心をその中心とする、前記短手方向辺の長さの80%以内
    で区画されたそれぞれの領域内に、接着部をそれぞれ具備する請求項1記載のシート状貼り薬。
  3. 前記左側剥離シート及び前記右側剥離シートそれぞれの上に、各前記長手方向辺における前記中央線と前記短手方向辺との中点を結ぶ線を対称軸として、各接着部の対象部位に、目印を表示する請求項1または2記載のシート状貼り薬。
  4. 前記左側剥離シート上に配設された接着部50と、前記右側剥離シート上に配設された接着部とが3mm以上離れている請求項1〜3いずれかの項に記載のシート状貼り薬。
  5. 前記接着部が両面テープである請求項1〜4いずれかの項に記載のシート状貼り薬。



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