JP2003051476A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法

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JP2003051476A
JP2003051476A JP2001238048A JP2001238048A JP2003051476A JP 2003051476 A JP2003051476 A JP 2003051476A JP 2001238048 A JP2001238048 A JP 2001238048A JP 2001238048 A JP2001238048 A JP 2001238048A JP 2003051476 A JP2003051476 A JP 2003051476A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持手段を洗浄することができ,かつ,処理
液の消費量を節約できる基板処理装置及び基板処理方法
を提供する。 【解決手段】 複数の保持手段80によって基板Wの周
縁部を保持し,基板に対して処理液を供給して処理する
装置において,前記複数の保持手段80に対して処理流
体を供給する供給手段110,111,112を,前記
複数の保持手段80の内側に備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば半導体ウェ
ハやLCD基板用ガラス等の基板を洗浄処理などする基
板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)
を薬液や純水等の洗浄液によって洗浄し,ウェハに付着
したパーティクル,有機汚染物,金属不純物のコンタミ
ネーションを除去する洗浄システムが使用されている。
かような洗浄システムに備えられる基板洗浄処理装置に
は,バッチ式のもの,枚葉式のものなど種々の基板洗浄
処理装置が知られており,その一例として,特開平8−
78368号公報等に開示された基板洗浄処理装置が公
知である。この特開平8−78368号公報の基板洗浄
処理装置にあっては,複数の保持手段でウェハの周縁部
を保持してウェハWを回転させ,処理液を供給してウェ
ハを処理する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
基板洗浄処理装置にあっては,基板を保持する保持手段
に処理液の液滴が付着し,この液滴から発生する雰囲気
が拡散し,処理後の基板に悪影響を与える懸念があっ
た。また,基板の処理に使用した後の処理液や,保持手
段に付着した処理液の液滴を回収し,処理液として再利
用する手段が無かった。
【0004】従って本発明の目的は,保持手段を洗浄す
ることができ,かつ,処理液の消費量を節約できる基板
処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,複数の保持手段によって基板の周
縁部を保持し,基板に対して処理液を供給して処理する
装置において,前記複数の保持手段に対して処理流体を
供給する供給手段を,前記複数の保持手段の内側に備え
たことを特徴とする基板処理装置が提供される。この基
板処理装置にあっては,例えば保持手段に付着した処理
液を,処理流体によって除去することができる。
【0006】また,本発明によれば,支持部材に支持し
た複数の保持手段によって基板の周縁部を保持し,基板
に対して処理液を供給して基板を処理する装置におい
て,前記支持部材に対して処理流体を供給する供給手段
を備えたことを特徴とする基板処理装置が提供される。
この基板処理装置にあっては,例えば支持部材に付着し
た処理液を,処理流体によって除去することができる。
【0007】本発明の基板処理装置にあっては,前記複
数の保持手段により保持された基板下面に近接した処理
位置と前記複数の保持手段により保持された基板下面か
ら離れた位置との間で相対的に移動するアンダープレー
トを備えても良い。
【0008】さらに,前記供給手段を前記アンダープレ
ートの下面に設けることが好ましい。この場合,例えば
アンダープレートの下方に付着した処理液も除去するこ
とができる。
【0009】また,基板下面に供給された処理液を所定
温度にさせる温度調整手段を,前記アンダープレートに
備えることが好ましい。この場合,温度調整手段は,処
理液を所定温度に調整して例えば反応を促進させる。
【0010】本発明の基板処理装置にあっては,前記供
給手段を,前記複数の保持手段に指向させることが好ま
しい。この場合,例えば保持手段や支持部材に付着した
処理液を,処理流体によって効果的に除去することがで
きる。
【0011】さらに,処理液と処理流体を回収する回収
機構を備えることが好ましい。この場合,回収した処理
液と処理流体を例えば再利用することができる。
【0012】また,本発明によれば,複数の保持手段に
保持された基板に対して処理液を供給して基板を処理す
る方法であって,処理液によって基板を処理し,前記複
数の保持手段の内側から供給した処理流体によって,前
記処理液を前記複数の保持手段の外側へ除去することを
特徴とする,基板処理方法が提供される。
【0013】さらに,支持部材に支持された複数の保持
手段によって,基板の周縁部を保持し,基板に対して処
理液を供給して基板を処理する方法であって,処理液に
よって基板を処理し,前記支持部材に供給する処理流体
によって,前記支持部材に付着した処理液を除去するこ
とを特徴とする,基板処理方法が提供される。
【0014】この基板処理方法にあっては,前記複数の
保持手段の外側へ除去された処理液を回収することが好
ましい。この場合,回収した処理液を再利用することが
できる。
【0015】また,前記基板を処理するに際し,アンダ
ープレートを前記基板下面に対して相対的に近接させて
も良い。さらに,前記アンダープレートを前記複数の保
持手段により保持された基板下面から離れた位置に対し
て相対的に移動し,前記アンダープレートから前記複数
の保持手段に対して前記処理流体を供給することが好ま
しい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,基板の一例としてウェハ両面を洗浄するように構
成された基板処理装置としての基板洗浄ユニットに基づ
いて説明する。図1は,本実施の形態にかかる基板洗浄
ユニット12,13,14,15を組み込んだ洗浄シス
テム1の平面図である。図2は,その側面図である。こ
の洗浄システム1は,ウェハWに洗浄処理及び洗浄処理
後の熱的処理を施す洗浄処理部2と,洗浄処理部2に対
してウェハWを搬入出する搬入出部3から構成されてい
る。
【0017】搬入出部3は,複数枚,例えば25枚のウ
ェハWが所定の間隔で略水平に収容可能な容器(キャリ
アC)を載置するための載置台6が設けられたイン・ア
ウトポート4と,載置台6に載置されたキャリアCと洗
浄処理部2との間でウェハの受け渡しを行うウェハ搬送
装置7が備えられたウェハ搬送部5と,から構成されて
いる。
【0018】キャリアCにおいて,ウェハWはキャリア
Cの一側面を通して搬入出され,この側面には開閉可能
な蓋体が設けられている。また,ウェハWを所定間隔で
保持するための棚板が内壁に設けられており,ウェハW
を収容する25個のスロットが形成されている。ウェハ
Wは表面(半導体デバイスを形成する面)が上面(ウェ
ハWを水平に保持した場合に上側となっている面)とな
っている状態で各スロットに1枚ずつ収容される。
【0019】イン・アウトポート4の載置台6上には,
例えば,3個のキャリアを水平面のY方向に並べて所定
位置に載置することができるようになっている。キャリ
アCは蓋体が設けられた側面をイン・アウトポート4と
ウェハ搬送部5との境界壁8側に向けて載置される。境
界壁8においてキャリアCの載置場所に対応する位置に
は窓部9が形成されており,窓部9のウェハ搬送部5側
には,窓部9をシャッター等により開閉する窓部開閉機
構10が設けられている。
【0020】この窓部開閉機構10は,キャリアCに設
けられた蓋体もまた開閉可能であり,窓部9の開閉と同
時にキャリアCの蓋体も開閉する。窓部開閉機構10
は,キャリアCが載置台の所定位置に載置されていない
ときは動作しないように,インターロックを設けること
が好ましい。窓部9を開口してキャリアCのウェハ搬入
出口とウェハ搬送部5とを連通させると,ウェハ搬送部
に配設されたウエハ搬送装置7のキャリアCへのアクセ
スが可能となり,ウェハWの搬送を行うことが可能な状
態となる。窓部9の上部には図示しないウェハ検出装置
が設けられており,キャリアC内に収容されたウェハW
の枚数と状態をスロット毎に検出することができるよう
になっている。このようなウェハ検出装置は,窓部開閉
機構10に装着させることも可能である。
【0021】ウエハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装
置7は,Y方向とZ方向に移動可能であり,かつ,X−
Y平面内(θ方向)で回転自在に構成されている。ま
た,ウェハ搬送装置7は,ウェハWを把持する取出収納
アーム11を有し,この取出収納アーム11はX方向に
スライド自在となっている。こうして,ウェハ搬送装置
7は,載置台6に載置された全てのキャリアCの任意の
高さのスロットにアクセスし,また,洗浄処理部2に配
設された上下2台のウェハ受け渡しユニット16,17
にアクセスして,イン・アウトポート4側から洗浄処理
部2側へ,逆に洗浄処理部2側からイン・アウトポート
4側へウェハWを搬送することができるようになってい
る。
【0022】洗浄処理部2は,主ウェハ搬送装置18
と,ウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行う
ためにウェハWを一時的に載置するウェハ受け渡し部1
6と,本実施の形態にかかる4台の基板洗浄ユニット1
2,13,14,15と,洗浄処理後のウェハWを加熱
処理する3台の加熱ユニット及び加熱されたウェハWを
冷却する冷却ユニットからなる加熱・冷却部19とを備
えている。主ウェハ搬送装置18は,ウェハ受け渡し部
16,基板洗浄ユニット12,13,14,15,加熱
・冷却部19の全てのユニットにアクセス可能に配設さ
れている。
【0023】また,洗浄処理部2は,洗浄システム1全
体を稼働させるための電源である電装ユニット23と,
洗浄システム1内に配設された各種装置及び洗浄システ
ム1全体の動作制御を行う機械制御ユニット24と,基
板洗浄ユニット12,13,14,15に送液する所定
の洗浄液を貯蔵する薬液貯蔵ユニット25とが配設され
ている。電装ユニット23は図示しない主電源と接続さ
れる。洗浄処理部2の天井部には,各ユニット及び主ウ
ェハ搬送装置18に,清浄な空気をダウンフローするた
めのファンフィルターユニット(FFU)26が配設さ
れている。
【0024】電装ユニット23と薬液貯蔵ユニット25
と機械制御ユニット24を洗浄処理部2の外側に設置す
ることによって,又は外部に引き出すことによって,こ
の面(Y方向)からウェハ受け渡し部16,主ウェハ搬
送装置18,加熱・冷却部19のメンテナンスを容易に
行うことが可能である。
【0025】ウェハ受け渡し部16,17は,いずれも
ウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行うため
にウェハWを一時的に載置するものであり,これらウェ
ハ受け渡しユニット16,17は上下2段に積み重ねら
れて配置されている。例えば,下段のウェハ受け渡しユ
ニット17は,イン・アウトポート4側から洗浄処理部
2側へ搬送するウェハWを載置するために用い,上段の
ウェハ受け渡しユニット16は,洗浄処理部2側からイ
ン・アウトポート4側へ搬送するウェハWを載置するた
めに用いることができる。
【0026】ファンフィルターユニット(FFU)26
からのダウンフローの一部は,ウェハ受け渡しユニット
16,17と,その上部の空間を通ってウェハ搬送部5
に向けて流出する構造となっている。これにより,ウェ
ハ搬送部5から洗浄処理部2へのパーティクル等の侵入
が防止され,洗浄処理部2の清浄度が保持されるように
なっている。
【0027】主ウェハ搬送装置18は,図示しないモー
タの回転駆動力によって回転可能な筒状支持体30と,
筒状支持体30の内側に沿ってZ方向に昇降自在に設け
られたウェハ搬送体31とを有している。ウェハ搬送体
31は,筒状支持体30の回転に伴って一体的に回転さ
れるようになっており,それぞれ独立して進退移動する
ことが可能な多段に配置された3本の搬送アーム34,
35,36を備えている。
【0028】加熱・冷却部19においては,ウェハWの
強制冷却を行う冷却ユニットが一台配設され,その上に
ウェハWの強制加熱と自然冷却を行う加熱ユニットが3
台積み重ねられて配設されている。なお,ウェハ受け渡
しユニット16の上部の空間に加熱・冷却部19を設け
ることも可能である。この場合には,図1に示す加熱・
冷却部19の位置をその他のユーティリティ空間として
利用することができる。
【0029】基板洗浄ユニット12,13,14,15
は,図2に示すように,上下2段で各段に2台ずつ配設
されている。図1に示すように,基板洗浄ユニット1
2,13と基板洗浄ユニット14,15とは,その境界
をなしている壁面41に対して対称な構造を有している
が,対称であることを除けば,各基板洗浄ユニット1
2,13,14,15は概ね同様の構成を備えている。
そこで,基板洗浄ユニット12を例として,その構造に
ついて詳細に以下に説明することとする。
【0030】図3は,基板洗浄ユニット12の平面図で
ある。基板洗浄ユニット12のユニットチャンバー45
内には,ウェハWを収納する密閉構造のアウターチャン
バー46と,薬液アーム格納部47と,リンス乾燥アー
ム格納部48とを備えている。ユニットチャンバー45
には開口50が形成され,開口50を図示しない開閉機
構によって開閉するユニットチャンバー用メカシャッタ
ー51が設けられており,搬送アームによって基板洗浄
ユニット12に対して開口50からウェハWが搬入出さ
れる際には,このユニットチャンバー用メカシャッター
51が開くようになっている。ユニットチャンバー用メ
カシャッター51はユニットチャンバー45の内部から
開口50を開閉するようになっており,ユニットチャン
バー45内が陽圧になったような場合でも,ユニットチ
ャンバー45内部の雰囲気が外部に漏れ出ない。
【0031】アウターチャンバー46には開口52が形
成され,開口52を図示しないシリンダ駆動機構によっ
て開閉するアウターチャンバー用メカシャッター53が
設けられており,例えば搬送アーム34によってアウタ
ーチャンバー46に対して開口52からウェハWが搬入
出される際には,このアウターチャンバー用メカシャッ
ター53が開くようになっている。アウターチャンバー
用メカシャッター53は,ユニットチャンバー用メカシ
ャッター51と共通の開閉機構によって開閉するように
しても良い。アウターチャンバー用メカシャッター53
はアウターチャンバー46の内部から開口52を開閉す
るようになっており,アウターチャンバー46内が陽圧
になったような場合でも,アウターチャンバー46内部
の雰囲気が外部に漏れ出ない。また,薬液アーム格納部
47には開口54が形成され,開口54を図示しない駆
動機構によって開閉する薬液アーム格納部用シャッター
55が設けられている。薬液アーム格納部47をアウタ
ーチャンバー46と雰囲気隔離するときは,この薬液ア
ーム格納部用シャッター55を閉じる。リンス乾燥アー
ム格納部48には開口56が形成され,開口56を図示
しない駆動機構によって開閉するリンス乾燥アーム格納
部用シャッター57が設けられている。リンス乾燥アー
ム格納部48をアウターチャンバー46と雰囲気隔離す
るときは,このリンス乾燥アーム格納部用シャッター5
7を閉じる。
【0032】薬液アーム格納部47内には,薬液,N
2,IPA,純水を吐出可能な薬液供給系アーム60が
格納されている。薬液供給系アーム60は,アウターチ
ャンバー46内に収納されて,後述のスピンチャック7
1で保持されたウェハWの少なくとも中心から周縁部ま
でをスキャン可能である。薬液供給系アーム60は,処
理時以外は薬液アーム格納部47にて待避する。薬液ア
ーム格納部47は常時薬液雰囲気となるため,耐食性の
部品が使用されている。この薬液供給系アーム60は,
薬液供給ノズル61とリンスノズル62を備え,薬液供
給ノズル61は薬液とN2を吐出し,リンスノズル62
はIPAと純水を吐出する。なお,薬液2を吐出可能な
薬液供給ノズルを適宜備えても良い。
【0033】リンス乾燥アーム格納部48内には,N
2,IPA,純水を吐出可能なリンス乾燥アーム63が
格納されている。リンス乾燥アーム63は,アウターチ
ャンバー46内に収納されて,後述のスピンチャック7
1で保持されたウェハWの少なくとも中心から周縁部ま
でをスキャン可能である。リンス乾燥アーム63は,処
理時以外はリンス乾燥アーム格納部48にて待避する。
リンス乾燥アーム格納部48は,薬液雰囲気ではない
が,耐食性の部品を使用しても良い。このリンス乾燥ア
ーム63は,N2供給ノズル64とリンスノズル65を
備え,N2供給ノズル64はN2を吐出し,リンスノズ
ル65はIPAと純水を吐出する。
【0034】薬液アーム格納部47には薬液供給系アー
ム洗浄装置66が備えられ,薬液供給系アーム60を洗
浄することができる。また,リンス乾燥アーム格納部4
8にはリンス乾燥アーム洗浄装置67が備えられ,リン
ス乾燥アーム63を洗浄することができる。
【0035】図4に示すように,アウターチャンバー4
6内には,ウェハWを収納するインナーカップ70と,
このインナーカップ70内で,例えばウェハW表面を上
面にして,ウェハWを回転自在に支持するスピンチャッ
ク71と,スピンチャック71により支持されたウェハ
W上面(ウェハW表面)に対して相対的に移動するトッ
ププレート72を備えている。アウターチャンバー46
には,スピンチャック71により支持されたウェハWが
位置する高さに傾斜部73が形成され,ウェハWは傾斜
部73に包囲されるようになっている。また,アウター
チャンバー用メカシャッター53の上部は傾斜部73の
一部となっている。この場合,スピンチャック57に対
してウェハWを授受させる際には,アウターチャンバー
用メカシャッター53を開き,ウェハWを水平に移動さ
せるだけで良い。
【0036】スピンチャック71は,ウェハWを保持す
る保持部材80を支持する支持部材としてのチャック本
体75と,このチャック本体75の底部に接続された回
転筒体76とを備える。チャック本体75内には,スピ
ンチャック71により保持されたウェハW下面(ウェハ
W裏面)に対して相対的に移動するアンダープレート7
7が配置されている。
【0037】チャック本体75の上部には,ウェハWの
裏面の周縁部を支持するための図示しない支持ピンと,
ウェハWを周縁部から保持するための保持部材80がそ
れぞれ複数箇所に装着されている。図示の例では,チャ
ック本体75の周囲において,中心角が120°となる
ように,3箇所に保持部材80が配置されており,それ
ら3つの保持部材80により,ウェハWを周りから保持
できるようになっている。また,図示はしないが,ウェ
ハWの周縁部を同様に中心角が120°となる位置で下
面側から支持できるように,3つの支持ピンがチャック
本体75に設けられている。回転筒体76の外周面に
は,ベルト81が巻回されており,ベルト81をモータ
82によって周動させることにより,スピンチャック7
1全体が回転するようになっている。各保持部材80
は,スピンチャック71が回転したときの遠心力を利用
して,図3に示すように,ウェハWの周縁部を外側から
保持するように構成されている。スピンチャック71が
静止しているときは,ウェハWの裏面を支持ピンで支持
し,スピンチャック71が回転しているときは,ウェハ
Wの周縁部を保持部材80によって保持する。
【0038】ウェハWを保持する3つの保持部材80
は,それぞれ図5に示す構成となっている。保持部材8
0は把持アーム85,押えアーム86,ばね87によっ
て構成されている。把持アーム85及び押えアーム86
はいずれも軸88を中心に回転可能であり,かつ,把持
アーム85と押えアーム86の間にばね87が介在して
いる。軸88はチャック本体75に固定されている。押
えアーム86の下部には重錘89が設けられている。ス
ピンチャック71が回転すると,重錘89に遠心力が働
いて外側へ移動し,把持アーム85の上部が内側に移動
するので,ウェハWを周りから保持することができる。
このとき,ばね87は発生したエネルギーを吸収するの
で,ウェハWを周縁から押える力が過度に大きくなるの
を防ぐことができる。スピンチャック71の回転が高速
になると,重錘89がチャック本体75内のストッパ9
0に当接し,ウェハWを周縁から押える力が過度に大き
くなるのを防ぐことができる。
【0039】図4に示すように,アンダープレート77
は,チャック本体75内及び回転筒体76内を貫挿する
アンダープレートシャフト95上に接続されている。ア
ンダープレートシャフト95は,水平板96の上面に固
着されており,この水平板96は,アンダープレートシ
ャフト95と一体的に,エアシリンダー等からなる昇降
機構97により鉛直方向に昇降させられる。従って,ア
ンダープレート77は,図6に示すようにチャック本体
75内の下方に下降して,スピンチャック71により支
持されたウェハW下面から離れて待機している状態(退
避位置)と,図7に示すようにチャック本体75内の上
方に上昇して,スピンチャック71により支持されたウ
ェハW下面に対して洗浄処理を施している状態(処理位
置)とに上下に移動自在である。また,アンダープレー
ト77の裏面は,チャック本体75内にてチャック本体
75の上面と対向している。従って,アンダープレート
77が退避位置に下降したとき,アンダープレート77
の裏面は,チャック本体75の上面と近接する状態とな
る。なお,アンダープレート77を所定高さに固定する
一方で,回転筒体76に図示しない昇降機構を接続させ
て,スピンチャック71全体を鉛直方向に昇降させるこ
とにより,アンダープレート77を処理位置と退避位置
に上下に移動自在にしても良い。
【0040】図6に示すように,アンダープレート77
には,ウェハWの下面とアンダープレート77との間に
例えば薬液,IPA,純水,N2を選択的に供給可能な
下面供給路100と,アンダープレート77の裏面とチ
ャック本体75の間に例えばIPA,純水,N2を選択
的に供給可能なアンダープレート裏面供給路101が,
アンダープレートシャフト95内を貫通して設けられて
いる。また,アンダープレート77内部には,下面供給
路100からウェハWの下面に供給された薬液などを所
定温度に温調させるアンダープレート温水供給路102
が設けられている。
【0041】図8及び図9に示すように,アンダープレ
ート77の上面には,周辺部4箇所及び中心に,下面供
給路100から供給された薬液,IPA,純水,N2を
適宜吐出する下面吐出口105〜109が設けられてい
る。周辺部の下面吐出口105〜108は,ウェハW周
辺に向かって傾斜し,中央の下面吐出口109は,ウェ
ハWの中心に上向きに指向している。
【0042】図10に示すように,アンダープレート7
7の裏面(下面)には,IPA,純水,N2等の供給手
段としてのアンダープレート裏面吐出口110,11
1,112が同心円上に設けられている。アンダープレ
ート裏面供給路101から供給されたIPA,純水,N
2等は,これらアンダープレート裏面吐出口110,1
11,112からチャック本体75の上面へ吐出され
る。アンダープレート裏面吐出口110,111,11
2は,チャック本体75の上面に対して,IPA,純
水,N2等を供給する。また,アンダープレート裏面吐
出口110,111,112は,チャック本体75の周
囲3箇所に配置された保持部材80に対して,IPA,
純水,N2等を内側から供給できるように,アンダープ
レート77の裏面周縁部及びチャック本体75の周縁部
に向かって傾斜して設けられている。
【0043】図6に示すように,アンダープレート77
がチャック本体75内の下方に相対的に下降して,スピ
ンチャック71により支持されたウェハW下面から相対
的に離れて,チャック本体75の上面と近接している状
態(退避位置)に下降したとき,アンダープレート裏面
吐出口110,111,112は,アンダープレート裏
面供給路101から供給されたIPA,純水,N2等
を,保持部材80を支持する支持部材としてのチャック
本体75に向けて吐出する。これにより,アンダープレ
ート裏面供給路101から供給されたIPA,純水,N
2等は,アンダープレート77の下面とチャック本体7
5の上面の間から,チャック本体の周縁部に備えられた
保持部材80に向かって流れ出るようになっている。こ
うして,アンダープレート77の裏面に設けられたアン
ダープレート裏面吐出口110,111,112から,
チャック本体75と保持部材80に対してIPA,純
水,N2等を適宜選択して供給することが可能である。
これらアンダープレート裏面吐出口110,111,1
12は,保持部材80の内側からIPA,純水,N2等
を供給するので,保持部材80に付着した薬液等を,保
持部材80の外側へ除去することが可能である。この場
合,例えばアンダープレート77の裏面,チャック本体
75の上面,保持部材80に付着した薬液等を,N2に
よって除去することができる。除去した薬液等は,イン
ナーカップ70の中へ排出して,後述の薬液循環ユニッ
ト153によって回収,再利用することができる。ま
た,例えばアンダープレート77の裏面,チャック本体
75の上面,保持部材80をIPAによってリンス処理
することもできる。リンス処理に使用したIPAは,ア
ウターチャンバー46の中へ排出して,後述のIPA循
環ユニット168によって回収,再利用することができ
る。さらに,例えばアンダープレート77の裏面,チャ
ック本体75の上面,保持部材80を純水によってリン
ス処理することもできる。
【0044】前述のアンダープレート温水供給路102
は,図7に示すように,入口,出口を通じてアンダープ
レート77内に所定の温度に温調された温水を循環させ
ることにより,ウェハWの下面に供給される薬液等の処
理液を温調する。例えば,ウェハWの下面とアンダープ
レート77との間に薬液の液膜を形成する場合,アンダ
ープレート温水供給路102に温水を供給して,アンダ
ープレート77上の薬液の液膜を所定温度に温調する。
これにより,液膜内で薬液反応を促進させて洗浄効率を
向上させることができる。例えばウェハW下面に付着し
たパーティクル,有機汚染物,金属不純物の除去を短時
間で行えると共に,これらの除去率を向上させる。
【0045】図11に示すように,トッププレート72
は,トッププレート回転軸120の下端に接続されてお
り,水平板121に設置された回転軸モータ122によ
って回転する。トッププレート回転軸120は,水平板
121の下面に回転自在に支持され,この水平板121
は,アウターチャンバー上部に固着されたエアシリンダ
ー等からなる回転軸昇降機構123により鉛直方向に昇
降する。従って,トッププレート72は,回転軸昇降機
構123の稼動により,図4に示すようにスピンチャッ
ク71により支持されたウェハW上面から離れて待機し
ている状態(退避位置)と,図16に示すようにスピン
チャック71により支持されたウェハW上面に対して洗
浄処理を施している状態(処理位置)とに上下に移動自
在である。また,トッププレート72には,例えば純水
や乾燥ガスを供給する上面供給路125が,トッププレ
ート回転軸120内を貫通して設けられている。アウタ
ーチャンバー46上部には,トッププレート72上面と
アウターチャンバー46内部との間にN2を吐出するN
2供給手段126が備えられている。
【0046】インナーカップ70は,図13に示す位置
に下降して,スピンチャック71をインナーカップ70
の上端よりも上方に突出させてウェハWを授受させる状
態と,図12に示す位置に上昇して,スピンチャック7
1及びウェハWを包囲し,ウェハW両面に供給した洗浄
液等が周囲に飛び散ることを防止する状態とに上下に移
動自在である。
【0047】インナーカップ70を図13に示した位置
に下降させてスピンチャック71に対してウェハWを授
受させる場合,アンダープレート77を退避位置に位置
させ,トッププレート72を退避位置に位置させてお
く。そうすれば,アンダープレート77とスピンチャッ
ク71により支持されるウェハWの位置との間には,十
分な隙間が形成される。また,トッププレート72とウ
ェハWの上面との位置との間にも,十分な隙間が形成さ
れる。このようにして,スピンチャック71に対するウ
ェハWの授受が円滑に行われるようになっている。
【0048】図12に示すように,インナーカップ70
の底部には,インナーカップ70内の液滴を排液するイ
ンナーカップ排出管130が接続されている。インナー
カップ排出管130は,アウターチャンバー46の底部
に設けられた貫通口131内を上下動自在である。イン
ナーカップ排出管130の下端は,インナーカップミス
トトラップ132内に挿入されている。このインナーカ
ップミストトラップ132により,インナーカップ70
から排液された液滴中から気泡などを除去するようにな
っている。除去された気泡は,インナーカップミストト
ラップ132に接続されたインナーカップミストトラッ
プ排気管133により外部に排気される。気泡を除去さ
れた液滴は,インナーカップミストトラップ132に接
続されたインナーカップ排液回収ライン134により回
収される。
【0049】アウターチャンバー46の底部には,アウ
ターチャンバー46内の液滴を排液するアウターチャン
バー排出管140が接続されている。アウターチャンバ
ー排出管140には,アウターチャンバーミストトラッ
プ141が設けられ,このアウターチャンバーミストト
ラップ141により排液された液滴中から気泡などを除
去するようになっている。除去された気泡は,アウター
チャンバーミストトラップ141に接続されたアウター
チャンバーミストトラップ排気管142により外部に排
気される。気泡を除去された液滴は,アウターチャンバ
ーミストトラップ141に接続されたアウターチャンバ
ー排液回収ライン143により回収される。
【0050】インナーカップ70が下降すると,図13
に示すように,スピンチャック71及びこれに保持され
たウェハWがインナーカップ70の上端よりも上方に突
出した状態となる。この場合は,アウターチャンバー4
6内の液滴は,インナーカップ70の外側を下降し,ア
ウターチャンバー排出管140によって排液されるよう
になる。一方,図9に示すように,インナーカップ70
が上昇すると,インナーカップ70がスピンチャック7
1及びウェハWを包囲して,ウェハW両面に供給した洗
浄液等が周囲に飛び散ることを防止する状態となる。こ
の場合は,インナーカップ70上部がアウターチャンバ
ー46の内壁に近接し,インナーカップ70内の液滴は
インナーカップ排出管130によって排液されるように
なる。
【0051】図14は,処理液及びIPAの循環機構の
説明図である。インナーカップミストトラップ132に
接続されたインナーカップ排液回収ライン134は,切
替弁150を介して排液管151又は薬液回収路152
に接続され,薬液回収路152は薬液循環ユニット15
3中のタンク154に接続されている。タンク154は
排液管155と薬液循環路156を有し,薬液循環路1
56にはポンプ157とフィルター158が設けられて
いる。薬液循環路156は薬液供給路159に接続され
ている。薬液供給路159は薬液供給ノズル61と下面
供給路100に接続されている。薬液供給路159に
は,例えばヒータ160によって薬液を温調する温度調
整器161が設けられている。こうして,ウェハWに供
給される薬液は温度を調整され,薬液循環ユニット15
3によって回収された薬液は再利用される。
【0052】アウターチャンバーミストトラップ141
に接続されたアウターチャンバー排液回収ライン143
は,切替弁165を介して排液管166又はIPA回収
路167に接続され,IPA回収路167はIPA循環
ユニット168中のタンク169に接続されている。タ
ンク169は排液管170とIPA循環路171を有
し,IPA循環路171にはポンプ172とフィルター
173が設けられている。IPA循環路171は供給切
替弁174を介して,リンスノズル62とリンスノズル
65と下面供給路100に接続されている。こうしてI
PA循環ユニット168によって回収されたIPAは再
利用される。ウェハWの処理に使用するIPAは,供給
切替弁174によって,IPA供給路175から供給さ
れる未使用のIPA(pur)と,IPA循環ユニット
168によって回収されたIPA(rec)とに切り替
えることができる。なお,IPA供給路175から供給
される未使用のIPA(pur)は,リンスノズル65
に供給され,IPA循環ユニット112によって回収さ
れたIPA(rec)は,リンスノズル62に供給され
る。なお,下面供給路100には,IPA供給路175
から供給される未使用のIPA(pur)とIPA循環
ユニット168によって回収されたIPA(rec)の
いずれもが供給可能である。また,供給切替弁174の
切り替えにより,純水供給路176から供給された純水
が,リンスノズル62とリンスノズル65と下面供給路
100に供給可能である。
【0053】なお,洗浄システム1に備えられた他の基
板洗浄ユニット13,14,15も,基板洗浄ユニット
12と同様の構成を有し,洗浄液によりウェハW両面を
同時に洗浄することができる。
【0054】さて,この洗浄システム1において,先ず
図示しない搬送ロボットにより未だ洗浄されていないウ
ェハWを例えば25枚ずつ収納したキャリアCがイン・
アウトポート4に載置される。そして,このイン・アウ
トポート4に載置されたキャリアCから取出収納アーム
11によって一枚ずつウェハWが取り出され,取出収納
アーム3から主ウェハ搬送装置7にウェハWが受け渡さ
れる。そして,例えば搬送アーム34によってウェハW
は各基板洗浄ユニット12,13,14,15に適宜搬
入され,ウェハWに付着しているパーティクルなどの汚
染物質が洗浄,除去される。こうして所定の洗浄処理が
終了したウェハWは,再び主ウェハ搬送装置7によって
各基板洗浄ユニット12から適宜搬出され,取出収納ア
ーム11に受け渡されて,再びキャリアCに収納され
る。
【0055】ここで,代表して基板洗浄ユニット12で
の洗浄について説明する。図4に示すように,先ず基板
洗浄ユニット12のユニットチャンバー用メカシャッタ
ー51が開き,また,アウターチャンバー46のアウタ
ーチャンバー用メカシャッター53が開く。そして,ウ
ェハWを保持した搬送アーム34を装置内に進入させ
る。インナーカップ70は下降してチャック本体75を
上方に相対的に突出させる。図4に示すように,アンダ
ープレート77は予め下降してチャック本体75内の退
避位置に位置している。トッププレート72は予め上昇
して退避位置に位置している。また,薬液アーム格納部
用シャッター55とリンス乾燥アーム格納部用シャッタ
ー57は閉じている。
【0056】主ウェハ搬送装置18は,搬送アーム34
を水平移動させてスピンチャック71にウェハWを渡
し,スピンチャック71は,図示しない支持ピンによっ
て,半導体デバイスが形成されるウェハW表面を上面に
してウェハWを支持する。この場合,アンダープレート
77を退避位置に位置させ,スピンチャック71により
支持されるウェハWの位置(高さ)から十分に離すの
で,搬送アーム34は,余裕をもってウェハWをスピン
チャック71に渡すことができる。ウェハWをスピンチ
ャック71に受け渡した後,搬送アーム34はアウター
チャンバー46及びユニットチャンバー用メカシャッタ
ー51の内部から退出し,退出後,基板洗浄ユニット1
2のユニットチャンバー用メカシャッター51とアウタ
ーチャンバー46のアウターチャンバー用メカシャッタ
ー53が閉じられる。また,インナーカップ70は上昇
し,チャック本体75とウェハWを囲んだ状態となる。
【0057】次いでアンダープレート77は,チャック
本体75内の処理位置に上昇する。図15に示すよう
に,処理位置に移動したアンダープレート77とスピン
チャック71により支持されたウェハW下面(ウェハW
裏面)の間には,例えば0.5〜3mm程度の隙間L1
が形成される。一方,下面供給路100により薬液をア
ンダープレート77とウェハW下面の間に供給する。こ
の場合,薬液は温度調整器108により所定温度に温調
されている。アンダープレート77上では,下面供給路
100から薬液を例えば静かに染み出させて隙間L1に
薬液を供給する。狭い隙間L1において,薬液をウェハ
W下面の全体に押し広げ,ウェハW下面全体に均一に接
触する薬液の液膜を形成する。隙間L1全体に薬液の液
膜を形成すると,薬液の供給を停止してウェハW下面を
洗浄処理する。隙間L1に薬液を液盛りして液膜を形成
すると表面張力により薬液の液膜の形状崩れを防ぐこと
ができる。例えば薬液の液膜の形状が崩れてしまうと,
ウェハW下面において薬液の液膜に非接触の部分が発生
したり,又は液膜中に気泡が混合してしまい洗浄不良を
起こしてしまうが,このようにアンダープレート77と
ウェハW下面の間の狭い隙間L1で薬液を液盛りするこ
とにより,薬液の液膜の形状を保って洗浄不良を防止す
ることができる。
【0058】この場合,スピンチャック71は,薬液の
液膜の形状が崩れない程度の比較的低速の回転速度(例
えば10〜30rpm程度)でウェハWを回転させる。
ウェハWの回転により薬液の液膜内に液流が発生し,こ
の液流により,薬液の液膜内の淀みを防止すると共に洗
浄効率が向上する。また,ウェハWの回転を間欠的に行
っても良い。例えば所定時間若しくは所定回転数,ウェ
ハWを回転させた後,スピンチャック71の回転稼働を
所定時間停止させてウェハWを静止させ,その後に再び
ウェハWを回転させる。このようにウェハWの回転と回
転停止を繰り返すと,薬液をウェハW下面全体に容易に
拡散させることができる。もちろん,ウェハWを全く回
転させずに静止した状態に保って洗浄処理を施すことも
可能である。また,液膜を形成した後では新しい薬液を
供給する必要が無くなる。薬液の液膜の形状が崩れない
限り,ウェハW下面全体を,既にアンダープレート77
とウェハW下面の間に供給された薬液により洗浄できる
からである。一方,薬液の液膜の形状が崩れそうになっ
た場合等には,新液を供給して薬液の液膜の形状を適宜
修復する。このように薬液の消費量を節約する。なお,
ウェハWの回転により薬液の液膜の液滴をアンダープレ
ート77の周縁から滴り落とす一方で,下面供給路10
0により薬液を継続的に供給することにより,薬液の液
膜内を常に真新しい薬液に置換して好適な薬液処理を実
施することも可能である。この場合も,新液をなるべく
静かに供給して薬液の省液化を図ると良い。
【0059】アンダープレート77内のアンダープレー
ト温水供給路102に所定の温度に温調された温水が循
環して,アンダープレート77上の薬液の液膜を所定温
度に温調する。このように薬液供給から液膜形成に渡っ
て継続的に薬液を温調するので,液膜内で薬液反応を促
進させて洗浄効率を向上させることができる。例えばウ
ェハW下面に付着したパーティクル,有機汚染物,金属
不純物の除去を短時間で行えると共に,これらの除去率
を向上させる。
【0060】このようにウェハWの下面を洗浄する一方
で,薬液アーム格納部用シャッター55が開き,薬液供
給系アーム60がウェハWの上方に回動する。薬液供給
系アーム60は,スピンチャック71で保持されたウェ
ハWの少なくとも中心から周縁部までをスキャンし,薬
液を供給する。この場合も,薬液は温度調整器108に
より所定温度に温調されている。また,ウェハWをスピ
ンチャック71により回転させ,ウェハW上面に薬液を
液盛りして薬液の液膜を均一に形成する。
【0061】ウェハW上面にも薬液の液膜が形成される
と,薬液供給系アーム60は薬液アーム格納部47内に
移動し,薬液アーム格納部用シャッター55が閉じる。
トッププレート72は,ウェハW上面に形成された薬液
の液膜に接触しない位置であって,このウェハW上面に
対して近接した位置まで移動する。例えばウェハW上面
に対して近接した位置まで移動したトッププレート72
とスピンチャック71により支持されたウェハW上面に
形成された薬液の液膜の間には,隙間L2が形成され
る。トッププレート72は,ウェハW上面の薬液の液膜
の形状が崩れそうになった場合等に,新液を供給して薬
液の液膜の形状を適宜修復し,ウェハW上面の薬液処理
は,薬液供給系アーム60から既に供給された薬液によ
り行い,液膜形成後は新液の供給を控えて薬液の消費量
を節約する。なお,ウェハWを回転させて薬液の液膜の
液滴をウェハW上面の周縁から滴り落とす一方で,トッ
ププレート72から薬液を継続的に供給することによ
り,ウェハW上面で薬液の液膜内を常に真新しい薬液に
置換して好適な薬液処理を実施しても良い。このように
ウェハWの上方をトッププレート72によって覆うこと
により,薬液の液膜から薬液が蒸発することを防ぐよう
になっている。また,トッププレート58と薬液の液膜
を接触させても良い。この場合,トッププレート58と
ウェハW上面との間に薬液の液膜を確実に形成すること
ができる。
【0062】薬液処理中は,アウターチャンバー46上
部に備えられたN2供給手段126より,トッププレー
ト72の上部にN2を供給し,ダウンフローを形成す
る。トッププレート72上面とアウターチャンバー46
の間の空間をN2によって満たされるので,薬液の液膜
から蒸発してトッププレート72の周囲から上昇する薬
液雰囲気が,トッププレート72の上部の空間に回り込
まない。従って,薬液処理後,アウターチャンバー46
内の上部に薬液が残留することを防ぐことができる。ま
た,ウェハWの表面にウォーターマークができにくい効
果がある。
【0063】ウェハW両面の薬液処理が終了すると,ト
ッププレート72は回転しながら上昇する。即ち,回転
させることによりトッププレート72に付着した薬液を
振り落とす。液滴はインナーカップ排出管130へ排液
される。トッププレート72が退避位置に移動した後,
スピンチャック71が例えば2000rpmにて5秒間
回転する。即ち,ウェハWに液盛りされた薬液が振り落
とされて,インナーカップ排出管130へ排液される。
薬液の液滴はインナーカップ排出管130によって排液
された後,薬液循環ユニット100によって回収され,
再利用される。これにより,省薬液が達成される。
【0064】その後,薬液アーム格納部用シャッター5
5が開き,再び薬液供給系アーム60がウェハWの上方
にて回動する。薬液供給系アーム60はウェハWの少な
くとも中心から周縁までをスキャンしながら,例えば1
0秒間,N2を供給する。こうすることによって,薬液
の液滴をウェハWの外周に排出することができる。また
一方で,下面供給路100はアンダープレート77とウ
ェハW下面の間に,例えば10秒間,N2を供給し,ウ
ェハW下部の薬液雰囲気を排出する。このようにN2の
供給によって,ウェハWの表裏面から薬液の液滴を取り
除くことができる。薬液の液滴はインナーカップ排出管
130によって排液された後,薬液循環ユニット100
によって回収,再利用される。これにより,省薬液が達
成される。
【0065】N2の供給が終了すると,薬液供給系アー
ム60は回動を終了し,アンダープレート77が退避位
置に下降する。そして,アンダープレート裏面吐出口1
10,111,112から,N2を供給する。N2はア
ンダープレート77の下面とチャック本体75の上面の
間から,チャック本体75の周縁部に向かって流れ出
る。このとき,N2はアンダープレート77の裏面とチ
ャック本体75の上面との間に付着した薬液を,チャッ
ク本体75の周縁部に押し出して除去する。さらに,チ
ャック本体75の周縁部に向かって流れ出たN2は,チ
ャック本体75の周囲3箇所に配置された保持部材80
に向かって流れ出て,保持部材80に付着した薬液を除
去する。除去された薬液はインナーカップ排出管130
によって排液された後,薬液循環ユニット100によっ
て回収,再利用される。これにより,省薬液が達成され
る。なお,チャック本体75を回転させることによって
も,チャック本体75と保持部材80から薬液を遠心力
によって振り切ることができるが,アンダープレート裏
面吐出口110,111,112からN2を供給するこ
とによって,さらに薬液の除去効率を向上させることが
できる。従って,回収される薬液の量が増加する。
【0066】アンダープレート77裏面,チャック本体
75,保持部材80の薬液除去が終了すると,アンダー
プレート77が処理位置に上昇する。次いでインナーカ
ップ70が下降し,再び薬液供給系アーム60がウェハ
Wの上方に回動する。薬液供給系アーム60はウェハW
の半径をスキャンしながら,例えば10秒間,ウェハW
の上面にIPA(rec)を供給する。また,下面供給
路100はアンダープレート77とウェハW下面の間
に,例えば10秒間,IPA(rec)を供給する。I
PA(rec)はアウターチャンバー排出管140によ
って排液される。IPA(rec)供給終了後,薬液供
給系アーム60は薬液アーム格納部47内に移動し,薬
液アーム格納部用シャッター55が閉じる。
【0067】次に,リンス乾燥アーム格納部用シャッタ
ー57が開き,リンス乾燥アーム63がウェハWの上方
に回動する。薬液アーム格納部用シャッター55は閉じ
たまま薬液アーム格納部47の密閉状態を保ち,薬液供
給系アーム60(薬液供給ノズル61)から発生する薬
液雰囲気がウェハWとリンス乾燥アーム63を汚染する
ことを防止する。リンス乾燥アーム63は,1000r
pmにて回転しているウェハWの少なくとも中心から周
縁までをスキャンしながら,例えば1秒間,ウェハWの
上面にIPA(pur)を1liter/minで供給
する。また,下面供給路100はアンダープレート77
とウェハW下面の間に,例えば1秒間,1liter/
minのIPA(pur)を供給する。IPA(pu
r)はアウターチャンバー排出管140によって排液さ
れた後,IPA循環ユニット112によって回収され,
IPA(rec)として再利用される。これにより,I
PAの消費量を節約できる。
【0068】IPAの供給が終了すると,リンス乾燥ア
ーム63は回動を終了し,アンダープレート77が退避
位置に下降する。そして,アンダープレート裏面吐出口
110,111,112から,IPAを吐出する。吐出
されたIPAはアンダープレート77の下面とチャック
本体75の上面の間から,チャック本体75の周縁部に
向かって流れ出て,アンダープレート77の裏面とチャ
ック本体75の上面をリンス処理する。さらに,チャッ
ク本体75の周縁部に向かって流れ出たIPAは,チャ
ック本体75の周囲3箇所に配置された保持部材80に
向かって流れ出て,保持部材80をリンス処理する。ア
ンダープレート77の裏面,チャック本体75の上面,
保持部材80のリンス処理に使用したIPAは,アウタ
ーチャンバー排出管140によって排液された後,IP
A循環ユニット168によって回収,再利用される。こ
れにより,IPAの消費量を節約できる。
【0069】アンダープレート77裏面,チャック本体
75,保持部材80のリンス処理が終了すると,アンダ
ープレート77が処理位置に上昇する。次いでリンス乾
燥アーム63はウェハWの上面をスキャンしながら,例
えば2秒間,1liter/minの純水を供給する。
また,ウェハWを薬液処理するときよりも高速(例えば
500〜1000rpm程度)に回転させる。高速回転
しているウェハWに純水を供給することにより,供給し
た純水をウェハW上面全体に均一に拡散させることがで
きる。また,下面供給路100はウェハW下面に,例え
ば2秒間,1liter/minの純水を供給する。ア
ンダープレート77は処理位置に位置した状態に保つ。
高速回転しているウェハWに,隙間L1を通して純水を
供給することにより,供給した純水をウェハW下面全体
に均一に拡散させることができる。さらにアンダープレ
ート77自体も洗浄することができる。こうして,ウェ
ハW両面をリンス処理し,ウェハWから薬液を洗い流
す。処理に供された純水はアウターチャンバー排出管1
40によって排液される。なお,以上のような純水を使
用したリンス処理は,薬液の性質によっては省略しても
良い。
【0070】リンス処理後,ウェハWをリンス処理する
ときよりも高速(例えば1500rpm程度)に回転さ
せてウェハWをスピン乾燥させる。この場合,リンス乾
燥アーム63により,ウェハW上面にN2を供給する。
また,下面供給路100は,ウェハW下面にN2を供給
する。このとき,アンダープレート77の乾燥も同時に
行う。こうして,ウェハW両面をスピン乾燥させる。
【0071】乾燥処理後,リンス乾燥アーム63はリン
ス乾燥アーム格納部44内に移動し,リンス乾燥アーム
格納部用シャッター57が閉じる。その後,アンダープ
レート77が退避位置に下降する。そして,アンダープ
レート裏面吐出口110,111,112から純水を吐
出する。吐出された純水は,アンダープレート77の下
面とチャック本体75の上面の間から,チャック本体7
5の周縁部に向かって流れ出て,アンダープレート77
の裏面とチャック本体75の上面をリンス処理する。さ
らに,チャック本体75の周縁部に向かって流れ出た純
水は,チャック本体75の周囲3箇所に配置された保持
部材80に向かって流れ出て,保持部材80をリンス処
理する。
【0072】その後,基板洗浄ユニット12内からウェ
ハWを搬出する。ユニットチャンバー用メカシャッター
53とアウターチャンバー用メカシャッター51が開
き,ウェハ搬送装置18が搬送アーム34を装置内に進
入させてウェハW下面を支持する。次いで,搬送アーム
34がスピンチャック71の支持ピンからウェハWを離
して受け取り,装置内から退出する。この場合,アンダ
ープレート77は退避位置に下降しているので,搬入す
るときと同様にアンダープレート77とスピンチャック
71により支持されるウェハWの位置との間には,十分
な隙間が形成されることになり,搬送アーム34は,余
裕をもってスピンチャック71からウェハWを受け取る
ことができる。
【0073】かかる基板処理装置12によれば,アンダ
ープレート裏面吐出口110,111,112から,チ
ャック本体75と保持部材80に対してIPA,純水,
N2を選択的に適宜供給するので,アンダープレート7
7の裏面,チャック本体75,保持部材80に付着した
薬液を除去することができる。さらに,アンダープレー
ト77の裏面,チャック本体75,保持部材80をリン
ス処理することができる。また,除去した薬液やリンス
処理に使用したIPAを薬液循環ユニット153とIP
A循環ユニット168によって回収して再利用するの
で,薬液とIPAの消費量を節約できる。
【0074】以上,本発明の好適な実施の形態の一例を
示したが,本発明はここで説明した形態に限定されな
い。例えば図16に示すように,ユニットチャンバー4
5上部にFFU190を設け,下部に排気機構191を
設けても良い。この場合,アウターチャンバー46内の
処理液雰囲気が漏出しても,FFU190によって形成
されたダウンフローと排気機構191によってユニット
チャンバー45から排出される。従って処理後のウェハ
Wを搬出させるとき,処理液雰囲気によってウェハWが
汚染される心配が少なく,処理液雰囲気をユニットチャ
ンバー45外に漏出させる心配が少ない。また,例えば
薬液アーム格納部47及びリンス乾燥アーム格納部48
にそれぞれ排気機構を設けても良い。
【0075】本発明は洗浄液が供給される基板洗浄装置
に限定されず,その他の種々の処理液などを用いて洗浄
以外の他の処理を基板に対して施すものであっても良
い。また,基板は半導体ウェハに限らず,その他のLC
D基板用ガラスやCD基板,プリント基板,セラミック
基板などであっても良い。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば,アンダープレートの裏
面や支持部材,基板を保持する保持手段に付着した処理
液を除去し,洗浄することができる。さらに,処理流体
と除去した処理液を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄システムの平面図である。
【図2】洗浄システムの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニット
の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニット
の縦断面図である。
【図5】静止時における保持部材の状態の説明図であ
る。
【図6】退避位置に移動したアンダープレートと,チャ
ック本体,アンダープレートシャフトの縦断面図であ
る。
【図7】処理位置に移動したアンダープレートと,チャ
ック本体,アンダープレートシャフトの縦断面図であ
る。
【図8】下面供給路とアンダープレート裏面供給路の説
明図である。
【図9】アンダープレートの平面図である。
【図10】アンダープレート裏面の平面図である。
【図11】アウターチャンバーの上部を拡大して示した
縦断面図である。
【図12】インナーカップ内の液滴をミストトラップに
排出する工程の説明図である。
【図13】アウターチャンバー内の液滴をミストトラッ
プに排出する工程の説明図である。
【図14】IPA循環ユニット及び薬液循環ユニットの
説明図である。
【図15】薬液洗浄する際のウェハ,アンダープレー
ト,トッププレート,インナーカップの配置を示す説明
図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニッ
トにおいて,FFUと排気機構を設けた場合の説明図で
ある。
【符号の説明】
C キャリア W ウェハ 1 洗浄処理システム 2 洗浄処理部 3 搬入出部 5 ウェハ搬送部 7 ウェハ搬送装置 12,13,14,15 基板洗浄ユニット 18 主ウェハ搬送装置 34,35,36 搬送アーム 45 ユニットチャンバー 46 アウターチャンバー 47 薬液アーム格納部 48 リンス乾燥アーム格納部 49 ユニットチャンバー用メカシャッター 50 アウターチャンバー用メカシャッター 51 薬液アーム格納部用シャッター 52 リンス乾燥アーム格納部用シャッター 60 薬液供給系アーム 61 薬液供給ノズル 62 リンスノズル 63 リンス乾燥アーム 64 N2供給ノズル 65 リンスノズル 70 インナーカップ 71 スピンチャック 72 トッププレート 75 チャック本体 77 アンダープレート 80 保持部材 85 把持アーム 86 押えアーム 95 アンダープレートシャフト 100 下面供給路 101 アンダープレート裏面供給路 102 アンダープレート温水供給路 105,106,107,108,109 下面吐出口 110,111,112 アンダープレート裏面吐出口 115 温水供給路 116 温水排出路 130 インナーカップ排出管 132 インナーカップミストトラップ 133 インナーカップミストトラップ排気管 134 インナーカップ排液回収ライン 140 アウターチャンバー排出管 141 アウターチャンバーミストトラップ 142 アウターチャンバーミストトラップ排気管 143 アウターチャンバー排液回収ライン 153 薬液循環ユニット 168 IPA循環ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA21 FA30 MA16 2H090 JC19 JC20 5F043 BB27 DD13 EE07 EE08 EE09 EE33 EE40 GG10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の保持手段によって基板の周縁部を
    保持し,基板に対して処理液を供給して基板を処理する
    装置において,前記複数の保持手段に対して処理流体を
    供給する供給手段を,前記複数の保持手段の内側に備え
    たことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 支持部材に支持した複数の保持手段によ
    って基板の周縁部を保持し,基板に対して処理液を供給
    して基板を処理する装置において,前記支持部材に対し
    て処理流体を供給する供給手段を備えたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の保持手段により保持された基
    板下面に近接した処理位置と前記複数の保持手段により
    保持された基板下面から離れた位置との間で相対的に移
    動するアンダープレートを備えたことを特徴とする,請
    求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記供給手段を前記アンダープレートの
    下面に設けたことを特徴とする,請求項1〜3のいずれ
    かに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 基板下面に供給された処理液を所定温度
    にさせる温度調整手段を,前記アンダープレートに備え
    たことを特徴とする,請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段を,前記複数の保持手段に
    指向させたことを特徴とする,請求項1〜5に記載の基
    板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理液を回収する回収機構を備えた
    ことを特徴とする,請求項1〜6に記載の基板処理装
    置。
  8. 【請求項8】 複数の保持手段によって周縁部を保持さ
    れた基板に対して処理液を供給して基板を処理する方法
    であって,処理液によって基板を処理し,前記複数の保
    持手段の内側から供給する処理流体によって,前記複数
    の保持手段に付着した処理液を前記複数の保持手段の外
    側へ除去することを特徴とする,基板処理方法。
  9. 【請求項9】 支持部材に支持された複数の保持手段に
    よって,基板の周縁部を保持し,基板に対して処理液を
    供給して基板を処理する方法であって,処理液によって
    基板を処理し,前記支持部材に供給する処理流体によっ
    て,前記支持部材に付着した処理液を除去することを特
    徴とする,基板処理方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の保持手段の外側へ除去され
    た処理液を回収することを特徴とする,請求項8又は9
    に記載の基板処理方法。
  11. 【請求項11】 前記基板を処理するに際し,アンダー
    プレートを前記基板下面に対して相対的に近接させるこ
    とを特徴とする,請求項8〜10のいずれかに記載の基
    板処理方法。
  12. 【請求項12】 前記アンダープレートを前記複数の保
    持手段により保持された基板下面に対して離れた位置に
    相対的に移動し,前記アンダープレートから前記複数の
    保持手段に対して前記処理流体を供給することを特徴と
    する,請求項11に記載の基板処理方法。
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