JP2003050469A - 多重露光描画装置および多重露光式描画方法 - Google Patents

多重露光描画装置および多重露光式描画方法

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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2051Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source
    • G03F7/2057Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source using an addressed light valve, e.g. a liquid crystal device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 座標変換された回路パターンを高精度に描画
する。 【解決手段】マトリクス状に配列された多数のマイクロ
ミラーを持つ露光ユニットを用いて、多重露光により描
画面上に所定パターンを描画する。座標変換が必要な場
合にはマイクロミラーの相対位置の座標を座標変換し、
座標変換前の座標データに対応するラスタデータをビッ
トマップメモリ52から読み出して露光データメモリ5
4に格納し、格納された露光データを座標変換後の座標
データに対応するマイクロミラーに与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマトリクス状に配置
された多数の変調素子を持つ露光ユニットを用いて描画
面上に所定のパターンを描画する描画装置および描画方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したような描画装置は一般的には適
当な被描画体の表面に微細なパターンや文字等の記号を
光学的に描画するために使用される。代表的な使用例と
しては、フォトリゾグラフィ(photolithography)の手
法によりプリント回路基板を製造する際の回路パターン
の描画が挙げられ、この場合には被描画体はフォトマス
ク用感光フィルム或いは基板上のフォトレジスト層であ
る。
【0003】近年、回路パターンの設計プロセスから描
画プロセスに至るまでの一連のプロセスは統合されてシ
ステム化され、描画装置はそのような統合システムの一
翼を担っている。統合システムには、描画装置の他に、
回路パターンを設計するためのCAD(Computer Aided
Design)ステーション、このCADステーションで得
られた回路パターンのベクタデータを編集するCAM
(Computer Aided Manufacturing)ステーション等が設
けられる。CADステーションで作成されたベクタデー
タ或いはCAMステーションで編集されたベクタデータ
は描画装置に転送され、そこでラスタデータに変換され
た後にビットマップメモリに格納される。
【0004】露光ユニットの一タイプとして、例えばD
MD(Digital Micromirror Device)或いはLCD(Li
quid Crystal Display)アレイ等から構成されるものが
知られている。周知のように、DMDの反射面には、マ
イクロミラーがマトリクス状に配置され、個々のマイク
ロミラーの反射方向が独立して制御されるようになって
おり、このためDMDの反射面の全体に導入された光束
は個々のマイクロミラーによる反射光束として分割され
るようになっており、このため各マイクロミラーは変調
素子として機能する。また、LCDアレイにおいては、
一対の透明基板間に液晶が封入され、その双方の透明基
板には互いに整合させられた多数対の微細な透明電極が
マトリクス状に配置され、個々の一対の透明電極に電圧
を印加するか否かにより光束の透過および非透過が制御
されるようになっており、このため各一対の透明電極が
変調素子として機能する。
【0005】描画装置には被描画体の感光特性に応じた
適当な光源、例えば超高圧水銀灯、キセノンランプ、フ
ラッシュランプ、LED(Light Emitting Diode)、レ
ーザ等が設けられ、また露光ユニットには結像光学系が
組み込まれる。光源から射出した光束は照明光学系を通
して露光ユニットに導入させられ、露光ユニットの個々
の変調素子はそこに入射した光束を回路パターンのラス
タデータに従って変調し、これにより回路パターンが被
描画体上に露光されて光学的に描画される。この場合、
描画される回路パターンの画素のサイズは変調素子のサ
イズに対応したものとなり、例えば、上述した結像光学
系の倍率が等倍であるとき、描画回路パターンの画素の
サイズと変調素子のサイズとは実質的に等しくなる。
【0006】通常、被描画体に描画されるべき回路パタ
ーンの描画面積は露光ユニットによる露光面積よりも遥
かに大きく、このため被描画体上に回路パターンの全体
を描画するためには、被描画体を露光ユニットで走査す
ることが必要となる。即ち、被描画体に対して露光ユニ
ットを相対的に移動させつつ回路パターンを部分的に描
画してその全体の回路パターンを得ることが必要とな
る。そこで、従来では、描画装置には、例えば所定の走
査方向に沿って移動可能な描画テーブルが設けられ、こ
の描画テーブルの移動経路の上方に露光ユニットが固定
位置に配置される。描画テーブル上には被描画体が所定
の位置に位置決めされ、描画テーブルを走査方向に沿っ
て間欠的に移動させつつ回路パターンを部分的に順次描
画して継ぎ足すことにより、全体の回路パターンが得ら
れることになる。このような露光方式についてはステッ
プ・アンド・リピート(Step & Repeat)方式と呼ばれ
る。
【0007】また、別のタイプの露光ユニットとして、
例えばレーザビーム走査光学系から構成されるものも知
られている。このようなタイプの露光ユニットを用いる
描画装置にあっては、被描画体の移動方向を横切る方向
にレーザビームを偏向させて該レーザビームでもって被
描画体を走査すると共に該走査レーザビームを一ライン
分の描画データ(ラスタデータ)でもって順次変調させ
ることによって、所望の回路パターンの描画が行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上で述べたような従
来の描画装置のいずれのタイプのものにあっては、回路
パターンの描画解像度は個々の描画装置で予め決められ
た画素サイズ(ドットサイズ)によって決まる。即ち、
マトリクス状に配列された変調素子から成る露光ユニッ
トを持つ描画装置にあっては、回路パターンの描画解像
度は個々の変調素子サイズ即ち画素サイズによって決ま
り、またレーザビーム走査光学系を持つ描画装置にあっ
ては、走査レーザビームのビーム径即ち画素サイズによ
って決まる。
【0009】かくして、従来では、CADステーション
或いはCAMステーションで回路パターンを設計する際
の画素サイズはその回路パターンを描画すべき個々の描
画装置によって予め決められた画素サイズに一致させる
ことが必要である。換言すれば、CADステーション或
いはCAMステーションでの回路パターンの設計の自由
度を高めるためには、種々の画素サイズに対応できる描
画装置が用意されなければならないし、種々の画素サイ
ズに対応できる描画装置を用意できなければ、CADス
テーション或いはCAMステーションでの回路パターン
の設計の自由度が制限されるということになる。
【0010】また、実際には基板の描画すべき位置が個
々に違っていたり、基板自体に伸縮や歪みが僅かに生じ
ることがあるため、従来では回路パターンを回転させて
描画する必要があるときには基板あるいは光学系を相対
回転させたり、また回路パターンの平行移動やスケーリ
ング(拡大および縮小)が必要なときには、専用のハー
ドウェアを別途に設けて実現していた。従って、部品点
数も多くなるため、制御が複雑になるだけでなく故障し
易くなる一因にもなっていた。また、本来直線として描
画されるべき箇所が座標変換により斜線や曲線として描
画される場合には、画素サイズに起因する段差が生じて
滑らかな線が描けないという問題も生じる。
【0011】従って、本発明の目的は、マトリクス状に
配置された多数の変調素子を持つ露光ユニットを用いて
描画面上に所定のパターンを描画する描画方法および描
画装置であって、パターンデータの画素サイズがどのよ
うな大きさのものであっても、またパターンデータに回
転、平行移動またはスケーリングが必要となった場合で
あっても、そのパターンデータに基づいて所定のパター
ンを適正に描画し得るようになった新規な多重露光描画
装置および多重露光描画方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多重露光描
画装置は、マトリクス状に配列された多数の変調素子を
持つ少なくとも1つの露光ユニットを用いて、多重露光
により所定パターンを描画面上に描画する多重露光描画
装置であって、所定パターンのラスタデータを保持する
第1メモリ手段と、描画面に対する個々の変調素子の相
対位置を示す第1座標データを保持する第2メモリ手段
と、描画面に対する露光ユニットの相対位置を示す第2
座標データを保持する第3メモリ手段と、第1座標デー
タおよび第2座標データの少なくとも何れか一方に必要
に応じて所定の座標変換を施す座標変換処理手段と、第
1座標データと第2座標データとを加算し、両者の和に
基づいてラスタデータの画素サイズに応じたアドレスデ
ータを算出する演算手段と、第1メモリ手段からアドレ
スデータに対応するラスタデータを読み出して、露光ユ
ニットの個々の変調素子に与えるべき露光データを生成
する露光データ生成手段とを備え、座標変換処理手段に
よって第1座標データおよび第2座標データの少なくと
も何れか一方に所定の座標変換が施されることにより、
所定パターンに所定の座標変換の逆変換を施して得られ
るパターンを描画面に描画することを最大の特徴として
いる。このような構成により、ラスタデータそのものを
座標変換させることなく、ラスタデータを与えるべき変
調素子を変更することによって実質的に回路パターンを
座標変換して描画することができる。
【0013】座標変換は、具体的には回転変換、拡大変
換、縮小変換、平行移動変換を含む。また、座標変換が
回転変換であった場合には、座標変換処理手段によって
第1座標データまたは第2座標データの何れか一方の座
標データが所定回転角度だけ回転変換されるとともに、
他方の座標データが所定回転角度に応じて補正される。
【0014】上記多重露光描画装置は、さらに好ましく
は露光ユニットのマトリクス状に配置された変調素子の
一方の配列方向に沿ってしかも該配列方向に対して所定
の角度だけ傾斜させて該露光ユニットを描画面に対して
相対的に移動させる移動手段と、露光ユニットの変調素
子によって描画面上に得られる単位露光領域のサイズの
整数倍の距離Aに該サイズより小さい距離aを加えた距
離(A+a)だけ露光ユニットが該描画面上に対して相
対的に移動する度毎に該露光ユニットの変調素子を所定
のパターンデータに基づいて選択的に露光作動させる露
光手段とを備える。、パターンデータの画素サイズがど
のような大きさのものであっても、そのパターンデータ
に基づいて所定のパターンを適正に描画し得る。
【0015】また、本発明に係る多重露光描画方法は、
マトリクス状に配列された多数の変調素子を持つ少なく
とも1つの露光ユニットを用いて所定パターンを多重露
光により描画する多重露光描画方法であって、所定パタ
ーンのラスタデータを第1メモリ手段に保持する第1ス
テップと、描画面に対する個々の変調素子の相対位置を
示す第1座標データを第2メモリ手段に保持する第2ス
テップと、描画面に対する露光ユニットの相対位置を示
す第2座標データを第3メモリ手段に保持する第3ステ
ップと、第1座標データおよび第2座標データの少なく
とも何れか一方に必要に応じて所定の座標変換を施す第
4ステップと、第1座標データと第2座標データとを加
算し、両者の和に基づいてラスタデータの画素サイズに
応じたアドレスデータを算出する第5ステップと、第1
メモリ手段からアドレスデータに対応するラスタデータ
を読み出して、露光ユニットの個々の変調素子に与える
べき露光データを生成する第6ステップと、読み出され
たラスタデータに基づいて各変調素子を駆動制御する第
5ステップとを備え、第1座標データおよび第2座標デ
ータの少なくとも何れか一方に所定の座標変換が施され
ることにより、所定パターンに所定の座標変換の逆変換
を施して得られるパターンが描画面に描画されることを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明による多重露光描画装置の一実施形態について説明す
る。
【0017】図1には、本発明による多重露光描画装置
の第1実施形態が斜視図として概略的に示される。この
多重露光描画装置はプリント回路基板を製造するための
基板上に形成されたフォトレジスト層に回路パターンを
直接描画するように構成されている。
【0018】図1に示すように、多重露光描画装置10
は床面上に据え付けられる基台12を備える。基台12
上には一対のガイドレール14が平行に敷設され、さら
にそれらガイドレール14上には描画テーブル16が搭
載される。この描画テーブル16は図示されない適当な
駆動機構、例えばボール螺子等をステッピングモータ等
のモータにより駆動させられ、これにより一対のガイド
レール14に沿ってそれらの長手方向であるX方向に相
対移動する。描画テーブル16上には被描画体30とし
てフォトレジスト層を持つ基板が設置され、このとき被
描画体30は図示されない適当なクランプ手段によって
描画テーブル16上に適宜固定される。
【0019】基台12上には一対のガイドレール14を
跨ぐようにゲート状構造体18が固設され、このゲート
状構造体18の上面には複数の露光ユニットが描画テー
ブル16の移動方向(X方向)に対して直角なY方向に
2列に配列される。第1列目に配された8個の露光ユニ
ットを図の左側から順に符号2001、2003、2005
2007、2009、2011、2013および2015で示し、
その後方に配された第2列目の7個の露光ユニットを図
の左側から符号2002、2004、2006、20 08、20
10、2012および2014で示している。
【0020】第1列目の露光ユニット2001、2003
2005、2007、2009、2011、2013および2015
と、第2列目の露光ユニット2002、2004、2006
20 08、2010、2012および2014とは所謂千鳥状に
配置される。即ち、隣り合う2つの露光ユニット間の距
離は、全て1つの露光ユニットの幅に略等しく設定さ
れ、第2列目の露光ユニット2002、2004、2006
2008、2010、2012および2014の配列ピッチは第
1列目の露光ユニット2001、2003、2005、2
07、2009、2011、2013および2015の配列ピッ
チに対して半ピッチだけずらされている。
【0021】本実施形態では、15個の露光ユニット2
01〜2015はそれぞれDMDユニットとして構成され
ており、各露光ユニットの反射面は例えば1024×1
280のマトリクス状に配列された1310720個の
マイクロミラーから形成される。各露光ユニット2001
〜2015は、X方向に沿って1024個、Y方向に沿っ
て1280個のマイクロミラーがマトリクス状に配列さ
れるように設置される。
【0022】ゲート状構造体18の上面の適当な箇所、
例えば第1露光ユニット2001の図中左方には光源装置
22が設けられる。この光源装置22には図示しない複
数のLED(Light Emitting Diode)が含まれ、これら
LEDから発した光は集光されて平行光束として光源装
置22の射出口から射出される。光源装置22にはLE
Dの他、レーザ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプお
よびフラッシュランプ等を用いてもよい。
【0023】光源装置22の射出口には15本の光ファ
イバケーブル束が接続され、個々の光ファイバケーブル
24は15個の露光ユニット2001〜2015のそれぞれ
に対して延設され、これにより光源装置22から各露光
ユニット2001〜2015へ照明光が導入される。各露光
ユニット2001〜2015は、光源装置22からの照明光
を描くべき回路パターンに応じて変調し、図の下方即ち
ゲート状構造体18の内側を進む描画テーブル16上の
被描画体30に向かって出射する。これにより、被描画
体30の上面に形成されたフォトレジスト層において照
明光が照射された部分だけが感光する。照明光の強度は
被描画体30のフォトレジスト層の感度に応じて調整さ
れる。
【0024】図2には、第1露光ユニット2001の主要
構成が概念的に図示されている。他の14個の露光ユニ
ット2002〜2015は第1露光ユニット2001と同じ構
成および機能を有しており、ここでは説明を省略する。
第1露光ユニット2001には、照明光学系26および結
像光学系28が組み込まれ、両者の間の光路上にはDM
D素子27が設けられる。このDMD素子27は、例え
ばウェハ上にアルミスパッタリングで作りこまれた、反
射率の高い一辺長さCの正方形マイクロミラーを静電界
作用により動作させるデバイスであり、このマイクロミ
ラーはシリコンメモリチップの上に1024×1280
のマトリクス状に1310720個敷き詰められてい
る。それぞれのマイクロミラーは、対角線を中心に回転
傾斜することができ、安定した2つの姿勢に位置決めで
きる。
【0025】照明光学系26は凸レンズ26Aおよびコ
リメートレンズ26Bを含み、凸レンズ26Aは光源2
2から延設された光ファイバケーブル24と光学的に結
合される。このような照明光学系26により、光ファイ
バケーブル24から射出した光束は第1露光ユニット2
01のDMD素子27の反射面全体を照明するような平
行光束LBに成形される。結像光学系28には2つの凸
レンズ28Aおよび28Cと、2つの凸レンズ28Aお
よび28C間に配されるリフレクタ28Bとが含まれ、
この結像光学系28の倍率は例えば等倍(倍率1)に設
定される。
【0026】第1露光ユニット2001に含まれる個々の
マイクロミラーはそれぞれに入射した光束を結像光学系
28に向けて反射させる第1の反射位置(以下、露光位
置と記載する)と該光束を結像光学系28から逸らすよ
うに反射させる第2の反射位置(以下、非露光位置と記
載する)との間で回動変位するように動作させられる。
任意のマイクロミラーM(m,n)(1≦m≦102
4,1≦n≦1280)が露光位置に位置決めされる
と、そこに入射したスポット光は一点鎖線LB1で示さ
れるように結像光学系28に向かって反射され、同マイ
クロミラーM(m,n)が非露光位置に位置決めされる
と、スポット光は一点鎖線LB2で示されるように光吸
収版29に向かって反射されて結像光学系28から逸ら
される。
【0027】マイクロミラーM(m,n)から反射され
たスポット光LB1は、結像光学系28によって描画テ
ーブル16上に設置された被描画体30の描画面32上
に導かれる。例えば、第1露光ユニット2001に含まれ
る個々のマイクロミラーM(m,n)のサイズがC×C
であるとすると、結像光学系28の倍率は等倍であるか
ら、マイクロミラーM(m,n)の反射面は描画面32
上のC×Cの露光領域U(m,n)として結像される。
Cは例えば20μmである。
【0028】なお、1つのマイクロミラーM(m,n)
によって得られるC×Cの露光領域は以下の記載では単
位露光領域U(m,n)として言及され、全てのマイク
ロミラーM(1,1)〜M(1024,1280)によ
って得られる(C×1024)×(C×1280)の露
光領域は、全面露光領域Ua01として言及される。
【0029】図2の左上隅のマイクロミラーM(1,
1)に対応する単位露光領域U(1,1)は全面露光領
域Ua01の左下隅に位置し、左下隅のマイクロミラーM
(1024,1)に対応する単位露光領域U(102
4,1)は全面露光領域Ua01の左上隅に位置する。ま
た、右上隅のマイクロミラーM(1,1280)に対応
する単位露光領域U(1,1280)は全面露光領域U
01の右下隅に位置し、右下隅のマイクロミラーM(1
024,1280)に対応する単位露光領域U(102
4,1280)は全面露光領域Ua01の右上隅に位置す
る。
【0030】第1露光ユニット2001では、個々のマイ
クロミラーM(m,n)は通常は非露光位置に位置決め
されているが、露光時には非露光位置から露光位置に回
動変位させられる。マイクロミラーM(m,n)の非露
光位置から露光位置への回動変位の制御については、後
述するように回路パターンのラスタデータに基づいて行
われる。なお、結像光学系28から逸らされたスポット
光LB2は描画面32に到達しないように光吸収板29
によって吸収される。
【0031】第1露光ユニット2001に含まれる131
0720個の全てのマイクロミラーが露光位置に置かれ
たときは、全マイクロミラーから反射された全スポット
光が結像光学系28に入射させられ、描画面32上には
第1露光ユニット2001による全面露光領域Ua01が得
られる。全面露光領域Ua01のサイズについては、単位
露光領域U(m,n)の一辺の長さCが20μmであれ
ば、25.6mm(=1024×20μm)×20.4
8mm(=1280×20μm)となり、そこに含まれ
る総画素数は勿論1024×1280個となる。
【0032】図3(a)〜(c)を参照して、多重露光
描画装置における描画処理について説明する。図3
(a)〜(c)は描画処理の経時変化を段階的に示す図
であり、被描画体30の描画面32の平面図である。以
下の説明の便宜上、描画面32を含む平面上にはX−Y
直交座標系が定義される。破線で囲まれた長方形の領域
は、15個の露光ユニット2001〜2015のそれぞれに
よってX−Y平面上で得られる全面露光領域Ua01〜U
15である。第1列の全面露光領域Ua01、Ua03、U
05、Ua07、Ua09、Ua11、Ua13およびUa15
その図中下辺がY軸に一致するように配置させられ、第
2列の全面露光領域Ua02、Ua04、Ua06、Ua08
Ua10、Ua12およびUa14はその図中下辺がY軸から
負側に距離Sだけ離れた直線に一致するように配され
る。
【0033】X−Y直交座標系のX軸は露光ユニット2
01〜2015の配列方向に対して直角とされ、このため
各露光ユニット2001〜2015内のそれぞれ13107
20(1024×1280)個のマイクロミラーもX−
Y直交座標系のX軸およびY軸に沿ってマトリクス状に
配列される。
【0034】図3では、X−Y直交座標系の座標原点は
第1列目の第1露光ユニット2001によって得られる全
面露光領域Ua01の図中左下角に一致しているように図
示されているが、正確には、座標原点は第1露光ユニッ
ト2001のY軸に沿う第1ラインのマイクロミラーのう
ちの先頭のマイクロミラーM(1,1)によって得られ
る単位露光領域U(1,1)の中心に位置する。上述し
たように、本実施形態では単位露光領域のサイズは20
μm×20μmであるので、Y軸は第1露光ユニット2
0による全面露光領域Ua01の境界から10μmだけ内
側に進入したものとなっている。換言すれば、第1列目
の8つの露光ユニット2001、2003、2005、2
07、2009、2011、2013および2015のそれぞれ
の第1ラインに含まれる1280個のマイクロミラーM
(1,n)(1≦n≦1280)の全ての中心がY軸上
に位置する。
【0035】描画面32は、描画テーブル16によって
図中矢印ARで示される方向、即ちX軸の負側であって
かつX軸から角度αだけ傾斜した方向に移動させられ
る。従って、描画テーブル14が矢印ARの方向に向か
って移動するにつれ、全面露光領域Ua01〜Ua15は描
画面32に対してX軸の正の方向に相対移動すると同時
に、Y軸に沿ってその負側に所定距離だけ相対的にシフ
トすることになる。なお、図3では描画面32の移動方
向がX軸に対して傾斜させられているが、描画面32の
移動方向をX軸に対して平行として、露光ユニット20
01〜2015の配列方向をY軸に対して傾斜させるように
してもよい。なお、後の記載から明らかなように、角度
αはきわめて小さな角度とされるが、図3では誇張して
示されている。
【0036】露光方式としては、描画テーブル16を走
査方向に沿って間欠的に移動させる動作と、描画テーブ
ル16の停止時に回路パターンを部分的に順次描画する
動作とを交互に繰り返すことにより、各描画領域を継ぎ
足して全体の回路パターンを得るステップ・アンド・リ
ピート(Step & Repeat)方式を採用してもよいし、描
画テーブル16を一定速度で移動させつつ同時に描画動
作を行う方式であってもよい。本実施形態では説明を容
易にするためにステップ・アンド・リピート方式を採用
する。
【0037】多重露光描画装置10による描画作動時、
描画テーブル16はX軸に沿ってその負側に間欠的に移
動させられ、これにより描画面32は露光ユニット20
01〜2015の個々のマイクロミラーからの反射光束でも
って走査され得る。描画面32の移動中、先ず、第1列
目の露光ユニット2001、2003、2005、2007、2
09、2011、2013および2015を露光作動させて8
つの全面露光領域Ua 01、Ua03、Ua05、Ua07、U
09、Ua11、Ua13およびUa15を描画面32上に形
成した後に、所定のタイミングだけ遅れて第2列目の露
光ユニット20 02、2004、2006、2008、2010
2012および2014を露光動作させて7つの全面露光領
域Ua02、Ua04、Ua06、Ua08、Ua10、Ua12
よびUa 14を描画面32上に形成することにより、8つ
の全面露光領域Ua01、Ua03、Ua05、Ua07、Ua
09、Ua11、Ua13およびUa15と7つの全面露光領域
Ua02、Ua04、Ua06、Ua08、Ua10、Ua12およ
びUa14とを描画面32上でY軸方向に沿って整列させ
ることが可能である。かくして、15個の露光ユニット
2001〜2015による描画面32上での回路パターンの
描画が可能となる。
【0038】多重露光描画装置10では、描画テーブル
16を所定の移動間隔で間欠的に移動させつつ、回路パ
ターンのラスタデータに従って回路パターンを多重露光
により描画する描画方法が採用される。以下に、このよ
うな多重露光描画方法の原理について説明する。
【0039】図4の(a)〜(c)には、第1露光ユニ
ット2001によって描画面32上に投影される全面露光
領域Ua01の一部が経時的に示され、この全面露光領域
Ua 01は各マイクロミラーM(m,n)から得られる単
位露光領域U(m,n)から成る。ここで、パラメータ
mは第1露光ユニット2001のX軸方向に沿うライン番
号を示し、パラメータnは第1露光ユニット2001のY
軸方向に沿う行番号を示し、本実施形態では1≦m≦1
024および1≦n≦1280となる。
【0040】要するに、単位露光領域U(1,1)、U
(1,2)、U(1,3)、U(1,4)、U(1,
5)、…、U(1,1280)は第1露光ユニット20
01のY軸に沿う第1ラインの1280個のマイクロミラ
ーM(1,1)〜M(1,1280)から得られるもの
であり、単位露光領域U(2,1)、U(2,2)、U
(2,3)、U(2,4)、U(2,5)、…、U
(2,1280)は第1露光ユニット2001のY軸に沿
う第2ラインの1280個のマイクロミラーM(2,
1)〜M(2,1280)から得られるものであり、単
位露光領域U(3,1)、U(3,2)、U(3,
3)、U(3,4)、U(3,5)、…、U(3,12
80)は第1露光ユニット2001のY軸に沿う第3ライ
ンのマイクロミラーM(3,1)〜M(3,1280)
から得られるものである。
【0041】例えば、露光1回当たりの移動距離が単位
露光領域の1つ分のサイズCの整数倍である距離A(例
えばA=4C)と距離a(0≦a<C)との和である場
合について説明すると、描画テーブル16がX軸の負側
に移動させられる、即ち第1露光ユニット2001が描画
テーブル16に対してX軸の正側に向かって相対移動
し、単位露光領域Ua01が描画面32上の描画開始位置
に到達すると、そこで一旦停止させられて第1露光ユニ
ット2001の第1ラインの1280個のマイクロミラー
M(1,1)〜M(1,1280)が所定の回路パター
ンのラスタデータに従って動作させられて第1回目の露
光が行われる。このときの描画面32の相対位置を第1
回目露光位置と定義する。
【0042】第1回目の露光が終了すると、第1露光ユ
ニット2001は再びX軸に沿ってその正側に相対移動
し、その単位露光領域Ua01の移動量が(A+a)とな
ったとき、第1露光ユニット2001は第2回目露光位置
に到達したと判断されて停止され、第1露光ユニット2
01の第1〜第5ラインのマイクロミラーM(1,1)
〜M(5,1280)が所定の回路パターンのラスタデ
ータに従って動作させられて第2回目の露光が行われ
る。
【0043】第2回目の露光が終了すると、第1露光ユ
ニット2001は更にX軸に沿ってその正側に移動量(A
+a)だけ移動させられて第3回目露光位置で停止さ
れ、第1露光ユニット2001の第1〜第9ラインのマイ
クロミラーM(1,1)〜M(9,1280)が所定の
回路パターンのラスタデータに従って動作させられて第
3回目の露光が行われる。
【0044】このように第1露光ユニット2001がX軸
に沿ってその正側に移動量(A+a)だけ移動させられ
る度毎に停止されて露光作動が繰り返され、描画面32
は多数回に渡って多重露光されることになる。
【0045】上述したように、描画面32はX軸に対し
て微少角αだけ傾斜して移動するため、第1露光ユニッ
ト2001はX軸に沿ってその正側に移動量(A+a)だ
け移動させられる度毎に単位露光領域U(m,n)はY
軸に沿ってその負側に所定距離だけ相対的にシフトする
ことになる。
【0046】図5は、被描画体30をX軸に対して傾斜
させつつ順次移動させたときの単位露光領域U(m,
n)の変位を経時的に示す図である。図5を参照する
と、第1回目露光位置での全面露光領域Ua01の一部が
破線で示され、第2回目露光位置での全面露光領域Ua
01の一部が一点鎖線で示され、第3回目露光位置での全
面露光領域Ua01の一部が実線で示され、各単位露光領
域U(m,n)のY軸の負側に沿う移動距離がbで示さ
れている。
【0047】第1回目露光位置において第1露光ユニッ
ト2001の第1ラインのマイクロミラーM(1,1)〜
M(1,1280)によって得られる単位露光領域U
(1,1)、U(1,2)、…U(1,1280)に注
目すると、これら単位露光領域U(1,1)、U(1,
2)、…U(1,1280)に対して、第2回目露光位
置における第1露光ユニット2001の第5ラインのマイ
クロミラーM(5,1)〜M(5,1280)によって
得られる単位露光領域U(5,1)、U(5,2)、…
U(5,1280)がX軸およびY軸に沿ってそれぞれ
(+a)および(−b)だけずれて互いに重なり合い、
さらに第3回目露光位置においては第1露光ユニット2
01の第9ラインのマイクロミラーM(9,1)〜M
(9,1280)によって得られる単位露光領域U
(9,1)、U(9,2)、…U(9,1280)は、
X軸方向およびY軸方向にそれぞれ(+2a)および
(−2b)だけずれて互いに重なり合うことになる。な
お、図5では、3つの互いに重なり合う単位露光領域U
(1,1)、U(5,1)およびU(9,1)がそれぞ
れ破線、一点鎖線および実線の引出し線で例示的に示さ
れている。
【0048】ここで各単位露光領域U(m,n)の相対
位置をその中心である露光点CN(m,n)で代表して
示すと、第2回目露光位置における露光点CN(5,
1)は、第1回目露光位置における露光点CN(1,
1)から(+a,−b)だけ離れており、第3回目露光
位置における露光点CN(9,1)は、第1回目露光位
置における露光点CN(1,1)から(+2a,−2
b)だけ離れて存在することになる。なお、各ラインに
おける互いに隣接した露光点間の距離は単位露光領域U
(m,n)のサイズC(=20μm)に一致する。
【0049】上述したように、移動距離が、単位露光領
域U(m,n)の一辺長さCの4倍と距離aとの和とさ
れるとき、距離aおよびbを適当に選ぶことにより、個
々の単位露光領域U(m,n)と同じ大きさの面積C×
C内に露光点を均一に分布させることができる。
【0050】例えば、図6に示すように、単位露光領域
U(m,n)と同じ大きさの面積C×C(=20μm×
20μm)内に256個の露光点を分布させるために
は、X軸およびY軸に沿ってそれぞれ256個の単位露
光領域の中心を16個ずつ配列させればよいことにな
り、距離aおよびbは以下の計算式によって定められ
る。 a=C/16 =20μm/16 =1.25μm b=C/256=20μm/256=0.078125
μm
【0051】なお、言うまでもないが、距離bを0.0
78125μmに設定するということは、描画テーブル
16がX軸の負側に距離(A+a=81.25μm)だ
け移動したとき、個々の単位露光領域U(m,n)がY
軸の負側に0.078125μmだけシフトするように
描画テーブル16の傾斜角度αを設定するということに
他ならない。
【0052】図6において、参照符号CN(1,1)で
示される露光点が例えば第1回目露光位置における第1
露光ユニット2001の第1ラインの先頭のマイクロミラ
ーM(1,1)によって得られる単位露光領域U(1,
1)のものであるとすると、先の記載から明らかなよう
に、露光点CN(5,1)は第2回目露光位置における
第1露光ユニット2001の第5ラインの先頭のマイクロ
ミラーM(5,1)によって得られる単位露光領域U
(5,1)のものであり、露光点CN(9,1)は第3
回目露光位置における第1露光ユニット2001の第9ラ
インの先頭のマイクロミラーM(9,1)によって得ら
れる単位露光領域U(9,1)のものとなる。
【0053】さらに、露光点CN(1,1)から距離
(+16a,−16b)だけ離れた露光点CN(61,
1)は、第16回目露光位置における第61ラインの先
頭のマイクロミラーM(61,1)によって得られる単
位露光領域U(61,1)の中心であり、露光点CN
(1,1)から距離(0,−a)だけ離れた露光点CN
(65,1)は第17回目露光位置における第65ライ
ンの先頭のマイクロミラーM(65,1)によって得ら
れる単位露光領域U(65,1)の中心である。同様
に、露光点CN(1,1)から距離(0,−15a)だ
け離れた露光点CN(65,1)は第241回目露光位
置における第961ラインの先頭のマイクロミラーM
(961,1)によって得られる単位露光領域U(96
1,1)の中心であり、露光点CN(1,1)から距離
(15a,−16a)だけ離れた露光点CN(102
1,1)は第256回目露光位置における第1021ラ
インの先頭のマイクロミラーM(1021,1)によっ
て得られる単位露光領域U(1021,1)の中心であ
る。
【0054】かくして、15個の露光ユニット2001
2015に対して描画テーブル16が上述した条件下でX
軸の負側に間欠的に移動させられると、それら露光ユニ
ット2001〜2015の個々のマイクロミラーM(m,
n)よって得られる単位露光領域U(m,n)の中心、
即ち露光点CN(m,n)がX軸およびY軸のそれぞれ
に沿ってピッチaおよびbで描画面32の全体にわたっ
て配列されることになる。個々の単位画素領域と同じ大
きさの領域C×C(20μm×20μm)内には256
個の露光点が均一に分布させられる。
【0055】なお、露光ユニット2001〜2015におけ
る個々の露光点を描画面32の全体にわたって更に高密
度に分布させることももちろん可能であり、例えば、2
0μm×20μmの面積内に512個の単位露光領域の
中心を均一に配列させる場合には、距離Aは単位露光領
域のサイズCの2倍(40μm)に設定され、距離aお
よびbはそれぞれ1.25μm/2、0.078125
μm/2に設定される。
【0056】また、図6に示す例では16個の露光点は
Y軸に沿って平行に配列されているが、距離aおよびb
の値を僅かに変化させることによって、露光点をY軸に
沿って斜めに配列させることも可能である。
【0057】このように本実施形態の多重露光描画装置
10においては、回路パターンのラスタデータに基づい
て回路パターンの描画が行われるとき、該回路パターン
データの画素サイズがどのようなサイズであっても、そ
の回路パターンを描画することが可能である。換言すれ
ば、多重露光描画装置10側には、描画されるべき回路
パターンに対する画素の概念は存在しないといえる。
【0058】例えば、ラスタデータの画素サイズが20
μm×20μmに設定されている場合には、任意の1ビ
ットデータに“1”が与えられると、露光作動時にその
1ビットデータに対応する一画素領域(20μm×20
μm)に含まれる個々の露光点CN(m,n)に対応し
たマイクロミラーM(m,n)が該1ビットデータによ
って動作されて非露光位置から露光位置に回動させら
れ、これによりかかる一画素領域(20μm×20μ
m)が総計256回にわたって多重露光を受けることに
なる。
【0059】また、別の例として、ラスタデータの画素
サイズが10μm×10μmに設定されている場合に
は、任意の1ビットデータに“1”が与えられると、露
光作動時にその1ビットデータに対応する一画素領域
(10μm×10μm)に含まれる個々の露光点CN
(m,n)に対応したマイクロミラーM(m,n)が該
1ビットデータによって動作されて非露光位置から露光
位置に回動させられ、これによりかかる一画素領域(1
0μm×10μm)が総計64回にわたって多重露光を
受けることになる。
【0060】なお、露光時間、即ち個々のマイクロミラ
ーM(m,n)が露光位置に留められる時間について
は、描画面32における一画素領域内での露光回数、被
描画体30(本実施形態では、フォトレジスト層)の感
度、光源装置22の光強度等に基づいて決められ、これ
により各一画素露光領域について所望の露光量が得られ
るように設定される。
【0061】上述したように、本実施形態の多重露光描
画装置10には、従来設定されるべき画素サイズという
ものが存在しない。従って、後述するように回路パター
ンを座標変換して描画する場合、例えば直線を斜線や曲
線として描く場合であっても、画素サイズに起因する段
差が生じることは無く、常に滑らかな線が描ける。
【0062】図7は多重露光描画装置10の制御ブロッ
ク図である。同図に示すように、多重露光描画装置10
にはマイクロコンピュータから構成されるシステムコン
トロール回路34が設けられる。即ち、システムコント
ロール回路34は中央演算処理ユニット(CPU)、種
々のルーチンを実行するためのプログラムや定数等を格
納する読出し専用メモリ(ROM)、演算データ等を一
時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ(RA
M)、および入出力インターフェース(I/O)から成
り、多重露光描画装置10の作動全般を制御する。
【0063】描画テーブル16は、駆動モータ36によ
ってX軸方向に沿って駆動させられる。この駆動モータ
36は例えばステッピングモータとして構成され、その
駆動制御は駆動回路38から出力される駆動パルスに従
って行われる。描画テーブル16と駆動モータ36との
間には先に述べたようにボール螺子等を含む駆動機構が
介在させられるが、そのような駆動機構については図7
では破線矢印で象徴的に示されている。
【0064】駆動回路38は描画テーブル制御回路40
の制御下で動作させられ、この描画テーブル制御回路4
0は描画テーブル16に設けられた描画テーブル位置検
出センサ42に接続される。描画テーブル位置検出セン
サ42は描画テーブル16の移動経路に沿って設置され
たリニアスケール44からの光信号を検出して描画テー
ブル16のX軸方向に沿うその位置を検出するものであ
る。なお、図7では、リニアスケール44からの光信号
の検出が破線矢印で象徴的に示されている。
【0065】描画テーブル16の移動中、描画テーブル
位置検出センサ42はリニアスケール44から一連の光
信号を順次検出して一連の検出信号(パルス)として描
画テーブル制御回路40に対して出力する。描画テーブ
ル制御回路40では、そこに入力された一連の検出信号
が適宜処理され、その検出信号に基づいて一連の制御ク
ロックパルスが作成される。描画テーブル制御回路40
からは一連の制御クロックパルスが駆動回路38に対し
て出力され、駆動回路38ではその一連の制御クロック
パルスに従って駆動モータ36に対する駆動パルスが作
成される。要するに、リニアスケール44の精度に応じ
た正確さで描画テーブル16をX軸方向に沿って移動さ
せることができる。なお、このような描画テーブル16
の移動制御自体は周知のものである。
【0066】図7に示すように、描画テーブル制御回路
40はシステムコントロール回路34に接続され、これ
により描画テーブル制御回路40はシステムコントロー
ル回路34の制御下で行われる。一方、描画テーブル位
置検出センサ42から出力される一連の検出信号(パル
ス)は描画テーブル制御回路40を介してシステムコン
トロール回路34にも入力され、これによりシステムコ
ントロール回路34では描画テーブル16のX軸に沿う
移動位置を常に監視することができる。
【0067】システムコントロール回路34はLAN
(Local Area Network)を介してCADステーション或
いはCAMステーションに接続され、CADステーショ
ン或いはCAMステーションからはそこで作成処理され
た回路パターンのベクタデータがシステムコントロール
回路34に転送される。システムコントロール回路34
にはデータ格納手段としてハードディスク装置46が接
続され、CADステーション或いはCAMステーション
から回路パターンのベクタデータがシステムコントロー
ル回路34に転送されると、システムコントロール回路
34は回路パターンのベクタデータを一旦ハードディス
ク装置46に書き込んで格納する。また、システムコン
トロール回路34には外部入力装置としてキーボード4
8が接続され、このキーボード48を介して種々の指令
信号や種々のデータ等がシステムコントロール回路34
に入力される。
【0068】ラスタ変換回路50はシステムコントロー
ル回路34の制御下で動作させられる。描画作動に先立
って、ハードディスク装置46から回路パターンのベク
タデータが読み出されてラスタ変換回路50に出力さ
れ、このベクタデータはラスタ変換回路50によってラ
スタデータに変換され、このラスタデータはビットマッ
プメモリ52に書き込まれる。要するに、ビットマップ
メモリ52には回路パターンデータとして0または1で
表されたビットデータとして格納される。ラスタ変換回
路50でのデータ変換処理およびビットマップメモリ5
2でのデータ書込みについてはキーボード48を介して
入力される指令信号により行われる。
【0069】読出しアドレス制御回路58は各露光ユニ
ットに与えるべきビットデータをビットマップメモリ5
2から露光作動毎に読み出し、露光データとして露光デ
ータメモリ54に格納する。露光データは個々の露光ユ
ニット2001〜2015のマイクロミラーを露光位置また
は非露光位置に位置決めさせるためのビットデータであ
る。読出しアドレス制御回路58から一連の読出しアド
レスデータが露光データメモリ54に対して出力される
と、その読出しアドレスデータに従って露光データメモ
リ54からは所定のビットデータがDMD駆動回路56
に対して出力され、DMD駆動回路56はそのビットデ
ータに基づいて露光ユニット2001〜2015をそれぞれ
独立して作動し、これにより各露光ユニットの個々のマ
イクロミラーは選択的に露光作動を行うことになる。露
光データは露光ユニット2001〜2015による露光作動
が繰り返される度毎に書き換えられる。なお、読出しア
ドレスデータおよび露光データについては後で詳しく説
明する。
【0070】なお、図7では、個々のマイクロミラーの
露光作動が破線矢印で象徴的に図示されている。また、
図7では図の複雑化を避けるために露光ユニットは1つ
しか示されていないが、実際には15個(2001〜20
15)存在し、DMD駆動回路56によってそれぞれ駆動
されることは言うまでもない。
【0071】図8には、露光データメモリ54上に展開
された回路パターンデータ(ラスタデータ)の一部分が
模式的に示されている。同図に示すライン番号Lは描画
面32上に描画されるべき回路パターンのY軸に沿う描
画ライン番号に対応し、各ラインには1280×15個
のビットデータが含まれる。同図に示すように、個々の
ビットデータは“B”で示され、この“B”には描画さ
れるべき回路パターンに従って“1”か“0”のうちの
いずれかの値が与えられる。
【0072】本発明によれば、回路パターンデータ(ラ
スタデータ)の画素サイズ、即ち個々のビットデータ
“B”のサイズについてはその回路パターンの設計段階
で種々の大きさを与えることが可能である。例えば、ビ
ットデータ“B”のサイズが10μm×10μmであれ
ば、描画面32上に描かれるべき描画ラインの幅も10
μmとなり、ビットデータ“B”のサイズが20μm×
20μmであれば、描画ラインの幅も20μmとなり、
ビットデータ“B”のサイズが30μm×30μmであ
れば、描画ラインの幅も30μmとなる。
【0073】図8に示すように、各ラインに含まれる1
280×15個のビットデータは1280ビット毎に第
1番目ないし第15番目のグループに分けられる。第1
列目の8つの露光ユニット2001、2003、2005、2
07、2009、2011、20 13および2015のそれぞれ
の露光作動については奇数番目のグループのビットデー
タに従って行われ、第2列目の7つの露光ユニット20
02、2004、2006、2008、2010、2012および2
14のそれぞれの露光作動については偶数番目のグルー
プのビットデータに従って行われる。
【0074】各グループの個々のビットデータ“B”に
対しては、図9に模式的に示すようなアドレスデータ
[Lx,Ry]が与えられる。アドレスデータ成分Lx
ライン番号L(図8)を示し、アドレスデータ成分Ry
は各グループの最上ビットからの数えて何ビット目に当
たるかを表す。例えば、アドレスデータ[00000
1,0001]は各グループのライン番号1の最上位ビ
ットのビットデータ“B”を表し、アドレスデータ[0
00003,0001]は各グループのライン番号3の
最上位ビットのビットデータ“B”を表し、またアドレ
スデータ[000001,1278]は各グループのラ
イン番号1の最上位ビットから数えて1278番目のビ
ットデータ“B”を表し、アドレスデータ[00000
3,1278]は各グループのライン番号3の最上位ビ
ットから数えて1278番目のビットデータ“B”を表
し、更にアドレスデータ[000001,1280]は
各グループのライン番号1の最下位ビットのビットデー
タ“B”を表し、アドレスデータ[000003,12
80]は各グループのライン番号3の最下位ビットのビ
ットデータ“B”を表す。
【0075】図10は、図7に示す読み出しアドレス制
御回路58の構成をさらに詳細に示すブロック図であ
る。読出しアドレス制御回路58には、15個の露光ユ
ニット2001〜2015にそれぞれ対応した制御回路が設
けられているが、ここでは第1露光ユニット2001に対
応した第1制御回路580のみを示し、残り14個の制
御回路については省略する。
【0076】第1制御回路580には露光点座標データ
メモリ582(第2メモリ手段)が設けられ、この露光
点座標データメモリ582には1024×1280のマ
トリクス状に配列されたマイクロミラーM(m,n)に
対応する1310720個の露光点CN(m,n)の座
標データが格納される。この露光点座標データ(第1座
標データ)は、第1ラインの先頭のマイクロミラーM
(1,1)に対応する露光点CN(1,1)を原点とす
る2次元直交座標系で表され、その座標系の2軸はそれ
ぞれX軸およびY軸に平行である。この露光点座標デー
タは描画面32全体の描画が行われる毎にシステムコン
トロール回路34から与えられ、更新される。
【0077】第1制御回路580のカウンタ581に
は、システムコントロール回路34から基本制御クロッ
クパルスCLK1および露光クロックパルスE_CLK
が入力され、その出力は露光点座標データメモリ582
および露光データメモリ54に入力される。
【0078】基本制御クロックパルスCLK1は、13
10720個の各マイクロミラーを順次作動させるタイ
ミングを制御するパルスであり、露光クロックパルスE
_CLKは第1露光ユニット2001の露光開始タイミン
グを制御するパルスである。露光クロックパルスE_C
LKの周期はクロックパルスCLK1の周期の1310
720倍以上とされる。
【0079】カウンタ581は基本制御クロックパルス
CLK1のパルス数をカウントし、そのカウント値を出
力する。このカウント値は露光クロックパルスE_CL
Kの入力毎に初期値0にリセットされる。従って、カウ
ンタ581からの出力は露光点座標データメモリ582
または露光データメモリ54から各マイクロミラーに与
えるべきビットデータの読み出す順番を示すアドレスデ
ータに相当する。
【0080】また第1制御回路580には露光位置デー
タメモリ584(第3メモリ手段)が設けられ、この露
光位置データメモリ584には露光作動毎に変化する第
1露光ユニット2001の描画面32に対する相対位置デ
ータ(以下、露光位置データと記載する)、具体的には
第1ラインの先頭のマイクロミラーM(1,1)に対応
する露光点CN(1,1)の座標データが格納される。
露光位置データ(第2座標データ)は描画毎にシステム
コントロール回路34から与えられ、更新される。
【0081】第1制御回路580のカウンタ583に
は、システムコントロール回路34から露光クロックパ
ルスE_CLKが入力されており、パルス数がカウント
される。カウント値は露光位置データメモリ584から
露光位置データを読み出すアドレスデータとして露光位
置データメモリ584に出力される。
【0082】露光点座標データメモリ582はクロック
パルスCLK1に同期してアドレス変更される毎に加算
器586に順次露光点座標データを出力し、露光位置デ
ータメモリ584はクロックパルスE_CLKに同期し
てアドレスが変更される毎に加算器586に露光位置デ
ータを出力する。加算器586では個々の露光点座標デ
ータに現在の露光位置データを加算し、両者の和をピク
セル処理回路588に出力する。露光位置データおよび
露光点座標データはμm単位で表された値であるため、
ピクセル処理回路588では描画すべきラスタデータの
画素サイズPSに基づいたデータに変換する。このデー
タがビットマップメモリ52からラスタデータを読み出
す際の読出しアドレスデータ[Lx,Ry]となる。
【0083】本実施形態の多重露光描画装置10におい
ては、被描画体30が描画テーブル16上に位置決めさ
れた際の位置ずれや、被描画体30自体の僅かな伸縮や
歪みに応じて回路パターンを座標変換して描画すること
ができる。
【0084】図11を参照して座標変換の原理を説明す
る。図11(a)には描画すべき回路パターン、例えば
「A」の字が示されている。破線で示すように被描画体
30が正確に位置決めされ、かつ伸縮や歪みが無ければ
この回路パターン「A」はそのまま描画できる。しか
し、図11(b)に示すように、被描画体30がθだけ
時計回り方向に回転して置かれた場合には、そのまま回
路パターン「A」を描画すると被描画体30には−θだ
け回転した回路パターン「A」が描画されることにな
る。そのため、描画テーブル16と共に被描画体30を
−θだけ相対回転させて図11(a)のように位置決め
し直すか、図11(b)の破線で示すように回路パター
ンをθだけ相対回転させるべく座標変換を施す必要があ
る。本実施形態では、描画テーブル16はX軸方向にの
み移動する構成であり、後者の手法を採用している。
【0085】具体的には、露光させるべきマイクロミラ
ーの位置を変更する。例えば図11(b)に示すよう
に、回路パターン「A」を構成する画素P1を露光する
ためには所定位置のマイクロミラーが対応しているが、
そのときにθだけ回転させた画素P1’に対応するマイ
クロミラーを露光作動させればよい。言い換えると、画
素P1’に対応するマイクロミラーに与えるべき回路パ
ターンデータは、画素P1’の位置から−θだけ相対回
転した画素P1のデータということになる。従って、マ
イクロミラーの中心である露光点の座標に−θだけ回転
させる回転変換を施し、回転変換された露光点に対応す
るビットデータを読み出してそのビットデータに基づい
て露光作動させれば、実質的に回路パターンをθ回転さ
せることができる。
【0086】このように、回転変換した露光点に対応す
るビットデータを読み出すことにより、描かれる回路パ
ターンは露光点の回転とは逆の方向に相対回転すること
になる。従って、実際に回転させたい方向と逆の方向に
露光点を回転させればよい、ことになる。これは、上記
回転変換だけでなく、拡大、縮小および平行移動につい
ても同様のことがいえる。即ち、回路パターンを拡大す
る場合には露光点の座標変換では縮小すればよく、回路
パターンを縮小する場合には露光点の座標変換では拡大
すればよい。平行移動については、移動させたい方向と
反対の方向に露光点を移動させればよい。このように、
露光点を座標変換すると、回路パターンにその座標変換
の逆変換を施して得られるパターンを描画面に描画する
ことができる。
【0087】なお、この座標変換はシステムコントロー
ル回路34によって描画毎に逐次行われ、露光点座標デ
ータとして露光点座標データメモリ582に出力され
る。露光データメモリ54には実質的に座標変換された
回路パターンのビットデータが保持されることになり、
これにより描画面に座標変換された回路パターンを描く
ことができる。
【0088】このように、本実施形態においては、回路
パターンのラスタデータを読み出すための読出しアドレ
スを制御することによって座標変換を行っており、ビッ
トマップメモリ52内のラスタデータには何ら座標変換
を施す必要がない。従って、スケーリング等の専用のハ
ードウェアを用いることなく、また描画テーブル16を
回転させたり光学系を駆動させるための機構を必要とし
ないので、制御を簡単にすることができる。
【0089】以下に露光ユニット2001の個々のマイク
ロミラーM(m,n)と各露光位置でのビットデータ
“B”との関係について説明する。
【0090】露光ユニット2001が露光開始位置即ち第
1回目露光位置に置かれている場合にその任意のマイク
ロミラーによって得られる単位露光領域U(m,n)の
露光点CN(m,n)のXY座標P[x(m),y(n)](1≦
m≦1024,1≦n≦1280)については以下のよ
うに表される。尚、Cは単位露光領域のサイズであり、
Xp(m)およびYp(n)は露光点座標データであ
る。 x(m)=Xp(m)=(m−1)C y(n)=Yp(n)=(n−1)C
【0091】ここで、回転変換が必要な場合には、露光
点座標データXp(m)およびYp(n)は以下のよう
に座標変換させられる。ここでの回転変換は回路パター
ンを−θだけ相対回転させる場合に適用される。なお、
Xp(m)’およびYp(n)’は座標変換後の露光点
座標データである。 Xp(m)’=Xp(m)・cosθ−Yp(n)・s
inθ Yp(n)’=Xp(m)・sinθ+Yp(n)・c
osθ
【0092】また、拡大変換または縮小変換が必要な場
合には、以下のように座標変換させられる。なお、βは
倍率である。 Xp(m)’=Xp(m)・β Yp(n)’=Xp(m)・β
【0093】またさらに平行移動変換が必要な場合に
は、以下のように座標変換させられる。なお、XγはX
方向に関する平行移動量であり、YγはY方向に関する
平行移動量である。 Xp(m)’=Xp(m)+Xγ Yp(n)’=Xp(m)+Yγ
【0094】露光ユニット2001が第1回目露光位置か
らX軸方向に距離(A+a)ずつ順次移動させられて第
i回目露光位置まで到達したとすると、そのときの露光
位置データXs(i)およびYs(i)は以下のように
表される。ここで、“i”は露光回数であり、bは前述
したように、X軸方向に(A+a)だけ移動した際のY
方向の移動量である。 Xs(i)=(A+a)(i−1) …(1) Ys(i)=b(i−1) …(2)
【0095】ここで注目すべきことは、露光点の回転変
換があった場合にはその回転によって生じた露光位置の
変化を加味しなければならないことである。そこで、回
転変換があった場合には以下の(3)式が(2)式の変
わりに用いられる。 Ys(i)=b(i−1)+(A+a)(i−1)tanθ …(3)
【0096】従って、露光ユニット2001が第i回目露
光位置まで到達したときの座標P[x (m),y(n)]のX成分
x(m)およびY成分y(n)は以下の式で示される。 x(m)=Xs(i)+Xp(m)’ …(4) y(n)=Ys(i)+Yp(n)’ …(5)
【0097】第i回目露光位置において、任意のマイク
ロミラーによって得られる単位露光領域(U(m,n))の
露光点CN(m,n)の座標P[x(m),y(n)]が或る一画素領域
内に含まれるとき、その一画素領域に対応するビットデ
ータ“B”のアドレス[Lx,Ry]は上述の2つの
(4)式および(5)式の演算結果を用いて以下の式で
表せる。 Lx=INT[x(m)/PS]+1 … (6) Ry=INT[y(n)/PS]+1 … (7) ここで、一般的に、除算e/fが行われるとき、演算子
INT[e/f]は除算e/fの商を表し、0≦e<f
のとき、INT[e/f]=0として定義される。ま
た、“PS”はビットデータ“B”のサイズを表す。
【0098】かくして、第i回目露光位置では、座標P
[x(m),y(n)]に対応したマイクロミラーは上述の(6)
式および(7)式の演算結果によって決まるアドレス
[Lx,Ry]のビットデータ“B”に従って動作される
ことになる。
【0099】上述の(4)式の演算結果、即ち座標P
[x(m),y(n)]のX成分の演算結果が以下の関係となった
とき、 x(m)<0 座標P[x(m),y(n)]は未だ描画面32上の描画領域に侵
入していないことになる。従って、この場合には、座標
[x(m),y(n)]に対応したマイクロミラーを動作すべき
ビットデータは存在しないことになり、このとき該マイ
クロミラーはダミーデータ“0”に従って動作させられ
る。
【0100】また、上述の(5)式の演算結果y
(n)、即ち座標P[x(m),y(n)]のY成分の演算結果が
以下の関係となったとき、 y(n)<0 座標P[x(m),y(n)]は描画領域のY軸に沿う負側の境界
線を越えることになる。従って、この場合にも、座標P
[x(m),y(n)]に対応したマイクロミラーを動作すべきビ
ットデータは存在しないことになり、このとき該マイク
ロミラーはダミーデータ“0”に従って動作させられ
る。
【0101】第1列目のその他の露光ユニット2003
2015に含まれる任意のマイクロミラーを露光動作時に
どのビットデータ“B”によって動作させるべきかも上
述の場合と同様な態様で確定することが可能であるが、
しかしその場合には、上述の演算時に露光ユニット20
03、2005、〜2015の各々が露光ユニット2001より
も座標原点からY軸に沿って正側に離れていることが考
慮されなければならない。また、第2列目の露光ユニッ
ト2002、2004、〜2014のそれぞれの任意のマイク
ロミラーを各露光動作時にどのビットデータ“B”によ
って動作させるべきかも上述の場合と同様な態様で確定
することが可能であるが、しかしその場合には、上述の
演算時に露光ユニット2002、2004、〜2014の各々
が露光ユニット2001よりも座標原点からX軸に沿って
負側にしかもY軸に沿って正側に離れていることが考慮
されなければならない。
【0102】なお、本実施形態においては、第1座標デ
ータである露光点座標データXp(m)およびYp
(n)に座標変換を施しているが、第2座標データであ
る露光位置データXs(i)およびYs(i)に座標変
換を施しても同様の結果が得られる。また、本実施形態
のように一方の露光点座標データXp(m)およびYp
(n)を回転変換した場合には、他方の露光位置データ
Ys(i)を回転角度θに応じて補正している((3)
式参照)が、露光位置データXs(i)およびYs
(i)を回転変換した場合では露光点座標データXp
(m)およびYp(n)を回転角度θに応じて補正する
必要がある。
【0103】図12を参照すると、システムコントロー
ル回路34で実行される描画ルーチンのフローチャート
が示され、この描画ルーチンの実行は多重露光描画装置
の電源スイッチ(図示されない)をオンすることにより
開始される。
【0104】ステップS1901では、キーボード48
上に割り当てられた描画開始キーが操作されたか否かが
判断される。なお、描画開始キーの操作前には、回路パ
ターンデータ(ベクタデータ)からラスタデータへの変
換処理が行われていてビットマップメモリ52には回路
パターンデータ(ラスタデータ)が既に展開され、また
描画ルーチンの実行に必要な種々のデータ、例えば距離
A、距離a、描画時間および描画テーブル16の移動速
度等のデータについてはキーボード48を介して入力さ
れてシステムコントロール回路34のRAMに既に格納
されているものとする。
【0105】ステップS1901で描画開始キーの操作
が確認されると、ステップS1902に進み、そこで駆
動モータ36が始動されて描画テーブル16がその原点
位置からX軸の負側に向かって所定の速度で移動させら
れる。換言すれば、露光ユニット2001〜2015が描画
テーブル16に対してX軸の正側に移動することとな
る。なお、ここでは、描画テーブル16上には被描画体
が所定位置に設置されていて、その被描画体の描画面上
の描画開始位置は描画テーブル16の原点位置でX−Y
座標系に対して特定されているものとされる。
【0106】ステップS1903では、フラグFが
“0”に初期化され、またカウンタiが“1”に初期化
される。フラグFは第1列目の露光ユニット2001、2
03、…2015が描画テーブル16に置かれた被描画体
30の描画面32の描画開始位置(即ち、第1回目露光
位置)に到達したか否かを指示するためのフラグであ
り、第1列目の露光ユニット2001、2003、…2015
が第1回目露光位置に到達したことが確認されると、フ
ラグFは“0”から“1”に書き換えられる。また、カ
ウンタiは描画装置によって行われる露光作動の回数を
カウントするものであり、従ってカウンタiには初期値
として“1”が設定される。
【0107】フラグFおよびカウンタiの初期化後、ス
テップS1904に進み、そこで第1回目露光作動時に
ビットマップメモリ52から読み出されるべきビットデ
ータ“B”のアドレスデータを作成するための読出しア
ドレス作成ルーチンがサブルーチンとして実行される。
【0108】ステップS1905では、フラグFが
“0”であるか否かが判断される。現初期段階では、F
=0であるから、ステップS1906に進み、そこで第
1列目の露光ユニット2001、2003、…2015が描画
開始位置即ち第1回目露光位置に到達したか否かが監視
される。第1回目露光位置への第1列目の露光ユニット
2001、2003、…2015の到達が確認されると、ステ
ップS1907に進み、そこでフラグFが“0”から
“1”に書き換えられる。次いで、ステップS1908
に進み、そこで駆動モータ36の駆動が止められて描画
テーブル16の移動が停止される。
【0109】ステップS1909では、読出しアドレス
作成処理の実行(ステップS1904)によって作成さ
れたアドレスデータ[Lx,Ry]が読出しアドレス制御
回路58からビットマップメモリ52に対して出力さ
れ、これによりビットマップメモリ52からは所定のビ
ットデータ“B”が読み出されてDMD駆動回路56に
対して出力され、かくして露光ユニット2001〜2015
による第1回目露光作動がその読出しビットデータ
“B”に従って行われる。
【0110】なお、第1回目露光作動では、第1列目の
露光ユニット2001、2003、…2015のY軸に沿う第
2ライン以降のマイクロミラーによって得られる単位露
光領域の中心は描画面32上の描画領域に未だ侵入して
いないので、第1列目の露光ユニット2001、2003
…2015のY軸に沿う第1ラインのマイクロミラーだけ
が動作させられ、その第2ライン以降のマイクロミラー
はダミーデータ“0”に従って動作させられるだけであ
る。また、この時点では、第2列目の露光ユニット(2
02、2004、…2014)は描画開始位置に到達してい
ないので、第2列目の各露光ユニット(2002、2
04、…2014)の個々のマイクロミラーもダミーデー
タ“0”に従って動作させられるだけであり、第2列目
の露光ユニット(2002、2004、…2014)による露
光作動も実質的には行われることはない。
【0111】ステップS1910では、所定の露光時間
が経過したか否かが監視され、所定の露光時間の経過が
確認されると、ステップS1911に進み、そこで露光
ユニット2001、2003、…2015による露光作動が停
止される。次いで、ステップS1912に進み、露光ユ
ニット2001〜2015による回路パターンの描画が完了
したか否かが判断される。
【0112】勿論、この時点では、回路パターンの描画
は未だ完了されていないので、ステップS1913に進
み、そこで描画テーブル16が再びX軸の負側に向かっ
て移動させられる。次いで、ステップS1914では、
そこでカウンタiのカウント数が“1”だけインクレメ
ントされ、露光ユニット2001〜2015による第2回目
露光作動に備え、その後ステップS1904に戻る。
【0113】ステップS1904では、再び読出しアド
レス作成処理が実行され、このとき第2回目露光作動時
にビットマップメモリ52から読み出されるべきビット
データ“B”のアドレスデータが作成される。次いで、
ステップS1905に進み、そこでフラグFが“0”で
あるか否かが判断される。現時点では、F=1であるの
で、ステップS1905からステップS1915に進み、
そこで描画テーブル16が距離(A+a)だけ移動した
か否かが監視される。描画テーブル16の移動距離が距
離(A+a)に到達したことが確認されると、ステップ
S1908に進み、そこで駆動モータ36の駆動が止め
られて描画テーブル16の移動が停止され、続いてステ
ップS1909で露光ユニット2001〜2015による第
2回目露光作動が読出しビットデータ“B”に従って行
われる。
【0114】要するに、ステップS1912で露光ユニ
ット2001〜2015による回路パターンの描画が完了し
たことが確認されるまで、描画テーブル16が距離(A
+a)だけ移動する度毎に、露光ユニット2001〜20
15による露光作動が順次繰り返される。
【0115】ステップS1912で露光ユニット2001
〜2015による回路パターンの描画が完了したことが確
認されると、ステップS1912からステップS1916
に進み、そこで駆動モータ36が逆駆動させられて描画
テーブル16はその原点位置に向かって戻される。次い
で、ステップS1917では、描画テーブル16が原点
位置に到達したか否かが監視され、描画テーブル16の
原点位置への到達が確認されると、駆動モータ36の駆
動が停止されて、本ルーチンの実行が終了する。
【0116】上述した実施形態では、描画作動時、描画
テーブル16が露光位置に到達する度毎に停止され、そ
の停止位置で露光ユニット2001〜2015による露光作
動が行われている。しかしながら、描画作動時、描画テ
ーブル16を間欠的に移動させることなく連続的に一定
速度で移動させつつ、所定の条件下で露光ユニット20
01〜2015による露光作動を行うことも可能である。詳
述すると、描画テーブル16が距離(A+a)だけ移動
する度毎に露光ユニット2001〜2015による露光作動
が開始されることは上述の実施形態と同じであるが、し
かし露光時間については、描画テーブル16が各露光ユ
ニットの個々のマイクロミラーによって得られる単位露
光領域のサイズ(20μm)より小さい距離dを移動す
る間の時間とされる。
【0117】このように露光時間を設定すれば、上述の
場合と同様な態様で回路パターンの描画を行うことがで
きるだけでなく、回路パターンの描画に必要とされる描
画時間も短縮することもできる。また、描画作動時、描
画テーブル16を連続的に一定速度で移動させる別の利
点として、描画テーブル16の駆動系が故障し難いとい
うことも挙げられる。
【0118】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
にあっては、パターンデータがどのような大きさの画素
サイズを持っていても、所定のパターンを適正に描画す
ることができるので、本発明による多重露光装置を1台
だけ用意するだけでCADステーション或いはCAMス
テーションでの回路パターンの設計の自由度を大巾に高
めることができる。
【0119】また、本発明による多重露光装置にあって
は、パターンデータの読出しアドレスを制御することに
より回路パターンの座標変換を行っており、座標変換の
ための専用ハードウェアを設けることなく、容易に座標
変換できる。特に、斜線や曲線を描く場合に画素サイズ
に起因する段差が生じることは無く、常に滑らかな線が
描けるので、座標変換により水平線が斜線になった場合
であっても高精度に回路パターンを描画できる。
【0120】また、本発明により得られる特徴的な作用
効果の1つとして、露光ユニット内の変調素子の幾つか
が正常に機能しなくなったとしても、画素欠陥を生じさ
せることなくパターンの描画を適正に行い得るという点
も挙げられる。というのは、描画パターン領域は複数回
の露光作動にわたる多重露光によって得られるので、そ
のうちの数回程度の露光作動が正常に行われなかったと
しても、その描画パターン領域の総露光量は十分に得ら
れるからである。
【0121】本発明による多重露光方式から得られる別
の作用効果として、個々の露光ユニットに組み込まれる
結像光学系に起因する露光むらがあったとしても、その
露光むらの影響は多重露光のために小さくされるという
点も挙げられる。
【0122】本発明による多重露光方法から得られる更
に別の作用効果として、光源装置の出力が低くても、多
重露光のために十分な露光量が確保し得るので、光源装
置を安価に構成し得る点も挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多重露光描画装置の概略斜視図で
ある。
【図2】本発明による多重露光描画装置で用いる露光ユ
ニットの機能を説明するための概略概念図である。
【図3】図1に示す多重露光描画装置の描画テーブル上
の被描画体の描画面および各露光ユニットによる露光領
域を説明するための平面図である。
【図4】本発明による多重露光描画装置により実行され
る多重露光描画方法の原理を説明するための模式図であ
って、X−Y座標系のX軸に沿う複数の露光位置に露光
ユニットを順次移動させた状態を経時的に示す図であ
る。
【図5】図4と同様な模式図であって、X−Y座標系の
X軸に沿う複数の露光位置に露光ユニットを順次移動さ
せた際に該露光ユニットがY軸に沿って所定距離だけ変
位する状態を経時的に示す図である。
【図6】本発明の多重露光方法に従って露光ユニットを
複数の露光位置に順次移動させた際に該露光ユニットの
所定のマイクロミラーによって得られる単位露光領域の
中心が所定領域内にどのように分布するかを示す説明図
である。
【図7】本発明による多重露光式描画装置のブロック図
である。
【図8】本発明による多重露光描画装置で描画すべき回
路パターンのラスタデータの一部を露光データメモリ上
に展開した状態で示す模式図である。
【図9】図8に示すビットデータの一部とその読出しア
ドレスデータとの関係を示す模式図である。
【図10】図7に示す読出しアドレス制御回路の内部を
詳細に示すブロック図である。
【図11】本実施形態における座標変換の原理を概念的
に示す平面図である。
【図12】本発明による多重露光式描画装置で実行され
る描画ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 多重露光描画装置 16 描画テーブル 2001、…2015 露光ユニット 27 DMD素子 M(1,1)、…M(1024,1280) マイクロ
ミラー(変調素子) 30 被描画体 32 描画面 34 システムコントロール回路(座標変換処理手段) 52 ビットマップメモリ(第1メモリ手段) 58 読出しアドレス制御回路(露光データ生成手段) 56 DMD駆動回路 582 露光点座標データメモリ(第2メモリ手段) 584 露光位置データメモリ(第3メモリ手段) 586 加算器(演算手段) 588 ピクセル処理回路(演算手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月8日(2002.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】さらに、露光点CN(1,1)から距離
(+16a,−16b)だけ離れた露光点CN(61,
1)は、第16回目露光位置における第61ラインの先
頭のマイクロミラーM(61,1)によって得られる単
位露光領域U(61,1)の中心であり、露光点CN
(1,1)から距離(0,−a)だけ離れた露光点CN
(65,1)は第17回目露光位置における第65ライ
ンの先頭のマイクロミラーM(65,1)によって得ら
れる単位露光領域U(65,1)の中心である。同様
に、露光点CN(1,1)から距離(0,−15a)だ
け離れた露光点CN(961,1)は第241回目露光
位置における第961ラインの先頭のマイクロミラーM
(961,1)によって得られる単位露光領域U(96
1,1)の中心であり、露光点CN(1,1)から距離
(15a,−16a)だけ離れた露光点CN(102
1,1)は第256回目露光位置における第1021ラ
インの先頭のマイクロミラーM(1021,1)によっ
て得られる単位露光領域U(1021,1)の中心であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】第1制御回路580のカウンタ581及び
583には、システムコントロール回路34から基本制
御クロックパルスCLK1および露光クロックパルスE
_CLKがそれぞれ入力され、その出力は露光点座標デ
ータメモリ582および露光データメモリ54に入力さ
れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列された多数の変調素
    子を持つ少なくとも1つの露光ユニットを用いて、多重
    露光により所定パターンを描画面上に描画する多重露光
    描画装置であって、 所定パターンのラスタデータを保持する第1メモリ手段
    と、 前記描画面に対する個々の前記変調素子の相対位置を示
    す第1座標データを保持する第2メモリ手段と、 前記描画面に対する前記露光ユニットの相対位置を示す
    第2座標データを保持する第3メモリ手段と、 前記第1座標データおよび前記第2座標データの少なく
    とも何れか一方に、必要に応じて所定の座標変換を施す
    座標変換処理手段と、 前記第1座標データと前記第2座標データとを加算し、
    両者の和に基づいて前記ラスタデータの画素サイズに応
    じたアドレスデータを算出する演算手段と、 前記第1メモリ手段から前記アドレスデータに対応する
    ラスタデータを読み出して、前記露光ユニットの個々の
    前記変調素子に与えるべき露光データを生成する露光デ
    ータ生成手段とを備え、 前記座標変換処理手段によって前記第1座標データおよ
    び前記第2座標データの少なくとも何れか一方に前記所
    定の座標変換が施されることにより、前記所定パターン
    に前記所定の座標変換の逆変換を施して得られるパター
    ンを前記描画面に描画することを特徴とする多重露光描
    画装置。
  2. 【請求項2】 前記座標変換が、回転変換、拡大変換、
    縮小変換および平行移動変換を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の多重露光描画装置。
  3. 【請求項3】 前記座標変換が回転変換であり、前記座
    標変換処理手段によって前記第1座標データまたは前記
    第2座標データの何れか一方の座標データが所定回転角
    度だけ回転変換されるとともに、他方の座標データが前
    記所定回転角度に応じて補正されることを特徴とする請
    求項1に記載の多重露光描画装置。
  4. 【請求項4】 前記露光ユニットのマトリクス状に配置
    された変調素子の一方の配列方向に沿ってしかも該配列
    方向に対して所定の角度だけ傾斜させて該露光ユニット
    を前記描画面に対して相対的に移動させる移動手段と、 前記露光ユニットの変調素子によって前記描画面上に得
    られる単位露光領域のサイズの整数倍の距離Aに該サイ
    ズより小さい距離aを加えた距離(A+a)だけ前記露
    光ユニットが該描画面上に対して相対的に移動する度毎
    に該露光ユニットの変調素子を所定のパターンデータに
    基づいて選択的に露光作動させる露光手段とをさらに備
    えることを特徴とする請求項1に記載の多重露光描画装
    置。
  5. 【請求項5】 マトリクス状に配列された多数の変調素
    子を持つ少なくとも1つの露光ユニットを用いて所定パ
    ターンを多重露光により描画する多重露光描画方法であ
    って、 所定パターンのラスタデータを第1メモリ手段に保持す
    る第1ステップと、 前記描画面に対する個々の前記変調素子の相対位置を示
    す第1座標データを第2メモリ手段に保持する第2ステ
    ップと、 前記描画面に対する前記露光ユニットの相対位置を示す
    第2座標データを第3メモリ手段に保持する第3ステッ
    プと、 前記第1座標データおよび前記第2座標データの少なく
    とも何れか一方に必要に応じて所定の座標変換を施す第
    4ステップと、 前記第1座標データと前記第2座標データとを加算し、
    両者の和に基づいて前記ラスタデータの画素サイズに応
    じたアドレスデータを算出する第5ステップと、 前記第1メモリ手段から前記アドレスデータに対応する
    ラスタデータを読み出して、前記露光ユニットの個々の
    前記変調素子に与えるべき露光データを生成する第6ス
    テップと、 読み出された前記ラスタデータに基づいて各変調素子を
    駆動制御する第5ステップとを備え、 前記第1座標データおよび前記第2座標データの少なく
    とも何れか一方に前記所定の座標変換が施されることに
    より、前記所定パターンに前記所定の座標変換の逆変換
    を施して得られるパターンが前記描画面に描画されるこ
    とを特徴とする多重露光描画方法。
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