JP2003057832A - 多重露光描画装置および多重露光描画装置の変調素子保護機構 - Google Patents

多重露光描画装置および多重露光描画装置の変調素子保護機構

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JP2003057832A
JP2003057832A JP2001243354A JP2001243354A JP2003057832A JP 2003057832 A JP2003057832 A JP 2003057832A JP 2001243354 A JP2001243354 A JP 2001243354A JP 2001243354 A JP2001243354 A JP 2001243354A JP 2003057832 A JP2003057832 A JP 2003057832A
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Hiroyuki Washiyama
裕之 鷲山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マトリクス状に配置された多数の変調素子を
持つ露光ユニットを用いて回路パターンを描画する際
に、露光ユニットによる露光停止時に照明光を遮断す
る。 【解決手段】 マトリクス状に配列された多数のマイク
ロミラーM(m,n)を持つ露光ユニット2001を用い
て、多重露光により描画面上に所定パターンを描画す
る。露光ユニットと光源との間にシャッタ部材23を設
ける。露光ユニット2001が露光を行うときには、シャ
ッタ部材23は光透過領域23Aを光路上に位置決めし
て光源からの照明光を露光ユニット2001のDMD素子
27へ導入する。露光ユニット2001の露光停止時に
は、シャッタ部材23は遮光領域23Bを光路上に位置
決めして照明光を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマトリクス状に配置
された多数の変調素子を持つ露光ユニットを用いて描画
面上に所定のパターンを描画する描画装置に関し、特に
各変調素子の損傷を防止するための変調素子保護機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】上述したような描画装置は一般的には適
当な被描画体の表面に微細なパターンや文字等の記号を
光学的に描画するために使用される。代表的な使用例と
しては、フォトリゾグラフィ(photolithography)の手
法によりプリント回路基板を製造する際の回路パターン
の描画が挙げられ、この場合には被描画体はフォトマス
ク用感光フィルム或いは基板上のフォトレジスト層であ
る。
【0003】近年、回路パターンの設計プロセスから描
画プロセスに至るまでの一連のプロセスは統合されてシ
ステム化され、描画装置はそのような統合システムの一
翼を担っている。統合システムには、描画装置の他に、
回路パターンを設計するためのCAD(Computer Aided
Design)ステーション、このCADステーションで得
られた回路パターンのベクタデータを編集するCAM
(Computer Aided Manufacturing)ステーション等が設
けられる。CADステーションで作成されたベクタデー
タ或いはCAMステーションで編集されたベクタデータ
は描画装置に転送され、そこでラスタデータに変換され
た後にビットマップメモリに格納される。
【0004】露光ユニットの一タイプとして、例えばD
MD(Digital Micromirror Device)或いはLCD(Li
quid Crystal Display)アレイ等から構成されるものが
知られている。周知のように、DMDの反射面には、マ
イクロミラーがマトリクス状に配置され、個々のマイク
ロミラーの反射方向が独立して制御されるようになって
おり、このためDMDの反射面の全体に導入された光束
は個々のマイクロミラーによる反射光束として分割され
るようになっており、このため各マイクロミラーは変調
素子として機能する。また、LCDアレイにおいては、
一対の透明基板間に液晶が封入され、その双方の透明基
板には互いに整合させられた多数対の微細な透明電極が
マトリクス状に配置され、個々の一対の透明電極に電圧
を印加するか否かにより光束の透過および非透過が制御
されるようになっており、このため各一対の透明電極が
変調素子として機能する。
【0005】描画装置には被描画体の感光特性に応じた
適当な光源装置、例えば超高圧水銀灯、キセノンラン
プ、フラッシュランプ、LED(Light Emitting Diod
e)、レーザ等が設けられ、また露光ユニットには結像
光学系が組み込まれる。光源装置から射出した光束は照
明光学系を通して露光ユニットに導入させられ、露光ユ
ニットの個々の変調素子はそこに入射した光束を回路パ
ターンのラスタデータに従って変調し、これにより回路
パターンが被描画体上に露光されて光学的に描画され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、従来の光源は
光出力を一定に保つために常時点灯している。即ち、露
光ユニットの各変調素子やこの変調素子を組み付けた回
路基板には、その動作および動作停止に関わらず常に照
明光に晒されていることになる。照明光には紫外光が含
まれているので、露光ユニットの種々の部品は劣化し易
いという問題点がある。
【0007】従って、本発明の目的は、マトリクス状に
配置された多数の変調素子を持つ露光ユニットを複数個
用いて描画面上に所定のパターンを描画する描画装置に
おいて、露光ユニットの早期劣化を防止できる多重露光
描画装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多重露光描
画装置は、マトリックス状に配置された多数の変調素子
を持つ露光ユニットを用いて所定のパターンを描画面上
に多重露光により描画する多重露光描画装置であって、
各変調素子に対して常時照明光を供給する光源と、光源
と変調素子との間の光路上に設けられ露光ユニットの動
作時に照明光を変調素子に導くと共に露光ユニットの動
作停止時には変調素子を保護するために照明光を遮断す
る変調素子保護機構とを備えることを特徴とする。
【0009】上記多重露光装置の変調素子保護機構は、
照明光の光路を横切るように回転自在なシャッタ部材を
備えてもよく、この場合シャッタ部材には露光ユニット
の動作時に光路上に位置決めされる光透過領域と露光ユ
ニットの動作停止時に光路上に位置決めされる遮光領域
とが設けられる。さらに、シャッタ部材が光透過性の良
好な部材から形成され、その一部が遮光フィルタにより
覆われることにより、遮光フィルタを除く領域が光透過
領域に定められると共に、遮光フィルタに覆われる領域
が遮光領域に定められてもよい。またさらにシャッタ部
材が遮光性の良好な部材から形成され、その一部に円形
穴が形成されることにより、円形穴が光透過領域に定め
られると共に、円形穴を除く領域が遮光領域に定められ
てもよい。
【0010】また、上記多重露光装置の変調素子保護機
構は、照明光の光路を横切るように進退するシャッタ部
材を備えてもよく、この場合シャッタ部材は露光ユニッ
トの動作時に光路上に位置決めされると共に露光ユニッ
トの動作停止時には光路上から退避させられる。
【0011】本発明による変調素子保護機構は、マトリ
ックス状に配置された多数の変調素子を持つ露光ユニッ
トを用いて、所定のパターンを描画面上に多重露光によ
り描画する多重露光描画装置に設けられるものであっ
て、各変調素子に対して常時照明光を供給する光源と、
変調素子との間の光路上に設けられ、露光ユニットの動
作時に照明光を変調素子に導くと共に露光ユニットの動
作停止時には変調素子を保護するために照明光を遮断す
ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明による多重露光描画装置の一実施形態について説明す
る。
【0013】図1には、本発明による多重露光描画装置
の実施形態が斜視図として概略的に示される。この多重
露光描画装置はプリント回路基板を製造するための基板
上に形成されたフォトレジスト層に回路パターンを直接
描画するように構成されている。
【0014】図1に示すように、多重露光描画装置10
は床面上に据え付けられる基台12を備える。基台12
上には一対のガイドレール14が平行に敷設され、さら
にそれらガイドレール14上には描画テーブル16が搭
載される。この描画テーブル16は図示されない適当な
駆動機構、例えばボール螺子等をステッピングモータ等
のモータにより駆動させられ、これにより一対のガイド
レール14に沿ってそれらの長手方向であるX方向に相
対移動する。描画テーブル16上には被描画体30とし
てフォトレジスト層を持つ基板が設置され、このとき被
描画体30は図示されない適当なクランプ手段によって
描画テーブル16上に適宜固定される。
【0015】基台12上には一対のガイドレール14を
跨ぐようにゲート状構造体18が固設され、このゲート
状構造体18の上面には複数の露光ユニットが描画テー
ブル16の移動方向(X方向)に対して直角なY方向に
2列に配列される。第1列目に配された8個の露光ユニ
ットを図の左側から順に符号2001、2003、2005
2007、2009、2011、2013および2015で示し、
その後方に配された第2列目の7個の露光ユニットを図
の左側から符号2002、2004、2006、20 08、20
10、2012および2014で示している。
【0016】第1列目の露光ユニット2001、2003
2005、2007、2009、2011、2013および2015
と、第2列目の露光ユニット2002、2004、2006
20 08、2010、2012および2014とは所謂千鳥状に
配置される。即ち、隣り合う2つの露光ユニット間の距
離は、全て1つの露光ユニットの幅に略等しく設定さ
れ、第2列目の露光ユニット2002、2004、2006
2008、2010、2012および2014の配列ピッチは第
1列目の露光ユニット2001、2003、2005、2
07、2009、2011、2013および2015の配列ピッ
チに対して半ピッチだけずらされている。
【0017】本実施形態では、15個の露光ユニット2
01〜2015はそれぞれDMDユニットとして構成され
ており、各露光ユニットの反射面は例えば1024×1
280のマトリクス状に配列された1310720個の
マイクロミラーから形成される。各露光ユニット2001
〜2015は、X方向に沿って1024個、Y方向に沿っ
て1280個のマイクロミラーが配列されるように設置
される。
【0018】ゲート状構造体18の上面の適当な箇所、
例えば第1露光ユニット2001の図中左方には光源装置
22が設けられる。この光源装置22には図示しない超
高圧水銀ランプが用いられており、この超高圧水銀ラン
プから発した光は集光されて平行光束として光源装置2
2の射出口から射出される。光源装置22は、その光出
力を所定レベルに安定させるために、多重露光描画装置
10の電源(図示せず)が投入されてから切断されるま
で、常時所定レベルの照明光を出射する。光源装置22
には超高圧水銀ランプの他、キセノンランプ、フラッシ
ュランプおよびレーザ等を用いてもよい。
【0019】光源装置22の射出口には15本の光ファ
イバケーブル束が接続され、個々の光ファイバケーブル
24は15個の露光ユニット2001〜2015のそれぞれ
に対して延設され、これにより光源装置22から各露光
ユニット2001〜2015へ照明光が導入される。各露光
ユニット2001〜2015は、光源装置22からの照明光
を描くべき回路パターンに応じて変調し、図の下方即ち
ゲート状構造体18の内側を進む描画テーブル16上の
被描画体30に向かって出射する。これにより、被描画
体30の上面に形成されたフォトレジスト層において照
明光が照射された部分だけが感光する。
【0020】図2には、第1露光ユニット2001の主要
構成が概念的に図示されている。他の14個の露光ユニ
ット2002〜2015は第1露光ユニット201と同じ構
成および機能を有しており、ここでは説明を省略する。
第1露光ユニット201には、照明光学系26および結
像光学系28が組み込まれ、両者の間の光路上にはDM
D素子27が設けられる。このDMD素子27は、例え
ばウェハ上にアルミスパッタリングで作りこまれた、反
射率の高い正方形マイクロミラーを静電界作用により動
作させるデバイスであり、このマイクロミラーはシリコ
ンメモリチップの上に1024×1280のマトリクス
状に1310720個敷き詰められている。それぞれの
マイクロミラーは、対角線を中心に回転傾斜することが
でき、安定した2つの姿勢に位置決めできる。
【0021】照明光学系26は凸レンズ26Aおよびコ
リメートレンズ26Bを含み、凸レンズ26Aは光源装
置22から延設された光ファイバケーブル24と光学的
に結合される。このような照明光学系26により、光フ
ァイバケーブル24から射出した光束は第1露光ユニッ
ト2001のDMD素子27の反射面全体を照明するよう
な平行光束LBに成形される。
【0022】光ファイバケーブル24と第1露光ユニッ
ト201との間には円板状のシャッタ部材23が設けら
れており、第1露光ユニット201の作動時には図に示
すようにこのシャッタ部材23の光透過領域23Aが光
路上に位置決めされて照明光が第1露光ユニット201
に導入されるが、第1露光ユニット201の作動停止時
にはハッチングで示す遮光領域23Bが光路上に位置決
めされて照明光は第1露光ユニット201へ導入されな
い。シャッタ部材23についは後で詳述する。
【0023】結像光学系28には2つの凸レンズ28A
および28Cと、2つの凸レンズ28Aおよび28C間
に配されるリフレクタ28Bとが含まれ、この結像光学
系28の倍率は例えば等倍(倍率1)に設定される。
【0024】第1露光ユニット2001に含まれる個々の
マイクロミラーはそれぞれに入射した光束を結像光学系
28に向けて反射させる第1の反射位置(以下、露光位
置と記載する)と該光束を結像光学系28から逸らすよ
うに反射させる第2の反射位置(以下、非露光位置と記
載する)との間で回動変位するように動作させられる。
任意のマイクロミラーM(m,n)(1≦m≦102
4,1≦n≦1280)が露光位置に位置決めされる
と、そこに入射したスポット光は一点鎖線LB1で示さ
れるように結像光学系28に向かって反射され、同マイ
クロミラーM(m,n)が非露光位置に位置決めされる
と、スポット光は一点鎖線LB2で示されるように光吸
収板29に向かって反射されて結像光学系28から逸ら
される。
【0025】マイクロミラーM(m,n)から反射され
たスポット光LB1は、結像光学系28によって描画テ
ーブル16上に設置された被描画体30の描画面32上
に導かれる。例えば、第1露光ユニット2001に含まれ
る個々のマイクロミラーM(m,n)のサイズがC×C
であるとすると、結像光学系28の倍率は等倍であるか
ら、マイクロミラーM(m,n)の反射面は描画面32
上のC×Cの露光領域U(m,n)として結像される。
Cは例えば20μmである。
【0026】なお、1つのマイクロミラーM(m,n)
によって得られるC×Cの露光領域は以下の記載では単
位露光領域U(m,n)として言及され、全てのマイク
ロミラーM(1,1)〜M(1024,1280)によ
って得られる(C×1024)×(C×1280)の露
光領域は、全面露光領域Ua01として言及される。
【0027】図2の左上隅のマイクロミラーM(1,
1)に対応する単位露光領域U(1,1)は全面露光領
域Ua01の左下隅に位置し、左下隅のマイクロミラーM
(1024,1)に対応する単位露光領域U(102
4,1)は全面露光領域Ua01の左上隅に位置する。ま
た、右上隅のマイクロミラーM(1,1280)に対応
する単位露光領域U(1,1280)は全面露光領域U
01の右下隅に位置し、右下隅のマイクロミラーM(1
024,1280)に対応する単位露光領域U(102
4,1280)は全面露光領域Ua01の右上隅に位置す
る。
【0028】第1露光ユニット2001では、個々のマイ
クロミラーM(m,n)は通常は非露光位置に位置決め
されているが、露光時には非露光位置から露光位置に回
動変位させられる。マイクロミラーM(m,n)の非露
光位置から露光位置への回動変位の制御については、後
述するように回路パターンのラスタデータに基づいて行
われる。なお、結像光学系28から逸らされたスポット
光LB2は描画面32に到達しないように光吸収板29
によって吸収される。
【0029】第1露光ユニット2001に含まれる131
0720個の全てのマイクロミラーが露光位置に置かれ
たときは、全マイクロミラーから反射された全スポット
光が結像光学系28に入射させられ、描画面32上には
第1露光ユニット2001による全面露光領域Ua01が形
成される。全面露光領域Ua01のサイズについては、単
位露光領域U(m,n)の一辺長さCが20μmであれ
ば、25.6mm(=1024×20μm)×20.4
8mm(=1280×20μm)となり、そこに含まれ
る総画素数は勿論1024×1280個となる。
【0030】図3(a)〜(c)を参照して、多重露光
描画装置における描画処理について説明する。図3
(a)〜(c)は描画処理の経時変化を段階的に示す図
であり、被描画体30の描画面32の平面図である。以
下の説明の便宜上、描画面32を含む平面上にはX−Y
直交座標系が定義される。破線で囲まれた長方形の領域
は、15個の露光ユニット2001〜2015のそれぞれに
よってX−Y平面上で得られる全面露光領域Ua01〜U
15である。第1列の全面露光領域Ua01、Ua03、U
05、Ua07、Ua09、Ua11、Ua13およびUa15
その図中下辺がY軸に一致するように配置させられ、第
2列の全面露光領域Ua02、Ua04、Ua06、Ua08
Ua10、Ua12およびUa14はその図中下辺がY軸から
負側に距離Sだけ離れた直線に一致するように配され
る。
【0031】X−Y直交座標系のX軸は露光ユニット2
01〜2015の配列方向に対して直角とされ、このため
各露光ユニット2001〜2015内のそれぞれ13107
20(1024×1280)個のマイクロミラーもX−
Y直交座標系のX軸およびY軸に沿ってマトリクス状に
配列される。
【0032】図3では、X−Y直交座標系の座標原点は
第1列目の第1露光ユニット2001によって得られる全
面露光領域Ua01の図中左下角に一致しているように図
示されているが、正確には、座標原点は第1露光ユニッ
ト2001のY軸に沿う第1ラインのマイクロミラーのう
ちの先頭のマイクロミラーM(1,1)によって得られ
る単位露光領域U(1,1)の中心に位置する。上述し
たように、本実施形態では単位露光領域U(1,1)の
サイズは20μm×20μmであるので、Y軸は第1露
光ユニット2001による全面露光領域Ua01の境界から
10μmだけ内側に進入したものとなっている。換言す
れば、第1列目の8つの露光ユニット2001、2003
2005、2007、2009、2011、2013および2015
のそれぞれの第1ラインに含まれる1280個のマイク
ロミラーM(1,n)(1≦n≦1280)の全ての中
心がY軸上に位置する。
【0033】描画面32は描画テーブル16により白抜
き矢印で示すようにX軸に沿ってその負の方向に向かっ
て移動させられるので、全面露光領域Ua01〜Ua15
描画面32に対してX軸の正の方向に相対移動すること
になる。
【0034】描画面32に設定された描画開始位置SL
がY軸、即ち第1列目の8個の露光ユニット2001、2
03、2005、2007、2009、2011、2013および
20 15に対応する第1列目の全面露光領域Ua01、Ua
03、Ua05、Ua07、Ua09、Ua11、Ua13およびU
15の境界に一致すると、まず第1列目の露光ユニット
2001、2003、2005、2007、2009、2011、2
13および2015により描画面32の露光が開始され
る。図3(a)に示すように、第1列目の全面露光領域
Ua01、Ua03、Ua05、Ua07、Ua09、Ua11、U
13およびUa15のY軸に達していない部分に対応する
マイクロミラーについては非露光位置に位置決めされた
まま露光は行われず、また第2列目の全面露光領域Ua
02、Ua04、Ua06、Ua08、Ua10、Ua12およびU
14もY軸に達していないため、露光ユニット2002
2004、2006、2008、2010、2012および2014
による露光も停止させられている。図3では、第1列目
の8個の露光ユニット2001、2003、2005、2
07、2009、2011、2013および2015によって露
光された領域を右上がりのハッチングで示している。
【0035】さらに描画面32が移動し、全面露光領域
Ua02、Ua04、Ua06、Ua08、Ua10、Ua12およ
びUa14の境界がY軸に一致すると、第2列目の7個の
露光ユニット2002、2004、2006、2008、2
10、2012および2014による露光が開始される。図
3(b)に示すように、第2列目の露光ユニット2002
2004、2006、2008、2010、2012および2014
による露光は、第1列目の露光ユニット2001、2
03、2005、2007、2009、2011、2013および
2015による露光よりも常に距離Sだけ遅れて進行す
る。図3では、第2列目の露光ユニット2002、2
04、2006、2008、2010、2012および2014
よって露光された領域を右下がりのハッチングで示して
いる。
【0036】さらに描画面32が相対移動して、図3
(c)に示すように第1列目の全面露光領域Ua01、U
03、Ua05、Ua07、Ua09、Ua11、Ua13および
Ua15の境界が描画終了位置ELに達すると、第1列目
の露光ユニット2001、2003、2005、2007、20
09、2011、2013および2015による露光が停止させ
られる。厳密にいえば、描画終了位置ELに達した単位
露光領域U(m,n)に対応するマイクロミラーM
(m,n)から順に非露光位置に静止させられる。図3
(c)の状態からさらに描画面32が距離Sだけ進む
と、第2列目の全面露光領域Ua02、Ua04、Ua06
Ua08、Ua10、Ua12およびUa14の境界が描画終了
位置ELに達し、第2列目の露光ユニット2002、20
04、2006、20 08、2010、2012および2014によ
る露光が停止させられる。
【0037】以上のように、15個の露光ユニット20
01〜2015は、X軸に平行な帯状領域をそれぞれ露光
し、この帯状領域の幅はそれぞれ全面露光領域Ua01
Ua15の幅に実質的に一致する。隣り合う2つの帯状領
域の境界部分は微少量だけ重ね合わされている。なお、
同一ライン上に描かれるべき回路パターンを一致させる
ために、第1列目の露光ユニット2001、2003、20
05、2007、2009、2011、2013および2015に所
定ラインの回路パターンに応じた露光データが与えられ
ると、第2列目の露光ユニット2002、2004、2
06、2008、2010、2012および2014には描画面
32が距離Sを移動する時間だけ遅れたタイミングで同
一ラインの露光データが与えられる。
【0038】露光方式としては、描画テーブル16を走
査方向に沿って間欠的に移動させる動作と、描画テーブ
ル16の停止時に回路パターンを部分的に順次描画する
動作とを交互に繰り返すことにより、各描画領域を継ぎ
足して全体の回路パターンを得るステップ・アンド・リ
ピート(Step & Repeat)方式を採用してもよいし、描
画テーブル16を一定速度で移動させつつ同時に描画動
作を行う方式であってもよい。露光1回当たりの描画テ
ーブル16の移動量は全面露光領域Uaの一辺長さより
短く、これにより描画面32は多数回に渡って露光され
る、即ち多重露光されることになる。
【0039】なお、露光時間、即ち個々のマイクロミラ
ーM(m,n)が露光位置に留められる時間について
は、描画面32における一画素領域内での露光回数、被
描画体30(本実施形態では、フォトレジスト層)の感
度、光源装置22の光強度等に基づいて決められ、これ
により各一画素露光領域について所望の露光量が得られ
るように設定される。
【0040】図4は多重露光描画装置10の制御ブロッ
ク図である。同図に示すように、多重露光描画装置10
にはマイクロコンピュータから構成されるシステムコン
トロール回路34が設けられる。即ち、システムコント
ロール回路34は中央演算処理ユニット(CPU)、種
々のルーチンを実行するためのプログラムや定数等を格
納する読出し専用メモリ(ROM)、演算データ等を一
時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ(RA
M)、および入出力インターフェース(I/O)から成
り、多重露光描画装置10の作動全般を制御する。
【0041】描画テーブル16は、駆動モータ36によ
ってX軸方向に沿って駆動させられる。この駆動モータ
36は例えばステッピングモータとして構成され、その
駆動制御は駆動回路38から出力される駆動パルスに従
って行われる。描画テーブル16と駆動モータ36との
間には先に述べたようにボール螺子等を含む駆動機構が
介在させられるが、そのような駆動機構については図4
では破線矢印で象徴的に示されている。
【0042】駆動回路38は描画テーブル制御回路40
の制御下で動作させられ、この描画テーブル制御回路4
0は描画テーブル16に設けられた描画テーブル位置検
出センサ42に接続される。描画テーブル位置検出セン
サ42は描画テーブル16の移動経路に沿って設置され
たリニアスケール44からの光信号を検出して描画テー
ブル16のX軸方向に沿うその位置を検出するものであ
る。なお、図4では、リニアスケール44からの光信号
の検出が破線矢印で象徴的に示されている。
【0043】描画テーブル16の移動中、描画テーブル
位置検出センサ42はリニアスケール44から一連の光
信号を順次検出して一連の検出信号(パルス)として描
画テーブル制御回路40に対して出力する。描画テーブ
ル制御回路40では、そこに入力された一連の検出信号
が適宜処理され、その検出信号に基づいて一連の制御ク
ロックパルスが作成される。描画テーブル制御回路40
からは一連の制御クロックパルスが駆動回路38に対し
て出力され、駆動回路38ではその一連の制御クロック
パルスに従って駆動モータ36に対する駆動パルスが作
成される。要するに、リニアスケール44の精度に応じ
た正確さで描画テーブル16をX軸方向に沿って移動さ
せることができる。なお、このような描画テーブル16
の移動制御自体は周知のものである。
【0044】図4に示すように、描画テーブル制御回路
40はシステムコントロール回路34に接続され、これ
により描画テーブル制御回路40はシステムコントロー
ル回路34の制御下で行われる。一方、描画テーブル位
置検出センサ42から出力される一連の検出信号(パル
ス)は描画テーブル制御回路40を介してシステムコン
トロール回路34にも入力され、これによりシステムコ
ントロール回路34では描画テーブル16のX軸に沿う
移動位置を常に監視することができる。
【0045】システムコントロール回路34はLAN
(Local Area Network)を介してCADステーション或
いはCAMステーションに接続され、CADステーショ
ン或いはCAMステーションからはそこで作成処理され
た回路パターンのベクタデータがシステムコントロール
回路34に転送される。システムコントロール回路34
にはデータ格納手段としてハードディスク装置46が接
続され、CADステーション或いはCAMステーション
から回路パターンのベクタデータがシステムコントロー
ル回路34に転送されると、システムコントロール回路
34は回路パターンのベクタデータを一旦ハードディス
ク装置46に書き込んで格納する。また、システムコン
トロール回路34には外部入力装置としてキーボード4
8が接続され、このキーボード48を介して種々の指令
信号や種々のデータ等がシステムコントロール回路34
に入力される。
【0046】ラスタ変換回路50はシステムコントロー
ル回路34の制御下で動作させられる。描画作動に先立
って、ハードディスク装置46から回路パターンのベク
タデータが読み出されてラスタ変換回路50に出力さ
れ、このベクタデータはラスタ変換回路50によってラ
スタデータに変換され、このラスタデータはビットマッ
プメモリ52に書き込まれる。要するに、ビットマップ
メモリ52には回路パターンデータとして二値データ即
ちビットデータとして格納される。ラスタ変換回路50
でのデータ変換処理およびビットマップメモリ52での
データ書込みについてはキーボード48を介して入力さ
れる指令信号により行われる。
【0047】読出しアドレス制御回路58は各露光ユニ
ット2001〜2015に与えるべきビットデータをビット
マップメモリ52から露光作動毎に読み出し、DMD駆
動回路56に順次出力する。DMD駆動回路56は個々
の露光ユニット2001〜20 15のマイクロミラーを露光
位置または非露光位置に位置決めさせるためのビットデ
ータを生成し、そのビットデータに基づいて露光ユニッ
ト2001〜2015をそれぞれ独立して作動し、これによ
り各露光ユニット2001〜2015の個々のマイクロミラ
ーは選択的に露光作動を行うことになる。露光データは
露光ユニット2001〜2015による露光作動が繰り返さ
れる度毎に書き換えられる。
【0048】なお、図4では、個々のマイクロミラーの
露光作動が破線矢印で象徴的に図示されている。また、
図4では図の複雑化を避けるために露光ユニットは1つ
しか示されていないが、実際には15個(2001〜20
15)存在し、DMD駆動回路56によってそれぞれ駆動
されることは言うまでもない。
【0049】図4〜図6を参照して、変調素子保護機構
の構成および動作について説明する。変調素子保護機構
は円板状のシャッタ部材23を備え、このシャッタ部材
23は駆動モータ232により光束に略平行な回転軸L
R周りに回転自在である。シャッタ部材23は照明光を
透過可能な部材、例えば石英ガラスや透明な合成樹脂材
から形成され、ハッチングで示す遮光領域23Bには遮
光フィルタが貼付されている。これにより、ハッチング
されていない領域が光透過領域23Aとされる。
【0050】駆動モータ232はシャッタ駆動回路23
4により駆動制御される。シャッタ部材23の相対回転
位置はシャッタ位置検出センサ236により検出され
る。具体的には、シャッタ位置検出センサ236はシャ
ッタ部材23の外縁を挟むように互いに対向する発光素
子236Aおよび受光素子236Bを備え、発光素子2
36Aからの光がシャッタ部材23の2つの検出穴23
8Aまたは238Bを通って受光素子236Bにより受
光されると、シャッタ部材23の相対回転を停止させ
る。
【0051】図6は、露光ユニット2001による露光タ
イミングとシャッタ部材23の動作タイミングとを示す
タイミングチャートである。露光ユニット2001による
第1回目の露光時には、シャッタ部材23は光透過領域
23Aが光路を横切る透過位置(図2参照)に位置決め
される。このとき、シャッタ位置検出センサ236は検
出穴238Aを検出している。
【0052】露光ユニット2001による第1回目の露光
が終了すると、シャッタ部材23は時計回り方向に相対
回転させられ(期間t1)、シャッタ位置検出センサ2
36が検出穴238Aから180度離れた検出穴238
Bを検出すると、遮光位置であると判断されて停止させ
られる。この遮光位置ではシャッタ部材23の遮光領域
23Bが光路を横切っており(図5参照)、作動してい
ない露光ユニット20 01に照明光は入射されない。遮光
位置で停止された後一定時間t2が経過すると、シャッ
タ部材23は再び時計回り方向に相対回転させられ(期
間t3)、透過位置で停止させられる。シャッタ部材2
3が透過位置で停止した後に露光ユニット2001による
第2回目の露光が開始される。
【0053】このように、露光ユニット2001の露光停
止期間t4には照明光が入射しないので、DMDデバイ
ス27の損傷が軽減される。なお、シャッタ部材23の
回転動作と遮光位置での静止とに要する期間(t1+t
2+t3)は露光停止期間t4を超えないものとする。
【0054】このように、第1実施形態の多重露光描画
装置10においては、露光ユニット2001〜2015の停
止期間中には照明光を遮断するので、DMD素子27に
対する照明光の照射が必要最小限に抑えられ、照明光の
長時間照射に起因する熱疲労、紫外光成分による早期劣
化が防止できる。
【0055】なお、第1実施形態では変調素子としてD
MD素子を用いているが、LCDアレイを用いてもよ
い。また、シャッタ部材23を光ファイバケーブル24
と露光ユニット2001との間に設けているが、特に設け
る位置は限定されず、光源22からDMD素子27に至
るまでの光路上にあればよい。従って、例えば個々の露
光ユニット2001〜2015内にそれぞれ設ける場合、凸
レンズ26Aとコリメートレンズ26Bとの間、コリメ
ートレンズ26BとDMD素子27との間に設けてもよ
いし、あるいは光源22と光ファイバケーブル24との
間に単一のシャッタ部材23を設けてもよい。
【0056】また、第1実施形態では遮光フィルタ(2
3B)はシャッタ部材23の略180度に渡って貼付さ
れているが、シャッタ部材23が遮光位置に位置決めさ
れたときに照明光を遮断できる面積を有していれば十分
である。
【0057】図7は多重露光描画装置の第2実施形態を
示す図である。第2実施形態はシャッタ部材の構成以外
は第1実施形態と同様の構成を有しており、ここでは説
明を省略する。また第1実施形態と共通する構成につい
ては同符号を付し、説明を省略する。
【0058】第2実施形態のシャッタ部材323は、遮
光性材料、例えば金属材や不透明の合成樹脂材から形成
される円板部材であり、その一部に円形の円形穴323
Aが形成されている。この円形穴323Aはシャッタ部
材323が透過位置に位置決めされたときに照明光を透
過する透過領域に相当する。従って、円形穴323Aを
のぞく領域323Bは遮光領域に相当する。
【0059】図8は多重露光描画装置の第3実施形態を
示す図である。第3実施形態はシャッタ部材の構成以外
は第1実施形態と同様の構成を有しており、ここでは説
明を省略する。また第1実施形態と共通する構成につい
ては同符号を付し、説明を省略する。
【0060】第3実施形態のシャッタ部材423は、遮
光性材料、例えば金属材や不透明の合成樹脂材から形成
される板状部材であり、図示しないガイドレールに沿っ
て実線で示す透過位置と破線で示す遮光位置との間で進
退可能である。シャッタ部材423が透過位置に位置決
めされているときには照明光はそのまま露光ユニット
(2001〜2015)へ導かれる。一方、シャッタ部材4
23が遮光位置に位置決めされているときには照明光は
シャッタ部材423により遮断されて露光ユニット(2
01〜2015)へは導かれない。
【0061】このように、第2および第3実施形態にお
いても、露光ユニット2001〜20 15の停止期間中には
照明光を遮断するので、DMDデバイス27の早期破損
を防止できる。
【0062】図9および図10を参照して多重露光描画
装置の第4実施形態について説明する。図9は多重露光
描画装置のブロック図であり、図10は露光ユニット2
01による露光タイミングとLED光源装置322の動
作タイミングとを示すタイミングチャートである。
【0063】第4実施形態においては、光源装置が複数
のLED(Light Emitting Diode)を備えたLED光源
装置である点と、シャッタ部材およびこれを駆動するた
めの構成を設けていない点が第1実施形態と異なってい
るが、その他の構成については同様である。ここでは第
1実施形態と共通する構成については同符号を付し説明
を省略する。
【0064】LED光源装置322の複数のLEDは、
システムコントロール回路34により点灯および消灯が
制御される。多重露光描画装置の電源が投入された時点
では消灯させられており、露光ユニット2001によって
露光が行われるときにのみ全LEDが同時に点灯する。
【0065】図10を参照して詳述すると、LED光源
装置322は露光ユニット2001に同期して点灯(期間
t5)および消灯(期間t6)を交互に繰り返してお
り、点灯期間t5は露光ユニット2001の作動期間に実
質的に一致しており、消灯期間t6は露光ユニット20
01の露光停止期間t4に実質的に一致する。従って、露
光ユニット2001の露光停止期間t4には照明光が入射
しないので、DMDデバイス27の損傷が軽減される。
このように、第2実施形態ではLED光源装置322そ
のものが変調素子保護機能を備えている。
【0066】なお、LEDの数は1個であってもよく、
必要とされる露光量に応じてその数が適宜決定される。
LEDは被描画体30の分光感度に応じて、紫外光を発
するタイプ、可視光(赤色光、緑色光、青色光など)を
発するタイプのものが適宜選択される。
【0067】このように、第4実施形態においても第1
〜3実施形態と同様、露光ユニット2001〜2015の停
止期間中にはLED光源装置322から照明光が露光ユ
ニットへ供給されないので、DMD素子27に対する照
明光の照射が必要最小限に抑えられ、照明光の長時間照
射に起因する熱疲労、紫外光成分による早期劣化が防止
できる。
【0068】さらに、第4実施形態の利点としては、L
ED光源装置322は、第1〜3実施形態の超高圧水銀
ランプ、キセノンランプ、フラッシュランプおよびレー
ザ等を用いた光源装置22と比較すると、光出力が極め
て安定しており、また電気的制御が簡単であるという利
点を有する。また、LED光源装置322は各LEDの
ONが指令された時のみ、即ち露光ユニット2001〜2
15の作動時のみ照明光を出力するので、無駄な電力を
消費せず、長期にわたって安定して使用することができ
る。
【0069】また、複数のLEDを用いる場合には、そ
の内の1つが故障しても光量への影響は小さくなり、残
りのLEDの光量を増幅させればよいので、常に安定し
た光量を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
にあっては、露光ユニットの停止期間中には照明光を遮
断するので、DMDデバイスの早期破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多重露光描画装置の第1実施形態
を示す概略斜視図である。
【図2】本発明による多重露光描画装置で用いる露光ユ
ニットの機能を説明するための概略概念図である。
【図3】図1に示す多重露光描画装置の描画テーブル上
の被描画体の描画面および各露光ユニットによる露光領
域を説明するための平面図である。
【図4】図1に示す多重露光描画装置のブロック図であ
る。
【図5】多重露光装置の変調素子保護機構を示す斜視図
である。
【図6】露光ユニットとシャッタ部材との動作タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図7】本発明による多重露光描画装置の第2実施形態
を示す図であって、シャッタ部材の他の例を示す図であ
る。
【図8】本発明による多重露光描画装置の第3実施形態
を示す図であって、シャッタ部材のさらに別の例を示す
図である。
【図9】本発明による多重露光描画装置の第4実施形態
を示すブロック図である。
【図10】図9に示す露光ユニットとLED光源装置と
の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 多重露光描画装置 2001、…2015 露光ユニット 22 光源装置 23 シャッタ部材 27 DMD素子 30 被描画体 32 描画面 34 システムコントロール回路 322 LED光源装置 M(1,1)、…M(1024,1280) マイクロ
ミラー(変調素子)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された多数の変調
    素子を持つ露光ユニットを用いて所定のパターンを描画
    面上に多重露光により描画する多重露光描画装置であっ
    て、各変調素子に対して常時照明光を供給する光源と、
    前記光源と前記変調素子との間の光路上に設けられ前記
    露光ユニットの動作時に照明光を前記変調素子に導くと
    共に前記露光ユニットの動作停止時には前記変調素子を
    保護するために照明光を遮断する変調素子保護機構とを
    備えることを特徴とする多重露光描画装置。
  2. 【請求項2】 前記変調素子保護機構が前記照明光の光
    路を横切るように回転自在なシャッタ部材を備え、この
    シャッタ部材には前記露光ユニットの動作時に光路上に
    位置決めされる光透過領域と前記露光ユニットの動作停
    止時に光路上に位置決めされる遮光領域とが設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多重露光描画装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ部材が光透過性の良好な部
    材から形成され、その一部が遮光フィルタにより覆われ
    ることにより、前記遮光フィルタを除く領域が光透過領
    域に定められると共に、前記遮光フィルタに覆われる領
    域が遮光領域に定められることを特徴とする請求項2に
    記載の多重露光描画装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ部材が遮光性の良好な部材
    から形成され、その一部に円形穴が形成されることによ
    り、前記円形穴が光透過領域に定められると共に、前記
    円形穴を除く領域が遮光領域に定められることを特徴と
    する請求項2に記載の多重露光描画装置。
  5. 【請求項5】 前記変調素子保護機構が前記照明光の光
    路を横切るように進退するシャッタ部材を備え、このシ
    ャッタ部材は前記露光ユニットの動作時に光路上に位置
    決めされると共に前記露光ユニットの動作停止時には光
    路上から退避させられることを特徴とする請求項1に記
    載の多重露光描画装置。
  6. 【請求項6】 前記光源が超高圧水銀ランプ、キセノン
    ランプまたはフラッシュランプを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の多重露光描画装置。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配置された多数の変調
    素子を持つ露光ユニットを用いて所定のパターンを描画
    面上に多重露光により描画する多重露光描画装置であっ
    て、前記露光ユニットの動作時には点灯されて前記変調
    素子に照明光を供給すると共に前記露光ユニットの動作
    停止時には前記変調素子を保護するために消灯される光
    源を備えることを特徴とする多重露光描画装置。
  8. 【請求項8】 前記光源が、複数のLED(Light Emit
    ting Diode)素子を含むことを特徴とする請求項7に記
    載の多重露光描画装置。
  9. 【請求項9】 マトリックス状に配置された多数の変調
    素子を持つ露光ユニットを用いて所定のパターンを描画
    面上に多重露光により描画する多重露光描画装置に設け
    られる変調素子保護機構であって、前記変調素子と前記
    変調素子に対して常時照明光を供給する光源との間の光
    路上に設けられ、前記露光ユニットの動作時に照明光を
    前記変調素子に導くと共に前記露光ユニットの動作停止
    時には前記変調素子を保護するために照明光を遮断する
    ことを特徴とする多重露光描画装置の変調素子保護機
    構。
  10. 【請求項10】 マトリックス状に配置された多数の変
    調素子を持つ露光ユニットを用いて所定のパターンを描
    画面上に多重露光により描画する多重露光描画装置に設
    けられる変調素子保護機構であって、前記露光ユニット
    の動作時には光源を点灯すると共に、前記露光ユニット
    の動作停止時には前記変調素子を保護するために前記光
    源を消灯することを特徴とする多重露光描画装置の変調
    素子保護機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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