JP2003050189A - 圧痕形成機構及び硬さ試験機 - Google Patents

圧痕形成機構及び硬さ試験機

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JP2003050189A JP2001240929A JP2001240929A JP2003050189A JP 2003050189 A JP2003050189 A JP 2003050189A JP 2001240929 A JP2001240929 A JP 2001240929A JP 2001240929 A JP2001240929 A JP 2001240929A JP 2003050189 A JP2003050189 A JP 2003050189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規格通りの負荷速度で以って硬さ試験を正確
に行う技術を提供する。 【解決手段】 サーボモータ61は、試料Sの表面に圧
痕を形成させる押込力を圧子3に作用させる。板バネ7
は、サーボモータ61によって付与された力を圧子3に
伝達する。バネ変位量センサ64は、板バネ7の弾性変
位量すなわち圧子の押込力を検出する。微分器65は、
バネ変位量センサ64の検出結果の変化に基づいて圧子
3に作用する押込力の増加率すなわち負荷速度を算出す
る。荷重アーム作動制御部67は、微分器65によって
算出された負荷速度と、予め設定された目標負荷速度と
の比較に基づいて、当該負荷速度が目標負荷速度に追随
するようサーボモータ61をフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧子を試料表面に
押し込んで圧痕を形成させる事に基づいて当該試料の材
料特性を評価する試験機に用いられる圧痕形成機構、及
びこの圧痕形成機構を備えた硬さ試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】切削工具、鋳物、プラスチツク、ICウ
エハその他の固体試料の表面近傍における物性を評価す
るものとして押込式の硬さ試験機が用いられている。こ
の硬さ試験機は、試料の測定面に圧子を押し付け、当該
押込力が目標値に達した後、その目標値を所定時間保持
し、次いで圧子の侵入量すなわち押込深さや圧痕の表面
積等に基づいて当該試料の硬さを計測するものである。
なお、目標値を所定時間保持するのは、試料の弾性変形
に起因して押込深さが小さくなってしまい、見掛け上硬
度が極めて高くなってしまうと云う誤差を回避する為で
ある。
【0003】この様な押込式の硬さ試験機には、特開2
000−304670号公報に開示されてある様に、圧
子の押込力を予め定めた目標値に追随できるものも提供
されている。この硬さ試験機は、弾性部材である板バネ
を介して圧子に押込力を与えるサーボモータを具備して
おり、このサーボモータが駆動する過程で板バネのバネ
変位量から圧子の押込力を算出し、算出した押圧力に基
づいてサーボモータをフィードバック制御する事によ
り、その時点における押込力を所与の目標値に追随させ
るものであった。この硬さ試験機によれば、圧子の押込
力が目標値をオーバーシュートするのを回避できるの
で、規格通りの硬さ試験を行うことが実現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な硬さ試験機では、圧子の侵入過程において、圧子の
押込力の増加率すなわち負荷速度を所望の値に維持する
制御は実現できなかった。従って、試料毎に負荷速度の
変動の仕方が異なってしまう場合があり、複数の試料を
厳密に等しい条件下で試験するのは困難であった。ま
た、利便性の観点から、押込力が目標値に達するまでの
時間(以下、「負荷時間」という。)と、目標値を保持
する時間(以下、「保持時間」という。)との合計に当
たる試験荷重負荷時間を予め設定できる試験機にあって
は、試料によって負荷速度が異なるので、結果として試
料毎に保持時間が変わってしまうと云う弊害が生じてい
た。このため、素材の異なる試料について試験を行う毎
に予備試験を行って当該試料の負荷時間を調べ、試験荷
重負荷時間を設定し直す必要が生じていた。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑み成されたも
のであり、規格通りの負荷速度で以って硬さ試験を正確
に行う技術を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1記載の発明は、例えば図1〜図8に示すよう
に、圧子(3)によって試料(S)表面に圧痕を形成さ
せることに基づいて当該試料の材料特性を測定する試験
機に用いられる圧痕形成機構(10)であって、前記試
料表面に圧痕を形成させる押込力を圧子に作用させる為
の力を付与する力付与手段(例えば、サーボモータ61
等)と、前記力付与手段によって付与された力を前記圧
子に伝達する弾性部材(例えば、板バネ7等)と、前記
弾性部材の弾性変位量を検出する弾性変位量検出手段
(例えば、バネ変位量センサ64等)と、前記弾性変位
量検出手段の検出結果の変化に基づいて前記圧子に作用
する押込力の増加率を算出する増加率算出手段(例え
ば、微分器65等)と、前記増加率算出手段によって算
出された前記増加率と、予め設定された目標増加率との
比較に基づいて、前記増加率が前記目標増加率に追随す
るよう前記力付与手段をフィードバック制御する増加率
制御手段(例えば、荷重アーム作動制御部67等)と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】ここで、試料表面に圧子により圧痕を形成
させることに基づいて試料の材料特性を測定する試験機
とは、例えば、硬さを測定する硬さ試験機、圧痕形成中
の試料の電気抵抗を測定する試験機などであるがこれら
に限られず、圧痕形成機構を具備する試験機全てを含
む。力付与手段は、例えば、モータ駆動や、油圧や、空
圧によりピストンを駆動するもの等があるが、これらに
限られるものではなく、力を付与可能なものであればど
のようなものであってもよい。弾性部材とは、板バネや
コイルバネ等である。弾性変位量検出手段としては、リ
ニアスケール、コンデンサピック(電荷容量型変位セン
サ)、LVDT(作動変圧器)、或いは電気マイクロメ
ータ等を使用するが、これに限るものではなく、弾性部
材の弾性変形量を測定可能なものであればどのようなも
のであってもよい。
【0008】請求項1記載の発明によれば、弾性変位量
検出手段によって弾性部材の弾性変位量が検出され、増
加率算出手段によって弾性変位量検出手段の検出結果の
変化に基づいて圧子に作用する押込力の増加率(負荷速
度)が算出され、増加率制御手段によって、増加率算出
手段によって算出された増加率と予め設定された目標増
加率との比較に基づいて、増加率が目標増加率に追随す
るよう力付与手段が制御されるので、試料に作用する負
荷速度が試験の過程で常に目標値に維持される。従っ
て、規格通りの負荷速度で以って硬さ試験を正確に行う
ことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧
痕形成機構において、前記弾性変位量検出手段の検出結
果に基づいて前記圧子に作用している押込力を算出する
押込力算出手段(例えば、バネ変位量センサ64等)
と、前記押込力算出手段によって算出された押込力が、
予め設定された目標押込力未満の所定の臨界押込力に達
したか否かを判定する押込力判定手段(例えば、判定部
661等)と、前記押込力判定手段によって前記押込力
が前記臨界押込力に達したと判定された場合に、当該押
込力が前記目標押込力に収束するよう前記力付与手段を
制御する押込力制御手段(例えば、荷重アーム作動制御
部67等)と、を備え、前記増加率制御手段は、前記判
定手段によって前記押込力が前記臨界押込力に達してい
ないと判定された場合に、前記力付与手段のフィードバ
ック制御を行うことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果が得られるのは勿論のこと、圧子の押込
力が臨界押込力に達するまでは、増加率制御手段によっ
て圧子の負荷速度が一定となるよう力付与手段が制御さ
れ、圧子の押込力が臨界押込力に達した後は押込力制御
手段によって当該押込力が目標押込力に収束するよう力
付与手段が制御されるので、圧子の押込力が目標押込力
をオーバーシュートしてしまう事を確実に回避できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の圧
痕形成機構において、前記圧子の前記試料への侵入量を
検出する侵入量検出手段(例えば、アーム位置センサ8
等)と、前記侵入量検出手段によって検出された前記侵
入量が、予め設定された制限侵入量に未満の所定の臨界
侵入量に達したか否かを判定する侵入量判定手段(例え
ば、荷重アーム作動制御部67等)と、前記侵入量判定
手段によって前記侵入量が、前記臨界侵入量に達したと
判定された場合に、当該侵入量が前記制限侵入量に収束
するよう前記力付与手段を制御する侵入量制御手段(例
えば、荷重アーム作動制御部67等)と、を備え、前記
増加率制御手段は、前記侵入量判定手段によって前記侵
入量が前記臨界侵入量に達していないと判定された場合
に、前記力付与手段のフィードバック制御を行うことを
特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果が得られるのは勿論のこと、圧子の押込
力が臨界押込力に達するまでは、増加率制御手段によっ
て圧子の負荷速度が一定となるよう力付与手段が制御さ
れ、圧子の押込力が臨界押込力に達した後は侵入量判定
手段によって圧子の侵入量が制限侵入量に収束するよう
力付与手段が制御されるので、圧子の侵入量が目標侵入
量をオーバーシュートしてしまう事を確実に回避でき
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の圧痕形成機構において、前記増加率算出手
段は、任意の時点における前記弾性変位量検出手段の検
出結果と、前記時点から所定のサンプリング周期が経過
した後における前記弾性変位量検出手段の検出結果と、
の差分に基づいて前記増加率を算出することを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3の何れかに記載の発明の効果が得られるのは勿論のこ
と、増加率算出手段によって、任意の時点における弾性
変位量検出手段の検出結果と、当該時点から所定のサン
プリング周期が経過した後における弾性変位量検出手段
の検出結果と、の差分に基づいて増加率が算出されるの
で、増加率を迅速に算出することができる。このような
増加率算出手段はソフトウエアによって実現できる。
【0015】請求項5記載の発明の硬さ試験機(1)
は、請求項1〜4の何れかに記載の圧痕形成機構(1
0)と、前記圧痕形成機構によって前記試料に形成され
た圧痕の形態に関する所定の測定結果に基づいて当該試
料の硬さを算出する硬さ算出手段(例えば、硬さ算出部
9)と、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4の何れかに記載の圧痕形成機構を具備するので、規格
通りの負荷速度で以って硬さ試験を正確に行える硬さ試
験機の提供が可能となる。ここで、硬さ算出手段は、例
えば、圧痕の深さに基づいて当該試料の硬さを算出する
ものであってもよいし、平面視における圧痕の対角線長
さに基づいて当該試料の硬さを算出するものであっても
よい。また、硬さ試験機は、例えば、ロックウェル硬さ
試験機、ビッカース硬さ試験機、ブリネル硬さ試験機、
或いはマルテンス硬さ試験機等である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1から図8を参照して本
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態による硬さ試験機の要部構成を示す図である。図1に
示す様に、硬さ試験機1は、試験機本体2と、この試験
機本体2に回動自在に支持され、自由端部に圧子3が取
付けられた荷重アーム4と、圧子3の下方の試験機本体
2に設けられ、試料Sを載置する試料台5と、荷重アー
ム4の下方に設けられ、荷重アーム4の自由端側を回動
させ、試料表面に圧痕を形成させる為の押圧力を作用さ
せる力を付与する荷重アーム作動部6と、荷重アーム作
動部6が作動した際に発生した力を荷重アーム4に伝達
する板バネ7などにより構成された圧痕形成機構部10
を備えると共に、圧子3によって形成された圧痕の深さ
を測定するアーム位置センサ8と、このアーム位置セン
サ8による測定に基づいて試料Sの硬さを算出する硬さ
算出部9(図3参照)を備えている。
【0018】また、硬さ試験機1は、目標押込力や負荷
速度などの試験条件を入力する為の入力装置(図示せ
ず)と、後述する試験条件入力画面(図7参照)や硬さ
算出部9によって算出された硬さを表示出力する出力装
置11(図3参照)と、を有している。なお、これら入
力装置及び出力装置は、硬さ試験機1に着脱自在に外付
けされたものであってもよい。
【0019】試験機本体2は、その内部に荷重アーム作
動部6と、荷重アーム作動部6の駆動源となる電装部2
1などを備えている。荷重アーム4は、試験機本体2に
十字バネ41或いは転がり軸受などにより回動自在に支
持されると共に、自由端部には圧子3が着脱自在に取付
けられている。また、この荷重アーム4は板バネ7と一
体化されている。板バネ7と荷重アーム4との間には、
長手方向に沿って溝部7aが設けられ、圧子3側の溝部
7aの先端部は開口している。
【0020】試料台5は、その下面に角ネジ51が設け
られ、この角ネジ51によって試験機本体2に上下動可
能に取付けられている。更に、試料Sと圧子3が接触し
た際に自動的に試料台5を停止するオートブレーキ機構
52も備えている。荷重アーム作動部6は、電気的作動
手段としてのサーボモータ61と、ボールネジ62と、
ボールネジ62の先端部に取付けられ、板バネ7に固定
される固定治具63と、を備えている。従って、サーボ
モータ61が駆動してボールネジ62が上下動する事に
より、板バネ7と一体化された荷重アーム4が回動する
ようになっている。固定治具63は、荷重アーム4と荷
重アーム作動部6を繋ぐもので、荷重アーム4の回動運
動と板バネ7の弾性変形による板バネ7の軸と荷重アー
ム作動部6の軸のミスアライメントを吸収する機能を有
し、例えば、薄い板、ピアノ線などの線材、或いはナイ
フエッジと十字バネの組合せ、ユニバーサルジョイント
などを単独或いは併用して構成されている。
【0021】この荷重アーム4の作動制御は、図2に示
すように、荷重アーム4及び板バネ7に取付けられてこ
れらの開き量すなわち板バネ7のバネ変形量を検出する
バネ変位量センサ64と、このバネ変位量センサ64の
検出結果を時間微分する微分器65と、バネ変位量セン
サ64の検出結果または微分器65の微分結果を選択的
に採用して出力する切換部66と、この切換部66から
の出力に基づいてサーボモータ61のフィードバック制
御を行う荷重アーム作動制御部67と、により行われ
る。
【0022】バネ変位量センサ64は、例えばガラスス
ケールを光学的に読み取る変位センサユニット(リニア
スケール)から成り、ボールネジ62の下方への作動に
よって、板バネ7と荷重アーム4の間における溝部7a
の開き量からバネ変位量を検出し、検出したバネ変位量
をA/D変換して切換部66へ出力する。ここで、バネ
変位量は、圧子3の押圧力或いは試料Sに加わる試験荷
重と等価である。
【0023】微分器65は、ソフトウエアによって実現
されるもので、現時点においてバネ変位量センサ64に
よって検出されたバネ変位量と、現時点から所定のサン
プリング周期前においてバネ変位量センサ64によって
検出されたバネ変位量とを差分することによりバネ変位
量の時間微分を近似的に算出する。すなわち、微分器6
5では、バネ変位量センサ64の検出結果を所定のサン
プリング周期で離散的に取得して得られる時系列データ
を差分することとしている。尚、微分器65は、微分回
路等によるアナログハードウエア、或いは上記デジタル
シーケンスをハードウエアによって実現することもでき
る。
【0024】切換部66は、バネ変位量センサ64によ
って検出された押込力が、予め設定された目標押込力未
満の所定の臨界押込力に達したか否かを判定する判定部
661を備え、判定部661によって押込力が臨界押込
力に達していないと判定された場合には、微分器65の
微分結果を荷重アーム作動制御部67に出力する一方、
判定部661によって押込力が臨界押込力に達したと判
定された場合には、バネ変位量センサ64の検出結果を
荷重アーム作動制御部67に出力する。なお、判定部6
61は、ソフトウエアによる比較判定命令によって実現
することもできるし、コンパレータ等のようなハードウ
エアによって実現することもできる。
【0025】荷重アーム作動制御部67は、第1のサー
ボゲイン演算回路671、荷重制御回路672、第2の
サーボゲイン演算回路673、荷重アーム位置制御回路
674、D/A変換器675、サーボモータ駆動回路6
76、などにより構成されている。
【0026】第1のサーボゲイン演算回路671は、切
換部66から出力されたバネ変位量若しくは負荷速度、
及び、アーム位置センサ8によって検出されたアーム位
置信号とに基づいて、荷重の変化量と圧子3の侵入量の
変化からバネ定数を算出して初期サーボゲイン(Gf)
を決定する。また、第1のサーボゲイン演算回路671
は、所定回数のフィードバックステップの間にエラーの
変化がない場合にはサーボゲインGfを増加させ、ま
た、サーボゲインGfが所定以上となったら元に戻す制
御を行う。第1のサーボゲイン演算回路671によって
決定されたサーボゲインGfは、荷重制御回路672に
出力される。尚、第1のサーボゲイン演算回路671
は、演算結果を記憶するメモリ(図示せず)を備えてい
る。
【0027】荷重制御回路672は、切換部66からの
出力と、予め設定された目標荷重とを比較し、これらの
差分に当たる荷重制御信号に、第1のサーボゲイン演算
回路671によって算出されたサーボゲインGfを乗じ
てD/A変換器675に出力する。
【0028】第2のサーボゲイン演算回路673は、切
換部66から出力されたバネ変位量若しくは負荷速度、
及びアーム位置センサ8によって検出されたアーム位置
信号とに基づいて、荷重の変化量と圧子3の侵入量の変
化からバネ定数を算出して初期サーボゲイン(Gp)を
決定する。
【0029】荷重アーム位置制御回路674は、アーム
位置センサ8によって検出されたアーム位置信号と、予
め設定された目標位置データとを比較し、これらの差分
に当たる位置制御信号に、サーボゲインGpを乗じてD
/A変換器675に出力する。
【0030】サーボモータ駆動回路676は、D/A変
換器675によってD/A変換された荷重制御信号およ
び位置制御信号を入力とし、微分要素と積分要素を加味
して電流増幅器676aで増幅した後、サーボモータ6
1に出力する。
【0031】アーム位置センサ8は、バネ変位量センサ
64と同様に、例えば、ガラススケールを光学的に読み
取る変位センサユニット(リニアスケール)から成り、
荷重アーム4の上下方向の移動量を測定する。ここで、
荷重アーム4の上下方向の移動量は、圧子3の試料Sへ
の侵入量と等価である。
【0032】硬さ算出部9は、図3に示すように、増幅
器91、A/D変換器92、演算回路93、出力回路9
4などを具備している。
【0033】増幅器91は、アーム位置センサ8により
検出されたアーム位置変位信号を増幅し、A/D変換器
92に出力する。A/D変換器92は、増幅されたアー
ム位置変位信号をA/D変換して演算回路93に出力す
る。演算回路93は、A/D変換されたアーム位置変位
信号を内蔵された演算プログラムに従って演算して硬さ
を算出して出力回路94に出力する。出力回路94は、
演算回路93によって算出された硬さデータを所定の出
力形式のデータに加工して硬さ試験機1に接続された出
力装置11に出力する。ここで、出力装置11は、例え
ば、硬さデータをモニタする表示装置、或いは硬さデー
タを紙に印字して出力する印刷装置などである。
【0034】そして、サーボモータ駆動回路676によ
って制御されるサーボモータ61の駆動により、ボール
ネジ62が回転し、下方に作動する。その際、ボールネ
ジ62に取付けられた板バネ7と、これと一体化された
荷重アーム4が下方に軸回転し、荷重アーム4の自由端
に取付けられた圧子3が試料Sと接触する。このとき、
板バネ7と荷重アーム4の間における溝部7aの開き量
がバネ変位量信号としてバネ変位量センサ64によって
検出され、検出されたバネ変位量信号が増幅されて、サ
ーボゲイン演算回路651に出力される。
【0035】次に、硬さ試験機1の動作について図4及
び図5に示すフローチャートに従って説明する。先ず、
図4を参照して、負荷速度一定制御(負荷速度フィード
バック制御)における動作について説明する。前提とし
て、電源が投入されると図示せぬ表示装置には、図7に
示す様な試験条件入力画面70が表示される。図7にお
いて、符号71は圧子の目標試験力(目標押込力)[N]
を入力する為の入力枠である。符号72は圧子の侵入量
を予め制限するか否かを選択する為のチェックボックス
である。符号73は圧子の侵入量を制限する場合にその
制限値[μm]を入力する為の入力枠である。
【0036】符号74は試験の条件を負荷速度で指定す
るか或いは負荷時間で指定するかを選択する為のチェッ
クボックスである。符号75は試験の条件を負荷速度で
指定する場合にその負荷速度[N/sec]を入力する
為の入力枠である。符号76は試験の条件を負荷時間で
指定する場合にその負荷時間[sec]を入力する為の入
力枠である。なお、ここで負荷時間を入力した場合に
は、当該負荷時間で以って入力枠71に入力された目標
試験力を割算する事により負荷速度が算出され、算出さ
れた負荷速度が入力枠75に自動的に表示される。符号
77は圧子の試験力が目標試験力に達した場合に、当該
負荷を保持する時間[sec]を入力する為の入力枠であ
る。
【0037】ここで、ユーザは、入力装置(図示省略)
を用いて入力枠71に目標試験力を入力する。これによ
り、当該目標試験力がパラメータ「targetF」に代入さ
れて硬さ試験機1に内蔵されたメモリ(図示省略)に設
定される。次いで、ユーザは入力枠76に負荷時間を入
力するか或いは入力枠に負荷速度を入力する。これによ
り、目標負荷速度がパラメータ「targetVF」に代入され
て図示しないメモリに設定される。
【0038】以上のような前提のもと、ステップS1に
おいて、荷重アーム作動制御部67は、各変数の初期化
を行う。すなわち、荷重アーム作動制御部67は、サー
ボゲイン(Gain;Gf)、アーム位置(DIFP)、荷重す
なわち圧子3の押込力(DIFF)等のそれぞれの値を初期
化する。より具体的には、サーボゲイン(Gf)の初期
値は1であり、アーム位置、および過重の初期値はそれ
ぞれ0である。
【0039】規格試験(ロックウエル、ビッカース、ブ
リネルの各スケール)の試験を行う場合は、前述の任意
試験力発生のための設定方法では不便である。そこで、
試験スケールを選択することで、発生する試験力を設定
し、負荷速度の設定により、負荷時間が決定される。或
いは、負荷時間を設定し、負荷速度が決定されるような
設定インターフェースを提供する。
【0040】次いで、ステップS2では、バネ変位量セ
ンサ64の検出結果である押込力すなわち荷重が判定部
661に入力される。この時点においては、荷重は0に
初期化されているので、判定部661は、当該荷重が未
だ臨界押込力に達していないと判定する。従って、微分
器65の演算結果が切換部66によって選択され、荷重
アーム作動制御部67に入力される。
【0041】なお、臨界押込力の値は目標試験力(targ
etF)未満であれば特に限定されないが、この値が大き
すぎると目標試験力をオーバーシュートしてしまう畏れ
がある。一方、この値が小さすぎると負荷速度一定制御
の領域が少なくなってしまう。そこで、この値はサーボ
モータ61の能力や試料の素材等を考慮して最適な値を
予め定める事が望ましい。また、臨界押込力は、前述し
た各種のパラメータにより自動計算されるようにしても
よい。または、ユーザによる任意設定により決定される
こととしてもよい。本実施の形態においては、臨界押込
力を目標試験力の90パーセント(targetF×0.9)
としている。
【0042】ここで、微分器65が行う演算について図
6を参照して具体的に説明する。図6の各ステップにお
いて、テンポラリパラメータ「TempF」には、現時点か
ら起算して前一周期の時点において検出されたバネ変位
量(押込力)が格納されている。パラメータ「力センサ
値」には、現時点において検出されたバネ変位量値(押
込力)が格納されている。パラメータ「負荷速度」に
は、現時点におけるバネ変位量の時間微分(差分)値が
格納される。当該パラメータが、後のフィードバック制
御のルーチンにおいて使用される。
【0043】具体的には、ステップS61では、微分器
65は、一周期前において検出されたバネ変位量から現
時点において検出されたバネ変位量を減算し、減算結果
を「負荷速度」に代入する。次いで、ステップS62で
は、現時点において検出されたバネ変位量を、一周期後
すなわち次回のルーチンの際に一周期前のバネ変位量値
として使用する為に「TempF」に格納しておく。このよ
うなステップS61及びステップS62の処理が、図4
のステップS2の処理が行われる毎に実行される。
【0044】再び図4を参照して説明すると、ステップ
S3では、荷重制御回路672は、現在の負荷速度値と
目標負荷速度(targetVF)との差にサーボゲイン(G
f)を乗じて得る制御信号をD/A変換器675に出力
する。これにより、サーボモータ駆動回路676によっ
てサーボモータ61が駆動され、圧子3が試料Sに侵入
する。
【0045】次いで、ステップS4では、判定部661
によって、現在の荷重が臨界押込力に達したか否かが判
定される。そして、判定部661により現在の荷重がま
だ臨界押込力に達していないと判定された場合には(ス
テップS4;NO)、再びステップS1に戻る。一方、
現在の荷重が臨界押込力に達したと判定された場合には
(ステップS4;YES)、ステップS5に移行し、後
述する目標力発生制御が行われる。
【0046】以上説明した負荷速度一定制御によれば、
図8(a)に示す様に、目標荷重の90パーセント(臨
界押圧力)に達するまでは、試料に加わる荷重の負荷速
度が一定に保たれる。
【0047】次に、図5を参照して目標力発生制御(力
フィードバック制御)について説明する。先ず、ステッ
プS6では、荷重アーム作動制御部67において各変数
の初期化が行われる。すなわち、サーボゲイン(Gain;
Gf)の値が1に初期化され、エラー(Err)の値が0
に初期化される。
【0048】次いで、ステップS7では、荷重アーム作
動制御部67は、現状態におけるバネ変位量センサ64
及びアーム位置センサ8の検出結果を、内蔵メモリ(図
示省略)に記憶する。これは、次回のルーチンの荷重制
御に使用するためである。
【0049】次いで、ステップS8では、荷重アーム作
動制御部67は、現状態におけるアーム位置センサ8の
検出結果をパラメータ「DIFP」に代入すると共に、
現状態におけるバネ変位量センサ64の検出結果をパラ
メータ「DIFF」に代入する。次いで、目標力発生制
御(力フィードバック制御)におけるサーボゲイン(Ga
in)を、Gain=A×「試料、試験機の特性を含むシステ
ムのバネ定数」により計算する。なお、Aは任意の定数
である。ここで、本試験機においては荷重値とアーム位
置とが得られるので、前述した「試料、試験機の特性を
含むシステムのバネ定数」は、単位時間当たりの荷重の
変化を単位時間当たりのアーム位置の変化で割算するこ
とにより得られる。具体的には、荷重アーム作動制御部
67は、次の式(1)により、目標力発生制御(力フィ
ードバック制御)におけるサーボゲイン(Gain)を決定
する。 Gain=A×(DIFF−荷重値)/(DIFP−アーム位置)・・・(1) ここで、Aは任意の定数である。
【0050】次いで、ステップS9では、荷重アーム作
動制御部67によってエラー(Err)すなわち実荷重値
と目標荷重値との差が次の式(2)によって算出され
る。 Err=Gain×荷重値−TargetF・・・(2)
【0051】次いで、ステップS10では、荷重アーム
作動制御部67は、エラーが残ったままか否かを判定す
る。即ち、荷重アーム作動制御部67は、前回のフィー
ドバックルーチンで求めた比較用エラー(Err1)と今回
のエラー(Err)との差分が「0」か否かを判定する。
ここで、エラーが残っているか否かの判定は、所定回数
(例えば5回)のフィードバックルーチンでエラーの差
分が連続して「0」となった場合に、エラーが残ってい
ると判別してもよい。また、サーボゲインは段階的(例
えば、0.2毎)に上げる様にしてもよい。そして、荷
重アーム作動制御部67は、当該差分が「0」であると
判定した場合には(ステップS10;NO)、ステップ
S12に移行する。一方、荷重アーム作動制御部67
は、当該差分が、「0」でないと判定した場合には、
(ステップS10;YES)、ステップS11に移行す
る。ステップS11では、荷重アーム作動制御部67
は、サーボゲインを所定値上げる処理を行った後、ステ
ップS12に移行する。
【0052】次いで、ステップS12では、荷重アーム
作動制御部67は、サーボゲインが許容上限値を上回っ
たか否かを判定する。荷重アーム作動制御部67は、サ
ーボゲインが許容上限値を上回っていないと判定した場
合には(ステップS12;NO)、ステップS14に移
行する。一方、荷重アーム作動制御部67は、サーボゲ
インが許容上限値を上回ったと判定した場合には(ステ
ップS12;YES)、ステップS13に移行して、サ
ーボゲインを所定値下げる処理を行った後、ステップS
14に移行する。
【0053】次いで、ステップS14では、荷重アーム
作動制御部67は、試験力を保持中か否かを判定する。
荷重アーム作動制御部67は、試験力を保持中と判定し
た場合には(ステップS14;YES)、ステップS1
7に移行する。一方、荷重アーム作動制御部67は、試
験力保持中でないと判定した場合には(ステップS1
4;NO)、ステップS15に移行する。
【0054】ステップS15では、荷重アーム作動制御
部67は、現状態における圧子3の押込力が目標の試験
力になったか否かを判定する。荷重アーム作動制御部6
7は、押込力が目標の試験力となっていないと判定した
場合には(ステップS15;NO)、ステップS7に戻
って再び処理を繰り返す。一方、荷重アーム作動制御部
67は、押込力が目標の試験力となったと判定した場合
には(ステップS15;YES)、当該試験力を保持す
るべく、ステップS16に移行してタイマーをスタート
した後、ステップS7に戻ってステップS7以降の処理
を続行する。
【0055】一方、ステップS14の判定の結果、ステ
ップS17に移行した場合、荷重アーム作動制御部67
は、タイマーが保持時間となったか否かを判定する。な
お、このタイマーには、試験条件入力画面70の入力枠
に入力された保持時間[sec]が設定されている。そ
して、荷重アーム作動制御部67は、タイマーが保持時
間となっていないと判定した場合には(ステップS1
7;NO)、ステップS7に戻って処理を続行する。一
方、荷重アーム作動制御部67は、タイマーが保持時間
となったと判定した場合には(ステップS17;YE
S)、目標力発生制御を終了する。
【0056】以上説明した目標力発生制御(力フードバ
ック制御)によれば、図8(a)に示す様に、目標荷重
の90パーセントの荷重がオーバーシュートすることな
く目標荷重に収束し、目標化重が予め規定された保持時
間の間保持される。
【0057】なお、負荷速度一定制御(負荷速度フィー
ドバック制御)の後には、目標力発生制御(力フードバ
ック制御)に代えて位置フィードバック制御を行うこと
としてもよい。負荷速度一定制御(速度フィードバック
制御)から位置フィードバック制御へ切りかえる条件と
しては、図4のステップS4に代えて、アーム位置セン
サ8の検出結果すなわち圧子の侵入量が、LIM_DEPTHの
90パーセント(LIM_DEPTH×0.9)に達したか否か
を判定する処理を行うとよい。ここで、変数LIM_DEPTH
は図7に示す試験条件入力画面70における入力枠73
に入力された制限侵入量[μm]を表すパラメータであ
る。また、図5のステップS9において、式(2)に代
えて次の式(3)を計算する。 Err=Gain×アーム位置−LIM_DEPTH・・・(3) また、図5のステップS15の処理に代えて、アーム位
置センサ8の検出結果すなわち現状態における圧子3の
侵入量が制限侵入量(LIM_DEPTH)に達したか否かを判
定することとする。以上のようにして、目標力発生制御
(力フードバック制御)に代えて位置フィードバック制
御を行う場合には、図8(b)に示す様に、制限侵入量
の90パーセントの位置まで試料Sに侵入した圧子3が
制限侵入量をオーバーシュートすることなく当該制限侵
入量に収束し、目標荷重が予め規定された保持時間の間
保持される。
【0058】そして、目標力発生制御(力フィードバッ
ク制御)或いは位置フィードバック制御が終了した後、
圧痕の押込み深さすなわち圧子3の侵入量がアーム位置
信号としてアーム位置センサ8によって計測され、この
アーム位置信号は、増幅器91によって増幅され、A/
D変換器92によってA/D変換され、演算回路93に
出力される。
【0059】次いで、演算回路93は、内臓された演算
プログラムに基づく演算によって、A/D変換されたア
ーム位置信号から試料Sの硬さを算出する。算出された
硬さデータは、出力回路94を介して出力装置11にモ
ニタされる。
【0060】以上説明した硬さ試験機1によれば次の様
な効果が得られる。 (1)バネ変位量センサ64によって板バネ7の弾性変
位量すなわち溝部7aの開き量が検出され、微分器65
によってバネ変位量センサ64の検出結果が差分される
ことにより現状態での負荷速度が算出され、荷重アーム
作動制御部67によって、微分器65の算出結果と予め
設定された目標負荷速度との比較に基づいて、負荷速度
が目標負荷速度に追随するようサーボモータ61がフィ
ードバック制御されるので、試料Sに作用する負荷速度
が試験の過程で常に目標負荷速度に維持される。従っ
て、規格通りの負荷速度で以って硬さ試験を正確に行え
る。
【0061】(2)荷重アーム作動制御部67によっ
て、圧子3の押込力が臨界押込力に達するまでは、負荷
速度が一定となるようサーボモータ61が速度フィード
バック制御され、一方、圧子3の押込力が臨界押込力に
達した後は当該押込力が目標押込力に収束するよう力フ
ィードバック制御されるので、規格通りの負荷速度で以
って硬さ試験を正確に行えるのは勿論の事、圧子3の押
込力が目標押込力をオーバーシュートしてしまう事を確
実に回避できる。
【0062】(3)荷重アーム作動制御部67によっ
て、圧子3の押込力が臨界押込力に達するまでは、負荷
速度が一定となるようサーボモータ61が速度フィード
バック制御され、一方、圧子3の押込力が臨界押込力に
達した後は圧子3の侵入量が制限侵入量に収束するよう
位置フィードバック制御されるので、規格通りの負荷速
度で以って硬さ試験を正確に行えるのは勿論の事、圧子
の侵入量が目標侵入量をオーバーシュートしてしまう事
を確実に回避できる。
【0063】(4)微分器65は、任意の時点における
バネ変位量センサ64の検出結果と、当該時点から所定
のサンプリング周期が経過した後におけるバネ変位量セ
ンサ64の検出結果と、の差分に基づいて負荷速度を近
似的に算出するので、当該負荷速度の算出が迅速に行わ
れることとなって、速度フィードバック制御に遅れを生
じることがない。これにより、荷重アーム作動制御部6
7の制御性が向上すると共に、試験条件の信頼性も向上
する。
【0064】なお、上記実施の形態では、バネ変位量セ
ンサ64、アーム位置センサ8として、共にリニアスケ
ールを採用したが、これに限られるものではなく、例え
ばコンデンサピック(電荷容量型変位センサ)、LVD
T(作動変圧器)、電気マイクロメータ等を使用しても
よい。また、板バネ7に代えて、コイルバネ、組み立て
板バネ、一体バネ、ゴム等を用いることとしてもよい。
更に、試料Sに比較的大きな荷重を与える場合には、板
バネ7を両端支持梁としてもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、試料に作用する負荷速
度が試験の過程で常に目標値に維持されるので、規格通
りの負荷速度で以って硬さ試験を正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された硬さ試験機の主要部構成を
示す側面図である。
【図2】図1に示す硬さ試験機の内部ブロック図であ
る。
【図3】図1に示す硬さ試験機に具備された硬さ算出部
の主要部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す硬さ試験機による速度フィードバッ
ク制御を説明する為のフローチャートである。
【図5】図1に示す硬さ試験機による力フィードバック
制御を説明する為のフローチャートである。
【図6】図1に示す硬さ試験機に具備された微分器の動
作を説明する為のフローチャートである。
【図7】図1に示す硬さ試験機に接続された表示装置に
表示される試験条件入力画面を示す図である。
【図8】(a)は硬さ試験機による速度フィードバック
制御及び力フィードバック制御を説明する為の図であ
り、(b)は、硬さ試験機による速度フィードバック制
御及び位置フィードバック制御を説明する為の図であ
る。
【符号の説明】
1 硬さ試験機 3 圧子 7 板バネ(弾性部材) 8 アーム位置センサ(侵入量検出手段) 9 硬さ算出部(硬さ算出手段) 10 圧痕形成機構 61 サーボモータ(力付与手段) 64 バネ変位量センサ(弾性変位量検出手段、
押込力算出手段) 65 微分器(増加率算出手段) 67 荷重アーム作動制御部(増加率制御手段、
押込力判定位手段) 661 判定部(押込力判定手段) S 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 充 神奈川県座間市広野台二丁目7番1号 株 式会社アカシ相模工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧子によって試料表面に圧痕を形成させる
    ことに基づいて当該試料の材料特性を測定する試験機に
    用いられる圧痕形成機構であって、 前記試料表面に圧痕を形成させる押込力を圧子に作用さ
    せる為の力を付与する力付与手段と、 前記力付与手段によって付与された力を前記圧子に伝達
    する弾性部材と、 前記弾性部材の弾性変位量を検出する弾性変位量検出手
    段と、 前記弾性変位量検出手段の検出結果の変化に基づいて前
    記圧子に作用する押込力の増加率を算出する増加率算出
    手段と、 前記増加率算出手段によって算出された前記増加率と、
    予め設定された目標増加率との比較に基づいて、前記増
    加率が前記目標増加率に追随するよう前記力付与手段を
    フィードバック制御する増加率制御手段と、 を備えたことを特徴とする圧痕形成機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧痕形成機構において、 前記弾性変位量検出手段の検出結果に基づいて前記圧子
    に作用している押込力を算出する押込力算出手段と、 前記押込力算出手段によって算出された押込力が、予め
    設定された目標押込力未満の所定の臨界押込力に達した
    か否かを判定する押込力判定手段と、 前記押込力判定手段によって前記押込力が前記臨界押込
    力に達したと判定された場合に、当該押込力が前記目標
    押込力に収束するよう前記力付与手段を制御する押込力
    制御手段と、を備え、 前記増加率制御手段は、前記押込力判定手段によって前
    記押込力が前記臨界押込力に達していないと判定された
    場合に、前記力付与手段のフィードバック制御を行うこ
    とを特徴とする圧痕形成機構。
  3. 【請求項3】請求項1記載の圧痕形成機構において、 前記圧子の前記試料への侵入量を検出する侵入量検出手
    段と、 前記侵入量検出手段によって検出された前記侵入量が、
    予め設定された制限侵入量未満の所定の臨界侵入量に達
    したか否かを判定する侵入量判定手段と、 前記侵入量判定手段によって前記侵入量が、前記臨界侵
    入量に達したと判定された場合に、当該侵入量が前記制
    限侵入量に収束するよう前記力付与手段を制御する侵入
    量制御手段と、を備え、 前記増加率制御手段は、前記侵入量判定手段によって前
    記侵入量が前記臨界侵入量に達していないと判定された
    場合に、前記力付与手段のフードバック制御を行うこと
    を特徴とする圧痕形成機構。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかに記載の圧痕形成機
    構において、 前記増加率算出手段は、任意の時点における前記弾性変
    位量検出手段の検出結果と、前記時点から所定のサンプ
    リング周期が経過した後における前記弾性変位量検出手
    段の検出結果と、の差分に基づいて前記増加率を算出す
    ることを特徴とする圧痕形成機構。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れかに記載の圧痕形成機
    構と、 前記圧痕形成機構によって前記試料に形成された圧痕の
    形態に関する所定の測定結果に基づいて当該試料の硬さ
    を算出する硬さ算出手段と、 を備えたことを特徴とする硬さ試験機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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