JP2003049690A - 燃料圧力制御方法 - Google Patents

燃料圧力制御方法

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JP2003049690A JP2001235038A JP2001235038A JP2003049690A JP 2003049690 A JP2003049690 A JP 2003049690A JP 2001235038 A JP2001235038 A JP 2001235038A JP 2001235038 A JP2001235038 A JP 2001235038A JP 2003049690 A JP2003049690 A JP 2003049690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動式燃料ポンプの操作量をフィードバック制
御することなく、目標圧力と推定圧力との差に基づく操
作量を用い、到達圧力に基づく見込み制御により推定圧
力を算出して、圧力変更過渡時にも実際の燃料圧力の挙
動からのずれを抑えること。 【解決手段】燃料圧力制御装置は、電動式燃料ポンプ2
を所要の通電デューティに基づき操作して燃料タンク1
よりエンジン9へ供給される燃料圧力を制御する。電子
制御装置(ECU)40は、ポンプ2への今回の通電デ
ューティに応じた到達圧力を算出し、その到達圧力と今
回推定圧力との差に基づき次回推定圧力を算出する。E
CU40は、目標圧力と次回推定圧力との差に基づき次
回通電デューティを算出し、次回通電デューティに基づ
きポンプ2操作することでエンジン9への燃料圧力を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動式の燃料ポ
ンプを所要の操作量に基づいて操作することにより燃料
タンクより内燃機関へ供給される燃料圧力を制御するよ
うにした燃料圧力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料タンクより内燃機関へ燃料を
圧送するために電動式の燃料ポンプが使用されている。
この種の燃料ポンプを含む燃料供給装置として、内燃機
関へ供給される燃料の余剰分を燃料タンクへ戻すための
リターンパイプを省略したリターンレス式の燃料供給装
置が既にいくつか提案されている。特開平9−1844
60号公報には、この種の燃料供給装置の一例が開示さ
れる。
【0003】この公報のリターンレス式燃料供給装置
は、電動式の燃料ポンプを使用して燃料タンクより内燃
機関へ燃料を圧送すると共に、燃料ポンプの駆動力を制
御することにより内燃機関に供給される燃料圧力を制御
するようにしている。この燃料供給装置は、燃料ポンプ
を構成する電動モータに供給される電流を所定値に制御
する電流制御部を備える。この電流制御部は、電動モー
タに流れる電流値を検出し、その検出値を予め設定され
た目標値と比較し、その検出値が目標値となるように電
動モータへの供給電流をフィードバック制御している。
これにより、内燃機関に供給される燃料圧力を所望の目
標圧力に制御している。
【0004】これ以前の燃料供給装置として、内燃機関
に供給される燃料圧力を圧力センサを使用して検出し、
その検出圧力と目標圧力との差が小さくなるよう燃料ポ
ンプの電動モータに対する印加電圧を制御するタイプの
ものがある。このタイプの場合、内燃機関に供給される
燃料流量に応じて燃料圧力が変化することから、実際の
燃料圧力を目標圧力にするためには、燃料流量に応じて
電動モータの制御電圧を調節しなければならない。これ
に対して、前記公報の燃料供給装置では、電動モータに
流れる電流の検出値と電流の目標値とが一致するように
供給電流をフィードバック制御しているので、制御電圧
を燃料流量に応じて調節する必要がない。これは、燃料
圧力が電動モータの出力トルクに比例し、燃料圧力が電
動モータへの供給電流に比例するという燃料ポンプの特
性を利用したものであることが前記公報で説明されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来公報の
燃料供給装置では、燃料圧力を目標圧力に制御するため
に、電動モータへの供給電流(燃料ポンプの操作量)を
フィードバック制御していることから、燃料圧力を変化
させる過渡時に制御の適合性が問題になる。例えば、燃
料圧力を増加させるときには、燃料ポンプの駆動力を一
旦増大させなければならず、そのために電動モータへの
供給電流(操作量)を急増させなければならない。この
とき、燃料圧力と供給電流(操作量)との比例の相関性
は一時的に大きく崩れることになる。このため、このと
きの電流の検出値に基づいてフィードバック制御を行う
と、本来の制御目標の燃料圧力の値に対して大きなずれ
を生じてしまう。又、従来公報の燃料供給装置では、電
動モータに流れる電流(操作量)を検出するために、電
流検出回路を設けなけらばならず、その分だけ回路構成
が複雑になっていた。
【0006】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、電動式の燃料ポンプに対する操
作量をフィードバック制御することなく、目標圧力と推
定圧力との差に基づく操作量を用い、到達圧力に基づく
見込み制御により推定圧力を算出することで、燃料圧力
を変更させる過渡時にも、実際の燃料圧力の挙動からの
燃料圧力のずれを抑えることを可能にした燃料圧力制御
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の燃料圧力制御方法は、電動
式の燃料ポンプを所要の操作量に基づいて操作すること
により燃料タンクより内燃機関へ供給される燃料圧力を
制御する燃料圧力制御方法であって、燃料ポンプに対す
る今回の操作量に応じた到達圧力を算出し、その算出さ
れた到達圧力と今回の推定圧力との差に基づいて次回の
推定圧力を算出し、目標圧力と算出された次回の推定圧
力との差に基づいて次回の操作量を算出し、その算出さ
れた次回の操作量に基づいて燃料ポンプを操作すること
により燃料圧力を制御することを趣旨とする。
【0008】上記発明の構成によれば、電動式の燃料ポ
ンプを所要の操作量に基づき操作することにより燃料圧
力を所要の目標圧力に制御するのに際して、今回の操作
量に応じた到達圧力から次回の推定圧力が算出され、そ
の次回の推定圧力の目標圧力に対する差から次回の操作
量が算出される。そして、この操作量に基づいて燃料ポ
ンプが操作されることにより、燃料圧力が目標圧力に近
付けられる。従って、実際の燃料圧力の変化が次回の推
定圧力として見込まれ、その見込みの推定圧力を目標圧
力に近付けるのに必要な次の操作量が逐次算出されるこ
とになる。このため、操作量の挙動が燃料圧力の挙動か
らかけ離れることがなくなる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明の燃料圧力制御方法は、電動式の燃料ポンプを
所要の操作量に基づいて操作することにより燃料タンク
より内燃機関へ供給される燃料圧力を制御する燃料圧力
制御方法であって、燃料ポンプに対する今回の操作量に
応じた到達圧力を算出し、その算出された到達圧力と今
回の推定圧力との差に基づいて次回の推定圧力を算出
し、その算出された次回の推定圧力を内燃機関で消費さ
れる燃料量に基づいて補正し、目標圧力と補正された次
回の推定圧力との差に基づいて次回の操作量を算出し、
その算出された次回の操作量に基づいて燃料ポンプを操
作することにより燃料圧力を制御することを趣旨とす
る。
【0010】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、到達圧力と今回の推定圧力との差
から算出される次回の推定圧力が、内燃機関で消費され
る燃料量に基づいて補正されることから、内燃機関で燃
料が消費されることによる燃料圧力の減衰分を見込んで
次回の推定圧力がより正確に求められる。従って、実際
の燃料圧力がより正確に目標圧力へ近付けられることに
なる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明の燃料圧力制御方法は、電動式の燃料ポンプを
所要の操作量に基づいて操作することにより燃料タンク
より内燃機関へ供給される燃料圧力を制御する燃料圧力
制御方法であって、燃料ポンプに対する今回の操作量に
応じた到達圧力を算出し、その算出された到達圧力と今
回の推定圧力との差に基づいて次回の推定圧力を算出
し、その算出された次回の推定圧力を燃料ポンプの温度
状態に基づいて補正し、目標圧力と補正された次回の推
定圧力との差に基づいて次回の操作量を算出し、その算
出された次回の操作量に基づいて燃料ポンプを操作する
ことにより燃料圧力を制御することを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、到達圧力と今回の推定圧力との差
から算出される次回の推定圧力が、燃料ポンプの温度状
態に基づいて補正されることから、燃料ポンプの温度が
高まることによる燃料圧力の変化分を見込んで次回の推
定圧力がより正確に求められる。従って、実際の燃料圧
力がより正確に目標圧力へ近付けられることになる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明の燃料圧力制御方法は、電動式の燃料ポンプを
所要の操作量に基づいて操作することにより燃料タンク
より内燃機関へ供給される燃料圧力を制御する燃料圧力
制御方法であって、燃料ポンプに対する今回の操作量に
応じた到達圧力を算出し、算出された到達圧力と今回の
推定圧力との差に基づいて次回の推定圧力を算出し、そ
の算出された次回の推定圧力を内燃機関で消費される燃
料量に基づいて補正し、その補正された次回の推定圧力
を燃料ポンプの温度状態に基づいて補正し、目標圧力と
補正された次回の推定圧力との差に基づいて次回の操作
量を算出し、その算出された次回の操作量に基づいて燃
料ポンプを操作することにより燃料圧力を制御すること
を趣旨とする。
【0014】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、到達圧力と今回の推定圧力との差
から算出される次回の推定圧力が、内燃機関で消費され
る燃料量に基づいて補正され、燃料ポンプの温度状態に
基づいて補正されることから、内燃機関で燃料が消費さ
れることによる燃料圧力の減衰分を見込んで、かつ、燃
料ポンプの温度が高まることによる燃料圧力の変化分を
見込んで、次回の推定圧力がより正確に求められる。従
って、実際の燃料圧力がより正確に目標圧力へ近付けら
れることになる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明の燃料圧力制御装置は、電動式の燃料ポンプを
所要の操作量に基づいて操作することにより燃料タンク
より内燃機関へ供給される燃料圧力を制御する燃料圧力
制御装置であって、燃料ポンプに対する今回の操作量に
応じた到達圧力を算出するための到達圧力算出手段と、
算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づいて
次回の推定圧力を算出するための推定圧力算出手段と、
目標圧力と前記算出された次回の推定圧力との差に基づ
いて次回の操作量を算出するための操作量算出手段と、
算出された次回の操作量に基づいて燃料ポンプを操作す
ることにより燃料圧力を制御するための制御手段とを備
えたことを趣旨とする。
【0016】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の燃料圧力制御方法を実施することができ、これ
により同発明と同様の作用が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料圧力制御方法
及び燃料圧力制御装置を具体化した一実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0018】図1に、本実施の形態の燃料供給装置の概
念構成を示す。この燃料供給装置は、燃料を貯留する燃
料タンク1と、その燃料タンク1の中に収容された電動
式の燃料ポンプ2と、燃料ポンプ2の吸入側に設けられ
た高圧フィルタ3と、燃料ポンプ2の吐出側から燃料タ
ンク1を貫通して外部へ延びる燃料ライン4と、燃料タ
ンク1の中で燃料ライン4から分岐する戻し通路5と、
その戻し通路5にそれぞれ設けられたバイパスバルブ
6、リークジェット7及び電磁式の制御弁8とを備え
る。
【0019】燃料ライン4の先端は、内燃機関(エンジ
ン)9に設けられたデリバリパイプ10に接続される。
デリバリパイプ10に設けられた複数のインジェクタ1
1は、エンジン9の各気筒に対応して配置される。この
燃料供給装置は、いわゆるリターンレス式のものであ
り、デリバリパイプ10に供給された燃料の圧力を調整
するためのプレシャレギュレータやデリバリパイプ10
における余剰燃料を燃料タンク1へ戻すためのリターン
ラインは設けられていない。
【0020】燃料ポンプ2は、直流モータにより羽根車
を回転駆動させることにより、燃料タンク1の中の燃料
を吸引・吐出させるものである。燃料ポンプ2から吐出
される燃料流量は、直流モータに流れる電流、延いて
は、直流モータによる羽車の回転速度により決定され
る。この燃料流量は、燃料ライン4を通じてデリバリパ
イプ10に供給される燃料圧力にほぼ比例することか
ら、直流モータを流れる電流と燃料圧力との間には相関
性が存在する。図2に、この燃料ポンプ2に関する電流
−燃料圧力特性をグラフに示す。この実施の形態で、燃
料ポンプ2の直流モータに対する通電はデューティ制御
により行われる。ここで、直流モータに流れる電流と通
電デューティefpdtyとの間には、ほぼ比例関係が成立す
る。図3に、この燃料ポンプ2に関するefpdty−電流特
性をグラフに示す。このように、電流と燃料圧力が比例
し、通電デューティefpdtyと電流とに比例関係が成立す
ることから、通電デューティefpdtyと燃料圧力との間に
も、所定の相関性が成立する。図4に、この燃料ポンプ
2に関するefpdty−燃料圧力特性をグラフに示す。
【0021】燃料タンク1の外壁上には、燃料ポンプ2
を駆動するための駆動回路(ドライバ)12が設けられ
る。
【0022】燃料ポンプ2に設けられる高圧フィルタ3
は、燃料ポンプ2に吸引される燃料中の異物を除去する
ためのものである。戻し通路5は、燃料ポンプ2により
吐出される燃料の一部を燃料タンク1へ直接戻すための
ものである。リークジェット7は、戻し通路5を流れる
燃料を所定流量に制限するためのものである。バイパス
バルブ6は、リークジェット7より上流の戻し通路5に
設けられ、燃料ポンプ2により吐出されて各インジェク
タ11に供給される燃料圧力が所定の保持圧力以上とな
るときに応答して戻し通路5を開くものである。
【0023】電磁式の制御弁8は、戻し通路5を開閉す
るために制御されるものであり、リークジェット7より
下流の戻し通路5の出口側に設けられる。図5に実線で
示すように、この制御弁8は、印加電圧の変化に対して
選択的に開弁又は閉弁されるようになっている。
【0024】燃料ポンプ2が動作することにより、燃料
タンク1の燃料が同ポンプ2に吸引され、高圧フィルタ
3で異物が除去されて燃料ライン4へ吐出され、デリバ
リパイプ10へ供給されて各インジェクタ11へ分配さ
れる。このとき、燃料ポンプ2により吐出される燃料流
量に応じて、燃料ライン4及びデリバリパイプ10を含
む配管中の燃料圧力が決定される。各インジェクタ11
へ分配された燃料は、各インジェクタ11が開弁される
ことにより噴射され、吸気通路(図示略)を流れる空気
と共にエンジン9の各気筒へ供給され、燃焼に供され
る。
【0025】エンジン9に設けられた回転速度センサ3
1は、エンジン9のクランクシャフト(図示略)の回転
速度を検出し、その検出値に応じた信号を出力する。エ
ンジン9に設けられた水温センサ32は、エンジン9の
内部を流れる冷却水温を検出し、その検出値に応じた信
号を出力する。エンジン9の吸気通路に設けられた吸気
圧センサ33は、同通路における吸気圧力を検出し、そ
の検出値に応じた信号を出力する。吸気通路に設けられ
た吸気温センサ34は、吸気通路に吸入される空気の温
度(吸気温)ethaを検出し、その検出値に応じた信号を
出力する。
【0026】電子制御装置(ECU)40は、入出力回
路、メモリ及び演算処理回路等により構成される。EC
U40は、前述した各種センサ31〜34、インジェク
タ11、制御弁8及びドライバ12に接続される。又、
ECU40には、イグニションスイッチ35を介してバ
ッテリ36が接続される。ECU40は、各種センサ3
1〜34からの信号に基づき燃料噴射制御等を実行す
る。ECU40は、各種センサ31〜34の信号に基づ
いてドライバ12を介して燃料ポンプ2を制御すること
により、燃料供給制御を実行する。
【0027】ここで、燃料噴射制御とは、エンジン9の
運転状態に応じて各インジェクタ11の開弁時間を制御
することにより、各インジェクタ11から噴射される燃
料量を制御することである。燃料噴射制御に当たって、
ECU40は、各種センサ31〜34により検出される
エンジン運転状態に関する各種パラメータの値に基づい
てエンジン9の運転に必要な燃料噴射量を算出する。そ
して、ECU40は、算出された燃料噴射量の値に基づ
いて各インジェクタ11の開弁時間を制御することによ
り、エンジン9の各気筒へ供給されるべき燃料量を制御
する。
【0028】燃料供給制御とは、エンジン9の運転状態
に応じて燃料ポンプ2を制御することにより、燃料ポン
プ2により吐出されてデリバリパイプ10へ供給される
燃料圧力を制御することである。燃料供給制御に当た
り、ECU40は、各種センサ31〜34により検出さ
れる各種パラメータの値に基づき、各インジェクタ11
へ供給されるべき燃料圧力の目標圧力を算出する。そし
て、ECU40は、算出された目標圧力に基づいて燃料
ポンプ2の直流モータに対する通電デューティefpdtyを
制御することにより、同ポンプ2より吐出される燃料流
量を制御し、これによりデリバリパイプ10に供給され
る燃料圧力を制御する。ECU40は、エンジン9の減
速運転時及び停止時には、燃料ポンプ2を停止させるよ
うになっている。ECU40は、エンジン9の運転状態
に基づいて制御弁8を適宜選択的に開弁又は閉弁させる
ようになっている。
【0029】このように、各インジェクタ11からエン
ジン9の各気筒へ供給される燃料量は、デリバリパイプ
10において各インジェクタ11へ分配供給される燃料
圧力が制御されることと、各インジェクタ11の開弁時
間が制御されることとの協働により決定され、エンジン
9の運転状態に応じて調整されるようになっている。
【0030】この実施の形態で、ECU40は、エンジ
ン9の定常運転時又は加速運転時に制御弁8を閉じ、エ
ンジン9の停止時、エンスト発生時又は減速運転時に制
御弁8を開くように制御弁8を制御する。
【0031】従って、エンジン9の停止時又は減速運転
時には、燃料ポンプ2が停止し、制御弁8が開く。この
ため、燃料ライン4に残留する燃料圧力が、バイパスバ
ルブ6の持つ保持圧力より低いときには、バイパスバル
ブ6が閉じて燃料圧力のそれ以上の上昇が抑えられる。
一方、エンジン9の定常運転時又は加速運転時には、制
御弁8が閉じ、戻し通路5の燃料流通が遮断される。こ
れにより、バイパスバルブ6の開弁又は閉弁に拘わら
ず、燃料ポンプ2により吐出される燃料は、戻し通路5
から燃料タンク1へ戻されることなく、その全てがデリ
バリパイプ10へ供給される。このため、エンジン9の
定常運転時又は加速運転時には、燃料ポンプ2の駆動力
の可変範囲の全域にわたって燃料圧力を直線的に制御す
ることができるようになる。
【0032】次に、ECU40が実行する燃料圧力制御
の内容を詳しく説明する。この実施の形態で、ECU4
0は、電動式の燃料ポンプ2を所要の操作量としての通
電デューティefpdtyに基づいて操作することにより、燃
料タンク2よりエンジン9のデリバリパイプ10へ供給
される燃料圧力を制御する。概略的には、ECU40
は、燃料ポンプ2に対する今回の通電デューティefpdty
1に応じた到達圧力epfsatを算出し、その算出された到
達圧力epfsatと今回の推定圧力epfpred1との差に基づい
て次回の推定圧力epfpred2を算出し、その算出された次
回の推定圧力epfpred2をエンジン9で消費される燃料量
(燃料噴射量tau)に基づいて補正し、その補正された
次回の推定圧力epfpred2を燃料ポンプ2の温度状態に基
づいて更に補正し、所要の目標圧力ekpftと補正された
次回の推定圧力epfpredとの差に基づいて次回の通電デ
ューティefpdty2を算出し、その算出された次回の通電
デューティefpdty2に基づいて燃料ポンプ2を操作する
ことにより燃料圧力を制御するようになっている。
【0033】ここで、先ず、上記推定圧力epfpredの算
出方法について説明する。図6には、この推定圧力epfp
redの算出ルーチンをフローチャートに示す。ECU4
0は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。
【0034】ステップ100で、ECU40は、今回の
通電デューティefpdty1を読み込む。この通電デューテ
ィefpdty1は、別途の算出ルーチンに従い算出されるも
のであり、その算出方法については後述する。
【0035】ステップ110で、ECU40は、今回の
通電デューティefpdty1に基づいて燃料ポンプ2を駆動
し続けたときの到達圧力epfsatを算出する。ECU40
は、以下の計算式(1)に従いこの到達圧力epfsatを算
出する。 epfsat=(efpdty1−efpdtyof)*edtytopf ・・・(1) ここで、「efpdtyof」は、通電デューティefpdtyのオフ
セット値を示し、燃料ポンプ2が駆動されたとき、同ポ
ンプ2に燃料が実際に吸引され始めるときの通電デュー
ティを意味する。即ち、図4に示すように、燃料圧力が
実際に現れ始める通電デューティefpdtyの値を示し、こ
の実施の形態の燃料ポンプ2では、例えば「20%」に
相当する。「edtytopf」は、通電デューティefpdtyを燃
料圧力に変換するための変換係数を意味する。
【0036】ステップ120で、ECU40は、なまし
係数epftimcを読み込む。このなまし係数epftimcは、別
途の算出ルーチンに従い算出されるものであり、その算
出方法については後述する。
【0037】ステップ130で、ECU40は、前回算
出された今回の推定圧力epfpred1を読み込む。
【0038】ステップ140で、ECU40は、到達圧
力epfsatと今回の推定圧力epfpred1との差等から、次回
の推定圧力epfpred2を算出する。ECU40は、以下
の計算式(2)に従い次回の推定圧力epfpred2を算出す
る。 epfpred2=(epfsat−epfpred1)*epftimc+epfpred1 ・・・(2)
【0039】次に、ステップ150で、ECU40は、
吸気温センサ34により検出される吸気温ethaの値を読
み込む。
【0040】更に、ステップ160で、ECU40は、
燃料ポンプ2の温度の違いによる燃料圧力のずれを補正
するための温度補正値ekpfpredを算出する。エンジン9
を長時間放置した後に始動させたときは、燃料ポンプ2
の温度は吸気温ethaと同じになることから、ECU40
は、読み込まれた吸気温ethaの値に基づき、図7に示す
データマップを参照することにより、この温度補正値ek
pfpredを算出する。
【0041】次に、ステップ170で、ECU40は、
別途のルーチンによりエンジン9の運転状態に基づき算
出される燃料噴射量tauの値を読み込む。
【0042】そして、ステップ180で、ECU40
は、次回の推定圧力epfpred2の値を温度補正係数ekpfpr
edと、各インジェクタ11で噴射される燃料噴射量tau
とに基づいて補正することにより、最終的な次回の推定
圧力epfpredを算出する。即ち、ECU40は、燃料ポ
ンプ2の温度状態と、エンジン9で消費される燃料量に
基づいて次回の推定圧力epfpred2を補正するのである。
ECU40は、以下の計算式(3)に従い最終的な推定
圧力epfpredを算出する。 epfpred=epfpred2*ekpfpred−tau*tautopf ・・・(3) ここで、「tautopf」は、燃料噴射量tauを燃料圧力に置
き換えるために噴射量補正係数を意味する。
【0043】次に、上記した「なまし係数epftimc」の
算出方法について説明する。図8には、この「なまし係
数epftimc」の算出ルーチンをフローチャートに示す。
ECU40は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実
行する。
【0044】先ず、ステップ200で、ECU40は、
上記算出された最終的な次回の推定圧力epfpredの値を
読み込む。
【0045】次に、ステップ210で、ECU40は、
読み込まれた最終的な次回の推定圧力epfpredの値が所
定の高圧判定値kpf以上であるか否かを判断する。この
判断結果が肯定である場合、高圧状態であるものとし
て、ECU40は処理をステップ220へ移行し、この
判断結果が否定である場合、高圧状態ではないものとし
て、ECU40は処理をステップ260へ移行する。
【0046】ステップ220で、ECU40は、前記算
出された到達圧力epfsatの値を読み込む。
【0047】次に、ステップ230で、ECU40は、
最終的な次回の推定圧力epfpredの値が読み込まれた到
達圧力epfsatの値以上であるか否かを判断する。この判
断結果が肯定である場合、燃料圧力が上昇しているもの
として、ECU40はステップ240で、高圧上昇なま
し係数epftmchuをなまし係数epftimcとして設定し、そ
の後の処理を一旦終了する。この高圧上昇なまし係数ep
ftmchuは、燃料圧力が高圧側で上昇するときに適合した
値を有するものである。
【0048】これに対し、ステップ230の判断結果が
否定である場合、燃料圧力が上昇しているものではない
ものとして、ECU40はステップ240で、高圧下降
なまし係数epftmchdをなまし係数epftimcとして設定
し、その後の処理を一旦終了する。この高圧下降なまし
係数epftmchdは、燃料圧力が高圧側で下降するときに適
合した値を有するものである。
【0049】一方、ステップ210から移行してステッ
プ260では、ECU40は、前記算出された到達圧力
epfsatの値を読み込む。
【0050】次に、ステップ270で、ECU40は、
最終的な次回の推定圧力epfpredの値が読み込まれた到
達圧力epfsatの値以上であるか否かを判断する。この判
断結果が肯定である場合、燃料圧力が上昇しているもの
として、ECU40はステップ280で、低圧上昇なま
し係数epftmcluをなまし係数epftimcとして設定し、そ
の後の処理を一旦終了する。この低圧上昇なまし係数ep
ftmcluは、燃料圧力が低圧側で上昇するときに適合した
値を有するものである。
【0051】これに対し、ステップ270の判断結果が
否定である場合、燃料圧力が上昇しているものではない
ものとして、ECU40はステップ290で、低圧下降
なまし係数epftmcldをなまし係数epftimcとして設定
し、その後の処理を一旦終了する。この低圧下降なまし
係数epftmcldは、燃料圧力が低圧側で下降するときに適
合した値を有するものである。
【0052】ここで、上記した「次回の通電デューティ
efpdty2」の算出方法について説明する。図9には、こ
の「次回の通電デューティefpdty2」の算出ルーチンを
フローチャートに示す。図10には、目標圧力ekpft及
び推定圧力epfpredの挙動をタイムチャートに示す。E
CU40は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実行
する。
【0053】先ず、ステップ300で、ECU40は、
上記算出された次回の推定圧力epfpredの値を読み込
む。即ち、図10の時刻t2に対応して算出された推定
圧力epfpred2の値を読み込む。
【0054】次に、ステップ310で、ECU40は、
目標圧力ekpftの値を読み込む。即ち、図10に実線で
示すように、時刻t0で変化した目標圧力ekpftの値を
読み込む。この目標圧力ekpftは、エンジン9の運転状
態に対応して設定されるものであり、各種センサ31〜
34により検出される各種パラメータに基づき決定され
る運転領域に応じ、別途の算出ルーチンにより算出され
るものでる。
【0055】次に、ステップ320で、ECU40は、
目標圧力ekpftと次回の推定圧力epfpredとの差から、次
回の偏差error2を算出する。即ち、図10の時刻t2に
おける目標圧力epftと次回の推定圧力epfpred2との差を
算出するのである。ECU40は、以下の計算式(4)
に従い次回の偏差error2を算出する。 error2=ekpft−epfpred ・・・(4)
【0056】次に、ステップ330で、ECU40は、
前回の偏差error1と次回の偏差error2との差から、偏差
変化量Δerrorを算出する。即ち、図10の時刻t1に
おける偏差error1と時刻t2における偏差error2との差
を算出するのである。ECU40は、以下の計算式
(5)に従い偏差変化量Δerrorを算出する。 Δerror=error1−error2 ・・・(5)
【0057】そして、ステップ340で、ECU40
は、今回の通電デューティefpdty1、偏差変化量Δerror
及び次回の偏差error2等の値に基づき、以下の計算式
(6)に従い次回の通電デューティefpdty2を算出し、
その後の処理を一旦終了する。 efpdty2=efpdty1+Δerror1*kp+error2*ki ・・・(6) ここで、「kp」は、所定の比例定数であり、「ki」は、
所定の積分定数である。
【0058】即ち、ECU40は、図10に破線で示す
ように、推定圧力epfpredが曲線的に推移するものと想
定し、その推定圧力epfpredの推移に応じた燃料圧力と
なるような次回の通電デューティefpdty2を算出するの
である。
【0059】以上説明したように、この実施の形態の燃
料圧力制御方法によれば、電動式の燃料ポンプ2を所要
の通電デューティefpdtyの値に基づき操作することによ
り、エンジン9のデリバリパイプ10に供給される燃料
圧力を所要の目標圧力ekpftの値に制御するようにして
いる。この制御に際して、図6のステップ110に示す
ように、今回の通電デューティefpdty1の値に応じた到
達圧力epfsatの値を算出する。次いで、図6のステップ
140に示すように、その到達圧力epfsatの値と前回の
推定圧力epfpred1の値との差から次回の推定圧力epfpre
d2の値が算出される。次に、図9のステップ320に示
すように、次回の推定圧力epfpred2の値の目標圧力ekpf
tの値に対する差から次回の偏差error2の値が算出さ
れ、その次回の偏差error2の値の前回の偏差error1の値
に対する差から偏差変化量Δerrorの値が算出される。
更に、図9のステップ340に示すように、今回の通電
デューティefpdty1の値と、偏差変化量Δerrorの値と、
次回の偏差error2の値等とに基づいて次回の通電デュー
ティefpdty2が算出される。そして、この次回の通電デ
ューティefpdty2の値に基づいて燃料ポンプ2が操作さ
れることにより、燃料圧力が目標圧力ekpftの値に近付
けられる。従って、実際の燃料圧力の変化が次回の推定
圧力epfpred2の値として見込まれ、その見込みの推定圧
力epfpred2の値を目標圧力ekpftの値に近付けるのに必
要な次回の通電デューティefpdty2が逐次算出されるこ
とになる。これにより、通電デューティefpdtyの挙動が
燃料圧力の挙動からかけ離れることがなくなる。このた
め、電動式の燃料ポンプ2に対する通電デューティefpd
tyをフィードバック制御することなく、目標圧力ekpft
と推定圧力epfpredとの差に基づく通電デューティefpdt
yを用い、到達圧力epfsatに基づく見込み制御により推
定圧力epfpredを算出することで、燃料圧力を変更させ
る過渡時にも、実際の燃料圧力の挙動からの燃料圧力の
ずれを抑えることができる。
【0060】図11及び図12には、目標圧力ekpftを
変更させた過渡時における各種パラメータの相対的な挙
動を示す。時刻t1で、目標圧力ekpftが増加すると、
それに伴い到達圧力epfsatが増加し、その到達圧力epfs
at等から求められる推定圧力epfpredが徐々に増加す
る。そして、この推定圧力epfpredの変化に応じて求め
られる通電デューティepfdutyに基づき燃料ポンプ2が
操作されることにより、推定圧力epfpredの挙動に近似
して変化する実際の燃料圧力が得られる。図11に示す
ように、時刻t1〜t3の間では、通電デューティepfd
utyに基づいて算出された推定圧力epfpredの挙動は、実
際の燃料圧力の挙動と良く一致することが分かる。
【0061】又、この実施の形態の燃料圧力制御方法に
よれば、上記のように推定圧力epfpredに基づいて次回
の通電デューティefpdty2を算出しており、燃料ポンプ
2の電動モータに流れる電流を検出する必要がないこと
から、電流検出回路を別途設ける必要がなく、その分だ
け回路構成を簡略化することができる。
【0062】更に、この実施の形態の燃料圧力制御方法
によれば、図6のステップ140に示すように、到達圧
力epfsatと今回の推定圧力epfpred1との差に基づいて算
出される次回の推定圧力epfpred2が、図6のステップ1
80に示すように、エンジン9で消費される燃料噴射量
tauに基づいて補正される。このことから、エンジン9
で燃料が消費されることによる燃料圧力の減衰分を見込
んで最終的な次回の推定圧力epfpredがより正確に求め
られるようになる。従って、実際の燃料圧力がより正確
に目標圧力ekpftへ近付けられることになり、その分だ
け燃料圧力の制御精度を高めることができる。
【0063】加えて、この実施の形態の燃料圧力制御方
法によれば、図6のステップ140に示すように、到達
圧力epfsatと今回の推定圧力epfpred1との差に基づいて
算出される次回の推定圧力epfpred2が、図6のステップ
180に示すように、燃料ポンプ2の温度状態に応じた
温度補正係数ekpfpredに基づいて補正される。このこと
から、燃料ポンプ2の温度が高まることによる燃料圧力
の変化分を見込んで次回の推定圧力epfpred2がより正確
に求められるようになる。従って、実際の燃料圧力がよ
り正確に目標圧力ekpftへ近付けられることになり、そ
の分だけ燃料圧力の制御精度を高めることができる。
【0064】そして、この実施の形態では、電動式の燃
料ポンプ2を所要の通電デューティefpdtyに基づいて操
作することにより燃料タンク1よりエンジン9のデリバ
リパイプ10へ供給される燃料圧力を制御する燃料圧力
制御装置において、燃料ポンプ2に対する今回の通電デ
ューティefpdty1に応じた到達圧力epfsatを算出するた
めの到達圧力算出手段としてのECU40と、その算出
された到達圧力epfsatと今回の推定圧力epfpred1との差
に基づいて次回の推定圧力epfpred2を算出するための推
定圧力算出手段としてのECU40と、目標圧力ekpft
と算出された次回の推定圧力epfpred2との差に基づいて
次回の通電デューティepfduty2を算出するための操作量
算出手段としてのECU40と、その算出された次回の
通電デューティepfduty2に基づいて燃料ポンプ2を操作
することにより燃料圧力を制御するための制御手段とし
てのECU40とを備えている。更に、この実施の形態
の燃料圧力制御装置では、次回の推定圧力epfpred2をエ
ンジン9で消費される燃料量(燃料噴射量tau)に基づ
いて補正するための燃料量対応補正手段としてのECU
40と、その補正された次回の推定圧力epfpred2を燃料
ポンプ2の温度状態に基づいて補正するための温度状態
補正手段としてのECU40とを備える。従って、この
燃料圧力制御装置により上記した燃料圧力制御方法を実
施することができ、この制御方法による作用及び効果を
得ることができる。
【0065】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0066】(1)前記実施の形態の燃料圧力制御方法
では、算出された次回の推定圧力epfpred2をエンジン9
で消費される燃料量に基づいて補正し、その補正された
次回の推定圧力epfpred2を燃料ポンプ2の温度状態に基
づいて補正するように構成しが、これら両補正の一方又
は両方を省略するように構成してもよい。
【0067】(2)前記実施の形態の燃料圧力制御装置
では、算出された次回の推定圧力epfpred2をエンジン9
で消費される燃料量に基づいて補正するための燃料量対
応補正手段としてECU40を設けると共に、その補正
された次回の推定圧力epfpred2を燃料ポンプ2の温度状
態に基づいて補正するための温度状態補正手段としての
ECU40を設けたが、これら両手段の一方又は両方を
省略するように構成してもよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
電動式の燃料ポンプに対する操作量をフィードバック制
御することなく、目標圧力と推定圧力との差に基づく操
作量を用い、到達圧力に基づく見込み制御により推定圧
力を算出することで、燃料圧力を変更させる過渡時に
も、実際の燃料圧力の挙動からの燃料圧力のずれを抑え
ることができるという効果がある。併せて、燃料ポンプ
の電動モータに流れる電流を検出するための電流検出回
路を別途設ける必要がなく、その分だけ回路構成を簡略
化することができるという効果がある。
【0069】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、内燃機関で燃料が消
費されることによる燃料圧力の減衰分を見込んで次回の
推定圧力がより正確に求められることから、実際の燃料
圧力がより正確に目標圧力へ近付けられることになり、
その分だけ燃料圧力の制御精度を高めることができると
いう効果がある。
【0070】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、燃料ポンプの温度が
高まることによる燃料圧力の変化分を見込んで次回の推
定圧力がより正確に求められることから、実際の燃料圧
力がより正確に目標圧力へ近付けられ、その分だけ燃料
圧力の制御精度を高めることができるという効果があ
る。
【0071】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、内燃機関で燃料が消
費されることによる燃料圧力の減衰分を見込んで次回の
推定圧力がより正確に求められると共に、燃料ポンプの
温度が高まることによる燃料圧力の変化分を見込んで次
回の推定圧力がより正確に求められることから、実際の
燃料圧力がより正確に目標圧力へ近付けられることにな
り、その分だけ燃料圧力の制御精度を高めることができ
るという効果がある。
【0072】請求項5に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の燃料圧力制御方法を実施すること
ができ、これにより、電動式の燃料ポンプに対する操作
量をフィードバック制御することなく、目標圧力と推定
圧力との差に基づく操作量を用い、到達圧力に基づく見
込み制御により推定圧力を算出することで、燃料圧力を
変更させる過渡時にも、実際の燃料圧力の挙動からの燃
料圧力のずれを抑えることができる。併せて、燃料ポン
プの電動モータに流れる電流を検出するための電流検出
回路を別途設ける必要がなく、その分だけ回路構成を簡
略化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、燃料圧力制御装置を示す
概略構成図である。
【図2】燃料ポンプに関する電流−燃料圧力特性を示す
グラフである。
【図3】燃料ポンプに関するefpdty−電流特性を示すグ
ラフである。
【図4】燃料ポンプに関するefpdty−燃料圧力特性を示
すグラフである。
【図5】制御弁の開閉特性を示すグラフである。
【図6】「epfpred算出ルーチン」を示すフローチャー
トである。
【図7】吸気温と温度補正値との関係を示すデータマッ
プである。
【図8】「epftimc算出ルーチン」を示すフローチャー
トである。
【図9】「efpdty2算出ルーチン」を示すフローチャー
トである。
【図10】目標圧力と推定圧力の挙動を説明するタイム
チャートである。
【図11】各種パラメータの挙動を示すタイムチャート
である。
【図12】各種パラメータの挙動を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料ポンプ 9 エンジン 10 デリバリパイプ 40 ECU(各種算出手段及び制御手段を構成す
る。) efpdty 通電デューティ(操作量) etha 吸気温(温度状態に相当する。) epfpred 推定圧力 epfsat 到達圧力 tau 燃料噴射量(内燃機関で消費される燃料量に
相当する。) ekpft 目標圧力
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 69/00 340 F02M 69/00 340Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動式の燃料ポンプを所要の操作量に基
    づいて操作することにより燃料タンクより内燃機関へ供
    給される燃料圧力を制御する燃料圧力制御方法であっ
    て、 前記燃料ポンプに対する今回の操作量に応じた到達圧力
    を算出し、 前記算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の推定圧力を算出し、 目標圧力と前記算出された次回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の操作量を算出し、 前記算出された次回の操作量に基づいて前記燃料ポンプ
    を操作することにより燃料圧力を制御することを特徴と
    する燃料圧力制御方法。
  2. 【請求項2】 電動式の燃料ポンプを所要の操作量に基
    づいて操作することにより燃料タンクより内燃機関へ供
    給される燃料圧力を制御する燃料圧力制御方法であっ
    て、 前記燃料ポンプに対する今回の操作量に応じた到達圧力
    を算出し、 前記算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の推定圧力を算出し、 前記算出された次回の推定圧力を前記内燃機関で消費さ
    れる燃料量に基づいて補正し、 前記目標圧力と前記補正された次回の推定圧力との差に
    基づいて次回の操作量を算出し、 前記算出された次回の操作量に基づいて前記燃料ポンプ
    を操作することにより燃料圧力を制御することを特徴と
    する燃料圧力制御方法。
  3. 【請求項3】 電動式の燃料ポンプを所要の操作量に基
    づいて操作することにより燃料タンクより内燃機関へ供
    給される燃料圧力を制御する燃料圧力制御方法であっ
    て、 前記燃料ポンプに対する今回の操作量に応じた到達圧力
    を算出し、 前記算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の推定圧力を算出し、 前記算出された次回の推定圧力を前記燃料ポンプの温度
    状態に基づいて補正し、 前記目標圧力と前記補正された次回の推定圧力との差に
    基づいて次回の操作量を算出し、 前記算出された次回の操作量に基づいて前記燃料ポンプ
    を操作することにより燃料圧力を制御することを特徴と
    する燃料圧力制御方法。
  4. 【請求項4】 電動式の燃料ポンプを所要の操作量に基
    づいて操作することにより燃料タンクより内燃機関へ供
    給される燃料圧力を制御する燃料圧力制御方法であっ
    て、 前記燃料ポンプに対する今回の操作量に応じた到達圧力
    を算出し、 前記算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の推定圧力を算出し、 前記算出された次回の推定圧力を前記内燃機関で消費さ
    れる燃料量に基づいて補正し、 前記補正された次回の推定圧力を前記燃料ポンプの温度
    状態に基づいて補正し、 前記目標圧力と前記補正された次回の推定圧力との差に
    基づいて次回の操作量を算出し、 前記算出された次回の操作量に基づいて前記燃料ポンプ
    を操作することにより燃料圧力を制御することを特徴と
    する燃料圧力制御方法。
  5. 【請求項5】 電動式の燃料ポンプを所要の操作量に基
    づいて操作することにより燃料タンクより内燃機関へ供
    給される燃料圧力を制御する燃料圧力制御装置であっ
    て、 前記燃料ポンプに対する今回の操作量に応じた到達圧力
    を算出するための到達圧力算出手段と、 前記算出された到達圧力と今回の推定圧力との差に基づ
    いて次回の推定圧力を算出するための推定圧力算出手段
    と、 前記目標圧力と前記算出された次回の推定圧力との差に
    基づいて次回の操作量を算出するための操作量算出手段
    と、 前記算出された次回の操作量に基づいて前記燃料ポンプ
    を操作することにより燃料圧力を制御するための制御手
    段とを備えたことを特徴とする燃料圧力制御装置。
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