JP2011064128A - 内燃機関の燃圧取得装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 燃料圧力を検出する燃圧センサの正常時は、燃圧センサにより燃料圧力を検出し(S22)、燃料ポンプの駆動電流と燃料圧力との関係を学習する(S23)。燃圧センサの故障時は、正常時の学習値を参照して、燃料ポンプの駆動電流に基づいて燃料圧力を推定する(S24)。この燃料圧力の推定に際しては、駆動電流の変化に対し燃料圧力の推定値の変化を遅らせるように、リミッターによる制限や、加重平均処理を行う(S25〜S29)。
【選択図】 図5
Description
そこで、燃料ポンプの駆動電流を検出し、これに基づいて燃料圧力を推定することを考えたが、燃料ポンプの駆動電流を変化させて燃料ポンプの吐出量を変更する時は、燃料ポンプの駆動電流が燃料ポンプのフリクションによって瞬間的に高くなるため、実際の燃料圧力との相関関係にずれが生じ、検出精度を低下させてしまう可能性がある。
図1は本発明の一実施形態を示す内燃機関の燃料供給装置のシステム図である。
本実施形態では、この内燃機関は、吸気通路内に燃料を噴射供給する形式のエンジンであり、このエンジンへの燃料供給装置について説明する。
燃料ポンプ2は、その駆動用モータ2mにより駆動されて、燃料タンク1内の燃料を吸入・吐出する。
ECM21による燃料噴射制御では、エアフローメータ信号に基づいて検出される吸入空気量Qaと、クランク角センサ信号に基づいて算出されるエンジン回転速度Neとを読込み、これらから、基本燃料噴射量(基本噴射パルス幅)Tp=K・Qa/Ne(但し、Kは定数)を算出する(S1〜S3)。
ECM21による燃料ポンプ駆動制御(燃圧制御)では、エンジン回転速度Neとエンジン負荷相当の基本燃料噴射量Tpとを読込み、これらをパラメータとして目標燃料圧力tPfを記憶させたマップを参照して、目標燃料圧力tPfを算出・設定する(S11〜S13)。
そして、検出した実燃料圧力Pfと目標燃料圧力tPfとの偏差に基づいて、実燃料圧力Pfを目標燃料圧力tPfに一致させるように、PID制御により、燃圧フィードバックゲイン(フィードバック補正デューティ)FBGAINを算出・設定する(S16)。
燃圧センサの故障時の燃料圧力検出方法として、従来技術(特許文献1)のように燃料ポンプの回転速度を検出して燃料圧力を推定することが考えられるが、回転センサを燃料ポンプに設置する必要があることから、燃料ポンプの小型化の障害となり、また、回転センサ及び信号処理回路の増設などによるシステムコストの上昇、ないし、ECMやFPCM等の制御モジュールあるいは燃料ポンプのコスト上昇となる問題がある。
また、別の課題として、燃料圧力を目標燃料圧力となるように燃料ポンプを制御して該ポンプ吐出量を可変にする場合には、ポンプ回転数に対して燃料圧力のばらつきが大きく、ポンプ回転数に対する燃料圧力検出精度が悪いという問題がある。
また、更に別効果として、燃圧センサ故障時の燃料圧力検出を精度良く行うことができる。
そこで、駆動電流の変化に対応して直ちに燃料圧力の推定値を変更するのではなく、実際の燃料圧力の変化に対応するよう駆動電流の変化に対して燃料圧力の推定値の変化が遅くなるように処理を行う。
燃料圧力の変化を遅くする処理としては、単位時間当たりの燃料圧力推定値の変化を制限するリミッター処理や、加重平均処理等のなまし処理を行うことができる。
図5は燃圧取得ルーチンのフローチャートである。
S22では、燃圧センサ10の信号に基づいて燃料圧力Pfを検出する。すなわち、燃圧センサ10の検出値から、燃料圧力Pfを取得する。
=前回値+(今回値−前回値)×G
但し、Gは重み付け定数で、0<G<1である。
S24では、学習テーブルを参照して、燃料ポンプ駆動電流Ipに基づいて燃料圧力Pfを推定する。すなわち、電流検出用抵抗24の両端の電位差ΔVから燃料ポンプ駆動電流Ipを検出し、燃圧センサ10の正常時において学習した燃料ポンプ駆動電流Ipと燃料圧力Pfとの関係を記憶した学習テーブルを参照することで、燃料ポンプ駆動電流Ipから燃料圧力Pfを推定する。すなわち、燃料ポンプ駆動電流に基づく燃圧推定手段の推定値から、燃料圧力Pfを取得する。
S27では、燃料圧力の前回推定値と今回推定値とを比較し、前回推定値と今回推定値との差(前回推定値−今回推定値)が所定値C以上か否か、すなわち、今回推定値が所定値以上C以上減少したか否かを判定する。
S29では、燃料圧力の変化が小(変化無しを含む)であるので、燃料圧力推定値=今回推定値として、本ルーチンを終了する。
燃料圧力推定値=前回推定値×(1−G)+今回推定値×G
=前回推定値+(今回推定値−前回推定値)×G
但し、Gは重み付け定数で、0<G<1である。
S31では、燃圧センサ10の故障の有無を診断し、その診断結果に基づいて、正常か否かを判定する。尚、診断そのものは別ルーチンにて実行しており、ここでは、その結果を参照する。
また、上記実施形態によれば、前記診断手段により前記燃圧センサの故障無しと診断されているときに、前記燃料ポンプの駆動電流と燃料圧力との関係を学習する学習手段(図5のS23)、を更に含んで構成され、前記燃圧推定手段が、前記診断手段により前記燃圧センサの故障有りと診断されているときに、前記学習手段の学習値を参照して、駆動電流に基づいて燃料圧力を推定する構成(図5のS24)としたので、機種ばらつきや部品ばらつきがあっても、燃料ポンプ駆動電流と燃料圧力との相関を正確に知って、燃料圧力の推定精度を向上させることができるという効果を奏する。
この実施形態は、燃料供給装置が図1中の燃圧センサ10を備えておらず、電動式の燃料ポンプ2から燃料噴射弁9に供給される燃料圧力を取得する際に、常に、燃料ポンプ2の駆動電流に基づいて燃料圧力を推定するようにした実施形態である。
S41では、電流検出用抵抗24の両端の電位差ΔVから燃料ポンプ駆動電流Ipを検出し、予め実験等で求めた燃料ポンプ駆動電流Ipと燃料圧力Pfとの相関テーブルを参照して、燃料ポンプ駆動電流Ipから燃料圧力Pfを推定する。
S44では、燃料圧力の前回推定値と今回推定値とを比較し、前回推定値と今回推定値との差(前回推定値−今回推定値)が所定値C以上か否か、すなわち、今回推定値が所定値以上C以上減少したか否かを判定する。
S46では、燃料圧力の変化が小(変化無しを含む)であるので、燃料圧力推定値=今回推定値として、本ルーチンを終了する。
燃料圧力推定値=前回推定値×(1−G)+今回推定値×G
=前回推定値+(今回推定値−前回推定値)×G
但し、Gは重み付け定数で、0<G<1である。
S51では、燃料ポンプ駆動電流Ipから求めた燃料圧力Pfの推定値を用い、予め定めたテーブルを参照して、燃圧補正係数KPFを設定する。
すなわち、燃料ポンプの駆動電流を変化させて燃料ポンプの吐出量を変更する時は、燃料ポンプの駆動電流が燃料ポンプのフリクションによって瞬間的に高くなるため、実際の燃料圧力との相関関係にずれが生じてしまう。
そこで、駆動電流の変化に対応して直ちに燃料圧力の推定値を変更するのではなく、実際の燃料圧力の変化に対応するよう駆動電流の変化に対して燃料圧力の推定値の変化が遅くなるように処理を行う。
燃料圧力の変化を遅くする処理としては、単位時間当たりの燃料圧力推定値の変化を制限するリミッター処理や、加重平均処理等のなまし処理を行うことができる。
2 燃料ポンプ
2m モータ
3 プレッシャレギュレータ
4 リターン通路
5 オリフィス
6 燃料配管
7 燃料ギャラリ
8 分岐管
9 燃料噴射弁
10 燃圧センサ
21 ECM
22 FPCM
23 スイッチングトランジスタ
24 電流検出用抵抗
Claims (3)
- 電動式の燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料圧力を取得する内燃機関の燃圧取得装置であって、
前記燃料ポンプの駆動電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出される駆動電流に基づいて燃料圧力を推定する燃圧推定手段と、を含んで構成され、
前記燃圧推定手段は、前記燃料圧力の推定に際し、前記駆動電流の変化に対し燃料圧力の推定値の変化を遅らせることを特徴とする内燃機関の燃圧取得装置。 - 燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料圧力を検出する燃圧センサと、
前記燃圧センサの故障の有無を診断する診断手段と、
前記診断手段により前記燃圧センサの故障無しと診断されているときは、前記燃圧センサの検出値から、前記燃圧センサの故障有りと診断されているときは、前記燃圧推定手段の推定値から、燃料圧力を取得するように切換える切換手段と、
を更に含んで構成される、請求項1記載の内燃機関の燃圧取得装置。 - 前記診断手段により前記燃圧センサの故障無しと診断されているときに、前記燃料ポンプの駆動電流と燃料圧力との関係を学習する学習手段、を更に含んで構成され、
前記燃圧推定手段は、前記診断手段により前記燃圧センサの故障有りと診断されているときに、前記学習手段の学習値を参照して、駆動電流に基づいて燃料圧力を推定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の燃圧取得装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009215187A JP2011064128A (ja) | 2009-09-17 | 2009-09-17 | 内燃機関の燃圧取得装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009215187A JP2011064128A (ja) | 2009-09-17 | 2009-09-17 | 内燃機関の燃圧取得装置 |
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JP2011064128A true JP2011064128A (ja) | 2011-03-31 |
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ID=43950627
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013096366A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射制御システム |
JP2013253560A (ja) * | 2012-06-07 | 2013-12-19 | Toyota Motor Corp | 燃料供給装置 |
Citations (3)
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JP2001003786A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Unisia Jecs Corp | 内燃機関の燃料供給制御装置 |
JP2003049690A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-21 | Aisan Ind Co Ltd | 燃料圧力制御方法 |
JP2007040113A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Denso Corp | 燃料噴射制御装置 |
-
2009
- 2009-09-17 JP JP2009215187A patent/JP2011064128A/ja active Pending
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