JP2003049508A - 交差鉄筋結合金具の結合作業具 - Google Patents

交差鉄筋結合金具の結合作業具

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JP2003049508A
JP2003049508A JP2001239108A JP2001239108A JP2003049508A JP 2003049508 A JP2003049508 A JP 2003049508A JP 2001239108 A JP2001239108 A JP 2001239108A JP 2001239108 A JP2001239108 A JP 2001239108A JP 2003049508 A JP2003049508 A JP 2003049508A
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Genichiro Hattori
源一郎 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋の交差部分に対する結合金具の差し込み
が、身体を屈めることなく行え、結合作業の省力化と能
率向上が図れる交差鉄筋結合金具の結合作業具を提供す
る。 【解決手段】 交差鉄筋の結合金具1の連結体1aを連
結方向に移動自在となるよう装填するマガジン22の先
端に連結体1aを引き出すためのヘッド23を設け、こ
のヘッド23に、最先端に位置する結合金具1をヘッド
23の先端縁から露出する状態に保持して後退動を阻止
する一対の係止爪37と、最先端から二番目に位置する
結合金具1の嵌合部5に係合することで、この二番目に
位置する結合金具1が前方側に引き出されるのを阻止す
る係止ピン44と、最先端に位置する結合金具1の嵌合
部5を上部鉄筋に嵌合させると、この上部鉄筋への当接
による移動で係止ピン44を没入させ、二番目に位置す
る結合金具1の前方側への通過を可能にするピン操作杆
45とが設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート建
造物の構築に用いる鉄筋の上部鉄筋と下部鉄筋を交差部
分で固定化する交差鉄筋結合金具を、交差部分に対して
簡単に外嵌させて、交差部分の固定化を省力的に能率よ
く行うことができるようにした交差鉄筋結合金具の結合
作業具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、建築現場での上部鉄筋と下部鉄筋
の交差部分での結合は、結合に番線を用い、この番線を
上部鉄筋と下部鉄筋の交差部分に数回巻き付けることで
結合していた。 【0003】しかしながら、番線による上部鉄筋と下部
鉄筋の結合は、結合作業が面倒で時間がかかるだけでな
く、縛り過ぎると断線してしまい、鉄筋を一定の強さで
縛るにはかなりの熟練した技術を要するという問題があ
る。 【0004】そこで、本出願人は、交差する鉄筋の固定
が特別な技術を必要とすることなく行え、かつ、交差す
る鉄筋を常に一定の強度で固定化することができる交差
鉄筋の結合金具を特願2000−171922号によっ
てすでに提案した。 【0005】この交差鉄筋の結合金具1は、図12乃至
図15のように、一枚のばね鋼やステンレス鋼等のばね
弾性を有する金属板を用い、上板2の両側に対向板3、
3を折り曲げて断面コ字状の金具本体4を形成し、この
金具本体4における両対向板3、3の中央部の位置に、
上部鉄筋Aに対する嵌合部5を下向きU字状となって下
縁で開放するように設け、上記両対向板3、3の嵌合部
5を挟む両側の下縁に、向かい合う一対が下部鉄筋Bに
対して弾力的に外嵌する下筋挟持片6が連成されてい
る。 【0006】この下筋挟持片6は、対向板3、3の下縁
から連なった帯板に、外方へ弧状に膨出することで下部
鉄筋Bに対して外嵌する弧状部7と、弧状部7の下端か
ら外方へ屈曲する誘導部8とを設けて形成され、対向す
る下筋挟持片6の弧状部7が下部鉄筋Bに対して弾力的
に嵌合することになり、この弧状部7の上下の位置に
は、爪片9が内側に向けて突出するように設けられてい
る。 【0007】上記爪片9は、下筋挟持片6に設けたコ字
状の打ち抜き部で囲まれた部分を残すことによって形成
され、下部鉄筋Bに対して上下の爪片9が食い込むよう
に作用することで、下部鉄筋Bに対する抜け止めが得ら
れると共に、下部鉄筋Bを回り止め状に固定することが
できる。 【0008】また、上記金具本体4に設けた上部鉄筋A
に対する嵌合部5の内周には、上部鉄筋Aに対する外嵌
部材10が設けてある。この外嵌部材10は両対向板の
対向面間に納まる幅のばね弾性を有する金属板を用い、
上板2の内面に対する水平固定部11の両端に、外方へ
弧状に膨出する弧状部12と、両弧状部12の下端から
外方に屈曲する屈曲片13とで形成され、上記弧状部1
2と屈曲片13の折れ曲がり部分に、上部鉄筋Aに対す
る固定爪14が内側に突出するように設けられている。 【0009】上記上板2の両側中央部で対向板3、3の
折り曲げ部分に角孔15を設け、外嵌部材10の水平固
定部11の両側にはこの角孔15に嵌合する突部16を
設け、固定部11が上板2の内面に重なるように、突部
16を角孔15内に圧入して固定し、金具本体4の内部
に外嵌部材10を組み込んでいる。 【0010】この状態で、弧状部12が嵌合部5の内縁
に対して少し内側に位置し、両固定爪14が嵌合部5の
内方に向けて両側から弾力的に突出した配置となり、嵌
合部5を上部鉄筋Aに嵌挿したとき、両固定爪14は外
方に逃げて上部鉄筋Aに対する通過を可能にし、上部鉄
筋Aの最大径の部分が通過すると弾性で復元し、弧状部
12が上部鉄筋Aを弾力的に保持すると共に、両固定爪
14が上部鉄筋Aの外周面下部に圧接することにより、
上部鉄筋Aに対する抜け止めと上部鉄筋Aの回り止めと
を行うことになる。なお、金具本体4の内部に対する外
嵌部材10の固定は、上記圧入以外に、溶接やカシメを
採用してもよい。 【0011】上記結合金具を用いて交差する上部鉄筋A
と下部鉄筋Bを固定するには、図13のように、対とな
って両側に並ぶ下筋挟持片6が下部鉄筋Bの軸方向に沿
い、かつ、金具本体4に設けた嵌合部5が上部鉄筋Aの
直上に位置するように結合金具4を交差部部分の直上に
臨ませ、この状態で対となって両側に並ぶ下筋挟持片6
間を上部鉄筋Aに嵌挿し、対となって両側に並ぶ下筋挟
持片6の対向面間を下部鉄筋B上に押し込むと、誘導部
8によって下筋挟持片6が両側に拡開し、対となる下筋
挟持片6が下部鉄筋Bに弾力的に外嵌する。上記金具本
体4の押し込みと同時に、金具本体4に設けた嵌合部5
が上部鉄筋Aに対して外嵌し、この嵌合部5の内側に突
出する両側の固定爪14が外方に逃げて上部鉄筋Aに対
する通過を可能にし、弧状部12で上部鉄筋Aを弾力的
に保持すると共に、固定爪14は上部鉄筋Aの最大径を
通過すると弾性で復元し、上部鉄筋Aの外周面下部に圧
接係合する。 【0012】このように、金具本体4を上部鉄筋Aと下
部鉄筋Bの交差する部分に上から押し込むと、下筋挟持
片6が下部鉄筋Bに外嵌して弾力的に固持し、下筋挟持
片6の内面に突設した爪片9が下部鉄筋Bの上下に圧接
係合することにより、下部鉄筋Bを回り止め状に固持
し、これと同時に嵌合部5が上部鉄筋Aに外嵌し、固定
爪14が上部鉄筋Aの下部に圧接係合することにより、
上部鉄筋Aを回り止め状に固持し、これによって上部鉄
筋Aと下部鉄筋Bは交差部分において、抜け止め状とな
る結合金具1によって結合固定化されると共に、上部鉄
筋Aと下部鉄筋Bは共に回り止め状に固持されることに
なる。 【0013】なお、結合金具1の使用は、図示のような
水平の配置となる上部鉄筋Aと下部鉄筋Bの直線部分で
の結合だけでなく、金具本体4の嵌合部5内に設けた外
嵌部材10の固定爪14が上部鉄筋Aの下部に圧接係合
して抜け止めとなるので、上部鉄筋Aが屈曲しているよ
うな部分や、上部鉄筋Aと下部鉄筋Bが縦に配置されて
いる部分にも使用することができる。即ち、異形鉄筋を
用いた上部鉄筋Aが垂直の場合、固定爪14は上部鉄筋
Aの軸方向に対して移動止めとなり、上部鉄筋Aの所定
位置に下部鉄筋Bを交差状に固定化することができる。 【0014】また、水平の配置となる上部鉄筋Aと下部
鉄筋Bの結合を行う場合は、外嵌部材10の使用を省
き、上部鉄筋Aへの嵌合は金具本体4の嵌合部5だけと
した結合金具1としてもよい。この場合、下筋挟持片6
が下部鉄筋Bに外嵌して抜け止めとなるので、上部鉄筋
Aと下部鉄筋Bの結合は支障なく行える。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】上記のような結合金具
1は、上部鉄筋Aと下部鉄筋Bの交差部分に上から差し
込むだけで結合が行えることになるが、スラブ鉄筋の各
交点ごとに結合金具を差し込むのは、その都度身体を屈
めて手で押し込まなければならず、現場では多数箇所の
結合が必要になるので、実際の結合作業が重労働になる
という問題がある。 【0016】そこで、この発明の課題は、鉄筋の交差部
分に対する結合金具の差し込みが、身体を屈めることな
く行え、結合作業の省力化と能率向上が図れる交差鉄筋
結合金具の結合作業具を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、金属板を用い、上板の両側に対
向板を折り曲げて断面コ字状の金具本体を形成し、この
金具本体における対向板の中央部に上部鉄筋に対する嵌
合部を下縁で開放するように形成し、上記対向板の嵌合
部を挟む両側の下部に、互いに向かい合う一対が下部鉄
筋に対して弾力的に外嵌する下筋挟持片を連成して交差
鉄筋の結合金具が形成され、この結合金具の対向板を金
具本体に対して弾力的に外嵌することによって多数の結
合金具を順次連結した連結体を形成し、上記連結体を連
結方向に移動自在となるよう装填するマガジンの先端に
連結体を引き出すためのヘッドを設け、このヘッドに、
最先端に位置する結合金具の上板に対して両側から係脱
自在となり、この最先端に位置する結合金具の前方への
通過を許容し、最先端に位置する結合金具を嵌合部がヘ
ッドの先端縁から露出する状態に保持して後退動を阻止
する一対の係止爪と、結合金具の連結体の移動空間に対
して出没自在となり、最先端から二番目に位置する結合
金具の嵌合部に係合することで、この二番目に位置する
結合金具が前方側に引き出されるのを阻止する係止ピン
と、最先端に位置する結合金具の嵌合部を上部鉄筋に嵌
合させると、この上部鉄筋への当接による移動で係止ピ
ンを没入させ、二番目に位置する結合金具の前方側への
通過を可能にするピン操作杆とを設けた構成を採用した
ものである。 【0018】上記結合金具は、上部鉄筋に対する嵌合部
の内周で両側下部の位置に、上部鉄筋に対する固定爪を
設けることができ、この結合金具を上部鉄筋と下部鉄筋
の交差部分に押し込むと、下筋挟持片が下部鉄筋に対し
て弾力的に外嵌し、爪片が下部鉄筋に係合して抜け止め
となり、これと同時に金具本体の嵌合部が上部鉄筋に外
嵌し、これによって、上部鉄筋と下部鉄筋が結合され
る。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。 【0020】図1乃至図9は、結合金具1を用いて結合
を行う結合作業具の第1の実施の形態を示している。こ
の結合作業具21は、スラブ鉄筋のような平面的に配置
された鉄筋の交点を結合金具1で上から結合するための
ものである。 【0021】この結合作業具で用いる結合金具1は、図
11のように、多数の結合金具1を順次連結した連結体
1aの形態になっている。 【0022】連結体1aは、結合金具1の対向板を相手
結合金具1の金具本体に対して弾力的に外嵌することに
よって多数の結合金具1を順次連結していき、長い帯状
に形成されている。この連結体1aは、相手金具本体4
に外嵌した対向板3、3の先端が相手金具本体4の対向
板3、3の根元部分に当接することにより、各結合金具
1の連結の状態が一定化され、その両面において、両側
に対向板3、3が帯状となって並び、その間が溝状部分
となり、この溝状部分に嵌合部5の上半部が一定間隔で
並ぶ形態になっていると共に、対向板3、3の外嵌弾性
に抗して引っぱることにより、結合金具1を個々に分離
させることができる。 【0023】第1の実施の形態の結合作業具21は、図
1乃至図3に示すように、連結体1aを連結方向に移動
自在となるよう装填する上下に長いマガジン22と、こ
のマガジン22の下端に連結体1aの引き出しを制御す
るよう設けたヘッド23と、上記マガジン22の上端に
結合作業具21を垂直状態に保持するために固定したハ
ンドル24とで形成されている。 【0024】上記マガジン22は、断面角形の筒状で6
0cm程度の長さを有し、図8のように、連結体1aが
連結方向に移動自在となるよう納まる断面コ字状の主杆
25と、この主杆25の開口面を開閉するよう蝶番26
で取り付けられた蓋部材27と、蓋部材27を主杆25
の開口面を閉じ位置に保持するキャッチャー28とで形
成され、主杆25の底面と蓋部材27の内面には、連結
体1aの溝状部分に嵌まる突条29、30が長さ方向に
沿って設けられ、図2のように、主杆25の内部には突
条29に沿って移動自在となり、連結体1aを上端から
押し下げるウエイト31が設けられている。このウエイ
ト31は、自重で連結体1aを押し下げても、また、ス
プリングを併用して連結体1aを押し下げるようにして
もよい。 【0025】図1乃至図7に示すように、上記ヘッド2
3は、主杆25の両側に固定した二個のL型金具32
と、L型金具32間に後端が納まる状態で主杆25の先
端から前方に突出する二枚の板状となる角形ブロック3
3と、二枚の角形ブロック33の両側から前方に突出
し、先端が二又状となって下部鉄筋Bに外嵌するための
二個のガイド金具34とで形成されている。 【0026】二枚の角形ブロック33は、主杆25より
も広幅の角形となり、互いに重なり合う状態でボルト結
合され、その幅方向を主杆25の幅方向に沿わせた状態
でL型金具32にボルト結合され、両角形ブロック33
の対向面間には、連結体1aが連結方向に移動自在とな
る角孔35が主杆25の内部に対して延長状の配置とな
るように形成されている。 【0027】この角孔35は、両角形ブロック33の対
向面にそれぞれ連結体1aが連結方向に移動自在となる
よう納まる凹溝35aを設け、各凹溝35aの底部に連
結体1aの溝状部分が嵌まる突条36を設けて形成さ
れ、マガジン22内に装填した連結体1aが角孔35を
通過して角形ブロック33の先端から引き出されること
になる。 【0028】上記二枚の角形ブロック33間の先端部の
位置で、角孔35を挟む両側に、連結体1aの最先端に
位置する結合金具1の前方への通過を許容し、最先端に
位置する結合金具1を嵌合部5がヘッド23の先端縁か
ら露出する状態に保持して後退動を阻止する一対の係止
爪37が設けられている。 【0029】この係止爪37は、二枚の角形ブロック3
3の対向面で角孔35の外側に設けた凹部38に組み込
まれ、角孔35の幅方向に移動可能となるよう凹部38
に納まる角板39に、上部側の第1の爪40と下部側の
第2の爪41を設けて形成され、ガイド金具34との間
に縮設したばね42で第1の爪40と第2の爪41が角
孔35に向けて常時突出する方向の弾性が付勢されてい
る。 【0030】上記第1の爪40は、角孔35に向けて先
端下がりとなる傾斜面を有し、その下端部が最先端に位
置する結合金具1の上板2の上面に係合して後退動を阻
止する水平の段部43になっていると共に、第2の爪4
1は第1の爪40よりも少し突出量が高くなり、同じく
角孔35に向けて先端下がりとなる傾斜面を有してい
る。 【0031】従って、マガジン22内に装填した連結体
1aを角孔35に向けて押し込むと、最先端に位置する
結合金具1は、先ず、上板2の両端が第1の爪40の傾
斜面に作用して係止爪37を角孔35から外側に没入さ
せ、次に、上板2の両端が段部43に臨むと係止爪37
は角孔35に突出し、この時点で結合金具1は後退動が
阻止され、更に連結体1aを押すと上板2の両端が第2
の爪41の傾斜面に作用して係止爪37を角孔35から
没入させ、上板2の両端が第2の爪41の傾斜面を通過
すると係止爪37は角孔35に突出することになる。 【0032】このように、マガジン22内に装填した連
結体1aは、上板2の両端が両側の係止爪37と干渉し
ながら角孔35を通過することになる。 【0033】上記両側の係止爪37と、この係止爪37
により後退動が阻止された結合金具1の関係は、図5の
ように、角形ブロック33の先端から結合金具1の両側
対向板3、3が突出する位相になるように設定され、こ
の位相が連結体1aの最先端に位置する結合金具1の作
業開始の初期状態となる。なお、図5と図6では、最先
端に位置する結合金具1のみを図示している。 【0034】上記二枚の角形ブロック33の先端部幅方
向の中央位置には、上部鉄筋Aに外嵌するU字状の凹溝
43aが形成され、この凹溝43aは、係止爪37によ
り後退動が阻止された最先端の結合金具1における嵌合
部5と位置が合うことになる。 【0035】上記した二枚の角形ブロック33の一方に
は、角孔35に対して出没自在となり、係止爪37によ
り後退動が阻止された最先端の結合金具1から次の二番
目に位置する結合金具1の嵌合部5に係合することで、
この二番目に位置する結合金具1が前方側に引き出され
るのを阻止する係止ピン44と、最先端に位置する結合
金具1の嵌合部5を上部鉄筋Aに嵌合させると、この上
部鉄筋Aへの当接による移動で係止ピン44を没入さ
せ、二番目に位置する結合金具1の前方側への通過を可
能にするピン操作杆45とが設けられている。 【0036】図9のように、上記ピン操作杆45は上下
に長い板状に形成され、角形ブロック33の突条36内
に設けた縦孔46内に上下動可能となるよう収まり、そ
の下端が角形ブロック33のU字状の凹溝43a内へ所
定長さ突出するように、ばね47で下降する弾性が付勢
されている。 【0037】上記係止ピン44は途中に小幅部48を有
し、角形ブロック33の突条36に縦孔46と直交する
よう設けたピン孔49内に収まり、突条36から角孔3
5に対して出没自在になっている。 【0038】上記ピン操作杆45には、下端部にピン挿
入孔50と、上記小幅部48が嵌合する幅でこのピン挿
入孔50から連なって上方に伸びる溝51と、ピン操作
杆45の前面側に係止ピン44の直径が納まる幅でピン
挿入孔50の下端から上方に長い凹面52と、ピン操作
杆45の後面側に係止ピン44の直径が納まる幅で溝5
1の上端の位置に設けた凹面53と、前面において溝5
1の上端側で、凹面52からピン操作杆45の前面側に
屈曲する傾斜面54と、後面において溝51の上端側
で、凹面53からピン操作杆45の後面側に屈曲する傾
斜面55とが設けられ、ピン操作杆45の溝51に小幅
部48が嵌合した係止ピン44は、ピン操作杆45の上
下動により軸方向に移動し、角孔35に対して出没動す
ることになる。 【0039】図4のように、ピン操作杆45がフリーと
なって下降位置にあるとき、図9(B)の上部に示した
ように、溝51の上端側にある傾斜面54、55で係止
ピン44は前方に押され、角孔35に対して先端が突出
し、図5と図6のごとく、上記二番目に位置する結合金
具1の嵌合部5に係合し、この二番目の結合金具1が角
孔35から引き出されるのを阻止する位相となり、ま
た、角形ブロック33のU字状の凹溝43aを上部鉄筋
Aに外嵌した状態では、ピン操作杆45が上部鉄筋Aで
押し上げられ、係止ピン44に対してピン操作杆45が
上昇すると、係止ピン44は後方に引かれ、角孔35に
対して先端が没入し、二番目に位置する結合金具1との
係合が解け、この結合金具1の先端側への移動を許容す
ることになる。 【0040】図9(B)は、ピン操作杆45と係止ピン
44の関係を示し、同図では係止ピン44が上下動して
出没する状態を示したが、実際には、係止ピン44が定
位置にあってピン操作杆45が上下動することにより、
係止ピン44は定位置で軸方向に移動することになる。 【0041】この発明の第1の実施の形態の結合作業具
は、上記のような構成であり、スラブ鉄筋の各交点を結
合するには、マガジン22内に装填した連結体1aを押
し下げて角孔35に挿入し、図5のように、最先端の結
合金具1が係止爪37により後退動が阻止され、二番目
に位置する結合金具1が係止ピン44に係合する作業開
始の初期状態とする。 【0042】この初期状態で、最先端の結合金具1は、
角形ブロック33の先端から結合金具1の両側対向板
3、3が突出する位相になり、ピン操作杆45が下降位
置にあって、その下端がU字状の凹溝43aに突出して
いる。 【0043】この状態で、ハンドル24を手で握ること
で結合作業具21を垂直の吊り下げ状に保持し、鉄筋の
交点における直上にヘッド23を位置させ、両側のガイ
ド金具34が下部鉄筋Bに臨み、かつ、角形ブロック3
3のU字状の凹溝43aが上部鉄筋Aの直上に臨むよう
にして、結合作業具21全体を押し下げると、図6のよ
うに、後退動が阻止されている最先端の結合金具1は、
嵌合部5が上部鉄筋Aに嵌まり込み、続いて両側対向板
3、3が下部鉄筋Bに弾力的に外嵌圧入し、嵌合部5の
根元が上部鉄筋Aに嵌合することで、上下鉄筋の交点が
最先端の結合金具1によって結合される。 【0044】このとき、ピン操作杆45が上部鉄筋Aに
よって押上げられ、係止ピン44は没入して二番目に位
置する結合金具1との係合が解かれた状態になる。 【0045】この状態で結合作業具21を引き上げる
と、上下鉄筋の交点に外嵌している最先端の結合金具1
はそのままの位置で残ろうとするので、連結体1aが停
止したまま結合作業具21だけが上昇し、この結果、結
合作業具21のヘッド23から連結体1aが引き出され
ることになる。 【0046】結合作業具21を引き上げると、最先端の
結合金具1の上板2に対して両側の係止爪37は、第2
の爪41の傾斜面によって外側に逃げ、この上板2の通
過後に両側の係止爪37は角孔35に突出し、続いて、
二番目に位置する結合金具1の上板2が両側の係止爪3
7の第1の爪40の傾斜面に作用するので外側に逃げ、
二番目に位置する結合金具1の上板2が段部43に納ま
ると再び係止爪37は角孔35に突出する。 【0047】最先端の結合金具1の上板2の両端が第2
の爪41の傾斜面を通過する時点で、下降弾性が付勢さ
れているピン操作杆45が下降位置に移動し、二番目に
位置する結合金具1が通過した後に係止ピン44は角孔
35へ突出し、三番目に位置する結合金具1の嵌合部5
がこの係止ピン44に係合する関係になる。 【0048】上記の状態で、結合作業具21を更に引き
上げると、図7のように、三番目に位置する結合金具1
の嵌合部5が係止ピン44に係合することにより、三番
目から上の連結体1aは、結合作業具21と一体に上昇
し、上下鉄筋の交点を結合した最先端の結合金具1と二
番目に位置する結合金具1の間及び、二番目の結合金具
1と三番目に位置する結合金具1の間に引っ張り力が作
用する。 【0049】ここで、最先端の結合金具1は上下鉄筋の
交点に対する固定強度が高く、また、二番目の結合金具
1はその両側に係止爪37の弾性が作用して抵抗を与え
られているので、上記引っ張り力に対して最先端の結合
金具1と二番目に位置する結合金具1の間の連結部分が
最も結合強度が弱く、従って、結合作業具21の上記し
た引き上げにより、上下鉄筋の交点を結合した最先端の
結合金具1に対して二番目に位置する結合金具1が抜け
出ることになり、これにより、最先端の結合金具1が上
下鉄筋の交点に残り、この交点を結合した状態が得られ
ることになる。 【0050】また、上記二番目に位置していた結合金具
1は、少し引き出された位置で係止爪37により後退動
が阻止され、その次の位置の結合金具1が係止ピン44
に係合することにより、結合作業具21とこれに装填し
た連結体1aの関係は、図5で示した作業開始の初期状
態になり、この後、結合作業具21を鉄筋の次の位置の
交点に移動させ、上記と同様の結合作業を行えばよく、
鉄筋の各交点ごとに、最先端に位置する結合金具1の交
点への押し込みと、結合作業具21の引き上げ動作を繰
り返すことで、鉄筋の各交点を結合金具1で順次結合す
ることができる。 【0051】次に、図10は、結合作業具の第2の実施
の形態を示している。この第2の実施の形態において、
先の第1の実施の形態と同一部分については、同一符号
を付して説明に代える。 【0052】第2の実施の形態の結合作業具21は、壁
や柱のような垂直面の鉄筋に対する交点の結合を行うた
めに、水平状態に支持して使用するものであり、連結体
1aを連結方向に移動自在となるよう装填するマガジン
22を水平状態にして、その先端にヘッド23を設け、
このマガジン22の長さは、使い勝手の関係から、第1
の実施の形態の場合より短めに設定すると共に、マガジ
ン22は蓋27が側面に位置する状態で、その途中の下
面の位置に棒状のハンドル24aが固定されている。 【0053】上記マガジン22の内部に設けたウエイト
31は、連結体1aをヘッド23側に向けて移動させる
ように、スプリングを利用して連結体1aをヘッド23
側に押圧するようになっている。 【0054】この第2の実施の形態の結合作業具による
結合は、上述した第1の実施の形態の結合が上下垂直作
業であるのに対し、前後水平作業である以外は、基本的
に同じであり、垂直面の鉄筋に対する交点の結合を行う
ため、ハンドル24aでマガジン22を水平状態に保持
し、最先端の結合金具1を鉄筋の交点に押し込み、その
後、結合作業具21を後退させることにより、垂直面の
鉄筋に対する交点を結合金具1で結合することができ
る。 【0055】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成としたので、結合金具を用いて鉄筋の交差
する部分を結合する作業が、一々腰を屈めることなく行
えるようになり、鉄筋交点の結合作業が省力的に実施で
き、しかも、鉄筋の各交点に対して押し込むだけでよい
ので、鉄筋の結合作業が特別な技術を要することなく誰
れにでも簡単に能率よく行えるようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】結合作業具の第1の実施の形態を示す正面図 【図2】結合作業具の第1の実施の形態を示す一部切り
欠き正面図 【図3】結合作業具の第1の実施の形態を示す側面図 【図4】上記結合作業具におけるヘッド部分の内部構造
を示す正面図 【図5】上記ヘッド部分の内部構造と最先端の結合金具
の係止状態を示す正面図 【図6】上記ヘッド部分の内部構造と最先端の結合金具
を鉄筋の交点に圧入した状態を示す正面図 【図7】上記ヘッド部分の内部構造と最先端の結合金具
を鉄筋に残して引き上げた状態を示す正面図 【図8】図1の矢印VIII−VIIIに沿った横断平面図 【図9】(A)は係止ピンとピン操作杆の分解斜視図、
(B)はピン操作杆の縦断側面図 【図10】(A)は結合作業具の第2の実施の形態を示
す一部切り欠き正面図、(B)は同平面図 【図11】結合金具を連結した連結体の斜視図 【図12】(A)はこの発明の結合作業具に用いる結合
金具と上下鉄筋の分解斜視図、(B)は外嵌部材の斜視
図 【図13】同上の結合金具を用いた上下鉄筋の結合状態
を示す一部切り欠き正面図 【図14】同上の縦断側面図 【図15】金具本体の展開図 【符号の説明】 1 結合金具 1a 連結体 2 上板 3 対向板 4 金具本体 5 嵌合部 6 下筋挟持片 7 弧状部 8 誘導部 9 爪片 10 外嵌部材 11 水平固定部 12 弧状部 13 屈曲片 14 固定爪 21 結合作業具 22 マガジン 23 ヘッド 24 ハンドル 25 主杆 26 蝶番 27 蓋部材 28 キャッチャー 29 突条 30 突条 31 ウエイト 32 L型金具 33 角形ブロック 34 ガイド金具 35 角孔 36 突条 37 係止爪 38 凹部 39 角板 40 第1の爪 41 第2の爪 42 ばね 43 段部 44 係止ピン 45 ピン操作杆 46 縦孔 47 ばね 48 小幅部 49 ピン孔 50 ピン挿入孔 51 溝 52 凹面 53 凹面 54 傾斜面 55 傾斜面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属板を用い、上板の両側に対向板を折
    り曲げて断面コ字状の金具本体を形成し、この金具本体
    における対向板の中央部に上部鉄筋に対する嵌合部を下
    縁で開放するように形成し、上記対向板の嵌合部を挟む
    両側の下部に、互いに向かい合う一対が下部鉄筋に対し
    て弾力的に外嵌する下筋挟持片を連成して交差鉄筋の結
    合金具が形成され、この結合金具の対向板を金具本体に
    対して弾力的に外嵌することによって多数の結合金具を
    順次連結した連結体を形成し、 上記連結体を連結方向に移動自在となるよう装填するマ
    ガジンの先端に連結体を引き出すためのヘッドを設け、
    このヘッドに、 最先端に位置する結合金具の上板に対して両側から係脱
    自在となり、この最先端に位置する結合金具の前方への
    通過を許容し、最先端に位置する結合金具を嵌合部がヘ
    ッドの先端縁から露出する状態に保持して後退動を阻止
    する一対の係止爪と、 結合金具の連結体の移動空間に対して出没自在となり、
    最先端から二番目に位置する結合金具の嵌合部に係合す
    ることで、この二番目に位置する結合金具が前方側に引
    き出されるのを阻止する係止ピンと、 最先端に位置する結合金具の嵌合部を上部鉄筋に嵌合さ
    せると、この上部鉄筋への当接による移動で係止ピンを
    没入させ、二番目に位置する結合金具の前方側への通過
    を可能にするピン操作杆とを設けた交差鉄筋結合金具の
    結合作業具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056669A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 ジョン・アール・コディJon R. Kodi クリップ装着装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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