JP5601982B2 - 鉄筋結束用具 - Google Patents
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結束金具50は、1本のバネ性金属線材を屈曲させて形成されたものであり、その切り離し一端部に形成された短い第1捲き掛けアーム51と、これと向かい合うように並設された長い第2捲き掛けアーム53と、第1、第2捲き掛けアーム51、53の間に介在された捲き掛けアーチ52と、切り離し他端部に形成された捲き掛けフック54とを備えている。
図4(a)に示した仮止め状態では、捲き掛けフック54は、主筋1から浮いたフリーな状態になっており、次に第2捲き掛けアーム53を操作レバーとして把持しつつ、図4(a)の矢印Aで示したように、主筋1内側に向かって強制的に押し倒しながら、その先端部の捲き掛けフック54を一旦主筋1から逃げる横方向へ押し開いた後、その捲き掛けフック54を主筋1内側へ横断させ、その後、操作手を離すと、捲き掛けフック54が主筋1に掛止されて装着が完了する。
このような施工事例において、上記した従来の結束金具50を適用しようとした場合、次のような問題が生じる。従来の結束金具50では、捲き掛けフック54を主筋1に掛止させるために、操作レバーとしての第2捲き掛けアーム53の長さL1が十分に確保される必要があった。しかしながら、フープ筋2どうしの間隔が、第2捲き掛けアーム53の長さL1よりも狭くなると、従来の結束金具50はそのままでは適用することができなくなる。
上記鉄筋結束用具(2)によれば、前記円弧状部の下端から下方斜め外向きに折り返して前記案内部が形成されているので、前記縦筋と接触交差させた前記横筋を、前記案内部と前記縦筋とに沿わせて前記円弧状部に押し込んで嵌め込むことができ、前記横筋の前記掛止部の円弧状部への取り付け(嵌め込み)作業を一層容易に行うことができる。
また、前記跳ね上げ部の頂部が、前記一対の横アーム部を含む面よりも上に位置するように形成されているので、前記跳ね上げ部の長さが所定の長さ確保され、前記縦筋の背面側を押圧する接触面の長さを確保することができ、前記跳ね上げ部のバネ力による押圧力を増すことができ、より強固に安定した状態で前記縦筋と前記横筋との交差部を狭持固定することができる。
なお、本実施の形態では、円周上の中心軸方向に配列される複数の主筋1(例えば、直径D22〜D51mm程度の異形棒鋼)と、主筋1の外側(正面側)に間隔の狭い巻き付け状態で配設される複数のフープ筋2(例えば、直径D10〜D25mm程度の異形棒鋼)とを含んで構成される鉄筋籠(例えば、長さ約3.5〜12m、直径約0.6〜2.8m程度のもの)を組み立てる際に使用される鉄筋結束用具について説明する。
横アーム部13の長さは、主筋1の直径及び束ね本数(この場合1本)に応じて設定されている。縦アーム部12の長さ(高さ)は、主筋1やフープ筋2の直径を考慮して設定されており、主筋1の直径の1〜2倍程度の長さ、又はフープ筋2の直径の2〜4倍程度の長さに設定されるようになっている。縦アーム部12の長さを短くすれば、よりコンパクトな形態にすることが可能となる。
そして、掛止部14の案内部14bの先端部と主筋1との間にフープ筋2を配置した後、フープ筋2を主筋1と案内部14bとに沿わせて掛止部14の円弧状部14a方向に押し込み、フープ筋2を円弧状部14aに嵌め込む。係る嵌め込み作業により、フープ筋2が掛止アーム部11のバネ力により主筋1側に押圧された状態で掛止部14に掛止されると共に、主筋1が弾性押圧部15の跳ね上げ部17のバネ力によりフープ筋2側に押圧された状態で、主筋1とフープ筋2とが鉄筋結束用具10により挟持固定される。
図2に示した実施の形態(2)に係る鉄筋結束金具10Aは、鉄筋籠の直径方向に主筋1が2本束ねられた束ね筋用であり、掛止アーム部11Aを構成する横アーム部13Aの長さが、主筋1の束ね本数(この場合2本)に応じて設定されている点以外は、図1に示した鉄筋結束用具10と同様の構成となっており、鉄筋結束金具10Aによる主筋1とフープ筋2との固定も同様の方法で行うことができるものとなっている。
11、11A 掛止アーム部
12 縦アーム部
13、13A 横アーム部
14 掛止部
15 押圧弾性部
16 連結部
17 跳ね上げ部
Claims (3)
- 縦筋と該縦筋に接触交差する横筋とを交差部で狭持固定する鉄筋結束用具であって、
線状のバネ部材が屈曲されて形成されたものであり、
前記縦筋の両側面側に位置させられる一対の掛止アーム部と、
該一対の掛止アーム部の端部に連接され、前記縦筋の背面側を押圧する押圧弾性部とを備え、
前記掛止アーム部が、前記縦筋の背面側に位置させられる縦アーム部と、該縦アーム部の上端部から前記縦筋の側面を横断する方向に屈曲されて延設された横アーム部と、該横アーム部の先端から前記横筋を掛止させるように屈曲されて延設された掛止部とを含んで構成され、
前記押圧弾性部が、前記各縦アーム部の下端部から向い合う方向に屈曲されて延設された連結部と、該連結部の端部から、前記一対の縦アーム部を含む面よりも前記掛止部側に傾けた面に沿って上方に曲げ起こして形成された跳ね上げ部とを含んで構成されていることを特徴とする鉄筋結束用具。 - 前記掛止部が、前記横筋が嵌め込まれる円弧状部と、該円弧状部の下端から下方斜め外向きに折り返して形成された案内部とで形成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄筋結束用具。
- 前記縦アーム部と前記横アーム部とのなす角度が鋭角となるように屈曲され、
前記跳ね上げ部の頂部が、前記一対の横アーム部を含む面よりも上に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鉄筋結束用具。
Priority Applications (1)
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JP2010254835A JP5601982B2 (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | 鉄筋結束用具 |
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Family Cites Families (1)
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2010
- 2010-11-15 JP JP2010254835A patent/JP5601982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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