JP2003049203A - ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法 - Google Patents

ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法

Info

Publication number
JP2003049203A
JP2003049203A JP2002021760A JP2002021760A JP2003049203A JP 2003049203 A JP2003049203 A JP 2003049203A JP 2002021760 A JP2002021760 A JP 2002021760A JP 2002021760 A JP2002021760 A JP 2002021760A JP 2003049203 A JP2003049203 A JP 2003049203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
nickel
powder
alloy powder
molybdenum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002021760A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Hanada
一利 花田
Satoru Narutani
哲 成谷
Shin Ishikawa
伸 石川
Susumu Sato
佐藤  進
Kenichi Otsuka
研一 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
JFE Mineral Co Ltd
JFE Techno Research Corp
Original Assignee
Kawatetsu Mining Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
Kawatetsu Techno Research Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawatetsu Mining Co Ltd, Kawasaki Steel Corp, Kawatetsu Techno Research Corp filed Critical Kawatetsu Mining Co Ltd
Priority to JP2002021760A priority Critical patent/JP2003049203A/ja
Publication of JP2003049203A publication Critical patent/JP2003049203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/14Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/147Alloys characterised by their composition
    • H01F1/14708Fe-Ni based alloys
    • H01F1/14733Fe-Ni based alloys in the form of particles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーマロイに代表されるニッケル−鉄系合金
粉末を原料粉として焼結部品を製造する際に、その成形
性に優れること、および極めて低い焼結温度条件で適切
な焼結密度および高い透磁率特性が得られること、また
粉末自体に歪みが導入されていないこと、の諸特性を満
足したニッケル−鉄系合金粉末を提供する。 【解決手段】 ニッケル:55〜90mass%および鉄:10〜
45mass%を含有する成分組成とし、かつ平均粒径を0.05
〜1.00μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノイズフィルタ
ー、チョークコイル、インダクタおよび磁気ヘッド等の
電子回路部品や電波吸収体等の素材となる、高い透磁率
を必要とする用途に使用されるニッケル−鉄系合金およ
びニッケル−鉄−モリブデン系合金の微粉末と、該微粉
末を用いて鉄心を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にパーマロイと呼ばれる、非常に高
い透磁率を有するニッケル−鉄系合金は、既に1900年代
初頭に見出されたが、その優れた磁気特性の故に、現在
でも依然として高透磁率材料において主要な地位を占め
ており、鉄心、コイル、変成器、非線形型素子および磁
気ヘッド等に幅広く利用されている。また、このニッケ
ル−鉄系合金にモリブデンを加えた、いわゆるモリブデ
ンパーマロイと呼ばれる、ニッケル−鉄−モリブデン系
合金は、さらに優れた磁気特性を有することから、上記
の使途に供されている。
【0003】一方、最近の携帯電話を始めとする電子機
器においては、その小型化および薄型化が急速に進めら
れているが、その進展の基礎には、使用周波数の高周波
化、信号のアナログ処理からデジタル処理への変換、ノ
イズ除去技術等に関する著しい技術進歩がある。
【0004】例えば、小型電子機器の電源として多用さ
れているスイッチング電源のA−D変換に関係する、高
周波対応のノイズフィルターでは、酸化物フェライトや
鉄粉を磁芯(鉄心、コア)材料として使用することが多
いが、このノイズフィルターの対象となる直流成分の多
い電流に対しては、飽和磁化が高くかつ高い透磁率を示
すニッケル−鉄系合金並びにニッケル−鉄−モリブデン
系合金が高い機能を発揮する。
【0005】このノイズフィルター用コアに代表される
電子機器の部品は、主に粉末材料を樹脂と混合して成形
するか、または粉末冶金法によって成形されることが多
い。従って、各種電子機器の部品の素材となるニッケル
−鉄系合金並びにニッケル−鉄−モリブデン系合金は、
上記用途に応じて、ガスアトマイズ法や機械的粉砕法に
よって製造された粉末が供給されている。
【0006】特開昭58−147106号公報には、特定な値の
平均粒径を有する鉄及び/又は鉄合金の磁性粉末と、絶
縁性の粘結材との混合物の高密度圧縮成形体を形成する
ことにより、半導体素子に接続されたリアクトルあるい
は変圧器等に使用される、優れた透磁率の周波数特性及
び高い磁束密度を有する鉄心材料を得る技術が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ニッケル−
鉄系合金並びにニッケル−鉄−モリブデン系合金におい
ては、従来知られているガスアトマイズ法、機械的粉砕
法および気相還元法によって得られた粉末を原料とし
て、樹脂と混合成形した部品または焼結部品を製造した
際、所望の性能および形状が得られない場合のあること
が問題となっていた。例えば、上記したノイズフィルタ
ー用コアに、機械的粉砕法による粉末を用いた場合は、
その粉砕工程にて塑性歪みが導入されているため、その
ままの状態では磁気特性が大きく劣化しており、この種
の合金が有する本来の高い透磁率を活用することができ
ない不利がある。
【0008】また、トロイダル形状等にプレス成形して
焼結部品とする場合も、ここにガスアトマイズ法による
粉末を用いると、焼結前の圧縮成形における圧力を高め
ても、所要形状に成形することが難しかった。一方、機
械的粉砕法による粉末を用いた場合は、圧縮成形は可能
であるが、その後の焼結段階において、水素雰囲気中の
焼鈍で十分な焼結密度を得るために、1000℃以上の高温
が必要になり、生産性が阻害される上にコスト増をまね
くことになる。
【0009】さらにまた、特開昭62−23901 号公報に開
示された、気相還元法で製造されたFe、NiおよびCoの1
種もしくはこれらの合金の金属粉末を焼鈍しても、十分
な焼結密度を得るためには、後述するように粒子(粉
末)の平均粒径が大きいために1000℃以上の高温が必要
になり、生産性が阻害される上にコスト増をまねくこと
になる。
【0010】そこで、この発明は、パーマロイに代表さ
れるニッケル−鉄系合金粉末やニッケル−鉄−モリブデ
ン系合金粉末を原料粉として焼結部品を製造する際に、
その成形性に優れること、および通常の焼結温度条件で
適切な焼結密度が得られること、また粉末自体に歪みが
導入されていないこと、の諸特性を満足したニッケル−
鉄系合金粉末並びにニッケル−鉄−モリブデン系合金粉
末を提供することを目的とする。また、この発明の別の
目的は、前記ニッケル−鉄系合金粉末および/またはニ
ッケル−鉄−モリブデン系合金粉末を用いて、鉄心を製
造する方法について提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の課題
を解決するに当り、従来のニッケル−鉄系合金およびニ
ッケル−鉄−モリブデン系合金の粉末を種々入手して、
圧縮成形時並びに焼結時の挙動に関して、種々の実験に
より評価を行った。なお、入手粉末の平均粒径は、約10
〜70μmであった。
【0012】まず、ガスアトマイズ法による粉末を用い
てトロイダル形状の焼結部品を作製する実験を行ったと
ころ、その圧縮成形において686MPaまで成形圧力を高め
ても所要のトロイダル形状に成形することができなかっ
た。この原因は、この粉末の平均粒径が20〜40μmと大
きく、また形状が真球形状でかつ表面が平滑であるた
め、圧縮成形時に粉末間に付着力が生じ難いためと考え
られる。
【0013】また、機械的粉砕法による粉末は、圧縮成
形は可能であったが、続く焼結工程において、水素雰囲
気中の焼鈍で十分な焼結密度を得るためには、大半が10
00℃以上の高温が必要であった。さらに、樹脂と混合し
て所定形状に成形する方法を採用する場合に、機械的粉
砕法による粉末を用いると、該粉末はその粉砕工程にて
塑性歪みが導入されているため、磁気特性が大きく劣化
しており、この種の合金が有する本来の高い透磁率を活
用することができないのは既に述べたとおりである。
【0014】次に、発明者らは、ガスアトマイズ法、機
械的粉砕法、そして気相還元法により作製した、種々の
粒径のニッケル−鉄系合金およびニッケル−鉄−モリブ
デン系合金の粉末を準備して、その平均粒径と焼結が可
能である最低温度(以下、焼結可能温度と示す)との関
係について調査した結果を、図1に示す。なお、ガスア
トマイズ法による粉末は、焼結前の圧縮成形における圧
力を高めても所要形状に成形できず、焼結に到らなかっ
たのは既に述べたとおりである。一方、機械的粉砕法に
よる粉末は、5.0 〜500 μm程度の粒径であり、図1に
示すように、ニッケル−鉄系合金の焼結可能温度は500
μm径の粉末で1000℃以上、5.0 μm径の粉末でも1000
℃以上が必要であった。同様に、ニッケル−鉄−モリブ
デン系合金における焼結可能温度は、いずれの径につい
ても1000℃以上であった。すなわち、機械的粉砕法によ
る、いずれの合金系の粉末においても、気相還元法で製
造した合金粉末に比べて、生産性並びに経済性は劣るも
のであった。
【0015】ところが、気相還元法で作製した粒径が0.
03〜8.0 μmのニッケル−鉄系合金粉末のうち、とりわ
け粒径が1.0 μm以下の粉末においては、約600 ℃の低
温での焼結が可能であった。また、気相還元法で作製し
た粒径が0.03〜7.0 μmのニッケル−鉄−モリブデン系
合金粉末のうち、粒径が1.0 μm以下の粉末において
は、焼結可能温度が機械的粉砕法のそれからは予想でき
ないほど低いものであった。すなわち、この焼結可能温
度が低いことは、生産性の向上と省エネルギー化をもた
らし、コストの低減に大きく寄与するものであり、この
気相還元法の適用によって極めて有意義なニッケル−鉄
系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末
の提供が初めて可能になったのである。
【0016】この発明は、以上の知見に基づいて成され
たものである。すなわち、この発明は、ニッケル:55〜
90mass%および鉄:10〜45mass%を含有する成分組成に
成り、かつ平均粒径が0.05〜1.00μmであることを特徴
とするニッケル−鉄系合金粉末である。
【0017】ここで、上記ニッケル−鉄系合金粉末は、
塩化ニッケルおよび塩化鉄を主原料とする気相還元法に
よって製造されたものであること、そして粒径が0.50〜
10.0μmである粉末が個数比で50%未満であること、が
好ましい。
【0018】また、この発明は、ニッケル:54.5〜90ma
ss%、鉄:9.5 〜45mass%およびモリブデン:0. 5〜15
mass%を含有する成分組成に成り、かつ平均粒径が0.05
〜1.00μmであることを特徴とするニッケル−鉄−モリ
ブデン系合金粉末である。
【0019】ここで、上記ニッケル−鉄−モリブデン系
合金粉末は、塩化ニッケルおよび塩化鉄と、酸化モリブ
デンおよび塩化モリブデンのいずれか一方または両方
と、を主原料とする気相還元法によって製造されたもの
であること、そして粒径が0.50〜10.0μmである粉末が
個数比で50%未満であること、が好ましい。
【0020】さらに、この発明は、前記のニッケル−鉄
系合金粉末および/または前記のニッケル−鉄−モリブ
デン系合金粉末を用い、焼結温度1000℃未満で焼結する
ことを特徴とする鉄心の製造方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明のニッケル−鉄系
合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末に
ついて、詳しく説明する。まず、ニッケル−鉄系合金粉
末における成分を、ニッケル:55〜90mass%および鉄:
10〜45mass%を含有する組成としたのは、この発明が対
象とする材料に要求される特性が高透磁率であることに
依っている。すなわち、この組成範囲を外れると初透磁
率は2000以下となり、高透磁率材料としての要求を満足
することができない。
【0022】また、ニッケル−鉄−モリブデン系合金粉
末における成分を、ニッケル:54.5〜90mass%、鉄:9.
5 〜45mass%およびモリブデン:0.5 〜15mass%を含有
する組成としたのも、上記ニッケル−鉄系合金粉末にお
ける理由と同様である。
【0023】すなわち、ニッケルおよび鉄の含有量、さ
らにはモリブデンの含有量が上記範囲を外れると、初透
磁率が2000以下となり、高透磁率特性が失われしまうた
め、ニッケルおよび鉄の含有量を上記の範囲とする。
【0024】なお、上記ニッケル−鉄系合金粉末におけ
るニッケルおよび鉄以外の成分については、特に限定す
る必要はないが、ニッケル−鉄系合金の透磁率を始めと
する、電磁気特性を改善する、各種パーマロイに代表さ
れる、Mo、Co、Cr、CuおよびMn等を含有してもよい。
【0025】同様に、上記ニッケル−鉄−モリブデン系
合金粉末におけるニッケル、鉄およびモリブデン以外の
成分についても、特に限定する必要はないが、ニッケル
−鉄−モリブデン系合金の透磁率を始めとする、電磁気
特性を改善するために、Co、Cr、CuおよびMn等を含有し
てもよい。
【0026】次に、ニッケル−鉄系合金粉末およびニッ
ケル−鉄−モリブデン系合金粉末における平均粒径を0.
05〜1.00μmとすることが肝要である。すなわち、低い
焼結温度にて所期した十分な磁気特性を得るためには、
平均粒径を上記の範囲に規制する必要があり、この粒径
範囲は気相還元法を用いて極めて細かい微粉を製造する
際の経済性をも兼ね備えた条件である。従来製品では実
現されていない、このような粉末の微細化は、後述する
ように電子機器の使用周波数の高周波化に対して、磁気
的損失の低減という効用ももたらす。
【0027】すなわち、粉末の平均粒径が0.05μm未満
の超微細粒は、粉末の表面活性が高いために大気中での
取り扱いが難しく、しかも生産効率を著しく阻害するこ
とになる。一方、平均粒径が1.00μmをこえた場合も、
生産効率が著しく阻害され、経済性が損なわれる。
【0028】また、焼結温度は、平均粒径に大きく依存
するため、粒径が0.50〜10.0μmである粉末が個数比で
50%未満であると、さらに低い焼結温度にて所期した十
分な磁気特性の成形体を製造でき、また焼結温度が同じ
場合は、さらに高い磁気特性の成形体を製造できるので
ある。
【0029】ここで、上記の条件を満足するニッケル−
鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉
末は、気相還元法を用いて、その製造時の種々の条件を
適宜に制御することによって、有利に製造することがで
きる。ここに、金属塩化物を原料とした気相還元法によ
って単体金属の超微粉を製造する技術として、例えば特
開平8−246001号公報には、ニッケル単体の微粉につい
て記載されている。しかし、ニッケル−鉄系合金および
ニッケル−鉄−モリブデン系合金の場合は、標準生成自
由エネルギーに関係する、塩化物としての金属元素と塩
素との解離特性がニッケルおよび鉄で異なるため、これ
らニッケルおよび鉄の2種類の塩化物を主原料とする気
相還元法によって、所期する特性を満足する均質なニッ
ケル−鉄系合金およびニッケル−鉄−モリブデン系合金
粉末の超微粉を製造することは困難であった。
【0030】そこで、発明者らは、反応温度を始めとす
る気相還元法による製造時の各種条件を綿密に検討する
ための実験を行い、最終的に目標とする諸特性を持つニ
ッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン
系合金粉末を製造するための技術を確立するに到った。
すなわち、原料の純度および反応温度などの条件を適切
に制御することによって、所望のニッケル−鉄系合金粉
末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末の微粉を
製造することができたのである。例えば、原料として使
用する塩化物さらに酸化物の純度は99.0%以上であるこ
とが望ましく、これ以下の純度の場合には得られる粉末
の磁気特性が阻害されることになる。その他、生産効率
および粒成長の観点から、反応温度を 850〜1100℃の範
囲内で調整することが必要になる。
【0031】なお、ニッケルおよび鉄、さらにはモリブ
デンの含有量は、原料のニッケル塩化物および鉄塩化物
の混合比または、ニッケル塩化物および鉄塩化物と、さ
らにモリブデン酸化物およびモリブデン塩化物のいずれ
か一方または両方との混合比、そして必要に応じて反応
温度等の条件を調節することによって、変化させること
ができる。
【0032】以上の諸特性を有するニッケル−鉄系合金
粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末は、所
定条件下で行う気相還元法によって得ることができる
が、この気相還元法の具体的な条件については、粉末製
造の生産効率や目標成分範囲内での許容度などを考慮し
て、原料純度、原料塩化物の配合比、反応温度および反
応ガス流量などの諸条件を適宜選択して設定することに
よって得ることができる。
【0033】なお、この気相還元法に用いる装置として
は、例えば図2に示す構造の装置1が適合する。この装
置についての詳細は後述するが、基本的には、原料塩化
物を蒸気とする蒸発部2、この蒸発部2にて得られた塩
化物蒸気を搬送して水素ガスと所定の温度で接触させて
微粉化を行う反応部7、および反応部7で得られた微粉
末を冷却して採取する捕集部から成るものであればよ
い。
【0034】かくして得られるニッケル−鉄系合金粉末
およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末を原料とし
て粉末冶金法を行うと、まずノイズフィルターのコア等
のトロイダル形状に代表される、所望の形状への成形を
非常に容易に実現でき、また焼結温度も1000℃未満と従
来材と比較して極めて低い温度にて、十分な焼結密度並
びに高い透磁率を得ることができる。この発明のニッケ
ル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合
金粉末は、以上のような従来技術の限界の克服に加え
て、例えば樹脂材料と混合してコアに成形して使用する
場合に、粉サイズが微小であることから、使用周波数が
より高周波化した場合においても、渦電流損失の低減効
果を期待できる利点もある。
【0035】
【実施例】実施例1 図2に示す反応装置1を用いて、蒸発部に相当するニッ
ケル板で製作した箱2に、純ニッケル分対純鉄分の質量
比が80:20となるように調整した塩化ニッケル(純度9
9.5mass%)および塩化鉄(純度99.5mass%)の混合物
を装入し、ヒーター3によって1000℃に加熱した状態に
おいて、パイプ4からアルゴンガスを流して、蒸発部
(箱)2からのニッケルおよび鉄の塩化物蒸気をアルゴ
ンガスの下流へと導いた。そして、パイプ5の炉内側開
口6の出側において、塩化物蒸気とパイプ5から流され
る水素ガスとを接触そして混合させ、同時に還元反応を
引き起こさせて、ニッケル−鉄系合金の微粉末を生成さ
せた。次いで、生成したニッケル−鉄系合金の微粉末を
冷却帯7に通過させた後、最下流の図示しない捕集装置
にて回収した。
【0036】かくして得られたニッケル−鉄系合金の微
粉末の化学組成は、ニッケル:79.6mass%および鉄:1
9.8mass%に少量の塩素および酸素が含まれていた。粉
体特性は、比表面積3.67m2/gであり、走査型電子顕微
鏡の画像解析で測定した平均粒径は0.17μmであった。
同様に、走査型電子顕微鏡の画像解析で測定(20000
倍、10視野)した、粒径が0.50〜10.0μmである粉末の
個数比は、23%であった。
【0037】次に、外径10mmおよび内径6mmの金型を使
用して、生成した粉末を厚さ2mmのトロイダル形状の成
形体に圧縮成形した。成形圧力は、588MPaで行ったが、
平均の成形体密度は、6.13g/cm3 で、欠けや割れ等の
欠陥のない、健全な成形体が得られた。
【0038】さらに、これらの成形体に水素雰囲気中で
焼結焼鈍を施した。焼結温度は、450 ℃から1050℃の温
度範囲とし(保持時間30分)、焼鈍後の焼結密度および
周波数20Hzでの比初透磁率の測定を行った。その測定結
果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示した密度から明らかなように、こ
の発明に従うニッケル−鉄合金粉末は、650 ℃で焼結を
ほぼ完了し、750 〜1100℃の焼結によって非常に優れた
磁気特性が得られた。
【0041】実施例2 原料のニッケル塩化物(純度99.5mass%)と塩化鉄(純
度99.5mass%)との混合比を変えて、実施例1とほぼ同
様な条件にて、ニッケルおよび鉄の濃度が種々に異なる
ニッケル−鉄合金微粉末を作製した。粉末の平均粒径
は、組成に依らず0.20〜0.30μmであった。これらの紛
末について、実施例1と同様に外径10mm、内径6mm及び
厚さ2mmのトロイダル形状の成形体を作り、水素雰囲気
中で900 ℃30分間の焼結を行った。これらの焼結体の比
初透磁率を測定した結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】ニッケル濃度が55〜90mass%および鉄濃度
が45〜10mass%の組成範囲にある粉末では比初透磁率が
2000以上の値を示すが、この組成範囲外の粉末では比初
透磁率が2000未満と低下することがわかる。
【0044】実施例3 ニッケル塩化物(純度99.5mass%)と鉄塩化物(純度9
9.5mass%)の混合比を調節した原料を用い、前記原料
の温度を 900℃および1050℃として反応を行わせて、ニ
ッケルと鉄の重量濃度比が約74:26で平均粒径が0.2 μ
mと0.6 μmの2種類のニッケル−鉄系合金微粉末を製
造した。これらを実施例1と同様に、トロイダル形状の
成形体とし、密度がほぼ8.10g/cm3 になる焼結温度を求
めた。焼結温度は、微粉末の平均粒径に敏感に依存し、
0.2 μm径の粉体で 700℃、0.6 μm径の粉体で 850℃
であった。また、比初透磁率は共に約6300であった。
【0045】実施例4 図2に示す反応装置1を用いて、蒸発部に相当するニッ
ケル板で製作した箱2に、純ニッケル分対純鉄分対純モ
リブデン分の質量比が81:14:5となるように調整し
た、塩化ニッケル(純度99.5mass%)、塩化鉄(純度9
9.5mass%)および酸化モリブデン(純度99.5mass%)
の混合物を装入し、ヒーター3によって 900℃に加熱し
た状態において、パイプ4からアルゴンガスを流して、
蒸発部(箱)2からのニッケルおよび鉄の塩化物蒸気、
そしてモリブデンの酸化物蒸気をアルゴンガスの下流へ
と導いた。そして、パイプ5の炉内側開口6の出側にお
いて、塩化物蒸気および酸化物蒸気とパイプ5から流さ
れる水素ガスとを接触そして混合させ、同時に還元反応
を引き起こさせて、ニッケル−鉄−モリブデン系合金の
微粉末を生成させた。次いで、生成したニッケル−鉄−
モリブデン系合金の微粉末を冷却帯7に通過させた後、
最下流の図示しない捕集装置にて回収した。
【0046】かくして得られた生成粉末の化学組成は、
ニッケル:80.2mass%、鉄:13.8mass%およびモリブデ
ン:4.5 mass%に少量の塩素および酸素が含まれてい
た。粉体特性は、比表面積5.08m2/gであり、走査型電
子顕微鏡の画像解析で測定した平均粒径は0.14μmであ
った。
【0047】次に、外径10mmおよび内径6mmの金型を使
用して、生成した粉末を厚さ2mmのトロイダル形状の成
形体に圧縮成形した。成形圧力は、588 MPa で行った
が、平均の成形体密度は、6.22g/cm3 で、欠けや割れ
等の欠陥のない、健全な成形体が得られた。
【0048】さらに、これらの成形体に水素雰囲気中で
焼結焼鈍を施した。焼結温度は、450 ℃から1050℃の温
度範囲とし(保持時間30分)、焼鈍後の焼結密度および
周波数20Hzでの比初透磁率の測定を行った。その測定結
果を表3に示す。なお、上記の比表面積は、BET 法によ
り測定した。
【0049】
【表3】
【0050】実施例5 この実施例では、所望の比初透磁率の成形体を得るため
の焼結温度に、微粉末の平均粒径が与える影響並びに、
微粉末の粒径が0.50〜10.0μmである粉末の個数比が成
形体(磁心)の比初透磁率に与える影響について、それ
ぞれ説明する。すなわち、図2に示す反応装置1を用い
て、蒸発部に相当するニッケル板で製作した箱2に、純
ニッケル分対純鉄分の質量比が80:20となるように調整
した塩化ニッケル(純度99.5mass%)および塩化鉄(純
度99.5mass%)の混合物を装入し、ヒーター3によって
900 〜1000℃に加熱した状態において、パイプ4からア
ルゴンガスを流して、蒸発部(箱)2からのニッケルお
よび鉄の塩化物蒸気をアルゴンガスの下流へと導いた。
そして、パイプ5の炉内側開口6の出側において、塩化
物蒸気とパイプ5から流される水素ガスとを接触そして
混合させ、同時に還元反応を引き起こさせて、ニッケル
ー鉄系合金の微粉末を生成させた。次いで、生成したニ
ッケルー鉄系合金の微粉末を冷却帯7に通過させた後、
最下流の図示しない捕集装置にて回収した。
【0051】かくして得られたニッケルー鉄系合金の化
学組成は、ニッケル:77.1〜81.6mass%および鉄:18.4
〜22.9mass%に少量の酸素が含まれていた。粉末特性
は、比表面積3.15〜4.27m2 /gであり、走査型電子顕
微鏡の画像解析で測定した平均粒径は0.12〜1.2 μmで
あった。さらに、平均粒径が1.0 μm以下の微粉末につ
いて、走査型電子顕微鏡の画像解析で測定(20000 倍、
10視野)したところ、粒径が0.50〜10.0μmである粉末
の個数比は18〜85%であった。
【0052】以上の微粉末を、粉末番号1〜6に整理し
て、それぞれの平均粒径と粒径が0.50〜10.0μmである
粉末の個数比とを表4に示す。また、比較例としてアト
マイズ法で作製した平均粒径10μmのパーマロイ粉末に
ついても、粉末番号8として表4に示す。
【0053】次に、外径10mmおよび内径6mmの金型を使
用して、生成したそれぞれの粉末を厚さ2mmのトロイダ
ル形状の成形体に圧縮成形した。成形圧力は、588 Mpa
で行った。
【0054】さらに、これらの成形体に水素雰囲気中に
おいて、 520〜1240℃の温度範囲で保持時間30分の焼結
焼鈍を施し、この焼鈍後の焼結密度および周波数20Hzの
比初透磁率を測定した。その測定結果を表4に併記す
る。
【0055】
【表4】
【0056】はじめに、表4に示した測定結果を基に、
粉末番号1〜7を用いて得た、成形体(鉄心)a1〜d
7について、微粉末の平均粒径が与える影響を鉄心の比
初透磁率ごとに整理した結果を、図3に示す。成形体a
1〜a7について、比初透磁率5000前後の鉄心を得るた
めの焼結温度を比較すると、この発明の微粉末である粉
末番号1〜5を用いた、成形体(鉄心)al〜a5は、
低い焼結温度 520〜560 ℃において、比初透磁率4800以
上と比初透磁率5000前後の鉄心が得られることがわか
る。一方、この発明の平均粒径を外れる粉末番号6およ
び7を用いた比較例である、成形体a6およびa7で
は、1000℃を超える高い焼結温度でなければ、比初透磁
率5000前後の鉄心を得られない。さらに、この発明の粉
末番号1〜5を用いた成形体は、比初透磁率が5500、65
00および7000の各々の前後域にある成形体(鉄心)を得
るための焼結温度が、比較例に対比して低いことは、比
初透磁率5000前後の場合と同様であり、この発明の微粉
末が鉄心の製造において、コスト的に有利であることは
明らかである。
【0057】次に、粒径が0.50〜10.0μmである粉末の
個数比が成形体の比初透磁率に与える影響を説明する。
すなわち、粉末番号1〜5を用いた、成形体e1〜e5
について、粒径が0.50〜10.0μmである粉末の個数比が
成形体の比初透磁率に与える影響を図4に示す。図4に
示すように、粒径が0.50〜10.0μmである粉末の個数比
が低いほど、成形体の比初透磁率は高くなり、特に50%
未満になると、比初透磁率5000を超えた、高い比初透磁
率の鉄心を得ることができる。従って、粒径が0.50〜1
0.0μmである粉末の個数比を50%未満に制限すること
は、高い比初透磁率鉄心の製造においてコストの抑制に
有利であることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】この発明によって、プレス成形性、特に
低い温度で焼結して高い比初透磁率の鉄心が得られる、
鉄心の製造にコスト的に有利なニッケル−鉄系合金粉末
およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末を提供する
ことが可能となる。また、1000℃未満と低い焼結温度に
より焼結して高い比初透磁率を有する鉄心を製造するこ
とができる。従って、この発明のニッケル−鉄系合金粉
末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末は、電子
機器の高周波化並びに小型化が急速に進展している技術
的趨勢に対応できる電子部品素材として、今後重要な役
割が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ニッケル−鉄系合金微粉末における粒径と焼
結可能温度との関係を示す図である。
【図2】 この発明に係わるニッケル−鉄系合金微粉末
およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末を製造する
ための気相還元法を行う反応装置の一例を示す図であ
る。
【図3】 微粉末の平均粒径が与える影響を鉄心の比初
透磁率ごとに整理した結果を示す図である。
【図4】 粒径が0.50〜10.0μmである粉末の個数比が
成形体の比初透磁率に与える影響を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 花田 一利 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 成谷 哲 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 石川 伸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 進 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 大塚 研一 東京都千代田区内幸町2−2−3 川鉄テ クノリサーチ株式会社内 Fターム(参考) 4K018 AA08 BA04 BB04 CA02 DA31 KA43 KA44 5E041 AA17 AA19 CA03 HB03 HB09 HB17 NN01 NN06 NN18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル:55〜90mass%および鉄:10〜
    45mass%を含有する成分組成に成り、かつ平均粒径が0.
    05〜1.00μmであることを特徴とするニッケル−鉄系合
    金粉末。
  2. 【請求項2】 塩化ニッケルおよび塩化鉄を主原料とす
    る気相還元法によって製造されたことを特徴とする請求
    項1に記載のニッケル−鉄系合金粉末。
  3. 【請求項3】 粒径が0.50〜10.0μmである粉末が個数
    比で50%未満であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のニッケル−鉄系合金粉末。
  4. 【請求項4】 ニッケル:54.5〜90mass%、鉄:9.5 〜
    45mass%およびモリブデン:0.5 〜15.0mass%を含有す
    る成分組成に成り、かつ平均粒径が0.05〜1.00μmであ
    ることを特徴とするニッケル−鉄−モリブデン系合金粉
    末。
  5. 【請求項5】 塩化ニッケルおよび塩化鉄と、酸化モリ
    ブデンおよび塩化モリブデンのいずれか一方または両方
    と、を主原料とする気相還元法によって製造されたこと
    を特徴とする請求項4に記載のニッケル−鉄−モリブデ
    ン系合金粉末。
  6. 【請求項6】 粒径が0.50〜10.0μmである粉末が個数
    比で50%未満であることを特徴とする請求項4または5
    に記載のニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれかに記載のニ
    ッケル−鉄系合金粉末および/または請求項4ないし6
    のいずれかに記載のニッケル−鉄−モリブデン系合金粉
    末を用い、焼結温度1000℃未満で焼結することを特徴と
    する鉄心の製造方法。
JP2002021760A 2001-02-28 2002-01-30 ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法 Pending JP2003049203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021760A JP2003049203A (ja) 2001-02-28 2002-01-30 ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053556 2001-02-28
JP2001-53556 2001-02-28
JP2001-162768 2001-05-30
JP2001162768 2001-05-30
JP2002021760A JP2003049203A (ja) 2001-02-28 2002-01-30 ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003049203A true JP2003049203A (ja) 2003-02-21

Family

ID=27346115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002021760A Pending JP2003049203A (ja) 2001-02-28 2002-01-30 ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003049203A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005011899A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Mitsubishi Materials Corporation Fe-Ni-Mo系扁平金属軟磁性粉末およびその軟磁性粉末を含む磁性複合材
KR100637656B1 (ko) 2005-06-16 2006-10-24 주식회사 에너텍 환원반응을 이용한 페로몰리브덴의 제조방법 및 그 방법을이용하여 제조된 페로몰리브덴
JP2010053372A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Nec Tokin Corp 鉄−ニッケル合金粉末及びその製造方法、並びにその合金粉末を用いたインダクタ用圧粉磁心
CN105921752A (zh) * 2016-04-07 2016-09-07 惠州威博精密科技有限公司 一种制备因瓦合金谐振杆的方法
WO2018092664A1 (ja) 2016-11-16 2018-05-24 昭栄化学工業株式会社 金属粉末の製造方法
TWI682040B (zh) * 2018-01-17 2020-01-11 日商同和電子科技有限公司 Fe-Ni合金粉和使用該合金粉之電感器用成形體及電感器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005011899A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Mitsubishi Materials Corporation Fe-Ni-Mo系扁平金属軟磁性粉末およびその軟磁性粉末を含む磁性複合材
KR100821543B1 (ko) * 2003-08-05 2008-04-14 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 Fe - Ni - Mo 계 편평 금속 연자성 분말 및 그 연자성 분말을 함유하는 자성 복합재
US7575645B2 (en) 2003-08-05 2009-08-18 Mitsubishi Materials Corporation Fe-Ni-Mo soft magnetic flaky powder and magnetic composite material containing soft magnetic powder
KR100637656B1 (ko) 2005-06-16 2006-10-24 주식회사 에너텍 환원반응을 이용한 페로몰리브덴의 제조방법 및 그 방법을이용하여 제조된 페로몰리브덴
JP2010053372A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Nec Tokin Corp 鉄−ニッケル合金粉末及びその製造方法、並びにその合金粉末を用いたインダクタ用圧粉磁心
CN105921752A (zh) * 2016-04-07 2016-09-07 惠州威博精密科技有限公司 一种制备因瓦合金谐振杆的方法
WO2018092664A1 (ja) 2016-11-16 2018-05-24 昭栄化学工業株式会社 金属粉末の製造方法
WO2018092665A1 (ja) 2016-11-16 2018-05-24 昭栄化学工業株式会社 金属粉末の製造方法
KR20190085940A (ko) 2016-11-16 2019-07-19 소에이 가가쿠 고교 가부시키가이샤 금속 분말의 제조 방법
KR20190086469A (ko) 2016-11-16 2019-07-22 소에이 가가쿠 고교 가부시키가이샤 금속 분말의 제조 방법
US11426791B2 (en) 2016-11-16 2022-08-30 Shoei Chemical Inc. Method for producing metal powder
US11458536B2 (en) 2016-11-16 2022-10-04 Shoei Chemical Inc. Method for producing metal powder
TWI682040B (zh) * 2018-01-17 2020-01-11 日商同和電子科技有限公司 Fe-Ni合金粉和使用該合金粉之電感器用成形體及電感器
KR20200106190A (ko) 2018-01-17 2020-09-11 도와 일렉트로닉스 가부시키가이샤 Fe-Ni 합금분 및 그것을 사용한 인덕터용 성형체 및 인덕터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101792088B1 (ko) 압분 자심의 제조 방법, 압분 자심 및 코일 부품
JP6436082B2 (ja) 圧粉磁心、これを用いたコイル部品および圧粉磁心の製造方法
CN108376597B (zh) 软磁性合金及磁性部件
JP6530164B2 (ja) ナノ結晶軟磁性合金粉末およびそれを用いた圧粉磁芯
JP2008028162A (ja) 軟磁性材料の製造方法、軟磁性材料、および圧粉磁心
JP2713363B2 (ja) Fe基軟磁性合金圧粉体及びその製造方法
KR20160132838A (ko) 자심, 코일 부품 및 자심의 제조 방법
JP2016104900A (ja) 金属軟磁性合金と磁心、およびその製造方法
JP2003049203A (ja) ニッケル−鉄系合金粉末およびニッケル−鉄−モリブデン系合金粉末と鉄心の製造方法
JP4209614B2 (ja) Ni−Fe系合金粉末
JP2009147252A (ja) 複合磁性材料およびその製造方法
JP2018178254A (ja) Fe−Ni系合金粉末およびその製造方法
JPWO2020196608A1 (ja) アモルファス合金薄帯、アモルファス合金粉末、及びナノ結晶合金圧粉磁心、並びにナノ結晶合金圧粉磁心の製造方法
JP2004281846A (ja) 高周波磁性材料およびそれを用いた高周波磁性部品、並びに製造方法
JP2003147404A (ja) 鉄−コバルト系合金粉末
WO2013108642A1 (ja) 圧粉磁性体用の鉄粉、圧粉磁性体、圧粉磁性体用の鉄粉の製造方法、及び圧粉磁性体の製造方法
JP4106966B2 (ja) 複合磁性材料及びその製造方法
WO2022102229A1 (ja) 軟磁性合金粉末及びその圧粉体並びにそれらの製造方法
JP2004327762A (ja) 複合軟磁性材料
TWI759230B (zh) 金屬粉末及其壓粉體以及此等之製造方法
JP2005243895A (ja) 圧粉コア用粉末およびそれを用いた圧粉コア
JP2022142565A (ja) 磁性ナノ粒子、複合磁性材料および電子部品
JP2000239702A (ja) Fe−Ni系合金粉末およびその製造方法
JP2021141267A (ja) 磁性粉末、磁性粉末成形体、および磁性粉末の製造方法
JPH039161B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122