JP2003147404A - 鉄−コバルト系合金粉末 - Google Patents

鉄−コバルト系合金粉末

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Kazutoshi Hanada
一利 花田
Susumu Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄−コバルト系合金粉末を原料粉として焼結
部品を製造する際に、その成形性に優れること、通常の
焼結温度条件で適切な焼結密度が得られることおよび粉
末自体に歪みが導入されていないこと、また製造された
焼結部品は高透磁率かつ高飽和磁化の優れた磁気特性を
有すること、の諸特性を満足した鉄−コバルト系合金粉
末を提供する。 【解決手段】 鉄:40〜80mass%およびコバルト:20〜
60mass%を含有する成分組成とし、かつ平均粒径を0.05
〜1.00μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電波吸収シート
等の電波吸収体や磁気シールド、あるいはノイズフィル
ターおよびインダクタ等の電子回路部品とその周辺機器
等の素材となる、高い飽和磁化と、高い透磁率または大
きな磁歪効果を必要とする用途に使用される、鉄−コバ
ルト系合金の微粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軟質磁性材料として、珪素鋼、パーマロ
イ、センダスト、パーメンジュール等が広く実用に供さ
れている。中でも、鉄−コバルト系合金は、最も高い飽
和磁化を有する軟質磁性材料であり、その優れた磁気特
性の故に、モータ、磁性ヨーク、電磁石、磁気記録媒体
をはじめ、電子回路部品およびその周辺機器等に幅広く
利用されている。
【0003】一方、最近の携帯電話を始めとする電子機
器においては、その小型化および薄型化が急速に進めら
れ、この小型化並びに軽量化に対応して、内部に使用さ
れる部品も薄層化、多層化そしてアレイ化が求められて
いる。なお、この種電子機器における小型化および薄型
化の進展の基礎には、使用周波数の高周波化、信号のア
ナログ処理からデジタル処理への変換、ノイズ除去技術
等に関する著しい技術進歩がある。
【0004】ここに、ノイズフィルターおよび電波吸収
体用の磁性材料には、飽和磁化が高くかつ高い透磁率を
示す合金が有利である。例えば、小型電子機器の電源と
して多用されているスイッチング電源のA−D変換に関
係する、高周波対応のノイズフィルターでは、酸化物フ
ェライトや鉄粉を磁芯(コア)材料として使用すること
が多いが、このノイズフィルターの対象となる直流成分
の多い電流に対しては、飽和磁化が高くかつ高い透磁率
を示す鉄−コバルト系合金が高い機能を発揮する。
【0005】このノイズフィルター用コアに代表される
電子機器の部品は、主に粉末材料を樹脂と混合して成形
するか、または粉末冶金法によって成形されることが多
い。従って、各種電子機器の部品の素材となる鉄−コバ
ルト系合金は、上記用途に応じて、ガスアトマイズ法や
機械的粉砕法によって製造された粉末が供給されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、鉄−コバル
ト系合金においては、ガスアトマイズ法や機械的粉砕法
によって得られた粉末の粒径が大きく、また粉砕時に変
形するため、1μm以下の径が要求される、近年の電波
吸収体用磁性材料および電子回路部品材料として供する
ことが難しい。また、機械的粉砕法による粉末を用いた
場合は、その粉砕工程にて塑性歪みが導入されているた
め、そのままの状態では磁気特性が大きく劣化してお
り、この種の合金が有する本来の高い透磁率を活用する
ことができない不利がある。
【0007】さらに、鉄−コバルト系合金は、圧粉成形
性および加工性に乏しいことも問題である。すなわち、
トロイダル形状等にプレス成形して焼結部品とする場合
も、ここにガスアトマイズ法による粉末を用いると、焼
結前の圧縮成形における圧力を高めても、所要形状に成
形することが難しかった。一方、機械的粉砕法による粉
末を用いた場合は、圧縮成形は可能であるが、その後の
焼結段階において、水素雰囲気中の焼鈍で十分な焼結密
度を得るために、1000℃以上の高温が必要になり、生産
性が阻害される上にコスト増をまねくことになる。
【0008】そこで、この発明は、鉄−コバルト系合金
粉末を原料粉として焼結部品を製造する際に、その成形
性に優れること、通常の焼結温度条件で適切な焼結密度
が得られることおよび粉末自体に歪みが導入されていな
いこと、また製造された焼結部品は高透磁率かつ高飽和
磁化の優れた磁気特性を有すること、の諸特性を満足し
た鉄−コバルト系合金粉末を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の課題
を解決するに当り、従来の鉄−コバルト系合金の粉末を
種々入手して、圧縮成形時並びに焼結時の挙動に関し
て、種々の実験により評価を行った。なお、入手粉末の
平均粒径は、約10〜200 μmであった。
【0010】まず、ガスアトマイズ法による粉末を用い
てトロイダル形状の焼結部品を作製する実験を行ったと
ころ、その圧縮成形において686MPaまで成形圧力を高め
ても所要のトロイダル形状に成形することができなかっ
た。この原因は、この粉末の平均粒径が100 μm程度と
大きく、また形状が真球形状でかつ表面が平滑であるた
め、圧縮成形時に粉末間に付着力が生じ難いためと考え
られる。
【0011】また、機械的粉砕法による粉末は、圧縮成
形は可能であったが、続く焼結工程において、水素雰囲
気中の焼鈍で十分な焼結密度を得るためには、大半が10
00℃以上の高温が必要であった。さらに、樹脂と混合し
て所定形状に成形する方法を採用する場合に、機械的粉
砕法による粉末を用いると、該粉末はその粉砕工程にて
塑性歪みが導入されているため、磁気特性が大きく劣化
しており、この種の合金が有する本来の高い透磁率を活
用することができないのは既に述べたとおりである。
【0012】ところが、気相還元法で作製した鉄−コバ
ルト系合金の粉末は、粒径が1μm以下が主であった。
これは、従来にない小さな粒径であり、粒の変形も少な
いものであった。また、この粉末の焼結可能温度は、と
りわけ粒径が1.0 μm以下の粉末において約700 ℃と極
めて低く、これは機械的粉砕法による粉末の焼結可能温
度からは予測できないほど低いものであった。すなわ
ち、焼結可能温度が低いことは、生産性の向上と省エネ
ルギー化をもたらし、コストの低減に大きく寄与するも
のであり、この気相還元法の適用によって極めて有意義
な鉄−コバルト系合金粉末の提供が初めて可能になった
のである。
【0013】この発明は、以上の知見に基づいて成され
たものである。すなわち、この発明は、鉄:40〜80mass
%およびコバルト:20〜60mass%を含有する成分組成に
成り、かつ平均粒径が0.05〜1.00μmであることを特徴
とする鉄−コバルト系合金粉末である。
【0014】また、上記鉄−コバルト系合金粉末は、塩
化鉄および塩化コバルトを主原料とする気相還元法によ
って製造されたものであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の鉄−コバルト系
合金粉末について、詳しく説明する。まず、鉄−コバル
ト系合金粉末における成分を、鉄:40〜80mass%および
コバルト:20〜60mass%を含有する組成としたのは、こ
の発明が対象とする材料に要求される特性が高飽和磁化
および高透磁率であることに依っている。すなわち、こ
の組成範囲を外れると、飽和磁化は2.2 Wb/m2 以下
になり、高飽和磁化材料としての要求を満足することが
できない。同様に、初透磁率は150 以下となり、高透磁
率材料として要求を満足することができない。
【0016】すなわち、鉄およびコバルトの含有量が上
記範囲を外れると、飽和磁化は2.2Wb/m2 以下並び
に初透磁率は150 以下となり、高飽和磁化特性および高
透磁率特性が失われしまうため、鉄およびコバルトの含
有量を上記の範囲とする。
【0017】なお、上記の鉄およびコバルト以外の成分
については、特に限定する必要はないが、電磁特性の改
善および/または加工性の改善を目的として、B,C,
P,Ti,V,Cr,Mn,Ni,Cu,Mo,WおよびNb等を含有
してもよい。また、鉄−コバルト系合金粉末から製造し
た製品の表面に、酸や有機被覆等の表面処理を行って使
用に供してもよい。
【0018】次に、鉄−コバルト系合金粉末における平
均粒径を0.05〜1.00μmとすることが肝要である。すな
わち、電子機器の小型化、薄型化に対応するため、その
内部にはサイズが0.1mm 径以下の部品が多用されてい
る。そして、このサイズの部品を形成するには、その原
料となる鉄−コバルト系合金粉末は、1.00μm以下の粒
径をもち、かつ塑性変形の少ないことが要求される。ま
た、電波吸収シートも、その薄型化がμmのオーダーま
で進んでいるため、その原料となる鉄−コバルト系合金
粉末は、1.00μm以下の小さい粒径を有することが有利
である。
【0019】加えて、低い焼結温度にて所期した十分な
焼結後密度並びに磁気特性を得るためには、平均粒径を
上記の範囲に規制する必要があり、この粒径範囲は気相
還元法を用いて極めて細かい微粉を製造する際の経済性
をも兼ね備えた条件である。従来製品では実現されてい
ない、このような粉末の微細化は、後述するように電子
機器の使用周波数の高周波化に対して、磁気的損失の低
減という効用ももたらす。
【0020】すなわち、粉末の平均粒径が0.05μm未満
の超微細粒は、粉末の表面活性が高いために大気中での
取り扱いが難しく、しかも生産効率を著しく阻害するこ
とになる。一方、平均粒径が1.00μmをこえた場合も、
生産効率が著しく阻害され、経済性が損なわれる。
【0021】上記の条件を満足する鉄−コバルト系合金
粉末は、気相還元法を用いて、その製造時の種々の条件
を適宜に制御することによって、有利に製造することが
できる。ここに、金属塩化物を原料とした気相還元法に
よって単体金属の超微粉を製造する技術として、例えば
特開平8−246001号公報には、ニッケル単体の微粉につ
いて記載されている。しかし、鉄−コバルト系合金の場
合は、塩化物原料の気化挙動および、標準生成自由エネ
ルギーに関係する、塩化物が気化したときの水素による
還元挙動が、ニッケル単体の場合と異なる。
【0022】さらに、金属微粉の製造方法として、特公
平4−78683 号公報に、気相還元法による方法が開示さ
れているが、金属ハロゲン化物をその融点以下で気化さ
せ、その気化帯と同帯域でゆっくりと金属微粉を還元・
析出するため、生産効率が非常に悪く、工業的規模の生
産には不向きである。また、合金粉製造の場合は、所定
の濃度に制御することが困難である上、熱力学的な計算
によれば、水素による気相還元では、単に鉄およびコバ
ルトの各単体の金属として析出する、おそれがある。
【0023】従って、上記の在来の技術に従って、鉄お
よびコバルトの2種類の塩化物を原料とする気相還元法
によって、所期する特性を満足する均質な鉄−コバルト
系合金の超微粉を製造することは困難であった。
【0024】そこで、発明者らは、反応温度を始めとす
る気相還元法による製造時の各種条件を綿密に検討する
ための実験を行い、最終的に目標とする諸特性を持つ鉄
−コバルト系合金粉末を製造するための技術を確立する
に到った。すなわち、原料の純度および反応温度などの
条件を適切に制御することによって、所望の鉄−コバル
ト系合金粉末の微粉を製造することができたのである。
例えば、原料として使用する塩化物の純度は99.0mass%
以上であることが望ましく、これ以下の純度の場合には
得られる粉末の磁気特性が阻害される場合も生じる。そ
の他、生産効率および粒成長の観点から、反応温度を 8
50〜1100℃の範囲内で調整することが必要になる。
【0025】なお、鉄およびコバルトの含有量は、原料
の鉄塩化物およびコバルト塩化物の混合比、そして必要
に応じて反応温度等の条件を調節することによって、変
化させることができる。
【0026】以上の諸特性を有する鉄−コバルト系合金
粉末は、所定条件下で行う気相還元法によって得ること
ができるが、この気相還元法の具体的な条件について
は、粉末製造の生産効率や目標成分範囲内での許容度な
どを考慮して、原料純度、原料塩化物の配合比、反応温
度および反応ガス流量などの諸条件を適宜選択して設定
することによって得ることができる。
【0027】なお、この気相還元法に用いる装置として
は、例えば図1に示す構造の装置1が適合する。この装
置についての詳細は後述するが、基本的には、原料塩化
物を蒸気とする蒸発部2、この蒸発部2にて得られた塩
化物蒸気を搬送して水素ガスと所定の温度で接触させて
微粉化を行う反応部7、および反応部7で得られた微粉
末を冷却して採取する捕集部から成るものであればよ
い。
【0028】かくして得られる鉄−コバルト系合金粉末
を原料として粉末冶金法を行うと、得られる製品の薄型
化並びに小型化が可能であり、所望の形状への成形を非
常に容易に実現でき、また焼結温度も約700 ℃と従来材
と比較して極めて低い温度にて、十分な焼結密度並びに
高い透磁率を得ることができる。この発明の鉄−コバル
ト系合金粉末は、以上のような従来技術の限界の克服に
加えて、例えば樹脂材料と混合して電波吸収体として使
用する場合に、粉サイズが微小であることから、非常に
薄いシートの成形が可能である。また、コアに成形して
使用した場合は、渦電流損失の低減効果を期待できる利
点もある。
【0029】
【実施例】実施例1 図1に示す反応装置1を用いて、蒸発部に相当するニッ
ケル板で製作した箱2に、純鉄分対純コバルト分の質量
比が50:50となるように調整した塩化鉄(純度99.5mass
%)および塩化コバルト(純度99.5mass%)の混合物を
装入し、ヒーター3によって 900℃に加熱した状態にお
いて、パイプ4からアルゴンガスを流して、蒸発部
(箱)2からの鉄およびコバルトの塩化物蒸気をアルゴ
ンガスの下流へと導いた。そして、パイプ5の炉内側開
口6の出側において、塩化物蒸気とパイプ5から流され
る水素ガスとを接触そして混合させ、同時に還元反応を
引き起こさせて、鉄−コバルト系合金の微粉末を生成さ
せた。次いで、生成した鉄−コバルト系合金の微粉末を
反応部7である冷却帯に通過させた後、最下流の図示し
ない捕集装置にて回収した。
【0030】かくして得られた生成粉末の化学組成は、
鉄:50.1mass%およびコバルト:48.8mass%に少量の酸
素が含まれていた。なお、塩素は分析限界以下であっ
た。粉体特性は、比表面積3.06m2/g(BET 法による)
であり、走査型電子顕微鏡の画像解析で測定した平均粒
径は0.25μmであった。
【0031】次に、外径10mmおよび内径6mmの金型を使
用して、生成した粉末を厚さ2mmのトロイダル形状の成
形体に圧縮成形した。成形圧力は、588MPaで行ったが、
平均の成形体密度は、6.0 g/cm3 で、欠けや割れ等の
欠陥のない、健全な成形体が得られた。
【0032】さらに、これらの成形体に水素雰囲気中で
焼結焼鈍を施した。焼結温度は、500 ℃から1200℃の温
度範囲とし(保持時間30分)、焼鈍後の焼結密度および
周波数20Hzでの初透磁率および常温(室温)下の飽和磁
化について測定を行った。その測定結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示した密度から明らかなように、こ
の発明に従う鉄−コバルト合金粉末は、700 ℃で焼結を
ほぼ完了し、成形体を焼結することによって非常に優れ
た磁気特性が得られた。
【0035】実施例2 原料の塩化鉄(純度99.5mass%)とコバルト塩化物(純
度99.5mass%)との混合比を変えて、実施例1とほぼ同
様な条件にて、鉄およびコバルトの濃度が種々に異なる
鉄−コバルト合金微粉末を作製した。粉末の平均粒径
は、組成に依らず0.10〜0.30μmであった。これらの紛
末について、実施例1と同様に外径10mm、内径6mm及び
厚さ2mmのトロイダル形状の成形体を作り、水素雰囲気
中で900 ℃30分間の焼結を行った。これらの焼結体の初
透磁率および飽和磁化を測定した結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】鉄濃度が40〜80mass%およびコバルト濃度
が20〜60mass%の組成範囲にある粉末では初透磁率が15
0 以上の値を示すが、この組成範囲外の粉末では初透磁
率が150 未満と低下することがわかる。また、コバルト
濃度が70mass%以上では、飽和磁化の値も低くなり、こ
の合金が持つ磁気特性の優位性がなくなる。
【0038】実施例3 鉄塩化物(純度99.5mass%)とコバルト塩化物(純度9
9.5mass%)との混合比を調節した原料を用い、前記原
料の温度を 950℃および1100℃として反応を行わせて、
鉄とコバルトの重量濃度比が約50:50で平均粒径が0.2
μmと0.5 μmの2種類の鉄−コバルト系合金微粉末を
製造した。これらを実施例1と同様に、トロイダル形状
の成形体とし、密度がほぼ8.10g/cm3 になる焼結温度を
求めた。焼結温度は、微粉末の平均粒径に敏感に依存
し、0.2 μm径の粉体で 700℃、0.5μm径の粉体で750
℃であった。また、初透磁率は共に約720 であった。
【0039】
【発明の効果】この発明によって、粒径が非常に小さく
かつ焼結性に優れ、しかも透磁率が高くかつ飽和磁化が
大きいという、優れた磁気特性を有する鉄−コバルト系
合金粉末を提供することが可能となる。従って、この発
明の鉄−コバルト系合金粉末は、電子機器の高周波化並
びに小型化が急速に進展している技術的趨勢に対応でき
る電子部品素材として、今後重要な役割が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる鉄−コバルト系合金微粉末
を製造するための気相還元法を行う反応装置の一例を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 1/20 H01F 1/20 Fターム(参考) 4K017 AA04 BA03 BA06 BB06 CA07 DA02 EK03 4K018 BA04 BA13 BB04 BD01 BD05 KA43 KA44 5E041 AA11 CA06 HB08 HB17 NN01 NN06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄:40〜80mass%およびコバルト:20〜
    60mass%を含有する成分組成に成り、かつ平均粒径が0.
    05〜1.00μmであることを特徴とする鉄−コバルト系合
    金粉末。
  2. 【請求項2】 塩化鉄および塩化コバルトを主原料とす
    る気相還元法によって製造されたことを特徴とする請求
    項1に記載の鉄−コバルト系合金粉末。
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