JP2003049147A - 合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤及びそれを用いた合成皮革構成体 - Google Patents

合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤及びそれを用いた合成皮革構成体

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JP2003049147A
JP2003049147A JP2001240552A JP2001240552A JP2003049147A JP 2003049147 A JP2003049147 A JP 2003049147A JP 2001240552 A JP2001240552 A JP 2001240552A JP 2001240552 A JP2001240552 A JP 2001240552A JP 2003049147 A JP2003049147 A JP 2003049147A
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melt urethane
moisture
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urethane resin
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JP2001240552A
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Yoshinori Kanekawa
善典 金川
Toshio Niwa
俊夫 丹羽
Masahiko Takahashi
正比古 高橋
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表皮フィルムと合成皮革用基材との接着にお
いて、湿気硬化反応に基づく、優れた接着性と耐久性、
優れた屈曲性を持つ、合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホ
ットメルトウレタン樹脂接着剤、及びそれを用いた合成
皮革構成体を提供する。 【解決手段】 無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタ
ン樹脂接着剤が、ポリオール成分として、ポリテトラメ
チレングリコール(以下、PTMGと云う)を必須成分
として含み、該ポリオール成分中のPTMG含有率が2
0重量%以上であり、該ホットメルトウレタンプレポリ
マーの軟化点が30〜160℃の範囲であり、数平均分
子量が500〜500,000の範囲であり、イソシア
ネート架橋型、及び/又はアルコキシシラン架橋型ウレ
タンプレポリマーであることを特徴とする。また、表皮
フィルムと合成皮革用基材とを該無溶剤型湿気硬化性ホ
ットメルトウレタン樹脂接着剤にて接着することを特徴
とする合成皮革構成体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着
剤、特に、合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルト
ウレタン樹脂接着剤に関する。また、該合成皮革用無溶
剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を用い
てなる合成皮革構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリウレタン樹脂は合成皮革
の用途に幅広く用いられてきた。合成皮革とは、広義に
はポリウレタン樹脂組成物と、不織布や織布、編布等と
を組み合わせたシート状物を指称するものであるが、一
般的には、次のように分類されている。尚、不織布を基
材とする場合は「人工皮革」と呼んで区別する場合があ
るがここでは全て合成皮革と呼ぶ。
【0003】「合成皮革」は、一般に、湿式合成皮革と
乾式合成皮革とに大別され、不織布、織布や編布等に、
ポリウレタン樹脂組成物を積層せしめた形のシート状物
を指称する。湿式合成皮革の製法としては、一般には、
ポリウレタン樹脂組成物のDMF溶液を、織布ないしは
編布等に含浸せしめ、或いはコーティングせしめ、これ
を水凝固浴或いはDMF−水の混合溶液からなる凝固浴
中で、ポリウレタン樹脂を多孔質状に凝固せしめた後、
洗浄工程ならびに乾燥工程を経るという方法により行な
われる、いわゆる湿式加工が採用されている。
【0004】更に、必要に応じてかくして得られるシー
ト状物の表面を、別途調製した表皮フィルム(銀面フィ
ルム)のラミネートや樹脂コーティングを施し、スムー
ス調のものと為したり、此のシート状物の表面をバフィ
ングすることによって、ヌバック調ないしはスエード調
のものと為すという方法も採用されている。
【0005】一方、乾式合成皮革の製法は、多孔層を形
成することなく、各種表皮化粧フィルムを基材にラミネ
ートして皮革様多層加工体を製造する方法をいう。
【0006】これらの加工方法の多くは溶剤型のウレタ
ン樹脂を使用しているため、加工工程途中において、溶
剤の乾燥や溶剤の抽出が不可欠であり工程が煩雑である
こと、人体への悪影響、環境汚染、溶剤を蒸発させるた
めのエネルギーコスト負荷等々、種々の問題があり、溶
剤型から無溶剤型の樹脂や安全で効果的な加工方法への
移行の要求が最近高まっている。
【0007】この内、DMFを単独使用する場合の多い
湿式加工用樹脂や表皮層用樹脂は溶剤回収が可能であ
り、クローズドシステムが取りやすく省資源対策や環境
対策を比較的容易に行い得るのに対して、接着剤は複数
の溶剤を使用する場合が多いため、溶剤回収が難しく、
特に無溶剤化の要求が強まっているのが実状である。
【0008】上記のような要求に対応するため、無溶剤
化の手法として水系化が検討されているが、水系の接着
剤は耐水性や耐久性が劣るためにその実用化は制限され
ている。また、無溶剤型の液状の架橋樹脂は、凝集力の
発現が架橋剤の添加量、所謂架橋度に依存するため、塗
布、貼り合せ等の加工時の凝集力発現の調整が難しいと
いう欠点がある。そのため、例えば、生産性を上げる目
的で、加熱により架橋を促進させ凝集力の発現を速める
と、塗布や貼りあわせ等の加工可能な時間の幅が狭くな
り生産に支障をきたしてしまい、逆に、加工の時間の幅
を広げるため低温にすると架橋が遅くなり凝集力の発現
が遅れて生産性が低くなってしまう。
【0009】更に、常温で固形の反応性樹脂を加熱溶融
させて、接着剤やコーティング材に用いる「湿気硬化性
(反応性)ホットメルト」がよく知られており、反応性
とホットメルトの両方の特徴を併わせ持つ接着剤として
合成皮革用接着剤の無溶剤化タイプとして期待されてい
るが、従来の湿気硬化性ホットメルトを合成皮革の接着
剤に用いた場合に、屈曲性の点で満足のできるものでは
なく、例えば、靴等の用途で、優れた低温屈曲性が要求
される場合には問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、表皮フィルムと合成皮革用基材との接着、特に、乾
式合成皮革の表皮フィルムと湿式合成皮革の基材との接
着に用いた場合に、湿気硬化反応に基づく、優れた接着
性、耐久性に加え、優れた屈曲性を併せ持つ合成皮革用
無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤、
及びそれを用いた合成皮革構成体を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ホットメルトウレ
タンプレポリマーを構成するポリオール成分中で、ポリ
テトラメチレングリコールを必須成分とするホットメル
トウレタンプレポリマーの軟化点が30〜160℃の範
囲であるイソシアネート架橋型ウレタンプレポリマー、
及び/又はアルコキシシラン架橋型ウレタンプレポリマ
ーを含有する無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン
樹脂接着剤を合成皮革用の接着剤として用いた場合に、
湿気硬化反応に基づく、優れた接着性や耐久性に加え、
優れた屈曲性等を有する高性能な合成皮革構成体が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は、ポリオール成分としてポ
リテトラメチレングリコールを必須成分とするホットメ
ルトウレタンプレポリマーを含有することを特徴とする
合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹
脂接着剤であり、
【0013】また、本発明は該合成皮革用無溶剤型湿気
硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を用いた合成皮
革構成体に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】次いで、本発明を実施するにあた
り、必要な事項を以下に述べる。
【0015】本発明で云う合成皮革用接着剤とは、例え
ば、合成皮革を構成する複層構造のうち、主に皮革様表
面フィルム、透湿フィルム等の表面皮膜層と合成皮革の
基材しての不織布、織物、編物、湿式合成皮革布、天然
皮革、プラスティックシート、ビニルレザー、紙等の接
着に用いられる。
【0016】本発明で使用する合成皮革用無溶剤型湿気
硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を構成するホッ
トメルトウレタンプレポリマーは、ポリオール成分とイ
ソシアネート成分とを反応させて得られるが、ポリオー
ル成分としてはポリテトラメチレングリコール(以下、
PTMGと略称する)を必須成分として含有する。
【0017】本発明で使用するPTMGの数平均分子量
は、特に限定されないが、通常、好ましくは650〜
6,000の範囲である。
【0018】本発明で用いるホットメルトウレタンプレ
ポリマーのポリオール成分中のPTMG含有率は、好ま
しくは20重量%以上であり、より好ましくは40重量
%以上である。かかる範囲であれば、優れた低温屈曲性
を有する合成皮革構成体を得ることが出来る。
【0019】また、本発明で使用するホットメルトウレ
タンプレポリマーの軟化点は、好ましくは30〜160
℃の範囲であり、より好ましくは40〜100℃の範囲
である。かかる範囲の軟化点であれば、PTMG以外の
ポリオール成分を併用してもよく、又、併用するポリオ
ール成分やイソシアネート成分の種類は、特に限定する
ものではない。
【0020】本発明で使用するホットメルトウレタンプ
レポリマーの軟化点の調整方法としては、特に制限はな
く、例えば、分子量による調整方法(ポリオール成分
とイソシアネート成分とのモル比、高分子量ポリオール
の使用、高分子ポリマーの使用等)、ポリエステルポ
リオールのエチレン鎖の結晶による調整方法、ポリオ
ール成分やイソシアネート成分の芳香族構造による調整
方法、ウレタン結合による調整方法等がある。一般
に、の方法により、高分子量化することにより軟化点
が上昇し、低分子量化により軟化点が低下する。
【0021】本発明において使用可能なポリテトラメチ
レングリコール(PTMG)以外のポリオール成分とし
ては、例えば、ポリエステル系ジオール、ポリエーテル
系ジオール、又はこれらの混合物若しくは共重合物等が
挙げられる。更に、アクリルポリオール、ポリカーボネ
ートポリオール、ポリオレフィンポリオール、ひまし油
ポリオール等が挙げられる。
【0022】本発明で使用出来るポリエステル系ジオー
ルとしては、例えば、エチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコ
ール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,8−オクタンジオール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、シクロヘキサン
−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノール、ビスフェノールAのEOまたはPO付加物など
の1種または2種以上のジオールとコハク酸、マレイン
酸、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などのジ
カルボン酸の1種または2種以上との縮合物などが挙げ
られる。その他、前記したグリコール成分を開始剤とす
るγ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンなどの開環
重合物も使用出来る。
【0023】また、本発明で使用出来るポリエーテル系
ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,
2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレン
グリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、トリプロピレングリコール、シクロヘ
キサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−
ジメタノール等のグリコール成分、或いは、前記ポリエ
ステルポリオールを開始剤とするエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレン
オキサイドの単独あるいは2種以上の開環重合物等が挙
げられる。又、これらポリエーテル系ジオールへのγ−
ブチロラクトン、ε−カプロラクトンなどの開環付加重
合物等が使用出来る。
【0024】更に、公知の多価アルコールも使用可能で
あり、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ジメチル−1,5−ペンタンジオール、ジ
メチル−1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタン
ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール等とジアリールカーボ
ネート、ジアルキルカーボネート、あるいはアルキレン
カーボネートなどとの縮合によって得られるポリ(アル
キレンカーボネート)ジオール等が挙げられる。
【0025】本発明で使用するポリイソシアネートとし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、フェニ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネートやヘキサメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘ
キサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンイソシ
アネートなどの脂肪族あるいは脂環族ジイソシアネート
等が挙げられる。これらの中で、溶融して使用するホッ
トメルト樹脂に用いられることを考慮した場合、加熱時
の蒸気圧が低いジフェニルメタンジイソシアネートを用
いることが好ましい。
【0026】また、本発明でいうホットメルトウレタン
プレポリマーとは、ポリオール成分とポリイソシアネー
ト化合物との反応により得られるイソシアネート基を残
存させたイソシアネート架橋型ウレタンプレポリマー、
及び/又はポリオール成分とポリイソシアネート化合物
とイソシアネート基と反応する活性水素原子を1分子あ
たり1個以上有しており、且つ、加水分解性シリル基を
有する化合物を反応させた加水分解性シリル基を有する
アルコキシシラン架橋型ウレタンプレポリマーからな
る。
【0027】本発明で使用するイソシアネート架橋型ウ
レタンプレポリマーは、ポリオール成分とポリイソシア
ネート化合物をイソシアネートのNCO当量とポリオー
ルの水酸基当量の比が1以上、即ち、NCO基が過剰で
反応させて得られる。NCO/水酸基当量比は、通常、
好ましくは1.1〜5.0の範囲であり、より好ましく
は1.5〜3.0の範囲である。NCO/水酸基当量比
がかかる範囲であれば、優れた加工適性と適度な架橋度
が得られる。
【0028】本発明で使用するアルコキシシラン架橋型
ウレタンプレポリマーは、ポリオール成分とポリイソシ
アネート化合物とイソシアネート基と反応する活性水素
原子を1分子あたり1個以上有しており、且つ、加水分
解性シリル基を有する化合物を反応させて得られる。通
常は前述のイソシアネート基を有するポリウレタンプレ
ポリマーに、イソシアネート基と反応し得る官能基の1
個と加水分解性シリル基とを併有する化合物を反応せし
めることによって、分子末端に加水分解性シリル基を導
入せしめるという方法が用いられる。これ以外に、イソ
シアネート基を有するポリウレタン樹脂とイソシアネー
ト基と反応し得る官能基の2個と加水分解性シリル基と
を併有する化合物を反応せしめることによって分子中に
加水分解性シリル基を持つアルコキシシラン架橋型ウレ
タンプレポリマーが得られる。
【0029】本発明で云うホットメルトウレタンプレポ
リマーの架橋反応は、それぞれのプレポリマー中のイソ
シアネート基や加水分解性シリル基が湿気と反応するこ
とにより起こる。
【0030】本発明で使用する合成皮革用無溶剤型湿気
硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤は、上記の架橋
反応性、即ち、湿気硬化性とホットメルト性(即ち、常
温では固形でありながら熱を加えると溶融して塗布可能
な状態となり、冷却により再度凝集力が出る状態となる
性質を云う)を併せ持つ樹脂をいう。
【0031】本発明で使用するイソシアネート基と反応
する活性水素原子を1分子あたり1個以上有しており、
且つ、加水分解性シリル基を有する化合物とは、イソシ
アネート基と反応する活性水素原子を有する官能基を1
分子あたり1個以上有し、且つ、加水分解性シリル基を
有する化合物であれば、特に制限されるものではなく、
活性水素原子を有する官能基としては、例えば、アミノ
基及び水酸基、SH基等が挙げられる。それらの中で
も、イソシアネート基との反応性に優れる点からアミノ
基が好ましい。一方、加水分解性シリル基とは、例え
ば、ハロシリル基、アルコキシシリル基、アシロキシシ
リル基、フェノキシシリル基、イミノオキシシリル基ま
たはアルケニルオキシシリル基などの如き、加水分解さ
れ易いシリル基が挙げられるが、より具体的には、下記
一般式[1]で示されるものが挙げられる。
【0032】
【化1】
【0033】(但し、一般式[1]中のR1は、水素原
子又はアルキル基、アリール基若しくはアラルキル基な
る一価の有機基を、R2は、ハロゲン原子又はアルコキ
シル基、アシロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基
若しくはアルケニルオキシ基を表し、また、nは0又は
1若しくは2なる整数を表す。)
【0034】上記加水分解性シリル基の中でも、トリメ
トキシシリル基、トリエトキシシリル基、(メチル)ジ
メトキシシリル基、(メチル)ジエトキシシリル基、が
架橋が進行し易い点から好ましい。
【0035】更に、本発明においては、イソシアネート
基と反応する活性水素原子と加水分解性シリル基を併せ
持つ化合物も用いることが出来る。以下、本化合物をイ
ソシアネート反応基・加水分解性シリル基併有化合物
(a−1)と称する。
【0036】上記イソシアネート反応基・加水分解性シ
リル基併有化合物(a−1)の中でも、イソシアネート
基と反応し得る官能基の2個と、加水分解性シリル基と
を併有する化合物として特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、例えば、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ヒドロキ
シルエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−(2−ヒドロキシルエチル)アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2
−ヒドロキシルエチル)アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−(2−ヒドロキシルエチル)アミノプロ
ピルメチルジエトキシシランまたはγ−(N,N−ジ−
2−ヒドロキシルエチル)アミノプロピルトリエトキシ
シラン等が挙げられる。
【0037】また、上記イソシアネート反応基・加水分
解性シリル基併有化合物(a−1)の内でイソシアネー
ト基と反応し得る官能基の1個と、加水分解性シリル基
とを併有する化合物として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、例えば、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジエトキシシランまたはγ−(N
−フェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙
げられる。
【0038】本発明で使用する湿気硬化性ホットメルト
ウレタンプレポリマーを調製するには、公知慣用の種々
の方法を用いればよく、特に限定はしない。
【0039】一般的には、イソシアネート架橋型ウレタ
ンプレポリマーの場合は、原料イソシアネート成分に水
分除去したポリオール成分を滴下して加熱してポリオー
ル成分の水酸基が無くなるまで反応して得られる。ま
た、アルコキシシラン架橋型ウレタンプレポリマーの場
合は、上記のようにして得られたNCO末端プレポリマ
ーにNCO基と反応する基を有するアルコキシシラン化
合物を滴下し、必要に応じて加熱して反応して得られ
る。この反応は無溶剤で行われるが場合によっては有機
溶剤中で行い、その後脱溶剤することでも得られる。有
機溶剤中で反応させる場合には、酢酸エチル、酢酸n−
ブチル、メチルエチルケトン、トルエン等の公知慣用の
種々の有機溶剤の使用が可能であり、反応を阻害しない
有機溶剤であれば特に限定しない。この場合、反応終了
後、減圧加熱に代表される脱溶剤方法により溶剤を除去
することが必要である。本発明の実施においては脱溶剤
方法については、特に限定はしない。
【0040】上記のポリオール成分としては、本発明で
使用するプレポリマーの調整に使用するPTMGを含む
前述のポリオールを用いることが可能であり、更に分子
量の小さい多価アルコールの使用も可能である。
【0041】湿気硬化性ホットメルトウレタンプレポリ
マーを調製するに際して、必要ならば、ウレタン化触媒
或いは安定剤等を使用することも出来る。これらの触媒
や安定剤等は、斯かる反応の任意の段階で加えることが
出来る。
【0042】上記ウレタン化触媒として特に代表的なる
もののみを例示するにとどめれば、例えば、トリエチル
アミン、トリエチレンジアミンまたはモルホリン骨格を
持つポリアミンなどによって代表されるような種々の含
窒素化合物;酢酸カリウム、ステアリン酸亜鉛またはオ
クチル酸錫などによって代表されるような種々の金属
塩;あるいはジブチル錫ジラウレートなどによって代表
されるような種々の有機金属化合物などである。
【0043】一方、上記安定剤として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、例えば、2−(5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α’−ジメチ
ルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−
メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(3,5−ジブチル−t−ブチル−
2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシルフェニ
ル]プロピオネート−ポリエチレングリコールとの縮合
物、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体に代
表されるような置換ベンゾトリアゾール類などの紫外線
安定剤や、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3
−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス−
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチ
ルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブ
チルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペンタエリ
スリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2
−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オク
タデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチ
レンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
ヒドロシンナミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ベンジルフォスファネート−ジエチルエステ
ル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジン)
ベンゼン、ビス(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリス−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレート、2,4−ビス[(オクチルチオ)
メチル]−0−クレゾール、イソオクチル−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスファイトに代表されるようなヒンダードフェノー
ル誘導体などの熱酸化安定剤などであり、これらの各種
安定剤は目的に応じて、適宜、選択して加えることが出
来る。
【0044】以上のようにして調製し、本発明で接着剤
用途に使用する上記ホットメルトウレタンプレポリマー
の数平均分子量としては、特に限定はしないが、流動性
や加工性などの面から、500〜500,000の範囲
内が好ましく、より好ましくは1,000〜100,00
0の範囲内である。
【0045】本発明で使用する合成皮革用無溶剤型湿気
硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤には、上記のホ
ットメルトウレタンプレポリマーを主成分とし必要に応
じて、湿気架橋触媒やシランカップリング剤、粘着付与
剤、ワックス、可塑剤、触媒、安定剤、整泡剤、充填
剤、顔料、蛍光増白剤等の添加剤、熱可塑性樹脂等をそ
れぞれ単独若しくは2種以上を添加することも出来る。
【0046】本発明で使用する合成皮革用無溶剤湿気硬
化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤の架橋触媒として
は、イソシアネート架橋型ウレタンプレポリマーの場合
は、例えば、必要に応じて、トリエチルアミン、トリエ
チレンジアミン又はモルホリン骨格を持つ化合物等によ
り代表されるような種々の含窒素化合物;酢酸カリウ
ム、ステアリン酸亜鉛又はオクチル酸錫等によって代表
されるような種々の金属塩;あるいはジブチル錫ジラウ
レート等によって代表されるような種々の有機金属化合
物等、一般的にイソシアネート基の湿気架橋に使用され
るものであれば、特に制限されるものではない。
【0047】また、アルコキシシラン架橋型ウレタンプ
レポリマーの場合は、架橋触媒としては、例えば、リン
ゴ酸、クエン酸等の各種の酸性化合物、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸カリウム、トリエチレンジ
アミン等の各種の塩基性化合物類、テトライソプロピル
チタネート、ジ−n−ブチル錫ジラウレート、ジ−n−
ブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイドまたはジ
−n−ブチル錫マレエートの如き、各種の含金属化合物
類の他、一般的にアルコキシシラン架橋触媒として用い
られるものであれば、特に制限されるものではない。
【0048】本発明で使用するシランカップリングとし
ては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシランまたはγ−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン等である。
【0049】本発明で用いる充填材としては、例えば、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、カオリン、
タルク、カーボンブラック、アルミナ酸化マグネシウ
ム、無機・有機バルーン等が挙げられる。更にチキソ付
与剤として知られている表面処理炭酸カルシウム、微粉
末シリカ、ベントナイト、セピオライトなども使用出来
る。
【0050】本発明の合成皮革構成体は、表皮フィルム
と合成皮革用基材とを、特に、乾式合成皮革の表皮フィ
ルムと湿式合成皮革の基材とを、前記の合成皮革用無溶
剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤にて接
着したことを特徴とする。
【0051】本発明の合成皮革構成体を構成する材料と
しては、表面皮膜層としての「表皮フィルム」と、合成
皮革のベースしての不織布や織物、編物、湿式合成皮革
布、天然皮革、プラスティックシート、ビニルレザー、
紙等の「基材」であれば何ら限定されるものではない。
【0052】本発明で使用する表皮フィルムとしては、
例えば、従来から合成皮革用に用いられるウレタン樹脂
に代表される素材を用いて得たフィルムであれば特に限
定されるものでなく、通常は溶剤型ウレタン樹脂を離型
紙上に塗布乾燥して得ることが出来る。この他にも、例
えば、塩化ビニル、及び水系、ホットメルト、UV硬化
等のウレタン樹脂で調製しても何ら制限されるものでは
ない。
【0053】該表皮フィルムの厚さは、好ましくは5〜
1,000μmの範囲であり、より好ましくは10〜3
00μmの範囲である。
【0054】本発明の合成皮革構成体は、表皮フィルム
又は基材に、本発明の合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホ
ットメルトウレタン樹脂接着剤を、溶融させて塗布して
粘着性が無くなる前に基材または表皮フィルムを貼り合
せて圧締冷却固化した後、常温で放置して硬化させて得
られる。接着剤を塗布後接着剤が冷却して粘着性または
濡れが無くなった場合は湿気架橋して加熱溶融する能力
が無くなる前であれば加熱再活性させて粘着性を付与さ
せ基材と貼り合せることも可能である。表面皮膜層は予
め調製したものを使用することもインラインで皮膜を調
製後直ちに本ホットメルトによる接着加工も出来る。こ
れら皮膜層の調製方法や離型紙などの支持体の有無は特
に制限はない。
【0055】更に、本発明の合成皮革用無溶剤型湿気硬
化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を溶融して表面皮
膜層及び/又は基材に塗布する方法は特に制限はなく、
通常ホットメルト接着剤に使用される方法が使用出来
る。塗布方法としては、例えば、フラットロールコータ
ー、グラビアロールコーター、フラットダイコーター、
ポーラスダイコーター、スプレイコーター、ファイバー
コーター、フォームコーター、ナイフコーター等が挙げ
られる。
【0056】以上のように、本発明により、特に耐久性
及び低温屈曲性に優れる合成皮革用無溶剤型湿気硬化性
ホットメルトウレタン樹脂接着剤と、該接着剤を用いた
合成皮革構成体を提供出来る。
【0057】尚、本発明の態様は、上述したように、ポ
リオール成分としてポリテトラメチレングリコールを必
須成分とするホットメルトウレタンプレポリマーを含有
することを特徴とする合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホ
ットメルトウレタン樹脂接着剤にかかるものである。
【0058】本発明における他の態様の一つとしては、
ホットメルトウレタンプレポリマーのポリオール成分中
のポリテトラメチレングリコール含有率が、20重量%
以上である上記の合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホット
メルトウレタン樹脂接着剤にかかるものである。
【0059】本発明における他の態様の一つとしては、
ホットメルトウレタンプレポリマーの軟化点が、30〜
160℃の範囲である上記の各合成皮革用無溶剤型湿気
硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤にかかるもので
ある。
【0060】本発明における他の態様の一つとしては、
ホットメルトウレタンプレポリマーの数平均分子量が5
00〜500,000の範囲である上記の各合成皮革用
無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤に
かかるものである。
【0061】本発明における他の態様の一つとしては、
ホットメルトウレタンプレポリマーが、イソシアネート
架橋型ウレタンプレポリマー、及び/又はアルコキシシ
ラン架橋型ウレタンプレポリマーである上記の各合成皮
革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着
剤にかかるものである。
【0062】本発明における他の態様の一つとしては、
表皮フィルムと合成皮革用基材とを上記の各合成皮革用
無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤に
て接着したことを特徴とする合成皮革構成体にかかるも
のである。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例により、一
層、具体的に説明するが、本発明は、決して、これらの
実施例のみに限定されるものではない。尚、以下におい
て、部及び%は、特にことわりのない限り、全て重量基
準であるものとする。又、樹脂の諸性質は以下の方法に
従い測定した。
【0064】[溶融粘度の測定方法]得られた各プレポリ
マーの溶融粘度をコーンプレート粘度計(ICI社製)
を用いて125℃にて測定した。
【0065】[軟化点の測定方法]得られた各プレポリ
マーの軟化点をボールアンドリング法にて測定した。
【0066】[表皮フィルム1の作製方法]合成皮革表
皮用の溶剤型ウレタン樹脂であるクリスボンNB761
F(大日本インキ化学工業(株)製)に、顔料のDILA
C−6001(大日本インキ化学工業(株)製)と、メチ
ルエチルケトン(MEK)と、ジメチルホルムアミド
(DMF)をナイフコーターを用いて、離型紙上に塗布
量が100g/m2(wet)になるように均一に塗布
した後、70℃で1分間、次いで120℃で2分間乾燥
し、厚さ30μの表皮フィルム1を作製した。
【0067】[湿式ベース1(裏材)の作製方法]難黄変
型ポリウレタン樹脂であるクリスボンMP−302(大
日本インキ化学工業(株)製)の12重量%DMF(ジメ
チルホルムアミド)溶液を、55デニール/168フィ
ラメントのポリエステル繊維からなる厚み0.8mmの
灰色に染色された片面起毛の編布に含浸、飽充させた
後、その編布をDMF12%水溶液(液温度20℃)中
に浸漬して凝固させた。得られたポリウレタン膜を有す
る基体を更に60℃の温水中で脱溶剤、洗浄、乾燥して
シート状物の湿式ベース1(裏材)を得た。
【0068】[表皮フィルム1と湿式ベース1の接着方
法]離型紙を付けた上記表皮フィルム1に、ロールコー
ターを用いて120℃にて得た各プレポリマーを40μ
mの厚みに塗布する。その後、上記湿式ベース1とラミ
ネーションを行ない、温度23℃、相対湿度65%の環
境下で5日間放置して、各合皮構成体を得た。
【0069】[剥離強度の測定方法]上記接着方法にて得
られた各合成皮革構成体の表皮フィルム1にホットメル
ト布テープを130℃にて5秒間かけて接着した後、J
IS K6311に準拠して、テンシロン(ヘッドスピ
ード=200mm/分)を用いて、剥離強度を測定し
た。
【0070】[耐屈曲性の測定方法]各合成皮革構成体
を安田製機製作所(株)製のFLEXO METERを用
いて、100回/分の速度で、常温条件(23℃で50
万回)及び低温条件(−10℃で20万回)にて耐屈曲
試験を行い、下記の評価基準に従い試験結果を評価し
た。 耐屈曲性の評価基準 ○:試験後の表皮フィルムにヒビ・割れが発生していな
い場合 △:屈曲5万回付近まで表皮フィルムにヒビ・割れが発
生していない場合 ×:試験後の表皮フィルムにヒビ・割れが発生している
場合
【0071】[耐久性の測定方法]各合成皮革構成体を耐
加水分解試験(ジャングル試験条件:温度70℃、相対
湿度95%、12週間保持)に供した後、耐屈曲試験を
行ない、上記の耐屈曲性の評価基準と同様の基準に従
い、試験結果を評価した。
【0072】《実施例1》合成皮革構成体1の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略
称)の60部と、アジピン酸(表中ではAAと略称)と
ヘキサンジオール(表中ではHGと略称)との数平均分
子量が2000のポリエステルポリオールの40部を1
20℃に減圧加熱して、水分0.05%となるまで脱水
した。40℃に冷却後、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)を25部加えた後、90℃まで昇温し
て、NCO含有量が一定となるまで3時間反応してプレ
ポリマー1を得た。コーンプレート粘度計での125℃
の粘度は7000mPa・sであり、NCO含有量は
2.2重量%であった。プレポリマー1を120℃に加
熱溶融して直ちに、表皮フィルム1の上にロールコータ
ーにて厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1と接着
した。その後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で
5日間放置して、合成皮革構成体1を得た。本発明の合
成皮革構成体1の特性評価結果を表1に示したが、耐屈
曲性及び耐久性に優れていた。
【0073】《実施例2》合成皮革構成体2の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの50部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の50部を120℃に減圧加熱して、水分0.05%と
なるまで脱水した。40℃に冷却後、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)を24部加えた後、90℃
まで昇温して、NCO含有量が一定となるまで3時間反
応してプレポリマー2を得た。コーンプレート粘度計で
の125℃の粘度は6500mPa・sであり、NCO
含有量は2.2重量%であった。120℃に加熱溶融し
てプレポリマー2を直ちに、表皮フィルム1の上にロー
ルコーターにて厚み40μmに塗布した後、湿式ベース
1と接着した。その後、温度23℃、相対湿度65%の
環境下で5日間放置して、合成皮革構成体2を得た。本
発明の合成皮革構成体2の特性評価結果を表1に示した
が、耐屈曲性及び耐久性に優れていた。
【0074】《実施例3》合成皮革構成体3の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの40部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の60部を120℃に減圧加熱して水分0.05%とな
るまで脱水した。40℃に冷却後、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)を23部加えた後、90℃ま
で昇温して、NCO含有量が一定となるまで3時間反応
してプレポリマー3を得た。コーンプレート粘度計での
125℃の粘度は7500mPa・sで、NCO含有量
は2.2重量%であった。120℃に加熱溶融してプレ
ポリマー3を直ちに、表皮フィルム1の上にロールコー
ターにて厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1と接
着した。その後、温度23℃、相対湿度65%の環境下
で5日間放置して、合成皮革構成体3を得た。本発明の
合成皮革構成体3の特性評価結果を表1に示したが、耐
屈曲性及び耐久性に優れていた。
【0075】《実施例4》合成皮革構成体4の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの20部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の80部を120℃に減圧加熱して水分0.05%とな
るまで脱水した。40℃に冷却後、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)を22部加えた後、90℃ま
で昇温してNCO含有量が一定となるまで3時間反応し
て、プレポリマー4を得た。コーンプレート粘度計での
125℃の粘度は9500mPa・sで、NCO含有量
は2.1重量%であった。120℃に加熱溶融してプレ
ポリマー4を直ちに、表皮フィルム1の上にロールコー
ターにて厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1と接
着した。その後、温度23℃、相対湿度65%の環境下
で5日間放置して、合成皮革構成体4を得た。本発明の
合成皮革構成体4の特性評価結果を表1に示したが、耐
屈曲性及び耐久性に優れていた。
【0076】《実施例5》合成皮革構成体5の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに実施例2で得られたプレポ
リマー2を124部、溶融状態で入れ、γ−フェニルア
ミノプロピルトリメトキシシランを16部添加して、9
0℃にて2時間反応させてプレポリマー5を得、燐酸エ
ステル触媒(AP−1)を1部添加し均一に混合した。
コーンプレート粘度計での125℃の粘度は9000m
Pa・sであった。120℃に加熱溶融してプレポリマ
ー5を直ちに、表皮フィルム1の上にロールコーターに
て厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1と接着し
た。その後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で5
日間放置して、合成皮革構成体5を得た。本発明の合成
皮革構成体5の特性評価結果を表1に示したが、耐屈曲
性及び耐久性に優れていた。
【0077】《比較例1》合成皮革構成体6の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が2000の
ポリプロピレングリコール(PPG1500)の50部
と、アジピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が
2000のポリエステルポリオールの50部とを120
℃に減圧加熱して水分0.05%となるまで脱水した。
40℃に冷却後、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)を24部加えた後、90℃まで昇温してNC
O含有量が一定となるまで、3時間反応してプレポリマ
ー6を得た。コーンプレート粘度計での125℃の粘度
は8000mPa・sで、NCO含有量は2.0重量%
であった。120℃に加熱溶融してプレポリマー6を直
ちに、表皮フィルム1の上にロールコーターにて厚み4
0μmに塗布した後、湿式ベース1と接着した。その
後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で5日間放置
して、合成皮革構成体6を得た。本発明の合成皮革構成
体6の特性評価結果を表2に示したが、本品は耐屈曲性
及び耐久性に劣るものであった。
【0078】《比較例2》合成皮革構成体7の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGを10部と、数平均分子量が2000のアジ
ピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が2000
のポリエステルポリオールの90部を120℃に減圧加
熱して水分0.05%となるまで脱水した。40℃に冷
却後、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を
22部加えた後、90℃まで昇温してNCO含有量が一
定となるまで3時間反応してプレポリマー7を得た。コ
ーンプレート粘度計での125℃の粘度は9000mP
a・sで、NCO含有量は2.2重量%であった。12
0℃に加熱溶融してプレポリマー7を直ちに、表皮フィ
ルム1の上にロールコーターにて厚み40μmに塗布し
た後、湿式ベース1と接着した。その後、温度23℃、
相対湿度65%の環境下で5日間放置して、合成皮革構
成体7を得た。本発明の合成皮革構成体7の特性評価結
果を表2に示したが、本品は耐屈曲性及び耐久性に劣る
ものであった。
【0079】《比較例3》合成皮革構成体8の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGを15部と、数平均分子量が2000のアジ
ピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が2000
のポリエステルポリオールの85部を120℃に減圧加
熱して水分0.05%となるまで脱水した。40℃に冷
却後、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を
22部加えた後、90℃まで昇温してNCO含有量が一
定となるまで3時間反応してプレポリマー8を得た。コ
ーンプレート粘度計での125℃の粘度は7000mP
a・sでNCO含有率は2.0重量%となった。120
℃に加熱溶融して、プレポリマー8を直ちに、表皮フィ
ルム1の上にロールコーターにて厚み40μmに塗布し
た後、湿式ベース1と接着した。その後、温度23℃、
相対湿度65%の環境下で5日間放置して、合成皮革構
成体8を得た。本発明の合成皮革構成体8の特性評価結
果を表2に示したが、本品は耐屈曲性及び耐久性に劣る
ものであった。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【発明の効果】本発明の合成皮革用無溶剤型湿気硬化性
ホットメルトウレタン樹脂接着剤は、表面皮膜と基材と
の接着に用いた場合、柔軟性に富み、且つ耐久性及び屈
曲性(特に、低温屈曲性)に優れる合成皮革が無溶剤に
て調整可能であるため、従来の溶剤型接着剤に不可欠で
あった溶剤の乾燥工程や抽出工程が不要となり、人体へ
の悪影響や環境汚染の問題、溶剤の蒸発除去に要するエ
ネルギーコスト面及び設備面での問題等を改善すること
が出来る。また、本発明の合成皮革用無溶剤型湿気硬化
性ホットメルトウレタン樹脂接着剤は、合成皮革や人工
皮革以外にも、接着剤、粘着剤、シーリング剤、塗料、
コーティング剤、フィルム、シート等々の幅広い用途に
おいて、極めて実用性が高い。特に、合成皮革構成体用
接着剤として使用した場合、湿気硬化反応に基づく優れ
た接着性と耐久性に加え、優れた屈曲性を有する高性能
の合成皮革構成体を得ることが出来る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月27日(2002.5.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】《実施例1》合成皮革構成体1の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略
称)の60部と、アジピン酸(表中ではAAと略称)と
ヘキサンジオール(表中ではHGと略称)との数平均分
子量が2000のポリエステルポリオールの40部を1
20℃に減圧加熱して、水分0.05%となるまで脱水
した。40℃に冷却後、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)を25部加えた後、90℃ま
で昇温して、NCO含有量が一定となるまで3時間反応
してプレポリマー1を得た。コーンプレート粘度計での
125℃の粘度は7000mPa・sであり、NCO含
有量は2.2重量%であった。プレポリマー1を120
℃に加熱溶融して直ちに、表皮フィルム1の上にロール
コーターにて厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1
と接着した。その後、温度23℃、相対湿度65%の環
境下で5日間放置して、合成皮革構成体1を得た。本発
明の合成皮革構成体1の特性評価結果を表1に示した
が、耐屈曲性及び耐久性に優れていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】《実施例2》合成皮革構成体2の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの50部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の50部を120℃に減圧加熱して、水分0.05%と
なるまで脱水した。40℃に冷却後、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)を24部加えた
後、90℃まで昇温して、NCO含有量が一定となるま
で3時間反応してプレポリマー2を得た。コーンプレー
ト粘度計での125℃の粘度は6500mPa・sであ
り、NCO含有量は2.2重量%であった。120℃に
加熱溶融してプレポリマー2を直ちに、表皮フィルム1
の上にロールコーターにて厚み40μmに塗布した後、
湿式ベース1と接着した。その後、温度23℃、相対湿
度65%の環境下で5日間放置して、合成皮革構成体2
を得た。本発明の合成皮革構成体2の特性評価結果を表
1に示したが、耐屈曲性及び耐久性に優れていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】《実施例3》合成皮革構成体3の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの40部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の60部を120℃に減圧加熱して水分0.05%とな
るまで脱水した。40℃に冷却後、4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)を23部加えた
後、90℃まで昇温して、NCO含有量が一定となるま
で3時間反応してプレポリマー3を得た。コーンプレー
ト粘度計での125℃の粘度は7500mPa・sで、
NCO含有量は2.2重量%であった。120℃に加熱
溶融してプレポリマー3を直ちに、表皮フィルム1の上
にロールコーターにて厚み40μmに塗布した後、湿式
ベース1と接着した。その後、温度23℃、相対湿度6
5%の環境下で5日間放置して、合成皮革構成体3を得
た。本発明の合成皮革構成体3の特性評価結果を表1に
示したが、耐屈曲性及び耐久性に優れていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】《実施例4》合成皮革構成体4の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGの20部と、アジピン酸とヘキサンジオール
との数平均分子量が2000のポリエステルポリオール
の80部を120℃に減圧加熱して水分0.05%とな
るまで脱水した。40℃に冷却後、4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)を22部加えた
後、90℃まで昇温してNCO含有量が一定となるまで
3時間反応して、プレポリマー4を得た。コーンプレー
ト粘度計での125℃の粘度は9500mPa・sで、
NCO含有量は2.1重量%であった。120℃に加熱
溶融してプレポリマー4を直ちに、表皮フィルム1の上
にロールコーターにて厚み40μmに塗布した後、湿式
ベース1と接着した。その後、温度23℃、相対湿度6
5%の環境下で5日間放置して、合成皮革構成体4を得
た。本発明の合成皮革構成体4の特性評価結果を表1に
示したが、耐屈曲性及び耐久性に優れていた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】《比較例1》合成皮革構成体6の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が2000の
ポリプロピレングリコール(PPG1500)の50部
と、アジピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が
2000のポリエステルポリオールの50部とを120
℃に減圧加熱して水分0.05%となるまで脱水した。
40℃に冷却後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)を24部加えた後、90℃まで昇温
してNCO含有量が一定となるまで、3時間反応してプ
レポリマー6を得た。コーンプレート粘度計での125
℃の粘度は8000mPa・sで、NCO含有量は2.
0重量%であった。120℃に加熱溶融してプレポリマ
ー6を直ちに、表皮フィルム1の上にロールコーターに
て厚み40μmに塗布した後、湿式ベース1と接着し
た。その後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で5
日間放置して、合成皮革構成体6を得た。本発明の合成
皮革構成体6の特性評価結果を表2に示したが、本品は
耐屈曲性及び耐久性に劣るものであった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】《比較例2》合成皮革構成体7の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGを10部と、数平均分子量が2000のアジ
ピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が2000
のポリエステルポリオールの90部を120℃に減圧加
熱して水分0.05%となるまで脱水した。40℃に冷
却後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)を22部加えた後、90℃まで昇温してNC
O含有量が一定となるまで3時間反応してプレポリマー
7を得た。コーンプレート粘度計での125℃の粘度は
9000mPa・sで、NCO含有量は2.2重量%で
あった。120℃に加熱溶融してプレポリマー7を直ち
に、表皮フィルム1の上にロールコーターにて厚み40
μmに塗布した後、湿式ベース1と接着した。その後、
温度23℃、相対湿度65%の環境下で5日間放置し
て、合成皮革構成体7を得た。本発明の合成皮革構成体
7の特性評価結果を表2に示したが、本品は耐屈曲性及
び耐久性に劣るものであった。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】《比較例3》合成皮革構成体8の製造方法 1リットル4ツ口フラスコに数平均分子量が1400な
るPTMGを15部と、数平均分子量が2000のアジ
ピン酸とヘキサンジオールとの数平均分子量が2000
のポリエステルポリオールの85部を120℃に減圧加
熱して水分0.05%となるまで脱水した。40℃に冷
却後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)を22部加えた後、90℃まで昇温してNC
O含有量が一定となるまで3時間反応してプレポリマー
8を得た。コーンプレート粘度計での125℃の粘度は
7000mPa・sでNCO含有率は2.0重量%とな
った。120℃に加熱溶融して、プレポリマー8を直ち
に、表皮フィルム1の上にロールコーターにて厚み40
μmに塗布した後、湿式ベース1と接着した。その後、
温度23℃、相対湿度65%の環境下で5日間放置し
て、合成皮革構成体8を得た。本発明の合成皮革構成体
8の特性評価結果を表2に示したが、本品は耐屈曲性及
び耐久性に劣るものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA02 AA03 BA11 EA24 FA16 4J040 EF051 EF111 EF121 EF131 EF201 EF281 EF291 EF301 EK031 EK071 GA05 GA14 GA20 GA24 GA31 JB01 JB04 LA01 LA06 LA08 MA09 MA10 MA13 MB02 NA05 PA30 PA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール成分としてポリテトラメチレ
    ングリコールを必須成分とするホットメルトウレタンプ
    レポリマーを含有することを特徴とする合成皮革用無溶
    剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤。
  2. 【請求項2】 ホットメルトウレタンプレポリマーのポ
    リオール成分中のポリテトラメチレングリコール含有率
    が、20重量%以上である請求項1記載の合成皮革用無
    溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤。
  3. 【請求項3】 ホットメルトウレタンプレポリマーの軟
    化点が30〜160℃の範囲である請求項1又は2に記
    載の合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタ
    ン樹脂接着剤。
  4. 【請求項4】 ホットメルトウレタンプレポリマーの数
    平均分子量が500〜500,000の範囲である請求
    項1又は2に記載の合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホッ
    トメルトウレタン樹脂接着剤。
  5. 【請求項5】 ホットメルトウレタンプレポリマーが、
    イソシアネート架橋型ウレタンプレポリマー、及び/又
    はアルコキシシラン架橋型ウレタンプレポリマーである
    請求項1〜4の何れか一項に記載の合成皮革用無溶剤型
    湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤。
  6. 【請求項6】 表皮フィルムと合成皮革用基材とを請求
    項1〜5の何れか一項に記載の合成皮革用無溶剤型湿気
    硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤にて接着するこ
    とを特徴とする合成皮革構成体。
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