JP2003046785A - 圧縮された画像の画質の向上 - Google Patents

圧縮された画像の画質の向上

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JP2003046785A JP2002081403A JP2002081403A JP2003046785A JP 2003046785 A JP2003046785 A JP 2003046785A JP 2002081403 A JP2002081403 A JP 2002081403A JP 2002081403 A JP2002081403 A JP 2002081403A JP 2003046785 A JP2003046785 A JP 2003046785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、圧縮された画像の画質の向上を行
うための方法と装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 一実施例では、この方法は、逆ウェーブ
レット変換の適用に応答して発生された再構成された低
域通過係数の量子化雑音を特徴化し、且つ、復号中に構
成された、再構成された低域通過係数から量子化雑音を
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この特許書類の開示部分は、
(著作権又はマスクワーク)保護を受ける素材を含む。
(著作権又はマスクワーク)所有者は、特許商標庁特許
ファイル又は記録内の、特許書類又は特許開示のファク
シミリ再生に異議を唱えないが、その他の全ての(著作
権又はマスクワーク)権利は保存される。
【0002】本発明は、逆圧縮と圧縮システムの分野に
関連し、特に、本発明は、例えば、JPEG2000規
格に準拠する復号器により復号されるような、圧縮され
た画像の画質の向上に関連する。
【0003】
【従来の技術】低ビットレートでは、圧縮された画像
は、しばしば、変換係数及び、量子化による幾つかの歪
みを示す。これらの歪みの性質は、選択された変換と量
子化機構に非常に依存する。歪みはしばしば、量子化雑
音と呼ばれる。ウェーブレットに基づく雑音除去は、フ
ーリエの基底と比較して基本的に異なる理論的特性のウ
ェーブレットによりガウス雑音を除去する最新の技術で
ある。量子化雑音の特徴は、ガウス白色雑音から非常に
異なり、そして、良く知られているウェーブレット減少
技術は適用できない。
【0004】新たな画像圧縮規格JPEG2000(”
J2K”)は、符号化器及び復号器として知られてい
る、非常に高度な量子化機構を有する。ITU−T
T.800/ISO/IEC154441:2000J
PEG2000画像符号化システムを参照する。
【0005】DCT圧縮により発生される圧縮歪みの除
去は、従来技術より知られている。それらの歪みは主
に、8x8変換ブロックによるブロック歪みである。典
型的には、2つの変換ブロックの境界の位置が知られて
おり、且つ、処理はこのブロックのまわりに集中する。
更なる情報は、Shen,M.−Y.,Kuo,C.−
C.,による1988年の、視覚通信及び画像表現ジャ
ーナル(Journalof Visual Comm
unication and Image Repre
sentaion)、vol.9、第2−14頁の”圧
縮歪み除去のための後処理技術の再検討(Review
of PostprocessingTechniq
ues for Compression Artif
actRemoval)”及び、Xiong,Z.,O
rchard,M.,Zhang,Y.,による、19
97年のIEEE論文誌、ビデオ技術のための回路及び
システム、vol.7、第433−437頁の”オーバ
ーコンプリートウェーブレット表現を使用するJPEG
圧縮画像のためのデブロッキングアルゴリズム(A D
eblocking Algorithm for J
PEG Compressed Images Usi
ng Overcomplete Wavelet R
epresentations)”を参照する。
【0006】DCTブロック境界での歪み除去に対する
同様な問題である、ウェーブレット圧縮システムを使用
するタイル境界で、歪み除去に関するある研究がある。
元のJPEG規格は、ウェーブレット変換を使用するJ
2Kに対して、DCTを使用する。JPEG規格に関す
る更なる情報は、ITU−T勧告T.81|ISO/I
EC10918−1:1994、情報技術−連続トーン
の静止画像のディジタル圧縮及び符号化:要求とガイド
ラインを参照する。
【0007】ウェーブレット圧縮システム内の量子化雑
音を除去する幾つかの後処理法が存在する。1999年
のJ2K会合で提示された、Nguyen,T.,Ya
ng,S.,Hu,Y.H.,Tull,D.L.,
の”JPEG−2000後処理”では、元の画像の推定
を必要とする、MAP−推定アルゴリズムが画像に適用
される。一般的なアプリケーションでは、その推定は利
用できない。更に、この技術を復号器に埋め込むことは
可能ではない。他のアプローチが、1995年のICI
P’95のvol.1、第610−613頁の論文集
の、Wei,D.,Burrus,C.S.,の”種々
の符号化機構に対する最適ウェーブレットしきい値化
(Optimal Wavelet Threshol
ding for Various Coding S
chemes)”で使用されている。その雑音除去アル
ゴリズムは、特にガウス白色雑音に適している。量子化
雑音は、決してガウス白色雑音ではない。対称的に、量
子化後のウェーブレット係数は、量子化を通して与えら
れる制限された数の値のみを取ることができる。従っ
て、前に述べたガウス雑音に対するしきい値機構は、量
子化雑音の除去に対する最適な技術ではない。1999
年のデータ圧縮会議(DATA Compressio
n Conference)DCCの論文集、第62−
71頁の、Nosratinia、A.,の”圧縮画像
の改善のための埋め込まれた後処理(Embedded
Post−Processing for Enha
ncementof Compressed Imag
es)”には、DCT JPEG/ウェーブレット圧縮
画像内のひずみ除去に関する、完全に復号された画像の
異なるシフトを計算し且つ量子化に係数をクリップす
る、アルゴリズムが提示されている。しかしながら、こ
れも、最初に全体の画像の復号を要求する、後処理ステ
ップである。
【0008】不鮮明化を補正することは、画像処理がそ
れに対して実行される別の問題である。スキャナ又はC
CDカメラのような、画像をディジタル化する検出装置
は、典型的には、元の画像の不鮮明版を発生する。従っ
て、ボケを除くアルゴリズムは、元の画像と同じ程度の
鮮明さを有するディジタル画像を発生するのに必要であ
る。画像のボケを除くことは、画像処理の古典的な部分
である。典型的には、不鮮明化は、平滑化カーネルとの
畳み込みによりモデル化される。この不鮮明化を逆にす
ることは、フーリエ領域内で畳み込みカーネルにより除
算することによりなされる。正確に逆にすることは、畳
み込みカーネルが、その周波数応答でゼロ点を有しない
場合にのみ、可能である。カーネルが、雑音が存在して
この基準を満足する場合にさえも、雑音のある画素は、
フィルタ反転中に拡大されるので、ボケを取り除く問題
は、良くない問題となる。畳み込みカーネルが、逆にで
きない場合には、正規化された反転が典型的には、使用
され、正規化パラメータは、完全に逆にすることと雑音
抑圧の間のトレードオフを管理する。
【0009】近年、ハイブリッドフーリエ−ウェーブレ
ットに基づく技術が、逆畳み込み問題を解決するため
に、論文で提案されている。それらのアプローチでは、
逆畳み込み問題の雑音除去部分は、ウェーブレット減少
により実行され、フーリエ領域内での畳み込みの逆は、
古典的なフィルタ反転による。更なる情報は、1998
年のバイオメトリカ(Biometrika)vol.
85、第115−129頁のAbramovich,
F.,Silverman,B.W.,の”統計的な逆
問題ウェーブレット分解アプローチ(Wavelet
Decomposition Approaches
to Statistical Inverse Pr
oblems)”、1995年の応用及び計算ハーモニ
ック分析ジャーナル(Journal of Appl
ied and Computational Har
monic Analysis)の、vol.2,第1
01−115頁のDonoho,D.,による、”Wa
velet−Vaguelette分解による線形逆問
題の非線形解決方法(Nonlinear Solut
ion of Linear Inverse Pro
blems by Wavelet−Vaguelet
te Decomposition)”、1998年の
ICASSPの論文集のvol.6、第3241−32
44頁の、Neelamani、R.,Choi,
H.、Baraniuk,R.,の”Ill−条件付き
のシステムのためのウェーブレットに基づく逆畳み込み
(Wavelet−based Deconvolut
ion for Ill−conditioned S
ystem)”、1988年のアカデミックプレス(A
cademic Press)のS.Mallatによ
る”信号処理のウェーブレットツアー(A Wavel
et Tour of Signal Process
ing)”を参照する。
【0010】特に、ラプラシアンピラミッドを使用す
る、サブバンド分解での画像の向上は、従来技術で既知
である。例えば、日本、FujiのIto,W.,によ
る、”マルチ解像度周波数バンドの強調処理により、画
像内のコントラストを向上する方法及び装置”、199
9年5月24日に発行された米国特許番号5,907,
642及び、1995年9月28日に発行された米国特
許番号5,960,123を参照する。
【0011】1995年12月30日に、Chi−Yu
nf,F.,Loren,P.に発行された、米国特許
番号5,703,965の名称”数学的な変換に基づく
画像圧縮/分解、縮小/拡大及び、画像鮮明化(Ima
ge Compression/Decompress
ion Based on Mathematical
Transform,Reduction/Expa
nsion,andImage Sharpenin
g)”は、2つの動作、圧縮と画像の鮮明化と平滑化を
説明する。そのアプローチでは、元のJPEG圧縮機構
を仮定し、2つの動作は次々と実行され、そして、1つ
には結合されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、圧縮された
画像の画質の向上を行うことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】圧縮された画像の画質の
向上を行うための方法と装置が開示される。一実施例で
は、この方法は、逆ウェーブレット変換の適用に応答し
て発生された再構成されたサンプル内の量子化雑音を特
徴化し、且つ、復号中に構成された、再構成されたサン
プルから量子化雑音を除去する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、以下の詳細な説明と本
発明の種々の実施例の添付する図面から更に完全に理解
されよう。しかし、それらは、本発明を特定の実施例に
制限するものとすべきではなく、説明と理解のみのため
である。
【0015】圧縮された画像の画質の向上のための方法
及び装置が開示される。新たなJPEG2000復号規
格(ITU−T Rec.T.800/ISO/IEC
154441:2000JPEG2000画像符号化シ
ステム)(以後J2K規格と呼ぶ)は、新たな符号化構
造と、画像に対するコードストリーム定義を提供し、参
照によりここに組み込まれる。
【0016】量子化雑音を特徴化し、且つ復号処理中に
再構成されたサンプルから雑音を除去する、例えばJ2
K復号器のような、復号器に利用できる量子化機構に関
する情報を使用する技術が開示される。例えば、ここに
開示される技術は、J2K圧縮画像の画質を向上させる
のに使用でき、画質の向上は量子化雑音の除去を指す。
この技術は、復号器コードストリーム中に埋め込まれ、
そして、画質の向上を実行するために、最初に、全体の
画像を復号することを必要としない。
【0017】一実施例では、この雑音除去操作は、圧縮
された画像(例えば、J2K圧縮された画像)の鮮明さ
を向上するためにボケを除く操作と結合される。ここに
開示される技術は、ディジタルカメラにより撮られた又
は、入力画像が検出装置により圧縮される前に不鮮明に
された場合の他の設定の画像に使用されうる。
【0018】量子化歪みと不鮮明化を含むJ2K圧縮さ
れた画像の画質向上技術が、開示される。一実施例で
は、これらの技術は、量子化歪みを除去し且つボケを除
く操作を必要ならば行うことにより、J2K圧縮された
画像の視覚的な劣化を除去する。量子化歪みのこの除去
と、ボケを除く操作の実行は、J2K量子化された係数
へ”ウェーブレット鮮明化及び平滑化”(WSS)を適
用することにより実行され得る。WSSに関する更なる
情報は、2000年のヴァンクーヴァーのICIP/2
000の論文誌Vol.IIIの第797−800頁の
K.Berkner,E.L.Schwartz,M.
J.Gormish,M.Boliekによる、”ボケ
を取り除くアプリケーションを用いるBesov空間内
の画像の鮮明化と平滑化への新しいウェーブレット変換
に基づくアプローチ(A NewWavelet−Ba
sed Approach to Sharpenin
gand Smoothing of Images
in Besov Spaces with Appl
ications to Deblurring)”及
び、2001年7月の、応用及び計算ハーモニック分
析、ウェーブレットアプリケーションに関する特別号
(Applied and Computationa
l Harmonic Analysis、Speci
al Issue on Wavelet Appli
cations)のVol.11、No.1の第2−3
1頁の”画像の画質向上への応用を伴なうBesov空
間内のマルチスケール鮮明化及び平滑化(Multis
cale Sharpeningand Smooth
ing in Besov Spaces withA
pplications to Image Enha
ncement)”を参照し、参照によりここに組み込
まれる。また、法人の譲り受け人へ譲渡された、199
9年12月10日に出願された米国特許出願番号09/
467,544の名称”ウェーブレットを伴なうマルチ
スケール鮮明化及び平滑化(Multiscale S
harpening and Smoothing w
ithWavelet)”及び、2000年9月8日に
出願された、米国特許出願番号09/658,393の
名称”ウェーブレットに基づく画像処理パス(Wave
let−Based Image Processin
g Path)”を参照する。
【0019】一実施例では、組合せて又は分離して使用
されうる、量子化歪みの除去とボケを取り除く操作、及
びそれらを実行するのに必要な機能は、復号器に埋め込
まれ、そして、これらの動作は、J2K規格内で規定さ
れ且つJ2K復号器に知られている量子化に関する情報
を使用する。
【0020】一実施例では、ここで開示される技術は、
復号器のオプションとして実行される。そのような場合
には、符号化とロスレス復号中のコストはかからない。
【0021】代わりに、個々に開示される幾つかの技術
は、他の符号化器内で実行されることも可能である。一
実施例では、その技術は、種々の解像度における画像の
画質を向上することを可能とする。特定の解像度での画
質の向上は、特定のクライアントや例えばモニタのよう
な装置を目的としうる。J2Kコードストリームは、装
置又はクライアントに対するコードストリームを与える
ために分析される。
【0022】以下の説明では、本発明の徹底的な理解を
提供するために、変換のタイプ、パラメータ値等のよう
な多くの詳細が示される。しかしながら、当業者には、
本発明は、これらの特定の詳細なしでも実行され得ると
いうことは明らかである。その他の場合には、本発明を
曖昧にするのを避けるために、詳細よりも、良く知られ
た構造と装置は、ブロック図の形式で示されている。
【0023】以下の詳細な説明の幾つかの部分は、アル
ゴリズムとコンピュータメモリ内のデータビットに関す
る動作の記号的な表現に関して提示される。これらのア
ルゴリズム的な記述と表現は、他の当業者に彼らの研究
の実体を最も効果的に送るための、データ処理技術では
当業者により使用されている手段である。ここで、アル
ゴリズムは、一般的には、所望の結果を導くステップの
自己矛盾のないシーケンスであると考えられる。ステッ
プは、物理量の物理的な操作を必要とするものである。
通常は、必然的でないが、これらの量は、蓄積され、伝
送され、結合され、比較されそして、その他の操作がさ
れることが可能な、電気的な又は、磁気的な信号の形式
をとる。主に共通の使用の理由から、これらの信号を、
ビット、値、要素、シンボル、キャラクター、項、数又
は、同様なものと呼ぶことは、しばしば便利であること
が分かる。
【0024】しかしながら、全てのこれらのそして同様
な用語は、適切な物理量と関連され且つこれらの量へ与
えられる単なる便利なラベルであるということを、憶え
ていなくてはならない。以下の説明から明らかなように
特別に述べられない限り、この記述を通して、”処理す
る”又は、”計算する”又は、”計算する”又は、”決
定する”又は、”表示する”又は、同様なもののような
用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジス
タとメモリ内の物理的な(電子的な)量として表される
データを、コンピュータシステムのメモリとレジスタ又
は他のそのような情報蓄積、伝送又は表示装置内の物理
的な量として同様に表される他のデータへ、操作し且つ
変換する、コンピュータシステム又は同様な電子計算器
の動作と処理を指す。
【0025】本発明は、ここの動作を実行する装置にも
関連する。この装置は、要求される目的のために特別に
構成されても良く、又は、コンピュータ内に蓄積された
コンピュータプログラムにより選択的に活性化され又は
再構成される汎用コンピュータを含んでもよい。そのよ
うなコンピュータプログラムは、制限はされないが、フ
レキシブルディスク、光ディスク、CD−ROM及び、
光磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPRO
M、磁気又は光カード又は、電子的な命令を蓄積するの
に適するいずれかの形式の媒体で、各々がコンピュータ
システムバスに接続されているような、コンピュータ読
出し可能な媒体内に蓄積されてもよい。
【0026】個々に提示されるこのアルゴリズムと表示
は、どのような特定のコンピュータ又は他の装置とも本
質的に関連していない。種々の汎用システムは、こでの
教示に従ってプログラムと共に使用され、又は、必要な
方法ステップを実行する更に特別化された装置を構成す
ることが便利であることがわかる。種々のこれらのシス
テムに対する必要な構造は、以下の説明から明らかであ
る。更に加えて、本発明は、特定のプログラム言語を参
照して説明はされない。種々のプログラム言語は、個々
に説明される、本発明の教示を使用しうることは、明ら
かである。
【0027】機械読出し可能な媒体は、機械(例えば、
コンピュータ)により読み出されることが可能な形式の
情報を蓄積し又は転送する機構を含む。例えば、機械読
出し可能な媒体は、読出し専用メモリ(”ROM”)、
ランダムアクセスメモリ(”RAM”)、磁気ディスク
蓄積媒体、光蓄積媒体、フラッシュメモリ装置、電気
的、光学的、音響的又は他の形式の伝搬信号(例えば、
搬送波、赤外信号、ディジタル信号等)を含む。
【0028】マルチスケール鮮明化、平滑化及び雑音除
去 一実施例では、雑音除去、鮮明化及び、平滑化を達成す
るために、しきい値化及び/又はスケーリング(例え
ば、乗算)の形式の向上が、ウェーブレット係数に関し
て実行される。基準はしきい値化及び/又は乗算が適用
されるか否かを指示する。
【0029】しきい値化による雑音除去 雑音除去は、所定のしきい値以下の全ての係数をゼロに
設定することにより、実行される。この技術は、ハード
しきい値化として知られ、且つ従来技術で良く知られて
いる。代わりとして、例えば、しきい値以上の係数をゼ
ロに向かってしきい値の量だけ縮小する、ソフトしきい
値化も考えることが可能である。そのような技術は、き
わどくサンプルされ且つ過度に完全なウェーブレット分
解に対して優位に使用され、そして、1995年の情報
理論に関するIEEE論文誌、41(3)の第613−
627のDonohoによる、”ソフトしきい値化によ
る雑音除去(Denoising by Soft−T
hresholding)”に記載されている。
【0030】使用され得るしきい値選択の幾つかの選択
がある。これらは、一連のテスト画像から計算される。
【0031】しきい値化に対する追加のストラテジーが
利用できる。全体的なしきい値又は、異なる分解のレベ
ル又は異なるバンド(LH,HL,HH)に対する異な
るしきい値がありうる。このしきい値は、手動で設定さ
れてもよい。
【0032】ウェーブレットは、雑音除去のための多く
の他の変換よりも性能が優れている。例えば、ウェーブ
レット圧縮された画像へ適用されるラプラシアンに基づ
く技術は、ウェーブレット雑音除去システムで得られる
品質レベルを達成しない。ラプラシアンピラミッド分解
は、劣化又は雑音除去をしないことが受け入れられる場
合のシステムに対してのみ使用されることが可能であ
る。
【0033】係数の再スケーリング いずれかの雑音除去が完了した後には、ゼロでないウェ
ーブレット係数は、鮮明化又は平滑化のために修正され
る。
【0034】一実施例では、画像の鮮明化又は平滑化
は、ウェーブレット係数とレベルに依存するパラメータ
μ>0とを乗算することにより得られる。鮮明化する
には、高周波数バンドは、低周波数バンドよりも大きな
ファクタで乗算され、一方、平滑化するには、低周波数
バンドは、高周波数バンドよりも大きなファクタで乗算
されるべきである。この再スケーリングを得る一つの方
法は、レベルjでの係数を、μ=R・2αjと乗算す
ることである。パラメータRは、係数の全体的なエネル
ギーを保存するための再正規化係数として機能し、そし
て、αは鮮明化(α<0)又は平滑化(α>0)の程度
を決定するパラメータである。そのような鮮明化と平滑
化に関する更なる情報は、2000年のヴァンクーヴァ
ーのICIP/2000の論文誌Vol.IIIの第7
97−800頁のK.Berkner,E.L.Sch
wartz,M.J.Gormish,M.Bolie
kによる、”ボケを取り除くアプリケーションを用いる
Besov空間内の画像の鮮明化と平滑化への新しいウ
ェーブレット変換に基づくアプローチ(A NewWa
velet−Based Approach to S
harpeningand Smoothing of
Images in Besov Spaces w
ith Applications to Deblu
rring)”及び、2001年7月の、応用及び計算
ハーモニック分析、ウェーブレットアプリケーションに
関する特別号(Applied and Comput
ational Harmonic Analysi
s、Special Issue on Wavele
t Applications)のVol.11、N
o.1の第2−31頁の”画像の画質向上への応用を伴
なうBesov空間内のマルチスケール鮮明化及び平滑
化(Multiscale Sharpeningan
d Smoothing in Besov Spac
es withApplications to Im
age Enhancement)”を参照し、参照に
よりここに組み込まれる。また、法人の譲り受け人へ譲
渡された、1999年12月10日に出願された米国特
許出願番号09/467,544の名称”ウェーブレッ
トを伴なうマルチスケール鮮明化及び平滑化(Mult
iscale Sharpening and Smo
othing withWavelet)”及び、20
00年9月8日に出願された、米国特許出願番号09/
658,393の名称”ウェーブレットに基づく画像処
理パス(Wavelet−Based Image P
rocessing Path)”を参照し、参照によ
りここに組み込まれる。
【0035】パラメータRに対しては、画像のエネルギ
ーがどのように測定されるかによって、多くの選択があ
る。一つの方法は、再スケーリングの前後で画像のL
ノルム
【0036】
【数5】 を保存する、即ち、
【0037】
【数6】 でRを計算する。走査された画像が、(典型的には、
【0038】
【数7】 の)Hoelderの正規性γを有するとすると、R
の近似は以下の推定により得られる。
【0039】
【数8】 この近似は演繹的に計算できそして、ウェーブレット係
数の実際の値に依存しない。α+γ=0の場合には、
【0040】
【数9】 である。
【0041】Lノルムを使用する代わりに、ノルムに
対する他の選択がある。Besov空間の理論を使用し
て、特定の画像の特定のBesovノルムを保存するこ
とが可能である。このノルムは、ウェーブレット係数の
重み付けされた和として定義される。パラメータRは、
【0042】
【数10】 に対して、
【0043】
【数11】 として計算される。
【0044】
【数12】 に対しては、前の式の項
【0045】
【数13】 は、
【0046】
【数14】 により置きかえられる。
【0047】一実施例では、パラメータαとRの選択
は、ユーザに大きな/小さな鮮明化又は、大きな/小さ
な平滑化を選択する機会を与える、装置のユーザインタ
ーフェースにより制御される。鮮明化と平滑化のこのパ
ラメータ化は画質の改善の程度の精密な等級化を可能と
する。
【0048】上述の技術は雑音のある画像の、特に走査
された書類の、ボケを取り除くために使用される。従っ
て、これらの技術は、ウェーブレット領域で、完全に、
雑音除去と不鮮明化の逆を実行する。雑音除去の部分
は、係数の縮小により行われ、一方、逆不鮮明化は、雑
音除去された係数の再重み付けにより行われる。これら
のボケを取り除く解決方法は、圧縮されたコードストリ
ームについてではなく、不鮮明な元のデータに関する個
々の処理動作として使用される。
【0049】圧縮歪みの除去と、J2K圧縮画像のボケ
を取り除くこと 雑音除去及び/又はボケを取り除くことは、圧縮画像内
の量子化雑音による歪みを減少しかつ除去するために使
用され得る。一実施例では、技術はJ2K符号化された
データストリーム内の量子化雑音の除去のために記述さ
れる。J2K符号化されたデータストリームに関する上
述のウェーブレット鮮明化及び平滑化処理に関する処理
を使用するボケを取り除く操作を実行するための技術
も、説明される。それらの2つの技術は、画質の向上シ
ステムを構成するために、別々に又は組合せて使用でき
る。そのような画質の向上システムは、例えば、ディジ
タルカメラ、スキャナ、プリンタ、ディジタルコピー
機、ディスプレイ、後処理ソフトウェア内に含まれても
良く又は、復号器内に埋め込まれてもよい。
【0050】J2K−圧縮された係数内の量子化雑音の
除去 ガウス白色雑音は、ウェーブレット分解のレベル内に均
一に分散され、そして、その強度は分解の最も細かいレ
ベルでの係数の標準偏差を計算することにより推定でき
る。量子化雑音は、異なる特性を有する。この雑音は、
非常に似たサイズの変換係数が、量子化の適用後に異な
る量子化ビン(bin)となった時に出現する。この量
子化ビンのずれは、逆ウェーブレット変換を実行した後
に、特に画像の滑らかな領域内で、歪みとして目に見え
る。ウェーブレット圧縮された画像内の量子化雑音歪み
の特性は、逆変換と共に、量子化手順それ自身に依存す
る。
【0051】J2K規格パート1は、各サブバンド内の
係数を通して複数のパスを作る。(重要であると予測さ
れた)幾つかの係数は、隣接係数の前に符号化されるこ
とが可能である。各パスは、幾つかの係数に対する量子
化”ビンサイズ”を減少させる。更に加えて、(RGN
マーカーにより使用が指示されている)J2K規格のパ
ート1の対象の領域(ROI)機能性と、パート2の増
加されたROI機能性は、係数処理の順序に更なる変化
を可能とし、そして、従って、効果的に更なる”ビンサ
イズ”を可能とする。全ての場合において、復号器は、
各係数に対して復号されるビットの数を知っており、且
つ元の係数に関する境界を知っている。
【0052】多くの圧縮システム内の符号化器は、スカ
ラー量子化を実行する。符号化器は、サブバンドの変換
係数dを以下の式に従って値d’に量子化する。
【0053】
【数15】 ここで、Qは量子化ステップサイズである。
【0054】量子化器Qは符号化で使用される。一実施
例では、Qは、コードブロックからコードブロック又
は、コードストリームの異なる部分で変わる。J2K規
格では、復号器はQ値とQ値が変更されたときを知って
いる。J2KQ値は、係数毎に変わる。そのような情報
は、圧縮コードストリーム内のヘッダー情報として有効
である(例えば、J2Kコードストリーム内のパケット
ヘッダ内の符号化パスの数)。これは、他の圧縮機構で
もそのようである。
【0055】復号器は、典型的には、
【0056】
【数16】 を使用する。この説明では、rに対して1/2の値が使
用されるが、しかし、例えば、3/8のような他の値も
使用できる。
【0057】復号器は、量子化ビンdが置かれたことを
知っている。即ち
【0058】
【数17】 である。
【0059】
【数18】 又は、
【0060】
【数19】 の整数に対するnQに”近い”元の係数は、(n−1/
2)Q又は、(n+1/2)Qとして再構成されうる。
従って、2つのそのような近い係数に対しては、再構成
された値はQだけ異なる。
【0061】一実施例では、ここで開示する技術は、逆
ウェーブレット変換中に計算される各々の再構成された
LL成分についての量子化雑音を、最初に特徴化しそし
て、次に除去するために使用する、逆ウェーブレット変
換と量子化機構に関するその情報を使用する。
【0062】J2Kファイルに対する量子化”ビンサイ
ズ”の決定 J2K規格のアネックスEは、量子化を記述する。量子
化ビンサイズQは、
【0063】
【数20】 である。
【0064】値Δは、所定のサブバンドに対する、明
白なスカラー量子化ステップサイズである。例えば、5
−3変換に対しては、常に1である。可逆9−7変換に
対しては、(アネックスAに記載されているように)、
Δは、ヘッダー内のQCD又はQCCタグ内に信号化
されている。Mは、G+ε−1であり、Gはガード
ビットの数及び、εはQCD又は、QCCタグからの
指数である。N(u,v)は、位置u,vと
【0065】
【数21】 での、特定の係数に対して復号されたビット面の数であ
る。(N(u,v)が可能であり、しかしこの場合に
は全ての係数はゼロである−これは、全ての雑音、信号
なしの場合である。)J2Kコードストリームは、特定
の係数に対して、Mビット面以下を含む。
【0066】ビット面の数は、復号され、
【0067】
【数22】 Pは、(アネックスBに記述されている)パケットヘッ
ダー内に信号化されているゼロビット面の数である。C
は、
【0068】
【数23】 であり、ここで、パケットヘッダー内に信号化されてい
るCPは符号化パスの全数である(又は、CPは復号器
によるヘッダー選択により信号化されたものよりも小さ
い値である)。
【0069】係数は、(アネックスDに記載されている
ように)重要な伝搬(プロパゲーション)、改良(リフ
ァインメント)又は、クリーンアップの、3つの符号化
パスのうちの1つで符号化される。χは、テーブルKに
示されてるように、0又は、1であり、%はモジュラス
演算子(除算の後の余り)であり、そして、各係数に対
するパスは、アネックスDに記載されている、J2Kコ
ンテクストモデルにより決定される。
【0070】
【表1】 以下は例である。 −可逆5−3変換、従って、Δ=1 −QCD又はQCCタグからのG=2,ε=9、従っ
て、M=10 −コードブロックに対するパケットヘッダからのP=4
(ゼロビット面) −コードブロックに対するパケットヘッダからのCP=
3.第1ビット面は、一つの符号化パス、クリーンアッ
プパス、のみを有するので、3符号化パスは、 −第一の非ゼロビット面に対するクリーンアップパス、 −第2の非ゼロビット面に対するシグニフィカンスプロ
パゲーション、 −第2の非ゼロビット面に対するリファインメントパ
ス、である。
【0071】リファインメントパスは、最後の符号化パ
スであり、第2の非ゼロビット面に対するクリーンアッ
プパスは無い。Cは2であり、テーブル1から、シグニ
フィカンスプロパゲーションパスとリファインメントパ
スに対してはχは0であり、クリーンアップパス係数に
対しては1である。 −χが0の時は、Nb(u,v)=P+C−χ=6、従
って、Q=210−6・1=2=16であり、 −χが1の時は、Nb(u,v)=P+C−χ=5、従
って、Q=210−5・1=2=32である。
【0072】従って、コードブロックは、以下のパスの
12×1係数よりなる(SP=シグニフィカンスプロパ
ゲーションパス(significance prop
agation pass)、RE=リファインメント
パス(refinementpass)、CL=クリー
ンアップパス(cleanup pass))。
【0073】
【表2】 従って、各係数に対して、χは、
【0074】
【表3】 であり、そして、各係数に対して、Qは、
【0075】
【表4】 である。
【0076】量子化雑音の特徴化 2つの似たウェーブレット係数を2つの異なる量子化ビ
ンに与えることによりなされる誤差は、例えば、ゼロビ
ンがより広い場合のような幾つかの場合を除いて、通常
は全てのビンに対して同じ大きさである。(そのような
場合には差は1.5Qであろう)。以下の例では、Q=
32のスカラー量子化を使用することが説明される。
【0077】
【表5】 上述のテーブル2では、Qは32であり、量子化された
係数d’は、Qによる高域通過係数の分割とその丸めの
結果を示す。再構成された係数
【0078】
【外1】 内の、その隣接の再構成された係数(両方ともに11
2)と大きく異なる値80は、歪みを発生する(量子化
ビンサイズである32の誤差)。
【0079】異なる数の符号化パスを伴う高域通過係数
の量子化の例:
【0080】
【表6】 量子化器Qは、32から16に変わることに注意する。
この場合、第2の係数の1方の側の32と他の側の24
のずれがある。
【0081】再構成された画像の平滑化を見ることによ
り、更に細かい区別が、なされる。量子化ビン内の不適
当な組み合わせは、再構成された低域通過成分に”アウ
トライアー”を導くことになる。このアウトライアー
は、ずれた量子化された係数へ逆変換が適用されること
の結果である。従って、アウトライアーとその隣接地の
間の差のサイズΔは、理論的には、量子化と逆ウェーブ
レット変換に与えられる情報により決定される。言いか
えれば、係数間の最大の差が確認される。一実施例で
は、最大差はQの倍数であるとされる。これは、可逆5
−3ウェーブレット変換を使用する以下の例で説明され
る。
【0082】前向き変換は次のように、特徴化される。
【0083】
【数24】 出力信号Yの奇数のインデックスが付された係数は、
【0084】
【数25】 となる全てのnに対して、最初に計算され、そして、
【0085】
【数26】 であり、ここで、出力信号Yの偶数のインデックスが付
された係数は、
【0086】
【数27】 となる全てのnに対して、拡張された信号Xの偶数にイ
ンデックスが付された値と、信号Yの奇数にインデック
スが付された値から計算される。
【0087】
【数28】 のY(k)の値は、出力を構成する。
【0088】逆変換は以下のように特徴化される。
【0089】
【数29】 に対して、
【0090】
【数30】 であり、
【0091】
【数31】 に対して、
【0092】
【数32】 である。
【0093】
【数33】 のX(k)の値は、出力を構成する。Yは、符号化時
はdであり、復号時は
【0094】
【外2】 であることに注意する。
【0095】量子化誤差Qを考えると、
【0096】
【外3】
【0097】
【外4】 の間の差は、少なくともQである。この結果、1次元変
換に対して、再構成された誤差は、 −偶数の再構成された低域通過係数に対しては1/4Q
で、 −奇数の再構成された低域通過係数に対しては3/4Q
(以下のテーブル4参照)、のオーダーである。
【0098】
【表7】 このように、ここに記述された技術は、量子化係数間の
差を検査し、そして、この差を特徴化するためのしきい
値を発生する。
【0099】量子化雑音の特徴化と、2Dの場合のしき
い値選択 J2Kでは、一般的に画像圧縮に対しては、2次元(2
D)ウェーブレット変換が使用される。J2Kでは、2
D前向きウェーブレット変換は、1D垂直前向き変換を
画像列に適用し、且つそして、1D水平前向き変換を垂
直変換係数の行に適用することにより実行される。2D
逆ウェーブレット変換は、1D水平逆変換を係数の行に
適用し続いて1D垂直逆変換を行うことにより実行され
る。
【0100】2D変換の係数は、 LL 水平低域通過、垂直低域通過、 HL 水平高域通過、垂直低域通過、 LH 水平低域通過、垂直高域通過、 HH 水平高域通過、垂直高域通過、 と呼ばれ、HL,LH,HHは、全て、詳細係数又は高
域通過係数と考えられる。
【0101】以下では、LL係数は量子化されないが、
しかし詳細係数は量子化される。ある応用では、LL係
数も量子化されるが、しかし、LL−量子化は詳細係数
の量子化よりも非常に少なくそして、従って、以下の計
算は無視できる。
【0102】一般的には、目に見える圧縮歪みは、2つ
の似たウェーブレット係数が、異なる量子化ビンに分割
された場合に、発生する。例えば、Qが8に等しい場合
には、7は、0に量子化されそして、4に再構成され
(雑音3)、一方8は、1に量子化され、そして、12
に再構成される(雑音4)。これは、再構成されたウェ
ーブレット係数は、大きさが
【0103】
【外5】 の量子化雑音を含むことを意味する。LLとHL成分の
行に関する逆変換は、
【0104】
【数34】 である。
【0105】1Dアプローチのように、係数
【0106】
【外6】 は、YHL係数の量子化による1/4Qの雑音項を含
む。係数
【0107】
【外7】 は、3/4Qに等しい、雑音項又は(1/2+1/4)
Qを含む。
【0108】LHとHH成分の行に関する逆変換は、次
のようである。
【0109】
【数35】 量子化された係数YHLは、前に使用された量子化され
ていない係数YLLの代わりに、逆変換のこの部分に使
用されるので、係数X(2N)は、雑音項(1/2+
1/4)Qを含む。係数X(2N+1)は、5/4Q
に等しい、(1/2+3/4)Qよりも小さいかこれと
等しい雑音項を含む。列に関する逆変換後の、量子化雑
音の大きさは、以下のテーブル5に要約されている。
【0110】
【表8】 (2N,・)又は、(2N+1,・)の表記では、”
・”は行の全ての要素を示す。
【0111】列XとX成分に関する逆変換は、次の
ようである。
【0112】
【数36】 行に関する逆変換後の成分に含まれる量子化雑音は、以
下のテーブル6に表示されている。
【0113】
【表9】 量子化雑音の除去 量子化に関するこの知識を使用して、再構成されたL係
数の雑音除去が実行される。これは、1次元例で説明す
る。アウトライアーを除去し且つ滑らかな領域を平滑化
するために、冗長ハール(Haar)ウェーブレット変
【0114】
【外8】 はサンプルに関して計算される。この変換は、隣接する
サンプルとの差を計算する。その変換のウェーブレット
係数に関して、一実施例では、係数のしきい値化が以下
のように実行される。ハールウェーブレット係数は、
【0115】
【数37】 から計算され、
【0116】
【数38】 となる。
【0117】テーブル6からの結果を使用して、ハール
係数に含まれる最大雑音項は、3Qに等しい、約(2Q
+4Q)/2のオーダーである。
【0118】高域通過ハールウェーブレット係数dは、
【0119】
【数39】 の場合にはゼロに設定され、そして、
【0120】
【数40】 の場合には保持される。テーブル4と6内の上述の2つ
のずれた係数の間の誤差に関する評価から、ハールウェ
ーブレット係数に対するしきい値Tを1次元変換に関し
ては、
【0121】
【数41】 として2次元変換に関しては、
【0122】
【数42】 として得ることができる。
【0123】これらのしきい値は、多くの応用には大き
すぎるであろう情報境界である。2次元変換に対するし
きい値は、しばしば低くされることが可能である。多く
の目に見える量子化雑音は、1つの単一係数が、全ての
周囲の隣接係数と異なる量子化ビンにプッシュされると
きに、生成される。この結果、ウェーブレットバイアス
ベクトルは、滑らかな領域に歪みをあらわす。一実施例
では、それらの分離されたバイアスベクトルを除去する
ために、2−次元しきい値画以下の動作で記述されるよ
うに、低下される。 (1)逆変換の低域通過と高域通過フィルタをとり、そ
して、それらをベクトルfilter_lo
w[...],filter_high[...]として書
き込む。 (2)マトリクスを計算する。 MHL=(filter_high)・filter
_low MLH=MHL HH=(filter_high)・filter
_high (3)マトリクスMについて冗長ハール変換の1つのレ
ベルを実行する。 (4)2−dim信号に対しては、(全てのウェーブレ
ット係数の絶対値の最大値)・Qとしてしきい値T
minを設定する。 (5)1−dim信号に対しては、(filter_h
ighのウェーブレット係数の絶対値の最大値)・Qと
してしきい値Tminを設定する。
【0124】低域通過フィルタ[0.5 1 0.5]と
高域通過フィルタ[−0.125−0.25 0.75
−0.25 −0.125]Tminを有する不可逆
5−3ウェーブレット変換に対しては、2次元変換に関
してはTmin=3/4Q、1次元変換に関しては
【0125】
【外9】 となる。
【0126】Daubechies9−7フィルタに対
しては、低域通過及び高域通過フィルタは、低域通過フ
ィルタ
【0127】
【数43】 高域通過フィルタ
【0128】
【数44】 として与えられる。
【0129】しきい値Tminは、2次元変換に関して
はTmin=0.7471・Qであり、1次元変換に関
してはTmin=0.6150・Qである。
【0130】逆変換の所定の低域通過及び高域通過フィ
ルタが与えられると、テーブル7には可逆5−3変換に
対して得られたものと同様な最大しきい値が、最大量子
化誤差を有する隣接内の1つのみ以上の係数を許す、逆
変換を通して伝搬された最大誤差を計算することにより
得ることができる。一実施例では、しきい値Tmax
計算するための動作は、(1)逆変換の低域通過及び高
域通過フィルタをとり、そして、それらをベクトルF=
filter_low=[...],G=filter_
high[...]として書き込む、(2)F,F
,Gよるフィルタの2つのサブサンプルされたバ
ージョンを示す。(3)マトリクス
【0131】
【数45】 を計算する。ここで、
【0132】
【外10】 は、
【0133】
【外11】 を示す。(4)M内のエントリーをm1,m2,m3,
m4として示し、そして、Tma をTmax=(m1
+m2+m3+m4)/2として計算する。
【0134】多くの応用では、しきい値をとTmin
maxの間に選択することが忠告される。良好な選択
は、Tmiddle=max(Tmin,1/2T
max)である。
【0135】可逆5−3とDaubechies9−7
変換に対する異なるしきい値の概要は、テーブル7に与
えられている。
【0136】
【表10】 同じサイズの係数が異なる値Qで量子化される状況(こ
れは復号器に知られている)では、追加の基準が選択さ
れる。画像を通して2つのパスを使用する量子化の例で
は、係数は、ゼロで内係数により囲まれる場合よりもむ
しろ、ゼロにより囲まれる場合には、より小さなビンで
量子化される。この場合には、走査順序内の先行する係
数も、そのしきい値T以下の場合で、且つ2つの隣接係
数が異なる符号を有する場合には、ハール(Haar)
ウェーブレット係数は、例えば、ゼロに設定される。
【0137】しきい値化の実行の後に、逆ハール変換が
実行される。これを行うことにより、1つの又はM−レ
ベルのハールウェーブレット変換を使用するウェーブレ
ット縮小を介する雑音除去が、全体の画像の再構成中に
計算された、各サンプル又は係数に実行される。図1A
は、概要を示す。図1Aに示されている動作を実行する
処理論理は、(例えば、専用の論理、回路等の)ハード
ウェア、(汎用コンピュータシステム又は専用の機械で
実行されるような)ソフトウェア又は、その両者の組合
せを含んでもよい。
【0138】図1Aを参照すると、処理論理は、レベル
L−1での雑音のあるサンプル(信号103)を発生す
るために、逆JPEG2000離散ウェーブレット変換
(DWT)へ、レベルLでのLL係数(信号101)と
レベルLでの高域通過係数信号102を与える。このD
WTも、ここでは、圧縮ウェーブレット変換と呼ばれ
る。そして、処理論理は、これらのサンプルについて、
ウェーブレット鮮明化と平滑化を行う(処理ブロック1
10)。一実施例では、ウェーブレット鮮明化と平滑化
及び雑音除去(処理ブロック110)は、m−レベル前
向きハール変換を与える処理論理(ここでmは例えば、
1,2,3,4等)(処理ブロック104)と、続いて
係数のしきい値化(処理ブロック105)を含む。この
ウェーブレット変換も、ここでは、向上ウェーブレット
変換と呼ばれる。その後に、処理論理は、m−レベル逆
ハール変換(処理ブロック106)をサンプルに適用す
る。ウェーブレット鮮明化と平滑化(処理ブロック11
0)を与えた結果は、レベルL−1での雑音除去された
サンプル(信号107)の発生である。
【0139】処理論理は、レベルL−2での雑音のある
サンプル(処理ブロック109)を発生するために、逆
JPEG2000DWTを、レベルL−1での雑音除去
されたサンプル(LL係数)(信号107)と量子化雑
音を有するレベルL−1での高域通過された係数(処理
ブロック108)に、適用する。処理論理は、低レベル
での更に雑音除去されたサンプルを発生するために、ウ
ェーブレット鮮明化及び平滑化(処理ブロック110)
を、各連続するレベルの雑音のあるサンプルに適用し、
そして、処理は、レベル1での雑音除去された画像サン
プル(処理ブロック111)が発生されるまで、処理を
繰返す。
【0140】そして、処理論理は、レベル0での雑音の
あるサンプル(処理ブロック113)を発生するため
に、逆JPEG2000DWTを、レベル1での雑音除
去されたサンプル(レベル1でのLL係数)(処理ブロ
ック111)とレベル1での高域通過係数(処理ブロッ
ク112)に適用する。その後に、雑音の除去された画
像である、レベル0の雑音除去されたサンプル(処理ブ
ロック114)を発生するために、雑音のあるサンプル
に、ウェーブレット鮮明化と平滑化110が、再び適用
される。
【0141】代わりの実施例では、ウェーブレット鮮明
化と平滑化は、全てのサンプルのサブセットに又は、一
定のレベルにのみ適用されることに注意する。例えば、
一実施例では、ウェーブレット鮮明化と平滑化は、レベ
ル0での雑音のあるサンプルにのみ実行される。例え
ば、画質の向上は、レベルLから
【0142】
【数46】 の範囲(例えば、レベル5から3、4から2、5から
1)にわたってのみ実行されてもよい。
【0143】圧縮の量と量子化ビンのサイズに依存し
て、雑音除去手順に関して幾つかのレベルの冗長ハール
変換を使用することがしばしば有益であろう。
【0144】図1Bは、復号器の一実施例のブロック図
である。図1Bを参照すると、逆離散ウェーブレット変
換が画像データを受信し、且つその画像データに逆離散
ウェーブレット変換フィルタを適用するために接続され
る。逆ウェーブレット変換121の出力は、特徴化ブロ
ック122と雑音除去ブロック123の入力に接続され
ている。雑音特徴化ブロック122は、逆ウェーブレッ
ト変換121の適用により発生された再構成されたデー
タ内の量子化雑音を特徴化する。雑音特徴化ブロック1
22は、雑音除去ブロック123の入力に接続されてい
る。雑音除去ブロック123は、復号中に構成された再
構成されたデータから量子化雑音を除去する。
【0145】圧縮されたデータストリームを使用する”
埋め込まれたWSS処理”を伴なうボケの除去 上述のように、WSS−技術は、雑音除去とボケを除く
問題の解決を含む古典的な回復問題への解答を提供す
る。WSS技術に似た第2の動作は、圧縮係数について
ボケさせる逆を実行するのにも使用され得る。
【0146】レベル1でのサンプルに実行される1−レ
ベル(M−レベル)の冗長ハール変換の係数のしきい値
化の後に、レベルmでのゼロでない係数が再スケーリン
グされる。一実施例では、再スケーリングは、レベルm
でのゼロでない係数を
【0147】
【数47】 と乗算を行うことを含む。ここで、m=1...Mであ
り、αは平滑化(α>0)又は鮮明化(α<0)の程度
を決定するパラメータであり、Rは画像のノルムを保存
する再正規化定数である。量子化雑音は、既に除去され
ているので、画像の”真の”部分のみが再重み付けによ
り向上される。WSSのこのバージョンが逆変換中に、
(異なる変換の)ウェーブレット係数に直接的に動作す
るので、ここでは、”埋め込まれたWSS”と呼ばれ
る。パラメータRとαは、1999年12月10日に出
願された米国特許出願番号09/467,544の名
称”ウェーブレットを伴なうマルチスケール鮮明化及び
平滑化”と、センサの理論的な平滑化特性とBesov
空間内での画像のモデル化に基づいた、2000年9月
8日に出願された米国特許出願番号09/658,39
3の名称”ウェーブレットに基づく画像処理パス”に記
載されている以下の規則で決定される。しかしながら、
CCDのような装置と一連のテスト画像の実験的な研究
から直接的に、αとRの推定値を得ることも可能であ
る。
【0148】ウェーブレットシステムの滑らかさγに依
存する鮮明化又は平滑化パラメータαの範囲 一実施例では、鮮明化と平滑化は、再スケーリングウェ
ーブレット係数と、係数
【0149】
【数48】 を乗算することにより表現される。ここで、αは、鮮明
化/平滑化パラメータであり、そして、Rは再正規化パ
ラメータである。αの可能な値の範囲は、ウェーブレッ
トシステムの平滑さγと信号の平滑さにより、結び付け
られる。信号が、Hoelderの正規性βを有する場
合には、αは、条件0<β+α<γ、即ち、
【0150】
【数49】 を満足しなければならない。
【0151】直交ウェーブレット変換を使用するオーバ
ーコンプリートウェーブレット変換に対しては、正規性
γは、概ね、ウェーブレット関数の自己相関関数の平滑
さである。この結果、オーバーコンプリートハールシス
テムは、γ=1を有する。オーバーコンプリートバイオ
ーソゴナル(biorthogonal)5−3システ
ムに対しては、γに対する同様な値は、良い実験結果を
有する。
【0152】走査された書類は典型的には、平滑さβ>
1を有する。従って、αは、走査された書類の向上の適
用に対して、α=−1として設定される。
【0153】埋め込まれたWSSは、ボケを取り除くた
めの係数の追加の再スケーリングを含む以下のブロック
により、破線のハール変換ブロックを置き換えることに
より、図1の雑音除去と同様な概略図で示されることが
可能である。これを図2に示す。ハール変換の使用は、
ここに記述されているが、例えば、(他と)2,6又
は、5,3変換が使用され得るように、他の変換も同じ
目的で使用され得ることに注意する。
【0154】図2を参照すると、ウェーブレット鮮明化
と平滑化は、1−又は(m)−レベル前向きハール変換
(処理ブロック204)、続いて係数のしきい値化(処
理ブロック205)を適用する処理論理を含む。その後
に、処理論理は、係数の再スケーリング(処理ブロック
210)を適用する。係数の再スケーリング後に、処理
論理は1−又はm−レベル逆ハール変換(処理ブロック
206)を適用する。一実施例では、mは1に等しく、
しかし、上述のように他の数でもよい。
【0155】再スケーリングと結び付いた非線形縮小を
実行することにより、埋め込まれたWSSは、空間領域
線形フィルタ又はフーリエに基づく技術と等しくない。
更に、ハードウェア又ソフトウェアで実行するのに簡単
な、繰返さない方法で、動作する。
【0156】ここに示されたこの技術は、量子化雑音除
去とその埋め込まれたWSSを使用するボケの除去との
組合せは、量子化された係数に関して動作しそして、復
号器のオプションである。例えば、モニタ上への表示の
ような、例えば、特別の解像度へ画像の向上処理を適用
するために、再構成処理中の連続するLLサンプルの向
上は、ネットワークアプリケーション内で可能とする。
【0157】WSS情報を使用するJPEG2000符
号化器での量子化を決定する方法 上述の説明は、一般的なJPEG2000符号化器によ
る圧縮後に、歪みを減少させかつ、画質を向上させる方
法を提供した。以下の説明は、一般的なJPEG200
0復号器(例えば、JPEG2000復号器、雑音除去
又は鮮明化なしのJPEG2000復号器、等)と共に
動作する特別目的の符号化器を用いる、歪みの減少と画
像の画質の向上のための技術を提供する。
【0158】WSSを伴なう前処理 WSS技術とJPEG2000を結合する1つの方法
は、図3に示すように、圧縮前に、画像に関するウェー
ブレット平滑化と鮮明化を実行することである。図3を
参照すると、画像300は、ウェーブレット鮮明化と平
滑化(WSS)処理ブロック301へ入力される。一実
施例では、ブロック301は、図2と等価である。これ
は、鮮明化又は平滑化及びボケを取り除くことを実行す
る。WSS処理ブロック301の出力は、画像310で
ある。画像310は、圧縮されたファイル320を発生
するために、JPEG2000符号化を実行する、JP
EG2000符号化器302に入力される。レート制御
処理ブロック303は、圧縮されたファイル320を監
視し、そして、例えば、帰還路304と帰還路305の
ような1つ又はそれ以上の帰還路に、フィードバックす
る。帰還路304は、データが圧縮されたファイル32
0内に出力されているレートが、所定の目標レートより
も大きいか又は小さいかによって、多い情報又は少ない
情報を量子化するように、JPEG2000符号化器3
02を制御するために、JPEG2000符号化器30
2により使用される。同様に、帰還路305は、WSS
処理ブロック301に、更なる雑音除去、更なる線目か
又は、更なる平滑化を実行させ得る。
【0159】しきい値は、符号化器内で、おそらくテク
スチャの指示のような、前処理を行うのに使用され、そ
して、以下の方法の1つで決定され得る。
【0160】1.1つの領域内の係数の絶対値の、標準
偏差又はメジアン(例えば、レベル1のHH係数)(全
体しきい値)。
【0161】2.各レベルでのHH係数の絶対値の標準
偏差又はメジアン(レベル依存しきい値)。
【0162】3.第1のレベルでのLH/HL/HH係
数の絶対値の標準偏差又はメジアン(バンド−依存しき
い値)。分解の2つのレベルの例に対しては3つのしき
い値が選択される。
【0163】4.各レベルでのLH/HL/HH係数の
絶対値の標準偏差又はメジアン(レベル−バンド−依存
しきい値)。分解の2つのレベルの例に対しては6つの
しきい値が選択される。
【0164】5.装置のユーザインターフェースの一部
であるコントロールを使用する、しきい値(全体、レベ
ル依存、レベル−バンド依存)の手動の設定。
【0165】6.サブバンド内の係数のローカルな分散
又はメジアンを計算することによりるローカルしきい値
化。
【0166】7.分類子を使用して、異なるしきい値
が、分類子により決定される各クラスに対して設定でき
る。上述のように、レベル−依存方で又は、レベルとバ
ンド依存法で、これらのしきい値は全体的に決定され
る。
【0167】WSSの平滑化動作は、”雑音”であると
考えられる幾つかの係数を除去し、且つ、画像を符号化
するより少ないビットを費やす圧縮システムを可能とす
る。WSSの鮮明化動作は、いくつかの係数を増加させ
る。係数を増加させることは、符号化器により要求され
るビットレートを増加するが、しかし、幾つかの場合に
は、圧縮された画像が”平滑化”されすぎている(ウェ
ーブレット圧縮システムの共通の苦情)という知覚を除
去する。
【0168】別々のWSSとJPEG2000圧縮は、
向上と圧縮に対して、異なるウェーブレット変換が使用
されることを許す。一実施例では、オーバーコンプリー
トハールウェーブレット変換がWSSに対して使用さ
れ、一方JPEG2000が、きわどくサンプルされた
5−3又は9−7ウェーブレット変換を使用できる。更
に加えて、WSSが圧縮システムから別であっても、レ
ート制御ループ内で使用されることが可能である。例え
ば、第1の雑音除去と画像の圧縮後に、画像のビットレ
ートが高すぎる場合には、圧縮システムによりなされる
量子化を増加することがよりも、WSSシステムにより
なされる平滑化が増加されうる。
【0169】統合されたWSSとJPEG2000 典型的には、ウェーブレット雑音除去技術は、雑音を抑
圧するために、ウェーブレット係数の大きさを減少させ
ることにより動作する。一実施例では、WSSの雑音除
去動作は、各係数に対するしきい値Tを決定し、そし
て、しきい値よりも小さい場合には係数をゼロに設定す
る。
【0170】圧縮システム内の量子化内のQと、雑音除
去システム内のしきい値化に使用されるTの間には関係
がある。QがTに等しく設定される場合には、圧縮シス
テムは、ソフトとハードのしきい値化の両方で、しきい
値より小さい全ての係数について同じ効果を有する。更
に加えて、加算される”圧縮”雑音は、除去される雑音
と同じ次元の大きさである。”圧縮”又は、量子化雑音
が実際の雑音の逆向きである場合には実際の雑音をキャ
ンセルして、より良い画像を発生する。同じ方向の場合
には、実際の雑音と量子化雑音を加算する。
【0171】このように、最も単純なシステムは、概念
的には、各サブバンドに対して使用するためのしきい値
の組み決定するために、そして、圧縮システムのために
(ウェーブレット基底内の差に対して調整するために正
規化されている)量子化パラメータに対してそれらの値
を使用する、何れかの雑音除去システムを実行すること
である。正規化は、以下に更に詳細に説明する。そのよ
うなシステムは、図4に示されている。
【0172】図4を参照すると、画像410は、WSS
処理ブロック401とJPEG2000符号化器402
に入力される。前向きWSS処理ブロック401は、J
PEG2000符号化器402に入力するためにしきい
値情報406を形成するために、量子化パラメータを発
生する。JPEG2000符号化器402は、しきい値
情報406に基づく量子化を実行することを含む符号化
を実行しそして、レート制御ブロック403への圧縮さ
れたファイル420を発生する。レート制御ブロック4
03は、圧縮されたファイル420内にどのくらいの数
のビットが発生されているかを監視しそして、それを所
定の目標レートと比較することによりレート制御を実行
する。レート制御403は、JPEG2000符号化器
402により実行される量子化を制御する方法として実
行される平滑化の量を制御するための、前向きWSS処
理ブロック401への、帰還路405を発生する。この
方法で、レートは制御され得る。レート制御は、画像の
シーケンスに関してのみ、フィードフォワードで実行で
きる。レートは、全体の画像よりも小さい領域に対して
も制御されてもよい。また、多くの場合には、圧縮シス
テムを小さなしきい値を使用するために戻す必要は無
く、しばしば、圧縮データは捨てられうる。
【0173】この場合には、WSSは再び、JPEG2
000と異なるウェーブレットシステムを使用できる
が、しかし、全体のWSSシステムは必要とされない。
前向き変換のみが必要とされ、そして、しきい値を決定
するためのこの方法に依存して、雑音除去のためのバッ
ファメモリが非常に大きく減少される。
【0174】JPEG2000内で可逆フィルタが使用
される場合には、量子化された値は、最も近い2べき乗
に変更もされる。ウェーブレット雑音除去が圧縮システ
ムと同じウェーブレット変換を使用している場合には、
もちろん、計算性能がよりよい。
【0175】雑音除去システムがサブバンド内の異なる
係数に対して、異なるしきい値を決定する場合(例え
ば、テキスト対非テキスト区別を伴なうWSS)には、
異なる量子化が、JPEG2000内の各コードブロッ
クに適用されることが可能である。雑音除去システム
が、コードブロックよりも小さな領域に対して、異なる
しきい値を提供する場合には、そのときは、一実施例で
は、しきい値は、コードブロックに対する1つのしきい
値を発生するために、結合される。一実施例では、この
結合は単純な平均である。代わりの実施例では、この結
合は、全体のブロック又はその間の幾つかの値にに対し
て決定された、最小のしきい値を使用してもよい。ウェ
ーブレット鮮明化と平滑化ユニット又は、JPEG20
00圧縮器は、しきい値の結合をする。
【0176】代わりに、非常に大きなしきい値を伴なう
幾つかの係数は、削除され、一方、他の係数は残され
る。更に他の実施例では、全体の量子化は、細かな粒で
あるが、係数は更に荒く量子化されてもよい。これらの
場合には、現在の画像を越えた更に精製された画像を発
生する能力は失われるが、雑音除去の応用では許容され
うる。
【0177】多くの方法があろう。例えば、雑音除去の
ためのハールしきい値がTとすると、Tの係数の変化
は、画像のMSEに関してαTの効果を有し、同じサブ
バンド内のQの圧縮システム誤差とすると、画像に関し
てβQ MSEを発生し、そして、
【0178】
【数50】 を使用する。
【0179】ウェーブレット雑音除去システムからのし
きい値は、(JPEG2000ベリフィケーションモデ
ル(VM)のように)レート歪み(R−D)最適化アル
ゴリズムに対する重みとして適用され、又は、2000
年7月のIEEE論文誌IP、Vol.9、no,7
の、David Taubmanによる”EBCOTを
伴なう高性能スケーラブル画像圧縮(High Per
formance Scalable Image C
ompression with EBCOT)”に記
載されている。
【0180】雑音除去システムは圧縮システムと同じウ
ェーブレット変換を使用している(そして、例えば、冗
長ウェーブレット変換のようなきわどくサンプルされた
ウェーブレットを使用している)場合には、雑音除去動
作と圧縮システムは、独立して動作する必要は無く、そ
して、実質的な計算は節約される。そのようなシステム
の一実施例を、図5に示す。
【0181】図5を参照すると、画像501は、赤色、
緑色及び青色成分をY,Cb,Crにする、コンポーネ
ント変換502に入力される。コンポーネント変換50
2の出力は、ウェーブレット変換を行うウェーブレット
変換503に入力される。ウェーブレット変換503か
らの出力である係数は、WSSしきい値決定処理ブロッ
ク506と量子化ブロック504に入力される。WSS
のようなしきい値決定処理506は、ウェーブレット変
換処理ブロック503からの入力に応答して、しきい値
情報510を発生し、そして、しきい値情報510を量
子化ブロック504に入力する。しきい値情報510に
応答して、量子化ブロック504は量子化を実行する。
量子化ブロック504の出力は、量子化された圧縮され
た画像である。量子化された圧縮された画像は、圧縮さ
れたファイル520を生成する為に、エントロピー符号
化505へ入力される。
【0182】WSSシステムからの情報は、量子化しき
い値に近い係数は増加される又は減少されるかを決定す
るために使用され得る。
【0183】例 復号と共に雑音除去を使用する例 以下の単純な例は、どのようにウェーブレット雑音除去
は、滑らかな領域とエッジを有する信号の損失のある逆
圧縮を改善できるかを示す。ソースコードと数値結果が
以下に提供される。例は、簡単のために、1次元(1
D)信号を処理する。図6は、ステップエッジを有する
入力信号を示す。
【0184】図7は、境界でミラー拡張を仮定する5−
3変換に対する高域通過係数を示す。図8は、境界でミ
ラー拡張の使用を仮定する5−3変換に対する低域通過
係数を示す。
【0185】図9は、16に等しいQで量子化された高
域通過係数を示す。そのような場合には、30は16+
8=24に量子化され、そして、−30は−24に量子
化される。
【0186】一旦、高域通過係数が量子化されると、逆
変換が適用される。図10は、逆変換を適用した結果を
示す。この例では、結果は、入力信号との差が、2乗平
均誤差(MSE)3.44を有する。
【0187】その後に、冗長ハール変換が適用される。
図11は、冗長ハール変換を適用したレベル1低域通過
フィルタ結果を示す。図12は、冗長ハール変換を適用
したレベル1高域通過フィルタ結果を示す。図13は、
冗長ハール変換を適用したレベル2低域通過フィルタ結
果を示す。図14は、冗長ハール変換を適用したレベル
2高域通過フィルタ結果を示す。
【0188】雑音除去は、小さな係数を0に設定するこ
とにより実行される。この例では、Qは16である。テ
ーブル7に従って、しきい値は
【0189】
【数51】 である。図15は、レベル1に対する雑音除去された高
域通過係数を示す。
【0190】この例では、鮮明化パラメータα=−1/
2が選択される。冗長ハールウェーブレットを伴なう鮮
明化は、α=0の鮮明化無しから、α=−γ=−1の最
大の鮮明化まで変化する。従って、これは、最大鮮明化
の半分である。変関連ベルの数Lは、この例では2に等
しい。再正規化パラメータRは、
【0191】
【数52】 より、1.825である。
【0192】レベル1に対しては、鮮明化乗数μ=R
・2αは、1.825・2−1/2=1.29である。
レベル2に対しては、鮮明化乗数μ=R・2
α・2は、1.825・2−1/2・2=0.913で
ある。図16は、レベル1に対する雑音除去され且つ鮮
明化された高域通過係数を示す。図17は、レベル2に
対する雑音除去された高域通過係数を示す。図18は、
レベル2に対する雑音除去され且つ鮮明化された高域通
過係数を示す。
【0193】図19は、低域通過係数と雑音除去された
高域通過係数へ、2レベルの逆冗長ハール変換を適用し
た結果を示す。結果は、元の信号とMSE1.19差を
有し、結果は雑音除去と鮮明化なしに再構成されたより
も元の信号に近い。鮮明化は、損失のあるウェーブレッ
ト圧縮により発生されたボケを補償する。雑音除去のみ
(鮮明化無し)は、1.75のMSEとなり、鮮明化を
伴なう結果ほど元の値にに近くない。(一般的には、M
SEは、常には、良好な再構成に対する適切な測定値で
はないが、しかし一般的に使用され且つ、この単純な例
には適切である。)ステップエッジは、雑音除去前の結
果よりも更に均一である。
【0194】符号化前のWSS前処理を使用する例 幾つかの応用には、エッジが保存され且つ、テクスチャ
が除去されるように画像を符号化するのが望ましい。幾
つかの場合には、テクスチャは、例えば、フィルム量情
勢雑音、CCD又は、画像センサ内の熱雑音等のよう
な、望ましくない雑音である場合がある。テクスチャ
は、半階調化又は、ディザリングにより発生もされ得
る。他の場合には、テクスチャは、元の信号の一部であ
るが、しかし、損失のある圧縮では、テクスチャを正確
に保存すると、観測者に小さな値を提供しながら、圧縮
性能が悪くなる。エッジを正確に保存することは、しば
しば、観測者に、高い値を有する。
【0195】テクスチャを除去するがしかし、エッジを
保存するために、複数のレベルのウェーブレット変換が
使用されることが可能な、ウェーブレット雑音除去が使
用される。第1のレベル以外の変換レベルは、より低い
変換レベルの雑音除去を制御するのに使用されることが
可能である。例えば、対応する制御レベル係数がゼロで
ある場合には、より低いレベルの全ての係数は、ゼロに
設定される。代わりに、対応する制御レベル係数がゼロ
であるか又は、反対の符号を有する場合には、より低い
レベルの全ての係数はゼロに設定されることが可能であ
る。更に、テクスチャ除去と通常の雑音除去を結合する
ためにそれらがしきい値以下である場合には、より低い
レベルの係数はゼロに設定される。
【0196】図20は、2つのテクスチャー化された領
域の間のエッジを含む例示の入力信号を示す。図21
は、入力信号に高域通過5−3フィルタを適用した結果
を示す。図22は、入力信号に低域通過5−3フィルタ
を適用した結果を示す。
【0197】図23は、8に等しい量子化Qで、テクス
チャとエッジに対する高域通過係数は、同じ大きさ12
を有することを示す。
【0198】図24は、低圧縮率が許容される場合に
は、テクスチャとエッジを表すために、8に等しいQを
使用したことの結果を示す。
【0199】16に等しい量子化Qで、エッジとテクス
チャの両方の高域通過係数は0に量子化される。図25
は、量子化Qが16に等しい場合の再構成を示す。
【0200】代わりに、WSSが元の信号に適用され
る。図26は、元の信号にWSSを適用したレベル1低
域通過結果を示す。図27は、元の信号にWSSを適用
したレベル1高域通過結果を示す。図28は、元の信号
にWSSを適用したレベル2低域通過結果を示す。図2
9は、元の信号にWSSを適用したレベル2高域通過結
果を示す。
【0201】雑音除去は、エッジを保存するがしかしテ
クスチャを除去するために広域通過係数に適用される。
幾つかのアプリケーションに対して、レベルl>1に対
するしきい値は、lが増加すると単調に減少するように
選択されるべきである。レベル2に対しては、8と等し
いQに対する値としきい値
【0202】
【数53】 が使用される。図30は、雑音除去からの結果の、レベ
ル2雑音除去された係数を示す。
【0203】この例に対しては、−1に等しい鮮明化パ
ラメータαが選択され、これはγが1に等しい冗長ハー
ル変換に対する最大の鮮明化である。変換レベルLの数
は、この例では、2に等しい。正規化パラメータRは、
【0204】
【数54】 より、3.1623である。
【0205】レベル1に対しては、鮮明化乗数μ=R
・2αは、3.1623・2−1=1.581である。
レベル2に対しては、鮮明化乗数μ=R・2
α・2は、3.1623・2−1・2=0.791であ
る。
【0206】図31は、鮮明化を実行した結果の、レベ
ル2雑音除去され且つ鮮明化された係数を示す。
【0207】レベル1に対しては、エッジを保存するが
しかしテクスチャを除去するために、レベル2係数は、
レベル1係数に基づいて、しきい値化の代わりに、雑音
除去を制御するのに使用される。この例では、対応する
レベル2係数がゼロ又は異なる符号を有する場合には、
全てのレベル1係数は、ゼロに設定される。図32は、
この雑音除去された結果からの、雑音除去されたレベル
1高域通過係数を示す。図33は、この雑音除去された
結果からの、レベル1雑音除去され且つ鮮明化された高
域通過係数を示す。
【0208】図34は、ウェーブレット雑音除去後の前
処理された結果を示す。
【0209】符号化に5−3フィルタが適用される。図
35は、5−3フィルタを適用した高域通過フィルタ結
果を示す図である。図36は、5−3フィルタを適用し
た低域通過フィルタ結果を示す図である。
【0210】図37は、8に等しいQでの量子化後の高
域通過係数を示す。エッジでの係数は、WSSなしでの
対応する係数よりも大きいことに注意する。
【0211】図38は、再構成後の結果を示す。これ
は、Qが16に等しいときに、WSSなしで再構成する
よりもステップエッジより近い。J2Kは、高度な、適
応符号化技術を使用する。”前処理無し、Q=8”、”
前処理、Q=8”及び、” 前処理無し、Q=16”に
対する圧縮されたデータの量の正確な差は、1Dの例か
らは決定できない。しかしながら、一般的には、” 前
処理、Q=8”に対する圧縮されたデータの量は、”
前処理無し、Q=16”に対するよりも僅かに多く、そ
して、”前処理無し、Q=8”よりも非常に少ない。図
38は、前処理が、レートの小さな増加で、品質の良好
な改良を提供することを示す。
【0212】例示のソースコード
【0213】
【数55】 数55のつづき 数55のつづき 数55のつづき 数55のつづき 数55のつづき 例示のソースコードのテキスト出力
【0214】
【数56】 数56のつづき 例示のコンピュータシステム 上述の1つ又はそれ以上の動作は、図39に示すような
コンピュータシステムで履行され又は実行される。図3
9を参照すると、コンピュータシステム3900は、こ
こで説明した特徴が実行される、例示のクライアント又
はサーバコンピュータシステムを含んでもよい。コンピ
ュータシステム3900は、情報を通信するための通信
機構又はバス3911、及び、情報を処理するために、
バス3911に接続されたプロセッサ3912を含む。
プロセッサ3912は、マイクロプロセッサには限定さ
れないが、Pentium(登録商標)、PowerP
C(商標)、Alpha(商標)等のマイクロプロセッ
サを含む。
【0215】コンピュータシステム3900は、さら
に、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は、情報とプ
ロセッサ3912により実行される命令を蓄積する、バ
ス3911に接続された、他の動的な蓄積装置3904
(主メモリと呼ばれる)を更に含む。主メモリ3904
も、プロセッサ3912による命令の実行中に一時的な
変数又は他の中間情報を蓄積するために使用されても良
い。
【0216】コンピュータシステム3900は、スタテ
ィック情報とプロセッサ3912のための命令を蓄積す
るための、バス3911に、接続された読出し専用メモ
リ(ROM)及び/又は他のスタティック記憶装置39
06及び、磁気ディスク又は光ディスク及びその対応す
るディスクドライブのような、データ蓄積装置3907
も含む。データ蓄積装置3907は、情報と命令を蓄積
するために、バス3911に接続されている。
【0217】コンピュータシステム3900は、更に、
コンピュータユーザに情報を表示するためにバス391
1に接続された、陰極線管(CRT)又は液晶ディスプ
レイ(LCD)のような、ディスプレイ装置3921に
接続されている。英数字入力装置3922は、英数字と
他のキーを含み、プロセッサ3912に情報と命令選択
を通信するために、バス3911にも接続されている。
追加のユーザ入力装置は、プロセッサ3912へ方向情
報とコマンド選択を通信するためのバス3911に接続
された、且つディスプレイ装置3921上のカーソルの
移動を制御するための、マウス、トラックボール、スタ
イラス又は、カーソル方向キーのようなカーソル制御装
置3923である。
【0218】バス3911に接続された他の装置は、プ
リントエンジンとして動作するハードコピー装置392
4であり、画像、命令、データ又は、他の情報を、紙、
フィルム又は、同様な形式の媒体に印刷するのに使用さ
れうる。スキャナ3930は、バス3911に接続され
た走査された画像を発生する。
【0219】更に、スピーカ及び/又はマイクロフォン
のような、音声記録及び再生装置も、コンピュータシス
テム3900とオーディオインターフェースをするため
に、オプションで、バス3911に接続されうる。
【0220】コンピュータシステム3900のどのよう
な又は全ての構成要素と関連するハードウェアは、本発
明で使用され得る。しかし、コンピュータシステムの他
の構成は、幾つかの又は全ての装置を含み得ることは理
解されよう。
【0221】本発明の多くの変更及び改良は、前述の記
載を読めば当業者には明らかとなり、例示のために示さ
れ且つ説明された特定の実施例は、制限するものではな
い。従って、種々の実施例の詳細への参照は、本発明に
必須と考えられる構成要素を記載する請求の範囲を制限
するものではない。
【0222】
【発明の効果】本発明により、逆ウェーブレット変換の
適用に応答して発生された再構成されたサンプル内の量
子化雑音を特徴化し、且つ、復号中に構成された、再構
成されたサンプルから量子化雑音を除去する、圧縮され
た画像の画質の向上を行うための方法と装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】量子化雑音除去処理の一実施例のフローを示
す図である。
【図1B】復号器の一実施例のブロック図である。
【図2】ウェーブレット鮮明化及び平滑化処理の一実施
例のフローを示す図である。
【図3】符号化器の一実施例のブロック図である。
【図4】符号化器の別の一実施例のブロック図である。
【図5】符号化器の別の一実施例のブロック図である。
【図6】ステップ状のエッジを有する入力信号を示す図
である。
【図7】境界でミラー拡張を仮定する5−3変換に対す
る高域通過係数を示す図である。
【図8】境界でミラー拡張の使用を仮定する5−3変換
に対する低域通過係数を示す図である。
【図9】16に等しいQで量子化された高域通過係数を
示す図である。
【図10】逆変換を適用した結果を示す図である。
【図11】冗長ハール(Haar)変換を適用したレベ
ル1低域通過フィルタ結果を示す図である。
【図12】冗長ハール(Haar)変換を適用したレベ
ル1高域通過フィルタ結果を示す図である。
【図13】冗長ハール(Haar)変換を適用したレベ
ル2低域通過フィルタ結果を示す図である。
【図14】冗長ハール(Haar)変換を適用したレベ
ル2高域通過フィルタ結果を示す図である。
【図15】レベル1に対する雑音除去された高域通過係
数を示す図である。
【図16】レベル1に対する雑音除去され且つ鮮明化さ
れた高域通過係数を示す図である。
【図17】レベル2に対する雑音除去された高域通過係
数を示す図である。
【図18】レベル2に対する雑音除去され且つ鮮明化さ
れた高域通過係数を示す図である。
【図19】低域通過係数と雑音除去された高域通過係数
へ、2レベルの逆冗長ハール(Haar)変換の適用の
結果を示す図である。
【図20】2つのテクスチャー化された領域の間のエッ
ジを含む例示の入力信号を示す図である。
【図21】入力信号に高域通過5−3フィルタを適用し
た結果を示す図である。
【図22】入力信号に低域通過5−3フィルタを適用し
た結果を示す図である。
【図23】8に等しい量子化Qで、テクスチャとエッジ
に対する高域通過係数は、同じ大きさ12を有すること
を示す図である。
【図24】低圧縮率が許容される場合には、テクスチャ
とエッジを表すために、8に等しいQを使用したことの
結果を示す図である。
【図25】量子化Qが16に等しい場合の再構成を示す
図である。
【図26】元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適
用したレベル1低域通過結果を示す図である。
【図27】元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適
用したレベル1高域通過結果を示す図である。
【図28】元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適
用したレベル2低域通過結果を示す図である。
【図29】元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適
用したレベル2高域通過結果を示す図である。
【図30】雑音除去からの結果の、レベル2雑音除去さ
れた係数を示す図である。
【図31】鮮明化を実行した結果の、レベル2雑音除去
され且つ鮮明化された係数を示す図である。
【図32】雑音除去されたレベル1高域通過係数を示す
図である。
【図33】レベル1雑音除去され且つ鮮明化された高域
通過係数を示す図である。
【図34】ウェーブレット雑音除去後の前処理された結
果を示す図である。
【図35】5−3フィルタを適用した高域通過フィルタ
結果を示す図である。
【図36】5−3フィルタを適用した低域通過フィルタ
結果を示す図である。
【図37】8に等しいQでの量子化後の高域通過係数を
示す図である。
【図38】前処理が、レートの小さな増加で、品質の良
好な改良を提供することを示す図である。
【図39】コンピュータシステムのブロック図である。
【符号の説明】
104 m−レベル前向きハール変換 105 係数のしきい値化105 106 m−レベル逆ハール変換 108 処理システム 110 ウェーブレット鮮明化と平滑化 204 1−又は(m)−レベル前向きハール変換を適
用する処理論理 206 1−又はm−レベル逆ハール変換 210 係数の再スケーリング 301 WSS処理ブロック 302 JPEG2000符号化器 303 レート制御処理ブロック 320 圧縮されたファイル 401 WSS処理ブロック 402 JPEG2000符号化器 403 レート制御ブロック 406 しきい値情報 420 圧縮されたファイル 502 コンポーネント変換 503 ウェーブレット変換処理ブロック 504 量子化ブロック 505 エントロピー符号化 506 WSSのようなしきい値決定処理 510 しきい値情報 520 圧縮されたファイル 3900 コンピュータシステム 3904 主メモリ 3906 スタティック記憶装置 3907 データ蓄積装置 3911 バス 3912 プロセッサ 3921 ディスプレイ装置 3923 カーソル制御装置 3924 ハードコピー装置
フロントページの続き (72)発明者 マイケル ゴーミッシュ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94025, メンロ・パーク,サンド・ヒル・ロード 2882番,スイート 115 リコーイノベー ション内 (72)発明者 エドワード エル.シュワルツ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94025, メンロ・パーク,サンド・ヒル・ロード 2882番,スイート 115 リコーイノベー ション内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA18 CB01 CB08 CB12 CB16 CE02 CG02 CH09 5C059 KK01 MA00 MA21 MA24 MC11 ME01 PP01 SS11 UA02 UA05 UA15 UA29 UA38 5C078 AA04 BA53 CA22 DA02 5J064 AA01 BA16 BB07 BC11 BC16 BC21 BD01

Claims (103)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆ウェーブレット変換の適用に応答して
    発生された再構成されたデータ内の量子化雑音を特徴化
    し、且つ、復号中に構成された、再構成されたデータか
    ら量子化雑音を除去する方法。
  2. 【請求項2】 量子化雑音を除去することには、向上ウ
    ェーブレット変換を使用して、ウェーブレット雑音除去
    を実行することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェーブ
    レット変換と異なる変換である、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェーブ
    レット変換と同じ変換である、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ウェーブレット雑音除去を実行すること
    は、向上ウェーブレット変換を、逆変換が与えられるべ
    き全ての分解レベルのサブセットに関して適用する、請
    求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 分解レベルのサブセットは、連続する分
    解レベルの組みを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 分解レベルのサブセットは、連続しない
    分解レベルの組みを含む、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 逆ウェーブレット変換は、JPEG20
    00復号器の一部であり、且つJPEG2000コード
    ストリームに関する復号器を使用する一部として適用さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ウェーブレット雑音除去を実行すること
    は、レベル2向上ウェーブレット変換係数を使用する雑
    音除去を制御することを含む、、請求項2に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 雑音除去を制御することは、対応する
    レベル2係数はゼロであるか又は異なる符号を有する場
    合に、全てのレベル1向上ウェーブレット変換係数をゼ
    ロに設定することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 量子化雑音は、行われる量子化と、適
    用される逆ウェーブレット変換に依存する、請求項1に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 量子化雑音を有する向上ウェーブレッ
    ト変換レベルL−1におけるサンプルを発生するため
    に、逆ウェーブレット変換を、レベルLにおける圧縮ウ
    ェーブレット変換係数に適用することを含む、画像デー
    タを復号することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 繰返して逆ウェーブレット変換を適用
    し、且つ、逆ウェーブレット変換を各々与えた後に、量
    子化雑音を除去することを更に含む、請求項12に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 画像の鮮明さを向上させるために、再
    構成されたサンプルに、ボケを除く操作を実行すること
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 量子化雑音を除くことは、 M−レベル前向き変換をLL成分に適用し、 係数をしきい値処理し、 雑音除去されたLL成分を形成するために、M−レベル
    逆変換をしきい値処理された係数へ適用する、請求項1
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 係数をしきい値処理することは、Qが
    有理数であるのスカラー量子化器Qに基づいて、しきい
    値を決定することを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 しきい値は、 【数1】 である、請求項17に記載の方法。
  18. 【請求項18】 逆ウェーブレット変換は、1次元,
    5,3ウェーブレット変換である、請求項17に記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 しきい値は1.5Qである、請求項1
    6に記載の方法。
  20. 【請求項20】 逆ウェーブレット変換は2次元,5,
    3ウェーブレット変換である、請求項19に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 逆ウェーブレット変換はDaubec
    hies,9,7フィルタである、請求項16に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 スカラー量子化器Qは、 【数2】 に等しく、Mは、G+ε−1であり、Gはガードビ
    ットの数であり且つεは、コードストリーム内の第1
    のタグに示された指数であり、(P+C−χ)は、復号
    されるビット面の数であり、且つΔは、コードストリ
    ーム内の第2のタグに示されている、請求項16に記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 スカラー量子化器Qは、JPEG20
    00コードストリーム内のヘッダから決定される、請求
    項16に記載の方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも2つのしきい値が、異なる
    領域のサンプルに対して使用される、請求項15に記載
    の方法。
  25. 【請求項25】 異なる領域のサンプルは、異なるコー
    ドブロックのウェーブレット係数に対応する、請求項2
    4に記載の方法。
  26. 【請求項26】 異なるサンプルは、異なる最後の符号
    化パスを有する、請求項24に記載の方法。
  27. 【請求項27】 Mは1に等しい、請求項15に記載の
    方法。
  28. 【請求項28】 前向き及び逆変換は、前向き及び逆ハ
    ール変換である、請求項15に記載の方法。
  29. 【請求項29】 係数のしきい値化の後に、係数の再ス
    ケーリングを更に行う、請求項15に記載の方法。
  30. 【請求項30】 再スケーリング構成要素は、レベルm
    におけるゼロでない係数を、 【数3】 により乗算することを含み、mは1...Mに等しく、
    αは、平滑化又は鮮明化の程度を決定するパラメータで
    あり、且つ、Rは、画像のノルムを保存する再正規化定
    数である、請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 係数のしきい値化は、ウェーブレット
    係数の絶対値が、しきい値よりも小さい場合には、ウェ
    ーブレット係数をゼロに設定し、かつ、その絶対値がし
    きい値よりも大きいか又はしきい値と等しい場合には、
    ウェーブレット係数を変更しないことを含む、請求項1
    5に記載の方法。
  32. 【請求項32】 係数のしきい値化は、ウェーブレット
    係数の絶対値が、しきい値よりも大きいか又はしきい値
    と等しい場合には、しきい値の量だけ、ゼロに向かって
    ウェーブレット係数の値を減少させることを含む、請求
    項15に記載の方法。
  33. 【請求項33】 しきい値は、4つの隣接するサンプル
    の最大近似誤差に対応するしきい値の平均値を有する、
    請求項13に記載の方法。
  34. 【請求項34】 しきい値は、4つの隣接するサンプル
    の最大近似誤差に対応するしきい値の最大値を有する、
    請求項13に記載の方法。
  35. 【請求項35】 量子化雑音の特徴化は、隣接サンプル
    の間の差を計算することを含む、請求項1に記載の方
    法。
  36. 【請求項36】 量子化雑音は、再構成されたデータを
    通して、均一に分散されていない、請求項1に記載の方
    法。
  37. 【請求項37】 量子化雑音は、再構成されたデータを
    通して、連続ではない、請求項1に記載の方法。
  38. 【請求項38】 量子化雑音は、離散値を有する、請求
    項1に記載の方法。
  39. 【請求項39】 量子化雑音は、有理値を有する、請求
    項1に記載の方法。
  40. 【請求項40】 逆ウェーブレット変換は、有理ウェー
    ブレットフィルタを使用して適用される、請求項39に
    記載の方法。
  41. 【請求項41】 量子化雑音の特徴化は、ウェーブレッ
    ト係数のスカラー量子化を特徴化する、請求項1に記載
    の方法。
  42. 【請求項42】 量子化雑音は、スカラー量子化雑音で
    ある、請求項1に記載の方法。
  43. 【請求項43】 逆ウェーブレット変換を適用するため
    の逆ウェーブレットフィルタユニットと、 逆ウェーブレット変換の適用に応答して発生された再構
    成されたデータ内の量子化雑音を特徴化するための量子
    化雑音特徴化ユニットと、 復号中に構成された、再構成されたデータから、量子化
    雑音を除去する、量子化雑音除去ユニットとを有する、
    復号器。
  44. 【請求項44】 量子化雑音除去ブロックは、向上ウェ
    ーブレット変換を使用して、ウェーブレット雑音除去を
    実行する雑音除去ユニットを有する、請求項43に記載
    の復号器。
  45. 【請求項45】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェー
    ブレット変換と異なる変換である、請求項44に記載の
    復号器。
  46. 【請求項46】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェー
    ブレット変換と同じ変換である、請求項44に記載の復
    号器。
  47. 【請求項47】 ウェーブレット雑音除去を実行するこ
    とは、逆変換が適用されるべき全ての分解レベルのサブ
    セットに関して、向上ウェーブレット変換を適用するこ
    とを含む、請求項44に記載の復号器。
  48. 【請求項48】 分解レベルのサブセットは、連続する
    分解レベルの組みを含む、請求項47に記載の復号器。
  49. 【請求項49】 分解レベルのサブセットは、連続しな
    い分解レベルの組みを含む、請求項47に記載の復号
    器。
  50. 【請求項50】 逆ウェーブレット変換は、JPEG2
    000復号器の一部であり、且つ、JPEG2000に
    関する復号器を使用することの一部として適用される、
    請求項44に記載の復号器。
  51. 【請求項51】 量子化雑音は、行われる量子化と、適
    用される逆ウェーブレット変換に依存する、請求項43
    に記載の復号器。
  52. 【請求項52】 逆ウェーブレットフィルタユニット
    は、量子化雑音を有する向上ウェーブレット変換レベル
    L−1でのサンプルを発生するために、逆ウェーブレッ
    ト変換を、レベルLでの圧縮ウェーブレット係数に適用
    する、請求項43に記載の復号器。
  53. 【請求項53】 逆変換ユニットは、繰返して、逆ウェ
    ーブレット変換を適用し、且つ、量子化雑音除去ユニッ
    トは、逆ウェーブレット変換を各々適用した後に、量子
    化雑音を除去する、請求項51に記載の復号器。
  54. 【請求項54】 雑音除去ユニットは、画像の鮮明度を
    向上するために、再構成されたサンプルに、ボケを除く
    操作を行う、請求項44に記載の復号器。
  55. 【請求項55】 量子化雑音除去ブロックは、 M−レベル前方変換をLL成分に適用し、 係数をしきい値化し、且つ、雑音の除去されたLL成分
    を形成するために、しきい値化された係数に、M−レベ
    ル逆変換を適用することにより、量子化雑音を除去す
    る、請求項43に記載の復号器。
  56. 【請求項56】 量子化雑音除去ユニットは、Qが有理
    数であるスカラー量子化器Qに基づいてしきい値を決定
    することにより、係数のしきい値化を実行する、請求項
    55に記載の復号器。
  57. 【請求項57】 量子化雑音除去ユニットは、係数のし
    きい値化後に、係数を再スケーリングする、請求項55
    に記載の復号器。
  58. 【請求項58】 量子化雑音除去ユニットは、レベルm
    におけるゼロでない係数を、 【数4】 により乗算することにより成分を再スケーリングし、m
    は1...Mに等しく、αは、平滑化又は鮮明化の程度
    を決定するパラメータであり、且つ、Rは、画像のノル
    ムを保存する再正規化定数である、請求項57に記載の
    復号器。
  59. 【請求項59】 量子化雑音除去ユニットは、ウェーブ
    レット係数の絶対値が、しきい値よりも小さい場合に
    は、ウェーブレット係数をゼロに設定し、かつ、その絶
    対値がしきい値よりも大きいか又はしきい値と等しい場
    合には、ウェーブレット係数を変更しないことにより係
    数をしきい値化をする、請求項55に記載の復号器。
  60. 【請求項60】 量子化雑音除去ユニットは、ウェーブ
    レット係数の絶対値が、しきい値よりも大きいか又はし
    きい値と等しい場合には、しきい値の量だけ、ゼロに向
    かってウェーブレット係数の値を減少させることにより
    係数のしきい値化を行う、請求項55に記載の復号器。
  61. 【請求項61】 しきい値化はしきい値を使用して行わ
    れ、且つ更に、しきい値は、4つの隣接するサンプルの
    最大近似誤差に対応するしきい値の平均値を有する、請
    求項55に記載の復号器。
  62. 【請求項62】 しきい値化は、しきい値を使用して行
    われ、且つ更に、しきい値は、4つの隣接するサンプル
    の最大近似誤差に対応するしきい値の最大値を有する、
    請求項55に記載の復号器。
  63. 【請求項63】 実行可能な命令がその上に蓄積された
    1つ又はそれ以上の記録可能な媒体を有する製造物であ
    って、システムにより実行されたときに、システムに対
    して、 逆ウェーブレット変換の適用に応答して発生された再構
    成されたデータ内の量子化雑音を特徴化し、且つ、復号
    中に構成された、再構成されたデータから、量子化雑音
    を除去する、製造物。
  64. 【請求項64】 システムにより実行されたときに、量
    子化雑音を除去するシステムに、向上ウェーブレット変
    換を使用して、ウェーブレット雑音除去を実行させる命
    令を有する、請求項63に記載の製造物。
  65. 【請求項65】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェー
    ブレット変換と異なる変換である、請求項63に記載の
    製造物。
  66. 【請求項66】 向上ウェーブレット変換は、逆ウェー
    ブレット変換と同じ変換である、請求項65に記載の製
    造物。
  67. 【請求項67】 ウェーブレット雑音除去を実行する命
    令は、逆変換が適用されるべき全ての分解レベルのサブ
    セットに関して、向上ウェーブレット変換を適用する命
    令を含む、請求項65に記載の製造物。
  68. 【請求項68】 分解レベルのサブセットは、連続する
    分解レベルの組みを含む、請求項67に記載の製造物。
  69. 【請求項69】 分解レベルのサブセットは、連続しな
    い分解レベルの組みを含む、請求項67に記載の製造
    物。
  70. 【請求項70】 逆ウェーブレット変換は、JPEG2
    000復号器の一部であり、且つ、JPEG2000コ
    ードストリームに関する復号器を使用することの一部と
    して適用される、請求項63に記載の製造物。
  71. 【請求項71】 量子化雑音は、行われる量子化と、適
    用される逆ウェーブレット変換に依存する、請求項63
    に記載の製造物。
  72. 【請求項72】 システムによって実行されたときに、 量子化雑音を有する向上ウェーブレット変換レベルL−
    1でサンプルを発生するために、逆ウェーブレット変換
    を、レベルLでの圧縮ウェーブレット係数に適用するこ
    とを含む、画像データを復号することを、システムに行
    わせる命令を更に有する、請求項63に記載の製造物。
  73. 【請求項73】 システムによって実行されたときに、
    繰返して、逆ウェーブレット変換を適用し、且つ、逆ウ
    ェーブレット変換を各々適用した後に、量子化雑音を除
    去することを、システムに行わせる命令を更に有する、
    請求項63に記載の製造物。
  74. 【請求項74】 システムによって実行されたときに、
    画像の鮮明度を向上するために、再構成されたサンプル
    に、ボケを除く操作を行うことを、システムに行わせる
    命令を更に有する、請求項63に記載の製造物。
  75. 【請求項75】 量子化雑音を除去する命令は、 M−レベル前方変換をLL成分に適用し、 係数をしきい値化し、且つ、雑音の除去されたLL成分
    を形成するために、しきい値化された係数に、M−レベ
    ル逆変換を適用する、命令を含む、請求項63に記載の
    製造物。
  76. 【請求項76】 量子化雑音を有するレベルL−1での
    サンプルを発生するために、レベルLでのLL係数と高
    域通過係数に、逆離散ウェーブレット変換を適用し、 逆ウェーブレット変換中に計算された、再構成されたL
    L成分内の量子化雑音を除去し、量子化雑音は行われる
    量子化と適用される逆ウェーブレット変換に依存する、
    方法。
  77. 【請求項77】 向上ウェーブレット変換を使用して、
    画像に関する雑音除去とボケを除くことを実行するウェ
    ーブレット向上ユニットと、 圧縮ウェーブレット変換を使用して、ウェーブレット向
    上ユニットからの向上された画像出力を圧縮する、ウェ
    ーブレット向上ユニットに接続された、圧縮器とを有す
    る、符号化器。
  78. 【請求項78】 平滑化の量と量子化の量は共に選択さ
    れる、請求項77に記載の符号化器。
  79. 【請求項79】 圧縮器からの圧縮されたファイル出力
    を監視するために接続され且つ、圧縮されたファイルの
    検査により指示されたビットレートが所定の目標レート
    よりもそれぞれ高いか又は低い場合には、平滑化の量を
    増加するか又は減少するためにウェーブレット向上ユニ
    ットに信号を送るためにウェーブレット向上ユニットに
    接続された、レート制御ユニットを更に有する、請求項
    77に記載の符号化器。
  80. 【請求項80】 圧縮器はJPEG2000圧縮を行
    う、請求項77に記載の符号化器。
  81. 【請求項81】 ウェーブレット向上ユニットは、mが
    1より大きいか又は1と等しい、レベルmで雑音除去を
    実行する、請求項77に記載の符号化器。
  82. 【請求項82】 ウェーブレット向上ユニットは、レベ
    ルmを使用して、レベル1..m−1で、雑音除去を実
    行する、請求項77に記載の符号化器。
  83. 【請求項83】 ウェーブレット向上ユニットは、対応
    する係数がレベルmで0である場合には、レベル1..
    m−1で、係数を0に設定する、請求項82に記載の符
    号化器。
  84. 【請求項84】 ウェーブレット向上ユニットは、対応
    する係数がレベルmで0であるか又は異なる符号を有す
    る場合には、レベル1..m−1で、各係数を0に設定
    する、請求項82に記載の符号化器。
  85. 【請求項85】 向上ウェーブレット変換を使用して画
    像に関して雑音除去とボケを除くことを実行し、且つ、
    圧縮ウェーブレット変換を使用して、向上された画像出
    力を圧縮する、方法。
  86. 【請求項86】 平滑化の量と量子化の量は共に選択さ
    れる、請求項85に記載の方法。
  87. 【請求項87】 更に、圧縮器からの圧縮されたファイ
    ル出力を監視し且つ、圧縮されたファイルの検査により
    指示されたビットレートが所定の目標レートよりもそれ
    ぞれ高いか又は低い場合には、平滑化の量を増加するか
    又は減少するためにウェーブレット向上ユニットに信号
    を送る、請求項85に記載の方法。
  88. 【請求項88】 更に、mが1より大きいか又は1と等
    しく、レベルmで雑音除去を実行する、請求項85に記
    載の方法。
  89. 【請求項89】 更に、レベルmを使用して、レベル
    1..m−1で、雑音除去を実行する、請求項85に記
    載の方法。
  90. 【請求項90】 更に、対応する係数がレベルmで0で
    ある場合には、レベル1..m−1で、係数を0に設定
    する、請求項89に記載の方法。
  91. 【請求項91】 更に、対応する係数がレベルmで0で
    あるか又は異なる符号を有する場合には、レベル1..
    m−1で、各係数を0に設定する、請求項89に記載の
    方法。
  92. 【請求項92】 エッジを向上させるために且つ可能な
    量子化雑音効果を減少させるために、鮮明化と平滑化を
    実行し、且つしきい値情報を使用して、画像を圧縮ファ
    イルへ圧縮する、雑音除去を更に実行する、請求項85
    に記載の方法。
  93. 【請求項93】 実行可能な命令がその上に蓄積された
    1つ又はそれ以上の記録可能な媒体を有する製造物であ
    って、システムにより実行されると、システムに、 向上ウェーブレット変換を使用して、画像に関する雑音
    除去とボケを除くことを実行させ、且つ、圧縮ウェーブ
    レット変換を使用して、ウェーブレット向上ユニットか
    らの向上された画像出力を圧縮させる、製造物。
  94. 【請求項94】 雑音除去ユニットと、 画像に応答して、エッジを向上させ且つ可能な量子化雑
    音効果を減少させるための、前向きウェーブレット鮮明
    化及び平滑化ユニットと、 しきい値情報を使用して、画像を圧縮ファイルへ圧縮す
    る、画像に接続された圧縮器とを有する装置。
  95. 【請求項95】 しきい値情報は、各サブバンドに対し
    てしきい値を有する、請求項94に記載の装置。
  96. 【請求項96】 しきい値情報は、量子化パラメータと
    して使用されるしきい値を有する、請求項94に記載の
    装置。
  97. 【請求項97】 圧縮器はJPEG2000圧縮器を有
    する、請求項94に記載の装置。
  98. 【請求項98】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニ
    ットは、サブバンド内の異なる係数に対して異なるしき
    い値を発生し、且つ、圧縮器は、一部には、異なるしき
    い値に基づいて、各コードブロックに量子化を適用する
    ことにより、データを圧縮する、請求項94に記載の装
    置。
  99. 【請求項99】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニ
    ットは、コードブロックよりも小さい領域に対して、異
    なるしきい値を供給し、且つ、コードブロックに対する
    1つのしきい値を発生するために複数のしきい値を結合
    する、請求項94に記載の装置。
  100. 【請求項100】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユ
    ニットは、平均化を使用して、コードブロックに対する
    1つのしきい値を発生するために、コードブロックより
    も小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求
    項99に記載の装置。
  101. 【請求項101】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユ
    ニットは、全体のブロックに対する最小しきい値決定を
    使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発
    生するために、コードブロックよりも小さい領域に対す
    る複数のしきい値を結合する、請求項99に記載の装
    置。
  102. 【請求項102】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユ
    ニットは、全体のブロックに対する最大しきい値決定を
    使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発
    生するために、コードブロックよりも小さい領域に対す
    る複数のしきい値を結合する、請求項99に記載の装
    置。
  103. 【請求項103】 ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユ
    ニットは、コードブロック/領域に対する最大と最小の
    しきい値の間の値を使用して、コードブロックに対する
    1つのしきい値を発生するために、コードブロックより
    も小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求
    項99に記載の装置。
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