JPH08242450A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JPH08242450A
JPH08242450A JP4198995A JP4198995A JPH08242450A JP H08242450 A JPH08242450 A JP H08242450A JP 4198995 A JP4198995 A JP 4198995A JP 4198995 A JP4198995 A JP 4198995A JP H08242450 A JPH08242450 A JP H08242450A
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JP
Japan
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frequency band
discrete wavelet
image
high frequency
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Withdrawn
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JP4198995A
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English (en)
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Yasuhiro Hashimoto
安弘 橋本
Makoto Yamada
誠 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像圧縮符号化により生じるブロック状のノ
イズを除去し、画質を向上させた画像符号化装置を提供
する。 【構成】 変換器31は、デジタル化された画像信号を
複数の画像ブロックに分割し、各画像ブロックに複数段
階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理を施
す。予測演算部32は、変換器31の離散ウェーブレッ
ト変換処理で得られた任意の周波数帯域の変換データか
ら離散ウェーブレット変換処理後における高域側周波数
帯域の画像ブロックの変換データ値を予測し、変換器3
1で離散ウェーブレット変換処理で得られた高域側周波
数帯域の変換データと予測結果との差分を取る。符号化
手段33,34は、変換器31で得られた任意の周波数
帯域の変換データを圧縮符号化すると共に予測演算部3
2で得られた減算結果を高域側周波数帯域の変換データ
として圧縮符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを高能率符
号化する画像符号化装置、及び、高能率符号化された画
像データを復号化する画像復号化装置に関するものであ
り、特に、画像データを離散ウェーブレット変換して符
号化する画像符号化装置、及び、離散ウェーブレット変
換して符号化された画像データを逆離散ウェーブレット
変換して復号化する画像復号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像データに対して高能率符号
化/復号化する画像符号化/復号化装置では、離散コサ
イン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)等の変換
符号化方式、予測符号化方式、ベクトル量子化方式等が
適用されている。これらの符号化方式は、画像データの
持つ相関の高さを利用して、冗長性を効率的に取り除く
ものであり、極めて高い符号化効率を達成することがで
きる。
【0003】例えば、DCTでは、画像を小さなブロッ
クに分割し、ブロック内の画素の相関が小さくなるよう
に変換を施すことにより冗長度を削減する。これによ
り、圧縮率が1/10以上と高い場合においても、復号
化した画質の劣化は致命的なものとはならない。また、
このようなDCTと動き補償フレーム間予測を組み合わ
せることにより、時間方向の相関と空間方向の相関を各
々取り除くことができる。
【0004】ここで、DCTを適用した画像符号化/復
号化装置で高能率符号化/復号化した場合、ブロック歪
とモスキート雑音の2つの符号化雑音が発生する。これ
らの符号化雑音は、DCT固有の欠点であり、画質を劣
化させる要因となっている。具体的に言うと、ブロック
歪は、符号化速度が低い場合に目立つブロック状の雑音
であり、DCTがブロック単位とした処理であることに
起因する。モスキート雑音は、輪郭等のエッジの周りに
発生する雑音であり、DCTで得られたDCT係数の高
周波成分が粗く量子化されることにより発生するもので
ある。
【0005】そこで、主にブロック歪の解消をねらった
DCTに代わる方式として、例えば、離散ウェーブレッ
ト変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)がある。こ
のDWTとは、1つの時間関数を時間軸方向への平行移
動と時間軸の拡大に対して直交化するように決定し、こ
れらの直交基底を用いて変換を行うものである。また、
DWTは、複数のブロックをまたがる基底ベクトルを用
いることが特徴であり、周波数分解能と空間分解能を適
応的に変化させたり、信号を様々な分解能の成分に分解
することができるため、高能率符号化だけでなく、信号
分析や画像解析等にも幅広い分野で適用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なDWTの特徴を用いてブロック状の雑音を除去する方
式を適用した画像符号化/復号化装置が知られている
が、このような画像符号化/復号化装置では、ブロック
状のパターンが圧縮符号化により発生した雑音であるの
か、或は、本来の画像であるのかを区別することが困難
であった。即ち、ブロック状の雑音を正確に抽出するこ
とが困難であり、雑音除去の効果を十分に発揮すること
ができなかった。或は、逆に、画質を劣化させてしまう
場合があった。
【0007】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0008】即ち、本発明の目的は、画像圧縮符号化に
より生じるブロック状のノイズを除去し、画質を向上さ
せた画像符号化装置及び画像復号化装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る画像符号化装置は、デジタル化され
た画像信号を複数の画像ブロックに分割する分割手段
と、上記分割手段で得られた画像ブロックに対して複数
段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理を施
す変換手段と、上記変換手段の離散ウェーブレット変換
処理で得られた任意の周波数帯域の変換データから離散
ウェーブレット変換処理後における高域側周波数帯域の
画像ブロックの変換データ値を予測する予測手段と、上
記変換手段の離散ウェーブレット変換処理で得られた高
域側周波数帯域の変換データと上記予測手段で得られた
予測結果との差分を取る演算手段と、上記変換手段で得
られた任意の周波数帯域の変換データを圧縮符号化する
と共に上記演算手段で得られた減算結果を高域側周波数
帯域の変換データとして圧縮符号化する符号化手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る画像復号化装置は、デ
ジタル化された画像信号が複数の画像ブロックに分割さ
れ、複数段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換
処理が施された任意の周波数帯域の変換データと、上記
変換データから高域側周波数帯域の画像ブロックの変換
データを予測した値と離散ウェーブレット変換処理で得
られた高域側周波数帯域の変換データとの差分とが圧縮
符号化された符号化データを復号化する画像復号化装置
であって、圧縮符号化された各周波数帯域の符号化デー
タを復号化する復号化手段と、上記復号化手段からの離
散ウェーブレット変換処理で得られた任意の周波数帯域
の変換データに量子化/逆量子化を行った量子化/逆量
子化データから離散ウェーブレット変換処理後の高域側
周波数帯域の変換データを予測する予測手段と、上記復
号化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得られた
高域側周波数帯域の変換データと予測値との差分に量子
化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データと上記予
測手段で得られた予測結果とを加算する演算手段と、上
記復号化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得ら
れた高域側周波数帯域の変換データと予測値と差分に量
子化と逆量子化を行った量子化/逆量子化データと上記
演算手段で得られた加算結果とを入力された符号化デー
タに応じて切換え選択する選択手段と、上記復号化手段
で得られた離散ウェーブレット変換処理で得られた任意
の周波数帯域の変換データに量子化と逆量子化を行った
量子化/逆量子化データに複数段階の帯域合成を行う逆
離散ウェーブレット変換処理を施すと共に上記選択手段
により選択されたデータ変換データとして上記変換デー
タに逆離散ウェーブレット変換処理を施す逆変換手段と
を備え、上記選択手段は、高域側周波数帯域の変換デー
タが予測して得られたデータであった場合には上記復号
化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得られた高
域側周波数帯域の変換データと予測値の差分に量子化と
逆量子化を行った量子化/逆量子化データを選択するこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に係る画像符号化装置では、デジタル化
された画像信号を分割手段により複数の画像ブロックに
分割し、変換手段により画像ブロックに対して複数段階
の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理を施す。
予測手段では、上記変換手段の離散ウェーブレット変換
処理で得られた任意の周波数帯域の変換データから離散
ウェーブレット変換処理後における高域側周波数帯域の
画像ブロックの変換データ値を予測する。また、演算手
段では、上記変換手段の離散ウェーブレット変換処理で
得られた高域側周波数帯域の変換データと上記予測手段
で得られた予測結果との差分を取る。そして、符号化手
段により、上記変換手段で得られた任意の周波数帯域の
変換データを圧縮符号化すると共に上記演算手段で得ら
れた減算結果を高域側周波数帯域の変換データとして圧
縮符号化する。
【0012】また、本発明に係る画像復号装置では、デ
ジタル化された画像信号が複数の画像ブロックに分割さ
れ、複数段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換
処理が施された任意の周波数帯域の変換データと、上記
変換データから高域側周波数帯域の画像ブロックの変換
データを予測した値と離散ウェーブレット変換処理で得
られた高域側周波数帯域の変換データとの差分とが圧縮
符号化された符号化データを復号化手段により復号化
し、離散ウェーブレット変換処理で得られた任意の周波
数帯域の変換データに量子化/逆量子化を行った量子化
/逆量子化データから離散ウェーブレット変換処理後の
高域側周波数帯域の変換データを予測手段により予測す
るとともに、上記離散ウェーブレット変換処理で得られ
た高域側周波数帯域の変換データと予測値との差分に量
子化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データと上記
予測手段で得られた予測結果とを演算手段により加算す
る。さらに、上記復号化手段からの離散ウェーブレット
変換処理で得られた高域側周波数帯域の変換データと予
測値と差分に量子化と逆量子化を行った量子化/逆量子
化データと上記演算手段で得られた加算結果とを入力さ
れた符号化データに応じて切換え選択する選択手段は、
高域側周波数帯域の変換データが予測して得られたデー
タであった場合には上記復号化手段からの離散ウェーブ
レット変換処理で得られた高域側周波数帯域の変換デー
タと予測値の差分に量子化と逆量子化を行った量子化/
逆量子化データを選択する。そして、逆変換手段によ
り、上記復号化手段で得られた離散ウェーブレット変換
処理で得られた任意の周波数帯域の変換データに量子化
と逆量子化を行った量子化/逆量子化データに複数段階
の帯域合成を行う逆離散ウェーブレット変換処理を施す
と共に上記選択手段により選択されたデータ変換データ
として上記変換データに逆離散ウェーブレット変換処理
を施す。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0014】本発明に係る画像符号化装置及び画像復号
化装置は、例えば、図1に示すように、動画の画像信号
を圧縮した後記録媒体に記録し、さらに、記録媒体に記
録されたデータを読取り、この読み取ったデータを伸長
して表示するデジタルカメラ等の画像符号化/復号化装
置に適用される。
【0015】上記図1に示した画像符号化/復号化装置
は、被写体を撮影する撮影部1と、撮影部1の出力信号
をデジタル化するアナログ/デジタル(A/D)変換器
2と、A/D変換器2の出力信号を圧縮符号化する圧縮
処理部3と、圧縮処理部3の出力信号を記録媒体5に記
録する書き込み処理部4と、記録媒体5に記録されたデ
ータを読み取る読取り処理部6と、読取り処理部6の出
力信号を伸長する伸長処理部7と、伸長処理部7の出力
信号をアナログ化するデジタル/アナログ(D/A)変
換器8と、D/A変換器8の出力信号に基いた画像を表
示する表示部9とを備えている。
【0016】また、圧縮処理部3は、A/D変換器2の
出力信号に離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wav
elet Transform)を施す変換器31と、変換器31の出
力信号から高周波数帯域データを予測して求める予測演
算部32と、予測演算部32の出力信号を量子化する量
子化器33と、量子化器33の出力信号を符号化して書
き込み処理部4に出力する符号化器34とを備えてい
る。
【0017】また、伸長処理部7は、読取り処理部6の
出力信号を復号化する復号化器71と、復号化器71の
出力信号を逆量子化する逆量子化器72と、逆量子化器
72の出力信号から高周波数帯域データを予測して求め
る予測演算部73と、予測演算部73の出力信号に逆D
WTを施してD/A変換器8に出力する逆変換器74と
を備えている。
【0018】撮影部1は、移動している被写体を撮影
し、撮影して得られた画像信号から輝度信号(Y)と2
系統の色差信号(U,V)を生成する。そして、撮影部
1は、その輝度信号(Y)と2系統の色差信号(U,
V)をA/D変換器2に供給する。
【0019】A/D変換器2は、撮影部1からの輝度信
号(Y)と2系統の色差信号(U,V)をデジタルデー
タに変換して、そのデジタルデータを変換部31に供給
する。
【0020】変換器31は、基底として正規直交関数系
であるハール(Haar)関数を用いており、図2に示
すように、A/D変換器2からのデジタルデータを8画
素×8画素のブロックに分割し、2段階の帯域分割を行
うDWTにより7個の周波数帯域LLLL,LLLH,
LLHL,LLHH,LH,HL,HH(L:Lowレ
ベル、H:Highレベル)に分割する。
【0021】具体的に説明すると、本実施例では、1フ
レーム分の画像は、水平方向に704画素、垂直方向に
480画素から成り、まず、この画像を水平方向に88
個、垂直方向に60個の画素ブロックに分割する。
【0022】ここで、8画素×8画素を1ブロックとす
る画素ブロックについて、DWT前の任意の画素座標
(i,j)の画素値を、 f(i,j) (0≦i≦7、0≦j≦7) で表し、1段階の帯域分割後の任意の画素座標(id
d)の画素値は各周波数帯域LL,LH,HL,HH
毎に表し、例えば、周波数帯域LLの画素値を、 gLL(id,jd) (0≦id≦3、0≦jd≦3) で表す。また、2段階の帯域分割後の任意の画素座標
(id,jd)の画素値も各周波数帯域LLLL,LLL
H,LLHL,LLHH毎に表し、例えば、周波数帯域
LLLLの画素値を、 hLLLL(id,jd) (0≦i≦1、0≦j≦1) で表す。また、以下に説明する処理は、各画素ブロック
毎に行うものとする。
【0023】次に、8画素×8画素からなる画素ブロッ
クに1段階の帯域分割を施し、4個の周波数帯域LL,
LH,HL,HHに分割する。即ち、1段階の帯域分割
前の各画素値f(i,j)と、第1段階のDWT後の周
波数帯域LL,LH,HL,HHの各画素値g
LL(id,jd),gLH(id,jd),gHL(id
d),gHH(id,jd)を持って、 gLL(id,jd)={f(2id,2jd)+f(2id,2jd+1) +f(2id+1,2jd)+f(2id+1,2jd+1)}/4 gLH(id,jd)={f(2id,2jd)+f(2id,2jd+1) −f(2id+1,2jd)−f(2id+1,2jd+1)}/4 gHL(id,jd)={f(2id,2jd)−f(2id,2jd+1) +f(2id+1,2jd)−f(2id+1,2jd+1)}/4 gHH(id,jd)={f(2id,2jd)−f(2id,2jd+1) −f(2id+1,2jd)+f(2id+1,2jd+1)}/4 なる演算式により帯域分割を行う。
【0024】次に、1段階の帯域分割で得られた周波数
帯域LL(以下、低周波数帯域LLと言う。)に対して
のみ2段階のDWTを施し、低周波数帯域LLを4個の
低周波数帯域LLLL,LLLH,LLHL,LLHH
に分割する。即ち、1段階のDWT後の周波数帯域LL
の各画素値gLL(id,jd)と、2段階の帯域分割後の
低周波数帯域LLLL,LLLH,LLHL,LLHH
の各画素値hLLLL(id,jd),hLLLH(id,jd),
LLHL(id,jd),hLLHH(id,jd)を持って、 hLLLL(id,jd)={gLL(2id,2jd)+gLL(2id,2jd+1) +gLL(2id+1,2jd)+gLL(2id+1,2jd+1) hLLLH(id,jd)={gLL(2id,2jd)+gLL(2id,2jd+1) −gLL(2id+1,2jd)−gLL(2id+1,2jd+1) hLLHL(id,jd)={gLL(2id,2jd)−gLL(2id,2jd+1) +gLL(2id+1,2jd)−gLL(2id+1,2jd+1) hLLHH(id,jd)={gLL(2id,2jd)−gLL(2id,2jd+1) −gLL(2id+1,2jd)+gLL(2id+1,2jd+1) なる演算式により帯域分割を行う。
【0025】上述のようにして2段階の帯域分割で得ら
れた低周波数帯域LLLL,LLLH,LLHL,LL
HHの画素値hLLLL(id,jd),hLLLH(id
d),hLLHL(id,jd),hLLHH(id,jd)は、
予測演算部32に供給される。また、2段階の帯域分割
が施されていない周波数帯域LH,HL,HH(以下、
高周波数帯域LH,HL,HHと言う。)の画素値gLH
(id,jd),gHL(id,jd),gHH(id,jd
は、画素値gLH(id,jd),gHL(id,jd),gHH
(id,jd)と同じ値である画素値hLH(id,jd),
HL(id,jd),hHH(id,jd)として予測演算部
32に供給される。
【0026】予測演算部32は、図3に示すように、変
換器31からの低周波数帯域LLHL,LLHHの画素
値hLLLH(id,jd),hLLHL(id,jd),h
LLHH(id,jd)の1/2の値を高周波数帯域LH,H
L,HHの予測値とする除算器321と、除算器321
で得られた予測値を一旦格納するメモリ322と、メモ
リ322に格納された予測値を変換器31からの高周波
数帯域LH,HL,HHの画素値hLH(id,jd),h
HL(id,jd),hHH(id,jd)から減算する減算器
323と、上記減算器323の出力として得られる予測
値と予測を行わずに変換器31からの画素値とを切り換
えて出力するためのスイッチ324とを備えている。
【0027】例えば、図4に示すように、高周波数帯域
LHの画素値を予測する場合、まず、除算器321は、
変換器31からの低周波数帯域LLLHの画素値hLLLH
(id,jd)を用いて、高周波数帯域LHの4個の画素
座標(2id,2jd),(2id,2jd+1),(2i
d+1,2jd),(2id+1,2jd+1)の予測画素
値hd LH(2id,2jd),hd LH(2id,2jd
1),hd LH(2id+1,2jd),hd LH(2id
1,2jd+1)を、 hd LH(2id ,2jd )=hLLLH(id,jd)/2 hd LH(2id ,2jd+1)=hLLLH(id,jd)/2 hd LH(2id+1,2jd )=hLLLH(id,jd)/2 hd LH(2id+1,2jd+1)=hLLLH(id,jd)/2 なる演算式により求める。予測した画素値は、一旦メモ
リ322に格納される。減算器323は、予測画素値h
d LH(2id,2jd),hd LH(2id,2jd+1),h
d LH(2id+1,2jd),hd LH(2id+1,2jd
1)と、変換器31からの高周波数帯域LHの4個の画
素値hLH(2id,2jd),(2id,2jd+1),
(2id+1,2jd),(2id+1,2jd+1)とを
用いて、画素値h2d LH(2id,2jd),h2d LH(2i
d,2jd+1),h2d LH(2id+1,2jd),h2d LH
(2id+1,2jd+1)を、 h2d LH(2id ,2jd )=hLH(2id,2jd) −hd LH(2id,2jd) h2d LH(2id ,2jd+1)=hLH(2id,2jd+1) −hd LH(2id,2jd+1) h2d LH(2id+1,2jd )=hLH(2id+1,2jd) −hd LH(2id+1,2jd) h2d LH(2id+1,2jd+1)=hLH(2id+1,2jd+1) −hd LH(2id+1,2jd+1) なる演算式により求める。
【0028】上述のように、本実施例では、高周波数帯
域LHの画素値は、変換器31でDWTを施して得られ
た低周波数帯域LLLHの画素値hLLLH(id,jd)の
1/2であると予測し、予測した値と変換器31でDW
Tを施して得られた高周波数帯域LHの画素値との差分
をDWT後の高周波数帯域LHの画素値とする。
【0029】また、高周波数帯域HL,HHに対しても
高周波数帯域LHと同様にして、DWT後の高周波数帯
域HLの画素値h2d HL(2id,2jd),h2d HL(2i
d,2jd+1),h2d HL(2id+1,2jd),h2d HL
(2id+1,2jd+1)は、変換器31からの低周波
数帯域LLHLの画素値hLLHL(id,jd)から予測し
て求め、DWT後の高周波数帯域HHの画素値h
2d HH(2id,2jd),h2d HH(2id,2jd+1),
2d HH(2id+1,2jd),h2d HH(2id+1,2
d+1)は、変換器31からの低周波数帯域LLHH
の画素値hLLHH(id,jd)から予測して求める。
【0030】予測演算部32で予測して得られたDWT
後の高周波数帯域LH,HL,HHの画素値は、DWT
変換データとして量子化器33に供給される。また、変
換器31でDWTを施すことにより得られた低周波数帯
域LLLL,LLLH,LLHL,LLHHの画素値
も、予測演算部32を介してDWT変換データとして量
子化器33に供給される。
【0031】量子化器33は、予測演算部32からの高
周波数帯域及び低周波数帯域のDWT変換データを任意
の量子化ステップで量子化する。また、量子化した変換
データを低域から高域へスキャンする順序、所謂ジグザ
グスキャンの順序で符号化器34に対して量子化データ
として出力する。
【0032】符号化器34は、量子化器33からの量子
化データを可変長符号(VLC:Variable L
ength Code)用テーブルを用いて、ランレン
グス符号化し、その符号化データをビットストリームデ
ータとして書き込み処理部4に供給する。
【0033】書き込み処理部4は、符号化器34からの
ビットストリームデータを、磁気テープや光磁気ディス
ク等の記録媒体5に記録する。
【0034】読取り処理部6は、記録媒体5に記録され
たビットストリームデータを読取り、そのビットストリ
ームデータを復号化器71に供給する。
【0035】復号化器71は、読取り処理部6からのビ
ットストリームデータを復号化して量子化データに戻
し、その量子化データを逆量子化器72に供給する。
【0036】逆量子化器72は、復号化器71からの量
子化データを量子化器33で使用した量子化ステップで
逆量子化し、ジグザグスキャンされたデータの順序をラ
スタスキャンに戻す。そして、ラスタスキャンに戻した
データを高周波数帯域及び低周波数帯域のDWT変換デ
ータとして予測演算部73に供給する。
【0037】即ち、予測演算部73には、2段階の帯域
分割を行うDWTにより得られた低周波数帯域LLL
L,LLLH,LLHL,LLHHのDWT変換データ
に量子化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データ、
及び、上記低周波数帯域LLLH,LLHL,LLHH
から予測して得られた2段階の帯域分割を行うDWT後
の高周波数帯域LH,HL,HHの予測値とDWT変換
データとの差分が供給されることとなる。
【0038】予測演算部73は、図5に示すように、逆
量子化器72からの低周波数帯域LLLH,LLHL,
LLHHのDWT変換データに量子化/逆量子化を行っ
た量子化/逆量子化データの1/2の値を逆DWT前の
高周波数帯域LH,HL,HHの予測値とする除算器7
31と、除算器731で得られた予測値を一旦格納する
メモリ732と、メモリ732に格納された予測値と逆
量子化器72からの高周波数帯域LH,HL,HHのD
WT変換データと予測値との差分に量子化/逆量子化を
行った量子化/逆量子化データとを加算する加算器73
3と、上記加算器733の出力として得られる予測値と
予測を行わずに逆量子化器72変換器31からのDWT
変換データとを切り換えて出力するためのスイッチ73
4とを備えている。
【0039】即ち、予測演算部73も上述した予測演算
部32と同様にして、低周波数帯域LLLH,LLH
L,LLHHのDWT変換データに量子化/逆量子化を
行った量子化/逆量子化データから逆DWT前の高周波
数帯域LH,HL,HHの値を予測し、その予測値を一
旦メモリ732に格納する。加算器733は、メモリ7
32に格納された予測値と逆量子化器72からの高周波
数帯域LH,HL,HHのDWT変換データと低周波数
帯域LLLH,LLHL,LLHHのDWT変換データ
から予測した値との差分に量子化/逆量子化を行った量
子化/逆量子化データとを加算し、その加算結果を逆D
WT前の高周波数帯域LH,HL,HHの逆DWT変換
前のデータ、即ち、DWTで得られたDWT変換データ
に量子化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データと
して逆変換器74に供給する。
【0040】また、予測演算部73で予測して得られた
DWT後の高周波数帯域LH,HL,HHのDWT変換
データとDWT後の低周波数帯域LLLH,LLHL,
LLHHのDWT変換データから予測した値との差分に
量子化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データとの
和が逆変換器74に供給されると共に、逆量子化器72
で得られた低周波数帯域LLLL,LLLH,LLH
L,LLHHのDWT変換データに量子化/逆量子化を
行った量子化/逆量子化データも予測演算部73を介し
て逆変換器74に供給される。
【0041】逆変換器74は、上述した変換器31と同
様に、2段階の帯域合成により逆DWTを行うものであ
る。まず、第1段階の帯域合成は、低周波数帯域LLL
L,LLLH,LLHL,LLHHに対してのみ行い、
図6に示すように、予測演算部73からの低周波数帯域
LLLL,LLLH,LLHL,LLHHを低周波数帯
域LLへ変換する。
【0042】即ち、低周波数帯域LLLL,LLLH,
LLHL,LLHHの任意の画素座標(id,jd)のD
WT変換データ(以下、画素値と言う。)を、 pLLLL(id,jd) pLLLH(id,jd) pLLHL(id,jd) pLLHH(id,jd) (0≦id≦1、0≦jd≦1) で表し、1段階の帯域合成後の低周波数帯域LLの任意
の画素座標(id,jd)の画素値を、 qLL(id,jd) (0≦id≦3、0≦jd≦3) で表すと、低周波数帯域LLの4個の画素座標(2
d,2jd),(2id,2jd+1),(2id+1,
2jd),(2id+1,2jd+1)の画素値qLL(2
d,2jd),qLL(2id,2jd+1),qLL(2i
d+1,2jd),qLL(2id+1,2jd+1)は、 qLL(2id ,2jd )= pLLHH(id,jd)+pLLHL(id,jd) +pLLLH(id,jd)+pLLLL(id,jd) qLL(2id ,2jd+1)=−pLLHH(id,jd)−pLLHL(id,jd) +pLLLH(id,jd)+pLLLL(id,jd) qLL(2id+1,2jd )=−pLLHH(id,jd)+pLLHL(id,jd) −pLLLH(id,jd)+pLLLL(id,jd) qLL(2id+1,2jd+1)= pLLHH(id,jd)−pLLHL(id,jd) −pLLLH(id,jd)+pLLLL(id,jd) なる演算式で求められる。
【0043】また、予測演算部73で予測して得られた
値と逆量子化器72から供給された値とを加算して得ら
れた高周波数帯域LH,HL,HHの任意の画素座標
(id,jd)の画素値を、 pLH(id,jd) pHL(id,jd) pHH(id,jd) (0≦id≦3、0≦jd≦3) で表すと、これらの画素値に対しては、第1段階では帯
域合成を施さないため、 qLH(id,jd)=pLH(id,jd) qHL(id,jd)=pHL(id,jd) qHH(id,jd)=pHH(id,jd) とする。
【0044】次に、2段階の帯域合成は、1段階の帯域
合成で得られた低周波数帯域LLの画素値qLL(id
d)と、予測演算部73で予測して得られた値と逆量
子化器72から供給された値とを加算して得られた高周
波数帯域LH,HL,HHの画素値qLH(id,jd),
HL(id,jd),qHH(id,jd)に対して行う。即
ち、2段階の帯域合成は、8画素×8画素の画素ブロッ
ク全体に対して行う。換言すると、2段階の帯域合成後
の8画素×8画素の画素ブロックの任意の画素座標(i
d,jd)の画素値を、 r(id,jd) (0≦id≦7、0≦jd≦7) で表すと、 r(2id ,2jd )= qHH(id,jd)+qHL(id,jd) +qLH(id,jd)+qLL(id,jd) r(2id ,2jd+1)=−qHH(id,jd)−qHL(id,jd) +qLH(id,jd)+qLL(id,jd) r(2id+1,2jd )=−qHH(id,jd)+qHL(id,jd) −qLH(id,jd)+qLL(id,jd) r(2id+1,2jd+1)=+qHH(id,jd)−qHL(id,jd) −qLH(id,jd)+qLL(id,jd) なる演算式により帯域合成を行う。
【0045】上述のようにして、逆変換器74で画素ブ
ロック毎の画素値r(id,jd)に戻されたデータは、
伸長データとしてD/A変換器8に供給される。
【0046】D/A変換器8は、逆変換器74からの伸
長データを輝度信号(Y)と2系統の色差信号(U,
V)から成るアナログデータに変換し、そのアナログデ
ータを画像信号として表示部9に供給する。
【0047】表示部9は、D/A変換器8からの画像信
号に基いた画像を表示する。
【0048】上述のように本実施例では、圧縮処理時に
おいて、2段階の帯域分割を行うDWTで得られた低周
波数帯域の画素値から、2段階の帯域分割を行うDWT
後の高周波数帯域の画素値を予測し、予測した結果を2
段階の帯域分割を行うDWTで得られた高周波数帯域の
画素値から減算した値を2段階の帯域分割を行うDWT
後の高周波数帯域の画素値とするため、伸長処理におい
て、値の連続性のない画像信号を得ることができる。
【0049】例えば1次元の場合、図7に示すように、
画像ブロックの座標n=0,1,2,3において、その
各座標の画素値がf(n)=f(0),f(1),f
(2),f(3)である4点のデータが入力された場
合、1段階の帯域分割は、図8に示すように、1段階の
帯域分割で得られる各画素値gL(0),gL(1),g
H(0),gH(1)とすると、 gL(0)={f(1)+f(0)}/2 gL(1)={f(3)+f(2)}/2 gH(0)={f(1)−f(0)}/2 gH(1)={f(3)−f(2)}/2 なる演算式により行われる。
【0050】次に、2段階の帯域分割は、図9に示すよ
うに、2段階の帯域分割で得られる各画素値h
LL(0),hLH(0),hH(0),hH(1)とする
と、 hLL(0)={gL(1)+gL(0)} hLH(0)={gL(1)−gL(0)} hH(0) = gH(0) hH(1) = gH(1) なる演算式により行われる。
【0051】ここで、2段階の帯域分割を行ったDWT
後の量子化処理により、例えば、hH(0)とhH(1)
が各々「0」になったとする(hH(0)=0,h
H(1)=0)と、従来のように予測せずに逆DWTを
行った場合、図10に示すように、逆DWTで得られた
結果r(0),r(1),r(2),r(3)は、r
(0)とr(1)、r(2)とr(3)が各々同じ値と
なる。このように、2点ずつ同じ値が連続すると、2次
元の画像の場合、ブロック状のノイズとなって現れる。
そこで、本実施例では、図11に示すように、高周波数
帯域の値は低周波数帯域の値hLH(0)の1/2である
と予測し、その予測値とDWTで得られた値hH(0)
(=gH(0)),hH(1)(=gH(1))との差分
を高周波数帯域の値h2d H(0),h2d H(1)とする。
これにより、この値h2d H(0),h2d H(1)が量子化
処理により各々「0」になった場合でも、低周波数帯域
の値から予測される値により、図12に示すように、逆
DWTで得られる結果は同じ値が連続することはない。
従って、ブロック状のノイズの発生を防ぐことができ
る。
【0052】尚、上述した実施例では、画像を8画素×
8画素の画像ブロックに分割し、2段階の帯域分割を行
うDWTを行うものとしたが、画像ブロックのサイズを
16画素×16画素、32画素×32画素、8画素×1
6画素としてもよい。
【0053】また、帯域分割も2段階までではなく、画
像ブロックのサイズが8画素×8画素の場合には、最大
3段階、或は、それ以上のサイズの画像ブロックの場合
には、画像ブロックのサイズに応じて段階をさらに増や
し、DWTを行うものとしてもよい。例えば、3段階の
帯域分割を行う場合、周波数帯域は低域、中域、高域に
分割され、予測処理において、低周波数帯域の値から中
周波数帯域の値を予測し、さらに、中周波数帯域の値か
ら高周波数帯域の値を予測する。
【0054】さらに、上述した実施例では、直線を用い
て予測処理を行うものとしたが、2次曲線や3次曲線等
を用いて予測処理を行うものとしてもよい。
【0055】また、予測演算部32の予測処理に用いる
低周波数帯域の値は変換器31から出力される値を用い
ているが、予測演算部73で予測される値と同じ値とな
るように、変換器31から出力される低周波数帯域の値
に予め量子化器33と逆量子化器72と同じ処理を施
し、得られた値を用いて予測演算部32で予測処理を行
うこともできる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る画像符号化装置では、デジ
タル化された画像信号を分割手段により複数の画像ブロ
ックに分割し、変換手段により画像ブロックに対して複
数段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理を
施す。予測手段では、上記変換手段の離散ウェーブレッ
ト変換処理で得られた任意の周波数帯域の変換データか
ら離散ウェーブレット変換処理後における高域側周波数
帯域の画像ブロックの変換データ値を予測する。また、
演算手段では、上記変換手段の離散ウェーブレット変換
処理で得られた高域側周波数帯域の変換データと上記予
測手段で得られた予測結果との差分を取る。そして、符
号化手段により、上記変換手段で得られた任意の周波数
帯域の変換データを圧縮符号化すると共に上記演算手段
で得られた減算結果を高域側周波数帯域の変換データと
して圧縮符号化する。これにより、同じ値が連続してい
ない再生画像データを得ることができるため、画像圧縮
符号化により生じるブロック状のノイズを除去すること
ができ、再生画像の画質を向上させることができる。
【0057】また、本発明に係る画像符号化装置では、
上記任意の周波数帯域を低周波数帯域とし、上記変換手
段で低周波数帯域の画像ブロックに対して2段階の離散
ウェーブレット変換処理を施すことにより、同じ値が連
続していない再生画像データを得ることができるため、
画像圧縮符号化により生じるブロック状のノイズを除去
することができ、再生画像の画質を向上させることがで
きる。
【0058】本発明に係る画像復号装置では、デジタル
化された画像信号が複数の画像ブロックに分割され、複
数段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理が
施された任意の周波数帯域の変換データと、上記変換デ
ータから高域側周波数帯域の画像ブロックの変換データ
を予測した値と離散ウェーブレット変換処理で得られた
高域側周波数帯域の変換データとの差分とが圧縮符号化
された符号化データを復号化手段により復号化し、離散
ウェーブレット変換処理で得られた任意の周波数帯域の
変換データに量子化/逆量子化を行った量子化/逆量子
化データから離散ウェーブレット変換処理後の高域側周
波数帯域の変換データを予測手段により予測するととも
に、上記離散ウェーブレット変換処理で得られた高域側
周波数帯域の変換データと予測値との差分に量子化/逆
量子化を行った量子化/逆量子化データと上記予測手段
で得られた予測結果とを演算手段により加算する。さら
に、上記復号化手段からの離散ウェーブレット変換処理
で得られた高域側周波数帯域の変換データと予測値と差
分に量子化と逆量子化を行った量子化/逆量子化データ
と上記演算手段で得られた加算結果とを入力された符号
化データに応じて切換え選択する選択手段は、高域側周
波数帯域の変換データが予測して得られたデータであっ
た場合には上記復号化手段からの離散ウェーブレット変
換処理で得られた高域側周波数帯域の変換データと予測
値の差分に量子化と逆量子化を行った量子化/逆量子化
データを選択する。そして、逆変換手段により、上記復
号化手段で得られた離散ウェーブレット変換処理で得ら
れた任意の周波数帯域の変換データに量子化と逆量子化
を行った量子化/逆量子化データに複数段階の帯域合成
を行う逆離散ウェーブレット変換処理を施すと共に上記
選択手段により選択されたデータ変換データとして上記
変換データに逆離散ウェーブレット変換処理を施す。こ
れにより、同じ値が連続していない再生画像データを得
ることができので、画像圧縮符号化により生じるブロッ
ク状のノイズを除去することができ、再生画像の画質を
向上させることができる。
【0059】また、本発明に係る画像復号化装置では、
上記任意の周波数帯域の変換データを2段階の帯域分割
を行う離散ウェーブレット変換処理が施された低周波数
帯域のデータとすることにより、上記逆変換手段で得ら
れる結果は、同じ値が連続していない変換データである
ため、画像圧縮符号化により生じるブロック状のノイズ
を除去することができ、再生画像の画質を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像符号化装置及び画像復号化装
置を適用した画像符号化/復号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】離散ウェーブレット変換処理を説明するための
図である。
【図3】圧縮処理部の予測演算部の構成を示すブロック
図である。
【図4】上記予測演算部の予測処理を説明するための図
である。
【図5】伸長処理部の予測演算部の構成を示すブロック
図である。
【図6】逆離散ウェーブレット変換処理を説明するため
の図である。
【図7】上記画像符号化/復号化装置への入力データの
一例を示す図である。
【図8】上記入力データに1段階の帯域分割で得られた
データを示す図である。
【図9】上記1段階の帯域分割で得られたデータに2段
階の帯域分割を施して得られたデータを示す図である。
【図10】予測なしで逆離散ウェーブレット変換を行っ
た場合に得られるデータを示す図である。
【図11】上記2段階の帯域分割で得られたデータに対
する予測処理を説明するための図である。
【図12】上記予測処理を行って逆離散ウェーブレット
変換を行った場合に得られるデータを示す図である。
【符号の説明】
1 撮影部 2 アナログ/デジタル変換器 3 圧縮処理部 4 書き込み処理部 5 記録媒体 6 読取り処理部 7 伸長処理部 8 デジタル/アナログ変換器 9 表示部 31 変換器 32 予測演算部 33 量子化器 34 符号化器 71 復号化器 72 逆量子化器 73 予測演算部 74 逆変換器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】ここで、8画素×8画素を1ブロックとす
る画素ブロックについて、DWT前の任意の画素座標
(i,j)の画素値を、 f(i,j) (0≦i≦7、0≦j≦7) で表し、1段階の帯域分割後の任意の画素座標(id
d)の画素値は各周波数帯域LL,LH,HL,HH
毎に表し、例えば、周波数帯域LLの画素値を、 gLL(id,jd) (0≦id≦3、0≦jd≦3) で表す。また、2段階の帯域分割後の任意の画素座標
(id,jd)の画素値も各周波数帯域LLLL,LLL
H,LLHL,LLHH毎に表し、例えば、周波数帯域
LLLLの画素値を、 hLLLL(id,jd) (0≦id≦1、0≦jd≦1) で表す。また、以下に説明する処理は、各画素ブロック
毎に行うものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】予測演算部32は、図3に示すように、変
換器31からの低周波数帯域LLLH,LLHL,LL
HHの画素値hLLLH(id,jd),hLLHL(id
d),h LLHH(id,jd)の1/2の値を高周波数帯
域LH,HL,HHの予測値とする除算器321と、除
算器321で得られた予測値を一旦格納するメモリ32
2と、メモリ322に格納された予測値を変換器31か
らの高周波数帯域LH,HL,HHの画素値h
LH(id,jd),hLH(id,jd),hHH(id,jd
から減算する減算器323と、上記減算器323の出力
として得られる予測値と予測を行わずに変換器31から
の画素値とを切り換えて出力するためのスイッチ324
とを備えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】例えば、図4に示すように、高周波数帯域
LHの画素値を予測する場合、まず、除算器321は、
変換器31からの低周波数帯域LLLHの画素値hLLLH
(i d,jd)を用いて、高周波数帯域LHの4個の画素
座標(2id,2jd),(2id,2jd+1),(2i
d+1,2jd),(2id+1,2jd+1)の予測画素
値hd LH(2id,2jd),hd LH(2id,2jd
1),hd LH(2id+1,2jd),hd LH(2id
1,2jd+1)を、 hd LH(2id ,2jd )=hLLLH(id,jd)/2 hd LH(2id ,2jd+1)=hLLLH(id,jd)/2 hd LH(2id+1,2jd )=hLLLH(id.jd)/2 hd LH(2id+1,2jd+1)=hLLLH(id,jd)/2 なる演算式により求める。予測した画素値は、一旦メモ
リ322に格納される。減算器323は、予測画素値h
d LH(2id,2jd),hd LH(2id,2jd+1),h
d LH(2id+1,2jd),hd LH(2id+1,2jd
1)と、変換器31からの高周波数帯域LHの4個の画
素値hLH(2id,2jd),hLH(2i d,2jd
1),hLH(2id+1,2jd),hLH(2id+1,
2jd+1)とを用いて、画素値h2d LH(2id,2
d),h2d LH(2id,2jd+1),h2d LH(2id
1,2jd),h2d LH(2id+1,2jd+1)を、 h2d LH(2id ,2jd )=hLH(2id,2jd) −hd LH(2id,2jd) h2d LH(2id ,2jd+1)=hLH(2id,2jd+1) −hd LH(2id,2jd+1) h2d LH(2id+1,2jd )=hLH(2id+1,2jd) −hd LH(2id+1,2jd) h2d LH(2id+1,2jd+1)=hLH(2id+1,2jd+1) −hd LH(2id+1,2jd+1) なる演算式により求める。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル化された画像信号を複数の画像
    ブロックに分割する分割手段と、 上記分割手段で得られた画像ブロックに対して複数段階
    の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理を施す変
    換手段と、 上記変換手段の離散ウェーブレット変換処理で得られた
    任意の周波数帯域の変換データから離散ウェーブレット
    変換処理後における高域側周波数帯域の画像ブロックの
    変換データ値を予測する予測手段と、 上記変換手段の離散ウェーブレット変換処理で得られた
    高域側周波数帯域の変換データと上記予測手段で得られ
    た予測結果との差分を取る演算手段と、 上記変換手段で得られた任意の周波数帯域の変換データ
    を圧縮符号化すると共に上記演算手段で得られた減算結
    果を高域側周波数帯域の変換データとして圧縮符号化す
    る符号化手段とを備えることを特徴とする画像符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 上記任意の周波数帯域は、低周波数帯域
    であり、 上記変換手段は、2段階の帯域分割を行う離散ウェーブ
    レット変換処理を施すことを特徴とする請求項1記載の
    画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記離散ウェーブレット変換処理で得ら
    れた高域側周波数帯域の変換データと上記演算手段で得
    られた減算結果とを上記分割手段で得られた画像ブロッ
    クの情報に応じて切換え選択する選択手段を備え、 上記符号化手段は、上記選択手段で選択されたデータを
    高域側周波数帯域の変換データとして圧縮符号化するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 デジタル化された画像信号が複数の画像
    ブロックに分割され、複数段階の帯域分割を行う離散ウ
    ェーブレット変換処理が施された任意の周波数帯域の変
    換データと、上記変換データから高域側周波数帯域の画
    像ブロックの変換データを予測した値と離散ウェーブレ
    ット変換処理で得られた高域側周波数帯域の変換データ
    との差分とが圧縮符号化された符号化データを復号化す
    る画像復号化装置であって、 圧縮符号化された各周波数帯域の符号化データを復号化
    する復号化手段と、 上記復号化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得
    られた任意の周波数帯域の変換データに量子化/逆量子
    化を行った量子化/逆量子化データから離散ウェーブレ
    ット変換処理後の高域側周波数帯域の変換データを予測
    する予測手段と、 上記復号化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得
    られた高域側周波数帯域の変換データと予測値との差分
    に量子化/逆量子化を行った量子化/逆量子化データと
    上記予測手段で得られた予測結果とを加算する演算手段
    と、 上記復号化手段からの離散ウェーブレット変換処理で得
    られた高域側周波数帯域の変換データと予測値と差分に
    量子化と逆量子化を行った量子化/逆量子化データと上
    記演算手段で得られた加算結果とを入力された符号化デ
    ータに応じて切換え選択する選択手段と、 上記復号化手段で得られた離散ウェーブレット変換処理
    で得られた任意の周波数帯域の変換データに量子化と逆
    量子化を行った量子化/逆量子化データに複数段階の帯
    域合成を行う逆離散ウェーブレット変換処理を施すと共
    に上記選択手段により選択されたデータ変換データとし
    て上記変換データに逆離散ウェーブレット変換処理を施
    す逆変換手段とを備え、 上記選択手段は、高域側周波数帯域の変換データが予測
    して得られたデータであった場合には上記復号化手段か
    らの離散ウェーブレット変換処理で得られた高域側周波
    数帯域の変換データと予測値の差分に量子化と逆量子化
    を行った量子化/逆量子化データを選択することを特徴
    とする画像復号化装置。
  5. 【請求項5】 上記任意の周波数帯域の変換データは、
    2段階の帯域分割を行う離散ウェーブレット変換処理が
    施された低周波数帯域のデータであることを特徴とする
    請求項4記載の画像復号化装置。
JP4198995A 1995-03-01 1995-03-01 画像符号化装置及び画像復号化装置 Withdrawn JPH08242450A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6148110A (en) * 1997-02-07 2000-11-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image data processing apparatus and method
US6510251B1 (en) 1997-12-25 2003-01-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Wavelet image compression and decompression
KR100576164B1 (ko) * 1998-07-10 2006-07-14 엘지전자 주식회사 영상녹화재생기의 영상신호 특성 보상방법
JP2007116728A (ja) * 2001-07-31 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 圧縮された画像の画質の向上

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