JP2007116728A - 圧縮された画像の画質の向上 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、圧縮された画像の画質の向上を行うための方法と装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 一態様において、ウェーブレット順変換を使用して、画像に関する雑音除去とボケを除くことを実行するウェーブレット向上ユニットと、圧縮ウェーブレット変換を使用して、ウェーブレット向上ユニットからの向上された画像出力を圧縮する、ウェーブレット向上ユニットに接続された、圧縮器とを有する、符号化器である。
【選択図】図1A

Description

この特許書類の開示部分は、(著作権又はマスクワーク)保護を受ける素材を含む。(著作権又はマスクワーク)所有者は、特許商標庁特許ファイル又は記録内の、特許書類又は特許開示のファクシミリ再生に異議を唱えないが、その他の全ての(著作権又はマスクワーク)権利は保存される。
本発明は、伸張と圧縮システムの分野に関連し、特に、本発明は、例えば、JPEG2000規格に準拠する復号器により復号されるような、圧縮された画像の画質の向上に関連する。
低ビットレートでは、圧縮された画像は、しばしば、変換係数及び、量子化による幾つかの歪みを示す。これらの歪みの性質は、選択された変換と量子化機構に非常に依存する。歪みはしばしば、量子化雑音と呼ばれる。ウェーブレットに基づく雑音除去は、フーリエの基底と比較して基本的に異なる理論的特性のウェーブレットによりガウス雑音を除去する最新の技術である。量子化雑音の特徴は、ガウス白色雑音から非常に異なり、そして、良く知られているウェーブレット減少技術は適用できない。
新たな画像圧縮規格JPEG2000(”J2K”)は、符号化器及び復号器として知られている、非常に高度な量子化機構を有する。ITU−T T.800/ISO/IEC154441:2000JPEG2000画像符号化システムを参照する。
DCT圧縮により発生される圧縮歪みの除去は、従来技術より知られている。それらの歪みは主に、8x8変換ブロックによるブロック歪みである。典型的には、2つの変換ブロックの境界の位置が知られており、且つ、処理はこのブロックのまわりに集中する。更なる情報は、Shen,M.−Y.,Kuo,C.−C.,による1988年の、視覚通信及び画像表現ジャーナル(Journal of Visual Communication and Image Representaion)、Vol.9、第2−14頁の”圧縮歪み除去のための後処理技術の再検討(Review of Postprocessing Techniques for Compression Artifact Removal)”及び、Xiong,Z.,Orchard,M.,Zhang,Y.,による、1997年のIEEE論文誌、ビデオ技術のための回路及びシステム、vol.7、第433−437頁の”オーバーコンプリートウェーブレット表現を使用するJPEG圧縮画像のためのデブロッキングアルゴリズム(A Deblocking Algorithm for JPEG Compressed Images Using Overcomplete Wavelet Representations)”を参照する。
DCTブロック境界での歪み除去に対する同様な問題である、ウェーブレット圧縮システムを使用するタイル境界で、歪み除去に関するある研究がある。元のJPEG規格は、ウェーブレット変換を使用するJ2Kに対して、DCTを使用する。JPEG規格に関する更なる情報は、ITU−T勧告T.81|ISO/IEC10918−1:1994、情報技術一連続トーンの静止画像のディジタル圧縮及び符号化:要求とガイドラインを参照する。
ウェーブレット圧縮システム内の量子化雑音を除去する幾つかの後処理法が存在する。1999年のJ2K会合で提示された、Nguyen,T.,Yang,S.,Hu,Y.H.,Tull,D.L.,の”JPEG−2000後処理”では、元の画像の推定を必要とする、MAP−推定アルゴリズムが画像に適用される。一般的なアプリケーションでは、その推定は利用できない。更に、この技術を復号器に埋め込むことは可能ではない。他のアプローチが、1995年のICIP’95のvol.1、第610−613頁の論文集の、Wei,D.,Burrus,C.S.,の”種々の符号化機構に対する最適ウェーブレットしきい値化(Optimal Wavelet Thresholding for Various Coding Schemes)”で使用されている。その雑音除去アルゴリズムは、特にガウス白色雑音に適している。量子化雑音は、決してガウス白色雑音ではない。対称的に、量子化後のウェーブレット係数は、量子化を通して与えられる制限された数の値のみを取ることができる。従って、前に述べたガウス雑音に対するしきい値機構は、量子化雑音の除去に対する最適な技術ではない。1999年のデータ圧縮会議(DATA Compression Conference)DCCの論文集、第62−71頁の、Nosratinia、A.,の”圧縮画像の改善のための埋め込まれた後処理(Embedded Post−Processing for Enhancement of Compressed Images)”には、DCT JPEG/ウェーブレット圧縮画像内のひずみ除去に関する、完全に復号された画像の異なるシフトを計算し且つ量子化に係数をクリップする、アルゴリズムが提示されている。しかしながら、これも、最初に全体の画像の復号を要求する、後処理ステップである。
不鮮明化を補正することは、画像処理がそれに対して実行される別の問題である。スキャナ又はCCDカメラのような、画像をディジタル化する検出装置は、典型的には、元の画像の不鮮明版を発生する。従って、ボケを除くアルゴリズムは、元の画像と同じ程度の鮮明さを有するディジタル画像を発生するのに必要である。画像のボケを除くことは、画像処理の古典的な部分である。典型的には、不鮮明化は、平滑化カーネルとの畳み込みによりモデル化される。この不鮮明化を逆にすることは、フーリエ領域内で畳み込みカーネルにより除算することによりなされる。正確に逆にすることは、畳み込みカーネルが、その周波数応答でゼロ点を有しない場合にのみ、可能である。カーネルが、雑音が存在してこの基準を満足する場合にさえも、雑音のある画素は、フィルタ反転中に拡大されるので、ボケを取り除く問題は、良くない問題となる。畳み込みカーネルが、逆にできない場合には、正規化された反転が典型的には、使用され、正規化パラメータは、完全に逆にすることと雑音抑圧の間のトレードオフを管理する。
近年、ハイブリッドフーリエーウェーブレットに基づく技術が、逆畳み込み問題を解決するために、論文で提案されている。それらのアプローチでは、逆畳み込み問題の雑音除去部分は、ウェーブレット減少により実行され、フーリエ領域内での畳み込みの逆は、古典的なフィルタ反転による。更なる情報は、1998年のバイオメトリカ(Biometrika)vol.85、第115−129頁のAbramovich,F.,Silverman,B.W.,の”統計的な逆問題ウェーブレット分解アプローチ(Wavelet Decomposition Approaches to Statistical Inverse Problems)”、1995年の応用及び計算ハーモニック分析ジャーナル(Journal of Applied and Computational Harmonic Analysis)の、vol.2,第101−115頁のDonoho,D.,による、”Wavelet−Vaguelette分解による線形逆問題の非線形解決方法(Nonlinear Solution of Linear Inverse Problems by Wavelet−Vaguelette Decomposition)”、1998年のICASSPの論文集のvol.6、第3241−3244頁の、Neelamani、R.,Choi,H.、Baraniuk,R.,の”Ill−条件付きのシステムのためのウェーブレットに基づく逆畳み込み(Wavelet−based Deconvolution for Ill−conditioned System)”、1988年のアカデミックプレス(Academic Press)のS.Mallatによる”信号処理のウェーブレットツアー(A Wavelet Tour of Signal Processing)”を参照する。
特に、ラプラシアンピラミッドを使用する、サブバンド分解での画像の向上は、従来技術で既知である。例えば、日本、FujiのIto,W.,による、”マルチ解像度周波数バンドの強調処理により、画像内のコントラストを向上する方法及び装置”、1999年5月24日に発行された米国特許番号5,907,642及び、1995年9月28日に発行された米国特許番号5,960,123を参照する。
1995年12月30日に、Chi−Yunf,F.,Loren,P.に発行された、米国特許番号5,703,965の名称”数学的な変換に基づく画像圧縮/分解、縮小/拡大及び、画像鮮明化(Image Compression/Decompression Based on Mathematical Transform,Reduction/Expansion,and Image Sharpening)”は、2つの動作、圧縮と画像の鮮明化と平滑化を説明する。そのアプローチでは、元のJPEG圧縮機構を仮定し、2つの動作は次々と実行され、そして、1つには結合されない。
発明が解決しようとする課題
本発明は、圧縮された画像の画質の向上を行うことを目的とする。
課題を解決するための手段
圧縮された画像の画質の向上を行うための方法と装置が開示される。一実施例では、ウェーブレット順変換を使用して、画像に関する雑音除去とボケを除くことを実行するウェーブレット向上ユニットと、圧縮ウェーブレット変換を使用して、ウェーブレット向上ユニットからの向上された画像出力を圧縮する、ウェーブレット向上ユニットに接続された、圧縮器とを有する、符号化器である。
発明の効果
本発明により、逆ウェーブレット変換の適用に応答して発生された再構成されたサンプル内の量子化雑音を特徴化し、且つ、復号中に構成された、再構成されたサンプルから量子化雑音を除去する、圧縮された画像の画質の向上を行うための方法と装置を提供できる。
本発明は、以下の詳細な説明と本発明の種々の実施例の添付する図面から更に完全に理解されよう。しかし、それらは、本発明を特定の実施例に制限するものとすべきではなく、説明と理解のみのためである。
圧縮された画像の画質の向上のための方法及び装置が開示される。新たなJPEG2000復号規格(ITU−T Rec.T.800/ISO/IEC154441:2000JPEG2000画像符号化システム)(以後J2K規格と呼ぶ)は、新たな符号化構造と、画像に対するコードストリーム定義を提供し、参照によりここに組み込まれる。
量子化雑音を特徴化し、且つ復号処理中に再構成されたサンプルから雑音を除去する、例えばJ2K復号器のような、復号器に利用できる量子化機構に関する情報を使用する技術が開示される。例えば、ここに開示される技術は、J2K圧縮画像の画質を向上させるのに使用でき、画質の向上は量子化雑音の除去を指す。この技術は、復号器コードストリーム中に埋め込まれ、そして、画質の向上を実行するために、最初に、全体の画像を復号することを必要としない。
一実施例では、この雑音除去操作は、圧縮された画像(例えば、J2K圧縮された画像)の鮮明さを向上するためにボケを除く操作と結合される。ここに開示される技術は、ディジタルカメラにより撮られた又は、入力画像が検出装置により圧縮される前に不鮮明にされた場合の他の設定の画像に使用されうる。
量子化歪みと不鮮明化を含むJ2K圧縮された画像の画質向上技術が、開示される。一実施例では、これらの技術は、量子化歪みを除去し且つボケを除く操作を必要ならば行うことにより、J2K圧縮された画像の視覚的な劣化を除去する。量子化歪みのこの除去と、ボケを除く操作の実行は、J2K量子化された係数へ”ウェーブレット鮮明化及び平滑化”(WSS)を適用することにより実行され得る。WSSに関する更なる情報は、2000年のヴァンクーヴァーのICIP/2000の論文誌Vol.IIIの第797−800頁のK.Berkner,E.L.Schwartz,M.J.Gormish,M.Boliekによる、”ボケを取り除くアプリケーションを用いるBesov空間内の画像の鮮明化と平滑化への新しいウェーブレット変換に基づくアプローチ(A New Wavelet−Based Approach to Sharpening and Smoothing of Images in Besov Spaces with Applications to Deblurring)”及び、2001年7月の、応用及び計算ハーモニック分析、ウェーブレットアプリケーションに関する特別号(Applied and Computational Harmonic Analysis、Special Issue on Wavelet Applications)のVol.11、No.1の第2−31頁の”画像の画質向上への応用を伴なうBesov空間内のマルチスケール鮮明化及び平滑化(Multiscale Sharpening and Smoothing in Besov Spaces with Applications to Image Enhancement)”を参照し、参照によりここに組み込まれる。また、法人の譲り受け人へ譲渡された、1999年12月10日に出願された米国特許出願番号09/467,544の名称”ウェーブレットを伴なうマルチスケール鮮明化及び平滑化(Multiscale Sharpening and Smoothing with Wavelet)”及び、2000年9月8日に出願された、米国特許出願番号09/658,393の名称”ウェーブレットに基づく画像処理パス(Wavelet−Based Image Processing Path)”を参照する。
一実施例では、組合せて又は分離して使用されうる、量子化歪みの除去とボケを取り除く操作、及びそれらを実行するのに必要な機能は、復号器に埋め込まれ、そして、これらの動作は、J2K規格内で規定され且つJ2K復号器に知られている量子化に関する情報を使用する。
一実施例では、ここで開示される技術は、復号器のオプションとして実行される。そのような場合には、符号化とロスレス復号中のコストはかからない。
代わりに、個々に開示される幾つかの技術は、他の符号化器内で実行されることも可能である。一実施例では、その技術は、種々の解像度における画像の画質を向上することを可能とする。特定の解像度での画質の向上は、特定のクライアントや例えばモニタのような装置を目的としうる。J2Kコードストリームは、装置又はクライアントに対するコードストリームを与えるために分析される。
以下の説明では、本発明の徹底的な理解を提供するために、変換のタイプ、パラメータ値等のような多くの詳細が示される。しかしながら、当業者には、本発明は、これらの特定の詳細なしでも実行され得るということは明らかである。その他の場合には、本発明を曖昧にするのを避けるために、詳細よりも、良く知られた構造と装置は、ブロック図の形式で示されている。
以下の詳細な説明の幾つかの部分は、アルゴリズムとコンピュータメモリ内のデータビットに関する動作の記号的な表現に関して提示される。これらのアルゴリズム的な記述と表現は、他の当業者に彼らの研究の実体を最も効果的に送るための、データ処理技術では当業者により使用されている手段である。ここで、アルゴリズムは、一般的には、所望の結果を導くステップの自己矛盾のないシーケンスであると考えられる。ステップは、物理量の物理的な操作を必要とするものである。通常は、必然的でないが、これらの量は、蓄積され、伝送され、結合され、比較されそして、その他の操作がされることが可能な、電気的な又は、磁気的な信号の形式をとる。主に共通の使用の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、シンボル、キャラクター、項、数又は、同様なものと呼ぶことは、しばしば便利であることが分かる。
しかしながら、全てのこれらのそして同様な用語は、適切な物理量と関連され且つこれらの量へ与えられる単なる便利なラベルであるということを、憶えていなくてはならない。以下の説明から明らかなように特別に述べられない限り、この記述を通して、”処理する”又は、”計算する”又は、”計算する”又は、”決定する”又は、”表示する”又は、同様なもののような用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジスタとメモリ内の物理的な(電子的な)量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリとレジスタ又は他のそのような情報蓄積、伝送又は表示装置内の物理的な量として同様に表される他のデータへ、操作し且つ変換する、コンピュータシステム又は同様な電子計算器の動作と処理を指す。
本発明は、ここの動作を実行する装置にも関連する。この装置は、要求される目的のために特別に構成されても良く、又は、コンピュータ内に蓄積されたコンピュータプログラムにより選択的に活性化され又は再構成される汎用コンピュータを含んでもよい。そのようなコンピュータプログラムは、制限はされないが、フレキシブルディスク、光ディスク、CD−ROM及び、光磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気又は光カード又は、電子的な命令を蓄積するのに適するいずれかの形式の媒体で、各々がコンピュータシステムバスに接続されているような、コンピュータ読出し可能な媒体内に蓄積されてもよい。
個々に提示されるこのアルゴリズムと表示は、どのような特定のコンピュータ又は他の装置とも本質的に関連していない。種々の汎用システムは、この教示に従ってプログラムと共に使用され、又は、必要な方法ステップを実行する更に特別化された装置を構成することが便利であることがわかる。種々のこれらのシステムに対する必要な構造は、以下の説明から明らかである。更に加えて、本発明は、特定のプログラム言語を参照して説明はされない。種々のプログラム言語は、個々に説明される、本発明の教示を使用しうることは、明らかである。
機械読出し可能な媒体は、機械(例えば、コンピュータ)により読み出されることが可能な形式の情報を蓄積し又は転送する機構を含む。例えば、機械読出し可能な媒体は、読出し専用メモリ(”ROM”)、ランダムアクセスメモリ(”RAM”)、磁気ディスク蓄積媒体、光蓄積媒体、フラッシュメモリ装置、電気的、光学的、音響的又は他の形式の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外信号、ディジタル信号等)を含む。
マルチスケール鮮明化、平滑化及び雑音除去
一実施例では、雑音除去、鮮明化及び、平滑化を達成するために、しきい値化及び/又はスケーリング(例えば、乗算)の形式の向上が、ウェーブレット係数に関して実行される。基準はしきい値化及び/又は乗算が適用されるか否かを指示する。
しきい値化による雑音除去
雑音除去は、所定のしきい値以下の全ての係数をゼロに設定することにより、実行される。この技術は、ハードしきい値化として知られ、且つ従来技術で良く知られている。代わりとして、例えば、しきい値以上の係数をゼロに向かってしきい値の量だけ縮小する、ソフトしきい値化も考えることが可能である。そのような技術は、きわどくサンプルされ且つ過度に完全なウェーブレット分解に対して優位に使用され、そして、1995年の情報理論に関するIEEE論文誌、41(3)の第613−627のDonohoによる、”ソフトしきい値化による雑音除去(Denoising by Soft−Thresholding)”に記載されている。
使用され得るしきい値選択の幾つかの選択がある。これらは、一連のテスト画像から計算される。
しきい値化に対する追加のストラテジーが利用できる。全体的なしきい値又は、異なる分解のレベル又は異なるバンド(LH,HL,HH)に対する異なるしきい値がありうる。このしきい値は、手動で設定されてもよい。
ウェーブレットは、雑音除去のための多くの他の変換よりも性能が優れている。例えば、ウェーブレット圧縮された画像へ適用されるラプラシアンに基づく技術は、ウェーブレット雑音除去システムで得られる品質レベルを達成しない。ラプラシアンピラミッド分解は、劣化又は雑音除去をしないことが受け入れられる場合のシステムに対してのみ使用されることが可能である。
係数の再スケーリング
いずれかの雑音除去が完了した後には、ゼロでないウェーブレット係数は、鮮明化又は平滑化のために修正される。
一実施例では、画像の鮮明化又は平滑化は、ウェーブレット係数とレベルに依存するパラメータμ>0とを乗算することにより得られる。鮮明化するには、高周波数バンドは、低周波数バンドよりも大きなファクタで乗算され、一方、平滑化するには、低周波数バンドは、高周波数バンドよりも大きなファクタで乗算されるべきである。この再スケーリングを得る一つの方法は、レベルjでの係数を、μ=R・2αjと乗算することである。パラメータRは、係数の全体的なエネルギーを保存するための再正規化係数として機能し、そして、αは鮮明化(α<0)又は平滑化(α>0)の程度を決定するパラメータである。そのような鮮明化と平滑化に関する更なる情報は、2000年のヴァンクーヴァーのICIP/2000の論文誌Vol.IIIの第797−800頁のK.Berkner,E.L.Schwartz,M.J.Gormish,M.Boliekによる、”ボケを取り除くアプリケーションを用いるBesov空間内の画像の鮮明化と平滑化への新しいウェーブレット変換に基づくアプローチ(A New Wavelet−Based Approach to Sharpening and Smoothing of Images in Besov Spaces with Applications to Deblurring)”及び、2001年7月の、応用及び計算ハーモニック分析、ウェーブレットアプリケーションに関する特別号(Applied and Computational Harmonic Analysis、Special Issue on Wavelet Applications)のVol.11、No.1の第2−31頁の”画像の画質向上への応用を伴なうBesov空間内のマルチスケール鮮明化及び平滑化(Multiscale Sharpening and Smoothing in Besov Spaces with Applications to Image Enhancement)”を参照し、参照によりここに組み込まれる。また、法人の譲り受け人へ譲渡された、1999年12月10日に出願された米国特許出願番号09/467,544の名称”ウェーブレットを伴なうマルチスケール鮮明化及び平滑化(Multiscale Sharpening and Smoothing with Wavelet)”及び、2000年9月8日に出願された、米国特許出願番号09/658,393の名称”ウェーブレットに基づく画像処理パス(Wavelet−Based Image Processing Path)”を参照し、参照によりここに組み込まれる。
パラメータRに対しては、画像のエネルギーがどのように測定されるかによって、多くの選択がある。一つの方法は、
再スケーリングの前後で画像のLノルム
Figure 2007116728
を保存する、即ち、
Figure 2007116728
でRを計算する。走査された画像が、(典型的には、
Figure 2007116728
の)Hoelderの正規性γを有するとすると、Rの近似は以下の推定により得られる。
Figure 2007116728
この近似は演繹的に計算できそして、ウェーブレット係数の実際の値に依存しない。α+γ=0の場合には、
Figure 2007116728
である。
ノルムを使用する代わりに、ノルムに対する他の選択がある。Besov空間の理論を使用して、特定の画像の特定のBesovノルムを保存することが可能である。このノルムは、ウェーブレット係数の重み付けされた和として定義される。パラメータRは、
Figure 2007116728
に対して、
Figure 2007116728
として計算される。
Figure 2007116728
に対しては、
前の式の項
Figure 2007116728
は、
Figure 2007116728
により置きかえられる。
一実施例では、パラメータαとRの選択は、ユーザに大きな/小さな鮮明化又は、大きな/小さな平滑化を選択する機会を与える、装置のユーザインターフェースにより制御される。鮮明化と平滑化のこのパラメータ化は画質の改善の程度の精密な等級化を可能とする。
上述の技術は雑音のある画像の、特に走査された書類の、ボケを取り除くために使用される。従って、これらの技術は、ウェーブレット領域で、完全に、雑音除去と不鮮明化の逆を実行する。雑音除去の部分は、係数の縮小により行われ、一方、逆不鮮明化は、雑音除去された係数の再重み付けにより行われる。これらのボケを取り除く解決方法は、圧縮されたコードストリームについてではなく、不鮮明な元のデータに関する個々の処理動作として使用される。
圧縮歪みの除去と、J2K圧縮画像のボケを取り除くこと
雑音除去及び/又はボケを取り除くことは、圧縮画像内の量子化雑音による歪みを減少しかつ除去するために使用され得る。一実施例では、技術はJ2K符号化されたデータストリーム内の量子化雑音の除去のために記述される。J2K符号化されたデータストリームに関する上述のウェーブレット鮮明化及び平滑化処理に関する処理を使用するボケを取り除く操作を実行するための技術も、説明される。それらの2つの技術は、画質の向上システムを構成するために、別々に又は組合せて使用できる。そのような画質の向上システムは、例えば、ディジタルカメラ、スキャナ、プリンタ、ディジタルコピー機、ディスプレイ、後処理ソフトウェア内に含まれても良く又は、復号器内に埋め込まれてもよい。
J2K−圧縮された係数内の量子化雑音の除去
ガウス白色雑音は、ウェーブレット分解のレベル内に均一に分散され、そして、その強度は分解の最も細かいレベルでの係数の標準偏差を計算することにより推定できる。量子化雑音は、異なる特性を有する。この雑音は、非常に似たサイズの変換係数が、量子化の適用後に異なる量子化ビン(bin)となった時に出現する。この量子化ビンのずれは、逆ウェーブレット変換を実行した後に、特に画像の滑らかな領域内で、歪みとして目に見える。ウェーブレット圧縮された画像内の量子化雑音歪みの特性は、逆変換と共に、量子化手順それ自身に依存する。
J2K規格パート1は、各サブバンド内の係数を通して複数のパスを作る。(重要であると予測された)幾つかの係数は、隣接係数の前に符号化されることが可能である。各パスは、幾つかの係数に対する量子化”ビンサイズ”を減少させる。更に加えて、(RGNマーカーにより使用が指示されている)J2K規格のパート1の対象の領域(ROI)機能性と、パート2の増加されたROI機能性は、係数処理の順序に更なる変化を可能とし、そして、従って、効果的に更なる”ビンサイズ”を可能とする。全ての場合において、復号器は、各係数に対して復号されるビットの数を知っており、且つ元の係数に関する境界を知っている。
多くの圧縮システム内の符号化器は、スカラー量子化を実行する。符号化器は、サブバンドの変換係数dを以下の式に従って値d’に量子化する。
Figure 2007116728
ここで、Qは量子化ステップサイズである。
量子化器Qは符号化で使用される。一実施例では、Qは、コードブロックからコードブロック又は、コードストリームの異なる部分で変わる。J2K規格では、復号器はQ値とQ値が変更されたときを知っている。J2KQ値は、係数毎に変わる。そのような情報は、圧縮コードストリーム内のヘッダー情報として有効である(例えば、J2Kコードストリーム内のパケットヘッダ内の符号化パスの数)。これは、他の圧縮機構でもそのようである。
復号器は、典型的には、
Figure 2007116728
を使用する。この説明では、rに対して1/2の値が使用されるが、しかし、例えば、3/8のような他の値も使用できる。
復号器は、量子化ビンdが置かれたことを知っている。即ち
Figure 2007116728
である。
Figure 2007116728
又は、
Figure 2007116728
の整数に対するnQに”近い”元の係数は、(n−1/2)Q又は、(n+1/2)Qとして再構成されうる。従って、2つのそのような近い係数に対しては、再構成された値はQだけ異なる。
一実施例では、ここで開示する技術は、逆ウェーブレット変換中に計算される各々の再構成されたLL成分についての量子化雑音を、最初に特徴化しそして、次に除去するために使用する、逆ウェーブレット変換と量子化機構に関するその情報を使用する。
J2Kファイルに対する量子化”ビンサイズ”の決定
J2K規格のAnnex Eは、量子化を記述する。量子化ビンサイズQは、
Figure 2007116728
である。
値Δは、所定のサブバンドに対する、明白なスカラー量子化ステップサイズである。例えば、5−3変換に対しては、常に1である。可逆9−7変換に対しては、(Annex Aに記載されているように)、Δは、ヘッダー内のQCD又はQCCタグ内に信号化されている。Mは、G+ε−1であり、Gはガードビットの数及び、εはQCD又は、QCCタグからの指数である。N(u,v)は、位置u,vと
Figure 2007116728
での、特定の係数に対して復号されたビット面の数である。(N(u,v)が可能であり、しかしこの場合には全ての係数はゼロである−これは、全ての雑音、信号なしの場合である。)J2Kコードストリームは、特定の係数に対して、Mビット面以下を含む。
ビット面の数は、復号され、
Figure 2007116728
Pは、(Annex Bに記述されている)パケットヘッダー内に信号化されているゼロビット面の数である。Cは、
Figure 2007116728
であり、ここで、パケットヘッダー内に信号化されているCPは符号化パスの全数である(又は、CPは復号器によるヘッダー選択により信号化されたものよりも小さい値である)。
係数は、(Annex Dに記載されているように)シグニフィカンス・プロパゲーション、リファインメント又は、クリーンアップの3つの符号化パスのうちの1つで符号化される。χは、テーブルKに示されているように、0又は、1であり、%はモジュラス演算子(除算の後の余り)であり、そして、各係数に対するパスは、Annex Dに記載されている、J2Kコンテクストモデルにより決定される。
Figure 2007116728
以下は例である。
−可逆5−3変換、従って、Δ=1
−QCD又はQCCタグからのG=2,ε=9、従って、M=10
−コードブロックに対するパケットヘッダからのP=4(ゼロビット面)
−コードブロックに対するパケットヘッダからのCP=3.第1ビット面は、一つの符号化パス、クリーンアップパス、のみを有するので、3符号化パスは、
−第一の非ゼロビット面に対するクリーンアップパス、
−第2の非ゼロビット面に対するシグニフィカンスプロパゲーション、
−第2の非ゼロビット面に対するリファインメントパス、
である。
リファインメントパスは、最後の符号化パスであり、第2の非ゼロビット面に対するクリーンアップパスは無い。Cは2であり、テーブル1から、シグニフィカンスプロパゲーションパスとリファインメントパスに対してはχは0であり、クリーンアップパス係数に対しては1である。
−χが0の時は、Nb(u,v)=P+C−χ=6、従って、Q=210−6・1=2=16であり、
−χが1の時は、Nb(u,v)=P+C−χ=5、従って、Q=210−5・1=2=32である。
従って、コードブロックは、以下のパスの12×1係数よりなる(SP=シグニフィカンスプロパゲーションパス(significance propagation pass)、RE=リファインメントパス(refinement pass)、CL=クリーンアップパス(cleanup pass))。
Figure 2007116728
従って、各係数に対して、χは、
Figure 2007116728
であり、そして、各係数に対して、Qは、
Figure 2007116728
である。
量子化雑音の特徴化
2つの似たウェーブレット係数を2つの異なる量子化ビンに与えることによりなされる誤差は、例えば、ゼロビンがより広い場合のような幾つかの場合を除いて、通常は全てのビンに対して同じ大きさである。(そのような場合には差は1.5Qであろう)。以下の例では、Q=32のスカラー量子化を使用することが説明される。
Figure 2007116728
上述のテーブル2では、Qは32であり、量子化された係数d’は、Qによる高域通過係数の分割とその丸めの結果を示す。再構成された係数
外1
Figure 2007116728
内の、その隣接の再構成された係数(両方ともに112)と大きく異なる値80は、歪みを発生する(量子化ビンサイズである32の誤差)。
異なる数の符号化パスを伴う高域通過係数の量子化の例:
Figure 2007116728
量子化器Qは、32から16に変わることに注意する。この場合、第2の係数の1方の側の32と他の側の24のずれがある。
再構成された画像の平滑化を見ることにより、更に細かい区別が、なされる。量子化ビン内の不適当な組み合わせは、再構成された低域通過成分に”アウトライアー”を導くことになる。このアウトライアーは、ずれた量子化された係数へ逆変換が適用されることの結果である。従って、アウトライアーとその隣接地の間の差のサイズΔは、理論的には、量子化と逆ウェーブレット変換に与えられる情報により決定される。言いかえれば、係数間の最大の差が確認される。一実施例では、最大差はQの倍数であるとされる。これは、可逆5−3ウェーブレット変換を使用する以下の例で説明される。
前向き変換は次のように、特徴化される。
Figure 2007116728
出力信号Yの奇数のインデックスが付された係数は、
Figure 2007116728
となる全てのnに対して、最初に計算され、そして、
Figure 2007116728
であり、ここで、出力信号Yの偶数のインデックスが付された係数は、
Figure 2007116728
となる全てのnに対して、拡張された信号Xの偶数にインデックスが付された値と、信号Yの奇数にインデックスが付された値から計算される。
Figure 2007116728
のY(k)の値は、出力を構成する。
逆変換は以下のように特徴化される。
Figure 2007116728
に対して、
Figure 2007116728
であり、
Figure 2007116728
に対して、
Figure 2007116728
である。
Figure 2007116728
のX(k)の値は、出力を構成する。
は、符号化時はdであり、復号時は
外2
Figure 2007116728
であることに注意する。
量子化誤差Qを考えると、
外3
Figure 2007116728
外4
Figure 2007116728
の間の差は、少なくともQである。この結果、1次元変換に対して、再構成された誤差は、
−偶数の再構成された低域通過係数に対しては1/4Qで、
−奇数の再構成された低域通過係数に対しては3/4Q(以下のテーブル4参照)、のオーダーである。
Figure 2007116728
このように、ここに記述された技術は、量子化係数間の差を検査してしきい値を発生するために、量子化誤差を特徴化する。
量子化雑音の特徴化と、2Dの場合のしきい値選択
J2Kでは、一般的に画像圧縮に対しては、2次元(2D)ウェーブレット変換が使用される。J2Kでは、2D前向きウェーブレット変換は、1D垂直前向き変換を画像列に適用し、且つそして、1D水平前向き変換を垂直変換係数の行に適用することにより実行される。2D逆ウェーブレット変換は、1D水平逆変換を係数の行に適用し続いて1D垂直逆変換を行うことにより実行される。
2D変換の係数は、
LL 水平低域通過、垂直低域通過、
HL 水平高域通過、垂直低域通過、
LH 水平低域通過、垂直高域通過、
HH 水平高域通過、垂直高域通過、
と呼ばれ、HL,LH,HHは、全て、詳細係数又は高域通過係数と考えられる。
以下では、LL係数は量子化されないが、しかし詳細係数は量子化される。ある応用では、LL係数も量子化されるが、しかし、LL−量子化は詳細係数の量子化よりも非常に少なくそして、従って、以下の計算は無視できる。
一般的には、目に見える圧縮歪みは、2つの似たウェーブレット係数が、異なる量子化ビンに分割された場合に、発生する。例えば、Qが8に等しい場合には、7は、0に量子化されそして、4に再構成され(雑音3)、一方8は、1に量子化され、そして、12に再構成される(雑音4)。これは、再構成されたウェーブレット係数は、
大きさが
外5
Figure 2007116728
の量子化雑音を含むことを意味する。LLとHL成分の行に関する逆変換は、
Figure 2007116728
である。
1Dアプローチのように、係数
外6
Figure 2007116728
は、YHL係数の量子化による1/4Qの雑音項を含む。係数
外7
Figure 2007116728
は、3/4Qに等しい、雑音項又は(1/2+1/4)Qを含む。
LHとHH成分の行に関する逆変換は、次のようである。
Figure 2007116728
量子化された係数YHLは、前に使用された量子化されていない係数YLLの代わりに、逆変換のこの部分に使用されるので、係数X(2N)は、雑音項(1/2+1/4)Qを含む。係数X(2N+1)は、5/4Qに等しい、(1/2+3/4)Qよりも小さいかこれと等しい雑音項を含む。列に関する逆変換後の、量子化雑音の大きさは、以下のテーブル5に要約されている。
Figure 2007116728
(2N,・)又は、(2N+1,・)の表記では、”・”は行の全ての要素を示す。
列XとX成分に関する逆変換は、次のようである。
Figure 2007116728
行に関する逆変換後の成分に含まれる量子化雑音は、以下のテーブル6に表示されている。
Figure 2007116728
量子化雑音の除去
量子化に関するこの知識を使用して、再構成されたL係数の雑音除去が実行される。これは、1次元例で説明する。アウトライアーを除去し且つ滑らかな領域を平滑化するために、冗長ハール(Haar)ウェーブレット変換
外8
Figure 2007116728
はサンプルに関して計算される。この変換は、隣接するサンプルとの差を計算する。その変換のウェーブレット係数に関して、一実施例では、係数のしきい値化が以下のように実行される。ハールウェーブレット係数は、
Figure 2007116728
から計算され、
Figure 2007116728
となる。
テーブル6からの結果を使用して、ハール係数に含まれる最大雑音項は、3Qに等しい、約(2Q+4Q)/2のオーダーである。
高域通過ハールウェーブレット係数dは、
Figure 2007116728
の場合にはゼロに設定され、そして、
Figure 2007116728
の場合には保持される。テーブル4と6内の上述の2つのずれた係数の間の誤差に関する評価から、ハールウェーブレット係数に対するしきい値Tを
1次元変換に関しては、
Figure 2007116728
として
2次元変換に関しては、
Figure 2007116728
として得ることができる。
これらのしきい値は、多くの応用には大きすぎるであろう情報境界である。2次元変換に対するしきい値は、しばしば低くされることが可能である。多くの目に見える量子化雑音は、1つの単一係数が、全ての周囲の隣接係数と異なる量子化ビンにプッシュされるときに、生成される。この結果、ウェーブレットバイアスベクトルは、滑らかな領域に歪みをあらわす。一実施例では、それらの分離されたバイアスベクトルを除去するために、2−次元しきい値画以下の動作で記述されるように、低下される。
(1)逆変換の低域通過と高域通過フィルタをとり、そして、それらをベクトルfilter_low[...],filter_high[...]として書き込む。
(2)マトリクスを計算する。
HL=(filter_high)・filter_low
LH=MHL
HH=(filter_high)・filter_high
(3)マトリクスMについて冗長ハール変換の1つのレベルを実行する。
(4)2−dim信号に対しては、(全てのウェーブレット係数の絶対値の最大値)・Qとしてしきい値Tminを設定する。
(5)1−dim信号に対しては、(filter_highのウェーブレット係数の絶対値の最大値)・Qとしてしきい値Tminを設定する。
低域通過フィルタ[0.5 1 0.5]と高域通過フィルタ[−0.125 −0.25 0.75 −0.25 −0.125]Tminを有する不可逆5−3ウェーブレット変換に対しては、2次元変換に関してはTmin=3/4Q、1次元変換に関しては
外9
Figure 2007116728
となる。
Daubechies9−7フィルタに対しては、低域通過及び高域通過フィルタは、
低域通過フィルタ
Figure 2007116728
高域通過フィルタ
Figure 2007116728
として与えられる。
しきい値Tminは、2次元変換に関してはTmin=0.7471・Qであり、1次元変換に関してはTmin=0.6150・Qである。
逆変換の所定の低域通過及び高域通過フィルタが与えられると、テーブル7には可逆5−3変換に対して得られたものと同様な最大しきい値が、最大量子化誤差を有する隣接内の1つのみ以上の係数を許す、逆変換を通して伝搬された最大誤差を計算することにより得ることができる。一実施例では、しきい値Tmaxを計算するための動作は、
(1)逆変換の低域通過及び高域通過フィルタをとり、そして、それらをベクトルF=filter_low=[...],G=filter_high[...]として書き込む、
(2)F,FにG,Gよるフィルタの2つのサブサンプルされたバージョンを示す。
(3)マトリクス
Figure 2007116728
を計算する。ここで、
外10
Figure 2007116728
は、
外11
Figure 2007116728
を示す。
(4)M内のエントリーをm1,m2,m3,m4として示し、そして、TmaxをTmax=(m1+m2+m3+m4)/2として計算する。
多くの応用では、しきい値をとTminmaxの間に選択することが忠告される。良好な選択は、Tmiddle=max(Tmin,1/2Tmax)である。
可逆5−3とDaubechies9−7変換に対する異なるしきい値の概要は、テーブル7に与えられている。
Figure 2007116728
同じサイズの係数が異なる値Qで量子化される状況(これは復号器に知られている)では、追加の基準が選択される。画像を通して2つのパスを使用する量子化の例では、係数は、ゼロではない係数により囲まれる場合よりもむしろ、ゼロにより囲まれる場合には、より小さなビンで量子化される。この場合には、走査順序内の先行する係数も、そのしきい値T以下の場合で、且つ2つの隣接係数が異なる符号を有する場合には、ハール(Haar)ウェーブレット係数は、例えば、ゼロに設定される。
しきい値化の実行の後に、逆ハール変換が実行される。これを行うことにより、1つの又はM−レベルのハールウェーブレット変換を使用するウェーブレット縮小を介する雑音除去が、全体の画像の再構成中に計算された、各サンプル又は係数に実行される。図1Aは、概要を示す。図1Aに示されている動作を実行する処理論理は、(例えば、専用の論理、回路等の)ハードウェア、(汎用コンピュータシステム又は専用の機械で実行されるような)ソフトウェア又は、その両者の組合せを含んでもよい。
図1Aを参照すると、処理論理は、レベルL−1での雑音のあるサンプル(信号103)を発生するために、逆JPEG2000離散ウェーブレット変換(DWT)へ、レベルLでのLL係数(信号101)とレベルLでの高域通過係数信号102を与える。このDWTも、ここでは、圧縮ウェーブレット変換と呼ばれる。そして、処理論理は、これらのサンプルについて、ウェーブレット鮮明化と平滑化を行う(処理ブロック110)。一実施例では、ウェーブレット鮮明化と平滑化及び雑音除去(処理ブロック110)は、m−レベル前向きハール変換を与える処理論理(ここでmは例えば、1,2,3,4等)(処理ブロック104)と、続いて係数のしきい値化(処理ブロック105)を含む。このウェーブレット変換も、ここでは、ウェーブレット順変換(正変換)と呼ばれる。その後に、処理論理は、m−レベル逆ハール変換(処理ブロック106)をサンプルに適用する。ウェーブレット鮮明化と平滑化(処理ブロック110)を与えた結果は、レベルL−1での雑音除去されたサンプル(信号107)の発生である。
処理論理は、レベルL−2での雑音のあるサンプル(処理ブロック109)を発生するために、逆JPEG2000DWTを、レベルL−1での雑音除去されたサンプル(LL係数)(信号107)と量子化雑音を有するレベルL−1での高域通過された係数(処理ブロック108)に、適用する。処理論理は、低レベルでの更に雑音除去されたサンプルを発生するために、ウェーブレット鮮明化及び平滑化(処理ブロック110)を、各連続するレベルの雑音のあるサンプルに適用し、そして、処理は、レベル1での雑音除去された画像サンプル(処理ブロック111)が発生されるまで、処理を繰返す。
そして、処理論理は、レベル0での雑音のあるサンプル(処理ブロック113)を発生するために、逆JPEG2000DWTを、レベル1での雑音除去されたサンプル(レベル1でのLL係数)(処理ブロック111)とレベル1での高域通過係数(処理ブロック112)に適用する。その後に、雑音の除去された画像である、レベル0の雑音除去されたサンプル(処理ブロック114)を発生するために、雑音のあるサンプルに、ウェーブレット鮮明化と平滑化110が、再び適用される。
代わりの実施例では、ウェーブレット鮮明化と平滑化は、全てのサンプルのサブセットに又は、一定のレベルにのみ適用されることに注意する。例えば、一実施例では、ウェーブレット鮮明化と平滑化は、レベル0での雑音のあるサンプルにのみ実行される。例えば、画質の向上は、レベルLから
Figure 2007116728
の範囲(例えば、レベル5から3、4から2、5から1)にわたってのみ実行されてもよい。
圧縮の量と量子化ビンのサイズに依存して、雑音除去手順に関して幾つかのレベルの冗長ハール変換を使用することがしばしば有益であろう。
図1Bは、復号器の一実施例のブロック図である。図1Bを参照すると、逆離散ウェーブレット変換121が画像データを受信し、且つその画像データに逆離散ウェーブレット変換フィルタを適用するために接続される。逆ウェーブレット変換121の出力は、特徴化ブロック122と雑音除去ブロック123の入力に接続されている。雑音特徴化ブロック122は、逆ウェーブレット変換121の適用により発生された再構成されたデータ内の量子化雑音を特徴化する。雑音特徴化ブロック122は、雑音除去ブロック123の入力に接続されている。雑音除去ブロック123は、復号中に構成された再構成されたデータから量子化雑音を除去する。
圧縮されたデータストリームを使用する”埋め込まれたWSS処理”を伴なうボケの除去
上述のように、WSS−技術は、雑音除去とボケを除く問題の解決を含む古典的な回復問題への解答を提供する。WSS技術に似た第2の動作は、圧縮係数についてボケさせる逆を実行するのにも使用され得る。
レベル1でのサンプルに実行される1−レベル(M−レベル)の冗長ハール変換の係数のしきい値化の後に、レベルmでのゼロでない係数が再スケーリングされる。一実施例では、再スケーリングは、レベルmでのゼロでない係数を
Figure 2007116728
と乗算を行うことを含む。ここで、m=1...Mであり、αは平滑化(α>0)又は鮮明化(α<0)の程度を決定するパラメータであり、Rは画像のノルムを保存する再正規化定数である。量子化雑音は、既に除去されているので、画像の”真の”部分のみが再重み付けにより向上される。WSSのこのバージョンが逆変換中に、(異なる変換の)ウェーブレット係数に直接的に動作するので、ここでは、”埋め込まれたWSS”と呼ばれる。パラメータRとαは、1999年12月10日に出願された米国特許出願番号09/467,544の名称”ウェーブレットを伴なうマルチスケール鮮明化及び平滑化”と、センサの理論的な平滑化特性とBesov空間内での画像のモデル化に基づいた、2000年9月8日に出願された米国特許出願番号09/658,393の名称”ウェーブレットに基づく画像処理パス”に記載されている以下の規則で決定される。しかしながら、CCDのような装置と一連のテスト画像の実験的な研究から直接的に、αとRの推定値を得ることも可能である。
ウェーブレットシステムの滑らかさγに依存する鮮明化又は平滑化パラメータαの範囲
一実施例では、鮮明化と平滑化は、再スケーリングウェーブレット係数と、係数
Figure 2007116728
を乗算することにより表現される。ここで、αは、鮮明化/平滑化パラメータであり、そして、Rは再正規化パラメータである。αの可能な値の範囲は、ウェーブレットシステムの平滑さγと信号の平滑さにより、結び付けられる。信号が、Hoelderの正規性βを有する場合には、αは、条件0<β+α<γ、即ち、
Figure 2007116728
を満足しなければならない。
直交ウェーブレット変換を使用するオーバーコンプリートウェーブレット変換に対しては、正規性γは、概ね、ウェーブレット関数の自己相関関数の平滑さである。この結果、オーバーコンプリートハールシステムは、γ=1を有する。オーバーコンプリートバイオーソゴナル(biorthogonal)5−3システムに対しては、γに対する同様な値は、良い実験結果を有する。
走査された書類は典型的には、平滑さβ>1を有する。従って、αは、走査された書類の向上の適用に対して、α=−1として設定される。
埋め込まれたWSSは、ボケを取り除くための係数の追加の再スケーリングを含む以下のブロックにより、破線のハール変換ブロックを置き換えることにより、図1の雑音除去と同様な概略図で示されることが可能である。これを図2に示す。ハール変換の使用は、ここに記述されているが、例えば、(他と)2,6又は、5,3変換が使用され得るように、他の変換も同じ目的で使用され得ることに注意する。
図2を参照すると、ウェーブレット鮮明化と平滑化は、1−又は(m)−レベル前向きハール変換(処理ブロック204)、続いて係数のしきい値化(処理ブロック205)を適用する処理論理を含む。その後に、処理論理は、係数の再スケーリング(処理ブロック210)を適用する。係数の再スケーリング後に、処理論理は1−又はm−レベル逆ハール変換(処理ブロック206)を適用する。一実施例では、mは1に等しく、しかし、上述のように他の数でもよい。
再スケーリングと結び付いた非線形縮小を実行することにより、埋め込まれたWSSは、空間領域線形フィルタ又はフーリエに基づく技術と等しくない。更に、ハードウェア又ソフトウェアで実行するのに簡単な、繰返さない方法で、動作する。
ここに示されたこの技術は、量子化雑音除去とその埋め込まれたWSSを使用するボケの除去との組合せは、量子化された係数に関して動作しそして、復号器のオプションである。例えば、モニタ上への表示のような、例えば、特別の解像度へ画像の向上処理を適用するために、再構成処理中の連続するLLサンプルの向上は、ネットワークアプリケーション内で可能とする。
WSS情報を使用するJPEG2000符号化器での量子化を決定する方法
上述の説明は、一般的なJPEG2000符号化器による圧縮後に、歪みを減少させかつ、画質を向上させる方法を提供した。以下の説明は、一般的なJPEG2000復号器(例えば、JPEG2000復号器、雑音除去又は鮮明化なしのJPEG2000復号器、等)と共に動作する特別目的の符号化器を用いる、歪みの減少と画像の画質の向上のための技術を提供する。
WSSを伴なう前処理
WSS技術とJPEG2000を結合する1つの方法は、図3に示すように、圧縮前に、画像に関するウェーブレット平滑化と鮮明化を実行することである。図3を参照すると、画像300は、ウェーブレット鮮明化と平滑化(WSS)処理ブロック301へ入力される。一実施例では、ブロック301は、図2と等価である。これは、鮮明化又は平滑化及びボケを取り除くことを実行する。WSS処理ブロック301の出力は、画像310である。画像310は、圧縮されたファイル320を発生するために、JPEG2000符号化を実行する、JPEG2000符号化器302に入力される。レート制御処理ブロック303は、圧縮されたファイル320を監視し、そして、例えば、帰還路304と帰還路305のような1つ又はそれ以上の帰還路に、フィードバックする。帰還路304は、データが圧縮されたファイル320内に出力されているレートが、所定の目標
レートよりも大きいか又は小さいかによって、多い情報又は少ない情報を量子化するように、JPEG2000符号化器302を制御するために、JPEG2000符号化器302により使用される。同様に、帰還路305は、WSS処理ブロック301に、更なる雑音除去、更なる線目か又は、更なる平滑化を実行させ得る。
しきい値は、符号化器内で、おそらくテクスチャの指示のような、前処理を行うのに使用され、そして、以下の方法の1つで決定され得る。
1.1つの領域内の係数の絶対値の、標準偏差又はメジアン(例えば、レベル1のHH係数)(全体しきい値)。
2.各レベルでのHH係数の絶対値の標準偏差又はメジアン(レベル依存しきい値)。
3.第1のレベルでのLH/HL/HH係数の絶対値の標準偏差又はメジアン(バンド−依存しきい値)。分解の2つのレベルの例に対しては3つのしきい値が選択される。
4.各レベルでのLH/HL/HH係数の絶対値の標準偏差又はメジアン(レベル−バンド−依存しきい値)。分解の2つのレベルの例に対しては6つのしきい値が選択される。
5.装置のユーザインターフェースの一部であるコントロールを使用する、しきい値(全体、レベル依存、レベル−バンド依存)の手動の設定。
6.サブバンド内の係数のローカルな分散又はメジアンを計算することによりるローカルしきい値化。
7.分類子を使用して、異なるしきい値が、分類子により決定される各クラスに対して設定できる。上述のように、レベル−依存方で又は、レベルとバンド依存法で、これらのしきい値は全体的に決定される。
WSSの平滑化動作は、”雑音”であると考えられる幾つかの係数を除去し、且つ、画像を符号化するより少ないビットを費やす圧縮システムを可能とする。WSSの鮮明化動作は、いくつかの係数を増加させる。係数を増加させることは、符号化器により要求されるビットレートを増加するが、しかし、幾つかの場合には、圧縮された画像が”平滑化”されすぎている(ウェーブレット圧縮システムの共通の苦情)という知覚を除去する。
別々のWSSとJPEG2000圧縮は、向上と圧縮に対して、異なるウェーブレット変換が使用されることを許す。一実施例では、オーバーコンプリートハールウェーブレット変換がWSSに対して使用され、一方JPEG2000が、きわどくサンプルされた5−3又は9−7ウェーブレット変換を使用できる。更に加えて、WSSが圧縮システムから別であっても、レート制御ループ内で使用されることが可能である。例えば、第1の雑音除去と画像の圧縮後に、画像のビットレートが高すぎる場合には、圧縮システムによりなされる量子化を増加することがよりも、WSSシステムによりなされる平滑化が増加されうる。
統合されたWSSとJPEG2000
典型的には、ウェーブレット雑音除去技術は、雑音を抑圧するために、ウェーブレット係数の大きさを減少させることにより動作する。一実施例では、WSSの雑音除去動作は、各係数に対するしきい値Tを決定し、そして、しきい値よりも小さい場合には係数をゼロに設定する。
圧縮システム内の量子化内のQと、雑音除去システム内のしきい値化に使用されるTの間には関係がある。QがTに等しく設定される場合には、圧縮システムは、ソフトとハードのしきい値化の両方で、しきい値より小さい全ての係数について同じ効果を有する。更に加えて、加算される”圧縮”雑音は、除去される雑音と同じ次元の大きさである。”圧縮”又は、量子化雑音が実際の雑音の逆向きである場合には実際の雑音をキャンセルして、より良い画像を発生する。同じ方向の場合には、実際の雑音と量子化雑音を加算する。
このように、最も単純なシステムは、概念的には、各サブバンドに対して使用するためのしきい値の組み決定するために、そして、圧縮システムのために(ウェーブレット基底内の差に対して調整するために正規化されている)量子化パラメータに対してそれらの値を使用する、何れかの雑音除去システムを実行することである。正規化は、以下に更に詳細に説明する。そのようなシステムは、図4に示されている。
図4を参照すると、画像410は、WSS処理ブロック401とJPEG2000符号化器402に入力される。前向きWSS処理ブロック401は、JPEG2000符号化器402に入力するためにしきい値情報406を形成するために、量子化パラメータを発生する。JPEG2000符号化器402は、しきい値情報406に基づく量子化を実行することを含む符号化を実行しそして、レート制御ブロック403への圧縮されたファイル420を発生する。レート制御ブロック403は、圧縮されたファイル420内にどのくらいの数のビットが発生されているかを監視しそして、それを所定の目標レートと比較することによりレート制御を実行する。レート制御403は、JPEG2000符号化器402により実行される量子化を制御する方法として実行される平滑化の量を制御するための、前向きWSS処理ブロック401への、帰還路405を発生する。この方法で、レートは制御され得る。レート制御は、画像のシーケンスに関してのみ、フィードフォワードで実行できる。レートは、全体の画像よりも小さい領域に対しても制御されてもよい。また、多くの場合には、圧縮システムを小さなしきい値を使用するために戻す必要は無く、しばしば、圧縮データは捨てられうる。
この場合には、WSSは再び、JPEG2000と異なるウェーブレットシステムを使用できるが、しかし、全体のWSSシステムは必要とされない。前向き変換のみが必要とされ、そして、しきい値を決定するためのこの方法に依存して、雑音除去のためのバッファメモリが非常に大きく減少される。
JPEG2000内で可逆フィルタが使用される場合には、量子化された値は、最も近い2べき乗に変更もされる。ウェーブレット雑音除去が圧縮システムと同じウェーブレット変換を使用している場合には、もちろん、計算性能がよりよい。
雑音除去システムがサブバンド内の異なる係数に対して、異なるしきい値を決定する場合(例えば、テキスト対非テキスト区別を伴なうWSS)には、異なる量子化が、JPEG2000内の各コードブロックに適用されることが可能である。雑音除去システムが、コードブロックよりも小さな領域に対して、異なるしきい値を提供する場合には、そのときは、一実施例では、しきい値は、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために、結合される。一実施例では、この結合は単純な平均である。代わりの実施例では、この結合は、全体のブロック又はその間の幾つかの値にに対して決定された、最小のしきい値を使用してもよい。ウェーブレット鮮明化と平滑化ユニット又は、JPEG2000圧縮器は、しきい値の結合をする。
代わりに、非常に大きなしきい値を伴なう幾つかの係数は、削除され、一方、他の係数は残される。更に他の実施例では、全体の量子化は、細かな粒であるが、係数は更に荒く量子化されてもよい。これらの場合には、現在の画像を越えた更に精製された画像を発生する能力は失われるが、雑音除去の応用では許容されうる。
多くの方法があろう。例えば、雑音除去のためのハールしきい値がTとすると、Tの係数の変化は、画像のMSEに関してαTの効果を有し、同じサブバンド内のQの圧縮システム誤差とすると、画像に関してβQ MSEを発生し、そして、
Figure 2007116728
を使用する。
ウェーブレット雑音除去システムからのしきい値は、(JPEG2000ベリフィケーションモデル(VM)のように)レート歪み(R−D)最適化アルゴリズムに対する重みとして適用され、又は、2000年7月のIEEE論文誌IP、Vol.9、no,7の、David Taubmanによる”EBCOTを伴なう高性能スケーラブル画像圧縮(High Performance Scalable Image Compression with EBCOT)”に記載されている。
雑音除去システムは圧縮システムと同じウェーブレット変換を使用している(そして、例えば、冗長ウェーブレット変換のようなきわどくサンプルされたウェーブレットを使用している)場合には、雑音除去動作と圧縮システムは、独立して動作する必要は無く、そして、実質的な計算は節約される。そのようなシステムの一実施例を、図5に示す。
図5を参照すると、画像501は、赤色、緑色及び青色成分をY,Cb,Crにする、コンポーネント変換502に入力される。コンポーネント変換502の出力は、ウェーブレット変換を行うウェーブレット変換503に入力される。ウェーブレット変換503からの出力である係数は、WSSしきい値決定処理ブロック506と量子化ブロック504に入力される。WSSのようなしきい値決定処理506は、ウェーブレット変換処理ブロック503からの入力に応答して、しきい値情報510を発生し、そして、しきい値情報510を量子化ブロック504に入力する。しきい値情報510に応答して、量子化ブロック504は量子化を実行する。量子化ブロック504の出力は、量子化された圧縮された画像である。量子化された圧縮された画像は、圧縮されたファイル520を生成する為に、エントロピー符号化505へ入力される。
WSSシステムからの情報は、量子化しきい値に近い係数は増加される又は減少されるかを決定するために使用され得る。

復号と共に雑音除去を使用する例
以下の単純な例は、どのようにウェーブレット雑音除去は、滑らかな領域とエッジを有する信号の損失のある逆圧縮を改善できるかを示す。ソースコードと数値結果が以下に提供される。例は、簡単のために、1次元(1D)信号を処理する。図6は、ステップエッジを有する入力信号を示す。
図7は、境界でミラー拡張を仮定する5−3変換に対する高域通過係数を示す。図8は、境界でミラー拡張の使用を仮定する5−3変換に対する低域通過係数を示す。
図9は、16に等しいQで量子化された高域通過係数を示す。そのような場合には、30は16+8=24に量子化され、そして、−30は−24に量子化される。
一旦、高域通過係数が量子化されると、逆変換が適用される。図10は、
逆変換を適用した結果を示す。この例では、結果は、入力信号との差が、2乗平均誤差(MSE)3.44を有する。
その後に、冗長ハール変換が適用される。図11は、冗長ハール変換を適用したレベル1低域通過フィルタ結果を示す。図12は、冗長ハール変換を適用したレベル1高域通過フィルタ結果を示す。図13は、冗長ハール変換を適用したレベル2低域通過フィルタ結果を示す。図14は、冗長ハール変換を適用したレベル2高域通過フィルタ結果を示す。
雑音除去は、小さな係数を0に設定することにより実行される。この例では、Qは16である。テーブル7に従って、しきい値は
Figure 2007116728
である。図15は、レベル1に対する雑音除去された高域通過係数を示す。
この例では、鮮明化パラメータα=−1/2が選択される。冗長ハールウェーブレットを伴なう鮮明化は、α=0の鮮明化無しから、α=−γ=−1の最大の鮮明化まで変化する。従って、これは、最大鮮明化の半分である。変関連ベルの数Lは、この例では2に等しい。再正規化パラメータRは、
Figure 2007116728
より、1.825である。
レベル1に対しては、鮮明化乗数μ=R・2αは、1.825・2−1/2=1.29である。レベル2に対しては、鮮明化乗数μ=R・2α・2は、1.825・2−1/2・2=0.913である。図16は、レベル1に対する雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す。図17は、レベル2に対する雑音除去された高域通過係数を示す。図18は、レベル2に対する雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す。
図19は、低域通過係数と雑音除去された高域通過係数へ、2レベルの逆冗長ハール変換を適用した結果を示す。結果は、元の信号とMSE1.19差を有し、結果は雑音除去と鮮明化なしに再構成されたよりも元の信号に近い。鮮明化は、損失のあるウェーブレット圧縮により発生されたボケを補償する。雑音除去のみ(鮮明化無し)は、1.75のMSEとなり、鮮明化を伴なう結果ほど元の値にに近くない。(一般的には、MSEは、常には、良好な再構成に対する適切な測定値ではないが、しかし一般的に使用され且つ、この単純な例には適切である。)ステップエッジは、雑音除去前の結果よりも更に均一である。
符号化前のWSS前処理を使用する例
幾つかの応用には、エッジが保存され且つ、テクスチャが除去されるように画像を符号化するのが望ましい。幾つかの場合には、テクスチャは、例えば、フィルム量情勢雑音、CCD又は、画像センサ内の熱雑音等のような、望ましくない雑音である場合がある。テクスチャは、半階調化又は、ディザリングにより発生もされ得る。他の場合には、テクスチャは、元の信号の一部であるが、しかし、損失のある圧縮では、テクスチャを正確に保存すると、観測者に小さな値を提供しながら、圧縮性能が悪くなる。エッジを正確に保存することは、しばしば、観測者に、高い値を有する。
テクスチャを除去するがしかし、エッジを保存するために、複数のレベルのウェーブレット変換が使用されることが可能な、ウェーブレット雑音除去が使用される。第1のレベル以外の変換レベルは、より低い変換レベルの雑音除去を制御するのに使用されることが可能である。例えば、対応する制御レベル係数がゼロである場合には、より低いレベルの全ての係数は、ゼロに設定される。代わりに、対応する制御レベル係数がゼロであるか又は、反対の符号を有する場合には、より低いレベルの全ての係数はゼロに設定されることが可能である。更に、テクスチャ除去と通常の雑音除去を結合するためにそれらがしきい値以下である場合には、より低いレベルの係数はゼロに設定される。
図20は、2つのテクスチャー化された領域の間のエッジを含む例示の入力信号を示す。図21は、入力信号に高域通過5−3フィルタを適用した結果を示す。図22は、入力信号に低域通過5−3フィルタを適用した結果を示す。
図23は、8に等しい量子化Qで、テクスチャとエッジに対する高域通過係数は、同じ大きさ12を有することを示す。
図24は、低圧縮率が許容される場合には、テクスチャとエッジを表すために、8に等しいQを使用したことの結果を示す。
16に等しい量子化Qで、エッジとテクスチャの両方の高域通過係数は0に量子化される。図25は、量子化Qが16に等しい場合の再構成を示す。
代わりに、WSSが元の信号に適用される。図26は、元の信号にWSSを適用したレベル1低域通過結果を示す。図27は、元の信号にWSSを適用したレベル1高域通過結果を示す。図28は、元の信号にWSSを適用したレベル2低域通過結果を示す。図29は、元の信号にWSSを適用したレベル2高域通過結果を示す。
雑音除去は、エッジを保存するがしかしテクスチャを除去するために広域通過係数に適用される。幾つかのアプリケーションに対して、レベル1>1に対するしきい値は、1が増加すると単調に減少するように選択されるべきである。レベル2に対しては、8と等しいQに対する値としきい値
Figure 2007116728
が使用される。図30は、雑音除去からの結果の、レベル2雑音除去された係数を示す。
この例に対しては、−1に等しい鮮明化パラメータαが選択され、これはγが1に等しい冗長ハール変換に対する最大の鮮明化である。変換レベルLの数は、この例では、2に等しい。正規化パラメータRは、
Figure 2007116728
より、3.1623である。
レベル1に対しては、鮮明化乗数μ=R・2αは、3.1623・2−1=1.581である。レベル2に対しては、鮮明化乗数μ=R・2α・2は、3.1623・2−1・2=0.791である。
図31は、鮮明化を実行した結果の、レベル2雑音除去され且つ鮮明化された係数を示す。
レベル1に対しては、エッジを保存するがしかしテクスチャを除去するために、レベル2係数は、レベル1係数に基づいて、しきい値化の代わりに、雑音除去を制御するのに使用される。この例では、対応するレベル2係数がゼロ又は異なる符号を有する場合には、全てのレベル1係数は、ゼロに設定される。図32は、この雑音除去された結果からの、雑音除去されたレベル1高域通過係数を示す。図33は、この雑音除去された結果からの、レベル1雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す。
図34は、ウェーブレット雑音除去後の前処理された結果を示す。
符号化に5−3フィルタが適用される。図35は、5−3フィルタを適用した高域通過フィルタ結果を示す図である。図36は、5−3フィルタを適用した低域通過フィルタ結果を示す図である。
図37は、8に等しいQでの量子化後の高域通過係数を示す。エッジでの係数は、WSSなしでの対応する係数よりも大きいことに注意する。
図38は、再構成後の結果を示す。これは、Qが16に等しいときに、WSSなしで再構成するよりもステップエッジより近い。J2Kは、高度な、適応符号化技術を使用する。”前処理無し、Q=8”、”前処理、Q=8”及び、”前処理無し、Q=16”に対する圧縮されたデータの量の正確な差は、1Dの例からは決定できない。しかしながら、一般的には、”前処理、Q=8”に対する圧縮されたデータの量は、”前処理無し、Q=16”に対するよりも僅かに多く、そして、”前処理無し、Q=8”よりも非常に少ない。図38は、前処理が、レートの小さな増加で、品質の良好な改良を提供することを示す。
例示のソースコード
Figure 2007116728
Figure 2007116728
Figure 2007116728
Figure 2007116728
Figure 2007116728
Figure 2007116728
例示のソースコードのテキスト出力
Figure 2007116728
Figure 2007116728
例示のコンピュータシステム
上述の1つ又はそれ以上の動作は、図39に示すようなコンピュータシステムで履行され又は実行される。図39を参照すると、コンピュータシステム3900は、ここで説明した特徴が実行される、例示のクライアント又はサーバコンピュータシステムを含んでもよい。コンピュータシステム3900は、情報を通信するための通信機構又はバス3911、及び、情報を処理するために、バス3911に接続されたプロセッサ3912を含む。プロセッサ3912は、マイクロプロセッサには限定されないが、Pentium(登録商標)、PowerPC(商標)、Alpha(商標)等のマイクロプロセッサを含む。
コンピュータシステム3900は、さらに、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は、情報とプロセッサ3912により実行される命令を蓄積する、バス3911に接続された、他の動的な蓄積装置3904(主メモリと呼ばれる)を更に含む。主メモリ3904も、プロセッサ3912による命令の実行中に一時的な変数又は他の中間情報を蓄積するために使用されても良い。
コンピュータシステム3900は、スタティック情報とプロセッサ3912のための命令を蓄積するための、バス3911に、接続された読出し専用メモリ(ROM)及び/又は他のスタティック記憶装置3906及び、磁気ディスク又は光ディスク及びその対応するディスクドライブのような、データ蓄積装置3907も含む。データ蓄積装置3907は、情報と命令を蓄積するために、バス3911に接続されている。
コンピュータシステム3900は、更に、コンピュータユーザに情報を表示するためにバス3911に接続された、陰極線管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)のような、ディスプレイ装置3921に接続されている。英数字入力装置3922は、英数字と他のキーを含み、プロセッサ3912に情報と命令選択を通信するために、バス3911にも接続されている。追加のユーザ入力装置は、プロセッサ3912へ方向情報とコマンド選択を通信するためのバス3911に接続された、且つディスプレイ装置3921上のカーソルの移動を制御するための、マウス、トラックボール、スタイラス又は、カーソル方向キーのようなカーソル制御装置3923である。
バス3911に接続された他の装置は、プリントエンジンとして動作するハードコピー装置3924であり、画像、命令、データ又は、他の情報を、紙、フィルム又は、同様な形式の媒体に印刷するのに使用されうる。スキャナ3930は、バス3911に接続された走査された画像を発生する。
更に、スピーカ及び/又はマイクロフォンのような、音声記録及び再生装置も、コンピュータシステム3900とオーディオインターフェースをするために、オプションで、バス3911に接続されうる。
コンピュータシステム3900のどのような又は全ての構成要素と関連するハードウェアは、本発明で使用され得る。しかし、コンピュータシステムの他の構成は、幾つかの又は全ての装置を含み得ることは理解されよう。
本発明の多くの変更及び改良は、前述の記載を読めば当業者には明らかとなり、例示のために示され且つ説明された特定の実施例は、制限するものではない。従って、種々の実施例の詳細への参照は、本発明に必須と考えられる構成要素を記載する請求の範囲を制限するものではない。
量子化雑音除去処理の一実施例のフローを示す図である。 復号器の一実施例のブロック図である。 ウェーブレット鮮明化及び平滑化処理の一実施例のフローを示す図である。 符号化器の一実施例のブロック図である。 符号化器の別の一実施例のブロック図である。 符号化器の別の一実施例のブロック図である。 ステップ状のエッジを有する入力信号を示す図である。 境界でミラー拡張を仮定する5−3変換に対する高域通過係数を示す図である。 境界でミラー拡張の使用を仮定する5−3変換に対する低域通過係数を示す図である。 16に等しいQで量子化された高域通過係数を示す図である。 逆変換を適用した結果を示す図である。 冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル1低域通過フィルタ結果を示す図である。 冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル1高域通過フィルタ結果を示す図である。 冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル2低域通過フィルタ結果を示す図である。 冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル2高域通過フィルタ結果を示す図である。 レベル1に対する雑音除去された高域通過係数を示す図である。 レベル1に対する雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す図である。 レベル2に対する雑音除去された高域通過係数を示す図である。 レベル2に対する雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す図である。 低域通過係数と雑音除去された高域通過係数へ、2レベルの逆冗長ハール(Haar)変換の適用の結果を示す図である。 2つのテクスチャー化された領域の間のエッジを含む例示の入力信号を示す図である。 入力信号に高域通過5−3フィルタを適用した結果を示す図である。 入力信号に低域通過5−3フィルタを適用した結果を示す図である。 8に等しい量子化Qで、テクスチャとエッジに対する高域通過係数は、同じ大きさ12を有することを示す図である。 低圧縮率が許容される場合には、テクスチャとエッジを表すために、8に等しいQを使用したことの結果を示す図である。 量子化Qが16に等しい場合の再構成を示す図である。 元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル1低域通過結果を示す図である。 元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル1高域通過結果を示す図である。 元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル2低域通過結果を示す図である。 元の信号に冗長ハール(Haar)変換を適用したレベル2高域通過結果を示す図である。 雑音除去からの結果の、レベル2雑音除去された係数を示す図である。 鮮明化を実行した結果の、レベル2雑音除去され且つ鮮明化された係数を示す図である。 雑音除去されたレベル1高域通過係数を示す図である。 レベル1雑音除去され且つ鮮明化された高域通過係数を示す図である。 ウェーブレット雑音除去後の前処理された結果を示す図である。 5−3フィルタを適用した高域通過フィルタ結果を示す図である。 5−3フィルタを適用した低域通過フィルタ結果を示す図である。 8に等しいQでの量子化後の高域通過係数を示す図である。 前処理が、レートの小さな増加で、品質の良好な改良を提供することを示す図である。 コンピュータシステムのブロック図である。
符号の説明
104 m−レベル前向きハール変換
105 係数のしきい値化105
106 m−レベル逆ハール変換
108 処理システム
110 ウェーブレット鮮明化と平滑化
204 1−又は(m)−レベル前向きハール変換を適用する処理論理
206 1−又はm−レベル逆ハール変換
210 係数の再スケーリング
301 WSS処理ブロック
302 JPEG2000符号化器
303 レート制御処理ブロック
320 圧縮されたファイル
401 WSS処理ブロック
402 JPEG2000符号化器
403 レート制御ブロック
406 しきい値情報
420 圧縮されたファイル
502 コンポーネント変換
503 ウェーブレット変換処理ブロック
504 量子化ブロック
505 エントロピー符号化
506 WSSのようなしきい値決定処理
510 しきい値情報
520 圧縮されたファイル
3900 コンピュータシステム
3904 主メモリ
3906 スタティック記憶装置
3907 データ蓄積装置
3911 バス
3912 プロセッサ
3921 ディスプレイ装置
3923 カーソル制御装置
3924 ハードコピー装置

Claims (27)

  1. ウェーブレット順変換を使用して、画像に関する雑音除去とボケを除くことを実行するウェーブレット向上ユニットと、
    圧縮ウェーブレット変換を使用して、ウェーブレット向上ユニットからの向上された画像出力を圧縮する、ウェーブレット向上ユニットに接続された、圧縮器とを有する、符号化器。
  2. 平滑化の量と量子化の量は共に選択される、請求項1に記載の符号化器。
  3. 圧縮器からの圧縮されたファイル出力を監視するために接続され且つ、圧縮されたファイルの検査により指示されたビットレートが所定の目標レートよりもそれぞれ高いか又は低い場合には、平滑化の量を増加するか又は減少するためにウェーブレット向上ユニットに信号を送るためにウェーブレット向上ユニットに接続された、レート制御ユニットを更に有する、請求項1に記載の符号化器。
  4. 圧縮器はJPEG2000圧縮を行う、請求項1に記載の符号化器。
  5. ウェーブレット向上ユニットは、mが1より大きいか又は1と等しい、レベルmで雑音除去を実行する、請求項1に記載の符号化器。
  6. ウェーブレット向上ユニットは、レベルmを使用して、レベル1..m−1で、雑音除去を実行する、請求項1に記載の符号化器。
  7. ウェーブレット向上ユニットは、対応する係数がレベルmで0である場合には、レベル1..m−1で、係数を0に設定する、請求項6に記載の符号化器。
  8. ウェーブレット向上ユニットは、対応する係数がレベルmで0であるか又は異なる符号を有する場合には、レベル1..m−1で、各係数を0に設定する、請求項6に記載の符号化器。
  9. ウェーブレット順変換を使用して画像に関して雑音除去とボケを除くことを実行し、且つ、
    圧縮ウェーブレット変換を使用して、向上された画像出力を圧縮する、方法。
  10. 平滑化の量と量子化の量は共に選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 更に、圧縮器からの圧縮されたファイル出力を監視し且つ、圧縮されたファイルの検査により指示されたビットレートが所定の目標レートよりもそれぞれ高いか又は低い場合には、平滑化の量を増加するか又は減少するためにウェーブレット向上ユニットに信号を送る、請求項9に記載の方法。
  12. 更に、mが1より大きいか又は1と等しく、レベルmで雑音除去を実行する、請求項9に記載の方法。
  13. 更に、レベルmを使用して、レベル1..m−1で、雑音除去を実行する、請求項9に記載の方法。
  14. 更に、対応する係数がレベルmで0である場合には、レベル1..m−1で、係数を0に設定する、請求項13に記載の方法。
  15. 更に、対応する係数がレベルmで0であるか又は異なる符号を有する場合には、レベル1..m−1で、各係数を0に設定する、請求項13に記載の方法。
  16. エッジを向上させるために且つ可能な量子化雑音効果を減少させるために、鮮明化と平滑化を実行し、且つ
    しきい値情報を使用して、画像を圧縮ファイルへ圧縮する、雑音除去を更に実行する、請求項9に記載の方法。
  17. 実行可能な命令がその上に蓄積された1つ又はそれ以上の記録可能な媒体を有する製造物であって、システムにより実行されると、システムに、
    ウェーブレット順変換を使用して、画像に関する雑音除去とボケを除くことを実行させ、且つ、
    圧縮ウェーブレット変換を使用して、ウェーブレット向上ユニットからの向上された画像出力を圧縮させる、製造物。
  18. 雑音除去ユニットと、
    画像に応答して、エッジを向上させ且つ可能な量子化雑音効果を減少させるための、前向きウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットと、
    しきい値情報を使用して、画像を圧縮ファイルへ圧縮する、画像に接続された圧縮器とを有する装置。
  19. しきい値情報は、各サブバンドに対してしきい値を有する、請求項18に記載の装置。
  20. しきい値情報は、量子化パラメータとして使用されるしきい値を有する、請求項18に記載の装置。
  21. 圧縮器はJPEG2000圧縮器を有する、請求項18に記載の装置。
  22. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、サブバンド内の異なる係数に対して異なるしきい値を発生し、且つ、圧縮器は、一部には、異なるしきい値に基づいて、各コードブロックに量子化を適用することにより、データを圧縮する、請求項18に記載の装置。
  23. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、コードブロックよりも小さい領域に対して、異なるしきい値を供給し、且つ、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために複数のしきい値を結合する、請求項18に記載の装置。
  24. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、平均化を使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために、コードブロックよりも小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求項23に記載の装置。
  25. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、全体のブロックに対する最小しきい値決定を使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために、コードブロックよりも小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求項23に記載の装置。
  26. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、全体のブロックに対する最大しきい値決定を使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために、コードブロックよりも小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求項23に記載の装置。
  27. ウェーブレット鮮明化及び平滑化ユニットは、コードブロック/領域に対する最大と最小のしきい値の間の値を使用して、コードブロックに対する1つのしきい値を発生するために、コードブロックよりも小さい領域に対する複数のしきい値を結合する、請求項23に記載の装置。
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