JP2003043310A - 光通信用パッケージ - Google Patents
光通信用パッケージInfo
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- JP2003043310A JP2003043310A JP2001225882A JP2001225882A JP2003043310A JP 2003043310 A JP2003043310 A JP 2003043310A JP 2001225882 A JP2001225882 A JP 2001225882A JP 2001225882 A JP2001225882 A JP 2001225882A JP 2003043310 A JP2003043310 A JP 2003043310A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバー部材との溶接性と透光性部材の
有効径の両方を確保できる金属製固定部材を備える光通
信用パッケージを提供する。 【解決手段】 キャビティ部14を形成する基体15の
一側壁部に、貫通孔20を形成し、貫通孔20の周縁部
に、透光性部材27を有すると共に光ファイバー部材2
6を接続するための金属製固定部材21が接合された光
通信用パッケージ10において、金属製固定部材21は
外側から大径孔23、段差部25そして小径孔24を備
える挿通孔22を有し、小径孔24側の端面部が貫通孔
20の周縁部に挿通孔22と貫通孔20の軸線を合わせ
て接合され、段差部25には透光性部材27が接合さ
れ、大径孔23側の端面部に小径孔24の孔径と実質的
に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔29を有し、しかも
易溶接性の金属材料からなるフランジ部材28が挿通孔
22と空洞孔29の軸線を合わせて接合されている。
有効径の両方を確保できる金属製固定部材を備える光通
信用パッケージを提供する。 【解決手段】 キャビティ部14を形成する基体15の
一側壁部に、貫通孔20を形成し、貫通孔20の周縁部
に、透光性部材27を有すると共に光ファイバー部材2
6を接続するための金属製固定部材21が接合された光
通信用パッケージ10において、金属製固定部材21は
外側から大径孔23、段差部25そして小径孔24を備
える挿通孔22を有し、小径孔24側の端面部が貫通孔
20の周縁部に挿通孔22と貫通孔20の軸線を合わせ
て接合され、段差部25には透光性部材27が接合さ
れ、大径孔23側の端面部に小径孔24の孔径と実質的
に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔29を有し、しかも
易溶接性の金属材料からなるフランジ部材28が挿通孔
22と空洞孔29の軸線を合わせて接合されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用の半導体
素子を収容するための光通信用パッケージに係り、より
詳細には光ファイバー部材と接続させる金属製固定部材
を備える光通信用パッケージに関する。
素子を収容するための光通信用パッケージに係り、より
詳細には光ファイバー部材と接続させる金属製固定部材
を備える光通信用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用の半導体素子を収容するための
光通信用パッケージには、本体がセラミック製や金属製
のもの、また外部接続端子の接合部分の形状がデュアル
インライン(Dual in Line)型やバタフラ
イ(Butterfly)型等のパッケージがある。図
4、図5に示すように、例えば、金属製でバタフライ型
の光通信用パッケージ50は、底部が放熱性に優れたC
u−W(銅タングステン)やCu−Mo−Cu(銅モリ
ブデン銅の接合板)等からなり、壁部がセラミックと熱
膨張係数が近似するKV(Fe−Ni−Co系合金、商
品名「Kover(コバール)」)や42アロイ(Fe
−Ni系合金)等の金属部材からなり、内部に半導体素
子を搭載するためのキャビティ部51を備える基体52
を有する。また、光通信用パッケージ50は、この基体
52の一側壁部に穿孔され、キャビティ部51に連通す
る貫通孔53と、この貫通孔53の外側周辺部にろう付
け接合され、キャビティ部51に光信号を通すための挿
通孔61を有するKV、42アロイ又はステンレス系等
の金属材からなる金属製固定部材54を有する。
光通信用パッケージには、本体がセラミック製や金属製
のもの、また外部接続端子の接合部分の形状がデュアル
インライン(Dual in Line)型やバタフラ
イ(Butterfly)型等のパッケージがある。図
4、図5に示すように、例えば、金属製でバタフライ型
の光通信用パッケージ50は、底部が放熱性に優れたC
u−W(銅タングステン)やCu−Mo−Cu(銅モリ
ブデン銅の接合板)等からなり、壁部がセラミックと熱
膨張係数が近似するKV(Fe−Ni−Co系合金、商
品名「Kover(コバール)」)や42アロイ(Fe
−Ni系合金)等の金属部材からなり、内部に半導体素
子を搭載するためのキャビティ部51を備える基体52
を有する。また、光通信用パッケージ50は、この基体
52の一側壁部に穿孔され、キャビティ部51に連通す
る貫通孔53と、この貫通孔53の外側周辺部にろう付
け接合され、キャビティ部51に光信号を通すための挿
通孔61を有するKV、42アロイ又はステンレス系等
の金属材からなる金属製固定部材54を有する。
【0003】そして、光通信用パッケージ50は、基体
52の貫通孔53が形成された壁部の両側に位置する壁
部に穿設された窓枠部に接合され、アルミナ(Al2 O
3 )等のセラミック材に、基体52のキャビティ部51
側から基体52の外側にかけて導通して形成される導体
配線パターン56を備えるフィードスルー基板57を有
し、フィードスルー基板57に形成された基体52の外
側部分のNiめっきの施された導体配線パターン56に
バタフライ型にろう付け接合され、外部からの電気的接
続をするためのKVや42アロイ等の金属部材からなる
外部接続端子58を有している。また、金属部表面にN
iめっき及びAuめっきが施された光通信用パッケージ
50は、キャビティ部51内の気密性を保持すると同時
に、光ファイバーの先端と対向させるために、金属製固
定部材54の挿通孔61を接合して塞ぐ透光性部材55
を有する。
52の貫通孔53が形成された壁部の両側に位置する壁
部に穿設された窓枠部に接合され、アルミナ(Al2 O
3 )等のセラミック材に、基体52のキャビティ部51
側から基体52の外側にかけて導通して形成される導体
配線パターン56を備えるフィードスルー基板57を有
し、フィードスルー基板57に形成された基体52の外
側部分のNiめっきの施された導体配線パターン56に
バタフライ型にろう付け接合され、外部からの電気的接
続をするためのKVや42アロイ等の金属部材からなる
外部接続端子58を有している。また、金属部表面にN
iめっき及びAuめっきが施された光通信用パッケージ
50は、キャビティ部51内の気密性を保持すると同時
に、光ファイバーの先端と対向させるために、金属製固
定部材54の挿通孔61を接合して塞ぐ透光性部材55
を有する。
【0004】この光通信用パッケージ50は、基体52
のキャビティ部51に半導体素子を搭載し、半導体素子
とフィードスルー基板57に形成された基体52のキャ
ビティ部51側部分の導体配線パターン56とをボンデ
ィングワイヤ等で接続することで、外部接続端子58と
半導体素子とを導通状態とする。更に、光ファイバー部
材を金属製固定部材54に、YAG等のレーザーを使用
して溶接した後、基体52の上面に金属やセラミック等
からなる蓋体59をガラス、ろう材、又は樹脂等からな
る封止材で接合、もしくはシーム溶接することで光半導
体装置が形成され、この光半導体装置は取付け孔60を
介してボード等にねじ止め固定される。
のキャビティ部51に半導体素子を搭載し、半導体素子
とフィードスルー基板57に形成された基体52のキャ
ビティ部51側部分の導体配線パターン56とをボンデ
ィングワイヤ等で接続することで、外部接続端子58と
半導体素子とを導通状態とする。更に、光ファイバー部
材を金属製固定部材54に、YAG等のレーザーを使用
して溶接した後、基体52の上面に金属やセラミック等
からなる蓋体59をガラス、ろう材、又は樹脂等からな
る封止材で接合、もしくはシーム溶接することで光半導
体装置が形成され、この光半導体装置は取付け孔60を
介してボード等にねじ止め固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の光通信用パッケージは、次のような問題
がある。 (1)金属製固定部材54の先端部には光ファイバー部
材をレーザー等を用いて溶接するので、金属製固定部材
54は、溶接性のよいステンレス系の金属を用いること
が多い。しかしステンレスはめっきが形成されにくいの
で、ステンレスに十分なめっきを施すと他の部材のめっ
き厚みが厚くなりすぎて、ワイヤボンド性(ワイヤボン
ディング性)が悪化する。 (2)めっき厚み、特にAuめっき厚みが厚くなると、
光通信用パッケージがコスト高となる。 (3)図5に示すように、金属製固定部材54が小径の
場合には、挿通孔61を透光性部材55で塞ぐためのシ
ールパス幅sに限界があるため、光ファイバーの光を通
すことができる透光性部材55の有効径dと光ファイバ
ー部材を溶接するための溶接代wを同時に確保すること
が難しい。 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、
光ファイバー部材との溶接性と透光性部材の有効径の両
方を確保できる金属製固定部材を備える光通信用パッケ
ージを提供することを目的とする。
たような従来の光通信用パッケージは、次のような問題
がある。 (1)金属製固定部材54の先端部には光ファイバー部
材をレーザー等を用いて溶接するので、金属製固定部材
54は、溶接性のよいステンレス系の金属を用いること
が多い。しかしステンレスはめっきが形成されにくいの
で、ステンレスに十分なめっきを施すと他の部材のめっ
き厚みが厚くなりすぎて、ワイヤボンド性(ワイヤボン
ディング性)が悪化する。 (2)めっき厚み、特にAuめっき厚みが厚くなると、
光通信用パッケージがコスト高となる。 (3)図5に示すように、金属製固定部材54が小径の
場合には、挿通孔61を透光性部材55で塞ぐためのシ
ールパス幅sに限界があるため、光ファイバーの光を通
すことができる透光性部材55の有効径dと光ファイバ
ー部材を溶接するための溶接代wを同時に確保すること
が難しい。 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、
光ファイバー部材との溶接性と透光性部材の有効径の両
方を確保できる金属製固定部材を備える光通信用パッケ
ージを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る光通信用パッケージは、内部に光通信用の半導
体素子を搭載するためのキャビティ部を形成する基体の
一側壁部に、キャビティ部に連通する貫通孔を形成し、
貫通孔の周縁部に、光ファイバー部材の先端と対向させ
るための透光性部材を有すると共に光ファイバー部材を
接続するための金属製固定部材が接合された光通信用パ
ッケージにおいて、金属製固定部材は外側から大径孔、
段差部そして小径孔を備える挿通孔を有し、小径孔側の
金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁部に挿通孔と貫
通孔の軸線を合わせて接合され、段差部には透光性部材
が接合され、大径孔側の金属製固定部材の端面部に小径
孔の孔径と実質的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を
有し、しかも易溶接性の金属材料からなるフランジ部材
が挿通孔と空洞孔の軸線を合わせて接合されている。こ
れにより、フランジ部材に溶接性のよい金属を用いるこ
とができ、金属製固定部材には特に溶接性のよい金属を
用いる必要がないので、フランジ部材は個別にAuめっ
きができ、基体のめっきの厚みが必要以上に厚くなら
ず、ワイヤボンド性に問題を発生させない。また、Au
めっき厚みは厚くならないのでコスト高を抑えることが
できる。更に、透光性部材の有効径とシールパス幅を確
保すると同時に、フランジ部材によって光ファイバー部
材との接合溶接代を確保することができる。
明に係る光通信用パッケージは、内部に光通信用の半導
体素子を搭載するためのキャビティ部を形成する基体の
一側壁部に、キャビティ部に連通する貫通孔を形成し、
貫通孔の周縁部に、光ファイバー部材の先端と対向させ
るための透光性部材を有すると共に光ファイバー部材を
接続するための金属製固定部材が接合された光通信用パ
ッケージにおいて、金属製固定部材は外側から大径孔、
段差部そして小径孔を備える挿通孔を有し、小径孔側の
金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁部に挿通孔と貫
通孔の軸線を合わせて接合され、段差部には透光性部材
が接合され、大径孔側の金属製固定部材の端面部に小径
孔の孔径と実質的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を
有し、しかも易溶接性の金属材料からなるフランジ部材
が挿通孔と空洞孔の軸線を合わせて接合されている。こ
れにより、フランジ部材に溶接性のよい金属を用いるこ
とができ、金属製固定部材には特に溶接性のよい金属を
用いる必要がないので、フランジ部材は個別にAuめっ
きができ、基体のめっきの厚みが必要以上に厚くなら
ず、ワイヤボンド性に問題を発生させない。また、Au
めっき厚みは厚くならないのでコスト高を抑えることが
できる。更に、透光性部材の有効径とシールパス幅を確
保すると同時に、フランジ部材によって光ファイバー部
材との接合溶接代を確保することができる。
【0007】前記目的に沿う第2の発明に係る光通信用
パッケージは、内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部を形成する基体の一側壁部に、キャ
ビティ部に連通する貫通孔を形成し、貫通孔の周縁部
に、光ファイバー部材の先端と対向させるための透光性
部材を有すると共に光ファイバー部材を接続するための
金属製固定部材が接合された光通信用パッケージにおい
て、金属製固定部材は外側から小径孔、段差部そして大
径孔を備え、段差部に透光性部材を接合する挿通孔を有
し、大径孔側の金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁
部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせて接合され、しかも
金属製固定部材は易溶接性の金属材料からなるフランジ
部材を兼ねている。これにより、予め透光性部材を接合
した金属製固定部材を基体に接合するので、フランジ部
材を兼ねた金属製固定部材に溶接性のよい金属を用いる
ことができ、フランジ部材は個別にAuめっきができ、
基体のめっきの厚みが必要以上に厚くならず、ワイヤボ
ンド性に問題を発生させない。また、Auめっき厚みは
厚くならないのでコスト高を抑えることができる。更
に、透光性部材の有効径とシールパス幅を確保すると同
時に、フランジ部材によって光ファイバー部材との接合
溶接代を確保することができる。
パッケージは、内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部を形成する基体の一側壁部に、キャ
ビティ部に連通する貫通孔を形成し、貫通孔の周縁部
に、光ファイバー部材の先端と対向させるための透光性
部材を有すると共に光ファイバー部材を接続するための
金属製固定部材が接合された光通信用パッケージにおい
て、金属製固定部材は外側から小径孔、段差部そして大
径孔を備え、段差部に透光性部材を接合する挿通孔を有
し、大径孔側の金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁
部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせて接合され、しかも
金属製固定部材は易溶接性の金属材料からなるフランジ
部材を兼ねている。これにより、予め透光性部材を接合
した金属製固定部材を基体に接合するので、フランジ部
材を兼ねた金属製固定部材に溶接性のよい金属を用いる
ことができ、フランジ部材は個別にAuめっきができ、
基体のめっきの厚みが必要以上に厚くならず、ワイヤボ
ンド性に問題を発生させない。また、Auめっき厚みは
厚くならないのでコスト高を抑えることができる。更
に、透光性部材の有効径とシールパス幅を確保すると同
時に、フランジ部材によって光ファイバー部材との接合
溶接代を確保することができる。
【0008】第2の発明に係る光通信用パッケージにお
いて、大径孔側の金属製固定部材の端面部と貫通孔の周
縁部の接合は、更に金属製固定部材の小径孔の孔径と実
質的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有する台座部
材を介し、しかも挿通孔と貫通孔及び空洞孔の軸線を合
わせて接合されているのがよい。これにより、金属製固
定部材を強固に貫通孔の周縁部に接合させることができ
る。
いて、大径孔側の金属製固定部材の端面部と貫通孔の周
縁部の接合は、更に金属製固定部材の小径孔の孔径と実
質的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有する台座部
材を介し、しかも挿通孔と貫通孔及び空洞孔の軸線を合
わせて接合されているのがよい。これにより、金属製固
定部材を強固に貫通孔の周縁部に接合させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ
の平面図、断面図、図2は同光通信用パッケージの金属
製固定部材の拡大断面図、図3(A)、(B)はそれぞ
れ同光通信用パッケージの変形例に係る金属製固定部材
の拡大断面図、他の変形例に係る金属製固定部材の拡大
断面図である。
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ
の平面図、断面図、図2は同光通信用パッケージの金属
製固定部材の拡大断面図、図3(A)、(B)はそれぞ
れ同光通信用パッケージの変形例に係る金属製固定部材
の拡大断面図、他の変形例に係る金属製固定部材の拡大
断面図である。
【0010】図1(A)、(B)、図2に示すように、
本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ10
は、金属製の枠体11と、ボード等に取付けるための固
定用孔12(この実施の形態では4個)を備えた金属製
の底板13とをろう付け接合して、内部に光通信用の半
導体素子を搭載するためのキャビティ部14を形成する
基体15を有し、この基体15の枠体11の対向する壁
部には、それぞれキャビティ部14に連通する窓枠状孔
16が設けられている。各窓枠状孔16には、導体パタ
ーン18を備えたセラミックからなるフィードスルー基
板19が嵌入、ろう付け接合され、導体パターン18
は、枠体11の外側で外部接続端子17とバタフライ型
にろう付け接合される。一方、キャビティ部14側で半
導体素子とボンディングワイヤ等を介して接続される。
枠体11のフィードスルー基板19が接合されていない
一側壁部には、キャビティ部14に連通する貫通孔20
が形成され、この貫通孔20の周縁部に金属製固定部材
21がろう付け接合されている。
本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ10
は、金属製の枠体11と、ボード等に取付けるための固
定用孔12(この実施の形態では4個)を備えた金属製
の底板13とをろう付け接合して、内部に光通信用の半
導体素子を搭載するためのキャビティ部14を形成する
基体15を有し、この基体15の枠体11の対向する壁
部には、それぞれキャビティ部14に連通する窓枠状孔
16が設けられている。各窓枠状孔16には、導体パタ
ーン18を備えたセラミックからなるフィードスルー基
板19が嵌入、ろう付け接合され、導体パターン18
は、枠体11の外側で外部接続端子17とバタフライ型
にろう付け接合される。一方、キャビティ部14側で半
導体素子とボンディングワイヤ等を介して接続される。
枠体11のフィードスルー基板19が接合されていない
一側壁部には、キャビティ部14に連通する貫通孔20
が形成され、この貫通孔20の周縁部に金属製固定部材
21がろう付け接合されている。
【0011】金属製固定部材21は、挿通孔22の孔径
を外側から大径孔23、段差部25そして小径孔24と
なるように形成している。この金属製固定部材21は、
小径孔24側の外側端面部を、枠体11の貫通孔20の
周縁部に、貫通孔20と挿通孔22の両孔の軸線を合わ
せて接合固着している。段差部25には、光ファイバー
部材26の光の先端と対向させるための透光性部材27
が接合されている。大径孔23側の外側端面部には、小
径孔24の孔径と実質的に同等又はそれ以上の孔径の空
洞孔29を有し、光ファイバー部材26を溶接接合する
のに溶接し易いステンレス等の金属材料からなるフラン
ジ部材28が挿通孔22と空洞孔22の両孔の軸線を合
わせて接合されている。
を外側から大径孔23、段差部25そして小径孔24と
なるように形成している。この金属製固定部材21は、
小径孔24側の外側端面部を、枠体11の貫通孔20の
周縁部に、貫通孔20と挿通孔22の両孔の軸線を合わ
せて接合固着している。段差部25には、光ファイバー
部材26の光の先端と対向させるための透光性部材27
が接合されている。大径孔23側の外側端面部には、小
径孔24の孔径と実質的に同等又はそれ以上の孔径の空
洞孔29を有し、光ファイバー部材26を溶接接合する
のに溶接し易いステンレス等の金属材料からなるフラン
ジ部材28が挿通孔22と空洞孔22の両孔の軸線を合
わせて接合されている。
【0012】光通信用パッケージ10には、キャビティ
部14内に光通信用の半導体素子が実装され、金属製固
定部材21(フランジ部材28を含む)に光ファイバー
部材26がYAG等のレーザーを使用して溶接して取付
けられた後、コバール、42アロイ等の金属やセラミッ
ク等で形成されるキャップ(蓋体)をろう材、樹脂、ガ
ラス等で接合したりシーム溶接し、封止することで光通
信用の半導体デバイスとして使用される。
部14内に光通信用の半導体素子が実装され、金属製固
定部材21(フランジ部材28を含む)に光ファイバー
部材26がYAG等のレーザーを使用して溶接して取付
けられた後、コバール、42アロイ等の金属やセラミッ
ク等で形成されるキャップ(蓋体)をろう材、樹脂、ガ
ラス等で接合したりシーム溶接し、封止することで光通
信用の半導体デバイスとして使用される。
【0013】次いで、本発明の一実施の形態に係る光通
信用パッケージ10の製造方法を説明する。セラミック
と熱膨張係数が近似するコバール、42アロイ等の金属
塊を切削したり、パイプ状を輪切りにしてから押し曲げ
て形成する枠体11には、更に、この枠体11の対向す
る壁部にキャビティ部14に連通する実質的に矩形状か
らなる窓枠状孔16を形成する。また、窓枠状孔16が
形成されていない枠体11の一側壁部にキャビティ部1
4に連通する実質的に円形からなる貫通孔20を形成す
る。一方、半導体素子からの発熱を放熱するのに優れる
銅タングステン等の金属板から形成され、ボード等の取
付け部材にねじで取付けるための固定用孔12を備えた
底板13を形成する。
信用パッケージ10の製造方法を説明する。セラミック
と熱膨張係数が近似するコバール、42アロイ等の金属
塊を切削したり、パイプ状を輪切りにしてから押し曲げ
て形成する枠体11には、更に、この枠体11の対向す
る壁部にキャビティ部14に連通する実質的に矩形状か
らなる窓枠状孔16を形成する。また、窓枠状孔16が
形成されていない枠体11の一側壁部にキャビティ部1
4に連通する実質的に円形からなる貫通孔20を形成す
る。一方、半導体素子からの発熱を放熱するのに優れる
銅タングステン等の金属板から形成され、ボード等の取
付け部材にねじで取付けるための固定用孔12を備えた
底板13を形成する。
【0014】枠体11と底板13には、Niめっきを施
した後、接合部に例えば、Ag−Cuろう等の高温ろう
材を挟んで加熱し、ろう付け接合することで、内部に光
通信用のレーザーダイオード、フォトダイオード等の半
導体素子を搭載するためのキャビティ部14を有する基
体15を形成する。また、窓枠状孔16にはセラミック
からなるフィードスルー基板19の導体パターンにNi
めっきを施した後、Ag−Cuろう等の高温ろう材を接
合部に挟んで加熱し、ろう付け接合する。
した後、接合部に例えば、Ag−Cuろう等の高温ろう
材を挟んで加熱し、ろう付け接合することで、内部に光
通信用のレーザーダイオード、フォトダイオード等の半
導体素子を搭載するためのキャビティ部14を有する基
体15を形成する。また、窓枠状孔16にはセラミック
からなるフィードスルー基板19の導体パターンにNi
めっきを施した後、Ag−Cuろう等の高温ろう材を接
合部に挟んで加熱し、ろう付け接合する。
【0015】ここで、窓枠状孔16に接合されるアルミ
ナ等のセラミックからなるフィードスルー基板19は、
例えば、アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、カルシア
等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、ジオキシルフタレ
ート等の可塑剤と、アクリル樹脂等のバインダー及び、
トルエン、キシレン、アルコール類等の溶剤を加え、十
分に混練し、脱泡して粘度2000〜40000cps
のスラリーを作製し、ドクターブレード法等によって例
えば、厚み0.25mmのロール状のシートを形成し、
適当なサイズにカットした矩形状のシートから作製す
る。このセラミックグリーンシートにタングステンやモ
リブデン等の高融点金属を用いて導体パターンを形成
し、各セラミックグリーンシートを積層した積層体を約
1550℃の還元雰囲気中で、セラミックと高融点金属
を同時焼成して形成する。なお、このフィードスルー基
板19には、上述した窓枠状孔16にフィードスルー基
板19を嵌め込んでAg−Cuろう等の高温ろう材でろ
う付け接合するため、フィードスルー基板19の窓枠状
孔16と当接する外周部にメタライズパターンが形成さ
れており、また、枠体11の内側と外側の導通用となる
導体パターン18が形成されている。
ナ等のセラミックからなるフィードスルー基板19は、
例えば、アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、カルシア
等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、ジオキシルフタレ
ート等の可塑剤と、アクリル樹脂等のバインダー及び、
トルエン、キシレン、アルコール類等の溶剤を加え、十
分に混練し、脱泡して粘度2000〜40000cps
のスラリーを作製し、ドクターブレード法等によって例
えば、厚み0.25mmのロール状のシートを形成し、
適当なサイズにカットした矩形状のシートから作製す
る。このセラミックグリーンシートにタングステンやモ
リブデン等の高融点金属を用いて導体パターンを形成
し、各セラミックグリーンシートを積層した積層体を約
1550℃の還元雰囲気中で、セラミックと高融点金属
を同時焼成して形成する。なお、このフィードスルー基
板19には、上述した窓枠状孔16にフィードスルー基
板19を嵌め込んでAg−Cuろう等の高温ろう材でろ
う付け接合するため、フィードスルー基板19の窓枠状
孔16と当接する外周部にメタライズパターンが形成さ
れており、また、枠体11の内側と外側の導通用となる
導体パターン18が形成されている。
【0016】枠体11の外側での導体パターン18に
は、外部接続端子17をバタフライ型に当接し、Ag−
Cuろう等の高温ろう材でろう付け接合する。また、キ
ャビティ部14側の導体パターン18は、半導体素子と
ボンディングワイヤ等で接続するために用いられる。そ
の後、フィードスルー基板19及び外部接続端子17が
接合された基体15の金属表面には、Niめっき及びA
uめっきを施す。
は、外部接続端子17をバタフライ型に当接し、Ag−
Cuろう等の高温ろう材でろう付け接合する。また、キ
ャビティ部14側の導体パターン18は、半導体素子と
ボンディングワイヤ等で接続するために用いられる。そ
の後、フィードスルー基板19及び外部接続端子17が
接合された基体15の金属表面には、Niめっき及びA
uめっきを施す。
【0017】一方、フィードスルー基板19が接合され
ていない枠体11の一側壁部の貫通孔20の周縁部に接
合するための金属製固定部材21は、先ず、コバール、
42アロイ等の金属塊から、端面部を枠体11の側壁部
の貫通孔20の周縁部に当接可能となるように切削加工
等によって形成する。併せて、大径孔23、段差部25
及び小径孔24を有する挿通孔22を形成する。また、
金属製固定部材21に接合するためのフランジ部材28
は、光ファイバー部材26をレーザー等の溶接手段によ
って容易に溶接ができるステンレス等の金属部材を用い
て外周部(端面部)を金属製固定部材21に当接可能と
なるように切削加工等によって形成する。併せて、フラ
ンジ部材28には、光ファイバーの光を通すことができ
る透光性部材27の有効径を確保すると同時に溶接代も
確保できるようにして金属製固定部材21の小径孔24
の孔径と実質的に同等又はそれより大きめに空洞孔29
を形成する。
ていない枠体11の一側壁部の貫通孔20の周縁部に接
合するための金属製固定部材21は、先ず、コバール、
42アロイ等の金属塊から、端面部を枠体11の側壁部
の貫通孔20の周縁部に当接可能となるように切削加工
等によって形成する。併せて、大径孔23、段差部25
及び小径孔24を有する挿通孔22を形成する。また、
金属製固定部材21に接合するためのフランジ部材28
は、光ファイバー部材26をレーザー等の溶接手段によ
って容易に溶接ができるステンレス等の金属部材を用い
て外周部(端面部)を金属製固定部材21に当接可能と
なるように切削加工等によって形成する。併せて、フラ
ンジ部材28には、光ファイバーの光を通すことができ
る透光性部材27の有効径を確保すると同時に溶接代も
確保できるようにして金属製固定部材21の小径孔24
の孔径と実質的に同等又はそれより大きめに空洞孔29
を形成する。
【0018】次いで、挿通孔22の周縁部に、金属製固
定部材21の小径孔24側の外側端面部をAg−Cuろ
う等の高温ろう材からなる高温接合部材32を介して当
接し加熱して接合する。なお、上述までのAg−Cuろ
う等の高温ろう材でのろう付け接合は、各接合部分を一
度に合わせて加熱し、接合する場合と、複数回に分けて
加熱し、接合する場合がある。その後、フィードスルー
基板19、外部接続端子17及び金属製固定部材21が
接合された基体15の金属表面には、Niめっき及びA
uめっきを施す。
定部材21の小径孔24側の外側端面部をAg−Cuろ
う等の高温ろう材からなる高温接合部材32を介して当
接し加熱して接合する。なお、上述までのAg−Cuろ
う等の高温ろう材でのろう付け接合は、各接合部分を一
度に合わせて加熱し、接合する場合と、複数回に分けて
加熱し、接合する場合がある。その後、フィードスルー
基板19、外部接続端子17及び金属製固定部材21が
接合された基体15の金属表面には、Niめっき及びA
uめっきを施す。
【0019】次いで、段差部25に、ホウケイ酸ガラス
やサファイヤ等からなり、ガラス板や球面、半球面、非
球面形状のレンズ等からなる透光性部材27を、ガラス
ペレット状の低融点ガラスや、Au−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33で接
合する。更に、金属製固定部材21の大径孔23側の外
側端面部にフランジ部材28をAu−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33で接
合する。
やサファイヤ等からなり、ガラス板や球面、半球面、非
球面形状のレンズ等からなる透光性部材27を、ガラス
ペレット状の低融点ガラスや、Au−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33で接
合する。更に、金属製固定部材21の大径孔23側の外
側端面部にフランジ部材28をAu−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33で接
合する。
【0020】なお、透光性部材27及びフランジ部材2
8の金属製固定部材21への接合で、Au−Snろう、
Au−Geろう等の低温ろう材を用いる場合には、同時
に接合することが可能である。また、金属製固定部材2
1は貫通孔20に嵌入させて、ろう付け接合する場合も
ある。
8の金属製固定部材21への接合で、Au−Snろう、
Au−Geろう等の低温ろう材を用いる場合には、同時
に接合することが可能である。また、金属製固定部材2
1は貫通孔20に嵌入させて、ろう付け接合する場合も
ある。
【0021】次いで、図3(A)、(B)を参照しなが
ら、本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージの
変形例に係る金属製固定部材21a、21bについて説
明する。図3(A)に示すように、金属製固定部材21
aは、挿通孔22aが外側から小径孔24a、段差部2
5aそして大径孔23aを有し、段差部25aには、光
ファイバー部材26の光の先端と対向させるための透光
性部材27が接合されている。この金属製固定部材21
aは、大径孔23a側の外側端面部を、枠体11の貫通
孔20の周縁部に、貫通孔20と挿通孔22aの両孔の
軸線を合わせて接合固着している。しかも、この金属製
固定部材21aは、光ファイバー部材26を溶接接合す
るのに溶接し易いステンレス等の金属材料からなり、光
ファイバー部材26を安定して接合できる溶接代を持っ
たフランジ部材を兼ねている。
ら、本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージの
変形例に係る金属製固定部材21a、21bについて説
明する。図3(A)に示すように、金属製固定部材21
aは、挿通孔22aが外側から小径孔24a、段差部2
5aそして大径孔23aを有し、段差部25aには、光
ファイバー部材26の光の先端と対向させるための透光
性部材27が接合されている。この金属製固定部材21
aは、大径孔23a側の外側端面部を、枠体11の貫通
孔20の周縁部に、貫通孔20と挿通孔22aの両孔の
軸線を合わせて接合固着している。しかも、この金属製
固定部材21aは、光ファイバー部材26を溶接接合す
るのに溶接し易いステンレス等の金属材料からなり、光
ファイバー部材26を安定して接合できる溶接代を持っ
たフランジ部材を兼ねている。
【0022】金属製固定部材21aは、光ファイバー部
材26をレーザー等の溶接手段によって容易に溶接がで
きるステンレス等の金属部材を用いて端面部を枠体11
の側壁部の貫通孔20の周縁部に当接可能となるように
切削加工等によって形成し、併せて、挿通孔22aを外
側から小径孔24a、段差部25a及び大径孔23aを
備えるように切削加工等によって形成する。次いで、金
属製固定部材21aにNiめっき、Auめっきを施し、
段差部25aに透光性部材27をガラスペレット状の低
融点ガラスや、Au−Snろう、Au−Geろう等の低
温ろう材からなる低温接合部材33で接合する。そし
て、金属製固定部材21aは、Au−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33を用
いて枠体11に接合される。これにより、基体15は、
金属製固定部材21aを接合する前にAuめっきを施す
ことができ、めっきの施しにくいステンレス等からなる
フランジ部材を兼ねる金属製固定部材21aは単独でA
uめっきを施すことができるので、基体15のAuめっ
きの厚みが必要以上に厚くならない。しかも、金属製固
定部材21a自体が溶接し易いステンレス等の金属材料
からなり、溶接代を広くしたフランジ部材であるので、
光ファイバー部材26を安定して強固に接合できる。
材26をレーザー等の溶接手段によって容易に溶接がで
きるステンレス等の金属部材を用いて端面部を枠体11
の側壁部の貫通孔20の周縁部に当接可能となるように
切削加工等によって形成し、併せて、挿通孔22aを外
側から小径孔24a、段差部25a及び大径孔23aを
備えるように切削加工等によって形成する。次いで、金
属製固定部材21aにNiめっき、Auめっきを施し、
段差部25aに透光性部材27をガラスペレット状の低
融点ガラスや、Au−Snろう、Au−Geろう等の低
温ろう材からなる低温接合部材33で接合する。そし
て、金属製固定部材21aは、Au−Snろう、Au−
Geろう等の低温ろう材からなる低温接合部材33を用
いて枠体11に接合される。これにより、基体15は、
金属製固定部材21aを接合する前にAuめっきを施す
ことができ、めっきの施しにくいステンレス等からなる
フランジ部材を兼ねる金属製固定部材21aは単独でA
uめっきを施すことができるので、基体15のAuめっ
きの厚みが必要以上に厚くならない。しかも、金属製固
定部材21a自体が溶接し易いステンレス等の金属材料
からなり、溶接代を広くしたフランジ部材であるので、
光ファイバー部材26を安定して強固に接合できる。
【0023】図3(B)に示すように、金属製固定部材
21bは、挿通孔22bが外側から小径孔24b、段差
部25bそして大径孔23bを有し、段差部25bに
は、光ファイバー部材26の光の先端と対向させるため
の透光性部材27が接合されている。この金属製固定部
材21bは、大径孔23b側の外側端面部を、金属製固
定部材21bの小径孔24bの孔径と実質的に同等又は
それより大きい孔径の空洞孔30を有する台座部材31
を介して、しかも枠体11の貫通孔20の周縁部に、貫
通孔20と空洞孔30及び挿通孔22bの軸線を合わせ
て接合固着する。この台座部材31が枠体11に強固に
接合されるので、金属製固定部材21bは安定して強固
に接合することができる。
21bは、挿通孔22bが外側から小径孔24b、段差
部25bそして大径孔23bを有し、段差部25bに
は、光ファイバー部材26の光の先端と対向させるため
の透光性部材27が接合されている。この金属製固定部
材21bは、大径孔23b側の外側端面部を、金属製固
定部材21bの小径孔24bの孔径と実質的に同等又は
それより大きい孔径の空洞孔30を有する台座部材31
を介して、しかも枠体11の貫通孔20の周縁部に、貫
通孔20と空洞孔30及び挿通孔22bの軸線を合わせ
て接合固着する。この台座部材31が枠体11に強固に
接合されるので、金属製固定部材21bは安定して強固
に接合することができる。
【0024】金属製固定部材21bは、台座部材31
を、コバール、42アロイ等の金属塊から、その端面部
が枠体11の側壁部の貫通孔20の周縁部に当接可能と
なるよう、また金属製固定部材21bと接続可能となる
ように切削加工等によって形成し、併せて金属製固定部
材21bの小径孔24bの孔径と同等又はそれより大き
めの孔径からなる空洞孔30を切削加工等によって形成
する。この台座部材31は、枠体11の貫通孔20の周
縁部に、Ag−Cuろう等の高温ろう材からなる高温接
合部材32を用いて接合する。次いで金属製固定部材2
1bが、この台座部材31に前述の金属製固定部材21
aの接合方法と同様にして接合される。
を、コバール、42アロイ等の金属塊から、その端面部
が枠体11の側壁部の貫通孔20の周縁部に当接可能と
なるよう、また金属製固定部材21bと接続可能となる
ように切削加工等によって形成し、併せて金属製固定部
材21bの小径孔24bの孔径と同等又はそれより大き
めの孔径からなる空洞孔30を切削加工等によって形成
する。この台座部材31は、枠体11の貫通孔20の周
縁部に、Ag−Cuろう等の高温ろう材からなる高温接
合部材32を用いて接合する。次いで金属製固定部材2
1bが、この台座部材31に前述の金属製固定部材21
aの接合方法と同様にして接合される。
【0025】なお、前記実施の形態では金属製の基体を
使用したが、セラミックからなる基体を形成する場合に
は、アルミナ、ガラスセラミック、窒化アルミニウム等
のセラミックグリーンシートに、タングステンやモリブ
デン等の高融点金属や、Ag、Cu等の低融点金属を用
いてワイヤボンドパッド等のメタライズパターンをスク
リーン印刷で形成し、キャビティ部や貫通孔が得られる
ように所望箇所を穿設して各セラミックグリーンシート
を積層し、外形部を切断して積層体とし、更に、キャビ
ティ部に連通する貫通孔の形成された表面や、外部接続
端子を接合する部分にメタライズパターンをスクリーン
印刷で形成し、それぞれのセラミックグリーンシートの
焼結温度に合わせた温度や雰囲気中でセラミックとメタ
ライズを同時焼成して形成する。そして、基体のメタラ
イズパターンにNiめっきを施した後、外部接続端子1
7をAg−Cuろう等の高温ろう材でデュアルインライ
ン型やバタフライ型に接合し、更に、金属表面にNiめ
っき及びAuめっきを施し、金属製固定部材21、21
aや台座部材31を接合する。
使用したが、セラミックからなる基体を形成する場合に
は、アルミナ、ガラスセラミック、窒化アルミニウム等
のセラミックグリーンシートに、タングステンやモリブ
デン等の高融点金属や、Ag、Cu等の低融点金属を用
いてワイヤボンドパッド等のメタライズパターンをスク
リーン印刷で形成し、キャビティ部や貫通孔が得られる
ように所望箇所を穿設して各セラミックグリーンシート
を積層し、外形部を切断して積層体とし、更に、キャビ
ティ部に連通する貫通孔の形成された表面や、外部接続
端子を接合する部分にメタライズパターンをスクリーン
印刷で形成し、それぞれのセラミックグリーンシートの
焼結温度に合わせた温度や雰囲気中でセラミックとメタ
ライズを同時焼成して形成する。そして、基体のメタラ
イズパターンにNiめっきを施した後、外部接続端子1
7をAg−Cuろう等の高温ろう材でデュアルインライ
ン型やバタフライ型に接合し、更に、金属表面にNiめ
っき及びAuめっきを施し、金属製固定部材21、21
aや台座部材31を接合する。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の光通信用パッケージは、
金属製固定部材は外側から大径孔、段差部そして小径孔
を備える挿通孔を有し、小径孔側の金属製固定部材の端
面部が貫通孔の周縁部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせ
て接合され、段差部には透光性部材が接合され、大径孔
側の金属製固定部材の端面部に小径孔の孔径と実質的に
同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有し、しかも易溶接
性の金属材料からなるフランジ部材が挿通孔と空洞孔の
軸線を合わせて接合されているので、フランジ部材に溶
接性のよい金属を用いることができ、金属製固定部材に
は特に溶接性のよい金属を用いる必要がなく、フランジ
部材は個別にAuめっきができ、基体のめっきの厚みが
必要以上に厚くならず、ワイヤボンド性に問題を発生さ
せない。また、Auめっき厚みは必要以上に厚くなら
ず、コスト高を抑えることができる。更に、透光性部材
の有効径と光ファイバー部材の接合溶接代を同時に確保
することができる。
金属製固定部材は外側から大径孔、段差部そして小径孔
を備える挿通孔を有し、小径孔側の金属製固定部材の端
面部が貫通孔の周縁部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせ
て接合され、段差部には透光性部材が接合され、大径孔
側の金属製固定部材の端面部に小径孔の孔径と実質的に
同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有し、しかも易溶接
性の金属材料からなるフランジ部材が挿通孔と空洞孔の
軸線を合わせて接合されているので、フランジ部材に溶
接性のよい金属を用いることができ、金属製固定部材に
は特に溶接性のよい金属を用いる必要がなく、フランジ
部材は個別にAuめっきができ、基体のめっきの厚みが
必要以上に厚くならず、ワイヤボンド性に問題を発生さ
せない。また、Auめっき厚みは必要以上に厚くなら
ず、コスト高を抑えることができる。更に、透光性部材
の有効径と光ファイバー部材の接合溶接代を同時に確保
することができる。
【0027】請求項2及び3記載の光通信用パッケージ
は、金属製固定部材は外側から小径孔、段差部そして大
径孔を備え、段差部に透光性部材を接合する挿通孔を有
し、大径孔側の金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁
部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせて接合され、しかも
金属製固定部材は易溶接性の金属材料からなるフランジ
部材を兼ねているので、予め透光性部材を接合した金属
製固定部材を基体に接合することができ、フランジ部材
を兼ねた金属製固定部材に溶接性のよい金属を用いるこ
とができ、フランジ部材は個別にAuめっきができ、基
体のめっきの厚みが必要以上に厚くならず、ワイヤボン
ド性に問題を発生させない。また、Auめっき厚みは必
要以上に厚くならず、コスト高を抑えることができる。
更に、透光性部材の有効径と光ファイバー部材の接合溶
接代を同時に確保することができる。
は、金属製固定部材は外側から小径孔、段差部そして大
径孔を備え、段差部に透光性部材を接合する挿通孔を有
し、大径孔側の金属製固定部材の端面部が貫通孔の周縁
部に挿通孔と貫通孔の軸線を合わせて接合され、しかも
金属製固定部材は易溶接性の金属材料からなるフランジ
部材を兼ねているので、予め透光性部材を接合した金属
製固定部材を基体に接合することができ、フランジ部材
を兼ねた金属製固定部材に溶接性のよい金属を用いるこ
とができ、フランジ部材は個別にAuめっきができ、基
体のめっきの厚みが必要以上に厚くならず、ワイヤボン
ド性に問題を発生させない。また、Auめっき厚みは必
要以上に厚くならず、コスト高を抑えることができる。
更に、透光性部材の有効径と光ファイバー部材の接合溶
接代を同時に確保することができる。
【0028】特に、請求項3記載の光通信用パッケージ
は、大径孔側の金属製固定部材の端面部と貫通孔の周縁
部の接合は、更に金属製固定部材の小径孔の孔径と実質
的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有する台座部材
を介し、しかも挿通孔と貫通孔及び空洞孔の軸線を合わ
せて接合されているので、金属製固定部材を強固に貫通
孔の周縁部に接合させることができる。
は、大径孔側の金属製固定部材の端面部と貫通孔の周縁
部の接合は、更に金属製固定部材の小径孔の孔径と実質
的に同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有する台座部材
を介し、しかも挿通孔と貫通孔及び空洞孔の軸線を合わ
せて接合されているので、金属製固定部材を強固に貫通
孔の周縁部に接合させることができる。
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係る光通信用パッケージの平面図、断面図である。
態に係る光通信用パッケージの平面図、断面図である。
【図2】同光通信用パッケージの金属製固定部材の拡大
断面図である。
断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジの変形例に係る金属製固定部材の拡大断面図、他の変
形例に係る金属製固定部材の拡大断面図である。
ジの変形例に係る金属製固定部材の拡大断面図、他の変
形例に係る金属製固定部材の拡大断面図である。
【図4】従来の光通信用パッケージの斜視図である。
【図5】従来の光通信用パッケージの金属製固定部材の
説明図である。
説明図である。
10:光通信用パッケージ、11:枠体、12:固定用
孔、13:底板、14:キャビティ部、15:基体、1
6:窓枠状孔、17:外部接続端子、18:導体パター
ン、19:フィードスルー基板、20:貫通孔、21、
21a、21b:金属製固定部材、22、22a、22
b:挿通孔、23、23a、23b:大径孔、24、2
4a、24b:小径孔、25、25a、25b:段差
部、26:光ファイバー部材、27:透光性部材、2
8:フランジ部材、29、30:空洞孔、31:台座部
材、32:高温接合部材、33:低温接合部材
孔、13:底板、14:キャビティ部、15:基体、1
6:窓枠状孔、17:外部接続端子、18:導体パター
ン、19:フィードスルー基板、20:貫通孔、21、
21a、21b:金属製固定部材、22、22a、22
b:挿通孔、23、23a、23b:大径孔、24、2
4a、24b:小径孔、25、25a、25b:段差
部、26:光ファイバー部材、27:透光性部材、2
8:フランジ部材、29、30:空洞孔、31:台座部
材、32:高温接合部材、33:低温接合部材
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部を形成する基体の一側壁部に、前記
キャビティ部に連通する貫通孔を形成し、該貫通孔の周
縁部に、光ファイバー部材の先端と対向させるための透
光性部材を有すると共に該光ファイバー部材を接続する
ための金属製固定部材が接合された光通信用パッケージ
において、前記金属製固定部材は外側から大径孔、段差
部そして小径孔を備える挿通孔を有し、該小径孔側の前
記金属製固定部材の端面部が前記貫通孔の周縁部に前記
挿通孔と該貫通孔の軸線を合わせて接合され、前記段差
部には前記透光性部材が接合され、前記大径孔側の前記
金属製固定部材の端面部に前記小径孔の孔径と実質的に
同等又はそれ以上の孔径の空洞孔を有し、しかも易溶接
性の金属材料からなるフランジ部材が前記挿通孔と前記
空洞孔の軸線を合わせて接合されていることを特徴とす
る光通信用パッケージ。 - 【請求項2】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部を形成する基体の一側壁部に、前記
キャビティ部に連通する貫通孔を形成し、該貫通孔の周
縁部に、光ファイバー部材の先端と対向させるための透
光性部材を有すると共に該光ファイバー部材を接続する
ための金属製固定部材が接合された光通信用パッケージ
において、前記金属製固定部材は外側から小径孔、段差
部そして大径孔を備え、該段差部に前記透光性部材を接
合する挿通孔を有し、該大径孔側の前記金属製固定部材
の端面部が前記貫通孔の周縁部に前記挿通孔と該貫通孔
の軸線を合わせて接合され、しかも前記金属製固定部材
は易溶接性の金属材料からなるフランジ部材を兼ねてい
ることを特徴とする光通信用パッケージ。 - 【請求項3】 請求項2記載の光通信用パッケージにお
いて、前記大径孔側の前記金属製固定部材の端面部と前
記貫通孔の周縁部の接合は、更に前記金属製固定部材の
前記小径孔の孔径と実質的に同等又はそれ以上の孔径の
空洞孔を有する台座部材を介し、しかも前記挿通孔と前
記貫通孔及び前記空洞孔の軸線を合わせて接合されてい
ることを特徴とする光通信用パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225882A JP2003043310A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 光通信用パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225882A JP2003043310A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 光通信用パッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003043310A true JP2003043310A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19058802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001225882A Pending JP2003043310A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 光通信用パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003043310A (ja) |
-
2001
- 2001-07-26 JP JP2001225882A patent/JP2003043310A/ja active Pending
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