JP2002228888A - 光通信用パッケージ - Google Patents

光通信用パッケージ

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JP2002228888A
JP2002228888A JP2001021934A JP2001021934A JP2002228888A JP 2002228888 A JP2002228888 A JP 2002228888A JP 2001021934 A JP2001021934 A JP 2001021934A JP 2001021934 A JP2001021934 A JP 2001021934A JP 2002228888 A JP2002228888 A JP 2002228888A
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optical communication
metal
hole
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cavity
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JP2001021934A
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English (en)
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Hideaki Itakura
秀明 板倉
Yukitsugu Sumida
幸嗣 隅田
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 気密信頼性を備え、光ファイバーの光を確実
に通過させる光通信用パッケージを提供する。 【解決手段】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ14を形成するセラミック製又は金属
製の基体15の側面部に、キャビティ14に連通する貫
通孔20を形成し、貫通孔20に挿入固着された金属製
固定部材21の挿通孔22中に、光ファイバーの先端と
対向させるための透光性部材26が設けられた光通信用
パッケージ10において、金属製固定部材21の挿通孔
22が大径から小径になる段差部を有すると共に、段差
部の縮径角部に切欠きを設け、しかも、段差部に透光性
部材26が低融点ガラス27で接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用の半導体
素子を収容するための光通信用パッケージに係り、より
詳細には光ファイバーの先端と対向させる透光性部材を
備える光通信用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用の半導体素子を収容するための
光通信用パッケージには、本体がセラミック製や金属製
のもの、外部接続端子の接合形状がデュアルインライン
(Dual in Line)型やバタフライ(But
terfly)型等のパッケージがある。例えば、金属
製でバタフライ型の光通信用パッケージ50は、図5に
示すように、底部が放熱性に優れた銅タングステン等、
側面部がセラミックと熱膨張係数が近似するコバール等
の金属部材からなり、内部に半導体素子を搭載するため
のキャビティ51を有する基体52と、この基体52の
側面部に穿孔され、キャビティ51に連通する貫通孔5
3と、この貫通孔53の周辺にろう付け接合され、キャ
ビティ51に光信号を通すための挿通孔を有するコバー
ル等の金属材からなる金属製固定部材54と、この金属
製固定部材54の挿通孔を塞いで接合され、キャビティ
51内を気密に保持させると同時に光ファイバーの先端
と対向させるための透光性部材55と、基体52の側面
部に穿設された窓枠部に接合され、アルミナ(Al2
3 )等のセラミック材に、基体52のキャビティ51側
から基体52の外側にかけて導通して形成される導体配
線パターン56を備えるフィードスルー基板57と、フ
ィードスルー基板57の基体52の外側部分の導体配線
パターン56にバタフライ型にろう付け接合され、外部
からの電気的接続をするためのコバール等の金属部材か
らなる外部接続端子58とを有している。
【0003】この光通信用パッケージ50には、基体5
2のキャビティ51に半導体素子を接着し、半導体素子
とフィードスルー基板57の基体52のキャビティ51
側部分の導体配線パターン56とをボンディングワイヤ
等で接続することで外部接続端子58と電気的に接続
し、また、光ファイバー部材を金属製固定部材54に、
YAG等のレーザーを使用して溶接した後、基体52の
上面に金属やセラミック等からなる蓋体59をガラス、
ろう材、樹脂等からなる封止材で接合することで光半導
体装置が形成され、取付け孔60を介してねじでボード
等にねじ止めされる。
【0004】通常、光通信用パッケージのキャビティ5
1内を気密に保つために、例えば、図6に示すように、
レンズ61(透光性部材)を金属製のレンズホルダ62
(金属製固定部材)に低融点ガラス63で接合すること
が特開平11−95070号公報に開示されている。ま
た、図7に示すように、サファイアガラス板64(透光
性部材)を金属製固定部材を用いることなく基体52に
直接低融点ガラス63で接合することが特開昭63−2
28112号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の光通信用パッケージは、次のような問題
がある。 (1)基体や金属製固定部材と透光性部材との低融点ガ
ラスでの接合は、両者の接合強度を確保するために、適
正な低融点ガラスの量と低融点ガラスの流れ出し(メニ
スカス)によって行っているが、接合面が平面どうしで
あるので、低融点ガラスのメニスカスが大きくなると透
光性部材の光ファイバーの光が透光できる有効透光面積
が小さくなる。基体や金属製固定部材に光ファイバーを
取付ける場合には、半導体素子との光の授受のために光
ファイバーを移動させながらの位置合わせが必要である
が、有効透光面積が小さいと移動に必要な光ファイバー
の移動可能範囲が狭くなり、基体や金属製固定部材に取
付ける時の作業効率を悪化させている。 (2)特に、透光性部材がレンズの場合は、レンズの曲
面部分に低融点ガラスの流れ出しが発生し、光ファイバ
ーの光が通過する部分に低融点ガラスが存在することと
なり、光の屈折を発生させ、光ファイバーの光の授受の
効率を低下させている。 (3)低融点ガラスの量を減らして、メニスカスを小さ
くし、有効透光面積を大きくすると、基体や金属製固定
部材と透光性部材の接合強度が弱くなり、気密信頼性が
低くなる。 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、
気密信頼性を備え、光ファイバーの光を確実に通過させ
る光通信用パッケージを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る光通信用パッケージは、内部に光通信用の半導体素
子を搭載するためのキャビティを形成するセラミック製
又は金属製の基体の側面部に、キャビティに連通する貫
通孔を形成し、貫通孔に挿入固着された金属製固定部材
の挿通孔中に、光ファイバーの先端と対向させるための
透光性部材が設けられた光通信用パッケージにおいて、
金属製固定部材の挿通孔が大径から小径になる段差部を
有すると共に、段差部の縮径角部に切欠きを設け、しか
も、段差部に透光性部材が低融点ガラスで接合されてい
る。
【0007】これにより、接合時に溶融した低融点ガラ
スを段差部に設けた切欠きに溜めることができ、透光性
部材の光ファイバーの光が透光できる有効透光面積を広
くすることができるので、光ファイバーと半導体素子と
の光の位置合わせのための光ファイバーの移動可能範囲
が広がり、金属製固定部材に容易に取付けることができ
る。また、光の屈折を発生させることなく光ファイバー
の光の授受の効率を低下させない。更に、低融点ガラス
の量を減らすことなく適正なメニスカスが形成できるの
で、金属製固定部材と透光性部材の接合強度を強く保
ち、気密信頼性も高く保つことができる。更には、切欠
きの形成を基体に直接行うのではなく、基体に接合する
金属製固定部材に行うので、容易に形成することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ
の平面図、断面図、図2は同光通信用パッケージの金属
製固定部材の拡大断面図、図3は同光通信用パッケージ
の変形例の斜視図、図4は同光通信用パッケージの変形
例の金属製固定部材の拡大断面図である。
【0009】図1(A)、(B)に示すように、本発明
の一実施の形態に係る光通信用パッケージ10は、例え
ば、枠体となる金属製のメタルウォール11と、底部と
なりボード等に取付けるための固定用孔12を備えた金
属製のメタルベース13とをろう付け接合して、内部に
光通信用の半導体素子を搭載するためのキャビティ14
を形成する基体15を有し、この基体15のメタルウォ
ール11の対向する側面部には、それぞれキャビティ1
4に連通する窓枠状孔16が設けられている。各窓枠状
孔16には、導体パターン18を備えたセラミックから
なるフィードスルー基板19が嵌入、ろう付け接合さ
れ、導体パターン18は、メタルウォール11の外側で
外部接続端子となるリードフレーム17とバタフライ型
にろう付け接合され、キャビティ14側で半導体素子と
ワイヤボンディング等を介して接続される。フィードス
ルー基板19が接合されていないメタルウォール11の
一側面部には、キャビティ14に連通する貫通孔20が
形成され、この貫通孔20に挿通孔22を有する金属製
固定部材21が挿入され接合されている。
【0010】図2に示すように、この金属製固定部材2
1は、挿通孔22中に内径が大径から小径になる段差部
23を備えると共に、段差部23の縮径角部に切欠き2
4を有し、光ファイバー25の先端と対向させるための
ガラス板からなる透光性部材26がこの段差部23に低
融点ガラス27で接合されている。そして、基体15の
メタルウォール11と金属製固定部材21とは、低温ろ
う材や樹脂等の接合材28で接合されている。
【0011】次に、本発明の一実施の形態に係る光通信
用パッケージ10の変形例である光通信用パッケージ1
0aについて説明する。図3に示すように、光通信用パ
ッケージ10aは、基体31がセラミック製で、セラミ
ックグリーンシートを積層、焼成して製造したものであ
り、基体31の内部には、光通信用の半導体素子を搭載
するためのキャビティ32が形成されている。基体31
のキャビティ32側に対向して突出した部分には半導体
素子をボンディングワイヤで接続するための導体パター
ン33が形成され、また、基体31の相対向する外側面
には、キャビティ32内の導体パターン33と導通する
導体パターン34が形成されている。導体パターンを形
成する高融点金属とセラミックとは同時焼成して形成さ
れ、更に、導体パターン34に外部接続端子用のリード
フレーム35がデュアルインライン型に、また、最上層
のセラミックグリーンシートのキャビティ32を形成す
る外周囲に形成された導体パターン37には、半導体素
子を実装後に蓋体を被せて気密にシールするためのシー
ルリング38が高温ろう材でろう付け接合されている。
なお、リードフレーム35は、バタフライ型に基体31
の表面、又は裏面側に接合されることもある。
【0012】更に、図4に示すように、光通信用パッケ
ージ10aの基体31のリードフレーム35が接合され
ていない一側面部には、キャビティ32に連通する貫通
孔36が形成されている。そして、金属製固定部材21
aの挿通孔22a中に大径から小径になる段差部23a
を備えると共に、段差部23aの縮径角部に切欠き24
aを有し、光ファイバー25の先端と対向させるための
透光性部材26が低融点ガラス27で接合されており、
更には、セラミック製の基体31と、金属製固定部材2
1aとは、低温ろう材や樹脂等の接合材28で接合され
ている。なお、低温ろう材で接合する場合には、基体3
1の側面部、必要に応じて貫通孔36の内周側面に高融
点金属でメタライズパターンを形成する。
【0013】なお、光通信用パッケージ10、10aに
おいて、低融点ガラス27との接合面となる金属製固定
部材21、21aの表面には、必要に応じてNiめっき
が施されていてもよい。また、接合材28が低温ろう材
の場合の接合面となる金属製固定部材21、21aの表
面、金属製の基体15の表面、及びセラミック製の基体
31に形成されたメタライズパターンの表面には、通常
Niめっき及びAuめっきが施されている。金属製固定
部材に接合される透光性部材の形状は、平板状、球状、
半球状等のいずれでもよい。また、材質は、ホウケイ酸
ガラス、サファイアガラス等のいずれでも適用できる。
金属製固定部材の段差部の縮径角部に形成される切欠き
の形状は、テーパー形状(図2参照)、ザグリ形状(図
4参照)、三日月形状等いずれでも適用でき、限定され
るものではない。
【0014】上述の光通信用パッケージ10、10aに
は、キャビティ14、32内に半導体素子が実装され、
金属製固定部材21、21aに光ファイバー25がYA
G等のレーザーを使用して溶接して取付けられた後、コ
バール、42アロイ等の金属やセラミック等で形成され
るキャップ(蓋体)をろう材、樹脂、ガラス等で接合
し、封止することで光通信用の半導体デバイスとして使
用される。
【0015】次いで、図1、図2を参照して、本発明の
一実施の形態に係る光通信用パッケージ10の製造工程
を説明する。セラミックと熱膨張係数が近似するコバー
ル、42アロイ等の金属塊を切削したり、パイプ状を輪
切りにしてから押し曲げてメタルウォール11を形成す
る。このメタルウォール11の相対向する側面部にはそ
れぞれ、キャビティ14に連通し実質的に矩形状からな
る窓枠状孔16を設け、窓枠状孔16が形成されていな
い側のメタルウォール11の一側面部には、キャビティ
14に連通し実質的に円形からなる貫通孔20を形成す
る。一方、半導体素子からの発熱を放熱するのに優れる
銅タングステン等の金属板に、ボード等の取付け部材に
ねじで取付けるための固定用孔12をあけてメタルベー
ス13を形成する。メタルウォール11とメタルベース
13に、Niめっきを施した後、接合部に例えば、Ag
−Cuろう材等の高温ろう材を挟んで加熱し、ろう付け
接合して、内部に光通信用のレーザーダイオード、発光
ダイオード等の半導体素子を搭載するためのキャビティ
14を有する基体15を形成する。また、セラミックか
らなるフィードスルー基板19は、窓枠状孔16との接
合部の導体パターンにNiめっきを施した後、Ag−C
uろう材等の高温ろう材を接合部に挟んで加熱し、窓枠
状孔16にろう付け接合する。
【0016】ここで、窓枠状孔16に接合されるフィー
ドスルー基板19は、絶縁体であるアルミナ等のセラミ
ックを形成する各セラミックグリーンシートにタングス
テンやモリブデン等の高融点金属で導体パターンを形成
し、各セラミックグリーンシートを積層した積層体を焼
成して形成する。このフィードスルー基板19に形成さ
れる導体パターンは、窓枠状孔16にフィードスルー基
板19を嵌め込んでろう付け接合するために、窓枠状孔
16と当接するフィードスルー基板19の外周部に形成
されるもの(図示せず)と、メタルウォール11の内側
と外側の導通用となるもの(導体パターン18)を有し
ている。
【0017】メタルウォール11の外側に位置する導体
パターン18には、外部接続端子となるリードフレーム
17をバタフライ型に当接し、Ag−Cuろう材等の高
温ろう材でろう付け接合する。また、キャビティ14内
に位置する導体パターン18は、半導体素子とボンディ
ングワイヤ等で接続するために用いられる。なお、上述
のAg−Cuろう材等の高温ろう材でのろう付け接合
は、各接合部分を一度に合わせて加熱し、接合する場合
と、複数回に分けて加熱し、接合する場合がある。その
後、フィードスルー基板19及びリードフレーム17が
接合された基体15には、Niめっき及びAuめっきを
施す。
【0018】一方、金属製固定部材21は、先ず、コバ
ール、42アロイ等の金属塊から外周部をメタルウォー
ル11の貫通孔20に挿入及び貫通孔20周縁のメタル
ウォール11の側面部に当接可能となるように切削加工
等によって形成する。併せて、大径から小径になる段差
部23と共に、段差部23の縮径角部にテーパー形状の
切欠き24を有する挿通孔22を切削加工等によって形
成する。なお、切欠き24の形状は、テーパー形状の
他、ザグリ形状、三日月形状等があり、その形状は限定
するものではない。
【0019】次いで、段差部23に、ガラス板からなる
透光性部材26を、ガラスペレット状の低融点ガラス2
7を介して載置し、適当な圧力を加えながら加熱するこ
とで低融点ガラス27を溶融させ段差部23に透光性部
材26を接合する。この接合においては、段差部23に
よって透光性部材26が安定して載置でき、低融点ガラ
ス27が加熱溶融によって流れ出して適正なメニスカス
形状を作ることができると共に、切欠き24によって透
光性部材26の表面への流れ出しを抑えることができる
ので、透光性部材26の表面を低融点ガラス27が覆う
ことなく、有効透光面積を大きくすることができる。
【0020】そして、基体15のフィードスルー基板1
9が接合されていないメタルウォール11の一側面部の
貫通孔20に、挿通孔22中に光ファイバー25の先端
と対向させるための透光性部材26が設けられた金属製
固定部材21を挿入し、接合材28で接合固着する。
【0021】なお、上述の低融点ガラス27には、融点
が650℃以下からなるガラスを用いることが好まし
い。これにより、ガラスのメニスカスが正常に形成でき
金属製固定部材21に透光性部材26を強固に接合する
ことができる。融点が650℃を超えると、正常なメニ
スカス形状が得られないし、透光性部材26のガラスが
軟化して変形が発生する。また、基体15のメタルウォ
ール11と、金属製固定部材21との間には、Au−S
n、Au−Ge等からなる低温ろう材や樹脂等からなる
接合材28を用いることができる。
【0022】次いで、図3、図4を参照して、本発明の
一実施の形態に係る光通信用パッケージ10の変形例で
ある光通信用パッケージ10aの製造工程を説明する。
光通信用パッケージ10aは、基体31がセラミック製
で、例えば、アルミナ等のセラミックグリーンシートを
積層、焼成して製造したものである。セラミックグリー
ンシートは、アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、カル
シア等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、ジオキシルフ
タレート等の可塑剤と、アクリル樹脂等のバインダー及
び、トルエン、キシレン、アルコール類等の溶剤を加
え、十分に混練し、脱泡して粘度2000〜40000
cpsのスラリーを作製し、ドクターブレード法等によ
って例えば、厚み0.25mmのロール状のシートを形
成し、適当なサイズにカットして矩形状のシートから作
製している。
【0023】次に、複数のセラミックグリーンシートの
上下の導体パターンの導通をとるためのスルーホールを
プレス金型やパンチングマシーン等を用いて形成し、タ
ングステンやモリブデン等の高融点金属を用いてそれぞ
れのセラミックグリーンシートのスルーホールに孔埋め
印刷、セラミックグリーンシートの表面に導体パターン
33、37等をスクリーン印刷して形成している。そし
て、基体31の内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ32を形成するために複数の各セラミ
ックグリーンシートに孔を金型等で打ち抜いて形成し、
また、金属製固定部材21を接合するための貫通孔36
を形成するために、複数枚のセラミックグリーンシート
に、キャビティ32となる側から各セラミックグリーン
シート毎に幅を違えて切欠きを設け、重ね合わせたら実
質的に円形、又は複数枚のセラミックグリーンシートに
幅を同一にして切欠きを設け、重ね合わせたら実質的に
矩形からなる空洞ができるようにして、それぞれのセラ
ミックグリーンシートを積み重ね、温度と圧力を掛けて
積層する。これによりセラミックグリーンシートに打ち
抜いた孔の部分は、キャビティ32が形成され、更に、
基体31となるように外周を切断して形成された積層体
に貫通孔36が形成される。
【0024】そして、外周を切断して形成された積層体
の相対向する外側両側面には、リードフレーム35をろ
う付け接合するための導体パターン34を形成する。ま
た、積層体のリードフレーム35が接合されない側の一
側面に形成されている貫通孔36に、金属製固定部材2
1aをろう材を用いて接合する場合には、貫通孔36周
縁に高融点金属でメタライズパターンを形成する。そし
て、この積層体を約1550℃の還元雰囲気中でセラミ
ックと高融点金属を同時焼成し、基体31を形成する。
【0025】次いで、基体31の導体パターン34、3
7のそれぞれにリードフレーム35、シールリング38
がAg−Cuろう材等からなる高温ろう材でろう付け接
合される。なお、基体31は、リードフレーム35及び
シールリング38がろう付けされる前に、Niめっきが
施され、ろう付け後にはNiめっき及びAuめっきが施
される。
【0026】そして、基体31の貫通孔36には、金属
製固定部材21aが挿入され、Au−Sn、Au−Ge
等からなる低温ろう材や樹脂等からなる接合材28を介
し、加熱することで接合する。
【0027】金属製固定部材21aの挿通孔22a中の
段差部23aの形成方法、切欠き24aの形成方法、光
ファイバー25の先端と対向させるための透光性部材2
6の低融点ガラス27を用いての接合方法等について
は、金属製の基体15の金属製固定部材21の場合と同
様の製造方法が適用できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の光通信用パッケージは、
金属製固定部材の挿通孔が大径から小径になる段差部を
有すると共に、段差部の縮径角部に切欠きを設け、しか
も、段差部に透光性部材が低融点ガラスで接合されてい
るので、低融点ガラスを段差部に設けた切欠きに溜める
ことで有効透光面積を広くすることができ、光の屈折を
発生させることがない。また、光ファイバーの光の授受
の効率を低下させない。更に、有効透光面積を広くする
ことができるので、光ファイバーと半導体素子との光の
位置合わせのための光ファイバーの移動可能範囲が広が
り、光ファイバーを金属製固定部材に容易に取付けるこ
とができる。更には、低融点ガラスの量を減らすことな
く適正なメニスカスが形成でき、金属製固定部材と透光
性部材の接合強度を強く保ち、気密信頼性も高く保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係る光通信用パッケージの平面図、断面図である。
【図2】同光通信用パッケージの金属製固定部材の拡大
断面図である。
【図3】同光通信用パッケージの変形例の斜視図であ
る。
【図4】同光通信用パッケージの変形例の金属製固定部
材の拡大断面図である。
【図5】従来の光通信用パッケージの斜視図である。
【図6】従来の光通信用パッケージの金属製固定部材の
断面図である。
【図7】従来の光通信用パッケージの透光性部材接合部
の断面図である。
【符号の説明】
10、10a:光通信用パッケージ、11:メタルウォ
ール、12:固定用孔、13:メタルベース、14:キ
ャビティ、15:基体、16:窓枠状孔、17:リード
フレーム、18:導体パターン、19:フィードスルー
基板、20:貫通孔、21、21a:金属製固定部材、
22,22a:挿通孔、23、23a:段差部、24、
24a:切欠き、25:光ファイバー、26:透光性部
材、27:低融点ガラス、28:接合材、31:基体、
32:キャビティ、33、34:導体パターン、35:
リードフレーム、36:貫通孔、37:導体パターン、
38:シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA02 BA11 DA04 DA06 5F073 BA01 BA02 FA07 FA27 FA28 FA29 5F088 BA16 BB01 JA03 JA05 JA09 JA10 JA14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
    ためのキャビティを形成するセラミック製又は金属製の
    基体の側面部に、前記キャビティに連通する貫通孔を形
    成し、該貫通孔に挿入固着された金属製固定部材の挿通
    孔中に、光ファイバーの先端と対向させるための透光性
    部材が設けられた光通信用パッケージにおいて、前記金
    属製固定部材の挿通孔が大径から小径になる段差部を有
    すると共に、該段差部の縮径角部に切欠きを設け、しか
    も、前記段差部に前記透光性部材が低融点ガラスで接合
    されていることを特徴とする光通信用パッケージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021187421A1 (ja) * 2020-03-18 2021-09-23 浜松ホトニクス株式会社 量子カスケードレーザ装置

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