JP2002151612A - 光通信用パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

光通信用パッケージ及びその製造方法

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JP2002151612A
JP2002151612A JP2000343390A JP2000343390A JP2002151612A JP 2002151612 A JP2002151612 A JP 2002151612A JP 2000343390 A JP2000343390 A JP 2000343390A JP 2000343390 A JP2000343390 A JP 2000343390A JP 2002151612 A JP2002151612 A JP 2002151612A
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Seiji Ano
清治 阿野
Akira Oba
章 大庭
Akiyoshi Kosakata
明義 小阪田
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通信用パッケージに用いられる金属板のロ
ウ付け接合の寸法位置精度を高精度なものとし、しか
も、接合するのに特段のロウ付け治具を必要としない光
通信用パッケージ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 全体が一枚の板材又は所定箇所を別板材
とした金属平板11の所定位置に、金属枠体12をロウ
付けした光通信用パッケージ10において、金属枠体1
2及び金属平板11の連接部分13にはそれぞれ、段
差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組合せからなっ
て、互いに嵌合する第1、第2の接合部12a、11a
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用パッケー
ジに係り、より詳細には複数の金属板材どうしをロウ付
けしてなる光通信用パッケージ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体電子部品は、半導体電子部
品の高周波の領域で電気特性を悪化させないために、光
通信用パッケージの略長方形状をした高放熱材料の金属
平板上に載置されている。そして半導体電子部品の周囲
を囲むために光通信用パッケージは半導体電子部品を載
置する金属平板に金属枠体、又はセラミック枠体をロウ
付けして製造されている。更に、複数の板材をロウ付け
して形成した金属平板を使用する場合もある。光通信用
パッケージは、例えば、図7(A)、(B)に示すよう
に、平板からなる第1の金属板材51と第2の金属板材
52を接合させて金属平板を形成する場合や、図8
(A)、(B)に示すように、金属平板53と金属枠体
54を接合させる場合には、これらをロウ付けで固定接
着する。それぞれの接合面は平坦であるので位置合わせ
を行うために、図9に示すように、細密に設計されたカ
ーボンからなるロウ付け治具55が必要になる。例え
ば、金属平板53と金属枠体54の連接部材にロウ材5
6を置き、全体をロウ付け治具55にセットし、ロウ付
け炉でロウ材56を溶融させることで接合している。ま
た、金属平板とセラミック枠体との接合においては、金
属平板としてセラミックと熱膨張係数が近似し、しかも
放熱特性が比較的よい、例えば、Cu−W(ポーラス状
のタングステンに銅を含浸させたもの)からなる金属板
を用いて、パッケージに発生する反りを回避すること
で、半導体電子部品の機能低下を防止している。更に高
放熱特性が要求される場合には、所定箇所を別板材とし
た金属平板が用いられ、例えば、図7(A)に示す第1
の金属板材51として比較的安価で熱膨張係数がセラミ
ックに近似するKV(コバール)を使用し、第2の金属
板材52として放熱特性に優れるCu−Mo−Cu(銅
−モリブデン−銅)の3層(厚みの比率が1:1:1の
接合板)構造からなるCMCが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の光通信用パッケージ及びその製造方法
は、次のような問題がある。ロウ付け接合のための位置
合わせ用に設計されたロウ付け治具は、接合の高寸法位
置精度を要求される中にありながらパッケージの形状が
複雑であるので、ロウ付け治具の部品点数が多く必要と
なり、ロウ付け治具が複雑化して、必要な位置公差内に
接合させることが困難となっている。本発明は、かかる
事情に鑑みてなされたものであって、光通信用パッケー
ジに用いられる金属板材のロウ付け接合の寸法位置精度
を高精度なものとし、しかも、接合するのに特段のロウ
付け治具を必要としない光通信用パッケージ及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る光通信用パッケージは、全体が一枚の板材又は
所定箇所を別板材とした金属平板の所定位置に、金属枠
体をロウ付けした光通信用パッケージにおいて、金属枠
体及び金属平板の連接部分にはそれぞれ、段差、傾斜、
凹部、凸部の1又は2以上の組合せからなって、互いに
嵌合する第1、第2の接合部が設けられている。これに
より、金属枠体と金属平板の連接部分の相対向する第
1、第2の接合部が段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2
以上の組合せからなって、しかも、互いに嵌合している
ので、接合の位置精度を高くすることができ、特段のロ
ウ付け治具を必要としないで、高寸法位置精度を持った
光通信用パッケージを容易に提供できる。
【0005】前記目的に沿う第2の発明に係る光通信用
パッケージは、金属板材の所定箇所を別板材に置き換え
た金属平板の所定位置に、別板材を底にしてセラミック
枠体を接合して構成される光通信用パッケージにおい
て、金属板材と別板材の連接部分にはそれぞれ、板厚内
に形成される段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の
組合せからなって、互いに嵌合する第1、第2の接合部
が設けられている。これにより、金属板材と別板材の連
接部分の相対向する第1、第2の接合部が段差、傾斜、
凹部、凸部の1又は2以上の組合せからなって、しか
も、互いに嵌合しているので、接合の位置精度を高くす
ることができ、特段のロウ付け治具を必要としないで、
高寸法位置精度を持ち、しかも、半導体電子部品が実装
される部分の別板材には高放熱性の板材が採用できるの
で、更に半導体電子部品の放熱特性を向上できる光通信
用パッケージを容易に提供できる。
【0006】前記目的に沿う第1の発明に係る光通信用
パッケージの製造方法は、全体が一枚の板材又は所定箇
所を別板材とした金属平板の所定位置に、金属枠体をロ
ウ付けして製造する光通信用パッケージの製造方法にお
いて、金属枠体及び金属平板の連接部分にはそれぞれ、
段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組合せからな
って、互いに嵌合する第1、第2の接合部を設けてお
き、第1、第2の接合部を嵌合させた状態で金属平板に
金属枠体をロウ付けする。これにより、金属枠体と金属
平板の相対向する第1、第2の接合部が段差、傾斜、凹
部、凸部の1又は2以上の組合せからなって互いに嵌合
してロウ付けするので、特段のロウ付け治具を必要とす
ることなく、接合の位置精度を高くすることができる光
通信用パッケージを容易に形成することができる。
【0007】前記目的に沿う第2の発明に係る光通信用
パッケージの製造方法は、金属板材の所定箇所を別板材
に置き換えた金属平板の所定位置に、別板材を底にして
セラミック枠体を接合して製造する光通信用パッケージ
の製造方法において、金属板材と別板材の連接部分にそ
れぞれ、板厚内に形成された段差、傾斜、凹部、凸部の
1又は2以上の組合せからなって、互いに嵌合する第
1、第2の接合部を設けておき、第1、第2の接合部を
嵌合させた状態で金属板材に別板材をロウ付けする。こ
れにより、金属板材と別板材の相対向する第1、第2の
接合部が段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組合
せからなって互いに嵌合してロウ付けするので、特段の
ロウ付け治具を必要とすることなく、接合の位置精度を
高くすることができ、しかも、半導体電子部品が実装さ
れる部分の板材には高放熱性の金属板が接合できるの
で、更に半導体電子部品の放熱特性を向上できる光通信
用パッケージを容易に形成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の第1の実施の形態に係る光通信用パッケ
ージの斜視図、断面図、図2(A)は同光通信用パッケ
ージの連接部分の断面図、図2(B)〜(E)はそれぞ
れ同光通信用パッケージの変形例に係る連接部分の断面
図、図3(A)〜(E)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジの変形例に係る金属平板と金属枠体との連接部分の断
面図、図4(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実
施の形態に係る光通信用パッケージの斜視図、断面図、
図5(A)、(B)はそれぞれ同光通信用パッケージに
用いられる金属平板の斜視図、断面図、図6(A)は同
光通信用パッケージに用いられる金属平板の連接部分の
断面図、図6(B)〜(D)はそれぞれ同光通信用パッ
ケージの変形例に係る連接部分の断面図である。
【0009】図1(A)、(B)に示すように、本発明
の第1の実施の形態に係る光通信用パッケージ10は、
全体が一枚の板材となって、熱伝導率が高く高放熱材料
であるCu−W(銅タングステン)、CMC(Cu−M
o−Cuの3層構造の接合板)等からなる金属平板11
と、KV(コバール)からなる金属枠体12とがロウ付
け、例えば、銀銅ロウ付けによって連接部分13で接合
されている。因みに、Cu−Wの熱伝導率は230W/
m・k程度であり、CMCの熱伝導率は260W/m・
k程度である。更に、金属枠体12には、その壁面の一
部をくり抜いて形成された窓にセラミック(図示せず)
が嵌め込まれ、セラミックに形成されている導体配線を
使って、金属枠体12の内部と外部の導通を形成してい
る。ロウ付けされている金属平板11及び金属枠体12
の金属表面にはNiめっき、Auめっきが施されてい
る。この光通信用パッケージ10には、半導体電子部品
が金属平板11と金属枠体12とで形成された凹部から
なるキャビティ部14の底部15に実装された後、金
属、例えば、KV等からなる蓋(図示せず)で気密封止
される。
【0010】次いで、図2を参照して金属平板11と金
属枠体12との連接部分13について詳しく説明する。
図2(A)に示すように、連接部分13には、金属枠体
12の第1の接合部12aと、金属平板11の第2の接
合部11aが互いに嵌合可能に設けられている。この場
合は、第2の接合部11aに段差(金属枠体12の短辺
側の連接部分13では凹部となる)を設け、金属枠体1
2の第1の接合部12aは垂直のまま金属平板11の第
2の接合部11aにロウ材の一例である銀銅ロウ材23
を介して嵌合してロウ付け接合されている。
【0011】なお、連接部分13は、以下に示す変形例
(連接部分13b、13c、13d、13e)のような
形状とすることもできる。図2(B)に示す連接部分1
3bでは、金属枠体12の第1の接合部12bに段差を
設け、金属平板11の第2の接合部11bにも段差(金
属枠体12の短辺側の連接部分13bでは凹部となる)
を設け、互いに嵌合して、ロウ付けしている。図2
(C)に示す連接部分13cでは、金属枠体12の第1
の接合部12cに段差を設け、金属平板11の第2の接
合部11cには凹部を設けているが、段差の向きが図2
(B)の場合と逆向きとなっている。第1の接合部12
cと第2の接合部11cとは互いに嵌合して、ロウ付け
している。図2(D)に示す連接部分13dでは、金属
枠体12の第1の接合部12dに傾斜を設け、金属平板
11の第2の接合部11dにも傾斜を設け、互いに嵌合
して、ロウ付けして接合している。図2(E)に示す連
接部分13eでは、金属枠体12の第1の接合部12e
に段差と傾斜を設け、金属平板11の第2の接合部11
eにも段差と傾斜と凹部を組み合わせて設け、互いに嵌
合して、ロウ付けしている。ロウ付け接合では、第1、
第2の接合部を段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上
の組合せの何れかでなすことができるので、連接部分の
嵌合が容易に行え、特段のロウ付け治具を必要とするこ
となくロウ付けを行うことができる。
【0012】次いで、図3(A)〜(E)を参照して、
金属平板11の変形例である金属平板22と金属枠体1
2の連接部分13f〜13jについて説明する。金属枠
体12と金属平板22とを、ロウ付けで接合する場合の
連接部分13f〜13jを断面視した形状は、前述の図
2(A)〜(E)に示した形状とそれぞれ対応している
が、金属平板22の厚みが一部異なっている。図3
(A)では、金属枠体12の第1の接合部12aと金属
平板22の第2の接合部11fが嵌合してなる連接部分
13fより金属枠体12の外側の板厚みが段差に合わせ
て薄くなっている。図3(B)では、金属枠体12の第
1の接合部12bと金属平板22の第2の接合部11g
が嵌合してなる連接部分13gより金属枠体12の外側
の板厚みが段差に合わせて薄くなっている。図3(C)
では、金属枠体12の第1の接合部12cと金属平板2
2の第2の接合部11hが嵌合してなる連接部分13h
よりキャビティ部14(図1参照)の底部15の板厚み
が段差に合わせて薄くなっている。図3(D)では、金
属枠体12の第1の接合部12dと金属平板22の第2
の接合部11iが嵌合してなる連接部分13iより金属
枠体12の外側の板厚みが傾斜に合わせて薄くなってい
る。図3(E)では、金属枠体12の第1の接合部12
eと金属平板22の第2の接合部11jが嵌合してなる
連接部分13jより金属枠体12の外側の板厚みが段差
と傾斜の組み合わせ形状に合わせて薄くなっている。
【0013】次いで、図1(A)、(B)を参照しなが
ら、本発明の第1の実施の形態に係る光通信用パッケー
ジ10の製造方法を説明する。熱伝導率が高く高放熱材
料であるCu−W(ポーラス状のタングステンに銅を含
浸させたもの)、CMC(Cu−Mo−Cuの厚み比率
が1:1:1の3層構造の接合板)等の金属から所定の
大きさに切り出し、打ち抜き等の加工により全体が一枚
の板材からなる金属平板11を形成する。一方、KV
(コバール)等の金属を金属のブロック体から所定の大
きさに切削したり、中空の角パイプから輪切りに切り出
し等の加工により金属枠体12を形成する。図2(A)
に示すように、金属枠体12及び金属平板11の連接部
分13を構成する金属枠体12の第1の接合部12aが
凸部となり、金属平板11の第2の接合部11aが段差
又は凹部となるように加工する。通常、この加工方法
は、切削、エッチング等によって行われる。第1、第2
の接合部12a、11aの間に銀銅ロウ材23を配置し
て、第1、第2の接合部12a、11aを嵌合して、ロ
ウ付け炉で加熱して接合する。これによりロウ付け治具
を必要としないで、第1の接合部12aと第2の接合部
11aが嵌合状態になり、連接部分13で容易にロウ付
け接合できる。なお、第1、第2の接合部は前述した形
状の他に、それぞれ段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2
以上の組合せとしてもよい。
【0014】次に、図4(A)、(B)を参照して、本
発明の第2の実施の形態に係る光通信用パッケージ10
aの構成を説明する。この光通信用パッケージ10a
は、金属板材18の所定箇所を別板材17とした金属平
板16とセラミック枠体21をロウ付けで接合して形成
している。セラミック枠体21と金属平板16とのロウ
付けにおいては、セラミック枠体21のセラミックに形
成されたメタライズパターンを介してロウ付け、例え
ば、銀銅ロウ付けで接合している。別板材17は、セラ
ミック枠体21で周囲を囲まれたキャビティ部14aの
底部15aを形成し、その上に半導体電子部品が搭載さ
れるので、高放熱特性を有する材質からなる金属材料で
形成されている。これにより、半導体電子部品の高周波
化が進んで高放熱の要求にも対応でき、高周波特性を維
持することができる。
【0015】図5に示すように、金属平板16は、所定
箇所、すなわちキャビティ部14の底部15に熱伝導率
の高い、例えば、Cu−W、CMC等からなる高放熱材
料で構成された別板材17を有し、底部15の外周部に
熱膨張係数がセラミックに近似する低熱膨張材料、例え
ば、KVや42アロイ等で構成された金属板材18を有
している。この金属平板16は略長方形状からなり、金
属板材18の中央部に設けたくり抜き部19に別板材1
7を嵌め込んで、金属板材18と別板材17の接合端面
とが銀銅ロウで接合されている。別板材17と金属板材
18とは熱膨張係数、熱伝導率が異なる金属材料を使用
しており、金属板材18は低熱膨張材料で形成されてい
る。
【0016】別板材17と金属板材18とを、ロウ付け
して接合する場合、その連接部分20は、図6(A)に
示すように、別板材17の第2の接合部17aに段差を
設け、金属板材18の第1の接合部18aにも段差を設
けて、第1、第2の接合部18a、17aが相対向する
ように嵌合している。なお、連接部分は図6(B)〜
(D)に示すような形状とすることもできる。図6
(B)に示す連接部分20bでは、別板材17の第2の
接合部17bに傾斜を設け、金属板材18の第1の接合
部18bにも傾斜を設けて、第1、第2の接合部18
b、17bを互いに嵌合してロウ付けしている。図6
(C)に示す連接部分20cでは、別板材17の第2の
接合部17cに段差と傾斜を設け、金属板材18の第1
の接合部18cにも段差と傾斜を設けて、第1、第2の
接合部18c、17cを互いに嵌合してロウ付けしてい
る。図6(D)に示す連接部分20dでは、別板材17
の第2の接合部17dに段差、傾斜、段差を階段状に設
け、金属板材18の第1の接合部18dにも段差、傾
斜、段差を階段状に設けて、第1、第2の接合部18
d、17dを互いに嵌合してロウ付けしている。
【0017】次に、図4、図5を参照しながら、本発明
の第2の実施の形態に係る光通信用パッケージ10aの
製造方法を説明する。例えば、アルミナ粉末にマグネシ
ア、シリカ、カルシア等の焼結助剤を適当量加えた粉末
に、ジオキシルフタレート等の可塑剤と、アクリル樹脂
等のバインダー及び、トルエン、キシレン、アルコール
類等の溶剤を加え、十分に混練し、脱泡して粘度200
0〜40000cpsのスラリーを作製し、ドクターブ
レード法等によってロール状のセラミックグリーンシー
トを形成し、適当なサイズにカットして矩形状に作製
し、次いで、タングステン等の高融点金属を用いてこの
セラミックグリーンシートにメタライズパターンをスク
リーン印刷し、リング状に打ち抜き、約1550℃の還
元雰囲気中で焼成してセラミック枠体21を形成する。
また、セラミック枠体21の必要な高さを得るために複
数枚のセラミックグリーンシートを積層して形成する場
合もある。
【0018】次いで、図5に示すように、所定箇所、す
なわちキャビティ部14の底部15に熱伝導率の高い、
例えば、Cu−W、CMC等からなる高放熱材料で構成
された別板材17を有し、底部15の外周部に熱膨張係
数がセラミックに近似する低熱膨張材料、例えば、KV
や42アロイ等で構成された金属板材18を有する金属
平板16を形成する。この金属平板16は略長方形状か
らなり、金属板材18の中央部に設けたくり抜き部19
に別板材17を嵌め込んで、金属板材18の第1の接合
部18aと別板材17の第2の接合部17aを嵌合させ
た状態でロウ付け、例えば、銀銅ロウで接合する。別板
材17と金属板材18とは熱膨張係数、熱伝導率が異な
る金属材料を使用し、金属板材18は低熱膨張材料で形
成する。セラミック枠体21と金属平板16は、メタラ
イズパターンを介してロウ付け、例えば、銀銅ロウ付け
で接合する。
【0019】なお、セラミック枠体21を形成するセラ
ミックの材質は、特に限定するものではなく、アルミ
ナ、窒化アルミニウム、低温焼成ガラスセラミック等の
セラミックが使用できる。また、本発明の第1の実施の
形態に係る光通信用パッケージ10においては、一枚の
板材からなる金属平板11を使用したが、本発明の第2
の実施の形態に係る光通信用パッケージ10aにおいて
用いた金属平板16のように、所定個所を別板材とした
金属平板を適用することもできる。更に、上述した第
1、第2の接合部の形状及びその組み合わせは、図2
(A)〜(E)、図3(A)〜(E)、図6(A)〜
(D)に限定されるものではなく、自由に選択できる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の光通信用パッケージにお
いては、金属枠体及び金属平板の連接部分にはそれぞ
れ、段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組合せか
らなって、互いに嵌合する第1、第2の接合部が設けら
れているので、接合の位置精度を高くすることができ、
特段のロウ付け治具を必要としないで、高寸法位置精度
を持った光通信用パッケージを容易に提供できる。
【0021】請求項2記載の光通信用パッケージにおい
ては、金属板材と別板材の連接部分にはそれぞれ、板厚
内に形成される段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上
の組合せからなって、互いに嵌合する第1、第2の接合
部が設けられているので、接合の位置精度を高くするこ
とができ、特段のロウ付け治具を必要としないで、高寸
法位置精度を持ち、しかも、半導体電子部品が実装され
る部分の別板材には高放熱性の金属板が採用できるの
で、更に半導体電子部品の放熱特性を向上できる光通信
用パッケージを容易に提供できる。
【0022】請求項3記載の光通信用パッケージの製造
方法においては、金属枠体及び金属平板の連接部分には
それぞれ、段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組
合せからなって、互いに嵌合する第1、第2の接合部を
設けておき、第1、第2の接合部を嵌合させた状態で金
属平板に金属枠体をロウ付けするので、特段のロウ付け
治具を必要とすることなく、接合の位置精度を高くする
ことができる光通信用パッケージを容易に形成すること
ができる。
【0023】請求項4記載の光通信用パッケージの製造
方法においては、金属板材と別板材の連接部分にそれぞ
れ、板厚内に形成された段差、傾斜、凹部、凸部の1又
は2以上の組合せからなって、互いに嵌合する第1、第
2の接合部を設けておき、第1、第2の接合部を嵌合さ
せた状態で金属板材に別板材をロウ付けするので、特段
のロウ付け治具を必要とすることなく、接合の位置精度
を高くすることができて、しかも、半導体電子部品が実
装される部分の金属板には高放熱性の金属板が接合で
き、更に半導体電子部品の放熱特性を向上できる光通信
用パッケージを容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施
の形態に係る光通信用パッケージの斜視図、断面図であ
る。
【図2】(A)は同光通信用パッケージの連接部分の断
面図、(B)〜(E)はそれぞれ変形例に係る連接部分
の断面図である。
【図3】(A)〜(E)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジの変形例に係る金属平板と金属枠体との連接部分の断
面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態に係る光通信用パッケージの斜視図、断面図であ
る。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジに用いられる金属平板の斜視図、断面図である。
【図6】(A)は同光通信用パッケージに用いられる金
属平板の連接部分の断面図、(B)〜(D)はそれぞれ
同光通信用パッケージの変形例に係る連接部分の断面図
である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ従来例に係る所定箇
所に別板材に置き換えた金属平板を説明する斜視図、断
面図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ従来例に係る光通信
用パッケージの斜視図、断面図である。
【図9】従来のロウ付けによる接合方法を説明する断面
図である。
【符号の説明】
10、10a:光通信用パッケージ、11:金属平板、
11a〜11j:第2の接合部、12:金属枠体、12
a〜12e:第1の接合部、13、13b〜13j:連
接部分、14、14a:キャビティ部、15、15a:
底部、16:金属平板、17:別板材、17a〜17
d:第2の接合部、18:金属板材、18a〜18d:
第1の接合部、19:くり抜き部、20、20b〜20
d:連接部分、21:セラミック枠体、22:金属平
板、23:銀銅ロウ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:12 B23K 101:12 (72)発明者 小阪田 明義 山口県美祢市大嶺町東分字岩倉2701番1 株式会社住友金属エレクトロデバイス内 Fターム(参考) 4E360 AB13 AB31 BA08 BD03 CA08 EA29 ED03 ED07 ED27 FA09 GA06 GA24 GA53 GB99 GC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が一枚の板材又は所定箇所を別板材
    とした金属平板の所定位置に、金属枠体をロウ付けした
    光通信用パッケージにおいて、前記金属枠体及び前記金
    属平板の連接部分にはそれぞれ、段差、傾斜、凹部、凸
    部の1又は2以上の組合せからなって、互いに嵌合する
    第1、第2の接合部が設けられていることを特徴とする
    光通信用パッケージ。
  2. 【請求項2】 金属板材の所定箇所を別板材に置き換え
    た金属平板の所定位置に、前記別板材を底にしてセラミ
    ック枠体を接合して構成される光通信用パッケージにお
    いて、 前記金属板材と別板材の連接部分にはそれぞれ、板厚内
    に形成される段差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の
    組合せからなって、互いに嵌合する第1、第2の接合部
    が設けられていることを特徴とする光通信用パッケー
    ジ。
  3. 【請求項3】 全体が一枚の板材又は所定箇所を別板材
    とした金属平板の所定位置に、金属枠体をロウ付けして
    製造する光通信用パッケージの製造方法において、前記
    金属枠体及び前記金属平板の連接部分にはそれぞれ、段
    差、傾斜、凹部、凸部の1又は2以上の組合せからなっ
    て、互いに嵌合する第1、第2の接合部を設けておき、
    該第1、第2の接合部を嵌合させた状態で前記金属平板
    に前記金属枠体をロウ付けすることを特徴とする光通信
    用パッケージの製造方法。
  4. 【請求項4】 金属板材の所定箇所を別板材に置き換え
    た金属平板の所定位置に、前記別板材を底にしてセラミ
    ック枠体を接合して製造する光通信用パッケージの製造
    方法において、前記金属板材と別板材の連接部分にそれ
    ぞれ、板厚内に形成された段差、傾斜、凹部、凸部の1
    又は2以上の組合せからなって、互いに嵌合する第1、
    第2の接合部を設けておき、該第1、第2の接合部を嵌
    合させた状態で前記金属板材に前記別板材をロウ付けす
    ることを特徴とする光通信用パッケージの製造方法。
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