JP2003057497A - 光通信用パッケージ - Google Patents

光通信用パッケージ

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JP2003057497A
JP2003057497A JP2001249207A JP2001249207A JP2003057497A JP 2003057497 A JP2003057497 A JP 2003057497A JP 2001249207 A JP2001249207 A JP 2001249207A JP 2001249207 A JP2001249207 A JP 2001249207A JP 2003057497 A JP2003057497 A JP 2003057497A
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JP2001249207A
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Hideaki Itakura
秀明 板倉
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Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸コネクターのコネクター芯線を通過する
高周波信号の減衰を少なくする光通信用パッケージを提
供する。 【解決手段】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部14を形成する金属製の枠体11
と、枠体11の一側壁に穿設された取付部15に高温ろ
う材を用いて接合された側壁部16及び側壁部16に一
体化され、枠体11のキャビティ部14に配置される台
座部17を有する金属製のアダプター18とを有し、側
壁部16には同軸コネクター19を接続するための挿通
孔20を有する光通信用パッケージ10において、アダ
プター18の側壁部16と台座部17とが直角に交わる
角部21には、側壁部16に沿って台座部17に溝22
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用の半導体
素子を収容するための光通信用パッケージに係り、より
詳細には同軸コネクターを接合するアダプターを備える
光通信用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーダイオード等の発光素子からの
光波を搬送波として用いるような光通信用の半導体素子
を収容するための光通信用パッケージには、本体がセラ
ミック製や金属製のものがある。図4(A)、(B)に
示すように、例えば、金属製の光通信用パッケージ50
は、底体51が放熱性に優れたCu−W(銅タングステ
ン)やCu−Mo−Cu(銅モリブデン銅の接合板)等
の金属部材で、枠体52がセラミックと熱膨張係数が近
似するKV(Fe−Ni−Co系合金、商品名「Kov
er(コバール)」)や42アロイ(Fe−Ni系合
金)等の金属部材で形成されている。底体51と枠体5
2とで、内部に半導体素子を搭載するためのキャビティ
部53を形成する。また、光通信用パッケージ50は、
枠体52の一側壁に穿孔された貫通孔に、KV、42ア
ロイ又はステンレス系等の金属部材からなり光ファイバ
ーの光の入出口となる金属製固定部材54を挿入しろう
付け接合している。
【0003】また、光通信用パッケージ50は、金属製
固定部材54が接合された枠体52の側壁に隣接する側
壁に穿設された窓枠状切欠き部に、アルミナ(Al2
3 )等のセラミック材からなるフィードスルー基板56
を接合している。このフィードスルー基板56は、キャ
ビティ部53側から枠体52の外側にかけて導通して形
成される導体配線パターン55a、55を備えている。
そして外側部分の導体配線パターン55には、Niめっ
きを施し、外部からの電気的接続をするためのKVや4
2アロイ等の金属部材からなる外部接続端子57をろう
付け接合している。また、光通信用パッケージ50は、
フィードスルー基板56を設けた側壁と対向する枠体5
2の側壁に穿設された取付部58に、同軸コネクター5
9を接合するための挿通孔60を備えたアダプター61
を接合している。同軸コネクター59は、コネクター芯
線62を有し、挿通孔60に挿入し接合されている。コ
ネクター芯線62の先端部分は、アダプター61の台座
部63上に接合された伝送基板65の配線パターン64
と接合している。また、光通信用パッケージ50は、枠
体52の上方に接合し、半導体素子を実装した後、蓋体
(図示せず)を接合してキャビティ部53内を気密に封
止するための金属製のシールリング66を有する。
【0004】この光通信用パッケージ50には、キャビ
ティ部53に半導体素子が搭載され、半導体素子とフィ
ードスルー基板56のキャビティ部53側の導体配線パ
ターン55aとボンディングワイヤ等で接続し、外部接
続端子57と半導体素子とを導通状態にする。また半導
体素子と伝送基板65の配線パターン64とボンディン
グワイヤ等で接続し、同軸コネクター59と半導体素子
とを導通状態にする。更に、光ファイバー部材を金属製
固定部材54に接合した後、シールリング66の上面に
金属等からなる蓋体をろう付け接合することで光半導体
装置が形成され、この光半導体装置は固定用孔67を介
してねじでボード等にねじ止め固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の光通信用パッケージは、次のような問題
がある。図5(A)、(B)に示すように、枠体52の
取付部58にアダプター61をAg−Cuろう等の高温
ろう材で接合する時や、枠体52の上方にシールリング
66をAg−Cuろう等の高温ろう材で接合する時にA
g−Cuろうが溶融して流れ出し、その一部がアダプタ
ー61の側壁部68や台座部63に伝わって、側壁部6
8と台座部63とが直角に交わる角部69にろう溜まり
70を発生させる。このろう溜まり70は、台座部63
に伝送基板65をAu−Snろう等の低温ろう材で接合
する時に障害となり、伝送基板65と側壁部68との間
に隙間71を発生させる。この隙間71によって、伝送
基板65の配線パターン64(図4参照)に同軸コネク
ター59のコネクター芯線62が接合されて高周波信号
が流された時に高周波信号の減衰を大きくしている。本
発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、同
軸コネクターのコネクター芯線を通過する高周波信号の
減衰を少なくする光通信用パッケージを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る光通信用パッケージは、内部に光通信用の半導
体素子を搭載するためのキャビティ部を形成する金属製
の枠体と、枠体の一側壁に穿設された取付部に高温ろう
材を用いて接合された側壁部及び側壁部に一体化され、
枠体のキャビティ部に配置される台座部を有する金属製
のアダプターとを有し、側壁部には同軸コネクターを接
続するための挿通孔を有する光通信用パッケージにおい
て、アダプターの側壁部と台座部とが直角に交わる角部
には、側壁部に沿って台座部に溝が形成されている。こ
れにより、取付部にアダプターを高温ろう材で接合する
時に流れ出たろう材は溝に入り込み、角部にはろう溜ま
りが発生せず、台座部への伝送基板の接合において、伝
送基板を側壁部に隙間を発生させることなく接合できる
ので、同軸コネクターのコネクター芯線を通過する高周
波信号の減衰を軽減することができる。
【0007】前記目的に沿う第2の発明に係る光通信用
パッケージは、内部に光通信用の半導体素子を搭載する
ためのキャビティ部を形成する金属製の枠体と、枠体の
一側壁に穿設された取付部に高温ろう材を用いて接合さ
れた側壁部及び側壁部に一体化され、枠体のキャビティ
部に配置される台座部を有する金属製のアダプターとを
有し、側壁部には同軸コネクターを接続するための挿通
孔を有する光通信用パッケージにおいて、アダプターの
側壁部と台座部とが直角に交わる角部の両側部のみに、
側壁部に沿って台座部に溝が形成されている。これによ
り、取付部にアダプターを高温ろう材で接合する時に流
れ出たろう材は角部の両側部のみに形成された溝に入り
込み、角部にはろう溜まりが発生せず、台座部への伝送
基板の接合において、伝送基板を側壁部に隙間を発生さ
せることなく接合できるので、同軸コネクターのコネク
ター芯線を通過する高周波信号の減衰を軽減することが
できる。また、コネクター芯線が接合される伝送基板の
下方のアダプターの角部には溝が形成されていないので
コネクター芯線を通過する高周波信号の減衰を更に軽減
することができる。
【0008】ここで、第1、第2の発明に係る光通信用
パッケージ挿通孔において、金属製筒体の中心部に絶縁
部材で支持されたコネクター芯線を有する同軸コネクタ
ーが低温ろう材を用いて接合され、台座部にはセラミッ
クからなる伝送基板が低温ろう材を用いて接合され、コ
ネクター芯線の一方の側部は、伝送基板上に形成された
配線パターンに低温ろう材を用いて接合されているのが
よい。これにより、伝送基板の一端面部は側壁部に接触
しており、コネクター芯線を接合した伝送基板とアダプ
ターの側壁部との間に隙間を発生させることがないの
で、同軸コネクターのコネクター芯線を通過する高周波
信号の減衰を少なくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態に係る光通信用パッケージ
の平面図、a−a矢視断面図、図2(A)〜(C)はそ
れぞれ同光通信用パッケージのアダプターの平面図、正
面図、b−b矢視断面図、図3(A)〜(C)はそれぞ
れ同光通信用パッケージの変形例に係るアダプターの平
面図、正面図、c−c矢視断面図である。
【0010】図1(A)、(B)に示すように、本発明
の一実施の形態に係る光通信用パッケージ10は、金属
製の枠体11と、ボード等に取付けるための固定用孔1
2(この実施の形態では4個)を備えた金属製の底体1
3とをろう付け接合して、内部に光通信用の半導体素子
を搭載するためのキャビティ部14を有している。枠体
11の一側壁には、キャビティ部14に連通し切欠いて
形成した取付部15が設けられている。この取付部15
には、KVや42アロイ等の金属部材からなるアダプタ
ー18の側壁部16がAg−Cuろう等の高温ろう材を
用いて接合されている。このアダプター18は、側壁部
16に一体化され、キャビティ部14に配置される台座
部17を有している。また、側壁部16には、同軸コネ
クター19を接続するための挿通孔20を有している。
【0011】図2(A)〜(C)に示すように、アダプ
ター18には、側壁部16と台座部17とが直角に交わ
る角部21に側壁部16に沿って台座部17に断面視し
てU字形状やV字形状等からなる溝22が形成されてい
る。枠体11の取付部15にアダプター18の側壁部1
6を高温ろう材で接合する時に流れ出たろう材は、溝2
2の中に流れ込むので、角部21にろう溜まりが形成さ
れない。
【0012】本実施の形態に係る光通信用パッケージ1
0は、アダプター18の挿通孔20に、同軸コネクター
19がAu−SnろうやAu−Geろう等からなる低温
ろう材で接合されている。同軸コネクター19は、KV
や42アロイ等の金属部材からなる金属製筒体24の筒
内中央部に、コネクター芯線23の軸心と金属製筒体2
4の軸心を合わせて、コネクター芯線23の長さ方向の
中央部を高融点ガラス等の絶縁部材25で接合すること
で形成されている。そして、コネクター芯線23のキャ
ビティ部14内に突出する一方の側部は、セラミックか
らなる伝送基板27上の配線パターン28にAu−Sn
ろうやAu−Geろう等からなる低温ろう材で接合され
ている。伝送基板27は、位置決め部26を左右に有す
る台座部17上で、且つコネクター芯線23のキャビテ
ィ部14内に突出する側部の下側に配置し、一端面部を
アダプター18の側壁部16に実質的に隙間を無くして
当接させ、底面部をAu−SnろうやAu−Geろう等
からなる低温ろう材で接合している。
【0013】なお、光通信用パッケージ10は、アダプ
ター18が接合される枠体11の側壁に対向する側壁
に、セラミックからなるフィードスルー基板31を有す
る。フィードスルー基板31は、パッケージの内外部を
導通する導体配線パターン30、30aを備え、枠体1
1に設けられたキャビティ部14に連通する窓枠状切欠
き部29に嵌入され、Ag−Cuろう等の高温ろう材で
接合されている。枠体11の外側の導体配線パターン3
0には、外部接続端子32がバタフライ型にろう付け接
合され、キャビティ部14側の導体配線パターン30a
は、半導体素子とボンディングワイヤで接続されるのに
用いられる。
【0014】また、枠体11のアダプター18及びフィ
ードスルー基板31が接合されていない側壁部には、キ
ャビティ部14に連通する貫通孔33が設けられてお
り、この貫通孔33に、KV、42アロイ又はステンレ
ス系等の金属部材からなり光ファイバーの光の入出口と
なる金属製固定部材34を挿入しろう付け接合してい
る。また、枠体11の上方には、Ag−Cuろう等から
なる高温ろう材で接合したKVや42アロイ等の金属部
材からなるシールリング35が設けられている。このシ
ールリング35は、半導体素子を実装した後、蓋体(図
示せず)を接合してキャビティ部14内を気密に封止す
るために用いられる。
【0015】光通信用パッケージ10には、キャビティ
部14内に光通信用の半導体素子が実装され、金属製固
定部材34に光ファイバー部材が取付けられる。そし
て、KVや42アロイ等の金属部材から形成されるキャ
ップ(蓋体)をシールリング35にAu−SnろうやA
u−Geろう等からなる低温ろう材でろう付け接合し、
封止することで光通信用の半導体デバイスとして使用さ
れる。
【0016】次いで、本発明の一実施の形態に係る光通
信用パッケージ10の製造方法を説明する。セラミック
と熱膨張係数が近似するKVや42アロイ等の金属塊を
切削したり、パイプ状を輪切りにしてから押し曲げて枠
体11を形成する。更に、この枠体11の側壁にキャビ
ティ部14に連通する実質的に矩形状に枠体11の上端
部から切欠いた取付部15を形成する。また、取付部1
5に対向する枠体11の一側壁には、キャビティ部14
に連通する実質的に矩形状の切欠きからなる窓枠状切欠
き部29を枠体11の上端部から切欠いて形成する。更
に、取付部15及び窓枠状切欠き部29が形成されてい
ない枠体11の一側壁には、キャビティ部14に連通す
る実質的に円形からなる貫通孔33を穿孔して形成す
る。一方、半導体素子からの発熱を放熱するのに優れる
銅タングステン等の金属板から形成され、ボード等の取
付け部材にねじで取付けるための固定用孔12を備えた
底体13を形成する。
【0017】枠体11と底体13は、Niめっきを施し
た後、接合部に高温ろう材の一例である、Ag−Cuろ
う等を挟んで加熱し、ろう付け接合する。これにより、
光通信用のレーザーダイオード、フォトダイオード等の
半導体素子を内部に搭載するためのキャビティ部14が
形成される。取付部15には、KVや42アロイ等から
なる金属製のアダプター18を、その表面にNiめっき
を施した後、Ag−Cuろう等の高温ろう材を接合部に
挟んで加熱し、ろう付け接合する。また、窓枠状切欠き
部29には、セラミックからなるフィードスルー基板3
1の窓枠状切欠き部29との接合面に形成された導体パ
ターンにNiめっきを施した後、接合部にAg−Cuろ
う等の高温ろう材を挟んで加熱し、フィードスルー基板
31をろう付け接合する。また、貫通孔33には、金属
製固定部材34との接合面にNiめっきを施した後、接
合部にAg−Cuろう等の高温ろう材を挟んで加熱し、
金属製固定部材34をろう付け接合する。更に、枠体1
1の上方には、金属製のシールリング35にNiめっき
を施した後、Ag−Cuろう等の高温ろう材を接合部に
挟んで加熱し、ろう付け接合する。なお、上記のろう付
け接合は、一度又は複数回に分けてろう付けすることが
できる。
【0018】アダプター18は、KVや42アロイ等の
金属材を切削加工等によって側壁部16と台座部17が
直角に交わる角部21を有するように一体的に形成す
る。側壁部16には、同軸コネクター19を接続するた
めの小径孔と大径孔からなる段差を備えた挿通孔20を
形成する。角部21には、側壁部16に沿って台座部1
7に、例えば幅0.2mm、深さ0.4mm程度の断面
視してU字形状やV字形状等からなる溝22を切削加工
等で形成する。台座部17には、伝送基板27を載置接
合するための位置決め部26を両側部上面に形成する。
同軸コネクター19は、KVや42アロイ等の金属材を
切削加工やプレス成形等によって形成した金属製筒体2
4の筒中に、高融点ガラス等の絶縁部材25でコネクタ
ー芯線23の長さ方向の中心部を接合固定して作製す
る。この同軸コネクター19を、アダプター18の挿通
孔20にAu−SnろうやAu−Geろう等からなる低
温ろう材でろう付け接合する。
【0019】伝送基板27を形成するアルミナ等のセラ
ミックは、例えば、先ず、アルミナ粉末にマグネシア、
シリカ、カルシア等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、
ジオキシルフタレート等の可塑剤と、アクリル樹脂等の
バインダー及び、トルエン、キシレン、アルコール類等
の溶剤を加え、十分に混練し、脱泡して粘度2000〜
40000cpsのスラリーを作製する。次いで、ドク
ターブレード法等によって例えば、厚み0.25mmの
ロール状のシートを形成し、適当なサイズにカットした
矩形状のセラミックグリーンシートを作製する。伝送基
板27は、このセラミックグリーンシートにタングステ
ンやモリブデン等の高融点金属を用いて表面側に配線パ
ターン28、裏面側にも導体パターンを形成し、約15
50℃の還元雰囲気中で、セラミックと高融点金属を同
時焼成して作製する。この伝送基板27を、台座部17
上の位置決め部26の間に載置し、その一端面を側壁部
16に接触させて裏面をAu−SnろうやAu−Geろ
う等からなる低温ろう材で台座部17にろう付け接合す
る。コネクター芯線23の一方の側部は、伝送基板27
の表面に形成された配線パターン28にAu−Snろう
やAu−Geろう等からなる低温ろう材でろう付け接合
する。
【0020】また、窓枠状切欠き部29に接合されるセ
ラミックからなるフィードスルー基板31は、上述の伝
送基板27に用いられるセラミックグリーンシートと同
様の複数枚のセラミックグリーンシートにタングステン
やモリブデン等の高融点金属を用いて導体配線パターン
30、30a等を形成し、複数枚を積層し焼成して形成
する。なお、このフィードスルー基板31には、窓枠状
切欠き部29にフィードスルー基板31を嵌め込んでA
g−Cuろう等の高温ろう材でろう付け接合するため
に、フィードスルー基板31の窓枠状切欠き部29と当
接する外周部も導体パターンを形成する。また、枠体1
1の外側での導体配線パターン30には、外部接続端子
32をバタフライ型に当接し、Ag−Cuろう等の高温
ろう材でろう付け接合する。また、キャビティ部14側
の導体配線パターン30aは、半導体素子とボンディン
グワイヤ等で接続するために用いられる。
【0021】一方、アダプター18及びフィードスルー
基板31が接合されていない枠体11の一側壁に形成さ
れた貫通孔33に挿入し接合する金属製固定部材34
は、先ず、KV、42アロイ等の金属塊から、切削加工
等によって外形部分及び空洞孔を形成する。次いで、金
属製固定部材34を、貫通孔33にAg−Cuろう等の
高温ろう材で接合する。金属製固定部材34には、キャ
ビティ部14に半導体素子が実装された後、透光性部材
と対向するための光ファイバー部材(図示せず)がAu
−Sn等の低温ろう材で接合されたり、YAG等のレー
ザー溶接で接合される。
【0022】図3(A)〜(C)に変形例として示すア
ダプター18aは側壁部16と台座部17aとが直角に
交わる角部21の両側部のみに、側壁部16に沿って台
座部17aに例えば幅0.2mm、長さ0.5mm、深
さ0.4mm程度の大きさで断面視してU字形状やV字
形状の溝22a、22bを形成したものである。枠体1
1の取付部15にアダプター18aを高温ろう材で接合
する時に流れ出たろう材は、溝22a、22bの中に流
れ込み、溝22a、22bが形成されていない角部21
へのろう溜まりの発生を防止することができる。
【0023】なお、溝22a、22bの幅、長さ、深
さ、形状は、特に限定するものではなく適宜選択でき、
コネクター芯線23が取付けられる下方となる位置には
溝22a、22bを形成しないのが好ましい。また、前
述したAg−Cuろう等の高温ろう材でのろう付け接合
は、各接合部分を一度に合わせて加熱し、接合する場合
と、複数回に分けて加熱し、接合する場合がある。ま
た、Au−SnろうやAu−Geろう等からなる低温ろ
う材でろう付け接合は、高温ろう材でのろう付け接合の
後に、各接合部分を一度に合わせて加熱し、接合する場
合と、複数回に分けて加熱し、接合する場合がある。
【0024】
【発明の効果】請求項1及びこれに従属する請求項3記
載の光通信用パッケージは、アダプターの側壁部と台座
部とが直角に交わる角部には、側壁部に沿って台座部に
溝が形成されているので、流れ出たろう材は溝に入り込
み、ろう溜まりを発生させず、台座部への伝送基板の接
合において、伝送基板を側壁部に隙間を発生させること
なく接合でき、同軸コネクターのコネクター芯線を通過
する高周波信号の減衰を軽減することができる。
【0025】請求項2及びこれに従属する請求項3記載
の光通信用パッケージは、アダプターの側壁部と台座部
とが直角に交わる角部の両側部のみに、側壁部に沿って
台座部に溝が形成されているので、伝送基板を側壁部に
隙間を発生させることなく接合でき、コネクター芯線を
通過する高周波信号の減衰を軽減することができる。ま
た、伝送基板の下方のアダプターの角部には溝が形成さ
れていないのでコネクター芯線を通過する高周波信号の
減衰を更に軽減することができる。
【0026】特に請求項3記載の光通信用パッケージ
は、挿通孔に、金属製筒体の中心部に絶縁部材で支持さ
れたコネクター芯線を有する同軸コネクターが低温ろう
材を用いて接合され、台座部にはセラミックからなる伝
送基板が低温ろう材を用いて接合され、コネクター芯線
の一方の側部は、伝送基板上に形成された配線パターン
に低温ろう材を用いて接合されているので、伝送基板の
一端面は側壁部に接触しており、コネクター芯線を接合
した伝送基板とアダプターの側壁部との間に隙間を発生
させることがなく、同軸コネクターのコネクター芯線を
通過する高周波信号の減衰を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係る光通信用パッケージの平面図、a−a矢視断面
図である。
【図2】(A)〜(C)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジのアダプターの平面図、正面図、b−b矢視断面図で
ある。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ同光通信用パッケー
ジの変形例に係るアダプターの平面図、正面図、c−c
矢視断面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ従来の光通信用パッ
ケージの平面図、d−d矢視断面図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ従来の光通信用パッ
ケージのアダプターの説明図である。
【符号の説明】
10:光通信用パッケージ、11:枠体、12:固定用
孔、13:底体、14:キャビティ部、15:取付部、
16:側壁部、17、17a:台座部、18、18a:
アダプター、19:同軸コネクター、20:挿通孔、2
1:角部、22、22a、22b:溝、23:コネクタ
ー芯線、24:金属製筒体、25:絶縁部材、26:位
置決め部、27:伝送基板、28:配線パターン、2
9:窓枠状切欠き部、30、30a:導体配線パター
ン、31:フィードスルー基板、32:外部接続端子、
33:貫通孔、34:金属製固定部材、35:シールリ
ング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
    ためのキャビティ部を形成する金属製の枠体と、該枠体
    の一側壁に穿設された取付部に高温ろう材を用いて接合
    された側壁部及び該側壁部に一体化され、前記枠体のキ
    ャビティ部に配置される台座部を有する金属製のアダプ
    ターとを有し、前記側壁部には同軸コネクターを接続す
    るための挿通孔を有する光通信用パッケージにおいて、
    前記アダプターの前記側壁部と前記台座部とが直角に交
    わる角部には、該側壁部に沿って該台座部に溝が形成さ
    れていることを特徴とする光通信用パッケージ。
  2. 【請求項2】 内部に光通信用の半導体素子を搭載する
    ためのキャビティ部を形成する金属製の枠体と、該枠体
    の一側壁に穿設された取付部に高温ろう材を用いて接合
    された側壁部及び該側壁部に一体化され、前記枠体のキ
    ャビティ部に配置される台座部を有する金属製のアダプ
    ターとを有し、前記側壁部には同軸コネクターを接続す
    るための挿通孔を有する光通信用パッケージにおいて、
    前記アダプターの前記側壁部と前記台座部とが直角に交
    わる角部の両側部のみに、該側壁部に沿って該台座部に
    溝が形成されていることを特徴とする光通信用パッケー
    ジ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光通信用パッケー
    ジにおいて、前記挿通孔に、金属製筒体の中心部に絶縁
    部材で支持されたコネクター芯線を有する前記同軸コネ
    クターが低温ろう材を用いて接合され、前記台座部には
    セラミックからなる伝送基板が低温ろう材を用いて接合
    され、前記コネクター芯線の一方の側部は、前記伝送基
    板上に形成された配線パターンに低温ろう材を用いて接
    合されていることを特徴とする光通信用パッケージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190006015A (ko) * 2016-09-16 2019-01-16 로젠버거 호흐프리쿠벤츠테흐닉 게엠베하 운트 코. 카게 광섬유와 전기 도전체를 접속시키기 위한 커넥터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190006015A (ko) * 2016-09-16 2019-01-16 로젠버거 호흐프리쿠벤츠테흐닉 게엠베하 운트 코. 카게 광섬유와 전기 도전체를 접속시키기 위한 커넥터
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