JP2003042984A - 熱解析方法および装置 - Google Patents

熱解析方法および装置

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JP2003042984A JP2001235556A JP2001235556A JP2003042984A JP 2003042984 A JP2003042984 A JP 2003042984A JP 2001235556 A JP2001235556 A JP 2001235556A JP 2001235556 A JP2001235556 A JP 2001235556A JP 2003042984 A JP2003042984 A JP 2003042984A
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    • G01N25/18Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating thermal conductivity

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Abstract

(57)【要約】 【課題】対象物体の形状にとらわれずに、汎用的に温度
分布を得ることができる熱解析方法および装置を提供す
る。 【解決手段】熱解析の対象物形状を有限個の有限要素あ
るいはセルに分割する対象領域分割を行い、この分割結
果を用いて対象領域の熱解析を行う熱解析装置におい
て、温度分布算出部22によって熱伝達率を用いて対象
物中の温度分布を求め、求めた温度分布に基づいて特定
点の温度を特定点温度算出部23によって求め、求めた
特定点の温度と該特定点における予め与えた目標温度と
の偏差を偏差算出・判定部24によって求め、かつ偏差
が所定範囲内か否かを判別し、偏差が所定範囲外と判別
されたとき熱伝達率更新部25によって熱伝達率を変更
し、偏差が所定範囲内になるまで繰り返して、対象物中
の温度分布を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内燃機関
のピストンの温度分布解析などに利用することができる
熱解析方法および装置に関し、さらに詳細には応答曲面
法を用いた熱解析方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱解析を行う際には、例えば、特開平1
1−118740号公報に示されているように、自然対
流熱伝達が生じる熱伝達境界面における熱伝達率を計算
する実験式を、諸条件に応じて自動的に選択し、熱伝達
率を決定するために仮想した熱伝達境界面の温度値を、
有限要素法(FEM)あるいは有限差分法などの手段に
よって得られた熱伝達境界面の温度との整合性を取りな
がら繰り返し計算によって自動的に求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、自然対流熱伝達が生じる熱伝達境界面における熱伝
達率を計算するための実験式を、諸条件に応じて自動的
に選択するにしても、対象物の形状モデルにあった適切
な実験式を選択するためと熱伝達率を決定するためには
膨大な繰り返し計算が必要であり、膨大な手数と時間を
必要とするという問題があった。
【0004】また、実験式は解析される物体形状毎に必
要であって、実験式の選択が自動化されても、対象物の
細部が変更された場合には、変更の度毎に実験式を作成
し、さらに熱伝達率を決定するために繰り返し計算を実
行しなければならず、膨大な手数と時間を必要とすると
いう問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みなされたもの
で、対象物体の形状にとらわれずに、汎用的に温度分布
を得ることができる熱解析方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1および
3にかかる熱解析方法および装置は、熱解析の対象物形
状を有限個の有限要素あるいはセルに分割する対象領域
分割を行い、この対象領域分割結果を用いて前記対象領
域の熱解析を行う熱解析方法および装置において、領域
分割された対象形状表面の複数位置における熱伝達率を
用いて対象物中の温度分布を求め、求めた温度分布に基
づいて対象形状中における特定点の温度を求め、求めた
前記特定点の温度と該特定点における予め与えた目標温
度との偏差を求め、前記偏差が所定範囲内か否かを判別
し、前記偏差が所定範囲外と判別されたときは熱伝達率
を変更し、変更された熱伝達率で対象物の温度分布を求
めるために熱伝達率を更新して、前記偏差が前記所定範
囲内になるまで繰り返すことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項1および3にかかる熱解析
方法および装置によれば、領域分割された対象形状表面
の複数位置における熱伝達率を用いて対象物中の温度分
布が求められ、求められた温度分布に基づいて対象形状
中における特定点の温度が求められ、特定点の求められ
た温度と該特定点における予め与えた目標温度との偏差
が求められ、前記偏差が所定範囲内か否かが判別され
て、前記偏差が所定範囲外と判別されたとき熱伝達率が
変更され、変更された熱伝達率に前記温度分布を求める
ための熱伝達率が更新されて、前記偏差が前記所定範囲
内になるまで繰り返される。
【0008】上記のように本発明の請求項1および3に
かかる熱解析方法および装置によれば、自動的に繰り返
して熱伝達率が演算によって求められるために、実験式
の選択を行う必要もなく、温度分布と熱伝達率を効率よ
く得ることができる。
【0009】さらに、熱伝達率と温度分布とを連続して
得ることができるため、最終的な温度分布と熱伝達率と
がほぼ同時に求められて作業効率が向上する。
【0010】また、本発明の請求項1および3にかかる
熱解析方法および装置において、第1の行程および手段
は熱伝達率を予測変数とし、熱伝達率を所定の範囲内で
変化させて得た複数の近似式を連立方程式とし、該連立
方程式を解いて応答曲面を求め、該応答曲面を対象物の
温度分布とするようにしてもよい。
【0011】また、このようにしたときは、実験式によ
るわけではなく、近似式の連立方程式を熱伝達率に関し
て解くことによって得られた熱伝達率を用いて温度分布
が得られ、偏差の収束が時間的に早く得られて、最終的
な熱伝達率や温度分布が求まるまでの繰り返し回数は少
なくて済む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる熱解析方法
および装置を実施の形態によって説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の一形態にかかる熱
解析方法が適用される熱解析装置の構成を示すブロック
図である。
【0014】図1に示した熱解析装置10を内燃機関の
ピストンに対して適用した場合を例に説明する。
【0015】熱解析装置10は、入力装置1と、図示し
ないROMと、作業領域を有するテンポラリメモリ3
と、ROMおよびテンポラリメモリ3と協働する制御装
置2と、出力装置4とを備えている。
【0016】入力装置1からピストンの3次元データ、
熱伝達率の初期値、予め定めた特定点の温度を入力す
る。
【0017】制御装置2は、3次元データからピストン
の3次元モデルを作成し、FEM解析のために3次元モ
デルの領域分割を行う形状算出部21と、領域分割され
たピストン表面の複数位置における熱伝達率を用いてピ
ストンの温度分布を求める温度分布算出部22と、求め
た温度分布からピストンの対象形状中における特定点の
温度を求める特定点温度算出部23と、求めた特定点の
温度と該特定点に対して予め与えた特定点の温度とから
偏差を求め、求めた偏差が所定範囲内か否かを判別する
偏差算出・判別部24と、偏差が所定範囲外と判別され
たとき熱伝達率を変更し、変更された熱伝達率を温度分
布算出部22にて用いる熱伝達率として、偏差が所定範
囲内に入るまで繰り返させる熱伝達率更新部25とを機
能的に備えている。
【0018】さらに詳細には、温度分布算出部22は、
応答曲面を決定するための解析を含み、FEM解析によ
る解析による温度分布解析を行う。
【0019】先ず、熱解析装置10の作用の説明に先立
って、熱解析装置10が適用される解析システムについ
ての概略を説明する。
【0020】対象物であるピストンのモデルが作成さ
れ、続いてFEM解析のためのメッシュ、またはセルに
分割される。次いでピストンの諸元、計算条件が入力さ
れ、温度分布解析が行われ、温度分布解析結果に基づい
て爆発荷重と慣性力と熱応力等に対する強度解析が行わ
れ、続いて疲労計算、安全率評価などが行われる。
【0021】熱解析装置10は、上記の温度分布解析に
おいて用いられる。
【0022】ここで、温度分布解析を行う理由は次の如
くである。
【0023】最高300℃にも達する高温にさらされる
ピストンに用いられるアルミニウム合金材料は温度によ
る強度低下が大きい。このため、ピストン各部の温度分
布を求めておくことにより、爆発力と慣性力とを組み合
わせることによる温度の影響を考慮した疲労限界線図に
よってピストンの強度評価、応力評価が行えるためであ
る。
【0024】上記のように構成された熱解析装置10の
作用について図2のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0025】プログラムが開始されると、入力装置1か
ら入力された3次元データに基づいて形状算出部21に
より、対象物であるピストンの3次元モデルが作成さ
れ、続いてFEM解析のためのメッシュ、またはセルに
分割される(ステップS1)。続いて、入力装置1を介
して熱境界条件が設定される(ステップS2)。
【0026】熱境界条件として、図3に模式的に示すよ
うに、ピストン51の天井52からの入熱、ピストンリ
ング53からの出熱、ピストン51の内側からの出熱、
ピストン51の外側からの出熱、ピストンピン55の内
側からの出熱およびコネクチングロッド(コンロッド)
56端からの出熱に対応する熱伝達率が初期条件とし
て、入力装置1において設定される。図3において符号
54はピストンピン55が挿入されるピストンピンボス
を示している。
【0027】実際の内燃機関においては、ガスの燃焼に
よって熱が発生し、ピストン51、ピストンピン55、
コンロッド56、図示しないシリンダなどの部品を介し
て放熱し、最終的には冷却水、オイルなどを介して放熱
される。
【0028】この現象を完全にシミュレートすることが
できないために、上記のように熱の出入りをパラメータ
として表し、熱解析を行うのである。本発明の実施の形
態では、熱の出入りのパラメータとして熱伝達率を用い
る。
【0029】具体的には、パラメータとしての各部熱伝
達率が図4に示すように、ピストン51の天井52の熱
伝達率P1、ピストン51の側面の熱伝達率P2、トッ
プリング53−1の熱伝達率P3、セカンドリング53
−2の熱伝達率P4、オイルリング53−3の熱伝達率
P5、ピストン51の内面の熱伝達率P6、ピストンピ
ン55の熱伝達率P7の7つとした場合を例に説明す
る。
【0030】ピストン天井52の熱伝達率P1、ピスト
ン51の側面の熱伝達率P2、トップリング53−1の
熱伝達率P3、セカンドリング53−2の熱伝達率P
4、オイルリング53−3の熱伝達率P5、ピストン5
1の内面の熱伝達率P6、ピストンピン55の熱伝達率
P7の7つが初期条件として設定される。
【0031】さらに、ピストン51の断面において図5
に黒丸で示す予め定めた特定点における目標温度が設定
される。この目標温度は所望強度のピストン51を得る
ためにそれぞれの強度着目点である特定点における目標
温度であり、予めステップS2において、熱伝達率P1
〜P7と共に初期条件として入力装置1を介して設定さ
れる。
【0032】初期条件の設定に続いて、初期条件として
設定された熱伝達率P1〜P7が読み込まれ(ステップ
S3)、対象形状、すなわちピストン51中における予
め定めた特定点の目標温度が読み込まれる(ステップS
4)。
【0033】次いで、熱伝達率P1〜P7が用いられて
温度分布算出部22において応答曲面法に基づいて応答
曲面が求められる(ステップS5)。
【0034】ステップS5における応答曲面モデルの作
成方法について説明する。
【0035】いま、各パラメータである7つの熱伝達率
P1〜P7を予測変数とし、応答関数として2次多項式
を採用した場合、応答曲線法に基づき応答曲面式は下記
の式(1)にて示される。
【0036】
【数1】
【0037】ここで、式(1)におけるa0、bi、c
j、dkはそれぞれ未知の値であり、熱伝達率P1〜P
7を、所定の範囲、例えば(0.1〜1.0)の範囲内
で何回か変動させて、変動の結果に基づいて7つ以上の
方程式を生成し、そのうちの7つの方程式を連立方程式
として、熱伝達率P1〜P7について解いて、応答曲面
を求める。
【0038】ステップS5をさらに説明すれば、例え
ば、図7に示す如く熱伝達率P1〜P7(各パラメー
タ)の各々に対して水準の決定が行われる(ステップS
51)。各パラメータを2水準とした場合を例示すれ
ば、図8に示すように、例えば各パラメータの水準を2
に揃え、例えば下記の表1に示すようにL8直交表に割
り付けられる。
【0039】
【表1】
【0040】直交表に割り付けられた水準に基づき熱伝
達率P1〜P7の寄与が同等になるようにN回の解析が
設定される(ステップS52)。
【0041】ステップS52に続いて設定されたN回の
解析が繰り返し行われて(ステップS53)、解析結果
に基づいて最小自乗法などを用いて応答曲面が作成され
る(ステップS55)。
【0042】ステップS55において作成された応答曲
面から特定点の温度が目標温度となるように応答曲面モ
デルより熱伝達率P1〜P7が決定される(ステップS
6)。その熱伝達率P1〜P7を用いて熱伝達解析を行
うことで対象領域であるピストン51の温度分布が得ら
れる(ステップS7)。
【0043】ステップS7において算出された対象領域
の温度分布は模式的に図5において破線で示す如くであ
る。具体的には濃淡図形で示される。図5はピストンピ
ン55と直交する方向でのピストン51の断面図であ
り、二点鎖線はピストンピンボス54の位置を示してい
る。図6もピストン51の断面図であって、図5と直交
する方向で切断したときのピストン51の中心線に対し
て左の一方側のみを示し、二点鎖線はピストンピンボス
54の中心線の位置を示している。
【0044】ステップS7において得られた温度分布か
ら、特定点温度算出部23によって、前記特定点におけ
る温度が算出され(ステップS8)、特定点における算
出温度と対応する特定点の目標温度との偏差△Tが偏差
算出・判別部24により求められる(ステップS9)。
【0045】ステップS9において求められた偏差△T
が予め定めた所定範囲内であるか否かが、偏差算出・判
別部24によってチェックされる(ステップS10)。
【0046】ステップS10において偏差△Tが予め定
めた範囲内でないと判別されたときは、熱伝達率更新部
25により、これまでに得られた解析結果とステップS
8の解析結果より応答曲面モデルが更新され(ステップ
S11)、ステップS6から再び実行される。
【0047】この実行により偏差△Tが予め定めた所定
範囲内に入ったと判別されると、偏差△Tが予め定めた
所定範囲内に入ったときの熱伝達率P1〜P7が、ピス
トン51の熱伝達率として決定され、その熱伝達率P1
〜P7に基づくピストン51の温度分布が得られる。
【0048】上記のステップS6からステップS11の
繰り返しによって、熱伝達率P1〜P7(絶対値)の変
動の様子の一例は図8に示す如くであり、熱伝達率P1
〜P7が目標値(偏差△Tが収束したときの値)へ収束
していく様子の一例は図9に示す如くであり、偏差△T
が収束していく様子の一例は図10に示す如くであっ
た。この例では5回の繰り返しによって偏差△Tは所定
範囲内に入り、従来の手法による場合に比較して5分の
1の時間で所定の設定目標温度範囲に収束した。
【0049】図10において、オイルリング中央部、セ
カンドリング中央部、トップリング中央部、ピストン天
井肉抜き部(a)、ピストン天井上中央部(b)、ピス
トン下中央部(c)、リブ中央部(d)、ピストンピン
ボス面取り内側上部(e)、ピストンピンボス面取り内
側油溝上部(f)およびピストンピンボス面取り内側下
部(g)における偏差△Tが収束していく様子を示して
いる。
【0050】ここで、オイルリング中央部、セカンドリ
ング中央部、トップリング中央部を除いて、ピストン天
井肉抜き部(a)、ピストン天井上中央部(b)、ピス
トン天井下中央部(c)、リブ中央部(d)、ピストン
ピンボス面取り内側上部(e)、ピストンピンボス面取
り内側油溝上部(f)およびピストンピンボス面取り内
側下部(g)の各部は、ピストンピン55と直交する方
向でのピストン51の断面図である図11(a)および
図11(a)の底部からみたピストン51の模式図であ
る図11(b)において、図10における符号と同一の
符号(a)〜(g)にて示してある。
【0051】図11(a)および(b)において、符号
59はピストンの内周側と外周側とを連通させる油溝で
あり、符号60はピストンピンボス54とピストン外周
壁との間をつないでいるリブを示している。また、aは
ピストン天井裏面側において、ピストン軽量化のために
肉厚を薄くされた部分である。
【0052】以上説明したように、熱解析装置10によ
るときは、強度上着目点での目標温度に対して該着目点
での温度変化の履歴から最適熱伝達率が得られ、最適熱
伝達率による対象物における温度分布が迅速に得られ
る。
【0053】ちなみに、強度上着目点の実測温度が欲し
いときにも、その着目点の温度測定が可能とは限らず、
着目点の周辺の温度を測定して測定結果に基づいて温度
分布を推定するために、実測データに合うように熱伝達
率を変えながら計算を繰り返す場合に比較して、熱解析
装置10によるときは時間的に1/5から1/10程度
の時間で済む。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる熱解
析方法および装置によれば、自動的に繰り返して熱伝達
率が演算によって求められるために、実験式の選択を行
う必要がなく、熱伝達率を効率よく得ることができると
いう効果が得られる。
【0055】また、偏差の収束に至るまでの時間が少な
くて済み、作業効率が向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置の説
明に供するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置が適
用されるピストンの模式断面図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置にお
ける熱伝達率の説明に供する一部断面図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置によ
るときの温度分布の説明図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置によ
るときの温度分布の説明図である。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置にお
ける温度分布の計算の説明に供するフローチャートであ
る。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置にお
ける繰り返し数対熱伝達率の変動の様子を示す説明図で
ある。
【図9】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置にお
ける繰り返し数対熱伝達率の目標値への収束の様子を示
す説明図である。
【図10】本発明の実施の一形態にかかる熱解析装置に
おける繰り返し数対偏差の収束の様子を示す説明図であ
る。
【図11】図10における測定個所を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…入力装置 2…制御装置 3…テンポラリメモリ 4…出力装置 10…熱解析装置 21…形状算出部 22…温度分布算出部 23…特定点温度
算出部 24…偏差算出・判定部 25…熱伝達率更
新部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G040 AA01 BA08 BA25 CA01 DA11 DA15 HA08 5B056 AA04 BB02 BB64

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱解析の対象物形状を有限個の有限要素あ
    るいはセルに分割する対象領域分割を行い、この対象領
    域分割結果を用いて前記対象領域の熱解析を行う熱解析
    実行行程を有する熱解析方法において、 前記熱解析実行行程は、 領域分割された対象形状表面の複数位置における熱伝達
    率を用いて対象物中の温度分布を求める第1の行程と、 前記第1の行程によって求めた温度分布に基づいて対象
    形状中における特定点の温度を求める第2の行程と、 前記第2の行程によって求めた前記特定点の温度と該特
    定点における予め与えた目標温度との偏差を求める第3
    の行程と、 前記偏差が所定範囲内か否かを判別する第4の行程と、 前記偏差が所定範囲外と判別されたとき熱伝達率を変更
    する第5の行程と、 を備え、 前記第5の行程によって変更された熱伝達率に前記第1
    の行程にて用いる熱伝達率を更新して、前記偏差が前記
    所定範囲内になるまで前記第1の行程から繰り返すこと
    を特徴とする熱解析方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱解析方法において、第1
    の行程は熱伝達率を予測変数とし、熱伝達率を所定の範
    囲内で変化させて得た複数の近似式を連立方程式とし
    て、該連立方程式を解いて応答曲面を求め、該応答曲面
    を対象物中の温度分布とすることを特徴とする熱解析方
    法。
  3. 【請求項3】熱解析の対象物形状を有限個の有限要素あ
    るいはセルに分割する対象領域分割を行い、この対象領
    域分割結果を用いて前記対象領域の熱解析を行う熱解析
    装置において、 領域分割された対象形状表面の複数位置における熱伝達
    率を用いて対象物中の温度分布を求める第1の手段と、 前記第1の手段によって求めた温度分布に基づいて対象
    形状中における特定点の温度を求める第2の手段と、 前記第2の手段によって求めた前記特定点の温度と該特
    定点における予め与えた目標温度との偏差を求める第3
    の手段と、 前記偏差が所定範囲内か否かを判別する第4の手段と、 前記偏差が所定範囲外と判別されたとき熱伝達率を変更
    する第5の手段と、 を備え、 第5の手段によって変更された熱伝達率に前記第1の手
    段にて用いる熱伝達率を更新して、前記偏差が前記所定
    範囲内になるまで前記第1の手段から繰り返すことを特
    徴とする熱解析装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱解析装置において、第1
    の手段は熱伝達率を予測変数とし、熱伝達率を所定の範
    囲内で変化させて得た複数の近似式を連立方程式とし
    て、該連立方程式を解いて応答曲面を求め、該応答曲面
    を対象物中の温度分布とすることを特徴とする熱解析装
    置。
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