JP2003041648A - 雨水桝 - Google Patents

雨水桝

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JP2003041648A JP2002142165A JP2002142165A JP2003041648A JP 2003041648 A JP2003041648 A JP 2003041648A JP 2002142165 A JP2002142165 A JP 2002142165A JP 2002142165 A JP2002142165 A JP 2002142165A JP 2003041648 A JP2003041648 A JP 2003041648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 桝本体の内部に流入側接続口体が突出してい
ても、有底泥溜め容器の挿脱が円滑にできる。 【解決手段】 桝本体1は下部に泥溜め部8を形成し、
この泥溜め部8の上部は拡径部10にて拡径形成し、泥溜
め部8の下部に略円筒形の泥溜め本体部10aを形成す
る。桝本体1の周側部に開口した流入側接続口11に流入
側接続口体12を取り付ける。泥溜め本体部10aには、円
筒形有底泥溜め容器9を嵌挿自在に配設する。桝本体1
の流入側接続口11から内部に突出した流入側接続口体12
の下流側開口端部を円周の一部として含む仮想円を本体
部1aの仮想内径としたときの本体部1aの仮想内径は前記
円筒形有底泥溜め容器9の最大径部の外径よりも大きく
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各家屋の雨樋、そ
の他の雨水受け、または地表面からの雨水などを流入さ
せて排水する雨水桝に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨水桝は、桝本体の周側部に雨水
などの流入管および流出管を接続するための流入側接続
口および流出口を有する流入口筒部と流出口筒部を桝本
体と一体に成形した構造が採られていた。
【0003】しかし、この構造では、桝本体に対する流
入側接続口および流出口の位置が一定であるため、雨水
などの流入管を桝本体の流入側接続口に接続する場合、
桝本体の流入口筒部の周方向の位置および高さを位置に
合わせて配管をしなくてはならず、配管作業に手間がか
かる問題があった。
【0004】そこで、桝本体の周側部に流入口筒部を一
体に形成せずに、桝本体の成形後に桝本体の周側部にホ
ールソーなどを用いて流入側接続口を穿孔し、その流入
側接続口に流入管または流入側接続口体を接続する方法
が採られている。
【0005】この流入側接続口に流入管を接続する方法
は、桝本体の外側から流入側接続口にパッキングを介在
して流入管を挿入して液密に接続するか、あるいは、流
入側接続口に筒状の流入側接続口体を取り付け、パッキ
ングなどにて液密に保持して、この流入側接続口体に流
入管を接続するもので、流入側接続口の高さおよび周方
向の位置を排水管の配管状況に応じた位置とすることが
でき、配管を容易に行うことができる。
【0006】また、流入側接続口体の内周部には、流入
管の下流側開口端の位置決めをするためのストッパ段部
が形成され、流入側接続口体に挿通された流入管の下流
側開口端をこのストッパ段部に当接することにより、流
入管の内周面と流入側接続口体の内周部との間に段差が
形成されずに排水が円滑に流動されるようになってい
る。
【0007】また、特開平9−41474号公報に掲載
されているように、桝本体の下部には、この桝本体の流
出口に接続した流出管が小石や泥によって詰まることを
防止するために泥溜め部が設けられ、また、泥溜め部の
中に蓄積した泥や小石の除去作業を容易に行えるように
挿脱自在な泥溜め容器を泥溜め部に配設する構造の雨水
桝が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、桝本体の成形
後に桝本体の周側部にホールソーを用いて流入側接続口
を穿孔し、その流入側接続口に流入管または流入側接続
口体を取り付け、この桝本体の下部に形成した泥溜め部
に泥溜め容器を配設する構造とした場合、桝本体に穿孔
された流入側接続口に接続する流入管の下流側開口端部
または流入側接続口体の下流側開口端部が桝本体の内部
に突出するため、前記泥溜め容器を出し入れする際に、
桝本体の内部に突出した前記流入管または流入側接続口
体の下流側開口端部に泥溜め容器が引っかかり、泥溜め
容器の出し入れ作業の支障となる問題があった。
【0009】さらに、従来の桝本体の周側部に流入側接
続口をホールソーで穿孔する際、雨水の流入管への逆流
を防止するために流入側接続口の高さ位置は流出口より
高い位置に穿孔しなければならず、また、桝本体に流入
側接続口体を取り付ける場合、流入管からの排水が円滑
に桝本体に流入するように流入管の接続方向に合わせて
周側部の周方向位置を決めて流入側接続口を穿孔する必
要があり、さらに、流入側接続口の高さ位置または周方
向の穿孔位置は作業者が作業時に個々に計測しなければ
ならないという問題があった。
【0010】なお、従来の雨水桝の桝本体に穿設した流
入側接続口に流入側接続口体を取り付けて、この流入側
接続口体に流入管を接続する際に、まず流入管を下流側
開口端部から流入側接続口体に挿入して、次にこの流入
側接続口体に挿入された流入管を引き出しながらこの流
入管の上流側開口端部を上流側の排水管継手受口に接続
する工法を採る場合には、流入側接続口体の内周部分に
ストッパ段部が形成されていると、流入側接続口体の流
路内には流入管の下流側開口端となる内端部と流入側接
続口体のストッパ段部との間に凹部ができてしまうとい
う問題もあった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、桝本体内に流入側接続口体が突出していても流入管
の接続位置より下方に位置した泥溜め部に配設される有
底泥溜め容器の出し入れ作業を円滑に行うことができ、
また、流入管を接続する流入側接続口体の高さ位置また
は周方向の接続位置を容易に決めることのできる雨水桝
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の雨
水桝は、下部に泥溜め部を形成するとともにこの泥溜め
部の上部に形成され上面を開口しかつ周側部に流出口を
開口した略円筒形の本体部を有する桝本体と、前記本体
部の周側部に穿孔した流入側接続口に取り付けられる流
入側接続口体と、前記泥溜め部に挿脱自在に配設される
有底泥溜め容器とを備え、前記本体部の周側部に穿孔し
た流入側接続口からこの本体部の内部に突出した前記流
入側接続口体の下流側開口端部を円周の一部として含む
仮想円を本体部の仮想内径とし、この本体部の仮想内径
を前記有底泥溜め容器の最大径部の外径よりも大きくし
たものである。
【0013】そして、桝本体内部に突出する流入側接続
口体の下流側開口端部を円周の一部として含む仮想円を
桝本体の仮想内径とし、この桝本体の仮想内径が有底泥
溜め容器の最大径部の外径よりも大きく形成されるた
め、有底泥溜め容器を雨水桝本体の泥溜め部に挿脱する
際、有底泥溜め容器が桝本体内に突出している流入側接
続口体の下流側開口端部に引っかかることなく、有底泥
溜め容器を円滑に桝本体内に出し入れできる。
【0014】請求項2記載の発明の雨水桝は、請求項1
記載の雨水桝において、流入側接続口体は、内周部を上
流側開口端から下流側開口端まで流入管を進退可能に挿
通できる同一内径としたものである。
【0015】そして、流入管を桝本体内に取り付けた流
入側接続口体に挿入したのちに、この流入管の上流側の
継手に接続するために流入管を引き出して流入管を軸方
向に移動調整しても、流入管の下流側開口端と流入側接
続口体の内周部内において流入管の下流側開口端が当接
する段部を形成した流入側接続口体のように、流入側接
続口体の段部と流入管の下流側開口端部との間に凹部が
形成されることがないため、桝本体に流入管を接続した
状態で、雨水を円滑に流動させることができる。
【0016】請求項3記載の発明の雨水桝は、請求項1
または2に記載の雨水桝において、本体部の周側部に
は、この本体部の周側部に穿孔する流入側接続口の高さ
方向の位置決め表示手段を設けたものである。
【0017】そして、桝本体の流入側接続口を穿孔する
際の高さ方向の位置は、位置決め表示手段によって容易
に決定でき、流入管が流出管よりも下方に接続されるこ
とのない高さ位置に流入側接続口を穿孔できる。
【0018】請求項4記載の発明の雨水桝は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の雨水桝において、本体部の
周側部には、この本体部の周側部に穿孔する流入側接続
口の周方向の位置決め表示手段を設けたものである。
【0019】そして、流入側接続口を桝本体周側部に穿
孔する際には、周方向の位置決め表示手段によって周方
向の位置は容易に決定でき、流入管の接続方向に合わせ
て桝本体に流入側接続口を穿孔することができる。
【0020】請求項5記載の発明の雨水桝は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の雨水桝において、桝本体の
泥溜め部の上部を拡径しかつこの泥溜め部の軸心が、本
体部の軸心よりもこの本体部の流出口側に偏心している
ものである。
【0021】そして、桝本体内において、本体部に突出
した流入側接続口体の下流側開口端部と泥溜め部に配設
した有底泥溜め容器の外周面との間に間隔があるため、
有底泥溜め容器を泥溜め部から出し入れする際、有底泥
溜め容器が桝本体内に突出している流入側接続口体の下
流側開口端部に引っかかることがなくなり、有底泥溜め
容器の出し入れをより円滑に行うことができる。
【0022】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の雨水桝における
一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0023】図1、図2および図3において、1は桝本
体で、下部に形成された泥溜め部8とこの泥溜め部8の
上部に一体に形成された本体部1aとを有する。
【0024】また、前記本体部1aは合成樹脂にて略円筒
形に射出成形され、上面に開口部1bを有し、周側部に流
出口3が開口され、この流出口3の周縁から流出口筒部
2が外部に突出形成され、この流出口3の開口面は本体
部1aの内周面と同一面となっている。この本体部1aの開
口部1bの内周には、掃除口蓋または、掃除口管を係止す
るための環状の係止段部4が設けられている。
【0025】また、前記本体部1aの流出口3の位置より
下部には泥溜め部8が一体に形成されている。この泥溜
め部8は、略円筒形の泥溜め本体部10aの上部は上方に
向かって拡開方向に傾斜状に拡径した拡径部10に形成
し、前記泥溜め本体部10aの内部には図1に示すように
後述の有底泥溜め容器9が挿脱自在に配設されるように
なっている。
【0026】また、前記本体部1aの周側部には、桝本体
1の成形後、流入側接続口11が流入管16の接続位置にホ
ールソーなどにより穿孔される。そして、この流入側接
続口11には流入側接続口体12が取り付けられる。
【0027】図1において、前記流入側接続口体12は、
前記流入側接続口11に挿通できる外径の接続筒部13を有
し、この接続筒部13の外周面にはねじ溝14が刻設されて
いる。また、この接続筒部13の一端には前記流入側接続
口11の内側周縁に係止するフランジ部15が外方に向って
環状に突出形成されており、また、この接続筒部13の内
周部には、この接続筒部13に挿通した流入管16の先端を
係止するストッパ段部17が環状に形成されている。
【0028】そして、前記流入側接続口体12の接続筒部
13を本体部1aに開口された流入側接続口11に本体部1aの
内側から外方に向かって挿通し、フランジ部15を本体部
1aの流入側接続口11の内側周縁に係合し、この接続筒部
13の流入側接続口11から外部に突出した部分に本体部1a
の外側から環状のパッキング18とスペーサ19を嵌合し、
さらに、この接続筒部13のねじ溝14にナット20を締付け
螺合することによって流入側接続口体12のフランジ部15
とナット20とにてパッキング18とスペーサ19とを挟着し
た状態で流入側接続口体12が本体部1aに取り付けられ
る。
【0029】図1において、前記有底泥溜め容器9は容
器本体部9aと取手23とから形成される。この容器本体部
9aは可撓性を有する材料にて底板部を有する略円筒形に
形成され、この容器本体部9aの上端部に形成した一対の
取手取付け部22には取手23が回動自在に取り付けられて
いる。そして、この有底泥溜め容器9の最大外径となる
取手取付け部22の外径は前記泥溜め本体部10aの内径よ
りもやや大きく形成されている。
【0030】そして、図1に示すように、前記泥溜め本
体部10aの上部から上方に向かって拡径した拡径部10に
より、前記本体部1aの内径は泥溜め本体部10aの仮想内
径よりも大きくなるように拡径され、この流入側接続口
体12の下流側開口端部すなわちフランジ部15の下流側開
口端部を円周の一部として含む仮想円を本体部1aの仮想
内径とし、この本体部1aの仮想内径は泥溜め本体部10a
内に配設される前記有底泥溜め容器9の最大径部となる
取手取付け部22の外径よりも大きく形成されている。
【0031】図3において、前記本体部1aの周側部に
は、流出口筒部2の中心位置よりやや上方に位置して、
流入側接続口11の中心の高さ方向の位置を決めるための
高さ方向の位置決め表示手段としての高さ位置表示6が
本体部1aの周方向に線状に表示され、高さ位置表示6の
上方には流入側接続口11の周方向の位置決め表示手段す
なわち流入側接続口11と流出口3との合流角度を表示す
る周方向位置決め表示7が本体部1aの周方向に目盛状に
表示されている。そして、この流入側接続口11は、周方
向位置決め表示7に合わせて流入側接続口11の周方向の
位置を合わせ、高さ位置表示6にホールソーの中心を合
わせて穿孔する。なお、前記両表示手段の高さ位置表示
6および周方向位置決め表示7は突起条、凹溝などにて
形成する。
【0032】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0033】図1および図2において、流入側接続口11
はホールソーなどによって本体部1aの周側部に穿孔して
形成する。前記流入側接続口11の穿孔に際しては、流入
管16の接続位置に合わせて前記本体部1aの周方向位置決
め表示7により流入側接続口11の周方向の位置を決め、
高さ位置表示6にホールソーの中心を合わせて穿孔す
る。
【0034】また、流入側接続口体12は、穿孔された前
記流入側接続口11に本体部1aの内側から外側に向けて嵌
挿し、フランジ部15が本体部1aの流入側接続口11の内周
側縁に係合された状態とする。そして、本体部1aの外側
に突出した接続筒部13にパッキング18とスペーサ19とを
順次嵌挿し、さらに、この接続筒部13にはナット20を螺
合する。このナット20の螺合締付けにより、フランジ部
15とナット20とにて本体部1a、パッキング18およびスペ
ーサ19を挟着し、流入側接続口体12は本体部1aに取り付
けられる。
【0035】次いで、本体部1aの外部に突出した前記流
入側接続口体12の接続筒部13には、ストッパ段部17によ
って係止されるまで流入管16を本体部1aの外側から挿入
し接着する。また、本体部1aの下方の泥溜め本体部10a
の中には、円筒形有底泥溜め容器9を挿脱自在に圧入し
て配設する。この状態で、流入側接続口体12のフランジ
部15が本体部1aの内部に突出しているが、本体部1aの内
部に突出した流入側接続口体12の下流側開口端部となる
フランジ部15の下流側開口端部を円周の一部として含む
仮想円を本体部1aの仮想内径とし、この本体部1aの仮想
内径は、拡径部10によって前記本体部1aの下方の泥溜め
本体部10aに配設される前記円筒形有底泥溜め容器9の
最大径部となる取手取付け部22の外径よりも大きくなっ
ているため、前記円筒形有底泥溜め容器9の挿脱時に流
入側接続口体12の下流側開口端部に引っかかるような支
障をきたすことはない。また、前記有底泥溜め容器9の
最大外径となる取手取付け部22の外径は前記泥溜め本体
部10aの内径よりもやや大きく形成されており、泥溜め
本体部10aの内面において前記取手取付け部22は可撓変
形で摩擦接触して圧着されるため、泥溜め本体部10aの
内部と容器本体部9aとの間に雨水が流入しても、有底泥
溜め容器9が泥溜め本体部10aの内部から浮き上がって
離脱することはない。
【0036】なお、前記実施の形態では、流入側接続口
体12は本体部1aの内側から流入側接続口11に挿通して取
り付けた構造としたが、この構造に限られるものではな
く、流入側接続口体12の接続筒部13にパッキング18およ
びスペーサ19を嵌挿し、この状態で流入側接続口体12を
本体部1aの外側から流入側接続口11に嵌挿し、本体部1a
の内部に突出した部分のねじ溝にナットを螺合締め付け
して、このナットと流入側接続口体12の接続筒部13の本
体部1aの外部に突出する部分に形成したフランジ部15と
で挟着して流入側接続口体12を本体部1aに取り付けるこ
ともできる。この構造でも、本体部1aの内周部に突出し
た流入側接続口体12または流入側接続口体12に螺合した
ナットの下流側開口端部を円周の一部として含む仮想円
を本体部1aの仮想内径とし、この本体部1aの仮想内径は
泥溜め本体部10a内に配設される前記有底泥溜め容器9
の最大径部となる取手取付け部22の外径よりも大きく形
成することができるため、この有底泥溜め容器9を泥溜
め本体部10aに挿脱する際に前記フランジ部15が前記有
底泥溜め容器9の開口縁や取手取付け部22に引っかかる
支障は生じない。
【0037】また、高さ方向の位置決め表示6または周
方向の位置決め表示7は、点線状に凹溝または突起にて
形成することもできる。また、この表示6,7は前記実
施の形態に示すように上下に分離して形成せずに直線状
の高さ位置表示6と目盛状の周方向位置決め表示7とを
一体的に形成することもできる。
【0038】次に、本発明における他の実施の形態を図
4を参照して説明する。
【0039】図4において、24は桝本体であり、本体部
25と泥溜め部28とを有する。この本体部25は合成樹脂に
て上下面が開口した略円筒形にブロー成形され、上面に
開口部25aを有し、この開口部25aには、掃除口蓋受枠ま
たは、掃除口延長管が接続される。
【0040】そして、本体部25の周側部には、流出口26
が開口され、この流出口26の周縁からは略円筒形の流出
口筒部27が外部に突出形成され、前記流出口26は、本体
部25の内周面と同一面に開口されている。
【0041】また、この流出口筒部27には、略円筒形の
流出側接続口体26aが嵌挿され、流出口筒部27の内周部
と流出側接続口体26aの一端部側近傍の外周部の接合面
とは接着剤などによって固着されている。
【0042】そして、泥溜め部28の略円筒形の泥溜め本
体部28aの上部には、上方に向かって拡開方向に傾斜状
に拡径した拡径部31に形成され、前記泥溜め本体部28a
の内部には図4に示すように前記有底泥溜め容器9が挿
脱自在に配設されるようになっている。そして、前記拡
径部31の上部には前記本体部25の下端開口縁を嵌合する
嵌合部30が環状に形成され、この嵌合部30に前記本体部
25の下部開口縁を嵌合接着してこの本体部25に泥溜め部
28を一体に接合して桝本体24を構成する。なお、前記本
体部25に泥溜め部28を接合した状態で、この泥溜め部28
の軸心と本体部25の軸心とは同心円状に一致している。
【0043】また、図4において、前記本体部25の周側
部には、この本体部25の成形後、流入側接続口36が流入
管(図示せず)の接続位置にホールソーなどにより穿孔
される。また、図4に示すように、この流入側接続口36
に取り付けられる流入側接続口体37は、前記流入側接続
口36に挿通できる外径の接続筒部38を有し、この接続筒
部38の外周面にはねじ溝38aが刻設されている。また、
この接続筒部38の一端には前記流入側接続口36の内側周
縁に係止するフランジ部41が外周面に環状に突出形成さ
れており、また、この接続筒部38の内周部には、この接
続筒部38に挿通した流入管(図示せず)の先端を係止す
るストッパ段部40が環状に形成されている。
【0044】そして、この流入側接続口体37のフランジ
部41の先端下部から、前記接続筒部38の延長上に掃除用
具案内突部42が突出形成されている。この掃除用具案内
突部42の先端部が流入側接続口体37の流出側開口端部と
なっている。
【0045】また、前記流入側接続口体37は、パッキン
グ44を介装した状態で接続筒部38を本体部25に開口され
た流入側接続口36に本体部25の内側から外方に向かって
挿通してフランジ部41を流入側接続口36の内側周縁にパ
ッキング44を介して係合し、この接続筒部38の流入側接
続口36から本体部25の外部に突出した部分に環状のスペ
ーサ45を嵌合し、さらに、この接続筒部38のねじ溝38a
にナット45bを締付け螺合することによって流入側接続
口体37のフランジ部41とナット45bとにてパッキング44
とスペーサ45とを挟着した状態で流入側接続口体37が本
体部25に取り付けられる。
【0046】また、図4において、前記有底泥溜め容器
9は容器本体部9aと取手23とから形成される。この容器
本体部9aは可撓性を有する材料にて底板部を有する略円
筒形に形成され、この容器本体部9aの上端部に形成した
一対の取手取付け部22には取手23が回動自在に取り付け
られている。そして、この有底泥溜め容器9の最大外径
となる取手取付け部22の外径は前記泥溜め本体部10aの
内径よりもやや大きく形成されている。
【0047】そして、前記流入側接続口体37の流出側開
口端部となる掃除用具案内突部42の先端部を円周の一部
として含む仮想円を前記本体部25の仮想内径とし、この
本体部25の仮想内径は前記有底泥溜め容器9の最大径部
となる取手取付け部22の外径より大きくなっている。
【0048】次に、この実施の形態の雨水桝の施工方法
について図4を参照して説明する。
【0049】図4において、本体部25の下端開口縁を泥
溜め部28の嵌合部30に嵌合接着して桝本体24を構成す
る。また、本体部25の流出口26には、流出側接続口体26
aを嵌挿し、接着剤などにより固定する。
【0050】そして、本体部25の周側部には、流入管
(図示せず)の接続位置に合わせて流入側接続口36の周
方向の位置と高さを決め、その位置にホールソーの中心
を合わせて流入側接続口36を穿孔する。
【0051】また、流入側接続口体37の接続筒部38は、
パッキング44を介装して掃除用具案内突部42が下側に位
置している状態で、前記流入側接続口36に、本体部25の
内側から外側に向けて嵌挿し、フランジ部41を流入側接
続口36の内側周縁に係合させる。そして、本体部25の外
側に突出した接続筒部38の外周部にはスペーサ45を嵌挿
し、さらに、接続筒部38の外周部にはナット45bを螺合
する。このナット45bの螺合締付けにより、フランジ部4
1とナット45bにて本体部25とパッキング44およびスペー
サ45を挟着することにより、流入側接続口体37は本体部
25の流入側接続口36の周縁に取り付けられる。
【0052】次いで、本体部25に取り付けた流入側接続
口体37の接続筒部38には、ストッパ段部40によって係止
されるまで流入管(図示せず)を本体部25の外側から挿
入し接着する。また、本体部25の下部の泥溜め本体部28
aの中には、有底泥溜め容器9を挿脱自在に圧入して配
設する。この状態で、流入側接続口体37の掃除用具案内
突部42の先端部を円周の一部として含む仮想円を本体部
25の仮想内径とし、この本体部25の仮想内径は、有底泥
溜め容器9の最大径部となる取手取付け部22の外径より
も大きくなっているため、前記有底泥溜め容器9の挿脱
時に流入側接続口体37の下流側開口端部となる掃除用具
案内突部42に引っかかるような支障をきたすことはな
い。また、前記有底泥溜め容器9の最大外径となる取手
取付け部22の外径は前記泥溜め本体部28aの内径よりも
やや大きく形成されており、泥溜め本体部28aの内面に
おいて前記取手取付け部22は可撓変形で摩擦接触して圧
着されるため、容器本体部9aの内部と泥溜め本体部28a
との間に雨水が流入しても、有底泥溜め容器9が泥溜め
本体部28aの内部から浮き上がって離脱することはな
い。
【0053】また、流入側接続口体37に掃除用具案内突
部42を設けたことにより、本体部25の開口部25aから掃
除用具を挿入した際、掃除用具の先端部分が掃除用具案
内突部42に案内されて、流入側接続口体37に容易に挿入
されて流入側接続口体37から流入管内部の清掃を行うこ
とができる。
【0054】次に、本発明における他の実施の形態を図
5を参照して説明する。
【0055】図5において、24aは桝本体であり、本体
部25と泥溜め部28bとを有する。本体部25は合成樹脂に
て上下面が開口した略円筒形にブロー成形され、上面に
開口部25aを有し、周側部には流出口26bが開口され、こ
の流出口26bの周縁から流出口筒部27aが外部に突出形成
され、この流出口26bの開口面は本体部25の内周面と同
一面となっている。また、泥溜め部28bは、下部が略円
筒形の泥溜め本体部28cに形成されており、この泥溜め
本体部28cの内部には図5に示すように円筒形有底泥溜
め容器9が挿脱自在に配設されるようになっている。ま
た、この泥溜め本体部28cの上部には、上方に向かって
拡開方向に傾斜状に拡径した拡径部31aが泥溜め本体部2
8cの軸心から一側に偏心した位置を中心として形成され
ている。
【0056】そして、前記拡径部31aの上部には前記本
体部25の下端開口縁を嵌合する嵌合部30aが環状に形成
され、この嵌合部30aに前記本体部25の下部開口縁を、
泥溜め本体部28cの軸心が前記流出口26b側に配置された
状態で嵌合接着し、この本体部25に泥溜め部28bを一体
に接合して桝本体24aを構成する。
【0057】そして、前記本体部25に泥溜め部28bを接
合した状態で、この拡径部31aの拡径幅は前記流出口26b
側を最小とし、本体部25の直径方向に流出口26bと対向
する側が最大となり、泥溜め本体部28cの軸心は前記拡
径部31aにより前記本体部25の軸心よりも本体部25の流
出口26b側に偏心される。
【0058】その他の本体部25と泥溜め部28bの構成は
図4に示す実施の形態と同一である。
【0059】次に、この実施の形態の雨水桝の施工方法
について図5を参照して説明する。
【0060】図5において、本体部25の下端開口縁に、
泥溜め本体部28cの軸心が前記流出口26b側に配置された
状態で泥溜め部28bの嵌合部30aを嵌合接着し、桝本体24
aを構成する。また、本体部25の流出口26bには、流出側
接続口体26cを嵌挿し、接着剤などにより固定する。
【0061】そして、本体部25の周側部にはホールソー
などによって流入側接続口36を穿孔して形成する。この
流入側接続口36の周縁には、流入側接続口体37を取り付
ける。
【0062】また、桝本体24aの下方の泥溜め本体部28c
の中には、円筒形有底泥溜め容器9を挿脱自在に圧入し
て配設する。
【0063】なお、その他の施工方法は図4に示す実施
の形態の施工方法と同一である。
【0064】そして、泥溜め部28bを泥溜め本体部28cの
軸心が前記流出口26b側に配置された状態で前記本体部2
5に接合すると、流入側接続口体37の掃除用具案内突部4
2の先端部を円周の一部として含む仮想円を本体部25の
仮想内径とし、この本体部25の仮想内径は、有底泥溜め
容器9の最大径部となる取手取付け部22の外径よりも大
きくなっており、前記有底泥溜め容器9の挿脱時に流入
側接続口体37の下流側開口端部となる掃除用具案内突部
42に引っかかるような支障をきたすことはない。
【0065】次に、本発明における他の実施の形態を図
6を参照して説明する。
【0066】図6において、46は桝本体で、本体部47と
泥溜め部52とを有する。そして、この本体部47と泥溜め
部52とは、合成樹脂にて略円筒形に一体にブロー成形さ
れており、上面に開口部48を有し、この開口部48には、
掃除口蓋受枠または、掃除口延長管が接続される。そし
て、本体部47の周側部には、本体部47の内周面の同一面
に流出口49が開口し、この流出口49からは略円筒形の流
出口筒部50が外部に突出形成され、流出口筒部50には、
略円筒形の流出側接続口体51が嵌挿され、この流出側接
続口体51の内周部は流出口筒部50の内周面との接合面で
接着剤等によって固着されている。
【0067】また、図6において、前記本体部47の前記
流出口筒部50の高さ位置よりも下部には、前記泥溜め部
52が一体に形成されている。この泥溜め部52は、略円筒
形の泥溜め本体部52aの上部は上方に向かって拡開方向
に傾斜状に拡径した拡径部54に形成し、この拡径部54が
前記本体部47に連続している。そして、この泥溜め本体
部52aの下端は下方に開口した開口部52bに形成し、この
開口部52bの周縁には前記底板部53aの周縁に形成した環
状の嵌合部53に嵌合接着されて、開口部52bは閉塞され
る。さらに、前記泥溜め本体部52aの内部には、円筒形
有底泥溜め容器9が挿脱自在に配設されるようになって
いる。
【0068】また、前記本体部47の周側部には、この本
体部47の成形後、流入側接続口(図示せず)が流入管
(図示せず)の接続位置にホールソーなどにより穿孔さ
れ、前記図5に示す実施の形態と同様にこの流入側接続
口(図示せず)には流入側接続口体(図示せず)が取り
付けられる。この流入側接続口体(図示せず)の流入側
開口端部となる掃除用案内突部(図示せず)の先端部を
円周の一部として含む仮想円を前記本体部47の仮想内径
とし、この本体部47の仮想内径は前記有底泥溜め容器9
の最大径部となる取手取付け部22の外径よりも大きくな
っている。
【0069】そして、図6において、前記有底泥溜め容
器9は容器本体部9aと取手23とから形成される。この容
器本体部9aは可撓性を有する材料にて底板部を有する略
円筒形に形成され、この容器本体部9aの上端部に形成し
た一対の取手取付け部22には取手23が回動自在に取り付
けられている。そして、この有底泥溜め容器9の最大外
径となる取手取付け部22の外径は前記泥溜め本体部10a
の内径よりもやや大きく形成されている。
【0070】次に、この実施の形態の雨水桝の施工方法
について説明する。
【0071】図6において、泥溜め本体部52aの下端の
開口部52b周縁には、前記底板部53aの周縁に形成した環
状の嵌合部53を嵌合接合し、桝本体46を形成する。次
に、本体部47の流入側接続口(図示せず)はホールソー
などによって本体部47の周側部に穿孔し開口形成する。
前記流入側接続口(図示せず)の穿孔に際しては、流入
管(図示せず)の接続位置に合わせて流入側接続口(図
示せず)の周方向の位置を決め、その位置にホールソー
の中心を合わせて穿孔する。
【0072】そして、図5に示す実施の形態と同様に本
体部47に流入側接続口体(図示せず)を嵌挿する。
【0073】また、泥溜め本体部52aの中には、有底泥
溜め容器9を挿脱自在に圧入して配設する。この状態
で、流入側接続口体(図示せず)の下流側開口端部であ
る掃除用具案内突部(図示せず)が本体部47の内部に突
出しているが、拡径部54により、本体部47の内部に突出
した流入側接続口体(図示せず)の下流側開口端部であ
る掃除用具案内突部(図示せず)を円周の一部として含
む仮想円を本体部47の仮想内径とし、この本体部47の仮
想内径は、前記泥溜め本体部52aに配設される前記有底
泥溜め容器9の最大径部となる取手取付け部22の外径よ
りも大きくなっているため、前記有底泥溜め容器9の挿
脱時に流入側接続口体(図示せず)の下流側開口端部に
引っかかるような支障をきたすことはない。また、有底
泥溜め容器9の最大外径となる取手取付け部22の外径は
前記泥溜め本体部52aの内径よりもやや大きく形成され
ており、泥溜め本体部52aの内面において前記取手取付
け部22は可撓変形で摩擦接触して圧着されるため、泥溜
め本体部52aの内部と容器本体部9aとの間に雨水が流入
しても、有底泥溜め容器9が泥溜め本体部52aの内部か
ら浮き上がって離脱することはない。
【0074】さらに、本発明の雨水桝における他の実施
の形態の構成を図7および図8を参照して説明する。
【0075】図7において、合成樹脂にて略円筒形に射
出成形された桝本体55は、図1ないし図3に示す前記実
施の形態と同一構成で、泥溜め部60と本体部55aとを有
し、この本体部55aと泥溜め部60とは合成樹脂にて略円
筒形に一体に射出成形され、周側部には流出口58が開口
され、この流出口58の周縁から流出口筒部57が外部に突
出形成され、この流出口58の開口面は本体部55aの内周
面と同一面となっている。この本体部55aの開口部56の
内周には、掃除口蓋または、掃除口管を係止するための
環状の係止段部59が設けられている。
【0076】さらに、前記本体部55aの流出口58の位置
より下部には、泥溜め部60が一体に形成され、この泥溜
め部60は、略円筒形の泥溜め本体部60aの上部は上方に
向かって拡開方向に傾斜状に拡径した拡径部63に形成
し、前記泥溜め本体部60aの内部には図7に示すように
円筒形有底泥溜め容器9が挿脱自在に配設されるように
なっている。
【0077】そして、図7において、前記有底泥溜め容
器9は容器本体部9aと取手23とから形成される。この容
器本体部9aは可撓性を有する材料にて底板部を有する略
円筒形に形成され、この容器本体部9aの上端部に形成し
た一対の取手取付け部22には取手23が回動自在に取り付
けられている。そして、この有底泥溜め容器9の最大外
径となる取手取付け部22の外径は前記泥溜め本体部10a
の内径よりもやや大きく形成されている。
【0078】また、前記泥溜め部60の上部は上方に向か
って拡開方向に傾斜状に拡径した拡径部63に形成して、
本体部55aの内径は泥溜め本体部60aの内径よりも大きく
なるように拡径している。また、前記本体部55aの周側
部には、この桝本体55の成形後、流入側接続口61が流入
管(図示せず)の接続位置にホールソーなどにより穿孔
される。そしてこの流入側接続口61に後述する流入側接
続口体62を取り付ける。
【0079】図7および図8において、この流入側接続
口61に接続された流入側接続口体62の流入側開口端部と
なる爪部64の先端部を円周の一部として含む仮想円を前
記本体部55aの仮想内径とし、この本体部55aの仮想内径
は前記円筒形有底泥溜め容器9の最大径部となる取手取
付け部22の外径よりも大きくなっている。
【0080】一方、前記流入側接続口体62は、接続口体
本体65と、係止環66とおよびナット67を備えている。こ
の接続口体本体65は略円筒形であり、内周部の上流側開
口端近傍にはゴムなどにて形成した止水リング68を嵌合
する環状の凹溝69を形成し、また、外周部の略中央部に
は、環状の係止部70,70,70が軸方向に略等間隔をおい
て突設されている。そして、この流入側接続口体62の接
続口体本体65の内周部分には流入管(図示せず)を係止
するためのストッパ段部は形成されておらず、上流側開
口端から下流側開口端までは、同一内径に形成されてい
る。
【0081】また、前記係止環66は、内径が前記接続口
体本体65の外周に嵌合される大きさの円筒形であり、下
流側開口端は環状の爪部64が突設され、この爪部64に隣
接した軸方向中央部寄りには、接合部71が、前記流入側
接続口61の口径と略同一径の環状の凹溝状に形成されて
おり、また、この係止環66の外周部略中央部には、ねじ
溝72が刻接されている。そして、この係止環66の内周部
には、環状の凹溝73が形成されている。
【0082】また、前記ナット67は、前記係止環66の外
径に略等しい内径を有し、一端部は内周方向に屈曲して
係合部74が形成されており、また、内周部にはねじ溝74
aが刻設されている。
【0083】また、前記接続口体本体65の各係止部70,
70,70の間の溝状部にはそれぞれ環状のストッパ75,75
が嵌着され、このストッパ75,75間に前記ナット67の係
合部74が回転方向に摺動自在に係合される。
【0084】また、前記係止環66の凹溝73には、ゴム製
のOリング76が装着され、さらに、前記係止環66の外周
には、前記ナット67の先端側に位置して環状のゴム製の
パッキング77および環状のスペーサ78が嵌着される。
【0085】そして、前記流入側接続口体62の下流側開
口端部すなわち爪部64の下流側開口端部を円周の一部と
して含む仮想円を本体部55aの仮想内径とし、この本体
部55aの仮想内径は泥溜め本体部60a内に配設される前記
有底泥溜め容器9の最大径部となる取手取付け部22の外
径よりも大きく形成されている。
【0086】次に、この実施の形態の雨水桝の施工方法
について説明する。
【0087】図7において、本体部55aの流入側接続口6
1はホールソーなどによって本体部55aの周側部に穿孔し
て開口する。前記流入側接続口61の穿孔に際しては、流
入管(図示せず)の接続位置に合わせて流入側接続口61
の周方向の位置を決め、その位置にホールソーの中心を
合わせて流入側接続口61を穿孔する。
【0088】次に、図7および図8において、係止環66
を、本体部55aの外側から前記流入側接続口61に挿入
し、爪部64の弾性を利用してこの爪部64を流入側接続口
61の外側から内側へと挿通させ、本体部55aの流入側接
続口61の内周縁に接合部71を係止環66の爪部64によって
係合し、係止環66を本体部55aの周側部に接続する。そ
して、係止環66の外周部には、本体部55aの流入側接続
口61から外部に突出した部分に流入側開口端側からパッ
キング77およびスペーサ78を嵌挿し、内周部の凹溝73に
はOリング76を装着する。
【0089】そして、接続口体本体65の本体部55a側の
係止部70,70,70間の溝状部にはそれぞれ環状のストッ
パ75,75を嵌着し、そして、前記接続口体本体65の外周
部には、接続口体本体65の下流側開口端部からナット67
を嵌挿し、このナット67を係止環66の外周に嵌合する。
そして、このナット67の係合部74をストッパ75,75の間
に形成された溝状部に嵌合し、接続口体本体65にナット
67を軸方向に摺動自在に装着する。
【0090】さらに、接続口体本体65にナット67を装着
した状態で、接続口体本体65の下流側開口端部を係止環
66の流入側開口端部から嵌挿し、ナット67のねじ溝74a
を係止環66の外周部に刻設されたねじ溝72に螺合するこ
とにより、ナット67はスペーサ78およびパッキング77を
本体部55aの周側部の外面との間に挟持した状態で本体
部55aに圧着し、また、係止環66は爪部64が流入側接続
口61に係合され、かつナット67は係合部74が接続口体本
体65のストッパ75,75内に係合されているので、流入側
接続口体62は流入側接続口61に取り付けられる。
【0091】次いで、本体部55aの外部に突出した前記
流入側接続口体62の接続口体本体65には、流入管(図示
せず)を本体部55aの外側から挿入し接着する。流入側
接続口体62の接続口体本体65の内周部分は上流側開口端
から下流側開口端まで同一内径であって流入管(図示せ
ず)を係止するためのストッパ段部が形成されておら
ず、流入管(図示せず)は流入側接続口体62の内周部分
に進退可能に挿通することができ、また、流入管(図示
せず)と流入側接続口体62との接続部分は止水リング68
によって液密に確保できる。
【0092】また、流入管(図示せず)を接続する際
に、まず流入管(図示せず)を下流側開口端部から流入
側接続口体62に挿入して、次にこの流入側接続口体62に
挿入された流入管(図示せず)を引き出しながら流入管
(図示せず)の軸方向に移動調節してこの流入管(図示
せず)の上流側開口端部を上流側の排水管継手受口(図
示せず)に接続する工法をとる場合であっても、流入管
(図示せず)の流出側開口端と流入側接続口体62の内周
部内との間に凹部が形成されることはない。
【0093】また、本体部55aの下方の泥溜め部60の中
には、有底泥溜め容器9を挿脱自在に圧入して配設す
る。この状態で、流入側接続口体62の爪部64が本体部55
aの内部に突出しているが、拡径部63により、本体部55a
の内部に突出した流入側接続口体62の下流側開口端部と
なる爪部64の下流側開口端部を円周の一部として含む仮
想円を本体部55aの仮想内径とし、この本体部55aの仮想
内径は、前記本体部55aの下部に形成されている泥溜め
本体部60aに配設される前記有底泥溜め容器9の最大径
部となる取手取付け部22の外径よりも大きくなっている
ため、前記円筒形有底泥溜め容器9の挿脱時に流入側接
続口体62の下流側開口端部に引っかかるような支障をき
たすことはない。また、有底泥溜め容器9の最大外径と
なる取手取付け部22の外径は前記泥溜め部60の内径より
もやや大きく形成されており、泥溜め部60の内面におい
て前記取手取付け部22は可撓変形で摩擦接触して圧着さ
れるため、泥溜め部60の内部と容器本体部9aとの間に雨
水が流入しても、有底泥溜め容器9が泥溜め部60の内部
から浮き上がって離脱することはない。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、桝本体内
部に突出する流入側接続口体の下流側開口端部を円周の
一部として含む仮想円を桝本体の仮想内径とし、この桝
本体の仮想内径が有底泥溜め容器の最大径部の外径より
も大きく形成されるため、有底泥溜め容器を雨水桝本体
の泥溜め部に挿脱する際、有底泥溜め容器が桝本体内に
突出している流入側接続口体の下流側開口端部に引っか
かることなく、有底泥溜め容器を円滑に桝本体内に出し
入れできる。
【0095】請求項2記載の発明によれば、流入管を桝
本体内に取り付けた流入側接続口体に挿入したのちに、
この流入管の上流側の継手に接続するために流入管を引
き出して流入管を軸方向に移動調整しても、流入管の下
流側開口端と流入側接続口体の内周部内において流入管
の下流側開口端が当接する段部を形成した流入側接続口
体のように、流入側接続口体の段部と流入管の下流側開
口端部との間に凹部が形成されることがないため、桝本
体に流入管を接続した状態で、雨水を円滑に流動させる
ことができる。
【0096】請求項3記載の発明によれば、桝本体の流
入側接続口を穿孔する際の高さ方向の位置は、位置決め
表示手段によって容易に決定でき、流入管が流出管より
も下方に接続されることのない高さ位置に流入側接続口
を穿孔できる。
【0097】請求項4記載の発明によれば、流入側接続
口を桝本体周側部に穿孔する際には、周方向の位置決め
表示手段によって周方向の位置は容易に決定でき、流入
管の接続方向に合わせて桝本体に流入側接続口を穿孔す
ることができる。
【0098】請求項5記載の発明によれば、桝本体内に
おいて、本体部に突出した流入側接続口体の下流側開口
端部と泥溜め部に配設した有底泥溜め容器の外周面との
間に間隔があるため、有底泥溜め容器を泥溜め部から出
し入れする際、有底泥溜め容器が桝本体内に突出してい
る流入側接続口体の下流側開口端部に引っかかることが
なくなり、有底泥溜め容器の出し入れをより円滑に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す桝本体の縦断正面
図である
【図2】同上桝本体の平面図である。
【図3】同上流入側接続口が未穿孔の状態を示す桝本体
の正面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す桝本体の縦断正
面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す桝本体の縦断正
面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す桝本体の縦断正
面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す桝本体の縦断正
面図である。
【図8】同上桝本体の一部および接続口体の縦断正面図
である。
【符号の説明】
1,24,24a,46,55 桝本体 1b,25a,48,56 開口部 3,26,26b,49,58 流出口 6 高さ方向の位置決め表示手段としての高さ位置表
示 7 周方向の位置決め表示手段としての周方向位置決
め表示 8,28,28b,52,60 泥溜め部 9 有底泥溜め容器 10,31,31a,54,63 拡径部 11,36,61 流入側接続口 12,37,37a,62 流入側接続口体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に泥溜め部を形成するとともにこの
    泥溜め部の上部に形成され上面を開口しかつ周側部に流
    出口を開口した略円筒形の本体部を有する桝本体と、 前記本体部の周側部に穿孔した流入側接続口に取り付け
    られる流入側接続口体と、 前記泥溜め部に挿脱自在に配設される有底泥溜め容器と
    を備え、 前記本体部の周側部に穿孔した流入側接続口からこの本
    体部の内部に突出した前記流入側接続口体の下流側開口
    端部を円周の一部として含む仮想円を本体部の仮想内径
    とし、この本体部の仮想内径を前記有底泥溜め容器の最
    大径部の外径よりも大きくしたことを特徴とする雨水
    桝。
  2. 【請求項2】 流入側接続口体は、内周部を上流側開口
    端から下流側開口端まで流入管を進退可能に挿通できる
    同一内径としたことを特徴とする請求項1記載の雨水
    桝。
  3. 【請求項3】 本体部の周側部には、この本体部の周側
    部に穿孔する流入側接続口の高さ方向の位置決め表示手
    段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    雨水桝。
  4. 【請求項4】 本体部の周側部には、この本体部の周側
    部に穿孔する流入側接続口の周方向の位置決め表示手段
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の雨水桝。
  5. 【請求項5】 桝本体の泥溜め部の上部を拡径しかつこ
    の泥溜め部の軸心が、本体部の軸心よりもこの本体部の
    流出口側に偏心していることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の雨水桝。
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