JP6993938B2 - 雨水ます - Google Patents

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Description

本発明は、上部に点検口と周壁に流出口とを有する立上り部と、立上り部の下部に接続される泥溜め部と、泥溜め部の中に着脱自在に収容されるバケットとを備えた雨水ます又は雨水浸透ます(以下、これらをまとめて「雨水ます」ともいう。)に関し、特に立上り部の内部へ突出するように取付け部が流出口へ取り付けられており、立上り部の周壁に穴開けした流入側開口部へ流入支管が取り付けられており、そして立上り部の内径はバケットの外径よりも大きく、且つ立上り部の中心軸は泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心している雨水ますに関する。
一般に、建物の屋根等に降った雨水は、宅地内の雨水ます等によって集められる。雨水には、泥、枯葉等の異物が混入していることがある。このため、雨水ますの外部へ泥等の異物が流出しないようにするため、例えば特開2017-150191号公報(特許文献1)に記載されているように、ます本体の下部には異物を捕捉するための泥溜め容器(バケット)が装着された泥溜め部を設け、ます本体の周壁内側には異物の流出を阻止するためのフィルターやオリフィス、逆流防止弁等を設けた雨水ますが知られている。
特許文献1に記載されているような雨水ますでは、バケットを出し入れする際、バケットがます本体の内部へ突出したフィルター等と干渉しないように、フィルター等はバケットの把手フレームに一体的に取り付けられており、そしてバケットの把手フレームは、ます本体の内壁に設けられたスライド溝へ抜き差しすることにより、内壁と密着するように取り付けおよび取り外しが可能となる構造になっている。
しかしながら、バケットの把手フレームにフィルター等を一体的に取り付けるという特許文献1に記載の構造は極めて複雑であり、汎用性も無いため、製造コストが極めて高価になるという問題があった。
また、雨水ますでは、その流入口および流出口の位置がます本体に対して不変であると、雨水ますの流入口および流出口の位置に合わせて外部接続管を配管しなければならなくなるので、配管作業が煩雑になるという問題がある。そのため、例えば特開2003-41648号公報(特許文献2)に記載されているように、外部流入管の接続位置に合わせて、ます本体の立上り部の周壁にホールソー等を用いて流入側開口部を設け、そして、流入側開口部へ流入支管を後付けすることにより流入口の位置を可変とした雨水ますが開発されている。
ところが、引用文献2に記載の雨水ますでは、立上り部の周壁に取り付けた流入支管または流入支管へ接続された外部流入管の端部がます本体の内部へ突出するため、泥溜め部からバケットを出し入れする際、バケットが流入支管または外部流入管の端部と干渉しないように、泥溜め部の軸心を、拡径した立上り部の軸心よりも流出口側へ偏心させて配置しなければならない。
そのため、引用文献2のような流入口の位置を可変とした雨水ますにおいては、さらに流出口へフィルターやオリフィス、逆流防止弁等を設けようとすると、フィルター側(流出口側)へ偏心した泥溜め部の中のバケットがフィルター等と干渉するため、引用文献1に記載されているようなフィルター等およびバケットの着脱構造でも利用しない限り、泥溜め部からバケットを出し入れできなくなるという問題があった。
すなわち、立上り部と、立上り部の下部にバケットを収容する泥溜め部とを備えた雨水ますにおいて、バケットの出し入れを可能にしたまま、立上り部の流出口には内部へ突出したフィルター等を設け、そして流入口にも内部へ突出することがある流入支管を取り付ける(流入口の位置を可変にする)ことは、技術的、コスト的に極めて不利であり、実際には現実的でないという問題があった。
特開2017-150191号公報 特開2003-41648号公報
そこで、本発明は、フィルターやオリフィス、逆流防止弁等を取り付け可能にした流出口と、流入支管を取り付け可能にした流入口とを有する立上り部と、立上り部の下部に接続される泥溜め部と、泥溜め部の中に着脱自在に収容されるバケットとを備えた雨水ますにおいて、比較的簡単な構造によって、泥溜め部からのバケットの自由な出し入れを可能にした雨水ますを提供することを目的とする。
本発明者等は、フィルター等の取り付け可能な流出口と、流入支管の取り付け可能な流入口とを有する立上り部と、立上り部の下部に接続される泥溜め部と、泥溜め部の中に着脱自在に収容されるバケットとを備えた雨水ますにおいて、泥溜め部からのバケットの出し入れを可能にするために、特に立上り部と泥溜め部との相対的な大きさや相対的な位置関係および両者の接続構造などについて鋭意検討を重ねた結果、立上り部の内径を泥溜め部に収容されるバケットの外径よりも大きくし、且つ立上り部の中心軸を泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心させることにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、上部に点検口と周壁に流出口とを有する略円筒形の立上り部と立上り部の下部に接続される略円筒形の有底の泥溜め部とからなるます本体と、立上り部の内部へ突出するように流出口へ取り付けられる取付け部と、立上り部の周壁に穴開けした流入側開口部へ取り付けられる流入支管と、泥溜め部の中に着脱自在に収容されるバケットとを備えており、そして立上り部の内径はバケットの外径よりも大きく、且つ立上り部の中心軸は泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心している雨水ますが提供される。
なお、ここで「略円筒形」とは、全長に亘って同じ直径である円筒形のみならず、円錐形やひょうたん形など全長に亘って異なる直径部分を含む円筒形や、外周部にフランジが設けられた円筒形、周壁にスリットや孔、開口部が設けられた円筒形など含む概念である。
本発明の雨水ますでは、雨水の流れを制御するために、略円筒形の立上り部に設けられた流出口には、フィルターやオリフィス、逆流防止弁等の雨水制御部を取り付けるための取付け部が立上り部の内部へ突出するように取り付けられており、そして流入口は、立上り部の周壁にホールソー等を用いて流入側開口部を穴開けし、前記流入側開口部へ流入支管を取り付けることにより形成される。
このため、立上り部の内部には、取付け部と、流入支管または流入支管へ接続された外部流入管の端部が突出しており、そしてその下部には略円筒形の有底の泥溜め部と、泥溜め部の中から取り出し取り付け可能なバケットが備え付けられている。
このため、本発明の雨水ますでは、バケットを取り出せるように略円筒形の立上り部の内径が、その下部に接続される略円筒形の泥溜め部の内径および泥溜め部の中に収容される略円筒形のバケットの外径よりも大きく、且つ立上り部の中心軸は泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心されている。また、バケットの外径は泥溜め部の内径よりも小さいので、立上り部の内径が泥溜め部の内径よりも大きければ、バケットの外径よりも大きくなる。
本発明の雨水ますは、立上り部の内径が泥溜め部の内径よりも大きいので、泥溜め部の内壁面を立上り部の内壁面よりも内側領域へ配置しながら、立上り部の中心軸を泥溜め部の中心軸に対して偏心させて配置することができる。
さらに、本発明の雨水ますは、立上り部の中心軸を泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心させることができるので、平面視において、泥溜め部の中に収容されたバケットを、立上り部の周壁と、立上り部に取り付けられた取付け部と、そして流入支管と重なり合わない位置に配置することができる。別言すれば、平面視において、泥溜め部の中に収容されたバケットの外径は、立上り部の中の取付け部のマウント口と流入口の端面(内壁面)との間の距離よりも小さい。このため、本発明の雨水ますは、引用文献1に記載されているような複雑なフィルター着脱機構等を用いることなく、簡単な構造によって泥溜め部からバケットを自由に出し入れできるようになる。
雨水ますのます本体は、主として略円筒形の立上り部と略円筒形の有底の泥溜め部とから構成されているが、両者は必ずしも一体的に形成されている必要はなく、立上り部と泥溜め部とが別個独立した部品として形成されていてもよい。
立上り部と泥溜め部を別々の部品として形成すると、例えば立上り部は略円筒形であるので、汎用の円管を立上り部へ簡単に流用することが可能になる。
また、立上り部の直径と泥溜め部の直径が互いに異なるような場合においても、上部受口の内径が下部受口の内径よりも大きく、且つ上部受口の中心軸が下部受口の中心軸から偏心している異径筒継手を立上り部と泥溜め部の間に挟み込むことにより、立上り部と泥溜め部を所望する任意の相対的な配置において簡単に接続することができるようになる。さらに、異径筒継手を用いて立上り部と泥溜め部を接続した雨水ますは、両者を一体的に成形した雨水ますと比べて設計の自由度が増し、逆に製造コストは大幅に低減される。
本発明の雨水ますにおいて、取付け部のマウント口へ着脱自在に装着される雨水制御部としては、例えば網目から出来た半球形状のフィルターや円錐状のオリフィス、逆流防止弁などが挙げられる。また、雨水制御部の取付け部のマウント口へ装着はバヨネット方式を用いて装着されていること好ましい。
「バヨネット方式」とは、雨水制御部側のマウント受け座に設けられたバヨネット突起を、雨水制御部を周方向へ回転させることにより取付け部側のマウント口に設けられたバヨネット溝へ、嵌め込むという機構である。雨水制御部の着脱機構にバヨネット方式を用いると、比較的小さな回転角度で雨水制御部を簡単且つ確実に取付け部へ着脱できるようになるので、例えば雨水制御部に棒状の把手を取り付ければ、立上り部の上部点検口からでも、把手を操作することにより雨水制御部を簡単に着脱できるようになる。
本発明の雨水ますによれば、平面視において、泥溜め部の中に収容されたバケットを、立上り部の周壁と、立上り部に取り付けられた取付け部と、そして流入支管と重なり合わない位置に配置することができるので、複雑なフィルター着脱機構等を用いることなく、簡単な構造によって泥溜め部からバケットを自由に出し入れできるようになる。
本発明の雨水ますでは、立上り部と泥溜め部とを別個独立した部品として形成することができ、さらに上部受口の内径が下部受口の内径よりも大きく、且つ上部受口の中心軸が下部受口の中心軸から偏心している異径筒継手を立上り部と泥溜め部の間に挟み込むことにより、互いに異なる直径の立上り部と泥溜め部であっっても、所望する任意の相対的な配置において簡単に接続することができる。また、立上り部と泥溜め部を別々の部品として形成した場合は、立上り部は略円筒形であるので、汎用の円管を立上り部へ簡単に流用することができる。
本発明の雨水ますで使用される流入支管は、ます本体の立上り部の周壁にホールソー等を用いて流入側開口部を設け、そしてその流入側開口部へ後付けすることができるので、ます本体を外部流入管の接続位置に合わせて据付レベルや方向を調節する必要がなく、簡単に施工することができる。
本発明の雨水ますの一の実施形態を示す正面図である。 図1に示される本発明の雨水ますの右側面図である。 図1に示される本発明の雨水ますの左側面図である。 図1に示される本発明の雨水ますをA-A断面で切り取った断面図である(フィルター取付け状態)。 図2に示される本発明の雨水ますをB-B断面で切り取った断面図である(フィルター取付け状態)。 図1に示される本発明の雨水ますをA-A断面で切り取った断面図である(フィルター取外し状態)。 図2に示される本発明の雨水ますをB-B断面で切り取った断面図である(フィルター取外し状態)。 図1に示される本発明の雨水ますの平面図である(フィルター取付け状態)。 図1に示される本発明の雨水ますの平面図である(フィルター取外し状態)。 取外したフィルター単体の正面図である。 取外したフィルター単体の背面図である。 取外したフィルター単体の左側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る雨水ますについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
図面を用いて、本発明の一実施形態に係る雨水ます1の主な構成を説明する。図1には、本実施形態に係る雨水ます1を正面から見た正面図が示されており、図2には、本実施形態に係る雨水ます1を右側面から見た右側面図が示されており、図3には、本実施形態に係る雨水ます1を左側面から見た左側面図が示されている。また流出口33の取付け管34にフィルター7を取り付けた態様において、図4には、図1に示される本実施形態に係る雨水ます1をA-A断面で切り取った断面図が示されており、図5には、本実施形態に係る雨水ます1をB-B断面で切り取った断面図が示されている。さらに、図8には、流出口33の取付け管34にフィルター7を取り付けた態様において、本実施形態に係る雨水ます1を上方から見た平面図が示されている。
図1~5,8を参照して理解されるように、本実施形態の雨水ます1は、主として上部に点検口32と流出口33とを有する略円筒形の立上り部3と、立上り部3の下部に接続される略円筒形の有底の泥溜め部4とからなるます本体2と、泥溜め部4の中に着脱自在に収容されるバケット5と、立上り部3と泥溜め部4との間に挟み込まれる異径管継手6とから構成されている。そして、立上り部3の流出口33には内部へ突出した取付け管34を介してフィルター(雨水制御部)7が取り付けられており、一方、流入口は、ホールソー等を用いて立上り部の周壁31に流入側開口部36を穴開けし、流入側開口部36へ流入支管37を取り付けることにより形成されている(図4,8参照)。また、本実施形態の雨水ます1を構成する上述の部品は、その成形性、取り扱いの容易性等を考慮して、主として塩化ビニール樹脂からできている。
流出口33の取付け管34からフィルター7を取り外した態様において、図6には、図1に示される本実施形態に係る雨水ます1をA-A断面で切り取った断面図が示されており、図7には、本実施形態に係る雨水ます1をB-B断面で切り取った断面図が示されている。さらに、図9には、流出口33の取付け管34にフィルター7を取り外した態様において、本実施形態に係る雨水ます1を上方から見た平面図が示されている。
図6,7,9を参照して理解されるように、本実施形態の雨水ます1ではバケット5を取り出せるように、立上り部3の内径がその下部に接続される泥溜め部4の内径および泥溜め部4の中に収容されるバケット5の外径よりも大きく、且つ立上り部3の中心軸30が泥溜め部4の中心軸40よりも流出口33側へ偏心されている。また、バケット5の外径は泥溜め部4の内径よりも小さいので、立上り部3の内径が泥溜め部4の内径よりも大きければ、バケット5の外径よりも大きくなる(図9参照)。
本実施形態の雨水ます1は、立上り部3の内径が泥溜め部4の内径よりも大きいので、泥溜め部4の内壁面を立上り部3の内壁面よりも内側領域へ配置しながら、立上り部3の中心軸30を泥溜め部4の中心軸40に対して偏心させて配置することができる。
また、本実施形態の雨水ます1は、立上り部3の中心軸30を泥溜め部4の中心軸40よりも流出口33側へ偏心させることができるので、平面視において、泥溜め部4の中に収容されたバケット5を、立上り部3の周壁31と、立上り部3に取り付けられた取付け管34と、そして流入支管37と重なり合わない位置に配置することができる(図9参照)。別言すれば、平面視において、泥溜め部4の中に収容されたバケット5の外径は、立上り部3の中の取付け管34のマウント口35と流入口の端面(内壁面)との間の距離よりも小さい。このため、本実施形態の雨水ます1は、複雑なフィルター着脱機構等を用いることなく、簡単な構造によって泥溜め部4からバケット5を自由に出し入れできるようになる。
雨水ます1のます本体2は、主として略円筒形の立上り部3と略円筒形の有底の泥溜め部4とから構成されているが、両者は必ずしも一体的に形成されている必要はなく、本実施形態のように、立上り部3と泥溜め部4とが別個独立した部品として形成されていてもよい。
本実施形態のように立上り部3と泥溜め部4を別々の部品として形成すると、立上り部3は略円筒形であるので、汎用の円管を立上り部3へ簡単に流用することが可能になる。
本実施形態の雨水ます1では、上述したように、立上り部3の直径と泥溜め部4の直径が互いに異なっているが、上部受口60の内径が下部受口62の内径よりも大きく、且つ上部受口の中心軸61が下部受口の中心軸63から偏心している異径筒継手6を立上り部3と泥溜め部4の間に挟み込んでいるので、立上り部3と泥溜め部4を所望する任意の相対的な配置において簡単に接続することができる。また、本実施形態のように異径筒継手6を用いて立上り部3と泥溜め部4を接続した雨水ます1は、両者を一体的に成形した雨水ますと比べて設計の自由度が増し、逆に製造コストを大幅に低減することができる。
図4,5,8には、流出口33の取付け管34にフィルター7を取り付けた態様における本実施形態に係る雨水ます1の断面図や平面図が示されており、図6,7,9には、流出口33の取付け管34からフィルター7を取り外した態様における本実施形態に係る雨水ます1の断面図や平面図が示されている。また、図10A,10Bおよび10Cには、流出口33の取付け管34から取外したフィルター7単体の正面図,背面図および左側面図が示されている。
本実施形態の雨水ます1では、取付け管34のマウント口35へ着脱自在に装着されるフィルターやオリフィス、逆流防止弁等の雨水制御部7の一つとして、網目から出来た半球形状のフィルター7が使用されている。また、フィルター(雨水制御部)7の取付け管34のマウント口35へ装着はバヨネット方式を用いて装着されている。
ここで、「バヨネット方式」とは、フィルター(雨水制御部)7側のマウント受け座70に設けられたバヨネット突起を、フィルター本体(制御部本体)71を周方向へ回転させることにより取付け管34側のマウント口35に設けられたバヨネット溝へ、嵌め込むという機構である。フィルター7等の着脱機構にバヨネット方式を用いると、小さな回転角度でフィルター7等を簡単且つ確実に取付け管34へ着脱できるようになるので、本実施形態のように、フィルター7に棒状の把手72を取り付ければ、立上り部3の上部点検口32からでも、把手72を操作することによりフィルター7を簡単に着脱できるようになる。
本実施形態の立上り部3は、雨水ます1の高さを調節するため、任意の高さ(長さ)に切断することが可能であり、規格化された汎用の円管を使用することができる。このため、本実施形態の雨水ます1は、施工現場において、設置環境に合わせて様々な深さの設置場所へ設置することができる。
泥溜め部4は雨水ます1の専用の部品であるが、上述したように異径管継手6を介して立上り部3の下部へ接続されるので、立上り部3の口径に左右させることなく任意の口径を有する泥溜め部4を準備することが可能となり、製作しなければならない泥溜め部4の種類の数を抑えることができる。
泥溜め部4の中に収容されるバケット5は有底の筒状体であり、バケット5に滞留させた雨水を泥溜め部4へ排出するために泥溜め部4の内径より小さな外径を有しており、泥溜め部4との間には隙間が形成されている(図8,9参照)。
図1~3を参照して理解されるように、本実施形態の泥溜め部4はその側壁に縦長で複数の透水スリット41を設けてもよいし、勿論、設けなくてもよい。透水スリット41は複数の透水孔又は透水スリット41と透水孔とを組み合わせたものへ置き換えてもよい。そして、透水スリット41を設けた場合は、バケット5は、バケット5を泥溜め部4の中へ装着した時、泥溜め部4の透水スリット41の上端よりも高い位置に配置される複数の貫通孔(図示せず)を設けることが好ましい。また、バケット5の貫通孔も、複数の貫通スリット又は貫通孔と貫通スリットとの組み合わせたものへ置き換えてもよい。
このように、雨水ます1の下部に、バケット5を囲むように側壁に複数の透水スリット41が設けた場合も、泥溜め部4の中にはバケット5が着脱自在に装着される。流入支管37を通して流入した泥、枯葉等の異物を含む雨水はバケット5内へ流入するが、バケット5の下部領域には貫通孔が設けられていないので、バケット5内へ流入した雨水等は一旦バケット5内の下部領域に滞留し、雨水等に含まれる異物はバケット5内の下部領域にそのまま堆積する。そしてバケット5内に雨水等が溜ってくると、バケット5内に滞留した雨水等の上澄み液のみがバケット5の上部領域に設けられた貫通孔を通してバケット5の外部へ排出され、バケット5の外部へ排出された雨水等の上澄み液は、次いで泥溜め部4に設けられ透水スリット41を通して泥溜め部4の外部へ排水される。
このため、上述のように泥溜め部4の側壁に複数の透水スリット41を設け、バケットには、泥溜め部4の透水スリット41の上端よりも高い位置に貫通孔を設けると、雨水ます1は浸透ますとしても機能し、そして雨水等に含まれる異物はバケット5内の下部領域に残留することになるため、異物が雨水ますから、雨水ます1の外部に敷き詰めた砕石槽(図示せず)へ向けて流出することがなくなり、前記砕石槽の目詰まりを防止することができる。
また、泥溜め部4の中に装着されるバケット5は、上述のように着脱自在であるため、堆積した異物を除去する際も、バケット5をます本体2の点検口32から抜き出して、バケット5内の異物を廃棄するといった極めて簡単な作業で済ませることができるので、雨水ます1のメンテナンス性が向上する。
なお、本実施形態の雨水ます1では、泥溜め部4の透水スリット41またはバケット5の貫通孔のいずれか一方を省略してもよく、或いは透水スリット41および貫通孔の両方を省略してもよい。泥溜め部4の透水スリット41を省略した場合、雨水ます1は浸透ますとして機能しなくなるが、通常の雨水ます1として使用することができる。
本実施形態の雨水ます1は、外部から雨水ます1へ雨水等を流入させるための流入口として、外部から雨水ますへ連通する流入支管37(図1,6,9の右側)と、雨水ます1から外部へ雨水等を流出させるための流出口として、雨水ます1から外部へ連通する取付け管34(図1~3の右側)とが、それぞれの中心軸が同じ高さとなるように、そして水平方向に180°向きを変えた鏡面対称の配置となるように立上り管3の周壁に取り付けられている。
本実施形態の流入支管37は、立上り部3の周壁に設けられ流入側開口部36に後付けすることができるので、ます本体2を外部流入管の接続位置に合わせて据付レベルや方向を調節することなく、流入支管37を立上り部3の自由な位置(高さ、方向)に任意の方向に向けて取り付けることができる。なお、流入側開口部36は、施工現場等にて、ホールソー等を用いて立上り部3の周壁をくり貫くことにより、立上り部3の周壁の任意の位置に設けることができる。
図1,4,6に示されているように、本実施形態の流入支管37は、外部流入管と接続する受口を有する支管本体38と、支管本体38を支持するために立上り部3の外壁面に接着されるフランジ部を有するフランジ管39とから構成されている。支管本体38の受口の内部には、外部流入管の先端部を当接させるために内部へ向かって縮径するテーパー部(又は段部でもよい)を有しており、フランジ管39のフランジ部は、立上り管3の外壁面に沿うように湾曲している(図1参照)。
1・・・・・雨水ます
2・・・・・ます本体
3・・・・・立上り部
30・・・・立上り部の中心軸
31・・・・周壁
32・・・・点検口
33・・・・流出口
34・・・・取付け管(取付け部)
35・・・・マウント口
36・・・・流入側開口部
37・・・・流入支管
38・・・・支管本体
39・・・・フランジ管
4・・・・・泥溜め部
40・・・・泥溜め部の中心軸
41・・・・透水スリット
5・・・・・バケット
6・・・・・異径管継手
60・・・・上部受口
61・・・・上部受口の中心軸
62・・・・下部受口
63・・・・下部受口の中心軸
7・・・・・フィルター(雨水制御部)
70・・・・マウント受け座
71・・・・フィルター本体(制御部本体)
72・・・・把手
73・・・・把手上端部の中心
74・・・・把手取付け部を通る法線

Claims (4)

  1. 上部に点検口と周壁に流出口とを有する略円筒形の立上り部と、上部受口の内径が下部受口の内径よりも大きく、且つ上部受口の中心軸が下部受口の中心軸から偏心している異径筒継手と、前記異径筒継手を介して前記立上り部の下部に接続される略円筒形の有底の泥溜め部とからなるます本体と、
    前記立上り部の内部へ突出するように前記流出口へ取り付けられる取付け部と、
    前記立上り部の周壁に穴開けした流入側開口部へ取り付けられる流入支管と、
    前記泥溜め部の中に着脱自在に収容されるバケットと
    を備えており、そして
    前記異径筒継手は、前記立上り部及び前記泥溜め部とは別体部品として構成されており、
    前記立上り部の内径は前記バケットの外径よりも大きく、且つ前記立上り部の中心軸は前記泥溜め部の中心軸よりも流出口側へ偏心していることを特徴とする雨水ます。
  2. 平面視において、前記泥溜め部の中に収容された前記バケットは、前記立上り部と前記立上り部に取り付けられた前記取付け部および前記流入支管と重なり合わない位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の雨水ます。
  3. 前記取付け部へ流入する雨水の流れを制御するために、前記取付け部に対してバヨネット方式で着脱自在に装着される雨水制御部をさらに備えている請求項1又は2に記載の雨水ます。
  4. 前記雨水制御部は、網目から出来た半球形状のフィルター、円錐状のオリフィス又は逆流防止弁である請求項に記載の雨水ます。
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