JP5117041B2 - 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置 - Google Patents

中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5117041B2
JP5117041B2 JP2006335259A JP2006335259A JP5117041B2 JP 5117041 B2 JP5117041 B2 JP 5117041B2 JP 2006335259 A JP2006335259 A JP 2006335259A JP 2006335259 A JP2006335259 A JP 2006335259A JP 5117041 B2 JP5117041 B2 JP 5117041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
pipe
floor
vertical
vertical pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006335259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008144532A (ja
Inventor
正和 小林
Original Assignee
カネソウ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カネソウ株式会社 filed Critical カネソウ株式会社
Priority to JP2006335259A priority Critical patent/JP5117041B2/ja
Publication of JP2008144532A publication Critical patent/JP2008144532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5117041B2 publication Critical patent/JP5117041B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

本発明は、各階の床に付設された中継用ドレイン間に縦樋管を差し渡してなる中継用ドレイン装置にあって、特に豪雨時に生じる中継用ドレインからの雨水の噴き出しを防止し得る雨水噴き出し防止装置に関する。
一般に、多階層住宅等の建物に設置される中継用ドレイン装置は、図6に示すように、各階のバルコニーやベランダ(以下、これらを「バルコニー等」という)の床Fに挿通される排水管部cを下方に連成したドレイン受皿b上に、外周に通水孔dを多数形成したストレーナeを乗載してなる中継用ドレインaを、各階の床F毎に上下で一致する位置に配設するとともに、縦樋管fを、その上端を上階側のドレイン受皿bの排水管部cに嵌装し、下端を下階側の中継用ドレインaのストレーナe内に挿入した状態で、支持金具g(図12参照)を介して建物の壁面等に固定することにより、各階の中継用ドレインa,a間に垂直に差し渡して構成されている(例えば、特許文献1参照)。そして、各階において床F上の雨水をストレーナeから当該階のドレイン受皿b内に流入させて排水管部cから縦樋管fへ排水するとともに、上階の中継用ドレインaから縦樋管fを通って流下する雨水を下階の中継用ドレインaのストレーナe内で一旦放出した後、ドレイン受皿b内に流入させることによって、当該階の雨水に合流させて縦樋管fで順次下階へ送るようになっている。
ここで、縦樋管fから下階のストレーナe内に雨水を放出すると、図6に示すように、ドレイン受皿b上に落下した雨水の一部が跳ね返り、その飛沫がストレーナeに形成された通水孔dから外部へ飛散する場合がある。そこで、これを防止する手段として、図7に示すように、縦樋管fの外径より径大な導入口hを上端に備え、かつ、前記排水管部cの上部開口径より径小な導出口jを下端に備えてなる誘導パイプkを、その導入口hを縦樋管fの下部位置に臨ませ、かつ、導出口jを排水管部cの上部開口縁との間に所要の流通間隙sが生じるように臨ませた状態で、ストレーナe内に配設するようにした構成が本願出願人によって既に提案されている(特許文献2参照)。
また、中継用ドレインの雨水飛散防止手段として、図8に示すように、下端開口が排水管部cより径小なテーパー管からなる接続筒mの上部を、ストレーナe内に挿入された縦樋管fの下端部に外嵌するとともに、該接続筒mをストレーナe内で、該ストレーナeの上端部に径方向から螺合される止螺子nによって固定するようにした構成も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−146581号公報(段落0002、図7) 特開2002−201768号公報 実開昭63−117922号公報
ところで、前記特許文献1に開示されている一般的な中継用ドレイン装置にあっては、時間降雨量が80mm以上の非常に激しい豪雨になると、ドレイン受皿bから排水管部cを介して縦樋管f内へ大量の雨水が空気を巻き込んで流入し、雨水の激しい乱流によって縦樋管f内で雨水と空気とが混じり合って多量の気泡が発生する。このため、縦樋管f内での雨水の体積が増加して流れが悪くなるとともに、縦樋管f内で集まった気泡が空気の塊となって上方に浮き上がって、ドレイン受皿bから流入した雨水を押し戻す作用が生じることにより、上階の中継用ドレインaから縦樋管fを通って流下する大量の雨水が下階の中継用ドレインaのストレーナeの通水孔dから激しく噴き出すという雨水の噴き出し現象が発生し、このような雨水の噴き出し現象が発生すると、当該階の床F上の水位が上昇して、掃き出し窓やドア等のバルコニー等に隣接する建物開口部から雨水が浸入して屋内に浸水被害をもたらすという問題点があった。
ここで、前記特許文献2に開示されている雨水飛散防止手段としての誘導パイプk(図7参照)にあっては、通常量の降雨時における外部への飛沫の飛散を防止することはできるものの、上記のような非常に激しい豪雨時には、上階の中継用ドレインaから縦樋管fを通って流下する大量の雨水が、縦樋管fの下端部と誘導パイプkの導入口hとの間に生じている隙間pから溢れ出して、ストレーナeの通水孔dから周囲の床F上に流出するため、床F上の水位の上昇を防止することはできなかった。
一方、前記特許文献3に開示されている雨水飛散防止手段としての接続筒m(図8参照)にあっては、接続筒mの上部が縦樋管fの下端部に外嵌されていることにより、上記のような縦樋管fの下端部との間の隙間p(図7参照)は生じないが、ストレーナe内に嵌挿される縦樋管fの下端部に接続筒mの上部を外嵌し得るようにするために、ストレーナeの上部内径を拡径した専用の中継用ドレインaを作製しなければならず、図6に示すようなストレーナeの上部内周面と縦樋管fの外周面との間に僅かな隙間しか生じない一般的な中継用ドレインaには適用することができないという問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであり、豪雨時における中継用ドレイン装置からの雨水の噴き出しを防止し得るとともに、ストレーナの上部内周面と縦樋管の外周面との間に僅かな隙間しかない一般的な中継用ドレインに適用可能であり、さらに先付け施工性及び後付け施工性にも優れた中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、下方に連成された排水管部を床に挿通させて該床に付設されるドレイン受皿と、該ドレイン受皿上に固定されるストレーナとを備える中継用ドレインを、各階の上下で一致する位置に配設するとともに、縦樋管を、上端を上階のドレイン受皿の排水管部に嵌装し、下端を下階のドレイン受皿上に所定間隔で臨ませて各階の中継用ドレイン間に垂直に差し渡してなる中継用ドレイン装置において、上端に縦樋管の内径に略等しい導入口が開口される一方、下端には前記排水管部の下部開口径より径小な漏斗状導出口が開口された誘導パイプを備え、該誘導パイプが、少なくとも上部若しくは全体が前記縦樋管の下端部に内嵌されて該縦樋管の軸線方向に略一致する取付方向に保持されるとともに、漏斗状導出口を排水管部と同心状とし、かつ該漏斗状導出口から排出される雨水直下流と排水管部の内周壁との間に筒状通気領域が形成されるように配設されていることを特徴とする中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置である。
ここで、前記誘導パイプの上端には、縦樋管の内径に略等しい導入口が開口されている。また、縦樋管の下端部に内嵌された誘導パイプは、接着剤によって縦樋管と強固に接合することが好ましい。尚、前記構成中の雨水直下流とは、まっすぐ下に落ちる雨水流を意味し、豪雨時に漏斗状導出口から勢いよく真下に排出される円柱状の雨水流である。
前記雨水噴き出し防止装置にあって、誘導パイプが、縦樋管の下端とドレイン受皿との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されている構成が提案される。
また、誘導パイプの外周面に、縦樋管の下端面に当接して誘導パイプの嵌入量を規定する係止部が形成されている構成が提案される。
さらに、誘導パイプの少なくとも上部内周面が、縦樋管の内周面から下方に向けて縮径する漏斗状面となっている構成が提案される。
本発明は、上述したように、排水管部の下部開口径より径小な漏斗状導出口が下端に開口された誘導パイプを備え、該誘導パイプが、少なくとも上部若しくは全体が前記縦樋管の下端部に内嵌されて該縦樋管の軸線方向に略一致する取付方向に保持されるとともに、漏斗状導出口を排水管部と同心状とし、かつ該漏斗状導出口から排出される雨水直下流と排水管部の内周壁との間に筒状通気領域が形成されるように配設されているから、豪雨時に、縦樋管内で発生した気泡が上部へ浮き上がって生じる空気を前記筒状通気領域によって外部に排出することができ、ドレイン受皿からの雨水の流入を円滑に行わせることができるとともに、上階の中継用ドレインから縦樋管を通って流下する大量の雨水が、漏斗状導出口から直下流となって下階側の縦樋管内に直接流入するため、その流入時に巻き込まれる空気量が減少し、縦樋管内で発生する気泡量が減少することとなって、縦樋管内での雨水の体積増加が抑止されて流れが悪くなることがない。これによって、雨水の噴き出し現象を防止することができる。
また、誘導パイプは、少なくとも上部が縦樋管の下端部に内嵌されるものであるため、ストレーナの上部内周面と縦樋管の外周面との間に僅かな隙間しかない一般的な中継用ドレインに適用可能である。これにより、ストレーナeの上部内径を拡径した専用の中継用ドレインa(図8参照)を作製する必要がなく、従来の一般的な中継用ドレインの形状を何ら変更することなく取付けが可能であり、中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置を安価に提供することができる。
また、誘導パイプは、規格により内径が定められた縦樋管に内嵌されるものであるため、自社製の中継用ドレイン装置のみならず、他社製の中継用ドレイン装置にも適用可能である。
一方、前記誘導パイプが、縦樋管の下端とドレイン受皿との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されている構成にあっては、施工時において、縦樋管の下端とドレイン受皿との隙間から誘導パイプを差し入れて、縦樋管の下端に内嵌することにより、誘導パイプを縦樋管の下端部に簡単に取付けることができる。ここで、かかる取付作業は、縦樋管をドレイン受皿の上方位置で垂直に維持し、かつ縦樋管に外嵌したストレーナを上方にずらした状態で行い得るので、既設の中継用ドレイン装置に対する誘導パイプの後付け施工も容易に行うことができる。
また、誘導パイプの外周面に、縦樋管の下端面に当接して誘導パイプの嵌入量を規定する係止部が形成されている構成にあっては、係止部が縦樋管の下端面に当接するまで誘導パイプを縦樋管に内嵌させることにより、その嵌入量が常に一定となる嵌入操作を容易に行うことができる。
さらに、誘導パイプの少なくとも上部内周面が、縦樋管の内周面から下方に向けて縮径する漏斗状面となっている構成にあっては、豪雨時に縦樋管内を流下する大量の雨水の流圧を漏斗状面によって低減させることができるとともに、雨水流に生じる乱流を抑えて滑らかに流下させることができる。
以下に、本発明の第一実施例を、図1,図2に基づいて説明する。
図1に示すように、各階のバルコニー等の床Fには、下方に排水管部3が連成されたドレイン受皿2が、排水管部3を床Fに挿通させた状態で各床F毎に上下で一致する位置に付設されている。このドレイン受皿2上には截頭円錐筒状に形成されたストレーナ5が乗載されている。該ストレーナ5は、図2に示すように、側周面に上下方向の矩形状通水孔4が多数開口され、かつ上部に押付螺子7が螺合される三個の螺子孔6が等間隔に穿設されており、その下端鍔縁の透孔10に挿通した複数の螺子9を、図1に示すように、ドレイン受皿2に部分的に形成されている支持段部8の螺子孔11に夫々螺合させることにより、ドレイン受皿2上に固定されるようになっている。そして、このドレイン受皿2とストレーナ5とによって中継用ドレイン1が構成されている。ここで、該中継用ドレイン1は、ストレーナ5の上部内周面と後述する縦樋管12の外周面との間に僅かな隙間しか生じない一般的な形態となっている。
また、前記上下階の中継用ドレイン1には、縦樋管12が垂直に差し渡されている。該縦樋管12は、その上端が上階のドレイン受皿2の排水管部3に外嵌され、下端が下階のストレーナ5内に嵌挿されている。そして、各階に配設された中継用ドレイン1と、各階の中継用ドレイン1間に差し渡された縦樋管12とによって中継用ドレイン装置が構成されている。
ストレーナ5内に嵌挿された縦樋管12の下端部には、誘導パイプ13が配設されている。該誘導パイプ13は、本発明にかかる雨水噴き出し防止装置を構成するものであって、上端に縦樋管12の内径に略等しい導入口14が開口される一方、下端には排水管部3の下部開口径より径小な漏斗状導出口15が開口された短筒体からなり、その上半部分が縦樋管12に内嵌された状態で接着剤によって接合されている。そして、該誘導パイプ13は、縦樋管12の軸線方向に略一致する取付方向に保持されるとともに、漏斗状導出口15を排水管部3と同心状とし、かつ該漏斗状導出口15から排出される雨水直下流と排水管部3の内周壁との間に筒状通気領域tが形成されるようにして配設されている。また、この配設状態において、床Fからドレイン受皿2を介して縦樋管12に流れ込む雨水の流入を許容する所要の流通間隙sが、誘導パイプ13の漏斗状導出口15と排水管部3の上部開口縁との間に生じるようにしている。
誘導パイプ13の外周面には、その上下方向の略中間位置に鍔状の係止部16が突設されている。該係止部16は、誘導パイプ13の内嵌時に縦樋管12の下端面に当接して、その嵌入量を規定するものであり、これによって、嵌入量が常に一定となる嵌入操作を容易に行うことができるようになっている。
また、誘導パイプ13の導入口14である上部内周面には、縦樋管12に内嵌した状態において、該縦樋管12の内周面から下方に向けて縮径する漏斗状面17が形成されている。そして、該漏斗状面17によって、豪雨時に縦樋管12内を流下する大量の雨水の流圧を低減させるとともに、雨水流に生じる乱流を抑えて滑らかに流下させることができるようにしている。
また、誘導パイプ13は、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されている。これにより、後述するように、既設の中継用ドレイン装置に対する誘導パイプ13の後付け施工も容易に行うことができるようにしている。
前記誘導パイプ13は、硬質合成樹脂製またはアルミニウム等の鋳造製となっている。ここで、誘導パイプ13を鋳造製より安価な硬質合成樹脂製とする場合には、強度,耐候性及び耐久性に優れたポリプロピレン樹脂,塩化ビニル樹脂等が素材に用いられ得るが、塩化ビニル樹脂は廃棄後に焼却するとダイオキシンが発生するため、環境問題を勘案する場合にはポリプロピレン樹脂製とすることが好ましい。
次に、前記縦樋管12と誘導パイプ13の施工手順について説明する。ドレイン受皿2が、排水管部3を床Fに挿通させた状態で各床F毎に上下で一致する位置に配設されている状態において、先ず、縦樋管12にストレーナ5を外嵌して、縦樋管12の下端よりも若干上方に保持するとともに、該縦樋管12を垂直にして、その上端を上階のドレイン受皿2の排水管部3に外嵌する。そして、この状態で縦樋管12の下端とドレイン受皿2との間に生じる間隙から誘導パイプ13を差し入れて、該誘導パイプ13の上半部分を縦樋管12の下端に内嵌する。この時、誘導パイプ13の上半部分に接着剤を塗布しておくことにより、内嵌後の接合を強固に行わせることができる。また、係止部16が縦樋管12の下端面に当接するまで誘導パイプ13を縦樋管12に内嵌させることにより、その嵌入量が常に一定となる嵌入操作を容易に行うことができる。尚、縦樋管12の上端を上階のドレイン受皿2の排水管部3に外嵌する前に、縦樋管12の下端に誘導パイプ13を内嵌することも可能である。この場合には、必ずしも誘導パイプ13全体の高さ寸法を、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔より小さくする必要はなく、内嵌状態で縦樋管12の下端から下方に突出する部分の長さが、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔以下となるように形成すればよい。
次いで、ストレーナ5を下方に摺動させて、その下端鍔縁の透孔10に螺子9を挿通し、その先端をドレイン受皿2の支持段部8の螺子孔11に夫々螺合し緊締させる。これにより、ストレーナ5が固定される。然る後、ストレーナ5の上部に形成された螺子孔6に押付螺子7を螺着して、その先端を縦樋管12の周面に圧接させて固定する一方、縦樋管12の中間部を支持金具g(図7参照)を介して建物の壁面等に固定することにより、施工が完了する。
これにより、誘導パイプ13が、縦樋管12の軸線方向に略一致する取付方向に保持される。また、誘導パイプ13の漏斗状導出口15が排水管部3と同心状となり、かつ該漏斗状導出口15から排出される雨水直下流と排水管部3の内周壁との間に筒状通気領域tが形成されることとなる。また、誘導パイプ13の漏斗状導出口15は、排水管部3の上部開口縁との間に所要の流通間隙sが生じた状態で臨むこととなる。
かかる施工状態にあって、排水管部3の下部開口径より径小な漏斗状導出口15を下端に備えた誘導パイプ13が、図1に示すように、漏斗状導出口15を、排水管部3と同心状で該排水管部3の上部開口縁との間に所要の流通間隙sが生じるように臨ませて配設されていることにより、床F上からストレーナ5を介してドレイン受皿2内に流入する雨水を、前記流通間隙sから排水管部3へ円滑に排水することができる。また、上階の中継用ドレイン1から縦樋管12を通って流下する雨水を誘導パイプ13に流入させて、漏斗状導出口15から排水管部3へ流すことができる。ここで、時間降雨量80mm以上等の猛烈な豪雨時には、漏斗状導出口15から雨水が円柱状の直下流となって激しく真下に排出され、その雨水直下流と排水管部3の内周壁との間に筒状通気領域t(図1参照)が形成されることとなる。そして、縦樋管12へ排水される大量の雨水が空気を巻き込んで縦樋管12内に流入することにより発生する気泡が上部へ浮き上がって生じる空気を、前記筒状通気領域tによって外部に排出することでき、ドレイン受皿2からの雨水の流入を円滑に行わせることができるとともに、上階の中継用ドレイン1から縦樋管12を通って流下する大量の雨水が、漏斗状導出口15から直下流となって下階側の縦樋管12内に直接流入するため、その流入時に巻き込まれる空気量が減少し、縦樋管12内で発生する気泡量が減少することとなって、縦樋管12内での雨水の体積増加が抑止されて流れが悪くなることがない。これによって、従来、猛烈な豪雨時に生じていた雨水の噴き出し現象を防止することができる。
また、誘導パイプ13は、縦樋管12の下端部に内嵌されるものであるため、ストレーナ5の上部内周面と縦樋管12の外周面との間に僅かな隙間しかない一般的な中継用ドレイン1に適用可能である。これにより、従来の一般的な中継用ドレイン1の形状を何ら変更することなく取付けが可能であり、中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置を安価に提供することができる。
また、前記誘導パイプ13が、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されているので、施工時において、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との隙間から誘導パイプ13を差し入れて、縦樋管12の下端に内嵌することにより、誘導パイプ13の取付けを簡単に行うことができる。ここで、かかる取付作業は、縦樋管12をドレイン受皿2の上方位置で垂直に維持し、かつ縦樋管12に外嵌したストレーナ5を上方にずらした状態で行い得るので、既設の中継用ドレイン装置に対する誘導パイプ13の後付け施工も容易に行うことができる。
図3は、前記第一実施例の変形実施例を示し、この変形実施例は、第一実施例における誘導パイプ13の係止部16を除去したものである。この場合には、誘導パイプ13の外周面に嵌入量を示す指標線(図示省略)を表示しておくことにより、縦樋管12への嵌入量を一定とすることができる。その他の構成及び作用効果は、第一実施例と同じであるので重複する説明を省略する。
図4は、第二実施例を示し、この第二実施例は、誘導パイプ13の略全体を縦樋管12に内嵌するようにしたものである。ここで、誘導パイプ13の導入口14である上部内周面には、縦樋管12との内嵌状態で該縦樋管12の内周面から下方に向けて縮径する逆円錐状の漏斗状面17が形成されるとともに、誘導パイプ13の下端に前記漏斗状面17に連続する漏斗状導出口15が開口されている。該漏斗状導出口15は、第一実施例と同様に、ドレイン受皿2の排水管部3の下部開口径より小径となっている。また、誘導パイプ13の外周面には、その下端部に縦樋管12の下端面に当接してその嵌入量を規定する係止部16が形成されている。また、誘導パイプ13は、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されている。その他、第一実施例と共通する構成部分については第一実施例と同一符号を付して重複説明を省略する。
かかる構成にあっても、第一実施例と同様に、時間降雨量80mm以上等の猛烈な豪雨時には、漏斗状導出口15から雨水が円柱状の直下流となって激しく真下に排出され、その雨水直下流と排水管部3の内周壁との間に形成される筒状通気領域tによって、縦樋管12内の空気を外部に排出することできる。これによって、従来、猛烈な豪雨時に生じていた雨水の噴き出し現象を防止することができる。また、誘導パイプ13は、縦樋管12の下端部に内嵌されるものであるため、ストレーナ5の上部内周面と縦樋管12の外周面との間に僅かな隙間しかない一般的な中継用ドレイン1に適用可能である。
さらに、誘導パイプ13が、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されているので、施工時において、縦樋管12の下端とドレイン受皿2との隙間から誘導パイプ13を差し入れて、縦樋管12の下端に内嵌することにより、誘導パイプ13の取付けを簡単に行うことができる。これにより、誘導パイプ13の先付け施工は勿論のこと、後付け施工も容易に行うことができる。
尚、図5に示す変形実施例のように、第二実施例における誘導パイプ13の係止部16を除去することも可能である。
第一実施例にかかる雨水噴き出し防止装置を備えた中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 ストレーナ5の斜視図である。 第一実施例の変形実施例にかかる雨水噴き出し防止装置を備えた中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 第二実施例にかかる雨水噴き出し防止装置を備えた中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 第二実施例の変形実施例にかかる雨水噴き出し防止装置を備えた中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 従来構成の中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 ストレーナe内に誘導パイプkが配設された従来構成の中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。 ストレーナe内で縦樋管fの下端部に接続筒mが外嵌された従来構成の中継用ドレイン装置の施工状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 中継用ドレイン
2 ドレイン受皿
3 排水管部
5 ストレーナ
12 縦樋管
13 誘導パイプ(雨水噴き出し防止装置)
15 漏斗状導出口
16 係止部
17 漏斗状面
s 流通間隙
t 筒状通気領域
F 床

Claims (4)

  1. 下方に連成された排水管部を床に挿通させて該床に付設されるドレイン受皿と、該ドレイン受皿上に固定されるストレーナとを備える中継用ドレインを、各階の上下で一致する位置に配設するとともに、縦樋管を、上端を上階のドレイン受皿の排水管部に嵌装し、下端を下階のドレイン受皿上に所定間隔で臨ませて各階の中継用ドレイン間に垂直に差し渡してなる中継用ドレイン装置において、
    上端に縦樋管の内径に略等しい導入口が開口される一方、下端には前記排水管部の下部開口径より径小な漏斗状導出口が開口された誘導パイプを備え、該誘導パイプが、少なくとも上部若しくは全体が前記縦樋管の下端部に内嵌されて該縦樋管の軸線方向に略一致する取付方向に保持されるとともに、漏斗状導出口を排水管部と同心状とし、かつ該漏斗状導出口から排出される雨水直下流と排水管部の内周壁との間に筒状通気領域が形成されるように配設されていることを特徴とする中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置。
  2. 誘導パイプが、縦樋管の下端とドレイン受皿との上下間隔より小さい高さ寸法で形成されていることを特徴とする請求項1記載の中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置。
  3. 誘導パイプの外周面に、縦樋管の下端面に当接して誘導パイプの嵌入量を規定する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置。
  4. 誘導パイプの少なくとも上部内周面が、縦樋管の内周面から下方に向けて縮径する漏斗状面となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置。
JP2006335259A 2006-12-13 2006-12-13 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置 Expired - Fee Related JP5117041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006335259A JP5117041B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006335259A JP5117041B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008144532A JP2008144532A (ja) 2008-06-26
JP5117041B2 true JP5117041B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=39604994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006335259A Expired - Fee Related JP5117041B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5117041B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6798807B2 (ja) * 2016-07-04 2020-12-09 積水化学工業株式会社 空気抜き排水管カバー及び雨水排水システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59171135U (ja) * 1983-04-30 1984-11-15 松下電工株式会社 竪樋の凍結割れ防止具
JPS63117922U (ja) * 1987-01-26 1988-07-30

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008144532A (ja) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4252553B2 (ja) 建造物内の排水設備
JP2006241713A (ja) 排水継手構造
US20060059813A1 (en) Bi-functional roof drain having integrated vent
JP4376235B2 (ja) 排水配管用脚部ベンド
JP5616568B2 (ja) 脚部継手及びこの脚部継手を用いた排水システム
JP4629543B2 (ja) 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置
JP5117041B2 (ja) 中継用ドレイン装置における雨水噴き出し防止装置
JP5117043B2 (ja) 縦樋管における雨水流下促進装置
JP2670237B2 (ja) 横型ドレーン
JP5515950B2 (ja) 電気機器取付け構造
JP4737042B2 (ja) 竪樋継手
JP2003213751A (ja) 排水配管の継手装置
JP4317514B2 (ja) 中継用ドレインにおける雨水飛散防止装置
JP2009062701A (ja) 樋配管システム
JP2006037421A (ja) 排水立管への合流構造及び合流継手
JP4145933B2 (ja) 樋継手
JP2011144573A (ja) 排水口のストレーナ
JP2019132061A (ja) 排水部材
JP7050369B1 (ja) オーバーフロー管付きストレーナ
JP2009062811A (ja) 排水配管の継手装置
JP2007218027A (ja) 管体用端末キャップ
JP2007217895A (ja) 排水配管用脚部ベンド
JP5285938B2 (ja) 温水器用排水ホッパー
JP2023124666A (ja) 雨水排水構造
JP4540367B2 (ja) 軒樋集水器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees