JP2007217895A - 排水配管用脚部ベンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円弧状に湾曲したベンド部8を有するベンド本体5を備え、前記ベンド部8の側部8aに掃除口4を形成するとともに、この掃除口4に取付けられる蓋6を備え、前記蓋6は前記掃除口4に嵌る筒状の栓部22を有し、この栓部22の端面22aは、ベンド部8の内面と連続状となるような曲面形状とされており、前記掃除口4と蓋6の栓部22との間には、この栓部22が掃除口4に嵌ったときに蓋6の位置決めをする位置決め手段29が設けられている。
【選択図】図2
Description
脚部ベンドには、曲管部(ベンド部)のみから成るもの、あるいは上部に直管部を備えているもの等がある。また、脚部ベンドには、内部につまった異物を除くために掃除口が設置されているものがある。
このベンド本体は直管部と円弧状のベンド部とを有しており、このベンド本体の側部に、その管壁を貫通して円形の掃除口が設けられている。この掃除口には蓋が着脱自在に設けられており、この掃除口は、平時は蓋により閉塞され、メンテナンス時に蓋を取りはずして管路内を掃除できるようになっている。
前記栓部はフランジ部から突出して形成されており、この栓部の端面は、この蓋が掃除口に取り付けられたときにベンド本体の側部の内面とほぼ連続状となるような曲面に形成されている。
すなわち、本発明に係る排水配管用の脚部ベンドは、円弧状に湾曲したベンド部を有するベンド本体を備え、前記ベンド部の側部に掃除口を形成するとともに、この掃除口に取付けられる蓋を備え、前記蓋は前記掃除口に嵌る筒状の栓部を有し、この栓部の端面は、ベンド部の内面と連続状となるような曲面形状とされており、前記掃除口と蓋の栓部との間には、この栓部が掃除口に嵌ったときに蓋の位置決めをする位置決め手段が設けられていることを特徴とする。
また、前記位置決め手段は、前記掃除口に形成された円弧状内面部および直線状内面部と、前記栓部に形成されていて前記円弧状内面部と対面する円弧状面部および前記直線状内面部と対面する直線状面部とを備えることを特徴とする。
これによれば、掃除口と蓋の栓部の間に隙間ができても、この隙間の上流側の部分よりも、下流側の部分の面取りを大きくすることによって、排水がこの接合部分(隙間)を通過する際に、その流れが乱れる程度を可及的に小さくすることで、よりスムーズに下流側に排出できるようになる。
これによれば、蓋を掃除口に案内(ガイド)するようにボルトを利用でき、蓋の取り付けが容易に行えるようになる。
図1〜図8は、本発明に係る排水配管用脚部ベンド1の第1実施形態を示している。この脚部ベンド1は、例えば高層建築物の排水配管に用いられ、排水立て管2と排水横主管3とを接続して配管路を上下方向(鉛直方向)から横方向に変更するためのものである。
図1〜図3に示すように、脚部ベンド1は、中途部に掃除口4が形成されたベンド本体5と、この掃除口4を塞ぐ蓋6を備えている。このベンド本体5は、円筒状とされており、直管部7とベンド部8を有したいわゆる首長タイプのものである。
また、前記直管部7は、床バンド11を介してスラブ9の上面9a側に固定されており、ベンド部8に接続された排水横主管3は、スラブ9の下面9bから下方に突出された吊り込みボルトの先端側に設けられた保持バンド12を介してスラブ9の下面9b側に固定されている。
ベンド部8は、直管部7よりも拡径された管径で形成されており、所定の曲率半径で円弧状に湾曲して形成されている。このベンド部8の端部(ベンド本体5の他端部)は、排水横主管3を接続する排水横主管用接続口14となっている。
この実施形態では、ベンド部8の側部8aに設けられた掃除口4は、その中心Fが、側面視において、ベンド部8の中心線Dと一致するように設けられている。
掃除口4は円弧状内面部17と直線状内面部18とを有している。すなわち、筒部15の内面は、曲面部分と、平坦面部分とからなり、前記円弧状内面部17とはこの曲面部分をいい、前記直線状内面部18とは前記平坦面部分をいう。なお、「円弧状」とは、前記曲面部分の縁が図2に示す側面視において円弧状に表されることをいい、前記「直線状」とは、前記平坦面部分の縁が側面視において直線状に表されることをいう。
この直線状内面部18の傾きは、例えば次のように設定される。すなわち、掃除口4の中心Fは、上述のようにベンド部8の円弧状の中心線Dと一致するように設定されており、この点(中心F)における中心線Dに対する接線と、前記直線状内面部18とが側面視においてほぼ平行となるように設定されている。
掃除口4は、ベンド部8の側部8aにおいて、排水横主管用接続口14寄り位置に設けられている。ここで「排水横主管用接続口寄り位置」とは、少なくとも掃除口4の中心Fが、ベンド部8の側面視における中心線Dに沿う方向において、このベンド部8を二等分する点(以下、二等分点Eという)と前記排水横主管用接続口14の端部との間に位置することをいう。なお、前記「掃除口の中心」とは、図2に示すように、側面視における掃除口4の円弧状内面部17の円弧部分の曲率中心をいう。
このように、掃除口4をベンド部8の排水横主管用接続口14寄り位置に設けることによって、ピット内等の限られた配管スペース内において、脚部ベンド1を可能な限りスラブ9の下面9bに近い位置に設けることにより、脚部ベンド1の下側の空間を有効に活用できる。また、脚部ベンド1をスラブに対し一定の距離で設置する場合においても、この掃除口4を、脚部ベンド1に対してできるだけ下方位置に形成することができることから、例えば、排水横主管3がスラブ6の下面側で配管される場合等に、掃除口4はスラブ9の下面9bからできるだけ離れて位置することになるため、配管内の清掃・点検作業を容易に行うことができるようになる。
前記フランジ部21には、前記筒部15に設けられたボルト19を挿通する挿通孔23が形成されている。このフランジ部21には複数(図例では4つ)の挿通孔23が形成されている。
前記栓部22は、その端部が閉塞された筒状に形成されており、フランジ部21の一端面から突出して形成されている。
すなわち、図8に示すように、ベンド本体5のベンド部8は、円弧状に湾曲されているが、その度合いは、ベンド本体5の中心線Dを基準とすると、この湾曲の度合いは、その曲率中心G側に向かうにつれてその湾曲の曲率半径が徐徐に小さくなり、その反対側に向かうにつれてその湾曲の曲率半径が徐徐大きくなるように設定されており、これに応じてベンド部8の内面は、その湾曲の度合いが直線X1に沿う方向で徐徐に変化するような形状になっており、蓋6の栓部22の端面22aは、このベンド部8の内面と連続状となるように、ベンド部8の中心線Dの曲率中心Gと掃除口4の中心Fとを結んだ直線X2に沿う方向でその湾曲の度合いが徐徐に変化するような曲面形状となっている。
ここで、「円弧状」とは、栓部22の端面22aを正面としてみたときに、栓部22の縁22bの一部が円弧状に表されることをいい、「直線状」とは、栓部22の縁22bの一部が直線状に表されることをいう。
図5において、ベンド本体5の内面側の掃除口4の縁部4aはその全周にわたって面取りがなされており、また、前記栓部22の端部の縁22bもその全周にわたって面取りがなされている。なお、図5に示す矢印は、排水の流れる方向を示している。
すなわち、栓部22の縁22bの上流側部分31は、掃除口4の縁部4aの上流側部分32よりも大きく面取りされている。また、掃除口4の縁部4aの下流側部分34は、栓部22の縁22bの下流側部分33よりも大きく面取りされている。
この第2実施形態では、ベンド本体5の形状が第1実施形態と異なる。すなわち、第1実施形態では、ベンド本体5は直管部7とベンド部8を有していたが、この第2実施形態では、ベンド本体5は、第1実施形態のような直管部7がなく、円弧状に湾曲して形成されたベンド部8のみで構成されている。換言すると、ベンド部8は、ベンド本体5の全長にわたって形成されている。
この第2実施形態に係る脚部ベンド1においても、第1実施形態と同様に、掃除口4は、ベンド部8の側部に形成され、また排水横主管用接続口14寄り位置に形成されており、第1実施形態と同様の作用効果を奏するものである。なお、第1実施形態と同様の部分には、共通符号を付している。
例えば、蓋6の位置決め手段29は、上述した場合に限らず、図10に示すように、ベンド部8の筒部15の内面にその筒心方向に沿って形成した凹条部36と、蓋6の栓部22の外周面に形成した凸条部37とで構成し、この凹条部36と凸条部37の嵌合によって蓋6の位置決めをするようにできる。また、図11に示すように、前記凹条部36を前記栓部22の外周面にその長手方向に沿って形成し、前記凸条部37をベンド部8の筒部15の内周面に形成することによっても蓋6の位置決めが可能である。
2 排水立て管
3 排水横主管
4 掃除口
4a 縁部
5 ベンド本体
6 蓋
8 ベンド部
8a 側部
13 排水立て管用接続口
14 排水横主管用接続口
17 円弧状内面部
18 直線状内面部
19 ボルト
21 フランジ部
22 栓部
23 挿通孔
27 円弧状面部
28 直線状面部
29 位置決め手段
31 栓部の縁の上流側部分
32 掃除口の縁部の上流側部分
33 栓部の縁の下流側部分
34 掃除口の縁部の下流側部分
Claims (4)
- 円弧状に湾曲したベンド部を有するベンド本体を備え、前記ベンド部の側部に掃除口を形成するとともに、この掃除口に取付けられる蓋を備え、
前記蓋は前記掃除口に嵌る筒状の栓部を有し、この栓部の端面は、ベンド部の内面と連続状となるような曲面形状とされており、
前記掃除口と蓋の栓部との間には、この栓部が掃除口に嵌ったときに蓋の位置決めをする位置決め手段が設けられていることを特徴とする排水配管用脚部ベンド。 - 前記位置決め手段は、前記掃除口に形成された円弧状内面部および直線状内面部と、前記栓部に形成されていて前記円弧状内面部と対面する円弧状面部および前記直線状内面部と対面する直線状面部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の排水配管用脚部ベンド。
- ベンド本体内面側の前記掃除口の縁部と、前記栓部の端部の縁とが面取りされており、
前記栓部の縁の上流側部分が前記掃除口の縁部の上流側部分よりも大きく面取りされるとともに、前記掃除口の縁部の下流側部分が前記栓部の縁の下流側部分よりも大きく面取りされていることを特徴とする請求項1または2に記載の排水配管用脚部ベンド。 - 前記掃除口のまわりには、蓋を固定するためのボルトが固定されており、前記蓋は、この蓋自体をベンド本体に固定するためのフランジ部を有しており、このフランジ部には、前記ボルトを挿通する挿通孔が形成されており、前記ボルトを前記挿通孔に挿通することで、蓋をベンド本体側に案内するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の排水配管用脚部ベンド。
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JP2017120092A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 積水化学工業株式会社 | 配管構造 |
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