JP2003041154A - 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー - Google Patents
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマーInfo
- Publication number
- JP2003041154A JP2003041154A JP2001234003A JP2001234003A JP2003041154A JP 2003041154 A JP2003041154 A JP 2003041154A JP 2001234003 A JP2001234003 A JP 2001234003A JP 2001234003 A JP2001234003 A JP 2001234003A JP 2003041154 A JP2003041154 A JP 2003041154A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primer
- adhesive
- cyanoacrylate
- immediately
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
プロピレンのようなポリオレフィンはもとより、最も難
接着性の被着材とされているポリテトラフルオロエチレ
ン等のフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂に対してもすぐ
れた接着力を安定して発揮させることができ、被着材に
プライマーを適用したのち接着剤を適用するまでの可使
時間が比較的自由にとれるので現場における使い勝手が
よく、有効成分自体の臭気も問題にならないほど小さ
く、プライマー処理後の接着操作時に接着部位に発泡や
白化現象を生じないという特質を兼ね備えた2−シアノ
アクリレート系瞬間接着剤用プライマーを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 特定のジアルキルアミノアルキル基含有
フェノール系化合物を有効成分とする2−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤用プライマーである。
Description
レート系瞬間接着剤を用いて接着を行うにあたり、難接
着性の被着材に対しても接着力を顕著に向上させること
のできるプライマー(すなわち、上記瞬間接着剤の適用
に先立ち被着材を処理する前処理剤)に関するものであ
る。
速硬化性を有するので、工業用、家庭用の接着剤として
普及しているが、ポリオレフィン系樹脂、シリコーン系
樹脂、フッ素系樹脂のような難接着性の被着材に対して
は充分の接着力が得られない。そこで、接着に先立ち、
被着材表面をプライマーで処理することがなされてい
る。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシエチレン、
ポリ弗化エチレンなど2−シアノアクリレート系瞬間接
着剤によっては接着性がほとんど示されない合成樹脂体
に接着力を付与するために、これらの合成樹脂体の表面
を予め無機塩基性物質または有機塩基性物質で処理する
方法が提案されており、このうち有機塩基性物質の例と
して、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、エチルアミン、トリエチルアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、
ピロリンがあげられている。
ライト、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、アクリロニト
リル−スチレン共重合体、天然ゴムなどの基材を、予め
ジメチルアニリン、トリス[1−(2メチル)アジリデ
ィニール]フォスフィンオキサイドで処理する方法が開
示されている。
エステル、ナイロン、ポリアセタール、アルミニウムな
どの基材を予めジエチルアミン、o−フェニレンジアミ
ン、ジメチル−p−トルイジン、ジエチル−p−トルイ
ジン、N,N−ジエチルアニリン、トリクロルアセトア
ミド、コハク酸イミドで処理する方法が開示されてい
る。
材、紙、皮革の接着に際し瞬間接着剤の硬化促進を図る
目的で、沸点50〜250℃のアミン化合物、脱臭剤お
よび溶剤の3成分の均一溶液からなるシアノアクリレー
ト系瞬間接着剤用硬化促進剤組成物が提案されており、
アミン化合物の例として、トリエチルアミン、ジエチル
アミン、ブチルアミン、イソプロピルアミン、ジブチル
アミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチル−p
−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイジン、
N,N−ジメチル−o−トルイジン、ジメチルベンジル
アミン、ピリジン、ピコリン、ビニルピリジン、エタノ
ールアミン、プロパノールアミン、エチレンジアミンが
あげられている。
485号公報には、2,4−ルチジン、3,4−ルチジ
ン、6−アミノ−2−ピコリン、4−ジメチルアミノピ
リジン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジンおよ
び1−ビニルイミダゾールよりなる群から選ばれた化合
物またはその溶剤溶液からなる2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤用プライマーが示されている。
486号公報には、4−ビニルピリジンを必須成分と
し、β−ピコリンまたは/および3,4−ルチジンを任
意成分として含む化合物またはその溶剤溶液からなる2
−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマーが示さ
れている。
18号公報には、式R3 Nで表わされるアミン(ただし
3つのRはいずれも炭化水素基)の炭化水素基のうち少
なくとも1個の炭化水素基が炭素数8〜24の長鎖炭化
水素基である第3級アミンを有効成分とする2−シアノ
アクリレート系瞬間接着剤用プライマーが示されてい
る。
(R1 R2 R3 )またはR4 =N−R 5 で示される塩基
性物質を主成分とするシアノアクリレート系接着剤用下
塗り剤が示されている。この塩基性物質の例は、トリエ
チルアミン、ジメチルラウリルアミン、トリオクチルア
ミン、ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチ
ル−4−メチルフェニルアミン、エチルフェニルベンジ
ルアミン、エチルメチルベンジルアミン、エチルジシク
ロヘキシルアミン、トリフェニルアミン、ピリジン、N
−エチルピペリジン、ビニルピペリジンである。
報、特公昭62−29471号公報、特公昭61−12
6190号公報、特開昭63−51489号公報、特開
昭63−128090号公報、特開昭64−66222
号公報にも上記に類似する含窒素化合物からなるプライ
マーが示されている。
第2734710号(特開平3−207778号公報)
には、第三級アミン化合物A、蛍光顔料または蛍光染料
B、溶剤Cの3成分からなるシアノアクリレート用硬化
促進剤が示されている。第三級アミン化合物Aとしては
多種のものが例示されており、その1つとしてトリス
(ジメチルアミノエチル)フェノールにも言及がある
(ただし実施例にはあげられていない)。このシアノア
クリレート用硬化促進剤は、シアノアクリレート系瞬間
接着剤に配合して、硬化速度を著しく向上させると共
に、該接着剤の重合硬化物に蛍光色を帯びさせるための
ものである。
有機塩基性物質やアミン化合物の中には接着力が向上し
ないものも多数あり、殊に、最も難接着性の被着材とさ
れているポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のよ
うなフッ素系樹脂や、シリコーン系樹脂に対しては、文
献上は接着できたとあっても、実際に追試してみたとき
には、接着力がほとんど得られなかったり、接着力が不
充分であることが多かった。
やゴム基材に対して接着力向上効果を示しても、同一グ
レードの基材ですら接着力のばらつきが大きく、まして
グレードが違えば接着力が大きく低下することがあっ
た。このようにある特定の種類のプラスチックスやゴム
基材であっても、場合により接着力が大きくばらついた
り、グレードの違いにより接着力が低下したりして一定
しないことは、実際の接着作業にあっては作業が非常に
行いにくいものであり、常に一定して充分な接着力が得
られることが強く望まれる。
ら瞬間接着剤適用までの可使時間(オープンタイム)に
厳しい制限(一例をあげると、プライマー塗布後10分
前後経過したごく狭い時間範囲内で接着操作を行わない
と、所期の接着力が得られないというような)があった
り、プライマーの塗布の仕方によっても接着強度にかな
りの差を生じたりするなど、条件の許容巾が狭いという
問題点もある。
の多くは、特有のアミン臭やピリジン臭があったり、接
着操作時に急速硬化に起因する発熱により発泡を起こし
たり、あるいは接着操作時に接着部位に白化現象を起こ
したりすることが多く、これの点も実用化の妨げになっ
ていた。
接着性の被着材であるポリエチレン、ポリプロピレンの
ようなポリオレフィンはもとより、最も難接着性の被着
材とされているポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)のようなフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂に対して
もすぐれた接着力を安定して発揮させることができ、被
着材にプライマーを適用したのち接着剤を適用するまで
の可使時間が比較的自由にとれるので現場における使い
勝手がよく、有効成分自体の臭気も問題にならないほど
小さく、プライマー処理後の接着操作時に接着部位に発
泡や白化現象を生じないという特質を兼ね備えた2−シ
アノアクリレート系瞬間接着剤用プライマーを提供する
ことを目的とするものである。
リレート系瞬間接着剤用プライマーは、下記の式(1)
または炭素数1〜4のアルキル基、R'はアルキレン基、
nは1〜3の整数)で示されるジアルキルアミノアルキ
ル基含有フェノール系化合物を有効成分とするものであ
る。
式(1) で示される化合物である。2−シアノアクリレー
ト系瞬間接着剤用プライマーとしては、上述のように多
種のものが提案されているが、この目的のプライマーと
して、式(1) の化合物に限らず、ジアルキルアミノアル
キル基とフェノール性OH基の双方を有している化合物
を用いること自体が、従来知られていなかったものと信
じられる。
ルキル基であるときは、直鎖アルキル基であっても分岐
アルキル基であってもよい。R'のアルキレン基の炭素数
は1〜3が適当であり、直鎖アルキレン基であっても分
岐アルキレン基であってもよい。
ば、(a) 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フェノール、(b) 2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチ
ルアミノメチルフェノール、(c) 4−[2−(ジメチル
アミノ)エチル]フェノール、(d) N,N−ジメチルア
ミノメチルフェノール、(e) 2,5−ジメチル−4−ジ
メチルアミノメチルフェノールなどがあげられ、これら
は単独で用いてもよく2種以上を混合使用してもよい。
これらの中では、入手の容易さ、性能バランス、コスト
などを総合考慮すると、(a), (b), (c) の化合物が特に
重要である。
ル基含有フェノール系化合物は、これを有機溶剤、水、
または有機溶剤と水との混合溶媒に溶解した溶媒溶液の
形態で、被着材に塗布して用いる。
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、シクロヘキサノン等)、アルコール類(メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
等)、炭化水素類(n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等)、エステル類(酢酸メ
チル、酢酸エチル等)、エーテル類(ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等)、多価アルコール類(エチレングリ
コール、グリセリン等)、セロソルブ類(エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル等)、含フッ素溶剤、含塩素溶剤、含窒素
溶剤などが用いられる。有機溶剤を単独で用いる場合、
有機溶剤を水との混合溶媒として用いる場合のいずれに
あっても、有機溶剤を2種以上併用することもできる。
は、筆、布帛、紙、スポンジ、ローラー等による塗布、
スプレーによる塗布、浸漬による塗布などの手段がいず
れも採用される。
の濃度に特に限定はないが、 0.001〜20重量%、通常
は0.01〜10重量%、好ましくは0.02〜5重量%、殊に
0.03〜3重量%の濃度の溶液とすることが適当である。
濃度が極端に低いときはプライマー効果が不足すること
があり、濃度が極端に高いときは、かえって接着強度が
低下することがあり、またコスト的にも不利となる。
ら、賦香剤、着色剤、安定剤、可塑剤、増粘剤、界面活
性剤、防腐剤などを加えることもできる。
は、極性材料、非極性材料の如何を問わず任意の材質の
材料があげられ、被着材を上記プライマーで処理するこ
とにより、同種の被着材または異種の被着材の接着が可
能となる。
例としては、 ・ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ンゴム(エチレン−プロピレンターポリマー)、ポリブ
テン−1等のポリオレフィン系樹脂、 ・シリコーン系樹脂、 ・ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフ
ッ素系樹脂、 ・ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、 ・ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系
樹脂、 ・ポリアミド などがあげられる。
トラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂
や、シリコーン系樹脂のように、従来は2−シアノアク
リレート系瞬間接着剤では接着できないか接着強度の著
しく劣る被着材であっても、それら材料同士の接着、あ
るいはこれらの材料と極性基材との接着にも適用でき、
かつ有効な接着力が得られる点が、本発明の特徴でもあ
る。
ては、アルキル 2−シアノアクリレート、シクロアル
キル 2−シアノアクリレート、アルコキシアルキル
2−シアノアクリレート、アルケニル 2−シアノアク
リレート、アルキニル 2−シアノアクリレートなどの
2−シアノアクリレートを主剤とし、必要に応じ、重合
防止剤、安定剤、増粘剤、耐熱性付与剤、可塑剤、着色
剤、チクソトロピー性改善剤、pH調整剤、エチレンカ
ーボネート、有機溶剤、フィラー、増粘目的以外の合成
樹脂などを含んだものが用いられる。
剤の適用に先立って被着材の被接着面に塗布され、つい
で2−シアノアクリレート系瞬間接着剤を用いて接着が
なされる。プライマーは、その際、被着材がたとえ難接
着性のものであっても充分な接着強度を発揮させる役割
を果たす。
(1) の化合物は、ジアルキルアミノアルキル基とフェノ
ール性OH基の双方を有している。このうちフェノール
性OH基は、アルコール性OH基とは異なり酸性の基で
あるから、酸性物質は一般に2−シアノアクリレートの
硬化を抑制するという常識的知見からは、フェノール性
OH基がプライマー性能にマイナスに作用するかも知れ
ないので、塩基性の第三級Nと酸性のフェノール性OH
基との双方を有している式(1) の化合物が、2−シアノ
アクリレート系瞬間接着剤のプライマーとして用いる可
能性があるかどうかすらわからず、たとえ用いることが
できた場合でも、難接着性の被着材に対して接着力が奏
されるかは全く想定できないところである。
は、上記のように、ポリオレフィン系樹脂はもとより、
フッ素系樹脂やシリコーン系樹脂のように最も難接着性
であるとされている被着材に対しても、充分な接着強度
を発揮するという予測できない効果が奏される。しか
も、本発明のプライマーは、アミン臭が小さく、被着材
に塗布時点から瞬間接着剤適用までの可使時間が比較的
自由にとれるので、プライマー塗布操作に特別のノウハ
ウや制限を要せず、またプライマー処理後の接着操作時
に発泡や白化現象を生ずることもない。
明する。以下、「%」とあるのは重量%である。
ものを調製した。 (P-1) : 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フェノールの0.25%濃度の酢酸エチル溶液 (P-2) : 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フェノールの 1.0%濃度のヘキサン−テトラヒドロフラ
ン(重量比1:3)溶液 (P-3) : 2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノ
メチルフェノールの 1.0%濃度のメチルエチルケトン溶
液 (P-4) : 4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]フェノ
ールの 0.1%濃度のエタノール溶液 (P-5) : 2,5−ジメチル−4−ジメチルアミノメチル
フェノールの 0.5%濃度のメチルイソブチルケトン溶液 (P-6) : N,N−ジメチルアミノメチルフェノールの
0.5%濃度のエタノール溶液
エチレンやポリプロピレンに有効であるとされている次
の化合物の溶液を調製した。 (P'-1):ジエタノールアミンの 0.5%濃度のエタノール
溶液 (P'-2):N,N−ジメチルアニリンの 0.5%濃度のエタ
ノール溶液 (P'-3):N,N−ジメチル−p−トルイジンの 0.5%濃
度のメチルエチルケトン溶液 (P'-4):トリn−ブチルアミンの 0.5%濃度のイソプロ
パノール溶液 (P'-5):トリラウリルアミンの 0.5%濃度のアセトン溶
液
して下記のものを準備した。試験片の大きさは、巾25
mm、長さ50mmである(厚みは後記)。各試験片は、試
験に供する前に脱脂のみ行った(コロナ放電処理などは
行っていない)。 (HDPE): 厚み2mmの高密度ポリエチレン板 (LDPE): 厚み2mmの低密度ポリエチレン板 (PP): 厚み2mmのポリプロピレン板 (sil): 厚み1mmのシリコーンゴムシート (PTFE): 厚み 0.1mmのポリテトラフルオロエチレンシー
ト
ノアクリレート系瞬間接着剤としては、次の2種を用い
た。 (C-1) : 株式会社アルテコ(旧名称は株式会社アルファ
技研)製のメチル 2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤「アルテコM」(粘度3cps/25℃) (C-2) : 株式会社アルテコ(旧名称は株式会社アルファ
技研)製のエチル 2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤「アルテコD」(粘度3cps/25℃)
材)に対するプライマーの処理としては、プライマーを
ごく少量ガーゼにつけた状態で試験片を拭う方法を採用
し、そのようにプライマー処理した2枚の試験片のうち
の一方の試験片にすみやかに瞬間接着剤を1滴滴下し、
両試験片が1/2インチオーバーラップするように重ね
合わせた状態で室温で1日養生し、後述の引張剪断接着
強さを測定した。
張剪断接着強さは、株式会社島津製作所製のオートグラ
フ「AG−20KNE」を用いて、JIS K6861 に準拠し
て、引張速度20mm/minで測定した。
ー処理してから瞬間接着剤を適用するまでの放置時間で
ある。
1、表2、表3に分けて示す。 ・引張剪断強さは、試験片を各5個用いて測定したとき
の平均値である。 ・表1および3の引張剪断強さの数値の右肩の#印は、
「材料破壊」の意味である。 ・表2の対照例は、プライマーによる処理を行うことな
く、そのまま試験片を瞬間接着剤で接着した場合であ
る。
した場合には、PEやPPはもとより、PTFEやシリ
コーンのような極めて難接着性の被着材に対しても、2
−シアノアクリレート系瞬間接着剤で接着するときに、
安定してすぐれた接着力が得られることがわかる。
比較例に関して、有効成分自体の臭気の程度、瞬間接着
剤適用後の発泡・白化の有無(被着材は silとPTFEを使
用)を比較した。結果を表4に示す。表4中、比較例に
おいて「−」とあるのは、接着性自体が劣るので、評価
にまで至らないことを意味する。
×臭気あり ・発泡 ○:発泡なし、△:発泡少しあり、×:発泡
あり ・白化 ○:白化なし、△:白化少しあり、×:白化
あり
から2−シアノアクリレート系瞬間接着剤を適用すると
きは、難接着性の被着材であるポリエチレン、ポリプロ
ピレンのようなポリオレフィンはもとより、最も難接着
性の被着材とされているポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)のようなフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂
に対してもすぐれた接着力を安定して発揮させることが
できる。
接着剤を適用するまでの可使時間が比較的自由にとれる
ので、現場における使い勝手がよく、有効成分自体の臭
気も問題にならないほど小さく、プライマー処理後の接
着操作時に接着部位に発泡や白化現象を生じない。
Claims (3)
- 【請求項1】下記の式(1) 【化1】 (式中、R1, R2は炭素数1〜2のアルキル基、R3は水素
または炭素数1〜4のアルキル基、R'はアルキレン基、
nは1〜3の整数)で示されるジアルキルアミノアルキ
ル基含有フェノール系化合物を有効成分とする2−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー。 - 【請求項2】式(1) で示されるジアルキルアミノアルキ
ル基含有フェノール系化合物が、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノールまたは
4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]フェノールであ
る請求項1記載のプライマー。 - 【請求項3】式(1) で示されるジアルキルアミノアルキ
ル基含有フェノール系化合物を溶媒に溶解した 0.001〜
20重量%濃度の溶媒溶液からなる請求項1記載のプラ
イマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001234003A JP4843161B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001234003A JP4843161B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003041154A true JP2003041154A (ja) | 2003-02-13 |
JP4843161B2 JP4843161B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=19065694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001234003A Expired - Lifetime JP4843161B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4843161B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7544646B2 (ja) | 2021-03-29 | 2024-09-03 | 三菱電線工業株式会社 | シール材及びその製造方法 |
Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4912094B1 (ja) * | 1969-04-08 | 1974-03-22 | ||
JPS5966471A (ja) * | 1982-10-08 | 1984-04-14 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 瞬間接着剤用硬化促進剤 |
JPS6250760A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 湿し水不要感光性平版印刷版 |
JPS6351489A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-04 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | プライマ− |
JPS63128090A (ja) * | 1986-11-18 | 1988-05-31 | Three Bond Co Ltd | α−シアノアクリレ−ト系樹脂組成物用プライマ− |
JPH0299530A (ja) * | 1988-08-08 | 1990-04-11 | Dow Corning Corp | プライマー組成物及びそれを使用する方法 |
JPH03207778A (ja) * | 1990-01-10 | 1991-09-11 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | シアノアクリレート用硬化促進剤 |
JPH04100878A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 接着方法 |
JPH05140512A (ja) * | 1991-10-23 | 1993-06-08 | Keizo Chikatsune | シアノアクリレート系接着剤用下塗剤 |
JPH0657218A (ja) * | 1992-08-12 | 1994-03-01 | Alpha Techno Co Ltd | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー |
JPH06299124A (ja) * | 1993-04-16 | 1994-10-25 | Okura Ind Co Ltd | α−シアノアクリレート系接着剤用プライマー |
JPH08302961A (ja) * | 1995-05-08 | 1996-11-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 外壁タイルの施工方法 |
JPH10231455A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Taoka Chem Co Ltd | プライマー組成物及びそれを用いる接着方法 |
JPH10245527A (ja) * | 1998-03-09 | 1998-09-14 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 接着方法 |
JP2000080123A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Toagosei Co Ltd | シアノアクリレート用硬化促進剤 |
JP2000345101A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-12-12 | Konishi Co Ltd | プライマー組成物とそれを用いたコンクリート、モルタルの打継ぎ方法 |
-
2001
- 2001-08-01 JP JP2001234003A patent/JP4843161B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4912094B1 (ja) * | 1969-04-08 | 1974-03-22 | ||
JPS5966471A (ja) * | 1982-10-08 | 1984-04-14 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 瞬間接着剤用硬化促進剤 |
JPS6250760A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 湿し水不要感光性平版印刷版 |
JPS6351489A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-04 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | プライマ− |
JPS63128090A (ja) * | 1986-11-18 | 1988-05-31 | Three Bond Co Ltd | α−シアノアクリレ−ト系樹脂組成物用プライマ− |
JPH0299530A (ja) * | 1988-08-08 | 1990-04-11 | Dow Corning Corp | プライマー組成物及びそれを使用する方法 |
JPH03207778A (ja) * | 1990-01-10 | 1991-09-11 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | シアノアクリレート用硬化促進剤 |
JPH04100878A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 接着方法 |
JPH05140512A (ja) * | 1991-10-23 | 1993-06-08 | Keizo Chikatsune | シアノアクリレート系接着剤用下塗剤 |
JPH0657218A (ja) * | 1992-08-12 | 1994-03-01 | Alpha Techno Co Ltd | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー |
JPH06299124A (ja) * | 1993-04-16 | 1994-10-25 | Okura Ind Co Ltd | α−シアノアクリレート系接着剤用プライマー |
JPH08302961A (ja) * | 1995-05-08 | 1996-11-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 外壁タイルの施工方法 |
JPH10231455A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Taoka Chem Co Ltd | プライマー組成物及びそれを用いる接着方法 |
JPH10245527A (ja) * | 1998-03-09 | 1998-09-14 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 接着方法 |
JP2000080123A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Toagosei Co Ltd | シアノアクリレート用硬化促進剤 |
JP2000345101A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-12-12 | Konishi Co Ltd | プライマー組成物とそれを用いたコンクリート、モルタルの打継ぎ方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7544646B2 (ja) | 2021-03-29 | 2024-09-03 | 三菱電線工業株式会社 | シール材及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4843161B2 (ja) | 2011-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4825992B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物、該組成物を用いた粘着テープの製造方法および粘着テープ | |
CA1323250C (en) | Primed polymeric surfaces for cyanoacrylate adhesives | |
RU2528665C2 (ru) | ТЕРМОКЛЕЙ НА ОСНОВЕ СОПОЛИМЕРОВ ОЛЕФИН/α-ОЛЕФИН, ПОЛУЧЕННЫХ НА МЕТАЛЛОЦЕНОВЫХ КАТАЛИЗАТОРАХ | |
US20100104791A1 (en) | Method for the antimicrobial protection of an object using an antimicrobial pressure-sensitive adhesive plastics film | |
US20040209002A1 (en) | Method of preparing an adhesive article | |
KR20100014868A (ko) | 프라이머 조성물 및 접착성 기재 | |
JP5844009B2 (ja) | ポリ(イソブチレン)ポリマーと非反応性アルキルアミンとを含む接着剤 | |
KR20040030172A (ko) | 피접착가능한 불소 함유 재료 시트, 접착성 불소 함유재료 시트, 불소 함유 재료 시트의 접착 방법 및 접착 구조 | |
US4451615A (en) | Polyisoprene toughened adhesive composition | |
JPH0578634A (ja) | ゴム系感圧性接着剤とその接着シ―ト類 | |
JP2009040921A (ja) | 耐溶剤浸透性に優れたマスキングテープ及びマスカー | |
JP4843161B2 (ja) | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー | |
JP4843162B2 (ja) | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用水性プライマー | |
JP3092640B2 (ja) | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー | |
JPH0463112B2 (ja) | ||
JPS6218486A (ja) | 瞬間接着剤用プライマ− | |
JP2003041200A (ja) | 2−シアノアクリレート系瞬間接着剤用プライマー | |
JP2003221567A (ja) | 水系接着剤組成物 | |
JP6930861B2 (ja) | 粘着積層体 | |
JP3879401B2 (ja) | 2−シアノアクリレート系接着剤用プライマー | |
JPH05140512A (ja) | シアノアクリレート系接着剤用下塗剤 | |
JP3729331B2 (ja) | プライマ及び粘着テープ | |
JPS6134082A (ja) | 接着性に優れた低臭気性の二液型アクリル系接着剤 | |
JPH04170492A (ja) | 感圧性接着剤 | |
JPH11286669A (ja) | 感圧接着剤及び表面保護材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110929 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111007 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4843161 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |