JP2003038790A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2003038790A
JP2003038790A JP2002086651A JP2002086651A JP2003038790A JP 2003038790 A JP2003038790 A JP 2003038790A JP 2002086651 A JP2002086651 A JP 2002086651A JP 2002086651 A JP2002086651 A JP 2002086651A JP 2003038790 A JP2003038790 A JP 2003038790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
symbol
control device
pattern
display pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002086651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4206484B2 (ja
Inventor
Hiroki Hirata
宏樹 平田
Hiroyuki Nakamura
博之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Yu Ki Co Ltd filed Critical Okumura Yu Ki Co Ltd
Priority to JP2002086651A priority Critical patent/JP4206484B2/ja
Publication of JP2003038790A publication Critical patent/JP2003038790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4206484B2 publication Critical patent/JP4206484B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技のおもしろさを継続的に得ることができ
る遊技機を提供すること。 【解決手段】 設定時間が経過する毎に変動モードが
「1」および「2」に交互に切換り、外れリーチの判定
時および大当りの判定時には現在の変動モードに応じた
変動パターンテーブルからリーチパターンが取得され
る。この構成の場合、リーチパターンの出現種や出現率
に大きな変化ができる。このため、長時間遊技を行う場
合にも画面に飽きが生じ難くなるので、安定した遊技の
おもしろさが継続的に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に識別図
柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図
柄の可変停止時の態様に基づいて大当りの抽選結果を報
知する構成の遊技機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記遊技機には表示パ
ターン群の中から表示パターンを選択し、図柄表示装置
に表示パターンの選択結果に応じた演出表示を行う構成
のものがある。この構成の場合、表示パターンの出現率
や種類等の出現態様が長時間遊技を行う間に画一化され
るので、画面に飽きが生じ、遊技のおもしろさ低下する
虞れがある。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、遊技のおもしろさを継続的に得るこ
とができる遊技機を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】<請求項1〜21に係る
各発明について>複数の表示パターン群を選択的に使用
する手段を設けたところに特徴を有している。この表示
パターン群とは複数の表示パターンの集合体を称するも
のであり、具体的には複数の表示パターン群として全く
異なる表示パターンを設定したり、一部が同一で残りが
異なる表示パターンを設定したり、全く同一の表示パタ
ーンを異なる選択確率で設定することができる。このた
め、表示パターンの出現態様に大きな変化を付けること
ができるので、長時間遊技を行う場合にも画面に飽きが
生じ難くなり、遊技のおもしろさが継続的に得られる。
【0004】<請求項3〜4に係る発明について>サブ
制御装置がメイン制御装置からの指令信号を検出するこ
とに基づいて表示パターン群の選択的な設定処理を行う
ところに特徴を有している。この指令信号としてはサブ
制御装置に表示装置の表示内容を指令する表示コマンド
等の既存のコマンドが好ましく、表示パターン群の設定
目的だけに使用される専用コマンドは好ましくない。こ
の構成の場合、メイン制御装置に表示パターン群の選択
プログラムを記録する必要がなくなり、表示パターン群
が異なる異機種にメイン制御装置を流用するときにメイ
ン制御装置の制御内容を変更する手間が少なくなるの
で、メイン制御装置を異機種間で簡単に流用できる。
【0005】<請求項5〜6に係る発明について>サブ
制御装置がメイン制御装置からの指令信号とは無関係な
内部基準に基づいて表示パターン群の選択的な設定処理
を行うところに特徴を有している。この内部基準とは、
サブ制御装置が内部で計測する時間やランダムカウンタ
等、サブ制御装置がメイン制御装置からの指令信号とは
無関係に検出できるものを称している。この構成の場
合、メイン制御装置に表示パターン群の選択プログラム
を記録する必要がなくなり、表示パターン群が異なる異
機種にメイン制御装置を流用するときにメイン制御装置
の制御内容を変更する手間が少なくなるので、メイン制
御装置を異機種間で簡単に流用できる。
【0006】<請求項7に係る発明について>複数の表
示パターン群が時間を条件に切換えて使用されるところ
に特徴を有する。この構成の場合、単に遊技を続けてい
るだけで表示パターン群が切換り、数多くの表示パター
ンを見ることができるので、遊技のおもしろさが高ま
る。<請求項8に係る発明について>複数の表示パター
ン群が大当りの発生を条件に切換えて使用されるところ
に特徴を有する。この構成の場合、大当りを勝取った喜
びに加えて別の出現態様で表示パターンが見られる楽し
みができるので、遊技のおもしろさが高まる。
【0007】<請求項9に係る発明について>複数の表
示パターン群がリーチの発生を条件に切換えて使用され
るところに特徴を有する。この構成の場合、例えば特定
のリーチが発生することに基づいて表示パターン群を切
換えることができる。このため、リーチが続けて発生す
る場合に同一の表示パターンが続けて出現することが少
なくなるので、表示パターンに退屈感を感じ難くなり、
遊技のおもしろさが高まる。<請求項10に係る発明に
ついて>表示装置に表示パターンに応じた表示が行われ
ているときには表示パターン群の切換えが行われないと
ころに特徴を有する。この構成の場合、表示パターンの
表示時には表示パターン群が切換えられず、表示パター
ンの表示終了後に切換えられるので、表示パターンの演
出内容が途中から変わる不整合な画面が出現することが
なくなる。特に表示パターン群を時間を条件に切換える
にあたって、表示パターンに応じた表示が行われている
ときには表示パターン群の切換えが行われないようにし
たときには表示パターンの切換えタイミングに表示パタ
ーンの表示時間に依存したばらつきができるので、表示
パターンの出現態様にランダム性が発生し、画面に飽き
が一層生じ難くなる。
【0008】<請求項11に係る発明について>表示パ
ターンに応じた表示の終了から設定時間が経過するまで
は表示パターン群の切換えが行われないところに特徴を
有している。この構成の場合、表示パターンの表示終了
から設定時間が経過するのを待って表示パターン群が切
換えられる。このため、表示パターンの表示時間に依存
して表示パターン群の切換え時間のばらつきが助長され
るので、表示パターンの出現態様のランダム性が高ま
り、画面に飽きがより一層生じ難くなる。
【0009】<請求項12に係る発明について>パチン
コ球の始動口に対する入賞または始動ゲートに対する通
過が設定時間ない場合に表示パターン群が切換えられる
ところに特徴を有している。この構成の場合、遊技者が
遊技を中断し、始動口内にパチンコ球が入賞等しないよ
うにすることに基づいて表示パターン群を切換え、表示
パターンの出現態様を変えることができるので、遊技の
おもしろさが高まる。
【0010】<請求項13に係る発明について>表示装
置に現在の表示パターン群を報知する表示が行われると
ころに特徴を有している。この構成の場合、表示パター
ン群が好みの状態であるときにパチンコ球を打出し、好
みの表示パターンを出現させる楽しみができるので、遊
技のおもしろさが高まる。
【0011】<請求項14に係る発明について>電源ス
イッチおよびリセットスイッチが同時にオン操作された
ときにはサブ制御装置が第1の表示パターン群を初期設
定し、電源スイッチが単独でオン操作されたときにはサ
ブ制御装置が第2の表示パターン群を初期設定するとこ
ろに特徴を有する。この構成の場合、パチンコホール側
が電源スイッチのオン操作時にリセットスイッチを選択
的にオン操作だけで表示パターン群を選択できるので、
パチンコホール側にとっては開店時に複数の同一台を異
なる演出内容に設定しておくことができ、遊技者にとっ
ては予想外の演出が出現する楽しみができる。
【0012】<請求項15に係る発明について>サブ制
御装置が主電源の投入時に固定された表示パターン群を
初期設定するところに特徴を有する。この構成の場合、
パチンコホール側が主電源を投入したときには複数の台
が共通の表示モードに初期設定され、その後に表示パタ
ーン群の選択的な設定処理が行われることに基づいて台
毎の表示モードにばらつきができる。このため、パチン
コホール側が電源スイッチのオン操作時にリセットスイ
ッチをオン操作するか否かに迷うことがなくなる。
【0013】<請求項16に係る発明について>複数の
表示パターン群に共通の表示パターンが設定されている
場合に現在の表示パターン群が表示されるところに特徴
を有する。この構成の場合、複数の表示パターン群に共
通の表示パターンが設定されているので、表示パターン
の出現態様だけでは現在の表示モードを把握できない虞
れがあるが、現在のモードが表示されるので、現在のモ
ードが自分の望むものであるか否かを遊技者が自ら判断
できる。
【0014】<請求項17に係る発明について>識別図
柄の可変表示が行われる毎に表示パターン群の設定処理
を行うか否かが判定されるところに特徴を有する。この
構成の場合、表示パターン群の設定処理を行うか否かが
可変表示毎に判定され、表示パターン群の設定処理を行
うことが判定された場合に表示パターン群の設定処理が
行われる。このため、表示モードの変更時期を予測し難
くなるので、遊技者に表示モードの変更時期を探求する
新たな楽しみを与えることができる。
【0015】<請求項18に係る発明について>デモン
ストレーション表示または待機表示が行われることに基
づいて表示パターン群の設定処理が行われるところに特
徴を有する。後者の待機表示とは直前の可変停止図柄を
表示するものであり、内部的にはコマンドの出力を待つ
コマンド待ち処理が行われている。前者のデモンストレ
ーション表示とは遊技機が客待ち状態にあることを遊技
者に報知するものであり、待機表示の開始から設定時間
が経過してもパチンコ球が始動口内に入賞しない場合に
待機表示がデモンストレーション表示に切換わる。これ
ら待機表示およびデモンストレーション表示は表示パタ
ーンとは無関係な実質的な遊技停止時に行われるもので
ある。このため、表示パターンの表示中に表示モードが
変わることがなくなるので、表示パターンが途中から変
わる不整合な画面が出現することがなくなる。
【0016】<請求項19に係る発明について>1回目
のデモンストレーション表示または1回目の待機表示が
行われたときにはパチンコ球が始動口内に入賞するまで
表示パターン群の次の設定処理が行われないところに特
徴を有する。パチンコ球が始動口内に入賞しないときに
は待機表示およびデモ表示が繰返される。1回目のデモ
ンストレーション表示とはデモンストレーション表示お
よび待機表示が繰返される場合の1回目の表示を称して
いる。また、1回目の待機表示とは確定表示の直後に行
われる待機表示のことではなく、1回目のデモンストレ
ーション表示の直後に行われる待機表示のことを称して
いる。この構成の場合、遊技者がパチンコ球を遊技盤内
に打出して始動口内に入賞させ、1回目のデモンストレ
ーション表示または1回目の待機表示が出現するまで遊
技を停止していれば、表示モードが自動的に切換わるの
で、好みに応じて表示モードを選択する新たな楽しみを
遊技者に与えることができる。
【0017】<請求項20に係る発明について>待機表
示毎またはデモンストレーション表示毎に表示パターン
群の設定処理が行われるところに特徴を有する。この構
成の場合、1回目のデモンストレーション表示,2回目
のデモンストレーション表示……の度に表示モードが変
わる。この状態でパチンコ球が始動口内に入賞すると、
デモンストレーション表示が終了して可変表示が開始さ
れ、デモンストレーション表示の終了時点の表示モード
が設定される。このため、遊技者がデモンストレーショ
ン表示の回数を考慮し、好みの表示モードに変わったタ
イミングでパチンコ球を始動口内に入賞させ、遊技者に
全ての表示モードの中から好みのものを設定する新たな
楽しみを与えることができる。この作用・効果は待機表
示毎に表示モードを変える場合にも同一である。
【0018】<請求項21に係る発明について>サブ制
御装置がメイン制御装置からの可変表示コマンドを検出
することに基づいてランダムカウンタの計測値を取得
し、計測値の取得結果に基づいて表示パターン群の切換
えの有無を判断するところに特徴を有する。この可変表
示コマンドはサブ制御装置に可変表示の開始を指令する
ものであり、表示モードの選択に係る専用コマンドでは
ない。従って、現行のメイン制御装置の制御内容を変更
せず、サブ制御装置に表示モード選択に係る処理を追加
する程度で表示モードの切換え機能を簡単に搭載でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図16に基づいて説明する。パチンコホールの台
島には、図16に示すように、外枠1が設置されてい
る。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすもの
であり、外枠1の前面には、図15に示すように、前面
扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可
能に装着されている。また、前面扉2の前面には横長な
長方形状の皿板3が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を
中心に回動可能に装着されている。この皿板3の前面に
は上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球
(図示せず)が貯溜されている。
【0020】前面扉2の前面には右下部に位置して発射
ハンドル5が回動可能に装着されており、発射ハンドル
5の後方には、図16に示すように、発射モータ6が装
着されている。この発射モータ6の回転軸にはクランク
機構を介して打球槌(いずれも図示せず)が連結されて
おり、発射ハンドル5が図15の時計回り方向へ回動操
作されると、発射モータ6に電源が与えられ、打球槌が
上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0021】前面扉2の前面には、図15に示すよう
に、矩形状の窓枠7が左側辺部の垂直な軸(図示せず)
を中心に回動可能に装着されており、窓枠7の内周面に
は透明なガラス窓(図示せず)が保持されている。ま
た、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が
固定されている。この機構盤には遊技盤8が保持されて
おり、遊技盤8は窓枠7のガラス窓により前方から覆わ
れている。また、前面扉2の前面には右側部に位置して
枠鍵9が装着されており、枠鍵9は前面扉2を外枠1に
密着した閉鎖状態にロックし、窓枠7を前面扉2に密着
した閉鎖状態にロックしている。
【0022】遊技盤8の前面には外レール10および内
レール11が固定されており、打球槌により弾かれたパ
チンコ球は外レール10および内レール11間を通して
遊技盤8内の上部に放出される。また、遊技盤8の前面
には複数の障害釘12が打込まれており、遊技盤8内の
上部に放出されたパチンコ球は障害釘12に当りながら
落下する。
【0023】遊技盤8の前面には表示台板13が固定さ
れており、表示台板13には図柄表示装置14が保持さ
れている。この図柄表示装置14はカラー液晶表示器か
らなるものであり、遊技盤8の前面には図柄表示装置1
4の下方に位置して始動口に相当する特別図柄始動口1
5が固定されている。この特別図柄始動口15は上面が
開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口
15内には特別図柄始動センサ16(図14参照)が固
定されている。この特別図柄始動センサ16は近接スイ
ッチからなるものであり、特別図柄始動口15内にパチ
ンコ球が入球したことを検出して特別図柄始動信号(始
動信号と称する)を出力する。
【0024】遊技盤8の後面には、図16に示すよう
に、正方形状のセンタカバー17が固定されており、セ
ンタカバー17の後面にはメイン基板ボックス18が固
定されている。このメイン基板ボックス18内にはメイ
ン基板19が収納されており、メイン基板19にはメイ
ン制御装置20が搭載されている。このメイン制御装置
20はCPU,ROM,RAM,入出力インターフェー
スを有するものであり(マイクロコンピュータを主体に
構成されたものであり)、メイン制御装置20の入力端
子には、図14に示すように、特別図柄始動センサ16
が電気的に接続されている。尚、メイン制御装置20は
大当り判定手段,図柄設定手段,変動パターン設定手段
に相当するものである。
【0025】表示台板13の後面には表示基板(図示せ
ず)が固定されており、表示基板はセンタカバー17に
より後方から覆われている。この表示基板には表示制御
装置21(図14参照)が搭載されており、表示制御装
置21の出力端子には、図14に示すように、ドライブ
回路22を介して図柄表示装置14が電気的に接続され
ている。この表示制御装置21はCPU,ROM,RA
M,入出力インターフェースを有するものであり(マイ
クロコンピュータを主体に構成されたものであり)、表
示制御装置21の入力端子にはメイン制御装置20の出
力端子が電気的に接続されている。尚、表示制御装置2
1はサブ制御装置,選択手段,制御手段,表示パターン
設定手段,表示制御手段,表示パターン群設定手段に相
当するものである。
【0026】遊技盤8の前面には、図15に示すよう
に、特別図柄始動口15の下方に位置して入賞口台板2
3が固定されており、入賞口台板23には前後面が開口
する四角筒状の大入賞口24が形成されている。また、
入賞口台板23には扉25が水平な軸26を中心に回動
可能に装着されており、扉25は大入賞口ソレノイド2
7(図14参照)のプランジャにクランク機構(図示せ
ず)を介して連結されている。この大入賞口ソレノイド
27は入賞口台板23の後面に固定されたものであり、
大入賞口ソレノイド27の断電時には、図15に示すよ
うに、扉25が垂直状態に回動することに基づいて大入
賞口24の前面を閉鎖し、大入賞口ソレノイド27の通
電時には扉25が前方へ倒れた水平状態に回動すること
に基づいて大入賞口24の前面を開放する。
【0027】大入賞口ソレノイド27は、図14に示す
ように、ドライブ回路28を介してメイン制御装置20
の出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置
20はドライブ回路28を通して大入賞口ソレノイド2
7に励磁電源を設定時間(例えば30秒)だけ与えるこ
とに基づいて大入賞口24を設定時間だけ開放する。こ
の開放動作はラウンド動作と称されるものであり、設定
回数(例えば15ラウンド)だけ繰返される(大当り処
理)。
【0028】メイン制御装置20の入力端子には近接ス
イッチからなる大入賞口センサ29が電気的に接続され
ている。この大入賞口センサ29は大入賞口24内に配
設されたものであり、大入賞口24内にパチンコ球が入
球したことを検出して入賞信号を出力する。また、前面
扉2の後面には、図16に示すように、メインセット3
0が固定されている。このメインセット30はセンタカ
バー17を囲う矩形枠状をなすものであり、メインセッ
ト30の後面には賞球基板ボックス31が固定されてい
る。
【0029】賞球基板ボックス31内には賞球基板32
が収納されており、賞球基板32には賞球制御装置33
が搭載されている。この賞球制御装置33はCPU,R
OM,RAM,入出力インターフェースを有するもので
あり(マイクロコンピュータを主体に構成されたもので
あり)、賞球制御装置33の入力端子は、図14に示す
ように、メイン制御装置20の出力端子に電気的に接続
され、メイン制御装置20は大入賞口センサ29からの
入賞信号を検出することに基づいて賞球制御装置33に
パチンコ球の払出指令を出力する。
【0030】メインセット30の後面には、図16に示
すように、上端部に位置して球タンク34が固定されて
おり、球タンク34内にはパチンコ球が貯溜されてい
る。また、メインセット30の後面には傾斜樋状のタン
クレール35および払出ケース36が固定されている。
この払出ケース36内はタンクレール35を介して球タ
ンク34内に通じており、払出ケース36内には球タン
ク34内からタンクレール35を通してパチンコ球が供
給される。
【0031】払出ケース36内にはパチンコ球の払出し
機構が収納されている。この払出機構はパルスモータか
らなる払出モータ37を駆動源とするものであり、払出
モータ37の回転軸が回転することに基づいて払出ケー
ス36内から下方へパチンコ球が払出される。この払出
モータ37は、図14に示すように、ドライブ回路38
を介して賞球制御装置33の出力端子に電気的に接続さ
れており、賞球制御装置33はメイン制御装置20から
の払出指令を検出することに基づいて払出モータ37を
駆動制御し、払出ケース36内からパチンコ球を払出
す。
【0032】メインセット30には、図16に示すよう
に、賞球通路39が形成されており、払出ケース36内
から払出されたパチンコ球は賞球通路39を通して上皿
4内に払出される。また、前面扉2の前面には、図15
に示すように、下皿40が固定されており、上皿4内か
ら溢れたパチンコ球は賞球通路39を通して下皿40内
に払出される。
【0033】メイン制御装置20の出力端子には、図1
4に示すように、ランプ制御装置41の入力端子が電気
的に接続されている。このランプ制御装置41はCP
U,ROM,RAM,入出力インターフェースを有する
ものであり(マイクロコンピュータを主体に構成された
ものであり)、ランプ制御装置41の出力端子にはドラ
イブ回路42を介して保留球ランプ43〜46が電気的
に接続されている。これら保留球ランプ43〜46はL
EDからなるものであり、図15に示すように、表示台
板13の前面に横一列に固定されている。
【0034】表示制御装置21の割込み入力端子には、
図14に示すように、タイマ回路47が電気的に接続さ
れている。このタイマ回路47は電源が投入されること
に基づいて計時動作を開始するものであり、計時動作の
開始から設定時間To(30秒)が経過する毎に表示制
御装置21にモード変更信号を出力する。
【0035】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作はメイン制御装置20のCPUおよび表示
制御装置21のCPUがメイン制御装置20のROMお
よび表示制御装置21のROMに予め記録されたメイン
制御プログラムおよび表示制御プログラムに基づいて実
行するものである。
【0036】メイン制御装置20は電源が投入される
と、図2のステップS1へ移行する。そして、大当り値
に1個の設定値「7」を投入することに基づいて大当り
確率を通常値にセットし、表示制御装置21にイニシャ
ル指令を出力する。すると、表示制御装置21は図1の
(a)のステップS31でイニシャル指令を検出し、ス
テップS32へ移行する。ここで変動モードを「1」に
セットし、図柄表示装置14に初期図柄「1」,
「2」,「3」を横3列に表示する。
【0037】メイン制御装置20は図2のステップS2
でカウンタデータが有ると判断すると、ステップS3へ
移行する。このカウンタデータはメイン制御装置20が
特別図柄始動センサ16からの始動信号を検出すること
に基づいて割込みルーチンで取得するものであり、その
処理内容は次の通りである。
【0038】<データ取得処理について>メイン制御装
置20は特別図柄始動センサ16からの始動信号を検出
すると、図5のステップS101へ移行し、RAMのカ
ウンタデータエリアを参照する。このカウンタデータエ
リアは、図6に示すように、保留データ記録部〜か
らなるものであり、メイン制御装置20は図5のステッ
プS101で保留データ記録部〜に空欄がないこと
を検出すると、処理を終える。また、ステップS101
で保留データ記録部〜に空欄があることを検出する
と、ステップS102へ移行する。
【0039】メイン制御装置20はステップS102へ
移行すると、大当りカウンタ値No,リーチカウンタ値
Nr,大当り図柄カウンタ値Noz,外れ図柄カウンタ値
Nhzを取得する。これら大当りカウンタNo〜外れ図柄
カウンタNhzは、図7に示すように、「0」から上限値
に加算された後に「0」に戻って加算されるリングカウ
ンタからなるものであり、メイン制御装置20は大当り
カウンタ値No〜外れ図柄カウンタ値Nhzを取得する
と、保留データ記録部〜の空欄に記録する。これら
保留データ記録部〜には保留データ記録部,保留
データ記録部,保留データ記録部,保留データ記録
部,保留データ記録部の順で記録順序が設定されて
おり、メイン制御装置20は大当りカウンタ値No〜外
れ図柄カウンタ値Nhzを1セットとして当該記録順序に
応じた先頭の空欄に記録する。
【0040】メイン制御装置20は大当りカウンタ値N
o〜外れ図柄カウンタ値Nhzを記録すると、図5のステ
ップS103へ移行し、保留データ記録部〜の記録
状態を検出する。ここで、保留データ記録部〜にカ
ウンタデータが記録されていないことを検出したときに
は処理を終える。また、保留データ記録部〜にカウ
ンタデータが記録されていることを検出したときにはス
テップS104へ移行する。
【0041】保留データ記録部〜には、図6に示す
ように、保留球ランプ43〜46が割付けられており、
メイン制御装置20は図5のステップS104へ移行す
ると、カウンタデータが記録されている保留データ記録
部〜に対応する保留球ランプ43〜46の点灯指令
をランプ制御装置41に出力する。
【0042】ランプ制御装置41はメイン制御装置20
からの点灯指令を検出すると、保留球ランプ43〜46
のうち点灯指定に応じたものを点灯させる。従って、保
留データ記録部にカウンタデータが記録されている状
態で特別図柄始動口15内にパチンコ球が入賞したとき
には保留データ記録部〜に当該順序でカウンタデー
タが記録され、保留球ランプ43〜46が当該順序で点
灯する。
【0043】メイン制御装置20は図2のステップS2
からS3へ移行すると、保留データ記録部から大当り
カウンタ値No〜外れ図柄カウンタ値Nhzを検出し、ス
テップS4へ移行する。そして、保留データ記録部の
大当りカウンタ値Noに基づいて外れ,外れリーチ,大
当りの判定処理を行い、判定結果に応じた処理動作を行
う。以下、外れ判定時の処理内容,外れリーチ判定時の
処理内容,大当り判定時の処理内容について説明する。
【0044】<外れ判定時の処理内容について>メイン
制御装置20は図2のステップS4へ移行すると、保留
データ記録部の大当りカウンタ値Noを大当り値
「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御装
置20のROMに予め記録されたものであり、メイン制
御装置20は両者が相違していることを検出すると、外
れと判定してステップS5へ移行し、保留データ記録部
のリーチカウンタ値Nrをリーチ値「7」および「1
4」と比較する。これらリーチ値「7」および「14」
はメイン制御装置20のROMに予め記録されたもので
あり、メイン制御装置20はリーチカウンタ値Nrがリ
ーチ値「7」および「14」でないことを検出すると、
完全外れと判定してステップS6へ移行する。
【0045】メイン制御装置20のROMには外れ図柄
テーブルが記録されている。この外れ図柄テーブルは外
れ図柄と外れ図柄カウンタ値Nhzとの関係を示すもので
あり、外れ図柄は左列の数字図柄と中列の数字図柄と右
列の数字図柄との組合せから構成され、左列の数字図柄
と右列の数字図柄とは異なる値に設定されている。尚、
外れ図柄テーブルには各列の数字図柄として「1」〜
「12」のいずれかが記録されている。
【0046】メイン制御装置20は図2のステップS6
へ移行すると、保留データ記録部の外れ図柄カウンタ
値Nhzに応じた外れ図柄をROMの外れ図柄テーブルか
ら取得する。そして、ステップS7で変動パターンを
「3」に設定し、ステップS8で表示制御装置21に制
御情報を出力し、ステップS9で表示制御装置21に図
柄変動指令を出力する。この制御情報は外れ図柄の設定
結果と変動パターンとを有するものであり、表示制御装
置21は図1の(a)のステップS33で制御情報を検
出すると、RAMに記録してステップS34へ移行す
る。
【0047】表示制御装置21はステップS34へ移行
すると、制御情報の変動パターンを「3」と比較する。
ここでは変動パターンとしてRAMに「3」が記録され
ているので、「YES」と判断してステップS39へ移
行し、メイン制御装置20からの図柄変動指令を待つ。
【0048】表示制御装置21はステップS39でメイ
ン制御装置20からの図柄変動指令を検出すると、ステ
ップS40へ移行し、図柄表示装置14の各列の数字図
柄を縦方向に「1」→「2」…「11」→「12」→
「1」…の設定順序で変動させる。尚、数字図柄は識別
図柄に相当するものである。
【0049】表示制御装置21は図柄を変動開始する
と、ステップS41へ移行し、変動パターンに応じた演
出画面を図柄表示装置14に表示する。ここでは変動パ
ターン「3」が設定されているので、演出画面として図
柄表示装置14の各列が制御情報で指定された数字図柄
で仮停止する様子を表示する。この数字図柄の仮停止は
左列→右列→中列の順序で行われるものであり、表示制
御装置21は各列の数字図柄を仮停止させると、ステッ
プS42へ移行し、メイン制御装置20からの図柄確定
指令を待つ。
【0050】メイン制御装置20は図2のステップS9
で図柄変動指令を出力すると、ステップS10で演出表
示時間Teの経過を待つ。この演出表示時間Teは表示
制御装置21が図1の(a)のステップS41で演出画
面を表示するのに要する時間に相当するものであり、メ
イン制御装置20が変動パターンに基づいて設定するも
のである。
【0051】メイン制御装置20は図2のステップ10
で演出表示時間Teの経過を検出すると、ステップS1
1で表示制御装置21に図柄確定指令を出力する。する
と、表示制御装置21は図1の(a)のステップS42
で図柄確定指令を検出し、ステップS43で各列の数字
図柄を確定させる。
【0052】メイン制御装置20は図柄確定指令を出力
すると、図2のステップS12へ移行し、保留データ記
録部のカウンタデータを消去する。そして、保留デー
タ記録部〜にカウンタデータが記録されているとき
にはカウンタデータを前段の保留データ記録部〜に
移動させ、保留データ記録部〜のうち空欄にしたも
のに対応する保留球ランプ43〜46の消灯指令をラン
プ制御装置41に出力する。すると、ランプ制御装置4
1は保留球ランプ43〜46のうち消灯指令に応じたも
のを消灯する。
【0053】<外れリーチ判定時の処理内容について>
メイン制御装置20は図2のステップS5で保留データ
記録部のリーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」また
は「14」であることを検出すると、外れリーチと判定
し、ステップS13のリーチ処理へ移行する。そして、
図8のステップS201で外れ図柄テーブルから保留デ
ータ記録部の外れ図柄カウンタ値Nhzに応じた外れ図
柄を取得し、ステップS202へ移行する。
【0054】メイン制御装置20はステップS202へ
移行すると、外れ図柄の左列の数字図柄と中列の数字図
柄とを比較する。ここで、左列の数字図柄と中列の数字
図柄とが同一であることを検出すると、ステップS20
3へ移行し、右列の数字図柄を左列にコピーする。例え
ば外れ図柄が「1 1 2」であるときには右列の
「2」の数字図柄が左列にコピーされ、外れリーチ図柄
が「2 1 2」に設定される。
【0055】メイン制御装置20はステップS202で
左列の数字図柄と中列の数字図柄とが相違していること
を検出すると、ステップS204へ移行し、左列の数字
図柄を右列にコピーする。例えば外れ図柄が「1 2
4」であるときには左列の「1」の数字図柄が右列にコ
ピーされ、外れリーチ図柄が「1 2 1」に設定され
る。
【0056】メイン制御装置20はリーチ処理を終える
と、図2のステップS14へ移行し、変動パターンカウ
ンタ値Nhを取得する。この変動パターンカウンタNh
は「0」から「2」に加算された後に「0」に戻って加
算されるリングカウンタからなるものであり、メイン制
御装置20は変動パターンカウンタ値Nhを取得する
と、ステップS15で変動パターンを変動パターンカウ
ンタ値Nhに設定する。
【0057】メイン制御装置20は変動パターンを設定
すると、ステップS8で表示制御装置21に制御情報を
出力し、ステップS9で表示制御装置21に図柄変動指
令を出力する。この制御情報は外れリーチ図柄の設定結
果と変動パターンとを有するものであり、表示制御装置
21は図1の(a)のステップS33で制御情報を検出
すると、RAMに記録してステップS34へ移行する。
【0058】表示制御装置21はステップS34へ移行
すると、制御情報の変動パターンを「3」と比較する。
ここでは変動パターンとして「0」〜「2」のいずれか
が設定されているので、「NO」と判断してステップS
35へ移行し、リーチパターンカウンタ値Npを取得す
る。このリーチパターンカウンタ値Npは「0」から
「99」に加算された後に「0」に戻って加算されるリ
ングカウンタからなるものであり、表示制御装置21は
リーチパターンカウンタ値Npを取得すると、ステップ
S36へ移行する。
【0059】表示制御装置21はステップS36へ移行
すると、表示モードに相当する変動モードを「1」と比
較する。この変動モードは表示制御装置21がタイマ回
路47からのモード変更信号を30秒毎に検出すること
に基づいて「1」および「2」間で書換えるものであ
り、その処理内容は次の通りである。
【0060】<モード設定処理について>表示制御装置
21はタイマ回路47からのモード変更信号を検出する
と、図1の(b)のステップS301へ移行し、現在の
変動モードを「1」と比較する。ここで、現在の変動モ
ードが「1」であることを検出したときにはステップS
302で変動モードを「2」に書換え、現在の変動モー
ドが「2」であることを検出したときにはステップS3
03で変動モードを「1」に書換える。
【0061】表示制御装置21のROMには、図3の
(a)および図4の(a)に示すように、表示パターン
群に相当する外れリーチ用の変動パターンテーブル1お
よび外れリーチ用の変動パターンテーブル2が記録され
ている。これら各変動パターンテーブルは変動パターン
とリーチパターンとの対応関係を示すものであり、表示
制御装置21は図1の(a)のステップS36で変動モ
ードが「1」であると判断すると、ステップS37へ移
行し、下記〜に示すように、図3の(a)の変動パ
ターンテーブル1から変動パターンおよびリーチパター
ンカウンタ値Npに応じたリーチパターンを取得する。
【0062】変動パターンが「0」の場合:リーチパ
ターンを「A」〜「C」の中から選択する。例えばリー
チパターンカウンタ値Npが「0〜74」であるときに
はリーチパターンAが選択され、リーチパターンカウン
タ値Npが「75〜84」であるときにはリーチパター
ンBが選択され、リーチパターンカウンタ値Npが「8
5〜99」であるときにはリーチパターンCが選択され
る。
【0063】変動パターンが「1」の場合:リーチパ
ターンカウンタ値Npに拘らず、リーチパターンCを選
択する。 変動パターンが「2」の場合:リーチパターンを
「A」および「B」の中から選択する。例えばリーチパ
ターンカウンタ値Npが「0〜69」であるときにはリ
ーチパターンAが選択され、リーチパターンカウンタ値
Npが「70〜99」であるときにはリーチパターンB
が選択される。
【0064】表示制御装置21は図1の(a)のステッ
プS36で変動モードが「2」であると判断すると、ス
テップS38へ移行し、下記〜に示すように、図4
の(a)の変動パターンテーブル2から変動パターンお
よびリーチパターンカウンタ値Npに応じたリーチパタ
ーンを取得する。
【0065】変動パターンが「0」の場合:リーチパ
ターンを「D」および「E」の中から選択する。例えば
リーチパターンカウンタ値Npが「0〜49」であると
きにはリーチパターンDが選択され、リーチパターンカ
ウンタ値Npが「50〜99」であるときにはリーチパ
ターンEが選択される。 変動パターンが「1」の場合:リーチパターンカウン
タ値Npに拘らず、リーチパターンAを選択する。 変動パターンが「2」の場合:リーチパターンカウン
タ値Npに拘らず、リーチパターンEを選択する。
【0066】表示制御装置21はリーチパターンを設定
すると、図1のステップS39へ移行する。ここで、メ
イン制御装置20からの図柄変動指令を検出すると、ス
テップS40へ移行し、図柄表示装置14の各列の数字
図柄を設定順序で変動させる。そして、ステップS41
へ移行し、演出画面としてステップS37またはS38
で設定したリーチパターンA〜Eを選択的に表示する。
以下、外れ用のリーチパターンA〜Eについて説明す
る。
【0067】<リーチパターンA(ノーマルリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図9の(a)に示すよう
に、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で指
定された図柄で順に仮停止させ、図9の(b)に示すよ
うに、中列の図柄をスロー変動状態に切換える。このス
ロー変動は図柄が明確に識別できる程度の速度でゆっく
りと変動することを称するものであり、表示制御装置2
1は中列の図柄を2周程度だけスロー変動させると、図
9の(c)に示すように、制御情報の設定図柄で仮停止
させる。
【0068】<リーチパターンB(ブロックリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図10の(a)および
(b)に示すように、図柄表示装置14の左列,右列,
中列を制御情報で指定された図柄で順に仮停止させる。
そして、左列〜右列の図柄を消去し、図10の(c)に
示すように、縦・横・斜めの合計8本の有効ラインYL
を表示する。次に、図10の(d)〜(h)に示すよう
に、キャラクター図柄を登場させ、仮停止時の2種類の
図柄を交互に落下させ、キャラクター図柄が図柄を受止
めて積上げる様子を演出する。このとき、同一の図柄が
縦・横・斜めのいずれにも揃わないように図柄を積上げ
る。
【0069】<リーチパターンC(スクラッチリーチ)
について>表示制御装置21は、図11の(a)および
(b)に示すように、図柄表示装置14の左列,右列,
中列を制御情報で指定された図柄で順に仮停止させる。
そして、図11の(c)に示すように、図柄表示装置1
4の中段に仮停止図柄を表示し、上段および下段にスク
ラッチ図柄〜を表示する。次に、図11の(d)〜
(g)に示すように、スクラッチ図柄〜が順番に削
られて仮停止時の図柄が現れる様子を演出する。このと
き、同一の図柄が縦・横・斜めのいずれにも揃わないよ
うに図柄を表示する。
【0070】<リーチパターンD(チェンジリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図12の(a)に示すよ
うに、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で
指定された図柄で順に仮停止させる。次に、図12の
(b)に示すように、中列の図柄をスロー変動状態に切
換え、図12の(c)に示すように、中列の外れ図柄
(ここでは左列および右列の仮停止図柄と相違する図柄
を外れ図柄と称している)に光線が照射される演出の画
面を表示する。そして、図12の(d)に示すように、
光線が照射された中列の外れ図柄が大当り図柄(ここで
は左列および右列の仮停止図柄と同一の図柄を大当り図
柄と称している)に変わる演出の画面を表示し、図12
の(e)に示すように、制御情報の設定図柄で仮停止さ
せる。
【0071】<リーチパターンE(逆転リーチ)につい
て>表示制御装置21は、図13の(a)および(b)
に示すように、図柄表示装置14の左列,右列,中列を
制御情報で指定された図柄で順に仮停止させる。そし
て、図13の(c)に示すように、中列の図柄を通常の
図柄変動時とは逆の「1」→「12」→「11」→「1
0」…「2」→「1」…の順序でスロー変動させ、図1
3の(d)に示すように、制御情報の設定図柄で仮停止
させる。
【0072】メイン制御装置20は図2のステップS9
で図柄変動指令を出力すると、ステップS10で演出表
示時間Teの経過を待つ。この演出表示時間Teは、上
述したように、メイン制御装置20が変動パターンに基
づいて設定するリーチパターンの表示時間に相当するも
のであり、メイン制御装置20は演出表示時間Teの経
過を検出すると、ステップS11で表示制御装置21に
図柄確定指令を出力し、ステップS12でカウンタデー
タエリアのカウンタデータを整理する。
【0073】表示制御装置21は図1の(a)のステッ
プS42で図柄確定指令を検出すると、ステップS43
へ移行し、図柄表示装置14の左列,中列,右列に制御
情報で指定された図柄を静止表示することに基づいて図
柄が確定したことを遊技者に知らせる。尚、図9の
(d),図10の(i),図11の(h),図12の
(f),13の(e)は各列の図柄が静止表示された図
柄確定画面を示している。
【0074】<大当り判定時の処理内容について>メイ
ン制御装置20のROMには大当り図柄テーブルが記録
されている。この大当り図柄テーブルは大当り図柄と大
当り図柄カウンタ値Nozとの関係を示すものであり、大
当り図柄は左列の数字図柄と中列の数字図柄と右列の数
字図柄との組合せから構成され、左列の数字図柄〜右列
の数字図柄は「1」〜「12」のうちの同一値に設定さ
れている。
【0075】メイン制御装置20は図2のステップS4
で保留データ記録部の大当りカウンタ値Noが大当り
値「7」と同一であることを検出すると、大当りと判定
してステップS16へ移行する。ここで、保留データ記
録部の大当り図柄カウンタ値Nozに応じた大当り図柄
を大当り図柄テーブルから取得し、ステップS17へ移
行する。
【0076】メイン制御装置20はステップS17へ移
行すると、変動パターンカウンタ値Nhを取得する。そ
して、ステップS18で変動パターンを変動パターンカ
ウンタ値Nhに設定し、ステップS19で表示制御装置
21に制御情報を出力し、ステップS20で表示制御装
置21に図柄変動指令を出力する。この制御情報は大当
り図柄の設定結果と変動パターンとを有するものであ
り、表示制御装置21は図1の(a)のステップS33
で制御情報を検出すると、RAMに記録してステップS
34へ移行する。
【0077】表示制御装置21はステップS34へ移行
すると、制御情報の変動パターンを「3」と比較する。
ここでは変動パターンとして「0」〜「2」のいずれか
が設定されているので、「NO」と判断してステップS
35へ移行する。そして、リーチパターンカウンタ値N
pを取得し、ステップS36で変動モードを「1」と比
較する。
【0078】表示制御装置21のROMには、図3の
(b)および図4の(b)に示すように、表示パターン
群に相当する大当り用の変動パターンテーブル1および
大当り用の変動パターンテーブル2が記録されている。
これら各変動パターンテーブルは変動パターンとリーチ
パターンとの対応関係を示すものであり、表示制御装置
21は図1の(a)のステップS36で変動モードが
「1」であると判断すると、ステップS37へ移行し、
下記〜に示すように、図3の(b)の変動パターン
テーブル1から変動パターンおよびリーチパターンカウ
ンタ値Npに応じたリーチパターンを取得する。
【0079】変動パターンが「0」の場合:リーチパ
ターンを「A」〜「C」の中から選択する。例えばリー
チパターンカウンタ値Npが「0〜29」であるときに
はリーチパターンAが選択され、リーチパターンカウン
タ値Npが「30〜84」であるときにはリーチパター
ンBが選択され、リーチパターンカウンタ値Npが「8
5〜99」であるときにはリーチパターンCが選択され
る。
【0080】変動パターンが「1」の場合:リーチパ
ターンカウンタ値Npに拘らず、リーチパターンCを選
択する。 変動パターンが「2」の場合:リーチパターンを
「B」および「C」の中から選択する。例えばリーチパ
ターンカウンタ値Npが「0〜49」であるときにはリ
ーチパターンBが選択され、リーチパターンカウンタ値
Npが「50〜99」であるときにはリーチパターンC
が選択される。
【0081】表示制御装置21は図1の(a)のステッ
プS36で変動モードが「2」であると判断すると、ス
テップS38へ移行し、下記〜に示すように、図4
の(b)の変動パターンテーブル2から変動パターンお
よびリーチパターンカウンタ値Npに応じたリーチパタ
ーンを取得する。
【0082】変動パターンが「0」の場合:リーチパ
ターンカウンタ値Npに拘らず、リーチパターンDを選
択する。 変動パターンが「1」の場合:リーチパターンカウン
タ値Npに拘らず、リーチパターンEを選択する。 変動パターンが「2」の場合:リーチパターンを
「A」,「D」,「E」の中から選択する。例えばリー
チパターンカウンタ値Npが「0〜29」であるときに
はリーチパターンAが選択され、リーチパターンカウン
タ値Npが「30〜59」であるときにはリーチパター
ンDが選択され、リーチパターンカウンタ値Npが「6
0〜99」であるときにはリーチパターンEが選択され
る。
【0083】表示制御装置21はリーチパターンを設定
すると、図1の(a)のステップS39へ移行する。こ
こで、メイン制御装置20からの図柄変動指令を検出す
ると、ステップS40で図柄表示装置14の各列の数字
図柄を変動させる。そして、ステップS41へ移行し、
演出画面としてステップS37またはS38で設定した
リーチパターンを図柄表示装置14に表示する。以下、
大当り用のリーチパターンA〜Eについて説明する。
【0084】<リーチパターンA(ノーマルリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図9の(a)に示すよう
に、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で指
定された図柄で順に仮停止させる。そして、図9の
(b)に示すように、中列の図柄をスロー変動状態に切
換え、図9の(e)に示すように、制御情報の設定図柄
で仮停止させる。
【0085】<リーチパターンB(ブロックリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図10の(a)に示すよ
うに、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で
指定された図柄で順に仮停止させ、図10の(b)に示
すように、中列を制御情報で指定された図柄以外の図柄
で仮停止させ、図10の(c)に示すように、8本の有
効ラインYLを表示する。そして、図10の(d),
(e),(f),(g),(i)に示すように、キャラ
クター図柄が2種類の仮停止図柄を交互に受止めて積上
げる様子を演出する。このとき、同一の図柄が縦・横・
斜めのいずれかに揃うように図柄を積上げる。
【0086】<リーチパターンC(スクラッチリーチ)
について>表示制御装置21は、図11の(a)に示す
ように、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報
で指定された図柄で順に仮停止させ、図11の(b)に
示すように、中列を制御情報で指定された図柄以外の図
柄で仮停止させる。そして、図11の(c)に示すよう
に、中段および上下段に仮停止図柄およびスクラッチ図
柄〜を表示し、図11の(d),(e),(i),
(j)に示すように、スクラッチ図柄〜が順番に削
られて仮停止時の図柄が現れる様子を演出する。このと
き、同一の図柄が縦・横・斜めのいずれかに揃うように
図柄を表示する。
【0087】<リーチパターンD(チェンジリーチ)に
ついて>表示制御装置21は、図12の(a)に示すよ
うに、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で
指定された図柄で順に仮停止させ、図12の(b)に示
すように、中列をスロー変動状態に切換える。そして、
図12の(c)および(d)に示すように、外れ図柄が
大当り図柄に変わる演出の画面を表示し、図12の
(g)に示すように、中列を制御情報の設定図柄(大当
り図柄)で仮停止させる。
【0088】<リーチパターンE(逆転リーチ)につい
て>表示制御装置21は、図13の(a)に示すよう
に、図柄表示装置14の左列および右列を制御情報で指
定された図柄で順に仮停止させ、図13の(b)に示す
ように、中列を制御情報で指定された図柄以外の図柄で
仮停止させる。そして、図13の(c)に示すように、
中列の図柄を図柄変動時とは逆の「1」→「12」→
「11」→「10」…「2」→「1」…の順序でスロー
変動させ、図13の(f)に示すように、制御情報の設
定図柄で仮停止させる。
【0089】メイン制御装置20は図2のステップS2
0で図柄変動指令を出力すると、ステップS21で演出
表示時間Teの経過を待つ。この演出表示時間Teは、
上述したように、メイン制御装置20が変動パターンに
基づいて設定するリーチパターンの表示時間に相当する
ものであり、メイン制御装置20は演出表示時間Teの
経過を検出すると、ステップS22で表示制御装置21
に図柄確定指令を出力する。すると、表示制御装置21
は図1の(a)のステップS42で図柄確定指令を検出
し、ステップS43で図柄表示装置14の左列,中列,
右列に制御情報で指定された図柄を静止表示する。尚、
図9の(f),図10の(k),図11の(k),図1
2の(h),13の(g)は各列の図柄が静止表示され
た図柄確定画面を示している。
【0090】メイン制御装置20は図2のステップS2
2で図柄確定指令を出力すると、ステップS23で大当
り処理を実行する。そして、ステップS24で大当り図
柄が奇数であることを検出したときにはステップS25
へ移行し、大当り値に「7」,「57」,「107」,
「157」,「207」,「257」を投入することに
基づいて大当り確率を高値「6/317」にセットす
る。また、大当り図柄が偶数であることを検出したとき
にはステップS24からS26へ移行し、大当り値に
「7」を投入することに基づいて大当り確率を通常値
「1/317」にセットする。
【0091】メイン制御装置20は大当り確率を設定す
ると、ステップS12へ移行する。ここで、カウンタデ
ータの整理および保留球ランプ43〜46の消灯を行
い、ステップS2に復帰する。従って、奇数図柄で大当
りが発生したときには次回の大当りが「6/317」の
高確率で判定され、偶数図柄で大当りが発生したときに
は次回の大当りが「1/317」の通常確率で判定され
る。
【0092】上記第1実施例によれば、外れリーチ用の
変動パターンテーブル1および外れリーチ用の変動パタ
ーンテーブル2を選択的に使用し、大当り用の変動パタ
ーンテーブル1および大当り用の変動パターンテーブル
2を選択的に使用したので、表示パターンに相当するリ
ーチパターンの出現種および出現率に大きな変化ができ
る。このため、長時間遊技を行う場合にも画面に飽きが
生じ難くなるので、安定した遊技のおもしろさが継続的
に得られる。
【0093】また、外れリーチ用の変動パターンテーブ
ル1および外れリーチ用の変動パターンテーブル2を時
間を条件に切換えて使用し、大当り用の変動パターンテ
ーブル1および大当り用の変動パターンテーブル2を時
間を条件に切換えて使用した。このため、単に遊技を続
けているだけで変動パターンテーブルが自動的に切換
り、数多くのリーチパターンを見ることができるので、
遊技のおもしろさが高まる。
【0094】また、表示制御装置21がメイン制御装置
20からの指令信号とは無関係な内部基準に基づいて変
動パターンテーブルの選択的な設定処理を独自に行っ
た。このため、メイン制御装置21に変動パターンテー
ブルの選択プログラムを記録する必要がなくなり、メイ
ン制御装置21を異機種に流用するときにメイン制御装
置21の制御内容を変更する手間が少なくなるので、メ
イン制御装置21を異機種間で簡単に流用できる。ま
た、表示制御装置21が電源投入時に固定された変動モ
ード「1」を初期設定するように構成したので、パチン
コホールの開店時に台島に並べられた複数の台を全て同
一の変動モード「1」からスタートさせることができ
る。
【0095】また、表示制御装置21がメイン制御装置
20からの変動パターンを検出することに基づいてリー
チパターンを複数の中から選択し、図柄表示装置14に
リーチパターンの選択結果に応じた表示を行うように構
成した(表示制御装置21にリーチパターンの選択機能
を持たせた)。このため、メイン制御装置20にリーチ
パターンの選択プログラムを記録する必要がなくなり、
リーチパターンが異なる異機種にメイン制御装置20を
流用するときにメイン制御装置20の制御内容を変更す
る手間が少なくなるので、この点からもメイン制御装置
20を異機種間で簡単に流用できる。
【0096】次に本発明の第2実施例を図17および図
18に基づいて説明する。表示制御装置21は図17の
ステップS31でメイン制御装置20からのイニシャル
指令を検出すると、ステップS32で変動モードを
「1」にセットし、変動モードタイマToをスタートさ
せ、図柄表示装置14に初期図柄「1」,「2」,
「3」を横3列に表示する。
【0097】表示制御装置21はステップS33で制御
情報がないことを検出すると、ステップS44へ移行
し、変動モードタイマToを設定時間(30秒)と比較
する。ここで「YES」と判断すると、ステップS45
へ移行し、変動モードを「1」と比較する。
【0098】表示制御装置21はステップS45で変動
モードが「1」であると判断すると、ステップS46で
変動モードを「2」に書換え、ステップS45で変動モ
ードが「2」であると判断すると、ステップS47で変
動モードを「1」に書換える。そして、ステップS48
で変動モードタイマToを「0」にリセットし、ステッ
プS49で変動モードタイマToをスタートさせる。
【0099】表示制御装置21はメイン制御装置20か
らの制御情報を検出すると、ステップS33からS3
4,S35,S36を経てS37またはS38へ移行す
る。そして、現在の変動モードに応じた変動パターンテ
ーブルからリーチパターンを取得し、ステップS41で
リーチパターンを表示する。次に、ステップS43で図
柄を確定させてステップS33からS44へ移行し、変
動モードタイマToが設定時間を越えていると判断した
ときにはステップS46またはS47で変動モードを書
換える。
【0100】上記第2実施例によれば、図18に示すよ
うに、変動モードの切換え時間(30sec)が図柄の
変動中および演出画面の表示中に経過したきには変動モ
ードが書換えられず、図柄の確定直後に書換えられるの
で、変動モードの書換え時間がリーチパターンの表示時
間に依存してばらつく。このため、変動モードが設定時
間毎に書換えられず、リーチパターンの出現態様に予測
不能なランダム性ができるので、画面に飽きが一層生じ
難くなる。
【0101】次に本発明の第3実施例を図19および図
20に基づいて説明する。表示制御装置21は図19の
ステップS31でメイン制御装置20からのイニシャル
指令を検出すると、ステップS32で変動モードを
「1」にセットし、タイマ判定値Tを「30秒」にセッ
トする。そして、変動モードタイマToをスタートさ
せ、図柄表示装置14に初期図柄「1」,「2」,
「3」を横3列に表示する。
【0102】表示制御装置21はステップS33で制御
情報がないことを検出すると、ステップS44へ移行
し、変動モードタイマToをタイマ判定値T(ここでは
30秒)と比較する。ここで「YES」と判断すると、
ステップS45からS46へ移行し、変動モードを
「1」から「2」に書換える。そして、ステップS48
で変動モードタイマToをリセットし、ステップS49
で変動モードタイマToをスタートさせ、ステップS5
0でタイマ判定値Tに「30秒」をセットする。従っ
て、パチンコ球が特別図柄始動口15に入賞していない
制御情報の非検出状態ではタイマ判定値T(30秒)が
経過する毎に変動モードが「1」および「2」に交互に
書換えられる。
【0103】表示制御装置21はステップS33で制御
情報を検出すると、ステップS33からS34,S3
5,S36を経てS37またはS38へ移行する。そし
て、現在の変動モードに応じた変動パターンテーブルか
らリーチパターンを取得し、ステップS41でリーチパ
ターンを表示し、ステップS43で図柄を確定させる。
次に、ステップS51でタイマ判定値「T」に「60
秒」をセットし、ステップS52で変動モードタイマT
oを「0」にリセットし、ステップS53で変動モード
タイマToをスタートさせる。
【0104】上記第3実施例によれば、図20に示すよ
うに、図柄の変動中および演出画面の表示中に切換え時
間が経過したときには変動モードが書換えられず、図柄
の確定後に書換えられる。このため、変動モードの書換
え時間がばらつき、リーチパターンの出現態様にランダ
ム性ができるので、画面に飽きが一層生じ難くなる。し
かも、図柄の確定から設定時間が経過するのを待って変
動モードが書換えられる。このため、変動モードの書換
え時間のばらつきが助長され、リーチパターンの出現態
様のランダム性が高まるので、画面に飽きがより一層生
じ難くなる。
【0105】また、パチンコ球が特別図柄始動口15内
に60秒間のうちに入賞したときには変動モードタイマ
Toが「0」にリセットされることに基づいて変動モー
ドが現在値に保持され、パチンコ球が特別図柄始動口1
5内に60秒間のうちに入賞しなかったときには変動モ
ードが書換えられる。このため、変動モードが好みの状
態でないときに遊技を中断し、特別図柄始動口15内に
パチンコ球が入賞しないようにすることに基づいて変動
モードを好みのものに書換え、好みの表示パターンを出
現させる楽しみができるので、遊技のおもしろさが高ま
る。
【0106】次に本発明の第4実施例を図21に基づい
て説明する。表示制御装置21はステップS43で図柄
を確定させると、ステップS54でRAMの制御情報を
検出する。ここで、今回の制御情報で指定された図柄が
大当り図柄であることを検出すると、ステップS55へ
移行する。そして、現在の変動モードが「1」であると
判断すると、ステップS56で変動モードを「2」に書
換える。また、現在の変動モードが「2」であると判断
すると、ステップS57で変動モードを「1」に書換え
る。
【0107】上記第4実施例によれば、外れリーチ用の
変動パターンテーブル1および外れリーチ用の変動パタ
ーンテーブル2が大当りの発生を条件に切換えて使用さ
れ、大当り用の変動パターンテーブル1および大当り用
の変動パターンテーブル2が大当りの発生を条件に切換
えて使用される。このため、大当りを勝取った喜びに加
えて別種のリーチパターンが見られる楽しみができるの
で、遊技のおもしろさが高まる。
【0108】また、表示制御装置21が内部基準に基づ
いて自ら大当りの発生の有無を判断し、変動モードの選
択的な設定処理を行った。このため、メイン制御装置2
0に変動モードの選択プログラムを記録する必要がなく
なり、メイン制御装置20を異機種に流用するときにメ
イン制御装置20の制御内容を変更する手間が少なくな
るので、メイン制御装置20を異機種間で簡単に流用で
きる。
【0109】また、図柄表示装置14にリーチパターン
が表示されているときには変動モードの切換えが行われ
ず、リーチパターンの表示終了直後に変動モードの切換
えを行ったので、リーチパターンの演出内容が途中から
変わる不整合な画面が出現することがなくなる。
【0110】尚、上記第4実施例においては、表示制御
装置21が内部の判断基準に基づいて大当りの発生の有
無を判断したが、これに限定されるものではなく、例え
ばメイン制御装置20から表示制御装置21に大当り信
号を出力し、表示制御装置21がメイン制御装置21か
らの大当り信号に基づいて大当りの発生の有無を検出し
て変動モードの選択処理を行うように構成しても良い。
【0111】次に本発明の第5実施例を図22に基づい
て説明する。表示制御装置21はステップS43で図柄
を確定させると、ステップS58で今回のリーチパター
ンを検出する。ここで、今回のリーチパターンが「B
(ブロックリーチ)」であることを検出すると(この状
態では変動モードが「1」に設定されている)、ステッ
プS55からS56へ移行し、変動モードを「1」から
「2」に書換える。
【0112】表示制御装置21はステップS58で今回
のリーチパターンが「B(ブロックリーチ)」でないこ
とを検出すると、ステップS59へ移行する。ここで、
今回のリーチパターンが「E(逆転リーチ)」であるこ
とを検出すると(この状態では変動モードが「2」に設
定されている)、ステップS55からS57へ移行し、
変動モードを「2」から「1」に書換える。
【0113】上記第5実施例によれば、外れリーチ用の
変動パターンテーブル1および外れリーチ用の変動パタ
ーンテーブル2をリーチパターンB,Eの発生を条件に
切換えて使用し、大当り用の変動パターンテーブル1お
よび大当り用の変動パターンテーブル2をリーチパター
ンB,Eの発生を条件に切換えて使用した。このため、
リーチパターンBが連続して表示されたり、リーチパタ
ーンEが連続して表示されることがなくなるので、リー
チパターンに退屈感を感じ難くなり、遊技のおもしろさ
が高まる。
【0114】また、表示制御装置21が内部の判断基準
に基づいて自らリーチの発生の有無を判断し、変動モー
ドの選択的な設定処理を行った。このため、メイン制御
装置20に変動モードの選択プログラムを記録する必要
がなくなり、メイン制御装置20を異機種に流用すると
きにメイン制御装置20の制御内容を変更する手間が少
なくなるので、メイン制御装置20を異機種間で簡単に
流用できる。
【0115】また、図柄表示装置14にリーチパターン
が表示されているときには変動モードの切換えが行われ
ず、リーチパターンの表示終了直後に変動モードの切換
えを行ったので、リーチパターンの演出内容が途中から
変わる不整合な画面が出現することがなくなる。
【0116】尚、上記第5実施例においては、リーチパ
ターンBまたはEが1回発生することに基づいて変動モ
ードを切換えたが、これに限定されるものではなく、例
えばリーチパターンBまたはEが予め設定された複数回
発生することに基づいて変動モードを切換えても良い。
また、上記第5実施例においては、特定のリーチパター
ンBまたはEが1回発生することに基づいて変動モード
を切換えたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、リーチパターンが種類に拘らず複数回または1回発
生することに基づいて変動モードを切換えても良い。こ
の構成の場合、表示制御装置21が図柄の設定結果とし
て「左列=右列」を検出した場合にリーチの発生を判断
すると良い。または、メイン制御装置20が大当りおよ
び外れリーチの判定時に表示制御装置21にリーチ信号
を出力し、表示制御装置21がメイン制御装置20から
のリーチ信号を検出することに基づいてリーチの発生を
検出するようにしても良い。
【0117】また、上記第4〜第5実施例においては、
図柄の確定直後に変動パターンを切換えたが、これに限
定されるものではなく、例えば変動パターンに応じたリ
ーチパターンの表示の終了から設定時間が経過するまで
は変動パターンを切換えず、リーチパターンの表示終了
から設定時間が経過した後に変動パターンを切換えても
良い。
【0118】また、上記第1〜第5実施例においては、
表示制御装置21が変動モードを報知しない構成とした
が、これに限定されるものではなく、例えば本発明の第
6実施例を示す図23のように、現在の変動モードを図
柄表示装置14の表示領域Zh内に常時表示するように
構成しても良い。この構成の場合、複数の変動パターン
テーブルに共通のリーチパターンが設定されており、リ
ーチパターンの出現態様だけでは現在の変動モードを把
握できない虞れがあるが、現在の変動モードが表示され
るので、現在の変動モードが自分の望むものであるか否
かを遊技者が自ら判断できる。また、現在の変動モード
を図柄表示装置14に表示する構成特に第1〜第3実施
例に適用する場合、変動モードが好みの状態であるとき
にパチンコ球を打出し、好みのリーチパターンを出現さ
せる楽しみができるので、遊技のおもしろさが高まる。
【0119】また、上記第6実施例においては、変動モ
ードを常時表示する構成としたが、これに限定されるも
のではなく、例えば図柄の非変動時のみ表示したり、図
柄の変動時のみ表示したり、リーチパターンの表示時の
み表示する等、特定のタイミングで表示しても良い。
【0120】また、上記第1〜第6実施例においては、
変動モードを「1」および「2」に切換えたが、これに
限定されるものではなく、例えば3種類以上の変動モー
ド間で切換えても良い。この場合、各変動モードに対応
して外れ用の変動パターンテーブルおよび大当り用の変
動パターンテーブルを記録しておき、外れ用の変動パタ
ーンテーブルおよび大当り用の変動パターンテーブルを
変動モードに応じて選択的に使用すると良い。
【0121】また、上記第1〜第6実施例においては、
外れ用の変動パターンテーブル1および外れ用の変動パ
ターンテーブル2,大当り用の変動パターンテーブル1
および大当り用の変動パターンテーブル2としてリーチ
パターンの種類が異なるものを用いたが、これに限定さ
れるものではなく、例えば同一のリーチパターンを異な
る度合いで出現させるもの(リーチパターンカウンタ値
Npが相違するもの)を用いても良い。
【0122】また、上記第1〜第6実施例においては、
外れリーチの判定時および大当りの判定時に異なる変動
パターンテーブルからリーチパターンを取得したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば共通の変動パター
ンテーブルからリーチパターンを取得しても良い。
【0123】また、上記第1〜第6実施例においては、
変動モードを時間を条件に切換えて使用したり、大当り
の発生を条件に切換えて使用したり、リーチの発生を条
件に切換えて使用したが、これに限定されるものではな
く、例えば変動表示毎に変動モードの切換えを行うか否
かを抽選する構成を追加しても良い。この構成の場合、
表示制御装置21がメイン制御装置20から図柄変動指
令を検出することに基づいてランダムカウンタの計測値
を取得し、計測値の取得結果が設定値である場合に変動
モードを切換えるように構成すると良い。
【0124】次に本発明の第7実施例を図24〜図93
に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図8
9に示すように、外枠101が設置されている。この外
枠101は前後面が開口する四角筒状をなすものであ
り、外枠101の前面には、図88に示すように、前面
扉102が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回
動可能に装着されている。この前面扉102は外枠10
1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面
扉102の前面には横長な長方形状の皿板103が左側
辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着さ
れている。この皿板103の前面には上皿104が固定
されており、上皿104内にはパチンコ球P(図93参
照)が貯溜されている。
【0125】上皿104の左端部には、図88に示すよ
うに、複数のスリット105が形成されている。これら
複数のスリット105の後方にはスピーカ106が固定
されており、スピーカ106の駆動時にはスピーカ10
6から複数のスリット105を通して前方の遊技者に効
果音等が出力される。
【0126】前面扉102の前面には右下部に位置して
ハンドル台107が固定されており、ハンドル台107
には発射ハンドル108が回動可能に装着されている。
この発射ハンドル108の後方には、図89に示すよう
に、発射モータ109が装着されており、発射モータ1
09の回転軸には、図90の(a)に示すように、打球
装置110を介して打球槌111が連結されている。こ
の発射モータ109は打球装置110の駆動源に相当す
るものであり、発射ハンドル108が図88の時計回り
方向へ回動操作されたときには発射モータ109に電源
が与えられ、打球装置110が打球槌111を回動操作
することに基づいて上皿104内のパチンコ球Pを上皿
104内から弾き出す。
【0127】打球装置110はカム機構を有している。
このカム機構は、図90の(b)に示すように、発射モ
ータ109の回転軸に連結された偏平な半円形状のカム
112および打球槌111に連結されたローラ状のカム
フォロワ113を主体に構成されたものであり、発射モ
ータ109の回転位相角が「0°〜180°」の範囲内
では、破線で示すように、カム112がカムフォロワ1
13を矢印A方向へ押圧することに基づいて打球槌11
1を軸114を中心に矢印A方向の待機位置に回動操作
し、発射モータ109の回転位相角が「180°〜36
0°」の範囲内ではカム112がカムフォロワ113か
ら離間する。この打球槌111の矢印A方向への回動は
巻ばね115の付勢力に抗して行われるものであり、カ
ム112がカムフォロワ113から離間したときには、
実線で示すように、打球槌111が巻ばね115の復元
力で待機位置から反矢印A方向の原点位置に復帰し、原
点位置の手間でパチンコ球Pを叩く。
【0128】打球機構110は飛距離調節機構を有して
いる。この飛距離調節機構は巻ばね115の有効巻数を
発射ハンドル108の回動位置に応じて変化させるもの
であり、発射ハンドル108が時計回り方向へ回動操作
されたときには巻ばね115の有効巻数が変化すること
に基づいてばね力が強くなる。従って、打球槌111の
待機位置から原点位置への復元力が強くなるので、打球
槌111によるパチンコ球Pの殴打力が大きくなり、パ
チンコ球Pの飛距離が増す。
【0129】前面扉102の前面には、図88に示すよ
うに、矩形状の窓枠116が左側辺部の垂直な軸(図示
せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠116
の内周面には透明なガラス窓117が保持されている。
また、前面扉102の後面には額縁状の機構盤(図示せ
ず)が固定されている。この機構盤には、図87に示す
ように、略正方形状の遊技盤118が保持されており、
遊技盤118は窓枠116のガラス窓117により前方
から覆われている。
【0130】前面扉102の前面には、図88に示すよ
うに、右側部に位置して枠鍵119が装着されており、
枠鍵119は前面扉102を外枠101に密着した閉鎖
状態にロックし、窓枠116を前面扉102の開口部の
内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊
技盤118の前面には、図87に示すように、外レール
120および内レール121が固定されており、打球槌
111が弾いたパチンコ球Pは外レール120および内
レール121間の発射通路122を通って上昇する。
【0131】内レール121の上端部にはシャッタ12
3の下端部が固定されている。このシャッタ123は発
射通路122の出口124を閉鎖する板ばねからなるも
のであり、打球槌111が弾いたパチンコ球Pがシャッ
タ123にばね力を上回る勢いで衝突したときにはシャ
ッタ123が弾性変形することに基づいて出口124が
開放され、パチンコ球Pが遊技盤118内の上部に左側
から放出される。また、遊技盤118の前面には複数の
障害釘125が打込まれており、遊技盤118内の上部
に放出されたパチンコ球Pは障害釘125に当りながら
落下する。
【0132】遊技盤118の前面には左上隅部および右
上隅部に位置して三角形状のコーナーランプカバー12
6が固定されている。これら各コーナーランプカバー1
26の後方には複数のコーナーランプ127(図85参
照)が固定されており、各コーナーランプカバー126
は後方のコーナーランプ127が点灯することに基づい
て発光する。尚、コーナーランプ127は発光体に相当
するものである。
【0133】遊技盤118の前面には、図87に示すよ
うに、左側部および右側部に位置してサイドランプカバ
ー128が固定されている。これら各サイドランプカバ
ー128の後方には複数のサイドランプ129(図85
参照)が固定されており、各サイドランプカバー128
は後方のサイドランプ129が点灯することに基づいて
発光する。尚、サイドランプ129は発光体に相当する
ものである。
【0134】遊技盤118の前面には、図87に示すよ
うに、表示台板130が固定されており、表示台板13
0の上端部には保留球表示器131を構成する4個の保
留球ランプ132が横一列に固定されている。また、表
示台板130にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装
置133が固定されている。この図柄表示装置133は
横長な表示領域を有するものであり、表示領域には、二
点鎖線で示すように、変動領域HEが横3列に設けられ
ている。これら各変動領域HEは仮想的なものであり、
左列の変動領域HE内,中列の変動領域HE内,右列の
変動領域HE内には左図柄,中図柄,右図柄として識別
図柄に相当する数字図柄が表示される。尚、図柄表示装
置133は表示装置に相当するものである。
【0135】遊技盤118には表示台板130の下方に
位置して特別図柄始動口136が固定されている。この
特別図柄始動口136は上面が開口するポケット状をな
すものであり、特別図柄始動口136内には始動口セン
サ137(図81参照)が固定されている。この始動口
センサ137は近接スイッチからなるものであり、特別
図柄始動口136内にパチンコ球Pが入賞したことを検
出して始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口136
は始動口に相当するものである。
【0136】遊技盤118の前面には、図87に示すよ
うに、特別図柄始動口136の下方に位置して入賞口台
板138が固定されており、入賞口台板138には、図
91に示すように、前面が開口する四角筒状の大入賞口
139が形成されている。また、入賞口台板138に
は、図87に示すように、扉140が下端部の水平な軸
141を中心に回動可能に装着されており、大入賞口1
39の前面は扉140が垂直な閉鎖状態に回動すること
に基づいて閉鎖され、図91に示すように、扉140が
前方に倒れた水平状態に回動することに基づいて開放さ
れる。尚、大入賞口139は入賞口に相当するものであ
る。
【0137】入賞口台板138の後面には左側部に位置
して大入賞口ソレノイド142が固定されている。この
大入賞口ソレノイド142のプランジャには扉140が
機械的に連結されており、扉140は大入賞口ソレノイ
ド142のプランジャが進退することに基づいて開放状
態および閉鎖状態に回動操作される。
【0138】大入賞口139内には左側部および右側部
に位置してカウント領域143および特定領域144が
形成されている。これらカウント領域143および特定
領域144は大入賞口139の奥壁に形成された孔から
なるものであり、カウント領域143内および特定領域
144内にはカウントセンサ145(図81参照)およ
びVセンサ146(図81参照)が固定されている。こ
れらカウントセンサ145およびVセンサ146は近接
スイッチからなるものであり、カウント領域143内お
よび特定領域144内にパチンコ球Pが入賞したことを
検出してカウント信号および特定入賞信号を出力する。
【0139】大入賞口139内には、図91に示すよう
に、横長な矩形棒状の可動片147が装着されている。
この可動片147は右方の特定領域144から左方のカ
ウント領域143に向って下降するカウント状態(図9
1参照)および左方のカウント領域143から右方の特
定領域144に向って下降する特定入賞状態(図92参
照)間で回動可能にされたものであり、可動片147が
カウント状態にあるときには大入賞口139内に入賞し
たパチンコ球Pが可動片147の上面の傾斜に沿ってカ
ウント領域143内に高確率で入賞し、可動片147が
特定入賞状態にあるときには可動片147の上面の傾斜
に沿って特定入賞領域144内に高確率で入賞する。
【0140】入賞口台板138の後面には右側部に位置
して可動片ソレノイド148が固定されている。この可
動片ソレノイド148のプランジャには可動片147が
機械的に連結されており、可動片ソレノイド148の断
電時には可動片ソレノイド148のプランジャが可動片
147を特定入賞状態に保持し、可動片ソレノイド14
8の通電時には可動片ソレノイド148のプランジャが
可動片147をカウント状態に保持する。
【0141】遊技盤118の後面には、図89に示すよ
うに、正方形状のセンタカバー149が固定されてお
り、センタカバー149の外周部には矩形枠状のメイン
セット150が配設されている。このメインセット15
0は前面扉102の後面に固定されたものであり、メイ
ンセット150には集合樋(図示せず)が設けられてい
る。この集合樋は特別図柄始動口136,大入賞口13
9のカウント領域143,大入賞口139の特定領域1
44に接続されており、特別図柄始動口136内に入賞
したパチンコ球P,カウント領域143内に入賞したパ
チンコ球P,特定領域144内に入賞したパチンコ球P
は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋を通して機外に
排出される。
【0142】メインセット150の後面には上端部に位
置して球タンク151が固定されている。この球タンク
151は上面が開口する容器状をなすものであり、球タ
ンク151内にはパチンコ球Pが貯溜されている。ま
た、メインセット150の後面にはタンクレール152
が固定されている。このタンクレール152は傾斜樋状
をなすものであり、タンクレール152の右端部は球タ
ンク151内に接続されている。
【0143】メインセット150の左側部には賞球払出
装置153が装着されている。この賞球払出装置153
はパチンコ球Pが特別図柄始動口136内および大入賞
口139内に入賞することに基づいて上皿104内にパ
チンコ球Pを賞品球として払出すものであり、次のよう
に構成されている。<賞球払出装置153について>メ
インセット150には、図93に示すように、払出ケー
ス154が固定されており、払出ケース154内には球
通路155が形成されている。この球通路155の上端
部はタンクレール152の出口に接続されており、球通
路155内には球タンク151内からタンクレール15
2内を通してパチンコ球Pが一列に充填されている。こ
の球通路155の上下方向中間部にはスプロケット15
6が軸157を中心に回動可能に装着されており、スプ
ロケット156の外周部には凹状をなす複数の球受け部
158が形成されている。
【0144】払出ケース154内にはステッピングモー
タからなる払出モータ159(図83参照)が固定され
ている。この払出モータ159の回転軸にはスプロケッ
ト156の軸157が連結されており、払出モータ15
9の回転停止時にはスプロケット156の回動が払出モ
ータ159の電磁力で拘束され、図93に実線で示すよ
うに、パチンコ球Pがスプロケット156の1個の球受
け部158内に保持されている。この状態で払出モータ
159の回転軸が単位量だけ回転すると、図93に二点
鎖線で示すように、スプロケット156が矢印A方向へ
回動することに基づいて1個の球受け部158内から1
個のパチンコ球Pが排出され、球通路155の下端部を
通して払出ケース154の下方へ放出される。
【0145】払出しケース154内にはスプロケット1
56の下方に位置して払出センサ160が固定されてい
る。この払出しセンサ160は近接スイッチからなるも
のであり、スプロケット156からパチンコ球Pが払出
されたことを検出して払出信号を出力する。賞球払出装
置153は以上のように構成されている。
【0146】メインセット150には下皿通路(図示せ
ず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払
出装置153の球通路155に接続されており、球通路
155内から放出されるパチンコ球Pは下皿通路内を落
下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示
せず)が設けられている。この上皿通路は上皿104に
接続されており、賞球払出装置153から放出されるパ
チンコ球Pは下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、
上皿通路内を通して上皿104内に払出されることにな
る。
【0147】前面扉102の前面には、図88に示すよ
うに、上皿104の下方に位置して下皿161が固定さ
れている。この下皿161は下皿通路の下端部に接続さ
れたものであり、パチンコ球Pが上皿104内から溢れ
て上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通
して下皿161内に払出される。
【0148】メインセット150の後面には、図89に
示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン
基板ボックス162が固定されている。このメイン基板
ボックス162内にはメイン基板163(図81参照)
が収納されており、メイン基板163には、図81に示
すように、ワンチップ型のマイクロコンピュータを主体
に構成されたメイン制御装置164が搭載されている。
このメイン制御装置164はCPU165,ROM16
6,RAM167,I/O168を有するものであり、
ROM166には制御プログラムおよび制御データが記
録されている。尚、メイン制御装置164は大当り判定
手段,図柄設定手段,変動パターン設定手段,大当り遊
技手段,スタート回数計測手段,保留回数計測手段,メ
イン制御手段,特典判定手段,確率変更手段に相当する
ものである。
【0149】始動口センサ137,カウントセンサ14
5,Vセンサ146,払出センサ160はセンサ出力回
路169およびI/O168を介してCPU165に電
気的に接続されている。このセンサ出力回路169はメ
イン基板163に搭載されたものであり、CPU165
は始動口センサ137からの始動信号,カウントセンサ
145からのカウント信号,Vセンサ146からのV信
号,払出センサ160からの払出信号をセンサ出力回路
169を介して検出する。
【0150】大入賞口ソレノイド142および可動片ソ
レノイド148はソレノイド駆動回路170およびI/
O168を介してCPU165に電気的に接続されてい
る。このソレノイド駆動回路170はメイン基板163
に搭載されたものであり、CPU165は大入賞口ソレ
ノイド142および可動片ソレノイド148をソレノイ
ド駆動回路170を介して通断電制御し、大入賞口13
9の扉140および可動片147を回動操作する。ま
た、4個の保留球ランプ132はランプ駆動回路171
およびI/O168を介してCPU165に電気的に接
続されている。このランプ駆動回路171はメイン基板
163に搭載されたものであり、CPU165は4個の
保留球ランプ132をランプ駆動回路171を介して通
断電制御し、保留球表示器131の点灯状態を制御す
る。
【0151】表示台板130の後面にはサブ基板に相当
する図柄基板172(図82参照)が固定されている。
この図柄基板172はセンタカバー149により後方か
ら覆われたものであり、図柄基板172には、図82に
示すように、図柄制御装置173が搭載されている。こ
の図柄制御装置173はCPU174,ROM175,
RAM176,VDP177,VROM178,VRA
M179,I/O180を有するものであり、図柄制御
装置173のROM175には表示制御プログラムおよ
び表示制御データが記録され、図柄制御装置173のV
ROM178には表示プログラムおよび表示データが記
録されている。尚、図柄制御装置173は表示パターン
設定手段,表示制御手段,表示パターン群設定手段,表
示モード設定手段,サブ制御装置に相当するものであ
る。
【0152】図柄制御装置173のCPU174にはI
/O180を介してメイン制御装置164のI/O16
8が電気的に接続されている。この図柄制御装置173
はメイン制御装置164から表示制御コマンドおよび表
示制御データが単方向で送信されるものであり、図柄制
御装置173のCPU174はメイン制御装置164か
らの表示制御コマンド等に基づいて駆動コマンドを設定
し、VDP177に出力する。すると、VDP177は
駆動コマンドに応じた表示データをVROM178から
検出し、LCD駆動回路181を介して図柄表示装置1
33に駆動コマンドに応じた画面を表示する。このLC
D駆動回路181は図柄基板172に搭載されたもので
あり、スプライト機能を有している。このスプライト機
能は図形を画面中で移動させる動画機能であり、VDP
177が複数の図形と表示位置とを指定すれば、LCD
駆動回路181が複数の指定図形をハードウェア的に合
成して図柄表示装置133に表示する。
【0153】図柄制御装置173のVROM178には
表示データとして背景データA〜D(図65参照)、背
景データA´〜B´(図66参照)、図柄データ1〜12
(図44参照)、キャラクタデータMおよびW(図72
参照)、キャラクタデータM1およびM2(図78参
照)等が記録されており、VDP177は背景データ,
図柄データ,キャラクターデータの種類および表示位置
を駆動コマンドに応じてLCD駆動回路181に指定
し、背景データの前方に図柄データおよびキャラクタデ
ータが重なる動画面を表示する。
【0154】メインセット150の後面には、図89に
示すように、メイン基板ボックス162の前方に位置し
て払出基板ボックス182が固定されている。この払出
基板ボックス182内には、図83に示すように、払出
基板183が収納されており、払出基板183にはワン
チップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払
出制御装置184が搭載されている。この払出制御装置
184はCPU185,ROM186,RAM187,
I/O188を有するものであり、ROM186には払
出制御プログラムおよび払出制御データが記録されてい
る。この払出制御装置184のCPU185にはI/O
188を介してメイン制御装置164のI/O168が
電気的に接続されており、払出制御装置184にはメイ
ン制御装置164から賞球コマンドおよび賞球データが
単方向で送信される。
【0155】払出制御装置184のCPU185にはI
/O188およびモータ駆動回路189を介して払出モ
ータ159が電気的に接続されている。このモータ駆動
回路189は払出基板183に搭載されたものであり、
払出制御装置184のCPU185はモータ駆動回路1
89を通して払出モータ159の回転量を制御する。こ
の回転量は払出制御装置184のCPU185がメイン
制御装置164からの賞球データに基づいて調節するも
のであり、CPU185は払出モータ159の回転量を
制御することに基づいて賞球払出装置153から上皿1
04内に賞球データに応じた個数のパチンコ球Pを賞品
球として払出す。
【0156】払出制御装置184のCPU185にはI
/O188およびセンサ出力回路190を介して払出セ
ンサ160が電気的に接続されている。このセンサ出力
回路190は払出基板183に搭載されたものであり、
CPU185は払出センサ160からの払出信号をセン
サ出力回路190を介して検出する。そして、払出モー
タ159を駆動したにも拘らず払出信号が検出されない
ときには払出モータ159を再駆動し(リトライ)、賞
品球Pの未払いを防止する。
【0157】メインセット150の後面には音ランプ基
板ボックス(図示せず)が固定されている。この音ラン
プ基板ボックス内には、図84に示すように、音ランプ
基板191が収納されており、音ランプ基板191には
ワンチップ形のマイクロコンピュータを主体に構成され
たスピーカ制御装置192が搭載されている。このスピ
ーカ制御装置192はCPU193,ROM194,R
AM195,I/O196を有するものであり、ROM
194にはスピーカ制御プログラムおよびスピーカ制御
データが記録されている。このスピーカ制御装置192
にはI/O196を介してメイン制御装置164が電気
的に接続されており、スピーカ制御装置192のCPU
193にはメイン制御装置164からスピーカ制御コマ
ンド等が単方向で送信される。
【0158】スピーカ制御装置192のCPU193に
はI/O196およびスピーカ駆動回路197を介して
スピーカ106が電気的に接続されている。このスピー
カ駆動回路197は音ランプ基板191に搭載されたも
のであり、スピーカ制御装置192のCPU193はス
ピーカ駆動回路197を通してスピーカ106から音声
および効果音等を出力する。この効果音等の出力はスピ
ーカ制御装置192のCPU193がメイン制御装置1
64からのスピーカ制御コマンドに基づいて行うもので
あり、スピーカ106の駆動時にはスピーカ106から
スピーカ制御コマンドに応じた効果音等が出力される。
【0159】音ランプ基板191には、図85に示すよ
うに、ワンチップ形のマイクロコンピュータを主体に構
成されたランプ制御装置198が搭載されている。この
ランプ制御装置198はCPU199,ROM200,
RAM201,I/O202を有するものであり、RO
M200にはランプ制御プログラムおよびランプ制御デ
ータが記録されている。このランプ制御装置198には
I/O202を介してメイン制御装置164が電気的に
接続されており、ランプ制御装置198のCPU199
にはメイン制御装置164からランプ制御コマンド等が
単方向で送信される。
【0160】ランプ制御装置198のCPU199には
I/O202およびランプ駆動回路203を介して複数
のコーナーランプ127および複数のサイドランプ12
9が電気的に接続されている。このランプ駆動回路20
3は音ランプ基板191に搭載されたものであり、ラン
プ制御装置198のCPU199はランプ駆動回路20
3を通して複数のコーナーランプ127および複数のサ
イドランプ129を点灯制御する。この点灯制御はラン
プ制御装置198のCPU199がメイン制御装置16
4からのランプ制御コマンドに基づいて行うものであ
り、コーナーランプ127およびサイドランプ129の
駆動時にはコーナーランプ127およびサイドランプ1
29がランプ制御コマンドに応じて発光する。
【0161】メインセット149の後面には、図89に
示すように、左上部に位置して電源基板205が固定さ
れており、電源基板205には、図86に示すように、
電源回路206および電源スイッチ207が搭載されて
いる。この電源スイッチ207はオン状態およびオフ状
態にロックされる自己保持形のモーメンタリスイッチか
らなるものであり、電源スイッチ207のオン状態では
パチンコホールの島設備から電源基板205の電源回路
206にAC24Vの主電源Vinが供給され、電源回
路206が主電源Vinを整流,平滑,昇圧,降圧する
ことに基づいてDC32Vの駆動電源V1,DC12V
の駆動電源V2,DC5Vの駆動電源V3を生成する。
【0162】電源基板205にはメイン基板163がハ
ーネスを介して電気的に接続されており、大入賞口ソレ
ノイド142,可動片ソレノイド148には電源基板2
05の電源回路206からメイン基板163のソレノイ
ド駆動回路170を通してDC32の駆動電源V1が印
加され、4個の保留球ランプ132には電源基板205
の電源回路206からメイン基板163のランプ駆動回
路171を通してDC12の駆動電源V2が印加され
る。また、始動口センサ137,カウントセンサ14
5,Vセンサ146には電源基板205の電源回路20
6からメイン基板163を通してDC12Vの駆動電源
V2が印加され、メイン制御装置164には電源基板2
05の電源回路206からメイン基板163を通してD
C5Vの駆動電源V3が印加される。
【0163】電源基板205には図柄基板172がハー
ネスを介して電気的に接続されており、図柄表示装置1
33には電源基板205の電源回路206から図柄基板
172のLCD駆動回路181を通してDC12Vの駆
動電源V2が印加され、図柄制御装置173には電源基
板205の電源回路206から図柄基板172を通して
DC5Vの駆動電源V3が印加される。
【0164】電源基板205には払出基板183がハー
ネスを介して電気的に接続されており、払出モータ15
9には電源基板205の電源回路206から払出基板1
83のモータ駆動回路189を通してDC32Vの駆動
電源V1が印加される。また、払出センサ160には電
源基板205の電源回路206から払出基板183を通
してDC12Vの駆動電源V2が印加され、払出制御装
置184には電源基板205の電源回路206から払出
基板183を通してDC5Vの駆動電源V3が印加され
る。
【0165】電源基板205には音ランプ基板191が
ハーネスを介して電気的に接続されており、スピーカ1
06には電源基板205の電源回路206から音ランプ
基板191のスピーカ駆動回路197を通してDC12
Vの駆動電源V2が印加される。また、コーナーランプ
127およびサイドランプ129には電源基板205の
電源回路206から音ランプ基板191のランプ駆動回
路203を通してDC12Vの駆動電源V2が印加さ
れ、スピーカ制御装置192およびランプ制御装置19
8には電源基板205の電源回路206から音ランプ基
板191を通してDC5Vの駆動電源V3が印加され
る。
【0166】メイン基板163および払出基板183に
はバックアップ電源回路208が搭載されている。これ
ら各バックアップ電源回路208はリチウム電池を主体
に構成されたものであり、電源スイッチ207がオフさ
れた主電源Vinの遮断時にはメイン制御装置164の
RAM167および払出制御装置184のRAM187
にバックアップ電源回路208からデータバックアップ
用のバックアップ電源V4が印加される。尚、メイン制
御装置164のRAM167はバックアップ手段に相当
するものである。
【0167】電源基板205にはリセットスイッチ20
9が搭載されている。このリセットスイッチ209は操
作力が除去されることに基づいてオン状態からオフ状態
に復帰するプッシュスイッチからなるものであり、図8
9に示すように、片手で同時操作可能な程度に電源スイ
ッチ207に隣接配置されている。このリセットスイッ
チ209は、図81および図83に示すように、メイン
制御装置164のCPU165および払出制御装置18
4のCPU185にI/O168およびI/O188を
介して電気的に接続されており、リセットスイッチ20
9のオン操作時にはリセットスイッチ209からメイン
制御装置164のCPU165および払出制御装置18
4のCPU185にリセット信号が出力される。尚、リ
セットスイッチ209は電源基板205の電源回路20
6からDC12Vの駆動電源V2が供給されるものであ
る。
【0168】次に上記構成の作用について説明する。遊
技者が上皿104内にパチンコ球Pを投入して発射ハン
ドル108を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤1
18内にパチンコ球Pが発射され、障害釘125に当り
ながら落下する。このパチンコ球Pの発射個数は最大で
「99個/分」に設定されるものであり、遊技盤118
内に発射されたパチンコ球Pが特別図柄始動口136内
に入賞すると、賞球払出装置153から設定個数(例え
ば5個)のパチンコ球Pが上皿104内に賞品球として
払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特
別図柄遊技は図柄表示装置133にゲーム画面を表示す
ることに基づいて行われるものであり、特別図柄遊技の
概略は次の通りである。図柄表装置133には左,中,
右の各列の図柄として「1,2,3,4,5,6,7,
8,9,10,11,12」のいずれかの数字が静止状態で表
示されており、パチンコ球Pが特別図柄始動口136内
に入賞すると、各列の図柄が同時に変動開始する。この
変動は各列の図柄が移動しながら変化することを称する
ものであり、各列の図柄の移動方向は上から下であり、
各列の図柄の変化順序は「1」→「2」→「3」……
「11」→「12」→「1」…のループ状である。
【0169】左図柄,中図柄,右図柄の変動開始から所
定時間が経過すると、左図柄および右図柄が当該順序で
仮停止し、左図柄および右図柄の仮停止状態での組合せ
に応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止
状態では左図柄および右図柄が変動領域HE内で上下方
向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的
に表現される。
【0170】左図柄,中図柄,右図柄は図柄制御装置1
73がメイン制御装置164からの表示制御コマンドお
よび表示制御データを検出することに基づいて可変停止
状態で表示するものであり、当該可変停止を確定停止と
称する。仮停止は図柄制御装置173が自ら設定した表
示パターンに基づいて確定停止前に左図柄,中図柄,右
図柄を停止させることを称するものであり、メイン制御
装置164からの表示制御コマンドおよび表示制御デー
タとは無関係に行われる。
【0171】リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可
能性が存在する2個の図柄(左図柄および右図柄)の組
合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止
することによって発生する。このリーチ図柄には、下記
に示すように、12種類が設定されており、「↓」は中
図柄が変動中であることを示している。
【0172】<リーチ図柄> 「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,
「4 ↓ 4」,「5 ↓5」,「6 ↓ 6」,「7
↓ 7」,「8 ↓ 8」,「9 ↓ 9」,「10
↓ 10」,「11 ↓ 11」,「12 ↓ 12」 リーチの発生状態では図柄表示装置133に複数種のリ
ーチアクションが選択的に表示される。このリーチアク
ションは最終の中図柄が何で仮停止するかを演出する動
画面を称するものであり、どのような種類のリーチアク
ションが出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼
度が設定されている。
【0173】左図柄,中図柄,右図柄の変動開始から所
定時間が経過すると、左図柄および右図柄に続けて中図
柄が仮停止する。そして、最終の中図柄が仮停止する
と、左図柄,中図柄,右図柄が1本の水平な有効ライン
YL(図72参照)に沿って変動領域HE内で静止した
確定表示状態になる。これら3列の図柄の変動開始から
確定表示に至る経過時間は変動表示時間(可変時間)と
称されるものであり、3列の図柄の確定表示状態での組
合せによって大当りおよび外れが報知される。
【0174】大当り図柄とは大当りを報知する3列の組
合せ図柄を称するものであり、下記に示すように、大当
り図柄には12通りが設定されている。
【0175】<大当り図柄> 「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,
「4 4 4」,「5 55」,「6 6 6」,「7
7 7」,「8 8 8」,「9 9 9」,「10
10 10」,「11 11 11」,「12 12 12」 図柄表示装置133に大当り図柄以外の完全外れ図柄お
よび外れリーチ図柄が確定表示されたときには確定表示
が一定時間だけ継続される。前者の完全外れ図柄はリー
チすら発生しない3列の組合せ図柄を称するものであ
り、具体的には左図柄および右図柄が相違するものであ
る。後者の外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大
当りとならない3列の組合せ図柄を称するものであり、
具体的には左図柄および右図柄が同一で中図柄が相違す
るものである。
【0176】大当りの発生時には特典に相当する確率変
動の獲得の有無が抽選される。この確率変動は大当りを
通常より高確率で判定する高確率モードを称するもので
あり、大当りが奇数図柄「1 1 1」,「3 3
3」,「5 5 5」,「77 7」,「9 9
9」,「11 11 11」のいずれかで発生したときには確
率変動の獲得と判定され、大当りが普通図柄「2 2
2」,「4 4 4」,「6 6 6」,「8 8
8」,「10 10 10」,「12 12 12」のいずれかで発
生したときには確率変動の非獲得と判定される。即ち、
確率変動の獲得の有無は大当りの発生を条件に「1/
2」の確率で振分けられる。
【0177】確率変動は大当り遊技終了後の1回目の図
柄変動から適用されるものであり、次の大当り時に確率
変動の非獲得が判定されるか、または、変動回数がリミ
ット値(10000回)に達しても大当りが発生しない
か、または、確率変動の連続獲得回数がリミット値(2
0回)に達することに基づいて終了する。
【0178】図柄表示装置133に大当り図柄が確定表
示されたときには確定表示が一定時間だけ継続された
後、大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞
口139の扉140を開放し、大入賞口139内にパチ
ンコ球Pが入賞すること許容する遊技者に有利な状態を
発生させるものであり、大入賞口139は上限個(例え
ば15個)のパチンコ球Pが入賞する個数条件または開
放時間が上限値(例えば27秒)に達する時間条件が満
足されるまで開放状態に保持される。
【0179】大入賞口139の個数条件および時間条件
を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるもの
であり、個数条件および時間条件が満足される間に大入
賞口139の特定領域144内にパチンコ球Pが入賞し
たときには大当りラウンドが再開される。この大当りラ
ウンドには上限値(例えば15回)が設定されており、
大当りラウンドが上限値に達したときには大当り遊技が
終了する。また、個数条件または時間条件が満足される
間に特定領域144内にパチンコ球Pが入賞しなかった
ときには大当りラウンドが上限値に達してなくても大当
り遊技が終了する。
【0180】大当り遊技時には図柄表示装置133に大
当り表示が行われる。この大当り表示は現在の大当りラ
ウンドの回数および大入賞口139に対するパチンコ球
Pの入賞個数を大当り表示用の動画面を背景として表示
するものであり、大当り遊技の終了時には大当り表示の
中で「大当り終了」等の終了メッセージが表示され、終
了メッセージの後には直前の大当り図柄が一定時間だけ
確定表示される。
【0181】図柄変動を即座に開始できない変動表示
時,確定表示時(大当り表示後の確定表示も含む),大
当り表示時等にパチンコ球Pが特別図柄始動口136内
に入賞したときには図柄変動および図柄変動に続く一連
の遊技が4回を上限に保留される。保留球表示器131
は当該保留回数を保留球ランプ132の点灯個数によっ
て表示するものであり、図柄変動が開始されたときには
保留球ランプ132が消灯することによって保留回数の
減少が報知される。
【0182】確定表示(大当り表示後の確定表示も含
む)の終了時点で保留回数が「0」のときには確定表示
が継続される。この確定表示の継続は待機表示と称され
るものであり、待機表示時には確定表示時と完全に同一
の確定画面が表示される。この待機表示の継続時間には
上限値(例えば1分)が設定されており、待機表示の継
続時間が上限値に達する前にパチンコ球Pが特別図柄始
動口136内に入賞したときには待機表示が終了し、変
動表示が行われる。
【0183】待機表示の継続時間が上限値に達してもパ
チンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞しないとき
には図柄表示装置133にデモンストレーション表示
(デモ表示と称する)が行われる。このデモ表示は遊技
者に客待ち状態にあることを報知するためのものであ
り、キャラクタが所定の動作を行う動画面から構成され
ている。このデモ表示の途中でパチンコ球Pが特別図柄
始動口136内に入賞したときにはデモ表示がパチンコ
球Pの入賞時点で終了し、変動表示が開始される。ま
た、デモ表示が終了してもパチンコ球Pが特別図柄始動
口136内に入賞しないときにはデモ表示に換えて待機
表示が再開され、直前の左図柄,中図柄,右図柄が確定
表示される。即ち、パチンコ球Pが特別図柄始動口13
6内に入賞するまで待機表示,デモ表示,待機表示,デ
モ表示……が繰返される。
【0184】デモ表示が開始されたときには表示モード
に相当する演出表示用のスペックが切換わる。このスペ
ックの切換えは「スペックA→スペックB→スペックA
……」の交互に行われるものであり、スペックAおよび
スペックBの設定時には表示パターン群Aおよび表示パ
ターン群Bの中から表示パターンが選択され、図柄の変
動開始から確定に至る演出表示が表示パターンの選択結
果に応じた態様で実行される。このスペックの切換えは
待機表示およびデモ表示の繰返しのうち1回目のデモ表
示の開始を条件に行われるものであり、2回目以後のデ
モ表示の開始時にはスペックの切換えは行われない。
【0185】パチンコ球Pが特別図柄始動口136内に
入賞したときにはスペックの抽選処理が行われる。この
スペック抽選処理はスペックの切換えの有無を抽選する
ものであり、スペックAの設定状態で抽選に当選したと
きにはスペックがAからBに切換わり、スペックBの設
定状態で抽選に当選したときにはスペックがBからAに
切換わる。このスペック抽選処理は大当りおよび外れの
判定結果に応じた異なる確率で行われるものであり、外
れの判定時には当選確率が「1/200」の低値に設定
され、大当りの判定時には当選確率が「1/5」の高値
に設定されている。
【0186】次にメイン制御装置164,図柄制御装置
173,スピーカ制御装置192,ランプ制御装置19
8の内部処理を説明する。 <メイン制御装置164の内部処理について>メイン制
御装置164のCPU165は電源が投入されると、図
27のメインプログラムを起動する。このメインプログ
ラムはステップS1〜S7の実行後またはステップS
1,S9,S7の実行後にステップS8のカウンタ更新
処理を無限ループ状に繰返すものであり、CPU165
はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定し、タ
イマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0187】CPU165は割込み禁止を設定すると、
ステップS2へ移行し、リセットスイッチ209からの
リセット信号の有無を判断する。例えばリセットスイッ
チ209のオン操作状態で電源スイッチ207がオン操
作されたときにはCPU165はステップS2でリセッ
ト信号有りを検出し、ステップS3へ移行する。また、
リセットスイッチ209の非操作状態で電源スイッチ2
07がオン操作されたときにはCPU165はステップ
S2でリセット信号無しを検出し、ステップS9の停電
復旧処理へ移行する。
【0188】CU165はステップS3へ移行すると、
ランダムカウンタの計測値,ノーマルカウンタの計測
値,タイマの計測値,遊技制御フラグの設定結果,デモ
表示フラグの設定結果,大当りの判定結果,図柄の設定
結果,変動パターンの設定結果,確率変動の獲得結果等
のRAM167の全データおよびI/O168を初期設
定する。
【0189】CPU165はステップS4へ移行する
と、図柄制御装置173のCPU174にINT信号を
出力する。このINT信号は図柄制御装置173のCP
U174にIRQ割込みプログラムの起動を指令するも
のであり、図柄制御装置173のCPU174はINT
信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラム
を起動し、INT信号に続けて出力される表示制御コマ
ンド等をIRQ割込みプログラムで受信する。
【0190】CPU165はステップS4でINT信号
を出力すると、ステップS5で図柄制御装置173のC
PU174に表示制御コマンドとして待機表示コマンド
を出力する。この待機表示コマンドは図柄制御装置17
3のCPU174に待機表示の開始を指令するものであ
り、図柄制御装置173のCPU174は待機表示コマ
ンドを検出することに基づいて初期待機画面の表示を開
始する。この初期待機画面はオフィスの背景上に初期図
柄「1 2 3」を表示するものであり、初期図柄「1
2 3」は水平な有効ラインYLに沿って静止した確
定状態で表示される。
【0191】CPU165は待機表示コマンドを出力す
ると、ステップS6でタイマT1をスタートさせる。こ
のタイマT1は待機表示の継続時間(待機表示時間)を
計測するものであり、CPU165はタイマT1をスタ
ートさせると、ステップS7で割込み許可を設定するこ
とに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、
タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS8のカ
ウンタ更新処理をループ状に繰返すことに基づいてラン
ダムカウンタR4,R6,R7,R8を更新する。
【0192】ランダムカウンタR4は、図49の(a)
に示すように、大当り判定用のランダムカウンタR3の
加算開始値を抽選するものである。このランダムカウン
タR4はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ加
算され、初期値「0」から上限値「952」に加算され
た後に「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR
6は左図柄を「1〜12」の左図柄群の中から選択するも
のであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活
用される。このランダムカウンタR6はメインプログラ
ムの1ループ毎に「1」ずつ加算され、初期値「0」か
ら上限値「11」に加算された後に「0」に戻って加算
される。
【0193】ランダムカウンタR7は中図柄を「1〜1
2」の中図柄群の中から選択するものであり、完全外れ
および外れリーチの判定時にのみ活用される。このラン
ダムカウンタR7は左図柄用のランダムカウンタR7が
「0」にリセットされる桁上げ毎に「1」ずつ加算さ
れ、初期値「0」から上限値「11」に加算された後に
「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR8は右
図柄を「1〜12」の右図柄群の中から選択するものであ
り、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用され
る。このランダムカウンタR8は中図柄用のランダムカ
ウンタR7が「0」にリセットされる桁上げ毎に「1」
ずつ加算され、初期値「0」から上限値「11」に加算
された後に「0」に戻って加算される。
【0194】図28のタイマ割込みプログラムは4ms
ecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装
置164のCPU165はタイマ割込みプログラムの起
動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、
タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラム
を一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログ
ラムはステップS21の出力監視処理〜ステップS36
の大当り遊技終了処理を有するものであり、ステップS
21の出力監視処理〜ステップS25の保留球処理はタ
イマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステッ
プS26のデモ表示処理〜ステップS36の大当り遊技
終了処理は遊技制御フラグの設定状態に基づいて選択的
に実行される。
【0195】(1)出力監視処理 メイン制御装置164のCPU165は始動口センサ1
37からの始動信号の有無,カウントセンサ145から
のカウント信号の有無,Vセンサ146からのV信号の
有無,払出センサ160からの払出信号の有無をセンサ
出力回路169を介して検出し、検出結果をRAM16
7の出力監視エリアに格納する。この出力監視エリアに
は、図50に示すように、始動信号記録部,カウント信
号記録部,V信号記録部,払出信号記録部が形成されて
おり、始動信号の有無,カウント信号の有無,V信号の
有無,払出信号の有無は出力監視エリアの始動信号記録
部,カウント信号記録部,V信号記録部,払出信号記録
部に記録される。この出力監視処理はタイマ割込が発生
する4msec毎に行われるものであり、出力監視エリ
アの各格納データは4msec毎に更新される。
【0196】(2)カウンタ更新処理 図28のステップS22のカウンタ更新処理はタイマ割
込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メ
イン制御装置164のCPU165はステップS22の
カウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1
〜R5を更新する。
【0197】ランダムカウンタR1は、図49の(a)
に示すように、変動パターンを選択するパラメータとし
て機能するものであり、左図柄,中図柄,右図柄の変動
開始から仮停止に至る間は図柄表示装置133に変動パ
ターンの選択結果に応じた演出内容のアニメーション画
面が表示される。このランダムカウンタR1はタイマ割
込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるもので
あり、初期値「0」から上限値「191」に加算された
後に「0」に戻って加算される。
【0198】ランダムカウンタR2は外れの判定時に判
定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものであ
る。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラ
ムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値
「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に
戻って加算される。
【0199】ランダムカウンタR3は大当りの発生の有
無を判定するものである。このランダムカウンタR3は
タイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算され
るものであり、ランダムカウンタR3が上限値に達した
ときにはランダムカウンタR4の現在の計測値が取得さ
れ、ランダムカウンタR3がランダムカウンタR4の取
得値から上限値「952」に加算される。即ち、ランダ
ムカウンタR3は一定の初期値から一定の上限値に加算
された後に一定の初期値に戻るものではなく、ランダム
な初期値R4から一定の上限値に加算された後にランダ
ムな初期値R4に戻って加算される。
【0200】ランダムカウンタR4は、上述したよう
に、ランダムカウンタR3の加算開始値を設定するもの
であり、タイマ割込みプログラムが起動する4msec
毎に加算され且つメインプログラムの1ループ毎に加算
される。ランダムカウンタR5は大当りの判定時に大当
り図柄を大当り図柄群「1〜12」の中から選択するもの
である。このランダムカウンタR5はタイマ割込みプロ
グラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初
期値「0」から上限値「11」に加算された後に「0」
に戻って加算される。
【0201】(3)賞球信号処理 図22のステップS23の賞球信号処理はタイマ割込み
が発生する4msec毎に行われるものであり、メイン
制御装置164のCPU165は賞球信号処理の中で払
出制御装置184のCPU185に賞球コマンドおよび
賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0202】CPU165は図29のステップS41で
始動口センサ137からの始動信号の有無,カウントセ
ンサ145からのカウント信号の有無,Vセンサ146
からのV信号の有無を判断する。これら始動信号の有無
〜V信号の有無はRAM167の出力監視エリアを参照
することに基づいて行われるものであり、CPU165
は出力監視エリアに始動信号有りが記録されていること
を検出したときにはステップS42でカウンタN1に
「5」を加算し、カウント信号有りが記録されているこ
とを検出したときにはカウンタN1に「15」を加算
し、V信号有りが記録されていることを検出したときに
はカウンタN1に「15」を加算する。
【0203】CPU165はステップS43へ移行する
と、カウンタN1を設定値「0」と比較し、「N1>
0」を検出したときにはステップS44で払出制御装置
184のCPU185に賞球コマンドおよび賞球データ
(=カウンタN1)を出力する。この賞球コマンドは払
出制御装置184のCPU185に賞品球の払出しを指
令するものであり、払出制御装置184のCPU185
は賞球コマンドおよび賞球データを検出することに基づ
いて賞球払出装置153を駆動し、賞球払出装置153
から上皿104内に賞球データN1に等しい個数のパチ
ンコ球Pを賞品球として払出す。
【0204】CPU165はステップS45へ移行する
と、払出センサ160からの払出信号の有無を検出す
る。この払出信号の有無はRAM167の出力監視エリ
アを参照することに基づいて行われるものであり、CP
U165は出力監視エリアに払出信号有りが記録されて
いることを検出したときにはステップS46へ移行す
る。ここでカウンタN1から「1」を減算し、カウンタ
N1が「0」になるまで賞球コマンドおよび賞球データ
の出力を行う。
【0205】(4)データ取得処理 図22のステップS24のデータ取得処理はタイマ割込
みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイ
ン制御装置164のCPU165はデータ取得処理でパ
チンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞したことを
条件にランダムカウンタR1〜R8の現在の計測値を取
得し、RAM167のカウンタデータエリア(図50参
照)に格納する。
【0206】CPU165は図30のステップS51へ
移行すると、始動口センサ137からの始動信号の有無
を検出する。この始動信号の有無はRAM167の出力
監視エリアを参照することに基づいて行われるものであ
り、CPU165は出力監視エリアに始動信号有りが記
録されていることを検出したときにはステップS52へ
移行し、カウンタN2を上限値「4」と比較する。この
カウンタN2はパチンコ球Pの特別図柄始動口136に
対する入賞個数を計測するものであり、CPU165は
「N2<4」を検出したときにはステップS53でラン
ダムカウンタR1〜R8の現在の計測値を検出し、ステ
ップS54でカウンタN2に「1」を加算する。
【0207】カウンタN2には、図48に示すように、
計測値「1」〜「4」に対応してカウンタデータエリア
の保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、C
PU165は図30のステップS55へ移行すると、ラ
ンダムカウンタR1〜R8の取得結果をカウンタN2の
計測値に対応する記録部に格納する。例えばカウンタN
2の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR
1〜R8の取得結果が計測値「1」に対応する保留デー
タ記録部E1に格納され、計測値が「3」であるときに
はランダムカウンタR1〜R8の取得結果が計測値
「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0208】(5)保留球処理 図22のステップS25の保留球処理はタイマ割込みが
発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制
御装置164のCPU165は保留球処理でカウンタN
2の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ
132を点灯・消灯することに基づいて遊技者に保留回
数を報知する。
【0209】保留球ランプ132には図87の左から順
にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP
3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN2の
計測値「1」〜「4」には、図48に示すように、ラン
プナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられてお
り、CPU165は保留球処理へ移行すると、カウンタ
N2の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するラ
ンプナンバーの保留球ランプ132を点灯する。
【0210】例えばカウンタN2の計測値が「3」の状
態では「N2=3」に対応する3個の保留球ランプ13
2が点灯している。この状態で特別図柄始動口136内
に1個のパチンコ球Pが入賞したときにはカウンタN2
が「3」から「4」に加算され、「N2=4」に対応す
る4個の保留球ランプ132が点灯する。従って、1個
の保留球ランプ132が新たに点灯することになり、遊
技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知
される。この状態で図柄変動が開始されたときには、後
述するように、カウンタN2が「4」から「3」に減算
されるので、減算後のタイマ割込み処理で「N2=3」
に対応する3個の保留球ランプ132が点灯する。従っ
て、1個の保留球ランプ132が消灯することになり、
遊技者に保留回数が「4」から「3」に減ったことが報
知される。
【0211】(6)デモ表示処理 図22のステップS26のデモ表示処理は遊技制御フラ
グがデモ表示処理にセットされている場合に実行される
ものであり、メイン制御装置164のCPU165はデ
モ表示処理で図柄制御装置173のCPU174に表示
制御コマンドを出力することに基づいてデモ表示を開始
する。尚、遊技制御フラグはデモ表示処理に初期設定さ
れるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み
ではデモ表示処理が実行される。
【0212】CPU165は図31のステップS61で
デモ表示中であるか否かを判断する。このデモ表示はデ
モ表示フラグの設定状態に基づいて判断されるものであ
り、CPU165はデモ表示フラグに表示中がセットさ
れていることを検出したときにはステップS68で遊技
制御フラグに制御データ設定処理をセットする。
【0213】CPU165はステップS61でデモ表示
フラグに表示停止中がセットされていることを検出した
ときにはステップS62で待機表示時間用のタイマT1
の計測値を設定値(1min)と比較する。ここで、
「T1≧1min」を検出したときにはステップS63
でタイマT1を停止することに基づいて待機表示時間の
計測を終え、ステップS64でタイマT1を「0」にリ
セットする。
【0214】CPU165はタイマT1をリセットする
と、ステップS65で図柄制御装置173のCPU17
4にINT信号を出力し、ステップS66で表示制御コ
マンドとしてデモ表示コマンドを出力する。このデモ表
示コマンドは図柄制御装置173のCPU174にデモ
表示の開始を指令するものであり、図柄制御装置173
のCPU174はINT信号を検出することに基づいて
IRQ割込みプログラムを起動する。そして、IRQ割
込みプログラムの中でデモ表示コマンドを検出し、図柄
表示装置133にデモ画面を表示する。
【0215】デモ画面は、図24の(d)に示すよう
に、海岸の背景上に子供のキャラクタC1およびC2が
追い掛けっこをする動画面からなるものであり、デモ表
示の開始から設定時間(30sec)が経過してもパチ
ンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞しないときに
はデモ画面に換えて待機画面が表示される。この待機画
面は直前の左図柄,中図柄,右図柄を水平な有効ライン
YLに沿って静止した確定状態で表示するものであり
(変動表示が1回も行われていないときには待機表示時
の図柄として初期図柄「1 2 3」が表示される)、
待機表示の開始から設定時間(1min)が経過しても
パチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞しないと
きには待機画面に換えてデモ画面が表示される。即ち、
パチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞しないと
きには待機表示およびデモ表示が繰返される。
【0216】CPU165は図31のステップS66で
デモ表示コマンドを出力すると、ステップS67でデモ
表示フラグに表示中をセットすることに基づいてデモ画
面が表示中であることを記録する。そして、ステップS
67で遊技制御フラグを制御データ設定処理にセットす
る。
【0217】(7)制御データ設定処理 図22のステップS27の制御データ設定処理は遊技制
御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合
に実行されるものであり、メイン制御装置164のCP
U165は制御データ設定処理で大当りと外れリーチと
完全外れとを振分け、大当り図柄と外れリーチ図柄と完
全外れ図柄とを設定し、大当りの判定時には確率変動の
獲得の有無を判定する。
【0218】CPU165は図32のステップS71で
カウンタN2を「0」と比較する。このカウンタN2
は、上述したように、ランダムカウンタR1〜R8の格
納状態を示すものであり、CPU165は「N2=0」
を検出したときにはランダムカウンタR1〜R8がRA
M167に格納されていないと判断し、ステップS93
で遊技制御フラグにデモ表示処理をセットする。即ち、
デモ表示処理は変動表示,確定表示(大当り表示終了後
の確定表示を含む),大当り表示が行われておらず、し
かも、ランダムカウンタR1〜R8が存在しない実質的
な遊技停止時に実行されるものである。
【0219】CPU165は、図32のステップS71
でランダムカウンタR1〜R8がRAM167に格納さ
れていると判断すると、ステップS72でタイマT1を
停止し、ステップS73でタイマT1を「0」にリセッ
トする。このタイマT1は、上述したように、待機表示
の開始時を起点する経過時間(待機表示時間)を計測す
るものであり、パチンコ球Pが特別図柄始動口136内
に入賞したときにはデータ取得処理でランダムカウンタ
R1〜R8が取得され、ステップS71でランダムカウ
ンタR1〜R8の存在が検出されるので、ステップS7
2で待機表示時間の計測動作が終了し、ステップS73
でタイマT1がリセットされる。
【0220】CPU165はステップS73でタイマT
1をリセットすると、ステップS74でRAM167の
確変エリア(図50参照)を参照する。ここで確変エリ
アに確率変動フラグが確変状態で記録されていることを
検出したときには確率変動中であると判断し、確率変動
フラグが非確変状態で記録されていることを検出したと
きには確率変動中でないと判断する。
【0221】CPU165は確率変動中でないと判断す
ると、図32のステップS75へ移行する。ここでRA
M167の保留データ記録部E1からランダムカウンタ
R3を検出し、大当り値「17,401,727」と比
較する。そして、ランダムカウンタR3が大当り値「1
7〜727」のいずれかと同一であることを検出したと
きには大当りと判定し、大当り値のいずれとも同一でな
いことを検出したときには外れと判定し、判定結果をR
AM167の大当りエリア(図50参照)に格納する。
即ち、確率変動の非設定状態では大当りが「3/95
3」の低確率で判定される。
【0222】CPU165は図32のステップS74で
確率変動中であると判断すると、ステップS76へ移行
する。ここでRAM167の保留データ記録部E1から
ランダムカウンタR3を検出し、大当り値「17,6
1,103,197,277,367,401,43
1,523,619,661,727,797,88
7,941」と比較する。そして、ランダムカウンタR
3が大当り値「17〜941」のいずれかと同一である
ことを検出したときには大当りと判定し、大当り値のい
ずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定
し、判定結果をRAM167の大当りエリア(図50参
照)に格納する。即ち、確率変動の設定状態では大当り
が「15/953」の高確率で判定される。
【0223】CPU165は大当りおよび外れの判定結
果をRAM167の大当りエリアに格納すると、図32
のステップS77へ移行する。ここで、大当りエリアに
大当りおよび外れのいずれの判定結果が格納されている
かを判断し、大当りが格納されていることを検出したと
きにはステップS78へ移行する。尚、RAM167の
大当りエリアは大当りおよび外れの次回の判定結果を記
録することに基づいて更新されるものである。
【0224】メイン制御装置164のROM166に
は、図44に示すように、大当り図柄テーブルが記録さ
れている。この大当り図柄テーブルはランダムカウンタ
R5と大当り図柄との対応関係を示すものであり、CP
U165は図32のステップS78へ移行すると、RA
M167の保留データ記録部E1からランダムカウンタ
R5を検出する。そして、大当り図柄テーブルからラン
ダムカウンタR5に応じた図柄を検出し、左図柄と中図
柄と右図柄とを同一の検出図柄に設定する。例えばラン
ダムカウンタR5が「6」であるときには図柄「7」が
検出され、左図柄と中図柄と右図柄とが同一の検出図柄
「7」に設定される。
【0225】CPU165は図32のステップS79へ
移行すると、大当り図柄の設定結果を検出し、大当り図
柄の設定結果に基づいて確率変動の獲得の有無を判定す
る。この確率変動の獲得の有無は大当り図柄が奇数であ
るか偶数であるかに基づいて判定されるものであり、C
PU165は大当り図柄が奇数であることを検出したと
きには確率変動の獲得と判定し、RAM167の確変エ
リアに確変フラグを確率変動状態で格納する。また、大
当り図柄が偶数であることを検出したときには確率変動
の非獲得と判定し、確変エリアに確変フラグを非確率変
動状態で格納する。尚、確変エリアは次回の確率変動の
判定時に更新されるものであり、次回の大当りが発生す
るまでは更新されない。
【0226】CPU165は確率変動の獲得の有無を判
定すると、図32のステップS80で確変エリアの確変
フラグの設定状態に基づいて確率変動の獲得結果を検出
する。ここで確率変動の獲得を検出したときにはステッ
プS81でカウンタN3に「1」を加算する。このカウ
ンタN3は確率変動の連続獲得回数を計測するものであ
り、CPU165はステップS80で確率変動の非獲得
を検出したときにはステップS85でカウンタN3を
「0」にリセットする。
【0227】CPU165はステップS81でカウンタ
N3を加算すると、ステップS82で上限値「20」と
比較する。このカウンタN3は、上述したように、確率
変動の連続獲得回数を計測するものであり、CPU16
5は「N3=20」を検出したときにはステップS83
でRAM167の確変エリアの記録内容を書換える。こ
の書換えは確率変動フラグを非確率変動状態で格納する
ものであり、確率変動の連続獲得回数が「20回」に達
したときにはランダムカウンタR3に基づく抽選結果が
確率変動の獲得であっても確率変動の非獲得が強制的に
設定される。
【0228】CPU165は確率変動の判定結果を非獲
得に更新すると、ステップS84で大当り図柄の設定結
果を変更し、ステップS85で確変回数用のカウンタN
3を「0」にリセットする。この大当り図柄の再設定は
大当り図柄の設定結果を「+1」図柄に変更するもので
あり、例えば大当り図柄の設定結果が「7 7 7」で
あるときには左図柄「7」,中図柄「7」,右図柄
「7」が「+1」図柄である「8」に変更され、大当り
図柄「8 8 8」が再設定される。
【0229】CPU165はステップS77でRAM1
67の大当りエリアに外れの判定結果が格納されている
ことを検出すると、ステップS86へ移行する。ここで
RAM167の保留データ記録部E1からランダムカウ
ンタR2を検出し、リーチ値「5,11,23,31,
43,53,61,79,89,97,113,12
7,139,149,157,163,173,18
1,193」と比較する。そして、ランダムカウンタR
2がリーチ値「5〜193」のいずれかと同一であるこ
とを検出したときには外れリーチと判定し、リーチ値
「5〜193」のいずれとも同一でないことを検出した
ときには完全外れと判定し、判定結果をRAM167の
外れリーチエリア(図50参照)に格納する。尚、RA
M167の外れリーチエリアは完全外れおよび外れリー
チの次回の判定結果を記録することに基づいて更新され
る。
【0230】CPU165は外れリーチおよび完全外れ
の判定結果をRAM167の外れリーチエリアに格納す
ると、図32のステップS87へ移行し、外れリーチエ
リアから外れリーチおよび完全外れの判定結果を検出す
る。そして、外れリーチの判定結果が格納されているこ
とを検出したときにはステップS88で外れリーチ図柄
を設定し、完全外れの判定結果が格納されていることを
検出したときにはステップS89で完全外れ図柄を設定
する。
【0231】外れリーチ図柄および完全外れ図柄は原則
的にランダムカウンタR6〜R8に基づいて設定される
ものであり、ランダムカウンタR6〜R8が外れリーチ
図柄および完全外れ図柄を構成しない組合せであるとき
には図柄の組合せを変更することに基づいて外れリーチ
図柄および完全外れ図柄が設定される。以下、外れリー
チ図柄および完全外れ図柄の設定方法について説明す
る。
【0232】(7−1)外れリーチ図柄の設定 メイン制御装置164のROM166には、図45の
(a)〜(c)に示すように、左図柄テーブル〜右図柄
テーブルが記録されており、左図柄テーブルには左図柄
とランダムカウンタR6との対応関係が記録され、中図
柄テーブルには中図柄とランダムカウンタR7との対応
関係が記録され、右図柄テーブルには右図柄とランダム
カウンタR8との対応関係が記録されている。
【0233】メイン制御装置164のCPU165は図
33のステップS101へ移行すると、RAM167の
保留データ記録部E1からランダムカウンタR6〜R8
を検出する。そして、左図柄テーブルからランダムカウ
ンタR6に応じた左図柄を選択し、中図柄テーブルから
ランダムカウンタR7に応じた中図柄を選択し、右図柄
テーブルからランダムカウンタR8に応じた右図柄を選
択する。
【0234】CPU165は左図柄〜右図柄を選択する
と、ステップS102で左図柄と右図柄とを比較する。
ここで左図柄と右図柄とが同一であることを検出したと
きにはステップS103へ移行し、左図柄と中図柄と右
図柄とを比較する。ここで3者が同一であることを検出
したときにはステップS104へ移行し、中図柄を「+
1」図柄に変更する。
【0235】例えば左図柄〜右図柄の選択結果が「1
2 1」であるときにはステップS102で「左図柄=
右図柄」が検出され、ステップS103で「左図柄=中
図柄=右図柄」でないことが検出され、外れリーチ図柄
「1 2 1」が確定する。また、左図柄〜右図柄の選
択結果が「1 1 1」であるときにはステップS10
2で「左図柄=右図柄」が検出され、ステップS103
で「左図柄=中図柄=右図柄」が検出される。そして、
ステップS104で中図柄が「+1」図柄である「2」
に変更され、外れリーチ図柄「1 2 1」が確定す
る。尚、「12」の「+1」図柄は「1」である。
【0236】CPU165はステップS102で左図柄
の選択結果と右図柄の選択結果とが相違していることを
検出すると、ステップS105へ移行し、左図柄を右図
柄にコピーする。次に、ステップS103で「左図柄=
中図柄=右図柄」を検出したときにはステップS104
へ移行し、中図柄を「+1」図柄に変更する。
【0237】例えば左図柄〜右図柄の選択結果が「1
2 4」であるときにはステップS102で「左図柄=
右図柄」でないことが判断される。そして、ステップS
105で左図柄「1」が右図柄にコピーされ、左図柄〜
右図柄が「1 2 1」に変更される。この場合にはス
テップS103で「NO」と判断され、外れリーチ図柄
「1 2 1」が確定する。また、左図柄〜右図柄の選
択結果が「1 1 2」であるときにはステップS10
2で「左図柄=右図柄」でないことが検出される。そし
て、ステップS105で左図柄「1」が右図柄にコピー
され、左図柄〜右図柄が「1 1 1」に変更される。
この場合にはステップS104で中図柄が「1」から
「2」に変更され、外れリーチ図柄「1 2 1」が確
定する。
【0238】(7−2)完全外れ図柄の設定 メイン制御装置164のCPU165は図34のステッ
プS111でRAM167の保留データ記録部E1から
ランダムカウンタR6〜R8を検出する。そして、左図
柄テーブルからランダムカウンタR6に応じた左図柄を
選択し、中図柄テーブルからランダムカウンタR7に応
じた中図柄を選択し、右図柄テーブルからランダムカウ
ンタR8に応じた右図柄を選択する。
【0239】CPU165は左図柄〜右図柄を選択する
と、ステップS112で左図柄と右図柄とを比較する。
ここで左図柄と右図柄とが同一であることを検出したと
きにはステップS113へ移行し、中図柄を右図柄にコ
ピーする。そして、ステップS114で左図柄と中図柄
と右図柄とを比較し、3者が同一であることを検出した
ときにはステップS115で右図柄を「+1」図柄に変
更する。例えば左図柄〜右図柄の選択結果が「1 2
2」であるときにはステップS112で「左図柄=右図
柄」でないことが検出され、完全外れ図柄「1 2
2」が確定する。左図柄〜右図柄の選択結果が「1 2
1」であるときにはステップS112で「左図柄=右
図柄」であることが検出される。そして、ステップS1
13で中図柄「2」が右図柄にコピーされ、左図柄〜右
図柄の組合わせが「1 2 2」に変更される。この場
合にはステップS114で「NO」と判断され、完全外
れ図柄「1 2 2」が確定する。また、左図柄〜右図
柄の選択結果が「1 11」であるときにはステップS
113で中図柄「1」が右図柄にコピーされても左図柄
〜右図柄の組合わせが「1 1 1」から変らない。こ
の場合にはステップS115で右図柄が「+1」図柄で
ある「2」に変更され、完全外れ図柄「11 2」が確
定する。
【0240】CPU165は図32のステップS90へ
移行すると、RAM167の保留データ記録部E1から
ランダムカウンタR1を検出し、ランダムカウンタR1
に基づいて変動パターンを設定する。この変動パターン
は左図柄〜右図柄の組合せが決まる様子をどのような演
出内容の表示パターンで表示するかを設定するためのパ
ラメータとして機能するものであり、下記に示すよう
に、大当り,外れリーチ,完全外れの判定結果に応じた
異なる態様で設定される。
【0241】(7−3)大当り判定時の変動パターン設
定 メイン制御装置164のROM166には、図46に示
すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録され
ている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタ
R1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、C
PU165は図32のステップS90へ移行すると、大
当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR
1に応じた変動パターンを検出する。例えばランダムカ
ウンタR1が「10」であるときには変動パターン「3
4」が検出され、変動パターンが「34」に設定され
る。
【0242】(7−4)外れリーチ判定時の変動パター
ン設定 メイン制御装置164のROM166には、図47に示
すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録
されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差
分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応
関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリ
ーチ図柄の設定結果のうち「中図柄−左図柄」を称す
る。
【0243】CPU165は図32のステップS90へ
移行すると、外れリーチ用の変動パターンテーブルから
ランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パタ
ーンを検出する。例えばランダムカウンタR1が「1
0」で、外れリーチ図柄の設定結果が「10 2 1
0」であるときには変動パターン「3」が設定される。
【0244】(7−5)完全外れ判定時の変動パターン
設定 CPU165は完全外れの判定時には図32のステップ
S90で変動パターンを「1」に設定する。この完全外
れの判定時にはランダムカウンタR1に基づく変動パタ
ーンの振分けがなく、変動パターンが「1」に一義的に
設定される。
【0245】変動パターンには、図46および図47に
示すように、変動表示時間が個別に設定されている。こ
れら各変動表示時間は左図柄〜右図柄の変動開始から確
定に至る所要時間を称するものであり、CPU165は
図32のステップS91へ移行すると、変動パターンの
選択結果に応じた変動表示時間を選択し、ステップS9
2で遊技制御フラグを変動表示処理に設定する。尚、変
動パターン「1」には変動表示時間「T1」が設定され
ており、変動パターン「1」の設定時には変動表示時間
が「T1」に設定される。
【0246】(8)変動表示処理 図28のステップS28の変動表示処理は遊技制御フラ
グが変動表示処理にセットされている場合に実行される
ものであり、メイン制御装置164のCPU165は変
動表示処理で図柄制御装置173のCPU174に表示
制御コマンドおよび表示制御データを出力することに基
づいて変動表示を開始する。
【0247】CPU165は図35のステップS121
でタイマT2を「0」にリセットし、ステップS122
で図柄制御装置173のCPU174にINT信号を出
力する。そして、ステップS123で表示制御コマンド
として図柄制御コマンドを出力し、表示制御データとし
て直前の制御データ設定処理で設定した変動パターンと
直前の制御データ設定処理で設定した左図柄〜右図柄と
を出力する。すると、図柄制御装置173のCPU74
はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプ
ログラムを起動する。そして、図柄制御コマンド,変動
パターンの設定結果,左図柄〜右図柄の設定結果をIR
Q割込みプログラムの中で受信し、変動表示を開始す
る。
【0248】CPU165はステップS123で図柄制
御コマンド等を出力すると、ステップS124でタイマ
T2をスタートさせる。この図柄制御コマンド等の出力
後には図柄制御装置173のCPU174が図柄表示装
置133に変動表示を行っており、タイマT2は変動表
示の開始時を起点とする継続時間を計測することにな
る。
【0249】CPU165はタイマT2をスタートさせ
ると、ステップS125でカウンタN4に「1」を加算
することに基づいて変動回数を計測し、ステップS12
6でRAM167のカウンタデータエリアを整理する。
このカウンタデータエリアの整理とは保留データ記録部
E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データ
を上書きするものであり、例えば保留データ記録部E1
だけにランダムカウンタR1〜R8が格納されていると
きには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2の
デフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1の
ランダムカウンタR1〜R8が消去される。
【0250】保留データ記録部E1〜E4にランダムカ
ウンタR1〜R8が格納されているときには保留データ
記録部E2〜E4のランダムカウンタR1〜R8が前段
の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ
記録部E4にデフォルトデータが記録される。従って、
次回の制御データ設定処理では保留データ記録部E2に
格納されていたランダムカウンタR1〜R8に基づいて
大当りの判定,図柄の設定,変動パターンの設定,スペ
ック切換えの抽選等が行われ、次々回の制御データ設定
処理では保留データ記録部E3に格納されていたランダ
ムカウンタR1〜R8に基づいて大当りの判定,図柄の
設定,変動パターンの設定,スペック切換えの抽選等が
行われる。
【0251】CPU165はRAM167のカウンタデ
ータエリアを整理すると、図35のステップS127で
カウンタN2から「1」を減算し、ステップS128で
遊技制御フラグにスピーカ制御処理をセットする。カウ
ンタN2は、上述したように、特別図柄始動口136に
対するパチンコ球Pの入賞個数を「4」を上限値として
計測するものである。従って、図柄制御コマンドが出力
された変動表示の開始直後にはカウンタN2が減算さ
れ、カウンタN2が上限値まで加算されていたときでも
カウンタN2に加算の余地が生成される。このカウンタ
N2の減算状態ではRAM167のカウンタデータエリ
アに空欄が必ず生成される。このため、以後の出力監視
処理で始動信号有りが記録されたときにはデータ取得処
理でカウンタN2が加算され、カウンタデータエリアに
ランダムカウンタR1〜R8が新たに格納される。
【0252】(9)スピーカ制御処理 図28のステップS29のスピーカ制御処理は遊技制御
フラグがスピーカ制御処理にセットされている場合に実
行されるものであり、メイン制御装置164のCPU1
65は図36のステップS131でスピーカ制御装置1
92のCPU193にINT信号を出力する。そして、
ステップS132でスピーカ制御コマンドおよびスピー
カ制御データを出力し、ステップS133で遊技制御フ
ラグにランプ制御処理をセットする。
【0253】INT信号はスピーカ制御装置192のC
PU193にIRQ割込みプログラムの起動を指令する
ものであり、スピーカ制御装置192のCPU193は
INT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプロ
グラムを起動し、INT信号に続けて出力されるスピー
カ制御コマンドおよびスピーカ制御データをIRQ割込
みプログラムの中で受信する。このスピーカ制御データ
はメイン制御装置164が直前の制御データ設定処理で
設定した変動パターンを有するものであり、スピーカ制
御装置192のCPU193は複数の鳴動パターンの中
から変動パターンに応じたものを選択的に設定する。そ
して、スピーカ106を鳴動パターンの選択結果に基づ
いて駆動制御し、スピーカ106から変動パターンに応
じた音を出力する。
【0254】(10)ランプ制御処理 図28のステップS30のランプ制御処理は遊技制御フ
ラグがランプ制御処理にセットされている場合に実行さ
れるものであり、メイン制御装置164のCPU165
は図37のステップS141でランプ制御装置198の
CPU199にINT信号を出力する。そして、ステッ
プS142でランプ制御コマンドおよびランプ制御デー
タを出力し、ステップS143で遊技制御フラグに全図
柄停止処理をセットする。
【0255】INT信号はランプ制御装置198のCP
U199にIRQ割込みプログラムの起動を指令するも
のであり、ランプ制御装置198のCPU199はIN
T信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラ
ムを起動し、INT信号に続けて出力されるランプ制御
コマンドおよびランプ制御データをIRQ割込みプログ
ラムの中で受信する。このランプ制御データはメイン制
御装置164が直前の制御データ設定処理で設定した変
動パターンを有するものであり、ランプ制御装置198
のCPU199は複数の電飾パターンの中から変動パタ
ーンに応じたものを選択的に設定する。そして、コーナ
ーランプ127およびサイドランプ129を電飾パター
ンの選択結果に基づいて駆動制御し、コーナーランプカ
バー126およびサイドランプカバー128を変動パタ
ーンに応じた態様で電飾する。
【0256】(11)全図柄停止処理 図28のステップS31の全図柄停止処理は遊技制御フ
ラグが全図柄停止処理にセットされている場合に実行さ
れるものであり、メイン制御装置164のCPU165
は全図柄停止処理で図柄制御装置173のCPU174
に表示制御コマンドを出力し、変動表示を終了させる
(図柄確定)。
【0257】CPU165は図38のステップS151
で変動表示時間用のタイマT2の計測値を変動表示時間
の選択結果と比較する。ここでタイマT2の計測値が変
動表示時間の選択結果に達していることを検出したとき
にはステップS152でタイマT2を停止させ、変動表
示時間の計測を終える。
【0258】CPU165は変動表示時間の計測を終え
ると、ステップS153で図柄制御装置173のCPU
174にINT信号を出力する。そして、ステップS1
54で表示制御コマンドとして全図柄停止コマンド(図
柄確定コマンド)を出力し、ステップS155で遊技制
御フラグに確定表示処理をセットする。この変動表示時
間の経過時点では左図柄,中図柄,右図柄が必ず仮停止
状態にあり、図柄制御装置173のCPU174はIN
T信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラ
ムの中で全図柄停止コマンドを受信し、左図柄,中図
柄,右図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換え
る。
【0259】(12)確定表示処理 図28のステップS32の確定表示処理は遊技制御フラ
グが確定表示処理にセットされている場合に実行される
ものであり、メイン制御装置164のCPU165は図
39のステップS161でタイマT3を「0」にリセッ
トする。このタイマT3は確定表示時の開始時を起点と
する経過時間(確定表示時間)を計測するものであり、
CPU165はタイマT3をリセットすると、ステップ
S162でタイマT3をスタートさせることに基づいて
確定表示時間の計測を開始し、ステップS163で遊技
制御フラグに確定表示終了処理をセットする。
【0260】(13)確定表示終了処理 図28のステップS33の確定表示終了処理は遊技制御
フラグが確定表示終了処理にセットされている場合に実
行されるものであり、メイン制御装置164のCPU1
65は確定表示終了処理の中でリミッタ機能を確認した
り、待機表示時間の計測を開始する。
【0261】CPU165は図40のステップS171
で確定表示時間用のタイマT3の計測値が確定表示時間
に達したことを検出すると、ステップS172でタイマ
T3を停止させる。この確定表示時間は変動表示時間と
は異なり、固定的な一定値(1sec程度)に設定され
たものであり、CPU165はステップS172でタイ
マT3を停止させると、ステップS173でRAM16
7の大当りエリアから大当りの判定結果を検出する。こ
こで大当りを検出したときにはステップS174で遊技
制御フラグに大当り遊技開始処理をセットし、ステップ
S175で変動回数用のカウンタN4を「0」にリセッ
トする。即ち、カウンタN4は変動回数を大当りの発生
を基準に計測するものである。
【0262】CPU165はステップS173でRAM
167の大当りエリアに外れが格納されていることを検
出すると、ステップS176で待機表示時間用のタイマ
T1をスタートさせることに基づいて待機表示時間の計
測を開始する。そして、ステップS177で遊技制御フ
ラグに制御データ設定処理をセットし、ステップS17
8で確変エリアの確率変動フラグの設定状態に基づいて
確率変動中であるか否かを判断する。ここで確率変動中
であることを検出したときにはステップS179へ移行
し、変動回数用のカウンタN4を上限値「10000」
と比較する。
【0263】CPU165はステップS179で「N4
≧10000」を検出したときにはステップS180へ
移行し、確変継続回数用のカウンタN3を「0」にリセ
ットする。そして、ステップS181へ移行し、確変エ
リアの確率変動フラグを非確率変動状態に書換える。従
って、確率変動の設定状態で変動回数N4が10000
回に達しても大当りが発生しないときには確率変動が強
制的に解除され、10001回目の変動からは大当りが
低確率で判定される。
【0264】(14)大当り遊技開始処理 図28のステップS34の大当り遊技開始処理は遊技制
御フラグが大当り遊技開始処理セットされている場合に
実行されるものであり、メイン制御装置164のCPU
165は図41のステップS191でVフラグを特定入
賞状態にセットする。このVフラグは原則的にパチンコ
球Pが大入賞口139の特定領域144内に入賞するこ
とに基づいて特定入賞状態にセットされるものであり、
CPU165はVフラグを特定入賞状態にセットする
と、ステップS192で図柄制御装置173のCPU1
74にINT信号を出力する。そして、ステップS19
3で表示制御コマンドとして大当り表示コマンドを出力
し、ステップS194で遊技制御フラグに大当り遊技処
理をセットする。
【0265】大当り表示コマンドは図柄制御装置173
のCPU174に大当り表示の実行を指令するものであ
り、図柄制御装置173のCPU174はINT信号を
検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動
し、IRQ割込みプログラムで大当り表示コマンドを受
信することに基づいて図柄表示装置133に大当り表示
を行う。この大当り表示は進行中の大当りラウンド数お
よびパチンコ球Pの大入賞口139に対する入賞個数等
を表示するものであり、大当りラウンド数の表示および
入賞個数の表示は大当り表示用のアニメーション画面を
背景として行われる。
【0266】(15)大当り遊技処理 図28のステップS35の大当り遊技処理は遊技制御フ
ラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行さ
れるものであり、メイン制御装置164のCPU165
は大当り遊技処理の中で大当りラウンド動作を実行す
る。
【0267】CPU165は図42のステップS201
へ移行すると、大入賞口139の開放状態を判断する。
この大入賞口139の開放状態は開放フラグの設定状態
に基づいて判断されるものであり、CPU165は開放
フラグが開放状態にセットされていることを検出したと
きには大入賞口139が開放されていると判断してステ
ップS213へ移行し、開放フラグが閉鎖状態にセット
されていることを検出したときには大入賞口139が閉
鎖されていると判断してステップS202へ移行する。
【0268】CPU165はステップS202へ移行す
ると、Vフラグの設定状態を判断する。このVフラグは
大当り遊技開始処理の中で特定入賞状態にセットされた
り、大当り遊技処理中に大入賞口139の特定領域14
4内にパチンコ球Pが入賞することに基づいて特定入賞
状態にセットされるものであり、CPU165はVフラ
グが特定入賞状態にセットされていることを検出したと
きにはステップS203へ移行する。
【0269】CPU165はステップS203へ移行す
ると、大当りラウンド用のカウンタN6を上限値「1
4」と比較する。このカウンタN6は大入賞口139の
開放回数を計測するものであり、CPU165は「N6
≦14」を検出したときにはステップS204でカウン
タN6に「1」を加算する。CPU165はカウンタN
6を加算すると、ステップS205でタイマT4を
「0」にリセットする。このタイマT4は大入賞口13
9の開放時間を計測するものであり、CPU165はタ
イマT4をリセットすると、ステップS206で大入賞
口ソレノイド142に駆動電源を印加し、大入賞口13
9を開放する。これにより、パチンコ球Pが大入賞口1
39内に入賞することを許容する大当り状態を発生さ
せ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0270】CPU165は大入賞口139を開放する
と、ステップS207で可動片ソレノイド148の駆動
電源を遮断し、可動片147を特定入賞状態に回動操作
する。この特定入賞状態では可動片147が大入賞口1
39のカウント領域143から特定領域144に向って
下降傾斜し、大入賞口139内に入賞したパチンコ球P
が可動片147の傾斜に沿って特定領域144内に案内
される。
【0271】CPU165は可動片147を特定入賞状
態に回動操作すると、ステップS208で開放フラグを
開放状態にセットすることに基づいて大入賞口139の
開放を記録する。そして、ステップS209で開放時間
計測用のタイマT4をスタートさせ、大入賞口139の
開放時間を計測開始する。次に、ステップS210でV
フラグをカウント状態にリセットし、大入賞口139の
特定領域144内にパチンコ球Pが入賞したか否かを判
定可能な状態にする。
【0272】大当りの判定直後にはVフラグが特定入賞
状態にセットされ、開放フラグが閉鎖状態にセットさ
れ、カウンタN6が「0」にセットされている。従っ
て、CPU165はステップS201からS202,S
203へ経てS204へ移行し、カウンタN6を「0」
から「1」に加算する。そして、ステップS205でタ
イマT4をリセットし、ステップS206で大入賞口1
39を開放し、ステップS207で可動片147を特定
入賞状態に回動操作する。尚、開放フラグおよびカウン
タN6は電源投入時に閉鎖状態および「0」に初期設定
されるものである。
【0273】CPU165は大入賞口139の開放状態
でタイマ割込みが発生すると、ステップS201で開放
フラグが開放状態にセットされていることを検出し、ス
テップS213でV信号の有無を判断する。このV信号
はパチンコ球Pが大入賞口139の特定領域144内に
入賞することに基づいてVセンサ146から出力される
ものであり、CPU165はRAM167の出力監視エ
リアにV信号有りが記録されていることを検出したとき
にはV信号有りと判断し、V信号無しが記録されている
ことを検出したときにはV信号無しと判断する。
【0274】CPU165はステップS213でV信号
有りを検出すると、ステップS214でVフラグを特定
入賞状態にセットすることに基づいてパチンコ球Pが特
定領域144内に入賞したことを記録する。そして、ス
テップS215で可動片ソレノイド148に駆動電源を
印加し、可動片147をカウント状態に回動操作する。
このカウント状態では可動片147が大入賞口139の
特定領域144からカウント領域143に向って下降傾
斜し、大入賞口139内に入賞したパチンコ球Pが可動
片147の傾斜に沿ってカウント領域143内に案内さ
れる。
【0275】CPU165はステップS216へ移行す
ると、入賞個数用のカウンタN5に「1」を加算する。
このカウンタN5は大入賞口139の1回の開放時に何
個のパチンコ球Pが入賞したかを計測するものであり、
パチンコ球Pがカウント領域143内および特定領域1
44内に入賞した場合の双方で加算される。CPU16
5はステップS217へ移行すると、カウント信号の有
無を判断する。このカウント信号はパチンコ球Pが大入
賞口139のカウント領域143内に入賞することに基
づいてカウントセンサ145から出力されるものであ
り、CPU165はRAM167の出力監視エリアにカ
ウント信号有りが記録されているときにはカウント信号
有りと判断し、カウント信号無しが記録されているとき
にはカウント信号無しと判断する。
【0276】CPU165はステップS217でカウン
ト信号有りを検出すると、ステップS218で入賞個数
用のカウンタN5に「1」を加算し、ステップS219
でカウンタN5を上限値「10個」と比較し、ステップ
S220で開放時間計測用のタイマT4の計測値を上限
値「27秒」と比較する。ここで「N5≧10個」およ
び「T≧27秒」のいずれかを検出したときにはステッ
プS221で大入賞口ソレノイド142を断電すること
に基づいて大入賞口139を閉鎖する。即ち、大入賞口
139は規定個数のパチンコ球Pが入賞するか、開放時
間が上限値に達することに基づいて開放状態から閉鎖さ
れるものであり、大入賞口139の入賞個数および開放
時間を条件とする開閉動作を大当りラウンド動作と称す
る。
【0277】CPU165はステップS221で大入賞
口139を閉鎖すると、ステップS222で開放時間計
測用のタイマT4を停止させることに基づいて開放時間
の計測を終える。そして、ステップS223で入賞個数
用のカウンタN5を「0」にリセットし、ステップS2
24で開放フラグを閉鎖状態にセットすることに基づい
て大入賞口139の閉鎖を記録する。尚、カウンタN5
は電源投入時に「0」に初期設定されるものである。
【0278】CPU165は大入賞口139の閉鎖状態
でタイマ割込みが発生すると、ステップS201からS
202へ移行し、Vフラグの設定状態を判断する。ここ
でVフラグが特定入賞状態にセットされていないことを
検出したときにはステップS211で大当りラウンド用
のカウンタN6を「0」にリセットし、ステップS21
2で遊技制御フラグを大当り遊技終了処理にセットする
ことに基づいて大当り遊技処理を終える。
【0279】CPU165はステップS202でVフラ
グが特定入賞状態にセットされていることを検出する
と、ステップS203で大当りラウンド用のカウンタN
6を上限値「14」と比較する。ここで「N6≦14」
を検出したときにはステップS203からS204〜S
206へ移行し、大入賞口139を開放する。即ち、大
当りラウンド動作は大入賞口139の開放時にパチンコ
球Pが特定領域144内に入賞することを条件に再開さ
れるものである。
【0280】CPU165はステップS203で「N6
>14」を検出したときにはステップS211でカウン
タN6をリセットし、ステップS212で遊技制御フラ
グを大当り遊技終了処理にセットする。即ち、大当りラ
ウンド動作の繰返し数には上限値「15回」が設定され
ており、パチンコ球Pが特定領域144内に入賞した場
合でも大当りラウンドが15回に達しているときには大
当りラウンドが再開されず、大当り遊技処理が終了す
る。
【0281】(16)大当り遊技終了処理 図28のステップS36の大当り遊技終了処理は遊技制
御フラグが大当り遊技終了処理セットされている場合に
実行されるものであり、メイン制御装置164のCPU
165は大当り遊技終了処理の中で図柄制御装置173
のCPU174に表示制御コマンドを送信し、大当り表
示の終了を指令する。
【0282】CPU165は図43のステップS231
へ移行すると、図柄制御装置173のCPU174にI
NT信号を出力し、ステップS232で表示制御コマン
ドとして表示終了コマンドを出力する。この表示終了コ
マンドは図柄制御装置173のCPU174に大当り表
示終了を指令するものであり、図柄制御装置173のC
PU174はINT信号を検出することに基づいてIR
Q割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラム
の中で表示終了コマンドを受信することに基づいて大当
り表示を終え、大当り図柄の確定表示を開始する。
【0283】CPU165はステップS232で表示終
了コマンドを出力すると、ステップS233でRAM1
67の大当りエリアの格納データを「大当り」から「外
れ」に書換え、ステップS234で遊技制御フラグに確
定表示処理をセットする。従って、大当り表示の終了後
には図39の確定表示処理で大当り図柄の確定表示時間
が計測開始され、確定表示時間が経過したときには図4
0の確定表示終了処理で外れが強制的に判定される。そ
して、待機表示時間の計測が開始され、待機表示時間が
経過したときには大当り図柄が確定表示された待機画面
に換えてデモ画面が表示される。
【0284】<図柄制御装置173の内部処理について
>図柄制御装置173のCPU174は電源が投入され
ると、図51のステップS301で割込み禁止を設定
し、ステップS302でRAM176の全データおよび
I/O180を初期設定する。このとき、表示モードに
相当するスペックをスペックAに初期設定し、スステッ
プS303で割込み禁止の設定を解除することに基づい
て割込みの発生を許可する。
【0285】CPU174はステップS303で割込み
を許可すると、ステップS304のカウンタ更新処理へ
移行する。そして、カウンタ更新処理を無限ループ状に
繰返し、ランダムカウンタR9およびR10を「1」ず
つ加算する。ランダムカウンタR9は表示パターンを選
択するためのものであり、「0」から上限値「191」
に加算されたときには「0」に戻って再び加算される。
また、ランダムカウンタR10はスペックの切換えの有
無を抽選するためのものであり、「0」から「199」
に加算されたときには「0」に戻って加算される。
【0286】図柄制御装置173のCPU174はメイ
ン制御装置164からのINT信号を検出すると、図5
2のIRQ割込みプログラムを起動し、ステップS31
1でメイン制御装置164からの表示制御コマンドおよ
び表示制御データを検出し、RAM176の特定エリア
に格納する。
【0287】図柄制御装置173のCPU174は4m
secが経過する毎に図53のタイマ割込みプログラム
を起動し、図柄表示装置133の表示内容をタイマ割込
みプログラムで制御する。このタイマ割込みプログラム
はステップS321のコマンド待ち処理〜ステップS3
29の大当り表示終了処理を有するものであり、ステッ
プS321のコマンド待ち処理〜ステップS329の大
当り表示終了処理は表示制御フラグの設定内容に応じて
選択的に実行される。
【0288】(1)コマンド待ち処理 図53のステップS321のコマンド待ち処理は表示制
御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に
実行されるものである。この表示制御フラグは電源投入
時にコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電
源投入時にはコマンド待ち処理が実行される。
【0289】図柄制御装置173のCPU174は図5
4のステップS331へ移行すると、RAM176の特
定エリアにデモ表示コマンドが格納されているか否かを
判断する。ここで「NO」と判断したときにはステップ
S337へ移行し、RAM176の特定エリアに図柄制
御コマンドが格納されているか否かを判断する。ここで
「YES」と判断したときにはステップS338へ移行
し、表示制御フラグに表示パターン設定処理をセットす
る。
【0290】CPU174はステップS331でデモ表
示コマンドの格納を検出すると、ステップS332でス
ペックを切換える。このスペックは表示パターン群に相
当する表示パターンテーブルを選択するためのパラメー
タとして機能するものであり、スペックAの設定状態で
デモ表示コマンドが検出されたときにはスペックAから
スペックBに切換えられ、スペックBの設定状態でデモ
表示コマンドが検出されたときにはスペックBからスペ
ックAに切換えられる。
【0291】CPU174はスペックを切換えると、ス
テップS333でタイマT5を「0」にリセットする。
このタイマT5はデモ表示の経過時間(デモ表示時間)
を計測するものであり、CPU174はタイマT5をリ
セットすると、ステップS334でVDP177にデモ
表示開始コマンドを出力する。このデモ表示開始コマン
ドはVDP177にデモ表示の開始を指令するものであ
り、VDP177はデモ表示開始コマンドを検出するこ
とに基づいてVROM178から必要な表示データを読
出し、図柄表示装置133にデモ表示を開始する。
【0292】CPU174はデモ表示開始コマンドを出
力すると、ステップS335でタイマT5をスタートさ
せ、デモ表示時間を計測開始する。そして、ステップS
336へ移行し、表示制御フラグにデモ表示処理をセッ
トする。
【0293】(2)デモ表示処理 図53のステップS322のデモ表示処理は表示制御フ
ラグがデモ表示処理にセットされている場合に実行され
るものであり、図柄制御装置173のCPU174は図
55のステップS341へ移行すると、RAM176の
特定エリアに図柄制御コマンドが格納されているか否か
を判断する。ここで「NO」と判断したときにはステッ
プS342でデモ表示時間用のタイマT5の計測値を設
定値(30sec)と比較する。
【0294】CPU174はステップS342で「T5
<30sec」を検出したときにはステップS343へ
移行し、デモ表示パターンから背景の種類,キャラクタ
の種類,キャラクタの動作タイミング等のイベントの発
生タイミングを検出する。このデモ表示パターンは図柄
制御装置173のROM175に記録されたものであ
り、CPU174はステップS343でタイマT5がイ
ベントの発生タイミングに達したことを検出したときに
はVDP177に必要なコマンドを出力し、デモ表示パ
ターンに応じた動画面を表示する。
【0295】CPU174はステップS341でRAM
176の特定エリアに図柄制御コマンドが格納されてい
ると判断すると、ステップS344へ移行し、デモ表示
時間用のタイマT5を停止する。そして、ステップS3
45へ移行し、表示制御フラグに表示パターン設定処理
をセットする。
【0296】CPU174はステップS342で「T5
≧30sec」を検出したときにはステップS346で
タイマT5を停止し、ステップS347でタイマT6を
「0」にリセットする。このタイマT6は待機表示時間
を計測するものであり、CPU174はタイマT6をリ
セットすると、ステップS348でVDP177に待機
表示開始コマンドおよび待機表示データを出力する。こ
の待機表示データは直前のメイン制御装置164からの
左図柄,中図柄,右図柄(確定図柄)を示すものであ
り、VDP177は待機表示開始コマンドおよび待機表
示データを検出すると、VROM178からオフィスの
背景データAおよび待機表示データに応じた図柄データ
を読出し、図24の(c)に示すように、直前の確定図
柄をオフィスの背景上に表示する。
【0297】CPU174はVDP177に待機表示開
始コマンドを出力すると、図55のステップS349で
タイマT6をスタートさせる。このタイマT6は待機表
示時間を計測するものであり、CPU174は待機表示
時間の計測を開始すると、ステップS350で表示制御
フラグに待機表示処理をセットする。
【0298】(3)待機表示処理 図53のステップS323の待機表示処理は表示制御フ
ラグが待機表示処理にセットされている場合に実行され
るものであり、図柄制御装置173のCPU174は図
56のステップS351へ移行すると、RAM176の
特定エリアに図柄制御コマンドが格納されているか否か
を判断する。例えば「NO」と判断したときにはステッ
プS352で待機表示時間用のタイマT6の計測値を設
定値(1min)と比較する。ここで「T6<1mi
n」を検出したときにはステップS353へ移行し、待
機表示を継続する。
【0299】CPU174はステップS351でRAM
176の特定エリアに図柄制御コマンドが格納されてい
ると判断すると、ステップS354へ移行し、待機表示
時間用のタイマT6を停止する。そして、ステップS3
55へ移行し、表示制御フラグに表示パターン設定処理
をセットする。
【0300】CPU174はステップS352で「T6
≧1min」を検出したときにはステップS356でタ
イマT6を停止し、ステップS357でタイマT5を
「0」にリセットする。このタイマT5は、上述したよ
うに、デモ表示時間を計測するためのものであり、CP
U174はタイマT5をリセットすると、ステップS3
58でVDP177にデモ表示開始コマンドを出力し、
待機表示に換えて上述のデモ表示を開始する。
【0301】CPU174はVDP177にデモ表示開
始コマンドを出力すると、ステップS359でタイマT
5をスタートさせることに基づいてデモ表示時間を計測
開始し、ステップS360で表示制御フラグにデモ表示
処理をセットする。従って、パチンコ球Pが特別図柄始
動口136内に入賞し、メイン制御装置164から図柄
制御装置173に図柄制御コマンドが出力されるまでデ
モ表示処理および待機表示処理が繰返され、デモ表示お
よび待機表示が交互に行われる。
【0302】(4)表示パターン設定処理 図53のステップS324の表示パターン設定処理は表
示制御フラグが表示パターン設定処理にセットされてい
る場合に実行されるものであり、表示制御フラグは、上
述したように、デモ表示の停止中は勿論のこと、デモ表
示中および待機表示中に図柄制御コマンドが検出された
場合にも表示パターン設定処理にセットされる。この表
示パターン設定処理はスペックに応じた複数の表示パタ
ーンの中から変動パターンに応じたものを選択的に設定
するものであり、各表示パターンは各列の図柄の変動速
度,各列の図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景
の切換タイミング,キャラクタの表示タイミング,キャ
ラクタの種類,吹出しの表示タイミング,吹出しの種
類,表示パターンの終了タイミング(変動表示時間)等
を示している。
【0303】図柄制御装置173のROM175には、
図63の(a)および(b)に示すように、表示パター
ンテーブルとしてスペックA用およびスペックB用の2
種類が記録されている。これら両表示パターンテーブル
は変動パターンおよびランダムカウンタR9から表示パ
ターンおよび変動表示時間を選択するためのものであ
り、両表示パターンテーブルには同一の変動パターンお
よび同一のランダムカウンタR9に対応して異なる表示
パターンが設定され、しかも、同一の変動パターンおよ
び同一のランダムカウンタR9に対応して同一の変動表
示時間が設定されている。
【0304】図柄制御装置173のCPU174は図5
7のステップS361へ移行すると、ランダムカウンタ
R9およびR10の現在の計測値を取得する。そして、
ステップS362へ移行し、大当りおよび外れを判定す
る。この判定処理はメイン制御装置164から図柄制御
コマンドと共に受信した図柄の設定結果に基づいて行わ
れるものであり、図柄の設定結果が「左図柄=中図柄=
右図柄」であるときには大当りと判定され、図柄の設定
結果が「左図柄=中図柄=右図柄」でないときには外れ
と判定される。
【0305】CPU174はステップS362で大当り
と判定すると、ステップS363へ移行し、ランダムカ
ウンタR10の取得結果を40個のスペック切換え値5
N(Nは1〜40の整数)と比較する。これらスペック
切換え値「5,10,15……,195,200」は図
柄制御装置173のROM175に記録されたものであ
り、CPU174はランダムカウンタR10の取得値が
40個のスペック切換え値のいずれかと同一であること
を検出したときにはスペックの切換えを設定し、ランダ
ムカウンタR10の取得値が40個のスペック切換え値
のいずれとも同一でないことを検出したときにはスペッ
クの継続を設定する。即ち、大当りの判定時にはスペッ
クの切換えが「40/200」の高確率で判定される。
【0306】CPU174はステップS362で外れと
判定すると、ステップS364へ移行し、ランダムカウ
ンタR10の取得結果を1個のスペック切換え値「7」
と比較する。このスペック切換え値「7」は図柄制御装
置173のROM175に記録されたものであり、CP
U174はランダムカウンタR10の取得値がスペック
切換え値「7」と同一であることを検出したときにはス
ペックの切換えを設定し、ランダムカウンタR10の取
得値がスペック切換え値「7」と相違していることを検
出したときにはスペックの継続を設定する。即ち、外れ
の判定時(外れリーチおよび完全外れの判定時)にはス
ペックの切換えが「1/200」の低確率で判定され
る。
【0307】CPU174はスペックの切換えの有無を
判定すると、ステップS365で判定結果を検出する。
ここでスペックの切換えを検出したときにはステップS
366へ移行し、現在がスペックAであるときにはスペ
ックBに切換え、現在がスペックBであるときにはスペ
ックAに切換える。
【0308】CPU174はステップS367へ移行す
ると、スペックに応じた表示パターンテーブルから変動
パターンに応じた表示パターンおよび変動表示時間を選
択し、ステップS368で表示制御フラグを変動開始処
理にセットする。例えばスペックAが設定されていると
きには図63の(a)のスペックA用の表示パターンテ
ーブルから表示パターンおよび変動表示時間が選択さ
れ、スペックBが設定されているときには図63の
(b)のスペックB用の表示パターンテーブルから表示
パターンおよび変動表示時間が選択される。
【0309】例えばスペックAの設定時には、図63の
(a)に示すように、変動パターンが「1」のときには
ランダムカウンタR9に拘らず表示パターン「1」およ
び変動表示時間「T1」が選択され、変動パターンが
「4」のときにはランダムカウンタR9に応じて表示パ
ターン「4−1」〜「4−3」および共通の変動表示時
間「T4」が選択される。また、スペックBの設定時に
は、図63の(b)に示すように、変動パターンが
「1」のときにはランダムカウンタR9に拘らず表示パ
ターン「101」および変動表示時間「T1」が選択さ
れ、変動パターンが「4」のときにはランダムカウンタ
R9に応じて表示パターン「104−1」〜「104−
3」および共通の変動表示時間「T4」が選択される。
【0310】図67はスペックA用の表示パターン
「1」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「1」は完全外れの判定時に
一義的に選択されるものであり、表示パターン「1」の
選択時には背景として背景データAのオフィスが表示さ
れ、キャラクタの表示は行われず、左図柄,右図柄,中
図柄は通常変動状態から当該順序で仮停止する。これら
左図柄,右図柄,中図柄の仮停止はRAM176の特定
エリアに格納されているメイン制御装置164からの表
示制御データ(図柄の設定結果)で行われるものであ
り、3列の仮停止状態では3列の図柄が外れの組合せに
なる。
【0311】図68はスペックA用の表示パターン「4
−1」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「4−1」は外れリーチの判
定時に選択されるものであり、表示パターン「4−1」
の選択時には背景として背景データAのオフィスが表示
され、キャラクタの表示は行われない。また、左図柄お
よび右図柄は通常変動状態から当該順序で仮停止し、中
図柄は通常変動状態から低速変動状態に切換わった後に
仮停止する。これら左図柄,右図柄,中図柄の仮停止は
RAM176の特定エリアに格納されているメイン制御
装置164からの表示制御データ(図柄の設定結果)で
行われるものであり、左図柄および右図柄の仮停止時に
はリーチが発生し、3列の仮停止状態では3列の図柄が
外れの組合せになる。
【0312】図69はスペックA用の表示パターン「4
−2」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「4−2」は表示パターン
「4−1」のバリエーションに相当するものであり、中
図柄が低速変動状態に切換わると同時に背景が背景デー
タAのオフィスから背景データDの建物に切換わる点で
表示パターン「4−1」と相違する。
【0313】図70はスペックA用の表示パターン「4
−3」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「4−3」も表示パターン
「4−1」のバリエーションに相当するものであり、中
図柄が低速変動状態に切換わると同時に背景が背景デー
タAのオフィスから背景データDの建物に切換わる点お
よび左図柄の通常変動中にキャラクタM(図72参照)
の表示がリーチ予告として瞬間的に行われる点で表示パ
ターン「4−1」と相違する。
【0314】図71はスペックA用の表示パターン「5
8」の設定内容を説明するためのタイミングチャートで
ある。この表示パターン「58」は大当りの判定時に選
択されるものであり、表示パターン「58」の選択時に
は背景として背景データAのオフィス→背景データCの
廊下→背景データAのオフィスが切換え表示される。ま
た、左図柄および右図柄は通常変動状態から仮停止した
後に消滅し、中図柄は通常変動状態から消滅する。この
中図柄の消滅は背景がオフィスから廊下に切換わると同
時に行われるものであり、背景の切換え状態ではキャラ
クタMおよびキャラクタWが表示され、所定の動作を行
う。この動画面はリーチアクションと称されるものであ
り、キャラクタMおよびキャラクタWの動作内容に応じ
て大当りの発生の有無をイメージさせる。
【0315】図72は表示パターン「58」の選択時に
出現するリーチアクションを説明するものであり、表示
パターン「58」の選択時にはキャラクタMがキャラク
タWに自分を放り投げることを哀願し、図72の(a)
および(b)に示すように、キャラクタWがキャラクタ
Mの哀願を承諾してキャラクタMを放り投げる演出のリ
ーチアクションが表示される。このリーチアクションの
終了時には、図72の(c)に示すように、背景が廊下
からオフィスに切換わり、背景の切換えと同時に3列の
図柄が大当りとなる組合せで有効ラインYL上に仮表示
される。
【0316】図73はスペックB用の表示パターン「1
01」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「101」は表示パターン
「1」の選択時と同一の変動パターンが設定され、表示
パターン「1」の選択時と異なるスペック「B」が設定
されている場合に選択されるものであり、背景として野
原が表示される点で表示パターン「1」と相違する。
【0317】図74はスペックB用の表示パターン「1
04−1」の設定内容を説明するためのタイミングチャ
ートである。この表示パターン「104−1」は表示パ
ターン「4−1」の選択時と同一の変動パターンおよび
ランダムカウンタR9が設定され、表示パターン「4−
1」の選択時と異なるスペック「B」が設定されている
場合に選択されるものであり、背景として野原が表示さ
れる点で表示パターン「4−1」と相違する。
【0318】図75はスペックB用の表示パターン「1
04−2」の設定内容を説明するためのタイミングチャ
ートである。この表示パターン「104−2」は表示パ
ターン「4−2」の選択時と同一の変動パターンおよび
ランダムカウンタR9が設定され、表示パターン「4−
2」の選択時と異なるスペック「B」が設定されている
場合に選択されるものであり、背景として野原およびリ
ングが切換え表示される点で表示パターン「4−2」と
相違する。
【0319】図76はスペックB用の表示パターン「1
04−3」の設定内容を説明するためのタイミングチャ
ートである。この表示パターン「104−3」は表示パ
ターン「4−3」の選択時と同一の変動パターンおよび
ランダムカウンタR9が設定され、表示パターン「4−
3」の選択時と異なるスペック「B」が設定されている
場合に選択されるものであり、背景として野原およびリ
ングが切換え表示される点,リーチ予告としてキャラク
M1(図78参照)が出現する点で表示パターン「4−
3」と相違する。
【0320】図77はスペックB用の表示パターン「1
58」の設定内容を説明するためのタイミングチャート
である。この表示パターン「158」は表示パターン
「58」の選択時と同一の変動パターンおよびランダム
カウンタR9が設定され、表示パターン「58」の選択
時と異なるスペック「B」が設定されている場合に選択
されるものであり、表示パターン「158」の選択時に
は表示パターン「58」とは異なる野原→リング→野原
の背景が切換え表示される。また、左図柄および右図柄
は通常変動状態から仮停止した後に消滅し、中図柄は通
常変動状態から消滅する。この中図柄の消滅は背景が野
原からリングに切換わると同時に行われるものであり、
背景の切換え時には表示パターン「58」と異なるキャ
ラクタM1およびM2が表示され、表示パターン「5
8」と異なるリーチアクションが表示される。
【0321】図78は表示パターン「158」の設定時
に出現するリーチアクションを説明するものであり、表
示パターン「158」の設定時には、図78の(a)に
示すように、キャラクタM1およびM2がリング上でボ
クシングを行い、図78の(b)に示すように、キャラ
クタM1がM2を倒すリーチアクションが表示される。
このリーチアクションの終了時には、図78の(c)に
示すように、背景がリングから野原に切換わり、背景の
切換えと同時に3列の図柄が大当りとなる組合せで有効
ラインYL上に仮表示される。
【0322】図64は図柄制御装置173のVROM1
78に記録された各種の表示データを示すものであり、
図柄制御装置173のCPU175はスペックAの設定
時にはVDP177に「オフィス,廊下,建物,トイ
レ」の中から背景を指示し、「M,W」の中からキャラ
クタを指示し、キャラクタ「M,W」に応じたリーチア
クションを表示する。また、スペックBの設定時には
「リング,野原」の中から背景を指示し、「M1,M
2」の中からキャラクタを指示し、キャラクタ「M1,
M2」に応じたリーチアクションを表示する。
【0323】(5)変動開始処理 図53のステップS325の変動開始処理は表示制御フ
ラグが変動開始処理にセットされている場合に実行され
るものであり、図柄制御装置173のCPU174は変
動開始処理の中で変動表示を開始する。CPU174は
図58のステップS371でタイマT7を「0」にリセ
ットし、ステップS372でタイマT7をスタートさせ
る。このタイマT7は変動表示の経過時間(変動表示時
間)を計測するものであり、CPU174はタイマT7
をスタートさせると、ステップS373でVDP177
に変動開始コマンドを出力し、ステップS374で表示
制御フラグに変動表示処理をセットする。
【0324】VDP177は変動開始コマンドを検出す
ると、図柄表示装置133の左図柄,中図柄,右図柄を
通常変動させる。この通常変動は左列の変動領域HE
内,中列の変動領域HE内,右列の変動領域HE内に図
柄「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2」を通常速度で切換え表示するものであり、通常変動
時の各列の図柄の切換え順序は「1」→「2」→「3」
……「11」→「12」→「1」…のループ状に設定されて
いる。
【0325】(6)変動表示処理 図53のステップS326の変動表示処理は表示制御フ
ラグが変動表示処理にセットされている場合に実行され
るものであり、図柄制御装置173のCPU174は変
動表示処理の中で表示パターンの設定結果に応じたアニ
メーション画面を表示する。
【0326】CPU174は図59のステップS381
へ移行すると、表示パターンから各列の図柄の仮停止タ
イミング,背景の切換タイミング,キャラクタの表示タ
イミング,吹出しの表示タイミング等のイベントの発生
タイミングを検出する。そして、変動表示時間用のタイ
マT7の計測値がイベントの発生タイミングに達したこ
とを検出したときにはVDP177に必要なコマンドを
出力し、表示パターンに応じたアニメーション画面を表
示する。
【0327】CPU174はステップS382へ移行す
ると、表示パターンの終了を判断する。この表示パター
ンの終了は表示パターンで設定されている終了タイミン
グ(変動表示時間)をタイマT7の計測値と比較するこ
とに基づいて判断されるものであり、CPU174は表
示パターンの表示終了を検出すると、ステップS383
でタイマT7を停止させ、ステップS384で表示制御
フラグに全図柄停止処理をセットする。
【0328】(7)全図柄停止処理 図53のステップS327の全図柄停止処理は表示制御
フラグが全図柄停止処理にセットされている場合に実行
されるものであり、図柄制御装置173のCPU174
は全図柄停止処理の中で左図柄,中図柄,右図柄を確定
表示する。
【0329】CPU174は図60のステップS391
へ移行すると、全図柄停止コマンドの有無を判断する。
この全図柄停止コマンドはCPU174がIRQ割込み
処理でメイン制御装置164からの全図柄停止コマンド
を検出することに基づいてRAM176の特定エリアに
格納するものであり、CPU174は全図柄停止コマン
ドの格納を検出すると、ステップS392でVDP17
7に図柄確定コマンドを出力し、ステップS393で表
示制御フラグを大当り表示処理にセットする。
【0330】全図柄停止コマンドはメイン制御装置16
4が出力するものであり、全図柄停止コマンドの出力タ
イミングは変動パターンに応じた変動表示時間の経過タ
イミングに設定されている。表示パターンは図柄制御装
置173が変動パターンに基づいて設定するものであ
り、変動パターンに応じた変動表示時間の経過タイミン
グで終了するように設定されている。即ち、図柄制御装
置173のCPU174からVDP177への図柄確定
コマンドは左図柄,中図柄,右図柄が仮停止状態にある
表示パターンの終了タイミングで出力されるものであ
る。VDP177は仮停止状態で左図柄,中図柄,右図
柄を左列の変動領域HE内,中列の変動領域HE内,右
列の変動領域HE内で上下に揺らしており、図柄確定コ
マンドを検出すると、左図柄,中図柄,右図柄を水平な
1本の有効ラインYL上に静止した確定表示状態に切換
える。
【0331】(8)大当り表示処理 図53のステップS328の大当り表示処理は表示制御
フラグが大当り表示処理にセットされている場合に実行
されるものであり、図柄制御装置173のCPU174
は大当り表示処理の中で図柄表示装置133に大当り表
示を行う。
【0332】CPU174は図61のステップS401
へ移行すると、RAM176の特定エリアに大当り表示
コマンドが記録されているか否かを検出する。この大当
り表示コマンドはメイン制御装置164が大当り遊技開
始時に出力するものであり、CPU174はステップS
401で「NO」と判断したときにはステップS402
で遊技制御フラグをコマンド待ち処理にセットし、「Y
ES」と判断したときにはステップS403へ移行す
る。
【0333】CPU174はステップS403へ移行す
ると、VDP177に大当り表示コマンドを出力し、ス
テップS404で表示制御フラグに大当り表示終了処理
をセットする。すると、VDP177はVROM178
から必要な表示データを読出し、図柄表示装置133に
大当り表示を行う。
【0334】(9)大当り表示終了処理 図53のステップS329の大当り表示終了処理は表示
制御フラグが大当り表示終了処理にセットされている場
合に実行されるものであり、図柄制御装置173のCP
U174は大当り表示終了処理の中で大当り表示を終え
る。
【0335】CPU174は図62のステップS411
へ移行すると、RAM176の特定エリアに表示終了コ
マンドが記録されているか否かを検出する。この表示終
了コマンドはメイン制御装置164が大当り遊技終了時
に出力するものであり、CPU174はステップS41
1で「YES」と判断したときにはステップS412で
VDP177に表示終了コマンドを出力し、ステップS
413で表示制御フラグにコマンド待ち処理をセットす
る。
【0336】VDP177は表示終了コマンドを検出す
ると、VROM178から必要な表示データを読出し、
図柄表示装置133に「大当り終了」等の終了メッセー
ジを表示することに基づいて大当り表示を終えた後、直
前の大当り図柄を水平な有効ラインYLに沿って静止し
た確定状態で表示する。
【0337】図24の(a)は図柄制御装置173がメ
イン制御装置164からの表示制御コマンド等に基づい
て実行する表示動作を示すタイムチャートであり、電源
投入時を示している。例えばリセットスイッチ209の
オン操作状態で電源スイッチ207がオン操作されたリ
セット時には図柄制御装置173がスペックAを初期設
定し、メイン制御装置164からの待機表示コマンドを
検出して待機表示を開始する。この待機表示時間が経過
してもパチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞し
ないときにはメイン制御装置164からのデモ表示コマ
ンドを検出し、待機表示をデモ表示に切換え、待機表示
からデモ表示への切換え時にスペックAからスペックB
に切換える。
【0338】図25は図柄制御装置173がメイン制御
装置164からの表示制御コマンド等に基づいて実行す
る表示動作を示すタイムチャートであり、外れが判定さ
れた場合を示している。ここで入賞球が発生したとき
には図柄制御装置173がメイン制御装置164からの
図柄制御コマンドを検出して変動表示を開始する。この
変動表示中に入賞球が発生したときにはメイン制御
装置164が保留回数を加算し、入賞球に基づく確定
表示が設定時間だけ行われた後に図柄制御コマンドを
出力するので、図柄制御装置173がメイン制御装置1
64からの図柄制御コマンドを再び検出し、入賞球に
基づく変動表示および確定表示を実行する。
【0339】図柄制御装置173は確定表示の終了時
には待機表示を開始する。この確定表示直後の待機表
示は図柄制御装置173がメイン制御装置164からの
表示制御コマンドを受けて行うものではなく、確定表示
を継続することに基づいて行うものである。この待機
表示はパチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞
するか、待機表示時間が経過するまで続くものであり、
例えば待機表示時間の経過前に入賞球が発生したとき
には図柄制御装置173がメイン制御装置164からの
図柄制御コマンドを検出して待機表示を終え、変動表
示および確定表示を行う。
【0340】確定表示の終了時に入賞球が発生してい
ないときには待機表示(確定表示の継続)が行われ
る。この待機表示時間が経過しても入賞球が発生しない
ときには図柄制御装置173がメイン制御装置164か
らのデモ表示コマンドを検出する。そして、待機表示表
示を終えてデモ表示を開始し、デモ表示の開始時
にスペックを切換える。このスペックの切換えは図柄制
御装置173がコマンド待ち処理でメイン制御装置16
4からのデモ表示コマンドを検出することに基づいて行
うものであり、1回目のデモ表示の開始時だけに行う。
この1回目のデモ表示は変動表示および変動表示に続く
確定表示後に待機表示時間(1min)だけ入賞球が発
生しないことを条件に開始されるものであり、図24の
(b)に示すように、1回目以外のデモ表示の開始時に
はスペックの切換えが行われない。
【0341】図26は図柄制御装置173がメイン制御
装置164からの表示制御コマンド等に基づいて実行す
る表示動作を示すタイムチャートであり、大当りが判定
された場合を示している。ここで入賞球に基づいて大
当りが判定されたときには図柄制御装置173が確定表
示に続けて大当り表示を行い、大当り表示の終了
後に確定表示を再開する。
【0342】確定表示の終了時点で入賞球が存在する
ときには図柄制御装置173がメイン制御装置164か
らの図柄制御コマンドを検出して変動表示を開始し、確
定表示の終了時点で入賞球が存在しないときには確定
表示を継続する(待機表示の開始)。この待機表示
時間の経過前に入賞球が発生したときには図柄制御装置
173がメイン制御装置164からの図柄制御コマンド
を検出して待機表示を終え、変動表示を開始する。ま
た、待機表示時間が経過しても入賞球が発生しないとき
には図柄制御装置173がメイン制御装置164からの
デモ表示コマンドを検出して待機表示を終える。そし
て、デモ表示を開始し、デモ表示の開始時にスペッ
クを切換える。
【0343】<メイン制御装置164および図柄制御装
置173の電源復旧時の内部処理>メイン制御装置16
4はデータバックアップ機能を有しており、主電源Vi
nが遮断されたときにはメイン制御装置164のRAM
167にメイン基板163のバックアップ電源回路20
8からバックアップ電源V4が印加され、ランダムカウ
ンタR1〜R8の計測値,カウンタN1〜N6の計測
値,タイマT1〜T4の計測値,遊技制御フラグの設定
結果,大当りの判定結果,図柄の設定結果,変動パター
ンの設定結果,確率変動の獲得結果,割込みの状態等の
全データがRAM167にバックアップされる。この主
電源Vinの遮断とは停電等の事故に係る遮断のみなら
ず、電源スイッチ207のオフ操作も含む。
【0344】メイン制御装置164のCPU165はリ
セットスイッチ209の非操作状態で主電源Vinが投
入されたときには図27のステップS2でリセットスイ
ッチ209からのリセット信号が無いと判断し、ステッ
プS9の停電復旧処理へ移行する。即ち、遊技中に生じ
た停電が自動的に復旧した場合のみならず、パチンコホ
ール側がリセットスイッチ209の非操作状態で電源ス
イッチ207をオン操作した場合にもステップS9の停
電復旧処理が実行される。
【0345】CPU165は停電復旧処理へ移行する
と、RAM167のバックアップデータに基づいて電源
遮断時の遊技状態を検出し、遊技状態の検出結果に基づ
いて表示制御コマンドおよび表示制御データを設定す
る。そして、図柄制御装置173のCPU174にIN
T信号を出力し、INT信号の出力後に表示制御コマン
ドおよび表示制御データを出力する。次に、RAM16
7のバックアップデータに基づいて電源遮断直前のプロ
グラム実行位置に戻り、プログラムを再開する。
【0346】図柄制御装置173のCPU174はIN
T信号を検出すると、IRQ割込みプログラムを起動す
る。そして、IRQ割込みプログラムの中で表示制御コ
マンドおよび表示制御データを検出し、図柄制御装置1
33に表示制御コマンドおよび表示制御データに応じた
画面を表示する。
【0347】例えば変動表示中に主電源Vinが遮断さ
れたときには電源投入時にメイン制御装置164から図
柄制御装置173に図柄制御コマンド,変動パターン,
図柄の設定結果が出力され、図柄制御装置173が図5
7の表示パターン設定処理へ移行する。ここで、ランダ
ムカウンタR9およびR10を取得し、ランダムカウン
タR10の取得結果に基づいてスペックの切換えの有無
を抽選する。そして、スペックの切換えを抽選結果に基
づいて選択的に行い、スペックに応じた表示パターンテ
ーブルからランダムカウンタR9および変動パターンに
応じた表示パターンを設定し、表示パターンに応じた変
動表示を行う。この場合には図柄制御装置173が電源
投入時にスペックAを初期設定しており、スペックの切
換えに当選したときにはスペックAからスペックBに切
換える。
【0348】確定表示中に主電源Vinが遮断されたと
きには電源投入時にメイン制御装置164から図柄制御
装置173に全図柄停止コマンド,図柄の設定結果が出
力される。すると、図柄制御装置173が図60の全図
柄停止処理へ移行し、図柄の設定結果を有効ラインYL
に沿って確定表示する。この場合には図柄制御装置17
3が電源投入時にスペックAを初期設定しており、スペ
ックAが継続して設定される。
【0349】大当り表示中に主電源Vinが遮断された
ときには電源投入時にメイン制御装置164から図柄制
御装置173に大当り表示コマンド,図柄の設定結果が
出力される。すると、図柄制御装置173が図61の大
当り表示処理へ移行し、大当り表示を行った後に図柄の
設定結果を有効ラインYLに沿って確定表示する。この
場合には図柄制御装置173が電源投入時にスペックA
を初期設定しており、スペックAが継続して設定され
る。
【0350】デモ表示中に主電源Vinが遮断されたと
きには電源投入時にメイン制御装置164から図柄制御
装置173にデモ表示コマンド,図柄の設定結果が出力
される。すると、図柄制御装置173が図54のコマン
ド待ち処理へ移行し、スペックを切換える。そして、デ
モ表示を行った後に待機表示を行い、図柄の設定結果を
有効ラインYLに沿って確定表示する。この場合には図
柄制御装置173が電源投入時にスペックAを初期設定
しており、コマンド待ち処理でスペックAをスペックB
に切換える。
【0351】待機表示中に主電源Vinが遮断されたと
きには電源投入時にメイン制御装置164から図柄制御
装置173にデモ表示コマンド,図柄の設定結果が出力
される。すると、図柄制御装置173が図54のコマン
ド待ち処理へ移行し、スペックを切換える。そして、デ
モ表示を行った後に待機表示を行い、図柄の設定結果を
有効ラインYLに沿って確定表示する。この場合には図
柄制御装置173が電源投入時にスペックAを初期設定
しており、コマンド待ち処理でスペックAをスペックB
に切換える。
【0352】デモ表示コマンドは変動表示および変動表
示に続く確定表示後に待機表示時間(1min)だけ入
賞球が発生しないことを条件に開始される。パチンコホ
ールの閉店時には遊技者が遊技を終えてから数十分後に
電源スイッチ207をオフすることが多く、電源スイッ
チ207のオフ時にはデモ表示または待機表示が行われ
ていることが大半であり、メイン制御装置164のRA
M167にデモ表示中がバックアップされる。従って、
パチンコホールの開店時にリセットスイッチ209の非
操作状態で電源スイッチ207がオンされたときにはス
ペックAが初期設定された後にmsecの単位でスペッ
クBに切換わり、実質的にスペックBが初期設定され
る。
【0353】尚、図柄制御装置173のCPU174は
図柄表示装置133に現在のスペックを表示する。この
スペックの表示は、待機表示(図24のc参照),デモ
表示(図24のd参照),変動表示(図72参照),確
定表示,大当り表示等、表示内容に拘らず常時表示され
るものであり、CPU174はスペックを切換えたとき
にはスペックの表示を即座に切換える。
【0354】<スピーカ制御装置192の内部処理につ
いて>スピーカ制御装置192のCPU193はメイン
制御装置164からのINT信号を検出すると、IRQ
割込みプログラムを起動する。そして、INT信号に続
くスピーカ制御コマンドおよびスピーカ制御データをI
RQ割込みプログラムで受信し、RAM195に格納す
る。このスピーカ制御データは変動パターンを有するも
のであり、CPU93はタイマ割込みプログラムでスピ
ーカ制御コマンド有りを検出すると、図79に示すよう
に、複数の鳴動パターンの中から変動パターンに応じた
ものを選択し、スピーカ106を鳴動パターンの選択結
果に基づいて駆動する。
【0355】<ランプ制御装置198の内部処理につい
て>ランプ制御装置198のCPU199はメイン制御
装置164からのINT信号を検出すると、IRQ割込
みプログラムを起動する。そして、INT信号に続くラ
ンプ制御コマンドおよびランプ制御データをIRQ割込
みプログラムで受信し、RAM201に格納する。この
ランプ制御データは変動パターンを有するものであり、
CPU199はタイマ割込みプログラムでランプ制御コ
マンド有りを検出すると、図80に示すように、複数の
電飾パターンの中から変動パターンに応じたものを選択
し、コーナーランプ27およびサイドランプ29を電飾
パターンの選択結果に基づいて駆動する。
【0356】上記第7実施例によれば、複数の表示パタ
ーンテーブルを選択的に使用した。このため、表示パタ
ーンの出現態様に大きな変化を付けることができるの
で、長時間遊技を行う場合にも画面に飽きが生じ難くな
り、遊技のおもしろさが継続的に得られる。また、図柄
制御装置173がメイン制御装置164からのデモ表示
コマンドを検出することに基づいて表示パターンテーブ
ルの選択的な設定処理を行った。このため、メイン制御
装置164に表示パターンテーブルの選択プログラムを
記録する必要がなくなり、メイン制御装置164を異機
種に流用するときにメイン制御装置164の制御内容を
変更する手間が少なくなるので、メイン制御装置164
を異機種間で簡単に流用できる。
【0357】また、図柄表示装置133に表示パターン
に応じた表示が行われているときにはスペックの切換え
が行われず、しかも、表示パターンに応じた表示の終了
から設定時間(待機表示時間)が経過するまではスペッ
クの切換えが行われないように構成した。このため、表
示パターンの演出内容が途中から変わる不整合な画面が
出現することがなくなる。
【0358】また、パチンコ球Pの特別図柄始動口13
6に対する入賞が設定時間(待機表示時間)だけない場
合に表示パターンテーブルを切換えた。このため、遊技
者が遊技を中断し、特別図柄始動口136内にパチンコ
球Pが入賞しないようにすることに基づいて表示パター
ンテーブルを切換え、表示パターンの出現態様を変える
ことができるので、遊技のおもしろさが高まる。
【0359】また、図柄表示装置133に現在の表示モ
ードを報知するためのスペック表示を行った。このた
め、表示モードが好みの状態であるときにパチンコ球P
を打出し、好みの表示パターンを出現させる楽しみがで
きるので、遊技のおもしろさが高まる。
【0360】また、図柄制御装置173が主電源Vin
の投入時に固定されたスペックAを初期設定するように
構成したので、パチンコホール側が電源スイッチ207
をオン操作することに基づいて複数の台を共通のスペッ
クAに初期設定することができる。しかも、メイン制御
装置164がRAM167のバックアップデータに基づ
いて電源遮断直前の表示内容に応じた表示制御コマンド
を出力し、図柄制御装置173が表示制御コマンドとし
てデモ表示コマンドを検出することに基づいてスペック
の選択的な設定処理を行うように構成した。このため、
スペックAの初期設定後にメイン制御装置164からの
表示制御コマンドの種類に基づいてスペックの選択的な
設定処理が行われ、前日の電源遮断時の表示内容に応じ
たスペックが実質的に初期設定されるので、パチンコホ
ール側が特種な操作を行わなくとも台毎のスペックにば
らつきを付けることができる。
【0361】また、変動表示が行われる毎にスペックの
変更の有無をランダムカウンタR9の計測値に基づいて
無作為に抽選し、抽選に当選した場合にスペックを切換
えた。このため、遊技者にとってスペックの変更時期を
予測し難くなるので、遊技者にスペックの変更時期を探
求する新たな楽しみを与えることができる。
【0362】また、デモ表示が行われることに基づいて
スペックの設定処理を確定的に行った。このデモ表示は
表示パターンとは無関係な実質的な遊技停止時に行われ
るものであり、表示パターンの表示中にスペックが変わ
ることがなくなるので、表示パターンが途中から変わる
不整合な画面が出現することがなくなる。
【0363】また、1回目のデモ表示が行われたときに
はパチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞するま
でスペックの次の設定処理を行わないようにした。この
ため、遊技者がパチンコ球Pを遊技盤118内に打出し
て特別図柄始動口136内に入賞させ、1回目のデモ表
示が出現するまで遊技を停止していれば、スペックが自
動的に切換わるので、好みに応じてスペックを簡単に切
換える新たな楽しみを遊技者に与えることができる。
【0364】また、図柄制御装置173がメイン制御装
置164からの図柄制御コマンド(可変表示コマンドに
相当する)を検出することに基づいてランダムカウンタ
R10の計測値を取得し、計測値の取得結果に基づいて
スペックの切換えの有無を判断した。この図柄制御コマ
ンドは図柄制御装置173に変動表示の開始を指令する
ものであり、スペックの選択に係る専用コマンドではな
い。従って、現行のメイン制御装置164の制御内容を
変更せず、図柄制御装置173に表示モード選択に係る
処理を追加する程度でスペックの切換え機能を簡単に搭
載できる。
【0365】また、大当りの判定時にはスペックの切換
えを高確率で判定し、外れの判定時にはスペックの切換
えを低確率で判定した。このため、長時間遊技を行って
大当りを獲得したときにはスペックが高確率で自動的に
切換わり、大当り後の次の変動表示から別の演出内容を
見ることができるので、新たな気持ちで大当り後の次の
遊技に取組むことができる。
【0366】尚、上記第7実施例においては、1回目の
デモ表示の開始を条件にスペックを確定的に切換えた
が、これに限定されるものではなく、例えば1回目の待
機表示の開始を条件にスペックを確定的に切換えても良
い。この1回目の待機表示とは確定表示の直後に行われ
るものではなく、1回目のデモ表示の直後に行われるも
のを称している。
【0367】次に本発明の第8実施例を図94〜図98
に基づいて説明する。図柄制御装置173のROM17
5には、図94および図95に示すように、スペックA
用の表示パターンテーブルおよびスペックB用の表示パ
ターンテーブルが記録されており、両表示パターンテー
ブルには異なる少数個の表示パターンが記録され、多数
個の同一の表示パターンが記録されている。
【0368】例えば外れリーチ用の表示パターン「4−
3」および大当り用の表示パターン「26−3」はスペ
ックA用の表示パターンテーブルに記録され、スペック
B用の表示パターンテーブルに記録されていない。ま
た、外れリーチ用の表示パターン「4−4」および大当
り用の表示パターン「26−4」はスペックB用の表示
パターンテーブルに記録され、スペックA用の表示パタ
ーンテーブルに記録されていない。
【0369】表示パターン「4−3」の設定時には、図
70に示すように、左図柄,中図柄,右図柄の変動中に
キャラクタMが瞬間的に表示され、リーチの発生が予告
される。そして、中図柄が低速変動状態に切換わると同
時に背景がオフィスから建物に切換わり、中図柄が外れ
リーチ図柄を構成する数字で仮停止する。表示パターン
「4−4」は表示パターン「4−3」と基本的に同一の
ものであり、図96に示すように、リーチ予告としてキ
ャラクタM1が瞬間的に表示される点で表示パターン
「4−3」と相違する。
【0370】表示パターン「26−3」の設定時には、
図97に示すように、左図柄,中図柄,右図柄の変動中
にキャラクタMが瞬間的に表示され、リーチの発生が予
告される。そして、左図柄だけが仮停止した中図柄およ
び右図柄の変動中にキャラクタMが瞬間的に再表示さ
れ、大当りの発生が予告される。この後、中図柄が低速
変動状態に切換わると同時に背景がオフィスから建物に
切換わり、中図柄が大当り図柄を構成する数字で仮停止
する。表示パターン「26−4」は表示パターン「26
−3」と基本的に同一のものであり、図98に示すよう
に、リーチ予告および大当り予告としてキャラクタM1
が瞬間的に表示される点で表示パターン「26−3」と
相違する。即ち、リーチ予告用および大当り予告用のキ
ャラクタMはスペックA専用のものであり、スペックB
の設定時には出現しない。また、リーチ予告用および大
当り予告用のキャラクタM1はスペックB専用のもので
あり、スペックAの設定時には出現しない。
【0371】上記第8実施例によれば、複数の表示パタ
ーンテーブルに共通の表示パターンが設定されている場
合に現在のスペックを表示するように構成した。このた
め、表示パターンの出現態様だけでは現在のスペックを
把握できない虞れがあるが、現在のスペックが表示され
るので、現在のスペックが自分の望むものであるか否か
を遊技者が自ら判断できる。
【0372】また、上記第7〜第8実施例においては、
図柄制御装置173がメイン制御装置164からの既存
の表示制御コマンドを検出することに基づいてスペック
を切換えたが、これに限定されるものではなく、例えば
メイン制御装置164から図柄制御装置173に専用の
表示モード設定コマンドを出力し、図柄制御装置173
が表示モード設定コマンドを検出することに基づいてス
ペックの設定処理を行うように構成しても良い。この構
成の場合、メイン制御装置164が設定時間の経過を検
出する毎に表示モード設定コマンドを出力し、図柄制御
装置173が表示モード設定コマンドを検出することに
基づいてスペックAおよびBを交互に切換えると良い。
【0373】また、上記第7〜第8実施例においては、
図柄制御装置173が1回目のデモ表示を行うことに基
づいてスペックを切換えたが、これに限定されるもので
はなく、例えば本発明の第9実施例を示す図99のよう
に、図柄制御装置173がデモ表示を開始する毎にスペ
ックを切換える構成としても良い。この構成の場合、1
回目のデモンストレーション表示,2回目のデモンスト
レーション表示……の度にスペックが変わる。この状態
でパチンコ球Pが特別図柄始動口136内に入賞する
と、デモ表示が終了して変動表示が開始され、デモ表示
の終了時点のスペックが設定される。このため、遊技者
がデモ表示の回数を考慮し、好みのスペックに変わった
タイミングでパチンコ球Pを特別図柄始動口136内に
入賞させ、遊技者に全てのスペックの中から好みのもの
を設定する新たな楽しみを与えることができる。
【0374】また、上記第9実施例においては、図柄制
御装置173がデモ表示の開始毎にスペックを切換える
構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば
本発明の第10実施例を示す図100のように、図柄制
御装置173が待機表示を開始する毎にスペックを切換
える構成としても良い。この待機表示とは確定表示直後
の待機表示を除外するものであり、デモ表示の後の待機
表示を称している。この待機表示の開始は図柄制御装置
173が内部の判断基準に基づいて行うものであり、メ
イン制御装置164からの表示制御コマンドに基づいて
行うものではない。
【0375】また、上記第7〜第10実施例において
は、図柄制御装置173が電源投入時にスペックAを初
期設定する構成としたが、これに限定されるものではな
く、例えばメイン制御装置164が電源投入時に図柄制
御装置173にデモ表示フラグを出力し、図柄制御装置
173がデモ表示フラグの状態に基づいてスペックAお
よびBを選択的に初期設定するように構成しても良い。
以下、当該構成を具体化した本発明の第11実施例につ
いて説明する。
【0376】メイン制御装置164はリセットスイッチ
209のオン操作状態で電源スイッチ207が操作され
ると、図柄制御装置173にデモ表示フラグ「0(表示
停止中)」を出力する。すると、図柄制御装置173は
デモ表示フラグ「0(表示停止中)」を検出し、デモ表
示フラグ「0」に基づいてスペックAを設定する。
【0377】メイン制御装置164はリセットスイッチ
209の非操作状態で電源スイッチ207が操作される
と、RAM167からデモ表示フラグのバックアップデ
ータを読出し、図柄制御装置173に出力する。する
と、図柄制御装置173はメイン制御装置164からの
デモ表示フラグを検出し、デモ表示フラグが「0(表示
停止中)」であるときにはスペックAを設定し、デモ表
示フラグが「1(表示中)」であるときにはスペックB
を設定する。
【0378】主電源Vinの遮断はパチンコホールの閉
店後に行われるものであり、主電源Vinの遮断時には
デモ表示が行われている確率が極めて高い。従って、R
AM167にデモ表示フラグとして「1(表示中)」が
バックアップされるので、電源スイッチ207の単独操
作時にはスペックBが初期設定される。
【0379】上記第11実施例によれば、電源スイッチ
207およびリセットスイッチ209が同時にオン操作
されたときには図柄制御装置174がスペックAを初期
設定し、電源スイッチ207が単独でオン操作されたと
きにはスペックBを初期設定するように構成した。この
ため、パチンコホール側が電源スイッチ207のオン操
作時にリセットスイッチ209を選択的にオン操作だけ
でスペックを選択できるので、パチンコホール側にとっ
ては開店時に複数の同一台を異なる演出内容に設定して
おくことができ、遊技者にとっては予想外の演出が出現
する楽しみができる。
【0380】また、上記第7〜第11実施例において
は、メイン制御装置164が主電源Vinの遮断時にデ
ータをRAM167にバックアップする構成としたが、
これに限定されるものではなく、例えばROM165に
バックアップしたり、専用の揮発性メモリまたは不揮発
性メモリにバックアップする構成としても良い。
【0381】また、上記第7〜第11実施例において
は、待機表示中に電源スイッチ207がオフ操作された
ときには電源スイッチ207のオン操作時にメイン制御
装置164から図柄制御装置173にデモ表示コマンド
を出力し、図柄制御装置173が図柄表示装置133に
デモ表示を行う構成としたが、これに限定されるもので
はなく、例えばメイン制御装置164から図柄制御装置
173に待機表示コマンドを出力し、図柄制御装置17
3が図柄表示装置133に待機表示を行う構成としても
良い。この場合、待機表示コマンドと共に背景指定コマ
ンドおよび図柄指定コマンドを出力し、電源スイッチ2
07のオフ操作時に図柄表示装置133に確定表示され
ていた左図柄,中図柄,右図柄を特定の背景上に確定表
示することが好ましい。
【0382】また、上記第7〜第11実施例において
は、メイン制御装置164が主電源Vinの遮断時に全
データをバックアップする構成としたが、これに限定さ
れるものではなく、例えば一切のデータをバックアップ
しないように構成しても良い。この構成の場合、図柄制
御装置173が電源投入時に予め設定された特定のスペ
ックAを初期設定するように構成すると良い。
【0383】また、上記第1〜第11実施例において
は、複数の表示パターンテーブルに全く異なる表示パタ
ーンを設定したり、一部が同一で残りが異なる表示パタ
ーンを設定したが、これに限定されるものではなく、例
えば全く同一の表示パターンを設定しても良い。この構
成の場合、複数の表示テーブルに表示パターンの選択確
率として異なる値を設定することが好ましい。
【0384】また、上記第1〜第11実施例において
は、遊技盤18および118にポケット状の特別図柄始
動口15および136を固定したが、これに限定される
ものではなく、例えば上下面が開口するコ字状の始動ゲ
ートを装着しても良い。この場合、始動ゲート内に特別
図柄始動センサ16または137を固定し、パチンコ球
が始動ゲート内を通過することに基づいて特別図柄始動
センサ16または137から始動信号が出力されるよう
にすると良い。また、上記第1〜第11実施例において
は、図柄表示装置14および133としてカラー液晶表
示器を用いたが、これに限定されるものではなく、例え
ばLED表示器を用いても良い。
【0385】また、上記第1〜第11実施例において
は、保留回数に上限値を設定したが、これに限定される
ものではなく、例えば上限値を設定しないようにしても
良い。また、上記第1〜第11実施例においては、図柄
変動の保留回数の上限値を「4回」に設定したが、これ
に限定されるものではなく、例えば「1回」〜「3回」
のいずれかに設定したり、「5回」以上に設定しても良
い。
【0386】また、上記第1〜第11実施例において
は、大当りの判定を条件に確率変動の獲得の有無が判定
される構成のパチンコ機に本発明を適用したが、これに
限定されるものではなく、例えば大当り確率が固定され
たパチンコ機に本発明を適用したり、大当りの判定を条
件に時間短縮の獲得の有無が判定される構成のパチンコ
機に適用しても良い。この時間短縮とは変動表示時間の
短縮を称するものであり、時間短縮の獲得時には変動回
数が予め設定された値(例えば100回)に達するまで
変動表示時間が短縮される。
【0387】また、上記第1〜第11実施例において
は、大当りの判定を条件に特典の獲得の有無が判定され
る構成のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定
されるものではなく、例えば特典の獲得の有無が判定さ
れない構成のパチンコ機(特典機能を持たないパチンコ
機)に適用しても良い。また、上記第1〜第11実施例
においては、左図柄,中図柄,右図柄として数字図柄を
用いたが、これに限定されるものではなく、例えば漢字
図柄やアルファベット図柄等を用いても良く、要は大当
りおよび外れを識別できる符号(識別情報)であれば良
い。また、上記第1〜第11実施例においては、左,
中,右の3列に図柄を表示したが、これに限定されるも
のではなく、例えば上,中,下の3段に表示したり、3
列×3段に表示しても良い。
【0388】また、上記第1〜第11実施例において
は、大当りの発生に連動して大当り動作が行われる1種
のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定される
ものではなく、例えば3種のパチンコ機に適用しても良
い。この3種のパチンコ機は大当りの発生に連動して特
別入賞口が開放されるものであり、特別入賞口の開放時
に特別入賞口内にパチンコ球が入球することに基づいて
大当り動作が行われる。
【0389】
【発明の効果】本発明の遊技機によれば、複数の表示パ
ターン群を選択的に使用したので、表示パターンの表示
態様に大きな変化を付けることができる。このため、長
時間遊技を行う場合にも画面に飽きが生じ難くなるの
で、遊技のおもしろさが継続的に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(aは表示制御装
置の制御内容を示すフローチャート、bはモード設定処
理内容を示すフローチャート)
【図2】メイン制御装置の制御内容を示すフローチャー
【図3】変動パターンテーブルを示す図(aは外れリー
チ用の変動パターンテーブルを示す図、bは大当り用の
変動パターンテーブルを示す図)
【図4】別の変動パターンテーブルを示す図(aは外れ
リーチ用の変動パターンテーブルを示す図、bは大当り
用の変動パターンテーブルを示す図)
【図5】メイン制御装置のデータ取得処理内容を示すフ
ローチャート
【図6】保留データ記録部と保留球ランプとの関係を示
す図
【図7】カウンタデータを説明するための図
【図8】メイン制御装置のリーチ処理内容を示すフロー
チャート
【図9】ノーマルリーチ画面を示す図
【図10】ブロックリーチ画面を示す図
【図11】スクラッチリーチ画面を示す図
【図12】チェンジリーチ画面を示す図
【図13】逆転リーチ画面を示す図
【図14】電気的構成を示すブロック図
【図15】全体構成を示す前面図
【図16】全体構成を示す後面図
【図17】本発明の第2実施例を示す図(表示制御装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図18】変動モードの時間的な変化を示すタイムチャ
ート
【図19】本発明の第3実施例を示す図(表示制御装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図20】変動モードの時間的な変化を示すタイムチャ
ート
【図21】本発明の第4実施例を示す図(表示制御装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図22】本発明の第5実施例を示す図(表示制御装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図23】本発明の第6実施例を示す図(図柄表示装置
の画面を示す図)
【図24】本発明の第7実施例を示す図(aおよびbは
図柄表示装置の表示内容とスペックとの関係を示すタイ
ミングチャート、cは待機画面を示す図、dはデモ画面
を示す図)
【図25】図柄表示装置の表示内容の変化を示すタイミ
ングチャート(外れ判定時)
【図26】図柄表示装置の表示内容の変化を示すタイミ
ングチャート(大当り判定時)
【図27】メイン制御装置のメインプログラムを示すフ
ローチャート
【図28】メイン制御装置のタイマ割込みプログラムを
示すフローチャート
【図29】メイン制御装置の賞球信号処理を示すフロー
チャート
【図30】メイン制御装置のデータ取得処理を示すフロ
ーチャート
【図31】メイン制御装置のデモ表示処理を示すフロー
チャート
【図32】メイン制御装置の制御データ設定処理を示す
フローチャート
【図33】メイン制御装置の外れリーチ図柄設定処理を
示すフローチャート
【図34】メイン制御装置の完全外れ図柄設定処理を示
すフローチャート
【図35】メイン制御装置の変動表示処理を示すフロー
チャート
【図36】メイン制御装置のスピーカ制御処理を示すフ
ローチャート
【図37】メイン制御装置のランプ制御処理を示すフロ
ーチャート
【図38】メイン制御装置の全図柄停止処理を示すフロ
ーチャート
【図39】メイン制御装置の確定表示処理を示すフロー
チャート
【図40】メイン制御装置の確定表示終了処理を示すフ
ローチャート
【図41】メイン制御装置の大当り遊技開始処理を示す
フローチャート
【図42】メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフロ
ーチャート
【図43】メイン制御装置の大当り遊技終了処理を示す
フローチャート
【図44】ランダムカウンタと大当り図柄との関係を説
明するための図
【図45】(a)はランダムカウンタと左図柄との関係
を説明するための図、(b)はランダムカウンタと中図
柄との関係を説明するための図、(c)はランダムカウ
ンタと右図柄との関係を説明するための図
【図46】大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図47】外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す
【図48】カウンタデータエリアとカウンタとランプナ
ンバーとの関係を示す図
【図49】(a)はランダムカウンタの一覧を示す図、
(b)はノーマルカウンタの一覧を示す図
【図50】メイン制御装置のRAMのデータ格納エリア
を示す図
【図51】図柄制御装置のメインプログラムを示すフロ
ーチャート
【図52】図柄制御装置のIRQ割込みプログラムを示
すフローチャート
【図53】図柄制御装置のタイマ割込みプログラムを示
すフローチャート
【図54】図柄制御装置のコマンド待ち処理を示すフロ
ーチャート
【図55】図柄制御装置のデモ表示処理を示すフローチ
ャート
【図56】図柄制御装置の待機表示処理を示すフローチ
ャート
【図57】図柄制御装置の表示パターン設定処理を示す
フローチャート
【図58】図柄制御装置の変動開始処理を示すフローチ
ャート
【図59】図柄制御装置の変動表示処理を示すフローチ
ャート
【図60】図柄制御装置の全図柄停止処理を示すフロー
チャート
【図61】図柄制御装置の大当り表示処理を示すフロー
チャート
【図62】図柄制御装置の大当り表示終了処理を示すフ
ローチャート
【図63】(a)はスペックA用の表示パターンテーブ
ルを示す図、(b)はスペックB用の表示パターンテー
ブルを示す図
【図64】スペックと表示データとの関係を示す図
【図65】図柄制御装置のVROMに記録された背景デ
ータを示す図(スペックA用)
【図66】図柄制御装置のVROMに記録された背景デ
ータを示す図(スペックB用)
【図67】スペックA用の表示パターンを説明するため
のタイミングチャート
【図68】スペックA用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図69】スペックA用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図70】スペックA用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図71】スペックA用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図72】スペックA用の表示パターンの表示画面を示
す図(リーチアクションの表示画面を示す図)
【図73】スペックB用の表示パターンを説明するため
のタイミングチャート
【図74】スペックB用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図75】スペックB用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図76】スペックB用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図77】スペックB用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図78】スペックB用の表示パターンの表示画面を示
す図(リーチアクションの表示画面を示す図)
【図79】鳴動パターンテーブルを示す図
【図80】電飾パターンテーブルを示す図
【図81】メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図82】図柄制御装置の電気的構成を示す図
【図83】払出制御装置の電気的構成を示す図
【図84】スピーカ制御装置の電気的構成を示す図
【図85】ランプ制御装置の電気的構成を示す図
【図86】電源基板,メイン基板,図柄基板,払出基
板,音ランプ基板の接続状態を示す図
【図87】遊技盤を示す前面図
【図88】パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図89】パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図90】打球装置および打球槌を示す図(aは上面
図、bは前面図)
【図91】入賞口台板を示す斜視図(可動片がカウント
状態に回動した様子を示す図)
【図92】入賞口台板を示す斜視図(可動片が特定入賞
状態に回動した様子を示す図)
【図93】賞球払出装置の内部構成を示す後面図
【図94】本発明の第8実施例を示す図(スペックA用
の表示パターンテーブルを示す図)
【図95】スペックB用の表示パターンテーブルを示す
【図96】スペックB用の表示パターンを説明するため
のタイミングチャート
【図97】スペックA用の表示パターンを説明するため
のタイミングチャート
【図98】スペックB用の別の表示パターンを説明する
ためのタイミングチャート
【図99】本発明の第9実施例を示す図(図柄表示装置
の表示内容とスペックとの関係を示すタイミングチャー
ト)
【図100】本発明の第10実施例を示す図(図柄表示
装置の表示内容とスペックとの関係を示すタイミングチ
ャート)
【符号の説明】
Pはパチンコ球、14は図柄表示装置(表示装置)、1
6は特別図柄始動口(始動口)、20はメイン制御装置
(大当り判定手段,図柄設定手段,変動パターン設定手
段)、21は表示制御装置(サブ制御装置,選択手段、
制御手段,表示パターン設定手段,表示制御手段)、1
36は特別図柄始動口(始動口)、133は図柄表示装
置(表示装置)、163はメイン基板、164はメイン
制御装置(大当り判定手段,図柄設定手段,変動パター
ン設定手段)、167はRAM(バックアップ手段)、
172は図柄基板(サブ基板)、173は図柄制御装置
(表示パターン群設定手段,表示パターン設定手段,表
示制御手段,サブ制御装置)、207は電源スイッチ、
209はリセットスイッチを示している。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に識別図柄を可変状態および可
    変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止時の態様
    に基づいて大当りの抽選結果を報知する構成の遊技機に
    おいて、 表示パターン群の中から表示パターンを選択的に設定す
    る表示パターン設定手段と、 前記表示装置に前記表示パターン設定手段の設定結果に
    応じた表示を行う表示制御手段とを備え、 前記表示パターン設定手段は、複数の表示パターン群を
    選択的に使用することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 パチンコ球が始動口内に入賞したことを
    条件に識別図柄が可変表示される表示装置を備えた遊技
    機において、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に大当
    りおよび外れを判定する大当り判定手段と、 前記大当り判定手段の判定結果を報知するための識別図
    柄を設定する図柄設定手段と、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に変動
    パターンを設定する変動パターン設定手段と、 表示パターン群を複数の中から選択的に設定する表示パ
    ターン群設定手段と、 前記表示パターン群設定手段の設定結果に応じた表示パ
    ターン群の中から前記変動パターン設定手段の設定結果
    に応じた表示パターンを選択的に設定する表示パターン
    設定手段と、 前記図柄設定手段の設定結果に応じた識別図柄を前記表
    示装置に可変停止状態で表示することに基づいて前記大
    当り判定手段の判定結果を報知すると共に、前記表示パ
    ターン設定手段の設定結果に応じた表示パターンで識別
    図柄が可変してから可変停止するまでの様子を表示する
    表示制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 表示装置に識別図柄を可変状態および可
    変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止時の態様
    に基づいて大当りの抽選結果を報知する構成の遊技機に
    おいて、 表示パターン群の中から表示パターンを選択的に設定
    し、前記表示装置に表示パターンの設定結果に応じた表
    示を行うサブ制御装置と、 前記サブ制御装置に指令信号を出力するメイン制御装置
    とを備え、 前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの指令信
    号を検出することに基づいて複数の表示パターン群を選
    択的に使用することを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 パチンコ球が始動口内に入賞したことを
    条件に識別図柄が可変表示される表示装置を備えた遊技
    機において、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に大当
    りおよび外れを判定する大当り判定手段と、 前記大当り判定手段の判定結果を報知するための図柄を
    設定する図柄設定手段と、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に変動
    パターンを設定する変動パターン設定手段と、 表示パターン群を複数の中から選択的に設定する表示パ
    ターン群設定手段と、 前記表示パターン群設定手段の設定結果に応じた表示パ
    ターン群の中から前記変動パターン設定手段の設定結果
    に応じた表示パターンを選択的に設定する表示パターン
    設定手段と、 前記図柄設定手段の設定結果に応じた識別図柄を前記表
    示装置に可変停止状態で表示することに基づいて前記大
    当り判定手段の判定結果を報知すると共に、前記表示パ
    ターン設定手段の設定結果に応じた表示パターンで識別
    図柄が可変してから可変停止するまでの様子を表示する
    表示制御手段とを備え、 前記大当り判定手段と図柄設定手段と変動パターン設定
    手段とは、メイン基板に搭載されたメイン制御装置から
    構成され、 前記表示パターン群設定手段と前記表示パターン設定手
    段と前記表示制御手段とは、前記メイン基板とは異なる
    サブ基板に搭載されたサブ制御装置から構成され、 前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの指令信
    号を検出することに基づいて表示パターン群の設定処理
    を行うことを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 表示装置に識別図柄を可変状態および可
    変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止時の態様
    に基づいて大当りの抽選結果を報知する構成の遊技機に
    おいて、 表示パターン群の中から表示パターンを選択的に設定
    し、前記表示装置に表示パターンの設定結果に応じた表
    示を行うサブ制御装置を備え、 前記サブ制御装置は、内部の判断基準に基づいて複数の
    表示パターン群を選択的に使用することを特徴とする遊
    技機。
  6. 【請求項6】 パチンコ球が始動口内に入賞したことを
    条件に識別図柄が可変表示される表示装置を備えた遊技
    機において、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に大当
    りおよび外れを判定する大当り判定手段と、 前記大当り判定手段の判定結果を報知するための識別図
    柄を設定する図柄設定手段と、 パチンコ球が前記始動口内に入賞したことを条件に変動
    パターンを設定する変動パターン設定手段と、 表示パターン群を複数の中から選択的に設定する表示パ
    ターン群設定手段と、 前記表示パターン群設定手段の設定結果に応じた表示パ
    ターン群の中から前記変動パターン設定手段の設定結果
    に応じた表示パターンを選択的に設定する表示パターン
    設定手段と、 前記図柄設定手段の設定結果に応じた識別図柄を前記表
    示装置に可変停止状態で表示することに基づいて前記大
    当り判定手段の判定結果を報知すると共に、前記表示パ
    ターン設定手段の設定結果に応じた表示パターンで識別
    図柄が可変してから可変停止するまでの様子を表示する
    表示制御手段とを備え、 前記大当り判定手段と図柄設定手段と変動パターン設定
    手段とは、メイン基板に搭載されたメイン制御装置から
    構成され、 前記表示パターン群設定手段と前記表示パターン設定手
    段と前記表示制御手段とは、前記メイン基板とは異なる
    サブ基板に搭載されたサブ制御装置から構成され、 前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの指令信
    号とは無関係な内部基準に基づいて表示パターン群の設
    定処理を行うことを特徴とする遊技機。
  7. 【請求項7】 複数の表示パターン群が時間を条件に切
    換えて使用されることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 複数の表示パターン群が大当りの発生を
    条件に切換えて使用されることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 複数の表示パターン群がリーチの発生を
    条件に切換えて使用されることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 表示装置に表示パターンに応じた表示
    が行われているときには表示パターン群の切換えが行わ
    れないことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の遊技機。
  11. 【請求項11】 表示パターンに応じた表示の終了から
    設定時間が経過するまでは表示パターン群の切換えが行
    われないことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
    記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 パチンコ球の始動口に対する入賞また
    は始動ゲートに対する通過が設定時間ない場合に表示パ
    ターン群が切換えられることを特徴とする請求項1〜
    6,10,11のいずれかに記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 表示装置には、現在の表示パターン群
    を報知する表示が行われることを特徴とする請求項1〜
    12のいずれかに記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 主電源の遮断状態でメイン制御装置の
    制御データをバックアップするバックアップ手段と、 前記メイン制御装置およびサブ制御装置に主電源を供給
    する電源スイッチと、 前記メイン制御装置にリセット信号を出力するリセット
    スイッチとを備え、 前記メイン制御装置は、 前記電源スイッチおよび前記リセットスイッチが同時に
    オン操作されたときには前記バックアップ手段のバック
    アップデータをリセットする初期化処理を行うと共に、
    前記サブ制御装置に第1の表示パターン群を初期設定す
    るための指令信号を出力し、 前記電源スイッチが単独でオン操作されたときには前記
    バックアップ手段のバックアップデータに基づいて主電
    源の遮断直前の状態に戻る復旧処理を行うと共に、前記
    サブ制御装置に第2の表示パターン群を初期設定するた
    めの指令信号を出力することを特徴とする請求項3〜4
    のいずれかに記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 サブ制御装置は、主電源の投入時に固
    定された表示パターン群を初期設定することを特徴とす
    る請求項3〜6のいずれかに記載の遊技機。
  16. 【請求項16】 複数の表示パターン群には、共通の表
    示パターンが設定され、 表示装置には、現在の表示パターン群を報知する表示が
    行われることを特徴とする1〜15のいずれかに記載の
    遊技機。
  17. 【請求項17】 識別図柄の可変表示が行われる毎に表
    示パターン群の設定処理を行うか否かが判定されること
    を特徴とする請求項1〜6,10,13〜16のいずれ
    かに記載の遊技機。
  18. 【請求項18】 表示装置にデモンストレーション表示
    または待機表示が行われることに基づいて表示パターン
    群の設定処理が行われることを特徴とする請求項1〜
    6,10〜16のいずれかに記載の遊技機。
  19. 【請求項19】 表示装置に1回目のデモンストレーシ
    ョン表示または1回目の待機表示が行われたときにはパ
    チンコ球が始動口内に入賞するまで表示パターン群の次
    の設定処理が行われないことを特徴とする請求項18記
    載の遊技機。
  20. 【請求項20】 表示装置に待機表示が行われる毎また
    はデモンストレーション表示が行われる毎に表示パター
    ン群の設定処理が行われることを特徴とする請求項1〜
    6,10〜16のいずれかに記載の遊技機。
  21. 【請求項21】 サブ制御装置は、 メイン制御装置からの可変表示コマンドを検出すること
    に基づいてランダムカウンタの計測値を取得し、計測値
    の取得結果に基づいて表示パターン群の切換えの有無を
    判断することを特徴とする請求項3〜6,10,13〜
    17のいずれかに記載の遊技機。
JP2002086651A 2001-05-21 2002-03-26 遊技機 Expired - Fee Related JP4206484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086651A JP4206484B2 (ja) 2001-05-21 2002-03-26 遊技機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-150885 2001-05-21
JP2001150885 2001-05-21
JP2002086651A JP4206484B2 (ja) 2001-05-21 2002-03-26 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003038790A true JP2003038790A (ja) 2003-02-12
JP4206484B2 JP4206484B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=26615406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002086651A Expired - Fee Related JP4206484B2 (ja) 2001-05-21 2002-03-26 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4206484B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007260090A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Samii Kk 遊技機
JP2008212197A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Olympia:Kk 遊技機
JP2009022554A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2011143204A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2011239943A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2012213565A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2013039439A (ja) * 2012-11-26 2013-02-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013169264A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2014147628A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機
JP2014184203A (ja) * 2014-04-15 2014-10-02 Sophia Co Ltd 遊技機

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007260090A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Samii Kk 遊技機
JP2008212197A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Olympia:Kk 遊技機
JP2009022554A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2011143204A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2011239943A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2012213565A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2013169264A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013039439A (ja) * 2012-11-26 2013-02-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014147628A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機
JP2014184203A (ja) * 2014-04-15 2014-10-02 Sophia Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4206484B2 (ja) 2009-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003038791A (ja) 遊技機
JP6517757B2 (ja) 遊技機
JP2004024688A (ja) 遊技機
JP2004350997A (ja) 遊技機
JP2003175224A (ja) 遊技機
JP2003340065A (ja) 遊技機
JP4206484B2 (ja) 遊技機
JP4253786B2 (ja) 遊技機
JP4277249B2 (ja) 遊技機
JP2003340064A (ja) 遊技機
JP6765129B2 (ja) 遊技機
JP2003251019A (ja) 遊技機
JP2003181004A (ja) 遊技機
JP2003265730A (ja) 遊技機
JP4362810B2 (ja) 遊技機
JP2003175223A (ja) 遊技機
JP2008206865A (ja) 遊技機
JP2003181003A (ja) 遊技機
JP6850489B2 (ja) 遊技機
JP2004154424A (ja) 遊技機
JP2004187929A (ja) 遊技機
JP2004351000A (ja) 遊技機
JP2008206860A (ja) 遊技機
JP2003265781A (ja) 遊技機
JP2004350998A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R255 Notification that request for automated payment was rejected

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees