JP2003036672A - 昇圧回路およびその駆動方法 - Google Patents

昇圧回路およびその駆動方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積デメリットを2倍に抑えつつ、昇圧レベ
ルに応じて電流供給効率を向上でき、従来モードと低消
費電流モードとの切換えを可能とすること。 【解決手段】 昇圧回路は、ノード(N1,N3)間に
接続されたポンプ容量(CP1)と、ノード(N2,N
4)間に接続されたポンプ容量(CP2)とを有する。
ノード(N1)に接続されたスイッチ(S1)は、電源
ノード、グランドノード、および昇圧ノードのいずれか
に接続される。ノード(N2)に接続されたスイッチ
(S2)は、電源ノード、グランドノード、および昇圧
ノードのいずれかに接続される。スイッチ(S3)は中
間ノード間に接続される。ノード(N3)に接続された
スイッチ(S4)は、電源ノード、昇圧ノード、および
非接続ノードのいずれかに接続される。ノード(N4)
に接続されたスイッチ(S5)は、電源ノード、昇圧ノ
ード、および非接続ノードのいずれか1つに接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に内蔵
される昇圧回路に関し、特に、外部電源1.8Vの携帯
機器用途のDRAMの内部電源として用いられる昇圧回
路およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、この種の昇圧回路(以下、「通常
ポンプ回路」と呼ぶ。)は、1つのポンプ容量とスイッ
チと電源で構成されていた。通常ポンプ回路の電流(電
荷)効率は約50%であった。
【0003】低消費電力化を実現するため、電流(電
荷)効率を50%より向上させた昇圧回路(ポンプ回
路)が、例えば、特開平9−231752号公報(以
下、「第1の先行技術」と呼ぶ。)に記載されている。
この第1の先行技術に開示された昇圧回路(ポンプ回
路)は、ポンプ容量2個とスイッチ5個とを用いてい
る。
【0004】以下、図20を参照して、第1の先行技術
に開示されている昇圧回路について説明する。昇圧回路
は、第1のポンプ容量CP1と、第2のポンプ容量CP
2と、第1乃至第5のスイッチS1,S2,S3,S
4,S5とを有する。この昇圧回路には、電源(電源電
位)VCCおよびグランド(接地電位)VSSが供給さ
れ、昇圧回路は昇圧レベル(昇圧電位)VPPを出力
(発生)する。すなわち、昇圧回路は、電源VCCが供
給されるノード(以下「電源ノード」と呼ぶ)と、グラ
ンドVSSが供給されるノード(以下「グランドノー
ド」と呼ぶ)と、昇圧レベルVPPを発生するノード
(以下「昇圧ノード」と呼ぶ)とを持つ。また、この昇
圧回路は、第1及び第2の入力ノードN1及びN2と、
第1及び第2の中間ノードN3及びN4とを持つ。
【0005】第1のポンプ容量CP1は第1の入力ノー
ドN1と第1の中間ノードN3との間に接続されてい
る。第2のポンプ容量CP2は第2の入力ノードN2と
第2の中間ノードN4との間に接続されている。
【0006】第1乃至第3のスイッチS1〜S3は、電
源ノードとグランドノードとの間に直列に接続されてい
る。詳述すると、第1のスイッチS1は電源ノードと第
1の入力ノードN1との間に接続されている。第1のス
イッチS1は、一般的には、PMOSトランジスタで構
成され、そのソースは電源ノードに接続され、そのドレ
インは第1の入力ノードN1に接続される。第2のスイ
ッチS2は第1の入力ノードN1と第2の入力ノードN
2との間に接続されている。第2のスイッチS2は、一
般的には、NMOSトランジスタで構成され、そのドレ
インは第1の入力ノードN1に接続され、そのソースは
第2の入力ノードN2に接続されている。第3のスイッ
チS3は第2の入力ノードN2とグランドノードとの間
に接続されている。第3のスイッチS3は、一般的に
は、NMOSトランジスタで構成され、そのドレインは
第2の入力ノードN2に接続され、そのソースはグラン
ドノードに接続されている。
【0007】第4のスイッチS4では、その固定接点は
第1の中間ノードN3に固定的に接続され、その可動接
点は電源ノード或いは昇圧ノードのいずれか一方に選択
的に接続される。第5のスイッチS5では、その固定接
点は第2の中間ノードN4に固定的に接続され、その可
動接点は電源ノード或いは昇圧ノードのいずれか一方に
選択的に接続される。
【0008】このような構成の昇圧回路は、図20に示
されるような、第1の状態と第2の状態とを繰り返
すことで、昇圧及び供給電流の高効率化を実現してい
る。
【0009】図20に示す第1の状態は、第1のポン
プ容量CP1が放電し、第2のポンプ容量CP2を充電
している状態である。一方、図20に示す第2の状態
は、第1のポンプ容量CP1を充電し、第2のポンプ容
量CP2が放電している状態である。
【0010】詳述すると、図20に示す第1の状態で
は、第1のスイッチS1はオンし、第2のスイッチS2
はオフし、第3のスイッチS3はオンし、第4のスイッ
チS4は第1の中間ノードN3を昇圧ノードに接続し、
第5のスイッチS5は第2の中間ノードN4を電源ノー
ドに接続している。この状態では、第1のポンプ容量C
P1を電源VCCでたたき上げ、昇圧ノードへ電流を供
給し、同時に、第2のポンプ容量CP2を電源VCC、
グランドVSSで充電している。
【0011】一方、図20に示す第2の状態では、第
1のスイッチS1はオフし、第2のスイッチS2はオン
し、第3のスイッチS3はオフし、第4のスイッチS4
は第2の中間ノードN3を電源ノードに接続し、第5の
スイッチS5は第2の中間ノードN4を昇圧ノードに接
続している。この状態では、第1のポンプ容量CP1と
第2のポンプ容量CP2とを直列接続し、第1のポンプ
容量CP1を電源VCCでたたき上げ、第2のポンプ容
量CP2側から昇圧ノードへ電流供給する。このとき、
第1のポンプ容量CP1の電極方向は昇圧方向と逆向き
にしているため、電荷の移動と共に第1のポンプ容量C
P1は充電される。
【0012】1キャパシタに対し半サイクルで移動する
電荷量をΔQとすると、電源ノードから流れ出る電荷量
は3ΔQとなる。一方、昇圧ノードへ供給される電荷量
は2ΔQとなる。よって、電流(電荷)効率は約66.
6%(=2/3)となり、上述した通常ポンプ回路の電
流(電荷)効率である約50%に比較して、約1.33
倍向上する。
【0013】また、上記以外の昇圧回路も種々提案され
ている。例えば、再特WO98/44621(以下、
「第2の先行技術」と呼ぶ。)には、ポンプ容量2個と
スイッチ5個とを用いて、昇圧比を可変制御できるよう
にした電源回路が開示されている。特開2001−95
234号公報(以下、「第3の先行技術3」と呼ぶ。)
には、ポンプ容量2個を用いたチップ面積の小さい半導
体集積回路が記載されている。特開平9−154274
号公報(以下、「第4の先行技術」と呼ぶ。)には、ポ
ンプ容量2個とスイッチ3個とを用いた高効率なチャー
ジポンプ回路が開示されている。特開平9−23846
3号公報(以下、「第5の先行技術」と呼ぶ。)には、
ポンプ容量2個とスイッチ4個とを用いた高効率なチャ
ージポンプ回路が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の先行技術に開示されている昇圧回路では、昇圧
可能な電圧はVCC×1.5倍が限界となる問題があ
る。そのため、昇圧レベルVPPがVCC×1.3倍あ
たりから急激に供給電流が減少し、供給効率が低下(悪
化)してしまう。
【0015】その問題の生じる理由は、図21に示す通
り、第1のポンプ容量CP1と第2のポンプ容量CP2
とを直列接続する際、電極を昇圧方向と逆向きにし、昇
圧電圧を抑制しているためである。詳述すると、第1の
ポンプ容量CP1の容量値と第2のポンプ容量CP2の
容量値とが等しく、各キャパシタが充放電で変化する電
位をΔVとする。図20の第1の状態、第2の状態
から下式が成り立つ。
【0016】VCC+(VCC−VPP−ΔV)+(V
CC−ΔV)=VPP ΔVについて解くと、下式となる。
【0017】ΔV=(3/2)・VCC−VPP したがって、昇圧レベルVPPがVCC×1.5倍にな
ると、供給電流が零になることがわかる。逆に、第1の
先行技術に開示された昇圧回路は、昇圧電圧VPPを抑
制することで、電流効率を上げているといえる。
【0018】昇圧前後の電圧をV1、V2、昇圧前後の電
流をI1、I2とすると、エネルギー保存則から、V1×
1=V2×I2が成り立つ。昇圧電圧を上げれば、電流
が大きくなり、ここでいう電流効率が上がることにな
る。
【0019】したがって、本発明の目的は、面積デメリ
ットを2倍に抑えつつ、昇圧レベルに応じて電流供給効
率を上げることができる昇圧回路およびその駆動方法を
提供することにある。
【0020】本発明の別の目的は、従来モードと低消費
電流モードへの切換えが可能な、昇圧回路およびその駆
動方法を提供することにある。
【0021】尚、上述した第2乃至第5の先行技術に開
示されている昇圧回路は、本発明とは目的が相違し、異
なる技術的思想を開示している。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために次のような技術的構成を採用する。
【0023】すなわち、本発明の第1の態様によれば、
電源が供給される電源ノードと、グランドが供給される
グランドノードとを持ち、昇圧レベルを昇圧ノードから
発生する昇圧回路であって、第1の入力ノードと第1の
中間ノードとの間に接続された第1のポンプ容量と、第
2の入力ノードと第2の中間ノードとの間に接続された
第2のポンプ容量とを有する、昇圧回路において、第1
の入力ノードに固定的に接続された固定接点を持ち、可
動接点が電源ノード、グランドノード、および昇圧ノー
ドのいずれか1つに選択的に接続される第1のスイッチ
と、第2の入力ノードに固定的に接続された固定接点を
持ち、可動接点が電源ノード、グランドノード、および
昇圧ノードのいずれか1つに選択的に接続される第2の
スイッチと、第1の中間ノードと第2の中間ノードとの
間に接続された第3のスイッチと、第1の中間ノードに
固定的に接続された固定接点を持ち、可動接点が電源ノ
ード、昇圧ノード、およびどこにも接続されない非接続
ノードのいずれか1つに接続される第4のスイッチと、
第2の中間ノードに固定的に接続された固定接点を持
ち、可動接点が電源ノード、昇圧ノード、および非接続
ノードのいずれか1つに接続される第5のスイッチと、
を有する昇圧回路が得られる。
【0024】このような構成の第1の態様による昇圧回
路は、以下に述べる低消費電流モードと従来モードとを
切り替えて動作可能である。
【0025】すなわち、低消費電流モードでは、上記昇
圧回路は、次に述べる第1乃至第4の状態を繰り返す。
第1の状態では、第1のスイッチは第1の入力ノードを
グランドノードに接続し、第2のスイッチは第2の入力
ノードを電源ノードに接続し、第3のスイッチはオフ
し、第4のスイッチは第1の中間ノードを電源ノードに
接続し、第5のスイッチは第2の中間ノードを昇圧ノー
ドに接続する。第2の状態では、第1のスイッチは第1
の入力ノードを電源ノードに接続し、第2のスイッチは
第2の入力ノードを昇圧ノードに接続し、第3のスイッ
チはオンし、第4のスイッチは第1の中間ノードを非接
続ノードに接続し、第5のスイッチは第2の中間ノード
を非接続ノードに接続する。第3の状態では、第1のス
イッチは第1の入力ノードを電源ノードに接続し、第2
のスイッチは第2の入力ノードをグランドノードに接続
し、第3のスイッチはオフし、第4のスイッチは第1の
中間ノードを昇圧ノードに接続し、第5のスイッチは第
2の中間ノードを電源ノードに接続する。第4の状態で
は、第1のスイッチは第1の入力ノードを昇圧ノードに
接続し、第2のスイッチは第2の入力ノードを電源ノー
ドに接続し、第3のスイッチはオンし、第4のスイッチ
は第1の中間ノードを非接続ノードに接続し、第5のス
イッチは第2の中間ノードを非接続ノードに接続する。
【0026】一方、従来モードでは、上記昇圧回路は、
次に述べる第1および第2の状態を繰り返す。第1の状
態では、第1のスイッチは第1の入力ノードをグランド
ノードに接続し、第2のスイッチは第2の入力ノードを
電源ノードに接続し、第3のスイッチはオフし、第4の
スイッチは第1の中間ノードを電源ノードに接続し、第
5のスイッチは第2の中間ノードを昇圧ノードに接続す
る。第2の状態では、第1のスイッチは第1の入力ノー
ドを電源ノードに接続し、第2のスイッチは第2の入力
ノードをグランドノードに接続し、第3のスイッチはオ
フし、第4のスイッチは第1の中間ノードを昇圧ノード
に接続し、第5のスイッチは第2の中間ノードを電源ノ
ードに接続する。
【0027】また、本発明の第2の態様によれば、電源
が供給される電源ノードと、グランドが供給されるグラ
ンドノードとを持ち、昇圧レベルを昇圧ノードから発生
する昇圧回路であって、第1の入力ノードと第1の中間
ノードとの間に接続された第1のポンプ容量と、第2の
入力ノードと第2の中間ノードとの間に接続された第2
のポンプ容量とを有する、昇圧回路において、第1の入
力ノードの近傍と第2の入力ノードの近傍との間に延在
する接続線と、第1の入力ノードに固定的に接続された
固定接点を持ち、可動接点が電源ノード、グランドノー
ド、および接続線のいずれか1つに選択的に接続される
第1のスイッチと、第2の入力ノードに固定的に接続さ
れた固定接点を持ち、可動接点が電源ノード、グランド
ノード、および接続線のいずれか1つに選択的に接続さ
れる第2のスイッチと、第1の中間ノードに固定的に接
続された固定接点を持ち、可動接点が昇圧ノード或いは
電源ノードのいずれか一方に選択的に接続される第3の
スイッチと、第2の中間ノードに固定的に接続された固
定接点を持ち、可動接点が昇圧ノード或いは電源ノード
のいずれか一方に選択的に接続される第4のスイッチ
と、を有する昇圧回路が得られる。
【0028】このような構成の第2の態様による昇圧回
路は、以下に述べる低消費電流モードと従来モードとを
切り替えて動作可能である。
【0029】すなわち、低消費電流モードでは、上記昇
圧回路は、次に述べる第1乃至第4の状態を繰り返す。
第1の状態では、第1のスイッチは第1の入力ノードを
電源ノードに接続し、第2のスイッチは第2の入力ノー
ドをグランドノードに接続し、第3のスイッチは第1の
中間ノードを昇圧ノードに接続し、第4のスイッチは第
2の中間ノードを電源ノードに接続する。第2の状態で
は、第1のスイッチは第1の入力ノードを接続線に接続
し、第2のスイッチは第2の入力ノードを接続線に接続
し、第3のスイッチは第1の中間ノードを電源ノードに
接続し、第4のスイッチは第2の中間ノードを昇圧ノー
ドに接続する。第3の状態では、第1のスイッチは第1
の入力ノードをグランドノードに接続し、第2のスイッ
チは第2の入力ノードを電源ノードに接続し、第3のス
イッチは第1の中間ノードを電源ノードに接続し、第4
のスイッチは第2の中間ノードを昇圧ノードに接続す
る。第4の状態では、第1のスイッチは第1の入力ノー
ドを接続線に接続し、第2のスイッチは第2の入力ノー
ドを接続線に接続し、第3のスイッチは第1の中間ノー
ドを昇圧ノードに接続し、第4のスイッチは第2の中間
ノードを電源ノードに接続する。
【0030】従来モードでは、上記昇圧回路は、次に述
べる第1および第2の状態を繰り返す。第1の状態で
は、第1のスイッチは第1の入力ノードを電源ノードに
接続し、第2のスイッチは第2の入力ノードをグランド
ノードに接続し、第3のスイッチは第1の中間ノードを
昇圧ノードに接続し、第4のスイッチは第2の中間ノー
ドを電源ノードに接続する。第2の状態では、第1のス
イッチは第1の入力ノードをグランドノードに接続し、
第2のスイッチは第2の入力ノードを電源ノードに接続
し、第3のスイッチは第1の中間ノードを電源ノードに
接続し、第4のスイッチは第2の中間ノードを昇圧ノー
ドに接続する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0032】図1を参照して、本発明の第1の実施の形
態に係る昇圧回路の動作原理について説明する。図示の
昇圧回路は、図1(1)に示されるような低消費電流モ
ードと、図1(2)に示されるような従来モードのいず
れか一方で動作可能である。換言すれば、図示の昇圧回
路は、従来モードと低消費電流モードとの間で切換えて
動作が可能である。
【0033】図示の昇圧回路は、図20に示した第1の
先行技術に開示されている昇圧回路と同様に、2つのポ
ンプ容量を必要とするが、2つのポンプ容量は対称な関
係に置かれている。
【0034】すなわち、昇圧回路は、第1のポンプ容量
CP1と、第2のポンプ容量CP2と、第1乃至第5の
スイッチS1,S2,S3,S4,S5とを有する。こ
の昇圧回路には、電源(電源電位)VCCおよびグラン
ド(接地電位)VSSが供給され、昇圧回路は昇圧レベ
ル(昇圧電位)VPPを出力(発生)する。すなわち、
昇圧回路は、電源VCCが供給されるノード(以下「電
源ノード」と呼ぶ)と、グランドVSSが供給されるノ
ード(以下「グランドノード」と呼ぶ)と、昇圧レベル
VPPを発生するノード(以下「昇圧ノード」と呼ぶ)
とを持つ。また、昇圧回路は、第1及び第2の入力ノー
ドN1及びN2と、第1及び第2の中間ノードN3及び
N4とを持つ。
【0035】第1のポンプ容量CP1は第1の入力ノー
ドN1と第1の中間ノードN3との間に接続されてい
る。第2のポンプ容量CP2は第2の入力ノードN2と
第2の中間ノードN4との間に接続されている。
【0036】第1のスイッチS1では、その固定接点は
第1の入力ノードN1に固定的に接続され、その可動接
点は、電源ノード、グランドノード、および昇圧ノード
のいずれか1つに選択的に接続される。同様に、第2の
スイッチS2では、その固定接点は第2の入力ノードN
2に固定的に接続され、その可動接点は、電源ノード、
グランドノード、および昇圧ノードのいずれか1つに選
択的に接続される。
【0037】第3のスイッチS3は、第1の中間ノード
N3と第2の中間ノードN4との間に接続されている。
【0038】第4のスイッチS4では、その固定接点
は、第1の中間ノードN3に固定的に接続され、その可
動接点は、電源ノード、昇圧ノード、およびどこにも接
続されない非接続ノードのいずれかに1つに選択的に接
続される。第5のスイッチS5では、その固定接点は第
2の中間ノードN4に固定的に接続され、その可動接点
は、電源ノード、昇圧ノード、およびどこにも接続され
ない非接続ノードのいずれか1つに選択的に接続され
る。
【0039】図1(1)に示す低消費電流モードでは、
第1の状態、第2の状態、第3の状態、および第
4の状態の、4つの状態を繰り返すことで、昇圧及び
供給電流の高効率化を実現している。
【0040】図1(1)に示す低消費電流モードにおい
て、第1の状態は、第1のポンプ容量CP1を充電
し、第2のポンプ容量CP2が放電している状態であ
り、第2の状態は、第1のポンプ容量CP1が放電
し、第2のポンプ容量CP2を充電している状態であ
り、第3の状態は、第1のポンプ容量CP1が放電
し、第2のポンプ容量CP2を充電している状態であ
り、第4の状態は、第1のポンプ容量CP1を充電
し、第2のポンプ容量CP2が放電している状態であ
る。
【0041】詳述すると、図1(1)の第1の状態で
は、第1のスイッチS1は第1の入力ノードN1をグラ
ンドノードに接続し、第2のスイッチS2は第2の入力
ノードN2を電源ノードに接続し、第3のスイッチS3
はオフし、第4のスイッチS4は第1の中間ノードN3
を電源ノードに接続し、第5のスイッチS5は第2の中
間ノードN4を昇圧ノードへ接続している。この状態で
は、第1のポンプ容量CP1を電源VCC、グランドV
SSで充電し、と同時に、第2のポンプ容量CP2を電
源VCCでたたき上げ、昇圧ノードへ電流を供給してい
る。
【0042】図1(1)の第2の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1を電源ノードに接続
し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2を昇圧
ノードへ接続し、第3のスイッチS3はオンし、第4の
スイッチS4は第1の中間ノードN3を非接続ノードへ
接続し、第5のスイッチS5は第2の中間ノードN4を
非接続ノードへ接続している。この状態では、第1のポ
ンプ容量CP1と第2のポンプ容量CP2とを直列接続
し、第1のポンプ容量CP1を電源VCCでたたき上
げ、第2のポンプ容量CP2側から昇圧ノードへ供給す
る。このとき、第1のポンプ容量CP1は放電し、第2
のポンプ容量CP2は充電される。
【0043】図1(1)の第3の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1を電源ノードに接続
し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2をグラ
ンドノードに接続し、第3のスイッチS3はオフし、第
4のスイッチS4は第1の中間ノードN3を昇圧ノード
へ接続し、第5のスイッチS5は第2の中間ノードN4
を電源ノードに接続している。この状態では、第1のポ
ンプ容量CP1を電源VCCでたたき上げ、昇圧ノード
へ電流を供給し、と同時に、第2のポンプ容量CP2を
電源VCC、グランドVSSで充電する。
【0044】図1(1)の第4の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1を昇圧ノードに接続
し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2を電源
ノードに接続し、第3のスイッチS3はオンし、第4の
スイッチS4は第1の中間ノードN3を非接続ノードへ
接続し、第5のスイッチS5は第2の中間ノードN4を
非接続ノードへ接続している。この状態では、第1のポ
ンプ容量CP1と第2のポンプ容量CP2とを直列接続
し、第2のポンプ容量CP2を電源VCCでたたき上
げ、第1のポンプ容量CP1側から昇圧ノードへ供給す
る。このとき、第1のポンプ容量CP1は充電され、第
2のポンプ容量CP2は放電する。
【0045】図1(2)に示す従来モードは、図1
(1)の第2の状態と第4の状態とを間引いたもの
に相当する。すなわち、図1(1)の第2の状態と第
4の状態とを間引くことにより、従来方式の昇圧動作
へ切り替わる。
【0046】図2は、図1に示した高電流効率昇圧回路
の昇圧原理の補足説明図である。図2において、C1は
第1のポンプ容量CP1の容量値を、C2は第2のポン
プ容量CP2の容量値を示す。
【0047】図3を参照して、本発明の第2の実施の形
態に係る昇圧回路の動作原理について説明する。図示の
昇圧回路は、図3(1)に示されるような低消費電流モ
ードと、図3(2)に示されるような従来モードのいず
れか一方で動作可能である。換言すれば、図示の昇圧回
路は、従来モードと低消費電流モードとの間を切換えて
動作可能である。
【0048】図示の昇圧回路は、図20に示した第1の
先行技術に開示されている昇圧回路と同様に、2つのポ
ンプ容量を必要とするが、2つのポンプ容量は対称な関
係に置かれている。
【0049】すなわち、昇圧回路は、第1のポンプ容量
CP1と、第2のポンプ容量CP2と、第1乃至第4の
スイッチS1,S2,S3,S4とを有する。この昇圧
回路には、電源(電源電位)VCCおよびグランド(接
地電位)VSSが供給され、昇圧回路は、昇圧レベル
(昇圧電位)VPPを出力(発生)する。すなわち、昇
圧回路は、電源VCCが供給されるノード(以下「電源
ノード」と呼ぶ)と、グランドVSSが供給されるノー
ド(以下「グランドノード」と呼ぶ)と、昇圧レベルV
PPを発生するためのノード(以下「昇圧ノード」と呼
ぶ)とを持つ。また、昇圧回路は、第1及び第2の入力
ノードN1及びN2と、第1及び第2の中間ノードN3
及びN4と、接続線(同電位線)CLとを持つ。接続線
CLは、図3に示されるように、第1の入力ノードN1
の近傍と第2の入力ノードN2の近傍との間に延在して
いる。
【0050】第1のポンプ容量CP1は第1の入力ノー
ドN1と第1の中間ノードN3との間に接続されてい
る。第2のポンプ容量CP2は第2の入力ノードN2と
第2の中間ノードN4との間に接続されている。
【0051】第1のスイッチS1では、その固定接点
は、第1の入力ノードN1に固定的に接続され、その可
動接点は、電源ノード、グランドノード、および接続線
CLのいずれか1つに選択的に接続される。同様に、第
2のスイッチS2では、その固定接点は、第2の入力ノ
ードN2に固定的に接続され、その可動接点は、電源ノ
ード、グランドノード、および接続線CLのいずれか1
つに選択的に接続される。
【0052】第3のスイッチS3では、その固定接点
は、第1の中間ノードN3に固定的に接続され、その可
動接点は、電源ノード或いは昇圧ノードのいずれか一方
に選択的に接続される。第4のスイッチS4では、その
固定接点は、第2の中間ノードN4に固定的に接続さ
れ、その可動接点は、電源ノード或いは昇圧ノードのい
ずれか一方に選択的に接続される。
【0053】図3(1)に示す低消費電流モードでは、
図3(1)の第1の状態、第2の状態、第3の状態
、および第4の状態の、4つの状態を繰り返すこと
で、昇圧及び供給電流の高効率化を実現している。
【0054】図3(1)に示す低消費電流モードにおい
て、第1の状態は、第1のポンプ容量CP1が放電
し、第2のポンプ容量CP2を充電している状態であ
り、第2の状態は、第1のポンプ容量CP1を充電
し、第2のポンプ容量CP2が放電している状態であ
り、第3の状態は、第1のポンプ容量CP1を充電
し、第2のポンプ容量CP2が放電している状態であ
り、第4の状態は、第1のポンプ容量CP1が放電
し、第2のポンプ容量CP2を充電している状態であ
る。
【0055】詳述すると、図3(1)の第1の状態で
は、第1のスイッチS1は第1の入力ノードN1を電源
ノードに接続し、第2のスイッチS2は第2の入力ノー
ドN2をグランドノードに接続し、第3のスイッチS3
は第1の中間ノードN3を昇圧ノードへ接続し、第4の
スイッチS4は第2の中間ノードN4を電源ノードに接
続している。この状態では、第1のポンプ容量CP1を
電源VCCでたたき上げ、昇圧ノードへ電流を供給し、
と同時に、第2のポンプ容量CP2を電源VCC、グラ
ンドVSSで充電している。
【0056】図3(1)の第2の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1を接続線CLに接続
し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2を接続
線CLへ接続し、第3のスイッチS3は第1の中間ノー
ドN3を電源ノードへ接続し、第4のスイッチS4は第
2の中間ノードN4を昇圧ノードへ接続している。この
状態では、第1のポンプ容量CP1と第2のポンプ容量
CP2とを直列接続し、第1のポンプ容量CP1を電源
VCCでたたき上げ、第2のポンプ容量CP2側から昇
圧ノードへ供給する。このとき、第1のポンプ容量CP
1は充電され、第2のポンプ容量CP2は放電する。
【0057】図3(1)の第3の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1をグランドノードに
接続し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2を
電源ノードに接続し、第3のスイッチS3は第1の中間
ノードN3を電源ノードに接続し、第4のスイッチS4
は第2の中間ノードN4を昇圧ノードへ接続している。
この状態では、第1のポンプ容量CP1を電源VCC、
グランドVSSで充電する、と同時に、第2のポンプ容
量CP2を電源VCCでたたき上げ、昇圧ノードへ電流
を供給する。
【0058】図3(1)の第4の状態では、第1のス
イッチS1は第1の入力ノードN1を接続線CLに接続
し、第2のスイッチS2は第2の入力ノードN2を接続
線CLに接続し、第3のスイッチS3は第1の中間ノー
ドN3を昇圧ノードへ接続し、第4のスイッチS4は第
2の中間ノードN4を電源ノードに接続している。この
状態では、第1のポンプ容量CP1と第2のポンプ容量
CP2とを直列接続し、第2のポンプ容量CP2を電源
VCCでたたき上げ、第1のポンプ容量CP1側から昇
圧ノードへ供給する。このとき、第1のポンプ容量CP
1は放電し、第2のポンプ容量CP2は充電される。
【0059】図3(2)に示す従来モードは、図3
(1)の低消費電流モードにおける、第2の状態と第
4の状態とを間引いたものに相当する。すなわち、図
3(1)の第2の状態と第4の状態とを間引くこと
により、従来方式の昇圧動作へ切り替わる。
【0060】図4は、図3に示した高電流効率昇圧回路
の昇圧原理の補足説明図である。図4において、C1は
第1のポンプ容量CP1の容量値を、C2は第2のポン
プ容量CP2の容量値を示す。
【0061】上述したように、本発明では、低消費電流
モードで、充電2サイクル、放電2サイクルの計4サイ
クルを繰り返す。このような構成により、面積デメリッ
トを2倍に抑えつつ、昇圧レベルに応じて電流供給効率
を上げることができる。また、従来モードと低消費電流
モードとの間の切換えも可能である。
【0062】図5に本発明、従来、および先願の昇圧回
路における電流効率の特性を示す。また、図6には、本
発明、従来、および先願の昇圧回路における供給電流の
特性を図示する。ここで、図5および図6において、
「本方式」は本発明による昇圧回路(図1及び図3)の
特性を示し、「従来方式」は前述した1つのポンプ容量
のみを有する通常ポンプ回路の特性を示し、「先願」は
第1の先行技術に開示された昇圧回路(図20)の特性
を示す。
【0063】また、図5において、横軸はVPP/VC
Cを示し、縦軸はICC/IPPを示す。ここで、IC
Cは電源ノードから本回路へ流れ込む電流(消費電流)
を示し、IPPは本回路から昇圧ノードへ流れ出る電流
(供給電流)を示す。図6において、横軸はVPP/V
CCを示し、縦軸はIPP/η・CP・fを示す。ここ
で、ηは電源回路の効率を示し、CPはポンプ容量を示
し、fは本回路の動作周波数を示す。尚、ここでは、ポ
ンプ容量の充放電以外の消費電流は、ポンプ容量充放電
の10%と仮定して計算している。
【0064】図5より、本方式は昇圧レベルVPPの低
い領域(すなわち、VPP/VCCが小さい領域)で、
若干、電流効率の点で先願に劣ることが分かるけれど
も、従来方式に比較して、昇圧電源の供給電流IPPの
効率を向上させることができる。例えば、昇圧レベルV
PPがVCC×1.3倍のとき、従来方式の消費電流I
CCは供給電流IPPの約2.2倍になるのに対し、本
方式では消費電流ICCを供給電流IPPの1.8倍程
度に抑えられる。また、先願では昇圧レベルVPPが高
くなると急激に電流効率が低下するのに対して、本方式
は、急激な電流効率の低下がない。そのため、電源回路
の面積効率低下は、従来方式(図6中の従来方式)の2
倍程度に抑えられる。
【0065】また、先願は、昇圧レベルVPPの低い領
域では、本方式と同様に消費電流ICCを抑えられる
が、図6に示されるように、電流供給量が小さいため、
大きな回路面積(ほとんどポンプ容量)を必要とする。
例えば、昇圧レベルVPPがVCC×1.3倍のとき、
先願は従来方式の3.5倍の回路面積を必要とするが、
本方式は従来方式の2倍以内で済む。
【0066】
【実施例】図7を参照して、図1に図示した昇圧回路の
一実施例について説明する。次に、図7の構成要素と図
1の構成要素との対応関係について説明する。
【0067】NMOSトランジスタM11,M12,M
13の組み合せが第1のスイッチS1に相当する。NM
OSトランジスタM21,M22,M23の組み合わせ
が第2のスイッチS2に相当する。NMOSトランジス
タM3が第3のスイッチS3に相当する。NMOSトラ
ンジスタM41およびM42の組み合わせが第4のスイ
ッチS4に相当する。NMOSトランジスタM51およ
びM52の組み合せが第5のスイッチS5に相当する。
【0068】ノードN31が第1の入力ノードN1に相
当し、ノードN32が第2の入力ノードに相当する。ノ
ードN21が第1の中間ノードN3に相当し、ノードN
22が第2の中間ノードN22に相当する。
【0069】他の回路要素は、第1乃至第5のスイッチ
S1〜S5を駆動するためのスイッチ駆動回路であり、
第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して動
作する。
【0070】詳述すると、第1の抑止ゲートG11は、
第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して、
第1のスイッチS1を構成するNMOSトランジスタM
11を駆動するスイッチ駆動回路として動作する。第1
のクロック信号OSC1が供給される第1のインバータG1
2と、キャパシタCA1と、制御NMOSトランジスタ
MC12との組み合わせは、第1のスイッチS1を構成
するNMOSトランジスタM12を駆動するスイッチ駆
動回路として働く。第1及び第2のクロック信号OSC1及
びOSC2が供給されるアンドゲートG13と、キャパシタ
CB1と、制御NMOSトランジスタMC13との組み
合わせは、第1のスイッチS1を構成するトランジスタ
M13を駆動するスイッチ駆動回路として働く。
【0071】第1のクロック信号OSC1が供給されるバッ
ファゲートG21と、キャパシタCA2と、制御NMO
SトランジスタMC21との組み合わせは、第2のスイ
ッチS2を構成するNMOSトランジスタM21を駆動
するスイッチ駆動回路として働く。第1及び第2のクロ
ック信号OSC1及びOSC2が供給される第2の抑止ゲートG
22と、キャパシタCB2と、制御NMOSトランジス
タMC23との組み合わせは、第2のスイッチS2を構
成するNMOSトランジスタM22を駆動するスイッチ
駆動回路として働く。ノアゲートG23は、第1及び第
2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して、第2のスイ
ッチS2を構成するNMOSトランジスタM23を駆動
するスイッチ駆動回路として動作する。
【0072】第2のクロック信号OSC2が供給される、第
1及び第2のインバータG31,G32、キャパシタC
C1、CC2、及び制御NMOSトランジスタMC3
1、MC32の組み合わせは、第3のスイッチS3とし
て働くNMOSトランジスタM3を駆動するスイッチ駆
動回路として動作する。
【0073】上記第1の抑止ゲートG11と、キャパシ
タC1と、制御NMOSトランジスタMC41との組み
合せは、第4のスイッチS4を構成するNMOSトラン
ジスタM41を駆動するスイッチ駆動回路として動作す
ると共に、第5のスイッチS5を構成するNMOSトラ
ンジスタM51を駆動するスイッチ駆動回路としても動
作する。また、上記ノアゲートG23と、キャパシタC
2と、制御NMOSトランジスタMC52との組み合せ
は、第4のスイッチS4を構成するNMOSトランジス
タM42を駆動するスイッチ駆動回路として動作すると
共に、第5のスイッチS5を構成するNMOSトランジ
スタM52を駆動するスイッチ駆動回路としても動作す
る。
【0074】図8は、図7に供給される第1及び第2の
クロック信号OSC1及びOSC2の波形を示す図である。図8
(1)は低消費電流モード時の波形を示し、図8(2)
は従来モード時の波形を示す。
【0075】図8(1)に示す低消費電流モードにおい
て、第1のクロック信号OSC1が論理ハイレベルで、第2
のクロック信号OSC2が論理ロウレベルであるとき、図1
(1)の第1の状態となる。第1のクロック信号OSC1
が論理ロウレベルで、第2のクロック信号OSC2が論理ハ
イレベルであるとき、図1(1)の第2の状態とな
る。第1のクロック信号OSC1と第2のクロック信号OSC2
の両方とも論理ロウレベルのとき、図1(1)の第3の
状態となる。第1のクロック信号OSC1と第2のクロッ
ク信号OSC2の両方とも論理ハイレベルのとき、図1
(1)の第4の状態となる。
【0076】一方、図8(2)に示す従来モードでは、
第2のクロック信号OSC2は論理ロウレベルに固定され
る。そして、第1のクロック信号OSC1が論理ハイレベル
のとき、図1(2)の第1の状態となり、論理ロウレ
ベルのとき、図1(2)の第2の状態となる。
【0077】図9を参照して、図3に図示した昇圧回路
の一実施例について説明する。次に、図9の構成要素と
図3の構成要素との対応関係について説明する。
【0078】PMOSトランジスタM11とNMPSト
ランジスタM12とトランスファゲートM5との組み合
せが第1のスイッチS1に相当する。PMOSトランジ
スタM21とNMOSトランジスタM22とトランスフ
ァゲートM5との組み合わせが第2のスイッチS2に相
当する。NMOSトランジスタM31およびM32の組
み合わせが第3のスイッチS3に相当する。NMOSト
ランジスタM41およびM42の組み合せが第4のスイ
ッチS4に相当する。
【0079】ノードN31が第1の入力ノードN1に相
当し、ノードN32が第2の入力ノードに相当する。ノ
ードN21が第1の中間ノードN3に相当し、ノードN
22が第2の中間ノードN22に相当する。ノードN3
1とN32との間をトランスファゲートM5を介して接
続する信号線が接続線CLに相当する。
【0080】他の回路要素は、第1乃至第4のスイッチ
S1〜S4を駆動するためのスイッチ駆動回路であり、
第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して動
作する。
【0081】詳述すると、第1の抑止ゲートG11は、
第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して、
第1のスイッチS1を構成するPMOSトランジスタM
11を駆動するスイッチ駆動回路として働く。ノアゲー
トG12は、第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2
に応答して、第1のスイッチS1を構成するNMOSト
ランジスタM12を駆動するスイッチ駆動回路として働
く。
【0082】オアゲートG21は、第1及び第2のクロ
ック信号OSC1及びOSC2に応答して、第2のスイッチS2
を構成するPMOSトランジスタM21を駆動するスイ
ッチ駆動回路として働く。第2の抑止ゲートG22は、
第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2に応答して、
第2のスイッチS1を構成するNMOSトランジスタM
22を駆動するスイッチ駆動回路として働く。
【0083】第1のクロック信号OSC1を受ける第1のイ
ンバータG3と、キャパシタC1と、制御NMOSトラ
ンジスタMC3との組み合せは、第3のスイッチS3を
構成するNMOSトランジスタM31を駆動するスイッ
チ駆動回路として動作すると共に、第4のスイッチS4
を構成するNMOSトランジスタM42を駆動するスイ
ッチ駆動回路としても動作する。
【0084】第1のクロック信号OSC1を受けるバッファ
ゲートG4と、キャパシタC2と、制御NMOSトラン
ジスタMC4との組み合せは、第4のスイッチS4を構
成するNMOSトランジスタM41を駆動するスイッチ
駆動回路として動作すると共に、第3のスイッチS3を
構成するNMOSトランジスタM32を駆動するスイッ
チ駆動回路としても動作する。
【0085】第2のクロック信号OSC2を受ける、第2及
び第3のインバータG51,G52の組み合せは、第1
及び第2のスイッチS1及びS2を構成するトランスフ
ァゲートM5のオン・オフを制御するスイッチ駆動回路
として働く。
【0086】図10は、図9に供給される第1及び第2
のクロック信号OSC1及びOSC2の波形を示す図である。図
10(1)は低消費電流モード時の波形を示し、図10
(2)は従来モード時の波形を示す。
【0087】図10(1)に示す低消費電流モードにお
いて、第1のクロック信号OSC1が論理ハイレベルで、第
2のクロック信号OSC2が論理ロウレベルであるとき、図
3(1)の第1の状態となる。第1のクロック信号OS
C1が論理ロウレベルで、第2のクロック信号OSC2が論理
ハイレベルであるとき、図3(1)の第2の状態とな
る。第1のクロック信号OSC1と第2のクロック信号OSC2
の両方とも論理ロウレベルのとき、図3(1)の第3の
状態となる。第1のクロック信号OSC1と第2のクロッ
ク信号OSC2の両方とも論理ハイレベルのとき、図3
(1)の第4の状態となる。
【0088】一方、図10(2)に示す従来モードで
は、第2のクロック信号OSC2は論理ロウレベルに固定さ
れる。そして、第1のクロック信号OSC1が論理ハイレベ
ルのとき、図3(2)の第1の状態となり、論理ロウ
レベルのとき、図3(2)の第2の状態となる。
【0089】図11及び図12は、図7に示した昇圧回
路の各部の動作波形を示すタイムチャートである。図1
1は低消費電流モードでの動作波形を示し、図12は従
来モードでの動作波形を示す。
【0090】図11において、第1行目は第1のクロッ
ク信号OSC1の波形を、第2行目は第2のクロック信号OS
C2の波形を、第3行目はノードN11,N12,N23
での波形を、第4行目はノードN41,N51での波形
を、第5行目はノードN42,N52での波形を、第6
行目はノードN21,N31での波形を、第7行目はノ
ードN22,N32での波形を、それぞれ、示してい
る。
【0091】図12において、第1行目は第1のクロッ
ク信号OSC1の波形を、第2行目は第2のクロック信号OS
C2の波形を、第3行目はノードN11,N41での波形
を、第4行目はノードN12,N42での波形を、第5
行目はノードN21,N31での波形を、第6行目はノ
ードN22,N32での波形を示している。
【0092】図13及び図14は、図9に示した昇圧回
路の各部の動作波形を示すタイムチャートである。図1
3は低消費電流モードでの動作波形を示し、図14は従
来モードでの動作波形を示す。
【0093】図13において、第1行目は第1のクロッ
ク信号OSC1の波形を、第2行目は第2のクロック信号OS
C2の波形を、第3行目はノードN11,N12,N23
での波形を、第4行目はノードN41,N51での波形
を、第5行目はノードN42,N52での波形を、第6
行目はノードN21,N31での波形を、第7行目はノ
ードN22,N32での波形を、それぞれ、示してい
る。
【0094】図14において、第1行目は第1のクロッ
ク信号OSC1の波形を、第2行目は第2のクロック信号OS
C2の波形を、第3行目はノードN12,N42,N52
での波形を、第4行目はノードN11,N41,N51
での波形を、第5行目はノードN22,N32での波形
を、第6行目はノードN21,N31での波形を示して
いる。
【0095】図15は、本発明による昇圧回路が適用さ
れる昇圧電源回路の全体構成を示すブロック図である。
図示の昇圧電源回路は、発振回路10と、ポンプ回路2
0と、レベルセンス回路30とを備えている。ポンプ回
路20は、第1及び第2のポンプ回路(PUMP)21
及び22から構成されている。第1及び第2のポンプ回
路21及び22の各々は、図7又は図9に図示された昇
圧回路によって構成される。
【0096】発振回路10は、第1及び第2のクロック
信号OSC1及びOSC2と、第1及び第2の変更クロック信号
OSC1D及びOSC2Dとを発振する。第1のポンプ回路21に
は第1及び第2のクロック信号OSC1及びOSC2が供給さ
れ、第2のポンプ回路22には第1及び第2の変更クロ
ック信号OSC1D及びOSC2Dされる。
【0097】図16は図9の変形例である。図9と同じ
構成要素には同一の参照符号を付し、以下では、異なる
部分についてのみ説明する。ノードN11にクランプM
OS41とMOSダイオード42とを接続すると共に、
ノードN12にもクランプMOS41とMOSダイオー
ド42とを接続している。さらに、昇圧ノードにもMO
Sダイオード43を接続している。また、トランスファ
ゲートM5の代わりに、パスゲートとしてNMOSトラ
ンジスタM’5を設け、このNMOSトランジスタM’
5をレベル変換回路44でスイッチングするようにして
いる。
【0098】図17に、図7又は図9に示した昇圧回路
および図16に示した昇圧回路のVPP供給のAC特性
を示す。図16に示したような安全回路(41,42,
43)を備えた昇圧回路では、ポンプ回路の空回り期間
があっても、昇圧レベルVPPが電源電位VCCより低
くなることはない。これに対して、図7又は図9に示し
たような、安全回路を持たない昇圧回路では、ポンプ回
路の空回り期間があると、昇圧レベルVPPが電源電位
VCCより一時的に低くなることがある。
【0099】図18(A)及び(B)に、それぞれ、図
15に示したレベルセンス回路30の第1及び第2の変
形例30A及び30Bを示す。
【0100】図19には、図15に示したレベルセンス
回路30及び図18に示した変形レベルセンス回路30
A及び30Bの内部昇圧電圧の特性を示す。図19にお
いて、横軸は電源電位VCCを、縦軸は内部電圧を示
す。図19から明らかなように、変形例30A及び30
Bでは、昇圧率のVCC依存性が鈍くなっている。これ
により、VCC高領域で電流効率を向上させることがで
きる。
【0101】尚、本発明は、上述した実施の形態に限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更
が可能なのはいうまでもない。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、充電
2サイクル、放電2サイクルの計4サイクルを繰り返し
て昇圧回路を駆動するので、次に述べるような効果を奏
する。
【0103】第1の効果は、昇圧電源の供給電流の効率
が向上することである。例えば、昇圧電位がVCC×
1.3倍のとき、従来方式の消費電流は供給電流の2.
2倍になるのに対し、本方式では消費電流を1.8倍程
度に抑えられる。
【0104】第2の効果は、昇圧電源回路のレイアウト
面積を抑制できることである。特開平9−231752
号公報(第1の先行技術)の方式は昇圧電位の低い領域
では、本方式と同等に消費電流を抑えられるが、電流供
給量が小さいため、大きな回路面積(ほとんどポンプ容
量)を必要とする。例えば、昇圧電位がVCC×1.3
倍のとき、従来方式の3.5倍の回路面積を必要とする
が、本方式は2倍で済む。
【0105】上記効果が得られる理由は、昇圧電位を抑
制する動作を充放電サイクル中に取り入れているためで
ある(エネルギー保存則から、昇圧電位を抑制すれば電
流効率が上がることになる。)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による昇圧回路の動
作原理を説明するための回路図である。
【図2】図1に示した昇圧回路の昇圧原理を補足説明す
るための回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による昇圧回路の動
作原理を説明するための回路図である。
【図4】図3に示した昇圧回路の昇圧原理を補足説明す
るための回路図である。
【図5】従来方式、先願(特開平9−231752)、
および本方式による昇圧回路の電流効率を示す図であ
る。
【図6】従来方式、先願(特開平9−231752)、
および本方式による昇圧回路の供給電流を示す図であ
る。
【図7】図1に示された昇圧回路の一実施例を示す回路
図である。
【図8】図7に示した昇圧回路に供給されるクロック信
号の波形を示すタイムチャートである。
【図9】図3に示された昇圧回路の一実施例を示す回路
図である。
【図10】図9に示した昇圧回路に供給されるクロック
信号の波形を示すタイムチャートである。
【図11】図7に示された昇圧回路における、低消費電
流モードでの各部の動作波形を示すタイムチャートであ
る。
【図12】図7に示された昇圧回路における、従来モー
ドでの各部の動作波形を示すタイムチャートである。
【図13】図9に示された昇圧回路における、低消費電
流モードでの各部の動作波形を示すタイムチャートであ
る。
【図14】図9に示された昇圧回路における、従来モー
ドでの各部の動作波形を示すタイムチャートである。
【図15】本発明における昇圧回路が適用される昇圧電
源回路の全体構成を示すブロック図である。
【図16】図9の変形例を示す回路図である。
【図17】図16に示される安全回路を備えた昇圧回路
と、安全回路を持たない昇圧回路(図7、図9)とにお
ける、ポンプ回路の空回り期間がある場合のVPP供給
のAC特性を示す波形図である。
【図18】図15の昇圧電源回路に使用される、センス
レベル回路の変形例を示す回路図である。
【図19】図15に示されたセンスレベル回路と、図1
8に示されたセンスレベル回路の変形例とにおける、内
部昇圧電圧の特性を示すグラフである。
【図20】先願(特開平9−231752)の昇圧回路
の動作原理を説明するための回路図である。
【図21】図20に示した昇圧回路の昇圧原理を補足説
明するための回路図である。
【符号の説明】
CP1,CP2 ポンプ容量 S1〜S5 スイッチ CL 接続線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA14 AS04 BB02 DD10 5M024 AA04 AA91 BB29 FF04 FF12 FF13 FF22 FF25 HH11 PP02 PP03 PP07 PP10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源が供給される電源ノードと、グラン
    ドが供給されるグランドノードとを持ち、昇圧レベルを
    昇圧ノードから発生する昇圧回路であって、第1の入力
    ノードと第1の中間ノードとの間に接続された第1のポ
    ンプ容量と、第2の入力ノードと第2の中間ノードとの
    間に接続された第2のポンプ容量とを有する、前記昇圧
    回路において、 前記第1の入力ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記グランドノー
    ド、および前記昇圧ノードのいずれか1つに選択的に接
    続される第1のスイッチと、 前記第2の入力ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記グランドノー
    ド、および前記昇圧ノードのいずれか1つに選択的に接
    続される第2のスイッチと、 前記第1の中間ノードと前記第2の中間ノードとの間に
    接続された第3のスイッチと、 前記第1の中間ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記昇圧ノード、お
    よびどこにも接続されない非接続ノードのいずれか1つ
    に接続される第4のスイッチと、 前記第2の中間ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記昇圧ノード、お
    よび前記非接続ノードのいずれか1つに接続される第5
    のスイッチと、 を有する昇圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の昇圧回路を、第1乃至
    第4の状態を繰り返す低消費電流モードで駆動する方法
    であって、 前記第1の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記グランドノードに接続し、前記第2の
    スイッチは前記第2の入力ノードを前記電源ノードに接
    続し、前記第3のスイッチはオフし、前記第4のスイッ
    チは前記第1の中間ノードを前記電源ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記昇圧
    ノードに接続し、 前記第2の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記電源ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記昇圧ノードに接続
    し、前記第3のスイッチはオンし、前記第4のスイッチ
    は前記第1の中間ノードを前記非接続ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記非接
    続ノードに接続し、 前記第3の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記電源ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記グランドノードに接
    続し、前記第3のスイッチはオフし、前記第4のスイッ
    チは前記第1の中間ノードを前記昇圧ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記電源
    ノードに接続し、 前記第4の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記昇圧ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記電源ノードに接続
    し、前記第3のスイッチはオンし、前記第4のスイッチ
    は前記第1の中間ノードを前記非接続ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記非接
    続ノードに接続する、 昇圧回路の駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の昇圧回路を、第1およ
    び第2の状態を繰り返す従来モードで駆動する方法であ
    って、 前記第1の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記グランドノードに接続し、前記第2の
    スイッチは前記第2の入力ノードを前記電源ノードに接
    続し、前記第3のスイッチはオフし、前記第4のスイッ
    チは前記第1の中間ノードを前記電源ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記昇圧
    ノードに接続し、 前記第2の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記電源ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記グランドノードに接
    続し、前記第3のスイッチはオフし、前記第4のスイッ
    チは前記第1の中間ノードを前記昇圧ノードに接続し、
    前記第5のスイッチは前記第2の中間ノードを前記電源
    ノードに接続する、 昇圧回路の駆動方法。
  4. 【請求項4】 電源が供給される電源ノードと、グラン
    ドが供給されるグランドノードとを持ち、昇圧レベルを
    昇圧ノードから発生する昇圧回路であって、第1の入力
    ノードと第1の中間ノードとの間に接続された第1のポ
    ンプ容量と、第2の入力ノードと第2の中間ノードとの
    間に接続された第2のポンプ容量とを有する、前記昇圧
    回路において、 前記第1の入力ノードの近傍と前記第2の入力ノードの
    近傍との間に延在する接続線と、 前記第1の入力ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記グランドノー
    ド、および前記接続線のいずれか1つに選択的に接続さ
    れる第1のスイッチと、 前記第2の入力ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記電源ノード、前記グランドノー
    ド、および前記接続線のいずれか1つに選択的に接続さ
    れる第2のスイッチと、 前記第1の中間ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記昇圧ノード或いは前記電源ノード
    のいずれか一方に選択的に接続される第3のスイッチ
    と、 前記第2の中間ノードに固定的に接続された固定接点を
    持ち、可動接点が前記昇圧ノード或いは前記電源ノード
    のいずれか一方に選択的に接続される第4のスイッチ
    と、を有する昇圧回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の昇圧回路を、第1乃至
    第4の状態を繰り返す低消費電流モードで駆動する方法
    であって、 前記第1の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記電源ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記グランドノードに接
    続し、前記第3のスイッチは前記第1の中間ノードを前
    記昇圧ノードに接続し、前記第4のスイッチは前記第2
    の中間ノードを前記電源ノードに接続し、 前記第2の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記接続線に接続し、前記第2のスイッチ
    は前記第2の入力ノードを前記接続線に接続し、前記第
    3のスイッチは前記第1の中間ノードを前記電源ノード
    に接続し、前記第4のスイッチは前記第2の中間ノード
    を前記昇圧ノードに接続し、 前記第3の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記グランドノードに接続し、前記第2の
    スイッチは前記第2の入力ノードを前記電源ノードに接
    続し、前記第3のスイッチは前記第1の中間ノードを前
    記電源ノードに接続し、前記第4のスイッチは前記第2
    の中間ノードを前記昇圧ノードに接続し、 前記第4の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記接続線に接続し、前記第2のスイッチ
    は前記第2の入力ノードを前記接続線に接続し、前記第
    3のスイッチは前記第1の中間ノードを前記昇圧ノード
    に接続し、前記第4のスイッチは前記第2の中間ノード
    を前記電源ノードに接続する、 昇圧回路の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の昇圧回路を、第1およ
    び第2の状態を繰り返す従来モードで駆動する方法であ
    って、 前記第1の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記電源ノードに接続し、前記第2のスイ
    ッチは前記第2の入力ノードを前記グランドノードに接
    続し、前記第3のスイッチは前記第1の中間ノードを前
    記昇圧ノードに接続し、前記第4のスイッチは前記第2
    の中間ノードを前記電源ノードに接続し、 前記第2の状態では、前記第1のスイッチは前記第1の
    入力ノードを前記グランドノードに接続し、前記第2の
    スイッチは前記第2の入力ノードを前記電源ノードに接
    続し、前記第3のスイッチは前記第1の中間ノードを前
    記電源ノードに接続し、前記第4のスイッチは前記第2
    の中間ノードを前記昇圧ノードに接続する、 昇圧回路の駆動方法。
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