JP2003035290A - ドライ真空ポンプ - Google Patents

ドライ真空ポンプ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な装置を用いることなく、ポンプ内部で
の生成物の析出を防止して、円滑なポンプ運転を行うこ
とを可能としたドライ真空ポンプを提供する。 【解決手段】 対向する一対のロータ2がクリアランス
を介してケーシング1内に配置され、モータMにより軸
3を介してロータ2を反転駆動して気体の排気を行うド
ライ真空ポンプにおいて、ロータ2の先端に永久磁石1
1を埋め込み、永久磁石11の発生する磁界がケーシン
グ1に到達するように永久磁石11を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライ真空ポンプ
に係り、特に半導体製造工程等におけるガスの排気に好
適に使用することができるドライ真空ポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程等においては、真空チャ
ンバ内のプロセスガスを排気するために真空ポンプが使
用されている。この真空チャンバ内は清浄雰囲気である
ことが要求されるために、真空チャンバ内のガス排気に
使用される真空ポンプは、ポンプ内部のガス流路に油を
使用しないドライポンプであることが必要とされる。こ
のようなドライ真空ポンプとして、例えばルーツ型2軸
容積式ドライ真空ポンプなどが知られている。
【0003】このルーツ型2軸容積式ドライ真空ポンプ
は、対向する一対のルーツ型のロータをケーシング内に
備え、これらのロータ間およびロータとケーシングとの
隙間が微少になるようにクリアランスを設けて構成され
ている。そして、この一対のロータが同期反転すること
により、ロータとケーシングとの間に形成された空間に
ガスが閉じ込められて吐出側に移送され、このガスの移
送が連続して行われることによりガスの排気が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た容積式ドライ真空ポンプにおいては、ガスを移送する
過程でガスの圧縮熱が発生し、この圧縮熱によりロータ
およびケーシングの温度が上昇する。しかしながら、排
気対象となるガス中に昇華温度の高い反応副生成物が含
まれている場合に、上昇したポンプの温度が所定の温度
にまで達しないと、この反応副生成物が固体化し、ポン
プ内部に生成物として析出してしまうといった問題があ
る。そして、このような生成物がロータ間やロータとケ
ーシングとの間に堆積すると、ロータの回転に摩擦が生
じてモータの負荷を増加させ、極端な場合にはポンプの
回転が停止して、再起動できなくなる場合がある。
【0005】また、この生成物の析出を防ぐ方法とし
て、ラバーヒータ等によってポンプを加温する方法があ
るが、ヒータ用の別電源が必要となるだけでなく、ヒー
タそのものが別装置として必要となるため構造が複雑化
し、コストが上がるという問題がある。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、複雑な装置を用いることなく、ポンプ内部
での生成物の析出を防止して、円滑なポンプ運転を行う
ことを可能としたドライ真空ポンプを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、対向する一対のロータがクリアランスを
介してケーシング内に配置され、モータにより軸を介し
て前記ロータを反転駆動して気体の排気を行うドライ真
空ポンプにおいて、前記ロータの先端に永久磁石を埋め
込み、前記永久磁石の発生する磁界が前記ケーシングに
到達するように前記永久磁石を配置したことを特徴とす
る。ここで、前記永久磁石の磁界方向が前記ロータの径
方向を向くように前記永久磁石を配置することが好まし
く、更に、前記ケーシングに磁性体からなる部材を取り
付けることが好ましい。
【0008】このように構成された本発明によれば、ロ
ータおよびケーシングに渦電流によるジュール熱を発生
させることができ、これにより、ポンプ内部の温度を従
来よりも上昇させることが可能となり、しかも、短時間
で昇温させることが可能となる。そして、ポンプ内部の
ロータとケーシング間又はロータ間のクリアランス部の
温度を直接的に上昇させることができるので、ポンプが
排気するガスに含まれる反応副生成物の固体化を防ぎ、
生成物の析出を効果的に防止することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係
るルーツ型ドライ真空ポンプの断面図である。図1に示
すように、本実施形態におけるドライ真空ポンプは、ケ
ーシング1と、軸3に固着されたロータ2を備えてお
り、ロータ2はケーシング1との間に微少な隙間を形成
してケーシング1内に配置されている。軸3は軸受4に
よって回転自在に支持されており、軸3の端部に取り付
けられたモータMによって回転駆動するように構成され
ている。また、ケーシング1にはガスの吸込口5および
吐出口6が設けられている。
【0010】モータMを構成するモータロータ7は、図
1に示すように、軸3の端部に固着されており、軸3
は、このモータロータ7が固着された軸3の部位3aが
片持ち構造となるように軸受4によって支持されてい
る。また、モータMの外壁部材8には水冷パイプ9が埋
設されており、水冷パイプ9の内部を循環する冷却水
(図示せず)によってモータMが冷却されるようになっ
ている。一方、軸3の他方の端部にはタイミングギヤ1
0が取り付けられており、このタイミングギヤ10を介
して、対向して配置されている軸3およびロータ2が同
期反転するように構成されている(図2(c)参照)。
【0011】図2(a)は本実施形態に係るルーツ型ド
ライ真空ポンプを構成する2葉のルーツロータの正面図
であり、図2(b)はロータに埋設された永久磁石が発
生する磁界を示す模式図であり、図2(c)は本実施形
態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部にお
ける概略断面図である。図1及び図2(a)乃至図2
(c)に示すように、それぞれのロータ2の先端付近に
は対をなす永久磁石11が埋設されており、N極とS極
が相互に反転して配置されている。この永久磁石11が
発生する磁界12を形成する磁力線13の様子を図2
(b)に示す。これらの永久磁石11は、永久磁石11
が発生する磁界12の方向がロータ2の径方向を向くよ
うに配置されており、かつ、この磁界12がケーシング
1および対向して配置されたロータ2に到達する位置に
埋設されている。
【0012】上述のように構成された本実施形態によれ
ば、ロータ2の回転によって吸込口5から吸入されたガ
スは、ロータ2およびケーシング1によって形成された
空間によって移送され、吐出口6から排気される。この
とき、ロータ2の回転に伴い、ロータ2内に埋設された
永久磁石11によってケーシング1とロータ2には磁束
の変化を妨げる向きに渦電流が流れ、渦電流によるジュ
ール熱が発生する。そして、この熱によりケーシング1
およびロータ2の温度が上昇する。このように、ポンプ
の温度を、吸入されたガスに含まれる反応副生成物の昇
華温度以上まで上昇させることにより、反応副生成物の
析出を防止することが可能となる。
【0013】図3(a)および図3(b)は本実施形態
における永久磁石が発生する磁界を説明するための模式
図である。本実施形態では、図3(a)に示すように、
永久磁石11の磁極が相互に反転して配置されている
が、図3(b)に示すように、同じ磁極が同方向を向く
配置も考えられる。即ち、図3(a)に示す配置では、
ケーシング1の内部を通過する磁束密度を高めることが
でき、図3(b)に示す配置では、ケーシング1の内部
を通過する磁力線13の垂直方向の成分を大きくするこ
とができる。このように、いずれの配置でも渦電流の発
生を増加させ、ジュール熱の発生を増加させることが可
能である。
【0014】図2に示すように、本実施形態において
は、ロータとして2葉のルーツ型ロータを使用したが、
図4に示すように、3葉のルーツ型ロータを使用した場
合や、それ以上の多葉ルーツ型のロータを使用した場合
でも同様の作用効果を得ることが可能である。ここで、
図4(a)乃至図4(d)は、3葉のルーツ型ロータが
ガスを移送する際の作用を時系列的に表している。即
ち、図4(a)に示す矢印の方向から吸入されたガス
は、相互に同期反転するロータ2によって、ケーシング
1とロータ2の間に形成された空間(図4(b)および
図4(c)参照)に閉じ込められつつ吐出側に移送さ
れ、図4(d)に示す矢印の方向に吐出される。そし
て、この一連の作用が連続して行われることによりガス
が排気される。
【0015】次に、本発明の第2の実施形態について図
5を参照して説明する。図5(a)は本発明をスクリュ
ー型ドライ真空ポンプに適用した場合におけるケーシン
グ部の概略断面図であり、図5(b)は図5(a)のA
矢視図である。
【0016】図5(a)に示すように、ケーシング1内
には、ねじ溝を有する一対のスクリュー型ロータ2が対
向して配置されており、ロータ2間およびロータ2とケ
ーシング1との隙間が微少になるようにクリアランスを
設けて構成されている。これら一対のロータ2は軸3を
介してモータ(図示せず)によって回転されるようにな
っている。
【0017】図5(a)および図5(b)に示すよう
に、ロータ2に形成されているねじ山2aには、一対の
永久磁石11が相互に磁極が反転して埋設されている。
この永久磁石11が発生する磁界12の方向はロータ2
の径方向であり、また、この磁界12がケーシング1お
よび対向して配置されているロータ2に到達するように
永久磁石11が配置されている。このように構成されて
いる本実施形態によれば、ロータ2の回転に伴って、ロ
ータ2およびケーシング1には、磁束の変化による渦電
流が流れてジュール熱が発生し、ポンプの温度を所定の
温度以上に上昇させることが可能となる。その結果とし
て、ガス中の反応副生成物が固体化して生成物が析出し
てしまうことを防止することが可能となる。
【0018】次に、本発明の第3の実施形態について図
6を参照して説明する。図6(a)乃至図6(c)は本
実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング
部における概略横断面図である。なお、特に説明しない
構成については第1の実施形態と同様に構成されている
ので説明を省略する。
【0019】図6(a)に示すように、ケーシング1の
周囲には、ロータ2の径方向にある位置において、磁性
体からなる金属ベルト21が密着して取り付けられてお
り、さらに、この金属ベルト21の外周には、温度調節
手段として冷却ジャケット22が取り付けられている。
冷却ジャケット22には冷却水入口23および冷却水出
口24とが設けられており、所定の温度に調整された冷
却水(図示せず)が冷却水入口23より流入し、冷却ジ
ャケット22の内部の冷却水流通路25を流通した後、
冷却水出口24より排出されるようになっている。
【0020】このように構成された本実施形態によれ
ば、ロータ2に埋設された永久磁石11が発生する磁界
12は金属ベルト21にまで到達し、永久磁石11から
ケーシング1および金属ベルト21を通って再び永久磁
石11を結ぶ磁気回路が形成される。このように、磁性
体からなる金属ベルト21をケーシング1の外側に取り
付けたことにより、ケーシング1の表面を垂直に通過す
る磁力線が増加し、磁束変化による渦電流の発生も増加
する。これに伴い、ジュール熱による発熱も増加して、
ポンプの温度をより上昇させることが可能となる。ま
た、金属ベルト21においても永久磁石11からの磁力
線が通過しているので、金属ベルト21自体にも渦電流
によるジュール熱が発生して、さらにケーシング1の加
熱効果を高めることが可能となる。
【0021】また、本実施形態は冷却ジャケット22に
よりケーシング1の温度調整が可能に構成されており、
冷却水の温度や冷却ジャケット22に通水する冷却水の
流量を調節することにより、ケーシング1の温度を所望
する一定の温度に維持することができる。このように、
ケーシング1の温度を所望の温度に保つことにより、反
応副生成物の析出を防止しつつ、熱膨張によるロータ2
およびケーシング1間のクリアランスの変化を防ぐこと
が可能となる。なお、温度調整手段として、ケーシング
1の周りに保温材を巻き付け、この保温材を巻き付ける
量を加減することによりケーシング1の温度を調整する
ようにしてもよい。この場合、保温材としては、発泡体
やガラスウール等が好適である。
【0022】次に、本実施形態の別の構成例について図
6(b)を参照して説明する。図6(b)に示すよう
に、磁性体からなる部材(以下、磁性材という)32が
ケーシング1の外周面上に断続的に配置されている。な
お、図示はしないが、磁性材32の外周には図6(a)
と同様に冷却ジャケットが装着されている。この磁性材
32が配置されたケーシング1の箇所においては磁気抵
抗が減るため磁束が増し、一方、磁性材32が配置され
ない間隙部33では磁束が減る。このように、ケーシン
グ1においては永久磁石11の磁束の変化が連続的に起
こることとなるため、更に渦電流の発生を増大させるこ
とができる。
【0023】なお、図6(c)に示すように、磁性体と
しての金属ベルト21に、相互に磁極を反転させた複数
対の永久磁石11aを埋設することが好ましい。このよ
うに構成することにより、それぞれの永久磁石11aに
おいてはロータ2の径方向に向けた磁界12aが形成さ
れ、ロータ2側の磁力線(磁界12)が、金属ベルト2
1側の磁力線(磁界12a)に近づく際に、金属ベルト
21側の磁束が変化するため、この磁束変化に伴う渦電
流の発生を更に増大させることが可能となる。なお、金
属ベルト21に磁界を発生させる手段として、金属ベル
ト21の内部に配線を埋設し、この配線に電流を流すこ
とによって磁界を発生させるようにしてもよい。また、
金属ベルト21に埋設された永久磁石11aの配列を、
同じ磁極が同方向を向くように配列させることも可能で
ある。
【0024】次に、本発明の第4の実施形態について図
7を参照して説明する。図7は本実施形態に係るルーツ
型ドライ真空ポンプの断面図である。なお、特に説明し
ない構成については第1の実施形態と同様に構成されて
いるので説明を省略する。
【0025】図7に示すように、ケーシング1の外周に
はヒータ30が取り付けられており、吐出口6を除くケ
ーシング1の外周面全体がヒータ30によって加熱され
るようになっている。一方、モータMの外壁部材8には
水冷パイプ9が埋設され、この冷却パイプ9内を流通す
る冷却水(図示せず)によってモータMが冷却されるよ
うになっている。また、吐出口6の付近のケーシング1
には冷却装置31が取り付けられており、吐出口6付近
のケーシング1が冷却されるように構成されている。こ
のように構成することで、ヒータ30によってケーシン
グ1の温度を上昇させて生成物の析出を防止するととも
に、水冷パイプ9によりモータMを冷却してモータMの
動力性能を維持し、吐出口6側でロータ2およびケーシ
ング1の熱膨張によるクリアランスの変化を防ぐことが
可能となる。特に、吐出口6側では、大気圧と真空との
圧力差が最も大きく、従って圧縮熱が最も大きくなるの
で、本実施形態のように冷却装置31を用いて吐出口6
付近を冷却することは極めて効果的である。
【0026】次に、本発明の第5の実施形態について図
8を参照して説明する。図8は本実施形態に係るルーツ
型ドライ真空ポンプに使用されるロータを示す正面図で
ある。なお、特に説明しない構成については第1の実施
形態と同様に構成されているので説明を省略する。
【0027】図8に示すように、それぞれのルーツ型ロ
ータ2の中心付近には2つの磁性材32が埋設されてい
る。このように構成されたロータ2においては、一方の
ロータ2に埋設された永久磁石11が、他方のロータ2
に埋設された磁性材32に接近するにつれて、他方のロ
ータ2を通過する磁力線13の垂直成分が増加する。し
たがって、磁束変化による渦電流が大きくなり、ジュー
ル熱による発熱量が増加して、ポンプの温度をさらに上
昇させることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特段の複雑な装置を用いることなく、ポンプの温度を所
定の温度以上に短時間で上昇させることが可能となる。
したがって、反応副生成物が含まれるガスを排気する場
合でも、ポンプ内部での生成物の析出を防止し、ロータ
を停止させることなく、円滑なポンプの運転を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るルーツ型ドライ
真空ポンプの断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第1の実施形態に係るル
ーツ型ドライ真空ポンプを構成する2葉のルーツロータ
の正面図であり、図2(b)は本発明の第1の実施形態
に係るロータに埋設された永久磁石が発生する磁界を示
す模式図であり、図2(c)は本発明の第1の実施形態
に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部におけ
る概略断面図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は本発明の第1の
実施形態における永久磁石が発生する磁界を説明するた
めの模式図である。
【図4】図4(a)乃至図4(d)は3葉のルーツロー
タを用いた場合の本発明の第1の実施形態に係るルーツ
型ドライ真空ポンプの排気作用を示す概略横断面図であ
る。
【図5】図5(a)は本発明の第2の実施形態に係るス
クリュー型ドライ真空ポンプにおけるケーシング部の概
略断面図であり、図5(b)は図5(a)のA矢視図で
ある。
【図6】図6(a)乃至図6(c)は本発明の第3の実
施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部
における概略横断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るルーツ型ドライ
真空ポンプの断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係るルーツ型ドライ
真空ポンプに使用されるロータを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ロータ 3 軸 4 軸受 5 吸込口 6 吐出口 7 モータロータ 8 外壁部材 9 水冷パイプ 10 タイミングギヤ 11 永久磁石 12 磁界 13 磁力線 21 金属ベルト 22 冷却ジャケット 23 冷却水入口 24 冷却水出口 25 冷却水流通路 30 ヒータ 31 冷却装置 32 磁性体部材 33 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H029 AA06 AA09 AA18 AA24 AB06 BB13 BB36 CC03 CC05 CC09 CC27 CC38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対のロータがクリアランスを
    介してケーシング内に配置され、モータにより軸を介し
    て前記ロータを反転駆動して気体の排気を行うドライ真
    空ポンプにおいて、前記ロータの先端に永久磁石を埋め
    込み、前記永久磁石の発生する磁界が前記ケーシングに
    到達するように前記永久磁石を配置したことを特徴とす
    るドライ真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の磁界方向が前記ロータの
    径方向を向くように前記永久磁石を配置したことを特徴
    とする請求項1に記載のドライ真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングに磁性体からなる部材を
    取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のド
    ライ真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記磁性体からなる部材は、磁性体の金
    属ベルトであることを特徴とする請求項3に記載のドラ
    イ真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記磁性体からなる部材を前記ケーシン
    グの外周面に断続的に配置したことを特徴とする請求項
    3に記載のドライ真空ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングに、前記ケーシングの温
    度を調整する温度調整手段を設けたことを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載のドライ真空ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記モータを構成するモータロータは前
    記軸の端部に取り付けられ、前記モータロータが取り付
    けられている前記軸の部位が片持ち構造となるように軸
    受によって前記軸を支持したことを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載のドライ真空ポンプ。
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