JP4017365B2 - ドライ真空ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライ真空ポンプに係り、特に半導体製造工程等におけるガスの排気に好適に使用することができるドライ真空ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程等においては、真空チャンバ内のプロセスガスを排気するために真空ポンプが使用されている。この真空チャンバ内は清浄雰囲気であることが要求されるために、真空チャンバ内のガス排気に使用される真空ポンプは、ポンプ内部のガス流路に油を使用しないドライポンプであることが必要とされる。このようなドライ真空ポンプとして、例えばルーツ型2軸容積式ドライ真空ポンプなどが知られている。
【0003】
このルーツ型2軸容積式ドライ真空ポンプは、対向する一対のルーツ型のロータをケーシング内に備え、これらのロータ間およびロータとケーシングとの隙間が微少になるようにクリアランスを設けて構成されている。そして、この一対のロータが同期反転することにより、ロータとケーシングとの間に形成された空間にガスが閉じ込められて吐出側に移送され、このガスの移送が連続して行われることによりガスの排気が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成された容積式ドライ真空ポンプにおいては、ガスを移送する過程でガスの圧縮熱が発生し、この圧縮熱によりロータおよびケーシングの温度が上昇する。しかしながら、排気対象となるガス中に昇華温度の高い反応副生成物が含まれている場合に、上昇したポンプの温度が所定の温度にまで達しないと、この反応副生成物が固体化し、ポンプ内部に生成物として析出してしまうといった問題がある。そして、このような生成物がロータ間やロータとケーシングとの間に堆積すると、ロータの回転に摩擦が生じてモータの負荷を増加させ、極端な場合にはポンプの回転が停止して、再起動できなくなる場合がある。
【0005】
また、この生成物の析出を防ぐ方法として、ラバーヒータ等によってポンプを加温する方法があるが、ヒータ用の別電源が必要となるだけでなく、ヒータそのものが別装置として必要となるため構造が複雑化し、コストが上がるという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、複雑な装置を用いることなく、ポンプ内部での生成物の析出を防止して、円滑なポンプ運転を行うことを可能としたドライ真空ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明は、対向する一対のロータがクリアランスを介してケーシング内に配置され、モータにより軸を介して前記ロータを反転駆動して気体の排気を行うドライ真空ポンプにおいて、前記ロータに、対をなす永久磁石を、磁極の向きが前記ロータの径方向に沿うように、かつ磁極が互いに反転するように埋め込み、前記永久磁石の発生する磁界が前記ロータの径方向を向き、かつ前記磁界が前記ケーシングに到達するように前記永久磁石を配置したことを特徴とする。ここで、前記ケーシングに磁性体からなる部材を取り付けることが好ましい。
【0008】
このように構成された本発明によれば、ロータおよびケーシングに渦電流によるジュール熱を発生させることができ、これにより、ポンプ内部の温度を従来よりも上昇させることが可能となり、しかも、短時間で昇温させることが可能となる。そして、ポンプ内部のロータとケーシング間又はロータ間のクリアランス部の温度を直接的に上昇させることができるので、ポンプが排気するガスに含まれる反応副生成物の固体化を防ぎ、生成物の析出を効果的に防止することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプの断面図である。図1に示すように、本実施形態におけるドライ真空ポンプは、ケーシング1と、軸3に固着されたロータ2を備えており、ロータ2はケーシング1との間に微少な隙間を形成してケーシング1内に配置されている。軸3は軸受4によって回転自在に支持されており、軸3の端部に取り付けられたモータMによって回転駆動するように構成されている。また、ケーシング1にはガスの吸込口5および吐出口6が設けられている。
【0010】
モータMを構成するモータロータ7は、図1に示すように、軸3の端部に固着されており、軸3は、このモータロータ7が固着された軸3の部位3aが片持ち構造となるように軸受4によって支持されている。また、モータMの外壁部材8には水冷パイプ9が埋設されており、水冷パイプ9の内部を循環する冷却水(図示せず)によってモータMが冷却されるようになっている。一方、軸3の他方の端部にはタイミングギヤ10が取り付けられており、このタイミングギヤ10を介して、対向して配置されている軸3およびロータ2が同期反転するように構成されている(図2(c)参照)。
【0011】
図2(a)は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプを構成する2葉のルーツロータの正面図であり、図2(b)はロータに埋設された永久磁石が発生する磁界を示す模式図であり、図2(c)は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部における概略断面図である。図1及び図2(a)乃至図2(c)に示すように、それぞれのロータ2の先端付近には対をなす永久磁石11が埋設されており、N極とS極が相互に反転して配置されている。この永久磁石11が発生する磁界12を形成する磁力線13の様子を図2(b)に示す。これらの永久磁石11は、永久磁石11が発生する磁界12の方向がロータ2の径方向を向くように配置されており、かつ、この磁界12がケーシング1および対向して配置されたロータ2に到達する位置に埋設されている。
【0012】
上述のように構成された本実施形態によれば、ロータ2の回転によって吸込口5から吸入されたガスは、ロータ2およびケーシング1によって形成された空間によって移送され、吐出口6から排気される。このとき、ロータ2の回転に伴い、ロータ2内に埋設された永久磁石11によってケーシング1とロータ2には磁束の変化を妨げる向きに渦電流が流れ、渦電流によるジュール熱が発生する。そして、この熱によりケーシング1およびロータ2の温度が上昇する。このように、ポンプの温度を、吸入されたガスに含まれる反応副生成物の昇華温度以上まで上昇させることにより、反応副生成物の析出を防止することが可能となる。
【0013】
図3(a)および図3(b)は本実施形態における永久磁石が発生する磁界を説明するための模式図である。本実施形態では、図3(a)に示すように、永久磁石11の磁極が相互に反転して配置されているが、図3(b)に示すように、同じ磁極が同方向を向く配置も考えられる。即ち、図3(a)に示す配置では、ケーシング1の内部を通過する磁束密度を高めることができ、図3(b)に示す配置では、ケーシング1の内部を通過する磁力線13の垂直方向の成分を大きくすることができる。このように、いずれの配置でも渦電流の発生を増加させ、ジュール熱の発生を増加させることが可能である。
【0014】
図2に示すように、本実施形態においては、ロータとして2葉のルーツ型ロータを使用したが、図4に示すように、3葉のルーツ型ロータを使用した場合や、それ以上の多葉ルーツ型のロータを使用した場合でも同様の作用効果を得ることが可能である。ここで、図4(a)乃至図4(d)は、3葉のルーツ型ロータがガスを移送する際の作用を時系列的に表している。即ち、図4(a)に示す矢印の方向から吸入されたガスは、相互に同期反転するロータ2によって、ケーシング1とロータ2の間に形成された空間(図4(b)および図4(c)参照)に閉じ込められつつ吐出側に移送され、図4(d)に示す矢印の方向に吐出される。そして、この一連の作用が連続して行われることによりガスが排気される。
【0015】
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。
図5(a)は本発明をスクリュー型ドライ真空ポンプに適用した場合におけるケーシング部の概略断面図であり、図5(b)は図5(a)のA矢視図である。
【0016】
図5(a)に示すように、ケーシング1内には、ねじ溝を有する一対のスクリュー型ロータ2が対向して配置されており、ロータ2間およびロータ2とケーシング1との隙間が微少になるようにクリアランスを設けて構成されている。これら一対のロータ2は軸3を介してモータ(図示せず)によって回転されるようになっている。
【0017】
図5(a)および図5(b)に示すように、ロータ2に形成されているねじ山2aには、一対の永久磁石11が相互に磁極が反転して埋設されている。この永久磁石11が発生する磁界12の方向はロータ2の径方向であり、また、この磁界12がケーシング1および対向して配置されているロータ2に到達するように永久磁石11が配置されている。このように構成されている本実施形態によれば、ロータ2の回転に伴って、ロータ2およびケーシング1には、磁束の変化による渦電流が流れてジュール熱が発生し、ポンプの温度を所定の温度以上に上昇させることが可能となる。その結果として、ガス中の反応副生成物が固体化して生成物が析出してしまうことを防止することが可能となる。
【0018】
次に、本発明の第3の実施形態について図6を参照して説明する。
図6(a)乃至図6(c)は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部における概略横断面図である。なお、特に説明しない構成については第1の実施形態と同様に構成されているので説明を省略する。
【0019】
図6(a)に示すように、ケーシング1の周囲には、ロータ2の径方向にある位置において、磁性体からなる金属ベルト21が密着して取り付けられており、さらに、この金属ベルト21の外周には、温度調節手段として冷却ジャケット22が取り付けられている。冷却ジャケット22には冷却水入口23および冷却水出口24とが設けられており、所定の温度に調整された冷却水(図示せず)が冷却水入口23より流入し、冷却ジャケット22の内部の冷却水流通路25を流通した後、冷却水出口24より排出されるようになっている。
【0020】
このように構成された本実施形態によれば、ロータ2に埋設された永久磁石11が発生する磁界12は金属ベルト21にまで到達し、永久磁石11からケーシング1および金属ベルト21を通って再び永久磁石11を結ぶ磁気回路が形成される。このように、磁性体からなる金属ベルト21をケーシング1の外側に取り付けたことにより、ケーシング1の表面を垂直に通過する磁力線が増加し、磁束変化による渦電流の発生も増加する。これに伴い、ジュール熱による発熱も増加して、ポンプの温度をより上昇させることが可能となる。また、金属ベルト21においても永久磁石11からの磁力線が通過しているので、金属ベルト21自体にも渦電流によるジュール熱が発生して、さらにケーシング1の加熱効果を高めることが可能となる。
【0021】
また、本実施形態は冷却ジャケット22によりケーシング1の温度調整が可能に構成されており、冷却水の温度や冷却ジャケット22に通水する冷却水の流量を調節することにより、ケーシング1の温度を所望する一定の温度に維持することができる。このように、ケーシング1の温度を所望の温度に保つことにより、反応副生成物の析出を防止しつつ、熱膨張によるロータ2およびケーシング1間のクリアランスの変化を防ぐことが可能となる。なお、温度調整手段として、ケーシング1の周りに保温材を巻き付け、この保温材を巻き付ける量を加減することによりケーシング1の温度を調整するようにしてもよい。この場合、保温材としては、発泡体やガラスウール等が好適である。
【0022】
次に、本実施形態の別の構成例について図6(b)を参照して説明する。図6(b)に示すように、磁性体からなる部材(以下、磁性材という)32がケーシング1の外周面上に断続的に配置されている。なお、図示はしないが、磁性材32の外周には図6(a)と同様に冷却ジャケットが装着されている。この磁性材32が配置されたケーシング1の箇所においては磁気抵抗が減るため磁束が増し、一方、磁性材32が配置されない間隙部33では磁束が減る。このように、ケーシング1においては永久磁石11の磁束の変化が連続的に起こることとなるため、更に渦電流の発生を増大させることができる。
【0023】
なお、図6(c)に示すように、磁性体としての金属ベルト21に、相互に磁極を反転させた複数対の永久磁石11aを埋設することが好ましい。このように構成することにより、それぞれの永久磁石11aにおいてはロータ2の径方向に向けた磁界12aが形成され、ロータ2側の磁力線(磁界12)が、金属ベルト21側の磁力線(磁界12a)に近づく際に、金属ベルト21側の磁束が変化するため、この磁束変化に伴う渦電流の発生を更に増大させることが可能となる。なお、金属ベルト21に磁界を発生させる手段として、金属ベルト21の内部に配線を埋設し、この配線に電流を流すことによって磁界を発生させるようにしてもよい。また、金属ベルト21に埋設された永久磁石11aの配列を、同じ磁極が同方向を向くように配列させることも可能である。
【0024】
次に、本発明の第4の実施形態について図7を参照して説明する。
図7は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプの断面図である。なお、特に説明しない構成については第1の実施形態と同様に構成されているので説明を省略する。
【0025】
図7に示すように、ケーシング1の外周にはヒータ30が取り付けられており、吐出口6を除くケーシング1の外周面全体がヒータ30によって加熱されるようになっている。一方、モータMの外壁部材8には水冷パイプ9が埋設され、この冷却パイプ9内を流通する冷却水(図示せず)によってモータMが冷却されるようになっている。また、吐出口6の付近のケーシング1には冷却装置31が取り付けられており、吐出口6付近のケーシング1が冷却されるように構成されている。このように構成することで、ヒータ30によってケーシング1の温度を上昇させて生成物の析出を防止するとともに、水冷パイプ9によりモータMを冷却してモータMの動力性能を維持し、吐出口6側でロータ2およびケーシング1の熱膨張によるクリアランスの変化を防ぐことが可能となる。特に、吐出口6側では、大気圧と真空との圧力差が最も大きく、従って圧縮熱が最も大きくなるので、本実施形態のように冷却装置31を用いて吐出口6付近を冷却することは極めて効果的である。
【0026】
次に、本発明の第5の実施形態について図8を参照して説明する。
図8は本実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプに使用されるロータを示す正面図である。なお、特に説明しない構成については第1の実施形態と同様に構成されているので説明を省略する。
【0027】
図8に示すように、それぞれのルーツ型ロータ2の中心付近には2つの磁性材32が埋設されている。このように構成されたロータ2においては、一方のロータ2に埋設された永久磁石11が、他方のロータ2に埋設された磁性材32に接近するにつれて、他方のロータ2を通過する磁力線13の垂直成分が増加する。したがって、磁束変化による渦電流が大きくなり、ジュール熱による発熱量が増加して、ポンプの温度をさらに上昇させることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特段の複雑な装置を用いることなく、ポンプの温度を所定の温度以上に短時間で上昇させることが可能となる。したがって、反応副生成物が含まれるガスを排気する場合でも、ポンプ内部での生成物の析出を防止し、ロータを停止させることなく、円滑なポンプの運転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプの断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第1の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプを構成する2葉のルーツロータの正面図であり、図2(b)は本発明の第1の実施形態に係るロータに埋設された永久磁石が発生する磁界を示す模式図であり、図2(c)は本発明の第1の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部における概略断面図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は本発明の第1の実施形態における永久磁石が発生する磁界を説明するための模式図である。
【図4】図4(a)乃至図4(d)は3葉のルーツロータを用いた場合の本発明の第1の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプの排気作用を示す概略横断面図である。
【図5】図5(a)は本発明の第2の実施形態に係るスクリュー型ドライ真空ポンプにおけるケーシング部の概略断面図であり、図5(b)は図5(a)のA矢視図である。
【図6】図6(a)乃至図6(c)は本発明の第3の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプのケーシング部における概略横断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプの断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係るルーツ型ドライ真空ポンプに使用されるロータを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 ロータ
3 軸
4 軸受
5 吸込口
6 吐出口
7 モータロータ
8 外壁部材
9 水冷パイプ
10 タイミングギヤ
11 永久磁石
12 磁界
13 磁力線
21 金属ベルト
22 冷却ジャケット
23 冷却水入口
24 冷却水出口
25 冷却水流通路
30 ヒータ
31 冷却装置
32 磁性体部材
33 間隙部

Claims (6)

  1. 対向する一対のロータがクリアランスを介してケーシング内に配置され、モータにより軸を介して前記ロータを反転駆動して気体の排気を行うドライ真空ポンプにおいて、
    前記ロータに、対をなす永久磁石を、磁極の向きが前記ロータの径方向に沿うように、かつ磁極が互いに反転するように埋め込み、前記永久磁石の発生する磁界が前記ロータの径方向を向き、かつ前記磁界が前記ケーシングに到達するように前記永久磁石を配置したことを特徴とするドライ真空ポンプ。
  2. 前記ケーシングに磁性体からなる部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のドライ真空ポンプ。
  3. 前記磁性体からなる部材は、磁性体の金属ベルトであることを特徴とする請求項2に記載のドライ真空ポンプ。
  4. 前記磁性体からなる部材を前記ケーシングの外周面に断続的に配置したことを特徴とする請求項2に記載のドライ真空ポンプ。
  5. 前記ケーシングに、前記ケーシングの温度を調整する温度調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドライ真空ポンプ。
  6. 前記モータを構成するモータロータは前記軸の端部に取り付けられ、前記モータロータが取り付けられている前記軸の部位が片持ち構造となるように軸受によって前記軸を支持したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のドライ真空ポンプ。
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