JP2003031601A - 電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装装置

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JP2003031601A
JP2003031601A JP2001220528A JP2001220528A JP2003031601A JP 2003031601 A JP2003031601 A JP 2003031601A JP 2001220528 A JP2001220528 A JP 2001220528A JP 2001220528 A JP2001220528 A JP 2001220528A JP 2003031601 A JP2003031601 A JP 2003031601A
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size
inspection area
area
semiconductor chip
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JP2001220528A
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Shinichi Ishida
真一 石田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像手段を移動させる移動量および検査エリア
を電子部品サイズに応じて最適化し、撮像エリアを最適
化し固定して、様々なサイズを有する電子部品に対応で
き、かつ、生産性を向上させることができる電子部品実
装装置を提供する。 【解決手段】所定の撮像エリアをもって電子部品を撮像
し、設定された移動量で移動可能な撮像手段17と、撮
像エリアのうち、所定の検査エリア内における撮像画像
に基づいて電子部品の像を画像認識して、当該検査エリ
ア内の位置を検出する位置検出手段と、検査エリア内に
電子部品の像が存在するが全体像が含まれていない場合
に予め規定された必要な撮像手段の移動量と、検査エリ
アおよび電子部品のサイズとの関係を満たすように、当
該電子部品のサイズに対し移動量および検査エリアのサ
イズを設定する設定手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装装置
に関し、例えば、半導体チップ等の電子部品をリードフ
レームに実装する電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のダイシング工程からダイボ
ンド工程間の製造工程においては、ダイシングされた半
導体チップを搬送用のフィルムである粘着性のウェーハ
シート上に張り付けて搬送し、続いて搬送された半導体
チップをリードフレーム上に実装する。実装に際して、
個々の半導体チップをウェーハシートからコレットなど
の吸着保持具でピックアップして取り出すが、このと
き、ピックアップの前に、半導体チップの位置を読み取
る作業が行われる。
【0003】この半導体チップの位置を読み取る作業
は、半導体チップ上に移動可能にCCDカメラ等を設置
し、半導体チップを照明手段により照明して、半導体チ
ップからの反射光をCCDカメラを用いて撮像して、そ
の撮像画像を処理することで、チップの位置や形状が認
識される。
【0004】そして、認識された位置に基づいて、ダイ
ボンダのコレットがチップを1個づつピックアップし
て、リードフレームのダイパッド上へ移送することとな
る。このチップの位置を読み取る作業時間が短ければ短
いほど、ダイボンダのタイムタクトが短くなる。
【0005】図11に、上記のCCDカメラからの半導
体チップのモニタ画像の模式図を示す。図11に示すよ
うに、CCDカメラの所定の撮像エリアMF内に、半導
体チップCが撮像されており、撮像エリアMF内には、
所定のサーチエリア(検査エリア)SAが設定されてい
る。ここで、撮像エリアMFは、CCDカメラからの画
像がモニタに写し出される範囲をいい、主としてCCD
カメラに設置されたレンズ特性などの物理的構造により
左右される。サーチエリアSAとは、撮像エリアMF内
で自由に設定することのできる半導体チップの検査範囲
であり、このサーチエリアSA内に入った半導体チップ
Cが画像認識されて、その位置情報が検出されることと
なる。
【0006】従って、図11に示すようにCCDカメラ
により半導体チップCが撮像されている場合には、サー
チエリアSA内に一つの半導体チップCの全体像が存在
することから、このサーチエリアSA内の半導体チップ
Cの位置情報が検出されて記憶され、後に当該記憶され
た位置情報に基づいてこの半導体チップCがピックアッ
プされることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12(a)
に示すように、サーチエリアSA内に半導体チップCが
存在しているが、1チップ分の全体像がサーチエリアS
A内に入っていない場合には、サーチエリアSA内の半
導体チップCの形状等を認識せずに、図11に示すよう
にチップCがサーチエリアSA内に入るように、CCD
カメラを所定の移動量だけ移動させている。
【0008】また、図12(b)に示すように、サーチ
エリアSAの枠に、半導体チップCの上端が掛かってい
るような場合も、上記と同様に、サーチエリアSA内の
半導体チップCの形状等を認識せずに、図11に示すよ
うに半導体チップCがサーチエリアSA内に入るよう
に、CCDカメラを所定の移動量だけ移動させている。
【0009】しかしながら、図12(a)および(b)
に示すような場合に、CCDカメラを移動させる移動量
を技術者の感や経験等によって設定していたことから、
個々にバラツキがあり定量化されていなかった。そのた
め、サーチエリアSAから半導体チップCがはみ出した
場合に、複数回、CCDカメラを移動させて半導体チッ
プCをサーチエリアSA内に入れることがあり、ダイボ
ンダのタイムタクトが悪くなっていた。
【0010】一方、一つのダイボンダで、複数のチップ
サイズに対して広範囲に対応できることが好ましい。チ
ップサイズの変更に伴いCCDカメラのレンズの倍率を
変更させて撮像エリアMFのサイズを変更することも考
えられるが、この場合、実装対象となる様々なサイズを
有する半導体チップ毎に、撮像エリアMFを切り換える
必要が生じ、段取り頻度が多くなり、生産性が低下して
しまうためである。従って、固定倍率、すなわち、撮像
エリアMFは固定して、サーチエリアSAのみをチップ
サイズに応じて変更させることが好ましい。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、撮像手段を移動させる移動量およ
び検査エリアを電子部品のサイズに応じて最適化して、
検査エリア内に半導体チップが存在するが、全体像が入
っていない場合の撮像手段の移動回数を低減することが
でき、装置のタイムタクトを向上させることができる電
子部品実装装置を提供することにある。また、他の目的
は、撮像エリアを最適化して固定することで、実装対象
となる様々なサイズを有する電子部品毎に、撮像エリア
を切り換える必要がなく、段取り頻度を低減させて、生
産性を向上させることができる電子部品実装装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子部品実装装置は、所定のサイズを有す
る電子部品の位置を検出して、当該電子部品の位置情報
に従って当該電子部品を保持して所定の位置に移送する
電子部品実装装置であって、所定の撮像エリアをもって
前記電子部品を撮像し、設定された移動量で移動可能な
撮像手段と、前記撮像エリアのうち、所定の検査エリア
内における撮像画像に基づいて前記電子部品の像を画像
認識して、当該検査エリア内の位置を検出する位置検出
手段と、前記検査エリア内に前記電子部品の像が存在す
るが全体像が含まれていない場合に予め規定された必要
な前記撮像手段の前記移動量と、前記検査エリアおよび
前記電子部品のサイズとの関係を満たすように、当該電
子部品のサイズに対し前記移動量および前記検査エリア
のサイズを設定する設定手段とを有する。
【0013】例えば、前記電子部品は、複数種のサイズ
を有し、前記撮像手段は、最もサイズの大きい前記電子
部品の全体像を一つのみ含み得るサイズに設定された前
記撮像エリアを有する。好適には、前記撮像手段は、最
もサイズの大きい前記電子部品に設定される前記検査エ
リアと実質的に同等のサイズになるように設定された前
記撮像エリアを有する。
【0014】好適には、前記設定手段は、前記撮像手段
の前記移動量と、前記検査エリアおよび前記電子部品の
サイズとの前記関係を満たす範囲のうち、最も小さいサ
イズの検査エリアを設定する。
【0015】例えば、前記設定手段は、前記電子部品の
端部が前記検査エリアの枠に重なっている場合に必要な
前記撮像手段の前記移動量と、前記検査エリアおよび前
記電子部品のサイズとの関係を満たすように、当該電子
部品のサイズに対し前記移動量および前記検査エリアの
サイズを設定する。
【0016】例えば、前記設定手段は、前記検査エリア
の中心が前記電子部品間に存在する場合に必要な前記撮
像手段の前記移動量と、前記検査エリアおよび前記電子
部品のサイズとの関係を満たすように、当該電子部品の
サイズに対し前記移動量および前記検査エリアのサイズ
を設定する。
【0017】前記設定手段は、前記関係として下記式A
を満たすように前記移動量および前記検査エリアのサイ
ズを設定する。
【0018】
【数4】T−H/2<L<H/2 (A) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
り、Lは撮像手段の移動量であり、Tは移動方向におけ
る電子部品の長さである。
【0019】前記設定手段は、前記関係として下記式B
をさらに満たすように前記移動量および前記検査エリア
のサイズを設定する。
【0020】
【数5】0<L<H−T (B) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
り、Lは撮像手段の移動量であり、Tは移動方向におけ
る電子部品の長さである。
【0021】前記設定手段は、前記関係として下記式C
をさらに満たすように前記移動量および前記検査エリア
のサイズを設定する。
【0022】
【数6】T<H<2T (C) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
り、Tは移動方向における電子部品の長さである。
【0023】上記の本発明の電子部品実装装置によれ
ば、まず、電子部品のサイズが入力されると、設定手段
により、検査エリア内に電子部品の像が存在するが全体
像が含まれていない場合に予め規定された必要な撮像手
段の移動量と、検査エリアおよび電子部品のサイズとの
関係を満たすように、当該電子部品のサイズに対し移動
量および検査エリアのサイズが設定される。そして、撮
像手段が、上記の設定された移動量で移動しつつ、所定
の撮像エリアをもって電子部品を撮像する。そして、位
置検出手段により、撮像エリアのうち、上記の設定され
た検査エリア内における撮像画像に基づいて電子部品の
像が画像認識され、当該検査エリア内の位置が検出され
る。電子部品の位置が検出されると、当該電子部品の位
置情報に従って当該電子部品を保持して所定の位置に移
送される。
【0024】このように、本発明では、予め、検査エリ
ア内に電子部品の像が存在するが全体像が含まれていな
い場合に必要な撮像手段の移動量と、検査エリアおよび
電子部品のサイズとの関係を規定しておき、設定手段に
より、この関係を満たす移動量および検査エリアのサイ
ズを設定することにより、移動量および検査エリアのサ
イズが最適化されることとなる。また、電子部品が、複
数種のサイズを有する場合に、撮像手段の撮像エリア
を、最もサイズの大きい電子部品の全体像を一つのみ含
み得るサイズに設定し、検査エリアを、各電子部品のサ
イズに応じて変更することで、実装対象となる様々なサ
イズを有する電子部品毎に、撮像エリアを切り換える必
要がなくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電子部品実装装
置の実施の形態について、半導体チップをリードフレー
ムのダイパッド上に実装するダイボンダを例に、図面を
参照して説明する。
【0026】図1は、本実施形態に係るダイボンダの斜
視図である。図1に示すように、基台1上には、ウェー
ハ保持用ブラケット2が固定されており、ウェーハ保持
用ブラケット2は、半導体ウェーハ3を保持するダイシ
ングフレーム4を保持している。
【0027】基台1上には、フレーム載置用ブラケット
5が固定されており、フレーム載置用ブラケット5に
は、半導体チップを実装する前のリードフレーム6が載
置されている。
【0028】また、基台1上には、フレームフィーダ8
が設置されており、当該フレームフィーダ8上に、リー
ドフレーム6が載置されて、半導体チップがボンディン
グされることとなる。リードフレーム6上には、リード
フレーム6をフレーム載置用ブラケット5上からフレー
ムフィーダ8上に供給するローダ7が設置されている。
【0029】基台1には、X方向移動部材9が、X軸ガ
イドレール10に案内されてX方向に移動可能に設けら
れている。X方向移動部材9の底板9b上には、突き上
げ具11がY方向に移動可能に設けられている。突き上
げ具11は、ウェーハ3の下側からボンディングすべき
半導体チップを突き上げることにより後述するピックア
ップ用吸着具(16a)によるピックアップを助ける。
【0030】X方向移動部材9には、半導体チップの位
置や向きを矯正する中間ポケット13が固定されてお
り、中間ポケット13は、突き上げ具11の移動ストロ
ーク範囲の外側に設けられている。この中間ポケット1
3は、角錐状のポケットになっており、半導体チップを
落とし込むと振動して、位置及び向きが正確に位置決め
されるようになっている。
【0031】X方向移動部材9上部の背板9aには、Y
方向に移動可能にY方向移動部材14a,14bが設け
られており、上から見ると、同一のY方向軸線上を互い
に独立して移動し得るように設けられている。
【0032】Y方向移動部材14a,14bには、Z方
向に移動可能にZ方向移動部材15a,15bが設けら
れており、このZ方向移動部材15aには、ピックアッ
プ用吸着具16aと、カメラ17とが設けられている。
【0033】ピックアップ用吸着具16aは、例えば、
平コレット等からなり、ウェーハ3の半導体チップを真
空吸着し、中間ポケット13上まで移送する。カメラ1
7は、ウェーハ3の半導体チップの位置認識、バットマ
ーク(不良のチップにつけられたマーク)、ミラーチッ
プ(回路パターンが形成されていないチップ)の検出を
行うために設けられており、バットマークを有するチッ
プや、ミラーチップをダイボンディングの対象から外し
ている。
【0034】Z方向移動部材15bには、ボンディング
用吸着具16bが取り付けられており、このボンディン
グ用吸着具16bは、例えば、角錐コレット等からな
り、中間ポケット13に置かれて位置決めされた半導体
チップを真空吸着し、フレームフィーダ8上に載置され
たリードフレーム6の所定位置にボンディングする。
【0035】Y方向移動部材14bには、Z方向に移動
可能にZ方向移動部材15cが設けられており、Z方向
移動部材15cには、半導体チップをボンディングすべ
きリードフレーム6の箇所に前もって接着用樹脂を滴下
するディスペンサ18が取り付けられている。
【0036】なお、上述したX方向移動部材9に取り付
けられたピックアップ用吸着具16aおよびボンディン
グ用吸着具16bは、上から見てY方向に延びる1本の
軸線上を移動するように位置決めされている。また、中
間ポケット13は、上から見てその軸線下に位置するよ
うに設置され、ピックアップ用吸着具16aの移動範囲
とボンディング用吸着具16bの移動範囲とが接すると
ころに位置している。
【0037】また、図1において、説明の都合上、ウェ
ーハ3は、その下の突き上げ具11が見えるように切り
欠けているが、突き上げ具11がウェーハ3の下側に位
置し、ウェーハ3は、突き上げ具11とピックアップ用
吸着具16aとの間に入った状態にてピックアップが行
われる。
【0038】図2は、本実施形態に係るダイボンダの制
御系のブロック図である。本実施形態に係るダイボンダ
は、画像処理部20、モニタ30、制御部40、2軸駆
動部50、Z駆動部60を有する。
【0039】カメラ17は、例えば、半導体チップを撮
像し、その明暗の様子を濃淡値データとして、画像処理
部20に出力する。画像処理部20は、カメラ17から
の濃淡値データを入力し、半導体チップを認識して、そ
の位置や傾き等を求める演算を行い、モニタ30は、画
像処理部20で得られた画像データを表示する。
【0040】制御部40は、画像処理部20で得られた
半導体チップの位置等の数値データを受け、2軸(X,
Y)駆動部50に適切な位置へ移動させるための信号を
出力する。制御部40は、請求の範囲における設定部に
相当し、サーチエリア内に半導体チップの像が存在する
が全体像が含まれていない場合に、後述するカメラの移
動量と、サーチエリアSAおよび半導体チップのサイズ
との関係式を満たすように、当該半導体チップのサイズ
に対し移動量およびサーチエリアのサイズを設定し、当
該設定に基づく画像処理部20および2軸駆動部へ出力
する。そして、画像処理部20においては、制御部40
からの信号に基づいて所定のサイズのサーチエリアSA
を設定する。
【0041】2軸(X,Y)駆動部50は、X方向移動
部材9、Y方向移動部材14a,14bをそれぞれ所定
の方向に所定の移動量だけ駆動するものであり、制御部
40からの信号を受けて、所定の方向に所定の移動量だ
けX方向移動部材9、Y方向移動部材14a,14bを
駆動する。
【0042】Z駆動部60は、Z方向移動部材15a,
15b,15cおよび突き上げ具11をそれぞれ、Z方
向に所定の移動量だけ駆動するものであり、制御部40
からの信号を受けて、所定の方向に所定の移動量だけZ
方向移動部材15a,15b,15cおよび突き上げ具
11を駆動する。
【0043】図3は、図2に示す画像処理部20の詳細
なブロック図である。画像処理部20は、チップ位置検
出部21、バットマーク検査部22、ミラーチップ検査
部23、欠け傾き検査部24、チップ位置出力部25を
有する。
【0044】チップ位置検出部21は、図11に示すよ
うに、カメラの所定の撮像エリアMF内に、半導体チッ
プCが撮像されている場合に、制御部40により所定の
サーチエリア(検査エリア)SAが設定され、このサー
チエリアSA内に入った半導体チップCを画像認識し
て、その位置情報を検出する。
【0045】バットマーク検査部22は、チップ位置検
出部21により半導体チップの位置が認識されると、当
該チップの位置データを入力し、当該位置データに基づ
いて所定のバットマーク検査用エリアを設定して、当該
バットマーク検査用エリア内の濃淡値データから、当該
半導体チップにバットマークが付されているか否かを検
出する。予め不良品の半導体チップの中心位置には、不
良品であることを示すバットマークが印されていること
から、このバットマークを検出して、バットマークの入
った半導体チップは、実装対象から外すようにしてい
る。
【0046】ミラーチップ検査部23は、バットマーク
検査部22によりバットマークが付された半導体チップ
でない旨の信号を入力して、半導体チップの位置データ
に基づいて所定のミラーチップ検査用エリアを設定し
て、当該ミラーチップ検査用エリア内の濃淡値データか
ら、当該半導体チップがミラーチップであるか否かを検
査する。半導体ウェーハ3の周囲には、回路パターンの
形成されていないミラーチップと称されるものが存在す
ることから、これらの位置を検出して、ミラーチップ
は、実装対象から外すようにしている。
【0047】欠け傾き検査部24は、ミラーチップ検査
部23によりミラーチップでない旨の信号を入力し、所
定のデータ処理によって、半導体チップに欠けがある
か、また、半導体チップの傾きが所定のしきい値以下で
あるかどうかの検査を行う。周囲に欠けがある半導体チ
ップや、大きな傾きを有する半導体チップを検出して、
これらのチップを、実装対象から外すためである。ここ
で、通常、ある程度の傾きであれば、中間ポケット13
によりその向きが矯正されるが、傾きが大きい場合に
は、中間ポケットによっても矯正されず、実装不良とな
る恐れがあることから、このような半導体チップは、実
装対象から外すようにしている。
【0048】チップ位置出力部25は、欠け傾き検査部
25から欠け傾きのないチップである旨の信号を入力
し、当該半導体チップの位置情報を制御部40へ出力す
る。制御部40には、図示しないメモリが搭載されてお
り、これらのチップ位置出力部25からの良品チップの
位置データを入力し、メモリに記憶しておき、後に、ピ
ックアップ用吸着具16aにより良品の半導体チップを
ピックアップする際に、当該位置データをもとに、2軸
駆動部50へ信号を出力し、X方向移動部材9、Y方向
移動部材14aを所定の良品チップ位置へ駆動する。
【0049】本発明においては、図11に示す撮像エリ
アMFを、実装対象となる種々のサイズを有する半導体
チップのうち、最も大きい半導体チップのサイズの4/
3倍に設定し、サーチエリアSAは、実装対象となる半
導体チップのサイズの4/3倍に設定し、サーチエリア
SA内に半導体チップが入っているが、半導体チップの
全体像が認識されない場合には、半導体チップCのサイ
ズの1/3だけカメラ17を移動することが最も効率が
良いことが証明された。
【0050】上記のサイズに設定した根拠について、以
下に説明する。ここで、できるだけ撮像エリアMFを小
さくすることと、サーチエリアSA内に半導体チップC
が入ってはいるが、その全体像が認識されない場合に、
カメラ17を移動させる回数をできるだけ一回にするこ
とが好ましい。撮像エリアMFをできるだけ小さくする
ことが好ましいのは、撮像エリアMFが大きいと、小さ
いサイズの半導体チップに対し後述する検査を行う場合
に、検査精度が低下する恐れがあるからである。
【0051】このように、撮像エリアMFはできるだけ
小さくする必要があり、サーチエリアSAは撮像エリア
MF内で拡張あるいは縮小することが可能であることか
ら、最も大きいサイズを有する半導体チップの撮像エリ
アMFとサーチエリアSAが同じとなることが最も撮像
エリアSAを小さくすることができ、それよりも小さい
半導体チップを検査する際には、サーチエリアを当該チ
ップサイズに合わせて縮小すればよい。
【0052】以下、最適な撮像エリアMF、サーチエリ
アSA、カメラの移動量を算出するため、対象チップの
うち、最も大きいサイズの半導体チップを検査する場合
を例にして説明する。なお、この場合、サーチエリアS
Aが撮像エリアMFのサイズと同じになることから、以
下、サーチエリアSA(MF)と表記する。
【0053】サーチエリアSA(MF)内で半導体チッ
プCがあるのに、半導体チップCの全体像を認識できな
い限界パターンとしては、図4(a)および(b)に示
す2つのパターンがある。
【0054】第1パターンは、図4(a)に示すよう
に、サーチエリアSA(MF)内に半導体チップCが存
在しているが、サーチエリアSA(MF)の中心に、半
導体チップ間のストリートが入っている場合である。
【0055】第2パターンは、図4(b)に示すよう
に、サーチエリアSA(MF)内に半導体チップCが存
在しているが、サーチエリアSA(MF)の枠に、半導
体チップCの上端が掛かっており、半導体チップCのエ
ッジを認識できない場合である。
【0056】ここで、上記の第1パターンおよび第2パ
ターンの二つの限界パターンを考慮したサーチエリアS
A(MF)およびカメラの移動量を算出する。図5
(a)および(b)に示すような直交座標系を設定し、
半導体チップCを認識するために、カメラ17をY方向
に移動する場合を例に説明する。
【0057】まず、半導体チップCのY方向におけるサ
イズをTとし、サーチエリアSA(MF)のY方向にお
けるサイズをHとする。
【0058】図5(a)に示す第1パターンにおいて、
図中、上側の半導体チップCをサーチエリアSA(M
F)内に入れて、全体像を認識するために必要なカメラ
の移動量をL1とし、移動量L1の最小値をa1とし、
最大値をb1とすると、最小値a1が下記式(1)で示
され、最大値b1が下記式(2)で示されることから、
移動量L1は、下記式(3)で示されることになる。
【0059】
【数7】a1=T−H/2 (1)
【0060】
【数8】b1=H/2 (2)
【0061】
【数9】T−H/2<L1<H/2 (3)
【0062】なお、上述の式では、半導体チップC間で
あるストリートの幅は、Y方向のチップサイズT、サー
チエリアサイズHに比べて非常に小さいことから、0に
近似している。
【0063】また、図5(b)に示す第2パターンにお
いて、図中、上側の半導体チップCをサーチエリアSA
(MF)内に入れて、全体像を認識するために必要なカ
メラの移動量をL2とし、移動量L2の最小値をa2、
最大値をb2とすると、最小値a2が下記式(4)で示
され、最大値b2が下記式(5)で示されることから、
移動量L2は、下記式(6)で示されることになる。
【0064】
【数10】a2=0 (4)
【0065】
【数11】b2=H−T (5)
【0066】
【数12】0<L2<H−T (6)
【0067】ここで、サーチエリアSA(MF)内にチ
ップCが入っているが、全体像を認識できない場合の移
動量を一定にしたいことから、L=L1=L2とする
と、移動量Lについて、下記式(7)および(8)に示
す関係が得られる。
【0068】
【数13】T−H/2<L<H/2 (7)
【0069】
【数14】0<L<H−T (8)
【0070】また、サーチエリアSA(MF)内に入っ
た半導体チップCの全体像を、同時に二つ以上認識する
ことができないことから、サーチエリアSA(MF)
は、半導体チップCのサイズとの関係で、下記式(9)
を満たす必要がある。
【0071】
【数15】T<H<2T (9)
【0072】横軸にサーチエリアSA(MF)のサイズ
H、縦軸にカメラの移動量Lをとった場合に、上記の不
等式(7),(8),(9)の全てを満たすサーチエリ
アのサイズH、カメラの移動量Lは、図6の斜線で示す
領域で表される。
【0073】ここで、種々のサイズを有する半導体チッ
プCに対して、同じ撮像エリアMFで広範囲に対応可能
なダイボンダにする場合に、できるだけ、撮像エリアM
Fは、小さいことが好ましいことから、最も大きいサイ
ズの半導体チップのサイズTにおける、図6に示す領域
内の最小値となる4T/3とすることが好ましい。
【0074】また、同様の原理で、撮像エリアMFを最
も大きいサイズの半導体チップの4/3倍に設定した場
合に、それよりも小さいサイズの半導体チップを画像認
識する際には、サーチエリアSAを個々の半導体チップ
の4/3倍に設定し、移動量は、各半導体チップ毎に当
該半導体チップのサイズの1/3倍に設定する。
【0075】以上の原理で、撮像エリアMFのサイズ、
サーチエリアSAのサイズ、カメラの移動量の最適値が
算出されることとなる。従って、カメラ17の撮像エリ
アMFが、実装対象となる種々のチップサイズのうち、
最も大きいサイズの半導体チップの4/3倍になるよう
に、レンズの倍率等を設定し固定しておく。また、制御
部40に、半導体チップのサイズが入力されると、当該
チップサイズの4/3倍にサーチエリアSAを設定する
旨の信号を画像処理部20へ出力させるようにしてお
く。さらに、制御部40に、サーチエリアSA(MF)
内で半導体チップCがあるのに、半導体チップCの全体
像を認識できない場合に、半導体チップCの1/3倍だ
けカメラ17を移動させる旨の信号を2軸(X,Y)駆
動部50に出力させるようにしておく。
【0076】次に、上記の本実施形態に係るダイボンダ
の動作について、図7〜図10に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0077】まず、ダイシング済みのウェーハ3を保持
するダイシングフレーム4をウェーハ保持用ブラケット
2により保持された状態にするとともにローダ7によ
り、フレーム載置用ブラケット5上のリードフレーム6
を1枚、フレームフィーダ8上に移載し、位置決めして
おく。
【0078】そして、X方向移動部材9を移動させ、一
つの半導体チップ列上にカメラ17を位置させ、Y方向
移動部材15aを移動させることにより、カメラ17に
よる良品の半導体チップの位置の認識が行われる。
【0079】この良品である半導体チップの位置の認識
手順は、まず、カメラ17からの濃淡画像を画像処理部
20の位置検出部21において取り込み(ステップST
1)、チップサイズの4/3倍に設定されたサーチエリ
アSA内にチップがあるか否かの検出が行われる。この
とき、半導体チップCの上側から図示しない照明手段に
より照明していることから、半導体チップCがある部分
からは反射光により白くなり、チップがない部分からは
反射光が存在しないことから、黒くなる。従って、この
濃淡画像を検査することにより、半導体チップがサーチ
エリアSA内に存在するか否かが判断される。
【0080】そして、サーチエリアSA内に半導体チッ
プCがないと判断された場合には、2軸駆動手段50に
より、1チップ分カメラ17を移動させる(ステップS
T3)。そして、サーチエリアSA内にチップが入るま
で以上の処理を繰り返していく。
【0081】次に、ステップST2において、サーチエ
リアSA内に半導体チップCが入っていると判断された
場合には、1チップ全体がサーチエリアSA内に入って
いるか否かの判断が行われ(ステップ4)、1チップ全
体がサーチエリアSA内に入っている場合には、後述す
るバットマーク検査部22によるバットマーク検査処理
が行われる(ステップST5)。
【0082】ステップST4において、1チップ分がサ
ーチエリアSA内に入っていないと判断された場合に
は、ステップST6において、X方向ストリートがサー
チエリア中心にあるか否かの判定が行われる。
【0083】ステップST6において、X方向ストリー
トがサーチエリア中心に入っている場合には、カメラ1
7をX方向へ半導体チップの1/3ピッチ分だけ移動さ
せる(ステップST7)。ここで、X方向ストリートと
は、X方向に配列した半導体チップ間をいう。このと
き、上述したように、カメラ17を半導体チップCの1
/3ピッチ分だけ移動させることで、半導体チップCが
サーチエリアSA内に入ることから、半導体チップCの
位置が検出されて、バットマーク検査部による処理に移
ることとなる(ステップST5)。
【0084】ステップST6において、X方向ストリー
トがサーチエリア中心に入っていない場合には、ステッ
プST8へ移り、Y方向ストリートがサーチエリア中心
にあるか否かの判定が行われる。
【0085】ステップST8において、Y方向ストリー
トがサーチエリア中心に入っている場合には、カメラ1
7をY方向へ半導体チップの1/3ピッチ分だけ移動さ
せる(ステップST9)。ここで、Y方向ストリートと
は、Y方向に配列した半導体チップ間をいう。このと
き、上述したように、カメラ17を半導体チップCの1
/3ピッチ分だけ移動させることで、半導体チップCが
サーチエリアSA内に入ることから、半導体チップCの
位置が検出されて、バットマーク検査部による処理に移
ることとなる(ステップST5)。
【0086】ステップST8において、Y方向ストリー
トがサーチエリア中心に入っていない場合には、サーチ
エリアSA内で一番大きいチップを検出し(ステップS
T10)、上記チップがサーチエリアSAの中心から上
下左右のどの位置にあるかを調べて(ステップST1
1)、上記で調べた方向へカメラ17を半導体チップの
1/3ピッチ分だけ移動させる(ステップST12)。
ここで、半導体チップが整然と並んでいる場合には、上
述したように、半導体チップの1/3ピッチ分だけカメ
ラ17を移動させることで、サーチエリアSA内に半導
体チップを入れることができるが、半導体チップがウェ
ーハ3内でまばらにしか残っていない場合には、サーチ
エリアSA内に一回で入らない場合もあるため、ステッ
プST4へ戻り、1チップ分がサーチエリアSAに入っ
ているかいなかの判定を再び行う。そして、1チップ分
がサーチエリアSAに入っている場合には、半導体チッ
プの位置が検出されて、バットマーク検査部による処理
に移ることとなる(ステップST5)。なお、1チップ
分がサーチエリアSA内に入っていない場合には、再
び、ステップST6からの処理を行うことになる。
【0087】次に、サーチエリアSA内に半導体チップ
Cの全体像が入った後の、ステップST5におけるバッ
トマーク検査ロジックについて説明する。まず、位置が
認識された半導体チップC内に所定のバットマーク検査
用エリアを設定し、当該バットマーク検査用エリア内に
おける濃淡画像の黒面積を算出する(ステップST1
3)。そして、予め規定されたバットマーク検査用のし
きい値と比較して(ステップST14,15)、しきい
値以上の黒面積がある場合には、バットマークであると
判断して、当該チップは実装対象からはずし、次のチッ
プへカメラ17を移動させる(ステップST16)。ま
た、黒面積がしきい値以下である場合には、バットマー
クではないと判断して(ステップST17)、次のミラ
ーチップ検査部23によるミラーチップ検査ロジックS
T18へ移る。
【0088】次に、バットマーク検査処理を通過した後
の、ステップST18におけるミラーチップ検査ロジッ
クについて説明する。ミラーチップは、全く回路パター
ンが形成されていないことから、ほとんど白画像となっ
ており、これに対して通常の半導体チップは回路パター
ンが形成されていることから、黒画像をも有している。
従って、このミラーチップ検査ロジックとしては、ま
ず、位置が認識された半導体チップC内に所定のミラー
チップ検査用エリアを設定し、当該ミラーチップ検査用
エリア内における濃淡画像の黒面積を算出する(ステッ
プST19)。そして、予め規定されたミラーチップ検
査用のしきい値と比較して(ステップST20,2
1)、しきい値以上の黒面積がない場合には、ミラーチ
ップであると判断して、当該チップは実装対象からはず
し、次のチップへカメラ17を移動させる(ステップS
T22)。また、黒面積がしきい値以上である場合に
は、ミラーチップではないと判断して(ステップST2
3)、次の欠け傾き検査部24による欠け傾き検査ロジ
ックST24へ移る。
【0089】次に、ミラーチップ検査処理を通過した後
の、ステップST24における欠け傾き検査ロジックに
ついて説明する。まず、サーチエリアSA内において、
所定のコーナー枠を設け(ステップST25)、当該コ
ーナー枠内において、半導体チップのエッジを検出する
(ステップST26)。ここで、ステップST26まで
は、半導体チップの中心位置しかわかっていないことか
ら、半導体チップのサイズに合わせて、この中心位置か
ら所定の距離のコーナー枠を設ける。例えば、2mm角
の半導体チップCを検査する場合には、この情報は予め
判っていることから、例えば、半導体チップの中心位置
に対してそれぞれ1mm±10画素分程度のコーナー枠
を設けて、このコーナー枠内に存在する黒画像から半導
体チップの各辺のエッジを検出する。
【0090】各辺のエッジを検出した後に、各辺の直線
式を算出し(ステップST27)、この直線式から、各
コーナー座標を設定する(ステップST28)。すなわ
ち、直線式を算出した後、この直線式の交点を算出する
ことで、半導体チップの角の位置が算出されることか
ら、この角の位置から例えば5画素分、X−Y方向につ
いて内側にコーナー欠け検査用エリアを設定して、コー
ナー欠け検査を行う(ステップST29)。このコーナ
欠け検査用エリア内に所定のしきい値以上、黒画像が存
在するか否かの検査が行われ(ステップST30)、所
定のしきい値以上、黒画像が存在する場合には、半導体
チップの角に欠けがあると判定されて、当該チップは実
装対象からはずし、次のチップへカメラ17を移動させ
る(ステップST31)。
【0091】所定のしきい値以上、黒画像が存在しない
場合には、半導体チップの角に欠けがないと判定され
て、傾き検査へと移り(ステップST32)、傾き検査
においては、先の各辺の直線式から半導体チップの傾き
を算出して、当該半導体チップの傾きが所定のしきい値
以上あるか否かの判断が行われ(ステップST33)、
所定のしきい値以上傾きがある場合には、当該チップは
実装不良となる恐れがあるため実装対象からはずし、次
のチップへカメラ17を移動させる(ステップST3
4)。半導体チップの傾きが所定のしきい値以下である
場合には、当該半導体チップは、良品であると判定され
て、チップ位置出力部25により当該半導体チップの中
心位置が出力されて、制御部40の不図示のメモリに記
憶される(ステップST35)。
【0092】以上の処理を繰り返すことで、ウェーハ3
上の良品の半導体チップCの位置を記憶させていき、以
降の工程としては、通常のダイボンダと同様である。
【0093】すなわち、良品の半導体チップの位置を、
リードフレームの数だけ記憶した後、フレームフィーダ
8上のリードフレーム6に対して、その各ボンディング
位置(ダイパッド)にディスペンサ18により接着剤を
塗布する。
【0094】次に、ピックアップ用吸着具16aがその
目的とする半導体チップの上側に位置するようにY方向
移動部材14aを移動させる。このとき、同時に、突き
上げ具11が目的とする半導体チップの下側に位置する
ように移動させる。そして、移動し終えた後、突き上げ
具11が、その半導体チップを突き上げるとともに、ピ
ックアップ用吸着具16aがその半導体チップを真空吸
着する。
【0095】次に、ピックアップ用吸着具16aは、吸
着した半導体チップを中間ポケット13上に移送する。
具体的には、Z方向移動部材15aが上向きに移動し、
Y方向移動部材14aがY方向に移動してピックアップ
用吸着具16aを中間ポケット13上に位置させ、Z方
向移動部材15aが下向きに移動して、半導体チップを
中間ポケット13のすぐ上のところまでくるように降下
させ、真空吸引力を低下させる。すると、半導体チップ
は、中間ポケット13上に落ちて位置決めされる。
【0096】ピックアップ用吸着具16aは、半導体チ
ップを中間ポケット13上に置くと直ちに次の良品チッ
プ上方に移動する。突き上げ具11も同様に同じ良品チ
ップ下に移動する。そして、ピックアップ用吸着具16
aはその新しいチップをピックアップする。
【0097】一方、ピックアップ用吸着具16aにより
半導体チップが中間ポケット13上に載置されると、中
間ポケット13により半導体チップの傾きが矯正され
て、ボンディング用吸着具16bが中間ポケット13上
に移動して、中間ポケットに載置された半導体チップを
吸着する。その一方、X方向移動部材9は、リードフレ
ームのダイボンディング位置にボンディング用吸着具1
6bが位置し得るようにX方向に移動する。そして、ボ
ンディング用吸着具16bは、そのX方向の移動とY方
向移動部材14bの移動とにより、ダイボンディング位
置上に達した後、Z方向移動部材15bの移動によりダ
イボンディングを行う。なお、このとき、スクラブもで
きるようになっている。
【0098】以上の動作により、本実施形態に係るダイ
ボンダによるダイボンディングが行われ、以降は、上述
の動作を繰り返すこととなる。
【0099】本実施形態に係るダイボンダによれば、上
述したように、半導体チップを認識するカメラ17を移
動させる移動量およびサーチエリアSAを半導体チップ
のサイズに応じて最適化して、サーチエリアSA内に半
導体チップCが存在するが、その全体像が入っていない
場合のカメラ17の移動回数をほぼ1回にすることがで
き、装置のタイムタクトを向上させることができる。ま
た、撮像エリアMFを最適化して固定することで、実装
対象となる様々なサイズを有する電子部品毎に、撮像エ
リアを切り換える必要がなく、段取り頻度を低減させ
て、生産性を向上させることができる。
【0100】本発明の電子部品実装装置は、上記の実施
形態の説明に限定されない。例えば、本実施形態では、
撮像エリアMFを、実装対象とする種々のサイズを有す
る半導体チップCのうち、最も大きい半導体チップCの
サイズの4/3倍に設定し、サーチエリアSAは、実装
対象となる半導体チップのサイズの4/3倍に設定し、
サーチエリアSA内に半導体チップが入っているが、半
導体チップの全体像が認識されない場合には、半導体チ
ップCのサイズの1/3だけカメラ17を移動すること
としたが、これに限られるものでなく、図6に示す領域
の範囲内で種々の値を選択することができる。
【0101】また、本実施形態では、具体的なダイボン
ダの装置構成を用いて説明したが、これに限られるもの
でなく、例えば、中間ポケット13を無くし、一つの吸
着具によりピックアップとボンディングを行うようにし
てもよい。また、本実施形態では、半導体チップの上側
から照明手段により、半導体チップを照明し、半導体チ
ップが白く見え、ストリートが黒くみえる場合を例に説
明したが、半導体チップの下側から照明手段により、半
導体チップを照明し、半導体チップが黒く見え、ストリ
ートが白くみえる中で、半導体チップの位置認識などの
処理を行うこともできる。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明の電子部品実装装置によれば、撮
像手段を移動させる移動量および検査エリアを電子部品
サイズに応じて最適化することができ、装置のタイムタ
クトを向上させることができる。また、撮像エリアを最
適化して固定することで、実装対象となる様々なサイズ
を有する電子部品毎に、撮像エリアを切り換える必要が
なく、段取り頻度を低減させて、生産性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子部品実装装置の斜視図で
ある。
【図2】本実施形態に係る電子部品実装装置の制御系の
ブロック図である。
【図3】図2に示す画像処理部の詳細なブロック図であ
る。
【図4】サーチエリア内に半導体チップがあるのに、半
導体チップの全体像を認識できない限界パターンを示す
図である。
【図5】最適な撮像エリア、検査エリア、カメラの移動
量を算出するための図である。
【図6】横軸にサーチエリアのサイズ、縦軸にカメラの
移動量をとった場合に、最適なサーチエリアのサイズ、
カメラの移動量の領域を示すための図である。
【図7】本実施形態に係る電子部品実装装置のチップ位
置検出部における動作を説明するためのフローチャート
である。
【図8】本実施形態に係る電子部品実装装置のバットマ
ーク検査部における動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】本実施形態に係る電子部品実装装置のミラーチ
ップ検査部における動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】本実施形態に係る電子部品実装装置の欠け傾
き検査部における動作を説明するためのフローチャート
である。
【図11】従来例に係る電子部品実装装置のカメラによ
り撮像される半導体チップのモニタ画像の模式図であ
る。
【図12】従来例に係る電子部品実装装置において、半
導体チップの位置を検出できない場合の半導体チップの
モニタ画像の模式図である。
【符号の説明】
1…基台、2…ウェーハ保持用ブラケット、3…半導体
ウェーハ、4…ダイシングフレーム、5…フレーム載置
用ブラケット、6…リードフレーム、7…ローダ、8…
フレームフィーダ、9…X方向移動部材、10…X軸ガ
イドレール、11…突き上げ具、13…中間ポケット、
14a,14b…Y方向移動部材、15a,15b,1
5c…Z方向移動部材、16a…ピックアップ用吸着
具、16b…ボンディング用吸着具、17…カメラ、1
8…ディスペンサ、20…画像処理部、21…チップ位
置検出部、22…バットマーク検査部、23…ミラーチ
ップ検査部、24…欠け傾き検査部、25…チップ位置
出力部、30…モニタ、40…制御部、50…2軸駆動
部、60…Z駆動部、C…半導体チップ、MF…撮像エ
リア、SA…サーチエリア。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のサイズを有する電子部品の位置を検
    出して、当該電子部品の位置情報に従って当該電子部品
    を保持して所定の位置に移送する電子部品実装装置であ
    って、 所定の撮像エリアをもって前記電子部品を撮像し、設定
    された移動量で移動可能な撮像手段と、 前記撮像エリアのうち、所定の検査エリア内における撮
    像画像に基づいて前記電子部品の像を画像認識して、当
    該検査エリア内の位置を検出する位置検出手段と、 前記検査エリア内に前記電子部品の像が存在するが全体
    像が含まれていない場合に予め規定された必要な前記撮
    像手段の前記移動量と、前記検査エリアおよび前記電子
    部品のサイズとの関係を満たすように、当該電子部品の
    サイズに対し前記移動量および前記検査エリアのサイズ
    を設定する設定手段とを有する電子部品実装装置。
  2. 【請求項2】前記電子部品は、複数種のサイズを有し、 前記撮像手段は、最もサイズの大きい前記電子部品の全
    体像を一つのみ含み得るサイズに設定された前記撮像エ
    リアを有する請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 【請求項3】前記撮像手段は、最もサイズの大きい前記
    電子部品に設定される前記検査エリアと実質的に同等の
    サイズになるように設定された前記撮像エリアを有する
    請求項2記載の電子部品実装装置。
  4. 【請求項4】前記設定手段は、前記撮像手段の前記移動
    量と、前記検査エリアおよび前記電子部品のサイズとの
    前記関係を満たす範囲のうち、最も小さいサイズの検査
    エリアを設定する請求項1記載の電子部品実装装置。
  5. 【請求項5】前記設定手段は、前記電子部品の端部が前
    記検査エリアの枠に重なっている場合に必要な前記撮像
    手段の前記移動量と、前記検査エリアおよび前記電子部
    品のサイズとの関係を満たすように、当該電子部品のサ
    イズに対し前記移動量および前記検査エリアのサイズを
    設定する請求項1記載の電子部品実装装置。
  6. 【請求項6】前記設定手段は、前記検査エリアの中心が
    前記電子部品間に存在する場合に必要な前記撮像手段の
    前記移動量と、前記検査エリアおよび前記電子部品のサ
    イズとの関係を満たすように、当該電子部品のサイズに
    対し前記移動量および前記検査エリアのサイズを設定す
    る請求項1記載の電子部品実装装置。
  7. 【請求項7】前記設定手段は、前記関係として下記式A
    を満たすように前記移動量および前記検査エリアのサイ
    ズを設定する請求項1記載の電子部品実装装置。 【数1】T−H/2<L<H/2 (A) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
    り、 Lは撮像手段の移動量であり、 Tは移動方向における電子部品の長さである。
  8. 【請求項8】前記設定手段は、前記関係として下記式B
    をさらに満たすように前記移動量および前記検査エリア
    のサイズを設定する請求項7記載の電子部品実装装置。 【数2】0<L<H−T (B) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
    り、 Lは撮像手段の移動量であり、 Tは移動方向における電子部品の長さである。
  9. 【請求項9】前記設定手段は、前記関係として下記式C
    をさらに満たすように前記移動量および前記検査エリア
    のサイズを設定する請求項7記載の電子部品実装装置。 【数3】T<H<2T (C) ただし、Hは移動方向における検査エリアの長さであ
    り、 Tは移動方向における電子部品の長さである。
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