JP2003030710A - 硬貨入金装置 - Google Patents

硬貨入金装置

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JP2003030710A
JP2003030710A JP2001213317A JP2001213317A JP2003030710A JP 2003030710 A JP2003030710 A JP 2003030710A JP 2001213317 A JP2001213317 A JP 2001213317A JP 2001213317 A JP2001213317 A JP 2001213317A JP 2003030710 A JP2003030710 A JP 2003030710A
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野 祐 司 日
Katsuji Tochio
尾 勝 治 杤
Toru Fujii
井 徹 藤
Yoshikatsu Ota
田 佳 克 太
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理すべき硬貨の種類ごとの比率等の変化に
機動的に対応して、それらの硬貨を効率よく回収する。 【解決手段】 硬貨処理部110には、前方に引き出し
可能な収納部120が設けられている。この収納部12
0は、選別手段によって選別された硬貨を収納する収納
箱124a〜124j;126a,126bおよび12
7a,127b;128a,128bおよび129a,
129bを複数有している。これらの収納箱は、各収納
箱ごとの容量の組合せを任意に変更可能に構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の金種を含む
硬貨を選別して入金処理を行うとともに、それらの硬貨
を回収するための硬貨入金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の硬貨入金装置は、例えば、米ドル
等の特定通貨単位の硬貨を金種ごとに分けて収納する複
数の金種別収納箱と、それ以外の通貨単位の硬貨を一括
して収納する一括収納箱とを装置本体内に備えている。
それらの収納箱は、それぞれ入金装置の用途に応じて予
め設定された容量を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め設
定された各収納箱の容量が、実際に回収される硬貨の種
類ごとの比率に合わないために、ある収納箱に未だ十分
余裕があるのに他の収納箱が満杯になってしまうという
ことがあり得る。このため、入金装置の大きさに対する
硬貨全体の回収量や、回収硬貨の取出し作業の頻度など
の点で効率が悪くなるという問題がある。
【0004】例えば、欧州連合諸国においては、各国の
旧通貨単位から新通貨単位であるユーロへの切り替えが
行われており、新通貨単位の硬貨を複数の金種別収納箱
に、旧通貨単位の硬貨を一括収納箱に、それぞれ選別回
収することが想定される。このような場合、入金装置の
使用される地域や時期などによって各通貨単位の流通量
が少なからず変化し得るため、上記のような問題が特に
懸念される。
【0005】そこで本発明は、処理すべき硬貨の種類ご
との比率等の変化に機動的に対応して、それらの硬貨を
効率よく回収することのできるような硬貨入金装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明 は、装置本
体と、この本体内に設けられ、当該本体内に投入された
硬貨を種類に応じて選別する選別手段と、前記本体内に
取り出し可能に設けられ、前記選別手段によって選別さ
れた硬貨を収納する収納箱を複数有する収納部とを備
え、前記収納部は、各収納箱ごとの容量の組合せを任意
に変更可能に構成されている、ことを特徴とする硬貨入
金装置である。
【0007】この第1の発明によれば、収納部において
各収納箱ごとの容量の組合せを任意に変更することで、
処理すべき硬貨の種類ごとの比率等の変化に機動的に対
応することができる。
【0008】第2の発明 は、第1の発明において、前
記収納部は、複数の金種にそれぞれ個別に対応する複数
の金種別収納箱と、それらの複数の金種を一括で収納す
る一括収納箱とを交換可能に構成されているものであ
る。
【0009】この第2の発明によれば、特定の複数金種
の硬貨を金種別に回収したり一括で回収したりする使い
分けを、必要に応じて随時行うことができる。
【0010】第3の発明 は、第1又は第2の発明にお
いて、前記選別手段は、硬貨の金種を識別する識別手段
と、この識別手段による識別結果に基づいて任意の種類
の硬貨を選別可能な任意選別部とを有するものである。
【0011】この第3の発明によれば、任意選別部によ
って選別する硬貨の種類に応じて、それに対応する収納
箱の容量を任意に変更することで、より柔軟で効率的な
硬貨の回収を行うことが可能となる。例えば、次の第4
の発明のように構成することが考えられる。
【0012】すなわち、第4の発明 は、第3の発明に
おいて、前記選別手段は、前記任意選別部によって、他
の金種に比べて特に流通量の多い特定金種の硬貨を選別
するように設定され、前記収納部において、前記特定金
種の硬貨を収納する収納箱の容量を、その他の収納箱の
容量よりも大きく設定したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1乃至図13は本発明に
よる硬貨入金装置の実施の形態を示す図である。以下、
本実施形態の全体および主要部の構成、各部の具体的構
成、動作、および作用効果、並びに変形例について順次
説明する。
【0014】[全体および主要部の構成]まず、本実施
形態の硬貨入金装置が入金処理の対象とするのは、例え
ば、新通貨単位の硬貨であるユーロ硬貨(新硬貨)と、
これらのユーロ硬貨への切り替え対象となる旧通貨単位
の硬貨である旧硬貨(ドイツマルク硬貨等)とが混在し
たものである。そのうちユーロ硬貨は(直径を基準と
し)以下の2つのグループに大別可能な8つの金種を含
んでいる(以下、「セントユーロ」を単に「セント」と
略す)。
【0015】(1)中径硬貨グループ (直径の小さい順に)20セント、1ユーロ、50セン
ト及び2ユーロの4金種 (2)小径硬貨グループ (直径の小さい順に)1セント、2セント、10セント
及び5セントの4金種また、旧硬貨には、(2ユーロ硬
貨よりも直径の大きい硬貨として)他のグループから大
別される「大径硬貨グループ」に属する直径の硬貨(大
径硬貨)の他、中径硬貨グループや小径硬貨グループに
属する直径の硬貨(中径硬貨および小径硬貨)も含まれ
る。
【0016】ここで図1には、本実施形態の硬貨入金装
置の外観が示されている。図1に示す硬貨入金装置は、
硬貨に対する実際の処理を行う硬貨処理部110を備え
ている。この硬貨処理部110の後方には、硬貨処理部
110よりも上方へ突出した情報処理部100が設けら
れている。この情報処理部100の前面には、タッチパ
ネル式ディスプレイからなる表示・操作部100a、カ
ード挿入口100b及びレシート発行口100cが配設
されている。また、硬貨処理部110の上面には、入金
硬貨を受け入れるためのホッパ112が設けられてい
る。このホッパ112の底部前側には、ホッパ112か
ら硬貨処理部110内へ硬貨を流入させるための流入口
112aが形成されている。
【0017】また、硬貨処理部110には、それぞれ前
方に引き出し可能なリジェクト箱114、返却箱116
及び収納部120が設けられている。図2及び図5から
分かるように、収納部120は、返却箱116とは相互
に独立して、別個に引き出し可能に設けられている。こ
の収納部120は、後述する硬貨選別ユニット(選別手
段)Sによって選別された硬貨を収納する収納箱を複数
有すると共に、各収納箱ごとの容量の組合せを任意に変
更可能に構成されている。
【0018】そのような収納部120における収納箱の
第1の組合せ例が、図2および図4(a)に示されてい
る。この場合、収納部120は、左右対称に振り分けら
れた10個の同容量の収納箱124a〜124jと、こ
れらの収納カセット124a〜124jをそれぞれ着脱
自在に保持する台車状の引出部122とを有している。
符号123で示すのは箱形のスペーサである。収納箱1
24a〜124jは、新硬貨の各金種にそれぞれ個別に
対応する8つの金種別収納箱124a〜124hと、旧
硬貨をそれぞれ一括で収納する2つの一括収納箱124
i,124jとの組合せからなる。なお、図2および図
4に示すように、引出部122には、前面壁部122a
と、4つのキャスター122bとが設けられている。
【0019】次に図3および図4(b)には、収納部1
20における収納箱の第2の組合せ例が示されている。
この組合せ例において、収納部120は、上記第1の組
合せ例における8つの金種別収納箱124a〜124h
に代えて、各金種の新硬貨をそれぞれ一括で収納する2
つの一括収納箱126a,126bを有している。ま
た、この収納部120は、旧硬貨用の収納箱として、上
記第1の組合せ例における2つの一括収納箱124i,
124jに代えて、それらの収納箱よりも大容量の2つ
の一括収納箱127a,127bを有している。これら
の旧硬貨用の一括収納箱127a,127bは、新硬貨
用の一括収納箱126a,126bと比べても、より大
きな容量を有している。
【0020】旧硬貨用の一括収納箱127a,127b
は、それぞれ、新硬貨用の一括収納箱126a,126
bの下に入り込む延長部127eを有している。また、
これらの収納箱127a,127bは、その開口部12
7o付近から延長部127eに向かって下方に傾斜する
傾斜部127sを有し、これにより、開口部127oか
ら入った硬貨が延長部127eの方へ入って行きやすく
なっている。なお、このような傾斜部127sに対応し
て、新硬貨用の一括収納箱126a,126bにも傾斜
部126sが形成されている。
【0021】次に図4(c)には、収納部120におけ
る収納箱の第3の組合せ例が示されている。この組合せ
例において、収納部120は、上記第2の組合せ例にお
ける新硬貨用の一括収納箱126a,126bおよび旧
硬貨用の一括収納箱127a,127bに代えて、新硬
貨用の一括収納箱128a,128bおよび旧硬貨用の
一括収納箱129a,129bをそれぞれ有している。
【0022】この組合せ例では、上記第2の組合せ例の
場合とは反対に、新硬貨用の一括収納箱128a,12
8bの方が旧硬貨用の一括収納箱129a,129bよ
りも大きな容量を有している。また、これらの収納箱1
28a,128bおよび129a,129bは、上記第
2の組合せ例における収納箱126a,126bおよび
127a,127bとは異なり、単純な直方体状の箱形
をなしている。
【0023】次に、この硬貨入金装置は、多数の金種を
含む複数の硬貨を金種ごとに選別するための、図6に示
すような硬貨選別ユニット(選別手段)Sを備えてい
る。この硬貨選別ユニットSは、図1に示す硬貨入金装
置の硬貨処理部110内に設けられている(図5参
照)。図6に示す硬貨選別ユニットSは、複数の硬貨を
予め3つのグループに大別するための大別部Aと、この
大別部Aによって大別されたグループのうち2つのグル
ープの硬貨を、それぞれ金種ごとに選別するための2つ
の金種選別部B1,B2とを有している。
【0024】ここで、図6及び図7に示すように、大別
部Aは、固定円盤1と、この固定円盤1の底面に重ね合
わされた状態で回転する回転円盤2とを備えている。そ
の固定円盤1は中心部に、上記硬貨流入口112aに対
応した硬貨投入口1aを有している。そして、この大別
部Aは、固定円盤1の硬貨投入口1aから投入された硬
貨が、回転円盤2の回転に伴って、固定円盤1の底面に
対して摺動するように構成されている。また、固定円盤
1は、その底面に対して摺動する硬貨を、(後述するよ
うに)グループごとに選択的に案内するための案内通路
を有している。
【0025】次に、各金種選別部B1,B2は、図6に
示すように、選別すべき硬貨Cを1枚ずつ略水平に案内
するための搬送路3−1,3−2を備えている。そし
て、各搬送路3−1,3−2上に、当該搬送路に沿って
硬貨Cを搬送するための搬送手段4が設けられている。
また、各搬送路3−1,3−2に沿って、選別すべき金
種ごとの選別孔5a〜5d,5e〜5hが、間隔を置い
て順次(4つずつ)設けられている。
【0026】また、各金種選別部B1,B2における搬
送路3−1,3−2の上流側に、それぞれ硬貨繰出し部
9−1,9−2が設けられている。これらの硬貨繰出し
部9−1,9−2は、大別部Aによって大別された各グ
ループの硬貨を、対応する搬送路3−1,3−2へ1枚
ずつ繰り出すためのものである。そして、各硬貨繰出し
部9−1,9−2は、硬貨大別部Aからグループごとに
放出される硬貨を受ける回転式の繰出し円盤90を有し
ている。各搬送路3−1,3−2の入口に対応した繰出
し円盤90の外周上には、重なり合った硬貨を分離して
1枚ずつ繰り出して行くための厚み規制板94が設けら
れている。なお、各繰出し円盤90の他の外周部分は周
壁92によって囲まれている。
【0027】次に、各金種選別部B1,B2における搬
送路3−1,3−2の上流側に、硬貨繰出し部9−1,
9−2によって繰り出された各グループの硬貨の金種を
識別する識別部(識別手段)Dがそれぞれ設けられてい
る。各識別部Dとしては、例えば硬貨の材質を磁気的に
検知したり、イメージ(レリーフ形状等)を光学的に検
知したりして識別を行うように構成された公知のものを
用いることができる。
【0028】また、各金種選別部B1,B2の搬送路3
−1,3−2において、識別部Dと選別孔5a〜5d,
5e〜5hとの間に、第1任意選別部6aおよび第2任
意選別部6bが順次設けられている。これらの任意選別
部6a,6bは、識別部Dによる識別結果に基づいて任
意の種類の硬貨を選別可能に構成されている。例えば、
第1任意選別部6aは、識別部Dによる識別が不能な
(外国硬貨や偽硬貨などの)リジェクト硬貨を、第2任
意選別部6bは、識別部Dによる識別結果が選別孔5a
〜5d,5e〜5hによる選別の対象外である旧硬貨
を、それぞれ選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予
め選別するように設定される。
【0029】次に、上記の選別孔5a〜5d,5e〜5
h及び第2任意選別部6bにそれぞれ対応して、図5に
示すような下方へ延びるシュート140が設けられてい
る。また、各シュート140の下端部に対応して、硬貨
を一時保留するための一時保留箱130がそれぞれ設置
されている。これらの一時保留部130の下方には、返
却箱116に連絡した返却通路150と、収納部120
における各収納箱に連絡した複数の収納通路152とが
設けられている。
【0030】すなわち、各選別孔5a〜5d,5e〜5
hは、それぞれ、対応する一時保留箱130および収納
通路152を介して、新硬貨用の収納箱124a〜12
4d,124e〜124h、126a,126bまたは
128a,128b(図4)に連絡するようになってい
る。また、各第2任意選別部6bは、それぞれ、対応す
る一時保留箱130および収納通路152を介して、旧
硬貨用の収納箱124i,124j、127a,127
bまたは129a,129b(図4)に連絡するように
なっている。
【0031】各一時保留部130は、筒状の本体132
と、この本体の底部を塞ぐ底板134とを有している。
そして、各一時保留部130は、その幅を1ピッチとし
て、本体132と底板134とが互いに幅方向の反対側
に半ピッチずつ移動可能に構成されている。このことに
より、各一時保留部130は、その本体132が連絡通
路150,152の上方まで移動した時に、それぞれ底
部が全開するようになっている。このような各一時保留
部130の動作を行う駆動回路(図示せず)が設けられ
ている。
【0032】[各部の具体的構成]次に、上記の(1)
大別部A、(2)金種選別部B1,B2、(3)第1及
び第2任意選別部6a,6bの具体的構成について順次
説明する。
【0033】(1)大別部 まず、大別部Aの具体的構成について図6乃至図11を
参照して説明する。図6に示すように、大別部Aを構成
する固定円盤1と回転円盤2とは、互いにヒンジ部a1
によって開閉自在に連結されている。また、ヒンジ部a
1の反対側には、固定円盤1と回転円盤2とが重なり合
って閉じた状態に固定するためのロック部a2が設けら
れている。
【0034】次に、図7に示すように、回転円盤2は、
軸20を介して回転自在に支持された円盤本体22と、
この円盤本体22の上面側における外周部分に取り付け
られた環状の弾性保持部2aとを有している。弾性保持
部2aは、ゴム等の弾性材料からなり、固定円盤1との
間で硬貨を保持して、回転円盤2の回転に伴って移動さ
せると共に、固定円盤1との隙間の変化や金種による硬
貨の厚さの違いを吸収できるようになっている。また、
回転円盤2の中心部分上には、この部分に投入硬貨が停
滞しないようにするための円錐形部材24が設けられて
いる。
【0035】図6に示すように、回転円盤2を回転駆動
するためのモータ25が設けられている。具体的には、
モータ25の回転軸に取り付けられたプーリ26と、回
転円盤2の円盤本体22外周(図7参照)との間に、駆
動ベルト28が掛け渡されている。
【0036】次に、図8乃至図11により、固定円盤1
の底面1bに窪み状に形成された上記案内通路10につ
いて詳細に説明する。この案内通路10は、硬貨投入口
1a側から外周側へ(図8では反時計回り方向に)蛇行
しつつ略渦巻き状に延びている。また、案内通路10
は、硬貨投入口1a側から順に大径硬貨通路10a、中
径硬貨通路10b及び小径硬貨通路10cに分けられ
る。図8及び図9に示すように、大径硬貨通路10aは
大径硬貨C1が通過可能な通路幅を有し、中径硬貨通路
10bは中径硬貨C2及び小径硬貨C3のみが通過可能
な通路幅L1を有し、小径硬貨通路10cは小径硬貨C
3のみが通過可能な通路幅L2を有している。
【0037】図8に示すように、大径硬貨通路10a
は、硬貨投入口1aに面した硬貨導入部11と、その下
流側に間隔を置いて形成された2つの段差部12a,1
2bとを有している。このうち、硬貨導入部11は、回
転円盤2の弾性保持部2aとの間の隙間が、最も厚い硬
貨の厚さよりも広くなるように形成されている。このこ
とにより、硬貨投入口1aから入った全ての硬貨が、回
転円盤2の回転による遠心力で、硬貨導入部11へ入り
込めるようになっている。
【0038】また、段差部12a,12bは、大径硬貨
通路10aにおける回転円盤2の弾性保持部2aとの間
の隙間を下流側に向かって断続的に狭くすることで、硬
貨同士の重なりを解消して、案内通路10内での硬貨の
一層一列の状態での移送を確保するためのものである。
そのような硬貨Cの状態が図10(図9の(硬貨通過時
における)X−X断面図)に示されている。そして、大
径硬貨通路10aは、下流に行くに従って外周側に向か
うことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁1
0iに当接するようになっている(図9参照)。
【0039】次に、図8及び図9に示すように、中径硬
貨通路10bの外周側には、大径硬貨C1のみを選択的
に案内して略接線方向に放出するための大径硬貨案内部
15aが設けられている。この、大径硬貨案内部15a
は、乗上げ部16aと放出通路17aとを有している。
このうち、乗上げ部16aは、大径硬貨通路10aと中
径硬貨通路10bとの間の境界部分に位置しており、中
径硬貨通路10bの通路幅L1より直径の大きい大径硬
貨C1のみが、その外周側を乗り上げるようになってい
る(図9及び図11(図9のY−Y断面図)参照)。な
お、乗上げ部16aの上流側には、硬貨の乗り上げを補
助するための斜面部16a’が設けられている。
【0040】また、放出通路17aは、乗上げ部16a
に乗り上げた硬貨を略接線方向に案内する案内縁部18
aと、この案内された硬貨を固定円盤1の外方へ放出す
る放出口19aとを有している。なお、放出口19aの
直前に、大径硬貨C1の通過枚数を計数するための計数
センサ(計数手段)19s(図8)が設けられている。
この場合、全ての硬貨の外縁が通路内周縁10iに当接
するようになされているので、通路幅L1より小さい直
径の中径硬貨C2及び小径硬貨C3は、乗上げ部16a
に乗り上げることなく中径硬貨通路10bへ通過して行
くことになる。
【0041】次に、小径硬貨通路10bにおける上流部
分の外周側には、中径硬貨C2のみを選択的に案内して
略接線方向に放出するための中径硬貨案内部15bが設
けられている。この、中径硬貨案内部15bも、大径硬
貨案内部15aと同様、乗上げ部16bと放出通路17
bとを有している。
【0042】乗上げ部16bは、中径硬貨通路10bと
小径硬貨通路10cとの間の境界部分に位置しており、
小径硬貨通路10cの通路幅L2より直径の大きい中径
硬貨C2のみが、その外周側を乗り上げるようになって
いる。この乗上げ部16bの上流側にも、硬貨の乗り上
げを補助するための斜面部16b’が設けられている。
また、放出通路17bは、大径硬貨案内部15aの放出
通路17aと同様、案内縁部18bと放出口19bとを
有している。
【0043】ここで、中径硬貨通路10bも又、下流に
行くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向
かうことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁
10iに当接するようになっている(図9参照)。これ
により、通路幅L2より小さい直径の小径硬貨C3は、
乗上げ部16bに乗り上げることなく小径硬貨通路10
cへ通過して行くことになる。
【0044】そして、小径硬貨通路10cは、下流に行
くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向か
い、小径硬貨C3のみを選択的に案内して略接線方向に
放出する小径硬貨案内部15cとして(その放出口19
cにて)終端している。
【0045】なお、図6に示すように、大別部Aの各放
出口19a,19b及び19cに対応して、それぞれ大
径硬貨落下孔8a、中径硬貨シュート8b及び小径硬貨
シュート8cが設けられている。このうち、大径硬貨落
下孔8aは、旧硬貨である大径硬貨C1用の一括収納箱
124i,124j、127a,127bまたは129
a,129b(図4)に対応した専用の一時保留部13
0(図5)に連通している。また、中径および小径硬貨
シュート8b,8cは、放出口19a,19bから放出さ
れた中径硬貨および小径硬貨を、それぞれ対応する硬貨
繰出し部9−1,9−2へ送り込むためのものである。
【0046】(2)金種選別部 次に、金種選別部B1,B2の具体的構成について図6
を参照して説明する。なお、第1任意選別部6a及び第
2任意選別部6bも金種選別部B1,B2の搬送路3−
1,3−2に対応して設けられているが、これらの具体
的構成については便宜上、次の(3)の項目で説明す
る。
【0047】各金種選別部B1,B2は、上述したよう
に、それぞれ搬送路3−1,3−2、搬送手段4及び選
別孔5a〜5d,5e〜5hを有している。このうち選
別孔5a〜5d,5e〜5hの寸法以外の構成は両金種
選別部B1,B2に共通であるから、基本的に、図6の
右側に位置する中径硬貨用の金種選別部B1に関しての
み説明する。
【0048】まず、搬送路3−1は、硬貨選別ユニット
S全体を支持する支持板S1(図5参照)上に設けられ
ている。すなわち、搬送路3−1は、支持板S1上に設
けられた内側通路部材32及び外側通路部材34と、こ
れらの通路部材32,34同士の間で区画された支持板
S1の表面である通路面30とで構成されている。な
お、搬送路3−1は、略直線状に延びているが、識別部
Dと第1任意選別部6aとの間には、外側通路部材34
側へ僅かに屈曲した屈曲部36(搬送路3−2側を参
照)が形成されている。これにより、搬送路3−1上を
搬送される硬貨Cの外縁が内側通路部材32側に当接す
るようになされている。
【0049】次に、搬送手段4は、搬送路3−1上にお
いて、その終端側(図6の上方)、屈曲部36及び入口
側(図6の下方)にそれぞれ対応して設けられたプーリ
40,41及び42を有している。これらのプーリ4
0,41及び41,42間には、それぞれ搬送ベルト4
3及び44が掛け渡されている。そのうち1つのプーリ
40を回転駆動するモータ46が設けられている。この
場合、各搬送ベルト43,44は、硬貨Cが当接する内
側通路部材32の側にオフセットして配置されている。
そして、硬貨の上面を押圧する搬送ベルト43,44の
動きによって、通路面30上を摺動するようにして硬貨
の搬送が行われるようになっている(図12(b)参
照)。
【0050】次に、各選別孔5a〜5dは、それぞれ選
別すべき硬貨の直径によって異なる寸法を有した略矩形
状をなして通路面30に形成されている。この場合、各
選別孔5a〜5dの一側縁は内側通路部材32から僅か
に離れている。また、これに対向した(外側通路部材3
4側の)他側縁は、内側通路部材32から、選別すべき
硬貨の直径よりも僅かに大きく、当該硬貨より大径の硬
貨の直径よりは小さい距離だけ離れている。
【0051】すなわち、各選別孔5a〜5dは、それぞ
れ選別すべき硬貨のみを落下させ、それより大径の硬貨
は通過させるように構成されている。この目的のため、
選別孔5a〜5dは、搬送路3−1の上流側から順に、
選別すべき硬貨の直径が小さい順に並べられている。具
体的には、各選別孔5a,5b,5c及び5dは、順次2
0セント、1ユーロ、50セント及び2ユーロのみを選
別する(落下させる)ように構成されている。一方、小
径硬貨用の金種選別部B2における各選別孔5e,5f,
5g及び5hは、順次1セント、2セント、10セント
及び5セントのみを選別する(落下させる)ように構成
されている。
【0052】なお、各選別孔5a〜5d,5e〜5hの
直前に、それぞれ硬貨の通過を確認するためのセンサT
が設けられている。そして、識別部Dでの金種識別に基
づく硬貨の計数に加えて、各センサTによる硬貨の通貨
確認を行うことで、入金処理における計数の信頼性を向
上させるようにしている。
【0053】(3)第1任意選別部および第2任意選別
部 次に、第1任意選別部6a及び第2任意選別部6bの具
体的構成について図12及び図13を参照して説明す
る。なお、本実施形態の第1任意選別部6aと第2任意
選別部6bの機械的構成は同一であるので、図12及び
図13に両者の符号6a,6bを併記して、以下「任意
選別部6a,6b」として説明する。
【0054】図12において、任意選別部6a,6b
は、支持板S1に形成された排除孔60と、この排除孔
60に対応して支持板S1の裏側および上側に設けられ
た支持ローラ部62及び押さえローラ66とを有してい
る。このうち排除孔60は、搬送路3−1,3−2の通
路面30部分から、外側通路部材34を寸断して、その
外方まで延びている。この排除孔60は、その一縁部
が、硬貨案内面60aとして形成されている。
【0055】図12(a)に示すように、硬貨案内面6
0aは、通路面30上において、内側通路部材32側か
ら、搬送路幅方向の中央まで、搬送路下流側(図12の
右側)へ(約30度の)斜め直線状に延びている。この
硬貨案内面60aにおける内側通路部材32側の端部
は、支持ローラ部60の軸線上に略対応した位置を有し
ている。なお、排除孔60の直前には、硬貨Cの到達検
知と通過確認とを行うためのセンサT’が設けられてい
る。
【0056】次に、図12(b)に示すように、支持ロ
ーラ部62は、支持軸63、偏心軸受64及び自由ロー
ラ65を有している。偏心軸受64は、支持軸63に対
して固定され、ステッピングモータ68(図6)による
支持軸63の回動に伴って、その大径部64aが上方を
向いた支持位置(図12(b))と、小径部64bが上
方を向いた排除位置(図13(b))とを切換可能とな
っている。また、自由ローラ65は、偏心軸受64の外
周に自由回転可能に取り付けられている。
【0057】また、押さえローラ66は、上記支持位置
(図12)において、支持ローラ部62との間で(搬送
ベルト43を介して)硬貨Cを挟持したまま自由回転可
能に構成されている。この場合、任意選別部6a,6b
に到達した硬貨Cは、押さえローラ66と支持ローラ部
62の自由ローラ65との間に挟持された状態で、通路
面30上を搬送ベルト43によって搬送され、排除孔6
0上を落下することなく通過して行く。
【0058】これに対して、上記識別部D(図6)によ
る識別結果が排除すべき硬貨(リジェクト硬貨または旧
硬貨など)に対応していた場合は、次のようにして当該
硬貨の排除が行われる。すなわち、センサT’が当該硬
貨の到達を検知すると、支持ローラ部62において、支
持軸63の回動による排除位置(図13)への切り替え
が行われる。この排除位置においては、自由ローラ65
の外周面が通路面30より低くなり、その上に進入して
来た硬貨Cが前下がりに傾斜する(図13(b))。こ
れにより、当該硬貨Cは、硬貨案内面60aに当接し、
これに沿って斜め前方へ案内され、排除孔60から落下
する。
【0059】その後、支持ローラ部62において、支持
軸63の回動による支持位置(図12)への切り替えが
行われ、硬貨を通過させる状態へ復帰する。
【0060】[動 作]次に、以上のような構成よりな
る本実施形態の硬貨入金装置の動作について、(1)大
別部Aにおける処理と(2)金種選別部B1,B2にお
ける処理とに分けて説明する。なお、以下の処理の対象
となる硬貨は、上述したように、8つの金種を含む新硬
貨としてのユーロ硬貨、旧硬貨およびリジェクト硬貨が
混在したものとする。また、上記の構成から明らかな作
用ないし動作等については、その記述を一部省略する。
【0061】(1)大別部における処理 図1及び図5に示すホッパ112に上記処理対象の硬貨
が投入されると、それらは流入口112aを通じて、大
別部Aの硬貨投入口1aに入って行く。図9において、
硬貨投入口1aに入った硬貨は、回転円盤2の回転に伴
って、硬貨導入部11に進入し、硬貨通路10内を移送
されて行く。
【0062】そして、大径硬貨通路10aを通って大径
硬貨案内部15aの乗上げ部16aに到達した硬貨のう
ち、当該乗上げ部16aに乗り上げた大径硬貨(旧硬
貨)C1のみが、放出通路17aを通って(計数センサ
19sによって計数され)放出口19aから放出され
る。その他の中,小径硬貨C2,C3は、そのまま中径
硬貨通路10bへ通過して行く。
【0063】次に、中径硬貨通路10bを通って中径硬
貨案内部15bの乗上げ部16bに到達した中,小径硬
貨C2,C3のうち、当該乗上げ部16bに乗り上げた
中径硬貨C2のみが、放出通路17bを通って放出口1
9bから放出される。その他の小径硬貨C3は、そのま
ま小径硬貨通路10cへ通過して行き、小径硬貨案内部
15cの放出口19cから放出される。
【0064】そして、大別部Aの放出口19aから放出
された大径硬貨C1は、大径硬貨落下孔8a(図6)を
通じて、対応する一時保留部130内に落下して一時保
留される。なお、大径硬貨C1に属する旧硬貨が1金種
のみである場合、その枚数を計数センサ19s(図8)
で計数することで、当該旧硬貨も入金処理の対象とする
ことができる。一方、大別部Aの放出口19b,19c
から放出された中,小径硬貨C2,C3は、それぞれシ
ュート8b,8cを通じて対応する硬貨繰出し部9−
1,9−2へ送り込まれる(図5及び図6参照)。
【0065】(2)金種選別部および制御部等における
処理 図6において、各硬貨繰出し部9−1,9−2へ送り込
まれた中,小径硬貨は、それぞれ、繰出し円盤90の回
転に伴って、厚み規制板94を通過して1枚ずつ各搬送
路3−1,3−2へ繰り出される。各搬送路3−1,3
−2へ繰り出された硬貨は、搬送手段4によって搬送路
下流側へ搬送されて行く。
【0066】各搬送路3−1,3−2に沿って搬送され
る中,小径硬貨は、まず識別部Dによって識別を受け
る。そして、識別部Dによる識別が不能なリジェクト硬
貨は、第1任意選別部6aによって、選別孔5a〜5
d,5e〜5hの手前で予め選別される。また、識別部
Dによる識別結果が選別孔5a〜5d,5e〜5hによ
る選別の対象外であった旧硬貨は、第2任意選別部6b
によって、それら選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前
で予め選別される。
【0067】一方、第1任意選別部6a及び第2任意選
別部6bを通過した中,小径硬貨は、各金種選別部B
1,B2において、金種ごとに対応する選別孔5a〜5
d,5e〜5hから落下することで選別されて行く。そ
して、各選別孔5a〜5d,5e〜5h及び第2任意選
別部6bから落下した硬貨は、それぞれ対応する一時保
留部130内に一時保留される。なお、第1任意選別部
6aで選別されたリジェクト硬貨は、最終的にリジェク
ト箱114(図1)内に落下する。
【0068】硬貨の選別、計数が終わった後、入金承認
指示がなされると、各一時保留部130の上記駆動回路
を作動させることで、各一時保留部130内の新硬貨お
よび旧硬貨が、それぞれ対応する収納箱〔124a〜1
24j〕、〔126a,126b;127a,127
b〕または〔128a,128b;129a,129
b〕内に落下、収納される(図4及び図5参照)。
【0069】また、一時保留部130内に一時保留され
た硬貨のうち、(入金額の不一致等により)返却の必要
が生じた硬貨は、返却指示に応じて、一時保留部130
から返却箱116(図5)内に移される。
【0070】[作用効果]次に、以上のような構成より
なる本実施形態の作用効果について説明する。
【0071】本実施形態によれば、収納部120におい
て各収納箱124a…129bごとの容量の組合せを任
意に変更することで、処理・回収すべき硬貨の種類ごと
の比率等の変化に機動的に対応することができる。例え
ば、旧硬貨の比率が特に多い場合は、収納部120にお
いて、図4(a)に示す収納箱の第1の組合せ例を図4
(b)に示す第2の組合せ例に変更して旧硬貨のための
容量を増やす等の対応をとることができる。
【0072】また、複数の金種にそれぞれ個別に対応す
る複数の金種別収納箱124a〜124j(図4
(a))と、それらの複数の金種を一括で収納する一括
収納箱126a,126bおよび128a,128b
(図4(b)および(c))とを交換可能であるため、
特定の複数金種の硬貨(上記の例では新硬貨)を金種別
に回収したり一括で回収したりする使い分けを、必要に
応じて随時行うことができる。
【0073】また、任意の種類の硬貨を選別可能な任意
選別部6a,6bを備えているので、任意選別部6a,6
bによって選別する硬貨の種類に応じて、それに対応す
る収納箱の容量を任意に変更することで、より柔軟で効
率的な硬貨の回収を行うことが可能となる。
【0074】例えば、第2の任意選別部6bによって、
他の金種に比べて特に流通量の多い特定金種の硬貨を選
別すると共に、その特定金種の硬貨を収納する収納箱
(この場合は、図4に示す収納箱124i,124j、
127a,127bまたは129a,129b)の容量
を、その他の収納箱の容量よりも大きく設定することが
考えられる。
【0075】なお、本実施形態では、各金種選別部B
1,B2の搬送路3−1,3−2に、それぞれ2つの任
意選別部6a,6bが設けられているので、例えば旧硬
貨に対応する必要が無くなった時点で、第2任意選別部
6bを特定金種の新硬貨を選別するために転用すること
もできる。例えば、新たに5ユーロ硬貨が発行された場
合に、これを選別するために第2任意選別部6bを用い
ることもできる。また、上記選別孔5a〜5hで選別さ
れる新硬貨のうち、特に流通量の多い特定金種の硬貨に
ついては第2任意選別部6bを併用して選別するように
することもできる。その場合、当該特定金種の硬貨は、
本来の(いずれかの選別孔5a〜5hに対応した)収納
箱に加えて、第2任意選別部6bに対応した収納箱にも
収納されることになる。
【0076】[変形例]なお、収納部120における収
納箱の組合せは、図4等に例示した3種類に限定される
ものではなく、例えば新硬貨を2金種ずつ混合で収納す
る収納箱を組み合わせるなど、他の任意の組合せにする
ことも可能である。
【0077】また、大別部Aにおいて硬貨をグループご
とに選択的に案内して大別するための案内手段は、上記
の具体的構成に限定されるものではなく、他の公知の構
成を用いてもよい。さらに、金種選別部B1,B2にお
いて硬貨を金種ごとに選別する選別部も、上記の具体的
構成に限定されるものではなく、電気的手段によるもの
等、他の公知の構成を用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、収納部において各収納
箱ごとの容量の組合せを任意に変更することで、処理す
べき硬貨の種類ごとの比率の変化に機動的に対応するこ
とができ、それらの硬貨を効率よく回収することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による硬貨入金装置の一実施形態の外観
を示す斜視図。
【図2】図1に示す硬貨入金装置において、収納部(第
1の組合せ例)を引き出した状態を部分的に拡大して示
す図。
【図3】図1に示す硬貨入金装置において、収納部(第
2の組合せ例)を引き出した状態を部分的に拡大して示
す図。
【図4】図1に示す硬貨入金装置の収納部における収納
箱の組合せ例を示す側面図であって、(a)に第1の組
合せ例、(b)に第2の組合せ例、(c)に第3の組合
せ例をそれぞれ示す図。
【図5】図1に示す硬貨入金装置における処理部の内部
構造を、当該装置の正面に平行な断面で示す図。
【図6】図1に示す硬貨入金装置の硬貨選別ユニットを
示す水平断面図。
【図7】図6に示す硬貨選別ユニットの大別部を、その
軸線を含む断面で示す図。
【図8】図6に示す硬貨選別ユニットの大別部における
固定円盤の裏面側を示す図。
【図9】図6に示す硬貨選別ユニットの大別部内での硬
貨の動きを示す図。
【図10】図9に示す大別部の(硬貨通過時における)
X−X断面図。
【図11】図9に示す大別部のY−Y断面図。
【図12】図6に示す硬貨選別ユニットの任意選別部
(通過時)を拡大して示す図であって、(a)は平面
図、(b)は縦断面図。
【図13】図6に示す硬貨選別ユニットの任意選別部
(排除時)を拡大して示す図であって、(a)は平面
図、(b)は縦断面図。
【符号の説明】
C 硬貨 C1 大径硬貨 C2 中径硬貨 C3 小径硬貨 S 硬貨選別ユニット(選別手段) A 大別部 1 固定円盤 1a 硬貨投入口 1b 底面 10 案内通路 15a 大径硬貨案内部 15b 中径硬貨案内部 15c 小径硬貨案内部 19s 計数センサ 2 回転円盤 2a 弾性保持部 B1 中径硬貨用の金種選別部 3−1 搬送路 4 搬送手段 5a〜5d 選別孔 B2 小径硬貨用の金種選別部 3−2 搬送路 5e〜5h 選別孔 D 識別部(識別手段) 6a 第1任意選別部 6b 第2任意選別部 8a 大径硬貨落下孔 8b 中径硬貨シュート 8c 小径硬貨シュート 9−1 中径硬貨繰出し部 9−2 小径硬貨繰出し部 100 情報処理部 110 硬貨処理部 112 ホッパ 114 リジェクト箱 116 返却箱 120 収納部 122 引出部 124a〜124h 新硬貨用の金種別収納箱 124i,124j 旧硬貨用の一括収納箱 126a,126b 新硬貨用の一括収納箱(小) 127a,127b 旧硬貨用の一括収納箱(大) 128a,128b 新硬貨用の一括収納箱(大) 129a,129b 旧硬貨用の一括収納箱(小) 130 一時保留部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 井 徹 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 太 田 佳 克 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E001 BA01 CA09 DA02 FA46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体と、 この本体内に設けられ、当該本体内に投入された硬貨を
    種類に応じて選別する選別手段と、 前記本体内に取り出し可能に設けられ、前記選別手段に
    よって選別された硬貨を収納する収納箱を複数有する収
    納部とを備え、 前記収納部は、各収納箱ごとの容量の組合せを任意に変
    更可能に構成されている、ことを特徴とする硬貨入金装
    置。
  2. 【請求項2】前記収納部は、複数の金種にそれぞれ個別
    に対応する複数の金種別収納箱と、それらの複数の金種
    を一括で収納する一括収納箱とを交換可能に構成されて
    いる、ことを特徴とする請求項1記載の硬貨入金装置。
  3. 【請求項3】前記選別手段は、 硬貨の金種を識別する識別手段と、 この識別手段による識別結果に基づいて任意の種類の硬
    貨を選別可能な任意選別部とを有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の硬貨入金装置。
  4. 【請求項4】前記選別手段は、前記任意選別部によっ
    て、他の金種に比べて特に流通量の多い特定金種の硬貨
    を選別するように設定され、 前記収納部において、前記特定金種の硬貨を収納する収
    納箱の容量を、その他の収納箱の容量よりも大きく設定
    した、ことを特徴とする請求項3記載の硬貨入金装置。
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