JP2003029320A - カメラ装置 - Google Patents
カメラ装置Info
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Landscapes
- Diaphragms For Cameras (AREA)
- Shutters For Cameras (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カメラ装置において、遮光部材の駆動に用い
るアクチュエータの低コスト化及び小型化を図る。 【解決手段】 カメラ装置は、円板状の圧電素子からな
り、給電に応じて周端面に回転駆動力を発生するステー
タ1と、その周端面に対して圧接し該回転駆動力により
回転運動を行なうロータ2と、ロータ2と一体的に形成
された撮影用の遮光部材31と、ステータ1の給電を制
御して直接遮光部材31を駆動する制御部とからなる。
例えば、遮光部材31は、シャッタ羽根である。或い
は、遮光部材31は、絞り羽根である。或いは、遮光部
材31は、絞りターレット板である。
るアクチュエータの低コスト化及び小型化を図る。 【解決手段】 カメラ装置は、円板状の圧電素子からな
り、給電に応じて周端面に回転駆動力を発生するステー
タ1と、その周端面に対して圧接し該回転駆動力により
回転運動を行なうロータ2と、ロータ2と一体的に形成
された撮影用の遮光部材31と、ステータ1の給電を制
御して直接遮光部材31を駆動する制御部とからなる。
例えば、遮光部材31は、シャッタ羽根である。或い
は、遮光部材31は、絞り羽根である。或いは、遮光部
材31は、絞りターレット板である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ装置に関す
る。より詳しくは、カメラ装置に組み込まれるシャッタ
羽根や絞り羽根など撮影用の遮光部材のアクチュエータ
に関する。
る。より詳しくは、カメラ装置に組み込まれるシャッタ
羽根や絞り羽根など撮影用の遮光部材のアクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ装置は撮影用のレンズに加え、シ
ャッタ羽根や絞り羽根などの遮光部材を備えている。撮
影操作の自動化が進んだカメラ装置では、遮光部材がア
クチュエータにより駆動される。従来、アクチュエータ
としてアイリスモータやステッピングモータなどの電磁
モータが多用されていた。
ャッタ羽根や絞り羽根などの遮光部材を備えている。撮
影操作の自動化が進んだカメラ装置では、遮光部材がア
クチュエータにより駆動される。従来、アクチュエータ
としてアイリスモータやステッピングモータなどの電磁
モータが多用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁モータは、基本的
にマグネットとコイルとで構成されており、構造が比較
的複雑である。遮光部材のアクチュエータとして電磁モ
ータを使う限り、コストが高く小型化できないなどの課
題が生じている。
にマグネットとコイルとで構成されており、構造が比較
的複雑である。遮光部材のアクチュエータとして電磁モ
ータを使う限り、コストが高く小型化できないなどの課
題が生じている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は遮光部材の駆動に用いるアクチュエ
ータの低コスト化及び小型化を図ることを目的とする。
係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、
本発明に係るカメラ装置は、円板状の圧電素子からな
り、給電に応じて周端面に回転駆動力を発生するステー
タと、該周端面に対して圧接し該回転駆動力により回転
運動を行なうロータと、該ロータと一体的に形成された
撮影用の遮光部材と、該ステータの給電を制御して直接
該遮光部材を駆動する制御部とからなる。例えば、前記
遮光部材は、シャッタ羽根である。或いは、前記遮光部
材は、絞り羽根である。或いは、前記遮光部材は、絞り
ターレット板である。
題に鑑み、本発明は遮光部材の駆動に用いるアクチュエ
ータの低コスト化及び小型化を図ることを目的とする。
係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、
本発明に係るカメラ装置は、円板状の圧電素子からな
り、給電に応じて周端面に回転駆動力を発生するステー
タと、該周端面に対して圧接し該回転駆動力により回転
運動を行なうロータと、該ロータと一体的に形成された
撮影用の遮光部材と、該ステータの給電を制御して直接
該遮光部材を駆動する制御部とからなる。例えば、前記
遮光部材は、シャッタ羽根である。或いは、前記遮光部
材は、絞り羽根である。或いは、前記遮光部材は、絞り
ターレット板である。
【0005】本発明によれば、遮光羽根のアクチュエー
タとして従来の電磁モータに代えて超音波モータ(以下
ピエゾモータとも言う)を用いている。特に、超音波モ
ータのロータと遮光羽根とを一体的に形成し、ロータを
ステータでダイレクト駆動する構成である。これによ
り、アクチュエータの構造が簡単になり、小型化しやく
なる。尚、超音波モータには、その振動子の重心固定の
対称励振モードである定在波型モータと進行波型モータ
の2種類と、さらに振動子である円板を例えば4分割し
左右の振幅が逆になる非対称モードにより励振すること
で重心が中心の周りを回転移動し、円の外周がフラフー
プのように偏心する電歪公転子型モータとがある。こう
した超音波モータは、ステータとなる圧電素子に高周波
の交流電圧を印加して、約20kHz以上の超音波振動
を発生させることにより、ステータに圧接されたロータ
を回転駆動させている。この種のピエゾモータは、構造
が簡単で小型軽量化に適するとともに、低速回転時でも
高いトルクが得られる上、駆動音も少なく静かであると
いう利点を有している。特に後者の電歪公転子型モータ
は、例えば特開平10−272420号公報に示されて
いる。
タとして従来の電磁モータに代えて超音波モータ(以下
ピエゾモータとも言う)を用いている。特に、超音波モ
ータのロータと遮光羽根とを一体的に形成し、ロータを
ステータでダイレクト駆動する構成である。これによ
り、アクチュエータの構造が簡単になり、小型化しやく
なる。尚、超音波モータには、その振動子の重心固定の
対称励振モードである定在波型モータと進行波型モータ
の2種類と、さらに振動子である円板を例えば4分割し
左右の振幅が逆になる非対称モードにより励振すること
で重心が中心の周りを回転移動し、円の外周がフラフー
プのように偏心する電歪公転子型モータとがある。こう
した超音波モータは、ステータとなる圧電素子に高周波
の交流電圧を印加して、約20kHz以上の超音波振動
を発生させることにより、ステータに圧接されたロータ
を回転駆動させている。この種のピエゾモータは、構造
が簡単で小型軽量化に適するとともに、低速回転時でも
高いトルクが得られる上、駆動音も少なく静かであると
いう利点を有している。特に後者の電歪公転子型モータ
は、例えば特開平10−272420号公報に示されて
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るカメラ
装置の実施形態を示す模式的な平面図である。図示する
様に、本カメラ装置は円形の基板0を用いて組み立てら
れている。基板0の中央には開口OAが形成されてい
る。図示しないが、この開口OAには撮影用のレンズ鏡
筒が整合している。基板0の上には、ステータ1とロー
タ2と一対のシャッタ羽根31,32が組み込まれてい
る。又、シャッタ羽根31の位置を検出する為の光学セ
ンサ5も配されている。
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るカメラ
装置の実施形態を示す模式的な平面図である。図示する
様に、本カメラ装置は円形の基板0を用いて組み立てら
れている。基板0の中央には開口OAが形成されてい
る。図示しないが、この開口OAには撮影用のレンズ鏡
筒が整合している。基板0の上には、ステータ1とロー
タ2と一対のシャッタ羽根31,32が組み込まれてい
る。又、シャッタ羽根31の位置を検出する為の光学セ
ンサ5も配されている。
【0007】ステータ1は円板状の圧電素子からなり、
給電に応じて周端面に回転駆動力を発生する。ステータ
1の中央には穴部が形成されており、地板0に設けられ
た支持軸(図示せず)に遊嵌されネジにより固定されて
いる。ステータ1の表面には四分割された電極11,1
2,13,14が形成されている。これらの電極11,
12,13,14に給電することで、圧電素子からなる
ステータ1が振動し、周端面に回転駆動力を発生する。
給電に応じて周端面に回転駆動力を発生する。ステータ
1の中央には穴部が形成されており、地板0に設けられ
た支持軸(図示せず)に遊嵌されネジにより固定されて
いる。ステータ1の表面には四分割された電極11,1
2,13,14が形成されている。これらの電極11,
12,13,14に給電することで、圧電素子からなる
ステータ1が振動し、周端面に回転駆動力を発生する。
【0008】ロータ2は、基板0に植設された回転軸2
1に取り付けられており、ステータ1の周端面に対して
圧接し、該回転駆動力により回転運動を行なう。図示し
ないが、ロータ2の回転軸21とステータ1の支持軸と
の間にバネ部材が架け渡されており、ロータ2がステー
タ1に圧接してトルクを生み出す摩擦力が生じる様にな
っている。
1に取り付けられており、ステータ1の周端面に対して
圧接し、該回転駆動力により回転運動を行なう。図示し
ないが、ロータ2の回転軸21とステータ1の支持軸と
の間にバネ部材が架け渡されており、ロータ2がステー
タ1に圧接してトルクを生み出す摩擦力が生じる様にな
っている。
【0009】撮影用の遮光部材としてシャッタ羽根31
が、ロータ2と一体的に形成されている。シャッタ羽根
31は例えば樹脂からなり、ロータ2は例えば金属材料
からなる。両者はアウトサートにより一体化可能であ
る。あるいは、金属からなるロータ2とプレスされた樹
脂フィルムからなるシャッタ羽根31をカシメにより一
体化してもよい。シャッタ羽根31の先端にはセンサ5
の上部を通過する切片3Tが形成されている。尚、実線
で示すシャッタ羽根31の位置は、開口OAから退避し
た状態を表わす。一方、点線で表わすシャッタ羽根31
の位置は、開口OAを遮蔽した状態を表わす。
が、ロータ2と一体的に形成されている。シャッタ羽根
31は例えば樹脂からなり、ロータ2は例えば金属材料
からなる。両者はアウトサートにより一体化可能であ
る。あるいは、金属からなるロータ2とプレスされた樹
脂フィルムからなるシャッタ羽根31をカシメにより一
体化してもよい。シャッタ羽根31の先端にはセンサ5
の上部を通過する切片3Tが形成されている。尚、実線
で示すシャッタ羽根31の位置は、開口OAから退避し
た状態を表わす。一方、点線で表わすシャッタ羽根31
の位置は、開口OAを遮蔽した状態を表わす。
【0010】シャッタ羽根31と対をなす他方のシャッ
タ羽根32は、基板0に植設された回転軸3Zを中心と
して回動可能に組み込まれている。シャッタ羽根32に
は長穴3Hが形成されている。一方、シャッタ羽根31
には連結ピン3Pが形成されている。シャッタ羽根31
側の連結ピン3Pとシャッタ羽根32側の長穴3Hは互
いに係合している。これにより、シャッタ羽根31及び
シャッタ羽根32は連動して、開口OAを開閉する様に
なっている。
タ羽根32は、基板0に植設された回転軸3Zを中心と
して回動可能に組み込まれている。シャッタ羽根32に
は長穴3Hが形成されている。一方、シャッタ羽根31
には連結ピン3Pが形成されている。シャッタ羽根31
側の連結ピン3Pとシャッタ羽根32側の長穴3Hは互
いに係合している。これにより、シャッタ羽根31及び
シャッタ羽根32は連動して、開口OAを開閉する様に
なっている。
【0011】以上に説明したステータ1とロータ2とが
超音波モータを構成している。図示しないが、本カメラ
装置にはCPUを含んだ制御部が組み込まれており、ス
テータ1の電極11〜14に対する給電を制御して、ロ
ータ2と一体になったシャッタ羽根31を直接開閉駆動
する様になっている。以下、その開閉動作を説明する。
ステータ1の表面に設けられている複数の電極11,1
2,13,14に共振周波数の駆動電圧を印加すると、
ステータ1は振動する。ステータ1の振動はその外周端
面に圧接されたロータ2に回転力として伝達される。こ
の結果、ロータ2に一体的に形成されたシャッタ羽根3
1は回転軸21を中心として反時計方向に回転する。他
方のシャッタ羽根32は長穴(連結カムスロット)3H
と連結ピン3Pとによりシャッタ羽根31に連結してい
るので、シャッタ羽根31が反時計方向に回転すると、
シャッタ羽根32はこれに連動して時計方向に回転す
る。回転前は、一対のシャッタ羽根31及び32は開口
OAから実線で示す様に退避しているが、上記の様にス
テータ1に駆動電圧を印加することでシャッタ羽根31
及びシャッタ羽根32は開口OAを遮蔽する様に作動す
る。光学センサ5はシャッタ羽根31の開放位置と閉鎖
位置を検知している。開口OAを開放する時は、開口O
Aを遮蔽する時と反対位相の駆動電圧を各電極11,1
2,13,14に印加すればよい。これにより、ロータ
2は時計方向に回転し、シャッタ羽根31は開口OAか
ら退避する。これと連動して、他方のシャッタ羽根32
も開口OAから反対側に退避する。
超音波モータを構成している。図示しないが、本カメラ
装置にはCPUを含んだ制御部が組み込まれており、ス
テータ1の電極11〜14に対する給電を制御して、ロ
ータ2と一体になったシャッタ羽根31を直接開閉駆動
する様になっている。以下、その開閉動作を説明する。
ステータ1の表面に設けられている複数の電極11,1
2,13,14に共振周波数の駆動電圧を印加すると、
ステータ1は振動する。ステータ1の振動はその外周端
面に圧接されたロータ2に回転力として伝達される。こ
の結果、ロータ2に一体的に形成されたシャッタ羽根3
1は回転軸21を中心として反時計方向に回転する。他
方のシャッタ羽根32は長穴(連結カムスロット)3H
と連結ピン3Pとによりシャッタ羽根31に連結してい
るので、シャッタ羽根31が反時計方向に回転すると、
シャッタ羽根32はこれに連動して時計方向に回転す
る。回転前は、一対のシャッタ羽根31及び32は開口
OAから実線で示す様に退避しているが、上記の様にス
テータ1に駆動電圧を印加することでシャッタ羽根31
及びシャッタ羽根32は開口OAを遮蔽する様に作動す
る。光学センサ5はシャッタ羽根31の開放位置と閉鎖
位置を検知している。開口OAを開放する時は、開口O
Aを遮蔽する時と反対位相の駆動電圧を各電極11,1
2,13,14に印加すればよい。これにより、ロータ
2は時計方向に回転し、シャッタ羽根31は開口OAか
ら退避する。これと連動して、他方のシャッタ羽根32
も開口OAから反対側に退避する。
【0012】図2は、図1に示したカメラ装置の変形例
を示す模式図であり、簡単の為シャッタ羽根31のみを
表わしている。前述した様に、シャッタ羽根31はロー
タ2と一体的に形成されている。ロータ2は地板(図示
せず)に植設された回転軸21に回動可能に取り付けら
れている。シャッタ羽根31の根元部には、他方のシャ
ッタ羽根(図示せず)と連結する為の連結ピン3Pが植
設されている。特徴事項として、シャッタ羽根31の先
端には前述した切片3Tに代えて複数のスリット3Sが
形成されている。図1に示したセンサ5に対応する様に
複数のスリット3Sを設けることで、シャッタ羽根31
の細かな位置検出制御が可能になる。センサ5でスリッ
ト3Sを読み取ることにより、シャッタ羽根31を希望
位置で停止させることができる。これにより、シャッタ
羽根31とこれに連動するシャッタ羽根32とで、絞り
を構成することが可能となる。
を示す模式図であり、簡単の為シャッタ羽根31のみを
表わしている。前述した様に、シャッタ羽根31はロー
タ2と一体的に形成されている。ロータ2は地板(図示
せず)に植設された回転軸21に回動可能に取り付けら
れている。シャッタ羽根31の根元部には、他方のシャ
ッタ羽根(図示せず)と連結する為の連結ピン3Pが植
設されている。特徴事項として、シャッタ羽根31の先
端には前述した切片3Tに代えて複数のスリット3Sが
形成されている。図1に示したセンサ5に対応する様に
複数のスリット3Sを設けることで、シャッタ羽根31
の細かな位置検出制御が可能になる。センサ5でスリッ
ト3Sを読み取ることにより、シャッタ羽根31を希望
位置で停止させることができる。これにより、シャッタ
羽根31とこれに連動するシャッタ羽根32とで、絞り
を構成することが可能となる。
【0013】図3は、本発明に係るカメラ装置の他の実
施形態を示す模式的な平面図である。本カメラ装置は円
形の基板0を用いて組み立てられており、中央より左側
の部分に開口OAが形成されている。この開口OAには
図示しないレンズ鏡筒が整合する。基板0の上にはステ
ータ1とロータ2と絞りターレット板3とが搭載されて
いる。又、一対の光学センサ51,52も90度離間し
た位置で、基板0の周辺に搭載されている。
施形態を示す模式的な平面図である。本カメラ装置は円
形の基板0を用いて組み立てられており、中央より左側
の部分に開口OAが形成されている。この開口OAには
図示しないレンズ鏡筒が整合する。基板0の上にはステ
ータ1とロータ2と絞りターレット板3とが搭載されて
いる。又、一対の光学センサ51,52も90度離間し
た位置で、基板0の周辺に搭載されている。
【0014】ステータ1は円板型の圧電素子からなると
ともに、基板0に固定されている。ステータ1の表面に
は複数の電極11,12,13,14が形成されてい
る。これに対し、ロータ2は基板0の中央に植設された
回転軸21に取り付けられている。ロータ2はステータ
1の外周面に圧接している。ステータ1に発生した振動
はロータ2に伝達され、回転軸21を中心として回転す
る様になっている。絞りターレット板3はロータ2と一
体的に形成されている。絞りターレット板3は90度間
隔で配置された4個の絞り開口3a,3b,3c,3d
を備えている。又、絞りターレット板3の外周には、9
0度間隔で一対の切片3Tが形成されている。
ともに、基板0に固定されている。ステータ1の表面に
は複数の電極11,12,13,14が形成されてい
る。これに対し、ロータ2は基板0の中央に植設された
回転軸21に取り付けられている。ロータ2はステータ
1の外周面に圧接している。ステータ1に発生した振動
はロータ2に伝達され、回転軸21を中心として回転す
る様になっている。絞りターレット板3はロータ2と一
体的に形成されている。絞りターレット板3は90度間
隔で配置された4個の絞り開口3a,3b,3c,3d
を備えている。又、絞りターレット板3の外周には、9
0度間隔で一対の切片3Tが形成されている。
【0015】係る構成において、ロータ2を直接ステー
タ1の外周に圧接することにより、ロータ2と一体にな
った絞りターレット板3自体が回転する。回転位置を一
対の光学センサ51,52で読み取り、所望の絞り開口
をレンズ開口OAにセットする。
タ1の外周に圧接することにより、ロータ2と一体にな
った絞りターレット板3自体が回転する。回転位置を一
対の光学センサ51,52で読み取り、所望の絞り開口
をレンズ開口OAにセットする。
【0016】図4は、図1及び図3に示したステータの
模式的な平面図である。図示する様に、セラミックなど
の圧電素子からなる円板型ステータ1の表面には、四分
割された駆動用の電極11〜14が形成されている。こ
れら四分割された電極11〜14には、互いに位相が9
0度ずつシフトした4相の交流電圧A,B,AX,BX
が印加される。
模式的な平面図である。図示する様に、セラミックなど
の圧電素子からなる円板型ステータ1の表面には、四分
割された駆動用の電極11〜14が形成されている。こ
れら四分割された電極11〜14には、互いに位相が9
0度ずつシフトした4相の交流電圧A,B,AX,BX
が印加される。
【0017】図5を参照して、図4に示したステータの
動作を説明する。ピエゾモータでは動力源となる超音波
振動が一定の共振周波数であるから、電流はほぼ一定値
となる。共振器はQが高く、振動振幅の立ち上がりは1
サイクル以内と考えられ、非慣性機構と見なすことがで
きる。負荷の慣性が影響する範囲でしか電流は変化しな
い。係る特徴を有するピエゾモータは様々な構成が開発
されているが、特に電歪公転型が有力である。電歪公転
型は、従来の様に振動をトルクに変えるのではなく、周
面全面に亘って一様なトルクを直接励振することができ
る共振子を使っている。従来の超音波振動子は定在波型
と進行波型の二種類あるが、共に重心固定の対称モード
でしか励振できない。これに反して、円板を左右の伸縮
が逆になるモードで励振すると、重心が中心を離れて振
動する。この非対称励振を行なうと、従来の対称励振で
は観測できなかった円板の共振モードが得られる。そこ
で、ステータ円板の電極を例えば四分割し、90度ずつ
位相の異なる回転電場で励振すると、図5に示す様に、
重心が中心の周りを回転するモードの共振が見られる。
この時円の外周は元の形を保ったまま、フラフープの様
に偏心するので、振動子が公転回転を行なう。係る構成
の電歪公転子では、直接回転モードが励振され、周面に
は強力な公転トルクが一様に発生する。この公転トルク
は、直接ステータに圧接したロータの自転運動として取
り出される。
動作を説明する。ピエゾモータでは動力源となる超音波
振動が一定の共振周波数であるから、電流はほぼ一定値
となる。共振器はQが高く、振動振幅の立ち上がりは1
サイクル以内と考えられ、非慣性機構と見なすことがで
きる。負荷の慣性が影響する範囲でしか電流は変化しな
い。係る特徴を有するピエゾモータは様々な構成が開発
されているが、特に電歪公転型が有力である。電歪公転
型は、従来の様に振動をトルクに変えるのではなく、周
面全面に亘って一様なトルクを直接励振することができ
る共振子を使っている。従来の超音波振動子は定在波型
と進行波型の二種類あるが、共に重心固定の対称モード
でしか励振できない。これに反して、円板を左右の伸縮
が逆になるモードで励振すると、重心が中心を離れて振
動する。この非対称励振を行なうと、従来の対称励振で
は観測できなかった円板の共振モードが得られる。そこ
で、ステータ円板の電極を例えば四分割し、90度ずつ
位相の異なる回転電場で励振すると、図5に示す様に、
重心が中心の周りを回転するモードの共振が見られる。
この時円の外周は元の形を保ったまま、フラフープの様
に偏心するので、振動子が公転回転を行なう。係る構成
の電歪公転子では、直接回転モードが励振され、周面に
は強力な公転トルクが一様に発生する。この公転トルク
は、直接ステータに圧接したロータの自転運動として取
り出される。
【0018】図6は、四分割されたステータ電極のそれ
ぞれに印加されるA相、B相、AX相、BX相電圧の波
形図である。図示する様に、A相に対しB相は90度シ
フトし、AX相は180度シフトし、BX相は270度
シフトしている。この様に90度ずつ位相の異なる交流
電圧をステータに印加することで回転電場が形成され、
これに応じてステータは直接公転モードを励振する。
ぞれに印加されるA相、B相、AX相、BX相電圧の波
形図である。図示する様に、A相に対しB相は90度シ
フトし、AX相は180度シフトし、BX相は270度
シフトしている。この様に90度ずつ位相の異なる交流
電圧をステータに印加することで回転電場が形成され、
これに応じてステータは直接公転モードを励振する。
【0019】最後に図7は、ピエゾモータの駆動回路を
表わしている。図示する様に、一対の駆動信号A,AX
はHブリッジAを介してステータ1の互いに対向する一
対の電極に印加される。同様に、他の一対の信号B,B
XもHブリッジBを介して互いに対向する他の一対のス
テータ電極に印加される。Hブリッジは、それぞれ入力
信号に応答して、ステータ電極に充分な出力電流を供給
する為のドライバ回路となっている。
表わしている。図示する様に、一対の駆動信号A,AX
はHブリッジAを介してステータ1の互いに対向する一
対の電極に印加される。同様に、他の一対の信号B,B
XもHブリッジBを介して互いに対向する他の一対のス
テータ電極に印加される。Hブリッジは、それぞれ入力
信号に応答して、ステータ電極に充分な出力電流を供給
する為のドライバ回路となっている。
【0020】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、絞
り羽根やシャッタ羽根などカメラ用の遮光部材の駆動に
超音波モータを用いている。特に、超音波モータのロー
タと遮光部材とを一体的に形成し、ステータで遮光部材
を直接駆動する構成としている。これにより、アクチュ
エータとして用いる超音波モータの構造が簡単になり、
カメラ装置の小型化の実現に寄与できる。
り羽根やシャッタ羽根などカメラ用の遮光部材の駆動に
超音波モータを用いている。特に、超音波モータのロー
タと遮光部材とを一体的に形成し、ステータで遮光部材
を直接駆動する構成としている。これにより、アクチュ
エータとして用いる超音波モータの構造が簡単になり、
カメラ装置の小型化の実現に寄与できる。
【図1】本発明に係るカメラ装置の実施形態を示す模式
的な平面図である。
的な平面図である。
【図2】図1に示した実施形態の変形例を示す部分平面
図である。
図である。
【図3】本発明に係るカメラ装置の他の実施形態を示す
平面図である。
平面図である。
【図4】図1及び図3に示した超音波モータのステータ
の模式的な平面図である。
の模式的な平面図である。
【図5】図4に示したステータの動作説明に供する模式
図である。
図である。
【図6】本発明に係るカメラ装置に組み込まれる超音波
モータの動作説明に供する波形図である。
モータの動作説明に供する波形図である。
【図7】本発明に係るカメラ装置に組み込まれる超音波
モータの駆動回路図である。
モータの駆動回路図である。
0・・・基板、1・・・ステータ、2・・・ロータ、3
・・・絞りターレット板、31・・・シャッタ羽根、3
2・・・シャッタ羽根
・・・絞りターレット板、31・・・シャッタ羽根、3
2・・・シャッタ羽根
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 細野 喜代司
東京都板橋区志村2丁目18番10号 日本電
産コパル株式会社内
(72)発明者 當摩 清
東京都板橋区志村2丁目18番10号 日本電
産コパル株式会社内
Fターム(参考) 2H080 AA19 AA20 AA55 AA60 AA83
2H081 AA48 BB15 BB26
5C022 AC52 AC55 AC56 AC74
5H680 AA06 AA08 AA19 BB05 BB11
BB16 BC01 CC02 DD01 DD15
DD23 DD36 DD63 DD67 DD85
Claims (4)
- 【請求項1】 円板状の圧電素子からなり、給電に応じ
て周端面に回転駆動力を発生するステータと、 該周端面に対して圧接し該回転駆動力により回転運動を
行なうロータと、 該ロータと一体的に形成された撮影用の遮光部材と、 該ステータの給電を制御して直接該遮光部材を駆動する
制御部とからなるカメラ装置。 - 【請求項2】 前記遮光部材は、シャッタ羽根である請
求項1記載のカメラ装置。 - 【請求項3】 前記遮光部材は、絞り羽根である請求項
1記載のカメラ装置。 - 【請求項4】 前記遮光部材は、絞りターレット板であ
る請求項1記載のカメラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001219345A JP2003029320A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | カメラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001219345A JP2003029320A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | カメラ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029320A true JP2003029320A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19053362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001219345A Pending JP2003029320A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | カメラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029320A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005164942A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Nidec Copal Corp | 光源光調節用の絞り装置 |
JP2005274593A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-10-06 | Nidec Copal Corp | 光量調整装置 |
JP2012247791A (ja) * | 2012-07-13 | 2012-12-13 | Lasertec Corp | 直線駆動装置、可変シャッター装置、ビーム成形装置、ビーム照射装置、欠陥修正方法及びパターン基板の製造方法本発明は、直線駆動装置、可変シャッター装置、ビーム成形装置、及びビーム照射装置、並びにビーム成形装置を用いた欠陥修正方法及びパターン基板の製造方法に関する。 |
Citations (5)
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JPH01257926A (ja) * | 1988-04-08 | 1989-10-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | プログラムシャッタ装置 |
JPH04360132A (ja) * | 1991-06-07 | 1992-12-14 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 電子スチルカメラの絞り装置 |
JP2000247485A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | シート材搬送装置 |
JP2001147460A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-05-29 | Sony Corp | 絞り装置及び絞り装置を有する電子機器 |
JP2001154237A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Sony Corp | シャッター装置及びシャッター装置を有する電子機器 |
-
2001
- 2001-07-19 JP JP2001219345A patent/JP2003029320A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101109 |