JP4721559B2 - 超音波モータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超音波モータ装置に関する。より詳しくは、ステータに形成された電極に対する電気的な接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波モータ(以下ピエゾモータとも言う)は、その振動子の重心固定の対称励振モードである定在波型モータと進行波型モータの2種類と、さらに振動子である円板又は円筒を例えば4分割し左右の振幅が逆になる非対称モードにより励振することで重心が中心の周りを回転移動し、円の外周がフラフープのように偏心する電歪公転子型モータとが知られている。こうした超音波モータ(以下ピエゾモータとも言う)は、ステータとなる圧電素子に高周波の交流電圧を印加して、約20kHz以上の超音波振動を発生させることにより、ステータに圧接されたロータを回転駆動させている。この種のピエゾモータは、構造が簡単で小型軽量化に適するとともに、低速回転時でも高いトルクが得られる上、駆動音も少なく静かであるという利点を有している。特に後者の電歪公転子型モータは、特開平10−272420号公報に示されているように、円筒状公転子の径および周方向に加えて軸方向のモードも結合させた3D公転トルク発生子として利用できるという特長を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電気的な接続部材としては、例えばコイルバネが一般的に知られている。コイルバネの一端をステータの表面電極に半田付けする一方、他端を外部電源との接続端子にする。しかしながら、接続部材をコイルバネで構成すると、その巻数や線径によっては、円筒状のステータに対し径方向のスペースが多く必要となるという欠点がある。又、コイルバネに代えて通常のリード線を接続部材に用いる場合がある。リード線の一端を半田でステータの表面電極に固定する一方、他端を外部電極との接続端子にする。しかしながら、リード線を半田付け処理すると、ステータが常に微振動を発生している為リード線が振れ、半田付けをした部分の剥離が生ずる恐れがある。又、リード線にも厚みがある為、やはりステータの径方向にスペースが必要になるという不都合がある。
【0004】
以上の様に、ピエゾモータのステータと外部の駆動電源を接続する為には、ステータの振動によって接触不良が生じない様に、強固な電気的導通を取らなければならない。又、強固に接続し過ぎると、ステータの振動が妨げられる為、バランスが必要である。又、接続箇所については、ステータに形成された表面電極のほぼ中央が効率的によいとされている。しかしながら、量産を考慮した場合、治具などを用いて位置出しをしながら半田付け等で接続部材をちょうど表面電極のほぼ中央に固定することは工数がかかってしまう為に、コストアップの要因になる。更に、半田付け箇所が多くなると、ステータの適正な振動を妨げる原因となる。この様に、従来のピエゾモータ装置では、ステータの電極処理が解決すべき大きな課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明はピエゾモータのステータに駆動電圧を供給する為に好適な接続構造を提供することを目的とする。係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、本発明は、円筒面を有する圧電素子及び該円筒面に形成された表面電極からなり該表面電極に印加される電圧に応じて公転トルクを発生するステータと、該ステータに対して摺動的に圧接して該公転トルクにより自転運動を行なうロータと、該ステータの表面電極に接続され外部から電圧を供給する配線基板とからなるピエゾモータ装置において、前記配線基板は、該ステータの円筒面に形成された該表面電極に沿って円筒状に配された可撓性を有する配線基板であることを特徴とする。又、前記配線基板は基材とその表面に形成された配線パタンとからなり、前記基材は該配線パタンの形成されていない部分が切り取られている。又、前記配線基板は、該ステータの円筒軸に沿った幅寸法が、該円筒軸に沿ったステータの高さ寸法のおよそ半分である。
【0006】
好ましくは、前記可撓性を有する配線基板は配線パタンとステータの表面電極に重なる透孔を備えており、該配線パタンは該透孔に配された半田により該表面電極と電気的に接続されている。該透孔は、該ステータの円筒軸方向に分かれた該配線基板の両端辺の間でほぼ中央の位置に配されるか、または該配線基板の一対の端辺の片方にかかる様に配されている。又、前記配線基板は、該ステータの円筒軸方向に分かれた一対の端辺の片方が、該ステータの両端面の片方に整合しており、該ステータの円筒軸と平行な先端辺が、該ステータの円筒軸と平行な該表面電極の一辺を基準にして位置決めされている。好ましくは、前記ステータは、該電圧に応じてその円筒端面が電歪公転共振により公転トルクを発生し、前記ロータは該円筒端面に圧接して該公転トルクを直接自転運動として取り出す。
【0007】
本発明によれば、円筒状のステータの周囲に、例えば可撓性を有する配線基板(フレキシブル配線基板)を沿う様に配備する。そして、フレキシブル配線基板に形成されたパタンがステータに形成された表面電極と接合する様にして、両者の導通を図る。この様に、電気接続にフレキシブル配線基板を用いこれをステータの外周面に巻き付けることで、配線に必要なスペースを大幅に縮小している。配線基板に形成されたパタンとステータ側の表面電極の接続は透孔(スルーホールパタン)を利用して半田付けにより行なう。スルーホールパタンを利用することで、半田付け面積が自動的に最適化でき、ステータの振動を妨げることなく、安定した給電を行なうことが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るピエゾモータ装置の第一実施形態を示す模式図であり、(A)は側面形状を表わし、(B)は平面形状を表わしている。図示する様に、本ピエゾモータ装置は、前述した特開平10-272420号公報に示されている3D公転トルク共振子よりなる電歪公転子型モータであって、基本的にステータ1とロータ(図示省略)と配線基板9とで構成されている。ステータ1は円筒面を有する圧電素子及びこの円筒面に四分割して形成された表面電極11,12,13,14とからなり、表面電極11,12,13,14に印加される電圧に応じて動力を発生する。図示しないが、ロータはステータ1に対して摺動的に圧接して公転トルクにより自転運動を行なう。例えば、ロータは環状であり、ステータ1の円筒端面に圧接する構造となっている。配線基板9は、ステータの表面電極11,12,13,14に接続され外部から電圧を供給する。
【0009】
特徴事項として、配線基板9はステータ1の円筒面に形成された表面電極11,12,13,14に沿って円筒状に配されている。好ましくは、配線基板9は可撓性を有し、いわゆるフレキシブル配線基板となっている。図示する様に、フレキシブル配線基板9はステータ1の円筒面に巻かれており、電気的な接続を取るためのスペースが最小限で済む。フレキシブル配線基板9は、薄いフィルムからなる基材90と、その表面に形成された配線パタン91とからなる。配線パタン91は、電極11,12,13,14の個数分だけ分かれて配設されている。一本のパタン91は半田92で電極11に接続され、別の一本のパタンも同じく半田92によって表面電極12に接続されている。残りのパタンも、電極11,12,13,14とは反対側にある電極に対してそれぞれ電気接続されている。又、基材90は、配線パタン91の形成されていない部分93が切り取られている。この様に、基材90の一部93をくり抜くことにより、ステータ1に形成された表面電極11,12,13,14との接触面を減らし、ステータ1の振動損失を軽減している。又、基材90から一部分93をくり抜くことで、フレキシブル配線基板9の剛性が弱くなり、簡単にステータ1の周囲に巻き付けることが可能になる。
【0010】
配線基板9は、ステータ1の円筒軸に沿った幅寸法Wが、円筒軸に沿ったステータ1の高さ寸法Hのおよそ半分となっている。ここで、ステータ1の円筒底面を基準にしてフレキシブル配線基板9の位置決めをすると、フレキシブル配線基板9の上端辺がちょうどステータ1の高さの中程になる。この部分で、配線パタン91を電極11,12,13,14に半田92で接続することになる。この様にすると、接続箇所が各電極11,12,13,14の中央となる為、最も効率よく振動を励起することが可能である。
【0011】
図2は、本発明に係るピエゾモータ装置の第二実施形態を示す模式図であり、(A)は側面形状を表わし、(B)は平面形状を表わす。尚理解を容易にする為、図1に示した先の実施形態と対応する部分には対応する参照番号を付してある。図示する様に、本ピエゾモータ装置も、ステータ1とロータ(図示省略)と配線基板9とで構成されている。配線基板9は、可撓性を有しステータ1の円筒面に形成された表面電極11,12,13,14に沿って円筒状に配されている。ここで、フレキシブル配線基板9は、ステータ1の各表面電極11,12,13,14に重なる透孔94を備えている。各配線パタン91はこの透孔94に配された半田92により各表面電極11,12,13,14に電気的に接続されている。透孔94はいわゆるスルーホールパタンとなっており、各配線パタン91の先端に形成された透孔とその周囲に配された円形の導電パタンとからなる。円形の導電パタンはちょうど半田の供給量を規制する役目を果たしており、定量分が透孔94に配される。これにより、ステータ1の振動を妨げることなく、安定的に配線基板9のパタン91を各表面電極11,12,13,14に電気接続することができる。本実施形態の場合、透孔94は、ステータ1の円筒軸方向に分かれた配線基板9の両端辺の間で、ほぼ中央の位置に配されている。これにより、配線パタン91を各表面電極11,12、13,14のほぼ中央で接続することができる様になり、振動効率が最適化される。場合によっては、図1に示した様に、透孔94はステータ1の円筒軸方向に分かれた配線基板9の一対の端辺の片方(上端辺)にかかる様に配してもよい。この場合には、配線基板9は、図1に示した様に、ステータ1の円筒軸方向に分かれた一対の端辺の片方(下端辺)が、ステータ1の両端面の片方(下端面)に整合する様に、位置決めすればよい。更に、配線基板9は、ステータ1の円筒軸と平行な先端辺Pが、ステータの円筒軸と平行な表面電極11の一辺を基準にして位置決めされている。この様に、ステータ1の底面及び表面電極11の一辺を基準にして配線基板9を円筒軸方向並びに周方向に対して正確に位置決めできる。尚、ステータ1は配線基板9を介して供給される駆動電圧に応じて円筒端面が電歪公転共振により公転トルクを発生し、ロータは円筒端面に圧接して該公転トルクを直接自転運動として取り出す。
但し、本発明に係るピエゾモータ装置はこの構造に限られるものではない。
【0012】
図3は、図1又は図2に示したピエゾモータ装置の応用例を表わしており、ピエゾモータ装置を動力源としたカメラ用レンズ駆動装置を示している。尚、図示を分かり易くする為、配線基板は省略してある。又、本発明に係るピエゾモータ装置の応用例はカメラ用レンズ駆動装置に限られるものではないことは言うまでもない。本カメラ用レンズ駆動装置は、基本的にステータ1及びロータ2を含むピエゾモータと、レンズ鏡筒3と、これらを連結する伝達部材とで構成されている。ステータ1は圧電素子からなり交流電圧の印加を受けて超音波振動を励振し公転トルクを発生する。ロータ2はステータ1に圧接されており、公転トルクを自転運動に変換する。レンズ鏡筒3はカメラ用のレンズ(図示せず)を搭載し、且つレンズの光軸Z方向に直線変位可能に組み込まれている。ステータ1、ロータ2及びレンズ鏡筒3は鏡筒枠6に組み込まれている。鏡筒枠6の光軸Z方向後端は基台7で遮蔽されている。ピエゾモータのロータ2とレンズ鏡筒3を接続する伝達部材は、ロータ2の自転運動をレンズ鏡筒3の直線変位に変換して伝達する。
【0013】
ステータ1は、光軸Zと平行な円筒軸を有する円筒型の圧電素子からなる。一方、レンズ鏡筒3は円筒型のステータ1の内側に配されており、光軸Zに沿って鏡筒枠6の前方端から進退可能になっている。この様に、円筒型ステータ1の内部にレンズ鏡筒3を配することで、カメラ用レンズ駆動装置の小型化が可能になる。
【0014】
本実施形態では、ロータ2とレンズ鏡筒3を結ぶ伝達部材は、レンズ鏡筒3と一体になったヘリコイド筒4を含んでいる。但し、レンズ鏡筒3とヘリコイド筒4を必ずしも一体に形成する必要はなく、場合によってはヘリコイド筒4に後からレンズ鏡筒3を組み込む構成としてもよい。ヘリコイド筒4は、内部にレンズ鏡筒3を収納する様に基本的には円筒型となっており、その外周面にはネジ41が切られている。又、ヘリコイド筒4の前方端には、ヘリコイド筒4自体の回転を防止する為にストッパ42が取り付けられており、鏡筒枠6に係合している。この結果、ヘリコイド筒4は光軸Z方向に沿った直線運動を行なう。上記伝達部材は更に、ロータ2と一体に形成され且つヘリコイド筒4に螺合したヘリコイドギヤ5を含む。本実施形態では環状金属からなるロータ2とポリカーボネートなどの樹脂からなるヘリコイドギヤ5は、例えばアウトサートにより一体的に成形されている。ロータ2の回転運動に伴ってヘリコイドギヤ5も回転する。ヘリコイドギヤ5はその内周面にネジ51が切られている。ヘリコイド筒4の外周面に形成されたネジ41とヘリコイドギヤ5の内周面に形成されたネジ51は互いに噛み合っている。ロータ2の回転に伴ってヘリコイドギヤ5が回転すると、ヘリコイド筒4は光軸Zに沿って直線変位する。尚、ロータ2は円筒型ステータ1の後端に取り付けられている。基台7とロータ2との間には回転補助手段8が配されており、ロータ2をステータ1の後端に摺動的に圧接して、ステータ1の公転トルクをロータ2の自回転運動として取り出す。回転補助手段8は、ロータ2に接触する凸曲面状の突起部82Rが設けられた接触板82と、接触板82をロータ2側に与圧するバネ部材83とで構成されている。
【0015】
図4は、図1又は図2に示したピエゾモータの全体構成を示す模式的な斜視図である。前述した様に、交流駆動電圧A,B,AX,BXは配線基板9に形成された各配線パタン91を介して、対応する電極11,12,13,14に印加される。配線パタン91は各表面電極11,12,13,14に対して半田92で接続されている。図示する様に、ピエゾモータは円筒型のステータ1と、その後端に圧接された環状のロータ2とで構成されている。円筒型ステータ1の外周面には、電極11,12,13,14,が形成されている。図示しないが、円筒の内周面にも電極が形成されている。円筒の外周面に形成された電極は四分割されており、それぞれ位相の異なる交流駆動電圧A,B,AX,BXが印加される。A相電圧とB相電圧は位相が互いに90度異なっている。又、A相電圧とAX相電圧は位相が180度異なっている。換言すると、A相とAX相は互いに反対極性である。同様に、B相とBX相も反対極性となっている。
【0016】
図5は、図4に示したステータの模式的な横断面図である。前述した様に、4相の交流電圧A,B,AX,BXは配線基板9に形成された配線パタン91を介して対応する表面電極11,12,13,14にそれぞれ印加されている。図示する様に、セラミックなどの圧電素子からなる円筒型ステータ1の内周面には、全面的に基準電位を与える電極10が形成されている。円筒の外周面には四分割された駆動用の電極11〜14が形成されている。これら四分割された電極11〜14には、互いに位相が90度ずつシフトした4相の交流電圧A,B,AX,BXが印加される。
【0017】
図6を参照して、図4及び図5に示したピエゾモータの動作を説明する。ピエゾモータでは動力源となる超音波振動が一定の共振周波数であるから、電流はほぼ一定値となる。共振器はQが高く、振動振幅の立ち上がりは1サイクル以内と考えられ、非慣性機構と見なすことができる。負荷の慣性が影響する範囲でしか電流は変化しない。係る特徴を有するピエゾモータは様々な構成が開発されているが、特に電歪公転型が有力である。電歪公転型は、従来の様に振動をトルクに変えるのではなく、周面全面に亘って一様なトルクを直接励振することができる共振子を使っている。従来の超音波振動子は定在波型と進行波型の二種類あるが、共に重心固定の対称モードでしか励振できない。これに反して、円筒を左右の伸縮が逆になるモードで励振すると、重心が中心を離れて振動する。この非対称励振を行なうと、従来の対称励振では観測できなかった円筒の共振モードが得られる。そこで、ステータ円筒の電極を例えば四分割し、90度ずつ位相の異なる回転電場で励振すると、図6に示す様に、重心が中心の周りを回転するモードの共振が見られる。この時円筒の外周は元の形を保ったまま、フラフープの様に偏心するので、振動子が公転回転を行なう。係る構成の電歪公転子型モータでは、直接回転モードが励振され、円筒状公転子の径および周方向に加えて軸方向のモードも結合させた3D公転トルク発生子として利用できる。この公転トルクは、直接ロータの自転運動として取り出される。
【0018】
図7は、四分割されたステータ電極のそれぞれに印加されるA相、B相、AX相、BX相電圧の波形図である。図示する様に、A相に対しB相は90度シフトし、AX相は180度シフトし、BX相は270度シフトしている。この様に90度ずつ位相の異なる交流電圧をステータに印加することで回転電場が形成され、これに応じてステータは直接回転モードを励振する。
【0019】
最後に図8は、ピエゾモータの駆動回路を表わしている。図示する様に、一対の駆動信号A,AXはHブリッジAを介してステータ1の互いに対向する一対の電極に印加される。同様に、他の一対の駆動信号B,BXもHブリッジBを介して互いに対向する他の一対のステータ電極に印加される。Hブリッジは、それぞれ入力信号に応答して、ステータ電極に充分な出力電流を供給する為のドライバ回路となっている。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、配線基板はステータの円筒面に形成された表面電極に沿って円筒状に配されている。これにより、スペース効率の非常に高い電極接続構造を提供することが可能になる。又、本発明によれば、配線基板に形成された透孔(スルーホール)を介して半田により配線パタンをステータの表面電極に接続している。これにより、特定な治具を要することなく位置決めが可能であるとともに、半田付け面積も適量とすることができ、最適な振動を励起することが可能となり、コスト的にも有利な電極取出し構造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピエゾモータ装置の第一実施形態を示す模式的な側面図及び平面図である。
【図2】本発明に係るピエゾモータ装置の第二実施形態を示す模式的な側面図及び平面図である。
【図3】本発明に係るピエゾモータ装置を組み込んだカメラ用レンズ駆動装置を示す模式的な縦断面図である。
【図4】本発明に係るピエゾモータ装置の外観を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明に係るピエゾモータ装置の横断面図である。
【図6】本発明に係るピエゾモータ装置の動作説明に供する模式図である。
【図7】本発明に係るピエゾモータ装置の動作説明に供する波形図である。
【図8】本発明に係るピエゾモータ装置の駆動回路図である。
【符号の説明】
1・・・ステータ、2・・・ロータ、9・・・配線基板、11・・・表面電極、12・・・表面電極、13・・・表面電極、14・・・表面電極、90・・・基材、91・・・配線パタン、92・・・半田、94・・・透孔

Claims (5)

  1. 円筒面を有する圧電素子及び該円筒面に形成された表面電極からなり該表面電極に印加される電圧に応じて公転トルクを発生するステータと、該ステータに対して摺動的に圧接して該公転トルクにより自転運動を行なうロータと、該ステータの表面電極に接続され外部から電圧を供給する配線基板とからなる超音波モータ装置において、
    前記配線基板は、該ステータの円筒面に形成された該表面電極に沿って円筒状に配された可撓性を有する配線基板であることを特徴とする超音波モータ装置。
  2. 前記配線基板は基材とその表面に形成された配線パタンとからなり、前記基材は該配線パタンの形成されていない部分が切り取られており、該ステータの円筒軸に沿った幅寸法が、該円筒軸に沿ったステータの高さ寸法のおよそ半分であることを特徴とする請求項1記載の超音波モータ装置。
  3. 前記可撓性を有する配線基板は配線パタンとステータの該表面電極に重なる透孔を備えており、
    該透孔は、該ステータの円筒軸方向に分かれた該配線基板の両端辺の間でほぼ中央の位置に配されるか、または該配線基板の一対の端辺の片方にかかるように配されており、
    該配線パタンと該表面電極とは、該透孔を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の超音波モータ装置。
  4. 前記配線基板は、該ステータの円筒軸方向に分かれた一対の端辺の片方が、該ステータの両端面の片方に整合しており、
    該ステータの円筒軸と平行な先端辺が、該ステータの円筒軸と平行な該表面電極の一辺を基準にして位置決めされていることを特徴とする請求項3記載の超音波モータ装置。
  5. 前記ステータは、該電圧に応じてその円筒端面が電歪公転共振により公転トルクを発生し、前記ロータは該円筒端面に圧接して該公転トルクを直接自転運動として取り出すことを特徴とする請求項1記載の超音波モータ装置。
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