JP2001147460A - 絞り装置及び絞り装置を有する電子機器 - Google Patents

絞り装置及び絞り装置を有する電子機器

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JP2001147460A
JP2001147460A JP32857799A JP32857799A JP2001147460A JP 2001147460 A JP2001147460 A JP 2001147460A JP 32857799 A JP32857799 A JP 32857799A JP 32857799 A JP32857799 A JP 32857799A JP 2001147460 A JP2001147460 A JP 2001147460A
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diaphragm
blade
diaphragm blade
rotating body
ultrasonic actuator
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JP32857799A
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Masanori Okazaki
昌紀 岡▲崎▼
Takashi Igarashi
孝 五十嵐
Takashi Kayama
俊 香山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅に小型化を図ることができる絞り装置及
び絞り装置を有する電子機器を提供すること。 【解決手段】 光量を調整するための絞り装置100で
あり、移動することにより光量を調整する第1絞り羽根
101と第2絞り羽根102と、第1絞り羽根101と
第2絞り羽根102が連結されている回転体103と、
超音波を与えることで、回転体103を回転して第1絞
り羽根101と第2絞り羽根102を移動させるための
超音波アクチュエータ105を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光量を調節するた
めに用いられる絞り装置及び絞り装置を有する電子機器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器として、例えばビデオカメラや
電子スチルカメラには、レンズ鏡筒を有している。この
レンズ鏡筒は、光量を調整するための光学的な絞りユニ
ットを備えている。図11〜図13は従来の絞り装置を
示している。絞り装置1000は、2枚の絞り羽根10
01,1002を有しており、これらの絞り羽根100
1,1002はレバー1003の両端に連結されてい
る。このレバー1003は電磁モータ1004の出力軸
1005に連結されている。この電磁モータ1004
は、ロータとステータを備えている通常のモータであ
り、通電することによりロータとともに図11に示すよ
うに出力軸1005がR1あるいはR2の方向に回転す
る。この出力軸1005の回転により、絞り羽根100
1と1002は、相対的に移動することにより開口10
06の開度を調整して、通過する光量の調整を行える。
図13(A)〜(C)はこの従来の絞り装置1000の
開口1006が全閉している状態と、中間的に開いてい
る状態及び全開している状態の例を示している。図13
(D)に示すように、電磁モータ1004に対して電圧
をかけると、図13(A)、(B)、(C)のように全
閉状態から全開状態にあるいはその逆ににそってその開
度を変えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の絞り装置では次のような問題がある。図12に示す
電磁モータ1004では、その軸方向の長さEがシェル
1007の幅E1に比べてかなり大きいので、例えば円
筒形のレンズ鏡筒の外部にこの電磁モータ1004を配
置するようにしないとレンズ鏡筒の小型化を図ることが
できなくなってしまう。つまり電磁モータ1004はレ
ンズ鏡筒の外側に出っ張った状態で取り付けられてお
り、このことからビデオカメラや電子スチルカメラのよ
うな電子機器の小型化の妨げとなっているとともに、設
計時のレイアウト配置をする際にこの電磁モータ100
4が邪魔になってしまう。また電磁モータ1004は、
超低速で大きな駆動力をレバー1003と絞り羽根10
01,1002に供給する必要があるので、モータ10
04のロータに巻かなければならないコイルの巻線数を
かなり増やさなければならない。このことからも電磁モ
ータ1004の小型化が図れない。
【0004】一方、通過した光を受光して電気信号に変
換させるためにCCD(電荷結合素子)を用いるのであ
るが、このCCDの小型化(例えば1/6インチサイズ
のCCD)が進み、組み込まれるレンズ鏡筒及びそれを
有する電子機器の小型化をさらに図る上で、絞り装置の
小型化が不可欠となっている。そこで本発明は上記課題
を解消し、大幅に小型化を図ることができる絞り装置及
び絞り装置を有する電子機器を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光量
を調整するための絞り装置であり、移動することにより
前記光量を調整する第1絞り羽根と第2絞り羽根と、前
記第1絞り羽根と前記第2絞り羽根が連結されている回
転体と、超音波を与えることで、前記回転体を回転して
前記第1絞り羽根と前記第2絞り羽根を移動させるため
の超音波アクチュエータと、を備えることを特徴とする
絞り装置である。請求項1では、第1絞り羽根と第2絞
り羽根は移動することにより光量を調整するようになっ
ている。第1絞り羽根と第2絞り羽根は回転体に連結さ
れている。超音波アクチュエータは、超音波を与えるこ
とで、回転体を回転して第1絞り羽根と第2絞り羽根を
移動させるアクチュエータである。これにより、超音波
アクチュエータを用いて第1絞り羽根と第2絞り羽根を
移動させるので、従来の電磁モータを用いるのに比べて
大幅に絞り装置の小型化を図ることができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の絞り
装置において、前記回転体の第1部分が前記第1絞り羽
根に連結され、前記回転体の第2部分が前記第2絞り羽
根に連結されている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載の絞り
装置において、前記回転体の回転角度を検出する回転角
度検出手段を有する。請求項3では、回転角度検出手段
が、回転体の回転角度、すなわち第1絞り羽根と第2絞
り羽根による光量の調整量を検出することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1に記載の絞り
装置において、前記超音波アクチュエータは円盤状であ
り、前記超音波アクチュエータが当接されている前記回
転体の周囲面は、粗面になっている。請求項4では、回
転体の周囲面が粗面になっているので、超音波アクチュ
エータと回転体の周囲面の当接状態を摩擦が発生する状
態に維持できるので、超音波アクチュエータは回転体に
対して回転力を確実に伝達することができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1に記載の絞り
装置において、前記超音波アクチュエータを駆動する制
御部を有し、前記制御部は、必要に応じて前記第1絞り
羽根と前記第2絞り羽根を全部閉じるために前記超音波
アクチュエータに電力を供給するチャージ部を有する。
請求項5では、チャージ部が第1絞り羽根と第2絞り羽
根を全部閉じるために外部光が進入するのをこの絞り装
置により未然に防ぐことができる。
【0010】請求項6の発明は、光量を調整するために
絞りを駆動する絞り装置を有する電子機器であり、前記
絞り装置は、移動することにより前記光量を調整する第
1絞り羽根と第2絞り羽根と、前記第1絞り羽根と前記
第2絞り羽根が連結されている回転体と、超音波を与え
ることで、前記回転体を回転して前記第1絞り羽根と前
記第2絞り羽根を移動させるための超音波アクチュエー
タと、を備えることを特徴とする絞り装置を有する電子
機器である。請求項6では、第1絞り羽根と第2絞り羽
根は移動することにより光量を調整するようになってい
る。第1絞り羽根と第2絞り羽根は回転体に連結されて
いる。超音波アクチュエータは、超音波を与えること
で、回転体を回転して第1絞り羽根と第2絞り羽根を移
動させるアクチュエータである。これにより、超音波ア
クチュエータを用いて第1絞り羽根と第2絞り羽根を移
動させるので、従来の電磁モータを用いるのに比べて大
幅に絞り装置の小型化を図ることができる。
【0011】請求項7の発明は、請求項6に記載の絞り
装置を有する電子機器において、前記回転体の第1部分
が前記第1絞り羽根に連結され、前記回転体の第2部分
が前記第2絞り羽根に連結されている。
【0012】請求項8の発明は、請求項6に記載の絞り
装置を有する電子機器において、前記回転体の回転角度
を検出する回転角度検出手段を有する。請求項8では、
回転角度検出手段が、回転体の回転角度、すなわち第1
絞り羽根と第2絞り羽根による光量の調整量を検出する
ことができる。
【0013】請求項9の発明は、請求項6に記載の絞り
装置を有する電子機器において、前記超音波アクチュエ
ータは円盤状であり、前記超音波アクチュエータが当接
されている前記回転体の周囲面は、粗面になっている。
請求項9では、回転体の周囲面が粗面になっているの
で、超音波アクチュエータと回転体の周囲面の当接状態
を摩擦が発生する状態に維持できるので、超音波アクチ
ュエータは回転体に対して回転力を確実に伝達すること
ができる。
【0014】請求項10の発明は、請求項6に記載の絞
り装置を有する電子機器において、前記超音波アクチュ
エータを駆動する制御部を有し、前記制御部は、必要に
応じて前記第1絞り羽根と前記第2絞り羽根を全部閉じ
るために前記超音波アクチュエータに電力を供給するチ
ャージ部を有する。請求項10では、チャージ部が第1
絞り羽根と第2絞り羽根を全部閉じるために外部光が進
入するのをこの絞り装置により未然に防ぐことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0016】図1と図2は、本発明の絞り装置を有する
電子機器の好ましい実施の形態を示している。図1と図
2において、電子機器はビデオカメラレコーダである。
ビデオカメラレコーダ10は、例えばデジタルビデオカ
メラレコーダであり、ボディ12を有しており、このボ
ディ12には、ビデオカセットの収容部14を有してい
る。この収容部14の中にはビデオカセットを着脱可能
に装填することができる。ボディ12の上部16の中に
は、レンズ鏡筒18が収容されている。上部16にはス
テレオマイク20や液晶モニター22が設けられてい
る。この液晶モニター22は、図1と図2に示すように
所望の方向に向けることで、例えば撮影しているカラー
画像を表示したり、再生する際のカラー画像を表示した
りすることができる。レンズ鏡筒18の後側にはカラー
ビューファインダー32が設けられている。その他、ボ
ディ12の横にはバッテリーパック34が着脱可能に取
り付けられている。
【0017】図3は、上述したレンズ鏡筒18の内部構
造例を示している。レンズ鏡筒18は、例えば直方体形
状や円筒形状である。レンズ鏡筒18は、対物レンズ3
0、ズームレンズ40、絞り装置(アイリスあるいは絞
りユニットともいう)100、フォーカスレンズ44、
フィルター31、ガイドバー62,64等を有してい
る。レンズ鏡筒18の後側には、CCD(電荷結合素
子)52が固定されている。このCCD52は、対物レ
ンズ30、ズームレンズ40、絞り装置42、フィルタ
ー31そしてフォーカスレンズ44を通過した画像を受
光して電気信号に変換する画像受光部である。
【0018】ガイドバー62は、レンズ鏡筒18の光軸
OLと平行に固定されている。ガイドバー62には、ズ
ームレンズ40のホルダー70が配置されており、この
ズームレンズ40のホルダー70は、駆動部72を作動
させることにより、ガイドバー62に沿って、所定のス
トロークの間で移動して位置決め可能である。絞り装置
100は、対物レンズ30から入射してくる光の光量を
絞るためのものであり、絞り装置100の作動により、
光の絞り量を変えることができる。絞り装置100は、
コンピュータ400の指令により制御部300の制御に
より駆動される。
【0019】フォーカスレンズ44は、対物レンズ3
0、ズームレンズ40等を通ってきた被写体からの光を
フォーカスするためのレンズである。フォーカスレンズ
44は駆動部199の作動によりガイドバー64に沿っ
て所定ストローク内で移動する。CCD52で受光され
た画像は、画像処理部130で所定の処理がなされた後
に、コンピュータ400に情報を送ったり、カラービュ
ーファインダー32で表示することができる。ユーザは
このカラービューファインダー32を見ることで画像を
確認する。
【0020】次に図4〜図10は、本発明の絞り装置の
好ましい実施の形態を示している。図4、図5及び図6
を参照すると、絞り装置100は、概略的には第1絞り
羽根101、第2絞り羽根102、回転体103、シェ
ル104、超音波アクチュエータ105、ベース106
等を有している。図6のシェル104はベース106と
ともに空間部110と別の空間部111を形成してい
る。空間部110の中には、回転体103、軸114、
マグネット116等が収容されている。細長く長い空間
111には第1絞り羽根101と第2絞り羽根102が
収容されている。
【0021】図6のシェル104の部分120とベース
106の間には軸114が固定されている。この軸11
4には、回転体103のロータ124がベアリング12
6を用いて回転可能に支持されている。回転体103
は、このロータ124とレバー130を有しており、ロ
ータ124とレバー130は一体に回転するように連結
されている。このレバー130のところにも別のベアリ
ング134が設けられており、このベアリング134を
用いてレバー130は軸114において回転可能になっ
ている。ロータ124は円柱状あるいは円筒状の部材で
あり、このロータ124の周囲面124Aは、摩擦力が
発生し易いような粗面になっている。ロータ124はス
テンレスなどの耐蝕性の高い金属材質が好ましい。周囲
面124Aの粗さは、例えば研削加工などにより凹凸の
少ない面性状が好ましく、また切削加工でも例えば鏡面
に近い良好な面粗さならば可能である。
【0022】図4に示すように、空間110の中には超
音波アクチュエータ105が、基板140に対して取り
付けられている。この超音波アクチュエータ105は、
超音波モータとも呼んでおり、超音波アクチュエータ1
05は円盤状である。図7は、この超音波アクチュエー
タ105と、回転体103のロータ124、レバー13
0及び第1絞り羽根101と第2絞り羽根102を示し
ている。超音波アクチュエータ105は、上述したよう
に円盤状のものであり、好ましくは圧電素子を用いるこ
とができる。このように超音波アクチュエータ105が
円盤状であるのは、次のような理由からである。すなわ
ち超音波アクチュエータ105に設ける電極の面積をあ
る程度確保するために、電極間のクロストークが生じに
くくなることと、面内振動により安定した超音波振動が
得られるというメリットがあるからである。
【0023】超音波アクチュエータ105は、例えば次
のような形式を有している。 1.振動子 :リング型圧電セラミックス 2.駆動電圧 :約数十Vrms、2相駆動 3.起動推力 :約10gr以上
【0024】図3と図7に示す制御部300は、超音波
アクチュエータ105に対して駆動電圧VDを供給す
る。この駆動電圧VDは、たとえば約数十Vrmsの電
圧で、たとえば2相駆動を行うための電圧である。図7
の超音波アクチュエータ105に対して上述したような
2相駆動用の駆動電圧を加えることにより、超音波アク
チュエータの部分211が、ロータ124をR1方向又
はR2の方向に回転するようになっている。たとえば超
音波アクチュエータ105の2つの電極105A,10
5Bに対して90度位相の異なった駆動電圧信号を入力
すると、90度位相の異なった振動となり、駆動力取出
部である部分211に楕円運動を発生する。例えば片側
の電極105Aの位相を90度速めると、ロータ124
はR1方向に回って第1絞り羽根101はT1方向に移
動するとともに、第2絞り羽根102はT2方向に移動
する。もう片方の電極105Bの位相を90度進める
と、各絞り羽根101,102は逆に移動する。
【0025】ロータ124がR2方向に回転すれば第1
絞り羽根101はT1方向に移動するとともに第2絞り
羽根102はT2の方向に移動するので、相対的に離れ
る方向に移動して、開口170は大きくなる。これに対
してロータ124がR2の方向に回転すると、第1絞り
羽根101はT1の方向とは反対方向に移動するととも
に、第2絞り羽根102はT2の方向と反対方向に移動
することから、開口170が閉じていく。図7の制御部
300は、チャージ部500を有している。このチャー
ジ部500は、電源450に接続されている。この電源
450は、例えば交流電源を直流に変換するものである
かあるいはバッテリーである。電源450からはチャー
ジ部500に対して電力を供給する。このチャージ部5
00は、必要に応じて絞り装置100の第1絞り羽根1
01と第2絞り羽根102を完全に閉じる動作に必要な
電力を蓄えるようになっている。
【0026】コンピュータ400は、電源450の状態
を監視しており、もし絞り装置100が動作中に電源4
50が何らかの要因で遮断された場合には、コンピュー
タ400は制御部300に指令を与えることにより、制
御部300はチャージ部500から超音波アクチュエー
タ105に対して開口170を閉じる動作に必要な電力
を供給するようになっている。このような場合に、電力
を超音波アクチュエータ105に供給して開口170を
閉じてしまうのは、もし開口170が開放されたままに
なっていると、外部の光が開口170を通って図3に示
すCCD52に到達してしまってCCD52が焼けてし
まうからである。従って開口170を即座に閉じて外部
光からCCD52を保護するためである。
【0027】図4と図7に示すように、第1絞り羽根1
01は切り欠き部101Aを有しており、第2絞り羽根
102は同様にして切り欠き部102Aを有している。
これらの切り欠き部101A,102Aは、開口170
を形成する部分である。第1絞り羽根101の部分19
0は長穴191を有している。同様にして第2絞り羽根
102の部分195にも長穴196を有している。これ
らの長穴191,196は、T1方向とT2方向とは直
角方向である。回転体103のレバー130の第1部分
200にはピン201が設けられている。同様にしてレ
バー130の第2部分210にはピン211が設けられ
ている。ピン201は長穴191にはめ込まれており、
ピン211は長穴196にはめ込まれている。以上のよ
うにして、第1絞り羽根101はレバー130の第1部
分200側にピン201を介して連結されており、第2
絞り羽根102はレバー130の第2部分210に対し
てピン211を介して連結されている。
【0028】第1絞り羽根101と第2絞り羽根102
は、例えば薄いステンレス鋼板や薄い樹脂材料に反射率
の低くなる黒色コーティングを施したものにより作られ
ている。第1絞り羽根101と第2絞り羽根102は、
非常に薄い部材であり、図4と図6に示すようにシェル
104とベース106の空間111の中に収容されてい
る。第1絞り羽根101と第2絞り羽根102は、ベー
ス106に設けられたガイド部(図示せず)によりT1
方向、T2の方向に移動可能にガイドされるようになっ
ている。
【0029】ベース106は、図4と図5に示すように
図3のレンズ鏡筒18側に取り付けるための部分23
0,231,232を有しており、例えばねじによりこ
の絞り装置100がレンズ鏡筒18側に固定される。図
8は、第1絞り羽根101の形状例を示しており、図9
は第2絞り羽根102の形状例を示している。
【0030】図6に示すマグネット116は、軸114
を中心として円形状にレバー130上に複数個固定され
ている。これに対してホール素子のようなセンサ250
がシェル104に設けられている。このセンサ250は
各マグネット116の磁気を検出するセンサである。マ
グネット116とセンサ250は、回転体103の回転
角度を検出する回転角度検出手段を構成している。マグ
ネット116がレバー130とともに、軸114を中心
としてR1方向あるいはR2の方向に回転する時の回転
角、言い換えれば第1絞り羽根101と第2絞り羽根1
02の開口170の開度を検出して、制御部300に検
出信号Sを供給できるものである。すなわち、センサ2
50は通過する各マグネット116の磁束を検知して、
回転体103の回転位相と回転方向を判別できる。従っ
て回転体103の回転量及び回転方向が制御部300に
対して検出信号Sとして供給される。なお、第1絞り羽
根101と第2絞り羽根102がT1あるいはT2の方
向に移動する場合に、ベース106側に対して生じる摩
擦を低減するために第1絞り羽根101と第2絞り羽根
102及びベース106との間の接触部分が少なくなる
ような工夫を施すのが望ましい。
【0031】次に、図10を参照しながら、絞り装置1
00の動作について説明する。図10(A)は開口17
0が完全に閉じた全閉状態を示し、図10(B)は開口
170が中間的に開いている状態を示し、そして図10
(C)は開口170が完全に開いた状態を示している。
まず図10(A)の全閉状態から図10(C)の全開状
態に変化していく場合には、一例として図7の制御部3
00はコンピュータ400の指令に基づいて、電圧VD
を超音波アクチュエータ105の片方の電極の位相を9
0度進めるように与える。これによりロータ124は超
音波アクチュエータ105の部分211がロータ124
の周囲面124Aに力を伝達することから、回転体10
3のレバー130は図10(A)においてR1方向に所
定量回転していく。従って、第1絞り羽根101はT1
方向に移動しかつ第2絞り羽根102はT2の方向に相
対的に移動する。このことから、図10(A)の全閉状
態から図10(B)の中間開放状態となり、そして図1
0(C)のように開口170は全開状態となる。
【0032】次に図10(C)のように開口170を全
開の状態から図10(A)の全閉の状態にする場合に
は、図7の制御部300は、コンピュータ400の指令
により電源450から駆動電圧DVを図7の超音波アク
チュエータ105のもう1つの電極に加える。これによ
り、超音波アクチュエータ105の部分211はロータ
124の周囲面124Aに伝えることから、ロータ12
4はR2の方向に回転する。これにより図10(C)に
おいて、レバー130はR2の方向に回転することか
ら、第1絞り羽根101はT3の方向に移動しかつ第2
絞り羽根102はT4の方向に相対的に移動する。この
ことから、図10(C)のように開口170が全開の状
態から、図10(B)の中間状態そして図10(A)の
全閉状態になる。
【0033】図10(A)のように開口170が全閉の
状態において、仮に外部から衝撃が加わったとしても、
図7の超音波アクチュエータ105の部分211とロー
タ124の周囲面124Aは、周囲面124Aの適当な
粗面により適切な摩擦力で保持されているために、第1
絞り羽根101と第2絞り羽根102が相対的に移動し
てしまうことがなく、すなわち開口170が開くことは
ない。このことから、不用意に外部光が図3のCCD5
2に到達してしまうことがなくCCD52の保護が行え
る。
【0034】図10(A)の全閉状態から図10(C)
の全開状態あるいは逆に図10(C)の全開状態から図
10(A)の全閉状態に移り変わる時に、図6のセンサ
250が各マグネット116の移動に伴う磁束の変化を
捉えているので、回転体103の回転位相を検出してい
る。このことから、図6の回転体103の回転位相を検
出して検出信号Sを制御部300に与えることにより、
制御部300は超音波アクチュエータ105の電極に対
して駆動電圧DVを供給するのを停止させることができ
る。これによって、ロータ124やレバー130が、ベ
ース106等に物理的に衝突する恐れはない。
【0035】ところで、図7のコンピュータ400は、
電源450の状態を監視している。もし図7に示す絞り
装置100が動作中に電源450が何らかの要因で遮断
された場合には、もし第1絞り羽根101と第2絞り羽
根102が例えば図10(B)に示すような中間位置で
止まってしまうと、開口170から外部光が図3に示す
CCD52に到達してしまうことになる。このようなト
ラブルを避けるために、絞り装置100の第1絞り羽根
101と第2絞り羽根102が動作中に電源450が何
らかの要因で遮断された場合には、図7のチャージ部5
00がこのチャージ部500に蓄えられた電力(電荷)
を超音波アクチュエータ105に供給する。これによ
り、超音波アクチュエータ105が動作してロータ12
4がR2の方向に回転して、図10(A)に示すように
開口170は強制的に全閉状態にすることができる。こ
のように開口170を完全に閉じることにより、図3に
おいて、外部光がこの絞り装置100の開口170を通
らないのでCCD52が焼けつくことがなくCCDの保
護を確実に行える。このようにCCD52を保護するた
めに、チャージ部500は、絞り装置100を図10
(C)から図10(A)に示すように全開状態から全閉
状態にするのに十分な電荷を蓄えておくことができる。
上述したような緊急停止時(例えば電源遮断時等)にお
いて、外部光からCCD52を確実に保護することがで
きる。
【0036】上述した本発明の実施の形態では、次のよ
うなメリットがある。必要なときに絞り装置を駆動して
レンズ鏡筒ユニットの光量を調整すればいいので、絞り
装置の低消費電力化が図れる。例えば、撮影していると
き室内から屋外へ出たとき、光量が大きく変化した時に
絞り装置を動かす。絞り装置の小型化、薄型化、軽量化
が図れる。超音波アクチュエータの駆動が人間の可聴範
囲外の周波数で行われるので低騒音が実現できる。高い
駆動力を瞬時に発生できる超音波モータを使用している
ため、従来の電磁モータに比べて小型であり反応速度の
速いユニットが実現でき、高送り分解能も得られる。超
音波アクチュエータは、磁力を使った駆動方式でないの
で、磁気的ノイズの発生が皆無(セットの他の部分への
干渉なし)である。
【0037】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、絞り装置
は、例えばデジタル式のビデオカメラレコーダ10のレ
ンズ鏡筒18に組み込まれている。しかしこれに限ら
ず、他の種類の電子機器、例えばデジタル式の電子スチ
ルカメラ等の電子機器に対しても適用することができ
る。また、第1絞り羽根101と第2絞り羽根102の
移動速度をより速くすることにより、絞り装置ではなく
シャッター装置としても用いることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絞り装置とその絞り装置を有する電子機器を大幅に小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絞り装置を有する電子機器の一例を示
す斜視図。
【図2】図1の電子機器を別の角度から見た斜視図。
【図3】図1と図2の電子機器のレンズ鏡筒の構造例を
示す断面図。
【図4】絞り装置の正面図。
【図5】絞り装置の背面図。
【図6】絞り装置の内部構造を示す断面図。
【図7】絞り装置の内部構造を示す斜視図。
【図8】絞り装置の第1絞り羽根の形状例を示す図。
【図9】絞り装置の第2絞り羽根の形状例を示す図。
【図10】絞り装置の動作例を示す図。
【図11】従来の絞り装置を示す正面図。
【図12】従来の絞り装置を示す側面図。
【図13】従来の絞り装置の動作を示す図。
【符号の説明】
10・・・ビデオカメラレコーダ(電子機器)、18・
・・レンズ鏡筒、100・・・絞り装置、101・・・
第1絞り羽根、102・・・第2絞り羽根、103・・
・回転体、105・・・超音波アクチュエータ、116
・・・マグネット(回転角度検出手段)、130・・・
レバー、170・・・開口、250・・・センサ(回転
角度検出手段)、300・・・制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香山 俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H080 AA20 AA51 AA65 5H680 AA08 AA19 BB01 BB11 BB15 BC00 BC01 CC02 DD01 DD15 DD23 DD53 DD67 DD85 DD97 EE11 FF33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光量を調整するための絞り装置であり、 移動することにより前記光量を調整する第1絞り羽根と
    第2絞り羽根と、 前記第1絞り羽根と前記第2絞り羽根が連結されている
    回転体と、 超音波を与えることで、前記回転体を回転して前記第1
    絞り羽根と前記第2絞り羽根を移動させるための超音波
    アクチュエータと、を備えることを特徴とする絞り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の第1部分が前記第1絞り羽
    根に連結され、前記回転体の第2部分が前記第2絞り羽
    根に連結されている請求項1に記載の絞り装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体の回転角度を検出する回転角
    度検出手段を有する請求項1に記載の絞り装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波アクチュエータは円盤状であ
    り、前記超音波アクチュエータが当接されている前記回
    転体の周囲面は、粗面になっている請求項1に記載の絞
    り装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波アクチュエータを駆動する制
    御部を有し、前記制御部は、必要に応じて前記第1絞り
    羽根と前記第2絞り羽根を全部閉じるために前記超音波
    アクチュエータに電力を供給するチャージ部を有する請
    求項1に記載の絞り装置。
  6. 【請求項6】 光量を調整するために絞りを駆動する絞
    り装置を有する電子機器であり、 前記絞り装置は、 移動することにより前記光量を調整する第1絞り羽根と
    第2絞り羽根と、 前記第1絞り羽根と前記第2絞り羽根が連結されている
    回転体と、 超音波を与えることで、前記回転体を回転して前記第1
    絞り羽根と前記第2絞り羽根を移動させるための超音波
    アクチュエータと、を備えることを特徴とする絞り装置
    を有する電子機器。
  7. 【請求項7】 前記回転体の第1部分が前記第1絞り羽
    根に連結され、前記回転体の第2部分が前記第2絞り羽
    根に連結されている請求項6に記載の絞り装置を有する
    電子機器。
  8. 【請求項8】 前記回転体の回転角度を検出する回転角
    度検出手段を有する請求項6に記載の絞り装置を有する
    電子機器。
  9. 【請求項9】 前記超音波アクチュエータは円盤状であ
    り、前記超音波アクチュエータが当接されている前記回
    転体の周囲面は、粗面になっている請求項6に記載の絞
    り装置を有する電子機器。
  10. 【請求項10】 前記超音波アクチュエータを駆動する
    制御部を有し、前記制御部は、必要に応じて前記第1絞
    り羽根と前記第2絞り羽根を全部閉じるために前記超音
    波アクチュエータに電力を供給するチャージ部を有する
    請求項6に記載の絞り装置を有する電子機器。
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