JP2003028950A - レーダー装置及び類似装置並びに画像データ書込方法 - Google Patents

レーダー装置及び類似装置並びに画像データ書込方法

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JP2003028950A JP2001209368A JP2001209368A JP2003028950A JP 2003028950 A JP2003028950 A JP 2003028950A JP 2001209368 A JP2001209368 A JP 2001209368A JP 2001209368 A JP2001209368 A JP 2001209368A JP 2003028950 A JP2003028950 A JP 2003028950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーダー表示器上に表示される反射信号の映像
を方位方向に拡大して、特に表示器の中心近く(自船位
置近く)の小さな映像の視認性を向上させるとともに、
画像メモリに対するアクセス回数を最小にする。 【解決手段】「LAST」検出回路3が、画素Pが「L
AST」の画素であることを検出すると、この「LAS
T」の画素Pに対して該画素Pに対応するサンプルデー
タ中の最大値データを書き込む第1のアクセス処理を行
い、次に、画素Pに接しスイープ回転方向の後ろ側に位
置する隣接画素Qにアクセスして、該隣接画素Qの記憶
データと画素Pに書き込む最大値データとを比較回路7
で比較し、大きい方のデータを該隣接画素Qに書き込む
第2のアクセス処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダー装置、
ソナー装置等、極座標形で受信される探知信号を、一
旦、直交座標に変換して画像メモリに記憶した後、ラス
ター走査方式の表示器に表示する装置、ならびに同画像
メモリに対しての画像データの書込方法に関する。
【0002】
【従来の技術】極座標形で受信される探知信号を直交座
標に変換してラスター走査方式の表示器に表示する装置
においては、探知信号は幾何学上、中心付近が密で周辺
ほど粗となる。したがって、直交座標(X−Y座標)に
座標変換する時、画像メモリの中心付近の画素になるほ
ど、同一画素に対して多くの受信データが対応すること
になる。この場合、1つの画素に対して単に受信データ
を順次上書きするだけでは、常に、最後に書き込まれた
データのみがその画素のデータとなるために、より信号
レベルの大きなデータが途中で受信された場合に、その
情報が残らないという不都合を生じる。この不都合を解
決するために、たとえば、同一画素に対応する全ての受
信データのうち、一番大きなデータを書き込む処理(以
下、この処理をMAX処理と称する。)が従来から実施
されている。MAX処理については、たとえば、特公平
3−11669号や特公平3−582号公報に示されて
いるが、この方法では、画像メモリに受信データを書き
込む際に、同一画素に対しての初めてのアクセスを検出
する回路(以下、この初めてのアクセスを「FIRS
T」と称し、検出回路を「FIRST」検出回路とい
う)を設け、この「FIRST」検出回路が「FIRS
T」を検出した場合には今回受信された新データを書き
込み、そうでない場合(2度目以降の場合)には、すで
に書き込まれているデータと今回受信された新データと
の大小を比較し、大きい方のデータを再書き込みする。
その結果、同一画素に対応する全てのデータを常時参照
し、最終的に最大値データが抽出されて記憶されること
になる。
【0003】一方、ラスター走査方式のレーダー装置に
おいては、レーダー映像の大きさは、基本的に水平ビー
ム幅と送信パルス幅で決定される。水平ビーム幅が広く
なるほど物標からの方位方向のエコーが長くなり、送信
パルス幅が長いほど距離方向のエコーが長くなる。した
がって、アンテナが形成する送波および受波ビームの水
平ビーム幅には広がりがあるから、同じ物標であっても
表示器の周辺では方位方向に拡大されて表示されていた
ものが、表示器の中心に近づくにつれて小さくなり、し
かも1画素の大きさが小さい高解像度の表示器ほど小さ
く表示されてしまう。この事態は、海面反射の影響を取
り除く機能を働かせた場合には、より顕著となる。
【0004】そこで、上記の不都合を解消するために、
特許第2648983号に示されるレーダー装置が提案
されている。図1は、同特許の概要を説明するための図
である。
【0005】第1のスイープS1と第2のスイープS2
の連続した2つのスイープによって画像メモリに描画す
る。最初のスイープである第1のスイープS1は、第1
のMAX処理を実行する。第1のMAX処理は、先に述
べたように、画像メモリを構成している画素に、アンテ
ナ1回転において入力する複数のデータの最大値を求
め、具体的には、その画素に対する最初のアクセス時で
ある「FIRST」の時には、新データを描画し(当該
画素への書き込み)、その後は、すでにその画素に記憶
されている旧データと新データの大きいほうを描画す
る。第1のスイープS1での処理完了に続いて第2のス
イープS2での処理を実行する。第2のスイープS2
は、第1のスイープS1の方向と平行、且つ、スイープ
始点の位置を第1のスイープ始点から1画素分移動した
位置とし、第1のスイープS1の回転方向の後ろ側を平
行にスイープする。第2のスイープでは、第2のMAX
処理を実行する。第2のMAX処理は、新データと、第
2のスイープS2で指定した画素に記憶されているデー
タの大きい方を描画する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特許第2
648983号に示されるレーダー装置では、第1のス
イープS1に対する処理をした後に第2のスイープS2
の処理を行う必要があり、第1のスイープS1の処理だ
けを行う場合に比べて2倍の時間がかかるという欠点が
あった。
【0007】今、1画素当たりのアクセス時間をt、表
示器上の描画半径をR、アンテナ1回転で、全画像をア
クセスするために必要なスイープ数をNとし、Nの値
は、周辺に配置された画像を必ずアクセスすることが必
要である本数とした場合、Nを半径Rの円周の長さで近
似すると、 N=2・π・R したがって、第1のスイープによるアンテナ1回転に要
するアクセス時間をTとすると、1スイープ当たりのア
クセス時間は、R・tであるから、 T=2・π・R・R・t ここで、図1に示す装置では、第1のスイープS1と第
2のスイープS2に対して、それぞれ処理が必要である
から、アンテナ1回転に要する時間をTaとすると、 Ta=T+T=4・π・R・R・t となる。
【0008】このように、上記の従来のレーダー装置で
は、2本のスイープに対する処理が必要であるために描
画に時間がかかり、そのため、アンテナを高速回転した
時にそれに追従して描画することが困難となり、また、
画像メモリを高密度化した時にもアンテナの回転に追従
して描画することが困難となる不都合があった。
【0009】この発明の目的は、レーダー表示器上に表
示される反射信号の映像を方位方向に拡大して、特に表
示器の中心近く(自船位置近く)の小さな映像の視認性
を向上させるとともに、画像メモリに対するアクセス回
数を最小にすることのできるレーダー装置および類似装
置並びに画像メモリへの画像データ書込方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために次のように構成する。
【0011】(1)スイープ時の各サンプル点の受信デ
ータを極座標から直交座標に座標変換する座標変換手段
と、座標変換されたデータを記憶する画像メモリと、前
記画像メモリの画素へのアクセスがスイープ1回転内の
最後のアクセスのときに、該画素に対して前記受信デー
タに基づいて得られる所定のデータを書き込む第1のア
クセス処理を行う手段と、前記第1のアクセス処理後に
前記画素に接しスイープ回転方向の後ろ側に位置する隣
接画素にアクセスして、該隣接画素に既に記憶されてい
るデータと前記第1のアクセス処理で前記画素に書き込
まれる前記所定のデータとに基づくデータを該隣接画素
に書き込む第2のアクセス処理を行う手段と、を備えて
なる。
【0012】本発明では、第1のアクセス処理を終えた
後、該第1のアクセス処理の対象となった画素に隣接す
る隣接画素に対する第2のアクセス処理を行い、これに
よって、エコー信号の映像を方位方向に拡大することが
できる。また、この第2のアクセス処理は第1のアクセ
ス処理の対象となった画素に隣接する画素に対してのみ
行うために、スイープ1回転で必要なアクセス時間の合
計は、後述するように、3・π・R・R・tとなる。こ
の時間は、従来必要であった、4・π・R・R・R・t
に比較して75%となり、スイープ1回転分の描画時間
が75%に短縮する。
【0013】(2)前記所定のデータは、前記画素に対
応する全てのサンプル点のデータ中の最大値データであ
る。
【0014】先に述べたように、1つ画素に対しては複
数のサンプル点が対応するため(特に、画像メモリの中
心付近ほどその数は多くなる)、1スイープ分のメモリ
をバッファとして用いて、この中の最大値データを選択
して当該画素に書き込むようにすれば、本来はエコーが
あるのに画面上は表示されないという不具合をなくすこ
とができる。この1スイープ分のメモリを用いて、最大
値データを記憶するタイミングは、当該画素に最後にア
クセスしたときである。このような処理を、この発明で
は「LAST」処理といい、「LAST」処理の行われ
た画素を「LAST」の画素という。
【0015】(3)前記所定のデータは、前記画素に対
応する全てのサンプル点のデータを平均処理したデータ
である。
【0016】上記第2のアクセス処理によって、エコー
を方位方向に広げて表示すると、特に画面中心付近でエ
コーを見やすくすることができるが、他方、ノイズ等も
表示されやすくなってしまう。そこで、「LAST」の
画素への書き込みは、その画素に対する全てのサンプル
点のデータを平均処理したデータとする。平均処理に
は、最大値と最小値を平均処理する方法や、全てのデー
タを平均処理する方法等がある。平均処理したデータを
「LAST」の画素に書き込むことによって、表示すべ
きエコーを見やすくする一方で、ノイズ等が強調されて
表示されるのを緩和することができる。
【0017】(4)前記第2のアクセス処理は、前記隣
接画素に記憶されていたデータと前記第1のアクセス処
理で前記画素に書き込まれる前記所定のデータとを比較
して大きい方のデータを前記隣接画素に書き込む。
【0018】隣接画素に書き込むデータは、すでに書き
込まれているデータよりも値が大きくなるように操作す
ればよいが、この構成では、隣接画素にすでに書き込ま
れているデータと「LAST」の画素に書き込むデータ
とを比較して、より大きい方のデータを隣接画素に書き
込むようにする。
【0019】(5)前記第2のアクセス処理は、前記第
1のアクセス処理によって書き込む前記所定のデータが
一定値以上であるときにのみ行われる、第1のアクセス
処理によって、「LAST」の画素に書き込まれるデー
タが「0」の場合は、第2のアクセス処理を行っても意
味がない(隣接画素のデータの更新はない)。「LAS
T」の画素に書き込まれるデータが非常に小さな場合も
同様である。そこで、本構成のようにすることで、第2
のアクセス処理に要する時間を省略することができる。
これによれば、スイープ1回転に要する全アクセス時間
をさらに短くすることができる。
【0020】(6)前記第2のアクセス処理は、スイー
プ始点から一定の距離以内の前記隣接画素に対してのみ
行う。
【0021】エコーを方位方向に拡大することによって
得られる効果は画面中心付近で大きいために、本構成の
ようにすることで、スイープ始点から一定の距離を超え
る部分での第2のアクセス処理を省略することができ
る。これにより、スイープ1回転に要する全アクセス時
間を短くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図2は、この発明の実施形態であ
るレーダー装置の主要部の動作説明図である。
【0023】「LAST」検出回路3は、スイープ回転
方向に対する先行スイープθnと後行スイープθn-1の各
サンプル点の位置に基づいて、例えばサンプル点Bがそ
れに対応する画素Pに最後にアクセスするサンプル点で
あることを検出する。すなわち、サンプル点Bを注目し
た時、そのサンプル点Bに対応する画素Pは「LAS
T」の画素である。
【0024】第1のアクセス処理では、この「LAS
T」の画素Pに対して後述のMAX抽出回路で得られる
最大値データを書き込む。MAX抽出回路では、「LA
ST」の画素Pに対応する複数のサンプル点のデータの
うち最大値データを抽出する。
【0025】以上の第1のアクセス処理を終えると、次
に第2のアクセス処理を行う。
【0026】第2アクセス処理では、「LAST」の画
素Pに隣接し、スイープ回転方向の後ろ側に位置する隣
接画素Qに所定のデータを書き込む。比較回路7は、こ
の時、「LAST」の画素Pに書き込むデータと、隣接
画素Qにすでに記憶されているデータとを比較し、大き
い方のデータを出力する。この大きい方のデータは、隣
接画素Qに対して再書き込みされる。
【0027】上記のようにして、後行スイープθn-1
の各サンプル点で「LAST」が検出されると、その
「LAST」の画素Pに対して第1のアクセス処理を行
うとともに、それに隣接する隣接画素Qに対して第2ア
クセス処理を行う。後行スイープθn-1上で「LAS
T」が検出されないサンプル点には第2のアクセス処理
は行われない。
【0028】図3は、「LAST」検出回路3の動作説
明図である。
【0029】図3において、いま、後行スイープθn-1
上の任意のサンプル点iをB点とし、後行スイープθ
n-1上のスイープライン下流方向の隣接サンプル点をC
点とし、先行スイープθn上の複数の近接サンプル点を
D点、E点、F点とする。この近接サンプル点は、B点
に対して先行スイープθn上の同じ距離位置のサンプル
点(E点)とその前後の先行スイープθn上の2つのサ
ンプル点(すなわちD点とF点)である。B点が「LA
ST」サンプル点かどうかを検出する場合、このC点、
D点、E点、F点の4サンプル点とB点との対判断を行
う。すなわち、B点が「LAST」サンプル点として検
出される場合は、B点の対応画素がC〜F点の各対応画
素の全てと一致しない場合である。この判断は、アンテ
ナが先行スイープθn上を向いた段階で行われる。も
し、この時にB点が、C〜F点の各サンプル点の対応画
素の全てと一致しない場合、B点は「LAST」サンプ
ル点として検出することができる。それゆえ、このB点
に対応する画素が「LAST」の画素として検出され
る。
【0030】本実施形態の第1のアクセス処理では、
「LAST」の画素Pに対して同画素Pに対応する全て
のサンプル点のデータ中の最大のデータ(最大値)を書
き込むが、この第1のアクセス処理には、上記「LAS
T」検出回路3とともに、「FIRST」検出回路とM
AX抽出回路とを使用する。
【0031】図4は、「FIRST」検出回路5とMA
X抽出回路6との動作説明図を示している。
【0032】「FIRST」検出回路5は、先行スイー
プθn上の任意のサンプル点jがそのサンプル点jが対
応する画素に最初にアクセスするかどうかを検出する。
この検出は、先行スイープθn上のE点について注目す
ると、同じ先行スイープθn上の上流側の隣接のサンプ
ル点Dと後行スイープθn-1上のA〜Cのサンプル点と
の対応画素に対してE点の対応画素が一致するかどうか
で行う。一致しない場合はE点が「FIRST」サンプ
ル点として検出し、一致する場合は「FIRST」サン
プル点として検出しない。「FIRST」サンプル点を
検出した時には、その対応画素を、「FIRST」の画
素という。
【0033】MAX抽出回路6は、先行スイープθn
の各サンプル点における最大値データを求めて抽出メモ
リ6aに記憶する。抽出メモリ6aは1スイープ分の記
憶容量を持ち、アンテナが先行スイープθnを向いてい
る時には、抽出メモリ6aは先行スイープθnの各サン
プル点での最大値データを記憶する。また、抽出メモリ
6aは、θnからθn-1までの1スイープ分の遅延バッフ
ァでもあって、先行スイープθnの各サンプル点の最大
値データは各サンプル点が図2の「LAST」検出回路
3で「LAST」サンプル点として検出されるまで記憶
する。
【0034】E点が「FIRST」サンプル点として検
出された時には、そのE点の新入力データが抽出メモリ
6aに記憶されるが、E点が「FIRST」サンプル点
でない場合には、それよりも前に同一画素にアクセスさ
れたサンプル点のデータ(抽出メモリに記憶してあるデ
ータ)と比較され、大きいほうが抽出メモリ6aに再記
憶される。この動作の繰り返しにより、先行スイープθ
n上の各サンプル点における最大値データは抽出メモリ
6a上に記憶されていく。
【0035】上記のように、先行スイープθn上でMA
X処理を実行し、同時に後行スイープθn-1上で「LA
ST」検出回路3によって各サンプル点の「LAST」
を検出する。「LAST」が検出されると、第1のアク
セス処理によって、この「LAST」の画素Pに対して
上記最大値データが書き込まれる。
【0036】次に具体的な装置について説明する 図5は、上記レーダー装置のブロック図である。
【0037】アンテナ10からの探知アナログ信号は受
信回路11で受信され、A/D変換回路12においてデ
ィジタル値に変換され、探知レンジに対応した周期のク
ロックでサンプリングされる。サンプリングされた1ス
イープ分のデータは実時間で一次メモリ13に記憶され
る。この一次メモリ13は、サンプル速度が高速なため
に設けられるものであり、一旦、入力データを記憶し、
その後、同一次メモリ13に記憶したデータを読みだし
て後段の画像メモリに書き込むための時間を稼ぐ、時間
変換用バッファを構成している。
【0038】探知信号は極座標系で得られるが、画像メ
モリは直交座標系であるために、極座標から直交座標
(X−Y座標)に変換するための座標変換回路14が設
けられる。座標変換の変換式は、X=R・sinθとY
=R・cosθで表される。「FIRST」検出回路5
は、図4で説明したように、あるサンプル点が対応画素
を始めてアクセスしたのか、2度目以降のアクセスであ
るのかを検出する回路であって、座標変換回路14で作
成されるキャリーパルスに基づいてその検出動作を行
う。MAX抽出回路6は、図4において説明したよう
に、先行スイープθn上での各サンプル点での最大値デ
ータを記憶する抽出メモリを持ち、「LAST」サンプ
ル点検出時にその最大値データを出力する。
【0039】画像メモリ15は1画面分の描画データを
記憶し、データ書き込み時には、描画アドレス発生部1
6で発生したアドレスに、セレクタ17から出力される
データが書き込まれる。
【0040】MAX処理回路18は、第2のアクセス処
理において、MAX抽出回路6の出力と、画像メモリ1
5の出力とを比較し、大きい方のデータを画像メモリ1
5への書き込みデータとして出力する。
【0041】セレクタ17は、第1のアクセス処理の時
には、MAX抽出回路6の出力を選択し、第2のアクセ
ス処理の時には、MAX処理回路18の出力を選択し
て、画像メモリ15への描画用データとする。
【0042】タイミング発生部18は、クロックCLK
から、第1のアクセス処理および第2のアクセス処理に
必要なタイミング信号を発生する。タイミング信号は、
一次メモリ13、MAX抽出回路6、「FIRST」検
出回路5、「LAST」検出回路3、座標変換回路1
4、セレクタ17および描画アドレス発生回路16等に
出力される。
【0043】制限値発生回路19は、第1のアクセス処
理で抽出した最大値データが、設定した制限値以上の値
か否かを判定し、その結果をタイミング発生回路18に
出力する。最大値データが制限値未満であると、タイミ
ング発生回路18は第2のアクセス処理を行うためのタ
イミング信号を発生しない。
【0044】制限距離発生回路20は、第2のアクセス
処理を実行するスイープ始点からの距離範囲を設定す
る。タイミング発生回路18は、この距離範囲にない画
素に対しては、第2のアクセス処理を行うためのタイミ
ング信号を発生しない。
【0045】図6は、MAX処理回路18の構成図であ
る。この回路18は、MAX抽出回路6からの出力と画
像メモリ15から読みだしたデータとを比較する比較器
18aと、セレクタ18bとで構成される。セレクタ1
8bは、比較器18aからの出力に応じて、MAX抽出
回路6の出力か画像メモリ15の出力のいずれか大きい
方を、比較器18への出力に基づいて選択する。
【0046】図7は、制限値発生回路19のブロック図
である。この回路は、比較器19aと制限値設定部とで
構成され、比較部19aには、MAX抽出回路6からの
出力と、制限値設定部で設定される制限値設定値が入力
される。比較器19aは、MAX抽出回路6から出力さ
れる最大値データが制限値設定値以上である時に、タイ
ミング発生回路18に対して「1」を出力し、タイミン
グ発生回路18から第2のアクセス処理のためのタイミ
ング信号が出力されるようにする。MAX抽出回路6か
らの最大値データが制限値設定値未満の時には、比較器
19aは「0」をタイミング発生回路18に出力する。
タイミング発生回路18は、この場合には第2のアクセ
ス処理を行うためのタイミング信号を発生しない。
【0047】図8は、制限距離発生回路20の構成図で
ある。
【0048】この回路は、制限距離設定部とカウンタ2
0aで構成され、カウンタ20aには、制限距離設定部
で設定された制限距離設定値と、クロックCLKと、ス
イープ期間を示す信号T1が入力される。T1が「1」
の期間スイープされる。クロックCLKは、描画用の基
準クロックであって、CLKに同期して画像メモリ15
をアクセスする。制限距離設定値は、第2のアクセス処
理を実行するための距離範囲である。カウンタ20a
は、スイープ始点から制限距離設定値で決まる距離まで
「1」をタイミング発生部18に出力する。タイミング
発生回路18は、上記出力が「1」の時に第2のアクセ
ス処理を実行するためのタイミング信号を発生する。
【0049】図9は描画アドレス発生回路16の構成図
である。
【0050】この回路は、象限データ発生回路16a
と、オフセットデータ発生回路16bと、第1アクセス
用Xアドレス発生回路16cと、第1アクセス用Yアド
レス発生回路16dと、加算器16eと加算器16fと
で構成される。
【0051】詳細については後述するが、象限データ発
生回路16aは、処理の対象となっている画素が、第1
〜第4象限のどの象限に属するかを示すための象限デー
タを発生する。象限データは、スイープの回転に伴って
Y座標またはX座標の進む方向が変わるため、これを検
出するためのデータとして使用される。第1アクセス用
Xアドレス発生回路16cには、Xキャリーと象限デー
タが入力し、第1アクセス用Yアドレス発生回路16d
には、Yキャリーと象限データが入力する。Xキャリー
は、後述のように、スイープ時にX座標が進む毎に発生
し、Yキャリーは、Y座標が進む毎に発生する。このX
キャリーおよびYキャリーは、座標変換回路14で発生
する。
【0052】第1アクセス用Xアドレス発生回路16c
および第1アクセス用Yアドレス発生回路16dは、そ
れぞれアップダウンカウンタからなり、象限データによ
って、アップカウントまたはダウンカウントする。
【0053】オフセットデータ発生回路16bは、第2
のアクセス処理を行う時に、隣接画素の描画用Xアドレ
スおよびYアドレスを発生するためのものである。この
回路16bには、タイミング発生回路18からのタイミ
ング信号と、象限データ発生回路16aからの象限デー
タが入力する。
【0054】加算器16eは、第1アクセス用Xアドレ
ス発生回路16cの出力とオフセットデータ発生回路1
6bの出力とを加算して描画用Xアドレスとして出力す
る。第1アクセス処理を行うときには、オフセットデー
タ発生回路16bからはオフセットデータが出力されな
いために、第1アクセス用Xアドレス発生回路16cの
出力がそのまま描画用Xアドレスとして出力される。加
算器16fは、オフセットデータ発生回路16bの出力
と第1アクセス用Yアドレス用発生回路16dの出力と
を加算して、描画用Yアドレスとして出力する。第1の
アクセス処理を行う時には、オフセットデータ発生回路
16bの出力はないから、第1アクセス用Yアドレス発
生回路16dの出力がそのまま描画用Yアドレスとして
出力される。
【0055】図10は、同一画素における「FIRS
T」および「LAST」の関係を示す図である。
【0056】図の画素Iにはサンプル点a、b、cが対
応しているが、スイープ回転方向を図のように時計方向
(右回転方向)とすると、a点が「FIRST」サンプ
ル点として検出され、b点が2度目以降のサンプル点、
c点が「LAST」サンプル点として検出される。い
ま、各サンプル点のデータの大きさが、かりにa=3,
b=4,c=6とすると、アンテナがスイープラインθ
n-1を向いている時にはa点が「FIRST」として検
出された時、抽出メモリ6a(図2参照)のa点に対応
する位置にはデータ3がまず記憶される。その1サイク
ル後には、b点が2度目以降のアクセスとして検出され
るから、データ3とデータ4とが比較される。この比較
の結果、データ4が大きいために、抽出メモリのb点の
対応位置にはデータ4が記憶される。続いて、アンテナ
がスイープラインθn上を向いた時には、c点が「FI
RST」サンプル点かどうか判断されるが、ここでは
「FIRST」サンプル点でないから2度目以降のアク
セスとして判断される。c点のデータは6であるから、
b点のデータ4と比較され、4よりも6の方が大きいか
ら、抽出メモリ6aのc点に対応する位置に6が記憶さ
れる。この場合、a点のデータ3とは比較する必要がな
い。なぜなら、b点の対応位置には、a点のデータとb
点のデータのより大きい方が記憶されているからであ
る。アンテナがθn上を向いている時には、同時にa点
およびb点が「LAST」サンプル点かどうかの検出が
行われる。しかし、c点があるために、a点およびb点
は「LAST」サンプル点として検出されない。アンテ
ナがθn+1に向いた時には、c点が「LAST」サンプ
ル点として検出される。この時に、抽出メモリ6aに記
憶されているc点の対応位置のデータ6が書き込みデー
タ(最大値データ)として出力され、当該画素Iに書き
込まれる。
【0057】図11は、座標変換回路14のブロック図
を示している。アンテナ駆動部から得られるスイープ角
度θnは、sinデータROM30およびcosデータ
ROM31に入力され、この出力はラッチ32〜35に
入力されて、それぞれのラッチ出力としてsin
(θn)、sin(θn-1)、cos(θn)、cos
(θn-1)が得られるようにしている。また、それらの
データは1サイクルごとに1パルス発生するRクロック
と共に、r・sin(θn)を演算する累算部36、r
・sin(θn-1)を演算する累算部37、r・cos
(θn)を演算する累算部38、r・cos(θn-1)を
演算する累算部39にそれぞれ入力される。これらの回
路は、上記格式を演算する周知の回路であって、座標変
換を行う時に、直交座標系の座標が1つ進むごとにキャ
リーを出力する。累算部36は、先行スイープθnにお
いてのXキャリー、累算部37は後行スイープθn-1
おいてのXキャリー、累算部36は先行スイープθn
おいてのYキャリー、累算部39は後行スイープθn-1
においてのYキャリーをそれぞれ出力する。ラッチ40
と41は、スイープ角度θnとθn-1を記憶するものであ
って、後述のように、このデータは象限判定とスイープ
方向判定に用いられる。
【0058】ラッチ32〜35および40、41は、1
スイープごとに出るパルスであるスイープトリガT1−
ORGに同期して入力データをラッチする。すなわち、
先行スイープでのデータを1スイープ分シフトして後行
スイープ用のデータとしている。
【0059】図9に示す象限データ発生回路16aは、
図12に示すように、第1象限〜第4象限において、カ
ウンタ16cおよび16dのカウント方向を決定するた
めの象限データを出力する。たとえば、第1象限ではX
座標とY座標はカウントアップすることが必要である。
また、第2象限ではX座標はカウントアップ、Y座標は
カウントダウンする必要がある。このように、スイープ
回転方向と象限によってカウンタ16cおよび16dで
のアップダウン方向を変える必要があるために、それを
決めるための象限データを象限データ発生回路16aで
発生し、各カウンタ16cおよび16dに出力する。な
お、これらのカウンタ16cおよび16dには、カウン
トのスタート値となるプリセットデータが入力されてい
る。このプリセットデータは座標変換の開始座標データ
となる。
【0060】図13は、「FIRST」検出回路5の構
成図を示す。図11に示す座標変換回路14の累算部3
7からの後行スイープXキャリーと、累算部39からの
後行スイープYキャリーは、それぞれラッチ60に入力
し、更にその後段にはラッチ61、ラッチ62が接続さ
れ、これらのラッチでシフト回路を構成している。今、
図4のE点が「FIRST」サンプル点かどうかを検出
するタイミングであるとすると、ラッチ60〜62に
は、それぞれ後行スイープθn-1 上のC〜A点における
X、Yキャリーが出力されている。同様に、ラッチ63
には、図11の累算部36、38からの先行スイープX
キャリー、Yキャリーがそれぞれ入力され、その後段に
ラッチ64、65が接続されている。その結果、ラッチ
63〜65のそれぞれは先行スイープθn 上のF、E、
D点におけるX、Yキャリーを出力する。
【0061】なお、E点とその他の点との対応座標が同
一かどうかの判定は、それぞれのサンプル点の座標変換
後の直交座標を比較してもよいが、この実施形態では、
上記ラッチ60〜65で得られるキャリーパルスの数を
比較することで座標の同一性を判断するようにしてい
る。すなわち、キャリーパルスの数の差がある時には異
なる座標となり、差がない時には同一座標となる。各ラ
ッチ60〜65の出力が入力されるキャリー差検出回路
66〜68は、キャリーパルスの数の差がある時にのみ
カウントするカウンターで構成される。
【0062】今、図4において先行スイープθn と後行
スイープθn-1 を考えた場合、Rクロックに従って各中
心Oより各スイープラインの下流方向に向かって処理対
象となるサンプル点が1つずつ進んでいくが、各スイー
プの注目している2つのサンプル点の対応座標が同一で
ある時にはキャリー差はなく、座標が異なればキャリー
差が生じる。この場合、例えば、先行スイープθn 上の
キャリーがあって、後行スイープθn-1 上のキャリーが
ない場合にはカウンターを1つ進め、反対に、先行スイ
ープθn 上のキャリーがなく後行スイープθn-1 上のキ
ャリーがある場合にはカウンターを1つ減らす。また、
2つのスイープの両方のキャリーがある場合とない場合
にはカウンターの計数をしない。この動作を中心Oから
Rクロックに従ってスイープライン進行方向(下流方
向)に順次行うことにより、例えば、図4のE点とC点
を注目すると、もし、両者のキャリーを入力するカウン
ターのカウント値が0(初期値)である場合には両者の
対応画素が同一であることになり、カウント値が1であ
る場合にはE点の対応画素はC点のそれよりも1つ進ん
でいることになる。なお、カウンタはアップダウンカウ
ンタで構成される。
【0063】図14に、各象限1〜4のそれぞれにおけ
るカウント方向を示す。例えば、スイープ回転方向が時
計方向(右まわり)の時には、象限1のXキャリーにつ
いては、2つのスイープの注目しているサンプル点のう
ち、θn 上のサンプル点がθ n-1 上のサンプル点よりも
キャリーが早く進むから、そのキャリー差が+となるよ
うにするためには、カウント方向をθn については+、
θn-1 については−とする。象限1のYキャリーについ
ては、2つのスイープの注目しているサンプル点のう
ち、θn-1 上のサンプル点がθn 上のサンプル点よりも
キャリーが早く進むから、そのキャリー差が+となるよ
うにするためには、カウント方向をθn-1については
+、θn については−とする。
【0064】図14に示すテーブルの符号は、各象限に
ついてのカウント値(キャリー差)がいつも+となるよ
うな符号にしてある。
【0065】図13において、カウンター66〜68
は、それぞれ図4におけるE点を基準とした場合の各サ
ンプル点とのキャリー差を求める。すなわち、カウンタ
ー66は、E点とC点とのXキャリー差及びYキャリー
差を求め、カウンター67は、E点とB点のXキャリー
差及びYキャリー差を求め、カウンター68は、E点と
A点のXキャリー差及びYキャリー差を求める。このカ
ウンターにおいて、例えば、E点とC点のXキャリー差
を求めるカウンター66では、E点とC点で、中心Oか
らのXキャリーの数が異なっている場合に1となる。な
お、同一スイープ上のE点とD点のキャリー差について
は、もし、D点からE点に進んだ場合にE点にキャリー
が発生すればD点とE点の対応画素の座標が異なること
を意味するから、この2つのサンプル点のキャリー差を
検出する特別の回路を必要としない。従って、ライン6
9はE点のXキャリー及びYキャリーをそのまま後段の
ゲート回路に導く。
【0066】ORゲート70〜73は、カウンタ66〜
68及びライン69の信号を論理和し、その出力をAN
Dゲート74に導く。ANDゲート74は、もし、すべ
ての入力が1である場合、すなわち、E点が他の4点
(A、B、C、D)とすべて対応座標が異なっている時
に1を出力する。ANDゲート74の出力が1の時は、
E点が「FIRST」サンプル点として検出されたこと
を意味する。
【0067】なお、図13、図14を参照した以上の説
明は、2つのスイープが同一象限にある場合の説明であ
るが、2つのスイープが象限をまたぐ場合には処理が少
し異なってくる。図15に2つのスイープが象限をまた
ぐ場合のカウント方向を示す。図において、例えば、ス
イープ回転方向が右まわりの場合で、先行スイープθ n
が象限1にあり、後行スイープθn-1 が象限4にある
時、Xカウントについては、θn とθn-1 のどちらかに
キャリーがあれば同じ方向にカウントする。また、Yカ
ウントについては、θn とθn-1 キャリーに差がある時
にカウントし、カウント方向はキャリー差がどちら側に
あるかで正方向、逆方向とする。なお、象限をまたぐ場
合の処理も図13に示す差カウンタ66〜68が共通に
使用される。
【0068】次に、「LAST」検出回路について説明
する。
【0069】図16は「LAST」検出回路3のブロッ
ク図を示している。図3に示すように、「LAST」検
出は、B点対C、D、E、F点となる。そこで、X、Y
キャリー差を検出するためのカウンタ80〜82と、ラ
イン83をORゲート84〜87に導き、更にこれらの
出力をANDゲート88の入力としANDゲート88の
出力で「LAST」サンプル点であることを検出するゲ
ート回路構成とする。各カウンタ80〜82は「FIR
ST」検出回路のカウンタ66〜68と同一構成であ
り、ライン83も「FIRST」検出回路のラインの6
9と同じである。すなわち、ANDゲート88は、B点
が他の4点(C、D、E、F)と対応画素がすべて異な
る時に1を出力し、B点が「LAST」サンプル点であ
ることを検出する。
【0070】図17は、MAX抽出回路6のブロック図
を示している。抽出メモリ100は、先行スイープθn
上の各サンプル点の最大値データを記憶する。図4のE
点が「FIRST」サンプル点であることを検出された
場合には、無条件に一次メモリ13(図5参照)の出力
である新データを記憶し、「FIRST」サンプル点で
ない場合には、セレクタ104で選択されたデータと新
データの大きい方を記憶する。比較器105は、セレク
タ104で選択されたデータと一次メモリ13から出力
される新データとを比較し、新データの方が大きければ
セレクタ106に1を出力する。セレクタ106は、比
較器105の出力と信号「FIRST」の論理和が1の
時にセレクタ106のB端子を選択し、そうでない場合
にはセレクタ104の出力が接続されているA端子を選
択する。従って、図4のE点が「「FIRST」」サン
プル点であれば新データがセレクタ106によって選択
され、抽出メモリ100に出力されるが、E点が「FI
RST」サンプル点でない場合には、比較器105によ
ってセレクタ104の出力と新データとの比較が行わ
れ、大きい方のデータがセレクタ106によって選択さ
れて抽出メモリ100に出力される。セレクタ106の
出力はラッチ107で1サイクル分遅延させることによ
り、ラッチ107の出力はD点で抽出メモリ100に書
き込んだデータ(D点での最大値)を出力する。このラ
ッチ107の出力はD点での最大値データとしてセレク
タ104に入力する。
【0071】抽出メモリ100では、1サイクルの前半
で読出を行い、後半で最大値データの書込を行う。抽出
メモリ100の出力はラッチ101〜103でシフトさ
れ、後行スイープθn-1 上のA点、B点、C点での最大
値を出力する。これらの値はセレクタ104に入力さ
れ、また、ラッチ102の出力、すなわちB点が「LA
ST」サンプル点となった場合、B点が対応する画像メ
モリの画素に対する書き込みデータとして出力される。
【0072】セレクタ104は、A〜D点の各データの
うち1番大きな値のデータを出力するものであって、E
点が「FIRST」でない場合のみ有効である。どのデ
ータを出力するかは、プライオリティエンコーダ109
で決定される。このプライオリティエンコーダ109
は、セレクタ104の選択信号を発生させる機能を持
つ。今、E点において、A〜Dのすべてが同一座標にな
ると仮定すると、E点において、一次メモリ13からの
新データと、A〜D点の合計5つのデータの中から最大
値が決定される。従って、A〜D点のうち1番大きな値
は、常に最後に決定されたデータである。決定する順番
は、サンプル点の処理の順番であるA、B、C、Dの順
番であるから、D点のデータが最後に決定されるデータ
である。従って、A〜D点のうち1番大きなデータはD
点のデータとなる。このことは、比較器105におい
て、新データと他の4つのデータをすべて比較する必要
がないことを意味する。そこで、「FIRST」検出部
110(「FIRST」検出回路5に対応する回路)か
らの4つの一致データを、A、B、C、Dの順にプライ
オリティ(D点が1番のプライオリティを持つ)を持た
せたプライオリティエンコーダ109によって、A〜D
点のうちE点と同じ画素となる点の中で1番大きなデー
タを選択する信号をセレクタ104に与えることができ
る。なお、プライオリティエンコーダ109は、「FI
RST」でない時にのみ有効であって、「FIRST」
の時には無条件に新データが最大値として抽出メモリ1
00に書き込まれる。
【0073】上記象限データ発生回路16aは、第2の
アクセス処理を行う時に、オフセットデータ発生部16
bに対しても象限データを出力する。この時の象限デー
タは、第1のアクセス処理の時と異なり、0〜7の8象
限のいずれかを識別する象限データとしている。
【0074】図18は、第2のアクセス処理を行う時の
オフセットデータを示す図である。
【0075】実線で示す画素Pはラストの画素であり、
点線で示す画素QはPに隣接する画素である。
【0076】図18に示すように、第0象限では、画素
Pに対し画素QはXアドレスが−1となり、第1象限で
は、画素Pに対し画素QはY方向に+1となる。このよ
うに、0〜7の各象限において、XアドレスまたはYア
ドレスに「+1」または「−1」のオフセットデータが
発生する。このオフセットデータは、タイミング発生回
路18から出力される第2のアクセス処理を行うタイミ
ング信号に同期して、加算器16eおよび16fに出力
される。
【0077】図19は、描画アドレス発生回路16の一
部構成を示す。デコーダ16a(1)は、象限データ発
生回路16aの一部であって、第2のアクセス処理を行
う時に使用される象限データ発生部である。また、論理
積ゲート16b(1)〜16b(4)は、オフセットデ
ータ発生回路16bを構成する。加算器16eおよび1
6fに入力するXアドレスおよびYアドレスは、それぞ
れ第1アクセス用Xアドレス発生回路16cおよび第1
アクセス用Yアドレス発生回路16dから出力される。
前記デコーダ16a(1)には、入力端子A、B、C
に、それぞれ2n- 3、2n-2、2n-1のビットが入力し、
EN(イネーブル)端子には、第2のアクセス処理を行
う時のタイミング信号がタイミング発生回路18から入
力する。いま、スイープ方向をアンテナ1回転当たり2
nで表現すると、象限0〜7は、2n -3、2n-2、2n-1
のビットをデコードすることにより得られる。デコーダ
16a(1)は、これらの3つのビット入力に基づいて
0〜7の各象限を判別する。また、デコーダ出力は、第
2のアクセス処理用のタイミング信号が出ている時にの
み有効となる。
【0078】4つの論理積ゲードで構成されるオフセッ
トデータ発生回路16bは、たとえば、論理積ゲート1
6b(1)においては、象限0または象限7と判定され
た時にXアドレスに対して「−1」のオフセットデータ
が加算器16eに対して出力されるよう、同論理積ゲー
トの出力が加算器16eのCINとB1〜Bm端子に入
力する。これにより、加算器16eには、2の補数が加
算されることになり、結果としてXアドレスが「−1」
だけオフセットされる。同様に、論理積ゲート16b
(2)の出力は、第3象限および第4象限の時に、Xア
ドレスを「+1」だけオフセットするために、同論理積
ゲートの出力が、加算器16eのB0端子に入力する。
また、論理積ゲート16b(3)の出力は、第5象限お
よび第6象限の時に、Yアドレスを「−1」だけオフセ
ットするために、加算器16fのCIN端子およびB1
〜Bm端子に入力する。また、論理積ゲート16b
(4)の出力は、第1象限および第2象限の時に、Yア
ドレスを「+1」だけオフセットするために、加算器1
6fのB0端子に入力する。
【0079】なお、第1のアクセス処理が行われる時に
は、加算器16eおよび16fに入力するXアドレスお
よびYアドレスは、そのまま描画用XアドレスおよびY
アドレスとして出力される。
【0080】図20は、タイミング発生回路18の構成
図である。
【0081】この回路は、論理積ゲート18a、その出
力が入力されるフリップフロップ18b、およびその出
力が入力されるフリップフロップ18cと、論理和ゲー
ト18dとで構成される。
【0082】論理積ゲート18aには、「LAST」、
制限値設定値、制限距離設定値およびフリップフロップ
18bのQ(バー)が入力する。CLK0は、クロック
CLKを4分の1周期だけ位相を遅らせて形成し、クロ
ックCLKとフリップフロップ18bのQ出力から、ク
ロックCLK1が生成される。クロックCLK1は、図
5に示すように、一次メモリ13、MAX抽出回路6、
「FIRST」検出回路5、「LAST」検出回路3、
座標変換回路14、制限距離発生回路20等に出力され
るクロックとして使用される。論理積ゲート18aの出
力端をA点、フリップフロップ18bのQ出力端をB
点、フリップフロップ18cの出力端をC点とすると、
A点〜C点の波形は、図21に示すようになる。B点の
信号は第1のアクセス処理を行うためのものとなり、こ
れに基本クロックCLKと論理和されてクロックCLK
1が生成される。このクロックCLK1は、第1のアク
セス処理を行うために、図5に示すように、一次メモリ
13、MAX抽出回路6、「FIRST」検出回路5、
「LAST」検出回路3、座標変換回路14、制限距離
発生回路20等に送られる。また、C点の信号は第2の
アクセス処理を行うための信号となる。このC点の信号
が図19のデコーダ16a(1)のEN端子に入力す
る。
【0083】図21に示すように、第1のアクセス処理
用のタイミングTIMING1において、「FIRS
T」の検出や「LAST」の検出および「LAST」の
画素に対する最大値データの書き込みが行われ、それに
続く第2のアクセス処理用の時間TIMING2におい
て、上記隣接画素Q(図2参照)に対するデータの書き
込みが行われる。TIMING2とTIMING1の間
のTIMING3においては、クロックCLK1によっ
て描画アドレスがカウントされていくが、メモリの更新
はされない。
【0084】図22は、描画位置の推移を示している。
描画アドレス発生回路16の出力は、1→2→3→4→
5→6→・・・となるが、図に示す例では、●で示すア
ドレス4および7と、◎で示すその隣接アドレスである
5と8においてのみ画像メモリへのアクセスが有効とな
る。○印のアドレスはアクセスが無効となるアドレスで
ある。
【0085】以上の実施形態では、第2のアクセス処理
を行う画素数は、半径Rで決まる描画範囲の画素数(π
・R・R)であるから、第2のアクセス処理に要する時
間は、 π・R・R・t である。一方、第1のスイープ処理によるアンテナ1回
転に要するアクセス時間Tは、 T=2・π・R・R・t であるから、本実施形態では、アンテナ1回転に要する
最短時間をTbとすれば、 Tb=T+(π・R・R・t)=2・π・R・R・t+
(π・R・R・t)=3・π・R・R・t となる。
【0086】従来の特許第2648983号のレーダー
装置では、すでに述べたように、アンテナ1回転に要す
る時間Taは Ta=4・π・R・R・t であるから、本実施形態のレーダー装置は、上記従来の
レーダー装置に比較して、 Tb/Ta=3/4=0.75 から、75%の時間でアンテナ1回転の描画を実行する
ことができる。
【0087】また、図5に示すように、制限値発生回路
19または制限距離発生回路20を設けることによっ
て、アンテナ1回転当たりの画像メモリへのアクセスを
さらに削減することが可能となる。これにより、アンテ
ナを高速回転させる場合や、描画半径の大きい場合にも
対応可能となる。
【0088】この発明の上記の実施形態では、スイープ
の各サンプル点が全て画素に対応しているものとして説
明したが、実際には、前後のスイープラインが中心から
の距離が大きくなるにつれ方位方向に広がるために、ア
ンテナ1回転でアクセスされない画素(画素抜け)が発
生する場合がある。この画素抜けをそのまま放置してお
くと、画素抜けとされた画素が隣接画素Qとなったとき
に、この隣接画素に対し第2のアクセス処理によって常
に最大値を書く結果、データが書き込まれると、そのデ
ータはアンテナの回転ごとにリフレッシュされることな
く、値が増加するのみとなる。そこで、この発明の他の
実施形態のレーダー装置では、「LAST」の画素に対
する第1のアクセス処理を実行した後、画素抜けが検出
されている場合にはその画素抜けの画素に対してデータ
の補間処理を行う。この後、第2のアクセス処理によっ
てスイープ回転方向の後ろ側に位置する隣接画素に対す
るデータの書き込みを行う。このようにすると、補間さ
れた画素も常にリフレッシュされることになるため、そ
の値が増加するのみになるということはなくなる。
【0089】この補間処理については、特願平10−1
60187号において詳細に説明しているが、図23を
参照してその概略の動作を説明する。
【0090】図23において、「LAST」検出回路3
は、後行スイープθn-1上の任意のサンプル点iが「L
AST」サンプル点であるかどうかを検出し、「LAS
T」サンプル点である場合に、その状態を画素抜け検出
回路22に送る。画素抜け検出回路11は、サンプル点
iが「LAST」サンプル点であると、同サンプル点i
の対応画素に対してスイープ回転方向に接する隣接画素
が、サンプル点iに近接する他の近接サンプル点の各対
応画素と一致するかどうかを検出し、いずれも一致しな
い場合に、該隣接画素に対応するサンプル点が存在しな
い画素抜け状態があったものとして検出する。補間アド
レス発生回路23は、画素抜けが検出されると、該隣接
画像を補間画素として、その補間画素のアドレスを発生
する。画像メモリ15は、補間アドレスが発生すると、
その補間画素のアドレスに対して近傍画素のデータで補
間する。
【0091】図23に示す例では、いま、後行スイープ
θn-1の上のB点のデータについて注目すると、「LA
ST」検出回路3が、B点の画素と、同じ後行スイープ
θn- 1上のC点および、先行スイープθn上のD〜F点の
対応画素との位置判断を行う。同図に示す例では、B点
の対応画素X−1が、C、D〜Fの各点の対応画素と一
致していないために、B点は「LAST」サンプル点と
して検出される。また、画素抜け検出回路22において
は、A、C、D〜Fの5つのサンプル点の各対応画素
が、B点の対応画素X−1に対してスイープ回転方向へ
接する隣接画素Xに一致するかどうかを検出する。図2
3に示す例では、隣接画素Xに対していずれの画素も一
致しないために、該隣接画素Xは画素抜けと検出され
る。補間アドレス発生回路23は、この時、画素抜け検
出された隣接画素Xを補間画素として、X−1の画素の
データで補間するために、該補間画素Xのアドレスを発
生する。すなわち、補間画素Xに対してB点のデータ
が、すなわちX−1の画素のデータが書き込まれる。こ
のように、第1のアクセス処理では、X−1の画素とX
の画素に対してそれぞれデータが書き込まれる。そし
て、第2のアクセス処理では、X−1の画素に対してス
イープ回転方向の後ろ側に位置する隣接画素X−2に対
し、データが書き込まれる。スイープが進んで、画素X
が隣接画素X−2になったときには、この画素Xには既
に補間処理によりデータが書き込まれているために、該
画素Xに対する第2のアクセス処理では、補間処理によ
り書き込まれたデータと画素X−1に書き込まれるMA
X処理により得られる最大値データの大きい方が再書込
される。
【0092】なお、この第2の実施形態では、補間画素
Xに対するアクセス時間が必要であるが、この補間画素
Xは、おもに表示器の周辺部に存在するものであって、
前画面に対し多数を占めるものではない。
【0093】以上の実施形態では、第1のアクセス処理
において、「LAST」の画素に最大値データが書き込
まれるようにしたが、このデータを、「LAST」の画
素に対応するサンプルデータを平均処理したデータにし
てもよい。平均処理には次の方法がある。
【0094】表示画面の各画素に対応するサンプルデー
タのうち最大値をMAXデータとして求めるMAX抽出
部と、最小値をMINデータとして求めるMIN抽出部
と、MAXデータとMINデータの平均処理をしてMI
Xデータとして求めるMIX処理部とを設け、MIXデ
ータを平均処理した画素データとして「LAST」の画
素に記憶する。その他、表示画面の各画素に対応する全
てのサンプルデータの単純平均を求めること等が考えら
れる。
【0095】また、第2のアクセス処理では、その処理
の対象となる隣接画素に記憶されていったデータと第1
のアクセス処理で得られる最大値データとを比較して大
きい方のデータを該隣接画素に書き込むようにしている
が、これらのデータの平均値を該隣接画素に書き込むよ
うにしてもよい。
【0096】
【発明の効果】この発明によれば、レーダー表示器上に
表示されるエコー信号を、特に中心付近において方位方
向に拡大することにより、小さなエコーの視認性を向上
させることができるとともに、そのための画素メモリへ
のアクセス時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーダー装置でのエコーを方位方向に拡
大する方法について説明する図
【図2】この発明の実施形態のレーダー装置でのエコー
を方位方向に拡大する方法の概略を説明する図
【図3】「LAST」検出回路の動作を説明する図
【図4】「FIRST」検出回路とMAX抽出回路の動
作を説明する図
【図5】この発明の実施形態のレーダー装置の概略構成
【図6】MAX処理回路の構成図
【図7】制限値発生回路の構成図
【図8】制限距離発生回路の構成図
【図9】描画アドレス発生回路の構成図
【図10】同一画素における「FIRST」、「LAS
T」の関係を示す図
【図11】座標変換回路の構成図
【図12】象限に対するカウント方向を示す図
【図13】「FIRST」検出回路の構成図
【図14】象限に対するカウント方向を示す図
【図15】象限に対するカウント方向を示す図
【図16】「LAST」検出回路の構成図
【図17】MAX抽出回路の構成図
【図18】象限に対するオフセットデータを示す図
【図19】描画アドレス発生回路の一部構成を示す図
【図20】タイミング発生回路の構成図
【図21】タイミング波形図
【図22】描画位置の推移を示す図
【図23】この発明の他の実施形態における補間の動作
を説明する図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイープ時の各サンプル点の受信データ
    を極座標から直交座標に座標変換する座標変換手段と、 座標変換されたデータを記憶する画像メモリと、 前記画像メモリの画素へのアクセスがスイープ1回転内
    の最後のアクセスのときに、該画素に対して前記受信デ
    ータに基づいて得られる所定のデータを書き込む第1の
    アクセス処理を行う手段と、 前記第1のアクセス処理後に前記画素に接しスイープ回
    転方向の後ろ側に位置する隣接画素にアクセスして、該
    隣接画素に既に記憶されているデータと前記第1のアク
    セス処理で前記画素に書き込まれる前記所定のデータと
    に基づくデータを該隣接画素に書き込む第2のアクセス
    処理を行う手段と、を備えてなる、レーダー装置及び類
    似装置。
  2. 【請求項2】前記所定のデータは、前記画素に対応する
    全てのサンプル点のデータ中の最大値データである、請
    求項1記載のレーダー装置及び類似装置。
  3. 【請求項3】前記所定のデータは、前記画素に対応する
    全てのサンプル点のデータを平均処理したデータであ
    る、請求項1記載のレーダー装置及び類似装置。
  4. 【請求項4】前記第2のアクセス処理は、前記隣接画素
    に記憶されていたデータと前記第1のアクセス処理で前
    記画素に書き込まれる前記所定のデータとを比較して大
    きい方のデータを前記隣接画素に書き込む、請求項1〜
    3のいずれかに記載のレーダー装置及び類似装置。
  5. 【請求項5】前記第2のアクセス処理は、前記第1のア
    クセス処理によって書き込む前記所定のデータが一定値
    以上であるときにのみ行われる、請求項1〜4のいずれ
    かに記載のレーダー装置及び類似装置。
  6. 【請求項6】前記第2のアクセス処理は、スイープ始点
    から一定の距離以内の前記隣接画素に対してのみ行う請
    求項1〜5のいずれかに記載のレーダー装置及び類似装
    置。
  7. 【請求項7】後行スイープθn-1 上の任意のサンプル点
    iと、後行スイープθ n-1 上および先行スイープθn
    の複数の近接サンプル点との各対応画素の一致判断を行
    い、サンプル点iの対応画素が他のサンプル点の各対応
    画素の全てと一致しない場合に、該サンプル点iを、対
    応する画素へ最後にアクセスする「LAST」サンプル
    点として検出する「LAST」検出手段を備え、 前記第1のアクセス処理を行う手段は、前記「LAS
    T」検出手段で「LAST」サンプル点を検出したと
    き、該「LAST」サンプル点に対応する画素に対して
    前記所定のデータを書き込む、請求項1〜6のいずれか
    に記載のレーダー及び類似装置。
  8. 【請求項8】先行スイープθn 上の任意のサンプル点j
    と、先行スイープθn上および後行スイープθn-1 上の
    複数の近接サンプル点との各対応画素の一致判断を行
    い、サンプル点jの対応画素が他のサンプル点の各対応
    画素の全てと一致しない場合に、該サンプル点jを、対
    応する画素へ最初にアクセスする「FIRST」サンプ
    ル点として検出する「FIRST」検出手段と、 先行スイープθn 上の各サンプル点における最大値デー
    タを記憶する抽出メモリと、 先行スイープθn 上の任意のサンプル点jが「FIRS
    T」サンプル点の場合は該サンプル点の新データを、
    「FIRST」サンプル点でない場合は該サンプル点の
    新データと抽出メモリ上の該サンプル点に対応する画素
    のデータとを比較して大きい方のデータを選択して抽出
    メモリに書込むことにより、抽出メモリ上の各サンプル
    点のデータを最大値データとするMAX抽出手段と、を
    備え、前記第1のアクセス処理を行う手段は、前記「L
    AST」検出手段で「LAST」サンプル点を検出した
    とき、該「LAST」サンプル点に対応する画素に対し
    て前記抽出メモリ上の該「LAST」サンプル点のデー
    タを書き込む、請求項7に記載のレーダー及び類似装
    置。
  9. 【請求項9】受信データを実時間で記憶する一次メモリ
    と、 極座標値を直交座標値に座標変換する座標変換部と、 先行スイープθn 上の任意のサンプル点jと、先行スイ
    ープθn 上および後行スイープθn-1 上の複数の近接サ
    ンプル点との各対応画素の一致判断を行い、サンプル点
    jの対応画素が他のサンプル点の各対応画素の全てと一
    致しない場合に、該サンプル点jを、対応する画素へ最
    初にアクセスする「FIRST」サンプル点として検出
    する「FIRST」検出手段と、 後行スイープθn-1 上の任意のサンプル点iと、後行ス
    イープθn-1 上および先行スイープθn 上の複数の近接
    サンプル点との各対応画素の一致判断を行い、サンプル
    点iの対応画素が他のサンプル点の各対応画素の全てと
    一致しない場合に、該サンプル点iを、対応する画素へ
    最後にアクセスする「LAST」サンプル点として検出
    する「LAST」検出手段と、 座標変換部で変換された直交座標値でアクセスされる画
    像メモリと、 先行スイープθn 上の各サンプル点における最大値デー
    タを記憶する抽出メモリを備え、先行スイープθn 上の
    任意のサンプル点jが「FIRST」サンプル点の場合
    は該サンプル点の新データを、「FIRST」サンプル
    点でない場合は該サンプル点の新データと抽出メモリ上
    の該サンプル点に対応する画素のデータとを比較して大
    きい方のデータを選択して抽出メモリに書込むことによ
    り、抽出メモリ上の各サンプル点のデータを最大値デー
    タに設定するMAX抽出手段と、 前記MAX抽出手段で抽出した最大値データと前記画像
    メモリから読み出したデータとを比較して大きい方のデ
    ータを選択するMAX処理手段と、 前記「LAST」検出手段で「LAST」サンプル点を
    検出したとき、該「LAST」サンプル点に対応する画
    素の描画アドレスを発生し、それにより該画素に対して
    前記抽出メモリ上の該「LAST」サンプル点の最大値
    データを書き込む第1のアクセス処理を可能にする第1
    の描画アドレス発生部と、前記第1のアクセス処理後
    に、前記画素に書き込まれる最大値データと該画素に接
    しスイープ回転方向の後ろ側に位置する隣接画素の描画
    アドレスを発生し、それにより該隣接画素に既に記憶さ
    れているデータと前記第1のアクセス処理で前記画素に
    対して書き込まれる最大値データとを前記MAX処理手
    段により比較して大きい方のデータを該隣接画素に書き
    込む第2のアクセス処理を可能にする第2の描画アドレ
    ス発生部とを有する、描画アドレス発生手段と、 前記MAX抽出手段の出力と前記MAX処理手段の出力
    のいずれかを選択するとともに、前記描画アドレス発生
    部の描画アドレスを発生させるタイミング信号を生成す
    るタイミング発生手段と、 画像メモリの記憶データをラスタ表示する表示器と、 を備えてなる、レーダー装置及び類似装置。
  10. 【請求項10】前記MAX抽出手段で設定した最大値デ
    ータが一定値以上かどうかを検出し、一定値以上のとき
    にのみ、前記MAX処理手段の出力を前記隣接画素に書
    き込むタイミング信号を発生させるための信号を前記タ
    イミング発生手段に出力する制限値発生手段を有する、
    請求項9記載のレーダー装置及び類似装置。
  11. 【請求項11】スイープ始点から一定の距離以内の画素
    に対してのみ、前記MAX処理手段の出力を前記隣接画
    素に書き込むタイミング信号を発生させるための信号を
    前記タイミング発生手段に出力する制限距離発生手段を
    有する、請求項9または10に記載のレーダー装置及び
    類似装置。
  12. 【請求項12】スイープ時の各サンプル点の受信データ
    を極座標から直交座標に座標変換して画像メモリに記憶
    するステップと、 前記画像メモリの画素へのアクセスがスイープ1回転内
    の最後のアクセスであるかどうかを検出し、最後のアク
    セスのときに、該画素に対して所定のデータを書き込む
    第1のアクセス処理を行うステップと、 前記第1のアクセス処理後に前記画素に接しスイープ回
    転方向の後ろ側に位置する隣接画素にアクセスして、該
    隣接画素に既に記憶されているデータと前記第1のアク
    セス処理で前記画素に書き込まれる前記所定のデータと
    に基づくデータを該隣接画素に書き込む第2のアクセス
    処理を行うステップと、を備えてなる、レーダー装置及
    び類似装置での画像データ書込方法。
  13. 【請求項13】前記第1のアクセス処理は、前記画素に
    接しスイープ回転方向の前側に位置する隣接画素がいず
    れのサンプル点も対応しない画素抜けの画素であるかど
    うかを検出する処理と、画素抜けの画素であることを検
    出したときに該画素に対して、所定の補間データを書き
    込む補間データ書込処理とを含む、請求項1〜6のいず
    れかに記載のレーダー及び類似装置。
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