JPH06343637A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH06343637A
JPH06343637A JP5137556A JP13755693A JPH06343637A JP H06343637 A JPH06343637 A JP H06343637A JP 5137556 A JP5137556 A JP 5137556A JP 13755693 A JP13755693 A JP 13755693A JP H06343637 A JPH06343637 A JP H06343637A
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JP
Japan
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ultrasonic
scanning
memory
signal
clock
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JP5137556A
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Toshiaki Ishimura
寿朗 石村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、A/D変換手段のサンプリン
グクロックの周波数と画像メモリのクロックの周波数と
を各々非同期に独立させるための走査変換手段を構成す
る。 【構成】 超音波診断装置は、超音波走査1走査分の記
憶容量を持ったファーストインファーストアウト型メモ
リ(FIFOメモリ)3をA/D変換器2と画像メモリ
6との間に有しており、FIFOメモリ3に超音波走査
1走査分の超音波信号全てを一旦超音波走査に同期して
書き込む一方、テレビジョン走査に同期して読み出して
画像メモリ6に書き込む。そして、座標変換回路10に
より座標変換が行われて画像メモリ6より信号が読み出
され、補間回路12、D/A変換器13を介してテレビ
ジョンモニタへ出力され、このモニタ上に超音波画像が
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波パルスを被検体
に対して送受波して超音波断層像を得る超音波診断装置
に関し、特に超音波診断装置のディジタルスキャンコン
バータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波探触子から生体内に超音波パルス
を送信し、生体内から反射される超音波パルスのエコー
を同一のあるいは別に設けた超音波探触子で受信し、超
音波パルスの方向をずらしながら送受信することによっ
て、生体内の臓器を二次元的な可視像として表示して、
病気の診断等の用に供することができるようにした超音
波診断装置が従来より種々提案されている。
【0003】このような超音波診断装置の中には、図7
のように超音波プローブ1aに対して扇型のエリアを走
査するセクタ走査型や、図8のように超音波プローブ1
bを中心に円形のエリアを走査するラジアルセクタ走査
型など、極座標的に超音波走査する装置がある。このよ
うな超音波診断装置は、直線的に方形のエリアを走査す
るリニア走査型に比べて小型の探触子で広い視野を実現
できるという長所がある。特に、超音波内視鏡のような
体腔内走査型の超音波診断装置においては、管腔の全周
にわたって走査できるため、ラジアルセクタ走査型が良
く用いられている。
【0004】超音波診断装置では、超音波画像を表示す
る表示装置としては図9に示すような、水平方向(X)
及び垂直方向(Y)に直交座標的な走査をして画像を表
示するテレビジョンモニタを用いるのが一般的である。
前記したような、超音波を極座標的に走査する装置にお
いても、極座標的な超音波走査を直交座標的なテレビジ
ョン走査に変換する手段を診断装置内に持ち、超音波画
像をテレビジョンモニタに表示している。これは、走査
方式をテレビジョン走査に変換しておけば、超音波走査
の方式が異なる複数の超音波探触子を切り換えて用いて
も同一の表示装置に表示できる上に、テレビジョン用に
開発されたVTRやビデオプリンタなどといった安価で
高性能な各種画像記憶装置や画像撮影装置が利用可能と
なるからである。
【0005】極座標的に超音波走査して得られた信号を
テレビジョンモニタに表示するためには、信号の走査方
式を直交座標的なテレビジョン走査に変換する必要があ
る。このように極座標的走査を直交座標的走査にといっ
た具合に走査方式を変換する手段はスキャンコンバータ
と呼ばれている。
【0006】このようなスキャンコンバータとしては、
今日ではディジタルメモリ技術を応用して以下のような
方法を用いるのが一般的である。すなわち、超音波エコ
ー信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換し、テ
レビジョン表示1画面分に相当する記憶容量を持ったデ
ィジタルメモリより成る画像メモリに超音波走査方式に
従って一旦書き込み、テレビジョン走査方式に従って読
み出すようにするものである。このようにディジタル技
術を応用して走査変換する手段はディジタルスキャンコ
ンバータなどと呼ばれている。
【0007】A/D変換器のサンプリングクロックの周
波数は、超音波の音速と単位あたりの長さを何クロック
に割り当てるかで(表示レンジをいくらにするかで)決
定づけられる。例えば5cmを400クロックに割り当て
て表示しようとすると、水中での基準音速は1530×
102 cm/sなので、A/D変換器のサンプリングクロ
ックの周波数は、 (1530×102 ×400)/(5×2)=6.12
(MHz) となる。
【0008】これに対して、標準テレビ方式のテレビジ
ョンモニタに白黒の超音波画像を表示する場合、標準テ
レビ方式の縦方向の有効走査線数は480本で、縦横比
は3対4なので、横方向の有効画素数は640画素とな
る。横方向の有効表示期間は52μS程度なので、1画
素を表すクロックの周波数は、 (52×10-6)/640=81.25(nS)=1
2.3(MHz) となり、画像メモリの読み出し用のクロックの周波数は
12MHz程度にするのが普通であった。
【0009】このように、A/D変換器のサンプリング
クロックの周波数と画像メモリのクロックの周波数は各
々別個に最適な算出方法があり、これを共通化すること
は困難であった。仮にうまく妥協点を見いだし、共通化
ができたとしても、今度は表示レンジを自由に選ぶとい
うことが困難となっていた。
【0010】このような理由で、超音波診断装置の中に
はA/D変換器と画像メモリとの間に超音波走査線1本
分の記憶容量を持ったラインメモリを設けることで、A
/D変換器を含んだ超音波走査手段と画像メモリ以降の
テレビジョン走査手段との間でのクロック周波数を分
け、各々自由にクロック周波数を選ぶことができるよう
にしたものがあった。
【0011】図10はこのような走査変換技術を応用し
た超音波診断装置の構成の一例を示したブロック図であ
る。図10において、セクタ走査などによって得られた
受信エコー信号はA/D変換器51に入力され、ここで
ディジタル変換された受信エコー信号はラインメモリ部
52に一旦記憶される。このラインメモリ部52は、例
えばセクタ走査において所定角度方向に放射した超音波
の放射軸方向を1ラインとしてそのライン上の被検体内
情報を1ライン分順次記憶するものであり、所定角度ご
とにライン上の被検体内受信情報が記憶される。従っ
て、ラインメモリ部52には超音波走査制御回路53及
び書き込みアドレス発生回路A54が接続され、前記超
音波走査制御回路53は、セクタ走査に対応した受信信
号の取り込みのタイミングをとるためのタイミング信号
を出力し、書き込みアドレス発生回路A54は、前記タ
イミング信号に基づき書き込みアドレス信号をラインメ
モリ部52に出力している。超音波走査制御回路53及
び書き込みアドレス発生回路A54は、クロック発生回
路A55の発生する超音波走査に同期したクロックに従
って動作する。
【0012】一方、前記ラインメモリ部52の出力側に
は補間回路56が接続されており、ラインメモリ部52
にはテレビジョン走査制御回路57及び読み出しアドレ
ス発生回路A58が接続され、このテレビジョン走査制
御回路57はラインメモリから読み出した信号を画像メ
モリに書き込むためのタイミング信号を発生し、読み出
しアドレス発生回路A58はこのタイミング信号に基づ
き読み出しアドレス信号をラインメモリ部52に出力し
ている。これらラインメモリ部52及び補間回路56
は、テレビジョン走査制御回路57により制御される。
【0013】そして、テレビジョン走査制御回路57の
出力に基づいて、補間回路56により画像表示のための
補間処理が行われる。セクタ走査により被検体内の断層
像を表示する場合には、受信信号において空白部分を埋
めるなどの補間処理を行うことになる。
【0014】前記補間回路56の出力には、例えば51
2×512の画素数からなる画像メモリ59が接続さ
れ、この画像メモリ59は前記テレビジョン走査制御回
路57の出力により制御されている書き込みアドレス発
生回路B60と読み出しアドレス発生回路B61とによ
って書き込み及び読み出しが制御されている。書き込み
アドレス発生回路B60と画像メモリ59との間には、
座標変換回路62が設けられ、極座標的な走査で得られ
た超音波信号を直交座標的な走査のテレビジョンモニタ
に表示するための座標変換を行う。この画像メモリ59
は、テレビジョンモニタの走査線密度及び走査速度など
に対応させるために設けられており、前記テレビジョン
走査制御回路57の制御によって、ラインメモリ部52
内に記憶された被検体内情報を実際の位置に対応させた
位置変換をして、画像メモリ59内の所定位置(アドレ
ス)に記憶させることになる。
【0015】このようにして画像メモリ59内に記憶さ
れた被検体内情報は、読み出しアドレス発生回路B61
の制御によりテレビジョンモニタの走査線に合わせて読
み出され、D/A変換器63に出力される。そして、D
/A変換器63の出力端にはテレビジョンモニタが接続
されており、最終的にはこのテレビジョンモニタに前記
画像メモリ59内の被検体内情報が画像表示される。読
み出しアドレス発生回路A58、テレビジョン走査制御
回路57、書き込みアドレス発生回路B60及び読み出
しアドレス発生回路B61は、クロック発生回路B64
の発生するテレビジョン走査に同期したクロックに従っ
て動作する。
【0016】このように、従来の装置では超音波ビーム
を放射した方向の超音波音線の情報をラインメモリ部5
2に順次記憶し、この超音波音線上の情報をテレビジョ
ンモニタのCRT表示器の画面に対応した画像メモリ5
9に一旦移すようにしており、これによってテレビジョ
ンモニタへの断層像などの画像表示を可能としている。
【0017】ところで、前述のような構成の装置では、
ラインメモリ部52としては超音波音線1音線分の容量
を持ったメモリを複数組有しているのが普通であった。
【0018】図11にラインメモリ部52の詳細の構成
を示す。図11はラインメモリを3組持ったものの例で
ある。このようにラインメモリを3組設けるのは、1組
のメモリにA/D変換器51でディジタル信号に変換さ
れた超音波信号を書き込んでいる間に、残りの2組のラ
インメモリから補間回路56へ2つのデータを同時に読
み出して補間を行い、画像メモリ59へ書き込むように
しているためである。
【0019】A/D変換器51でディジタル信号に変換
された超音波信号は、ラインメモリ52a、52b、5
2cに各々入力される。各々のラインメモリにはアドレ
ス切り換え回路65a、65b、65cが接続されてお
り、書き込みアドレス発生回路A54の発生する書き込
みアドレスと読み出しアドレス発生回路A58の発生す
る読み出しアドレスとを切り換えられるようになってい
る。ラインメモリ52a〜52cのうちで読み出し状態
になっている2つのラインメモリから同時に読み出され
た2つの信号がマルチプレクサ66で選択されて補間回
路56に入力される。補間回路56では、入力された2
つのデータを距離に応じて重み付けして、補間をかけ
る。
【0020】このように、ラインメモリ部52において
複数組のラインメモリを用意して書き込みと読み出しと
で切り換えて使用するような構成としたことで、A/D
変換器と画像メモリ間のクロック周波数を別々にするこ
とができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような構成では、A/D変換器と画像メモリ間のクロッ
ク周波数を別々にするためには、ラインメモリが3組必
要であり、また、各々のラインメモリ用のアドレス切り
換え回路やマルチプレクサ回路が必要となるため、回路
構成が複雑になり、回路規模が大きくなってしまうとい
う問題点があった。
【0022】また、例えばラインメモリ52aに超音波
信号を1音線分書き込むと、次はラインメモリ52bを
書き込み状態に切り換えて超音波信号を書き込み、ライ
ンメモリ52aを読み出し状態に切り換えてラインメモ
リ52aと52cとから超音波信号を読み出して補間を
かけて画像メモリに出力する、といった具合に書き込み
と読み出しの切り換えを制御する必要があった。
【0023】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、簡単な構成で、A/D変換手段のサンプリング
クロックの周波数と画像メモリのクロックの周波数とを
各々非同期に独立させるための走査変換手段を構成する
ことができ、装置の小型化、低価格化が実現可能な超音
波診断装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波診断
装置は、被検体に超音波を送受信して極座標的に超音波
走査する超音波走査手段と、前記超音波走査手段で受信
した超音波信号をディジタル信号に変換するA/D変換
手段と、前記超音波走査に同期したクロックを発生する
第1のクロック発生手段と、超音波画像を表示する表示
装置の走査に同期したクロックを発生する第2のクロッ
ク発生手段と、少なくとも超音波走査1走査分の容量を
持ち、前記第1のクロック発生手段の発生するクロック
に同期して前記A/D変換手段でディジタル信号に変換
された超音波信号を書き込むと共に、この書き込んだ超
音波信号のデータを前記第2のクロック発生手段の発生
するクロックに同期して読み出すファーストインファー
ストアウト型メモリと、前記ファーストインファースト
アウト型メモリから読み出されたデータを一旦記憶する
画像メモリと、前記画像メモリから読み出された信号を
アナログ信号に変換するD/A変換手段とを備えたもの
である。
【0025】
【作用】超音波走査手段で受信した超音波信号は、A/
D変換手段によりディジタル信号に変換され、超音波走
査1走査分のその全てがファーストインファーストアウ
ト型メモリに、第1のクロック発生手段からのクロック
に同期して、すなわち超音波走査に同期して一旦書き込
まれる。ファーストインファーストアウト型メモリに書
き込まれた信号は、第2のクロック発生手段からのクロ
ックに同期して、すなわち超音波画像を表示する表示装
置の走査に同期して読み出され、画像メモリに書き込ま
れる。画像メモリに書き込まれた信号は、前記表示装置
の走査に同期して読み出され、D/A変換手段でアナロ
グ信号に変換されて出力される。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1及び図2は本発明の第1実施例に係り、図1
は超音波診断装置の全体構成を示すブロック図、図2は
画像メモリの他の構成例を示すブロック図である。
【0027】本実施例は、超音波走査1走査分の記憶容
量を持ったファーストインファーストアウト型メモリ
(以下、FIFOメモリと略記する)をA/D変換器と
画像メモリとの間に設けて、超音波走査1走査分の超音
波信号全てを一旦超音波走査に同期して書き込む一方、
テレビジョン走査に同期して読み出して画像メモリに書
き込んで画像メモリで座標変換し、テレビジョンモニタ
に超音波画像を表示するようにしたものである。
【0028】超音波診断装置には、図示しない超音波探
触子により得られた受信エコー信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器2と、A/D変換器2の出力信号
の超音波走査1走査分を記憶するFIFOメモリ3と、
FIFOメモリ3への書き込みを制御するタイミング信
号を出力する超音波走査制御回路4と、超音波走査に同
期したクロックを発生するクロック発生回路A5とが設
けられ、セクタ走査などによって得られた受信エコー信
号がディジタル信号に変換されてFIFOメモリ3に超
音波走査に同期して(A/D変換器のクロックに同期し
て)一旦書き込まれるようになっている。
【0029】また、FIFOメモリ3から読み出された
信号を記憶する画像メモリ6と、FIFOメモリ3から
の読み出しを制御するテレビジョン走査制御回路7と、
テレビジョン走査制御回路7の制御によって画像メモリ
6への書き込みのための書き込みアドレスを発生する書
き込みアドレス発生回路8と、画像メモリ6からの読み
出しのための読み出しアドレスを発生する読み出しアド
レス発生回路9と、読み出しアドレス発生回路9と画像
メモリ6との間に設けられ極座標的な走査で得られた超
音波信号を直交座標的な走査のテレビジョンモニタに表
示するための座標変換を行う座標変換回路10と、テレ
ビジョン走査に同期したクロックを発生するクロック発
生回路B11とが設けられ、FIFOメモリ3に記憶さ
れた信号はテレビジョン走査に同期して(前記A/D変
換器のクロックとは全く非同期の画像メモリのクロック
に同期して)読み出されて画像メモリ6に記憶され、極
座標から直交座標に変換されて読み出されるようになっ
ている。
【0030】そして、画像メモリ6から読み出された信
号に画像表示のための補間処理を行う補間回路12と、
補間回路12の出力信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器13とが設けられ、画像メモリ6の出力信号は
補間処理が施されてアナログ信号に変換され、テレビジ
ョンモニタ等に出力されて該モニタ上に超音波画像が表
示されるようになっている。
【0031】セクタ走査などによって得られた受信エコ
ー信号はA/D変換器2に入力され、ここでディジタル
信号に変換された受信エコー信号は超音波走査1走査分
全てが一旦FIFOメモリ3に書き込まれる。FIFO
メモリ3には、超音波走査制御回路4が接続され、FI
FOメモリ3への書き込みは超音波走査制御回路4が出
力するセクタ走査に対応した受信信号の取り込みのタイ
ミングをとるためのタイミング信号に従って行われる。
超音波走査制御回路4にはクロック発生回路A5が接続
され、超音波走査制御回路4はクロック発生回路A5の
発生する超音波走査に同期したクロック信号に従って動
作する。
【0032】一方、FIFOメモリ3にはテレビジョン
走査制御回路7が接続され、FIFOメモリ3からの信
号の読み出しはテレビジョン走査制御回路7で制御され
る。テレビジョン走査制御回路7は、FIFOメモリ3
からの読み出し及び画像メモリ6への書き込みのための
タイミング信号を発生し、FIFOメモリ3、画像メモ
リ6にそれぞれ供給する。これにより、FIFOメモリ
3から読み出された信号は画像メモリ6に書き込まれ
る。
【0033】画像メモリ6には書き込みアドレス発生回
路8と読み出しアドレス発生回路9とが接続されてお
り、画像メモリ6への書き込みはテレビジョン走査制御
回路7によって制御された書き込みアドレス発生回路8
の発生する書き込みアドレスに従って行われる。
【0034】そして、画像メモリ6に書き込まれた信号
は読み出しアドレス発生回路9の発生する読み出しアド
レスに従って順次読み出されるが、読み出しアドレス発
生回路9と画像メモリ6との間には座標変換回路10が
設けられており、この座標変換回路10によって、極座
標的に画像メモリ6に書き込まれた信号は直交座標的に
読み出される。
【0035】画像メモリ6から読み出された信号は、補
間回路12で画像表示のための補間処理が施されて、D
/A変換器13でアナログ信号に変換され、図示しない
テレビジョンモニタへ出力されてこのテレビジョンモニ
タ上に超音波画像が表示される。テレビジョン走査制御
回路7、書き込みアドレス発生回路8及び読み出しアド
レス発生回路9には、クロック発生回路B11の発生す
るクロック信号が各々供給されており、これらの回路は
クロック発生回路B11が発生するテレビジョン走査に
同期したクロック信号に従って動作する。
【0036】なお、画像メモリ6は、図2に示すよう
に、2つのブロック6aと6bに分割した構成としても
良い。このように画像メモリ6を2つのブロックに分割
することによって、それぞれの画像メモリに一方のブロ
ックには奇数番目の、他方のブロックには偶数番目のと
いった具合に超音波音線を交互に書き込み、表示する画
素を挟んで最も近傍の2つの超音波音線上の信号を各々
のブロックより同時に読み出して補間回路12に入力
し、補間をかけることが可能となる。
【0037】本実施例で用いたFIFOメモリとしては
超音波走査1走査分を記憶できるだけの記憶容量が必要
である。このように超音波走査1走査分を全て記憶して
おけば、書き込みと読み出しを全く非同期で行うことが
でき、前述の従来例で必要であった超音波音線1音線分
の超音波信号を書き込んだ後ラインメモリを切り換える
といったような制御が必要なくなるからである。このよ
うな大容量のFIFOメモリとしては、標準テレビ方式
の画像1画面分を記憶できる記憶容量を持ったものが各
種市販されている。例えば、1Mbit (256k×4bi
t )の記憶容量を持ったものでは、超音波音線1音線を
512サンプルするとして512音線分を記憶できるこ
とになり、超音波走査1走査分を記憶するには十分な記
憶容量である。
【0038】以上のように、本実施例では、A/D変換
器と画像メモリとの間に超音波音線1音線分の記憶容量
を持ったラインメモリを複数組設ける代わりに、少なく
とも超音波走査1走査分の記憶容量を持ったFIFOメ
モリを設け、1画面分の超音波信号を一旦保持するよう
にするようにしたので、従来必要であった超音波音線1
音線分の超音波信号を書き込んだ後ラインメモリを切り
換えるといった制御を必要とせずに、さらにラインメモ
リ用の書き込み、読み出しのアドレス発生回路を必要と
せずに、A/D変換器のサンプリングクロック周波数と
画像メモリの書き込み、読み出しのクロック周波数とを
非同期にすることができる。
【0039】よって、従来のように複数本のラインメモ
リを切り換えていたのに比べ簡単な構成で超音波診断装
置を構成することができ、A/D変換器のサンプリング
クロックの周波数と画像メモリのクロックの周波数とを
各々非同期に独立させるための走査変換手段を備えた超
音波診断装置の小型化、低価格化が可能となる。
【0040】図3ないし図6は本発明の第2実施例に係
り、図3は超音波診断装置のFIFOメモリ周辺の構成
を示すブロック図、図4は図3の構成において表示レン
ジを縮小する場合のFIFOメモリにおける動作を説明
するタイムチャート、図5は表示レンジを変更する場合
の特性を改善した超音波診断装置のFIFOメモリ周辺
の構成を示すブロック図、図6は図5の構成において表
示レンジを縮小する場合のFIFOメモリにおける動作
を説明するタイムチャートである。
【0041】第2実施例は、超音波診断装置において表
示レンジを縮小する場合に本来なら間引いていたデータ
を加算平均することで、ノイズを低減するようにした例
である。
【0042】超音波診断装置では、超音波画像の表示レ
ンジを変更する場合に、A/D変換器のサンプリングク
ロックの周波数は、最大に拡大した表示レンジに合わせ
て決定しておき、表示レンジを縮小するに従ってライン
メモリやFIFOメモリの書き込みにおいて間引くこと
で表示レンジを変更することが一般に考えられる。
【0043】この場合、例えば最大に拡大したときの表
示レンジが1cmとすると、1段縮小した表示レンジをそ
の2倍の2cmとして、FIFOメモリの書き込み信号の
2つに1つを間引くようにする。
【0044】このような表示レンジ変更動作について、
図3にFIFOメモリ周辺の構成を、図4にこの構成に
おいて表示レンジを縮小する場合のFIFOメモリにお
ける動作を示して説明する。
【0045】セクタ走査などによって得られた受信エコ
ー信号はA/D変換器2によってディジタル信号に変換
され、FIFOメモリ3に入力される。FIFOメモリ
3には、クロック発生回路A5からの超音波走査に同期
したクロック(A/D変換器のクロックに同期したクロ
ック)と、書き込み制御信号WE(ライトイネーブル)
とが供給され、FIFOメモリ3の書き込みは書き込み
制御信号WEにより制御されている。
【0046】ここで、表示レンジを縮小する場合には、
例えばA/D変換器2の出力信号Aが図4に示すように
(1),(2),(3)・・・という具合にならんでい
るとき、書き込み制御信号WEを図のように信号Aの
(1),(3),(5)・・・が出力されているときに
のみアクティブになるようにすると、FIFOメモリ3
には、信号(1),(3),(5)・・・といった具合
に1つおきに信号が書き込まれることになる。このよう
にFIFOメモリに書き込む信号を間引くことにより、
表示レンジの切り換えが可能となる。また、表示レンジ
を4cmにする場合は信号4つのうち1つを書き込むよう
にすれば可能であり、そのほかのレンジでも同様であ
る。
【0047】ところが、このように表示レンジを変更す
る際に信号をただ間引くだけでは、取り込んだ信号にた
またまノイズが乗っていた場合にはノイズの乗った信号
を表示してしまうので、モニタ上の超音波画像において
ノイズが目立ってしまうという不具合が起こり得る。
【0048】そこで、図5に示すようにA/D変換器と
FIFOメモリとの間にラッチ及び加算器を設けること
によって、前記のようなノイズを低減することができ
る。
【0049】図5はこのように表示レンジを変更する場
合のノイズ特性を改善した装置のFIFOメモリ周辺の
構成例を示したものである。
【0050】A/D変換器2の出力端には、クロック発
生回路A5からのクロックに同期して信号をラッチする
ラッチ21が接続され、このラッチ21の出力は加算器
23の一方の入力端に入力されるようになっている。加
算器23の出力端は、FIFOメモリ3に接続されると
共にクロック発生回路A5からのクロックに同期して信
号をラッチするもう一つのラッチ22に接続され、加算
器23の出力はラッチ22で一旦ラッチされた後、加算
器23の他方の入力端に入力されるようになっている。
ラッチ22は、超音波走査制御回路4より供給されるク
リア信号CLRによってクリアされるようになってい
る。
【0051】A/D変換器2でディジタル信号に変換さ
れた超音波の受信エコー信号は、ラッチ21でクロック
発生回路A5からの超音波走査に同期したクロック(A
/D変換器のクロックに同期したクロック)に同期して
一旦ラッチされて加算器23の一方の入力端に入力され
る。加算器23の出力信号は、ラッチ22に入力され、
ラッチ22で前記クロックに同期して一旦ラッチされた
後、このラッチ22の出力信号は加算器23の他方の入
力端に入力される。このとき、加算器23の出力信号
は、ラッチ22に入力されると同時にFIFOメモリ3
にも入力されている。
【0052】本例のFIFOメモリ周辺の動作を図6を
用いてより詳しく説明する。A/D変換器2の出力のデ
ィジタル信号に変換された受信エコー信号Aは、図6の
Bで示すように、ラッチ21でラッチされて1クロック
分遅れて、加算器23の一方の入力端に入力される。加
算器23の出力信号Cは、ラッチ22でラッチされて加
算器23の他の入力端に入力される。その際、ラッチ2
2のクリア端子(CLR)にはクリア信号CLRが入力
されており、クリア信号CLRがローレベルのときには
ラッチ22の出力Dは“0”になる。
【0053】このように制御することで、例えばA/D
変換器2の出力信号Aが(1),(2),(3)・・・
と並んでいるときには、加算器23の出力信号Cは
(1),(1)+(2),(3),(3)+(4)・・
・という具合になる。ここで、FIFOメモリ3の書き
込み信号WEを図6に示すように加算器23の出力信号
Cが(1)+(2),(3)+(4)になっているとき
にアクティブになるようにすれば、加算器23で加算平
均された信号がFIFOメモリ3に次々書き込まれるこ
とになる。
【0054】以上のように、本実施例では表示レンジを
変更する際に本来ならば間引かれて捨てられていた信号
を加算平均してFIFOメモリに書き込むようにしたの
で、第1実施例の効果に加えて、超音波信号にたまたま
ノイズが乗った場合でもノイズ成分が加算平均されて小
さくなるので表示画面上において目立たなくすることが
でき、ノイズを低減できる効果がある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成で、A/D変換手段のサンプリングクロックの
周波数と画像メモリのクロックの周波数とを各々非同期
に独立させるための走査変換手段を構成することがで
き、装置の小型化、低価格化が実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の第1実施例に係り、図
1は超音波診断装置の全体構成を示すブロック図
【図2】画像メモリの他の構成例を示すブロック図
【図3】図3ないし図6は本発明の第2実施例に係り、
図3は超音波診断装置のFIFOメモリ周辺の構成を示
すブロック図
【図4】図3の構成において表示レンジを縮小する場合
のFIFOメモリにおける動作を説明するタイムチャー
【図5】表示レンジを変更する場合の特性を改善した超
音波診断装置のFIFOメモリ周辺の構成を示すブロッ
ク図
【図6】図5の構成において表示レンジを縮小する場合
のFIFOメモリにおける動作を説明するタイムチャー
【図7】セクタ走査型の超音波探触子を示す説明図
【図8】ラジアルセクタ走査型の超音波探触子を示す説
明図
【図9】テレビジョンモニタにおける直交座標的な走査
を示す説明図
【図10】従来の超音波診断装置の構成例を示すブロッ
ク図
【図11】図10の構成におけるラインメモリ部の詳細
構成を示すブロック図
【符号の説明】
2…A/D変換器 3…FIFOメモリ 4…超音波走査制御回路 5…クロック発生回路A 6…画像メモリ 7…テレビジョン走査制御回路 8…書き込みアドレス発生回路 9…読み出しアドレス発生回路 10…座標変換回路 11…クロック発生回路B 12…補間回路 13…D/A変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送受信して極座標的に
    超音波走査する超音波走査手段と、 前記超音波走査手段で受信した超音波信号をディジタル
    信号に変換するA/D変換手段と、 前記超音波走査に同期したクロックを発生する第1のク
    ロック発生手段と、 超音波画像を表示する表示装置の走査に同期したクロッ
    クを発生する第2のクロック発生手段と、 少なくとも超音波走査1走査分の容量を持ち、前記第1
    のクロック発生手段の発生するクロックに同期して前記
    A/D変換手段でディジタル信号に変換された超音波信
    号を書き込むと共に、この書き込んだ超音波信号のデー
    タを前記第2のクロック発生手段の発生するクロックに
    同期して読み出すファーストインファーストアウト型メ
    モリと、 前記ファーストインファーストアウト型メモリから読み
    出されたデータを一旦記憶する画像メモリと、 前記画像メモリから読み出された信号をアナログ信号に
    変換するD/A変換手段と、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
JP5137556A 1993-06-08 1993-06-08 超音波診断装置 Withdrawn JPH06343637A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267867A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Terumo Corp 画像診断装置およびその処理方法
US7905838B2 (en) 2006-03-31 2011-03-15 Terumo Kabushiki Kaisha Image diagnostic system and apparatus, and processing method therefor
US8157741B2 (en) 2006-03-31 2012-04-17 Terumo Kabushiki Kaisha Rotational imaging probe safety mechanism for conditional rotational speed reduction

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