JP3156106B2 - 探知表示装置 - Google Patents

探知表示装置

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JP3156106B2
JP3156106B2 JP28437892A JP28437892A JP3156106B2 JP 3156106 B2 JP3156106 B2 JP 3156106B2 JP 28437892 A JP28437892 A JP 28437892A JP 28437892 A JP28437892 A JP 28437892A JP 3156106 B2 JP3156106 B2 JP 3156106B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚群探知機やレーダ装
置などのように、探知信号に基づく画像を表示する探知
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の探知表示装置として、たとえ
ば、魚群探知機を例にとれば、従来は、図10に示すよ
うに、CRTの表示画面を2つの領域F1,F2に分割
し、一方の表示領域F1には超音波の送受波に基づいて
得られる水中断面像を、いわゆるBスコープとして表示
し、他方の表示領域F2には1回の超音波の送受波によ
り得られる特定箇所(本例では表示領域F1の右端の最新
の1ライン)L0の超音波エコーの振幅情報を、いわゆる
Aスコープとして表示するようにしたものがある。
【0003】この装置では、一方の表示領域F1のBス
コープ表示によって水中の魚群等の探知物標の二次元的
な分布状況が把握できるとともに、他方の表示領域F2
のAスコープ表示によって海底近傍に存在する魚群等の
識別が容易になる等の利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置は、次の問題がある。
【0005】一方の表示領域F1のBスコープ表示を見
れば探知物標の全体的な分布状況を把握できるものの、
それぞれの位置での超音波エコーの微妙な強度変化が分
かりにくい。すなわち、1ラインL0上の超音波エコー
の強度変化は、他方の表示領域F2のAスコープ表示を
見れば分かるが、たとえば、他のラインLi上の超音波
エコーの強度変化はBスコープだけからは十分に把握し
難い。
【0006】逆に、Aスコープ表示を見れば超音波エコ
ーの強度変化は分かり易いが、これは1ラインL0分だ
けのものであって、Bスコープの表示領域F1の全体的
な超音波エコーの強度変化の状況を把握することは困難
である。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、探知物標の全体的な分布状況とともに、その分
布状況の下での全体的な超音波エコーの強度変化をも直
感的に把握できるようにして、探知物標の識別等を容易
に行なえるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、時系列的に得られる探
知信号を所定周期でサンプリングして得られる探知デー
タを記憶する表示用メモリと、この表示用メモリに記憶
された探知データを画像表示する表示器とを備え、表示
用メモリは、表示器の画素に対応するビット数の記憶素
子がX軸およびY軸の各方向に沿ってそれぞれ配列され
ている探知表示装置において、次の構成を採る。
【0009】すなわち、本発明の探知表示装置は、1到
来分の探知データが入力されるたびに、その探知データ
の強度レベルを検出する強度レベル検出手段と、1到来
分の探知データが入力されるたびに、表示用メモリのX
軸方向の書き込み位置を所定ビット分だけシフトさせ、
そのシフトさせた位置を基準にして、各探知データを、
所定方向に沿って前記強度レベル検出手段で検出された
強度レベルに応じたビット分だけ偏位させつつ、Y軸方
向に沿って順次時系列的に書き込むとともに、表示用メ
モリに既に書き込まれた探知データを読み出す書込/読
出制御手段と、この書込/読出制御手段によって表示用
メモリから読み出された探知データをその強度レベルに
応じた色相あるいは輝度レベルを有する信号に変換して
表示器に出力する変換手段とを備えている。
【0010】
【作用】上記構成において、強度レベル検出手段は、1
到来分の探知データが入力されるたびに、その探知デー
タの各強度レベルを検出する。そして、この検出出力が
書込/読出制御手段に送られる。
【0011】書込/読出制御手段は、1到来分の探知デ
ータが入力されるたびに、表示用メモリのX軸方向の書
き込み位置を所定ビット分だけシフトさせ、そのシフト
させた位置を基準にして、各探知データを、所定方向に
沿って強度レベル検出手段で検出された強度レベルに応
じたビット分だけ偏位させつつ、Y軸方向に沿って順次
時系列的に書き込む。したがって、表示用メモリには、
1到来分ごとに探知データが所定のドット分だけシフト
かたちで、Aスコープ表示状態で書き込まれる。
【0012】そして、書込/読出制御手段は、たとえ
ば、上記の基準位置を探知データの読出開始位置とし
て、シフトの向きと逆向きに探知信号を順次読み出す。
【0013】変換手段は、こうして表示用メモリから読
み出された探知データを、その強度レベルに応じた色相
あるいは輝度レベルを有する信号に変換して表示器に出
力する。
【0014】その結果、表示器の画面上には、画面全体
に渡って各到来分の探知信号ごとに位置がずれた状態で
Aスコープが順次表示されるので、見掛け上、立体的な
Bスコープ表示となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明を魚群探知機に適用した場合の
要部を示すブロック図である。
【0016】同図において、符号1は探知表示装置の全
体を示し、2は図外の送受波器で超音波を送受波するこ
とにより得られる探知信号を所定周期でサンプリングし
て、その強度レベルに応じた所定ビット数(本例では8
ビット)の量子化された探知データを得るA/D変換
器、4は超音波の送受波に基づく1到来分の探知データ
を記憶するバッファメモリである。このバッファメモリ
4は、図2に示すように、量子化された探知データのビ
ット数に対応して本例では8枚数のメモリプレーン40
〜47を有し、各メモリプレーン40〜47は、1到来分
の探知データを時系列的に格納するために、Y軸方向
(深度方向)に沿ってnビット分配列された1×nビットの
メモリ容量を有している。
【0017】6はバッファメモリ4から転送される探知
データを記憶する表示用メモリである。この表示用メモ
リ6は、図3に示すように、量子化された探知信号のビ
ット数に対応して本例では8枚数のメモリプレーン60
〜67を備える。各メモリプレーン60〜67は、後述の
カラーCRT14の表示画素に対応して、X軸方向にm
ビット分、Y軸方向にnビット分の記憶素子がそれぞれ
配列されており、したがって、一枚でm×n×1ビットの
記憶容量を有している。
【0018】8は表示用メモリ6から読み出された探知
データをその強度レベルに応じた色相を有する色信号に
変換して出力する変換手段であり、この変換手段8は、
本例では、探知データの量子化レベルに応じてR,G,
Bの各カラーコードを発生する色変換部10と、この色
変換部10からのカラーコードをR,G,Bの各色信号
に変換するD/A変換器12r,12g,12bからな
る。
【0019】また、14は探知データに基づく画像をカ
ラーで表示する表示器で、本例ではカラーCRTで構成
される。そして、このカラーCRT14のラスタ走査方
向は、表示用メモリ6のY軸方向(深度方向)一致するよ
うに予め設定されている。
【0020】16は1到来分の探知データが入力される
たびに、その探知データの各強度レベルを検出する強度
レベル検出部である。
【0021】18は書込/読出制御手段であって、たと
えばCPUで構成され、強度レベル検出部16からの検
出出力に基づいて、1到来分の探知データが入力される
たびに、表示用メモリ6の書き込み/読み出しアドレス
Aw,Arを発生する書込/読出アドレス発生部20と、
この書込/読出アドレス発生部20および上記バッファ
メモリ4の書き込み/読み出しの動作タイミング、なら
びにカラーCRT14の表示動作タイミングをそれぞれ
制御するタイミング制御部22とを有する。
【0022】次に、上記構成の探知表示装置1の動作を
説明する。
【0023】(1)通常表示の場合 図外の送受波器で超音波を送受波することにより得られ
る探知信号は、A/D変換器2に入力される。A/D変
換器2は、この探知信号をタイミング制御部22からの
タイミングクロックに応じて所定周期でサンプリング
し、その強度レベルに応じた所定ビット数(本例では8
ビット)の量子化された探知データを出力する。
【0024】この探知データは、次段のバッファメモリ
4のY軸方向に沿って順次書き込まれる。したがって、
バッファメモリ4には、超音波の送受波に基づく1到来
分(Y軸方向に沿ってnビット分)の探知データが記憶さ
れる。
【0025】このバッファメモリ4に格納された探知デ
ータは、タイミング制御部22からのタイミングクロッ
クに応じて読み出され、表示用メモリ6と強度レベル検
出部16にそれぞれ送られる。
【0026】強度レベル検出部16は、1到来分の探知
データが入力されるたびに、その探知データの各強度レ
ベルを検出し、その強度レベルを本例ではk=0〜15
までの16段階のいずれかの値に分け、それらの各値k
を検出出力として書込/読出アドレス発生部20に順次
与える。
【0027】書込/読出アドレス発生部20は、1到来
分の探知データが入力されるたびに、タイミング制御部
22からのタイミングクロックに同期しつつ、強度レベ
ル検出部16からの検出出力kに基づいて表示用メモリ
6の書き込みアドレスAwおよび読み出しアドレスArを
発生する。
【0028】具体的には、図3に示すように、表示用メ
モリ6を構成する各メモリプレーン60〜67について、
X軸−Y軸の直交座標系を想定し、各記憶素子のアドレ
スを(X0,Y0)から(Xm-1,Yn-1)まで割り当てるもの
とする。
【0029】いま、(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)のY軸方
向の1ライン分の位置を基準として1到来分(Y軸方向
にnビット分)の探知データを書き込むには、この表示用
メモリ6のデータを順次更新していくために、まず、既
に記憶されている前回のY軸方向の1ライン分のデータ
(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)をクリアする。
【0030】次に、A/D変換器2で最初にサンプリン
グされた一つの探知データについては、その強度レベル
k(=0〜15のいずれかの値)に対応した(X0+k,Y0)
の位置を書き込みアドレスとして指定する。たとえば、
図4に示すように、その探知データ(白丸で示す)の強度
レベルがk=6のときは、(X0+6,Y0)の位置にそのデ
ータが書き込まれる。次にサンプリングされた一つの探
知データに対しては、その強度レベルkに応じて
(X0+k,Y1)の位置を書き込みアドレスとして、さら
に、続いてサンプリングされた探知データに対しては、
その強度レベルkに応じて(X0+k,Y2)の位置を書き込
みアドレスとして指定する。以下、同様にして(X0+k
n-1)の位置まで書き込みアドレスとして指定する。し
たがって、1到来分の探知データは、(X0,Y0)〜
(X0,Yn-1)のY軸方向の1ライン分を基準として、そ
の強度レベルkに対応した分だけX軸方向に偏位されつ
つ、Y軸方向に沿って順次時系列的に書き込まれる。つ
まり、1到来分の探知データは、(X0,Y0)〜(X0,Y
n-1)の1ライン分の位置を基準として、Aスコープ状態
で書き込まれることになる。
【0031】そして、この1到来分の探知データの書き
込みと並行して、書込/読出アドレス発生部20は、探
知データの読み出しを行う。
【0032】この場合、表示用メモリ6に最新の探知デ
ータを書き込むために設定した(X0,Y0)〜(X0,Y
n-1)のY軸方向の1ライン分の位置を読み出し開始アド
レスとして順次指定する。次に、読み出し開始アドレス
をX軸に沿って左方向に1ビット分移動させて(X1,Y
0)〜(X1,Yn-1)の1ライン分の読み出しアドレスを指
定し、以降、同様に1ビット分ずつ左方向に読み出しア
ドレスを移動させて最後に(Xm-1,Y0)〜(Xm-1,Y
n-1)の1ライン分の読み出アドレスを指定する。これに
より、カラーCRT14には、右側に最新の探知データ
が表示され、これより左側に移行するのに従って古い探
知データが表示されることになる。
【0033】次に、送受波器で超音波を送受波すること
により、新たに1到来分の探知データが得られた場合に
は、表示用メモリ6のX軸方向の書き込み基準となる位
置を所定ビット(本例では1ビット)分だけ右向きにシフ
トする。ここで、表示用メモリ6は有限のアドレス空間
をもち、(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)よりも右側には実際
にはアドレス位置がないので、本例では、表示用メモリ
6を折り返した形で(Xm-1,Y0)〜(Xm-1,Yn-1)のY
軸方向の1ライン分の位置を基準に設定する。
【0034】そして、このシフトされた(Xm-1,Y0)〜
(Xm-1,Yn-1)のY軸方向の1ライン分の位置を基準に
して1到来分(Y軸方向にnビット分)の新たな探知デー
タを書き込むには、まず、既に記憶されているY軸方向
の1ライン分のデータ(Xm-1,Y0)〜(Xm-1,Yn-1)を
クリアする。
【0035】次に、A/D変換器2で最初にサンプリン
グされた一つの探知データについては、その強度レベル
kに対応した(Xm-1+k,Y0)の位置を書き込みアドレス
として指定する。ただし、m−1−k≧mの場合には、表
示用メモリ6の図中左側に探知データを書き込むべきア
ドレス位置が存在しないので、はみ出し部分を右側に折
り返した形で(Xm-1+k-m,Y0)、すなわち(X0+k-1,Y
0)の位置を書き込みアドレスとして指定する。たとえ
ば、図4に示すように、新たな探知データ(黒丸で示す)
の強度レベルがk=3の場合、そのデータは(X0+2
0)の位置に書き込まれる。以下、同様にして
(Xm-1+k,Yn-1)の位置まで[ただし、m−1−k≧mの場
合には、(X0+k-1,Yn-1)の位置まで]書き込みアドレ
スとして指定する。したがって、この場合も、1到来分
(Y軸方向にnビット分)の探知データは、(Xm-1,Y0)
〜(Xm-1,Yn-1)の1ライン分の位置を基準として、X
軸方向に強度レベルkに応じたビット分だけ偏位されつ
つ、Y軸方向に沿って順次時系列的に書き込まれる。
【0036】そして、この1到来分の探知データの書き
込みと並行して、書込/読出アドレス発生部20は、探
知データの読み出しを行う。
【0037】この場合、表示用メモリ6に最新の探知デ
ータを書き込むための基準として設定した(Xm-1,Y1)
〜(Xm-1,Yn-1)の1ライン分を順次探知データの読み
出しアドレスとして指定する。次の段階では、表示用メ
モリ6の図中左側に探知データを読み出すべきアドレス
位置が存在しないので、この場合には、探知データを書
き込む場合と逆に、(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)のY軸方
向の1ライン分を探知データの読み出しアドレスとして
順次指定する。以降、X軸に沿って左方向に1ビット分
ずつ移動させて最後に(Xm-2,Y0)〜(Xm-2,Yn-1)の
1ライン分の位置の読み出アドレスを順次指定する。こ
れにより、カラーCRT14には、前述の場合と同様
に、右側に最新の探知データが表示され、これより左側
に移行するのに従って古い探知データが表示される。
【0038】さらに、送受波器で超音波を送受波するこ
とにより、新たに1到来分の探知データが得られた場合
には、表示用メモリ6のX軸方向の書き込み位置を右向
きに1ビット分だけシフトするのて、(Xm-2,Y0)〜
(Xm-2,Yn-1)のY軸方向の1ライン分の位置を基準と
して、探知データがAスコープ状態で書き込まれること
になる。
【0039】また、探知データの読み出しに際しては、
表示用メモリ6に最新の探知データを書き込むための基
準として設定した(Xm-2,Y0)〜(Xm-2,Yn-1)の1ラ
イン分を順次探知データの読み出しアドレスとして指定
する。次に、読み出し開始アドレスをX軸に沿って左方
向に1ビット分移動させて(Xm-1,Y0)〜(Xm-1,Y
n-1)の1ライン分の読み出しアドレスを指定した後、引
き続いて(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)のY軸方向の1ライ
ン分を探知データの読み出しアドレスとして順次指定
し、以降、X軸に沿って左方向に1ビット分ずつ移動さ
せて最後に(Xm-3,Y0)〜(Xm-3,Yn-1)の1ライン分
の位置の読み出アドレスを順次指定する。このようにし
て、1到来分の探知データが(m−1)回分まで得られる
まで上記の書き込み、読み出し動作が繰り返される。そ
して、m回分の探知データが得られた場合には、最初に
説明した(X0,Y0)〜(X0,Yn-1)の1ライン分を探知
データの書き込み基準位置とする初期状態に戻る。
【0040】このように、表示用メモリ6には、1到来
分の探知データが取り込まれるたびに、そのX軸方向の
書き込み位置が所定ビット(本例では1ビット)分だけ右
向きにシフトされ、そのシフトされた位置を基準にし
て、各探知データがいわゆるAスコープ表示状態で書き
込まれ、その書き込まれた最新の探知データが優先して
先に読み出されることになる。
【0041】色変換部10は、表示用メモリ6から読み
出された探知データを、その量子化レベルに応じてR,
G,Bの各カラーコードに変換して出力する。そして、
この各R,G,Bのカラーコードは、さらに、D/A変
換器12r,12g,12bによってR,G,Bのアナロ
グの各色信号に変換されてカラーCRT14に出力され
る。
【0042】その結果、カラーCRT14の画面上に
は、図5に示すように、画面全体に渡って各到来分の探
知信号ごとに位置が所定幅だけシフトした状態でAスコ
ープが順次カラー表示されるので、見掛け上、立体的な
Bスコープ表示となる。
【0043】(2)塗り潰し表示の場合 上記の実施例において、探知データは、図4および図5
に示すように、順次X軸方向にシフトした状態で線状に
カラー表示されており、したがって、相互に隣接する探
知データの間は、何等データはなくブランクとなってい
る。このため、探知データをカラー表示した場合、この
ブランクの部分が縞状となって画像が見ずらくなるおそ
れがある。
【0044】これを改善するには、隣接する探知データ
の間をカラーで塗り潰せばよい。そのためには、表示用
メモリ6へ探知データを書き込む際に次の処理を行う。
【0045】すなわち、いま、(X0,Y0)〜(X0,Y
n-1)のY軸方向の1ライン分の位置を基準として1到来
分(Y軸方向にnビット分)の探知データを書き込む場
合、最初にサンプリングされた一つの探知データについ
ては、その強度レベルk(=0〜15のいずれかの値)に
応じて、X軸方向に沿って(X0,Y0)〜(X0+k,Y0)の
位置までに同一の探知データを書き込む。たとえば、図
6に示すように、その探知データの強度レベルがk=6
のときは、(X0,Y0)〜(X0+6,Y0)の位置に同じ探知
データを書き込む。次にサンプリングされた一つの探知
データに対しては、その強度レベルkに応じて(X0
1)〜(X0+k,Y1)の位置まで同一の探知データを書き
込む。以下、同様にして1到来分のデータを書き込む。
【0046】続いて、新たに1到来分の探知データが得
られた場合には、表示用メモリ6のX軸方向の書き込み
基準となる位置は、(Xm-1,Y0)〜(Xm-1,Yn-1)とな
る。そして、最初にサンプリングされた探知データにつ
いては、その強度レベルkに応じて(Xm-1,Y0),
(X0,Y0)〜(X0+k-1,Y0)の位置まで同一の探知デー
タをそれ以前に得られた探知データの上に重ね書きす
る。たとえば、図6に示すように、探知データの強度レ
ベルがk=3の場合、(Xm-1,Y0),(X0,Y0)〜(X
0+2,Y0)の位置に同一の探知データ(黒丸で示す)を書
き込む。以下、同様にして1到来分のデータを書き込
む。
【0047】なお、この塗り潰し表示の場合は、古い探
知データの上に新しい探知データが順次重ね書きされる
ので、1ライン分のメモリクリアーは不要となる。
【0048】(3)透明表示の場合 この塗り潰し表示の場合は、新しい探知データ(図6の
黒丸)の強度レベルが古い探知データ(図6の白丸)の強
度レベルよりも大きい場合には、新しい探知データによ
って古い探知データが覆われて見えなくなる。このた
め、古い探知データの強度レベルの変化を把握し難くな
るおそれがある。
【0049】これを改善するには、上記(2)の塗り潰し
表示を行う際に、新しい探知データが古い探知データの
上に重なる箇所について、古い探知データを線状のAス
コープ表示としてそのまま残るようにすればよい。その
ためには、図1の構成の探知表示装置1の一部を変更し
て図7に示す構成とする。
【0050】すなわち、図7において、24は表示用メ
モリ6に対して並設されたエンベロープメモリ、26は
エンベロープメモリ24から読み出される探知データと
バッファメモリ4から出力される探知データの各強度レ
ベルを比較する強度レベル比較部、28は強度レベル比
較部26からの比較結果に基づいて、書込/読出アドレ
ス発生部20から表示用メモリ6に与えられる書き込
み、読み出しのアドレスデータAw,Arを通過または遮
断するゲート部である。
【0051】上記のエンベロープメモリ24は、図8に
示すように、表示用メモリ6をオーバレイする状態で設
けられており、したがって、表示用メモリ6を構成する
各メモリプレーン60〜67と同じ記憶容量(m×n×1)を
有する。そして、このエンベロープメモリ24に対して
探知データを書き込む場合には、書込/読出アドレス発
生部20からは、(1)の通常表示の場合と同様の手順で
もって書き込みアドレスが与えられる。つまり、このエ
ンベロープメモリ24には、図4に示す状態で探知デー
タが書き込まれる。なお、この場合も、エンベロープメ
モリ24のデータ更新を順次行うために、Y軸方向の1
ライン分のデータがその都度消去される。また、探知デ
ータを読み出す場合には、探知データの書き込み動作に
同期してX軸方向の1ライン分ずつライン指定を行うこ
とにより、X軸方向の1ライン上に探知データが存在す
れば、その探知データが同時に読み出されるようになっ
ている。
【0052】ここで、バッファメモリ4から1到来分の
探知データが順次読み出された場合、この探知データ
は、エンベロープメモリ24、強度レベル判別部26、
およびゲート部28にそれぞれ加えられる。そして、エ
ンベロープメモリ24に転送された探知データは、書込
/読出アドレス発生部20から前述した(1)の通常表示
の場合の動作と同様の書き込みアドレスが指定される結
果、図4に示すようなAスコープ状態で書き込まれる。
この書き込み動作に平行して、エンベロープメモリ24
には、書込/読出アドレス発生部20から探知データの
書き込み動作に同期してライン指定の読み出しアドレス
が与えられる結果、逐次探知データが書き込まれると同
時にX軸方向の1ライン上に存在する探知データが一度
に読み出される。たとえば、エンベロープメモリ24の
(X0,Y0)を基準にして一つの探知データを新たに書き
込む場合には、X軸方向に(X0,Y0)から(Xm-1,Y0)
までの間に存在する探知データが一度に読み出される。
またエンベロープメモリ24の(Xm -1,Y0)を基準にし
て一つの探知データを新たに書き込む場合には、X軸方
向に(Xm-1,Y0),(X0,Y0)〜(Xm-2,Y0)までの1
ライン上に存在する探知データが一度に読み出される。
【0053】そして、エンベロープメモリ24から読み
出された探知データが強度レベル比較部26に与えられ
る。強度レベル比較部26は、バッファメモリ4からの
新たな一つの探知データと、エンベロープメモリ24か
らの探知データとの各強度レベルを比較する。たとえ
ば、バッファメモリ4から読み出された一つの探知デー
タの強度レベルをkとした場合、この探知データをエン
ベロープメモリ24の(X0,Y0)の位置を基準にして書
き込むとすれば、その書き込み位置はX軸方向にkビッ
ト分だけずれて(X0+k,Y0)になる。そこで、強度レベ
ル比較部26は、(X0,Y0)〜(X0+k-1,Y0)の間、つ
まり(X0,Y0)を基準にして最新の探知データが書き込
まれるべき位置(X0+k,Y0)よりも一つ手前のアドレス
位置(X0+k-1,Y0)までに、古い探知データが既にセッ
トされているか否かを調べる。
【0054】そして、たとえば、(X0+k-2,Y0)の位置
に古い一つの探知データがセットされているならば、強
度レベル比較部26は、ゲート部28に対して、その該
当するアドレス位置(X0+k-2,Y0)を書き込み禁止アド
レスとして指定し、これをゲート部28に出力する。
【0055】ゲート部28は、新たな探知データを表示
用メモリ6に書き込む際に、書込/読出アドレス発生部
20から塗り潰し表示用として順次発生される書き込み
アドレスAw[ここでは、(X0,Y0)〜(X0+k,Y0)]の
内の一つが、強度レベル比較部26から与えられた上記
の書き込み禁止アドレス(X0+k-2,Y0)に一致したとき
に、その書き込みアドレスAwの出力を禁止する。それ
以外の書き込みアドレス(X0,Y0)〜(X0+k-3,Y0),
(X0+k-1,Y0)〜(X0+k,Y0)は、書き込み禁止アドレ
ス(X0+k-3,Y0)に一致しないので、そのままゲート部
28を通過して表示用メモリ6に与えられる。
【0056】したがって、表示用メモリ6には、図9に
示すように、X軸方向に沿って(X0,Y0)〜(X0+k-3
0)、および(X0+k-1,Y0)〜(X0+k,Y0)の位置には
同一の探知データ(黒丸で示す)が書き込まれ、
(X0+k-2,Y0)の位置は、新たな探知データによって重
ね書きされることなく、既に書き込まれている古い探知
データ(白丸で示す)がそのまま残ることになる。
【0057】このように、透明表示では、新しい探知デ
ータ(図9の黒丸で示す)を塗り潰す場合でも、これによ
って古い探知データ(白丸で示す)が完全に覆われること
なく残るので、古い探知データの強度レベルの変化も把
握することができる。
【0058】なお、上記の実施例は、変換手段8におい
て、表示用メモリ6から読み出された探知信号をその強
度レベルに応じた色相をもつ色信号に変換するようにし
ているが、強度レベルに応じた輝度レベルを有する単一
色相の輝度信号に変換することもできる。また、この実
施例では、魚群探知機について説明したが、これに限定
されるものではなく、他の探知表示装置、たとえばレー
ダ装置のPPI表示等においても本発明を適用すること
が可能である。さらに、この実施例に加えて、今までの
Bスコープ表示を併記表示することも可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、表示器の画像表示領域
の全体に渡って各到来分の探知信号ごとに位置が所定幅
だけ順次シフトされた状態でAスコープが表示されるの
で、見掛け上、立体的なBスコープ表示となる。したが
って、探知物標の全体的な分布状況とともに、その分布
状況の下での全体的な超音波エコーの強度変化をも同時
に直感的に把握できるようになる。このため、探知物標
の識別等を従来よりも一層容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る探知表示装置の要部を示
すブロック図である。
【図2】図1の探知表示装置のバッファメモリの構成を
示すマップ図である。
【図3】図1の探知表示装置の表示用メモリの構成を示
すマップ図である。
【図4】通常表示のために、表示用メモリに探知データ
を書き込む場合の動作説明に供する説明図である。
【図5】図1の探知表示装置における画像表示例を示す
説明図である。
【図6】塗り潰し表示のために、表示用メモリに探知デ
ータを書き込む場合の動作説明に供する説明図である。
【図7】透明表示のために、図1の探知表示装置を一部
変更した構成を示すブロック図である。
【図8】図7のエンベロープメモリの構成を示すマップ
図である。
【図9】透明表示のために、表示用メモリに探知データ
を書き込む場合の動作説明に供する説明図である。
【図10】従来の探知表示装置による画像表示例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…探知表示装置、6…表示用メモリ、8…変換手段、
14…表示器(カラーCRT)、16…強度レベル検出
部、18…書込/読出制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−95266(JP,A) 特開 平5−223935(JP,A) 特開 平4−169885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96 G01S 7/04 - 7/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列的に得られる探知信号を所定周期
    でサンプリングして得られる探知データを記憶する表示
    用メモリ(6)と、この表示用メモリ(6)に記憶された探
    知データを画像表示する表示器(14)とを備え、前記表
    示用メモリ(6)は、表示器(14)の画素に対応するビッ
    ト数の記憶素子がX軸およびY軸の各方向に沿ってそれ
    ぞれ配列されている探知表示装置において、 1到来分の探知データが入力されるたびに、その探知デ
    ータの強度レベルを検出する強度レベル検出手段(16)
    と、 1到来分の探知データが入力されるたびに、表示用メモ
    リ(6)のX軸方向の書き込み位置を所定ビット分だけシ
    フトさせ、そのシフトさせた位置を基準にして、各探知
    データを、所定方向に沿って前記強度レベル検出手段
    (16)で検出された強度レベルに応じたビット分だけ偏
    位させつつ、Y軸方向に沿って順次時系列的に書き込む
    とともに、表示用メモリ(6)に既に書き込まれた探知デ
    ータを読み出す書込/読出制御手段(18)と、 この書込/読出制御手段(18)によって前記表示用メモ
    リ(6)から読み出された探知データをその強度レベルに
    応じた色相あるいは輝度レベルを有する信号に変換して
    前記表示器(14)に出力する変換手段(8)と、 を備えることを特徴とする探知表示装置。
  2. 【請求項2】 探知データを偏位させて表示用メモリに
    書き込む場合の前記所定方向は、X軸方向である請求項
    1記載の探知表示装置。
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