JP2003025345A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JP2003025345A
JP2003025345A JP2001210590A JP2001210590A JP2003025345A JP 2003025345 A JP2003025345 A JP 2003025345A JP 2001210590 A JP2001210590 A JP 2001210590A JP 2001210590 A JP2001210590 A JP 2001210590A JP 2003025345 A JP2003025345 A JP 2003025345A
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JP
Japan
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resin
optical element
lens
base material
molding die
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JP2001210590A
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Hiroyuki Ueda
博之 上田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合レンズの非球面を形成するための樹脂の
有効利用を図り、従来の厳しい体積コントロールを緩和
する。 【解決手段】成形型1に樹脂3を載置し、前記成形型1
と例えば球面レンズを収納した鏡筒5とを密着させ、前
記球面レンズ1を鏡胴5内で前記成形型3に向けて押圧
移動して、前記樹脂を前記成形型3、球面レンズ1及び
前記鏡胴5間に形成される空隙に充填し、かつ前記樹脂
をUV照射又は加熱で固化することで球レンズ1に樹脂
2の非球面を密着させると共に、鏡胴5への取り付けを
同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合光学素子及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のガラス又は樹脂とから成る
母材に樹脂を密着形成した複合光学素子の製造プロセス
の1例を示す。従来の複合光学素子は、まず、UV又は
熱硬化性(架橋性)樹脂2を成形型3の非球面の転写面
上に置き、次に母材、例えば球面レンズ1を前記樹脂に
押圧することで樹脂を前記型の転写面に合わせた非球面
に成形し、その後前記樹脂の種類に応じてUV(紫外
線)照射又は加熱することで固化して球面レンズに密着
させて作製している。図3A乃至Dはそのプロセスを説
明すたための要部断面図である。図3Aは非球面成形型
3中に前記樹脂2が載置された状態を示している。次
に、図3Bに示すように、前記樹脂を球面レンズ1で押
圧し、その後UV照射又は加熱により固化して球面レン
ズ1と樹脂3を密着する。図3Cはこのようにして作製
された非球面レンズ4を示す。
【0003】図3Dは、得られた非球面レンズ4を鏡胴
5に取り付けた状態を示している。非球面レンズ4は、
その対物側を鏡胴5のレンズ支持のため鏡筒内面に一体
に形成された環状ホルダ5aで支持させ、かつその反対
側端部1aを鏡胴5に接着または熱かしめ6等で固定し
ている。
【0004】この従来の構造では、成形型内に置く樹脂
の量が必要量よりも多いと、非球面レンズを形成する製
造工程で球面レンズの外周や所定径外に余剰の樹脂がは
み出した状態となるため、後に鏡胴に収納しようとして
も鏡筒に納めきれず、無理に納めるとチルトが発生する
などの問題が生じる。そのため、球面レンズ表面に付加
する樹脂層の体積コントロールを厳密に行うことが必要
であるが、樹脂層の体積コントロールは実際には容易で
なく、特に小型のレンズの場合は非常に難しい。
【0005】例えば、図4に示す光学ピックアップ用の
対物レンズを例に採って説明すると、光学ピックアップ
用の対物レンズは、2軸アクチュエーターでの駆動を行
うため、そのアクチュエータへの負荷を考えると重量を
極力小さくする必要がある。特に球面レンズにガラスレ
ンズを用いる場合は、ガラスの比重は例えば樹脂よりも
大きいことを考慮するとレンズを小型化することが必要
である。レンズを小型化するためは光学有効径と外径を
極力近づける設計が必要となるが、例えば、1≦非球面
有効径/光学有効径≦1.3、1≦レンズ外径/非球面
有効径≦1.2の形状を持つ複合光学素子を作製しよう
とすると、レンズ外径と光学有効径の差が小いため(実
際には数百μm程度)、レンズを鏡胴に収納したときの
余剰の樹脂を吸収できる領域もそれだけ小さくなり、樹
脂の体積コントロールは極めて困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に鑑みてなされたものであって、その目的は複合レ
ンズ作製の際に余剰な樹脂を逆に積極的に利用すること
で、余剰樹脂の有効利用と厳しい体積コントロールの緩
和を同時に達成することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、母材
に樹脂を密着させて作製される光学素子の製造方法にお
いて、前記母材を、ホルダを端部に備えた収納部材内で
前記ホルダから所定の間隙を隔てて配置する工程と、成
形型に樹脂を載置する工程と、前記成形型と前記母材を
収納した収納部材とを密着させる工程と、前記母材を収
納部材内で前記成形型に向けて押圧移動して、前記樹脂
を前記成形型、光学素子及び前記収納部材間に形成され
る空隙に充填する工程と、前記樹脂を固化する工程とを
有することを特徴とする光学素子の製造方法である。
【0008】請求項2の発明は、母材に樹脂を密着させ
て作製される光学素子の製造方法において、前記母材
を、ホルダを端部に備えた収納部材内で前記ホルダから
所定の間隙を隔てて配置する工程と、成形型に樹脂を載
置する工程と、前記成形型と前記ホルダとを密着させ
て、前記樹脂を前記成形型、光学素子及び前記収納部材
間に形成される空隙に充填する工程と、前記母材を収納
部材内で前記成形型に向けて押圧移動して、前記樹脂を
前記空隙に更に充填する工程と、前記樹脂を固化する工
程とを有することを特徴とする光学素子の製造方法であ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された光学素子の製造方法において、前記母材は、その
外周と前記収納部材の内周間に空隙が形成される状態で
前記収納部材に収納されることを特徴とする光学素子の
製造方法である。
【0010】請求項4の発明は、母材に樹脂を密着させ
て形成した光学素子を備えた光学装置であって、前記光
学素子が内面に該光学素子のためのホルダを備えた筒状
収納部材に収納され、かつ前記ホルダに対し前記光学素
子を形成する樹脂で固着されたことを特徴とする光学装
置である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示す1実施形態に
ついて説明する。図1は、本実施形態における複合光学
素子の製作プロセスを説明する概略断面図である。非球
面成形型3は非球面転写用凹面3bを上部に有し、鏡胴
5は非球面レンズを収納したときその外径に対し所定の
間隙を有するようにそれよりも僅かに大径に形成され、
その一端部内面に、母材であるガラス又は樹脂製の例え
ば球面レンズ支持のための環状ホルダ5aが設けられて
いる。前記成形型の前記凹面3bの径は、鏡筒5の環状
ホルダ5aの径にほぼ等しく形成されており、かつ成形
型3の外周は、鏡筒5の環状ホルダ5aの下面形状(例
えば図示のテーパー面)に対応した形状の面3aに形成
されているため、両者が接合したときに前記凹面3bの
周囲と鏡筒5のホルダ5a下面が隙間無く密着する。
【0012】次に、複合光学素子である非球面レンズの
第1の実施形態に係る作製プロセスについて説明する。
まず、前記鏡胴5と対向する位置に成形型3を配置し、
成形型3の凹面3b上にUV又は熱硬化性樹脂2を置
く。続いて、鏡胴5のホルダ5aの下面と成形型3の前
記ホルダ下面に対応する上面3aとを当接して密着さ
せ、その状態において非球面レンズ1を鏡胴5内に挿入
すると共に鏡胴5内で押下し、前記樹脂2を成形型3の
凹面3b方向に押圧し、球面レンズ1と凹面3に挟まれ
た樹脂を凹面3上から鏡胴5と球面レンズ1との間の空
隙に押し出し充填し、その状態でUV放射又は加熱によ
り樹脂を固化することで、球面レンズに樹脂の非球面が
密着できると共に鏡胴5への取付を同時に行うことがで
きる。
【0013】図2を参照して非球面レンズを作製する第
2の実施形態に係るプロセスについて説明する。この工
程では、まず、球面レンズ1を鏡胴5に挿入し、その
際、球面レンズ1と鏡胴5の環状ホルダ5aとの間に所
定の間隔を維持するよう球面レンズ1の挿入位置を調整
する。一方、前記鏡胴5と対向する位置に成形型3を配
置し、成形型3の凹面3b上にUV又は熱硬化性樹脂2
を置く。
【0014】次に、球面レンズの成形型と反対側の面を
移動しないように押さえた状態で、前記樹脂を載置した
成形型3を鏡胴5に密着するまで移動させ、球面レンズ
1と非球面転写用凹面3bとの間隙に所要量充填させ
る。なお、樹脂はこの段階では前記間隙が完全には充填
されないような量に調整されている。続いて、球面レン
ズ1を成形型3の凹面3b方向に押圧し、球面レンズ1
と凹面3に挟まれた樹脂を凹面3上から鏡胴5と球面レ
ンズ1との間の空隙に押し出し充填し、その状態でUV
放射又は加熱により前記樹脂を固化する。これによっ
て、第1の実施形態と同様に、球面レンズに樹脂の非球
面が密着できると共に鏡胴5への取付を同時に行うこと
ができる。以上のプロセスで、樹脂としては、例えば三
菱レイヨン(株)製 M202(商品名)を使用し、か
つ、UV硬化は、初期紫外線硬化条件として100mj
/30sec、本硬化条件では3000mj/30secで、
かつカップリング材を使用して成形を行ったところ所期
の目的の光学素子が得られた。なお、上記実施形態では
球面レンズを母材とする非球面レンズの製造について説
明したが、本発明は勿論それに限定されない。また、第
2の実施形態において、成形型と鏡胴の密着工程で、樹
脂を載置した球面レンズの成形型を移動させているが、
必ずしもそれに限定されず必要であれば鏡胴5を移動さ
せる構成を採ることもできる。
【0015】
【発明の効果】光学素子の作製時に母材に密着させる樹
脂を積極的に溢れさせ、その溢れた樹脂で前記光学素子
を収納部材に固定できるから、樹脂の体積コントロール
が緩和できると同時に生産性が向上し、かつ、製造精度
も高くなるから光学素子の性能の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学素子の製造プロセスを説明する
概略断面図である。
【図2】 本発明の光学素子の別の製造プロセスを説明
する概略断面図である。
【図3】 従来の光学素子の製造プロセスを説明する概
略断面図である。
【図4】 従来の光学ピックアップの複合非球面対物レ
ンズの各サイズを説明するための図である。
【符号の説明】 1…球面レンズ、2…樹脂、3…成形型、4…複合光学
素子、5…鏡筒、5a…ホルダ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 11:00 B29L 11:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材に樹脂を密着させて作製される光学
    素子の製造方法において、 前記母材を、ホルダを端部に備えた収納部材内で前記ホ
    ルダから所定の間隙を隔てて配置する工程と、 成形型に樹脂を載置する工程と、 前記成形型と前記母材を収納した収納部材とを密着させ
    る工程と、 前記母材を収納部材内で前記成形型に向けて押圧移動し
    て、前記樹脂を前記成形型、光学素子及び前記収納部材
    間に形成される空隙に充填する工程と、 前記樹脂を固化する工程とを有することを特徴とする光
    学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 母材に樹脂を密着させて作製される光学
    素子の製造方法において、 前記母材を、ホルダを端部に備えた収納部材内で前記ホ
    ルダから所定の間隙を隔てて配置する工程と、 成形型に樹脂を載置する工程と、 前記成形型と前記ホルダとを密着させて前記樹脂を前記
    成形型、光学素子及び前記収納部材間に形成される空隙
    に充填する工程と、 前記母材を収納部材内で前記成形型に向けて押圧移動し
    て、前記樹脂を前記空隙に更に充填する工程と、 前記樹脂を固化する工程とを有することを特徴とする光
    学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された光学素子の
    製造方法において、 前記母材は、その外周と前記収納部材の内周間に空隙が
    形成される状態で前記収納部材に収納されることを特徴
    とする光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 母材に樹脂を密着させて形成した光学素
    子を備えた光学装置であって、 前記光学素子が内面に該光学素子のためのホルダを備え
    た筒状収納部材に収納され、かつ前記ホルダに対し前記
    光学素子を形成する樹脂で固着されたことを特徴とする
    光学装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101350743B1 (ko) 2012-04-13 2014-01-13 (주) 굿피앤씨 적외선 차단용 기판이 일체화된 폴리머-글라스 이종접합렌즈 및 이를 구비하는 줌 광학계

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