JP2003024692A - 洗濯機、及び洗浄機 - Google Patents

洗濯機、及び洗浄機

Info

Publication number
JP2003024692A
JP2003024692A JP2001212782A JP2001212782A JP2003024692A JP 2003024692 A JP2003024692 A JP 2003024692A JP 2001212782 A JP2001212782 A JP 2001212782A JP 2001212782 A JP2001212782 A JP 2001212782A JP 2003024692 A JP2003024692 A JP 2003024692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
electrolysis
electrode
energization
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001212782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3631174B2 (ja
Inventor
Takayoshi Akagi
孝嘉 赤木
Shigemitsu Yatani
茂満 八谷
Yuji Nagafuku
裕二 永福
Kenji Fujii
賢二 藤井
Haruo Mamiya
春夫 間宮
Yuuji Toutou
有志 東桃
Hideyuki Arai
英行 荒井
Katsuji Onishi
勝司 大西
Kenji Yoshida
賢司 吉田
Yoko Fujii
陽子 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001212782A priority Critical patent/JP3631174B2/ja
Priority to KR10-2002-0040143A priority patent/KR100478669B1/ko
Priority to CNB021410194A priority patent/CN1308527C/zh
Publication of JP2003024692A publication Critical patent/JP2003024692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3631174B2 publication Critical patent/JP3631174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/28Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F33/00Control of operations performed in washing machines or washer-dryers 
    • D06F33/30Control of washing machines characterised by the purpose or target of the control 
    • D06F33/43Control of cleaning or disinfection of washing machine parts, e.g. of tubs
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/08Control circuits or arrangements thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/10Power supply arrangements, e.g. stand-by circuits
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F35/00Washing machines, apparatus, or methods not otherwise provided for
    • D06F35/003Washing machines, apparatus, or methods not otherwise provided for using electrochemical cells
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/38Time, e.g. duration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/44Current or voltage
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2105/00Systems or parameters controlled or affected by the control systems of washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2105/58Indications or alarms to the control system or to the user

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気分解を利用した洗濯、除菌を良好に行う
ことができる洗濯機を提供すること。 【解決手段】 電極33への通電制御が開始されると、
前回の通電制御の終了時点での電極33への通電時間を
EEPROM93から読み出す(ステップG1)。この
読み出した通電時間の続きから通電時間のカウントを開
始する(ステップG2)。ステップG3で反転時間にな
ったと判定すると、電極33の通電制御を停止し(ステ
ップG4)、切り換えスイッチ98を動作して電極33
の極性を反転する(ステップG5)。極性反転が終わる
と、通電時間をリセットして再びカウントを開始し、通
電制御を再開する(ステップG6〜G8)。電極表面へ
のスケールの付着が防止され、安定した洗浄性能や除菌
性能を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全自動洗濯機、ド
ラム式洗濯機、二槽式洗濯機などの洗濯機に関する。ま
た、本発明は、洗濯機や食器洗い機など、被洗浄物を洗
浄する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機(洗浄機)では、通常、洗剤を用
いて洗濯を行っている。例えば、全自動洗濯機では、洗
濯兼脱水槽内に洗剤の溶けた水(洗濯液)を溜め、底部
に配置されたパルセータを回転させて水流を発生させ洗
濯物を攪拌することにより洗濯物の洗いを行っている。
即ち、パルセータによる機械力と洗剤の効果で洗濯物の
汚れを落とすようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
洗濯機では、洗濯運転にかかる費用を抑えるために、洗
剤の使用量を少なくしたいという要望がある。
【0004】そこで、洗濯槽内に溜めた水を電気分解す
る電解装置を設け、従来の洗剤を用いて洗濯物を洗う洗
い行程に代えて、電解装置で電気分解しながら洗濯物に
機械力を与えて洗濯物を洗う電解洗い行程を実行する洗
濯機を実現することが考えられる。
【0005】この電解洗い行程では、主にパルセータの
機械力によって洗濯物から汚れを剥離する。そして、こ
の剥離した汚れを電気分解により発生した活性酸素によ
り分解し、洗濯物への汚れの再付着を防止する。このよ
うにして、洗剤を用いることなく、洗濯物の汚れを落と
すことができる。
【0006】また、洗濯と同時に洗濯物の除菌を行いた
いという要望もある。これに対し、洗剤を用いた洗い行
程や上述した電解洗い行程の後に、電解装置による電気
分解で生成した次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンを作用さ
せて洗濯物の除菌を行う電解すすぎ行程を実行する洗濯
機を実現することも考えられる。
【0007】しかしながら、このような洗濯機を実現す
るにあたっては、次のような課題が生じる。
【0008】同じ極性の状態のまま電極に通電を続ける
と、電極表面にスケールが付着し、電極間に電流が流れ
にくくなって電気分解の能力が低下する虞があり、これ
により、十分な洗浄性能や除菌性能が得られなくなる虞
がある。
【0009】また、電極の極性を反転した後に通電を開
始すると、そのときの電流値などによって異なるが、通
電開始から数秒から数分(約2分)までの間、それ以降
の電流、即ち本来流れる定常電流よりも若干高い電流が
流れることが、実験などの結果判明した。電極への通電
回路の保護のために、上限電流値(長く通電を続けてい
ると通電回路が破損する電流の閾値)を設けて、この上
限電流値よりも大きな電流が流れると通電を停止して電
気分解を中止する構成とすることが考えられるが、この
場合、定常電流は上限電流値よりも小さいのに、極性を
反転した直後の通電において上限電流値を越えたと判定
され、電気分解を中止してしまう虞がある。
【0010】さらに、水道水の導電率は、塩素などの含
有量が異なることなどにより地域によって異なってく
る。このため、電極に流れる電流の大きさがばらつい
て、電気分解の性能がばらつき、結果、安定した洗浄性
能や除菌性能が得られない虞がある。
【0011】さらに、何らかの原因により通電回路が破
損した場合、電極へ通電され続ける虞がある。この場
合、不所望な電気分解が行われてしまう虞がある。
【0012】本発明は、このような課題を解決すること
により、電気分解を利用した洗濯(洗浄)や除菌を良好
に行うことができる洗濯機(洗浄機)を提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記課
題を解決する本願の第1の発明に係る洗濯機は、洗濯物
を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽内の洗濯物を機械力に
よって洗濯する洗濯手段と、少なくとも一対の電極を含
み、洗濯に使用される水を電気分解する電解手段と、前
記洗濯手段および電解手段の動作を制御し、前記電解手
段の動作により生成した電解水を用いて前記洗濯手段の
動作により洗濯物を洗うあるいはすすぐ電解洗濯行程を
実行する制御手段とを備えた洗濯機であって、前記電極
の極性を反転するための反転手段と、同極性において前
記電極へ通電した通電時間をカウントするカウント手段
を備え、前記制御手段は、前記カウント手段によりカウ
ントした前記通電時間が予め定めた反転時間になると、
前記反転手段を動作して前記電極の極性を反転させるこ
とを特徴としている。
【0014】この構成では、電極への通電時間が所定の
反転時間になる度に、電極の極性を反転させる。したが
って、電極表面へのスケールの付着が防止されるので、
安定した洗浄性能や除菌性能を確保することができる。
なお、反転時間は、スケールが付着し難い時間にするこ
とは勿論であるが、頻繁な反転は、電極表面にコーティ
ングした酸化触媒となる薄膜材料の剥がれの原因となる
ので、このような剥がれが起きない長さの時間にする。
このため、この反転時間は、予め実験などによって決定
する。
【0015】この第1の発明に係る洗濯機においては、
さらに、不揮発性のメモリを備え、前記制御手段は、前
記電極への通電制御が終了すると、前記カウント手段が
ここまでカウントした前記通電時間を前記メモリへ記憶
し、次回の通電制御を開始すると前記メモリから前記通
電時間を読み出して、この通電時間の続きから前記カウ
ント手段にカウントさせる構成とすることが望ましい。
【0016】この構成では、電源スイッチがオフされた
り、電源コンセントが抜かれたりして洗濯機への電源が
遮断されても、通電時間を記憶しておくことができ、常
に一定の通電時間で極性を反転させることが可能とな
る。
【0017】さらに、第1の発明に係る洗濯機において
は、前記制御手段は、単位時間あたりに前記電極へ流れ
る電流値がほぼ一定になるよう前記電極への通電制御を
行う構成とすることが望ましい。
【0018】電極へ流れる電流値が大きいほどスケール
が付着しやすくなるが、この構成では、電極へ流れる電
流値がほぼ一定となるように通電制御するので、スケー
ルが付着するまでの通電時間がほぼ一定となり、反転時
間を細かく調整しなくてもスケースの付着を安定して防
止できる。
【0019】上記課題を解決する本願の第2の発明に係
る洗濯機によれば、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗
濯槽内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、
少なくとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電
気分解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の
動作を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解
水を用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うある
いはすすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた
洗濯機であって、前記電極の極性を反転するための反転
手段と、電気分解のために前記電極に流れる電流の大き
さを検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、前
記電解洗濯行程において、前記電流検知手段によって検
知された電流値が所定の上限電流値よりも大きい場合に
は、前記電解手段を停止させて電気分解を中止するとと
もに、前記反転手段を動作させて前記電極の極性を反転
させた場合には、極性を反転してから所定時間の通電な
されるまでは、所定時間経過後よりも前記上限電流値を
大きく設定することを特徴としている。
【0020】この構成では、電極への通電電流の上限値
を上限電流値として設定し、この上限電流値よりも大き
な通電電流が流れると、通電を停止して電気分解を中止
するようにしたので、電極への通電するための通電回路
の過電流による破損を防止できる。その上、電極の極性
を反転することにより、定常時よりも電極への通電電流
が大きくなる期間は、上限電流値を大きくしたので、極
性反転後の通電初期の電流値上昇が原因で電気分解が中
止されてしまうの防止することができる。
【0021】上記課題を解決する本願の第3の発明に係
る洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽内
の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少なく
とも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分解
する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作を
制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を用
いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいはす
すぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯機
であって、前記電極の極性を反転するための反転手段
と、電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを
検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、前記電
解洗濯行程において、前記電流検知手段によって検知さ
れた電流値が所定の上限電流値よりも大きい場合には、
前記電解手段を停止させて電気分解を中止するととも
に、前記反転手段を動作させて前記電極の極性を反転さ
せた場合には、極性を反転してから所定時間の通電なさ
れるまでは、前記電流検知手段によって検知された電流
値が前記上限電流値より大きくても、前記電解手段を停
止せず電気分解を中止しないことを特徴としている。
【0022】この構成では、電極の極性を反転すること
により、定常時よりも電極への通電電流が大きくなる期
間は、電極への通電電流が上限電流値より大きくなって
も、電気分解を中止しないようにしたので、極性反転後
の通電初期の電流値上昇が原因で電気分解が中止されて
しまうの防止することができる。
【0023】上記課題を解決する本願の第4の発明に係
る洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽内
の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少なく
とも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分解
する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作を
制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を用
いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいはす
すぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯機
であって、電気分解のために前記電極に流れる電流の大
きさを検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、
前記電流検知手段によって検知された電流値に応じて前
記電極へ間欠通電を行うとともに、この間欠通電を、通
電時間を固定し通電停止時間を前記電流値に応じて変え
るものとしたことを特徴としている。
【0024】この構成では、電極へ流れる電流値を検知
し、電流値がほぼ一定となるように、電流値に応じた間
欠通電を行う。即ち、通電時間を固定し、電流値が大き
いほど通電停止時間を長くして、通電と通電停止との1
サイクルにおける平均的な電流値がほぼ一定になるよう
にする。これにより、電気分解の性能が安定させること
ができ、結果、洗浄性能や除菌性能を安定させることが
できる。
【0025】また、上記構成では、間欠通電における通
電時に通電電流を検知することになるが、通電電流値に
応じて通電時間を変えるようにした場合には、通電時間
を決定するため通電開始後すぐに通電電流値を検知しな
ければならない。この場合、通電初期には突入電流が流
れるため、この影響を受けてしまい正確な通電電流値が
検知できない。よって、通電電流値に応じた間欠通電制
御を精度よく行うことができない。この点、上記構成で
は、通電時間を固定し通電停止時間を変えるようにして
いるので、突入電流を受けない通電時間の後半に電流検
知を行うことができるので、通電電流値を正確に検知す
ることができ、精度の高い間欠通電制御を行うことが可
能となる。
【0026】上記課題を解決する本願の第5の発明に係
る洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽内
の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少なく
とも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分解
する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作を
制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を用
いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいはす
すぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯機
であって、電気分解のために前記電極に流れる電流の大
きさを検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、
前記電流検知手段によって検知された電流値に応じて前
記電極へ間欠通電を行うとともに、この間欠通電におけ
る通電停止時間内に前記電流検知手段によって電流が検
知された場合には、前記電極への給電を止める異常処理
を行うことを特徴としている。
【0027】この構成では、通電回路における間欠通電
を行うためのスイッチング素子(トランジスタ)の故障
などにより、本来電流が流れることがない間欠通電にお
ける通電停止時に電流を検知すると、電極への給電を止
める異常処理を行う。例えば、スイッチング素子とは別
にこれに直列に設けられた安全保護用のスイッチ(リレ
ーなど)をオフする。あるいは、電源スイッチをオフし
て洗濯機への電源を遮断する。前者の場合は、電気分解
はできなくなるが、洗濯運転自身は継続できる。後者の
場合は、洗濯運転が中止される。
【0028】したがって、通電を停止しているにもかか
わらず電極に電流が流れ、不所望に電気分解が行われて
しまうという不具合を防止することができる。
【0029】特に、スイッチング素子などは間欠通電制
御中(動作中)に故障することが多く、この構成では、
この間欠通電における通電停止時に電流の検知を行うよ
うにしているので、素早く故障を検知してその対応を図
ることができる。
【0030】なお、この異常状態を使用者に知らせるた
め、表示部やブザーなどの報知手段によって表示や音で
異常報知を行う構成としてもよい。
【0031】上記課題を解決する本願の第6の発明に係
る洗浄機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽
内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対の
電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解手
段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、前
記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記洗
浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電解
洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
て、前記電極の極性を反転するための反転手段と、同極
性において前記電極へ通電した通電時間をカウントする
カウント手段を備え、前記制御手段は、前記カウント手
段によりカウントした前記通電時間が予め定めた反転時
間になると、前記反転手段を動作して前記電極の極性を
反転させることを特徴としている。
【0032】この構成によれば、上記第1の発明に係る
洗濯機と同様、電極へのスケールの付着が防止されるの
で、安定した洗浄性能や除菌性能を確保することができ
る。
【0033】上記課題を解決する本願の第7の発明に係
る洗浄機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽
内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対の
電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解手
段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、前
記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記洗
浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電解
洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
て、前記電極の極性を反転するための反転手段と、電気
分解のために前記電極に流れる電流の大きさを検知する
電流検知手段を備え、前記制御手段は、前記電解洗浄行
程において、前記電流検知手段によって検知された電流
値が所定の上限電流値よりも大きい場合には、前記電解
手段を停止させて電気分解を中止するとともに、前記反
転手段を動作させて前記電極の極性を反転させた場合に
は、極性を反転してから所定時間の通電なされるまで
は、所定時間経過後よりも前記上限電流値を大きく設定
する、あるいは前記電流検知手段によって検知された電
流値が前記上限電流値より大きくても前記電解手段を停
止せず電気分解を中止しないことを特徴としている。
【0034】この構成によれば、上記第1の発明や第3
の発明に係る洗濯機と同様、電極の極性反転後の通電初
期に起きる電流値上昇が原因で電気分解が中止されてし
まうの防止することができる。
【0035】上記課題を解決する本願の第8の発明に係
る洗浄機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽
内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対の
電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解手
段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、前
記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記洗
浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電解
洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
て、電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを
検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、前記電
流検知手段によって検知された電流値に応じて前記電極
へ間欠通電を行うとともに、この間欠通電を、通電時間
を固定し通電停止時間を前記電流値に応じて変えるもの
としたことを特徴としている。
【0036】この構成では、上記第4の発明に係る洗濯
機と同様、通電と通電停止との1サイクルにおける平均
的な電流値がほぼ一定になるので、電気分解の性能が安
定させることができ、結果、洗浄性能や除菌性能を安定
させることができる。その上、突入電流を受けない時点
での電流検知を確実に行うことが可能となり、精度の高
い通電制御を行うことが可能となる。
【0037】上記課題を解決する本願の第9の発明に係
る洗浄機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽
内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対の
電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解手
段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、前
記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記洗
浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電解
洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
て、電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを
検知する電流検知手段を備え、前記制御手段は、前記電
極への通電停止時に前記電流検知手段によって電流が検
知された場合には、所定の異常処理を行うことを特徴と
している。
【0038】この構成では、上記第5の発明に係る洗濯
機と同様、通電を停止しているにもかかわらず電極に電
流が流れ、不所望に電気分解が行われてしまうという不
具合を防止することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る洗濯機、およ
び洗浄機の一実施形態である全自動洗濯機について図面
に基づき説明する。なお、左右の方向は正面視によるも
のとする。
【0040】図1は、本実施形態の全自動洗濯機の構成
を示す側面断面図である。この洗濯機の筐体1の内部に
は、有底円筒形状の外槽2が前吊棒3および後吊棒4
(図では各1本ずつが見えているが実際には各2本ずつ
存在する)により前方に向けて傾斜するように吊支され
ている。この外槽2の上部前方への突出に対応して、筐
体1の前面上部も張り出している。なお、筐体1の前面
は大きく開口しており、この開口部16は着脱可能に前
面パネル17によって覆われている。このため、前面パ
ネル17の上部が外槽2の上部の張り出しに対応して張
り出すことになる。
【0041】外槽2の内部には、周壁に多数の脱水孔を
有する洗濯兼脱水槽5が脱水槽軸6を中心に回転自在に
軸支されている。外槽2および洗濯兼脱水槽5は本発明
の洗濯槽(洗浄槽)を構成している。洗濯兼脱水槽5の
底部には、外槽2内に水流を発生させ洗濯物を撹拌する
ためのパルセータ7(本発明の洗濯手段、洗浄手段に相
当)が配置されている。外槽2の底部には、パルセータ
7および洗濯兼脱水槽5を駆動する駆動機構10が設け
られている。この駆動機構10は、脱水槽軸6、脱水槽
軸6に内装された、パルセータ7の回転軸である翼軸
9、脱水槽軸6および翼軸9と同軸的に設けられたモー
タ8、モータ8の動力を翼軸9のみに伝えるか、翼軸9
と脱水槽軸6の両方に伝えるかを切り換えるクラッチを
備える。そして、この駆動機構10により、主として洗
い運転や濯ぎ運転時にはパルセータ7のみを一方向また
は両方向に回転させ、脱水運転時には洗濯兼脱水槽5と
パルセータ7とを一体に一方向(これを正転方向とす
る)に回転させる。なお、洗濯兼脱水槽5は、モータ8
が1回転することにより1回転する。一方、翼軸9の途
中には減速機構(図示せず)が備えられているので、パ
ルセータ7は、減速機構による減速比に従って回転す
る。
【0042】外槽2の上部後方には、内部に収容した洗
剤等を投入するための洗剤容器12を備えた注水口11
が設けられている。前記洗剤容器12は、洗剤を収容す
る洗剤収容部12aと柔軟仕上剤を収容する仕上剤収容
部12bとに区画されている。
【0043】図5に示すように、注水口11の右側には
水道水を供給するための2連の給水バルブ13が設けら
れている。この給水バルブ13の第1バルブ13aは洗
剤収容部12aにつながっており、第2バルブ13bは
仕上剤収容部12bにつながっている。第1バルブ13
aが開放されると、外部の給水栓等から洗剤収容部12
aに水道水が流れ込み、下方の洗濯兼脱水槽5内に向け
て水道水が吐き出される。このとき、洗剤収容部12a
に洗剤が入れられていれば、水道水とともに洗剤が洗濯
兼脱水槽5内に投入される。一方、第2バルブ13bが
開放されると、外部の給水栓等から仕上剤収容部12b
に水道水が流れ込み、下方の洗濯兼脱水槽5内に向けて
水道水が吐き出される。このとき、仕上剤収容部12b
に柔軟仕上剤が入れられていれば、水道水とともに柔軟
仕上剤が洗濯兼脱水槽5内に投入される。
【0044】注水口11の左側には風呂水ポンプ59が
設けられている。この風呂水ポンプ59は、第1バルブ
13aと同様、洗剤収容部12aにつながっている。風
呂水ポンプ59が駆動されると、洗剤収容部12aに風
呂水が流れ込み、下方の洗濯兼脱水槽5内に向けて風呂
水が吐き出される。
【0045】外槽2の底部の前端部、つまり最底部には
排水管14の一端が接続されており、この排水管14は
排水バルブ15により開閉されるようになっている。排
水管14の他端は、図示しないが、起立自在な排水ホー
スを介して外部の排水溝に連なっている。排水バルブ1
5の開閉動作は上述したクラッチの切り換え動作と関連
しており、付設されたトルクモータ26(図7参照)が
動作していないときには排水バルブ15は閉鎖した状態
で、パルセータ7は洗濯兼脱水槽5と切り離されて単独
で回転可能となっており、トルクモータ26を作動させ
てワイヤを途中まで牽引すると、排水バルブ15が閉鎖
した状態でパルセータ7と洗濯兼脱水槽5とが連結さ
れ、ワイヤをさらに牽引すると、パルセータ7と洗濯兼
脱水槽5とが連結されたまま排水バルブ15が開放す
る。
【0046】上述のように本実施形態の洗濯機では、外
槽2および洗濯兼脱水槽5を前方に傾斜させることによ
って、その上面開口が鉛直上方よりも前方を向いてい
る。すなわち、外槽2の中心軸線CLは鉛直線VLに対
して、予め定める傾斜角度αだけ傾くように配置されて
いる。そのため、この洗濯機の前方に立った使用者が洗
濯兼脱水槽5の底部を視認しやすく、また洗濯物を取り
出しやすくすることができる。ここで、傾斜角度αを5
〜20度程度の範囲とすれば、十分に洗濯物を取り出し
やすくできるとともに、筐体1の突出をあまり大きくせ
ずにすむ。本実施例ではこの傾斜角度αを約10度に設
定している。
【0047】さて、外槽2の外周壁下部には、電解装置
31(本発明の電解手段に相当)が備えられている。こ
の電解装置31はユニット化されており、外槽2とは別
体に作られ、ネジなどにより外槽2に取り付けられてい
る。この電解装置31は、外槽2の前側に備えられてお
り、前面パネル17を取り外すだけで、電解装置31が
表われる。このような構成により、電解装置31の修
理、交換などが容易に行える。
【0048】この電解装置31は、外槽2とは別室とし
て設けられた電解槽32と、この電解槽32内に配置さ
れた一対の電極33と、電解槽32の上部69と外槽2
とをつなぐ上部通水路34と、電解槽32の下部と外槽
2とをつなぐ下部通水路35とを有している。
【0049】電解装置31は、外槽2内に溜められた水
の水位が洗濯水位になったときに、一対の電極33の少
なくとも一部が水没するような高さ位置に取り付けられ
ている。
【0050】一対の電極33は第1電極33aと第2電
極33bとからなり、第1電極33aおよび第2電極3
3bはともに方形の薄型板状をしている。電解槽32
は、外槽2の周壁面に対する奥行寸法(D1参照)が小
さくなるような薄型箱状に形成されている。そして、第
1電極33aおよび第2電極33bは、それぞれの電極
表面が外槽周壁に対面するような方向で、所定間隔をお
いて並んで電解槽32内に配置されている。このような
構成により、外槽2から外側への電解装置31の張り出
し量を抑えることができるので、脱水において、外槽2
が振動した時に電解装置31が筐体1に衝突するのを防
止できる。よって、筐体1の大型化を抑えることができ
る。
【0051】ところで、電解装置31の電解槽32を外
槽2に一体に形成し、電極33を外槽2の内部に取り付
けることも考えられる。このような場合、狭い外槽2の
内部では、電極33を組み付け難く、また、電極33を
メンテナンスやリサイクルする際に取り外し難い。そこ
で、本実施の形態の電解装置31は、外槽2の外側に取
り付けられている水処理ユニット60を有している。
【0052】水処理ユニット60は、組立時に一体的に
扱えるようにされ、例えば、単独で上述の電解装置31
を構成するように、電解槽32と、電解槽32内に配置
された一対の電極33と、電解槽32から延び出した一
対の通水路34,35とを有する。電解槽32と一対の
通水路34,35とは、合成樹脂により一体に形成され
ている。
【0053】水処理ユニット60は、図2に示すよう
に、外槽2の前側の下部に、正面視で右寄りに取り付け
られ、筐体1内の隅部と外槽2との間の空きスペースを
利用して配置されている。また、水処理ユニット60に
は通電回路30(図7参照)が電気的に接続されてい
る。通電回路30は、トランス61等を有している。ト
ランス61は、通常、大重量であるが、正面視で右寄り
となる、筐体1のコーナをなして高強度の前面部62に
安定して固定される。また、トランス61を外槽2の底
部64に取り付けてもよく、この場合、トランス61の
大重量を利用して、外槽2の振動を抑制するのに好まし
い。
【0054】水処理ユニット60およびトランス61
は、筐体1のサービス用開口部16の近傍にあり、サー
ビス用開口部16を通して、組立作業、修理や交換等の
メンテナンス作業、リサイクルのための分解作業等が容
易になる。また、水処理ユニット60およびトランス6
1は互いに接近しているので、相互の電気的接続も容易
である。さらに、水処理ユニット60およびトランス6
1は、ビス締めにより着脱可能に固定されるので、上述
の作業にとって好ましい。
【0055】また、水処理ユニット60およびトランス
61は、モータ回転制御用電装部品、例えば、モータ8
に内蔵されたモータ用回転センサ24(図7参照)、筐
体1の左側の前面部63に取り付けられたインバータ駆
動部23(図7参照)を含む制御用回路基板65、これ
らを接続する配線部品(図示せず)等から離れた位置に
固定されている。これにより、トランス61等から電解
時に生じるノイズがモータ8の回転制御に及ぼす悪影響
を抑制できる。
【0056】電極33は、図3に示すように、薄型箱状
の電解槽32の最大面、例えば、前面部71と平行に配
置され、この前面部71に対応した大きさの平板状をな
している。このような電極33は大面積にでき、所要の
表面積を少数の電極33で実現できる。電極33は、ベ
ース材の表面に酸化触媒となる薄膜部材をコーティング
してなり、互いに対向して配置されている。ベース材
は、例えばチタン製であり、薄膜部材としては、例えば
白金が用いられている。薄膜部材としては、他に、金、
パラジューム、白金イリジューム、酸化チタンなどがあ
る。各平板状電極33は、これの板面に沿う方向の両側
となる対向端部で保持されて、所定の電極間ピッチに保
たれている。一対の電極33に、互いに逆の極性とされ
る電圧が印加されて水を電解する。
【0057】なお、電極33は、互いに逆の極性とされ
る一対に限定されない。例えば、3枚の電極33を、そ
の板面同士を対向させて並べて配置してもよい。また、
5枚の電極33を、その板面同士を対向させて並べて配
置してもよい。これらの場合には、互いに隣接する2つ
の電極33が互いに逆極性となるように、電極33の極
性を交互に入れ換えて配置すればよい。要は、少なくと
も一対の電極33があればよく、以下、一対の電極33
が設けられる場合を説明する。
【0058】電極33は、その上下両端部を電解槽32
により保持される。電極33の上端部が、電解槽32の
内部に形成された凹部77内に保持される。この凹部7
7は、電解槽32の上面部75に内部側へ向けて立設さ
れた一対のリブ間に区画されている。また、電極33の
下端部が、端子カバー85を介して電解槽32の下面部
76に保持される。端子カバー85は、糸屑が溜まらな
いように、電極33の下端部を覆いつつ、電解槽32の
下面部76と電極33の下端部との間を封止する。な
お、電極33は、左右の両側で保持されてもよい。
【0059】電極間ピッチ(D2参照)、より具体的に
は電極33同士の間隔(D3参照)は、例えば、2ミリ
以上且つ5ミリ以下の寸法とするのが好ましい。間隔が
2ミリ未満の場合には、糸屑が電極33同士の間に入る
と付着し易くなり、電解効率が低下し易くなることがあ
るからであり、また、耐久性も低下することがある。ま
た、間隔が5ミリを超えると、電解効率を高く維持する
ために高い電圧を印加する必要があり、実用的に構成す
ることが困難になる。間隔は2ミリ以上且つ5ミリ以下
であれば、高い耐久性と高い電解効率とを、実用的に実
現することができる。
【0060】電解槽32は、外槽2と異なる材質とする
ことが考えられる。その一方で、電解槽32を、外槽2
と同種の材質とすることも考えられる。この場合、リサ
イクル時の電解槽32の扱いが容易になる。例えば、電
解槽32の材料は、オレフィン樹脂、例えば、ポリプロ
ピレン(PP)を含む。この樹脂は、外槽2にも利用さ
れ、洗剤や漂白剤等の薬剤を含む水に対して耐薬品性を
高くできる。また、電解槽32の材料は、ガラス繊維等
の補強材を含むのが、水温上昇時の強度低下を抑制でき
て好ましい。
【0061】電解槽32は、図3および図4に示すよう
に、下面部76と、この下面部76の周囲から立ち上が
る前面部71、後面部72、右側面部73および左側面
部74と、上面部75とを有している。これら各面部7
1〜76により囲まれる内部に電極33が配置され、水
が溜められるようになっている。電解槽32は、前面部
71および後面部72が対向する方向に沿って、薄くな
るように形成されている。電極33は、前面部71に略
平行に配置されている。電解槽32は、上下に分割可能
な一対の分割体78,79(図2参照)により構成され
ている。
【0062】電解槽32の上部69は、傾斜がついてい
て、一方の側方が高くなっていて、電解槽32の上面部
75が正面視で右上がりに傾斜している。その高くなっ
た位置に対応する後面部72から上部通水路34が延び
出している。電解槽32の下端位置となる後面部72か
ら下部通水路35が延び出している。
【0063】一対の通水路34,35は、互いに略平行
に、上下方向に沿って並んでいる。通水路34,35は
断面円形の管からなり、電解槽32の後面部72と一体
に形成されている。なお、一対の通水路34,35は、
電解槽32内と外槽2内とを連通し、水を通すことので
きる空間を区画する部材であればよく、形状は管に限定
されないし、電解槽32と別体に形成されることや、外
槽2と一体に形成されることも考えられる。
【0064】下部通水路35を通って水は外槽2内から
電解槽32へ流入し、下部通水路35は流入路として機
能する。また、上部通水路34を通って電解槽32で処
理された水が外槽2へ流出するようになっている。上部
通水路34は流出路として機能する。このような流れ
は、例えば、パルセータ7の回転による外槽2内の水流
により生じさせることができる。
【0065】なお、一対の通水路34,35での水の流
れ方は、特に限定されず、上述の流れ方向と逆となって
いることも考えられる。また、流入と流出とに対応する
一対の通水路34,35があればよく、これらのうちの
少なくとも一方の通水路を、複数の通水路により構成し
て、例えば、3つ以上の通水路を設けることも考えられ
る。また、一対の通水路を一体に形成することも考えら
れる。また、単一の通水路を設けることも考えられる。
例えば、単一の通水路内に、流入と流出とのための一対
の水路を区画せずに設け、通水路を流入と流出とで兼用
することも考えられる。以下では、上述のように下部通
水路35を流入路とし、上部通水路34を流出路とする
場合を説明する。
【0066】また、一対の通水路34,35は、図3に
示すように、パッキン81を介して外槽2に連結されて
いる。パッキン81は両通水路34,35について同様
であり、通水路34について説明する。
【0067】パッキン81は、筒状のゴム等の弾性部材
からなる。通水路34の外周面に、パッキン81の内周
が嵌め入れられている。パッキン81の外周が、外槽2
の外側面66(周壁面)にある接続孔67に、外槽2の
外側から嵌め入れられている。パッキン81は、管状の
通水路34と接続孔67との間で長い封止距離を確保す
る。パッキン81は、その筒の径方向に所定量圧縮され
た状態で取り付けられ、接続孔67の内周と通水路34
の外周との間を封止する。パッキン81は、その筒の径
方向、および軸方向に沿って弾性変形できる。これによ
り、パッキン81は、対応する接続孔67および通水路
34のそれぞれの寸法誤差を吸収できる。また、パッキ
ン81は、一対の通水路34,35同士のピッチと、一
対の接続孔67同士のピッチとの間の寸法誤差を吸収で
きる。パッキン81は、外槽2に温水を溜めたときに生
じる熱変形を吸収し、破損や漏水を防止することができ
る。なお、パッキン81として、上述の筒状のものの
他、Oリングやシート状のもの等を利用することもでき
る。
【0068】また、電解槽32には、一対の通水路3
4,35の近傍に、外槽2にビス締めするための複数、
例えば、4つの取付部80が形成されている。取付部8
0の挿通孔を通るビス86が、外槽2の外側面66に立
設されたボス68に外側からねじ込まれている。
【0069】電極33の端子84は、図4に示すよう
に、電解槽32の下面部76を通して外部へ導出されて
いる。これにより、仮に結露や洗濯槽からの溢水によ
り、水滴が電解槽32の外壁に付着するとしても、この
ような水滴が一対の電極33の端子84同士を短絡する
ことが生じ難くされる。これにより、端子84間の絶縁
を確保することができる。また、一対の電極33の端子
84同士の間を仕切る仕切板87が設けられている。仕
切板87は、上述の水滴の移動を阻止し、絶縁性を確保
できる。仕切板87は、電解槽32に一体に形成された
取付部80と兼用され、部品点数を削減できる。
【0070】水処理ユニット60の組み立ては、以下の
ようになされる。電解槽32の分割体78,79を分離
させた状態で、一方の分割体78に電極33を組み込
む。一対の分割体78,79を合わせ、その合わせ目を
封止し、水処理ユニット60の組立が完了する。箱状の
電解槽32を有する水処理ユニット60では、外槽2へ
の組み付け前にそれ単体で、例えば、封止性能や電解性
能を試験することができる。そして、一対の通水路3
4,35を、パッキン81を介して、外槽2の接続孔6
7に外側から嵌め入れる。電解槽32の取付部80を外
槽2のボス68にビス締め固定する。電極33の端子8
4と通電回路30とを電気的に接続する。また、逆の操
作により、水処理ユニット60を外槽2から取り外すこ
とができる。メンテナンス作業やリサイクルのための分
解作業が容易である。
【0071】このように水処理ユニット60は、外槽2
の外側に取り付けられているので、水処理ユニット60
の外槽2への組み付け作業、水処理ユニット60に対す
るメンテナンス作業、リサイクルのための分解作業等
を、外槽2の外側から容易に行なうことができる。ま
た、外槽2と洗濯兼脱水槽5との間に電極33を配置す
る場合には、外槽2内のスペースやそこに溜める水が余
分に必要となるが、これに対して、水処理ユニット60
を外槽2の外側に取り付ける場合には、上述のスペース
や水が余分に必要となることを防止することができる。
【0072】ここで、上述のような作業し易い水処理ユ
ニット60としては、外槽2と別体で形成されて一体的
に扱うことができるものであればよい。例えば、水処理
ユニット60は、一対の電極33と、外槽2に取り付け
るための取付部80とを含み、単体または外槽2と協働
して、洗濯に使用する水を電気分解することにより、洗
剤を混入することなく水に洗浄性能を持たせる機能を有
するものであればよい。
【0073】また、水処理ユニット60を外槽2から着
脱可能にすることにより、取り外しの作業性をより高め
ることができる。特に、貴金属を含む電極33の場合に
は、リサイクルし易くて好ましい。
【0074】さらに、水処理ユニット60が電解槽32
と一対の電極33とを含むことにより、水処理ユニット
60を組立やメンテナンスの際に単体で扱うことがで
き、作業がより一層容易になる。
【0075】また、箱状の電解槽32内に電極33を両
持ちで保持することにより、水処理ユニット60を扱う
際に厳重な注意をせずに済む。従って、組立、メンテナ
ンス、分解等の作業をより一層し易くできる。また、洗
濯兼脱水槽5が外槽2内に収容されていて脱水時に振動
するような場合であっても、電極33は両持ちで強固に
保持される。これにより、電極33が電解槽32内で脱
落することを、生じ難くできる。
【0076】水処理ユニット60と外槽2との間に介在
するパッキン81を設けることにより、水処理ユニット
60を外槽2に組み付ける際に、パッキン81の弾性変
形により、外槽2とこれに対応する水処理ユニット60
の部分との間の寸法誤差を吸収できて、容易に組み付け
ることができ、しかも、水処理ユニット60と外槽2と
の間の封止も達成できる。従って、封止のための接着を
省略することもできるので、組立の手間を軽減でき、ま
た、取り外しや分解も容易にできる。
【0077】また、一対の通水路34,35を設けるこ
とにより、電解槽32と外槽2との間の水の流入と流出
とを分担でき、水を電解槽32と外槽2との間で効率よ
く流すことができるので、処理された水を無駄なく外槽
2内に供給して洗濯に有効利用でき、洗浄力、抗菌力を
高めることができる。また、外槽2からの水を電解槽3
2内で流動させて、効率よく電解することができる。
【0078】一対の通水路34,35を互いに離間させ
ることにより、例えば、処理された水が電解槽32から
出て後にすぐに電解槽32に戻ることを抑制できる。
【0079】外槽2の外側面66に設けた薄型箱状の電
解槽32に、高さ位置の異なる一対の通水路34,35
を設けることにより、水の淀みや空気溜まりの発生を抑
制でき、水を上下に流して効率良く電解できる(図3の
矢印参照)。
【0080】また、電解槽32内で水が上に向けて流れ
る場合には、傾斜状に高くなった電解槽32の上部69
に上部通水路34を設けることにより、電解槽32内を
上方へ向けて流れる水を傾斜に沿わせて上部通水路34
へ案内でき、速やかに流出させて、水を流動させ易くで
きる。また、電解槽32の下端の下部通水路35は、電
解槽32内の水の淀みの発生を抑制できる。これによ
り、電解槽32内の水を流動させ易くすることができ
て、好ましい。
【0081】このように、電極33は、水が流れる場所
に設置されるのが好ましく、効率よく電解できる。特
に、電極33は、水が外槽2内に対して循環できる場所
に設置されるのがより好ましく、電解された水の利用効
率を高めることができる。例えば、外槽2内の水を入口
から吸い込み出口から出すことにより強制的に循環させ
る循環機構を設け、この循環機構に電極33を配置する
ことが考えられる。循環機構は、外槽2の下部と上部と
をつなぐ通水可能な管からなる水路と、この水路に水を
流す電動ポンプとにより構成できる。このような循環機
構の構成は、本願出願人の他の出願である特願2000
−196894等に開示されたものである。なお、この
他、水を循環させる公知の構成を利用することもでき
る。
【0082】また、電解槽32が外槽2の外面に対する
奥行き寸法が小さい薄型箱状とされることにより、外槽
2の外面からの水処理ユニット60の出っ張りを少なく
できる。例えば、外槽2の外面としての外側面66に沿
うような薄型の電解槽32の場合には、上述のように脱
水時の水処理ユニット60と筐体1との衝突を防止する
ための筐体1の大型化を抑制でき、省スペースを図るこ
とができる。また、外槽2の外面としての底部64に沿
うような薄型の電解槽32の場合には、使用後に電解槽
32から排水するための配管等の構造を簡素化でき、省
スペースを図ることができる。
【0083】また、電解槽32を外槽2の下部、例え
ば、底部64および外側面66の下部に設けることによ
り、外槽2内に低い水位で溜まった水をも利用できる。
例えば、外槽2への給水の途中から電解処理し、電解の
ための時間を短縮することができる。また、低水位で水
を電解して利用するコースを実現することができる。
【0084】また、電解槽32を外槽2の外側面66に
設け、且つ通水路35を電解槽32の下端に設けること
により、外槽2からの排水時に、電解槽32の内部の水
を通水路35を通して外槽2へ流出させることができ
る。
【0085】なお、電解槽32の少なくとも一部を、外
槽2と一体に形成することも考えることができる。この
ような場合、電解槽32は、外槽2の外面に外側へ突出
するように、または、外槽2の内面に窪みをなすよう
に、設けられることが好ましい。これにより、外槽2の
内形を概ね維持できるので、外槽2内のスペース効率が
低下することや、必要以上に水を消費することを防止で
きる。また、電解槽32の内面と外槽2の内面とが連続
する場合には、内面同士を傾斜させて、水が外槽2内と
電解槽32内との間で流れ易くするのが好ましい。
【0086】ところで、外槽2からの水には、糸屑が混
ざっていることがある。このような糸屑が電極33に付
着すると、電極33の耐久性を低下させたり、電解効率
を低下させることが懸念される。このため、以下のよう
にして、糸屑が水処理ユニット60に入っても問題ない
ようにしている。
【0087】電極33のコーナ部82には丸み83(図
4に一部のみ図示)が付けられている。これにより、電
極33にエッジが生じることを防止できるので、糸屑が
電極33のコーナ部82に引っかかり難く、且つ離脱し
易くなる。従って、仮に糸屑が引っかかるとしても、水
流によりコーナ部82から自律的に離脱することができ
る。
【0088】丸み83としては、電極33の板面に直交
する方向から見たときに見える丸みの他、板面に沿う方
向から見たときに見える丸みも含む。丸みは、少なくと
も一部のコーナ部にあればよいが、より多くのコーナ
部、特に、水中にある全てのコーナ部に設けるのが好ま
しい。
【0089】電極33同士の間隔(D3)は、糸屑が付
着しない距離にされている。この距離としては、例え
ば、2ミリ以上が好ましい。2ミリ未満の距離では糸屑
が詰まり易いからである。また、電極33と電解槽32
との間隔(D4)は、上述の距離としてもよいし、また
は0、すなわち、電極33と電解槽32との間に隙間を
開けないようにしてもよい。
【0090】これにより、糸屑の付着による水の流動性
の低下を防止できる。また、水の電極33への接触が糸
屑により妨げられることも防止できる。その結果、糸屑
に起因する電解効率の低下を防止でき、電解効率を高く
維持することができる。また、糸屑が水処理ユニット6
0内に入ることを許容できるので、糸屑用のフィルタを
設けずに済み、糸屑に対するメンテナンスも不要にでき
る。
【0091】ところで、洗濯機には、図2に示すよう
に、洗浄力を高めるために、外槽2の底部64から気泡
を発生させる気泡発生装置88が設けられているものが
ある。この気泡発生装置88と水処理ユニット60とを
組み合わせる場合には、より一層効率よく電解すること
ができる。
【0092】気泡発生装置88は、エアポンプ89と、
このエアポンプ89の空気吐出口に接続されて空気(エ
ア)を送るためのエアホース90と、エアホース90の
端部が接続されて外槽2内に空気を吹き出すためのノズ
ル(図示せず)とを有している。洗濯時に気泡発生装置
88を動作させると、ノズルから空気が吹き出し、洗濯
兼脱水槽5の孔を通りその内部に入り、パルセータ7の
下方に気泡が発生する。この気泡は、回転するパルセー
タ7により攪拌されて、多数の微細な気泡に砕かれる。
この微細な気泡が洗濯物に接触して破裂する際に、超音
波を発生する。このときに超音波領域の衝撃波が生じ、
これにより、洗濯物に付着している汚れ成分の剥離が促
進されるので、気泡を加えない場合に比べて洗浄能力を
高めることができる。
【0093】気泡発生装置88は、洗浄力を高めるもと
もとの機能に加えて、電解槽32の下部70から電解槽
32内にエアを供給するためのエア供給手段としての機
能を有する。エア供給手段は、水処理ユニット60の電
解槽32内での水を上方へ向けて流れるように促すこと
により水流を発生させる。上述のエアホース90は、途
中で分岐していて、一方の端部がノズルに至り、他方の
端部が電解槽32につながっている。
【0094】電解槽32の下部70には、図4に示すよ
うに、エアホース90からのエアが供給される単一のエ
ア供給口91が形成されている。エア供給口91は複数
でもよい。電解処理時に、エアポンプ89は動作され
る。エア供給口91から電解槽32内へ供給されるエア
は、気泡Eとなり、電解槽32内を浮き上がり、上部通
水路34を通って外槽2へと流れる(図4の一点鎖線の
矢印参照)。これに伴い、エアの流れによって電解槽3
2内に溜まった水が流動されるようになる(図4の破線
矢印参照)。特に、電解槽32の上部69が傾斜してそ
の高い位置に通水路34がある場合には、気泡が電解槽
32から速やかに流出するので、水もより一層流れ易く
なる。気泡が電極33の間に溜まることもない。その結
果、電解効率を高めることができる。従って、所定の電
解能力を得るために必要な電圧を低くすることができ、
トランス61等の電装部品を小型化したり、低コストな
ものを利用することができ、また、その消費電力量を削
減することもできる。
【0095】また、エア供給口91は、平面視で電極3
3と重ならないようにして配置され、また、電極33に
向かわないようにして配置されている。これにより、エ
アは、電極33に触れないように供給される。従って、
エアに起因する電解効率の低下を抑制できる。また、エ
ア供給口91は、電解槽32の下面部76の隅に、電極
33の端から水平方向に所定距離離れているのが好まし
い。この所定距離は、エアが電極33に通常触れない距
離、例えば、10ミリとされている。
【0096】また、エア供給口91と上部通水路34と
は、正面視で対角線上になるように配置されている。こ
れにより、エアが電解槽32内を流れる距離が長くなる
ので、水を動かし易くできる。エア供給口91と下部通
水路35とは、正面視で左右に分かれて配置されてい
る。これにより、下部通水路35から遠くにある流れ難
い水をエアにより流れ易くできる。
【0097】このように、電解槽32内の水を流れ易く
できて、効率よく電解することができる。しかも、この
ためのエアは外槽2内に導かれて、洗浄力の向上にも寄
与することができる。なお、上述のエアポンプ89は、
電解槽32にだけエアを供給するものとしても構わな
い。以下では、気泡発生装置88を省略した場合を説明
する。図1に戻って説明する。
【0098】筐体1の上面は、上面板18で構成されて
いる。この上面板18の中央には洗濯物の投入口18a
が設けられており、この投入口18aは上蓋19にて開
閉自在に覆われている。上面板18の前部には操作パネ
ル48が設けられている。
【0099】図6は操作パネル48の平面図である。操
作パネル48には操作部21および表示部28が備えら
れている。操作部21としては、本体に電源を投入する
ための電源キー49、洗濯運転を開始するためのスター
トキー36、洗濯コースを選択するためコースキー群3
7、除菌プラスキー42、風呂水キー43などが設けら
れている。
【0100】コースキー群37は、標準コースを設定す
るための標準コースキー38、自分流コースを設定する
ための自分流コースキー39、洗剤ゼロコースを設定す
るための洗剤ゼロコースキー40、おいそぎコース、が
んこ汚れコース、毛布コース、弱洗いコース、ドライコ
ースの中から希望するコースを選択するための選択キー
41からなる。スタートキー36は、洗濯運転を一時停
止するための一時停止キーの機能を兼ねる。
【0101】標準コースは標準的な洗濯運転を行う洗濯
コースである。自分流コースは使用者が設定した内容で
洗濯運転を行う洗濯コースである。おいそぎコースは洗
濯運転の時間が短い洗濯コースである。がんこ汚れコー
スは高濃度の洗剤液を用いて洗濯を行う洗濯コースであ
る。毛布コースは毛布や掛けふとんなどの大物を洗う洗
濯コースである。弱洗いコースはランジェリーなどの傷
みやすい衣類を洗う洗濯コースである。ドライコースは
ドライ洗剤を用いてドライマーク衣類を洗うための洗濯
コースである。これらの洗濯コースは、洗剤を使用する
コースであり、洗剤が混入された水道水や風呂水(洗剤
液)を外槽2内に溜め、洗剤液を用いパルセータ7の回
転によって水流を発生させて洗濯物を洗う。
【0102】洗剤ゼロコースは、洗剤を使用しないコー
スであり、外槽2内に溜めた水道水や風呂水を電解装置
31によって電気分解して電解水を生成し、この電解水
を用いパルセータ7の回転によって水流を発生させて洗
濯物を洗う。
【0103】除菌プラスキー42は、標準コース、自分
流コース、おいそぎコース、がんこ汚れコース、毛布コ
ース、弱洗いコースにおいて、洗剤で洗った洗濯物の除
菌を行いたい場合に操作するキーである。
【0104】風呂水キー43は、風呂水を使用して洗濯
を行いたい場合に操作するキーである。使用者はこの風
呂水キー43を操作して、洗い行程(洗い)から最後の
すすぎ行程(すすぎ2)までの行程のうちどの行程まで
風呂水を使用するかを選択することができる。ただし、
除菌プラスキー42により除菌設定がなされたとき、お
よび、洗剤ゼロコースキー40により洗剤ゼロコースが
設定されたときには、風呂水の使用が制限される。
【0105】表示部28としては、各コースキー38,
39,40で設定された洗濯コースや選択キー41で選
択された洗濯コースを表示するコース表示LED45、
除菌プラスキー42により除菌設定がなされていること
を示す除菌表示LED46、風呂水キー43により風呂
水の使用が設定された行程を示す風呂水表示部47、洗
剤ゼロコースや除菌設定時において、電解・除菌の進行
具合を示す電解進行表示部50、洗濯物の負荷量に応じ
た洗剤量を表示するための洗剤量表示部44、運転の残
り時間や異常表示などをセグメント表示するセグメント
表示部52などが設けられている。洗剤量表示部44で
は、洗剤カップの絵柄内に複数個のLEDが備えられ、
洗剤量に対応した個数のLEDが点灯することにより洗
剤量を表示する。
【0106】図7は本実施形態の全自動洗濯機の電気系
構成図である。制御の中心には、CPU、RAM、RO
M、タイマ等を含んで構成される制御部20(本発明の
制御手段、カウント手段に相当)が据えられている。こ
の制御部20はマイクロコンピュータで構成される。制
御部20には、操作部21から操作信号が入力され、外
槽2の内部に貯留された水の水位を検出するための水位
センサ22から水位検出信号が入力される。制御部20
には、上蓋19の開閉状態を検知する開閉検知スイッチ
57が接続されている。上蓋19が開いていると、この
状態を制御部20はスイッチ57の内部回路のオンオフ
により検知することができる。さらに、制御部20に
は、洗濯兼脱水槽5内の洗濯物のアンバランスが原因で
脱水時に外槽2が異常振動するとこれを検知するアンバ
ランス検知スイッチ58からアンバランス検知信号が入
力される。制御部20は、インバータ駆動部23を介し
てモータ8の回転を制御するとともに、負荷駆動部25
を介してトルクモータ26、給水バルブ13、及び風呂
水ポンプ59の動作を制御する。トルクモータ26は前
述したようにクラッチ27と排水バルブ15の動作を制
御する。また、制御部20は、表示部28、および運転
の終了や異常を知らせるブザー29の動作を制御する。
モータ8には、その回転に応じたパルス信号を出力する
回転センサ24が設けられており、そのパルス信号は制
御部20に入力されている。この回転センサ24は、モ
ータ8すなわち、洗濯兼脱水槽5の回転速度を検出する
ために設けられたものである。
【0107】一対の電極33は、トランス61などから
なる通電回路30を介して制御部20の出力側に接続さ
れている。制御部20から通電を指示する信号が出力さ
れると、通電回路30が動作して一対の電極33に通電
される。通電回路30には、電流検出回路51(本発明
の電流検知手段に相当)が接続されている。この電流検
出回路51は、電極33へ通電される通電電流の大きさ
を検出し、検出した電流値を制御部20へ出力する。
【0108】制御部20のROM20a内には、上記の
各洗濯コースのシーケンスが記憶されている。コースキ
ー群37の操作によって洗濯コースが選ばれると、この
洗濯コースに対応したシーケンスがROM20a内から
読み出される。そして、制御部20は、このシーケンス
に従ってモータ8等の各種負荷を制御し、選ばれた洗濯
コースの洗濯運転を実行する。
【0109】制御部20には、通電しなくてもデータの
記憶ができる不揮発性のメモリとしてEEPROM93
が接続されている。なお、このEEPROM93は、制
御部20に内蔵されていてもよい。
【0110】図16は通電回路30の概略を示す回路図
である。通電回路30は、商用電源94の交流電圧10
0Vを降圧するトランス95と、このトランス95によ
り降圧された交流電圧を整流して平滑することにより、
この交流電圧を直流電圧に変換し、一対の電極33へ直
流電圧を印加する直流電圧回路96と、制御部20によ
り操作され電極33への通電を開始させたり停止させる
ためのスイッチングトランジスタ97と、一対の電極3
3への通電方向を切り換える切り換えスイッチ98(本
発明の反転手段に相当)と、この切り換えスイッチ98
とスイッチングトランジスタ97との間に設けた、制御
部20により操作される第3リレー99とで構成され
る。切り換えスイッチ98は、制御部20により操作さ
れる第1リレー98aと第2リレー98bとからなり、
第1リレー98aは第1電極33aに、第2リレー98
bは第2電極33bにそれぞれつながっている。第1リ
レー98aの接点が端子a側に倒れ、第2リレー98b
の接点が端子d側に倒れた状態では、第1電極33aが
陽極、第2電極33bが陰極となるので、スイッチング
トランジスタ97がオンすると第1電極33aから第2
電極33bへ電流が流れる。逆に、第1リレー98aの
接点が端子b側に倒れ、第2リレー98bの接点が端子
c側に倒れた状態では、第2電極33bが陽極、第1電
極33aが陰極となるので、第2電極33bから第1電
極33aへ電流が流れる。なお、商用電源94とトラン
ス95との間には電源スイッチ49の接点部49aが介
在している。
【0111】さて、本実施形態の全自動洗濯機は、電解
装置31を備えた上記構成により、標準コースなど洗剤
を用いて洗う洗濯運転コースにおいて、洗濯物のすすぎ
と同時に洗濯物の除菌を行うことができるようにしたこ
とを第1の特徴点としている。以下、この第1の特徴点
について標準コースを例にとって説明する。
【0112】図8のフローチャートは、標準コースの洗
濯運転動作を示すものである。使用者により標準コース
が設定され、スタートキー36が押されると、標準コー
スの洗濯運転が開始される。
【0113】まず、洗濯兼脱水槽5内に給水されない状
態において、洗濯兼脱水槽5に投入された洗濯物の量つ
まり負荷量を検知する(ステップS1)。具体的には、
パルセータ7を短時間回転させ、それによる惰性回転が
継続する時間(回転センサ24からのパルス信号の総
数)に応じて負荷量を決定している。もちろん、負荷量
検知はこの方法に限らず、いかなる方法を用いてもよ
い。
【0114】本実施形態の全自動洗濯機では、標準コー
スにおける定格負荷量(一度に洗濯が可能な洗濯物の負
荷量)を8kgとしている。そして、この定格負荷量に
あわせて、洗濯兼脱水槽5の大きさ(容積)やモータ8
の性能(出力)などを、予め実験などを行うことにより
設定している。
【0115】ステップS1で負荷量が検知されると、図
9に示す標準コースにおける負荷量と水位(水量)との
関係のテーブルに基づいて、検知された負荷量に応じた
洗濯水位を設定する(ステップS2)。なお、定格負荷
量は8kgとしているので、最高水位は6〜8kgに対
応した水位、59l(リットル)としている。次に、検
知した負荷量に応じた洗剤量を洗剤量表示部44に表示
する(ステップS3)。使用者は、この洗剤表示部44
の表示を見て、適量の洗剤を洗濯兼脱水槽5内に投入す
る。こうして、負荷量に応じた水位の設定および洗剤量
の表示が終わると、本格的な洗濯運転へと移る。
【0116】まず、洗い行程を実行する。制御部20
は、給水バルブ13の第1バルブ13aを開放し、設定
した洗濯水位まで給水する(ステップS4)。これによ
り、水道水に洗剤が溶解してできた洗剤液が外槽2内に
溜まる。洗濯水位まで給水すると第1バルブ13aを閉
鎖する。
【0117】次に、制御部20は、パルセータ7を所定
速度で左右両方向に反転回転することによって外槽2内
で水流を発生させ、洗濯物の洗いを行う(ステップS
5)。洗濯物に付着した汚れは、洗剤の効果、および水
流(パルセータ7の機械力)の効果によって落とされ
る。また、洗剤の効果により、落ちた汚れの洗濯物への
再付着が防止される。そして、所定の洗い時間(例えば
10分)が経過すると、パルセータ7は停止して、洗い
を終了する。制御部20は、排水バルブ15を開放し、
外槽2内からの洗濯液を排水する(ステップS6)。
【0118】こうして、洗い行程が終了すると、中間脱
水を行う(ステップS7)。制御部20は、洗濯兼脱水
槽5を一方向へ高速回転することにより、洗濯物の脱水
を行う。
【0119】中間脱水が終了すると、制御部20は、今
回の標準コースの洗濯運転で、除菌の設定がなされてい
るか否かを判定する(ステップS8)。使用者は、標準
コースにおいてすすぎと同時に洗濯物の除菌を行いたい
場合、洗濯運転を開始する前に、除菌プラスキー42を
押して除菌の設定をする。
【0120】ステップS8において、除菌の設定がなさ
れていないと判定した場合には、通常のすすぎを行う。
標準コースでは、すすぎ行程を2回実行する。まず、1
回目のすすぎ行程として、脱水すすぎを行う(ステップ
S9)。即ち、制御部20は、洗濯兼脱水槽5を、例え
ば30rpm程度にゆっくりと回転させながら、第1バ
ルブ13aを開放して給水する。これにより、中間脱水
によって洗濯兼脱水槽5の内壁にへばり付いた洗濯物に
満遍なく水を含ませる。次に、制御部20は、洗濯兼脱
水槽5を、例えば1000rpm程度に高速回転させ、
洗濯物を脱水する。これにより、洗濯物に含まれた洗剤
分を水とともに吹き飛ばして除去する。なお、脱水すす
ぎは、給水と同時に洗濯兼脱水槽5を高速回転させて脱
水する形態のものとしても良い。
【0121】こうして、1回目のすすぎ行程が終了する
と、最後のすすぎ行程を実行する。まず、制御部20
は、第1バルブ13aを開放して、設定した洗濯水位ま
で給水する(ステップS10)。この給水の間、ある程
度の水位まで水が溜められると、制御部20は、第2バ
ルブ13bをオン/オフ制御し、仕上剤収容部12bに
予め収容された柔軟仕上剤を洗濯兼脱水槽5内に投入す
る。
【0122】洗濯水位まで給水されると、制御部20
は、第1バルブ13aを閉鎖する。そして、給水を止め
た状態でパルセータ7を左右に反転回転して洗濯物を攪
拌し、洗濯物のためすすぎを行う(ステップS11)。
これにより、洗濯物がすすがれる。パルセータ7を回転
させてすすぎを開始してから所定のすすぎ時間(例えば
2分30秒)が経過すると、パルセータ7を停止して、
ためすすぎを終了する。制御部20は、排水バルブ15
を開放し、外槽2内からのすすぎ液を排水する(ステッ
プS12)。なお、この最後のすすぎ行程は、洗濯水位
に達しても給水を継続する注水すすぎとしてもよい。
【0123】こうして、最後のすすぎ洗い行程が終了す
ると、最終脱水を行う(ステップS13)。この最終脱
水では中間脱水よりも脱水時間を長くとり、洗濯物を十
分に脱水する。そして、この最終脱水が終わると、標準
コースの洗濯運転を終了する。
【0124】一方、ステップS8において、除菌の設定
がなされていると判定した場合には、すすぎと同時に洗
濯物を除菌するすすぎを行う。上述の通常のすすぎと同
様、すすぎ行程は2回実行する。まず、1回目のすすぎ
行程を実行する。この1回目のすすぎ行程では、脱水す
すぎではなく、ためすすぎを行う。即ち、設定された洗
濯水位まで給水後、給水を止めた状態で洗濯物を攪拌
し、洗濯物をすすぐ(ステップS14、S15)。そし
て、パルセータ7を動作させてから所定のすすぎ時間
(例えば、4分)が経過すると、ためすすぎを終了して
排水を行う(S16)。ためすすぎは、脱水すすぎに比
べて、使用する水の量は多くなるが、その分すすぎ能力
は高くなる。したがって、通常のすすぎの場合の脱水す
すぎ(1回目のすすぎ行程)終了後に比べ、洗濯物の中
の洗剤分はより希釈される。なお、この1回目のすすぎ
行程は注水すすぎとしてもよい。
【0125】1回目のすすぎ行程を終了すると、2回目
の中間脱水を実行した後(ステップS17)、最後のす
すぎ行程へ移行する。この最後のすすぎ行程では、ま
ず、洗濯兼脱水槽5内への給水を開始する(ステップS
18)。制御部20は、洗濯兼脱水槽5内の水位が洗濯
水位に達すると給水を停止するが、この給水中、洗濯水
位よりも低い所定水位(例えば、図9のテーブルにおい
て2ランク下の水位)まで達すると、すすぎと同時に洗
濯物を除菌する電解すすぎを開始する(ステップS1
9)。勿論、この所定水位においては、電解装置31の
一対の電極33は水没している。
【0126】この電解すすぎは、電気分解によって発生
した次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの効果により洗濯物
の除菌を行うものであるが、出願人が行った実験などの
結果、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度が高い電解
水を一気に洗濯物に作用させた方が、濃度の低い電解水
を徐々に作用させるよりも、洗濯物の除菌効果が高くな
ることが判明した。したがって、この電解すすぎでは、
まず、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度が高い電解
水を生成するつけおき行程を実行し、続いて、この濃度
が高くなった電解水を一気に外槽2内に広げて洗濯物に
作用させる除菌すすぎ行程を実行するようにしている。
以下、この電解すすぎの動作を図10のフローチャート
に基づいて詳細に説明する。
【0127】電解すすぎが開始されると、まず、つけお
き行程を実行する。即ち、制御部20はパルセータ7を
停止したまま、電解装置31を動作させて電気分解を開
始する(ステップU1)。
【0128】水道水には、鉄、カルシウム、マグネシウ
ム、塩素などの含有物が微量に含まれており、電気分解
によって電解槽32内で生成された電解水中には活性酸
素が発生しているとともに、次亜塩素酸(HClO)お
よび次亜塩素酸イオン(HClO−)が発生している。
より具体的に述べると、陽極(+側)となる電極33側
では、水とこれに含有された塩素との化学反応により次
亜塩素酸および次亜塩素酸イオンが発生する。また、次
亜塩素酸が分解される際などに活性酸素が発生する。こ
のとき、パルセータ7は停止しているので、外槽2内お
よび電解槽32内の水は停留する。よって、電解槽32
内や外槽2内の電解槽32の近傍箇所には、徐々に次亜
塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度が高い電解水が生成さ
れてくる。
【0129】電気分解を開始してから1分が経過したと
判断すると(ステップU2)、制御部20は、つけおき
行程の実行時間であるつけおき時間を決定する。また、
除菌すすぎ行程の実行時間、即ちパルセータ7により攪
拌動作を行う時間である攪拌時間を決定する。さらに、
電解装置31を動作させる時間である電解動作時間を決
定する(ステップU3)。
【0130】水道水の導電率は、塩素などの含有量が異
なることなどにより地域によって異なってくる。このた
め、本実施形態の全自動洗濯機では、通電回路30の過
電流に対する保護の点から、また、電気分解の性能を安
定させるという点から後述する通電制御によって電極3
3への通電電流の大きさ(以後、通電電流値という)が
目標電流値3.5A(アンペア)を越える場合には、通
電電流値に応じた間欠通電により平均的な電流値が3.
5A程度となるように制御する。一方、3.5A以下で
ある場合には連続通電することになる。この場合、水道
水の導電率が低くければ通電電流値が小さくなるので、
電解能力が小さくなる。よって、次亜塩素酸や次亜塩素
酸イオンが発生しにくくなり、所定の濃度になるまでに
時間が長くかかってしまう。また、外槽2内の水量が多
くなるほど、外槽2内に拡がったときに電解水はより希
釈されるので、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度を
より高くしておく必要がある。さらに、洗濯物の負荷量
が多くなるほど、電解水を洗濯物全体に作用させるのに
時間が必要となる。
【0131】そこで、図11に示すようなテーブルが用
意されている。制御部20は、このテーブルを用いて、
1分経過時に電流検出回路51によって検知された通電
電流値、および設定された洗濯水位(水量)に基づいて
つけおき時間を決定する。即ち、通電電流値が小さいほ
ど、また、洗濯水位が高いほど、つけおき時間を長くす
る。また、このつけおき時間に対応するように電解動作
時間を決定する。即ち、つけおき時間が長くなるほど、
電解動作時間を長くする。さらに、洗濯水位、つまり洗
濯物の負荷量に基づいて攪拌時間を決定する。即ち、負
荷量が多いために洗濯水位が高いほど、攪拌時間を長く
する。
【0132】こうして、決められたつけおき時間が経過
するまでつけおき行程が実行され、電解槽32内や外槽
2内の電解槽32の近傍箇所には、次亜塩素酸や次亜塩
素酸イオンの濃度が高い電解水が蓄積される。
【0133】つけおき時間が経過するとつけおき行程を
終了し、次に除菌すすぎ行程を実行する。即ち、つけお
き時間が経過したと判断すると(ステップU4)、制御
部20は、パルセータ7を左右に反転回転させる。ま
た、エアポンプ89が設けられている場合には、エアポ
ンプ89を動作させてエアを電解槽32内に供給する。
これにより、外槽2内と電解槽32内との間で水が循環
し始め、電解槽32内や外槽2内の電解槽32の近傍箇
所に蓄積された次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度が
高い電解水が一気に外槽2内に拡がる。そして、濃度の
高い電解水が一気に洗濯物に作用し、洗濯物が除菌され
る。
【0134】電解動作時間はつけおき時間より長く設定
しており、このため、除菌すすぎ行程が開始されても電
気分解が継続される。よって、電解水は生成され続け、
つけおき行程で蓄積した次亜塩素酸のみならず、新しく
発生した次亜塩素酸も洗濯物に作用する。ただし、長時
間の通電による電極33の消耗を抑制するため、電解動
作時間は、つけおき時間と攪拌時間とを合わせた電解す
すぎ時間よりも短く設定している。このため、除菌すす
ぎ行程の途中に電解動作時間が経過する。
【0135】電解動作時間が経過したと判断すると(ス
テップU6)、制御部20は、電解装置31の動作を停
止する(ステップU7)。この後は、パルセータ7の動
作のみによって除菌すすぎ行程が継続される。この間も
既に生成された電解水中で洗濯物が攪拌されるため、洗
濯物がさらに除菌される。
【0136】攪拌時間が終了する2分前、即ち電解すす
ぎが終了する2分前になったと判断すると(ステップU
8)、制御部20は、第2バルブ13bをオン/オフ制
御し、仕上剤収容部12bに給水して柔軟仕上剤を洗濯
兼脱水槽5内に投入する(ステップU9)。このとき、
同時に第1バルブ13aも開放して給水することによ
り、柔軟仕上剤を薄めるようにしている。この柔軟仕上
剤の投入により、除菌された洗濯物はさらにやわらかく
仕上られる。こうして、攪拌時間が経過したと判断する
と(ステップU10)、制御部20は、パルセータ7を
停止して、電解すすぎを終了する(ステップU11)。
【0137】このようにして、電解すすぎが終了する
と、排水を行い(ステップS20)、最後のすすぎ行程
を終了する。そして、最終脱水を実行して(ステップS
13)、洗濯運転を終了する。
【0138】さて、制御部20は、電解すすぎにおいて
電解装置31を動作している間、一対の電極33に流れ
る電流の通電制御を行っており、この通電制御の処理に
ついて、以下、図12のフローチャートに従って説明す
る。
【0139】電解装置31の動作が開始されると、ま
ず、電極31に通電する(ステップK1)。次に、電流
検出回路51によって通電電流値を検知する。(ステッ
プK2)。検知した通電電流値が保護電流値12Aを超
えていれば(ステップK3でYES)、直ちに通電を停
止し、通電制御を中止する(ステップK4)。保護電流
値は、通電回路30を構成するスイッチングトランジス
タ97を過電流から保護するための通電電流の閾値とし
て設けたものである。保護電流値を超えると直ちに通電
を停止することにより、過電流によるスイッチングトラ
ンジスタ97の破壊が防止される。
【0140】通電時間4秒が経過するまで、ステップK
2、K3の動作を繰り返す。そして、通電時間が経過す
ると、直前に検知した通電電流値が目標電流値3.5A
を超えているか否かを判定する(ステップK6)。目標
電流値以下であれば、この通電電流値が下限電流値0.
3Aより小さい否かを判定し(ステップK7)、下限電
流値よりも小さくなければ、あるいは、小さくてもそれ
が所定の回数(例えば3回)に達していなければ(ステ
ップK8でNO)、ステップK1に戻る。即ち、通電は
停止されることなく、電極33へは連続通電されること
になる。
【0141】一方、ステップK6で目標電流値を超えて
いると判定すると、通電を停止するとともに(ステップ
K10)、通電電流値に応じて通電停止時間を決定する
(ステップK11)。即ち、通電時間と通電停止時間の
1サイクルにおける通電電流の平均値が目標電流値とな
るようにする。例えば、次の計算式を用いて演算する。
【0142】通電停止時間=通電時間*(通電電流値−
目標電流値)/目標電流値本実施形態では、目標電流値
を3.5A、通電時間を4秒に設定しているので、例え
ば、通電電流が7Aであれば通電停止時間は4秒とな
る。
【0143】通電停止時間を決定すると、次に、電極3
3の極性を反転してから通電時間が所定時間(2分間)
を経過したか否かを判定する(ステップK12)。所定
時間は、極性を反転することによって通電初期に起こる
通電電流値の上昇が治まるのに要する時間である。そし
て、所定時間2分を経過していれば、上限電流値を例え
ば9Aに設定する(ステップK13)。
【0144】そして、通電電流値が上限電流値9Aを超
えているか否かを判定し(ステップK14)、上限電流
値を超えていなければ、あるいは、超えていてもそれが
所定の回数(例えば3回)に達していなければ(ステッ
プK15でNO)、ステップK11で決めた通電停止時
間が経過すると(ステップK16でYES)、ステップ
K1に戻る。このように、目標電流値を超えるような通
電電流が流れる場合には、電極33へ間欠通電が行われ
て、通電電流の平均値が目標電流値となるように制御さ
れる。
【0145】ステップK16で停止時間が経過したと判
定されるまで、電極33への通電停止期間中にも通電電
流値の検知を行う(ステップK18)。そして、この検
知の結果、電流が流れていると判定すると(ステップK
19)、通電回路30の通電・停止を行うスイッチング
トランジスタ97が故障していると判断して、通電制御
を中止する。このような異常が発生した場合には、さら
に、通電回路30において第3リレー99をオフして電
極33への給電を断つようにする。また、この結果をE
EPROM93に記憶し、洗濯運転が終了すると、セグ
メント表示部52に異常表示を出力する。そして、以後
の電解装置31の動作を禁止することにより、以後の洗
濯運転で電解装置31が動作されないようにする。サー
ビスマンなどにより修理が行われ、異常の解除操作がな
されると、EEPROMから記憶が消去され、再び電解
装置31の動作が可能となる。このように、通電制御に
おける電極33への通電停止の期間中に通電電流を検知
し、電流が検知された場合には、スイッチングトランジ
スタ97が故障していると判断して、通電制御を中止す
るとともに、電極33への給電を止めるようにしている
ので、不所望な電気分解が行われることを防止できる。
【0146】こうして、電解装置31の動作が終了し、
ステップK9やステップK17でこれが判断されると、
通電制御を終了する。
【0147】なお、目標電流値、上限電流値、下限電流
値と比較する通電電流値を、通電時間経過直前に検知し
た通電電流値としている(比較する通電電流値を通電開
始から所定時間後に検知している)のは、通電初期には
突入電流が流れ電流値が高くなるため、突入電流の影響
がない正確な通電電流値を用いるためである。
【0148】また、通電電流の平均値が目標電流値とな
るよう、通電時間を固定し通電停止時間を通電電流値に
応じて変えるようにしているのは次の理由による。通電
電流値に応じて通電時間を変えるようにした場合には、
通電時間を決定するため通電開始後すぐに通電電流値を
検知しなければならない。この場合、上述した突入電流
の影響を受けてしまい正確な通電電流値が検知できな
い。よって、通電電流値に応じた間欠通電制御を精度よ
く行うことができない。この点、通電時間を固定し通電
停止時間を変えるようにすれば、上述のように突入電流
を受けない通電時間の後半に電流検知を行うことができ
るので、通電電流値を正確に検知することができ、精度
の高い間欠通電制御を行うことが可能となるからであ
る。
【0149】さて、電解すすぎにおいては、すすぎ水中
の洗剤濃度が高くなる場合がある。例えば、洗い行程で
洗剤が多く用いられ、この洗剤を十分にすすぐことがで
きずに洗濯物中に多く残った状態で最後のすすぎに電解
すすぎが行われる場合などである。このように洗剤濃度
が高い状態で電気分解が行われた場合には、洗剤中の成
分の影響により、通常の水(水道水)とは違って所望の
電気分解が行われない虞がある。また、その洗剤の成分
によって非常に導電率が良くなる場合が多く、この場
合、過電流が流れ、このまま動作を続けていると電解装
置31の通電回路30が破損する虞がある。そこで、本
実施形態の全自動洗濯機においては、過電流を判断する
ためであって洗剤濃度が高いことを判断するための上限
電流値を設定している。
【0150】例えば、すすぎ水中の洗剤濃度が高くなる
ことによってすすぎ水の導電率が非常に良くなり、通電
電流値が8Aを超えると、上述の通電制御におけるステ
ップK12で上限電流値を超えている判定し、且つ、ス
テップK13で所定回数になったと判定することにな
る。こうなると、既に電極33の極性を反転させた(電
流の通電方向を反転させた)か否かを判定し(ステップ
K21)、極性を反転させていなければ反転させて(ス
テップK22)、ステップK1に戻り、再度、通電制御
を開始する。一方、既に極性の反転を行っていれば、即
ち、極性を反転させても上限電流値を超えるという状況
が変らなければ、通電制御を中止する。
【0151】本実施形態の全自動洗濯機では、上述のよ
うに上限電流値を超える通電電流を検知すると電極33
の極性を反転させるほか、後述のように所定の反転時間
が経過する度に極性を反転させる。出願人が行った実験
などの結果、極性を反転させた後に電極33へ通電する
と、各種の条件によって時間は異なるが、通電を開始し
てから数秒から数分(約2分)の間、その後の定常時よ
りも通電電流値が約1A(アンペア)程度大きくなるこ
とが判明した。このため、定常時には上限電流値を超え
る通電電流が流れない場合であっても、極性を反転した
後の初期通電時に上限電流値を超えることにより、不所
望に電極33の通電制御が中止されてしまう虞がある。
【0152】これに対し、本実施形態では、上述の通電
制御のステップK12において、電極33の極性を反転
してから通電時間が2分間を経過していないと判定する
と、上限電流値を、極性の反転が原因で起こる通電電流
値の上昇に合わせて、定常時の電流値9Aよりも大きい
値、例えば10Aに設定する(ステップK23)。した
がって、極性の反転が原因で不所望に電極33の通電制
御が中止されることがなくなる。
【0153】さて、電極33にコーティングされた薄膜
材料は、電解装置31を動作させるたびに消耗していく
ので、長年使用していくうちに、やがては完全になくな
ってしまう。そして、このように薄膜材料がなくなった
状態で電気分解がなされた場合には、ベース材が溶け出
してしまい、これが洗濯中の衣類に付着して洗濯物が汚
れてしまう虞がある。薄膜材料が消耗してなくなってし
まい、ベース材だけになってしまった場合には、正常時
と同じように電圧を加えても、電極33には極端に電流
が流れなくなる。そこで、本実施形態の全自動洗濯機に
おいては、さらに、電極33にコーティングされた薄膜
材料がなくなったと判断するための下限電流値を設定し
ている。
【0154】例えば、電極33の薄膜材料が完全になく
なってしまうことにより、電極33に非常に電流が流れ
にくくなって、通電電流値が0.3Aより小さくなる
と、ステップK7で下限電流値よりも小さいと判定し、
且つ、ステップK8で所定回数になったと判定すること
になる。こうなると、電極33への通電を停止し(ステ
ップK20)、上述の上限電流値を超えた場合と同様
に、ステップK21で既に極性の反転を行っていると判
定すれば、通電制御を中止する。
【0155】なお、電解すすぎの途中で電極33への通
電制御が中止され、電解装置31の動作を中止しても、
すすぎ自身は続行する。これにより、少なくともすすぎ
性能は確保するようにしている。ただし、つけおき行程
は、すすぎ性能にはあまり寄与しないので、電解装置3
1の動作を中止した場合には、つけおき行程を中止して
除菌すすぎ行程(このときは単にすすぎになる)に移る
ようにしても良い。また、通電制御が中止された場合に
は、水を入れ替えて再度電解すすぎを行っても良い。
【0156】さて次に、本実施形態の全自動洗濯機は、
洗濯コースとして洗剤ゼロコースを備えたことを第2の
特徴点としている。以下、洗剤ゼロコースの洗濯運転動
作について、図13〜図15のフローチャートに従い説
明する。
【0157】この洗剤ゼロコースは、皮脂汚れや汗汚れ
を中心とした比較的軽い汚れの衣類を洗濯するのに適す
るコースであり、電気分解による電解水で洗濯すること
により洗剤を使用しないコースである。洗剤を使用しな
いため、肌の敏感な赤ちゃんの衣類の洗濯に最適であ
る。なお、洗剤ゼロコースは、言い換えれば電解洗濯コ
ースであり、本実施形態では、洗剤を使用しないので洗
剤ゼロコースと称している。
【0158】使用者により洗剤ゼロコースが設定され、
スタートキー36が押されると、制御部20の制御のも
と、洗剤ゼロコースの洗濯運転が開始される。
【0159】まず、負荷量検知・水位設定処理を行う
(ステップF1)。この負荷量検知・水位設定処理の動
作は、図14に示す通りである。即ち、まず、洗濯兼脱
水槽5内に給水されない状態において、洗濯兼脱水槽5
に投入された洗濯物の負荷量を検知する(ステップF1
01)。本実施形態の全自動洗濯機では、洗剤ゼロコー
スにおける定格負荷量を4.5kgとしている。そし
て、この定格負荷量にあわせて、電解装置31の性能
(出力)などを、予め実験などを行うことにより設定し
ている。なお、電解装置31は、上述の標準コースのよ
うに洗濯物の除菌を行うだけであれば、標準コースの定
格負荷量である8kgの洗濯物に対しても十分除菌を行
えるような性能を有している。
【0160】ステップF101で負荷量が検知される
と、検知した負荷量が定格負荷量4.5kgを超えてい
るか否かを判定する(ステップF102)。定格負荷量
を超えていなければ、図9に示す、洗剤ゼロコースにお
ける負荷量と水位(水量)との関係のテーブルに基づい
て、検知された負荷量に応じた洗濯水位を設定する(ス
テップF103)。なお、定格負荷量は4.5kgとし
ているので、最高水位は3〜4.5kgに対応した水
位、43l(リットル)としている。なお、この洗剤ゼ
ロコースでは、洗剤を使用しないため洗剤量表示は行わ
ない。
【0161】一方、ステップF102で、定格負荷量を
超えていると判定すると、洗濯物を入れ過ぎていること
を知らせるための入れ過ぎサインを出力する(ステップ
F104)。即ち、ブザー29を間欠動作して、「ピ
ィ、ピィ、ピィ、ピィ」というブザー音を鳴らすととも
に、例えば「U8」というようなユーザエラー(使用者
の操作ミスで起こるエラー)の表示をセグメント表示部
52に出す。ブザー音は停止するが、スタートキー36
が押されたと判定するまで、ユーザエラー表示は継続す
る。なお、入れ過ぎサインのブザー音は、ブザーのオン
オフ時間を変えるなどすることにより、他の故障異常や
ユーザエラーを知らせる異常音とは異なるようにしてい
る。
【0162】使用者が入れ過ぎサインに気付き、スター
トキー36を押すと、ステップF105でこれを判定
し、入れ過ぎサインの出力、即ちユーザエラー表示を停
止するとともに、洗濯運転を中断する(ステップF10
6)。そして、使用者によって入れ過ぎた洗濯物が取り
除かれ、スタートキー36が再び押されると、ステップ
F107でこれを判定し、洗濯運転を再び開始する。
【0163】さて、洗濯水位が設定されて、負荷量検知
・水位設定処理が終了すると、次に、予洗い行程を実行
する。まず、第1バルブ13aを開放して洗濯兼脱水槽
5内への給水を開始する(ステップF2)。洗濯兼脱水
槽5内の水位が洗濯水位に達すると第1バルブ13aを
閉鎖し給水を停止するが、この給水中、洗濯水位よりも
低い所定水位(例えば、図9のテーブルにおいて2ラン
ク下の水位)まで達すると、電解予洗いを開始する(ス
テップF3)。勿論、この所定水位においては、電解装
置31の電極33は水没している。
【0164】まず、パルセータ7を左右反転回転するこ
とによって外槽2内で水流を発生させる。同時に、電解
装置31を動作する。また、エアポンプ89が設けられ
ている場合には、エアポンプ89を動作させてエアを電
解槽32内に供給する。
【0165】上述したように、電気分解を行うことによ
って、電解水中には、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオ
ンは勿論のこと、電極33の近傍においては活性酸素が
発生している。また、この電解水は弱アルカリ性の性質
を有する。パルセータ7の攪拌動作やエアポンプ89の
エア供給により水が電解槽32内と外槽2内との間で行
き来し、外槽2内は徐々に電解水で満たされることにな
る。洗濯物に付着した汚れは、アルカリ水の効果および
水流(パルセータ7の機械力)の効果により落とされ
る。洗濯物から落とされた汚れは、電解槽32内で活性
酸素が作用して分解され、汚れが洗濯物に再度付着する
ことが防止される。なお、次亜塩素酸および次亜塩素酸
イオンは、大半が汚れ中の雑菌に作用してしまうため、
ここでの洗濯物の除菌効果はあまり期待できない。
【0166】そして、電解予洗いを開始してから所定の
予洗い時間(例えば3分)が経過すると、電解装置31
の動作を停止するとともにパルセータ7を停止し、外槽
2内から排水を行って、予洗い行程を終了する(ステッ
プF4)。こうして、この予洗い行程により、洗濯物の
汚れが大まかに取り除かれる。
【0167】この電解予洗い行程においても、電解すす
ぎ行程と同様、電極33への通電制御がなされる。この
ため、この洗剤ゼロコースにおいて、使用者により誤っ
て洗剤が投入され、予洗いの水の洗剤濃度が高くなった
などの原因により、通電電流値が非常に大きくなった場
合には、電解予洗いの途中で電解装置31の動作が中止
される。しかし、パルセータ7の動作は続けられ、予洗
い自身は続けられる。このとき、洗剤が原因であれば、
洗剤の効果により電解水が作用しない分の汚れ落ちが補
われる。また、洗剤が原因でない場合でも、多少汚れ落
ちは悪くなるが、予洗いとしての効果を果たすことがで
きる。
【0168】なお、本格的な洗いを行う前に洗濯物の汚
れを大まかに落とすという予洗いの目的から考えれば、
この予洗い行程では、電解装置31の寿命や消費電力等
を考慮し、電解装置31を動作せず電気分解を行わない
構成としても良い。
【0169】予洗い行程が終了すると、中間脱水を実行
する(F5)。この中間脱水の動作は、図15に示す通
りである。即ち、洗濯兼脱水槽5を起動し、一方向に高
速回転させる(ステップF501)。これにより、洗濯
兼脱水槽5内の洗濯物が脱水される。そして、所定の脱
水時間が経過すると、洗濯兼脱水槽5を停止して中間脱
水を終了する(ステップF502、F503)。
【0170】さて、脱水動作中はアンバランス検知スイ
ッチ58によって洗濯兼脱水槽5内の洗濯物のアンバラ
ンス即ち、このアンバランスが原因で起こる外槽2の異
常な揺れを検知している。そして、アンバランス検知ス
イッチ58によって外槽2の異常な揺れを検知すると、
ステップF504で洗濯物がアンバランス状態であると
判定し、洗濯兼脱水槽5を停止して脱水を中断する(ス
テップF505)。そして、洗濯兼脱水槽5内の洗濯物
のアンバランスを解消すべく、アンバランス修正動作
(ほぐし動作)を行う(ステップF506)。
【0171】アンバランス修正動作では、まず、第1バ
ルブ13aを開放して給水を開始する(ステップF56
1)。次に、設定された洗濯水位がこの洗剤ゼロコース
における最高水位か否かを判定する(ステップF56
2)。最高水位でない場合には、設定された洗濯水位ま
で給水すると、第1バルブ13aを閉鎖して給水を停止
する(ステップF563、F565)。
【0172】一方、ステップF562で設定された洗濯
水位が最高水位であると判定した場合には、最高水位よ
りも高いほぐし水位を設定する。そして、このほぐし水
位まで給水して第1バルブ13aを閉鎖する(ステップ
F564、F565)。このほぐし水位は、例えば、標
準コースにおける洗剤ゼロコースの最高水位よりも2ラ
ンク上の51l(リットル)の水位とする。このよう
に、設定された洗濯水位が最高水位である場合、ほぐし
水位を最高水位よりも高くするのは、次のような理由に
よる。即ち、定格負荷量よりも少々多くの洗濯物が入れ
られた場合には、種々の要因により、負荷量検知におい
て誤って定格負荷量以内であると検知されることがあ
る。このような場合には、洗濯水位は定格負荷量に応じ
た水位、即ち、洗剤ゼロコースでの最高水位となるが、
この状態では負荷量に対して水量が不足になってしま
い、洗濯物が団子状態になりやすく、洗濯槽内で洗濯物
がアンバランスになりやすい。よって、最高水位が設定
された情況下でアンバランスが検知された場合には、上
述のように少し定格負荷量よりも多くなっていることが
予想される。この場合、最高水位の水量では、実際の負
荷量に対して水不足になり、十分にほぐすことができな
い虞があるからである。
【0173】次に、給水が終了すると、パルセータ7を
起動して反転回転することにより洗濯物を攪拌する(ス
テップF566)。これによって洗濯物がほぐれ、洗濯
兼脱水槽5内の洗濯物のアンバランスが解消される。こ
うして、所定のほぐし時間が経過すると、パルセータ7
を停止し、排水を行った後、アンバランス修正動作を終
了する(ステップF567〜F569)。アンバランス
が解消されると、再び脱水動作を再開する。
【0174】このように、洗濯水位が最高水位に設定さ
れている場合に、アンバランス検知なされると、最高水
位より高いほぐし水位まで給水し、この水位で洗濯物を
攪拌するようにしているので、洗濯物が少し定格負荷量
より多い状態であっても確実にほぐすことができる。
【0175】さて、中間脱水を終了すると、電解洗い行
程を実行する(ステップF6〜F8)。電解洗い行程で
の動作は上述した電解予洗い行程での動作と同じである
が、電解装置31およびパルセータ7を動作させる電解
洗い時間を予洗い時間よりも長く設定している。例え
ば、予洗い時間3分に対して電解洗い時間は10分に設
定している。こうして、この電解洗い行程により、洗濯
物の汚れが十分に取り除かれる。
【0176】この電解洗い行程においても、電極33へ
の通電制御がなされる。このため、上述したように、使
用者によって誤って洗剤が投入され、洗濯物に洗剤分が
多く残ったまま電解洗いが行われ、洗い水の電解濃度が
高くなるなどの原因により、通電電流値が非常に大きく
なった場合には、電解洗いの途中で電解装置31の動作
が中止される。このとき、パルセータ7の動作は継続さ
れ、洗い自身は続けられる。この電解洗い行程では、予
洗い行程の場合とは違って、洗濯物の汚れを十分に落と
す必要がある。このため、洗剤の投入が原因であれば、
洗剤の効果によって洗浄性能が確保できるかもしれない
が、その洗剤量が十分ではない場合や洗剤の投入が原因
ではない場合(後述する入浴剤など他の導電率を良くす
る物質の投入が原因である)には、電解装置31を止め
てしまっては十分な洗浄性能を確保できない虞がある。
したがって、通電電流が大きくなり、電解洗い行程の途
中で電解装置31の動作を中止した場合には、後述する
追加電解洗い行程が実行される。
【0177】電解洗い行程が終了すると、2回目の中間
脱水が実行される(ステップF9)。この2回目の中間
脱水の動作は、最初の中間脱水の動作と同じである。
【0178】2回目の中間脱水が終了すると、通電電流
値が上限電流値を超えることによって電解洗い行程の途
中で電解装置31の動作が中止されたか否かを判定する
(ステップF10)。中止されていなければ、電解すす
ぎ行程へと移行する。一方、電解洗い行程の途中で電解
装置31の動作が中止されたと判定した場合には、追加
電解洗い行程を実行する(ステップF11〜F13)。
この追加電解洗い行程の動作は、予洗い行程や電解洗い
行程と同じであるが、電解装置31およびパルセータ7
を動作させる追加洗い時間を予洗い時間よりも長く電解
洗い時間よりも短く設定している。本実施形態では、例
えば、追加洗い時間を5分に設定している。これは、電
解洗い行程によって多少は洗われているので電解洗い時
間ほどの時間は必要なく、しかし、予洗い行程よりは十
分に洗う必要があるためである。
【0179】この追加電解洗い行程が行われた場合に
は、さらに3回目の中間脱水を行った後(ステップF1
4)、電解すすぎ行程を実行する(ステップF15〜F
17)。
【0180】この電解すすぎ行程の動作は、標準コース
において除菌の設定がなされ、最終すすぎ行程で電解す
すぎを行う場合の動作と同様である。つけおき時間、攪
拌時間、電解動作時間は図11に示す通りであるが、標
準コースに比べて定格負荷量(最高水位)が少ないた
め、つけおき時間および電解動作時間は通電電流値のみ
に基づくものとし、攪拌時間は一定としている。また、
攪拌時間は、標準コースにおける同じ水位や通電電流値
に対応する攪拌時間より長くしている。
【0181】こうして、電解すすぎ行程が終了すると、
中間脱水よりも脱水時間の長い最終脱水を行う(ステッ
プF18)。この最終脱水の脱水動作も、脱水時間が長
いだけで、中間脱水の動作と同様である。そして、最終
脱水が終了すると、洗剤ゼロコースの洗浄運転を終了す
る。
【0182】なお、電解予洗いの実行時間(電解装置3
1の動作時間)、および電解洗いの実行時間を通電電流
の大きさに応じて変更するようにしても良い。この場
合、通電電流値が小さいほど実行時間を長くする。ま
た、電解予洗いの実行時間(電解装置31の動作時
間)、および電解洗いの実行時間を洗濯物の負荷量、水
量(水位)に応じて変更するようにしても良い。この場
合、負荷量や水量が多いほど実行時間を長くする。この
ようにすると、洗浄性能をより確実に確保できる。
【0183】ところで、同じ極性の状態のまま電極33
に通電を続けると、電極表面にスケールが付着し、電極
間に電流が流れにくくなって電気分解の能力が低下する
虞がある。これを防止すべく、本実施形態の全自動洗濯
機では、制御部20の制御のもと、電極33の極性を定
期的に反転させる極性反転制御を行っており、以下、こ
の動作を図17のフローチャートに従って説明する。
【0184】電解装置31が動作される、即ち電極33
への通電制御が開始されると、まず、前回の通電制御の
終了時点での電極33への通電時間をEEPROM93
から読み出す(ステップG1)。そして、この読み出し
た通電時間の続きから通電時間のカウントを開始する
(ステップG2)。次に、カウントした通電時間が、予
め定めた反転時間、例えば60分になったか否かを判定
する(ステップG3)。反転時間を短くすればそれだけ
スケールは付着し難くなる。しかし、電極33の頻繁な
反転は、電極表面にコーティングした酸化触媒となる薄
膜材料の剥がれの原因となる。よって、反転時間は、ス
ケールの付着が防止でき、且つ薄膜材料の剥がれを防止
できる時間としており、予め実験などによって決定す
る。
【0185】ステップG3で反転時間になったと判定す
ると、電極33の通電制御を停止して、電極33への通
電を停止する(ステップG4)。そして、切り換えスイ
ッチ98を動作して電極33の極性を反転する(ステッ
プG5)。例えば、第1電極33aが陽極、第2電極3
3bが陰極であった場合には、第1リレー98aの接点
を端子a側から端子b側へ切り換えるとともに第2リレ
ー98bの接点を端子d側から端子c側に切り換える。
これにより、第1電極33aが陰極に、第2電極33b
が陽極になる。こうして、極性反転が終わると、通電時
間をリセットして再びカウントを開始し、通電制御を再
開する(ステップG6〜G8)。そして、ステップG3
へと戻る。
【0186】ステップG3で反転時間になっていないと
判定すると、電極33の通電制御が終了したか否かを判
定する(ステップG9)。通電制御が終了してなけれ
ば、ステップG3に戻る。一方、通電制御が終了してい
れば、通電時間のカウントを停止する(ステップG1
0)。そして、ここまでカウントした通電時間をEEP
ROM93に記憶させて(ステップG11)、極性反転
制御を終了する。
【0187】このように、本実施形態の全自動洗濯機に
おいては、電極33への通電時間が所定の反転時間にな
る度に電極33の極性を反転させるようにしているの
で、電極表面へのスケールの付着が防止され、安定した
洗浄性能や除菌性能を確保することができる。
【0188】また、不揮発性のメモリであるEEPRO
M93を備え、電極33への通電制御が終了すると、こ
こまでカウントした通電時間をEEPROM93へ記憶
し、次回の通電制御を開始するとEEPROM93から
通電時間を読み出して、この通電時間の続きからカウン
トするようにしたので、電源スイッチ49がオフされた
り、電源コンセントが抜かれたりして機器への電源が遮
断されても、通電時間を記憶しておくことができ、常に
一定の通電時間で極性を反転させることが可能となる。
【0189】さらに、上述のような、電極33への通電
制御を行うことにより、電極33へ流れる電流値がほぼ
一定(平均的にほぼ一定)になるようにしているので、
スケールが付着するまでの通電時間がほぼ一定となり、
反転時間を細かく調整しなくてもスケースの付着を安定
して防止できる。
【0190】以上、本発明の洗濯機、および洗浄機の一
実施形態について説明したが、本発明は、例えば、以下
に示すように、上記の実施形態に限定されるものではな
い。
【0191】本発明の洗濯機は、全自動洗濯機に限定さ
れない。外槽と外槽内に設けられた横軸型のドラムとで
洗濯槽を構成する、いわゆるドラム式洗濯機でもよい。
また、洗濯槽を一槽とし脱水槽を別に設けた、いわゆる
二槽式洗濯機でもよい。
【0192】本発明の洗濯手段は、パルセータ7に限ら
れるものではない。例えば、全自動洗濯機において、洗
濯兼脱水槽の回転で生じる水流を利用して洗濯物を洗濯
する場合は洗濯兼脱水槽が洗濯手段となる。ドラム式洗
濯機においては、ドラムやドラムに設けられた洗濯物攪
拌用のバッフルが洗濯手段となる。要は、機械力により
洗濯物を洗濯する手段であればよい。
【0193】本発明の電解手段は、本実施形態のように
洗濯槽とは別に設けるものではなく、洗濯槽内に設ける
ものでもよい。また、洗濯運転によって洗濯槽内の水が
循環される場所に設けるものでもよい。さらに、本実施
形態では、洗濯槽に溜めた水を電気分解しているが、電
解手段は、洗濯槽内に給水する前の水を電気分解するも
のとし、これによって生成した電解水を洗濯槽内に供給
するものとしてもよい。
【0194】本発明は、水道水のみを電気分解するもの
に限られない。水道水の電気分解を促進するため、食塩
や炭酸水素ナトリウムなどを水道水に加えて被電解溶液
とし、これを電気分解するようにしてもよい。
【0195】第6〜第9の発明に係る洗浄機は、本実施
形態の全自動洗濯機に限られるものではないことは勿論
のこと、その他の洗濯機に限られるものでもなく、例え
ば食器を洗浄する食器洗い機や、医療・実験用器具を洗
浄する器具洗浄機であってもよい。要は、被洗浄物を洗
浄する洗浄機であればよい。
【0196】その他、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更
や修正を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による全自動洗濯機の側面
断面図。
【図2】図1に示す全自動洗濯機の正面一部断面図。
【図3】水処理ユニットの一部断面側面図。
【図4】水処理ユニットの正面からみた概略構造を示す
模式図。
【図5】給水機構の構成を示す上面板後部の透視平面
図。
【図6】操作部、表示部の構成を示す操作パネルの平面
図。
【図7】本実施形態の全自動洗濯機の電気系構成図。
【図8】本実施形態の全自動洗濯機における、標準コー
スの洗濯運転動作を示すフローチャート。
【図9】標準コース、洗剤ゼロコースにおける、負荷量
と水位との関係を示すテーブル。
【図10】本実施形態の全自動洗濯機における、電解す
すぎの動作を示すフローチャート。
【図11】電解すすぎにおいて、つけおき時間、攪拌時
間、電解動作時間を決定するためのテーブル。
【図12】本実施形態の全自動洗濯機における、電極の
通電制御を示すフローチャート。
【図13】本実施形態の全自動洗濯機における、洗剤ゼ
ロコースの洗濯運転動作を示すフローチャート。
【図14】洗剤ゼロコースにおける、負荷量検知・水位
設定処理の流れを示すフローチャート。
【図15】洗剤ゼロコースにおける、中間脱水の動作を
示すフローチャート。
【図16】本実施形態の全自動洗濯機における、電極の
通電回路の概略を示す回路図。
【図17】本実施形態の全自動洗濯機における、電極の
極性反転制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 外槽(洗濯槽、洗浄槽) 5 洗濯兼脱水槽(洗濯槽、洗浄槽) 7 パルセータ(洗濯手段、洗浄手段) 20 制御部(制御手段、カウント手段) 31 電解装置(電解手段) 32 電解槽 33 一対の電極 51 電流検出回路(電流検知手段、) 93 EEPROM(不揮発性のメモリ) 98 切り換えスイッチ(反転手段) 98a 第1リレー 98b 第2リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06F 33/02 D06F 33/02 Z (72)発明者 永福 裕二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤井 賢二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 間宮 春夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 東桃 有志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 荒井 英行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 勝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉田 賢司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤井 陽子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B082 CC02 3B155 AA01 AA13 AA15 AA21 BA23 BB08 BB14 CB06 CB38 DB08 GA25 JB06 KA13 KB02 KB08 KB12 LC12 LC13 MA02 MA05 MA06 MA08 MA10 4D061 DA03 DA07 DB01 DB07 DB09 EA02 EA03 EB02 EB05 EB17 EB19 EB30 EB31 ED06 ED15 ED20 GA04 GA12 GA15 GB30 GC04 GC12 GC16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽
    内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少な
    くとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分
    解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作
    を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を
    用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいは
    すすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯
    機であって、 前記電極の極性を反転するための反転手段と、同極性に
    おいて前記電極へ通電した通電時間をカウントするカウ
    ント手段を備え、 前記制御手段は、前記カウント手段によりカウントした
    前記通電時間が予め定めた反転時間になると、前記反転
    手段を動作して前記電極の極性を反転させることを特徴
    とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 不揮発性のメモリを備え、前記制御手段
    は、前記電極への通電制御が終了すると、前記カウント
    手段がここまでカウントした前記通電時間を前記メモリ
    へ記憶し、次回の通電制御を開始すると前記メモリから
    前記通電時間を読み出して、この通電時間の続きから前
    記カウント手段にカウントさせることを特徴とする請求
    項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、単位時間あたりに前記
    電極へ流れる電流値がほぼ一定になるよう前記電極への
    通電制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の洗濯
    機。
  4. 【請求項4】 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽
    内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少な
    くとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分
    解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作
    を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を
    用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいは
    すすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯
    機であって、 前記電極の極性を反転するための反転手段と、電気分解
    のために前記電極に流れる電流の大きさを検知する電流
    検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電解洗濯行程において、前記電流
    検知手段によって検知された電流値が所定の上限電流値
    よりも大きい場合には、前記電解手段を停止させて電気
    分解を中止するとともに、前記反転手段を動作させて前
    記電極の極性を反転させた場合には、極性を反転してか
    ら所定時間の通電なされるまでは、所定時間経過後より
    も前記上限電流値を大きく設定することを特徴とする洗
    濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽
    内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少な
    くとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分
    解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作
    を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を
    用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいは
    すすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯
    機であって、 前記電極の極性を反転するための反転手段と、電気分解
    のために前記電極に流れる電流の大きさを検知する電流
    検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電解洗濯行程において、前記電流
    検知手段によって検知された電流値が所定の上限電流値
    よりも大きい場合には、前記電解手段を停止させて電気
    分解を中止するとともに、前記反転手段を動作させて前
    記電極の極性を反転させた場合には、極性を反転してか
    ら所定時間の通電なされるまでは、前記電流検知手段に
    よって検知された電流値が前記上限電流値より大きくて
    も、前記電解手段を停止せず電気分解を中止しないこと
    を特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽
    内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少な
    くとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分
    解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作
    を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を
    用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいは
    すすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯
    機であって、 電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを検知
    する電流検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電流検知手段によって検知された
    電流値に応じて前記電極へ間欠通電を行うとともに、こ
    の間欠通電を、通電時間を固定し通電停止時間を前記電
    流値に応じて変えるものとしたことを特徴とする洗濯
    機。
  7. 【請求項7】 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽
    内の洗濯物を機械力によって洗濯する洗濯手段と、少な
    くとも一対の電極を含み、洗濯に使用される水を電気分
    解する電解手段と、前記洗濯手段および電解手段の動作
    を制御し、前記電解手段の動作により生成した電解水を
    用いて前記洗濯手段の動作により洗濯物を洗うあるいは
    すすぐ電解洗濯行程を実行する制御手段とを備えた洗濯
    機であって、 電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを検知
    する電流検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電流検知手段によって検知された
    電流値に応じて前記電極へ間欠通電を行うとともに、こ
    の間欠通電における通電停止時間内に前記電流検知手段
    によって電流が検知された場合には、前記電極への給電
    を止める異常処理を行うことを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄
    槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対
    の電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解
    手段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、
    前記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記
    洗浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電
    解洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
    て、 前記電極の極性を反転するための反転手段と、同極性に
    おいて前記電極へ通電した通電時間をカウントするカウ
    ント手段を備え、 前記制御手段は、前記カウント手段によりカウントした
    前記通電時間が予め定めた反転時間になると、前記反転
    手段を動作して前記電極の極性を反転させることを特徴
    とする洗浄機。
  9. 【請求項9】 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄
    槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一対
    の電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電解
    手段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御し、
    前記電解手段の動作により生成した電解水を用いて前記
    洗浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすすぐ電
    解洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機であっ
    て、 前記電極の極性を反転するための反転手段と、電気分解
    のために前記電極に流れる電流の大きさを検知する電流
    検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電解洗浄行程において、前記電流
    検知手段によって検知された電流値が所定の上限電流値
    よりも大きい場合には、前記電解手段を停止させて電気
    分解を中止するとともに、前記反転手段を動作させて前
    記電極の極性を反転させた場合には、極性を反転してか
    ら所定時間の通電なされるまでは、所定時間経過後より
    も前記上限電流値を大きく設定する、あるいは前記電流
    検知手段によって検知された電流値が前記上限電流値よ
    り大きくても前記電解手段を停止せず電気分解を中止し
    ないことを特徴とする洗浄機。
  10. 【請求項10】 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗
    浄槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一
    対の電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電
    解手段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御
    し、前記電解手段の動作により生成した電解水を用いて
    前記洗浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすす
    ぐ電解洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機で
    あって、 電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを検知
    する電流検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電流検知手段によって検知された
    電流値に応じて前記電極へ間欠通電を行うとともに、こ
    の間欠通電を、通電時間を固定し通電停止時間を前記電
    流値に応じて変えるものとしたことを特徴とする洗浄
    機。
  11. 【請求項11】 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗
    浄槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、少なくとも一
    対の電極を含み、洗浄に使用される水を電気分解する電
    解手段と、前記洗浄手段および電解手段の動作を制御
    し、前記電解手段の動作により生成した電解水を用いて
    前記洗浄手段の動作により被洗浄物を洗うあるいはすす
    ぐ電解洗浄行程を実行する制御手段とを備えた洗浄機で
    あって、 電気分解のために前記電極に流れる電流の大きさを検知
    する電流検知手段を備え、 前記制御手段は、前記電極への通電停止時に前記電流検
    知手段によって電流が検知された場合には、前記電極へ
    の給電を止める異常処理を行うことを特徴とする洗浄
    機。
JP2001212782A 2001-07-12 2001-07-12 洗濯機、及び洗浄機 Expired - Fee Related JP3631174B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001212782A JP3631174B2 (ja) 2001-07-12 2001-07-12 洗濯機、及び洗浄機
KR10-2002-0040143A KR100478669B1 (ko) 2001-07-12 2002-07-11 세탁기 및 세정기
CNB021410194A CN1308527C (zh) 2001-07-12 2002-07-12 洗衣机以及洗净机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001212782A JP3631174B2 (ja) 2001-07-12 2001-07-12 洗濯機、及び洗浄機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004275961A Division JP2004358274A (ja) 2004-09-22 2004-09-22 洗濯機、及び洗浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003024692A true JP2003024692A (ja) 2003-01-28
JP3631174B2 JP3631174B2 (ja) 2005-03-23

Family

ID=19047881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001212782A Expired - Fee Related JP3631174B2 (ja) 2001-07-12 2001-07-12 洗濯機、及び洗浄機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3631174B2 (ja)
KR (1) KR100478669B1 (ja)
CN (1) CN1308527C (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044737A1 (ja) * 2003-11-10 2005-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha 水処理ユニット及びこれを搭載した機器
KR101016294B1 (ko) * 2003-03-14 2011-02-22 엘지전자 주식회사 세탁기의 전극센서 전원인가방법
JP2011092416A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Sharp Corp 洗濯機
JPWO2013111788A1 (ja) * 2012-01-23 2015-05-11 シャープ株式会社 水浄化装置および消毒液製造装置
US9451867B2 (en) 2012-01-26 2016-09-27 Whirlpool Corporation Dishwasher and ozone generator
WO2020217598A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 神田 智一 洗浄液生成装置、洗浄・コーティング液生成装置
CN113638182A (zh) * 2020-05-11 2021-11-12 无锡小天鹅电器有限公司 一种控制方法及装置、衣物处理设备、存储介质
CN113646097B (zh) * 2019-04-26 2024-06-04 神田智一 清洗液生成装置、清洗-涂布液生成装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100975733B1 (ko) * 2003-07-03 2010-08-12 엘지전자 주식회사 은 용액을 이용한 살균 세탁 방법
CN100355942C (zh) * 2003-11-18 2007-12-19 海尔集团公司 用于洗衣机带隔膜式电解槽逆向电解的控制方法
CN112244710B (zh) * 2020-09-30 2022-03-18 宁波方太厨具有限公司 一种清洗机

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154892A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 共同印刷株式会社 携帯用カ−ド
JP3275106B2 (ja) * 1992-12-14 2002-04-15 日本インテック株式会社 電解イオン水生成装置
JPH07171569A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Janome Sewing Mach Co Ltd 電解イオン水生成装置
JPH07171570A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Janome Sewing Mach Co Ltd 電解イオン水生成装置
JP3409448B2 (ja) * 1994-07-06 2003-05-26 東陶機器株式会社 無隔膜型電解槽を備えたイオンリッチ水生成装置
JP3465367B2 (ja) * 1994-08-23 2003-11-10 東陶機器株式会社 イオンリッチ水生成装置
JP3316385B2 (ja) * 1996-08-27 2002-08-19 シャープ株式会社 食器洗い機
KR100314440B1 (ko) * 1999-03-12 2001-11-15 구자홍 세탁기
TW465610U (en) * 1999-04-30 2001-11-21 Sanyo Electric Co Washing machine

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101016294B1 (ko) * 2003-03-14 2011-02-22 엘지전자 주식회사 세탁기의 전극센서 전원인가방법
WO2005044737A1 (ja) * 2003-11-10 2005-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha 水処理ユニット及びこれを搭載した機器
US7493784B2 (en) 2003-11-10 2009-02-24 Sharp Kabushiki Kaisha Washing machine with water treatment unit
JP2011092416A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Sharp Corp 洗濯機
JPWO2013111788A1 (ja) * 2012-01-23 2015-05-11 シャープ株式会社 水浄化装置および消毒液製造装置
US9451867B2 (en) 2012-01-26 2016-09-27 Whirlpool Corporation Dishwasher and ozone generator
WO2020217598A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 神田 智一 洗浄液生成装置、洗浄・コーティング液生成装置
WO2020217453A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 神田 智一 洗浄液生成装置、洗浄・コーティング液生成装置
JPWO2020217598A1 (ja) * 2019-04-26 2021-05-06 神田 智一 洗浄液生成装置、洗浄・コーティング液生成装置
CN113646097A (zh) * 2019-04-26 2021-11-12 神田智一 清洗液生成装置、清洗-涂布液生成装置
CN113646097B (zh) * 2019-04-26 2024-06-04 神田智一 清洗液生成装置、清洗-涂布液生成装置
CN113638182A (zh) * 2020-05-11 2021-11-12 无锡小天鹅电器有限公司 一种控制方法及装置、衣物处理设备、存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
KR20030007109A (ko) 2003-01-23
CN1308527C (zh) 2007-04-04
CN1397677A (zh) 2003-02-19
JP3631174B2 (ja) 2005-03-23
KR100478669B1 (ko) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW579399B (en) Electrical washing machine
US20040172985A1 (en) Electric washing machine
JP3631172B2 (ja) 洗濯機、および洗浄機
JP3631174B2 (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP3631171B2 (ja) 洗濯機、および洗浄機
JP4204579B2 (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP3631173B2 (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP2008188460A (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP2004358274A (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP4549405B2 (ja) 洗濯機
JP3827197B2 (ja) 洗濯機
JP2003000990A (ja) 洗濯機
JP3631217B2 (ja) 電気洗濯機
JP2003000993A (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP2003000988A (ja) 洗濯機
JP2003126592A (ja) 電気洗濯機
JP2003199991A (ja) 洗濯機
JP3631219B2 (ja) 電気洗濯機
JP3634812B2 (ja) 電気洗濯機
JP2003154195A (ja) 電気洗濯機
JP2005143822A (ja) 洗濯機
JP2003126593A (ja) 電気洗濯機
JP2003154193A (ja) 電気洗濯機
JP3631218B2 (ja) 電気洗濯機
JP2003154194A (ja) 電気洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3631174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees