JP2003024547A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003024547A
JP2003024547A JP2001214292A JP2001214292A JP2003024547A JP 2003024547 A JP2003024547 A JP 2003024547A JP 2001214292 A JP2001214292 A JP 2001214292A JP 2001214292 A JP2001214292 A JP 2001214292A JP 2003024547 A JP2003024547 A JP 2003024547A
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JP
Japan
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game
unit
unit game
ball
condition
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001214292A
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English (en)
Inventor
Michio Sekiyama
道生 関山
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Sammy Corp
Samy KK
Original Assignee
Sammy Corp
Samy KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別遊技状態が成立した後においても遊技者
に取って興味の湧く遊技となるような構成の弾球遊技機
を提供する。 【解決手段】 所定の遊技条件のもとで特別遊技状態を
成立させ、この特別遊技状態においては、遊技領域11
に設けられた可変入賞口31aを入賞容易として遊技を
行わせる単位遊技を複数回繰り返して行わせるように弾
球遊技機が構成される。この遊技機は、さらに、単位遊
技を終了させる単位遊技終了条件を予め設定された複数
の単位遊技終了条件から選択する単位遊技終了条件選択
手段と、特別遊技状態において単位遊技を開始後に単位
遊技終了条件選択設定手段により選択された単位遊技終
了条件が成立したときに単位遊技を終了させる単位遊技
終了制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機に代表さ
れる弾球遊技機に関し、特に、所定の遊技条件のもとで
特別遊技状態(パチンコ遊技において、一般的に大当た
りと称されている状態)を成立させ、この特別遊技状態
においては、遊技領域に設けられた可変入賞口を入賞容
易な状態に可変させて遊技を行わせる単位遊技を複数回
繰り返して行わせるように構成された弾球遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機は遊技盤の前面に複数の
入賞具を有した遊技領域を形成して構成され、遊技領域
内に打ち出されて落下移動する遊技球が入賞具内に入っ
たときに所定個数(例えば、5個、10個もしくは13
個)の賞球を払い出すように構成された遊技具である。
このような入賞具として、一つの入賞球に対して一回の
所定個数の賞球の払い出しのみを行わせる入賞具(通常
入賞具)や、入賞に応じていわゆるチューリップを開放
して次の入賞を容易としたり、所定の遊技条件の下でい
わゆる大入賞口を開放して特別遊技状態を成立させて大
量の入賞球の獲得を可能としたりするものがある。この
特別遊技状態は遊技領域内に設けられた所定の入賞具へ
の入賞により成立させることが考えられ、このような構
成のパチンコ機が従来から実用に供されている。
【0003】さらに、近年のパチンコ機としては遊技領
域を構成する遊技盤の中央部に液晶表示装置等による図
柄表示装置を設けたものが一般的に用いられており、こ
のパチンコ遊技機においては、遊技領域内の所定の入賞
具内に遊技球が入賞した時などにこの図柄表示装置によ
り図柄を変動表示させ、この変動図柄が停止したときの
停止図柄の種類に応じて当たり遊技状態を成立させるよ
うに構成されている。例えば、図柄表示装置においてス
ロットマシーンの三つの回転ドラムのように数字等が回
転変動する表示を行い、三つの回転ドラムが停止したと
きの数字が一致する停止図柄となったときに特別遊技状
態(大当たり遊技状態)を成立させるような構成となっ
ている。
【0004】このような特別遊技状態においては、遊技
領域の下部に設けられた大入賞口を開放して遊技球の入
賞が容易となる状態で遊技を行わせる単位遊技を複数回
繰り返して設定し、遊技者が大量の遊技球を獲得できる
ようになっている。なお、大入賞口は通常は閉じられて
いるがこれを開放すると遊技球が非常に入賞容易な状態
となる。このように特別遊技状態において設定される単
位遊技は、大入賞口へ所定個数(例えば、10個)の遊
技球が入賞するか、所定時間(30秒)が経過するとい
う終了条件が成立するまで継続され、この終了条件が成
立した時点で単位遊技が一旦終了して大入賞口が閉止さ
れる。
【0005】この単位遊技は所定条件の下で所定回数
(例えば、14回もしくは16回)だけ繰り返して行わ
れるようになっており、上記終了条件が成立して一旦閉
じられた大入賞口が再び開放されて次の単位遊技が設定
されるという作動が所定回数繰り返された後、特別遊技
が終了するように構成されている。なお、大入賞口内に
は、一般的にVゾーン等と称される特定領域と、これ以
外の非特定領域とが設けられており、単位遊技中に特定
領域内への遊技球の入賞がないまま終了したときには、
次の単位遊技を行うことなくそのまま特別遊技が終了す
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のパチ
ンコ機では、特別遊技状態が成立したとき(いわゆる大
当たり状態となったとき)には遊技者は大量の賞球の獲
得が可能であるが、特別遊技状態での賞球の出方は画一
的なものとなっており、遊技者はただ遊技球を遊技領域
内に遊技球を打ち出して大入賞口への入賞を行わせるだ
けの単調な遊技となっていた。このため遊技者にとって
は特別遊技状態を成立するまでの遊技に興奮しても、一
旦特別遊技状態が成立した後は単に大量の賞球の獲得が
可能なだけで、単調な遊技となるという問題があった。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
特別遊技状態が成立した後においても遊技者に取って興
味の湧く遊技となるような構成の弾球遊技機を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、所定の遊技条件のもとで特別遊
技状態を成立させ、この特別遊技状態においては、遊技
領域に設けられた可変入賞口を入賞容易として遊技を行
わせる単位遊技を複数回繰り返して行わせるように弾球
遊技機が構成され、さらに、単位遊技を終了させる単位
遊技終了条件を予め設定された複数の単位遊技終了条件
から選択する単位遊技終了条件選択手段と、特別遊技状
態において単位遊技を開始後に単位遊技終了条件選択設
定手段により選択された単位遊技終了条件が成立したと
きに単位遊技を終了させる単位遊技終了制御手段とを備
える。
【0009】このような構成の弾球遊技機によれば、特
別遊技状態において各単位遊技を終了させる条件が単位
遊技終了条件選択手段により選択されるため、特別遊技
状態が成立した後において各単位遊技の終了条件を多様
に変化させることが可能となる。このため、遊技者はこ
のように変化する終了条件に興味を持ちながら特別遊技
を行うことになり、特別遊技状態成立後においても遊技
者は多様な遊技を興味を持って楽しむことが可能にな
る。
【0010】上記単位遊技終了条件選択手段を弾球遊技
機で展開される遊技状態に基づいて単位遊技終了条件を
選択する第1条件選択手段を有して構成することがで
き、この場合、単位遊技終了制御手段は第1選択手段に
よって選択された単位遊技終了条件が成立したときに単
位遊技を終了させる。
【0011】また、弾球遊技機で展開された遊技状態の
履歴を記憶する遊技履歴記憶手段を備えて弾球遊技機を
構成し、単位遊技終了条件選択手段を遊技履歴記憶手段
に記憶された遊技履歴に基づいて単位遊技終了条件を選
択する第2条件選択手段を有して構成しても良い。この
場合には、単位遊技終了制御手段は第2選択手段によっ
て選択された単位遊技終了条件が成立したときに単位遊
技を終了させる。
【0012】弾球遊技機で展開された遊技状態の履歴を
記憶する遊技履歴記憶手段を備えて弾球遊技機を構成
し、単位遊技終了条件選択手段を、弾球遊技機で展開さ
れる遊技状態に基づいて単位遊技終了条件を選択する第
1条件選択手段および遊技履歴記憶手段に記憶された遊
技履歴に基づいて単位遊技終了条件を選択する第2条件
選択手段を有して構成しても良い。この場合には、弾球
遊技機は、第1条件選択手段および第2条件選択手段の
いずれか一方の選択手段を切り換える切り換え手段を備
え、単位遊技終了制御手段は切り換え手段において切り
換えられた第1および第2条件選択手段のいずれかによ
って選択された単位遊技終了条件が成立したときに単位
遊技を終了させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る弾球遊
技機の代表例としてのパチンコ機PMの外観を図1〜図
3に示している。なお、図1においては、プリペイドカ
ードにより遊技球の払い出しを行うプリペイドカードユ
ニットPCUをパチンコ機PMの側部に取り付けた状態
を示している。
【0014】パチンコ機PMは、その基本構成として、
方形枠状に形成された木製もしくはプラスチック製の外
枠1と、この外枠1の前面を覆って取り付けられた前枠
2とを有する。外枠1は上枠板1a、左右枠板1b,1
c、底枠板1dから方形枠状に構成され、下部前面に幕
板1eが設けられるとともに幕板1eの裏側に補強連桿
1fが取り付けられている。前枠2は、外枠1における
底枠板1dおよび幕板1eの前面を除く外枠1の前面を
覆う方形枠状に構成され、外枠1の正面左側上下部にお
いてヒンジ部材3a,3bにより開閉および着脱自在に
取り付けられている。前枠2の正面右側に施錠装置4が
設けられており、ヒンジ部材3a,3bにより開閉自在
に支持された前枠2が外枠1の前面を覆って閉止された
状態で施錠装置4により外枠1と係合され、閉止状態の
まま保持されるような構成となっている。
【0015】前枠2の前面にはその上部を開閉自在に覆
う方形状のガラス扉5が取り付けられており、施錠装置
4により前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。方
形枠状の前枠2の裏側に一体に繋がって方形枠状の収容
枠6が形成されており、この収容枠6によりその詳細構
造を後述する遊技盤10が着脱交換可能に収容保持され
る。このように収容枠6により遊技盤10が保持された
状態で、収容枠6の枠開口から遊技盤10の前面の遊技
領域11をガラス扉5のガラス板5aに所定間隔をおい
て臨ませており、遊技領域11の前面とガラス扉5のガ
ラス板5aの内面との間に遊技球が落下移動する遊技領
域空間が形成されている。また、前枠2の下部には、上
下の球皿7a,7bや、打球発射装置8が図示のように
設けられている。
【0016】遊技盤10は方形状のベニヤ板の前面に樹
脂シートからなるセル板を貼付して構成されており、収
容枠6の収容面域内に裏面側から装着され、収容枠6の
後面側周囲に配設された複数の係合レバー12により固
定保持される。遊技盤10の前面には所定の図柄が施さ
れたセル板が接着貼付されており、その上に図4に示す
ように略円形状の外レール13aおよび内レール13b
が取り付けられている。これら外および内レール13
a,13bに囲まれて遊技盤10の前面に遊技領域11
が形成されており、遊技領域11内に各種の遊技部品と
多数本の遊技釘(図示の容易化のため遊技釘は図示せ
ず)が配設されている。打球発射装置8により発射され
る遊技球は両レール13a,13bの間の通路13cを
通って遊技領域11内に打ち出され、遊技領域11の前
面とガラス板5aとの間の遊技領域空間内を落下移動す
る。
【0017】パチンコ機PMは、このように遊技領域1
1の前面の遊技領域空間を落下移動する遊技球を遊技釘
により弾いたり、導いたりして落下方向をランダムに変
え、移動途中で入賞具に入賞したときにこの入賞に応じ
て賞球の支払いを行うように構成されている。このた
め、遊技領域11には、回転自在に取り付けられた左右
の上風車14a,14b、左右の下風車14c,14
d、左右の通過ゲート15a,15b、左右の一般入賞
具16a,16b、下部中央に位置する電動チューリッ
プ式の始動入賞具17、その上側に位置する表示装置2
0、下部に位置するアタッカー装置30等からなる遊技
部品が図示のように設けられている。また、遊技領域1
1の最下部には入賞具に入賞しなかったアウト球を排出
するアウト口18が設けられている。さらに、遊技領域
11の左右に入賞時等に点灯、点滅表示を行う複数のL
EDを有した左右ランプ飾り19a,19bが設けられ
ている。
【0018】左右の通過ゲート15a,15bはそれぞ
れ落下する遊技球がここを通過することができるように
上下に貫通する通路を有し、ここを通過する遊技球の有
無を検出する通過センサ15c,15dを内蔵してい
る。一般入賞具16a,16bは遊技球が上方から入り
込む入賞開口を有しており、遊技球がここに入賞したと
きに所定の数(例えば、10個)の賞球が上もしくは下
の球皿7a,7bに払い出される。一般入賞具16a,
16bはここへの遊技球の入賞の有無を検出する入賞検
出センサ16c,16dを内蔵している
【0019】始動入賞具17はいわゆる電動チューリッ
プ構成の入賞具からなり、内部に配設された羽根開閉ソ
レノイド機構17d(図11参照)により左右のチュー
リップ羽根17a,17bを開閉させることができる。
この始動入賞具17において、破線で示すように左右の
チューリップ羽根17a,17bが閉じた状態では上方
に向いた狭い開口からのみ遊技球の入賞が可能である
が、所定の条件下でチューリップ羽根17a,17bが
左右に開いて遊技球が入賞しやすい状態となる。始動入
賞具17は遊技球の入賞を検出する入賞検出センサ17
cを内蔵しており、遊技球の入賞を検出すると、所定条
件の下で後述するように表示装置20において特別変動
図柄の変動表示を開始させる。なお、始動入賞具17に
遊技球が入賞したときにも所定の数(例えば、5個)の
入賞球が上もしくは下の球皿7a,7bに払い出され
る。
【0020】表示装置20は、ランプ飾り21に囲まれ
て中央に液晶表示器22が設けられており、遊技中にお
いて液晶表示器22の画面に種々の表示がなされる。ラ
ンプ飾り21は複数のLEDを内蔵しており、入賞時に
点灯、点滅表示を行う。さらに、ランプ飾り21にはL
EDによる点灯表示が行われる4個の特別図柄変動記憶
表示部23が設けられている。
【0021】アタッカー装置30は、図5〜図8にその
構成を詳しく示すように、遊技盤10の開口に装着され
る装置枠31を有して構成される。この装置枠31の下
部中央に補助変動表示器32が設けられるとともにその
周囲にLEDによる点灯表示が行われる4個の補助図柄
変動記憶表示部33が設けられている。装置枠31の左
右には一般入賞具34a,34bが設けられており、そ
の上方に開口して形成された入賞口に遊技球が入賞する
と所定の数(例えば、10個)の賞球が上もしくは下の
球皿7a,7bに払い出される。この一般入賞具34
a,34bにも遊技球の入賞を検出する入賞検出センサ
34c,34dが内蔵されている。
【0022】装置枠31の中央に長方形状の開口からな
る大入賞口31aが形成されており、この大入賞口31
aを開閉自在に覆って開閉扉35が取り付けられてい
る。開閉扉35は扉開放ソレノイド機構36により開放
されるようになっており、大入賞口31aの内部には、
特定領域を構成する第1入賞口37aと、非特定領域を
構成する第2入賞口37bと、左右に揺動制御される特
定領域誘導板38とが設けられている。これら第1およ
び第2入賞口37a,37bに遊技球が入賞すると所定
の数(例えば、13個)の賞球が上もしくは下の球皿7
a,7bに払い出される。これら第1および第2入賞口
37a,37b内には遊技球の入賞の有無を検出する入
賞検出センサ37c,37dが内蔵されている。特定領
域誘導板38は電気駆動される誘導板駆動機構38aを
内蔵しており、この誘導板駆動機構38aにより、第1
入賞口37a側への入賞割合が低くなる特定領域誘導位
置と、第2入賞口37b側への入賞割合が低くなる非特
定領域誘導位置とに揺動移動されるように構成されてい
る。
【0023】開閉扉35は、通常は扉開放ソレノイド機
構36が非作動で、図5に示すように大入賞口31aを
覆って閉止された状態となっており、遊技領域空間を落
下移動する遊技球が大入賞口31aに入り込むことがで
きない状態となっている。そして、遊技中において所定
の遊技条件の下で特別遊技状態が成立したときに、扉開
放ソレノイド機構36が作動され、図6〜図8に示すよ
うに開閉扉35が前方にほぼ90度倒されて大入賞口3
1aが開放される。この状態では、遊技領域空間を落下
移動する遊技球は開閉扉35に受け止められて大入賞口
31a内に導かれるため、遊技球は第1および第2入賞
口37a,37bに非常に入賞しやすい状態となる。な
お、このとき、特定領域誘導板38が特定領域誘導位置
および非特定領域誘導位置のいずれにあるかに応じて、
第1および第2入賞口37a,37bのいずれか一方に
入りやすくなる。
【0024】以上のような構成の遊技盤10が取り付け
られた前枠2の裏面側には、外枠1に囲まれた領域内に
位置して裏機構BMが設けられている。裏機構BMは、
全体として収容枠の背面外郭サイズに合わせたほぼ方形
状に形成され、収容枠6の背面の上部側に装備されて遊
技球の貯留・供給処理を行う球貯留供給機構50や、収
容枠6の背面の中央部および下方部にかけて装備されて
遊技球の排出および払い出し処理を行う球払い出し機構
40等を有して一体に構成される。
【0025】裏機構BMは、さらに、球貯留供給機構5
0の隣に位置して配設されたターミナル制御部57と、
球払い出し機構40の上(背面側)にこれを覆うように
して配設されたゲーム制御基板58a,58bとを有し
ている。ターミナル制御部57は、遊技ホール側からの
電源供給ライン、パチンコゲーム内容の情報を送受する
信号ライン等が繋がっており、電源および信号の入出力
制御を行う。ゲーム制御基板58a,58bは基板上に
CPU,RAM,ROM等の種々の電子部品を搭載して
構成され、後述するようなパチンコゲームの制御を行
う。なお、裏機構BMの中央部に開口が形成されてお
り、遊技盤10に設けられた表示装置20の裏面側の表
示制御基板25がこの開口内に位置している。この表示
制御基板25はゲーム制御基板58a,58bからの信
号に基づいて表示装置20を構成する液晶表示器22に
所定の表示を行うためのものであり、後述する特別図柄
の表示等の制御を行う。
【0026】このような構成の裏機構BMはヒンジ55
a,55bにより開閉自在となって前枠2の裏面側に取
り付けられており、前枠2の裏面を覆う閉止状態で閉止
レバー56a,56b,56cにより係止保持される。
【0027】上記裏機構BMを構成する球貯留供給機構
50の断面構造を図9に示しており、予備賞球用のタン
ク部材51、タンク部材51内に貯留された予備賞球を
整列して供給させる整列樋部材52を有して構成され
る。タンク部材51は、機外の補給装置(図示せず)か
ら供給される相当数の遊技球を予備賞球として貯留して
下端の球出口から排出し得るようになっている。整列樋
部材52は、タンク部材51の球出口の下方にこれと対
向して予備賞球の受け入れ口が位置するようにして取り
付けられ、所要の球流れ勾配を有している。この整列樋
部材52は、タンク部材51から供給された予備賞球B
を二列の賞球路52a内に整列状に収容して、偏向出口
52bに送り出すようになっている。
【0028】球払い出し機構40は、図10に示すよう
に、球貯留供給機構51と一体に繋がった開閉機枠体4
1を有して構成される。この開閉機枠体41には、遊技
済み球(入賞球すなわちセーフ球と、アウト球)の集合
排出経路42、排出された賞球を球皿側に送り出す賞球
排出経路43、球貯留供給機構50から送られてくる賞
球の流入通路44等が設けられており、さらに、賞球の
流入通路44に設けられた球払い出し装置45やその他
の関連機構、部材等が装備されている。
【0029】集合排出経路42は、上方部に区画形成さ
れた球受け室48aと、この球受け室48aの下部に合
わせて開口された球通口48bとに連絡しており、遊技
盤10のアウト口18から転出されたアウト球と各入賞
具から転出されたセーフ球とを球受け室48a内に受け
入れ、最終的には集合排出経路42の下端出口から機裏
側へ排出するようになっている。
【0030】賞球排出経路43は、背面側上部から下方
に亘って区画形成された賞球路43aと、この賞球路4
3aの上方に開口連通された上球出口43bと、賞球路
43aの下端に開口された下球出口43cとを有する。
賞球排出経路43においては、球払い出し装置45から
払い出された賞球を、賞球路43aの上方から上球出口
43bを介して上の球皿7aへ排出する。さらに、上球
出口43bの周辺から溢れ出た余剰賞球は賞球路43a
を通って下球出口43cから下の球皿7bへ排出する。
なお、この賞球排出経路43では、下球出口43cの近
傍に取り付けられた球感知レバー49aと、このレバー
49aにより押動されるスイッチ49bとを有し、賞球
排出経路43内の賞球充満状態を検知できるようになっ
ている。
【0031】以上のように構成されたパチンコ機PMに
おいて、ゲーム制御基板58a,58b等によりゲーム
の制御が行われるが、この制御装置について以下に説明
する。まず、制御装置の構成を図11に示しており、こ
の制御装置は裏機構BMを構成するゲーム制御基板58
a,58b等から構成されるコントロールユニット60
を有する。
【0032】コントロールユニット60には、一般入賞
具16a,16bに内蔵された入賞検出センサ16c,
16dと、アタッカー装置30に設けられた一般入賞具
34a,34bに内蔵された入賞検出センサ34c,3
4dと、左通過ゲート15aに内蔵された通過センサ1
5cと、右通過ゲート15bに内蔵された通過センサ1
5dと、始動入賞具17に内蔵された入賞検出センサ1
7cと、アタッカー装置30の第1入賞口37aに内蔵
された入賞検出センサ37cと、第2入賞口37bに内
蔵された入賞検出センサ37dと、払い出し装置45か
ら上下の球皿7a,7bに払い出された賞球数をカウン
ト検出する払い出し賞球検出器71と、遊技済み球とし
て回収された遊技球(セーフ球およびアウト球)の数を
カウント検出する回収球検出器72とが接続されてお
り、これらから検出信号がコントロールユニット60に
入力される。
【0033】コントロールユニット60はこれら入力信
号に応じて、各種作動制御を行うものであり、この制御
対象として、賞球の払い出しを行う球払い出し装置45
と、始動入賞具17のチューリップ羽根17a,17b
の開閉制御を行う羽根開閉ソレノイド機構17dと、ア
タッカー装置30の開閉扉35を開放させる扉開放ソレ
ノイド機構36と、特定領域誘導板38を揺動させる誘
導板駆動機構38aと、表示装置20を構成する液晶表
示器22と、特別図柄変動記憶表示部23と、アタッカ
ー装置30に設けられた補助変動表示器32と、補助図
柄変動記憶表示部33とが繋がっている。これらは全て
コントロールユニット60からの制御信号に基づいて作
動制御される。
【0034】このような構成の制御装置において、コン
トロールユニット60によるゲーム制御内容について説
明する。なお、この制御のためにコントロールユニット
60はCPU,ROM,RAM等を有して構成され、チ
ューリップ開放制御回数メモリ60a、特別遊技設定制
御回数メモリ60bおよび遊技履歴メモリ60cを有
し、さらに、図示のように、乱数抽選手段61、図柄変
動制御手段62、演出パターン選択手段63および演出
パターンメモリ63a、賞球払い出し制御手段64、特
別遊技制御手段65および単位遊技制御手段65a、単
位遊技終了条件テーブル66、チューリップ開放制御手
段67、誘導板作動制御手段68等として機能させてい
る。
【0035】パチンコ機PMを用いたゲームでは、上の
球皿7aに遊技球を投入して打球発射装置8の発射ハン
ドルを手で操作し、遊技球を一球ずつ遊技領域11内に
射出する。これに応じて遊技球は、遊技領域11の前面
とガラス板5aの内面とに挟まれた遊技領域空間内を遊
技釘や風車14a〜14d等に反発されたり、ガイドさ
れたりしてランダムに移動方向を変えながら下方に落下
移動する。
【0036】この落下移動のときに、遊技球がいずれか
の一般入賞具16a,16b,34a,34b内に入賞
すると、その入賞が入賞検出センサ16c,16d,3
4c,34dにより検出され、その検出信号がコントロ
ールユニット60に送られる。この検出信号を受けると
コントロールユニット60の賞球払い出し制御手段64
により球払い出し装置45に作動信号が出力され、球払
い出し装置45が作動して、各入賞球に対して所定数
(例えば、10球)の賞球を球払い出し装置45から上
もしくは下の球皿7a,7bに払い出す。
【0037】一方、遊技領域空間を落下移動する遊技球
が左通過ゲート15aを通過すると、これが通過センサ
15cにより検出されて検出信号がコントロールユニッ
ト60に送られる。コントロールユニット60のチュー
リップ開放制御手段67はこの通過検出信号に基づい
て、図12のフローに示すチューリップ開放制御S10
を行う。この制御においては、通過センサ15cにより
遊技球が左通過ゲート15aを通過したという検出がな
されてその検出信号が入力される(ステップS11)
と、ステップS12に進み、一桁の数字を変動させなが
ら表示する補助変動表示器32の表示において(乱数抽
選手段61を用いて)この一桁の数字の内の停止図柄と
なる数字を乱数抽選により決定し、補助変動表示器32
を作動させる(ステップS13)。これにより補助変動
表示器32において一桁の数字を変動させながら表示
し、所定時間の後にステップS12において決定した停
止図柄を補助変動表示器32に表示させる(ステップS
14)。
【0038】そして、このように決定された停止図柄が
当たりとなる所定の数(例えば、7)であるか否かを判
断し(ステップS15)、停止図柄が所定の数(例え
ば、7)であるときにはステップS16に進み、所定時
間(例えば、0.5秒間)だけ羽根開閉ソレノイド機構
17dを作動させてチューリップ羽根17a,17bを
開放させる。なお、停止図柄が所定の数以外のときには
チューリップ開放制御は行わずこのままフローを終了す
る。
【0039】なお、上記のようにしてチューリップ開放
制御S10を行っている間に別の遊技球が左通過ゲート
15aを通過することがある。このときに通過センサ1
5cから通過検出信号がコントロールユニット60に入
力されると、コントロールユニット60はこれをチュー
リップ開放制御回数メモリ60aに記憶するとともに4
個のLEDからなる補助図柄変動記憶表示部33の一つ
を点灯させる。そして、上記チューリップ開放制御S1
0が完了した時点で、チューリップ開放制御回数メモリ
60aの記憶に対応したチューリップ開放制御S10を
行う。但し、この制御開始に伴い、チューリップ開放制
御回数メモリ60aの記憶を消去するとともに補助図柄
変動表示部33の点灯表示を消灯させる。このようなチ
ューリップ開放制御回数メモリ60aへの記憶および補
助図柄変動表示部33での点灯表示は、同時に4個の通
過検出まで可能であり、5個目の通過は無視される。す
なわち、チューリップ開放制御S10の間に左通過ゲー
ト15aを4個の遊技球が通過するまではそれを記憶し
て保留しておくが、それ以上の遊技球が通過しても制御
上では記憶されずに無視される。このため、補助図柄変
動記憶表示部33は四個のLED表示から構成されてい
る。
【0040】このようにしてチューリップ羽根17a,
17bが開放された状態で、もしくはチューリップ羽根
17a,17bが閉じられた状態で始動入賞具17に遊
技球が入賞した場合には、特別遊技制御手段65によ
り、図13に示す特別遊技設定制御S20が行われる。
なお、このように特別遊技設定制御が行われるまでの、
上述した遊技を通常遊技と称する。この制御において
は、始動入賞具17への遊技球の入賞が入賞検出器17
cにより検出される(ステップS21)と、乱数抽選手
段61によりまずこの入賞に対して特別遊技状態を発生
させるか否かの乱数抽選を行う(ステップS22)とと
もに賞球払い出し制御手段64により所定の数(例え
ば、5個)の賞球を上もしくは下球皿7a,7bに払い
出す制御を行う(ステップS23)。
【0041】これと同時に遊技盤10に配設された表示
装置20における液晶表示器22を作動させて、図柄変
動制御手段62により、液晶表示器22の画面に特別図
柄を変動表示させる制御を行う(ステップS24)。こ
れは、あたかもスロットマシーンの三つの回転ドラムが
回転するように、各回転ドラムに設けられた数字、文
字、絵等の特別図柄がドラムの回転に応じて変動するよ
うに液晶表示画面上に表示するものである。
【0042】このときにおける液晶表示器22の表示状
態を、図14に例示している。このときには、液晶表示
器22の画面が第1〜第5表示領域a〜eの五つの表示
領域に分けて表示される。第1表示領域aは上述したス
ロットマシーンの三つの回転ドラムが回転する様子を表
示する領域であり、各回転ドラムに設けられた数字、文
字、絵等の特別図柄がドラムの回転に応じて変動するよ
うな表示が行われ、これを図14において矢印で示して
いる。
【0043】第2〜第5表示領域b〜eは、後述する単
位遊技終了条件の選択もしくは切り換えに用いられる種
々の選択条件(この条件としては、遊技状態、遊技履歴
がある)を表示するための領域である。この例では、第
1表示領域aに表示される特別図柄の回転変動数(特別
図柄変動数)すなわち回転ドラムの回転回数に応じて単
位遊技終了条件の選択もしくは切り換えを行う場合を示
している。このため、第2表示領域bにおいては第1表
示領域aに表示される特別図柄変動数を表示し、第3表
示領域cには条件切り換え回数を表示している。ここで
は第3表示領域cに条件切り替え回数として050回転
を表示しており、これは、特別図柄変動数が50回転に
なった時点で単位遊技終了条件の選択もしくは切り換え
を行うことを意味する。
【0044】なお、第2および第3表示領域b,cにお
ける表示は、単位遊技終了条件の選択もしくは切り換え
に用いられる選択条件の種類に応じて設定される。例え
ば、「特別遊技中に大入賞口に入賞した総球数」に応じ
て単位遊技終了条件の選択もくし切り換えが行われる場
合には、第2表示領域bには「入賞球数:055個」と
いった表示がなされ、第3表示領域cには「条件切り換
え球数:100個」といった表示がなされる。このよう
に、第2および第3表示領域b,cの表示を遊技者が見
ることにより、条件切り換えのタイミングをいつにする
のが良いか等といった目標をもって遊技を楽しむことが
できる。
【0045】第4表示領域dにおいては、次回の単位遊
技終了条件の選択もしくは切り換えがなされたときに設
定される単位遊技終了条件の内容を表示している。この
例では、次回に選択もしくは切り換え設定される単位遊
技終了条件(次回ラウンド終了条件)として、Vゾーン
(特定領域すなわち第1入賞口37a)を入賞球が通過
することが設定されるということを表示している。これ
は、図19における「特定領域入賞で終了」という条件
が「YES」であることを意味するが、この内容につい
ては後述する。なお、このように次回の単位遊技終了条
件の選択もしくは切り換えがなされたときに設定される
単位遊技終了条件を予め設定しておくのではなく、選択
もしくは切り換え時に抽選により単位遊技終了条件を決
めても良いが、この場合には、第4表示領域dにはその
旨の表示がなされ、第5表示領域eに抽選の過程や、抽
選結果が表示される。
【0046】図14に示す第2から第5表示領域b〜e
の表示は、あくまでも例示でしかなく、単位遊技終了条
件の選択もしくは切り換え方法に応じて様々な異なる表
示が設定される。
【0047】このような特別図柄の変動表示を所定時間
行った後、ステップS22における抽選結果に応じて所
定の停止図柄を液晶表示器22に表示させる(ステップ
S25)。この停止図柄を表示させる過程において、図
柄変動制御手段62により種々の動画表示や、通称リー
チと称されるような遊技者の興味を引いて楽しませる表
示となる種々の演出パターンが行われる。この演出パタ
ーンは、例えば、三つの図柄のうちの二つの図柄が停止
表示され、これら二つの停止図柄が一致するときに、残
りの図柄を停止表示して三つの停止図柄を確定させるま
での間において行われる種々の演出パターンであり、こ
れにより遊技者に停止図柄に対する期待を持たせ、遊技
性を高めるようにしている。この演出パターンは演出パ
ターンメモリ63aに予め設定記憶されており、これを
演出パターン選択手段63により、例えば、ステップS
22における乱数抽選結果に基づいて読み出して行われ
るが、これについての説明は省略する。但し、後述のよ
うにリーチ表示が行われた回数に応じて単位遊技終了条
件の設定切り換えを行う場合のために、リーチ表示回数
が遊技履歴メモリ60cに記憶される。
【0048】ここで、ステップS22における抽選結果
が当たりであるときには、ステップS25において液晶
表示器22に当たり図柄(例えば、図16に示すように
三つのドラムに対応する数字が同一となる図柄)が停止
表示されて、ステップS26からステップS27に進
む。一方、抽選結果が外れであるときにはステップS2
5において液晶表示器22に外れ図柄(例えば、図15
に示すように三つのドラムに対応する数字が相違する図
柄)が停止表示され、ステップS26からこの制御を終
了する。
【0049】図15に外れ図柄を示す場合での液晶表示
器22の表示状態を示しており、この場合にも、液晶表
示器22の画面が図示のように第1〜第5表示領域a〜
eに分割表示される。第1表示領域aは回転ドラムが停
止した状態での表示であり、ここでは三つの数字が異な
る外れ図柄となっている。ステップS22における抽選
結果が外れの場合には、このような表示がなされて特別
遊技状態から通常遊技状態に戻るが、通常遊技状態中は
この表示が継続される。
【0050】このような表示がなされて通常遊技が行わ
れているときに、第2表示領域bおよび第3表示領域c
においてチャンスタイムに関する情報が表示される。チ
ャンスタイムとは通常遊技中における特定の時間を意味
し、この特定時間であるチャンスタイム中に当たりが発
生して特別遊技が成立したときには、遊技者にとって有
利な単位遊技終了条件を設定するようになっている。こ
のため、第2および第3表示領域b,cには、例えば図
15に示すように、チャンスタイムとなるまでの時間を
表示するとともに、チャンスタイムがどれだけの時間設
定されるかという情報を表示する。第4表示領域dには
次回の単位遊技終了条件の選択もしくは切り換えがなさ
れたときに設定される単位遊技終了条件の内容を表示し
ており、第5表示領域eにはチャンスタイムの間に当た
りが発生して特別遊技が成立したときには単位遊技終了
条件が遊技者に有利な条件に変わる旨の表示を行い、遊
技者に遊技に対するチャレンジ心を引き起こさせるよう
にしている。
【0051】チャンスタイムは、抽選によったり、所定
の条件が成立した場合に開始され、図15の場合には、
所定の条件として時間が用いられている。このチャンス
タイムは通常遊技中に限らず、特別遊技中において設定
しても良い。
【0052】図15の表示内容は単位遊技終了条件の選
択もしくは切り換え方法に応じて種々のものが考えられ
る。例えば、通常遊技中において通過ゲート15a,1
5bを通過した遊技球の個数に応じて単位遊技終了条件
の選択もしくは切り換えが行われるようなことが考えら
れるが、この場合には、第2表示領域bには「通過個数
3個」といった通過個数を表示し、第3表示領域cには
「条件切り換え個数5個」といった条件切り換えに設定
されている通過個数を表示し、第4表示領域dには次回
の単位遊技終了条件の内容を表示し、第5表示領域eに
は「通過ゲートにあと2個通過させると条件が変わる
よ」といった条件切り換えまでの必要要件内容を表示す
る。
【0053】図16には当たり図柄を示す場合での液晶
表示器22の表示状態を示しており、この場合には、液
晶表示器22の画面が図示のように第1〜第3表示領域
a〜cに分割表示される。第1表示領域aは回転ドラム
が停止した状態での表示であり、ここでは三つの数字が
一致する当たり図柄となっている。この場合には、特別
遊技が行われるが、特別遊技中においては予め設定され
た種々のパターンの演出表示が第1表示領域aに表示さ
れる。第2表示領域bにおいては、各単位遊技毎におけ
る次回の単位遊技での終了条件を表示する。例えば、図
16では、大入賞口31aへの入賞個数が10個となる
と単位遊技が終了するという表示がなされている。ま
た、今回の単位遊技が終了した時点で次回の単位遊技終
了条件を抽選により選択もしくは切り換えても良いが、
このとき、抽選過程および抽選結果が第3表示領域cに
表示される。
【0054】ところで、ステップS22における抽選結
果が当たりでステップS26からステップS27に進ん
だ場合には、ステップS22での抽選結果に基づいて表
示される当たり図柄が特定図柄であるか、非特定図柄で
あるかが判断され、特定図柄のときにはステップS30
の第1特別遊技制御が行われ、非特定図柄のときにはス
テップS40の第2特別遊技制御が行われる。特定図柄
とは、例えば、停止図柄となる三つの図柄が所定の文
字、絵もしくは7の数字で一致する図柄であり、非特定
図柄とは、例えば、停止図柄となる三つの図柄が7以外
の数字で一致する図柄である。
【0055】そこでまず、ステップS30の第1特別遊
技制御について、図17を参照して説明する。第1特別
遊技制御は単位遊技を所定回数(例えば、14回)だけ
実行可能な特別遊技状態を成立させる制御であり、まず
最初に単位遊技を終了させるための単位遊技終了条件を
選択する(ステップS31)。単位遊技終了条件として
は、例えば図19に示すように、開閉扉35が開放され
て大入賞口31aから第1および第2入賞口37a,3
7bに入賞する入賞球数と、特定領域すなわち第1入賞
口37aに入賞で単位遊技を終了させるか否かという条
件と、制限時間とに応じて複数(この例ではA〜Dの四
つ)の単位遊技終了条件が設定されて単位遊技終了条件
テーブル66に記憶されており、ステップS31におい
てはいずれかの単位遊技終了条件を選択的に読み出す。
この選択の仕方は種々考えられるが、これについては後
述する。
【0056】このようにして単位遊技終了条件が選択さ
れるとステップS32に進み、扉開放ソレノイド機構3
6を作動させてアタッカー装置30の開閉扉35を開放
させて単位遊技制御手段65aにより第1回目の単位遊
技を開始させる。開閉扉35が開放されると、図6〜図
8に示す状態となり、開閉扉35は前方に約90度倒
れ、遊技領域空間を落下移動する遊技球は開閉扉35に
受け止められて大入賞口31aから第1および第2入賞
口37a,37b内に非常に入賞しやすい状態となる。
このような状態で第1もしくは第2入賞口37a,37
b内に遊技球が入賞すると、賞球払い出し制御手段64
により、この入賞球に対して所定の数(例えば、13
個)の賞球が上もしくは下の球皿7a,7bに払い出さ
れる。
【0057】このとき、特定領域誘導板38が特定領域
誘導位置に揺動移動されているときには、特定領域すな
わち第1入賞口37aに入賞しやすく、非特定領域誘導
位置に揺動移動されているときには、非特定領域すなわ
ち第2入賞口37bに入賞しやすくなる。ここでは、誘
導板作動制御手段68により、開閉扉35が開放された
時点においては特定領域誘導位置に揺動移動されて第1
入賞口37aに入賞しやすく設定され、第1入賞口37
aに遊技球が入賞した時点から後においては非特定領域
誘導位置に揺動移動される。
【0058】このようにして第1回目の単位遊技が開始
されると、上記のようにしてステップS31において選
択された単位遊技終了条件の達成の有無が判断され(ス
テップS33)、単位遊技終了条件が達成されるまでは
ステップS32の作動が継続される。
【0059】単位遊技終了条件は図19のように、「入
賞球数」、「特定領域入賞で終了」、「制限時間」を要
件として、A〜Dまでの四種類の終了条件が設定される
がこれについて簡単に説明する。「入賞球数」の要件
は、第1および第2入賞口37a,37bへ入賞したト
ータル遊技球の数が所定数(例えば、10個もしくは1
2個)に達した時点で単位遊技終了条件が達成されたと
判断するというものである。「特定領域入賞で終了」と
いう要件は、特定領域すなわち第1入賞口37aに遊技
球が入賞したときに単位遊技終了条件が達成したと判断
するか否かというものであり、これが「YES」の場合
には特定領域すなわち第1入賞口37aに遊技球が最初
に入賞したときに単位遊技終了条件が達成したと判断さ
れ、これが「NO」の場合には終了条件の達成判断が特
定領域への入賞の有無に影響されない(特定領域への入
賞があっても単位遊技終了条件が達成されたとは判断さ
れない)。「制限時間」の要件は、単位遊技開始から制
限時間(例えば、30秒もしくは15秒)経過時に単位
遊技終了条件が達成したと判断するというものである。
【0060】次に、四種類の終了条件A〜Dについて説
明する。まず、終了条件Aは、第1および第2入賞口3
7a,37b内へのトータル入賞球数が10個となった
時点、特定領域すなわち第1入賞口37aに遊技球が最
初に入賞した時点、もしくは制限時間30秒が経過した
時点のうちの最も早い時点において単位遊技終了条件が
達成されたと判断され、単位遊技を終了させる。一方、
終了条件Bは、終了条件の達成判断が特定領域への入賞
の有無に影響されず、第1および第2入賞口37a,3
7b内へのトータル入賞球数が10個となった時点、も
しくは制限時間30秒が経過した時点のいずれか早い時
点において単位遊技終了条件が達成されたと判断され、
単位遊技を終了させる。このことから分かるように、遊
技者にとっては終了条件Bの方が終了条件Aより有利な
条件である。終了条件CおよびDは入賞球数および制限
時間が相違するだけであり、図19を見れば分かるので
その説明は省略する。この場合、遊技者にとっては終了
条件Dの方が終了条件Cより有利な条件である。なお、
このように複数種類の終了条件を設定することにより、
特別遊技の終了状態に多様性を持たせ、遊技性を高める
ことができる。
【0061】上記のようにしてステップS32の作動の
下で単位遊技が行われ、ステップS31で選択した単位
遊技終了条件を達成したとステップS33において判断
されると、ステップS34において開閉扉35を閉止し
た後、ステップS35において継続条件が達成されてい
るかを判断する。この継続条件とは、単位遊技中に特定
領域すなわち第1入賞口37aに遊技球が入賞したか否
かという条件であり、単位遊技中に特定領域への入賞が
あった場合にのみ継続条件が達成されたと判断される。
このため、特定領域への入賞がないまま単位遊技が終了
された場合には、ステップS35からステップS37に
進み、このまま今回の特別遊技を終了させる制御が行わ
れる。
【0062】一方、ステップS34において継続条件が
成立したと判断された場合(今回の単位遊技中に特定領
域へ少なくとも一つの入賞球があった場合)には、ステ
ップS36に進む。そして、今回の第1特別遊技状態を
開始した後における単位遊技の繰り返し回数(ラウンド
数)が14回となるまでは、ステップS38に進んで単
位遊技終了条件を切り換えた後(なお、この切り換えを
行わずにステップS31で選択した条件を継続使用して
も良い)、ステップS32に戻り、次の単位遊技を行わ
せる。このようにして単位遊技が14回繰り返されたと
きには、ステップS36からステップS37に進み、今
回の第1特別遊技状態を終了させる。
【0063】次に、ステップS40の第2特別遊技制御
について、図18を参照して説明する。第2特別遊技制
御は単位遊技を所定回数(例えば、16回)だけ実行可
能な特別遊技状態を成立させる制御であり、特別遊技制
御手段65により制御される。ここではまず最初に、単
位遊技を終了させるための単位遊技終了条件を選択する
(ステップS41)。この単位遊技終了条件も、例えば
図19に示すように複数設定されて単位遊技終了条件テ
ーブル66に設定記憶された単位遊技終了条件から選択
するが、この選択の仕方については後述する。
【0064】このようにして単位遊技終了条件が選択さ
れるとステップS42に進み、扉開放ソレノイド機構3
6を作動させてアタッカー装置30の開閉扉35を開放
させて第1回目の単位遊技を開始させる。このように開
閉扉35が開放された状態で第1もしくは第2入賞口3
7a,37b内に遊技球が入賞すると、この入賞球に対
して所定の数(例えば、13個)の賞球が上もしくは下
の球皿7a,7bに払い出される。このとき、誘導板作
動制御手段68により設定される特定領域誘導板38の
揺動位置に応じて、遊技球が特定領域すなわち第1入賞
口37aに入賞しやすくなったり、非特定領域すなわち
第2入賞口37bに入賞しやすくなったりするが、その
設定の仕方は第1特別遊技の場合と同様である。
【0065】このようにして第1回目の単位遊技が開始
されると、上記のようにしてステップS41において選
択された単位遊技終了条件の達成の有無が判断され(ス
テップS43)、単位遊技終了条件が達成されるまでは
ステップS42の作動が継続される。そして、ステップ
S41で選択した単位遊技終了条件が成立したとステッ
プS43において判断されると、ステップS44におい
て開閉扉35を閉止した後、ステップS45に進み、継
続条件が達成されているか否か判断される。なお、この
判断は第1特別遊技におけるステップS35の判断と同
様であるのでその説明は省略する。
【0066】ステップS45において継続条件が達成し
ていないと判断された場合には、ステップS47に進み
今回の特別遊技が終了される。一方、継続条件が達成さ
れている場合には、ステップS46に進む。
【0067】そして、ステップS46において今回の第
1特別遊技状態を開始した後における単位遊技の繰り返
し回数(ラウンド数)が16回となったと判断されるま
では、ステップS48に進んで単位遊技終了条件を切り
換えた(なお、この切り換えを行わずにステップS41
で選択した条件を継続使用しても良い)後、ステップS
42に戻り、次の単位遊技を行わせる。このようにして
単位遊技が16回繰り返されたときには、ステップS4
6からステップS47に進み、今回の第2特別遊技状態
を終了させる。
【0068】以上のように第1もしくは第2特別遊技状
態が成立したときには、所定回数の単位遊技を繰り返し
行うことができ、遊技者は大量の賞球を獲得することが
可能となる。但し、単に単位遊技を同一条件で繰り返す
だけでは、特別遊技状態が発生した後のゲーム内容が予
測され、遊技者にとっては大量の賞球獲得が可能となる
が単調なゲームとなるという問題がある。このため、本
発明においては、ステップS31もしくはステップS4
1における単位遊技終了条件の選択や、ステップS38
もしくはステップS48における単位遊技終了条件の切
り換えにより各単位遊技毎での終了条件に多様性を持た
せるようにしている。
【0069】このような単位遊技終了条件の選択および
切り換えは、特別遊技制御手段65における単位遊技制
御手段65aにより単位遊技終了条件テーブル66を用
いて行われるが、これについて以下に説明する。
【0070】まず、遊技履歴を記憶しておいて、この遊
技履歴に基づいて次回での大当たりにおける単位遊技終
了条件を選択設定する方法があり、このため、コントロ
ールユニット60には遊技履歴メモリ60cが設けられ
ている。この方法の典型的な例を図20に示しており、
この方法では、まず図19に示すように予め設定されて
いる単位遊技終了条件を確認した後(ステップS5
1)、遊技履歴メモリ60cに記憶されている遊技履歴
を読み込む(ステップS52)。そして、この遊技履歴
が単位遊技終了条件の選択もしくは切り換えのための判
定条件をクリアしたか否かを判定し(ステップS5
3)、クリアした場合には単位遊技終了条件の選択もし
くは切り換えを行うか否かの抽選を行う(ステップS5
4)。この抽選の結果、単位遊技終了条件の選択もしく
は切り換えを行うことになった場合は、この抽選に基づ
いて選択もしくは切り換えられる単位遊技終了条件を図
19の条件から読み出してセットし(ステップS5
5)、この単位遊技終了条件を液晶表示器22に表示す
る(ステップS56)。
【0071】このような遊技履歴に基づく単位遊技終了
条件の選択もしくは切り換えの具体的な例を、図14に
示す液晶表示器22の表示と、図21に示すフローチャ
ートとを参照して説明する。図14に示す液晶表示器2
2の表示は、前述のように図柄変動制御手段62により
特別図柄を回転ドラムが回転するように変動表示するも
のであり、このときの特別図柄の回転変動数を遊技履歴
として記憶しておいて、この遊技履歴に基づいて次回で
の大当たりにおける単位遊技終了条件を選択設定する。
ここでは、まず図19に示すように予め設定されている
単位遊技終了条件を確認した後(ステップS61)、遊
技履歴メモリ60cに記憶されている現在の特別図柄回
転数を読み込む(ステップS62)とともに第2表示領
域bにこの回転数を表示する。そして、この特別図柄回
転数が単位遊技終了条件の選択もしくは切り換えのため
の判定条件(例えば、50回転であり、これが第3表示
領域cに表示される)をクリアしたか否かを判定する
(ステップS63)。クリアした場合にはステップS6
4に進み、単位遊技終了条件の選択もしくは切り換えを
行うか否かの抽選を行う。この抽選の結果、単位遊技終
了条件の選択もしくは切り換えを行うことになった場合
はステップS65に進み、この抽選に基づいて所定の単
位遊技終了条件を図19の条件から読み出してセット
し、この単位遊技終了条件を第4表示領域dに表示する
(ステップS66)。
【0072】以上においては、特別図柄回転数を遊技履
歴として単位遊技終了条件の選択もしくは切り換えを行
う例を説明したが、遊技履歴として種々のものを用いる
ことができる。例えば、前回の大当たりが第1特別遊技
状態を設定する大当たりであるか、第2特別遊技状態を
設定する大当たりであるかを遊技履歴メモリ60cに記
憶しておき、この後に発生した大当たりにおいては、遊
技履歴メモリ60cの記憶内容に基づいて単位遊技終了
条件を選択設定するようにしても良い。
【0073】また、前回の大当たり時に、第1および第
2入賞口37a,37bに入賞した遊技球の個数を遊技
履歴メモリ60cに記憶しておき、この個数に応じて次
の大当たりにおける単位遊技終了条件を選択設定するよ
うにしても良い。例えば、前回の大当たりで第1および
第2入賞口37a,37bに入賞した遊技球の個数が1
00個以下のときには終了条件Aを選択し、100個を
越えるときには終了条件Bを設定するということが考え
られる。
【0074】また、前回の大当たり終了後から始動入賞
具17に入賞した遊技球の個数(もしくはこの入賞に応
じて特別遊技設定制御S20を行った回数)をカウント
してこのカウント数を遊技履歴メモリ60cに記憶して
おき、大当たりとなった時点でのカウント数に応じて単
位遊技終了条件を選択設定してもよい。例えば、大当た
りとなったときに、カウント数が50以下では終了条件
Aを選択し、100以下であれば終了条件Bを選択し、
150以下では終了条件Cを選択するといった方法があ
る。
【0075】さらに、ゲーム開始時(例えば、その日に
電源を投入して遊技が開始可能となった時)からいまま
での大当たり回数や、リーチ発生回数を記憶しておいて
この回数に応じて単位遊技終了条件を選択設定したり、
前回の大当たりから今までの通過ゲート15a,15b
の通過球数を記憶しておいてこの球数に応じて単位遊技
終了条件を選択設定したりしてもよい。また、払い出し
賞球検出器71により検出された払い出された球数と回
収球検出器72により検出された回収球数との差(一般
に差球数と称される)を記憶しておいてこの差球数に応
じて単位遊技終了条件を選択設定してもよい。
【0076】以上、遊技履歴に基づいて単位遊技終了条
件を選択設定する例を説明したが、このように遊技履歴
に基づく選択の場合には、遊技者が継続して遊技を行え
ばその遊技履歴に応じて終了条件が変更されることにな
り、ある程度遊技者の意図により終了条件を変更させる
ようなことも可能となる。すなわち、遊技履歴を用いた
単位遊技終了条件の選択設定方式では、遊技を継続すれ
ば遊技者にとって有利な状況となるということが考えら
れる。
【0077】単位遊技終了条件の選択および切り換え
を、パチンコ機PMによる遊技状態に応じて行う方法も
ある。この方法としては、上述した第1もしくは第2特
別遊技状態すなわち大当たり中であるときに、現在の単
位遊技において大入賞口31aに入った入賞球のうち、
何個目の遊技球が最初に特定領域すなわち第1入賞口3
7aに入賞したかに基づいて次の単位遊技の終了条件を
決める方法がある。例えば、奇数個目に第1入賞口37
aに入賞したときには次回の単位遊技における終了条件
として終了条件Aを選択し、偶数個目に入賞したときに
は終了条件Bを選択するという方法がある。この入賞検
出は、アタッカー装置30の第1入賞口37aに内蔵さ
れた入賞検出センサ37cおよび第2入賞口37bに内
蔵された入賞検出センサ37dからコントロールユニッ
ト60に送られる検出信号に基づいてなされる。また、
単位遊技において第1および第2入賞口37a,37b
内に入賞した遊技球の個数に応じて次の単位遊技の終了
条件を決める方法もある。例えば、ある単位遊技での入
賞個数が8個以下であるときには次の単位遊技の終了条
件として終了条件Aを選択し、9個以上であるときには
終了条件Bを選択するという方法か考えられる。この入
賞個数は、入賞検出センサ37cおよび37dからコン
トロールユニット60に送られる検出信号に基づいてな
される。
【0078】特別遊技を開始したときからの単位遊技の
回数に応じて次の単位遊技の終了条件を選択する方法も
ある。例えば、奇数回の単位遊技については終了条件A
を選択し、偶数回の単位遊技については終了条件Bを選
択するという方法や、単位遊技の残り回数に応じて終了
条件を選択するという方法がある。さらに、単位遊技に
おいて最後に第1および第2入賞口37a,37bのい
ずれに入賞したかに応じて次の単位遊技終了条件を選択
する方法もある。
【0079】単位遊技中において、通過ゲート15a,
15bを遊技球が通過したことを通過センサ15c,1
5cにより検出されたときに、この通過検出に応じて単
位遊技終了条件を選択もしくは切り換える方法もある。
この場合、通過ゲート15a,15bを遊技球を通過さ
せるように遊技者が発射装置を適宜操作すれば、通過ゲ
ートを意図して通過させるようなことも可能であり、遊
技者が単位遊技終了条件の選択設定に介入して遊技をよ
り楽しむことが可能となる。
【0080】以上、単位遊技終了条件の選択設定および
切り換え方法を種々説明したが、これらの方法を適宜組
み合わせても良く、遊技中に上記様々な単位遊技終了条
件の選択方法を例えば乱数抽選などを用いて適宜切り換
えたり、タイマを用いて何かの開始もしくは終了時点か
らの時間経過に応じて切り換えるようにしても良い。
【0081】以上、ステップS20に示す特別遊技設定
制御S20について説明したが、上述のようにこの制御
は始動入賞具17に遊技球が入賞したときに行われるも
のであり、このようにして特別遊技設定制御S20を行
っている間に別の遊技球が始動入賞具17に入賞するこ
とがある。このときには、始動入賞具17に内蔵された
入賞検出センサ17cがこれを検出して検出信号をコン
トロールユニット60に送る。コントロールユニット6
0はこの検出信号を受けるとこれを特別遊技設定制御回
数メモリ60bに記憶するとともに、4個のLEDから
なる特別図柄変動記憶表示部23の一つを点灯させる。
【0082】そして、特別遊技設定制御S20が終了し
た時点で、特別遊技設定制御回数メモリ60bの記憶に
対応して新たに特別遊技設定制御S20を行う。但し、
この制御開始に伴い、特別遊技設定制御回数メモリ60
bの記憶を一回分消去するとともに特別図柄変動記憶表
示部23の点灯表示を消灯させる。このような特別遊技
設定制御回数メモリ60bへの記憶および特別図柄変動
表示部23での点灯表示は、同時に4個の通過検出まで
可能であり、5個目の通過は無視される。すなわち、特
別遊技設定制御S20の間に始動入賞具17に4個の遊
技球が入賞するまではそれを記憶して保留しておくが、
それ以上の遊技球が入賞しても制御上では記憶されずに
無視される。このため、特別図柄変動記憶表示部23は
四個のLED表示から構成されている。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単位遊技を終了させる単位遊技終了条件を予め設定され
た複数の単位遊技終了条件から選択する単位遊技終了条
件選択手段と、特別遊技状態において単位遊技を開始後
に単位遊技終了条件選択設定手段により選択された単位
遊技終了条件が成立したときに単位遊技を終了させる単
位遊技終了制御手段とを備えて弾球遊技機が構成されて
いる。このような構成の弾球遊技機によれば、特別遊技
状態において各単位遊技を終了させる条件が単位遊技終
了条件選択手段により選択されるため、特別遊技状態が
成立した後において各単位遊技の終了条件を多様に変化
させることが可能となる。このため、遊技者はこのよう
に変化する終了条件に興味を持ちながら特別遊技を行う
ことになり、特別遊技状態成立後においても遊技者は多
様な遊技を興味を持って楽しむことが可能になる。
【0084】上記単位遊技終了条件選択手段を弾球遊技
機で展開される遊技状態に基づいて単位遊技終了条件を
選択する第1条件選択手段を有して構成しても良く、こ
の場合、単位遊技終了制御手段は第1選択手段によって
選択された単位遊技終了条件が成立したときに単位遊技
を終了させる。
【0085】また、弾球遊技機で展開された遊技状態の
履歴を記憶する遊技履歴記憶手段を備えて弾球遊技機を
構成し、単位遊技終了条件選択手段を遊技履歴記憶手段
に記憶された遊技履歴に基づいて単位遊技終了条件を選
択する第2条件選択手段を有して構成しても良い。この
場合には、単位遊技終了制御手段は第2選択手段によっ
て選択された単位遊技終了条件が成立したときに単位遊
技を終了させる。
【0086】弾球遊技機で展開された遊技状態の履歴を
記憶する遊技履歴記憶手段を備えて弾球遊技機を構成
し、単位遊技終了条件選択手段を、弾球遊技機で展開さ
れる遊技状態に基づいて単位遊技終了条件を選択する第
1条件選択手段および遊技履歴記憶手段に記憶された遊
技履歴に基づいて単位遊技終了条件を選択する第2条件
選択手段を有して構成しても良い。この場合には、弾球
遊技機は、第1条件選択手段および第2条件選択手段の
いずれか一方の選択手段を切り換える切り換え手段を備
え、単位遊技終了制御手段は切り換え手段において切り
換えられた第1および第2条件選択手段のいずれかによ
って選択された単位遊技終了条件が成立したときに単位
遊技を終了させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の正面側を示す斜視図
である。
【図2】上記弾球遊技機の正面図である。
【図3】上記弾球遊技機の背面図である。
【図4】上記弾球遊技機の遊技盤前面を示す正面図であ
る。
【図5】上記遊技盤を構成するアタッカー装置を示す斜
視図である。
【図6】上記遊技盤を構成するアタッカー装置を示す斜
視図である。
【図7】上記遊技盤を構成するアタッカー装置を示す正
面図である。
【図8】上記遊技盤を構成するアタッカー装置を示す平
面図である。
【図9】上記弾球遊技機の上部の構造を示す断面図であ
る。
【図10】上記弾球遊技機の裏機構の構成を示す背面図
である。
【図11】上記弾球遊技機のゲーム制御を行う制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】上記制御装置による制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図13】上記制御装置による制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図14】特別遊技設定制御における表示装置による表
示例を示す正面図である。
【図15】特別遊技設定制御における表示装置による表
示例を示す正面図である。
【図16】特別遊技設定制御における表示装置による表
示例を示す正面図である。
【図17】第1特別遊技状態での制御内容を示すフロー
チャートである。
【図18】第2特別遊技状態での制御内容を示すフロー
チャートである。
【図19】単位遊技終了条件テーブル例を示す表図であ
る。
【図20】単位遊技終了条件を選択設定する方法の典型
例を示すフローチャートである。
【図21】単位遊技終了条件を選択設定する方法の具体
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
BM 裏機構 PCU プリペイドカードユニット PM パチンコ機 1 外枠 1a 上枠板 1b,1c 左右枠板 1d 底枠板 1e 幕板 1f 補強連桿 2 前枠 3a,3b ヒンジ部材 4 施錠装置 5 ガラス扉 5a ガラス板 6 収容枠 7a,7b 上下の球皿 8 打球発射装置 10 遊技盤 11 遊技領域 12 係合レバー 13a,13b 外および内レール 13c 通路 14a,14b,14c,14d 風車 15a,15b 通過ゲート 15c,15d 通過センサ 16a,16b 一般入賞具 16c,16d 入賞検出センサ 17 始動入賞具 17a,17b チューリップ羽根 17c 入賞検出センサ 17d 羽根開閉ソレノイド機構 18 アウト口 19a,19b ランプ飾り 20 表示装置 21 ランプ飾り 22 液晶表示器 23 特別図柄変動記憶表示部 25 表示制御基板 30 アタッカー装置 31 装置枠 31a 大入賞口 32 補助変動表示器 33 補助図柄変動記憶表示部 34a,34b 一般入賞具 34c,34d 入賞検出センサ 35 開閉扉 36 扉開放ソレノイド機構 37a 第1入賞口(特定領域) 37b 第2入賞口(非特定領域) 37c,37d 入賞検出センサ 38 特定領域誘導板 38a 誘導板駆動機構 40 球払い出し機構 41 開閉機枠体 42 集合排出経路 43 賞球排出経路 43a 賞球路 43b 上球出口 43c 下球出口 44 賞球の流入通路 45 球払い出し装置 48a 球受け室 48b 球通口 49a 球感知レバー 49b スイッチ 50 球貯留供給機構 51 タンク部材 52 整列樋部材 52a 賞球路 52b 偏向出口 55a,55b ヒンジ 56a,56b,56c 閉止レバー 57 ターミナル制御部 58a,58b ゲーム制御基板 60 コントロールユニット 60a チューリップ開放制御回数メモリ 60b 特別遊技設定制御回数メモリ 60c 遊技履歴メモリ 61 乱数抽選手段 62 図柄変動制御手段 63 演出パターン選択手段 63a 演出パターンメモリ 64 賞球払出制御手段 65 特別遊技制御手段 65a 単位遊技制御手段 66 単位遊技終了条件テーブル 67 チューリップ開放制御手段 68 誘導板作動制御手段 71 払い出し賞球検出器 72 回収球検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技条件のもとで特別遊技状態を
    成立させ、前記特別遊技状態においては、遊技領域に設
    けられた可変入賞口を入賞容易として遊技を行わせる単
    位遊技を複数回繰り返して行わせるように構成された弾
    球遊技機において、 前記単位遊技を終了させる単位遊技終了条件を、予め設
    定された複数の単位遊技終了条件から選択する単位遊技
    終了条件選択手段と、 前記特別遊技状態において、前記単位遊技を開始後に前
    記単位遊技終了条件選択設定手段により選択された単位
    遊技終了条件が成立したときに前記単位遊技を終了させ
    る単位遊技終了制御手段とを備えることを特徴とする弾
    球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記単位遊技終了条件選択手段は、前記
    弾球遊技機で展開される遊技状態に基づいて単位遊技終
    了条件を選択する第1条件選択手段を有し、前記単位遊
    技終了制御手段は、前記第1選択手段によって選択され
    た単位遊技終了条件が成立したときに前記単位遊技を終
    了させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記弾球遊技機で展開された遊技状態の
    履歴を記憶する遊技履歴記憶手段を備え、 前記単位遊技終了条件選択手段は、前記遊技履歴記憶手
    段に記憶された遊技履歴に基づいて単位遊技終了条件を
    選択する第2条件選択手段を有し、 前記単位遊技終了制御手段は、前記第2選択手段によっ
    て選択された単位遊技終了条件が成立したときに前記単
    位遊技を終了させることを特徴とする請求項1に記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記弾球遊技機で展開された遊技状態の
    履歴を記憶する遊技履歴記憶手段を備え、 前記単位遊技終了条件選択手段は、前記弾球遊技機で展
    開される遊技状態に基づいて単位遊技終了条件を選択す
    る第1条件選択手段および前記遊技履歴記憶手段に記憶
    された遊技履歴に基づいて単位遊技終了条件を選択する
    第2条件選択手段を有し、 前記第1条件選択手段および前記第2条件選択手段のい
    ずれか一方の選択手段を切り換える切り換え手段を備
    え、 前記単位遊技終了制御手段は、前記切り換え手段におい
    て切り換えられた前記第1および第2条件選択手段のい
    ずれかによって選択された単位遊技終了条件が成立した
    ときに前記単位遊技を終了させることを特徴とする請求
    項1に記載の弾球遊技機。
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