JP2003024448A - 生体内留置用ヨウ素放出性治療材料およびステント - Google Patents

生体内留置用ヨウ素放出性治療材料およびステント

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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体組織損傷後の治癒修復過程において、修復
機序に係る細胞の増殖を抑制し、過度の組織形成を防止
する治療材料の提供。特には、血管などの管状組織内腔
の狭窄部治療に係るステントを用いた管腔拡張後、損傷
修復機序による過度の新生内膜の増殖を抑制し、長期に
渡って管状組織の内腔開存状態を持続しうる治療材料お
よびこの治療材料を含むステントの提供。 【解決手段】ヨウ素含有化合物を含み、体液と接触する
ことによりヨウ素放出性生体内留置用治療材料、および
その好ましい態様例としてステント。該ステントはカバ
ー材を有していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内に留置する
ことにより、生体組織損傷後の治癒修復過程で生じる細
胞の増殖を抑制して過度の組織形成を防止するヨウ素放
出性生体内留置治療材料およびこの治療材料を含むステ
ントに関する。特に好ましくは、たとえばステント留置
後に生じる過度の新生内膜の増殖を抑制し、長期に渡っ
て管状組織内腔の開存状態を持続させうるヨウ素放出性
ステントに関する。
【0002】
【従来の技術】冠動脈などの管状組織内腔の狭窄部を治
療する際には、管腔を拡張し、開通性を維持することを
目的として、ステントと呼ばれるチタンあるいはステン
レスなどからなる移植片を管状組織内腔内に留置する方
法が一般的に行なわれている。ステントは、特にバルー
ンカテーテルによるPTCA(経皮的冠動脈形成術)処
置後の急性冠閉塞あるいは再狭窄を防止するために留置
されるが、ステントを留置しても再狭窄が起きることが
知られている。
【0003】ステントは、ワイヤあるいは薄板などから
なるスプリング状(コイル状)、ジグザグ状、メッシュ
状、切り欠き窓を多数有する板状など種々の形態が提案
されているが、その基本骨格は、筒状内腔とともに、切
り欠き窓あるいはワイヤ間の隙間などの隙間を多く含む
縮径可能な筒状構造体であり、縮径状態でカテーテルに
より脈管内に挿入され、狭窄部において脈管内腔を機械
的に支持するようにバルーンで拡径されるか、もしくは
形状記憶合金等による自己拡張能を利用して留置され
る。
【0004】ところが、管状組織内腔内に留置されたス
テント骨格内の上記空隙からステント内腔に組織が侵入
し、あるいはステント端部より新生内膜が増殖すること
が報告されている。さらに近年、ステント留置後の組織
反応の解析がすすみ、ステント留置後の再狭窄の原因が
新生内膜の過増殖によるものと推測されている。具体的
にはステント留置などの血管拡張術により血管の内皮細
胞、内弾性板、中膜平滑筋細胞などが傷害されると、こ
の傷害により創傷治癒過程の生体反応が開始され、血小
板凝集、血栓形成、種々のサイトカインの放出などが起
こり、平滑筋細胞の増殖が起こる。平滑筋細胞の増殖、
細胞外基質の増加により、新生内膜が形成されることが
報告されている。
【0005】このため上記隙間構造のステント骨格を、
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)あるはPET
(ポリエチレンテレフタレート)などの非金属製材料か
らなるフィルムあるいは布などで覆ったもの(以下、カ
バードステントともいう)も提案されている。カバード
ステントは、筒状ステント骨格の内腔側および/または
外面側を覆うことにより、上記切り欠き窓あるいはワイ
ヤ間の隙間も塞がれており、骨格のみのステントで観察
される切り欠き窓あるいはワイヤ間の隙間からの内腔へ
の組織侵入を防止すると言われている。しかしカバード
ステントは、その骨格構造のみの場合と比較してカバー
分の厚さが増し、また被覆材料によっては、結果として
マクロファージ、顆粒球、リンパ球などの炎症系細胞が
浸潤して血管壁が炎症反応を起こすなど、血管壁に対す
る影響や、インターベンション終了時の初期獲得径が小
さくなる可能性があるなどの不利な側面を有する場合も
ある。
【0006】また一般的に、新生内膜は約3ヶ月で最大
となり、以後、生理的な制御により一定の厚さに調節さ
れると考えられている。このためステント骨格自体ある
いはカバーに、タキソール、ラパマイシン、マイトマイ
シンC、サイトカラシンなど種々の薬剤を含ませ、これ
らを放出させることにより、創傷治癒過程における平滑
筋細胞の増殖を進行させないように制御する方法も提案
されている。しかしながらこれらの薬剤は、細胞毒性が
高く、正常な組織にも損傷を与え得る為、ステントなど
の生体内埋め込み型の医療器に適用するにあたっては、
薬剤放出を厳密に調節する必要がある。このため再狭窄
防止に充分な効果があり、かつ薬剤による血管壁への侵
襲も少なく、安全に使用できるステントなどの生体内留
置用治療材料の出現が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な情況に鑑みて、再狭窄防止などのために生体内に留置
して使用するためのものであって、生体組織損傷後の治
癒修復過程での修復機序に係る細胞の増殖を抑制し、過
度の組織形成を防止することができ、かつ薬剤による血
管壁への侵襲も少なく、安全に使用できるヨウ素放出性
治療材料を提供することを目的としている。特にこのよ
うな治療材料として、血管などの管状組織内腔の狭窄部
治療に際し、ステント留置後の過度の新生内膜の増殖を
抑制し、長期に亘ってステントによる管状組織の内腔拡
張および開存状態を持続しうるステントを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】ヨウ素は、消毒薬、放射
性診断薬として周知であり、また生体内では甲状腺ホル
モンを介して、抗凝固作用、抗炎症作用、カラゲニン浮
腫の抑制などの作用を示すことが知られており、甲状腺
腫・網膜炎・気管支喘息などの治療に用いられている。
最近、ヨードを含む海藻を摂取することにより、TGF
-beta を介して乳腺腫瘍のアポトーシスを誘導し、腫瘍
の増殖を抑制したとの報告もある(Funahashi H, Imai
T (1999) Jpn J Cancer Res. Sep; 90, 922-7 )。上記
種々の目的で使用されるヨウ素は、従来いずれも経口投
与によるものであり、ヨウ素またはヨウ素化合物を非経
口的に生体内に留置した例はない。さらにはヨウ素含有
化合物を、生体内に留置して、創傷治癒過程の調節、特
に血管拡張術により損傷した部分の治癒過程に適用した
例はなく、留置した組織近傍の新生細胞の過増殖抑制の
ために使用することは知られていない。本発明者は、こ
のヨウ素含有化合物を生体内留置用治療材料中に含ませ
ることによって上記のような目的を達成しうることを見
出して本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち上記の目的は、以下の本発明によ
り達成される。 (1)ヨウ素含有化合物を含み、生体内で体液と接触す
ることにより分子状ヨウ素、ヨウ素イオンまたはヨウ素
含有化合物を放出する生体内留置用治療材料。 (2)上記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レシチン、ヨウ
化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素の内から選ばれ
る少なくとも1つである上記(1)の治療材料。 (3)上記ヨウ素含有化合物とともに、基材として生分
解性高分子材料を含む上記(1)または(2)の治療材
料。 (4)上記生分解性高分子が、乳酸、グリコール酸また
はヒドロキシ酪酸から導かれるホモポリマー、これらの
うち少なくとも2成分から導かれるコポリマー、あるい
はこれらポリマーの混合物である上記(3)の治療材
料。
【0010】(5)ヨウ素含有化合物を含み、生体内に
留置することにより分子状ヨウ素、ヨウ素イオンまたは
ヨウ素含有化合物を放出するステント。 (6)上記ヨウ素含有化合物をステント骨格内に含むこ
とを特徴とする上記(5)に記載のステント。 (7)隙間構造のステント骨格と、さらに該骨格内の隙
間を塞ぐカバー材とを有するカバードステントであっ
て、前記ヨウ素含有化合物を該カバー材中に含む上記
(5)に記載のステント。 (8)上記カバー材が、生分解性高分子材料からなる基
材で形成される上記(7)に記載のステント。
【0011】(9)上記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レ
シチン、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素の
内から選ばれる少なくとも1つである上記(5)〜
(8)のいずれかに記載のステント。 (10)上記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レシチンであ
る上記(5)〜(8)のいずれかに記載のステント。 (11)上記生分解性高分子が、乳酸、グリコール酸ま
たはヒドロキシ酪酸から導かれるホモポリマー、これら
のうち少なくとも2成分から導かれるコポリマー、ある
いはこれらポリマーの混合物である上記(8)のステン
ト。 (12)上記カバー材が、不織布からなる上記(7)な
いし(11)のいずれかのステント。 (13)上記カバー材が、編み物または織物である上記
(7)ないし(11)のいずれかのステント。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の生体内留置用治療材
料についてより具体的に説明する。本発明の生体内留置
用治療材料は、ヨウ素含有化合物を含み、生体内で体液
と接触することによりヨウ素放出性を示す。ここで体液
とは、血液、血漿、リンパ液、胆汁、尿などの生体に由
来する液体である。またヨウ素放出とは、分子状ヨウ素
またはヨウ素イオン、ヨウ素含有化合物そのものの放出
のいずれであってもよい。本発明の治療材料が体液と接
触することによりヨウ素放出するとは、治療材料が生体
に適用(留置)された後、周辺組織より浸潤する体液と
の接触によって、あるいは血管内に留置された場合に
は、そこを流れる血液との接触によって、治療材料から
該体液中にヨウ素が移行したり、治療材料内部に該体液
が侵入することによって、治療材料に含有されていた分
子状ヨウ素またはヨウ素イオンが、体液中に移行する状
態をいう。さらにはヨウ素含有化合物が、体液中の水素
イオンまたは熱により分解したり、体液中の成分と化学
反応を起すことによって、あるいは体液中の酵素などに
よって酵素的に分解されることによって、分子状ヨウ素
あるいはヨウ素イオンが生成され、体液中に移行するこ
ともいう。
【0013】本発明に係る治療材料は、生体内に留置し
た組織近傍の新生細胞の過増殖抑制効果を示す。また生
体脈管の損傷における治癒過程を制御する。その機序は
明確にされている訳ではないが、上記のようなヨウ素放
出性により、本発明の治療材料を生体に留置すれば、生
体組織損傷後の治癒修復過程において、修復機序に係る
好中球・マクロファージを中心とした炎症細胞などの細
胞の増殖を抑制し、過度の組織形成を防止し、新生内膜
増殖を制御することが1つの要因であると考えられる。
【0014】本明細書において、治療材料に含ませるヨ
ウ素含有化合物とは、分子状ヨウ素を含め、共有結合、
イオン結合などの結合状態によらず、化合物を構成する
一成分としてヨウ素原子を含むものを広く意味する。本
発明ではこれらのうち、生体内で体液と接触することに
よりヨウ素放出性を示すヨウ素含有化合物を用いればよ
いが、これらのうちでも、すでに生体における蓄積ある
いは代謝などの多くの情報が得られ、臨床使用が認めら
れているヨウ素レシチン、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナト
リウム、ヨウ素が好ましく用いられる。これらを単独で
用いてもよく、2種以上併用してもよい。特に治療材料
の基材となる合成高分子あるいは金属材料へのコーティ
ングが容易、合成高分子基材との混合が容易など作業性
上、ヨウ素レシチンが好ましく用いられる。上記ヨウ素
レシチンは、生体内においてヨウ素イオンの形になるこ
とが知られている。ヨウ素レシチンを含む治療材料を、
生体内に適用(留置)することにより、上記のような本
発明の効果が得られる。
【0015】本発明に係る治療材料は、上記のようなヨ
ウ素含有化合物を含み、非経口で生体内に留置して使用
することができ、かつ生体内で体液と接触することによ
りヨウ素放出性を示すことができれば、その形態、使用
方法、場所などは特に限定されない。本発明の治療材料
は、たとえば棒状、板状、粒状、フィルム状、編み物、
織物、不織布など種々の形態の自己保形性の構造体であ
ることも好ましく、またこのような構造体への塗布材で
あることも好ましい。具体的に本発明の治療材料の好適
な適用例としては、冠動脈の狭窄を治療するステント材
料が挙げられるが、生体脈管の損傷における治癒過程を
制御するという意味では、臓器移植時の血管吻合部分、
冠状動脈バイパス手術、血栓切除など血管手術部分、レ
ーザー血管形成術あるいはPTCA処置部、および天然
血管あるいは合成材料血管を使用した血管移植手術部な
どに適用することもできる。また本発明の治療材料とし
て、人工血管、血管内グラフト、ステントグラフトなど
を挙げることもでき、これらに限られるものではない。
【0016】したがって本発明に係る治療材料は、使用
に応じて、種々の基材、形態などを選択することがで
き、たとえば本発明に係る治療材料をステントなどの骨
格構造体あるいはその被覆材料表面に塗布などにより付
着させて含ませることもでき、骨格構造体あるいはその
被覆材料に練込むなどして含ませることもできる。たと
えば本発明に係る治療材料、治療材料が棒状あるいは板
状の場合、適当に加工成形することにより、ステントと
することができる。また、治療材料がフィルム状、不織
布、編み物、織物などの場合、人工血管、血管内グラフ
ト、ステントのカバー材などに適用することができる。
【0017】本発明に係る治療材料は、たとえば上記の
ように本発明に係る治療材料を付着または塗布の態様で
ある場合には、治療材料がヨウ素含有化合物のみからな
る場合もあるが、通常、ヨウ素含有化合物とともに基材
を含有する。たとえば基材として他の塗布(被覆)材料
を含んでいてもよい。この基材が樹脂材料の場合には、
ヨウ素含有化合物と該樹脂材料との混合物として使用し
てもよく、さらにはヨウ素含有化合物と基材とが化学結
合していてもよい。
【0018】具体的には、上記基材として生分解性高分
子材料を含むことができる。本発明に用いられる生分解
性高分子とは、生体内に留置された後、生体環境におい
て分解する高分子である。生体内において酵素的に分解
されるもの、生体内の酸素あるいは酸素ラジカルにより
分解するもの、生体内の水素イオンなどにより加水分解
されるもの、体液中に徐々に溶解してゆくものなどがあ
る。しかしながら、ポリエチレン、ポリスチレン、ある
いは金属など、長期の生体内における劣化あるいはイオ
ンの溶出が観察されるものであっても、実質的に分解し
ないものは含まない。このような生分解性高分子として
は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシ酪
酸、ポリカプロラクトン、ポリジオキサンなどのホモポ
リマーが挙げられる。またこれらを構成する単位の2以
上を含むコポリマーが挙げられる。また、コラーゲン、
フィブリンなどのタンパク質、キチンあるいは澱粉など
の多糖体など生物由来高分子も挙げられる。
【0019】これらのうちでも、ポリ乳酸、ポリグリコ
ール酸、ポリヒドロキシ酪酸、これらを構成する単位の
2以上を含むコポリマー、あるいはこれらのポリマーの
混合物が好ましく用いられる。これらの混合物を用いる
と、適度の強度と生体内に留置してからの分解期間の調
節が可能で、ヨウ素化合物の放出する時期の設定を容易
に行うことができる。またポリ乳酸、ポリグリコール酸
は、手術用縫合糸としての実績があり、さらに生体に分
解吸収されるまでの日数が42日から70日程度であ
り、創傷治癒過程に用いるものとして適当である。
【0020】上記のような本発明の治療材料の最も好ま
しい態様としてステントが挙げられる。これについて具
体的に説明する。ステントは、冠動脈を代表とする血
管、胆管、輸尿管などの管状組織に適用され、一般的に
管状組織内腔内に留置されることによって、管腔を拡張
し開通性を維持するものである。ステントは、チタンあ
るいはステンレス、超弾性合金などの金属あるいは合成
高分子のワイヤ、薄板などを用いて、スプリング状、ジ
グザグ状に加工し、また丸編み、組み紐などの繊維加工
技術で加工し、あるいは円筒体に多数の切り欠き窓を形
成する方法などにより、所定の円筒状空間を形成する種
々の形態が提案されている。ステント骨格のより具体的
な形態例としては、たとえば特開平9−299486号
公報、特開2000−140126号公報などに示され
る骨格を本発明の具体例として例示することもできる。
【0021】ステントからヨウ素が放出されるようにす
るためには、ステントにヨウ素含有化合物を付着させ、
あるいは、親水性高分子などの被覆材とともに付着させ
てもよい。またステント材料に混合し、成形加工を行っ
てもよい。またステント全体からヨウ素を放出する様構
成してもよいし、ステントの一部から放出するように構
成してもよい。ステント骨格のみから放出させてもよい
し、カバー材のみから放出させてもよい。本発明におい
ては、外力に抗して管腔内に一定の円筒状空間を形成す
る強度支持に実質的に寄与する部分をステント骨格とす
る。また上記切り欠き窓あるいはワイヤの隙間を塞ぐフ
ィルムあるいは布をカバー材とする。
【0022】ステント留置部の再狭窄における新生内膜
増殖は、創傷治癒過程において、ステント留置後、比較
的早期に生じた好中球・マクロファージを中心とした炎
症細胞により誘導される機序が極めて大きいものである
ため、ヨウ素放出は、ステント留置後から治癒過程が終
了するまでの間行われればよい。このため生分解性材料
にヨウ素含有化合物を混合してカバー材を形成すれば、
カバー材の分解とともにヨウ素が放出されるように構成
することができ好ましい。カバー材およびカバー材に混
合するヨウ素化合物は、ともに長期残存する必要はな
い。ヨウ素化合物は、上記のとおり創傷治癒過程におけ
る新生内膜の増殖を抑制するために用いるものなので、
創傷治癒過程が終了するまでの間存在すればよい。また
カバー材は、ステント骨格の隙間からの新生内膜の増殖
を阻害するものであるので、ヨウ素化合物と同様、創傷
治癒過程が終了し、安定した組織となった後は必要では
ない。
【0023】さらに、ワイヤあるいは薄板により形成さ
れた構造の内腔側および/または外面側を、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)あるはPET(ポリエ
チレンテレフタレート)などの非金属製材料からなるフ
ィルムあるいは布で覆うことによって、上記切り欠き窓
あるいはワイヤの隙間を塞いだものがカバードステント
である。カバー材の形状は、低剛性・高延伸性の素材を
用いる場合は、不織布形状が好ましい。不織布は延伸に
対する物性に方向性が無く、ステント拡張前から拡張後
の形態に追従する事が可能である。また、高剛性の素材
を用いる場合は、ゴム編み、メリヤス編みなどの編み物
形状、あるいは組み紐などの織物とすることが好まし
い。ステント拡張前から拡張後の形態に追従する事が可
能である。本発明では、カバー材は上記のとおり生分解
性材料からなることが好ましく、これは、治療材料とし
て包括的に述べたので、詳述しない。特にカバー材を不
織布あるいは編み物、織物としたときには、繊維の径あ
るいは繊維間の間隙の調節が容易であり、またヨウ素含
有化合物を混合し成形することが容易であるので好まし
い。
【0024】上記のような本発明の治療材料は、どのよ
うな方法でヨウ素含有化合物を含ませてもよく、その製
造方法は特に限定されない。本発明の治療材料が構造体
である場合には、予め形成された構造体骨格にヨウ素含
有化合物を付着させることにより含ませてもよい。たと
えば従来公知のPET繊維の編み物あるいは織物製の人
工血管、あるいはPTFE製の人工血管に、ヨウ素レシ
チンとポリグリコール酸のジクロロメタン溶液をスプレ
ーして、該人工血管に塗布することができる。また溶融
紡糸あるいは湿式紡糸によりポリ乳酸あるいはポリヒド
ロキシ酪酸の繊維を作製し、不織布、編み物、織物とす
ることができ、それらを管状体とすることで管腔内に留
置するステントなどの治療材料とすることができる。溶
融紡糸あるいは湿式紡糸の際、ヨウ素含有化合物を添加
することができる。
【0025】また金属性、樹脂製などの従来公知のステ
ントに、ヨウ素含有化合物の溶液を塗布、または浸漬し
て製造することができる。またステントのカバー材にヨ
ウ素含有化合物の溶液を塗布して作製することもでき
る。その際には、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒ
ドロキシ酪酸、または、少なくとも前記2つの成分から
なるコポリマー、あるいはこれらポリマーの混合物を基
材として含む溶液に、ヨウ素レシチンなどのヨウ素含有
化合物を添加し、溶解あるいは懸濁させて、骨格構造体
にスプレー塗布することが好ましい。この方法によれば
熱変性のおそれがなく、適量を付着させることができ
る。たとえばステントの場合には、骨格に対し、ヨウ素
(原子換算)を1/2500〜1/100の質量比で使
用することが望ましい。上記塗布液を調製する際には、
溶媒として、クロロホルム、ジクロロメタン、アセト
ン、ジオキサン、THF、酢酸エチル、ベンゼン、DM
F、DMSO、HFIPなどを用いることができる。
【0026】
【実施例】次に本発明の治療材料がヨウ素放出性ステン
トである場合について図面を参照してより詳細に説明す
る。なお以下に示す実施例は、本発明をより具体的に説
明するための例であって、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)図1に示すカバードステント1を作製し
た。図1に示すような切欠き窓を多数有する薄板形状
(直径1.5mm、長さ20mm、肉厚約80μm)のス
テンレス鋼(SUS316L)製ステント骨格2の外側
に、厚さ約100μmのポリヒドロキシ酪酸の不織布
(繊維径約10μm、ポロシティー3000ml/cm
2 /min)をメルトブロー成形によりカバー材3を被
覆した。被覆したカバー材(不織布)3に、ヨウ素レシ
チン50mgとポリグリコール酸100mgをジクロロ
メタン10mlに溶解した溶液1mlをスプレー塗布し
て不織布にヨウ素レシチンを含浸させ、溶媒を乾燥させ
た。
【0027】上記で作製したカバードステントを用いて
ウサギ10への埋込試験を行った。先端部にバルーン1
4を有するデリバリーカテーテル13のバルーン14上
にカバードステント1を載せ、ウサギ総頸動脈12から
挿入し、ウサギ腸骨動脈11に侵入させ、バルーン14
内に造影剤で10atmの圧力をかけて直径約3mmに
拡張してウサギ腸骨動脈11内に、カバードステント1
を留置した。
【0028】埋込み4週後に剖検し、病理評価を行った
ところ、カバー材3への炎症反応は軽度であり、カバー
材3よりステント内腔側への新生内膜肥厚は軽度で、内
腔は内皮化して、新生内膜の増殖が抑制されている状態
が観察された。また埋込み6か月後に剖検して行なった
病理評価では、カバー材3は分解吸収が進んで厚さは初
期より薄くなり、炎症反応は極軽度になっており、肥厚
の程度は4週後と変わらず内腔径が維持確保されている
状態が観察された。
【0029】(比較例1)ヨウ素レシチンを添加せず、
ポリグリコール酸のみのジクロロメタン溶液をスプレー
塗布した以外は、実施例1と同様のカバードステントと
を作製した。実施例1と同様にこのカバードステントの
ウサギ腸骨動脈内への埋込試験を行った。埋め込み4週
後に剖検し病理評価を行ったところ、カバー部への炎症
反応、肥厚とも中度で、新生内膜の増殖が起きている状
態が観察された。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るヨウ素含有化合物を含む治
療材料は、体液接触時にヨウ素放出性であり、生体内に
留置することにより、新生内膜の増殖抑制効果を発揮す
る。上記治療材料が、生分解性高分子材料を基材として
含む態様では、留置期間の経過と共に分解消失し、基材
による管腔内の空間占有を避けることができる。この生
分解性高分子として、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ
酪酸から導かれるホモポリマーまたはコポリマーを用い
れば、分解時期を容易に調節することができる。
【0031】本発明に係るステントは、新生内膜の増殖
抑制の効果が高い。生体内に留置することにより、その
ヨウ素放出性により新生内膜の増殖を抑制することがで
きる。また本発明に係るステントが、カバー材を有する
カバードステントあって、カバー材にヨウ素含有化合物
を含ませた態様では、ヨウ素含有化合物を多量含有させ
ることができるので、放出量の量的調節範囲が広い。上
記カバー材を、生分解性高分子材料からなる基材で形成
した態様では、留置期間の経過と共に分解消失し、基材
による管腔内の空間占有を避けることができる。この生
分解性高分子として、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ
酪酸から導かれるホモポリマーまたはコポリマーを用い
れば、分解時期を容易に調節することができる。またカ
バー材を有する態様のステントにおいて、カバー材が不
織布からなる場合には、繊維素材の延伸性が小さくて
も、ステント骨格の収縮状態と拡張状態の双方に追従す
ることができる。上記カバー材が、編み物または織物で
ある場合には、分解時期と表面積の調節が容易である。
【0032】従来のカバードステントでは、ステント周
囲を覆う基材を有するがためにその基材の血管壁に対す
る影響あるいはインターベンション終了時の初期獲得径
に関しても不利に働き、肥厚抑制、再狭窄抑制を実現す
ることが困難であったが、上記のように本発明によれ
ば、カバードステントの態様であっても、ヨウ素放出に
より新生内膜増殖抑制効果を発揮して基材の血管壁に対
する影響を緩和することができ、さらにカバー材を生分
解性高分子(基材)で形成すれば、基材の分解消失より
獲得径を維持確保することができ、上記従来の課題を解
決してステント埋め込み後、長期に渡って内腔開存状態
を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るステントの構成を示す概
観図である。
【図2】実施例および比較例で各カバードステントをウ
サギ腸骨動脈内に埋め込んだ部位を示す説明図である。
【符号の説明】
1:ステント 2:ステント骨格 3:カバー材 10:ウサギ 11:腸骨動脈 12:総頸動脈 13:デリバリーカテーテル 14:バルーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 31/00 A61L 31/00 B Z A61P 7/02 A61P 7/02 (72)発明者 小笹 均 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA94 BB32 CC11 CC42 EE23A EE24A EE37A EE38A EE43A FF02 FF31 FF67 FF68 GG16 4C081 AC06 BA05 CA171 CA181 CC01 CD031 CD091 CD121 DA03 DC03 EA06 4C086 AA01 AA02 DA40 HA24 MA01 MA02 MA04 MA05 MA34 MA67 NA06 NA14 ZA54 4C167 AA44 BB10 BB12 BB13 BB15 CC09 DD01 GG50 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨウ素含有化合物を含み、生体内で体液と
    接触することにより分子状ヨウ素、ヨウ素イオンまたは
    ヨウ素含有化合物を放出することを特徴とする生体内留
    置用治療材料。
  2. 【請求項2】前記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レシチ
    ン、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素の内か
    ら選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項1に記載の治療材料。
  3. 【請求項3】前記ヨウ素含有化合物とともに、基材とし
    て生分解性高分子材料を含むことを特徴とする請求項1
    または2に記載の治療材料。
  4. 【請求項4】ヨウ素含有化合物を含み、生体内に留置す
    ることにより分子状ヨウ素、ヨウ素イオンまたはヨウ素
    含有化合物を放出することを特徴とするステント。
  5. 【請求項5】前記ヨウ素含有化合物をステント骨格内に
    含むことを特徴とする請求項4に記載のステント。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のステントが、隙間構造の
    ステント骨格と、さらに該骨格内の隙間を塞ぐカバー材
    とを有するカバードステントであって、前記ヨウ素含有
    化合物を該カバー材中に含むことを特徴とする請求項4
    に記載のステント。
  7. 【請求項7】前記カバー材が、生分解性高分子材料から
    なる基材で形成されることを特徴とする請求項6に記載
    のステント。
  8. 【請求項8】前記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レシチ
    ン、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素の内か
    ら選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項4〜7のいずれかに記載のステント。
  9. 【請求項9】前記ヨウ素含有化合物が、ヨウ素レシチン
    であることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載
    のステント。
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